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JP2018010126A - 表示装置 - Google Patents

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JP2018010126A
JP2018010126A JP2016138514A JP2016138514A JP2018010126A JP 2018010126 A JP2018010126 A JP 2018010126A JP 2016138514 A JP2016138514 A JP 2016138514A JP 2016138514 A JP2016138514 A JP 2016138514A JP 2018010126 A JP2018010126 A JP 2018010126A
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史人 井坂
Fumito Isaka
史人 井坂
池田 寿雄
Toshio Ikeda
寿雄 池田
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Abstract

【課題】表示装置の消費電力を低減すること。表示装置の表示品位を高めること。使用環境によらず、高い表示品位で映像を表示すること。軽くて割れにくい表示装置を提供すること。【解決手段】反射型の液晶素子を有する第1の表示素子と、発光素子を有する第2の表示素子とを重なるように固定し、反射型の液晶素子が有する反射電極の開口部から、EL層の発光を得る。低消費電力で、使用環境によらない高い表示品位の表示装置を提供できる。またEL層は凹凸形状を有しており、発光効率が高まり、寿命が向上する。【選択図】図1

Description

本発明の一態様は、表示装置に関する。
なお、本発明の一態様は、上記の技術分野に限定されない。本明細書等で開示する本発明の一態様の技術分野としては、半導体装置、表示装置、発光装置、蓄電装置、記憶装置、電子機器、照明装置、入力装置、入出力装置、それらの駆動方法、又はそれらの製造方法、を一例として挙げることができる。
なお、本明細書等において、半導体装置とは、半導体特性を利用することで機能しうる装置全般を指す。トランジスタ、半導体回路、演算装置、記憶装置等は半導体装置の一態様である。また、撮像装置、電気光学装置、発電装置(薄膜太陽電池、有機薄膜太陽電池等を含む)、及び電子機器は半導体装置を有している場合がある。
表示装置の一つとして、液晶素子を備える液晶表示装置がある。液晶表示装置には大きく分けて透過型と反射型の二種類が知られている。
透過型の液晶表示装置は、冷陰極蛍光ランプやLED(Light Emitting Diode)などのバックライトを用い、液晶の光学変調作用を利用して、バックライトからの光が液晶を透過して液晶表示装置外部に出力される状態と、出力されない状態とを選択し、明と暗の表示を行わせ、さらにそれらを組み合わせることで、画像表示を行うものである。
また、反射型の液晶表示装置は、液晶の光学変調作用を利用して、外光、即ち入射光が画素電極で反射して装置外部に出力される状態と、入射光が装置外部に出力されない状態とを選択し、明と暗の表示を行わせ、さらにそれらを組み合わせることで、画像表示を行うものである。反射型の液晶表示装置は、透過型の液晶表示装置と比較して、バックライトを使用しないため、消費電力が少ないといった長所を有する。
液晶表示装置のうち、画素電極をマトリクス状に配置し、画素電極の各々に接続するスイッチング素子としてトランジスタを用いたものを、アクティブマトリクス型液晶表示装置と呼ぶ。スイッチング素子として、酸化物半導体をチャネル形成領域とするトランジスタが用いられるようになってきた(特許文献1及び特許文献2)。
特開2007−123861号公報 特開2007−96055号公報
液晶表示装置等は、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、スマートウォッチ、ノート型パーソナルコンピュータ等の電子機器の表示装置に採用される。電子機器において、表示装置の消費電力が大きな割合を占めるため、表示装置の消費電力を低減することが求められている。携帯が可能な電子機器では、バッテリを電源に用いるため、表示装置又は電子機器の低消費電力化は製品化に向けての重要な課題である。
また、携帯が可能な電子機器は、屋外と屋内で利用される。つまり、携帯が可能な電子機器に対する高い視認性は、外光の強い環境下と、外光の少ない環境下の両方で求められている。
また、携帯が可能な電子機器は、固定型の電子機器と比べて、割れてしまうリスクが高い。携帯する際、ズボンのポケットなどに入れることで、無理な力が加わることが理由に挙げられる。そのため、携帯が可能な電子機器は、割れにくいことが求められている。勿論、携帯しやすいように、軽量化も求められている。
そこで、本発明は、電子機器又は表示装置の消費電力を低減することを課題の一とする。または、本発明は、電子機器又は表示装置の表示品位を高めることを課題の一とする。または、本発明は、電子機器又は表示装置の使用環境によらず、高い表示品位で映像を表示することを課題の一とする。または、本発明は、軽くて割れにくい電子機器又は表示装置を提供することを課題の一とする。または、本発明は、曲げられる電子機器又は表示装置を提供することを課題の一とする。または、本発明は、生産性の高い電子機器又は表示装置の作製方法を提供することを課題の一とする。
本発明の一態様は、第1の表示素子と、第2の表示素子と、接着層と、を有し、第1の表示素子は、反射型の液晶素子であり、第2の表示素子は、発光素子であり、接着層は、第1の表示素子と、第2の表示素子とが重なるように固定する機能を有し、反射型の液晶素子は、開口部を有する反射電極を有し、発光素子は、バンクとして機能する絶縁層の開口部において、表面に凹凸形状を有するEL層を有し、EL層は、開口部と重なる領域を有する表示装置である。
本発明の一態様は、第1の表示素子と、第2の表示素子と、接着層と、を有し、第1の表示素子は、反射型の液晶素子であり、第2の表示素子は、発光素子であり、接着層は、第1の表示素子と、第2の表示素子とが重なるように固定する機能を有し、反射型の液晶素子は、開口部を有する反射電極を有し、発光素子は、凹凸形状を有する型に固定され、凹凸形状に沿う形状を有するEL層を有し、EL層は、開口部と重なる領域を有する表示装置である。
本発明の一態様において、EL層が有する凹凸形状は、反射電極の開口部と重なる領域を有してもよい。
本発明の一態様において、EL層が有する凹凸形状は、反射電極と重なる領域を有してもよい。
本発明の一態様によれば、電子機器又は表示装置の消費電力を低減できる。
または、本発明の一態様によれば、電子機器又は表示装置の表示品位を高めることができる。または、本発明の一態様によれば、電子機器又は表示装置の使用環境によらず、高い表示品位で映像を表示する表示装置を提供できる。または、本発明の一態様によれば、軽くて割れにくい電子機器又は表示装置を提供できる。または、本発明の一態様によれば、曲げられる電子機器又は表示装置を提供できる。または、本発明の一態様によれば、生産性の高い電子機器又は表示装置の作製方法を提供できる。
実施の形態に係る、表示装置の構成例。 実施の形態に係る、表示装置の作製方法を説明する図。 実施の形態に係る、表示装置の作製方法を説明する図。 実施の形態に係る、表示装置の作製方法を説明する図。 実施の形態に係る、表示装置の作製方法を説明する図。 実施の形態に係る、表示装置の作製方法を説明する図。 実施の形態に係る、表示装置の作製方法を説明する図。 実施の形態に係る、表示装置の作製方法を説明する図。 実施の形態に係る、表示装置の構成例。 実施の形態に係る、表示装置の構成例。 実施の形態に係る、表示装置の作製方法を説明する図。 実施の形態に係る、表示装置の構成例。 実施の形態に係る、表示装置の回路図。 実施の形態に係る、表示装置の回路図及び構成例。 実施の形態に係る、表示装置の構成例。 実施の形態に係る、表示装置の構成例。 実施の形態に係る、表示装置の構成例。 実施の形態に係る、表示装置の構成例。 実施の形態に係る、表示装置の構成例。 実施の形態に係る、表示モジュールの構成例。 実施の形態に係る、電子機器。
実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。但し、本発明は以下の説明に限定されず、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。従って、本発明は以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
なお、以下に説明する発明の構成において、同一部分又は同様な機能を有する部分には同一の符号を異なる図面間で共通して用い、その繰り返しの説明は省略する。また、同様の機能を指す場合には、ハッチパターンを同じくし、特に符号を付さない場合がある。
なお、本明細書で説明する各図において、各構成の大きさ、層の厚さ、または領域は、明瞭化のために誇張されている場合がある。よって、誇張されている場合には、そのスケールに限定されない。
なお、本明細書等における「第1」、「第2」等の序数詞は、構成要素の混同を避けるために付すものであり、数的に限定するものではない。
トランジスタは半導体素子の一種であり、電流や電圧の増幅や、導通または非導通を制御するスイッチング動作などを実現することができる。本明細書におけるトランジスタは、IGFET(Insulated Gate Field Effect Transistor)や薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)を含む。
本明細書等における、金属酸化物(metal oxide)には、酸化物絶縁体、酸化物導電体(透明酸化物導電体を含む)、酸化物半導体などが含まれる。例えば、トランジスタの半導体層に金属酸化物を用いた場合などは、当該金属酸化物を酸化物半導体とみることができる。酸化物半導体は、単にOS(oxide semiconductor)とも表記できる。このように金属酸化物が増幅作用、整流作用、及びスイッチング作用の少なくとも1つを有する場合、当該金属酸化物を、金属酸化物半導体(metal oxide semiconductor)と呼ぶことができ、これは上記OSと同じ概念である。また、酸化物半導体を有するトランジスタは、OS FETと記載することができる。
金属酸化物は、窒素を有することがある。また、窒素を有する金属酸化物を、金属酸窒化物(metal oxynitride)と呼称してもよい。
また、本明細書等において、金属酸化物の結晶構造の一例としてCAAC(c−axis aligned crystal)と記載する場合がある。また、金属酸化物の材料の構成の一例としてCAC(cloud aligned complementary)と記載する場合がある。
また、本明細書等において、CAC−metal oxideのうち、CAC−OSは、導電性の機能を有する部分と、絶縁性の機能を有する部分とを有し、全体では半導体としての機能を有することができる。なお、CAC−OSを、トランジスタの半導体層に用いる場合、導電性の機能は、キャリアとなる電子(またはホール)を流す機能であり、絶縁性の機能は、キャリアとなる電子を流さない機能である。導電性の機能と、絶縁性の機能とを、相補的に作用させることで、当該トランジスタのスイッチングさせる機能(On/Offさせる機能)を向上させることができる。CAC−OSは、上記のように機能を分離させることができるため、双方の機能を最大限に高めることができる。
すなわち、CAC−OSを代表とするCAC−metal oxideは、導電性領域、及び絶縁性領域を有することができる。導電性領域は、上述の導電性の機能等を有し、絶縁性領域は、上述の絶縁性の機能等を有する。また、CAC−metal oxide中において、導電性領域と、絶縁性領域とは、離間している場合がある。また、導電性領域と、絶縁性領域とは、偏在する場合がある。例えば、絶縁性領域に導電性領域が偏在する場合、導電性領域は、周辺がぼけてみえることがある。このような場合、隣接した導電性領域は、クラウド状に連結して観察されることがある。
また、CAC−OSまたはCAC−metal oxideにおいて、導電性領域と、絶縁性領域とは、一方向から見たとき、それぞれ0.5nm以上10nm以下、好ましくは0.5nm以上3nm以下のサイズとなることがある。導電性領域と、絶縁性領域とは、このようなサイズで分散している場合がある。
また、上記絶縁性領域は、ワイドギャップを有する成分に起因するとも考えられ、導電性領域はナローギャップを有する成分に起因するとも考えられる。つまり、CAC−OSまたはCAC−metal oxideは、異なるバンドギャップを有する成分により構成されることがある。当該構成の場合、キャリアはナローギャップを有する成分に、主に流れるが、さらに、ナローギャップを有する成分が、ワイドギャップを有する成分に相補的に作用することにより、ナローギャップを有する成分に連動してワイドギャップを有する成分にもキャリアが流れることがある。このため、上記CAC−OSまたはCAC−metal oxideをトランジスタのチャネル領域に用いる場合、トランジスタのオン状態において高い電流駆動力、つまり大きなオン電流、及び高い電界効果移動度を得ることができつつ、オフ状態では低いオフ電流を得ることができる。
このようなCAC−OSまたはCAC−metal oxideは、マトリックス複合材(matrix composite)、または金属マトリックス複合材(metal matrix composite)と呼称することもできる。
(実施の形態1)
本実施の形態では、本発明の一態様の表示装置、及びその作製方法について説明する。
本発明の一態様の表示装置は、液晶素子(例えば反射型の液晶素子)と、発光素子とが、貼り合わされた構成を有する。貼り合わせには、接着層を用いることができる。つまり、接着層によって、反射型の液晶素子と、発光素子とが重なるように固定される。反射型の液晶素子を第1の表示素子と表記し、発光素子を第2の表示素子と表記する。第1の表示素子が設けられたパネル、つまり一対の基板等の支持体で当該第1の表示素子が挟持された状態を、第1の表示パネルと表記する。同様に、第2の表示素子が設けられたパネル、つまり一対の基板等の支持体で当該第2の表示素子が挟持された状態を、第2の表示パネルと表記する。
