JP2014170106A - 光ケーブル、光ケーブルの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】外被を除去しても上巻テープで光ファイバ心線を収容保持することができると共に、刃物等を用いて押え巻き部材を切断するような手間も不要とすることができる光ケーブルを提供する。
【解決手段】複数の光ファイバ心線3,13を縦添えで巻き付けた上巻テープ7,17により保護してなるケーブルコア2,12の外側に、外被8,18を被覆した光ケーブル1,11である。この光ケーブルは、上巻テープを押さえる押え部材なしに円筒状を保持するように、上巻テープが光ファイバ心線を包む円筒状に成形されている。
【選択図】図1
【解決手段】複数の光ファイバ心線3,13を縦添えで巻き付けた上巻テープ7,17により保護してなるケーブルコア2,12の外側に、外被8,18を被覆した光ケーブル1,11である。この光ケーブルは、上巻テープを押さえる押え部材なしに円筒状を保持するように、上巻テープが光ファイバ心線を包む円筒状に成形されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、複数の光ファイバ心線を保護する上巻テープの周囲に外被を被覆した光ケーブル、光ケーブルの製造方法に関する。
多心の光ケーブルは、複数の光ファイバ心線を単心のまま、もしくは、数心の光ファイバ心線をテープ状にした光ファイバテープ心線を束ね、又は、複数枚の光ファイバテープ心線をスロットロッドに収納し、上巻テープで覆ってケーブルコアとした後、外周全体を押出成形により外被(シースとも言う)で覆って構成される。この場合、上巻テープを縦添えでケーブルコアに巻き付けると、螺旋状に巻き付けた場合に比べて光ケーブルの製造時間を短縮することが可能となる。
一方、上巻テープを縦添えで巻き付けた場合、その巻き付け状態が開かないように抑える必要がある。このため、通常は縦添えされた上巻テープの外周に、紐状の押え巻き部材(押え部材とも言う)を螺旋状に巻き付けている。
しかし、光ケーブルの中間部分から光ファイバ心線の一部を分岐(中間後分岐とも言う)するような場合、外被を除去した後、刃物等を用いて押え巻き部材を切断しなければならない。このような手間を省略できれば、光ケーブルの分岐作業を容易にすることができる。そこで、例えば、特許文献1には、押え巻き部材と外被を接着させた構造が開示されている。
しかし、光ケーブルの中間部分から光ファイバ心線の一部を分岐(中間後分岐とも言う)するような場合、外被を除去した後、刃物等を用いて押え巻き部材を切断しなければならない。このような手間を省略できれば、光ケーブルの分岐作業を容易にすることができる。そこで、例えば、特許文献1には、押え巻き部材と外被を接着させた構造が開示されている。
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、外被を除去した際に、押え巻き部材も併せて除去されるので、上巻テープが開いてその内側の光ファイバ心線束や光ファイバテープ心線が露出してばらけ、分岐作業をやり難くするという問題がある。
本発明は、上述のような実情に鑑みてなされたもので、外被を除去しても上巻テープで光ファイバ心線を収容保持することができると共に、刃物等を用いて押え巻き部材を切断するような手間も不要とすることができる光ケーブル、光ケーブルの製造方法の提供を目的とする。
本発明による光ケーブルは、複数の光ファイバ心線を縦添えで巻き付けた上巻テープにより保護してなるケーブルコアの外側に、外被を被覆した光ケーブルであって、前記上巻テープが、該上巻テープを押さえる押え部材なしに円筒状を保持するように、前記上巻テープが前記光ファイバ心線を包む円筒状に成形されている。
本発明による光ケーブルの製造方法は、複数の光ファイバ心線に、上巻テープを縦添えで巻き付けるステップと、前記上巻テープを加熱して前記光ファイバ心線を包む円筒状に成形するステップと、前記光ファイバ心線を前記上巻テープにより保護してなるケーブルコアの外側に、外被を被覆するステップとを含む。
