JP2018095462A - 物資搬送装置、および物資搬送方法 - Google Patents
物資搬送装置、および物資搬送方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2018095462A JP2018095462A JP2016244218A JP2016244218A JP2018095462A JP 2018095462 A JP2018095462 A JP 2018095462A JP 2016244218 A JP2016244218 A JP 2016244218A JP 2016244218 A JP2016244218 A JP 2016244218A JP 2018095462 A JP2018095462 A JP 2018095462A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rise building
- hoisting
- material conveying
- hoisting machine
- loading
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims abstract description 13
- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 76
- 230000032258 transport Effects 0.000 claims description 36
- 230000000087 stabilizing effect Effects 0.000 claims description 24
- 230000003028 elevating effect Effects 0.000 claims description 18
- IJGRMHOSHXDMSA-UHFFFAOYSA-N Atomic nitrogen Chemical compound N#N IJGRMHOSHXDMSA-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 10
- 229910052757 nitrogen Inorganic materials 0.000 claims description 5
- 238000004804 winding Methods 0.000 claims description 5
- 239000007789 gas Substances 0.000 claims description 3
- 230000006641 stabilisation Effects 0.000 abstract description 11
- 238000011105 stabilization Methods 0.000 abstract description 11
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 9
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 7
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 7
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 3
- 230000032683 aging Effects 0.000 description 1
- XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N aluminium Chemical compound [Al] XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910052782 aluminium Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000012790 confirmation Methods 0.000 description 1
- 239000003651 drinking water Substances 0.000 description 1
- 235000020188 drinking water Nutrition 0.000 description 1
- 238000012423 maintenance Methods 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 230000000630 rising effect Effects 0.000 description 1
- 239000002699 waste material Substances 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Types And Forms Of Lifts (AREA)
