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JP2018062131A - 光書き込み装置及び画像形成装置 - Google Patents

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昂紀 植村
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誠 大林
成幸 飯島
Nariyuki Iijima
成幸 飯島
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Abstract

【課題】環境条件の変化に起因する光量むらを精度よく補正することができる光書き込み装置及び画像形成装置を提供する。【解決手段】OLEDパネル200とロッドレンズアレイ202とは何れも固定端にて支持部材601に固定されており、線膨張係数差を有している。環境温度が変化して、OLEDパネル200の非固定端側に実装された検出用OLED401とロッドレンズアレイ202との位置関係が変化すると、集光効率が変化して、受光素子603の検出光量が変化する。この検出光量の変化から検出用OLED401とロッドレンズアレイ202との位置関係を求めれば、露光用OLED201とロッドレンズアレイ202との位置関係を得ることができる。この位置関係に応じて露光用OLED201の光量を補正すれば、光量むらを防止することができる。【選択図】図6

Description

本発明は、光書き込み装置及び画像形成装置に関し、特にOLEDを用いた場合に環境温度の変化に起因する光量むらを防止する技術に関する。
近年、画像形成装置を小型化し低コスト化するために、発光素子にOLED(Organic Light Emitting Diode)を用いたライン光学型光書き込み装置(OLED-PH: OLED Print Head)の開発が進められている。OLED−PHは、OLEDと薄膜トランジスタ(TFT: Thin Film Transistor)とを同一基板上に形成するので、製造コストを低減することができる。
OLED−PHは、光書き込みの際に、OLEDの出射光を感光体ドラムの外周面上に集光するためにロッドレンズアレイを備えている。ロッドレンズアレイは、微小なロッドレンズを多数集積した光学素子であって、個々のロッドレンズとの位置関係によってOLED毎に出射光の集光効率が異なる。このため、OLED間で集光効率に応じ出射光量を増減することによって、感光体ドラムの外周面上での露光量を均一化する。
しかしながら、OLED−PHには、OLEDを形成する際に高温に晒されることから、OLEDを実装するガラス基板には線膨張係数が極めて小さいガラス材料が用いられる。一方、ロッドレンズアレイは樹脂を用いて多数のロッドレンズを集積しており、OLEDを実装したガラス基板と比較して線膨張係数が大きい。このため、環境温度が変動すると、ガラス基板上の各OLEDと各ロッドレンズとの位置関係が変動し、集光効率が変化するので、光量むらが発生する。
このような問題に対して、例えば、レンズ部における発光素子毎の光量むらを補正するためのレンズ補正値を、環境条件に基づいて変更するレンズ補正値変更部を備えた光書き込み装置が提案されている(特許文献1参照)。このようにすれば、環境温度の変動によりOLEDとロッドレンズとの位置関係が変動し、集光効率が変化しても、環境条件に基づいてレンズ補正値を変更するので、感光体ドラムの外周面上における光量むらを防止することができる。
特開2008−155458号公報 特開2005−144686号公報
しかしながら、上記従来技術における環境条件とは、具体的には環境温度の検出値であって、当該検出温度からOLEDとロッドレンズとの相対位置を推定することによってレンズ補正値が変更される。このため、相対位置の推定誤差に起因する光量むらを回避することができない。
また、OLEDとロッドレンズとの位置関係は湿度等の環境温度以外の要因によっても変動し得るが、上記従来技術においては、環境温度以外の要因による光量むらを防止することはできず、また、環境温度以外の要因による光量むらを防止しようとすると、レンズ補正値を変更するための手順が複雑化したり、当該変更に要するデータが膨大になって記憶容量が不足する等、さまざまな問題が生じる。
本発明は、上述のような問題に鑑みて為されたものであって、環境条件の変化に起因する光量むらを精度よく補正することができる光書き込み装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る光書き込み装置は、複数の発光素子がライン状に配列されており、当該配列方向に長尺な発光部材と、複数の光学素子がライン状に配列され、前記発光部材の長手方向と平行な方向に長尺な光学部材とを有し、各光学素子が各発光素子の出射光を被照射体上に集光する光書き込み装置であって、前記発光部材と前記光学部材との前記長手方向に平行な方向における線膨張差の指標値を検出する検出手段と、前記指標値を用いて、前記線膨張差に応じた集光効率の変化を相殺するように、前記発光素子毎に出射光量を補正する補正手段と、を備えることを特徴とする。
このようにすれば、発光部材と光学部材との線膨張差に応じた集光効率の変化を相殺するように、発光素子毎に出射光量を補正するので、環境条件の変化に起因する光量むらを精度よく補正することができる。
この場合において、前記発光部材と前記光学部材との双方が固定されている固定部材を備え、前記検出手段は、前記長手方向において前記固定部材との固定位置とは異なる位置において前記指標値を検出してもよい。
また、前記固定部材には、前記長手方向における前記発光部材の一方の端部及び前記光学部材の一方の端部が固定されており、前記指標値の検出位置は、前記発光素子のうち光書き込みに供される発光素子の配列範囲よりも前記長手方向における外方に相当する、前記固定位置とは反対側の端部側であってもよい。
