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JP2018021216A - 成膜装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】反応ガスの供給流路や、処理容器内に供給された後の反応ガスの拡散領域を極小化する技術を提供する。【解決手段】基板Wに対する成膜処理を行う成膜装置1において、真空排気された処理容器11内に配置された載置台21には成膜対象の基板Wが載置され、第1ガスノズル3は、中央部と交差する方向に伸びる回転軸22回りに回転する載置台21上の基板Wに対し、当該基板Wの中央部と周縁部との間を結ぶ細長い領域に向けて第1反応ガスを吐出する。第2ガス供給部3は、第1反応ガスと反応して膜を形成する第2反応ガスを処理容器11内に供給する。【選択図】図1

Description

本発明は、ALD(Atomic Layer Deposition)法により、基板に対する成膜処理を行う技術に関する。
基板である例えば半導体ウエハ(以下「ウエハ」と言う)に対して成膜処理を行う手法として、互いに反応する複数種類の反応ガス(第1反応ガス、第2反応ガス)をウエハに対して順番に供給して反応生成物を堆積させるいわゆるALD法やMLD(M molecular Layer Deposition)法(以下、これらを総合してALD法と称する)が知られている。
例えば特許文献1に示すように、ALD法においては、成膜処理が行われる処理容器内に設けた載置台上にウエハを載置し、このウエハに対向するようにガスシャワーヘッドを設け、当該ガスシャワーヘッドに設けられたガス供給孔から、ウエハに向けて複数種類の反応ガスを切り替えて供給する技術が知られている。
特開2014−98202号公報:段落0027〜0030、図2、3
ここで一般に、ガスシャワーヘッドはウエハの全面に向けて均一に反応ガスを供給するため、成膜対象のウエハを覆うガス供給面(特許文献1における底板)の全体に多数のガス供給孔を設けた構造となっている。このため、ウエハの大径化に伴って、ガスシャワーヘッド内の内部流路の容積が大きくなる傾向がある。
特に、共通の内部流路を用いて複数種類の反応ガスを供給する場合には、ガスシャワーヘッド内における反応生成物の堆積を防止するため、一方の反応ガスを供給した後、他方のガスの供給を開始する前に、不活性ガスにより反応ガスを置換するパージ操作が必要となる。
これらの要因により、内部流路の容積が大きいガスシャワーヘッドでは、パージ操作時に内部流路に残存している反応ガスが十分に排出されるまでの時間や、バージ完了後、次の反応ガスの供給を開始してからウエハの表面に高濃度の反応ガスが到達するまでの時間が長くなってしまう傾向がある。特に、反応ガスの切り替えを多数回実施するALD法では、各操作に要する時間が僅かに増加しただけでも、成膜の開始から完了に至る成膜処理全体の時間に大きな影響を与える。
また、ウエハに向けて供給された反応ガスは、当該ウエハとガス供給面とに挟まれた空間を流れて処理容器の外部へ排気される。このため、処理容器内の反応ガスの切り替えにあたっては、ウエハの中央部に供給された反応ガスが、当該ウエハの周縁部に到達するまでの時間が必要となり、ウエハの大径化に伴って、処理容器内の反応ガスの切り替え時間も長くなる傾向がある。
本発明はこのような事情の下になされたものであり、その目的は、反応ガスの供給流路や、処理容器内に供給された後の反応ガスの拡散領域を極小化する技術を提供することにある。
本発明の成膜装置は、基板に対する成膜処理を行う成膜装置において、
排気部により真空排気される処理容器内に配置され、成膜対象の基板が載置される載置台と、
前記載置台に載置された基板の中央部と交差する方向に伸びる回転軸回りに当該載置台を回転させるための回転駆動部と、
前記載置台と共に回転する基板の表面の中央部と周縁部との間を結ぶ細長い領域に向けて、前記基板に吸着する第1反応ガスを吐出するための第1ガス吐出口が形成された第1ガスノズルと、
前記処理容器内に、前記第1反応ガスと反応して膜を形成する第2反応ガスを供給するための第2ガス供給部と、を備えたことを特徴とする。
本発明は、基板の表面の中央部と周縁部との間を結ぶ細長い領域に向け、第1ガスノズルを用いて第1反応ガスを吐出すると共に、中央部回りに基板を回転させることにより当該基板の全面に第1反応ガスを供給するので、第1反応ガスの供給流路や、処理容器内に供給された後の反応ガスの供給領域を極小化しつつ、基板の成膜処理を行うことができる。
実施の形態に係る成膜装置の縦断側面図である。 前記成膜装置の天井面側の平面図である。 前記成膜装置の載置台側の平面図である。 前記成膜装置の第1の作用図である。 前記成膜装置の第2の作用図である。 前記成膜装置の第3の作用図である。 搖動機構を備えた第1ガスノズルの拡大図である。 第1の変形例に係る成膜装置の縦断側面図である。 第1の変形例に係る成膜装置の横断平面図である。 第2の変形例に係る成膜装置の縦断側面図である。 第2の変形例に係る成膜装置の天井面側の平面図である。 第3の変形例に係る成膜装置の縦断側面図である。 第2の実施形態に係る成膜装置の第1の作用図である。 第2の実施形態に係る成膜装置の天井面側の平面図である。 第2の実施形態に係る成膜装置の第2の作用図である。 第3の実施形態に係る成膜装置の第1の作用図である。 第3の実施形態に係る前記第1の作用図に対応した天井面側の平面図である。 第3の実施形態に係る成膜装置の第2の作用図である。 第3の実施形態に係る前記第2の作用図に対応した天井面側の平面図である。 第3の実施形態に係る成膜装置の変形例の作用図である。 第3の実施形態に係る成膜装置の変形例の天井面側の平面図である。