Abstract
【課題】既設の中層建築物に設置でき、簡易かつ小電力で中層建築物の上階まで物資を搬送できる物質搬送システム、および物資搬送方法を提供する。
【解決手段】中層建築物200の最上階に固定具130によって家庭用電源を電源とする巻上機140が固定され、物資を積載する積載部110に連結した巻上機140が有するワイヤロープ141を巻上機140が巻上げ、積載部110が昇降移動する際に積載部110に連結される昇降安定手段120が横揺れなどを防止して昇降移動を安定させる。
【選択図】図1
【解決手段】中層建築物200の最上階に固定具130によって家庭用電源を電源とする巻上機140が固定され、物資を積載する積載部110に連結した巻上機140が有するワイヤロープ141を巻上機140が巻上げ、積載部110が昇降移動する際に積載部110に連結される昇降安定手段120が横揺れなどを防止して昇降移動を安定させる。
【選択図】図1
Description
本発明は、物資搬送装置、および物資搬送方法に関し、特に既設の中層建築物に設置でき、物資を積載した積載部に連結、または滑車を介して連結されたケーブルを巻上手段が巻上げて昇降移動する物資搬送装置および物資搬送方法に関する。
従来、中層建築物の各階に人や荷物を効率よく運搬するために、中層建築物にあらかじめ設置されたエレベータ施設や階段施設が利用されている(たとえば、特許文献1参照)。
このエレベータ施設を利用することで、例えば買い物帰りなど荷物を持ってエレベータに乗るだけで上層階まで容易に荷物を運ぶことができる。またゴミ出しのように上層階から地上まで荷物を運ぶ際も、エレベータ施設を利用することで上層階から地上まで容易に荷物を運ぶことができる。
しかし災害が発生したときなど、停電により大電力を必要とするエレベータ施設に電源供給が遮断されると、中層建築物に設置されたエレベータ施設は使用できなくなる問題があった。このような状況で中層建築物の上階に物資を搬送するためには、階段施設を利用するしかなく非常に多くの時間と労力がかかっていた。
また停電時にでもエレベータ施設が利用できるように、非常時電源を設置することも考えられる。このようなエレベータ施設を利用するには大量の電力が必要であり、この大量の電力を停電時に供給するためには、大型な電源施設が必要である。ところが既設の中層建築物に大型の非常時電源施設を設置するスペースを確保するのは難しく、設置できる中層建築物は限られていた。またこのような大型な電源施設を導入するには高額な費用が必要であり、さらには電源施設を運用するためのメンテナンス費用もかかり、運用コストが高額になってしまうため簡単に設置できるものではなかった。
またエレベータ施設は、すべての中層建築物に設置されているわけではなく、古い中層建築物にはエレベータ施設が設置されていないものも存在する。このような既設の中層建築物にエレベータ施設をあとから設置することは、多くの費用と時間とが必要となってしまい現実的ではなかった。つまりこのような中層建築物で物資を地上から上階に搬送するためには階段施設を利用して搬送するしかなかった。
またこのような古い中層建築物では、住民の高齢化問題も抱えており、高齢者が重い荷物を抱えて上階まで階段施設を利用して搬送することは非常に困難であり、危険でもあった。
またこのような古い中層建築物では、住民の高齢化問題も抱えており、高齢者が重い荷物を抱えて上階まで階段施設を利用して搬送することは非常に困難であり、危険でもあった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、既設の中層建築物に容易に設置でき、簡易かつ小電力で中層建築物の上階まで物資を搬送できる物質搬送システム、および物資搬送方法を提供することを目的とする。
本発明では上記問題を解決するために、物資を積載した積載部を昇降移動させて物資を搬送する物資搬送装置において、前記積載部に連結、または滑車を介して連結したケーブルを巻き上げる巻上手段と、前記巻上手段または前記滑車を固定する固定手段とを備えることを特徴とする物資搬送装置が提供される。
これにより、巻上手段が積載部に連結、または滑車を介して連結したケーブルを巻き上げ、固定手段が巻上手段または滑車を固定する。
これにより、巻上手段が積載部に連結、または滑車を介して連結したケーブルを巻き上げ、固定手段が巻上手段または滑車を固定する。
また、本発明では、物資を積載した積載部を昇降移動させて物資を搬送する物資搬送方法において、巻上手段が前記積載部に連結、または滑車を介して連結したケーブルを巻き上げる行程と、固定手段が前記巻上手段または前記滑車を固定する行程とを備えることを特徴とする物資搬送方法が提供される。
これにより、巻上手段が積載部に連結、または滑車を介して連結したケーブルを巻き上げ、固定手段が巻上手段または滑車を固定する。
これにより、巻上手段が積載部に連結、または滑車を介して連結したケーブルを巻き上げ、固定手段が巻上手段または滑車を固定する。