反射型の液晶素子は、反射光の光量を制御することにより階調を表現することができる。発光素子は、発する光の光量を制御することにより階調を表現することができる。
表示装置は、例えば反射光のみを利用して表示を行うこと、発光素子からの光のみを利用して表示を行うこと、及び、反射光と発光素子からの光の両方を利用して表示を行うことができる。
第1の表示パネルは視認側に設けられ、第2の表示パネルは、第1の表示パネルの奥側に設けられる。第1の表示パネルは、最も接着層側に位置する第1の樹脂層を有する。また第2の表示パネルは、最も接着層側に位置する第2の樹脂層を有する。第1の樹脂層や第2の樹脂層に接着機能がある場合、接着層は省略できる。
第1の樹脂層及び第2の樹脂層(以下、まとめて樹脂層とも表記する)は、それぞれ厚さが0.1μm以上3μm以下とすることが好ましい。そのため、2つの表示パネルを積層した構成であっても、全体としての厚さを薄く維持することができる。また、2つの表示パネルを近づけることができ、第1の樹脂層又は第2の樹脂層によって、第2の画素である発光素子からの光の吸収が抑制され、より高い効率で光を取り出すことができる。その結果、消費電力を低く抑えることができる。
樹脂層は、支持基板上に設けることができる。たとえば支持基板上に低粘度の熱硬化性の樹脂材料を塗布し、熱処理により硬化させて、樹脂層を得ることができる。樹脂層を介して支持基板上に、トランジスタ等の素子を形成することができる。その後、支持基板と樹脂層との間で分離し、支持基板を剥離する。このとき、樹脂層が剥離面側に露出する。
支持基板と樹脂層とを剥離しやすくするため、互いの密着性を低下させる工程を実施してもよい。たとえば、レーザ光を照射することが挙げられる。レーザ光を線状に成形した線状レーザを用いる。線状レーザを走査することにより、効率的に、密着性を低下させることができる。これにより、支持基板の面積を大きくした際の工程時間を短縮することができる。レーザ光としては、波長308nmのエキシマレーザを好適に用いることができる。
第1の樹脂層及び第2の樹脂層に用いることのできる材料としては、それぞれ、熱硬化性の樹脂材料、たとえばポリイミドが挙げられる。特に感光性のポリイミドを用いることが好ましい。
第1の樹脂層及び第2の樹脂層に感光性の樹脂材料を用いてもよい。感光性のため、露光及び現像処理を施すこととなる。露光及び現像処理によって、第1の樹脂層及び第2の樹脂層の形状を加工することが可能となる。例えば、開口部を形成することや、不要な部分を除去することができる。
また、第1の画素及び第2の画素は、それぞれトランジスタを有することが好ましい。さらに、当該トランジスタのチャネルを形成する半導体として、酸化物半導体を用いることが好ましい。酸化物半導体はトランジスタの作製工程にかかる最高温度を低温化(例えば400℃以下、好ましくは350℃以下)しても、高いオン電流を実現でき、また高い信頼性を確保することができる。また、酸化物半導体を用いることで、第1の樹脂層及び第2の樹脂層に用いる材料として、高い耐熱性が要求されないため、材料の選択の幅を広げることができる。
トランジスタのチャネルを形成する半導体として、低温ポリシリコン(LTPS(Low Temperature Poly−Silicon))を用いてもよい。
トランジスタにLTPSを用いた場合では、レーザ結晶化工程や、結晶化の前処理のベーク工程や、不純物の活性化のためのベーク工程など、トランジスタの作製工程にかかる最高温度が高くなる傾向がある(例えば500℃以上、または550℃以上、または600℃以上)。そのため、第1の樹脂層及び第2の樹脂層に用いることのできる材料は、限定的となる。トランジスタに酸化物半導体膜を用いると、上記LTPSに関する問題が生じないというメリットがある。
さらに、レーザ結晶化工程において、第1の樹脂層及び第2の樹脂層にもレーザが照射される場合、第1の樹脂層及び第2の樹脂層は比較的厚く形成する必要がある(例えば10μm以上、または20μm以上)。したがって耐熱性の高い特殊な材料が要求されるのに加え、厚く形成する必要があるため、表示パネル全体に対する第1の樹脂層または第2の樹脂層にかかるコストの割合が大きくなってしまう。酸化物半導体は、バンドギャップが広く(例えば3.0eV以上)、光を透過する性質を有する。そのため、支持基板と樹脂層の剥離工程において、レーザ光が酸化物半導体に照射されても吸収しにくいため、酸化物半導体を有するトランジスタの電気的特性への影響を抑制できる。したがって、上述したLTPSのように樹脂層を厚く形成する必要はない。
本発明の一態様は、感光性のポリイミドに代表される低粘度な感光性樹脂材料を用いて薄く形成した樹脂層と、低温プロセスであっても電気特性に優れたトランジスタを実現できる酸化物半導体と、を組み合わせることにより、生産性にも優れた表示装置を実現できる。
続いて、画素の構成について説明する。第1の画素及び第2の画素は、それぞれマトリクス状に複数配置され、表示装置の表示部を構成する。また、表示装置は、第1の画素を駆動する第1の駆動部と、第2の画素を駆動する第2の駆動部を有することが好ましい。第1の駆動部は第1の表示パネル側に設けられ、第2の駆動部は第2の表示パネル側に設けられていることが好ましい。
表示部において、第1の画素と、第2の画素とは積層配置されてもよい。第1の画素と第2の画素は、同じ周期で表示部に配置されていることが好ましい。さらに、第1の画素及び第2の画素は表示装置の表示領域に混在して配置されていることが好ましい。これにより、後述するように複数の第1の画素のみで表示された画像と、複数の第2の画素のみで表示された画像、及び複数の第1の画素及び複数の第2の画素の両方で表示された画像のそれぞれは、同じ表示部に表示させることができる。
第1の画素は、例えば白色(W)を呈する1つの画素により構成されていることが好ましい。第2の画素は、例えば赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の3色の光をそれぞれ呈する副画素を有することが好ましい。第2の画素は、これらに加えて白色(W)または黄色(Y)の光を呈する副画素を有していていもよい。積層配置において、下側に配置される第1の画素の面積を大きくすると、第1の画素の輝度を高めることができる。
なお、第1の画素として、例えば赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の3色の光をそれぞれ呈する副画素を有していてもよく、これらに加えて白色(W)または黄色(Y)の光を呈する副画素を有していていもよい。
本発明の一態様は、第2の画素で画像を表示する第1のモード、第1の画素で画像を表示する第2のモード、及び第1の画素及び第2の画素で画像を表示する第3のモードを切り替えることができる。
第1のモードでは、反射光のみを利用して表示を行うことができるため、光源が不要である。そのため低消費電力な駆動モードである。例えば、外光の照度が十分高く、且つ外光が白色光またはその近傍の光である場合に有効である。第1のモードは、例えば本や書類などの文字情報を表示することに適した表示モードである。
第2のモードでは、光源の光を利用して表示を行うことができるため、外光の照度や色度によらず、極めて鮮やかな表示を行うことができる。例えば、夜間や暗い室内など、外光の照度が極めて小さい場合などに有効である。また外光が暗い場合、明るい表示を行うと使用者が眩しく感じてしまう場合がある。これを防ぐために、第2のモードでは輝度を抑えた表示を行うことが好ましい。これにより、眩しさを抑えることに加え、消費電力も低減することができる。第2のモードは、鮮やかな画像や滑らかな動画などを表示することに適したモードである。
第3のモードでは、光源の光と、反射光の両方を利用して表示を行うことができる。具体的には、第1の画素が呈する光と、第1の画素と隣接する第2の画素が呈する光を混色させることにより、1つの色を表現するように駆動する。第1のモードよりも鮮やかな表示をしつつ、第2のモードよりも消費電力を抑えることができる。例えば、室内照明下や、朝方や夕方の時間帯など、外光の照度が比較的低い場合や、外光の色度が白色ではない場合などに有効である。
また、第1の表示パネルの第1の画素に設けられるトランジスタと、第2の表示パネルの第2の画素に設けられるトランジスタとは、同じ構成のトランジスタであってもよいし、それぞれ異なるトランジスタであってもよい。
トランジスタの構成としては、例えばボトムゲート構造のトランジスタが挙げられる。ボトムゲート構造のトランジスタは、ソース電極及びドレイン電極が、半導体層の上面及び側端部に接して設けられていることを特徴とする。
また、トランジスタの他の構成としては、例えばトップゲート構造のトランジスタが挙げられる。トップゲート構造のトランジスタは、第1のソース電極及び第1のドレイン電極が、半導体層の上面の一部及び側端部を覆う絶縁層上に設けられ、且つ当該絶縁層に設けられた開口を介して半導体層と電気的に接続されることを特徴とする。
また、トランジスタとして、半導体層を介して対向して設けられる第1のゲート電極及び第2のゲート電極を有していることが好ましい。
以下では、本発明の一態様の表示装置について、より具体的な例を図面を参照して説明する。
[構成例1]
図1(A)に、表示装置10の断面概略図を示す。表示装置10は、表示パネル100と表示パネル200とが接着層50によって貼り合わされた構成を有する。また、表示装置10は、裏側(視認側とは反対側)に基板11と、表側(視認側)に基板12と、を有する。
表示パネル100は、樹脂層101と樹脂層102との間に、トランジスタ110と、発光素子120と、を有する。表示パネル200は、樹脂層201と樹脂層202との間にトランジスタ210と、液晶素子220と、を有する。樹脂層101は、接着層51を介して基板11と貼り合わされている。また樹脂層202は、接着層52を介して基板12と貼り合わされている。
〔表示パネル100〕
樹脂層101には、トランジスタ110、発光素子120、絶縁層131、絶縁層132、絶縁層133、絶縁層134、絶縁層135等が設けられている。絶縁層134は、表面に凹凸を有する。
また、樹脂層102には、遮光層153、及び着色層152等が設けられている。樹脂層101と樹脂層102とは、接着層151により接着されている。
トランジスタ110は、絶縁層131上に設けられ、ゲート電極として機能する導電層111と、ゲート絶縁層として機能する絶縁層132の一部と、半導体層112と、ソース電極またはドレイン電極の一方として機能する導電層113aと、ソース電極またはドレイン電極の他方として機能する導電層113bと、を有する。
半導体層112は、酸化物半導体を含むことが好ましい。
絶縁層133及び絶縁層134は、トランジスタ110を覆って設けられている。
発光素子120は、導電層121と、EL層122と、導電層123と、が積層された構成を有する。導電層121は可視光を反射する機能を有し、導電層123は、可視光を透過する機能を有する。したがって、発光素子120は、被形成面側とは反対側に光を射出する上面射出型(トップエミッション型ともいう)の発光素子である。
絶縁層134の表面は、凹凸形状を有する。絶縁層134の表面は、凹部と、凸部とを有するとも表記できる。当該凹部と、当該凸部とは連続して設けられてもよいし、凹部と、凸部とは離間して設けられてもよい。凹凸形状を上面から確認するとき、凸部に着目すると、格子状に配置されていてもよいし、線状、ドット状、又は縞状に配置されていてもよい。たとえば、線状をなす凸部は、一断面では凸部として見られるが、当該一断面と交差する方向の他の断面では、凸部が見られないこととなる。勿論、凹部に着目して上面から確認するときも、格子状、線状、ドット状、又は縞状となる。
凹凸形状を有する絶縁層134は、感光性樹脂を用いて作製することができる。たとえば、感光性樹脂を塗布し、露光・現像・焼成により、表面に凹凸形状を有する絶縁層134を形成する。また、有機材料を用いて、平坦な表面を有する絶縁層134を形成し、フォトリソ工程を利用して、凹凸形状を形成することもできる。これらを組み合わせて、絶縁層134に凹凸形状を形成することもできる。有機材料を用いて平坦な表面を有する絶縁層を形成し、その上に、感光性樹脂を用いて絶縁層を形成する。感光性樹脂を有する絶縁層の膜厚を、有機材料を用いて形成された絶縁層よりも薄くする。感光性樹脂を有する絶縁層に対して、露光・現像・焼成を行えば、凹凸形状の表面を有する絶縁層を得ることができる。
つまり、絶縁層134の平坦な表面に対して、フォトリソ工程により、凹部のみを設けることで凹凸形状を備えてもよい。絶縁層134の平坦な表面に対して、感光性樹脂を用いて、凸部のみを設けることで、凹凸形状を備えてもよい。
図1(A)では、凹凸形状は、絶縁層134の表面に選択的に設けられているが、表面の全体に設けられていてもよい。上記ストライプ状に凸部を形成するのであれば、絶縁層134の表面の全体に設けられた方が好ましい。
凹凸形状は、多数設けられた方が好ましい。多くするため、凹凸凹という形状であってもよい。
絶縁層134の上に形成される導電層121は、上述した絶縁層134の表面の形状に沿った、凹凸形状を有する。つまり、導電層121の表面も、凹凸形状を有する。そして、導電層121の上に形成されるEL層122も、当該凹凸形状に沿った形状を有する。つまり、EL層122の表面も、凹凸形状を有する。
本発明において、EL層122の表面に凹凸形状が形成されて、表面が平坦なときよりも、少なくとも、表面積が増えればよい。そのため、EL層122の上又は下には、発光素子として必要などのような層が設けられていてもよい。
EL層122の凹凸形状を、バンクとして機能する絶縁層135との関係で説明する。バンクとして機能する絶縁層135とは、導電層121と重なる開口部を有する。また、バンクとして機能する絶縁層135は、導電層121の端部を覆う。EL層122の凹凸形状は、絶縁層135の開口部であれば、どこに設けてもよい。さらに、EL層122の凹凸形状は、絶縁層135を用いて、形成してもよい。
EL層122の凹凸形状を、導電層121の表面の凸部を利用して設けてもよい。絶縁層134の表面に凹凸形状を形成することなく、導電層121を形成した後に、インクジェット法などにより、導電層121上に凸部を形成する。その後、EL層122を形成すると、当該凸部に沿って、凹凸形状が形成される。