また、前記検出手段を支持する支持部材を備え、前記発光部材は前記発光素子を実装した基板を有し、前記支持部材は、前記基板に固定されていてもよい。
また、前記検出手段を支持する支持部材を備え、前記発光部材は前記発光素子を実装した基板を有し、前記支持部材は、前記基板と同じ線膨張係数を有する材料からなる長尺の部材であって、長尺方向における一端が前記固定部材に固定され、前記発光部材の長手方向と並設されていてもよい。
また、前記検出手段は、前記発光素子の1つからの出射光を、前記光学部材を介して受光する検出用受光素子を備え、前記検出用受光素子は、前記検出位置に配設されており、前記指標値は、前記検出用受光素子の受光量であってもよい。
また、前記固定部材は、所定の動作環境条件の範囲内で、前記指標値が前記発光部材と前記光学部材との線膨張差の単調増加関数又は単調減少関数になるように、前記発光部材と前記光学部材とに固定されていてもよい。
また、前記検出位置は、所定の動作環境条件の範囲内で、前記指標値が前記発光部材と前記光学部材との線膨張差の単調増加関数又は単調減少関数になる位置であってもよい。
また、前記検出手段は、前記1の発光素子とは別の1の発光素子の出射光を、前記光学部材を介して受光する参照用受光素子を備え、前記参照用受光素子は、前記長手方向において、前記検出用受光素子よりも固定位置側に配設されており、前記検出手段は、前記参照用受光素子の受光量を用いて前記指標値を補正してもよい。
また、本発明に係る画像形成装置は、本発明に係る光書き込み装置を備えることを特徴とする。
本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の主要な構成を示す図である。 光書き込み装置100の主要な構成を示す図である。 OLEDパネル200の主要な構成を示す図である。 OLED201毎に発光制御するための構成を示すブロック図である。 OLEDパネル200のローリング駆動を説明するタイミングチャートである。 露光用OLED201とロッドレンズアレイ202との位置ずれを検出するための構成を示す図である。 OLEDパネル200の固定端から検出用OLED401までの距離と集光効率との関係を示すグラフである。 (a)は検出用OLED401が位置範囲711内にある場合のロッドレンズアレイ202の膨張収縮と、集光効率の変化を表し、(b)は検出用OLED401が位置範囲712内にある場合のロッドレンズアレイ202の膨張収縮と、集光効率の変化を表し、(c)は検出用OLED401が位置範囲711内にある場合の集光効率の温度特性を表すグラフであり、(d)は検出用OLED401が位置範囲712内にある場合の集光効率の温度特性を表すグラフである。 露光用OLED201とロッドレンズアレイ202との位置ずれに起因する光量むらを補正するための機能構成を表すブロック図である。 (a)はレンズ補正値テーブル1000を例示し、(b)は素子補正値テーブル1010を例示する。 第2の実施の形態に係る露光用OLED201とロッドレンズアレイ202との位置ずれを検出するための構成の、(a)は側面図であり、(b)は平面図である。 第3の実施の形態に係る露光用OLED201とロッドレンズアレイ202との位置ずれを検出するための構成を示す図である。 露光用OLED201とロッドレンズアレイ202との位置ずれに起因する光量むらを補正するための機能構成を表すブロック図である。
以下、本発明に係る光書き込み装置及び画像形成装置の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
[1]第1の実施の形態
本発明の第1の実施の形態に係る光書き込み装置は、OLEDの出射光のロッドレンズアレイによる集光後の光量を検出することによって、光量むらを補正する。
(1−1)画像形成装置の構成
まず、本実施の形態に係る画像形成装置の構成について説明する。
図1に示すように、画像形成装置1は、所謂タンデム方式のカラープリンター装置であって、画像形成ステーション101Y、101M、101C、101Kはそれぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)のトナー像を形成する。画像形成ステーション101Yは、感光体ドラム110Yの外周面を帯電装置111Yにて一様に帯電させ、光書き込み装置100Yは、OLED−PHであって、光書き込みによって静電潜像を形成する。
現像装置112YはY色のトナーを供給して静電潜像を現像し、1次転写ローラー113Yは感光体ドラム110Yの外周面上に担持されているY色のトナー像を中間転写ベルト103上に静電転写する。その後、クリーニング装置114Yは、感光体ドラム110Yの外周面上に残留するトナーを除去し、残留電荷を除電する。
画像形成ステーション101M、101C、101Kも同様の構成を備えており、同様の動作によってMCK各色のトナー像を形成する。YMCK各色のトナー像は、中間転写ベルト103上で互いに重なり合うように順次、静電転写され、カラートナー像が形成される。中間転写ベルト103は無端状のベルトであって、矢印A方向に回転走行しながら、カラートナー像を2次転写ローラー対104まで搬送する。
給紙カセット105には、記録シートSが収容されている。記録シートSは、カラートナー像の形成に合わせて1枚ずつ繰り出され、タイミングローラー106にて搬送タイミングを調整された後、2次転写ローラー対104まで搬送され、カラートナー像を静電転写される。その後、記録シートSは、定着装置107にてカラートナー像を熱定着され、排紙ローラー対108によって排紙トレイ109上に排出される。
制御部102は、以上の画像形成動作の制御を行う。