本発明の物資搬送装置、および物資搬送方法によれば、昇降安定手段が積載部を安定させて昇降移動し、位置維持手段が巻上手段の位置または滑車の位置を維持するので、既設の中層建築物に設置でき、簡易かつ小電力で中層建築物の上階まで物資を搬送できる。
〔第1の実施の形態〕
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、第1の実施の形態に係る物資搬送装置の構成を示す図である。
図1に示すように、物資搬送装置100は積載部110、昇降安定手段120、固定具130、および巻上機140を備えている。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、第1の実施の形態に係る物資搬送装置の構成を示す図である。
図1に示すように、物資搬送装置100は積載部110、昇降安定手段120、固定具130、および巻上機140を備えている。
物資搬送装置100は、10階程度(約30m)の中層建築物200に、あらかじめ設置されたエレベータ施設が災害時などで利用できない時に、地上から上階に例えば飲料水、食料、毛布、簡易トイレ、救急用品などの物資を搬送したり、上階から地上に廃棄物などの物資を搬送したりするためのシステムである。
また、中層建築物200にエレベータ施設が設置されておらず、災害時などに既設の中層建築物200後付けで設置することで、物資を地上から上階または上階から地上へ搬送できるシステムである。
積載部110は、例えばカゴ、ネット、木箱などのような軽量かつ強度を有した物資を搬送することを目的とした任意の容器である。積載部110に積載した物資を安定して搬送するために、積載部110は水平投影面積1平方メートル以下、かつ高さ1.2m以下であることが望ましい。また100kg程度の物資を積載し搬送できるような強度を有することが望ましい。
昇降安定手段120は、中層建築物200の外側面に垂直に装着され、積載部110を安定させて昇降移動させるためのものである。昇降安定手段120は、中層建築物200の上層から地面まで垂直に設置された少なくとも1本のレール、ワイヤロープなどであり、強度と柔軟性を備えたものを使用することが望ましい。この昇降安定手段120に積載部110が連結され、積載部110が昇降安定手段120に沿って昇降移動することで物資を各階に安全に搬送することができる。例えば、搬送中に風などで積載部110が揺れ、積載した物資が落下することを防止することができる。
また、中層建築物200の上層から垂直に昇降安定手段120を設置できない場合は、積載部110を昇降移動させるときに、積載部110に固定した2本のロープを地上から2点で人が引っ張ることで、積載部110の横揺れを安定させてもよい。詳しくは後述する。
固定具130は、中層建築物200の屋上や最上階から昇降安定手段120側に突出するように設置され、巻上機140を固定するためのものである。固定具130は、例えばH鋼のような形鋼を図示しないアンカーボルトで中層建築物200に完全に固定する。
巻上機140はワイヤロープ141を備える例えばウインチであって、回転ハンドルを利用して手動で歯車装置を回転、または原動機の回転力を利用して歯車装置を回転させて減速させることで、回転するドラムがワイヤロープ141を巻き取り、そのワイヤロープ141に張力を与えるものである。
巻上機140は、中層建築物200の上層に固定された固定具130が中層建築物200の壁面から突出した部分に、回転するドラムが下向きになるように連結される。巻上機140は、回転ハンドルを利用して手動で巻き上げるものでも構わないが、家庭用の電源である100Vで動作し、耐荷重400kg程度の小型の電動ホイストを使用することが望ましい。またトロリーを備えた電動ホイストなどを利用することで、固定具130であるH鋼に連結し、固定具130の中層建築物200の壁面から突出した部分上を移動することもできる。
巻上機140が巻き上げるワイヤロープ141の先端は積載部110に連結され、巻上機140を回転させることで積載部110を昇降移動させることができる。ワイヤロープ141と積載部110との連結は、積載する物資の重量に対して十分な耐荷重のスリング111などを利用して連結される。
このように、中層建築物200の上層に設置した巻上機140が、昇降安定手段120を介して積載部110に積載した物資を昇降移動させることで、物資を安全に各階に搬送することができる。また物資搬送装置100は、大がかりな施設を必要とせず、簡易かつ安価で設置することができるので、災害時などにでも地上から上階に物資を搬送することができる。
図2は昇降安定手段と積載部と連結する例を示す図である。
図(A)は、積載部がワイヤロープである昇降安定手段に連結されている様子を示す図である。
図(A)に示すように、積載部110は、昇降安定手段120である例えばワイヤロープ121に連結されている。
図(A)は、積載部がワイヤロープである昇降安定手段に連結されている様子を示す図である。
図(A)に示すように、積載部110は、昇降安定手段120である例えばワイヤロープ121に連結されている。