以下、図1〜3を参照しながら、本発明の実施の形態に係る成膜装置1の構成について説明する。成膜装置1は、処理容器11と、処理容器11内に配置された載置台21と、この載置台21上に載置されたウエハWに向けて反応ガスを供給する第1ガスノズル3と、を備えている。
処理容器11は、天板12と、容器本体13とを備え、概略扁平な円筒形状の真空容器として構成されている。容器本体13は、処理容器11の側壁及び底部を構成する。容器本体13の側壁にはウエハWの搬入出が行われる搬入出口141と、当該搬入出口141を開閉するゲートバルブ142とが設けられている。
処理容器11の内部には、成膜対象のウエハW(例えば直径300mm)よりも直径の大きな円板からなる載置台21が水平に配置されている。載置台21の上面には、成膜対象のウエハWを収容可能な円形の凹部が形成され、この凹部内の載置領域には、ウエハWを固定するための不図示の静電チャックが設けられている。所定の載置領域にウエハWを載置したとき、載置台21とウエハWとはほぼ同心円状に配置される。
載置台21の下面側中央部(載置台21上に載置されたウエハWの中央部の下方側)には、上下方向(ウエハWの表面と交差する方向)に伸びる回転軸22が設けられている。回転軸22は容器本体13の底板を貫通し、その下端部には、当該回転軸22回りに載置台21を回転させるための電動モータなどからなる回転駆動部23が設けられている。さらに回転駆動部23は、搬入出口141を介して処理容器11内に進入する外部のウエハ搬送機構との間でウエハWの受け渡しを行う受け渡し位置と、ウエハWの成膜処理が行われる位置であり、前記受け渡し位置の上方側に設定された成膜位置との間で載置台21を昇降させる機能も備えている。
また、回転軸22が容器本体13の底板を貫通する位置には、回転軸22を回転自在に保持すると共に、処理容器11内を気密に保持するためのシール機構を備えた軸受部18が設けられている。
容器本体13の底板と載置台21との間には、載置台21の上面側のウエハWの載置領域に対応させてヒーター15が配置されている。ヒーター15は、例えば抵抗発熱体により構成され、不図示の電源部から供給される電力により発熱し、ウエハWに供給される反応ガス(第1反応ガス、第2反応ガス)の反応を進行させるのに好適な温度まで載置台21上のウエハWを加熱する。処理容器11内には、ウエハWの温度を測定する不図示の温度検出部が設けられ、この温度検出部による温度検出値に基づいてヒーター15の出力を増減することにより、ウエハWを予め設定した温度に加熱することができる。
ここで、反応ガスの反応によって生成した反応生成物がヒーター15の表面に堆積することを防止するため、載置台21の上方側の空間と、下方側の空間と仕切る仕切り部材を設けてもよい。また、ヒーター15から放射される電磁波を透過する材料からなるヒーターカバーを用いて、ヒーター15の上面を覆ってもよい。
載置台21の上方側には、ウエハWに対して反応ガスを吐出するための第1ガスノズル3が設けられている。図1〜3に示すように、本例の第1ガスノズル3は、内部が空洞の細長い管材によって構成され、載置台21上に載置されたウエハWの中央部から周縁部を結ぶ半径方向に向けて、当該ウエハWの表面(上面)に沿うように配置されている。
図1、2に示すように、第1ガスノズル3は、第1ガスノズル3の輪郭形状に合わせるようにして天板12の下面に設けられた凹部121内に収容され、第1ガスノズル3の下面の高さ位置と、凹部121以外の領域の天板12の下面の高さ位置とが揃うように配置されている。
第1ガスノズル3を構成する管材(例えば円管材)の管径は5〜50mm程度のものが選択され、載置台21に載置されたウエハWの表面と第1ガスノズル3の下面との間の隙間の高さ寸法は1〜50mm程度に調整されている。
第1ガスノズル3において、既述の中央部側及び周縁部側の両端面は塞がれている一方、第1ガスノズル3の下面には、当該第1ガスノズル3の伸びる方向に沿って複数の第1ガス吐出口312が互いに間隔を開けて設けられている。この結果、第1ガスノズル3の内部空間である第1ガス流路311内に流れ込んだ反応ガスは、これら第1ガス吐出口312を介して第1ガスノズル3の下方側の領域(載置台21上に載置されたウエハWの中央部と周縁部との間を結ぶ細長い領域)に向けて吐出される。
第1ガスノズル3を下面側から見た図2に示すように、本例の第1ガスノズル3は、小孔状の第1ガス吐出口312を複数個、一列に配列した構成となっている。但し、第1ガス吐出口312の構成や配置は、この例に限定されるものではなく、例えばこれら小孔状の第1ガス吐出口312の列を複数列設けてもよい。または、第1ガスノズル3の長さ方向に沿って伸びるスリット状の第1ガス吐出口312を1列、あるいは複数列設けてもよい。
第1ガスノズル3の下面に設けられる第1ガス吐出口312の開口方向(反応ガスの吐出方向)は、好適には載置台21上に載置されたウエハWの表面と直交する鉛直下方向きに設定することが好ましい。但し、第1ガス吐出口312から吐出された反応ガスの流れが載置台21上のウエハWの表面に到達することができれば、第1ガス吐出口312は、斜め下方向きに開口していてもよい。
またウエハWの半径方向に伸びる前記第1ガスノズル3の長さ寸法や、第1ガス吐出口312が形成されている領域の長さ寸法は、ウエハWの半径(例えば150mm)よりも短くてもよい。第1ガスノズル3の下面から周囲へ流れ出した反応ガスがウエハWの中心(本例では回転中心)や端部に到達可能な位置に第1ガス吐出口312が設けられていれば、回転するウエハWの全面に反応ガスを供給することは可能である。
支軸部33の上面にはガス供給ライン32が接続され、このガス供給ライン32は例えば3つに分岐している。分岐ラインの基端部側には、各々、マスフローコントローラー401と開閉バルブVとを備えた流量調節部40を介して、原料ガス供給源41、パージガス供給源、酸素ガス供給源43が設けられている。