EL層122の凹凸形状を、導電層221との関係で説明する。EL層122の凹凸形状は、導電層221の開口部と重なる領域に設けてもよい。またEL層122の凹凸形状は、導電層221と重なる領域に設けてもよい。導電層221の開口部の外周に沿うように、EL層122の凹凸形状を設けてもよい。この場合、線状に凹凸形状が形成されるとよいため、凹形状又は凸形状のみを、上記開口部に沿うように線状に設けるとよい。
図1(B)、図1(C)には、発光素子120と、液晶素子220と、接着層50とに着目した断面図を示す。発光素子120は、液晶素子220と、接着層50を介して重なっている。発光素子120のEL層122の凹凸形状を強調して記載した。
発光素子120の領域には、バンクとして機能する絶縁層135があり、絶縁層135は第1の開口部(大きさがd1)を有する。液晶素子220の領域には、反射機能を有する導電層221があり、導電層221は、第2の開口部(大きさがd2)を有する。EL層122は、第1の開口部から露出した下部電極上に設けられる。またEL層122からの発光は、第2の開口部を介して射出することができる。よって、EL層122は、第2の開口部と重なるように配置される。
EL層122の凹凸形状について検討する。図1(B)は、第1の開口部(大きさがd1)が、第2の開口部(大きさがd2)よりも大きい場合を例示している。このとき、EL層122の凹凸形状は、第1の開口部内であって、かつ第2の開口部とは重ならない領域にあるとよい。EL層122の凹凸形状は、第1の開口部内であって、かつ導電層221と重なる領域にあるともいえる。すなわち、第1の開口部の内側に沿って、凹凸形状があればよい。また第2の開口部の外側に沿って、凹凸形状があればよいともいえる。凹凸形状は、凸部のみ、凹部のみ、又は傾斜部のみでもよい。
また、EL層122の凹凸形状は、第2の開口部と重なる領域については、設けられていても、設けられていなくともよい。よって、図1(B)では、第2の開口部と重なる領域の凹凸形状は、破線で示した。たとえば、第2の開口部と重なる領域の凹凸形状は、第1の開口部と重なる領域と比べて、高低差が低く、小さなものであってもよい。
図1(C)は、第1の開口部の大きさ(d1)が、第2の開口部の大きさ(d2)よりも小さい場合を例示している。このとき、EL層122の凹凸形状は、少なくとも、第1の開口部内であって、第2の開口部と重なる領域にあるとよい。凹凸形状は、凸部のみ、凹部のみでもよい。
また、発光素子120と、液晶素子220は近いほどよい。すなわち、第1の開口部と、第2の開口部が近いとよい。発光素子120からの光が、第2の開口部から効率的に射出することができるためである。よって、接着層50の膜厚は小さいと好ましい。または、接着層50は設けない方が好ましい。
EL層122の凹凸形状の最大高低差は、数十nm以上数μm以下であるとよい。
EL層122への凹凸形状は、その下の絶縁層134の表面形状に応じて得られる。絶縁層135の形状を利用して、EL層122の凹凸形状を得てもよい。
EL層122の表面が凹凸形状となる手段は、図1(A)(B)に示した構成に限定されるものではない。その他の実施の形態を参考にして、EL層122の表面が凹凸形状となればよい。
EL層122の少なくとも表面に凹凸形状が形成されると、EL層122の表面が平らな形状の場合と比較すると、EL層122の面積が増える。よって、EL層122からの輝度を高めることができる。EL層122からの発光効率が100%以上となる。つまりEL層122の発光面積を見かけ上増やすことが可能となり、液晶素子の画素とEL素子の画素を足した面積を、デバイス面積よりも大きくすることができ、見かけ上の開口率を100%以上とすることが可能となる。さらに、EL層122を有する発光素子の寿命を延ばすことができる。
図1(A)に示すように、導電層121は、絶縁層134及び絶縁層133に設けられた開口を介して導電層113bと電気的に接続されている。絶縁層135は、導電層121の端部を覆い、且つ導電層121の上面が露出するように開口が設けられている。図1(B)(C)における、第1の開口部に相当する。EL層122及び導電層123は、絶縁層135及び導電層121の露出した部分を覆って、設けられている。
樹脂層102の下側には、絶縁層141が設けられている。また絶縁層141の下側には、遮光層153と、着色層152とが設けられている。着色層152は、発光素子120と重なる領域に設けられている。遮光層153は、発光素子120と重なる部分に開口を有する。
〔表示パネル200〕
樹脂層201には、トランジスタ210、導電層221、配向膜224a、絶縁層231、絶縁層232、絶縁層233、絶縁層234等が設けられている。また、樹脂層202には、導電層223、配向膜224b等が設けられている。また配向膜224aと配向膜224bとの間に液晶222が挟持されている。
トランジスタ210は、絶縁層231上に設けられ、ゲート電極として機能する導電層211と、ゲート絶縁層として機能する絶縁層232の一部と、半導体層212と、ソース電極またはドレイン電極の一方として機能する導電層213aと、ソース電極またはドレイン電極の他方として機能する導電層213bと、を有する。
半導体層212は、酸化物半導体を含むことが好ましい。
絶縁層233及び絶縁層234は、トランジスタ210を覆って設けられている。絶縁層234は、平坦化層として機能する。
液晶素子220は、導電層221と、導電層223と、これらの間に位置する液晶222と、により構成されている。導電層221は可視光を反射する機能を有し、導電層223は、可視光を透過する機能を有する。したがって、液晶素子220は反射型の液晶素子である。導電層221には、開口部が設けられている。図1(B)(C)における、第2の開口部に相当する。
導電層211は、絶縁層234及び絶縁層233に設けられた開口を介して導電層213bと電気的に接続されている。配向膜224aは、導電層211及び絶縁層234の表面を覆って設けられている。
樹脂層202の下側には、導電層223と配向膜224bとが積層されて設けられている。なお、樹脂層202と導電層223との間に絶縁層を有していてもよい。また、液晶素子220の反射光を着色するための着色層を設けてもよい。
〔表示装置10〕
表示装置10は、上面から見たときに、発光素子120が、液晶素子220の反射機能を有する導電層221と重ならない部分を有する。これにより、図1に示すように、発光素子120からは、着色層152によって着色された発光21が、視認側に射出される。また、液晶素子220では、導電層221により外光が反射された反射光22が液晶222を介して射出される。
なお、基板12が偏光板、または円偏光板として機能する。または、基板12よりも外側に、偏光板または円偏光板を設けてもよい。
ここでは、表示パネル200が着色層を有さず、カラー表示を行わない構成としているが、樹脂層202側に着色層を設け、カラー表示可能な構成としてもよい。
[作製方法例]
以下では、図1(A)で例示した表示装置10の作製方法の例について、図面を参照して説明する。
なお、表示装置を構成する薄膜(絶縁膜、半導体膜、導電膜等)は、スパッタリング法、化学気相堆積(CVD:Chemical Vapor DepOSition)法、真空蒸着法、パルスレーザー堆積(PLD:Pulse Laser DepOSition)法、原子層成膜(ALD:Atomic Layer DepOSition)法等を用いて形成することができる。CVD法としては、プラズマ化学気相堆積(PECVD)法や、熱CVD法でもよい。熱CVD法の例として、有機金属化学気相堆積(MOCVD:Metal Organic CVD)法を使ってもよい。
また、表示装置を構成する薄膜(絶縁膜、半導体膜、導電膜等)は、スピンコート、ディップ、スプレー塗布、インクジェット、ディスペンス、スクリーン印刷、オフセット印刷、ドクターナイフ、スリットコート、ロールコート、カーテンコート、ナイフコート等の方法により形成することができる。
また、表示装置を構成する薄膜を加工する際には、フォトリソグラフィ法等を用いて加工することができる。または、遮蔽マスクを用いた成膜方法により、島状の薄膜を形成してもよい。または、ナノインプリント法、サンドブラスト法、リフトオフ法などにより薄膜を加工してもよい。フォトリソグラフィ法としては、加工したい薄膜上にレジストマスクを形成して、エッチング等により当該薄膜を加工し、レジストマスクを除去する方法と、感光性を有する薄膜を成膜した後に、露光、現像を行って、当該薄膜を所望の形状に加工する方法と、がある。
フォトリソグラフィ法において、露光に用いる光は、例えばi線(波長365nm)、g線(波長436nm)、h線(波長405nm)、またはこれらを混合させた光を用いることができる。そのほか、紫外線やKrFレーザ光、またはArFレーザ光等を用いることもできる。また、液浸露光技術により露光を行ってもよい。また、露光に用いる光として、極端紫外光(EUV:Extreme Ultra−violet)やX線を用いてもよい。また、露光に用いる光に換えて、電子ビームを用いることもできる。極端紫外光、X線または電子ビームを用いると、極めて微細な加工が可能となるため好ましい。なお、電子ビームなどのビームを走査することにより露光を行う場合には、フォトマスクは不要である。
薄膜のエッチングには、ドライエッチング法、ウエットエッチング法、サンドブラスト法などを用いることができる。
〔樹脂層の形成〕
図2(A)に示すように、支持基板61を準備する。支持基板61としては、搬送が容易となる程度に剛性を有する材料であり、且つ作製工程にかかる温度に対して耐熱性を有する材料を用いることができる。例えば、ガラス、石英、セラミック、サファイヤ、有機樹脂、半導体、金属または合金などの材料を用いることができる。ガラスとしては、例えば、無アルカリガラス、バリウムホウケイ酸ガラス、アルミノホウケイ酸ガラス等を用いることができる。
図2(A)に示すように、支持基板61上に、樹脂層101を形成する。
まず、樹脂層101となる材料を支持基板61上に塗布する。塗布は、スピンコート法を用いると大型の基板に均一に薄い樹脂層101を形成できるため好ましい。
他の塗布方法として、ディップ、スプレー塗布、インクジェット、ディスペンス、スクリーン印刷、オフセット印刷、ドクターナイフ、スリットコート、ロールコート、カーテンコート、ナイフコート等の方法を用いてもよい。
当該材料は、熱により重合が進行する熱硬化性(熱重合性ともいう)を発現する重合性モノマーを有する。さらに、当該材料は、感光性を有することが好ましい。また当該材料は、粘度を調整するための溶媒が含まれていることが好ましい。
当該材料には、重合後にアクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミドアミド樹脂、シロキサン樹脂、ベンゾシクロブテン系樹脂、フェノール樹脂となる、重合性モノマーを含むことが好ましい。すなわち、形成された樹脂層101は、これら樹脂材料を含む。
塗布に用いる当該材料の粘度は、5cP以上500cP未満、好ましくは粘度が5cP以上100cP未満、より好ましくは粘度が10cP以上50cP以下であることが好ましい。材料の粘度が低いほど、塗布が容易となる。また、材料の粘度が低いほど、気泡の混入を抑制でき、良質な膜を形成できる。また材料の粘度が低いほど、薄く均一に塗布することが可能なため、より薄い樹脂層101を形成することができる。
続いて、支持基板61を加熱し、塗布した材料を重合させることで樹脂層101を形成する。このとき、加熱により材料中の溶媒は除去される。また加熱は、後のトランジスタ110の作製工程にかかる最高温度よりも高い温度で加熱することが好ましい。例えば300℃以上600℃以下、好ましくは350℃以上550℃以下、より好ましくは400℃以上500℃以下、代表的には450℃で加熱することが好ましい。樹脂層101の形成時に、表面が露出した状態でこのような温度で加熱することにより、樹脂層101から脱離しうるガスを除去することができるため、トランジスタ110の作製工程中にガスが脱離することを抑制できる。
樹脂層101の厚さは、0.01μm以上10μm未満であることが好ましく、0.1μm以上3μm以下であることがより好ましく、0.5μm以上1μm以下であることがさらに好ましい。低粘度の溶液を用いることで、樹脂層101を薄く均一に形成することが容易となる。
また、樹脂層101の熱膨張係数は、0.1ppm/℃以上20ppm/℃以下であることが好ましく、0.1ppm/℃以上10ppm/℃以下であることがより好ましい。樹脂層101の熱膨張係数が低いほど、加熱による膨張または収縮に伴う応力により、トランジスタ等が破損することを抑制できる。
ここで、樹脂層101に感光性の材料を用いた場合、フォトリソグラフィ法により、一部を除去することが可能となる。具体的には、材料を塗布した後に溶媒を除去するための熱処理(プリベーク処理ともいう)を行い、その後露光を行う。続いて、現像処理を施すことで、不要な部分を除去することができる。また、その後に熱処理(ポストベーク処理ともいう)を行うことが好ましい。2回目の熱処理を、上記で示した温度で行えばよい。
上記方法で樹脂層101に開口部を設けることにより、以下のような構成を実現できる。例えば、開口部を覆うように導電層を配置することで、後述する剥離工程後に、裏面側に一部が露出した電極(裏面電極、貫通電極とも言う)を形成することができる。当該電極は、外部接続端子として用いることもできる。また、例えば2つの表示パネルを貼り合せるためのマーカー部に樹脂層101を設けない構成とすることで、位置合わせ精度を高めることができる。
〔絶縁層131の形成〕
図2(B)に示すように、樹脂層101上に絶縁層131を形成する。
絶縁層131は、樹脂層101に含まれる不純物が、後に形成するトランジスタや発光素子に拡散することを防ぐバリア層として用いることができる。そのためバリア性の高い材料を用いることが好ましい。
絶縁層131としては、例えば窒化シリコン膜、酸化窒化シリコン膜、酸化シリコン膜、窒化酸化シリコン膜、酸化アルミニウム膜、窒化アルミニウム膜などの無機絶縁材料を用いることができる。また、上述の2以上の絶縁膜を積層して用いてもよい。特に、樹脂層101側から窒化シリコン膜と酸化シリコン膜の積層膜を用いることが好ましい。
また、樹脂層101の表面に凹凸がある場合、絶縁層131は当該凹凸を被覆することが好ましい。また、絶縁層131が当該凹凸を平坦化する平坦化層としての機能を有していてもよい。例えば、絶縁層131として、有機絶縁材料と無機絶縁材料を積層して用いることが好ましい。有機絶縁材料としては、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂、イミド樹脂、PVC(ポリビニルクロライド)樹脂、PVB(ポリビニルブチラル)樹脂、EVA(エチレンビニルアセテート)樹脂等の有機樹脂を用いることができる。