中層建築物200の最上部または最上階から地上にかけて中層建築物200の壁面に沿って垂直に2本のワイヤロープ121が閉口に配置され、端部は最上部または最上階、地上にアンカーボルトなどで確実に固定される。2本のワイヤロープ121は連結し積載部110が安定して昇降移動するためのものであり、たわまない程度に張力を与えてワイヤロープ121を固定する。
積載部110は、積載部110と昇降安定手段120とを連結する連結具112を両側面に備えている。また、スリング111を介して巻上機140に備えられたワイヤロープ141に積載部110が連結されている。
連結具112は例えば筒状のものであって、筒の内部に中層建築物200の上層から地面に張ったワイヤロープ121を通過させることで、ワイヤロープ121に沿って積載部110が昇降移動することができる。これにより積載部110を安定させて昇降移動させることができる。
図(B)は、積載部がレールである昇降安定手段に連結されている様子を示す図である。
図(B)に示すように、積載部110は、昇降安定手段120である例えばレール122に連結されている。
図(B)に示すように、積載部110は、昇降安定手段120である例えばレール122に連結されている。
レール122は例えば軽量のI形鋼であって、中層建築物200の上層から地面までI形鋼を垂直に設置し中層建築物200の壁面に固定されたものである。このレール122に積載部110を連結させて昇降移動させることで、レール122に沿って積載部110が昇降移動することができる。
積載部110は、昇降安定手段120と連結する複数の連結具113を両側面に備えている。また、(A)と同様にスリング111を介して巻上機140に備えられたワイヤロープ141に積載部110が連結されている。
連結具113は例えば軽量のアルミ滑車であって、レール122を挟み込むように複数の連結具113を積載部110の両側面に設置し、連結具113の間をレール122が通ることで、レール122に沿って積載部110が昇降移動することができる。これにより積載部110を安定させて昇降移動させることができる。
図(C)は、積載部がロープである昇降安定手段に連結されている様子を示す図である。
図(C)に示すように、積載部110は、昇降安定手段120である例えばロープ123に連結されている。
図(C)に示すように、積載部110は、昇降安定手段120である例えばロープ123に連結されている。
積載部110は、図(A)と同様にスリング111を介して巻上機140に備えられたワイヤロープ141に積載部110が連結されており、巻上機140を回転させることで積載部110は昇降移動する。
ロープ123は、図(A)および図(B)にように中層建築物200に設置するのではなく、あらかじめ積載部110の側面に2本のロープ123を固定する。ロープ123は、積載部110が所望の上階まで昇降移動するのに十分な長さであるものとする。
積載部110が昇降移動する時、積載部110に固定された2本のロープ123を、中層建築物200の壁に沿って二手に分かれた人が地上から、たわまない程度に引っ張ることで積載部110を安定させる。これにより積載部110は激しく横揺れすることなく昇降移動することができる。
図3は、巻上機に電力を供給する様子を示す図である。
図3に示すように、巻上機140は発電機300により電力が供給されている。
巻上機140は手動でハンドルを回転させることで積載部110を昇降移動させることもできる。このように手動で巻上機140を回転させる場合は電源が不要であるが、積載する物資の重さが多かったり昇降距離が長かったりする場合、手動で巻上機140を回転させることは非常に困難である。そこで巻上機140に電動ホイストを利用することで必要な物資を短時間で各階に搬送することができる。
図3に示すように、巻上機140は発電機300により電力が供給されている。
巻上機140は手動でハンドルを回転させることで積載部110を昇降移動させることもできる。このように手動で巻上機140を回転させる場合は電源が不要であるが、積載する物資の重さが多かったり昇降距離が長かったりする場合、手動で巻上機140を回転させることは非常に困難である。そこで巻上機140に電動ホイストを利用することで必要な物資を短時間で各階に搬送することができる。
電動ホイストは家庭用の電源である電圧100Vで利用できるものを選択することで、家庭用のコンセントから供給される電力で電動ホイストを利用することができる。しかし災害時などに生じる停電などで家庭用のコンセントから電力が供給されない場合も考えられる。このような場合は、小型で過般タイプの発電機300を利用して電力を電動ホイストに供給することで、停電時でも電動ホイストを利用することができる。
このように物資搬送装置100は、非常時電源のような大がかりな施設を必要とせずに、簡易かつ小電力で中層建築物の上階まで物資を搬送できる。また、発電機300を含めた物資搬送装置100は、エレベータ施設が設置されていない中層建築物200にも後から簡単に設置することができ、また非常時以外の時や不要になった際は、簡単に取り外して撤去することができる。