本発明による光ケーブルの製造方法は、複数の光ファイバ心線に、上巻テープを縦添えで巻き付けるステップと、前記上巻テープを加熱して前記光ファイバ心線を包む円筒状に成形するステップと、前記光ファイバ心線を前記上巻テープにより保護してなるケーブルコアの外側に、外被を被覆するステップとを含む。
本発明の光ケーブル、光ケーブルの製造方法によれば、押え巻き部材が不要となり、刃物等を用いて押え巻き部材を切断するような手間を省略することができる。また、外被を除去しても光ファイバ心線がばらけることなく、上巻テープでケーブルコアの状態を保持することができる。
図により本発明の実施の形態を説明する。図1において、1,11は光ケーブル、2,12はケーブルコア、3は光ファイバテープ心線、4はスロットロッド、4aは収納溝、4bはリブ、5,15はテンションメンバ、7,17は上巻テープ、7117aはテープ端、8,18は外被、13は光ファイバ心線束、16は緩衝層、19は粗巻き紐を示す。
図1(A)は、数心の光ファイバ心線をテープ状にした光ファイバテープ心線を用いており、この光ファイバテープ心線を複数枚積層して多心の光ケーブル1とした例である。図に示す光ケーブル1は、例えば、4心の光ファイバテープ心線3を4枚積層して束ねてスロットロッド(スペーサとも言う)4に収納し、その外周を上巻テープ7で押えてケーブルコア2としている。
スロットロッド4は、中心にテンションメンバ(抗張力体とも言う)5を埋設一体化し、複数条の収納溝4aを設けた樹脂の押し出し成形により形成される。収納溝4aは、テンションメンバ5側に底面を有し、スロットロッド4の周方向に沿って略等間隔で配置されており、隣り合う収納溝4aはリブ4bで区分される。収納溝4aは、光ケーブル1の長手方向に沿って螺旋状又はSZ状に形成されている。
ケーブルコア2は、スロットロッド4の例えば、5つの収納溝4aのそれぞれに、4枚積層した光ファイバテープ心線3を収納して80心とし、スロットロッド4の外周に上巻テープ7を縦添えで巻き付けて形成される。なお、スロットロッド4の外側であって、上巻テープ7の内側には、ナイロン糸、プラスチックテープ等の粗巻き紐19が施されることもある。
上巻テープ7は、光ケーブル1の長手方向に縦添えして巻き付けられており、収納溝4aに収納された光ファイバテープ心線3が外に飛び出さないように保持すると共に、外被8の成形時の熱絶縁層、あるいは、光ケーブル内への止水のため吸水剤を付与して吸水層として機能させることもできる。
上巻テープ7は、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)などのポリエステルの繊維を含む不織布が用いられ、そのテープ幅としては、例えば、13mm〜55mm程度のものを用いることができる。そして、テープ端7aが、重なり幅Dで上巻テープ7に重ねられた状態で巻き付けられている。
上巻テープ7は、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)などのポリエステルの繊維を含む不織布が用いられ、そのテープ幅としては、例えば、13mm〜55mm程度のものを用いることができる。そして、テープ端7aが、重なり幅Dで上巻テープ7に重ねられた状態で巻き付けられている。
図1(B)は、単心の光ファイバ心線を用いた光ケーブルで、数心の光ファイバ心線を束にし、これを複数束集合させて多心の光ケーブル11とした例である。図に示す光ケーブル11は、例えば、12心の光ファイバ心線束13を4束集合して48心とし、その外側を繊維束からなるヤーンで覆って光ファイバ心線に対する保護または緩衝層16とし、その外周を縦添えして巻き付けた上巻テープ17で押えてケーブルコア12としている。
