上述したように、LTE、LTE−Aシステムでは、Duplex modeとしてFDDとTDDの2つが規定されている(上記図1A参照)。また、Rel.10からは、基地局内CA(Intra−eNB CA)がサポートされている。しかし、Rel.10/11におけるCAは、同一Duplex−mode(FDD+FDD Intra−eNB CA、又はTDD+TDD Intra−eNB CA)に限られていた(上記図1B参照)。
一方で、Rel.12以降のシステムでは、複数CC間で異なるDuplex−mode(TDD+FDD)を適用した基地局内CA(Intra−eNB CA)が想定されている(上記図1C参照)。また、Rel.12以降のシステムでは、基地局間CA(Inter−eNB CA)の適用も想定されている(図2A参照)。なお、基地局間CAは、同一Duplex−modeに限らずサポートされることが望ましく、異なるDuplex−mode(TDD+FDD)も含めた基地局間CAが導入されることが考えられる。
基地局内CA(Intra−eNB CA)は、複数セル間で1つのスケジューラを用いてスケジューリングを制御する(図2B参照)。つまり、ユーザ端末は、送達確認信号(ACK/NACK(以下、「A/N」とも記す)や、チャネル品質情報(CQI)、上りリンク(UL)スケジューリング要求(以下、「SR」とも記す)等の上り制御信号(UCI)を特定セル(PCell)にのみフィードバックすればよい。
一方で、基地局間CA(Inter−eNB CA)は、複数セル毎にスケジューラが独立して設けられ、各セルでそれぞれスケジューリングを制御する。また、Inter−eNB CAでは、各基地局間は遅延が無視できない接続(Non−ideal backhaul接続)とすることが想定されている。そのため、ユーザ端末は、上り制御信号(UCI)を各セルにフィードバックする必要がある(図2C参照)。
複数CC(セル)間で異なるDuplex−modeを適用してCAを行う場合(TDD−FDD CA)、ユーザ端末がどのようにA/Nフィードバックを行うかが問題となる。例えば、Inter−eNB CAでは、複数CC独立にHARQを行うことが考えられる。この場合、FDDを適用するセル(FDDセル)とTDDを適用するセル(TDDセル)から同一サブフレームでそれぞれA/Nを同時送信することも考えられる。
一方で、Intra−eNB CAでは、(1)Inter−eNB CAと同様に複数CC独立にHARQを行う場合と、(2)いずれかのCCに複数CC分のA/Nを多重して送信する場合が考えられる。後者(2)の場合には、いずれかのCCにA/Nが集約されるため、A/Nの同時送信は生じない。また、Intra−eNB CAにおいて、ユーザ端末がいずれのフィードバック方法を適用するかは、ユーザ端末の能力(UE capability)や各CCで適用される周波数帯の組み合わせ(Band combination)等に依存し、基地局側でユーザ端末に設定することが考えられる。
上述したTDD−FDD CAにおいて、従来のフィードバックメカニズムをそのまま適用することが考えられる。例えば、複数CC間で異なるDuplex−modeを適用してIntra−eNB CAを行う場合(上記(2))、PCellのPUCCHに複数CC分のA/Nを多重してフィードバックする。この場合について、以下に簡単に説明する。
図3Aは、FDDを適用するセル(以下、「FDDセル」とも記す)においてユーザ端末がPDSCH信号に対するACK/NACKをフィードバックするタイミングを示している。この場合、ユーザ端末は、PDSCH信号が割当てられたDLサブフレームから所定(例えば、4ms)後のULサブフレームでA/Nをフィードバックする。
図3Bは、TDDを適用するセル(以下、「TDDセル」とも記す)においてユーザ端末がPDSCH信号に対するACK/NACKをフィードバックするタイミングを示している。この場合、ユーザ端末は、PDSCH信号が割当てられたDLサブフレームにあらかじめ割当てられたULサブフレームでA/Nをフィードバックする。
Rel.11までのシステムにおけるTDDは、ULとDLの構成比率が複数パターン定められており(DL/UL Configuration0-6)、各DL/UL構成においてULサブフレームに割当てられるDLサブフレームが決められている。例えば、図3Bは、DL/UL構成2(DL/UL Config.2)の場合を示しており、各DLサブフレームは所定のULサブフレームに割当てられている(対応付けられている)。図3Bにおいて、各DLサブフレーム(特別サブフレームを含む)に付された番号は、対応するULサブフレームからのサブフレーム数を示している。
既存システムでは、CAを適用する場合もA/Nフィードバックタイミング(DL HARQタイミング)は同じとなる。但し、ULでCAを適用する場合であっても、PUCCHを用いたA/N送信は特定セル(PCell)でのみ行うことが規定されている。
本発明者等は、複数CC間で異なるDuplex−modeを適用するCA(TDD−FDD CA)において、A/Nフィードバック等をPCellのPUCCHのみ用いて行うと、フィードバックに利用するULサブフレームが制限される場合があることを見出した。例えば、TDDセルがPCell、FDDセルがSCellとなる場合、送達確認信号等のUL伝送を適切に行えなくなるおそれがある。
図4Aは、TDDセルがPCell、FDDセルがSCellとなる場合に、SCell(FDDセル)のDL HARQタイミングを上記FDDセルのタイミング(図3A)に合わせたフィードバック方法を示している。この場合、SCell(FDDセル)の多くのDLサブフレームに対して、A/Nフィードバック用のULサブフレームを割当てることができなくなる。つまり、各DLサブフレームで送信されるPDSCH信号のA/Nをフィードバックすることができない。さらに、SCell(FDDセル)のULサブフレームのリソースが空いているにも関わらずPUCCHに利用することが出来ない。
図4Bは、TDDセルがPCell、FDDセルがSCellとなる場合に、SCell(FDDセル)のDL HARQタイミングを上記TDDセルのタイミング(図3B)に合わせたフィードバック方法を示している。この場合、図4Aと比較してPCell(TDDセル)のULサブフレームでA/Nフィードバック用のULサブフレームを割り当てることができるSCellのDLサブフレーム数は増加する。しかし、FDDセルのフィードバックタイミング(例えば、4ms)が変更されるため、従来と比較して複雑な制御が必要となるおそれがある。また、SCell(FDDセル)のULサブフレームのリソースが空いている場合であってもPUCCHに利用することが出来ない。
本発明者等は、TDD−FDD CAを適用する際(特に、TDDセルがPCell、FDDセルがSCellとなる場合)に、SCellのULにおいてPUCCHを用いたUL送信(PUCCH送信)をサポートすることにより、PCell及びSCellの各DLサブフレームに対してULサブフレームを適切に割当てることができることを見出した。