原料ガス供給源41からは、ウエハWに成膜される膜の原料となるガスが供給される、原料ガスは第1ガスノズル3から吐出された後、ウエハWに吸着する第1反応ガスである。例えばシリコン酸化膜を形成する成膜処理を行う場合、原料ガスは3DMAS(Tris(dimethylamino)silane:SiH[N(CH )やBTBAS(Bis(tertiary-butyl-amino)silane、SiH2(NH−C(CH)などを用いる場合を例示することができる。
酸素ガス供給源43からは、ウエハWに吸着した原料ガスと反応してシリコン酸化膜を形成する第2反応ガスである酸素ガスが供給される。本例の成膜装置1においては、原料ガス(第1反応ガス)の供給が行われる第1ガスノズル3を共用して、ウエハWに対する酸素ガス(第2反応ガス)の供給が行われる。この観点において、第2反応ガスである酸素ガスをウエハWに向けて吐出する第1ガスノズル3は、本例の第2ガス供給部を構成している。
パージガス供給源からは、不活性ガスである窒素ガスが供給される。窒素ガスは、ウエハWに対して供給するガスを原料ガスと酸素ガスとの間で切り替える際に、第1ガスノズル3やガス供給ライン32内に残存している反応ガス(原料ガスまたは酸素ガス)を排出するパージガスの役割を果たす。
さらに図1、2に示すように、本例の成膜装置1は、処理容器11の天板12の2箇所の位置に設けられた排気口161、171から処理容器11内の真空排気を行う構成となっている。
2つの排気口のうち、中央部側排気口161は、載置台21に載置されたウエハWの中央部と対向する位置に配置されている。詳細には中央部側排気口161は、凹部121内に収容された第1ガスノズル3における、ウエハWの中央部側の一端の上方位置に開口している。中央部側排気口161は、下流側に排気部101が設けられた排気管162に接続されている。
もう一つの周縁部側排気口171は、載置台21に載置されたウエハWの周縁部と対向する位置に配置されている。詳細には周縁部側排気口171は、凹部121内に収容された第1ガスノズル3における、ウエハWの周縁部側の一端の上方位置に開口している。周縁部側排気口171は、下流側に排気部102が設けられた排気管162に接続されている。
排気部101、102は、例えば真空ポンプなどにより構成され、中央部側排気口161、周縁部側排気口171からの排気量を独立して調節することができる。排気部101、102には、互いに異なる真空ポンプを設けてもよいし、排気部101、102として共通の真空ポンプを設け、排気流量の調節を行う流量調節弁などにより各排気口161、171からの排気量を独立して調節してもよい。
さらに図1に示すように、この成膜装置1には制御部8が設けられている。制御部8は不図示のCPU(Central Processing Unit)と記憶部とを備えたコンピュータからなり、この記憶部には載置台21にて受け取ったウエハWを処理位置まで移動させ、回転駆動部23によりウエハWを回転させながら第1ガスノズル3から原料ガス及び酸素ガスを供給してALD法による成膜処理を行った後、ウエハWを搬出するまでの動作に係る制御信号を出力するためのステップ(命令)群が組まれたプログラムが記録されている。このプログラムは、例えばハードディスク、コンパクトディスク、マグネットオプティカルディスク、メモリカードなどの記憶媒体に格納され、そこから記憶部にインストールされる。
以下、図4〜6を参照しながら、本例の成膜装置1を用いてALD法による成膜処理を実行する動作について説明する。
はじめに、載置台21を受け渡し位置まで降下させ、搬入出口141から処理容器11内に進入してきたウエハ搬送機構より、不図示の受け渡しピンを介して成膜対象のウエハWを受け取り、載置台21上に載置する。
ウエハWを受け取ったら、ウエハ搬送機構を処理容器11から退出させてゲートバルブ142を閉じると共に、載置台21を成膜位置まで上昇させる。次いで、載置台21の回転を開始すると共に、中央部側排気口161、周縁部側排気口171より処理容器11内の真空排気を行い、ヒーター15によりウエハWを加熱する。
処理容器11内の圧力が設定圧力まで低下し、ウエハWの温度が設定温度に到達したら、原料ガス供給源41の出口側の開閉バルブVを開き、第1ガスノズル3へ向けて所定流量の原料ガスを供給する(図4)。原料ガス供給源41から供給された原料ガスは、ガス供給ライン32から第1ガス流路311内に流入し、第1ガス流路311内を広がった後、各第1ガス吐出口312を介して下方側へ向けて吐出される。
第1ガス吐出口312から吐出された原料ガスは、第1ガス吐出口312の開口方向に沿って噴流となって流れ、載置台21と共に回転するウエハWに到達する。この結果、前記噴流が到達する位置においては、ウエハWの表面に原料ガスが直噴状態で供給され、高濃度の原料ガスとの接触に伴い、効率的に原料ガス分子の吸着層を形成することができる。
またウエハWに到達した原料ガスは流れ方向を変え、図3に破線の矢印で示すように第1ガスノズル3の下面から周囲へ向けて流れ出す。この流れにおいても原料ガスがウエハWの表面と接触するので、第1ガスノズル3の下方側の周囲領域においても原料ガス分子の吸着層が形成される。
そして、ウエハWが少なくとも1回転する期間中、原料ガスの供給を行うことにより、ウエハWの半径方向に伸びる第1ガスノズル3から吐出された原料ガスによってウエハWの表面が走査され、ウエハWの全面に原料ガスの吸着層を形成することができる。原料ガスを供給する期間は、ウエハWが1回転する期間に限定されるものではなく、ウエハWが複数回、回転する期間中、原料ガスの供給を継続してもよい。