なお、図1(A)(B)に示す光ケーブル1,11には、上巻テープ7,17の外側に、外被8,18を長手方向に引き裂くための外被引裂き紐(図示省略)を縦添えしてもよい。外被引裂き紐は、押出成形による外被8,18で覆って構成される。外被8,18には、通常、ポリエチレン樹脂や難燃ポリエチレン樹脂が用いられる。外被引裂き紐の埋設位置は、例えば、外被8,18の表面に突条を一体成形することにより表示されてもよい。
また、図1(B)に示す光ケーブル11は、光ファイバテープ心線を複数枚積層して束ね、その外側を繊維束からなるヤーンで覆って光ファイバ心線に対する保護または緩衝層とし、その外周を上巻テープで押えてケーブルコアとしてもよい。また、本例では支持線部を有しない形態で示しているが、切断容易な首部で連結した支持線部を有する形態とすることもできる。
本発明の一形態は、外被を被覆する前に、上巻テープが光ファイバテープ心線や光ファイバ心線束などを包む円筒状に成形され、上述した押え巻き部材を省略している。
本発明の一形態は、外被を被覆する前に、上巻テープが光ファイバテープ心線や光ファイバ心線束などを包む円筒状に成形され、上述した押え巻き部材を省略している。
図2は、図1(A)のスロット型の光ケーブル1の製造ラインの一例を示す図である。図において、20は製造装置、21はスロットキャプスタン、22は光ファイバ供給ボビン、23は集線装置、24は粗巻き紐供給ボビン、25は上巻テープ供給ボビン、26はテープガイド装置、27はフォーミング装置、28は上巻成形装置、29は押出成形装置、30は冷却装置、31はケーブルキャプスタンを示す。その他の符号は、図1の説明で用いたのと同じ符号を用いることにより、詳細な説明を省略する。
スロット型の光ケーブル1の製造は、まず、図2(A)に示すように、スロットロッド4がスロットキャプスタン21により製造ライン上に送り出され、同時に、光ファイバテープ心線3が複数の光ファイバ供給ボビン22から夫々繰り出される。複数本の光ファイバテープ心線3は、集線装置23により集線され、スロットロッド4の溝内に収容される。次いで、粗巻き紐19が粗巻き紐供給ボビン24から繰り出され、スロットロッド4の外周に巻き付けられ、光ファイバテープ心線3がスロットロッド4から脱落するのを防止する。
粗巻き紐19が巻かれたスロットロッド4の外周には、上巻テープ供給ボビン25から上巻テープ7が繰り出され、上巻テープ7は、テープガイド装置26を経て供給される。供給された上巻テープ7は、フォーミング装置27によりスロットロッド4の外周に縦添えされ、スロットロッド4を円筒状に覆うようにフォーミングされる。
続いて、スロットロッド4に上巻テープ7を巻いたケーブルコア2は、上巻成形装置28に到達する。上巻成形装置28は、例えば、ケーブルコア2を挿通可能なパイプ(図示省略)や、このパイプを加熱する加熱器(図示省略)が設置されている。なお、他に、ホットジェットのような加熱器だけを用いてもよい。
続いて、スロットロッド4に上巻テープ7を巻いたケーブルコア2は、上巻成形装置28に到達する。上巻成形装置28は、例えば、ケーブルコア2を挿通可能なパイプ(図示省略)や、このパイプを加熱する加熱器(図示省略)が設置されている。なお、他に、ホットジェットのような加熱器だけを用いてもよい。
ケーブルコア2が上巻成形装置28内に導かれ、そのパイプ内を通過する際に外側から加熱されると、上巻テープ7が円筒状に閉じられた状態に成形され、次いで、図2(B)に示す工程に移行する。なお、上巻成形装置28から送出されたケーブルコア2を巻き取りボビン(図示省略)に一旦巻き取った後に、図2(B)の工程に移行してもよい。
図2(B)では、ケーブルコア2の外面に、押出成形装置29により外被8が押出成形され、ケーブル被覆とされる。
図2(B)では、ケーブルコア2の外面に、押出成形装置29により外被8が押出成形され、ケーブル被覆とされる。