具体的には、Intra−eNB CAにおいて、FDDセルとTDDセルのいずれがPCellであるかに関わらず、FDDセルの一方のみにULサブフレームが設定される場合には、当該FDDセルのULサブフレームを利用して送達確認信号等のフィードバック(PUCCH送信)を行う。また、FDDセルとTDDセルの両方でULサブフレームが設定される場合(TDDセルのULサブフレーム設定時)に、TDDセルとFDDセルのいずれか一方又は両方のULサブフレームを利用して送達確認信号のフィードバックを行うことを着想した(図5参照)。
つまり、Intra−eNB CAにおいて、FDDセルとTDDセルの両方でULが設定されるサブフレーム以外のサブフレームでは、FDDセルのULサブフレームを用いてA/Nに関するPUCCH送信を行う。より具体的には、FDDセルのDLサブフレームの中で、TDDセルのULサブフレームから4サブフレーム前のDLサブフレーム以外のDLサブフレームに対するA/NをFDDセルのULサブフレームを利用してフィードバックする。これにより、FDDセルとTDDセルのいずれがPCellであるかに関わらず、FDDのULサブフレームのリソースを有効に活用する。また、FDDセルとTDDセルの両方でULが設定されるサブフレームで、A/Nのフィードバック方法(フィードバック先等)を制御する。
一方で、ULサブフレームにおいては、送達確認信号(A/N)の他に、チャネル品質情報(CQI)やスケジューリング要求が送信される。これらのCQIやスケジューリング要求は、以下のいずれかの態様で送信されている。PUSCHを送信するタイミングにおいては、1)CQI及びスケジューリング要求の双方がPUSCHに多重して送信され、或いは、2)CQIがPUSCH、スケジューリング要求がPUCCHに多重して送信される。また、PUSCHを送信するタイミングでない場合であっても、CQI及びスケジューリング要求の双方がPUCCHに多重して送信される場合もある。
なお、スケジューリング要求のみを送信するPUCCHはPUCCHフォーマット1、CQIのみを送信するPUCCHはPUCCHフォーマット2と呼ばれる。そして、その送信ULサブフレームと送信周期、送信リソースは、RRCシグナリングにより設定(Configure)される。また、ユーザ端末は、PUCCHフォーマット1又はPUCCHフォーマット2の送信タイミングにおいて、送達確認信号を送信する場合、PUCCHフォーマット1又はPUCCHフォーマット2にスケジューリング要求又はCQIと送達確認信号を多重することがある。例えば、CQIと送達確認信号の多重を設定(Configure)されたユーザ端末は、送達確認信号の送信が無いサブフレームにおいてはPUCCHフォーマット2によりCQIを送信する。一方、送達確認信号とCQIの送信が同時に発生したサブフレームにおいてはPUCCHフォーマット2のリソースにおいて、CQIと送達確認信号を多重して送信する。CQIと送達確認信号を多重したPUCCHは、PUCCHフォーマット2a/2bと呼ばれる。PUCCHフォーマット2aは1ビット、PUCCHフォーマット2bは2ビットの送達確認信号をCQIと多重したPUCCHフォーマット2である。なお、CQIを送信しないサブフレームにおいては、当該ユーザ端末は、送達確認信号の送信が生じたらPUCCHフォーマット1a/1bにより送信する。スケジューリング要求についても、CQIと同様にRRCシグナリングにより送信リソースと周期が設定(Configure)され、送達確認信号と多重されることがある。
このように、送達確認信号はデータが受信されるたびに特定のULサブフレームタイミングで発生するのに対し、CQIやスケジューリング要求は周期的に設定されたULサブフレームタイミングで送信される。このため、TDD−FDD CAを適用する際に、PCell及びSCellの双方のULにおいてPUCCH送信をサポートする場合には、CQIやスケジューリング要求をどのように送信するかが問題となる。
そこで、本発明者等は、Intra−eNB CAにおいて、FDDセルとTDDセルの両方でULサブフレームが設定される場合に、いずれか一方又は双方のULサブフレームでA/Nを送信すると共に、当該A/Nと送信タイミングが重複するCQI、スケジューリング要求の送信の有無を制御することにより、CQIやスケジューリング要求等のUL伝送を適切に行うことができることを見出した。
具体的には、Intra−eNB CAにおいて、FDDセルとTDDセルの両方でULサブフレームが設定される場合に、A/Nを送信する一方のセルを優先し、他方のセルにおけるCQIやスケジューリング要求の送信を制限する態様(第1の態様)と、CQIやスケジューリング要求を送信する一方のセルを優先し、他方のセルにおけるA/Nを一方のセルのPUCCHに多重して送信する態様(第2の態様)とを着想した。
以下に、これらの第1、第2の態様によってA/Nと送信タイミングが重複するCQI、スケジューリング要求の送信の有無を制御する送信制御方法について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明では、TDDセルにおいてDL/UL構成2を用いる場合を例に挙げて説明するが、本実施の形態で適用可能なDL/UL構成はこれに限られない。また、以下の説明では、TDDセルがPCellであり、FDDセルがSCellである場合について説明するが、これらのセルの設定が反対である場合にも適用できる。
(第1の態様)
第1の態様では、Intra−eNB CAにおいて、FDDセルとTDDセルの両方でULサブフレームが設定される場合に、A/Nを送信する一方のセルを優先し、他方のセルにおけるCQIやスケジューリング要求の送信を制限する方法について説明する。
なお、以下の説明においては、説明の便宜上、A/Nと送信タイミングが重複する信号として、CQIを例に用いて説明する。しかしながら、A/Nと送信タイミングが重複する信号としては、これらのCQIにスケジューリング要求を追加することができ、CQIをスケジューリング要求に置換することもできる。
図6は、TDD−FDD CAにおいて、第1の態様に係る送信制御方法の一例の説明図である。図6Aにおいては、PCellとSCellとでCQIの送信タイミングがずらして設定される場合を示している。図6Bにおいては、PCellとSCellとでCQIの送信タイミングが合わせて設定される場合を示している。なお、図6においては、説明の便宜上、FDDセルのDLサブフレームを省略している。また、図6においては、A/Nを送信するサブフレームを「A/N SF」と示し、説明の便宜上、番号(#1〜#8)を付与する。