また、画像形成装置1並びに光書き込み装置100の動作環境条件は、本実施の形態においては、温度が摂氏10度から摂氏35度まで、湿度が15%から85%までの範囲内である。
(1−2)光書き込み装置100の構成
次に、光書き込み装置100の構成について説明する。
図2に示すように、光書き込み装置100は、OLEDパネル200とロッドレンズアレイ(SLA: SELFOC Lens Array。SELFOCは日本板硝子株式会社の登録商標。)202をハウジング203内に収容した構成を備えている。OLEDパネル200上には15,000個の露光用OLED201が主走査方向に沿ってライン状に実装されている。露光用OLED201はそれぞれ光ビームLを出射する。
露光用OLED201は電流駆動型の発光素子であって、駆動電流が多いほど光量が増加する。露光用OLED201は一列に配置してもよいし、千鳥配置してもよい。露光用OLED201が出射した光ビームLはロッドレンズアレイ202によって集光され、感光体ドラム110の外周面上に照射する。ハウジング203は、ロッドレンズアレイ202及びOLEDパネル200をゴミが入らないようにカバーする。
なお、光書き込み装置100と画像形成装置1内の他の装置とを接続するためのケーブル等については図示を省略した。
図3に示すように、OLEDパネル200は、TFT基板300等を備えている。TFT基板300には露光用OLED201が実装されており、露光用OLED201の実装領域は、スペーサー枠体303を挟んで封止板301を取着することによって封止されている。TFT基板300の封止領域外にはソースIC(Integrated Circuit)302が実装されている。ソースICは、露光用OLED201の環境温度を検出する温度センサー310を内蔵している。
制御部102は、フレキシブルワイヤー311を介してソースIC302に画像データを入力する。ソースIC302はデジタル−アナログ変換機(DAC: Digital to Analogue Converter)を内蔵しており、画像データをDA変換して、露光用OLED201毎のDAC信号を生成する。露光用OLED201はDAC信号に応じた光量で発光する。
図4に示すように、15,000個の露光用OLED201は、100個ずつ150個の発光ブロック410に区分されている。発光ブロック410には、露光用OLED201毎に駆動回路411、メモリ部412および選択回路413が設けられている。
選択回路413は、露光用DAC421からメモリ部412へのDAC信号の入力経路をオンオフする。メモリ部412は、露光用DAC421が出力したDAC信号を記憶する。駆動回路411は、メモリ部412に記憶されているDAC信号に応じた駆動電流を供給して露光用OLED201を発光させる。
1つの発光ブロック410に属する100個の選択回路413は、主走査期間ごとに順次オンオフ制御される。これをローリング駆動という。図5に示すように、主走査期間ごとに、選択回路413がオンされるチャージ期間と、選択回路413がオフされるホールド期間がある。チャージ期間においてはメモリ部412にDAC信号が入力され、ホールド期間においては入力されたDAC信号がメモリ部412に保持される。
チャージ期間は、1つの発光ブロック410に属する100個の選択回路413どうしで重複しないように制御されるので、露光用OLED201毎に発光量を制御することができる。また、光書き込み装置100は高解像度化に対応するため露光用OLED201数が多数に上ることから、ドット毎に個別に露光用DAC421を設けるとソースIC302が大規模になってシステムコストが上昇する。これに対して、ローリング駆動を採用すれば、露光用OLED201間でDACを共有化することで、システムコストの上昇を抑制することができる。
OLEDパネル200は、露光用OLED201とは別に検出用OLED401を備えている。検出用OLED401は、露光用OLED201の光量補正を行うために用いられるOLEDである。検出用OLED401には駆動回路402及びメモリ部403が接続されており、ソースIC302の検出用DAC420が出力するDAC信号がメモリ部403に記憶され、記憶されているDAC信号に応じて駆動回路402が駆動電流を供給することによって、検出用OLED401が発光する。
(1−3)光量検出
次に、検出用OLED401とロッドレンズアレイ202による集光後の光量を検出する構成について説明する。
光書き込み装置100は主走査方向に長尺になっており、OLEDパネル200並びにロッドレンズアレイ202もまた主走査方向に長尺である。図6に示すように、OLEDパネル200とロッドレンズアレイ202とは長手方向における一方の端部において、支持部材601に固定されている。以下、OLEDパネル200の支持部材601に固定されている端を「固定端」という。
OLEDパネル200の一方の主面には、露光用OLED201は長手方向に沿ってライン状に配設されている。また、ライン状に配設された露光用OLED201の長手方向における支持部材601とは反対側に隣接して、検出用OLED401が配設されている。
OLEDパネル200の固定端とは反対側の端部(以下、「非固定端」という。)にはセンサー保持部材602が固定されている。センサー保持部材602の他方の端部には、受光素子603が検出用OLED401に対向する位置に固定されている。受光素子603の受光面は、OLEDパネル200やロッドレンズアレイ202に対して、感光体ドラム110の外周面と同じ高さになっている。
このため、露光用OLED201の出射光がロッドレンズアレイ202によって集光されるのと同様にして、検出用OLED401の出射光は、ロッドレンズアレイ202によって集光され、受光素子603に入射する。受光素子603は、当該入射光量を検出する。