〔第2の実施の形態〕
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態の物資搬送装置は、巻上機の固定位置が異なる以外は、第1の実施の形態と同様である。このため、上記第1の実施の形態とほぼ同様の構成部分については同一の符号を付すなどして適宜その説明を省略する。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態の物資搬送装置は、巻上機の固定位置が異なる以外は、第1の実施の形態と同様である。このため、上記第1の実施の形態とほぼ同様の構成部分については同一の符号を付すなどして適宜その説明を省略する。
図4は、第2の実施の形態に係る物資搬送装置の構成を示す図である。
図4に示すように、物資搬送装置100は積載部110、昇降安定手段120、固定具130、巻上機140、および折返し部材150を備えている。
図4に示すように、物資搬送装置100は積載部110、昇降安定手段120、固定具130、巻上機140、および折返し部材150を備えている。
固定具130は、中層建築物200の屋上や最上階から昇降安定手段120側に突出するように設置され、折返し部材150を固定するためのものである。固定具130は、例えばH鋼のような形鋼を図示しないアンカーボルトを用いて中層建築物200に完全に固定する。
折返し部材150は例えば滑車であって、折返し部材150が有する円盤外周部にワイヤロープ141が接することで、ワイヤロープ141の張力方向を変位させることができる。この折返し部材150は、折返し部材150が有する円盤外周部が地面方向に向けられて固定具130に固定される。
巻上機140は、折返し部材150の鉛直下方向の接地面に設置される。このとき巻上機140はコンクリート面などにアンカーボルトを用いて地面に完全に固定する。
巻上機140が巻き上げるワイヤロープ141の先端は、折返し部材150を介して積載部110に連結され、巻上機140を回転させることで積載部110を昇降移動させることができる。
巻上機140が巻き上げるワイヤロープ141の先端は、折返し部材150を介して積載部110に連結され、巻上機140を回転させることで積載部110を昇降移動させることができる。
具体的には、地面に固定された巻上機140が回転すると、ワイヤロープ141が巻き上げられ、ワイヤロープ141に地面方向の張力が与えられる。ワイヤロープ141に与えられた張力は、折返し部材150を介すことで張力方向が変位し、地面から中層建築物200の上層方向に向けた張力に変位する。このように巻上機140を回転させることで積載部110を昇降移動させることができる。
このように、中層建築物200付近の地面に設置した巻上機140が、中層建築物200の上層に設置した折返し部材150を介して、昇降安定手段120に連結した積載部110を昇降移動させることで、積載部110に積載した物資を安全に各階に搬送することができる。また物資搬送装置100は、大がかりな施設を必要とせず、簡易かつ安価で設置することができるので、災害時などにでも地上から上階に物資を搬送することができる。
〔第3の実施の形態〕
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。本実施の形態の物資搬送装置は、巻上機の固定位置が異なる以外は、第1の実施の形態および第2の実施の形態と同様である。このため、上記第1の実施の形態および第2の実施の形態とほぼ同様の構成部分については同一の符号を付すなどして適宜その説明を省略する。
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。本実施の形態の物資搬送装置は、巻上機の固定位置が異なる以外は、第1の実施の形態および第2の実施の形態と同様である。このため、上記第1の実施の形態および第2の実施の形態とほぼ同様の構成部分については同一の符号を付すなどして適宜その説明を省略する。
図5は、第3の実施の形態に係る物資搬送装置の構成を示す図である。
図5に示すように、物資搬送装置100は積載部110、昇降安定手段120、巻上機140、および折返し部材150を備えている。
図5に示すように、物資搬送装置100は積載部110、昇降安定手段120、巻上機140、および折返し部材150を備えている。
巻上機140は、中層建築物200の屋上に設置される。このとき巻上機140は中層建築物200の屋上のコンクリート面などにアンカーボルトを用いて地面に完全に固定する。
折返し部材150は例えば滑車であって、中層建築物200の屋上の端部に近い平面に設置され、巻上機140が巻き上げるワイヤロープ141の先端が、折返し部材150を介して積載部110に連結される。連結されたワイヤロープ141は、ワイヤロープ141を有する巻上機140が回転することで積載部110を昇降移動させることができる。