図6に示す通り、第1の態様では、CQIをPCellだけでなくSCellでも設定(Configure)することを特徴とする。CQIを設定(Configure)するCellは、送信周期やPUCCHリソースとともに、RRC等上位レイヤによりあらかじめ設定されるものとする。あるCellに設定(Configure)されたCQIは、当該CellのCQIであってもよいし、異なるCellのCQIであってもよい。従来PCellでしか設定(Configure)できなかったCQI送信をSCellにおいても設定(Configure)することで、より柔軟にCQI送信を行うことができる。また、Cell毎にCQI送信周期を変えることもできるため、PCellとSCellでCQIの送信頻度に偏りを持たせ、スケジューラで得られるCQI精度に偏りを与えることも可能である。
第1の態様に係る送信制御方法は、FDDセルとTDDセルとで同時にPUCCHを送信しない場合と、FDDセルとTDDセルとで同時にPUCCHを送信する場合とで大別できる。後述する第2の態様に係る送信制御方法においても同様である。以下、FDDセルとTDDセルとで同時にPUCCH送信を行わない場合と、行う場合とに分けて説明する。
(FDDセルとTDDセルとで同時にPUCCH送信を行わない場合)
TDDセルとFDDセルとでCQIの送信タイミングがずらして設定されている場合には、以下のようにCQIの送信を制御する。FDDセル又はTDDセルで、A/NとCQIとの送信タイミングが重複する場合、A/Nを送信するセルのPUCCHにCQIを多重して送信する(A/N SF#3、#4参照)。例えば、FDDセルで、A/NとCQIとの送信タイミングが重複する場合、A/Nを送信するFDDセルのPUCCHにCQIを多重して送信する(A/N SF#3)。また、TDDセルで、A/NとCQIとの送信タイミングが重複する場合、A/Nを送信するTDDセルのPUCCHにCQIを多重して送信する(A/N SF#4)。
また、FDDセルとTDDセルとの間で、A/NとCQIとの送信タイミングが重複する場合、CQIの送信を制限(Drop)する(A/N SF#1、#2参照)。例えば、同一のサブフレームにおいて、FDDセルでCQIの送信が予定される一方、TDDセルでA/Nの送信が予定される場合、FDDにおけるCQIの送信を制限する(A/N SF#1)。また、同一のサブフレームにおいて、TDDセルでCQIの送信が予定される一方、FDDセルでA/Nの送信が予定される場合、TDDにおけるCQIの送信を制限する(A/N SF#2)。
TDDセルとFDDセルとでCQIの送信タイミングが合わせて設定されている場合には、以下のようにCQIの送信を制御する。A/Nの送信タイミングがCQIと重複した場合(言い換えると、TDDセル及びFDDセルのCQI送信タイミングにてA/Nを送信する必要が生じた場合)には、A/Nを送信するセルのPUCCHにCQIを多重して送信する一方、A/Nを送信しないセルのCQIの送信を制限する(A/N SF#5〜#8)。例えば、TDDセル及びFDDセルの双方でCQIの送信が予定されると共に、TDDセルのみでA/Nの送信が予定される場合、A/Nを送信するTDDセルのPUCCHにCQIを多重して送信する一方、FDDセルのCQIの送信を制限する(A/N SF#5、#8)。また、TDDセル及びFDDセルの双方でCQIの送信が予定されると共に、FDDセルのみでA/Nの送信が予定される場合、A/Nを送信するFDDセルのPUCCHにCQIを多重して送信する一方、TDDセルのCQIの送信を制限する(A/N SF#6、#7)。
一方、A/Nの送信タイミングがCQIと重複しない場合(言い換えると、TDDセル及びFDDセルのCQI送信タイミングにてA/Nを送信する必要が生じない場合)には、PCell(TDDセル)のCQIをPUCCHに多重して送信する一方、SCell(FDDセル)のCQIの送信を制限する。例えば、図6Bに示すA/N SF#8にてA/Nが送信されない場合を考えると、このULサブフレームにおいては、TDDセル及びFDDセルにてCQIの送信タイミングのみが重複する。このような場合、第1の態様に係る送信制御方法においては、PCell(TDDセル)のCQIをPUCCHに多重して送信する一方、SCell(FDDセル)のCQIの送信を制限する。
なお、ここでは、PCell(TDDセル)のPUCCHにCQIを多重して送信(PUCCH送信)する場合について説明している。しかしながら、PCell(TDDセル)でPUCCH送信を行わず、複数のSCellでPUCCH送信を行う場合には、SCellインデックスが小さいセルのPUCCHにCQIを多重して送信することができる。
これらのように第1の態様に係る送信制御方法においては、PCell(TDDセル)だけでなく、SCell(FDDセル)におけるCQIの送信をサポートできる。このため、例えば、SCell(FDDセル)のA/Nが多い場合や、TDDセルがPCellの場合であっても、SCell(FDDセル)のCQIの送信が制限される事態を防止できる。これにより、基地局にてスケジューリング時に参照できるCQIの数を確保できる。この結果、基地局におけるスケジューリングの精度を向上することが可能となる。
また、A/Nと同一タイミングにて同一セルで送信されるCQIが、A/Nを送信するPUCCHに多重して送信される。このため、基地局において、ユーザ端末のチャネル状態情報(CSI)をタイムリー且つ高精度に把握することができる。これにより、基地局におけるスケジューリングの精度を向上することが可能となる。
特に、A/Nを送信するセルのCQIが、A/Nを送信しないセルのCQIよりも優先的に送信される(図6Bに示すA/N SF#5〜#8参照)。A/Nは、一般にトラフィック量が高いセル(CC)において通信頻度が大きくなる。このため、基地局は、トラフィック量の高いセルほど正確なCQIを把握することが可能となる。
さらに、A/Nと同一タイミングにて送信されるスケジューリング要求が、A/Nを送信するPUCCHに多重して送信される。このため、基地局において、ユーザ端末の要求に見合ったタイムリーなULスケジューリングを実行することが可能となる。
さらに、A/Nの送信の有無に関わらず、CQIの送信をSCellで行うことができる。このため、従来のように、CQIの送信がPCellに限定される場合と比べて、PCellとSCellにPUCCHを分散し、リソースが不足しないよう割り当てることが可能となる。
TDDセルとFDDセルとでCQIの送信タイミングが重複する一方、A/Nの送信がない場合には、優先度の高いセル(例えば、PCellやSCellインデックスの小さいセル)のCQIが送信される一方、優先度の低いセル(SCellやSCellインデックスの大きいセル)のCQIの送信が制限される。このように制御することにより、Rel.10におけるCA(すなわち、基地局内CA(Intra−eNB CA))の動作との親和性を確保することが可能となる。
(FDDセルとTDDセルとで同時にPUCCH送信を行う場合)
FDDセルとTDDセルの一方又は双方で、A/NとCQIとの送信タイミングが重複した場合、A/NとCQIとをそれぞれのセルのPUCCHに多重して送信する。例えば、FDDセルでA/NとCQIとの送信タイミングが重複した場合、これらを同一のPUCCHに多重して送信する。一方、FDDセルにおけるA/Nの送信タイミングと、TDDセルにおけるCQIの送信タイミングとが重複した場合、FDDセルのPUCCHにA/Nを多重する一方、TDDセルのPUCCHにCQIを多重して送信する。