絶縁層131は、例えば室温以上400度以下、好ましくは100℃以上350℃以下、より好ましくは150℃以上300℃以下の温度で形成することが好ましい。
〔トランジスタの形成〕
図2(C)に示すように、絶縁層131上にトランジスタ110を形成する。ここではトランジスタ110の一例として、ボトムゲート構造のトランジスタを作製する場合の例を示している。
絶縁層131上に導電層111を形成する。導電層111は、導電膜を成膜した後、レジストマスクを形成し、当該導電膜をエッチングした後にレジストマスクを除去することにより形成できる。
続いて、絶縁層132を形成する。絶縁層132は、絶縁層131に用いることのできる無機絶縁膜を援用できる。
続いて、半導体層112を形成する。半導体層112は、半導体膜を成膜した後、レジストマスクを形成し、当該半導体膜をエッチングした後にレジストマスクを除去することにより形成できる。
半導体膜は、成膜時の基板温度を室温以上300℃以下、好ましくは室温以上220℃以下、より好ましくは、室温以上200℃以下、さらに好ましくは室温以上170℃以下の温度で形成する。ここで成膜時の基板温度が室温であるとは、基板を加熱しないことを指す。このとき、成膜時に基板が受けるエネルギーにより、室温よりも高い温度になる場合も含む。また、室温とは例えば10℃以上30℃以下の温度範囲を指し、代表的には25℃とする。
半導体膜としては、酸化物半導体を用いることが好ましい。特にシリコンよりもバンドギャップの大きな酸化物半導体を適用することが好ましい。シリコンよりもバンドギャップが広く、且つキャリア密度の小さい半導体材料を用いると、トランジスタのオフ状態における電流を低減できるため好ましい。
また、酸化物半導体として、バンドギャップが2.5eV以上、好ましくは2.8eV以上、より好ましくはバンドギャップが3.0eV以上の材料を用いることが好ましい。このような酸化物半導体を用いることにより、後述する剥離工程におけるレーザ光等の光の照射において、当該光が半導体膜を透過するため、トランジスタの電気特性への悪影響が生じにくくなる。
特に、本発明の一態様に用いる半導体膜は、不活性ガス(例えばAr)及び酸素ガスのいずれか一方または両方を含む雰囲気下にて基板を加熱した状態で、スパッタリング法によって成膜することが好ましい。
成膜時の基板温度は室温以上200℃以下、好ましくは室温以上170℃以下の温度とすることが好ましい。基板の温度を高めることにより、配向性を有する結晶部がより多く形成され、電気的な安定性に優れた半導体膜を形成できる。このような半導体膜を用いることで、電気的な安定性に優れたトランジスタを実現できる。また、基板温度を低くする、または加熱しない状態で成膜することで、配向性を有する結晶部の割合が小さく、キャリア移動度の高い半導体膜を形成できる。このような半導体膜を用いることで、高い電界効果移動度を示すトランジスタを実現できる。
また、成膜時の酸素の流量比(酸素分圧)を、0%以上100%未満、好ましくは0%以上50%以下、より好ましくは0%以上33%以下、さらに好ましくは0%以上15%以下とすることが好ましい。酸素流量を低減することにより、キャリア移動度の高い半導体膜を形成でき、より高い電界効果移動度を示すトランジスタを実現できる。
成膜時の基板温度と、成膜時の酸素流量を上述の範囲とすることで、配向性を有する結晶部と、配向性を有さない結晶部とが混在した半導体膜を得ることができる。また、基板温度と酸素流量を上述の範囲内で最適化することにより、配向性を有する結晶部と配向性を有さない結晶部の存在割合を制御することが可能となる。
半導体膜の成膜に用いることの可能な酸化物ターゲットとしては、In−Ga−Zn系酸化物に限られず、例えば、In−M−Zn系酸化物(Mは、Al、Y、またはSn)を適用することができる。
また、複数の結晶粒を有する多結晶酸化物を含むスパッタリングターゲットを用いて、半導体膜である結晶部を含む半導体膜を成膜すると、多結晶酸化物を含まないスパッタリングターゲットを用いた場合に比べて、結晶性を有する半導体膜が得られやすい。
特に、膜の厚さ方向(膜面方向、膜の被形成面、または膜の表面に垂直な方向ともいう)に配向性を有する結晶部と、このような配向性を有さずに無秩序に配向する結晶部が混在した半導体膜を適用したトランジスタは、電気特性の安定性を高くできる、チャネル長を微細にすることが容易となる、などの特徴がある。一方、配向性を有さない結晶部のみで構成される半導体膜を適用したトランジスタは、電界効果移動度を高めることができる。なお、後述するように、酸化物半導体中の酸素欠損を低減することにより、高い電界効果移動度と高い電気特性の安定性を両立したトランジスタを実現することができる。
このように、酸化物半導体膜を用いることで、LTPSで必要であった高い温度での加熱処理や、レーザ結晶化処理が不要であり、極めて低温で半導体層112を形成できる。そのため、樹脂層101を薄く形成することが可能となる。トランジスタのチャネル形成領域に、酸化物半導体膜を用いるとメリットがある。
図2(C)に示すように、導電層113a及び導電層113bを形成する。導電層113a及び導電層113bは、導電膜を成膜した後、レジストマスクを形成し、当該導電膜をエッチングした後にレジストマスクを除去することにより形成できる。
なお、導電層113a及び導電層113bの加工の際に、レジストマスクに覆われていない半導体層112の一部がエッチングにより薄膜化する場合がある。半導体層112として配向性を有する結晶部を含む酸化物半導体膜を用いると、この薄膜化を抑制できるため好ましい。
以上のようにして、トランジスタ110を作製できる。トランジスタ110は、チャネルが形成される半導体層112に、酸化物半導体を含むトランジスタである。またトランジスタ110において、導電層111の一部はゲートとして機能し、絶縁層132の一部はゲート絶縁層として機能し、導電層113a及び導電層113bは、それぞれソース又はドレインのいずれか一方として機能する。
〔絶縁層133の形成〕
図2(D)に示すように、トランジスタ110を覆う絶縁層133を形成する。絶縁層133は、絶縁層132と同様の方法により形成することができる。
絶縁層133は例えば室温以上400度以下、好ましくは100℃以上350℃以下、より好ましくは150℃以上300℃以下の温度で形成することが好ましい。温度が高いほど緻密でバリア性の高い絶縁膜とすることができる。
また、絶縁層133として、酸素を含む雰囲気下で上述のような低温で成膜した酸化シリコン膜や酸化窒化シリコン膜等の酸化物絶縁膜を用いることが好ましい。また当該酸化シリコンや酸化窒化シリコン膜上に窒化シリコン膜などの酸素を拡散、透過しにくい絶縁膜を積層して形成することが好ましい。酸素を含む雰囲気下で低温で形成した酸化物絶縁膜は、加熱により多くの酸素を放出しやすい絶縁膜とすることができる。このような酸素をする酸化絶縁膜と、酸素を拡散、透過しにくい絶縁膜を積層した状態で、加熱処理を行うことにより、半導体層112に酸素を供給することができる。その結果、半導体層112中の酸素欠損、及び半導体層112と絶縁層133の界面の欠陥を修復し、欠陥準位を低減することができる。これにより、極めて信頼性の高い半導体装置を実現できる。
以上の工程により、可撓性を有する樹脂層101上にトランジスタ110と、これを覆う絶縁層133を形成することができる。なお、この段階において、後述する方法を用いて樹脂層101と支持基板61とを分離することで、表示素子を有さないフレキシブルデバイスを作製することもできる。例えば、トランジスタ110や、トランジスタ110に加えて容量素子、抵抗素子、及び配線などを形成することで、半導体回路を有するフレキシブルデバイスを作製することができる。
〔絶縁層134の形成〕
図2(D)に示すように、絶縁層133上に絶縁層134を形成する。絶縁層134には、凹凸形状を形成する。フォトリソ工程を用いる場合を例示する。まず凹凸形状の設計に応じて、レジストを形成し、当該レジストを用いて絶縁層134をエッチングして凹凸形状を形成することができる。レジストを用いてエッチングしているため、絶縁層134に凹部を形成することになる。レジストの焼成温度を選択することで、凹部の傾斜角度を制御することができる。凹部の斜面がなす角度は小さいと、後に形成されるEL層122の蒸着不良を低減することができる。よって、凹部の斜面がなす角度θは、15度以上60度以下が好ましい。
〔発光素子120の形成〕
図2(D)に示すように、絶縁層134及び絶縁層133に、導電層113b等に達する開口を形成する。
その後、導電層121を形成する。導電層121は、その一部が陰極又は陽極として機能する。導電層121は、導電膜を成膜した後、レジストマスクを形成し、当該導電膜をエッチングした後にレジストマスクを除去することにより形成できる。導電層121は、凹凸形状を有する。
図2(D)に示すように、導電層121の端部を覆う絶縁層135を形成する。絶縁層135は、バンクとして機能する。絶縁層135は、絶縁層131に用いることのできる有機絶縁膜または無機絶縁膜を援用できる。
絶縁層135は、樹脂層101と同様に、感光性及び熱硬化性を有する樹脂材料を用いることが好ましい。特に、絶縁層135と樹脂層101とに、同じ材料を用いることが好ましい。これにより、絶縁層135と樹脂層101の材料や、これらを形成するための装置を共通化することが可能となる。
また、絶縁層135は、樹脂層101と同様に、0.01μm以上10μm未満であることが好ましく、0.1μm以上3μm以下であることがより好ましく、0.5μm以上1μm以下であることがさらに好ましい。低粘度の溶液を用いることで、絶縁層135を均一に形成することが容易となる。
図2(E)に示すように、EL層122及び導電層123を形成する。導電層123の一部は、陽極又は陰極として機能する。EL層122、及び導電層123は、それぞれ凹凸形状を有する。
EL層122は、蒸着法、塗布法、印刷法、吐出法などの方法で形成することができる。EL層122を画素毎に作り分ける場合、メタルマスクなどのシャドウマスクを用いた蒸着法、またはインクジェット法等により形成することができる。EL層122を画素毎に作り分けない場合には、メタルマスクを用いない蒸着法を用いることができる。ここでは、メタルマスクを用いない蒸着法により形成した例を示している。
導電層123は、蒸着法やスパッタリング法等を用いて形成することができる。
以上のようにして、発光素子120を形成することができる。発光素子120は、導電層121、EL層122、及び導電層123が積層された構成を有する。
〔樹脂層102の形成〕
図3(A)に示すように、支持基板62を準備する。支持基板62は、支持基板61の記載を援用することができる。
続いて、支持基板62上に、樹脂層102を形成する(図3(A))。樹脂層102の形成方法及び材料については、樹脂層101と同様の方法を用いることができる。
〔絶縁層141の形成〕
図3(B)に示すように、樹脂層102上に絶縁層141を形成する。絶縁層141は、樹脂層102に含まれる不純物が、後に形成するトランジスタや発光素子に拡散することを防ぐバリア層として用いることができる。そのためバリア性の高い材料を用いることが好ましい。
絶縁層141の形成方法及び材料については、絶縁層131の記載を援用できる。
〔遮光層、着色層の形成〕
図3(C)に示すように、絶縁層141上に遮光層153及び着色層152を形成する。着色層152は、遮光層153の間に設けられる。
遮光層153は、金属材料または樹脂材料を用いることができる。金属材料を用いる場合には、導電膜を成膜した後に、フォトリソグラフィ法等を用いて不要な部分を除去することにより形成できる。また金属材料、顔料または染料を含む感光性の樹脂材料を用いた場合は、フォトリソグラフィ法等により形成することができる。
また、着色層152は、感光性の材料を用いることで、フォトリソグラフィ法等により島状に加工することができる。
以上により、樹脂層102上に絶縁層141、遮光層153及び着色層152を形成することができる。なお、樹脂層101側の作製工程と、樹脂層102側の作製工程は、互いに独立して行うことができるため、その順序は問われない。またはこれら2つの工程を並行して行ってもよい。
〔貼り合せ〕
図3(D)に示すように、支持基板61と支持基板62とを、接着層151を用いて貼り合せる。そして、接着層151を硬化させる。これにより、発光素子120を接着層151で封止することができる。
接着層151は、硬化型の材料を用いることが好ましい。例えば光硬化性を示す樹脂、反応硬化性を示す樹脂、熱硬化性を示す樹脂等を用いることができる。特に、溶媒を含まない樹脂材料を用いることが好ましい。
このようにして、表示パネル100を作製することができる。図3(D)の時点では、表示パネル100は、支持基板61及び支持基板62に挟持された状態である。
〔樹脂層201の形成〕
図4(A)に示すように、支持基板63を準備し、支持基板63上に樹脂層201を形成する。
支持基板63は、支持基板61の記載を援用できる。
樹脂層201の形成方法及び材料については、樹脂層101と同様の方法を用いることができる。
〔絶縁層231の形成〕
続いて、樹脂層201上に絶縁層231を形成する。絶縁層231の形成方法及び材料については、絶縁層131の記載を援用できる。
〔トランジスタ210の形成〕
続いて、絶縁層231上に、トランジスタ210を形成する。
トランジスタ210は、導電層211、絶縁層231、半導体層212、ならびに導電層213a及び導電層213bを、順に形成することにより形成する。各層の形成方法は、上記トランジスタ110の形成方法の記載を援用できる。
トランジスタ210は、チャネルが形成される半導体層212に、酸化物半導体を含むトランジスタである。またトランジスタ210において、導電層211の一部はゲートとして機能し、絶縁層232の一部はゲート絶縁層として機能し、導電層213a及び導電層213bは、それぞれソース又はドレインのいずれか一方として機能する。
〔導電層221、配向膜224aの形成〕
図4(B)に示すように、絶縁層233及び絶縁層234を形成する。絶縁層233の形成方法及び材料については、絶縁層133の記載を援用できる。絶縁層234の形成方法及び材料については、凹凸形状を設ける必要がなく、絶縁層133の記載を援用できる。