長手方向における非固定端から検出用OLED401までの距離、並びに受光素子603までの距離は何れも短いので、これらの距離は環境温度が変化しても殆ど変化せず、環境温度の変化に起因するロッドレンズアレイ202の膨張収縮と比較すると無視できる程度である。
環境温度が変化する等し、OLEDパネルとロッドレンズアレイ202との線膨張差によって、検出用OLED401とロッドレンズとの位置関係が変動すると、検出用OLED401の出射光のロッドレンズによる集光効率が変動する。このため、受光素子603の検出光量P0もまた、検出用OLED401とロッドレンズとの位置関係に応じて変動する。
図7は、OLEDパネル200の固定端から検出用OLED401までの距離と集光効率との関係を示すグラフである。OLEDパネル200は線膨張係数が非常に小さいガラス板を用いており、環境温度が変化してもほとんど膨張、収縮しないので、検出用OLED401の位置もまた環境温度に関わらずほぼ一定である。このため、集光効率は専らロッドレンズアレイ202の膨張、収縮によって変動する。
実線のグラフ701は環境温度が摂氏10度での集光効率を表し、破線のグラフ702は環境温度が摂氏25度でのレンズ効率を表す。また、一点鎖線のグラフ703は環境温度が摂氏50度でのレンズ効率を表す。上述のように、画像形成装置1の動作環境温度は、摂氏10度から摂氏35度までの範囲内であるので、図7に示す摂氏10度から摂氏50度までの範囲内に包含される。
検出用OLED401がOLEDパネル200上の位置範囲711内にある場合には、グラフ701、702、703は互いに交わっておらず、かつ、グラフ701が最も低く、グラフ703が最も高くなっている。従って、環境温度が上昇するにつれて集光効率が単調に増加するので、受光素子603の検出光量P0が多いほど環境温度が高く、ロッドレンズアレイ202の膨張が著しいことになる。
これは、図8(a)に示すように、環境温度が低い場合(例えば、摂氏10度)には、ロッドレンズアレイ202を構成する1個のロッドレンズ202aの光軸800aから離れた個所が検出用OLED401に対向し、環境温度が高くなるにつれて、例えば、摂氏25度から摂氏50度へ上昇すると、光軸が800b、800cの順に検出用OLED401に対向する位置に近づいてゆく場合に相当する。この場合には、図8(c)のグラフ810のように、環境温度が上昇するにつれて集光効率が単調に増加し、受光素子603の検出光量P0もまた単調に増加する。従って、画像形成装置1並びに光書き込み装置100の動作環境温度の範囲内において、OLEDパネル200とロッドレンズアレイ202との線膨張差が環境温度の単調増加関数になっている。
また、検出用OLED401がOLEDパネル200上の位置範囲712内にある場合には、グラフ701、702、703は互いに交わっておらず、かつ、グラフ701が最も高く、グラフ703が最も低くなっている。従って、環境温度が上昇するにつれて集光効率が単調に減少するので、受光素子603の検出光量P0が少ないほど環境温度が高く、ロッドレンズアレイ202の膨張が著しいことになる。
これは、図8(b)に示すように、環境温度が低い場合には、ロッドレンズアレイ202を構成する1個のロッドレンズ202aの光軸800に近い個所が検出用OLED401に対向し、環境温度が高くなるにつれて光軸800が検出用OLED401に対向する位置から離れてゆく場合に相当する。この場合には、図8(d)のグラフ811のように、環境温度が上昇するにつれてレンズ結像効率が単調に減少し、受光素子603の検出光量P0もまた単調に減少する。従って、画像形成装置1並びに光書き込み装置100の動作環境温度の範囲内において、OLEDパネル200とロッドレンズアレイ202との線膨張差が環境温度の単調減少関数になっている。
一方、図7において、グラフ701、702及び703の高低が環境温度順にならない位置に検出用OLED401を配置すると、環境温度に従ってレンズ結像効率が単調に変化せず、受光素子603の検出光量P0が単調に変化しない。従って、環境温度と検出光量P0とが1対1に対応しないので、検出光量P0から環境温度に応じた線膨張差を一意に決定するのが難しい。このため、検出用OLED401は、光書き込み装置100の正常動作が保証される温度範囲内で、環境温度に従って受光素子603の検出光量P0が単調に変化する位置に配設されるのが望ましい。
検出用OLED401は、露光用OLED201と同じくOLEDパネル200に実装されている。このため、受光素子603が検出する入射光量は、露光用OLED201とロッドレンズとの位置関係を反映するので、受光素子603の検出光量P0から露光用OLED201とロッドレンズとの位置関係を検出することができる。この検出光量P0が線膨張差の指標値となる。
(1−4)光量補正
次に、露光用OLED201の光量補正について説明する。
光書き込み装置100は、制御部102から受け付けた画像データをDA変換してDAC信号を生成する際に、露光用OLED201とロッドレンズとの相対位置に応じてDAC信号を補正することによって、光量補正を行う。図9は、DAC信号を補正するための機能構成を表すブロック図である。
図9に示すように、光書き込み装置100は、パラメーター記憶部900に予めレンズ補正値901と素子補正値902とを記憶している。レンズ補正値901は、露光用OLED201毎にロッドレンズとの相対位置の変動に起因する光量変動を補正するためのパラメーターである。レンズ補正値901は、後述のように、画像形成装置1の工場出荷前における実測によって予め決定することができる。
図10(a)に例示するように、レンズ補正値テーブル1000は、素子番号1から15,000の露光用OLED201毎に受光素子603の検出光量PaからPzそれぞれについて、その検出光量に応じたレンズ補正値901を対応させて記憶するテーブルである。本実施の形態においては、検出光量PaからPzは何れもデジタル値になっている。