折返し部材150は例えば滑車であって、中層建築物200の屋上の端部に近い平面に設置され、巻上機140が巻き上げるワイヤロープ141の先端が、折返し部材150を介して積載部110に連結される。連結されたワイヤロープ141は、ワイヤロープ141を有する巻上機140が回転することで積載部110を昇降移動させることができる。
折返し部材150の設置位置または設置方向は、中層建築物200の形状によって適宜選択され、中層建築物200とワイヤロープ141が緩衝して、積載部110の昇降移動時にワイヤロープ141が損傷しない位置に設置する。
具体的には、積載部110を上昇させる場合、中層建築物200の屋上に固定された巻上機140が回転すると、ワイヤロープ141が巻き上げられワイヤロープ141に折返し部材150から巻上機方向の張力が与えられる。ワイヤロープ141に与えられた張力は、折返し部材150を介すことで張力方向が変位し、地面から中層建築物200の上層方向に向けた張力に変位する。これにより巻上機140を回転させることで積載部110を昇降移動させることができる。
このように、中層建築物200の屋上に設置した巻上機140が、中層建築物200の上層に設置した折返し部材150を介して、昇降安定手段120に連結した積載部110を昇降移動させることで、積載部110に積載した物資を安全に各階に搬送することができる。また物資搬送装置100は、大がかりな施設を必要とせず、簡易かつ安価で設置することができるので、災害時などにでも地上から上階に物資を搬送することができる。
〔第4の実施の形態〕
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。本実施の形態の物資搬送装置は、巻上機の固定位置、または固定方法が異なる以外は、第1の実施の形態と同様である。このため、上記第1の実施の形態とほぼ同様の構成部分については同一の符号を付すなどして適宜その説明を省略する。
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。本実施の形態の物資搬送装置は、巻上機の固定位置、または固定方法が異なる以外は、第1の実施の形態と同様である。このため、上記第1の実施の形態とほぼ同様の構成部分については同一の符号を付すなどして適宜その説明を省略する。
図6は、第4の実施の形態に係る物資搬送装置の構成を示す図である。
図6に示すように、物資搬送装置100は積載部110、昇降安定手段120、バルーン131、および巻上機140を備えている。
図6に示すように、物資搬送装置100は積載部110、昇降安定手段120、バルーン131、および巻上機140を備えている。
昇降安定手段120は、例えばワイヤロープ121などであり、強度と柔軟性を備えたものを使用することが望ましい。またワイヤロープ121は、中層建築物200の壁面に備えられた連結具124を介して後に説明するバルーン131に連結される。連結具124は筒状の形状をしており、筒の内部にワイヤロープ121を通過させることで、ワイヤロープ121を中層建築物200の壁面に沿った状態を維持することができる。
このワイヤロープ121に積載部110が連結され、積載部110がワイヤロープ121に沿って昇降移動することで物資を各階に安全に搬送することができる。例えば、搬送中に風などで積載部110が揺れ、積載した物資が落下することを防止することができる。
バルーン131は、空気より軽い気体を詰め込むことで浮力を得る袋体であり、物資搬送装置100を使用する際に別途用意した窒素ボンベから窒素をバルーン131に注入して膨らませる。
これにより空気より軽い窒素が充填され、浮力を得たバルーン131は上昇する。上昇したバルーン131にはワイヤロープ121が連結されており、中層建築物200の壁面に沿って上昇し、中層建築物200の上に浮かんだ一定の位置まで上昇する。バルーン131の上昇位置はワイヤロープ121の長さを変更することで調整することができる。
バルーン131の下端には巻上機140が固定され、中層建築物200の上に浮かんだバルーン131によって空中に固定されている。
巻上機140が巻き上げるワイヤロープ141の先端は積載部110に連結され、巻上機140を回転させることで積載部110を昇降移動させることができる。ワイヤロープ141と積載部110との連結は、積載する物資の重量に対して十分な耐荷重を有するスリング111などを利用して連結される。
巻上機140が巻き上げるワイヤロープ141の先端は積載部110に連結され、巻上機140を回転させることで積載部110を昇降移動させることができる。ワイヤロープ141と積載部110との連結は、積載する物資の重量に対して十分な耐荷重を有するスリング111などを利用して連結される。
このように、中層建築物200の上に浮かんだバルーン131に設置した巻上機140が、昇降安定手段120を介して積載部110に積載した物資を昇降移動させることで、物資を安全に各階に搬送することができる。また物資搬送装置100は、大がかりな施設を必要とせず、簡易かつ安価で設置することができるので、災害時などにでも地上から上階に物資を搬送することができる。