絶縁層233及び絶縁層234に、導電層213bに達する開口を形成する。
その後、導電層221を形成する。導電層221は、その一部が画素電極として機能する。導電層221は、導電膜を成膜した後、レジストマスクを形成し、当該導電膜をエッチングした後にレジストマスクを除去することにより形成できる。導電層221は、開口部215を有する。
図4(B)に示すように、導電層221及び絶縁層234上に配向膜224aを形成する。配向膜224aは、樹脂等の薄膜を成膜した後に、ラビング処理を行うことにより形成できる。なお図4(B)で示すように、導電層221と、配向膜224aとの間には、透明導電膜225を形成するとよい。導電層221の開口部上の液晶に対する制御を可能にするためである。透明導電膜は、酸化インジウム、インジウム錫酸化物(ITO:Indium Tin Oxide)、インジウム亜鉛酸化物、酸化タングステンを含むインジウム酸化物、酸化タングステンを含むインジウム亜鉛酸化物、酸化チタンを含むインジウム酸化物、酸化チタンを含むインジウム錫酸化物、酸化シリコンを含むインジウム錫酸化物(ITSO)、酸化亜鉛、ガリウムを含む酸化亜鉛などをもちいることができる。
以上の工程により、樹脂層201上に、トランジスタ210、導電層221及び配向膜224a等を形成することができる。
〔樹脂層202の形成〕
図4(C)に示すように、支持基板64を準備する。支持基板64は、支持基板61の記載を援用することができる。支持基板64上に、樹脂層202を形成する。樹脂層202の形成方法及び材料については、樹脂層101と同様の方法を用いることができる。
〔導電層223、配向膜224bの形成〕
図4(D)に示すように、樹脂層202上に導電層223を形成する。導電層223は、導電膜を成膜することにより形成することができる。なお、導電層223は、メタルマスクなどのシャドウマスクを用いたスパッタリング法等の方法により、樹脂層202の外周部に導電層223が設けられないように形成してもよい。または、導電膜を成膜した後にフォトリソグラフィ法等により不要な部分をエッチングにより除去してもよい。
続いて、導電層223上に配向膜224bを形成する(図4(D))。配向膜224bは、配向膜224aと同様の方法により形成できる。
以上により、樹脂層202上に導電層223及び配向膜224bを形成することができる。なお、樹脂層201側の作製工程と、樹脂層202側の作製工程は、互いに独立して行うことができるため、その順序は問われない。またはこれら2つの工程を並行して行ってもよい。
〔貼り合せ〕
図4(E)に示すように、支持基板63と支持基板64とを、液晶222を挟んで貼り合せる。このとき、樹脂層201と樹脂層202とを、外周部において図示しない接着層により接着する。
例えば、樹脂層201と樹脂層202のいずれか一方、または両方に、これらを接着する接着層(図示しない)を形成する。接着層は、画素が配置されている領域を囲むように形成する。接着層は、例えばスクリーン印刷法や、ディスペンス法等により形成することができる。接着層としては、熱硬化性樹脂や紫外線硬化樹脂等を用いることができる。また、紫外線により仮硬化した後に、熱を加えることにより硬化する樹脂などを用いてもよい。または、接着層として、紫外線硬化性と熱硬化性の両方を有する樹脂などを用いてもよい。
続いて、液晶222をディスペンス法等により接着層に囲まれた領域に滴下する。続いて、液晶222を挟むように支持基板63と支持基板64とを貼り合せ、接着層を硬化する。貼り合せは、減圧雰囲気下で行うと支持基板63と支持基板64との間に気泡等が混入することを防ぐことができるため好ましい。
なお、液晶222の滴下後に、画素が配置されている領域や、当該領域の外側に粒状のギャップスペーサを散布してもよいし、当該ギャップスペーサを含む液晶222を滴下してもよい。また、液晶222は、支持基板63と支持基板64を貼り合せた後に、減圧雰囲気下において、接着層に設けた隙間から注入する方法を用いてもよい。
このように、表示パネル200を作製することができる。図4(E)に示す時点では、表示パネル200は、支持基板63及び支持基板64に挟持された状態である。
〔支持基板62の分離〕
図5(A)に示すように、表示パネル100の支持基板62側から、支持基板62を介して樹脂層102に光70を照射する。
光70としては、レーザ光を用いることができる。形状を加工した、線状のレーザを用いることが好ましい。
なお、レーザ光と同等のエネルギーを照射可能であれば、フラッシュランプ等を用いてもよい。
光70として、線状のレーザ光を用いる場合には、表示パネル100と光源とを相対的に移動させることで光70を走査し、剥離したい領域に亘って光70を照射する。図5(A)では、光70を矢印方向に移動する場合を示す。光70を樹脂層102の全面に亘って照射すると、樹脂層102全体が剥離可能となり、後の分離の工程で支持基板61の外周部をスクライブ等により分断する必要がない。樹脂層102の外周部において、光70を照射しない領域を設けると、不必要なときに樹脂層102と支持基板62とが分離してしまうことを抑制できる。
光70は、少なくともその一部が支持基板62を透過し、且つ樹脂層102に吸収される波長の光を選択して用いる。特に、光70の波長としては、可視光線から紫外線の波長領域の光を用いることが好ましい。例えば波長が200nm以上400nm以下の光、好ましくは波長が250nm以上350nm以上の光を用いることが好ましい。特に、波長308nmのエキシマレーザを用いると、生産性に優れるため好ましい。エキシマレーザは、LTPSにおけるレーザ結晶化にも用いるため、既存のLTPS製造ラインの装置を流用することができ、新たな設備投資を必要としないため好ましい。また、Nd:YAGレーザの第三高調波である波長355nmのUVレーザなどの固体UVレーザ(半導体UVレーザともいう)を用いてもよい。また、ピコ秒レーザ等のパルスレーザを用いてもよい。
光70の照射により、樹脂層102の支持基板61側の表面近傍、または樹脂層102の内部の一部が改質され、支持基板61と樹脂層102との密着性が低下する。一方、光70を照射していない領域は、密着性は高いままである。
図5(B)に示すように、支持基板62と樹脂層102とを分離する。
分離の工程では、支持基板61をステージに固定した状態で、支持基板62に垂直方向に引っ張る力をかけることにより行うことができる。例えば支持基板62の上面の一部を吸着し、上方に引っ張ることにより、引き剥がすことができる。ステージは、支持基板61を固定できればどのような構成でもよいが、例えば真空吸着、静電吸着などが可能な吸着機構を有していてもよいし、支持基板61を物理的に留める機構を有していてもよい。
また、分離の工程では、表面に粘着性を有するドラム状の部材を支持基板62の上面に押し当て、これを回転させることにより行ってもよい。このとき、支持基板62が剥離されていく方向にそって、ステージを動かしてもよい。
また、樹脂層102の外周部に光70を照射しない領域を設けた場合、樹脂層102光を照射した部分の一部に切欠き部を形成し、剥離のきっかけとしてもよい。切欠き部は、例えば鋭利な刃物または針状の部材を用いることや、支持基板61と樹脂層102を同時にスクライブにより切断すること等により形成することができる。
図5(B)では、支持基板62側に樹脂層102の一部である樹脂層102aが残存している例を示す。光70の照射条件によっては、樹脂層102の内部で分離(破断)が生じ、このように樹脂層102aが残存する場合がある。または、樹脂層102の表面の一部が融解する場合にも、同様に支持基板62側に樹脂層102aの一部が残存することがある。なお、支持基板62と樹脂層102の界面で剥離する場合、支持基板62側に樹脂層102aが残存しないことがある。
支持基板62側に残存する樹脂層102aの厚さは、例えば、100nm以下、具体的には40nm以上70nm以下程度とすることができる。残存した樹脂層102aを除去することで、支持基板62は再利用が可能である。例えば、支持基板62にガラスを用い、樹脂層102にポリイミド樹脂を用いた場合は、発煙硝酸を用いて樹脂層102a除去することができる。
〔支持基板63の分離〕
図6(A)に示すように、表示パネル200の支持基板63側から、支持基板62を介して樹脂層201に光70を照射する。
光70の照射方法については、上記の記載を援用できる。
図6(B)に示すように、支持基板63と樹脂層201とを分離する。分離は、上記の記載を援用することができる。図6(B)では、支持基板63側に樹脂層201aが残存している例を示している。
〔表示パネル100と表示パネル200の貼り合せ〕
図7(A)に示すように、表示パネル100の樹脂層102と、表示パネル200の樹脂層201とを、接着層50によって貼り合せる。接着層50としては、上記接着層151の記載を援用できる。開口部215と、発光素子120とが重なるように貼り合わせる。
このとき、表示パネル100と表示パネル200の位置ずれが生じてしまうと、発光素子120からの光が、表示パネル200の遮光性の部材に遮られてしまう場合がある。そのため、表示パネル100と表示パネル200には、それぞれ位置合わせ用のマーカーが形成されていることが好ましい。また、本作製方法例によれば、貼り合せの段階において、支持基板61と支持基板64を有しているため、可撓性を有する表示パネル同士を貼り合せる場合と比較して、位置合わせの精度を高めることが可能で、表示装置の高精細化が可能となる。例えば500ppiを超える精細度の表示装置を実現することができる。
〔支持基板61の分離〕
続いて、支持基板61側から、支持基板61を介して樹脂層101に光70(図示しない)を照射する。その後、図7(B)に示すように支持基板61と樹脂層101とを分離する。
光70(図示しない)の照射方法については、上記の記載を援用できる。
分離は、支持基板64をステージ等に固定した状態で行うことができる。分離方法については、上記の記載を援用できる。
〔基板11の貼り合せ〕
図8(A)に示すように、接着層51を用いて樹脂層101と基板11とを貼り合せる。
接着層51は、上記接着層50の記載を援用できる。
基板11及び後述する基板12としては、樹脂材料を用いると、同じ厚さであってもガラス等を用いた場合に比べて、表示装置を軽量化できる。また、可撓性を有する程度に薄い材料を用いると、より軽量化できるため好ましい。また、樹脂材料を用いることで、表示装置の耐衝撃性を向上させることができ、割れにくい表示装置を実現できる。
また、基板11は視認側とは反対側に位置する基板であるため、可視光に対して透光性を有していなくてもよい。そのため、金属材料を用いることもできる。金属材料は熱伝導性が高く、基板全体に熱を容易に伝導できるため、表示装置の局所的な温度上昇を抑制することができる。
〔支持基板64の分離〕
続いて、支持基板64側から、支持基板64を介して樹脂層202に光70(図示しない)を照射する。その後、図8(B)に示すように支持基板64と樹脂層202とを分離する。
光70(図示しない)の照射方法については、上記の記載を援用できる。
分離は、基板11をステージ等に固定した状態で行うことができる。分離方法については、上記の記載を援用できる。
〔基板12の貼り合せ〕
図1で示した基板12を、接着層52を用いて樹脂層202と貼り合せる。
接着層52は、上記接着層50の記載を援用できる。
基板12は、視認側に位置する基板であるため、可視光に対して透光性を有する材料を用いることができる。
以上の工程により、図1に示す表示装置10を作製することができる。
[トランジスタについて]
図1で例示した表示装置10は、トランジスタ110とトランジスタ210の両方に、ボトムゲート構造のトランジスタを適用した場合の例である。
トランジスタ110は、絶縁層132が導電層111を覆って設けられている。また半導体層112は、導電層111を覆って設けられている。半導体層112の導電層111と重なる領域が、チャネル形成領域に相当する。また、導電層113a及び導電層113bは、それぞれ半導体層112の上面及び側端部に接して設けられている。
なお、トランジスタ110は、導電層111よりも半導体層112の幅が大きい場合の例を示している。このような構成により、導電層111と導電層113aまたは導電層113bの間に半導体層112が配置されるため、導電層111と導電層113aまたは導電層113bとの間の寄生容量を小さくすることができる。
トランジスタ110は、チャネルエッチ型のトランジスタであり、トランジスタの占有面積を縮小することが比較的容易であるため、高精細な表示装置に好適に用いることができる。
トランジスタ210は、トランジスタ110と共通の特徴を有している。
ここで、トランジスタ110及びトランジスタ210に適用可能な、トランジスタの構成例について説明する。
図9(A)に示したトランジスタ110aは、トランジスタ110と比較して、導電層114及び絶縁層136を有する点で相違している。導電層114は、絶縁層133上に設けられ、半導体層112と重なる領域を有する。また絶縁層136は、導電層114及び絶縁層133を覆って設けられている。
導電層114は、半導体層112を挟んで導電層111とは反対側に位置している。導電層111を第1のゲート電極とした場合、導電層114は、第2のゲート電極として機能することができる。導電層111と導電層114に同じ電位を与えることで、トランジスタ110aのオン電流を高めることができる。また導電層111及び導電層114の一方にしきい値電圧を制御するための電位を与え、他方に駆動のための電位を与えることで、トランジスタ110aのしきい値電圧を制御することができる。
ここで、導電層114として、酸化物を含む導電性材料を用いることが好ましい。これにより、導電層114を構成する導電膜の成膜時に、酸素を含む雰囲気下で成膜することで、絶縁層133に酸素を供給することができる。好適には、成膜ガス中の酸素ガスの割合を90%以上100%以下の範囲とすることが好ましい。絶縁層133に供給された酸素は、後の熱処理により半導体層112に供給され、半導体層112中の酸素欠損の低減を図ることができる。
特に、導電層114には低抵抗化された金属酸化物を用いることが好ましい。このとき、絶縁層136に水素を放出する絶縁膜、例えば窒化シリコン膜等を用いることが好ましい。絶縁層136の成膜中、またはその後の熱処理によって導電層114中に水素が供給され、導電層114の電気抵抗を効果的に低減することができる。