第1ガスノズル3からウエハWの表面に向けて供給された原料ガスは、図3に破線の矢印で示すように、第1ガスノズル3の下方側の周囲領域を流れた後、流れの向きを上方側へ変化させ、第1ガスノズル3の両端部(ウエハWの中央部側及び周縁部側)の上方に設けられた中央部側排気口161、周縁部側排気口171を介して処理容器11の外部に排出される。このとき、中央部側排気口161、周縁部側排気口171からの排気量を独立して調節することにより、第1ガスノズル3の長さ方向(即ち、ウエハWの半径方向)における原料ガスの流れのバランスを変化させることができる。
上記原料ガスの流れのバランス調節により、単位時間あたりにウエハWの表面に到達する原料ガスの供給量をウエハWの半径方向に向けて変化させることができる。原料ガスの供給量は、ウエハWに成膜される膜の膜厚と関連する原料ガスの吸着量に影響を与えるので、中央部側排気口161、周縁部側排気口171からの排気量制御により、ウエハWの半径方向の膜厚分布を制御することも可能となる。
予め設定した期間だけ原料ガスの供給を行ったら、原料ガス供給源41からの原料ガスの供給を停止する一方、パージガス供給源の出口側の開閉バルブVを開き、第1ガスノズル3へ向けて所定流量の窒素ガスを供給する(図5)。原料ガス供給源41から供給された窒素ガスにより、第1ガスノズル3やガス供給ライン32内に残存している原料ガスが処理容器11側へ排出され、さらに各排気口161、171を介して外部へ排出される。
このとき、第1ガス流路311が細長い管材によって構成されているので、ウエハWの全面を覆うように設けられたガスシャワーヘッドと比較して、短時間で第1ガス流路311内のパージ操作を完了することができる。
また、処理容器11内においても、第1ガスノズル3から供給された原料ガスは、第1ガスノズル3の周囲の比較的狭い領域に供給された後、第1ガスノズル3の上方に設けられた排気口161、171より外部へ排気される。このため、載置台21に載置されたウエハWの上方側の空間全体に広がるように原料ガスを供給した場合と比較して、処理容器11内においてもパージ操作に要する時間が短い。
第1ガス流路311や処理容器11内の原料ガスが十分に排出される予め設定された時間だけ窒素ガスの供給を行ったら、パージガス供給源からの窒素ガスの供給を停止する一方、酸素ガス供給源43の出口側の開閉バルブVを開き、第1ガスノズル3へ向けて所定流量の酸素ガスを供給する(図6)。
酸素ガスは、原料ガスの場合と同様の作用により第1ガスノズル3からウエハWの表面に向けて吐出され、ウエハWの表面に吸着している原料ガス分子と反応して膜物質(本例ではシリコン酸化物)が生成される。
そして、ウエハWが少なくとも1回転する期間中、酸素ガスの供給を行うことにより、ウエハWの半径方向に伸びる第1ガスノズル3から吐出された酸素ガスによってウエハWの表面が走査され、ウエハWの全面に吸着した原料ガスの吸着層が膜物質の分子層となる。
酸素ガスの供給は、ウエハWに形成された原料ガスの吸着層を反応させるのに十分な期間だけ行われる。この期間の長さは、原料ガス供給源41からの原料ガスの供給期間と異なっていてもよい。
また、中央部側排気口161及び周縁部側排気口171からの各排気量についても、原料ガス供給時に対して各排気口161、171からの排気量を変化させてもよい。
予め設定した期間だけ酸素ガスの供給を行ったら、酸素ガス供給源43からの酸素ガスの供給を停止する一方、パージガス供給源の出口側の開閉バルブVを開き、第1ガスノズル3へ向けて所定流量の窒素ガスを供給し、パージ操作を実行する(図5)。
上述の「原料ガス供給→パージ操作→酸素ガス供給→パージ操作」のALDサイクルを数十回〜数百回繰り返すことにより、ウエハWの表面に所望の厚さの膜(本例ではシリコン酸化膜)を積層することができる。
そして、予め設定された回数だけ上記ALDサイクルを実行し、ウエハWの表面に所望の膜厚を有する膜が成膜されたら、当該ALDサイクルの実施を終了する。次いで、載置台21の回転、ヒーター15によるウエハWの加熱、各排気口161、171からの排気を停止し、載置台21を成膜位置から受け渡し位置まで降下させる。しかる後、処理容器11内にウエハ搬送機構を進入させて、搬入時とは反対の手順により載置台21からウエハ搬送機構へウエハWを受け渡し、成膜処理後のウエハWを処理容器11から搬出して次のウエハWの搬入を待つ。
本実施の形態に係わる成膜装置1によれば以下の効果がある。ウエハWの表面の中央部と周縁部との間を結ぶ細長い領域に向け、第1ガスノズル3を用いて原料ガス(第1反応ガス)や酸化ガス(第2反応ガス)を吐出すると共に、中央部回りにウエハWを回転させることにより当該ウエハWの全面に各反応ガスを供給するので、反応ガスの供給流路(第1ガス流路311)や、処理容器11内に供給された後の反応ガスの供給領域を極小化しつつウエハWの成膜処理を行うことができる。この結果、短時間でパージ操作を完了するなど、第1ガスノズル3内や処理容器11内における反応ガスの置換性が向上し、1枚のウエハWの成膜処理に必要な時間を短縮して成膜装置1の生産性を向上させることができる。
以下、図7〜21を参照しながら、本例の成膜装置1のバリエーションについて説明する。これらの図において、図1〜6を用いて説明した成膜装置1と共通の構成要素には、図1〜6にて用いたものと共通の符号を付してある。
上述の成膜装置1の例においては、2つの中央部側排気口161、周縁部側排気口171からの排気量を独立して調節することにより、第1ガスノズル3の長さ方向における原料ガスや酸素ガス(反応ガス)の流れのバランスを変化させる例を示した。一方で、第1ガスノズル3の長さ方に沿って、反応ガスの流れのバランスを変化させる手法は上述の例に限定されない。
例えば、図7に示すように、ウエハWの半径方向に沿って第1ガスノズル3を傾けて配置し、ウエハWの中央部側と周縁部側との間で第1ガスノズル3の第1ガス吐出口312からウエハWの表面までの距離を変化させることにより、反応ガスの流れのバランスを変化させてもよい。