このように第1の態様に係る送信制御方法においては、FDDセルとTDDセルの一方又は双方で、A/NとCQI(スケジューリング要求)との送信タイミングが重複した場合、A/NとCQI(スケジューリング要求)とがそれぞれのセルのPUCCHに多重して送信される。このため、通信過程でフィードバックする必要が生じたA/N及びCQI(スケジューリング要求)を欠落させることなくFDDセル及びTDDセルの双方に送信することができる。これにより、FDDセル及びTDDセルの双方の基地局におけるスケジューリング精度等を向上することが可能となる。
また、A/NとCQI(スケジューリング要求)とをそれぞれのセルのPUCCHに多重して送信する送信制御については、Inter−eNB CAにおけるA/NとCQIのフィードバックに適用することができる。このため、ユーザ端末は、1つの機能でIntra−eNB CAとInter−eNB CAの両方をサポートすることができる。これにより、無線(RF)回路やベースバンド回路を複雑化することなく、安価にユーザ端末を供給できるようになる。
(第2の態様)
第2の態様では、Intra−eNB CAにおいて、FDDセルとTDDセルの両方でULサブフレームが設定される場合に、CQIやスケジューリング要求を送信する一方のセルを優先し、他方のセルにおけるA/Nを一方のセルのPUCCHに多重して送信する方法について説明する。
図7は、TDD−FDD CAにおいて、第2の態様に係る送信制御方法の一例の説明図である。図7Aにおいては、PCellとSCellとでCQIの送信タイミングがずらして設定される場合を示している。図7Bにおいては、PCellとSCellとでCQIの送信タイミングが合わせて設定される場合を示している。なお、図7においては、説明の便宜上、FDDセルのDLサブフレームを省略している。また、図7においては、A/Nを送信するサブフレームを「A/N SF」と示し、説明の便宜上、番号(#11〜#14)を付与する。さらに、図7においては、CQIのみを送信するサブフレームを「CQI SF」と示し、説明の便宜上、番号(#15〜#18)を付与する。
(FDDセルとTDDセルとで同時にPUCCH送信を行わない場合)
TDDセルとFDDセルとでCQIの送信タイミングがずらして設定されている場合には、以下のようにCQIの送信を制御する。FDDセル又はTDDセルのA/Nの送信タイミングと、FDDセル又はTDDセルのCQIの送信タイミングとが重複する場合、CQIを送信するセルのPUCCHにA/Nを多重して送信する。例えば、FDDセルにおけるCQIの送信タイミングと、TDDセルにおけるA/Nの送信タイミングとが重複する場合、FDDセルのPUCCHにA/Nを多重して送信する(A/N SF#11参照)。この場合、TDDセルからA/Nが送信されることはない。同様に、FDDセルにおけるA/Nの送信タイミングと、TDDセルにおけるCQIの送信タイミングとが重複する場合、TDDセルのPUCCHにA/Nを多重して送信する(A/N SF#12参照)。
なお、FDDセル及びTDDセルの一方のみでCQIの送信が予定される場合、そのセルのPUCCHにCQIのみを多重して送信する。例えば、FDDセルでCQIの送信が予定される一方、同一のサブフレームでA/Nの送信が予定されない場合には、FDDセルのPUCCHにCQIのみを多重して送信する(CQI SF#15参照)。一方、TDDセルでCQIの送信が予定される一方、同一のサブフレームでA/Nの送信が予定されない場合には、TDDセルのPUCCHにCQIのみを多重して送信する(CQI SF#16参照)。
TDDセルとFDDセルとでCQIの送信タイミングが合わせて設定されている場合には、以下のようにA/N及びCQIの送信を制御する。A/Nの送信タイミングがCQIと重複した場合(言い換えると、TDDセル及びFDDセルのCQI送信タイミングにてA/Nを送信する必要が生じた場合)には、PCellであるTDDセルのPUCCHにCQIと共にA/Nを多重して送信する一方、他方のセルのCQIの送信を制限する(A/N SF#13、#14参照)。
なお、ここでは、PCell(TDDセル)PUCCHにA/N及びCQIを多重して送信(PUCCH送信)する場合について説明している。しかしながら、PCell(TDDセル)でPUCCH送信を行わず、複数のSCellでPUCCH送信を行う場合には、SCellインデックスが小さいセルのPUCCHにA/N及びCQIを多重して送信することができる。
一方、A/Nの送信タイミングがCQIと重複しない場合(言い換えると、TDDセル及びFDDセルのCQI送信タイミングにてA/Nを送信する必要が生じない場合)には、PCell(TDDセル)のCQIをPUCCHに多重して送信する一方、SCell(FDDセル)のCQIの送信を制限する。例えば、図7Bに示すCQI SF#17、18に示すように、TDDセル及びFDDセルにてCQIの送信タイミングが重複する場合、PCell(TDDセル)のCQIをPUCCHに多重して送信する一方、SCell(FDDセル)のCQIの送信を制限する。
これらのように第2の態様に係る送信制御方法においては、第1の態様と同様に、PCell(TDDセル)だけでなく、SCell(FDDセル)におけるCQIの送信をサポートできる。このため、例えば、SCell(FDDセル)のA/Nが多い場合や、TDDセルがPCellの場合であっても、SCell(FDDセル)のCQIの送信が制限される事態を防止できる。これにより、基地局にてスケジューリング実行に参照できるCQIの数を確保できる。この結果、基地局におけるスケジューリングの精度を向上することが可能となる。
また、A/Nが、同一タイミングにて、PCell(SCellインデックスの小さいセル)で送信されるCQIと一緒にPUCCHに多重して送信される。このため、基地局において、ユーザ端末のチャネル状態情報(CSI)をタイムリー且つ高精度に把握することができる。これにより、基地局におけるスケジューリングの精度を向上することが可能となる。
特に、PCell(SCellインデックスの小さいセル)のCQIが、SCell(SCellインデックスの大きいセル)のCQIよりも優先的に送信される(図7Bに示すA/N SF#13及び#14、CQI SF#17及び#18参照)。一般にPCell(SCellインデックスの小さいセル)は品質確保が重要なセルに設定される。このため、基地局においては、品質確保が重要なセルほど正確なCQIを把握することが可能となる。
さらに、A/Nが、同一タイミングにて送信されるスケジューリング要求と一緒にPUCCHに多重して送信される。このため、基地局において、ユーザ端末の要求に見合ったタイムリーなULスケジューリングを実行することが可能となる。
さらに、A/Nの送信の有無に関わらず、CQIの送信をSCellで行うことができる。このため、従来のように、CQIの送信がPCellに限定される場合と比べて、PCellの基地局における負荷を軽減することが可能となる。