また、素子補正値902は、露光用OLED201の劣化特性や温度特性等に起因する光量変動を補正するためのパラメーターである。図10(b)に例示するように、素子補正値テーブル1010は、露光用OLED201の光量、累積発光時間及び環境温度の組み合わせごとに素子補正値を記憶している。露光用OLED201の環境温度はソースIC302が内蔵する温度センサー310によって検出される。
なお、温度センサー310の検出温度に変えて、光書き込み装置100や画像形成装置1の光書き込み装置100以外の箇所において装置内温度を検出してもよい。また、露光用OLED201毎の累積発光時間としては、例えば、制御部102から受け付けた画像データを参照して、発光回数を計数すればよい。
光量決定部910は、レンズ補正値決定部911と光量補正部912とを備えている。レンズ補正値決定部911は、受光素子603の検出光量P0として、受光素子603の出力信号をアナログ−デジタル変換器(ADC: Analogue to Digital Converter)920にてデジタル化した値を取得し、レンズ補正値テーブル1000を参照して、当該検出光量P0が検出光量PaからPzまでの何れかに一致する場合には、当該検出光量P0に対応するレンズ補正値901を決定する。検出光量PaからPzの何れにも一致しない場合には、後述のように、線形補間を用いてレンズ補正値901を決定してもよい。
光量補正部912は、素子補正値テーブル1010を参照して露光用OLED201の過去の光量、累積発光時間及び環境温度の組み合わせに対応する素子補正値902を読み出す。そして、レンズ補正値決定部911が決定したレンズ補正値901と素子補正値902とを用いて、次式(1)のようにDAC値を補正することによって、光量補正を行う。
(補正後のDAC値)=(初期のDAC値)×(レンズ補正値)×(素子補正値) …(1)
なお、初期のDAC値は、所定の環境温度下で経時劣化前の各露光用OLED201を目標光量で発行させるためのDAC値であって、目標光量毎に予めソースIC302に記憶されているものとする。目標光量は、例えば、画像形成装置のシステム速度ごとに異なっており、記録シートとして厚紙を用いる場合には普通紙を用いる場合と比較してシステム速度が遅くなるので、普通紙を用いる場合と比較して目標光量を少なくする。
光量決定部910は、補正後のDAC値を露光用DAC421に入力して、当該露光用DAC421に対応する発光ブロック410にDAC信号を入力させる。このように位置ずれ量を測定し、位置ずれ量から補正値を決定することで、相対位置変動時の光量ムラを精度よく補正することができる。
なお、パラメーター記憶部900としては、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)を用いることができる。図9においては、パラメーター記憶部900がソースIC302に内蔵されているが、ソースIC302に外付けしてもよい。
[2]第2の実施の形態
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
本実施の形態に係る画像形成装置は、上記第1の実施の形態に係る画像形成装置と概ね同様の構成を備える一方、受光素子603を保持する構成において相違している。以下、主に相違点に着目して説明する。なお、本明細書においては、実施の形態どうしで共通する部材には共通の符号が付されている。
本実施の形態に係る光書き込み装置100において、図11(a)に示されるように、受光素子603を保持するセンサー保持部材1101は、一方の端部が支持部材601に固定されており、他方の端部に受光素子603が取着されている。このため、OLEDパネル200の長手方向において、固定端から検出用OLED401までの距離と、固定端から受光素子603までの距離が等しくなっている。
また、センサー保持部材1101は、OLEDパネル200を構成するガラス板と同じ材料からなっており、環境温度の変化によってOLEDパネル200が膨張収縮すると、センサー保持部材1101も同じだけ膨張収縮する。このような構成を備えることによって、検出用OLED401と受光素子603との位置関係は環境温度に関わらず一定に保たれる。
このようにすれば、環境温度の変化によるロッドレンズアレイ202の膨張収縮のみに起因するロッドレンズと露光用OLED201との位置関係の変化を、受光素子603の検出光量P0の変化として精度よく検出することができる。従って、環境温度の変化に起因する光量むらを精度よく補正することができる。
なお、センサー保持部材1101は、ロッドレンズアレイ202から感光体ドラム110の外周面へ向かう露光用OLED201の出射光を遮らないようにするために、平面視においてL字型になっている(図11(b))。
また、OLEDパネル200を構成するガラス板と線膨張係数が同じ材料であれば、当該ガラス材料以外の材料をセンサー保持部材1101に用いてもよい。
[3]第3の実施の形態
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
本実施の形態に係る画像形成装置は、検出用OLED401や受光素子603の温度特性を考慮して、環境温度の変化に起因する検出精度の低下を防止することを特徴とする。
本実施の形態に係る光書き込み装置100は、上記第1の実施の形態に係る構成に加えて、図12に示すように、ライン状に配設された露光用OLED201の固定端側に隣接して検出用OLED1201を備えている。検出用OLED1201の出射光はロッドレンズアレイ202によって集光され、受光素子1203に入射する。受光素子1203は、支持部材601に固定されたセンサー保持部材1202に保持されている。