また本実施の形態の物資搬送装置100は中層建築物200への付帯設備とはならないので、設置に関する建築確認などの必要がなく物資搬送装置100を利用することができる。
なお、積載部110にはバルーン131の浮力によって積載する物資を昇降移動させるため、積載量は50kg程度に抑えることが望ましい。
なお、積載部110にはバルーン131の浮力によって積載する物資を昇降移動させるため、積載量は50kg程度に抑えることが望ましい。
〔第5の実施の形態〕
次に、本発明の第5の実施の形態について説明する。本実施の形態の物資搬送装置は、巻上機の固定位置、または固定方法が異なる以外は、第2の実施の形態および第5の実施の形態と同様である。このため、上記第2の実施の形態および第5の実施の形態とほぼ同様の構成部分については同一の符号を付すなどして適宜その説明を省略する。
次に、本発明の第5の実施の形態について説明する。本実施の形態の物資搬送装置は、巻上機の固定位置、または固定方法が異なる以外は、第2の実施の形態および第5の実施の形態と同様である。このため、上記第2の実施の形態および第5の実施の形態とほぼ同様の構成部分については同一の符号を付すなどして適宜その説明を省略する。
図7は、第5の実施の形態に係る物資搬送装置の構成を示す図である。
図7に示すように、物資搬送装置100は積載部110、昇降安定手段120、バルーン131、巻上機140、および折返し部材150を備えている。
図7に示すように、物資搬送装置100は積載部110、昇降安定手段120、バルーン131、巻上機140、および折返し部材150を備えている。
バルーン131は充填された窒素によって中層建築物200の上に浮かんでおり、バルーン131の下端には折返し部材150が、折返し部材150が有する円盤外周部が地面方向に向けられてバルーン131に固定されている。
巻上機140は、空中に浮かぶ折返し部材150の鉛直下方向の接地面に設置される。このとき巻上機140はコンクリート面などにアンカーボルトを用いて地面に完全に固定する。
巻上機140が巻き上げるワイヤロープ141の先端は、空中に浮かぶ折返し部材150を介して積載部110に連結され、巻上機140を回転させることで積載部110を昇降移動させることができる。
巻上機140が巻き上げるワイヤロープ141の先端は、空中に浮かぶ折返し部材150を介して積載部110に連結され、巻上機140を回転させることで積載部110を昇降移動させることができる。
このように、中層建築物200付近の地面に設置した巻上機140が、中層建築物200の上に浮かんだバルーン131設置した折返し部材150を介して、昇降安定手段120に連結した積載部110を昇降移動させることで、積載部110に積載した物資を安全に各階に搬送することができる。また物資搬送装置100は、大がかりな施設を必要とせず、簡易かつ安価で設置することができるので、災害時などにでも地上から上階に物資を搬送することができる。
100 物資搬送装置
110 積載部
111 スリング
112、113、124 連結具
120 昇降安定手段
121、141 ワイヤロープ
122 レール
123 ロープ
130 固定具
131 バルーン
140 巻上機
150 部材
200 中層建築物
300 発電機
110 積載部
111 スリング
112、113、124 連結具
120 昇降安定手段
121、141 ワイヤロープ
122 レール
123 ロープ
130 固定具
131 バルーン
140 巻上機
150 部材
200 中層建築物
300 発電機
Claims (11)
- 物資を積載した積載部を昇降移動させて物資を搬送する物資搬送装置において、
前記積載部に連結、または滑車を介して連結したケーブルを巻き上げる巻上手段と、
前記巻上手段または前記滑車を固定する固定手段と、
を備えることを特徴とする物資搬送装置。 - 前記固定手段は、
空中で固定するための浮力手段を備えることを特徴とする請求項1記載の物資搬送装置。 - 前記浮力手段は、
袋体を備え、
前記袋体に空気よりも軽い気体が充填されることで浮力が得られることを特徴とする請求項2記載の物資搬送装置。 - 前記空気よりも軽い気体は、
窒素であることを特徴とする請求項3記載の物資搬送装置。 - 前記巻上手段は、
歯車を回転させることで前記ケーブルを巻き付ける可搬式の巻上装置であることを特徴とする請求項1記載の物資搬送装置。 - 前記巻上装置は、
家庭用電源から供給される電力で前記歯車を回転させる原動機を備えることを特徴とする請求項5記載の物資搬送装置。 - 前記積載部は、
安定させて昇降移動するための昇降安定手段、
を備えることを特徴とする請求項1記載の物資搬送装置。 - 前記昇降安定手段は、
前記中層建築物の壁面に垂直に設置されるレールを備え、
前記レールに前記積載部が連結されて昇降移動することを特徴とする請求項7記載の物資搬送装置。 - 前記昇降安定手段は、
前記中層建築物の上階から地面に向かって張られたロープを備え、