図9(B)に示すトランジスタ110bは、トップゲート構造のトランジスタである。
絶縁層131上に半導体層112が形成されている。また半導体層112上には、絶縁層132及び導電層111が積層して形成されている。また、絶縁層133は、半導体層112の上面及び側端部、絶縁層133の側面、及び導電層111を覆って設けられている。導電層113a及び導電層113bは、絶縁層133上に設けられている。導電層113a及び導電層113bは、絶縁層133に設けられた開口を介して、半導体層112の上面と電気的に接続されている。
なお、ここでは絶縁層132が、導電層111と重ならない部分に存在しない場合の例を示しているが、絶縁層132が半導体層112の上面及び側端部を覆って設けられていてもよい。
トランジスタ110bは、導電層111と導電層113aまたは導電層113bとの物理的な距離を離すことが容易なため、これらの間の寄生容量を低減することが可能である。
図9(C)に示すトランジスタ110cは、トランジスタ110bと比較して、導電層115及び絶縁層137を有している点で相違している。導電層115は絶縁層131上に設けられ、半導体層112と重なる領域を有する。また絶縁層137は、導電層115及び絶縁層131を覆って設けられている。
導電層115は、上記導電層114と同様に第2のゲート電極として機能する。そのため、オン電流を高めることや、しきい値電圧を制御することなどが可能である。
ここで、表示装置10において、表示パネル100が有するトランジスタと、表示パネル200が有するトランジスタとを、異なるトランジスタで構成してもよい。一例としては、発光素子120と電気的に接続するトランジスタは、比較的大きな電流を流す必要があるためトランジスタ110aやトランジスタ110cを適用し、その他のトランジスタには、トランジスタの占有面積を低減するために、トランジスタ110を適用することができる。
一例として、図10には、図1のトランジスタ210に代えてトランジスタ110aを適用し、トランジスタ110に代えてトランジスタ110cを適用した場合の例を示している。
以上がトランジスタについての説明である。
本実施の形態は、少なくともその一部を本明細書中に記載する他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することができる。
(実施の形態2)
本実施の形態では、上記実施の形態1とは異なる方法等にて、EL層に凹凸形状を設ける場合を、図11を用いて説明する。
まず、上記実施の形態1の図5(B)の次工程において、支持基板61を、剥離する。当該剥離は、支持基板62と同様に行うことができる。つまり、支持基板62の剥離工程のように、支持基板61と、樹脂層101とを分離する。
このとき、樹脂層101は、一部残存していてもよい。支持基板61、62が剥離された発光素子は、残存した樹脂層によって挟持され、図11(A)に示すような、フレキシブルな表示パネル235となる。
当該フレキシブルな表示パネル235を、図11(B)に示すように、凹凸形状を備えた型236に固定する。固定には接着層等を用いることができる。剥離した際に露出した樹脂層によって、接着することもできる。型236に固定することで、フレキシブルな表示パネル235が有するEL層にも、凹凸形状を設けることができる。凹凸形状を有する表示パネル237となる。
フレキシブルな表示パネルであれば、曲率半径が0.2mm以上5mm以下の範囲で凹凸形状を設けることができる。
フレキシブルな表示パネルを曲げた状態を固定した後は、上記実施の形態1の図7(A)等の説明を参考にして、表示パネル200の樹脂層201と、凹凸形状を有する表示パネル237とを接着層50によって貼り合わせる。
上記貼り合わせの際、凹凸形状を有する表示パネル237の表面を平坦にしてもよい。表面が平坦化された状態で表示パネル200と貼り合わせると、位置合わせ精度をよくすることができる。凹凸形状を有する表示パネル237に樹脂を形成して、平坦にすることができる。樹脂を形成した後、より一層平坦になるように、研磨工程を実施してもよい。
上記樹脂をスピンコート法によって形成してもよい。スピンコート法を用いする場合、研磨工程を不要とすることができる。
上記樹脂をディスペンサ―等によって塗布する場合、表面の凹部のみ選択に塗布する方法がある。塗布する場合、少ない樹脂材料で済み、コストを抑えることができる。
本実施の形態は、少なくともその一部を本明細書中に記載する他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することができる。
(実施の形態3)
本実施の形態では、本発明の一態様の表示装置のより具体的な例について説明する。以下で例示する表示装置は、反射型の液晶素子と、発光素子の両方を有し、透過モードと反射モードの両方の表示を行うことのできる、表示装置である。
[構成例]
図12(A)は、表示装置400の構成の一例を示すブロック図である。表示装置400は、表示部362にマトリクス状に配列した複数の画素410を有する。また表示装置400は、回路GDと、回路SDを有する。また方向Rに配列した複数の画素410、及び回路GDと電気的に接続する複数の配線G1、複数の配線G2、複数の配線ANO、及び複数の配線CSCOMを有する。また方向Cに配列した複数の画素410、及び回路SDと電気的に接続する複数の配線S1及び複数の配線S2を有する。
画素410は、反射型の液晶素子と、発光素子を有する。画素410において、液晶素子と発光素子とは、互いに重なる部分を有する。
図12(B1)は、画素410が有する電極311bの構成例を示す。電極311bは、画素410における液晶素子の反射電極として機能する。また電極311bには、開口451が設けられている。
図12(B1)には、電極311bと重なる領域に位置する発光素子360を破線で示している。発光素子360は、電極311bが有する開口451と重ねて配置されている。これにより、発光素子360が発する光は、開口451を介して視認側に射出される。
図12(B1)では、方向Rに隣接する画素410が異なる色に対応する画素である。このとき、図12(B1)に示すように、方向Rに隣接する2つの画素において、開口451が一列に配列されないように、電極311bの異なる位置に設けられていることが好ましい。これにより、2つの発光素子360を離すことが可能で、発光素子360が発する光が隣接する画素410が有する着色層に入射してしまう現象(クロストークともいう)を抑制することができる。また、隣接する2つの発光素子360を離して配置することができるため、発光素子360のEL層をシャドウマスク等により作り分ける場合であっても、高い精細度の表示装置を実現できる。
また、図12(B2)に示すような配列としてもよい。
非開口部の総面積に対する開口451の総面積の比の値が大きすぎると、液晶素子を用いた表示が暗くなってしまう。また、非開口部の総面積に対する開口451の総面積の比の値が小さすぎると、発光素子360を用いた表示が暗くなってしまう。
また、反射電極として機能する電極311bに設ける開口451の面積が小さすぎると、発光素子360が射出する光から取り出せる光の効率が低下してしまう。
開口451の形状は、例えば多角形、四角形、楕円形、円形または十字等の形状とすることができる。また、細長い筋状、スリット状、市松模様状の形状としてもよい。また、開口451を隣接する画素に寄せて配置してもよい。好ましくは、開口451を同じ色を表示する他の画素に寄せて配置する。これにより、クロストークを抑制できる。
[回路構成例]
図13は、画素410の構成例を示す回路図である。図13では、隣接する2つの画素410を示している。
画素410は、スイッチSW1、容量素子C1、液晶素子340、スイッチSW2、トランジスタM、容量素子C2、及び発光素子360等を有する。また、画素410には、配線G1、配線G2、配線ANO、配線CSCOM、配線S1、及び配線S2が電気的に接続されている。また、図13では、液晶素子340と電気的に接続する配線VCOM1、及び発光素子360と電気的に接続する配線VCOM2を示している。
図13では、スイッチSW1及びスイッチSW2に、トランジスタを用いた場合の例を示している。
スイッチSW1は、ゲートが配線G1と接続され、ソース又はドレインの一方が配線S1と接続され、ソース又はドレインの他方が容量素子C1の一方の電極、及び液晶素子340の一方の電極と接続されている。容量素子C1は、他方の電極が配線CSCOMと接続されている。液晶素子340は、他方の電極が配線VCOM1と接続されている。
またスイッチSW2は、ゲートが配線G2と接続され、ソース又はドレインの一方が配線S2と接続され、ソース又はドレインの他方が、容量素子C2の一方の電極、トランジスタMのゲートと接続されている。容量素子C2は、他方の電極がトランジスタMのソース又はドレインの一方、及び配線ANOと接続されている。トランジスタMは、ソース又はドレインの他方が発光素子360の一方の電極と接続されている。発光素子360は、他方の電極が配線VCOM2と接続されている。
図13では、トランジスタMが半導体を挟む2つのゲートを有し、これらが接続されている例を示している。これにより、トランジスタMが流すことのできる電流を増大させることができる。
配線G1には、スイッチSW1を導通状態または非導通状態に制御する信号を与えることができる。配線VCOM1には、所定の電位を与えることができる。配線S1には、液晶素子340が有する液晶の配向状態を制御する信号を与えることができる。配線CSCOMには、所定の電位を与えることができる。
配線G2には、スイッチSW2を導通状態または非導通状態に制御する信号を与えることができる。配線VCOM2及び配線ANOには、発光素子360が発光する電位差が生じる電位をそれぞれ与えることができる。配線S2には、トランジスタMの導通状態を制御する信号を与えることができる。
図13に示す画素410は、例えば反射モードの表示を行う場合には、配線G1及び配線S1に与える信号により駆動し、液晶素子340による光学変調を利用して表示することができる。また、透過モードで表示を行う場合には、配線G2及び配線S2に与える信号により駆動し、発光素子360を発光させて表示することができる。また両方のモードで駆動する場合には、配線G1、配線G2、配線S1及び配線S2のそれぞれに与える信号により駆動することができる。
なお、図13では一つの画素410に、一つの液晶素子340と一つの発光素子360とを有する例を示したが、これに限られない。図14(A)は、一つの画素410に一つの液晶素子340と4つの発光素子360(発光素子360r、360g、360b、360w)を有する例を示している。図14(A)に示す画素410は、図13とは異なり、1つの画素でフルカラーの表示が可能な画素である。
図14(A)では図13の例に加えて、画素410に配線G3及び配線S3が接続されている。
図14(A)に示す例では、例えば4つの発光素子360を、それぞれ赤色(R)、緑色(G)、青色(B)、及び白色(W)を呈する発光素子を用いることができる。また液晶素子340として、白色を呈する反射型の液晶素子を用いることができる。これにより、反射モードの表示を行う場合には、反射率の高い白色の表示を行うことができる。また透過モードで表示を行う場合には、演色性の高い表示を低い電力で行うことができる。
また、図14(B)には、画素410の構成例を示している。画素410は、電極311が有する開口部と重なる発光素子360wと、電極311の周囲に配置された発光素子360r、発光素子360g、及び発光素子360bとを有する。発光素子360r、発光素子360g、及び発光素子360bは、発光面積がほぼ同等であることが好ましい。
[表示装置の構成例]
図15は、本発明の一態様の表示装置300の斜視概略図である。表示装置300は、基板351と基板361とが貼り合わされた構成を有する。図15では、基板361を破線で明示している。
表示装置300は、表示部362、回路部364、配線365、回路部366、配線367等を有する。基板351には、例えば回路部364、配線365、回路部366、配線367及び画素電極として機能する電極311b等が設けられる。また図15では基板351上にIC373、FPC372、IC375及びFPC374が実装されている例を示している。そのため、図15に示す構成は、表示装置300とIC373、FPC372、IC375及びFPC374を有する表示モジュールと言うこともできる。
回路部364は、例えば走査線駆動回路として機能する回路を用いることができる。
配線365は、表示部や回路部364に信号や電力を供給する機能を有する。当該信号や電力は、FPC372を介して外部、またはIC373から配線365に入力される。
また、図15では、COG(Chip On Glass)方式等により、基板351にIC373が設けられている例を示している。IC373は、例えば走査線駆動回路、または信号線駆動回路などとしての機能を有するICを適用できる。なお表示装置300が走査線駆動回路及び信号線駆動回路として機能する回路を備える場合や、走査線駆動回路や信号線駆動回路として機能する回路を外部に設け、FPC372を介して表示装置300を駆動するための信号を入力する場合などでは、IC373を設けない構成としてもよい。また、IC373を、COF(Chip On Film)方式等により、FPC372に実装してもよい。
図15には、表示部362の一部の拡大図を示している。表示部362には、複数の表示素子が有する電極311bがマトリクス状に配置されている。電極311bは、可視光を反射する機能を有し、後述する液晶素子340の反射電極として機能する。
また、図15に示すように、電極311bは開口を有する。さらに電極311bよりも基板351側に、発光素子360を有する。発光素子360からの光は、電極311bの開口を介して基板361側に射出される。
[断面構成例]
図16に、図15で例示した表示装置の、FPC372を含む領域の一部、回路部364を含む領域の一部、表示部362を含む領域の一部、回路部366を含む領域の一部、及びFPC374を含む領域の一部をそれぞれ切断したときの断面の一例を示す。
図16に示す表示装置は、表示パネル100と、表示パネル200とが積層された構成を有する。表示パネル100は、樹脂層101と樹脂層102を有する。表示パネル200は、樹脂層201と樹脂層202を有する。樹脂層102と樹脂層201とは、接着層50によって接着されている。また樹脂層101は、接着層51により基板351と接着されている。また樹脂層202は、接着層52により基板361と接着されている。