検出用OLED1201並びに受光素子1203は固定端に直近の位置に配設されているため、固定端から検出用OLED1201並びに受光素子1203までの距離は環境温度が変化しても殆ど変化しない。このため、環境温度が変化した場合、受光素子1203の検出光量P1は、検出用OLED1201及び受光素子1203の温度特性のみによって変動する。
従って、受光素子603の検出光量P0を受光素子1203の検出光量P1で除算すれば、検出用OLED401及び受光素子603の温度特性による検出光量P0の変動分を除去することができる。すなわち、受光素子603の検出光量P0が位置ずれの影響を受けて、
(検出光量P0)=(デフォルト光量)×(位置ずれ分)×(温度特性分) …(2)
となるのに対して、受光素子1203の検出光量P1は位置ずれの影響を受けないので、
(検出光量P1)=(デフォルト光量)×(温度特性分) …(3)
となり、これらを除算すると、
(位置ずれ分)=(検出光量P0)/(検出光量P1) …(4)
のように位置ずれのみによる検出光量P0の変動分を算出することができる。
受光素子603、1203の検出光量は、図13に示されるように、それぞれADC920、1301にてデジタル化され、除算器1302にて、受光素子603の検出光量を受光素子1203の検出光量で除算する。光量決定部910は、除算器1302から除算値を取得すると、パラメーター記憶部900を参照して、除算値に応じたレンズ補正値901を決定する。
上記第1の実施の形態に係るレンズ補正値テーブル1000は、レンズ補正値901を決定するに当たって、検出光量と露光用OLED201の素子番号との組み合わせ毎にレンズ補正値901を記憶するのに対して、本実施の形態に係るレンズ補正値テーブルは、検出光量に代えて除算値と露光用OLED201の素子番号との組み合わせ毎にレンズ補正値901を記憶する。このようなレンズ補正値テーブルを参照することによって、レンズ補正値901が決定される。
更に、上記第1の実施の形態と同様にして素子補正値902を取得して、光量補正を行う。このようにすれば、検出用OLED401及び受光素子603の温度特性による環境温度の影響を排除することができるので、更に精度よく光量むらを補正することができる。
[4]変形例
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明が上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例を実施することができる。
(4−1)上記実施の形態においては、露光用OLED201の素子番号と検出光量との組み合わせ毎にレンズ補正値901をレンズ補正値テーブル1000に記憶する場合を例にとって説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、これに代えて次のようにしてもよい。
例えば、光量決定部は、受光素子603の検出光量P0から検出用OLED401の位置(長手方向における固定端からの距離)を特定し、検出用OLED401のデフォルト位置(例えば、環境温度が摂氏25度での位置)T0に対して、現在位置がTaである場合、検出用OLED401の位置ずれ量は(Ta−T0)となる。
検出用OLED401の位置ずれ量(Ta−T0)より、露光用OLED201のデフォルト位置がTbならば、露光用OLED401の位置ずれ量は、
Tb×(Ta−T0)/T0 …(5)
となる。レンズ補正値を求める際には、デフォルト位置Tbから位置ずれ量Tb×(Ta−T0)/T0だけずれた位置のレンズ補正値を用いればよい。このようにしても、環境温度の変化によるロッドレンズアレイ202と露光用OLED201との位置ずれに起因する光量むらを抑制することができる。
(4−2)上記実施の形態においては、式(2)、(3)及び(4)を用いて、位置ずれのみによる検出光量P0の変動分を算出する場合を例にとって説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、これに代えて次のようにしてもよい。
例えば、ロッドレンズアレイ202と検出用OLED401との位置ずれに起因する光量変化率rlと、検出用OLED401並びに受光素子603の温度特性に起因する光量変化率rtと、の積rl×rtが無視できる程度に小さい場合には、式(2)は、
(検出光量P0)=(デフォルト光量)×(1+rl)×(1+rt)
=(デフォルト光量)×(1+rl+rt+rl×rt)
≒(デフォルト光量)×(1+rl+rt)
=(デフォルト光量)×(1+rt)+(デフォルト光量)×rl …(6)
と近似することができる。一方、式(3)より、
(検出光量P1)=(デフォルト光量)×(1+rt) …(7)
なので、検出光量P0から検出光量P1を減算すれば、位置ずれに起因する検出光量P0の変動分のみを得ることができる。
(デフォルト光量)×rl=(検出光量P0)−(検出光量P1) …(8)
レンズ補正値決定部911は、式(8)で得られた減算値を用いてレンズ補正値を決定しても十分な精度で光量むらを補正することができる。
(4−3)上記実施の形態においては、式(1)を用いて補正後のDAC値を求める場合を例にとって説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、これに代えて次のようにしてもよい。例えば、レンズ補正値901と素子補正値902がそれぞれ
(レンズ補正値)=1+(レンズ補正率) …(9)
(素子補正値)=1+(素子補正率) …(10)
である場合であって、レンズ補正率と素子補正率との積が無視できる程度に十分小さい場合には、式(1)から
(補正後のDAC値)=(初期のDAC値)×{1+(レンズ補正率)}×{1+(素子補正率)}
=(初期のDAC値)×{1+(レンズ補正率)+(素子補正率)+(レンズ補正率)×(素子補正率)}
≒(初期のDAC値)×{1+(レンズ補正率)+(素子補正率)} …(11)