TDDセルとFDDセルとでCQIの送信タイミングが重複する一方、A/Nの送信がない場合には、優先度の高いセル(例えば、PCellやSCellインデックスの小さいセル)のCQIが送信される一方、優先度の低いセル(SCellやSCellインデックスの大きいセル)のCQIの送信が制限される。このように制御することにより、Rel.10におけるCA(すなわち、基地局内CA(Intra−eNB CA))の動作との親和性を確保することが可能となる。
(FDDセルとTDDセルとで同時にPUCCH送信を行う場合)
FDDセルとTDDセルの一方又は双方で、A/NとCQIとの送信タイミングが重複した場合、A/NとCQIとをそれぞれのセルのPUCCHに多重して送信する。例えば、FDDセルでA/NとCQIとの送信タイミングが重複した場合、これらを同一のPUCCHに多重して送信する。一方、FDDセルにおけるA/Nの送信タイミングと、TDDセルにおけるCQIの送信タイミングとが重複した場合、FDDセルのPUCCHにA/Nを多重する一方、TDDセルのPUCCHにCQIを多重して送信する。
このように第2の態様に係る送信制御方法においては、第1の態様と同様に、FDDセルとTDDセルの一方又は双方で、A/NとCQI(スケジューリング要求)との送信タイミングが重複した場合、A/NとCQI(スケジューリング要求)とがそれぞれのセルのPUCCHに多重して送信される。このため、通信過程でフィードバック等する必要が生じたA/N及びCQI(スケジューリング要求)を欠落させることなくFDDセルとTDDセルの双方に送信することができる。これにより、FDDセル及びTDDセルの双方の基地局におけるスケジューリング精度等を向上することが可能となる。
また、A/NとCQI(スケジューリング要求)とをそれぞれのセルのPUCCHに多重して送信する送信制御については、Inter−eNB CAにおけるA/NとCQIのフィードバックに適用することができる。このため、ユーザ端末は、1つの機能でIntra−eNB CAとInter−eNB CAの両方をサポートすることができる。これにより、無線(RF)回路やベースバンド回路を複雑化することなく、安価にユーザ端末を供給できるようになる。
<基地局−UE間通知方法>
なお、FDDセルとTDDセルの両方でULサブフレームが設定されるタイミングにおいて、いずれのセルのULサブフレームでPUCCH送信を行うかについて、基地局は下り制御情報(DCI)や上位レイヤシグナリング(例えば、RRCシグナリング)等を用いてユーザ端末に通知することができる。例えば、基地局は、既存のDCI中の未使用、又はPUCCHリソース関連のビットを利用してユーザ端末にセルに関する情報を通知することができる。以下に、基地局からユーザ端末に対する通知方法について説明する。
基地局は、SCellのDCIに含まれるTPCコマンド領域(ARIとも呼ばれる)を利用して、PUCCH送信を行うセルを指定することができる。ARIは、Rel.10で導入されたACK/NACKリソース識別子(A/N Resource Indicator)であり、CA適用時にSCellで送信されたPDSCHのA/Nフィードバックに利用するPCellのPUCCHリソースを指定するために利用される。予めRRC等上位レイヤによりPUCCHリソース候補を複数通知しておき、その中からいずれか1つをARIにより指定する。
Rel.10で導入されたARIは、PCell内のPUCCHリソースしか指定できない。そこで、本実施の形態では、ARIを用いてPCellとSCellにわたって複数のPUCCHリソース候補を設定できる構成とする。ユーザ端末は、基地局から通知されたARIを用いてPUCCH送信を行うCCとPUCCHリソースを選択する。
このように、FDDセルとTDDセルの両方でULとなるタイミングにおいて、ARIを利用してフィードバック先のセル(A/Nを集約するセル)を選択することにより、ダイナミックかつ柔軟にPUCCH送信を制御することができる。これにより、PUCCH送信を各セル(例えば、TDDセル)へ分散することができ、オフローディング効果を得ることができる。また、PUCCH信号の送信電力制御(TPC)は、PCellのDCIに含まれるTPCコマンドを用いて行い、SCellのTPCコマンドを用いてPUCCH送信を行うCCとリソースを選択することにより、オーバーヘッドの増加を抑制することができる。
また、基地局は、拡張PDCCH(EPDCCH)で送信されるDCIに含まれ、かつPUCCHリソース番号(ECCE番号)にオフセットを付与するビット領域(AROとも呼ばれる)を利用して、PUCCH送信を行うセルを指定することができる。AROは、Rel.11で導入され、EPDCCHにより復調されるPDSCHのA/Nフィードバックに利用されるPUCCHリソースを決定する際に、拡張制御チャネル要素番号(ECCE番号)に加えるオフセット値を指定するものである。拡張PDCCH(EPDCCH)とは、PDSCH(下り共有データチャネル)と周波数分割多重されて割当てられる下り制御チャネルである。
Rel.11で導入されたAROは、CAの適用が考慮されておらず(Non−CA)、CAを適用する際には未使用(ゼロ固定)とすることが規定されている。そこで、本実施の形態では、AROを用いてPUCCH送信を行うセル(PCell又はSCell)を指定する。ユーザ端末は、通知されたAROに基づいてPUCCH送信を行うCCを選択する。
このように、FDDセルとTDDセルの両方でULとなるタイミングにおいて、AROを利用してフィードバック先のセル(A/Nを集約するセル)を選択することにより、ダイナミックかつ柔軟にPUCCH送信を制御することができる。これにより、PUCCH送信を各セルへ分散することができ、オフローディング効果を得ることができる。
また、EPDCCHでDCIを送信する場合、基地局は、上述したSCellのARIと、AROとを組み合わせて適用して、フィードバック先のセル及びPUCCHリソースをユーザ端末に通知することができる。例えば、基地局は、AROによりPUCCH送信を行うCCを指定し、ARIにより当該CCにおけるPUCCHリソースを指定してユーザ端末に通知する。この際、指定するCC毎に異なるPUCCHリソース候補セットを設定してもよい。このように、ARIとAROを利用することにより、未使用ビットを有効に利用すると共に、柔軟にPUCCH送信制御とオフローディングを行うことが可能となる。
また、基地局は、下り制御情報(DCI)を送信する制御チャネル(PDCCH/EPDCCH)のリソースや構成(Config)を用いることにより、FDDセルとTDDセルの両方でULとなるタイミングにおいてPUCCH送信を行うセルに関する情報を、ユーザ端末に指示してもよい。
例えば、基地局は、サーチスペースの種類(Common−SS又はUE−specific−SS)に各セルを対応付けてユーザ端末に指示することができる。一例として、共通サーチスペース(C−SS)の場合はPCell、ユーザ固有サーチスペース(UE−SS)の場合はSCellでPUCCH送信を行う。