さらに図7の成膜装置1においては、第1ガスノズル3の傾きを変更することができるように、処理容器11の天板12側に取り付けられた支軸部33の回りに第1ガスノズル3を回動させる搖動機構が設けられている。この場合、第1ガスノズル3を収容する凹部121の上面や、天板12におけるガス供給ライン32の貫通部には、回動動作に伴って移動する第1ガスノズル3が配置される移動用の空間が形成されている。また、ガス供給ライン32の貫通部に上述の移動用の空間を形成すると、処理容器11が外部と連通した状態となるため、図7に示すように前記貫通部の上面側に変形自在なベローズ321を設け、当該ベローズ321の上端部に設けたフランジ322にガス供給ライン32を貫通させることにより、処理容器11内の気密を維持してもよい。
ここで、第1ガスノズル3に搖動機構を設けることは必須の要件ではなく、第1ガスノズル3を傾けた状態で固定配置してもよい。
図8、9は、載置台21と回転駆動部23と第1ガスノズル3との組を、共通の処理容器11内に複数組(本例では5組)設けた成膜装置1aの例を示している。当該成膜装置1aにおいて、載置台21や回転駆動部23、第1ガスノズル3などの機器構成は、図1〜3を用いて説明した成膜装置1の例と同様である。
当該成膜装置1aにおいては、搬入出口141から進入するウエハ搬送機構との間でウエハWの受け渡しを行うことが可能な位置に各載置台21を公転移動させる公転機構が設けられている。即ち、各組の回転駆動部23は、共通の公転軸62から放射状に伸びるように設けられた支持アーム61によって支持されている。このとき、公転駆動部63により公転軸62を鉛直軸回りに回転させると、天板12の底面に設けられた公転軌道192に沿って各回転軸22が移動することにより、載置台21を移動させることができる。
上述の成膜装置1aにおいて、公転軌道192の内側領域における容器本体13の底板は、支柱部191を介して天板12に支持されている。また、公転軌道192を介して処理容器11内が容器本体13の下方側の雰囲気と連通することとなるので、処理容器11内を気密に保つため、各組の回転駆動部23や載置台21の公転機構(支持アーム61、公転軸62、公転駆動部63)は、容器本体13の底板を下面側から覆う底部容器64内に収容されている。
なお、図8、9に示す成膜装置1aにおいては、図1〜3を用いて説明した構成の成膜装置1に基づいて、載置台21、回転駆動部23、第1ガスノズル3などを複数組設けた例を示したが、図10〜21を用いて以下に説明する各種の成膜装置1b〜1eに基づいて、載置台21、回転駆動部23、第1ガスノズル3a〜3bなどを複数組設ける構成を採用してもよいことは勿論である。
またここで、図1〜3に示した成膜装置1においては、第2反応ガスの供給を行う第2ガス供給部として、第1ガスノズル3を共用する場合について説明した。この例に対し、第2ガス供給部は、第1ガスノズル3とは別体として構成してもよい。
図10、11は、天板12の下面における、第1ガスノズル3を収容した凹部121の周囲の領域に、第2ガス供給部であるガスシャワーヘッド51を設けた成膜装置1bの例を示している。
ガスシャワーヘッド51は、載置台21と対向して設けられ、当該載置台21側(載置台21に載置されたウエハWを収容する空間)へ向けて酸素ガス(第2反応ガス)を吐出する多数の第2ガス吐出口512を備えている。これら第2ガス吐出口512が形成された面の上方側には、ガス拡散空間511が設けられ、ガス供給ライン52を介して酸素ガス供給源43またはパージガス供給源42から第2反応ガスやパージ操作用の窒素ガスが供給される。
なお、ウエハWのほぼ全面に向けて酸素ガスを供給することが可能なガスシャワーヘッド51を用いる場合であっても、第1ガスノズル3の下方側に位置するウエハWの表面には酸素ガスが行き渡らないおそれもある。従って、ガスシャワーヘッド51から酸素ガスを供給している期間も載置台21の回転は継続している。
また、第1ガスノズル3からの原料ガスの供給と、ガスシャワーヘッド51からの酸素ガスの供給とは、切り替えて交互に行われる。
酸素ガスは原料ガスでと比較して安価であり、大量供給が可能なので、ガスシャワーヘッド51を用いてウエハWの全面に高濃度の酸素ガスを短時間で供給することは可能である。また、酸素ガス自体は反応生成物の堆積原因物質ではないので、原料ガス及び酸素ガスが別々の第1ガスノズル3、ガスシャワーヘッド51から供給される場合には、第2ガス供給部として第1ガスノズル3を共用している場合と比較して、ガス拡散空間511内に比較的高い濃度の酸素ガスが残存していてもパージ操作を終了することができる。このため、第1ガス流路311と比較してガス拡散空間511の容積が大きい場合であっても、パージ操作に要する時間の増大を抑えることができる。
図12は、酸素ガス(第2反応ガス)の供給を行う第2ガス供給部として、載置台21に載置されたウエハWを収容する空間(載置台21の上方側の空間)の側方から第2反応ガスを吐出する第2ガスノズル53を設けた成膜装置1b’の例を示している。第2ガスノズル53の末端部には例えば1つの第2ガス吐出口が設けられ、当該第2ガス吐出口から吐出された酸素ガスがウエハWを収容する空間内に拡散する。
本例においても第1ガスノズル3からの原料ガスの供給と、第2ガスノズル53からの酸素ガスの供給とは、切り替えて交互に行われ、第2ガスノズル53からの酸素ガスの供給期間中も載置台21の回転は継続している。
次に、図13〜15を参照しながら、第2の実施形態に係わる成膜装置1cの構成について説明する。本例の成膜装置1cでは、第1反応ガスである原料ガスとしてDCS(Dichlorosilane)を用い、第2反応ガスとして、DCSの窒化を行うためのアンモニアガスを採用して、窒化ケイ素膜の成膜処理を行う場合について説明する。