前記ロープに前記積載部が連結されて昇降移動することを特徴とする請求項7記載の物資搬送装置。 - 前記昇降安定手段は、
前積載部に一方が固定されるロープを備え、
前記ロープの他方から地面方向に張力を与えて昇降移動することを特徴とする請求項7記載の物資搬送装置。 - 物資を積載した積載部を昇降移動させて物資を搬送する物資搬送方法において、
巻上手段が前記積載部に連結、または滑車を介して連結したケーブルを巻き上げる行程と、
固定手段が前記巻上手段または前記滑車を固定する行程と、
を備えることを特徴とする物資搬送方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016244218A JP2018095462A (ja) | 2016-12-16 | 2016-12-16 | 物資搬送装置、および物資搬送方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016244218A JP2018095462A (ja) | 2016-12-16 | 2016-12-16 | 物資搬送装置、および物資搬送方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018095462A true JP2018095462A (ja) | 2018-06-21 |
Family
ID=62631821
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016244218A Pending JP2018095462A (ja) | 2016-12-16 | 2016-12-16 | 物資搬送装置、および物資搬送方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018095462A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN116788773A (zh) * | 2018-12-12 | 2023-09-22 | 周鹏跃 | 货物传送系统及其安装方法和货物的传送方法 |
-
2016
- 2016-12-16 JP JP2016244218A patent/JP2018095462A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN116788773A (zh) * | 2018-12-12 | 2023-09-22 | 周鹏跃 | 货物传送系统及其安装方法和货物的传送方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN102666345B (zh) | 电梯装置和方法 | |
JP2018523052A (ja) | 風力タービンコンポーネントを移動させる方法、及び風力タービンコンポーネントを移動させる搬送システム | |
CN105384035A (zh) | 导轨安装装置和用于安装导轨的方法 | |
CN204454402U (zh) | 可拆卸式卷扬机吊装装置 | |
CN210313286U (zh) | 一种轻质隔墙条板场内吊运装置 | |
KR101239990B1 (ko) | 미니크레인 | |
KR20130053486A (ko) | 체인 호이스트 승강장치 | |
CN101381055B (zh) | 利用四吊钩龙门起重机对大型物件进行旋转的方法 | |
CN104444977B (zh) | 可调式物料垂直运输索道系统及其施工方法 | |
CN211078274U (zh) | 一种吊运搬运一体化装置 | |
CN215248971U (zh) | 一种高层、超高层建筑大型超重机电设备吊运施工装置 | |
CN204823593U (zh) | 一种高层机电材料垂直输送系统 | |
CN102777048A (zh) | 一种垂直运输装置 | |
KR101383287B1 (ko) | 해상기둥구조물에서의 중량물 이송방법 및 이를 위한 중량물 이송장치 | |
JP2018095462A (ja) | 物資搬送装置、および物資搬送方法 | |
CN108862050B (zh) | 更换装置 | |
CN108100896B (zh) | 一种管道提升输送装置及方法 | |
CN203626220U (zh) | 一种升降式物料平台 | |
JP6193170B2 (ja) | クレーンの製造方法及びクレーンの上架構造体の上架システム | |
CN206288882U (zh) | 一种超高建筑多管道吊装运输小车 | |
CN105863280B (zh) | 一种可自行提升的卸料平台 | |
CN114873506A (zh) | 一种机电管线提升装置 | |
JP7033993B2 (ja) | 巻上機を用いた重量物搬送方法 | |
KR101894743B1 (ko) | 호이스트의 탈·장착이 용이한 크레인의 구조 | |
CN104328920B (zh) | 建筑材料输送方法 |