あるいは、基地局は、制御チャネルの種類(PDCCH又はEPDCCH)に各セルを対応付けてユーザ端末に指示することができる。一例として、PDCCHの場合はPCell、EPDCCHの場合はSCellでPUCCH送信を行う。
あるいは、基地局は、下り制御情報(DCI)がスケジューリングされたPDCCH/EPDCCHの場所(CCE番号)に各セルを対応付けてユーザ端末に指示することができる。一例として、DCIがPDCCH/EPDCCHのCCE/ECCE番号0〜30にマッピングされている場合はPCell、それ以外はSCellでPUCCH信号の送信を行う。
このように、サーチスペースの種類、制御チャネルの種類、PDCCH/EPDCCHの場所等にセル情報を対応づけることにより、DCIのスケジューリングでPUCCH送信を行うCCを指示することができる。これにより、オーバーヘッドの増加を抑制することができる。また、SCellでPUCCHを送信するケースを、例えばUE−SSやEPDCCHなど限定し、それ以外の、例えばC−SSやPDCCHではPCellでPUCCHを送信するように規定してもよい。これにより、UE−specificなRRCパラメータのRe−configurationを行っている際中でも、C−SSやPDCCHを用いることで通信を途切れることなく続ける(Fallbackする)ことが可能となる。
(変形例)
なお、上記説明では、FDDセル、TDDセルのそれぞれのDL信号(PDSCH信号)の割当てに対するHARQタイミングとして、CAを適用しない場合のフィードバックタイミングを利用する場合を示したが、本実施の形態はこれに限られない。例えば、Intra−eNB CAにおいて、TDDセルにおけるDL HARQタイミングを、FDDのDL HARQタイミングと同じとしてもよい(図13参照)。この場合、TDDセルの各DLサブフレームで送信されるPDSCH信号に対するA/Nを、当該PDSCH信号が送信されたサブフレームから所定期間(例えば、4ms)後のFDDセルのULサブフレームでフィードバックすることができる。これにより、TDDのDL HARQにおけるフィードバック遅延を4msに低減できる。また、1つのULサブフレームでフィードバックする送達確認信号の数を減らし、複数のサブフレームに渡って分散することができるので、基地局による送達確認信号の検出ミスがあった場合にDL HARQに与える影響を低減できる。
一方で、図13に示す場合、FDDセルとTDDセルの両方でULとなるタイミング(TDDセルのULサブフレーム)において、いずれのCCにA/Nを多重してPUCCH送信を行うかが問題となる。この場合、上記第1の態様又は第2の態様を用いて、PUCCH送信を行うセルを選択することができる。例えば、図13において、FDDセルとTDDセルの両方でULとなるサブフレームで、PUCCH送信をプライマリセルの設定に関わらず、一方のセル(FDDセル又はTDDセル)に限定して行う場合、PCellで行う場合、あるいは当該サブフレームでA/N送信を行うセルで行う場合等が挙げられる。
(無線通信システムの構成)
以下、本実施の形態に係る無線通信システムの一例について、詳細に説明する。
図8は、本実施の形態に係る無線通信システムの概略構成図である。なお、図8に示す無線通信システムは、例えば、LTEシステム或いは、SUPER 3Gが包含されるシステムである。この無線通信システムでは、LTEシステムのシステム帯域幅を1単位とする複数の基本周波数ブロック(コンポーネントキャリア)を一体としたキャリアアグリゲーション(CA)が適用することができる。また、この無線通信システムは、IMT−Advancedと呼ばれても良いし、4G、FRA(Future Radio Access)と呼ばれても良い。
図8に示す無線通信システム1は、マクロセルC1を形成する無線基地局11と、マクロセルC1内に配置され、マクロセルC1よりも狭いスモールセルC2を形成する無線基地局12a及び12bとを備えている。また、マクロセルC1及び各スモールセルC2には、ユーザ端末20が配置されている。ユーザ端末20は、無線基地局11及び無線基地局12の双方への接続(dual connectivity)が可能となっている。また、無線基地局11と無線基地局12間で基地局内CA(Intra−eNB CA)、又は基地局間CA(Inter−eNB CA)が適用される。
ユーザ端末20と無線基地局11との間は、相対的に低い周波数帯域(例えば、2GHz)で帯域幅が狭いキャリア(既存キャリア、Legacy carrier等と呼ばれる)を用いて通信が行なわれる。一方、ユーザ端末20と無線基地局12との間は、相対的に高い周波数帯域(例えば、3.5GHz等)で帯域幅が広いキャリアが用いられてもよいし、無線基地局11との間と同じキャリアが用いられてもよい。ユーザ端末20と無線基地局12間のキャリアタイプとしてニューキャリアタイプ(NCT)を利用してもよい。無線基地局11と無線基地局12(又は、無線基地局12間)は、有線接続(Optical fiber、X2インターフェース等)又は無線接続されている。
無線基地局11及び各無線基地局12は、それぞれ上位局装置30に接続され、上位局装置30を介してコアネットワーク40に接続される。なお、上位局装置30には、例えば、アクセスゲートウェイ装置、無線ネットワークコントローラ(RNC)、モビリティマネジメントエンティティ(MME)等が含まれるが、これに限定されるものではない。また、各無線基地局12は、無線基地局11を介して上位局装置に接続されてもよい。
なお、無線基地局11は、相対的に広いカバレッジを有する無線基地局であり、eNodeB、マクロ基地局、送受信ポイントなどと呼ばれてもよい。また、無線基地局12は、局所的なカバレッジを有する無線基地局であり、スモール基地局、ピコ基地局、フェムト基地局、Home eNodeB、マイクロ基地局、送受信ポイントなどと呼ばれてもよい。以下、無線基地局11及び12を区別しない場合は、無線基地局10と総称する。各ユーザ端末20は、LTE、LTE−Aなどの各種通信方式に対応した端末であり、移動通信端末だけでなく固定通信端末を含んでよい。
無線通信システムにおいては、無線アクセス方式として、下りリンクについてはOFDMA(直交周波数分割多元接続)が適用され、上りリンクについてはSC−FDMA(シングルキャリア−周波数分割多元接続)が適用される。OFDMAは、周波数帯域を複数の狭い周波数帯域(サブキャリア)に分割し、各サブキャリアにデータをマッピングして通信を行うマルチキャリア伝送方式である。SC−FDMAは、システム帯域幅を端末毎に1つ又は連続したリソースブロックからなる帯域に分割し、複数の端末が互いに異なる帯域を用いることで、端末間の干渉を低減するシングルキャリア伝送方式である。