本例の成膜装置1cには、短管状の第2ガスノズル53から供給されたアンモニアガスをプラズマ化してアンモニアの活性種を得るためのプラズマ形成部7が設けられている。プラズマ形成部7の具体的な構成は特定のものに限定されないが、電源部71から供給された高周波電力によりアンモニアガスの誘導結合プラズマPを形成するコイル状のアンテナ(不図示)を設ける場合を例示することができる。
ここで、一般にプラズマPは短時間で形成することが困難であるため、DCSガスと切り替えてアンモニアガスを供給する度に、アンモニアガスのプラズマPを形成することは非現実的である。そこで本例の成膜装置1cにおいては、ウエハWに対する成膜処理を行っている期間中は、アンモニアガスを連続的に供給して、常時、アンモニアガスのプラズマPを形成した状態となっている。
図13、14に示すように、プラズマ形成部7の下方側の天板12には、プラズマ形成空間122となる凹部が形成され、この領域で形成されたプラズマP中に生成したアンモニアの活性種がウエハWの表面へ向けて流れていく。図14に示すように、当該成膜装置1cにおいては、ウエハWの半径よりもやや長い直径を有する平面視円形のプラズマ形成空間122が、ウエハWから見て、第1ガスノズル3aと隣り合う位置に配置されている。なお第2ガスノズル53は、プラズマ形成空間122へ向けて、アンモニアガスを直接、吐出する構成としてもよい。
上述のように、アンモニアガスのプラズマPが常時形成されている場合には、アンモニアの活性種が第1ガスノズル3に進入することにより、第1ガス流路311内で反応生成物が堆積し、第1ガス流路311や第1ガス吐出口312の閉塞が発生してしまうおそれもある。
そこで、成膜装置1cに設けられている第1ガスノズル3aはDCSガスが供給される第1ガス流路311へのアンモニアの活性種の進入を抑制する構造を備える。
図13に示すように第1ガスノズル3aは、載置台21上のウエハWに向けてDCSガスを供給するための第1ガス流路341と、第1ガス流路341からウエハWに供給された後のDCSガスなどを排気するめの排気流路342と、第1ガスノズル3aの下方側の雰囲気と、処理容器11内の雰囲気とを区画するための分離ガスを供給する分離ガス流路343との3種類の流路を備える。なお、図が煩雑になることを避けるため、図13、図15においては、第1ガス流路341、分離ガス流路343の流路の図示は省略してある。
第1ガス流路341は、図1に示す第1ガスノズル3の第1ガス流路311と同様の構成を備え、原料ガス供給源41から供給されたDCSガスがガス供給ライン32を介して第1ガス流路341内に流入する。第1ガス流路341の下面には、第1ガスノズル3aの伸びる方向に沿って複数の第1ガス吐出口312が互いに間隔を開けて形成されている(図14)。
図14に示すように、第1ガス吐出口312が形成された領域の周囲には、当該領域を囲む閉路(第1閉路)に沿って延在するように排気口342aが形成さている。図13に示すように第1ガスノズル3aの下面側に供給されたDCSガスや分離ガスは、この排気口342aを介して排気流路342に流れ込む。さらに排気流路342は排気管172に連通し、この排気管172の下流側に接続された排気部101によって真空排気が実行される。
また図14に示すように、排気口342aの外周側には、排気口342aの周囲を囲む閉路(第2閉路)に沿って延在するように分離ガス吐出口343aが形成されている。この分離ガス吐出口343aは、図13に示す分離ガス流路343に連通し、当該分離ガス流路343に対しては、閉路である分離ガス吐出口343aの内外を分離するための分離ガスである不活性ガス、例えばアルゴンガスが、分離ガス供給源44より供給される。
上述の第1ガスノズル3aの構成により、第1ガス流路341は、排気口342aを介した排気流路342へのガスの排気と、分離ガス吐出口343aを介した分離ガス流路343からの分離ガスの供給とにより、第1ガスノズル3aの外方側の処理容器11内の雰囲気から二重に隔離されているといえる。
この結果、処理容器11内にて常時、アンモニアガスのプラズマPを形成していても、アンモニアの活性種が第1ガス流路341側へ進入しにくい状態となり、第1ガス流路341内などにおける反応生成物の堆積を抑制することができる。
なお、排気口342aを介したガスの排気と、分離ガス吐出口343aを介した分離ガスの供給との双方を行うことは、必須の要件ではなく、排気口342aからの排気のみを行ってもよい。また、処理容器11内に供給されたアンモニアガスは、処理容器11に別途設けられた不図示の排気口を介して真空排気されている。
またここで、図13、14に示す第1ガスノズル3aのように、第1ガス流路341の周囲にさらに排気流路342や分離ガス流路343を設けると、図14に示すように第1ガスノズル3aは両端部方向へ向けて長くなる。この結果、図13に示すように、ウエハWの中央部側に位置する第1ガスノズル3aの端部が、ウエハWの回転中心の上面を覆った状態となる場合がある。ウエハWの回転中心の近傍領域においては、回転半径が小さいため、当該領域のウエハWは第1ガスノズル3aによって覆われた状態のままとなる。
さらに第1ガスノズル3aからは、排気口342aからの排気や分離ガス吐出口343aからの分離ガスの供給が行われているため、第1ガスノズル3aによって覆われた領域にはアンモニアガスの活性種を殆ど進入させることができない。この結果、前記回転中心の近傍領域においてはウエハWに吸着したDCSの窒化が殆ど進行しない状態となってしまう。