のように近似することができる。従って、式(11)を用いても十分な精度で光量むらを補正することができる。
(4−4)上記実施の形態においては特に言及しなかったが、検出用OLED401、1201についても劣化特性や温度特性等に起因する光量変動を補正してもよい。
露光用であれ検出用であれOLEDは、累積発光時間の増加に伴い光量が低下(光量劣化)する光量劣化特性や、環境温度の変動に伴って光量が変動する光量変動特性を原理的に有している。
本変形例においては、検出用OLED401の光量変動を防止するために、検出用OLED401用の素子補正値テーブルを用意し、検出用OLED401の累積発光時間及び環境温度の組み合わせ毎に素子補正値を記憶しておく。なお、露光用OLED201とは異なって、検出用OLED401は光量を切り替える必要がないので、光量ごとに素子補正値テーブルを用意する必要はない。
光書き込み装置100は、ソースIC302が内蔵する温度センサー310の検出温度を参照して、検出用OLED401の環境温度を取得すると共に、累積発光時間として、検出用OLED401の発光回数を計数する。このようにして特定された環境温度と累積発光時間とから素子補正テーブルを参照して、素子補正値を取得して、次式(12)のようにDAC値を補正する。
(補正後のDAC値)=(初期のDAC値)×(素子補正値) …(12)
補正後のDAC値を検出用DAC420に入力すると、検出用OLED401の光量補正が行われる。このようにすれば、検出用OLED401、1201の劣化特性や温度特性等に起因する光量変動を防止することができるので、露光用OLED201とロッドレンズアレイ202との位置ずれを精度良く検出することができる。
(4−5)上記実施の形態においては、露光用OLED201がライン状に配設されるとのみ述べたが、露光用OLED201は直線状に配設してもよいし、千鳥配置してもよい。何れの配置においても本発明の効果は同じである。
(4−6)上記実施の形態においては、OLEDパネル200の支持部材601への固定位置と、ロッドレンズアレイ202の支持部材601への固定位置とが長手方向において一致している場合を例にとって説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、これに代えて次のようにしてもよい。
例えば、支持部材601の固定側に段差が設けられており、OLEDパネル200の固定位置と、ロッドレンズアレイ202の固定位置とが長手方向において異なっていてもよい。このような段差を設けることによって、環境温度の上昇に対して受光素子603の検出光量が単調に増加または減少するようにOLEDパネル200とロッドレンズアレイ202との位置関係を調整することができる。
(4−7)上記実施の形態においては特に言及しなかったが、レンズ補正値テーブル1000は、例えば、以下のようにして作成することができる。
まず、画像形成装置1の工場出荷前に、受光素子603の検出光量がPaになる各環境条件下で、光量Laで素子番号#1のOLED201を発光させて、出射光をロッドレンズアレイ202に集光させ、感光体ドラム110の外周面に相当する位置で光量p0を測定する。
次に、当該条件で感光体ドラム110の外周面に入射すべき目標光量p1と、測定光量p0との比を求め、OLED201の駆動電流−発光量特性から、レンズ補正値LCa1を決定する。測定光量p0が目標光量p1よりも少ない場合には、感光体ドラム110の外周面への入射光量が目標光量p1になるように、OLED201の駆動電流−発光量特性に応じて駆動電流量が多くなるように、レンズ補正値LCa1を決定する。同様に、測定光量p0が目標光量p1よりも多い場合には駆動電流量が少なくなるようにレンズ補正値LCa1を決定する。検出光量と素子番号との他の組み合わせに係るレンズ補正値についても同様に決定することができる。
このようにすれば、OLED201とロッドレンズアレイ202との位置ずれに起因する集光効率の変化を相殺するように、OLED201の出射光量が補正されるので、感光体ドラム110の外周面における受光量の変動を抑制することができる。
なお、受光素子603の検出光量に一致する検出光量がレンズ補正値テーブル1000にない場合には、線形補間によってレンズ補正値を決定してもよい。例えば、検出光量pがPaとPbの中間光量である場合に素子番号#1のOLED201のレンズ補正は、次式(13)のように決定することができる。
(レンズ補正値)={LCa1×(Pb−p)+LCb1×(p−Pa)}/(Pb−Pa) …(13)
このようにすれば、検出光量pに応じて適切なレンズ補正値を決定することができる。
(4−8)上記実施の形態においては温度や湿度といった画像形成装置1の動作環境条件に起因するOLEDパネル200とロッドレンズアレイ202との位置ずれによる光量むらを防止する場合を例にとって説明したが、例えば、ロッドレンズアレイ202を構成するロッドレンズを集積するために使用される樹脂が経年変化によって収縮し、OLED201とロッドレンズとの位置ずれを生じることも予想される。そのような場合には、レンズ補正値テーブル1000を光書き込み装置100の使用期間の長さに応じて複数用意しておき、使用期間に応じて使い分けてもよい。
(4−9)上記実施の形態においては、センサー保持部材602がOLEDパネル200の非固定端に固定されている場合を例にとって説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、これに代えて次のようにしてもよい。OLEDパネル200を構成するガラス板は線膨張係数が非常に小さく、環境温度が変化してもほとんど膨張、収縮しない。このため、非固定端以外の位置でOLEDパネル200にセンサー保持部材602を固定しても、OLED201とロッドレンズアレイ202との位置ずれを精度良く検出することができる。