この後、押出成形された外被8は、冷却装置30で冷却硬化され光ケーブル1とされる。光ケーブル1は、ケーブルキャプスタン31により引き取られ、巻き取りボビン(図示省略)に巻き取られる。
このように、本発明の一形態によれば、外被の成形に先立って、上巻テープは閉じられた円筒状に成形された状態で光ファイバテープ心線や光ファイバ心線束等を包むので、押え巻き部材を施す必要がない。このため、押え巻き部材が不要となり、刃物等を用いて押え巻き部材を切断するような手間を省略することができる。また、外被を除去しても、光ファイバテープ心線や光ファイバ心線束等が露出しないので保護されると共に、光ファイバテープ心線や光ファイバ心線束等がばらけることなく、上巻テープでケーブルコアの状態を保持することができる。
このように、本発明の一形態によれば、外被の成形に先立って、上巻テープは閉じられた円筒状に成形された状態で光ファイバテープ心線や光ファイバ心線束等を包むので、押え巻き部材を施す必要がない。このため、押え巻き部材が不要となり、刃物等を用いて押え巻き部材を切断するような手間を省略することができる。また、外被を除去しても、光ファイバテープ心線や光ファイバ心線束等が露出しないので保護されると共に、光ファイバテープ心線や光ファイバ心線束等がばらけることなく、上巻テープでケーブルコアの状態を保持することができる。
本実施例による成形状態評価の結果を図3、図4に示す。図3の例では、外径6mmのスロットロッドに、厚さ0.18mmで幅25mmの上巻テープを縦添えしている。
一方、上巻成形装置のパイプは、内径6.5mmで固定であるが、パイプ全長300mmの試料A,C,E,Fと、パイプ全長500mmの試料B,D,Gと、パイプ全長100mmの試料Hとを作製し、パイプの温度、ケーブルコアの通過速度(製造線速で示す)を変更した場合、上巻テープの開きを抑えられるか否かを評価した。
一方、上巻成形装置のパイプは、内径6.5mmで固定であるが、パイプ全長300mmの試料A,C,E,Fと、パイプ全長500mmの試料B,D,Gと、パイプ全長100mmの試料Hとを作製し、パイプの温度、ケーブルコアの通過速度(製造線速で示す)を変更した場合、上巻テープの開きを抑えられるか否かを評価した。
まず、パイプ全長300mmの試料Aでは、パイプの温度を100℃に加熱しており、通過速度20m/分でケーブルコアを通過させたところ、図3の評価結果に示すように、上巻テープの開きを抑えることができ、成形状態は「○」になった。同じくパイプの温度を100℃に加熱した試料Bでは、パイプ全長が500mmであるため、通過速度を40m/分に上げても、試料Aと同様に成形状態は「○」になった。
次に、試料Aと同じパイプ全長300mmの試料Cでは、パイプの温度を150℃に上げているので、通過速度を50m/分に上げても、上巻テープの開きを抑えることができ、成形状態は「○」になった。
試料Dでは、試料Cと同じくパイプの温度を150℃にすると共に、通過速度を50m/分に設定している。パイプ全長を500mmに延ばしているため、試料Cと同様に成形状態は「○」になった。なお、試料Eでは、試料Cと同じくパイプ全長を300mmにすると共に、通過速度を50m/分に設定している。パイプの温度が200℃に上がっているので、成形状態は「○」になった。
試料Dでは、試料Cと同じくパイプの温度を150℃にすると共に、通過速度を50m/分に設定している。パイプ全長を500mmに延ばしているため、試料Cと同様に成形状態は「○」になった。なお、試料Eでは、試料Cと同じくパイプ全長を300mmにすると共に、通過速度を50m/分に設定している。パイプの温度が200℃に上がっているので、成形状態は「○」になった。
これに対し、試料Fでは、試料Aと同じパイプ全長300mmであるが、パイプの温度が50℃に下げられており、通過速度を10m/分に下げても、スロットロッドを視認できる程度まで上巻テープが開いてしまい、成形状態は「×」になった。