ここで、図8に示す無線通信システムで用いられる通信チャネルについて説明する。下りリンクの通信チャネルは、各ユーザ端末20で共有されるPDSCH(Physical Downlink Shared Channel)と、下りL1/L2制御チャネル(PDCCH、PCFICH、PHICH、拡張PDCCH)とを有する。PDSCHにより、ユーザデータ及び上位制御情報が伝送される。PDCCH(Physical Downlink Control Channel)により、PDSCHおよびPUSCHのスケジューリング情報等が伝送される。PCFICH(Physical Control Format Indicator Channel)により、PDCCHに用いるOFDMシンボル数が伝送される。PHICH(Physical Hybrid-ARQ Indicator Channel)により、PUSCHに対するHARQのACK/NACKが伝送される。また、拡張PDCCH(EPDCCH)により、PDSCH及びPUSCHのスケジューリング情報等が伝送されてもよい。このEPDCCHは、PDSCH(下り共有データチャネル)と周波数分割多重される。
上りリンクの通信チャネルは、各ユーザ端末20で共有される上りデータチャネルとしてのPUSCH(Physical Uplink Shared Channel)と、上りリンクの制御チャネルであるPUCCH(Physical Uplink Control Channel)とを有する。このPUSCHにより、ユーザデータや上位制御情報が伝送される。また、PUCCHにより、下りリンクの無線品質情報(CQI:Channel Quality Indicator)、ACK/NACK等が伝送される。
図9は、本実施の形態に係る無線基地局10(無線基地局11及び12を含む)の全体構成図である。図9に示すように、無線基地局10は、MIMO伝送のための複数の送受信アンテナ101と、アンプ部102と、送受信部103と、ベースバンド信号処理部104と、呼処理部105と、伝送路インターフェース106とを備えている。
下りリンクにより無線基地局10からユーザ端末20に送信されるユーザデータは、上位局装置30から伝送路インターフェース106を介してベースバンド信号処理部104に入力される。
ベースバンド信号処理部104では、PDCPレイヤの処理、ユーザデータの分割・結合、RLC(Radio Link Control)再送制御の送信処理などのRLCレイヤの送信処理、MAC(Medium Access Control)再送制御、例えば、HARQの送信処理、スケジューリング、伝送フォーマット選択、チャネル符号化、逆高速フーリエ変換(IFFT:Inverse Fast Fourier Transform)処理、プリコーディング処理が行われて各送受信部103に転送される。また、下りリンクの制御チャネルの信号に関しても、チャネル符号化や逆高速フーリエ変換等の送信処理が行われて、各送受信部103に転送される。
また、ベースバンド信号処理部104は、上位レイヤシグナリング(RRCシグナリング、報知信号等)により、ユーザ端末20に対して、当該セルにおける通信のための制御情報を通知する。当該セルにおける通信のための情報には、例えば、上りリンク又は下りリンクにおけるシステム帯域幅、フィードバック用のリソース情報等が含まれる。各送受信部103は、ベースバンド信号処理部104からアンテナ毎にプリコーディングして出力されたベースバンド信号を無線周波数帯に変換する。アンプ部102は、周波数変換された無線周波数信号を増幅して送受信アンテナ101により送信する。
一方、上りリンクによりユーザ端末20から無線基地局10に送信されるデータについては、各送受信アンテナ101で受信された無線周波数信号がそれぞれアンプ部102で増幅され、各送受信部103で周波数変換されてベースバンド信号に変換され、ベースバンド信号処理部104に入力される。
ベースバンド信号処理部104では、入力されたベースバンド信号に含まれるユーザデータに対して、FFT処理、IDFT処理、誤り訂正復号、MAC再送制御の受信処理、RLCレイヤ、PDCPレイヤの受信処理がなされ、伝送路インターフェース106を介して上位局装置30に転送される。呼処理部105は、通信チャネルの設定や解放等の呼処理や、無線基地局10の状態管理や、無線リソースの管理を行う。
図10は、本実施の形態に係る無線基地局10が有するベースバンド信号処理部104の主な機能構成図である。図10に示すように、無線基地局10が有するベースバンド信号処理部104は、制御部301と、下り制御信号生成部302と、下りデータ信号生成部303と、マッピング部304と、デマッピング部305と、チャネル推定部306と、上り制御信号復号部307と、上りデータ信号復号部308と、判定部309と、を少なくとも含んで構成されている。
制御部301は、PDSCHで送信される下りユーザデータ、PDCCH及び/又は拡張PDCCH(EPDCCH)で伝送される下り制御情報、下り参照信号等のスケジューリングを制御する。また、制御部301は、PUSCHで伝送される上りデータ、PUCCH又はPUSCHで伝送される上り制御情報、上り参照信号のスケジューリングの制御(割当て制御)も行う。上りリンク信号(上り制御信号、上りユーザデータ)の割当て制御に関する情報は、下り制御信号(DCI)を用いてユーザ端末に通知される。
具体的に、制御部301は、上位局装置30からの指示情報や各ユーザ端末20からのフィードバック情報に基づいて、下りリンク信号及び上りリンク信号に対する無線リソースの割り当てを制御する。つまり、制御部301は、スケジューラとしての機能を有している。また、Inter−eNB CAでは、制御部301は複数CC毎に独立に設けられており、Intra−eNB CAでは、制御部301は複数CCに対して共通に設けた構成とすることができる。
下り制御信号生成部302は、制御部301により割当てが決定された下り制御信号(PDCCH信号及び/又はEPDCCH信号)を生成する。具体的に、下り制御信号生成部302は、制御部301からの指示に基づいて、下りリンク信号の割当て情報を通知するDL assignmentと、上りリンク信号の割当て情報を通知するUL grantを生成する。
例えば、上記第1、第2の態様において、下り制御信号生成部302は、FDDセルとTDDセルの両方でULとなるサブフレームでPUCCH送信するセルに関する情報を下り制御情報(DCI)に含める。具体的には、下り制御信号生成部302は、SCellのARIと、AROとを利用して、ユーザ端末がA/NやCQIの送信に利用するセル(送信先のセル)や、当該セルで利用するPUCCHリソースに関する情報を生成する。
なお、下り制御信号生成部302は、ユーザ端末のA/NやCQIの送信先のセルに関する情報を、サーチスペースの種類、制御チャネルの種類、又はPDCCH/EPDCCHの場所等に対応づけて制御情報を生成してもよい。この場合、下り制御信号生成部302は、制御部301からの指示に基づいて下り制御情報を生成する。
下りデータ信号生成部303は、下りデータ信号(PDSCH信号)を生成する。下りデータ信号生成部303により生成されるデータ信号には、各ユーザ端末20からのCSI等に基づいて決定された符号化率、変調方式に従って符号化処理、変調処理が行われる。