上述の課題を踏まえ、本例の成膜装置1cは、図13に示すように、はじめに第1ガスノズル3aにウエハWを近づけて対向させた近接位置にて第1ガス吐出口312から吐出されたDCSガス(第1反応ガス)をウエハWに吸着させる処理を行う。次いで成膜装置1cは、図15に示すように、前記近接位置よりも第1ガスノズル3aとウエハWとの間の距離を広げた離間位置に向けて載置台21を降下させ、第1ガスノズル3aとウエハWとの間にアンモニアの活性種(第2反応ガス)を進入させる。また図15に示すように、載置台21を離間位置まで降下させている期間中は、第1ガス流路341からのDCSガスの供給を停止して、排気流路342による排気と分離ガス流路343からの分離ガスの供給のみを実行してもよい。
近接位置におけるDCSガスの吸着動作と、離間位置におけるウエハWの回転中心側へのアンモニアの活性種の供給は、予め設定した時間間隔で交互に実施される。なお、ウエハWが近接位置に配置されている状態であっても、載置台21にてウエハWを回転させることにより、回転中心の近傍より外方の領域では、常時、アンモニアの活性種による窒化が行われている。
また、図13、図15においては、昇降機能を備える回転駆動部23を利用して、載置台21側の昇降を行う例を示したが、第1ガスノズル3a側に昇降機構を設け、当該第1ガスノズル3aを昇降させて、近接位置と離間位置との間の移動を行ってもよいことは勿論である。
次に図16〜19を参照しながら第3の実施形態に係る成膜装置1dの構成について説明する。成膜装置1dにおいては、既述のプラズマ形成部7及びプラズマ形成空間122がウエハWの全面を覆う領域に亘って形成されている。当該プラズマ形成部7によりアンモニアガスのプラズマPが常時、形成されている点については、第2の実施形態に係る成膜装置1cと同様である。
また、図13、14を用いて説明した第1ガスノズル3aと同様に、第1ガスノズル3bは、第1ガス流路341からのDCSガスの供給、排気流路342による第1ガスノズル3bの下方側のガスの排気、分離ガス流路343からの分離ガスの供給を行うことができる構成となっている。このため、第1ガスノズル3aの場合と同様に、ウエハWの回転中心の近傍領域にアンモニアガスの活性種が進入しにくいという問題がある。
そこで本例の第1ガスノズル3bにおいては、排気流路342に接続された排気管172が、第1ガスノズル3bを側方側へ回動させる回動軸35としての機能を兼ね備えている。
図16、17に示すように、当該成膜装置1dでは、初めに、ウエハWの表面の中央部と周縁部との間を結ぶ細長い領域と対向させた処理位置に第1ガスノズル3bを配置し、第1ガス吐出口312から吐出されたDCSガス(第1反応ガス)を基板に吸着させる。
次いで図18、図19に示すように、前記処理位置からウエハWの外方側に設定された退避位置123まで第1ガスノズル3bを側方側に移動させ、第1ガスノズル3bとウエハWとの配置関係をずらし、既述の細長い領域にアンモニアガスの活性種(第2反応ガス)を供給可能な状態とする。ウエハWの外方位置にて第1ガスノズル3bの一端を回動自在に支持する回動軸35は、当該第1ガスノズル3bの側方移動機構に相当する。
本例においても処理位置におけるDCSガスの吸着動作と、退避位置におけるウエハWの回転中心側へのアンモニアの活性種の供給は、予め設定した時間間隔で交互に実施される。
ここで、図18、図19に示すように、側方移動機構は、載置台21に載置されたウエハWの外部(図19に示す退避位置123)まで第1ガスノズル3bを移動させることは必須の要件ではない。ウエハWの回転中心の近傍領域にアンモニアガスの活性種を供給するためには、図20、21に示すように当該近傍領域からずれた位置に第1ガスノズル3bを移動させれば十分である。
また、離接機構や側方移動機構を設ける場合に、成膜装置がプラズマ形成部7を備えていることは必須の要件ではない。例えば図10や図12に示す成膜装置1b、1b’においても、ウエハWの回転中心が第1ガスノズル3により覆われることにより当該領域に第2の反応ガスが到達しにくくなる場合には、図13〜21を用いて説明した例と同様の離接機構や側方移動機構を設けてもよい。
この他、側方移動機構は第1ガスノズル3bを移動させる構成を採用する場合に限られるものではなく、ウエハWが載置された載置台21を側方へと移動させてもよい。例えば図8に示すように、載置台21を移動させる機構(支持アーム61、公転軸62、公転駆動部63など)が設けられている場合には、当該機構を活用して側方移動機構としてもよい。
ここで図21に示す成膜装置1eにおいては、第1ガスノズル3bからシリコン酸化膜の原料ガスを供給する一方、第2ガスノズル53からは酸素ガスを供給してプラズマ形成空間122にて酸素ガスのプラズマを形成し、オゾンなどの活性種を利用してシリコン酸化膜を形成する構成となっている。さらに当該成膜装置1eの第2ガスノズル53には、ウエハWに対する成膜処理を終えた後、酸素ガス供給源43から供給される酸素ガスと切り替えて、シリコン酸化膜のエッチング(トリートメント)を行うための水素ガスプラズマ形成用のトリートメントガス供給源46が接続されている。
このように成膜装置1eは、3種類のガスを切り替えてウエハWに対する成膜処理やその後の他の処理(図20に示す例では水素ガスのプラズマPによるトリートメント)を行うこともできる。
さらにまた、成膜装置1eに例えば2本の第1ガスノズル3bを設け、各第1ガスノズル3bから異なる金属を含む原料ガスを供給すると共に、酸素ガスのプラズマによる酸化を行なうことにより、複合酸化物の膜を成膜する構成を採用してもよい。
この他、第1ガスノズル3、3a、3bは、ウエハWの中央部から周縁部を結ぶ半径に対応する長さに設定することは必須ではない。例えば、ウエハWの周縁部の一端から、ウエハWの中央部を通って、ウエハWの周縁部の他端に至る領域、即ちウエハWの直径に対応する長さを備えていてもよい。この場合には、ウエハWの半径に対応する長さの第1ガスノズル3、3a、3bが2本連結されていると見なすことができる。