〔表示パネル100〕
表示パネル100は、樹脂層101、絶縁層478、複数のトランジスタ、容量素子405、配線407、絶縁層411、絶縁層412、絶縁層413、絶縁層414、絶縁層415、発光素子360、スペーサ416、接着層417、着色層425、遮光層426、絶縁層476、及び樹脂層102を有する。
回路部364はトランジスタ401を有する。表示部362は、トランジスタ402及びトランジスタ403を有する。
各トランジスタは、ゲート、絶縁層411、半導体層、ソース、及びドレインを有する。ゲートと半導体層は、絶縁層411を介して重なる。絶縁層411の一部は、ゲート絶縁層としての機能を有し、他の一部は、容量素子405の誘電体としての機能を有する。トランジスタ402のソース又はドレインとして機能する導電層は、容量素子405の一方の電極を兼ねる。
図16では、ボトムゲート構造のトランジスタを示す。回路部364と表示部362とで、トランジスタの構造が異なっていてもよい。回路部364及び表示部362は、それぞれ、複数の種類のトランジスタを有していてもよい。
容量素子405は、一対の電極と、その間の誘電体とを有する。容量素子405は、トランジスタのゲートと同一の材料、及び同一の工程で形成した導電層と、トランジスタのソース及びドレインと同一の材料、及び同一の工程で形成した導電層と、を有する。
絶縁層412、絶縁層413、及び絶縁層414は、それぞれ、トランジスタ等を覆って設けられる。トランジスタ等を覆う絶縁層の数は特に限定されない。絶縁層412、絶縁層413、及び絶縁層414のうち、少なくとも一層には、水又は水素などの不純物が拡散しにくい材料を用いることが好ましい。外部から不純物がトランジスタに拡散することを効果的に抑制することが可能となり、表示装置の信頼性を高めることができる。
絶縁層414として有機材料を用いる場合、表示装置の端部に露出した絶縁層414を通って発光素子360等に表示装置の外部から水分等の不純物が侵入する恐れがある。不純物の侵入により、発光素子360が劣化すると、表示装置の劣化につながる。そのため、図16に示すように、絶縁層414が、表示装置の端部に位置しないことが好ましい。図16の構成では、有機材料を用いた絶縁層が表示装置の端部に位置しないため、発光素子360に不純物が侵入することを抑制できる。
発光素子360は、電極421、EL層422、及び電極423を有する。発光素子360は、光学調整層424を有していてもよい。発光素子360は、着色層425側に光を射出する、トップエミッション構造である。
トランジスタ、容量素子、及び配線等を、発光素子360の発光領域と重ねて配置することで、表示部362の開口率を高めることができる。
電極421及び電極423のうち、一方は、陽極として機能し、他方は、陰極として機能する。電極421及び電極423の間に、発光素子360の閾値電圧より高い電圧を印加すると、EL層422に陽極側から正孔が注入され、陰極側から電子が注入される。注入された電子と正孔はEL層422において再結合し、EL層422に含まれる発光物質が発光する。
電極421は、トランジスタ403のソース又はドレインと電気的に接続される。これらは、直接接続されてもよいし、他の導電層を介して接続されてもよい。電極421は、画素電極として機能し、発光素子360ごとに設けられている。隣り合う2つの電極421は、絶縁層415によって電気的に絶縁されている。
EL層422は、発光性の物質を含む層である。
電極423は、共通電極として機能し、複数の発光素子360にわたって設けられている。電極423には、定電位が供給される。
発光素子360は、接着層417を介して着色層425と重なる。スペーサ416は、接着層417を介して遮光層426と重なる。図16では、電極423と遮光層426との間に隙間がある場合を示しているが、これらが接していてもよい。図16では、スペーサ416を基板471側に設ける構成を示したが、基板472側(例えば遮光層426よりも基板471側)に設けてもよい。
カラーフィルタ(着色層425)とマイクロキャビティ構造(光学調整層424)との組み合わせにより、表示装置からは、色純度の高い光を取り出すことができる。光学調整層424の膜厚は、各画素の色に応じて変化させる。
着色層425は特定の波長帯域の光を透過する有色層である。例えば、赤色、緑色、青色、又は黄色の波長帯域の光を透過するカラーフィルタなどを用いることができる。
なお、本発明の一態様は、カラーフィルタ方式に限られず、塗り分け方式、色変換方式、又は量子ドット方式等を適用してもよい。
遮光層426は、隣接する着色層425の間に設けられている。遮光層426は隣接する発光素子404からの光を遮光し、隣接する発光素子360間における混色を抑制する。ここで、着色層425の端部を、遮光層426と重なるように設けることにより、光漏れを抑制することができる。遮光層426としては、発光素子360が発する光を遮る材料を用いることができる。なお、遮光層426は、回路部364などの表示部362以外の領域に設けると、導波光などによる意図しない光漏れを抑制できるため好ましい。
樹脂層101の一方の表面には絶縁層478が形成されている。また、樹脂層102の一方の表面には絶縁層476が形成されている。絶縁層476及び絶縁層478に防湿性の高い膜を用いることが好ましい。一対の防湿性の高い絶縁層の間に発光素子360及びトランジスタ等を配置することで、これらの素子に水等の不純物が侵入することを抑制でき、表示装置の信頼性が高くなるため好ましい。
防湿性の高い絶縁膜としては、窒化シリコン膜、窒化酸化シリコン膜等の窒素と珪素を含む膜、及び、窒化アルミニウム膜等の窒素とアルミニウムを含む膜等が挙げられる。また、酸化シリコン膜、酸化窒化シリコン膜、酸化アルミニウム膜等を用いてもよい。
例えば、防湿性の高い絶縁膜の水蒸気透過量は、1×10−5[g/(m・day)]以下、好ましくは1×10−6[g/(m・day)]以下、より好ましくは1×10−7[g/(m・day)]以下、さらに好ましくは1×10−8[g/(m・day)]以下とする。
接続部406は、配線365を有する。配線365は、トランジスタのソース及びドレインと同一の材料、及び同一の工程で形成することができる。接続部406は、回路部364に外部からの信号や電位を伝達する外部入力端子と電気的に接続する。ここでは、外部入力端子としてFPC372を設ける例を示している。接続層419を介してFPC372と接続部406は電気的に接続する。
接続層419としては、様々な異方性導電フィルム(ACF:Anisotropic Conductive Film)及び異方性導電ペースト(ACP:Anisotropic Conductive Paste)などを用いることができる。
以上が表示パネル100についての説明である。
〔表示パネル200〕
表示パネル200は、縦電界方式が適用された反射型液晶表示装置である。
表示パネル200は、樹脂層201、絶縁層578、複数のトランジスタ、容量素子505、配線367、絶縁層511、絶縁層512、絶縁層513、絶縁層514、液晶素子529、配向膜564a、配向膜564b、接着層517、絶縁層576、及び樹脂層202を有する。
樹脂層201と樹脂層202とは、接着層517によって貼り合わされている。樹脂層201、樹脂層202、及び接着層517に囲まれた領域に、液晶563が封止されている。基板572の外側の面には、偏光板599が位置する。
液晶素子529は、電極311b、電極562、及び液晶563を有する。電極311bは画素電極として機能する。電極562は共通電極として機能する。電極311bと電極562との間に生じる電界により、液晶563の配向を制御することができる。液晶563と電極311bの間には配向膜564aが設けられている。液晶563と電極562の間には、配向膜564bが設けられている。
樹脂層202には、絶縁層576、電極562、及び配向膜564b等が設けられている。
樹脂層201には、電極311b、配向膜564a、トランジスタ501、トランジスタ503、容量素子505、接続部506、及び配線367等が設けられている。
樹脂層201上には、絶縁層511、絶縁層512、絶縁層513、絶縁層514等の絶縁層が設けられている。
ここで、トランジスタ503のソース又はドレインのうち、電極311bと電気的に接続されていない方の導電層は、信号線の一部として機能してもよい。また、トランジスタ503のゲートとして機能する導電層は、走査線の一部として機能してもよい。
図16では、表示部362の例として、着色層を設けない構成を示している。そのため、液晶素子529は、白黒の階調表示を行う素子である。
図16では、回路部366の例としてトランジスタ501が設けられている例を示している。
各トランジスタを覆う絶縁層512、絶縁層513のうち少なくとも一方は、水や水素などの不純物が拡散しにくい材料を用いることが好ましい。
絶縁層514上には、電極311bが設けられている。電極311bは、絶縁層514、絶縁層513、絶縁層512等に形成された開口を介して、トランジスタ503のソース又はドレインの一方と電気的に接続されている。また電極311bは、容量素子505の一方の電極と電気的に接続されている。
表示パネル200は、反射型の液晶表示装置であるため、電極311bに可視光を反射する導電性材料を用い、電極562に可視光を透過する導電性材料を用いる。
可視光を透過する導電性材料としては、例えば、インジウム(In)、亜鉛(Zn)、錫(Sn)の中から選ばれた一種を含む材料を用いるとよい。具体的には、酸化インジウム、インジウム錫酸化物(ITO:Indium Tin Oxide)、インジウム亜鉛酸化物、酸化タングステンを含むインジウム酸化物、酸化タングステンを含むインジウム亜鉛酸化物、酸化チタンを含むインジウム酸化物、酸化チタンを含むインジウム錫酸化物、酸化シリコンを含むインジウム錫酸化物(ITSO)、酸化亜鉛、ガリウムを含む酸化亜鉛などが挙げられる。なお、グラフェンを含む膜を用いることもできる。グラフェンを含む膜は、例えば膜状に形成された酸化グラフェンを含む膜を還元して形成することができる。
可視光を反射する導電性材料としては、例えば、アルミニウム、銀、またはこれらの金属材料を含む合金等が挙げられる。そのほか、金、白金、ニッケル、タングステン、クロム、モリブデン、鉄、コバルト、銅、もしくはパラジウム等の金属材料、またはこれら金属材料を含む合金を用いることができる。また、上記金属材料または合金に、ランタン、ネオジム、またはゲルマニウム等が添加されていてもよい。アルミニウムとチタンの合金、アルミニウムとニッケルの合金、アルミニウムとネオジムの合金、アルミニウム、ニッケル、及びランタンの合金(Al−Ni−La)等のアルミニウムを含む合金(アルミニウム合金)、銀と銅の合金、銀とパラジウムと銅の合金(Ag−Pd−Cu、APCとも記す)、銀とマグネシウムの合金等の銀を含む合金を用いてもよい。
ここで、偏光板599として直線偏光板を用いてもよいが、円偏光板を用いることもできる。円偏光板としては、例えば直線偏光板と1/4波長位相差板を積層したものを用いることができる。これにより、外光反射を抑制することができる。また、偏光板599の種類に応じて、液晶素子529に用いる液晶素子のセルギャップ、配向、駆動電圧等を調整することで、所望のコントラストが実現されるようにすればよい。
電極562は、樹脂層202の端部に近い部分において、樹脂層201側に設けられた導電層と接続体543により電気的に接続されている。これにより、樹脂層201側に配置されるFPC374やIC等から電極562に電位や信号を供給することができる。
接続体543としては、例えば導電性の粒子を用いることができる。導電性の粒子としては、有機樹脂またはシリカなどの粒子の表面を金属材料で被覆したものを用いることができる。金属材料としてニッケルや金を用いると接触抵抗を低減できるため好ましい。またニッケルをさらに金で被覆するなど、2種類以上の金属材料を層状に被覆させた粒子を用いることが好ましい。また接続体543として、弾性変形、または塑性変形する材料を用いることが好ましい。このとき導電性の粒子である接続体543は、図16に示すように上下方向に潰れた形状となる場合がある。こうすることで、接続体543と、これと電気的に接続する導電層との接触面積が増大し、接触抵抗を低減できるほか、接続不良などの不具合の発生を抑制することができる。
接続体543は、接着層517に覆われるように配置することが好ましい。例えば接着層517となるペースト等を塗布した後に、接続体543を配置すればよい。
樹脂層201の端部に近い領域には、接続部506が設けられている。接続部506は、接続層519を介してFPC374と電気的に接続されている。図16に示す構成では、配線367の一部と、電極311bと同一の導電膜を加工して得られた導電層を積層することで接続部506を構成している例を示している。
以上が表示パネル200についての説明である。
[各構成要素について]
以下では、上記に示す各構成要素について説明する。
〔基板〕
表示パネルが有する基板には、平坦面を有する材料を用いることができる。表示素子からの光を取り出す側の基板には、該光を透過する材料を用いる。例えば、ガラス、石英、セラミック、サファイヤ、有機樹脂などの材料を用いることができる。
厚さの薄い基板を用いることで、表示パネルの軽量化、薄型化を図ることができる。さらに、可撓性を有する程度の厚さの基板を用いることで、可撓性を有する表示パネルを実現できる。
また、発光を取り出さない側の基板は、透光性を有していなくてもよいため、上記に挙げた基板の他に、金属基板等を用いることもできる。金属基板は熱伝導性が高く、基板全体に熱を容易に伝導できるため、表示パネルの局所的な温度上昇を抑制することができ、好ましい。可撓性や曲げ性を得るためには、金属基板の厚さは、10μm以上400μm以下が好ましく、20μm以上50μm以下であることがより好ましい。
金属基板を構成する材料としては、特に限定はないが、例えば、アルミニウム、銅、ニッケル等の金属、もしくはアルミニウム合金またはステンレス等の合金などを好適に用いることができる。
また、金属基板の表面を酸化する、又は表面に絶縁膜を形成するなどにより、絶縁処理が施された基板を用いてもよい。例えば、スピンコート法やディップ法などの塗布法、電着法、蒸着法、又はスパッタリング法などを用いて絶縁膜を形成してもよいし、酸素雰囲気で放置する又は加熱するほか、陽極酸化法などによって、基板の表面に酸化膜を形成してもよい。