マッピング部304は、制御部301からの指示に基づいて、下り制御信号生成部302で生成された下り制御信号と、下りデータ信号生成部303で生成された下りデータ信号の無線リソースへの割当てを制御する。
デマッピング部305は、ユーザ端末から送信された上りリンク信号をデマッピングして、上りリンク信号を分離する。チャネル推定部306は、デマッピング部305で分離された受信信号に含まれる参照信号からチャネル状態を推定し、推定したチャネル状態を上り制御信号復号部307、上りデータ信号復号部308に出力する。
上り制御信号復号部307は、上り制御チャネル(PUCCH)でユーザ端末から送信されたフィードバック信号(送達確認信号等)を復号し、制御部301へ出力する。上りデータ信号復号部308は、上り共有チャネル(PUSCH)でユーザ端末から送信された上りデータ信号を復号し、判定部309へ出力する。判定部309は、上りデータ信号復号部308の復号結果に基づいて、再送制御判定(A/N判定)を行うと共に結果を制御部301に出力する。
図11は、本実施の形態に係るユーザ端末20の全体構成図である。図11に示すように、ユーザ端末20は、MIMO伝送のための複数の送受信アンテナ201と、アンプ部202と、送受信部(受信部)203と、ベースバンド信号処理部204と、アプリケーション部205とを備えている。
下りリンクのデータについては、複数の送受信アンテナ201で受信された無線周波数信号がそれぞれアンプ部202で増幅され、送受信部203で周波数変換されてベースバンド信号に変換される。このベースバンド信号は、ベースバンド信号処理部204でFFT処理や、誤り訂正復号、再送制御の受信処理等がなされる。この下りリンクのデータの内、下りリンクのユーザデータは、アプリケーション部205に転送される。アプリケーション部205は、物理レイヤやMACレイヤより上位のレイヤに関する処理等を行う。また、下りリンクのデータの内、報知情報もアプリケーション部205に転送される。
一方、上りリンクのユーザデータについては、アプリケーション部205からベースバンド信号処理部204に入力される。ベースバンド信号処理部204では、再送制御(H−ARQ (Hybrid ARQ))の送信処理や、チャネル符号化、プリコーディング、DFT処理、IFFT処理等が行われて各送受信部203に転送される。送受信部203は、ベースバンド信号処理部204から出力されたベースバンド信号を無線周波数帯に変換する。その後、アンプ部202は、周波数変換された無線周波数信号を増幅して送受信アンテナ201により送信する。
図12は、ユーザ端末20が有するベースバンド信号処理部204の主な機能構成図である。図12に示すように、ユーザ端末20が有するベースバンド信号処理部204は、制御部401(フィードバック制御部)と、上り制御信号生成部402と、上りデータ信号生成部403と、マッピング部404と、デマッピング部405と、チャネル推定部406と、下り制御信号復号部407と、下りデータ信号復号部408と、判定部409と、を少なくとも含んで構成されている。
制御部401は、無線基地局から送信された下り制御信号(PDCCH信号)や、受信したPDSCH信号に対する再送制御判定結果に基づいて、上り制御信号(A/N信号等)や上りデータ信号の生成を制御する。無線基地局から受信した下り制御信号は下り制御信号復号部407から出力され、再送制御判定結果は、判定部409から出力される。
また、制御部401は、PDSCH信号に対する送達確認信号(A/N)やチャネル品質情報(CQI)のフィードバック及びULスケジューリング要求の送信を制御する送信制御部としても機能する。具体的には、制御部401は、CAが適用される通信システムにおいて、A/N、CQI及びスケジューリング要求を送信するセル(又は、CC)や、これらを割当てるPUCCHリソースを決定する。例えば、制御部401は、無線基地局から送信された下り制御信号等に基づいて、A/N、CQI及びスケジューリング要求の送信先のセルや、利用するPUCCHリソースを決定してマッピング部404に指示する。
例えば、TDD−FDD CAを適用する上記第1の態様において、制御部401は、FDDセルとTDDセルの両方でULサブフレームが設定される場合に、A/Nを送信する一方のセルを優先し、他方のセルにおけるCQIやスケジューリング要求の送信を制限する制御を行う(図6参照)。
また、TDD−FDD CAを適用する上記第2の態様において、制御部401は、FDDセルとTDDセルの両方でULサブフレームが設定される場合に、CQIやスケジューリング要求を送信する一方のセルを優先し、他方のセルにおけるA/Nを一方のセルのPUCCHに多重して送信する制御を行う(図7参照)。
上り制御信号生成部402は、制御部401からの指示に基づいて上り制御信号(送達確認信号やチャネル状態情報(CSI)等のフィードバック信号)を生成する。また、上りデータ信号生成部403は、制御部401からの指示に基づいて上りデータ信号を生成する。なお、制御部401は、無線基地局から通知される下り制御信号にULグラントが含まれている場合に、上りデータ信号生成部403に上りデータ信号の生成を指示する。
マッピング部404(割当て部)は、制御部401からの指示に基づいて、上り制御信号(送達確認信号等)と上りデータ信号の無線リソース(PUCCH、PUSCH)への割当てを制御する。例えば、マッピング部404は、フィードバック(PUCCH送信)を行うCC(セル)に応じて、当該CCのPUCCHにA/Nの割当てを行う。
デマッピング部405は、無線基地局10から送信された下りリンク信号をデマッピングして、下りリンク信号を分離する。チャネル推定部406は、デマッピング部405で分離された受信信号に含まれる参照信号からチャネル状態を推定し、推定したチャネル状態を下り制御信号復号部407、下りデータ信号復号部408に出力する。
下り制御信号復号部407は、下り制御チャネル(PDCCH)で送信された下り制御信号(PDCCH信号)を復号し、スケジューリング情報(上りリソースへの割当て情報)を制御部401へ出力する。また、下り制御信号に送達確認信号をフィードバックするセルに関する情報や、RF調整の適用有無に関する情報が含まれている場合も、制御部401へ出力する。
下りデータ信号復号部408は、下り共有チャネル(PDSCH)で送信された下りデータ信号を復号し、判定部409へ出力する。判定部409は、下りデータ信号復号部408の復号結果に基づいて、再送制御判定(A/N判定)を行うと共に結果を制御部401に出力する。
以上、上述の実施形態を用いて本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。例えば、上述した複数の態様を適宜組み合わせて適用することができる。従って、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。