また、試料Gでは、試料Bと同じパイプ全長500mmであるが、パイプの温度が750℃に下げられているため、通過速度を10m/分に下げても上巻テープが開き、成形状態は「×」になった。
また、試料Gでは、試料Bと同じパイプ全長500mmであるが、パイプの温度が750℃に下げられているため、通過速度を10m/分に下げても上巻テープが開き、成形状態は「×」になった。
さらに、試料Hでは、試料Aと同じくパイプの温度を100℃に加熱すると共に、この試料Aと同じ通過速度20m/分でケーブルコアを通過させたが、パイプ全長が100mmと短いことから上巻テープが開き、成形状態は「×」になった。
このため、パイプの温度は100℃以上に加熱し、パイプ全長は300mm以上が好ましいことが分かる。
このため、パイプの温度は100℃以上に加熱し、パイプ全長は300mm以上が好ましいことが分かる。
続いて、図4の例では、試料Dに用いた条件(パイプの温度150℃、パイプ全長500mm、通過速度50m/分)に設定すると共に、このパイプの内径とケーブルコアの外径との隙間を一定値(0.3mm)とし、スロットロッドや上巻テープの値を変更している。具体的には、外径3mm、6mm、10mm、12mm、15mmの5種類のスロットロッドに対して上巻テープの厚さや幅を変更した場合、上巻テープの開きを抑えられるか否かを評価した。
まず、試料1のように、外径3mmのスロットロッドに、厚さ0.025mmで幅13mmの上巻テープを巻き付けた場合、パイプは、例えば、-小数点第二位を四捨五入して求め、3+0.025+0.3=3.3mmの内径のものを選択する。この上巻テープを巻き付けたところ、図1(A)で説明した重なり幅Dは、上巻テープの幅とスロットロッドの円周長との差に等しいため、-13−9.4=3.6mmとなり、上巻テープの幅に対する重なり幅Dの割合を求めると、3.6/13=0.28となる。この試料1では、図4の評価結果に示すように、上巻テープの開きを抑えることができ、成形状態は「○」になった。
試料2では、試料1に比べて上巻テープの厚さのみを0.18mmに厚くしている。パイプの内径は、-3+0.18+0.3=3.5mmになり、重なり幅Dは、試料1と同じく3.6mm、重なり幅Dの割合は0.28となり、試料1と同様に成形状態は「○」になった。
次に、試料3では、外径6mmのスロットロッドに、厚さ0.18mmで幅25mmの上巻テープを巻き付けている。パイプの内径は、-6+0.18+0.3=6.5mmになり、図3で説明した構造に相当する。この試料3の重なり幅Dは、25−18.8=6.2mm、重なり幅Dの割合は、6.2/25=0.25となり、上巻テープの開きを抑えることができ、成形状態は「○」になった。
次に、試料3では、外径6mmのスロットロッドに、厚さ0.18mmで幅25mmの上巻テープを巻き付けている。パイプの内径は、-6+0.18+0.3=6.5mmになり、図3で説明した構造に相当する。この試料3の重なり幅Dは、25−18.8=6.2mm、重なり幅Dの割合は、6.2/25=0.25となり、上巻テープの開きを抑えることができ、成形状態は「○」になった。
試料4では、試料3に比べて上巻テープの厚さのみを0.3mmに厚くしている。パイプの内径は、6+0.3+0.3=6.6mmになり、重なり幅Dは、試料3と同じく6.2mm、重なり幅Dの割合は0.25となり、試料3と同様に成形状態は「○」になった。
次いで、試料5のように、外径10mmのスロットロッドに、厚さ0.1mmで幅35mmの上巻テープを巻き付けると、パイプの内径は、10+0.1+0.3=10.4mm、重なり幅Dは、35−31.4=3.6mm、重なり幅Dの割合は、3.6/35=0.10となり、上巻テープの開きを抑えることができ、成形状態は「○」になった。
次いで、試料5のように、外径10mmのスロットロッドに、厚さ0.1mmで幅35mmの上巻テープを巻き付けると、パイプの内径は、10+0.1+0.3=10.4mm、重なり幅Dは、35−31.4=3.6mm、重なり幅Dの割合は、3.6/35=0.10となり、上巻テープの開きを抑えることができ、成形状態は「○」になった。