(4−10)上記実施の形態においては、画像形成装置1並びに光書き込み装置100の動作環境条件が、温度が摂氏10度から摂氏35度まで、湿度が15%から85%までの範囲内である場合を例にとって説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、動作環境条件が他の温度範囲や湿度範囲になっていてもよい。
また、OLEDパネル200とロッドレンズアレイ202との線膨張差は、画像形成装置1並びに光書き込み装置100の動作環境温度のみならず動作環境湿度の範囲内において、環境湿度の単調関数になっているのが望ましい。このようにすれば、環境湿度の変化によって線膨張差が変化した場合にも光量むらを精度よく補正することができる。
(4−11)上記実施の形態においては、画像形成装置1がタンデム方式のカラープリンター装置である場合を例にとって説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、これに代えてタンデム方式以外のカラープリンター装置やモノクロプリンター装置であってもよい。また、スキャナーを備えた複写装置や更に通信機能を備えたファクシミリ装置といった単機能機、これらの機能を兼ね備えた複合機(MFP: Multi-Function Peripheral)に本発明を適用しても同様の効果を得ることができる。
本発明に係る光書き込み装置及び画像形成装置は、OLEDを用いた場合の環境温度の変化に起因する光量むらを防止する装置として有用である。
1…………………………………画像形成装置
100……………………………光書き込み装置
200……………………………OLEDパネル
201……………………………露光用OLED
202……………………………ロッドレンズアレイ
401、1201………………検出用OLED
601……………………………支持部材
602、1101、1202…センサー保持部材
603、1203………………受光素子

Claims (10)

  1. 複数の発光素子がライン状に配列されており、当該配列方向に長尺な発光部材と、複数の光学素子がライン状に配列され、前記発光部材の長手方向と平行な方向に長尺な光学部材とを有し、各光学素子が各発光素子の出射光を被照射体上に集光する光書き込み装置であって、
    前記発光部材と前記光学部材との前記長手方向に平行な方向における線膨張差の指標値を検出する検出手段と、
    前記指標値を用いて、前記線膨張差に応じた集光効率の変化を相殺するように、前記発光素子毎に出射光量を補正する補正手段と、を備える
    ことを特徴とする光書き込み装置。
  2. 前記発光部材と前記光学部材との双方が固定されている固定部材を備え、
    前記検出手段は、前記長手方向において前記固定部材との固定位置とは異なる位置において前記指標値を検出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光書き込み装置。
  3. 前記固定部材には、前記長手方向における前記発光部材の一方の端部及び前記光学部材の一方の端部が固定されており、
    前記指標値の検出位置は、前記発光素子のうち光書き込みに供される発光素子の配列範囲よりも前記長手方向における外方に相当する、前記固定位置とは反対側の端部側である
    ことを特徴とする請求項2に記載の光書き込み装置。
  4. 前記検出手段を支持する支持部材を備え、
    前記発光部材は前記発光素子を実装した基板を有し、
    前記支持部材は、前記基板に固定されている
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の光書き込み装置。
  5. 前記検出手段を支持する支持部材を備え、
    前記発光部材は前記発光素子を実装した基板を有し、
    前記支持部材は、
    前記基板と同じ線膨張係数を有する材料からなる長尺の部材であって、
    長尺方向における一端が前記固定部材に固定され、前記発光部材の長手方向と並設されている
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の光書き込み装置。
  6. 前記検出手段は、
    前記発光素子の1つからの出射光を、前記光学部材を介して受光する検出用受光素子を備え、
    前記検出用受光素子は、前記検出位置に配設されており、
    前記指標値は、前記検出用受光素子の受光量である
    ことを特徴とする請求項2から5の何れかに記載の光書き込み装置。
  7. 前記固定部材は、所定の動作環境条件の範囲内で、前記指標値が前記発光部材と前記光学部材との線膨張差の単調増加関数又は単調減少関数になるように、前記発光部材と前記光学部材とに固定されている
    ことを特徴とする請求項2から6の何れかに記載の光書き込み装置。
  8. 前記検出位置は、所定の動作環境条件の範囲内で、前記指標値が前記発光部材と前記光学部材との線膨張差の単調増加関数又は単調減少関数になる位置である
    ことを特徴とする請求項2から7の何れかに記載の光書き込み装置。
  9. 前記検出手段は、
    前記1の発光素子とは別の1の発光素子の出射光を、前記光学部材を介して受光する参照用受光素子を備え、
    前記参照用受光素子は、前記長手方向において、前記検出用受光素子よりも固定位置側に配設されており、
    前記検出手段は、前記参照用受光素子の受光量を用いて前記指標値を補正する
    ことを特徴とする請求項6又は8に記載の光書き込み装置。
  10. 請求項1から9の何れかに記載の光書き込み装置を備える
    ことを特徴とする画像形成装置。
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