さらには、第1ガスノズル3、3a、3bは、図2、14、17などに示すように直管により構成する場合に限定されず、平面視したとき湾曲した形状となっていてもよい。
そして、第1ガスノズル3、3a、3bから吐出される第1反応ガスや第2反応ガスの流速は、第1ガス吐出口312から吐出される際の慣性により反応ガスをウエハWに衝突させる噴流を形成する場合に限られない。例えば第1ガス吐出口312から反応ガスを拡散させて、ウエハWの表面に到達させる程度の吐出流速であっても、第1ガスノズル3、3a、3bを用いることにより、反応ガスの供給流路(第1ガス流路311)や、処理容器11内に供給された後の反応ガスの供給領域を極小化することに伴う反応ガスの置換性向上の効果を得ることはできる。
W ウエハ
1、1a〜1e
成膜装置
101、102
排気部
11 処理容器
161 中央部側排気口
171 周縁部側排気口
21 載置台
22 回転軸
23 回転駆動部
3、3a、3b
第1ガスノズル
312 第1ガス吐出口
342a 排気口
343a 分離ガス吐出口
35 回動軸
51 ガスシャワーヘッド
512 第2ガス吐出口
53 第2ガスノズル
7 プラズマ形成部
8 制御部

Claims (15)

  1. 基板に対する成膜処理を行う成膜装置において、
    排気部により真空排気される処理容器内に配置され、成膜対象の基板が載置される載置台と、
    前記載置台に載置された基板の中央部と交差する方向に伸びる回転軸回りに当該載置台を回転させるための回転駆動部と、
    前記載置台と共に回転する基板の表面の中央部と周縁部との間を結ぶ細長い領域に向けて、前記基板に吸着する第1反応ガスを吐出するための第1ガス吐出口が形成された第1ガスノズルと、
    前記処理容器内に、前記第1反応ガスと反応して膜を形成する第2反応ガスを供給するための第2ガス供給部と、を備えたことを特徴とする成膜装置。
  2. 前記第2ガス供給部は、前記第1ガスノズルを共用し、記第1反応ガスと切り替えて、前記第1ガス吐出口から第2反応ガスを吐出することを特徴とする請求項1に記載の成膜装置。
  3. 前記第2ガス供給部は、前記第1ガスノズルとは別体として構成され、前記載置台に載置された基板を収容する空間へ第2反応ガスを拡散させる位置に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の成膜装置。
  4. 前記第2ガス供給部は、前記載置台に載置された基板を収容する空間の側方から第2反応ガスを吐出する第2ガス吐出口を備えることを特徴とする請求項3に記載の成膜装置。
  5. 前記第2ガス供給部は、前記載置台と対向して設けられ、当該載置台側へ向けて第2反応ガスを吐出する多数の第2ガス吐出口を備えたガスシャワーヘッドであることを特徴とする請求項3に記載の成膜装置。
  6. 前記第1ガスノズルに基板を近づけて対向させ、前記第1ガス吐出口から吐出された第1反応ガスを基板に吸着させるための近接位置と、前記近接位置よりも第1ガスノズルと基板との間の距離を広げ、前記第1ガスノズルと基板との間に第2反応ガスが進入可能な状態とするための離間位置との間で前記載置台または第1ガスノズルの少なくとも一方を移動させる離接機構を備えたことを特徴とする請求項4または5に記載の成膜装置。
  7. 前記基板の表面の中央部と周縁部との間を結ぶ細長い領域と対向するように第1ガスノズルを配置し、前記第1ガス吐出口から吐出された第1反応ガスを基板に吸着させるための処理位置と、前記処理位置から側方へと前記第1ガスノズルと基板との配置関係をずらし、前記細長い領域に第2反応ガスを供給可能な状態とするための退避位置との間で前記載置台または第1ガスノズルの少なくとも一方を側方に移動させる側方移動機構を備えることを特徴とする請求項4または5に記載の成膜装置。
  8. 前記処理容器内に第2反応ガスのプラズマを形成するためのプラズマ形成部を備えること特徴とする請求項6または7に記載の成膜装置。
  9. 前記第1ガスノズルは、前記基板の中央部側と周縁部側との間で吐出口から基板の表面までの距離を変化させるため、水平方向に対して傾けて配置されていることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか一つに記載の成膜装置。
  10. 前記第1ガスノズルの傾きを変更するための搖動機構を備えたことを特徴とする請求項9に記載の成膜装置。
  11. 前記排気部は、前記処理容器に設けられ、前記載置台に載置された基板の中央部と周縁部とに対向する2箇所の位置に配置された排気口から真空排気を行うことを特徴とする請求項1ないし10のいずれか一つに記載の成膜装置。
  12. 前記排気部は、前記基板の中央部に対向する位置と、前記周縁部に対向する位置とで排気口からの排気量を独立に調節することを特徴とする請求項11に記載の成膜装置。
  13. 前記排気部は、前記第1ガスノズルに設けられ、前記載置台に載置された基板から見て、前記第1ガス吐出口が形成された領域の周囲を囲む第1閉路に沿って延在するように形成された排気口から真空排気を行うことを特徴とする請求項1ないし10のいずれか一つに記載の成膜装置。
  14. 前記第1ガスノズルには、前記排気口の周囲を囲む第2閉路に沿って延在するように形成された分離ガス吐出口から、当該第2閉路の内外を分離するための分離ガスを供給する分離ガス供給部を備えることを特徴とする請求項13に記載の成膜装置。
  15. 前記処理容器には、載置台と回転駆動部と第1ガスノズルとの組が複数組設けられていることを特徴とする請求項1ないし14のいずれか一つに記載の成膜装置。
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