また、試料6では、外径12mmのスロットロッドに、厚さ0.18mmで幅45mmの上巻テープを巻き付けている。パイプの内径は、12+0.18+0.3=12.5mm、重なり幅Dは、45−37.7=7.3mm、重なり幅Dの割合は、7.3/45=0.16となり、上巻テープの開きを抑えることができ、成形状態は「○」になった。
続いて、試料7では、外径15mmのスロットロッドに、厚さ0.025mmで幅55mmの上巻テープを巻き付けており、パイプの内径は、-15+0.025+0.3=15.3mm、重なり幅Dは、55−47.1=7.9mm、重なり幅Dの割合は、7.9/55=0.14となり、上巻テープの開きを抑えることができ、成形状態は「○」になった。
続いて、試料7では、外径15mmのスロットロッドに、厚さ0.025mmで幅55mmの上巻テープを巻き付けており、パイプの内径は、-15+0.025+0.3=15.3mm、重なり幅Dは、55−47.1=7.9mm、重なり幅Dの割合は、7.9/55=0.14となり、上巻テープの開きを抑えることができ、成形状態は「○」になった。
試料8では、試料7に比べて上巻テープの厚さのみを0.18mmに厚くしている。パイプの内径は、15+0.18+0.3=15.5mmになり、重なり幅Dは、試料7と同じく7.9mm、重なり幅Dの割合は0.14となり、試料7と同様に成形状態は「○」になった。
一方、上記の試料1〜8については認められなかったが、重なり幅Dが大きくなると、外被の押出成形前に、重なり幅Dの部分に皺が生じやすくなる。具体的には、図4では示していないが、重なり幅Dの割合が0.75を超えると、上巻テープに皺が発生しやすくなり、光ケーブルの外形や強度などに影響を及ぼすことになる。
したがって、上巻テープの幅に対する重なり幅Dの割合は0.10以上であって、0.75以下が好ましいことが分かる。
したがって、上巻テープの幅に対する重なり幅Dの割合は0.10以上であって、0.75以下が好ましいことが分かる。
ところで、上記の重なり幅Dの部分を接着してもよい。この場合には、外被を除去しても上巻テープは全く開かなくなり、上巻テープで光ファイバテープ心線や光ファイバ心線束を確実に保護することができる。
1,11…光ケーブル、2,12…ケーブルコア、3…光ファイバテープ心線、4…スロットロッド、4a…収納溝、4b…リブ、5,15…テンションメンバ、7,17…上巻テープ、7117a…テープ端、8,18…外被、13…光ファイバ心線束、16…緩衝層、19…粗巻き、20…製造装置、21…スロットキャプスタン、22…光ファイバ供給ボビン、23…集線装置、24…粗巻き紐供給ボビン、25…上巻テープ供給ボビン、26…テープガイド装置、27…フォーミング装置、28…上巻成形装置、29…押出成形装置、30…冷却装置、31…ケーブルキャプスタン。
Claims (4)
- 複数の光ファイバ心線を縦添えで巻き付けた上巻テープにより保護してなるケーブルコアの外側に、外被を被覆した光ケーブルであって、
前記上巻テープが、該上巻テープを押さえる押え部材なしに円筒状を保持するように、前記光ファイバ心線を包む円筒状に成形されている光ケーブル。 - 複数の光ファイバ心線に、上巻テープを縦添えで巻き付けるステップと、前記上巻テープを加熱して前記光ファイバ心線を包む円筒状に成形するステップと、前記光ファイバ心線を前記上巻テープにより保護してなるケーブルコアの外側に、外被を被覆するステップとを含む光ケーブルの製造方法。
- 前記上巻テープは、上巻成形装置により成形されている請求項2に記載の光ケーブルの製造方法。
- 縦添えで巻き付けた前記上巻テープの重なり部分が接着されている請求項2又は3に記載の光ケーブルの製造方法。
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