可撓性及び可視光に対する透過性を有する材料としては、例えば、可撓性を有する程度の厚さのガラスや、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)等のポリエステル樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂、ポリイミド樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂、ポリカーボネート(PC)樹脂、ポリエーテルスルホン(PES)樹脂、ポリアミド樹脂、シクロオレフィン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)樹脂等が挙げられる。特に、熱膨張係数の低い材料を用いることが好ましく、例えば、熱膨張係数が30×10−6/K以下であるポリアミドイミド樹脂、ポリイミド樹脂、PET等を好適に用いることができる。また、ガラス繊維に有機樹脂を含浸した基板や、無機フィラーを有機樹脂に混ぜて熱膨張係数を下げた基板を使用することもできる。このような材料を用いた基板は、重量が軽いため、該基板を用いた表示パネルも軽量にすることができる。
上記材料中に繊維体が含まれている場合、繊維体は有機化合物または無機化合物の高強度繊維を用いる。高強度繊維とは、具体的には引張弾性率またはヤング率の高い繊維のことを言い、代表例としては、ポリビニルアルコール系繊維、ポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維、ポリエチレン系繊維、アラミド系繊維、ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール繊維、ガラス繊維、または炭素繊維が挙げられる。ガラス繊維としては、Eガラス、Sガラス、Dガラス、Qガラス等を用いたガラス繊維が挙げられる。これらは、織布または不織布の状態で用い、この繊維体に樹脂を含浸させ樹脂を硬化させた構造物を、可撓性を有する基板として用いてもよい。可撓性を有する基板として、繊維体と樹脂からなる構造物を用いると、曲げや局所的押圧による破損に対する信頼性が向上するため、好ましい。
または、可撓性を有する程度に薄いガラス、金属などを基板に用いることもできる。または、ガラスと樹脂材料とが接着層により貼り合わされた複合材料を用いてもよい。
可撓性を有する基板に、表示パネルの表面を傷などから保護するハードコート層(例えば、窒化シリコン、酸化アルミニウムなど)や、押圧を分散可能な材質の層(例えば、アラミド樹脂など)等が積層されていてもよい。また、水分等による表示素子の寿命の低下等を抑制するために、可撓性を有する基板に透水性の低い絶縁膜が積層されていてもよい。例えば、窒化シリコン、酸化窒化シリコン、窒化酸化シリコン、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム等の無機絶縁材料を用いることができる。
基板は、複数の層を積層して用いることもできる。特に、ガラス層を有する構成とすると、水や酸素に対するバリア性を向上させ、信頼性の高い表示パネルとすることができる。
〔トランジスタ〕
トランジスタは、ゲート電極として機能する導電層と、半導体層と、ソース電極として機能する導電層と、ドレイン電極として機能する導電層と、ゲート絶縁層として機能する絶縁層と、を有する。上記では、ボトムゲート構造のトランジスタを適用した場合を示している。
なお、本発明の一態様の表示装置が有するトランジスタの構造は特に限定されない。例えば、プレーナ型のトランジスタとしてもよいし、スタガ型のトランジスタとしてもよいし、逆スタガ型のトランジスタとしてもよい。また、トップゲート型又はボトムゲート型のいずれのトランジスタ構造としてもよい。または、チャネルの上下にゲート電極が設けられていてもよい。
トランジスタに用いる半導体材料の結晶性についても特に限定されず、非晶質半導体、結晶性を有する半導体(微結晶半導体、多結晶半導体、単結晶半導体、又は一部に結晶領域を有する半導体)のいずれを用いてもよい。結晶性を有する半導体を用いると、トランジスタ特性の劣化を抑制できるため好ましい。
また、トランジスタに用いる半導体材料としては、酸化物半導体を用いることができる。代表的には、インジウムを含む酸化物半導体などを適用できる。
特にシリコンよりもバンドギャップが広く、且つキャリア密度の小さい半導体材料を用いると、トランジスタのオフ状態における電流を低減できるため好ましい。
また、シリコンよりもバンドギャップの大きな酸化物半導体を用いたトランジスタは、その低いオフ電流により、トランジスタと直列に接続された容量素子に蓄積した電荷を長期間に亘って保持することが可能である。このようなトランジスタを画素に適用することで、各画素の階調を維持しつつ、駆動回路を停止することも可能となる。その結果、極めて消費電力の低減された表示装置を実現できる。
半導体層は、例えば少なくともインジウム、亜鉛及びM(アルミニウム、チタン、ガリウム、ゲルマニウム、イットリウム、ジルコニウム、ランタン、セリウム、スズ、ネオジムまたはハフニウム等の金属)を含むIn−M−Zn系酸化物で表記される膜を含むことが好ましい。また、該酸化物半導体を用いたトランジスタの電気特性のばらつきを減らすため、それらと共に、スタビライザーを含むことが好ましい。
スタビライザーとしては、上記Mで記載の金属を含め、例えば、ガリウム、スズ、ハフニウム、アルミニウム、またはジルコニウム等がある。また、他のスタビライザーとしては、ランタノイドである、ランタン、セリウム、プラセオジム、ネオジム、サマリウム、ユウロピウム、ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム、イッテルビウム、ルテチウム等がある。
半導体層を構成する酸化物半導体として、例えば、In−Ga−Zn系酸化物、In−Al−Zn系酸化物、In−Sn−Zn系酸化物、In−Hf−Zn系酸化物、In−La−Zn系酸化物、In−Ce−Zn系酸化物、In−Pr−Zn系酸化物、In−Nd−Zn系酸化物、In−Sm−Zn系酸化物、In−Eu−Zn系酸化物、In−Gd−Zn系酸化物、In−Tb−Zn系酸化物、In−Dy−Zn系酸化物、In−Ho−Zn系酸化物、In−Er−Zn系酸化物、In−Tm−Zn系酸化物、In−Yb−Zn系酸化物、In−Lu−Zn系酸化物、In−Sn−Ga−Zn系酸化物、In−Hf−Ga−Zn系酸化物、In−Al−Ga−Zn系酸化物、In−Sn−Al−Zn系酸化物、In−Sn−Hf−Zn系酸化物、In−Hf−Al−Zn系酸化物を用いることができる。
なお、ここで、In−Ga−Zn系酸化物とは、InとGaとZnを主成分として有する酸化物という意味であり、InとGaとZnの比率は問わない。また、InとGaとZn以外の金属元素が入っていてもよい。
また、半導体層と導電層は、上記酸化物のうち同一の金属元素を有していてもよい。半導体層と導電層を同一の金属元素とすることで、製造コストを低減させることができる。例えば、同一の金属組成の金属酸化物ターゲットを用いることで、製造コストを低減させることができる。また半導体層と導電層を加工する際のエッチングガスまたはエッチング液を共通して用いることができる。ただし、半導体層と導電層は、同一の金属元素を有していても、組成が異なる場合がある。例えば、トランジスタ及び容量素子の作製工程中に、膜中の金属元素が脱離し、異なる金属組成となる場合がある。
半導体層を構成する酸化物半導体は、エネルギーギャップが2eV以上、好ましくは2.5eV以上、より好ましくは3eV以上であることが好ましい。このように、エネルギーギャップの広い酸化物半導体を用いることで、トランジスタのオフ電流を低減することができる。
半導体層を構成する酸化物半導体がIn−M−Zn酸化物の場合、In−M−Zn酸化物を成膜するために用いるスパッタリングターゲットの金属元素の原子数比は、In≧M、Zn≧Mを満たすことが好ましい。このようなスパッタリングターゲットの金属元素の原子数比として、In:M:Zn=1:1:1、In:M:Zn=1:1:1.2、In:M:Zn=3:1:2、In:M:Zn=4:2:3、In:M:Zn=4:2:4.1、In:M:Zn=5:1:6、In:M:Zn=5:1:8等が好ましい。なお、成膜される半導体層の原子数比はそれぞれ、誤差として上記のスパッタリングターゲットに含まれる金属元素の原子数比のプラスマイナス40%の変動を含む。
本実施の形態で例示したボトムゲート構造のトランジスタは、作製工程を削減できるため好ましい。またこのとき酸化物半導体を用いることで、多結晶シリコンよりも低温で形成できる、半導体層よりも下層の配線は電極の材料、基板の材料として、耐熱性の低い材料を用いることが可能なため、材料の選択の幅を広げることができる。例えば、極めて大面積のガラス基板などを好適に用いることができる。
〔導電層〕
トランジスタのゲート、ソースおよびドレインのほか、表示装置を構成する各種配線および電極などの導電層に用いることのできる材料としては、アルミニウム、チタン、クロム、ニッケル、銅、イットリウム、ジルコニウム、モリブデン、銀、タンタル、またはタングステンなどの金属、またはこれを主成分とする合金などが挙げられる。またこれらの材料を含む膜を単層で、または積層構造として用いることができる。例えば、シリコンを含むアルミニウム膜の単層構造、チタン膜上にアルミニウム膜を積層する二層構造、タングステン膜上にアルミニウム膜を積層する二層構造、銅−マグネシウム−アルミニウム合金膜上に銅膜を積層する二層構造、チタン膜上に銅膜を積層する二層構造、タングステン膜上に銅膜を積層する二層構造、チタン膜または窒化チタン膜と、その上に重ねてアルミニウム膜または銅膜を積層し、さらにその上にチタン膜または窒化チタン膜を形成する三層構造、モリブデン膜または窒化モリブデン膜と、その上に重ねてアルミニウム膜または銅膜を積層し、さらにその上にモリブデン膜または窒化モリブデン膜を形成する三層構造等がある。なお、酸化インジウム、酸化錫または酸化亜鉛等の酸化物を用いてもよい。また、マンガンを含む銅を用いると、エッチングによる形状の制御性が高まるため好ましい。
また、透光性を有する導電性材料としては、酸化インジウム、インジウム錫酸化物、インジウム亜鉛酸化物、酸化亜鉛、ガリウムを添加した酸化亜鉛などの導電性酸化物またはグラフェンを用いることができる。または、金、銀、白金、マグネシウム、ニッケル、タングステン、クロム、モリブデン、鉄、コバルト、銅、パラジウム、またはチタンなどの金属材料や、該金属材料を含む合金材料を用いることができる。または、該金属材料の窒化物(例えば、窒化チタン)などを用いてもよい。なお、金属材料、合金材料(またはそれらの窒化物)を用いる場合には、透光性を有する程度に薄くすればよい。また、上記材料の積層膜を導電層として用いることができる。例えば、銀とマグネシウムの合金とインジウムスズ酸化物の積層膜などを用いると、導電性を高めることができるため好ましい。これらは、表示装置を構成する各種配線および電極などの導電層や、表示素子が有する導電層(画素電極や共通電極として機能する導電層)にも用いることができる。
〔絶縁層〕
各絶縁層に用いることのできる絶縁材料としては、例えば、ポリイミド、アクリル、エポキシ、シリコーン樹脂等の他、酸化シリコン、酸化窒化シリコン、窒化酸化シリコン、窒化シリコン、酸化アルミニウムなどの無機絶縁材料を用いることもできる。
また発光素子は、一対の透水性の低い絶縁膜の間に設けられていることが好ましい。これにより、発光素子に水等の不純物が侵入することを抑制でき、装置の信頼性の低下を抑制できる。
透水性の低い絶縁膜としては、窒化シリコン膜、窒化酸化シリコン膜等の窒素と珪素を含む膜や、窒化アルミニウム膜等の窒素とアルミニウムを含む膜等が挙げられる。また、酸化シリコン膜、酸化窒化シリコン膜、酸化アルミニウム膜等を用いてもよい。
例えば、透水性の低い絶縁膜の水蒸気透過量は、1×10−5[g/(m・day)]以下、好ましくは1×10−6[g/(m・day)]以下、より好ましくは1×10−7[g/(m・day)]以下、さらに好ましくは1×10−8[g/(m・day)]以下とする。
例えば、透水性の低い絶縁膜の水蒸気透過量は、1×10−5[g/(m・day)]以下、好ましくは1×10−6[g/(m・day)]以下、より好ましくは1×10−7[g/(m・day)]以下、さらに好ましくは1×10−8[g/(m・day)]以下とする。
〔表示素子について〕
表示面側に位置する第1の画素が有する表示素子には、外光を反射して表示する素子を用いることができる。このような素子は、光源を持たないため、表示の際の消費電力を極めて小さくすることが可能となる。第1の画素が有する表示素子には、代表的には反射型の液晶素子を用いることができる。または、第1の画素が有する表示素子として、シャッター方式のMEMS(Micro Electro Mechanical System)素子、光干渉方式のMEMS素子の他、マイクロカプセル方式、電気泳動方式、エレクトロウェッティング方式、電子粉流体(登録商標)方式等を適用した素子などを用いることができる。
また、表示面側とは反対側に位置する第2の画素が有する表示素子は光源を有し、その光源からの光を利用して表示する素子を用いることができる。このような画素が射出する光は、その輝度や色度が外光に左右されることがないため、色再現性が高く(色域が広く)、且つコントラストの高い、つまり鮮やかな表示を行うことができる。第2の画素が有する表示素子には、例えばOLED(Organic Light Emitting Diode)、Micro−LED(Light Emitting Diode)、QLED(Quantum−dot Light Emitting Diode)などの自発光性の発光素子を用いることができる。または、第2の画素が有する表示素子として、光源であるバックライトと、バックライトからの光の透過光の光量を制御する透過型の液晶素子とを組み合わせたものを用いてもよい。
〔液晶素子〕
液晶素子としては、例えば垂直配向(VA:Vertical Alignment)モードが適用された液晶素子を用いることができる。垂直配向モードとしては、MVA(Multi−Domain Vertical Alignment)モード、PVA(Patterned Vertical Alignment)モード、ASV(Advanced Super View)モードなどを用いることができる。
また、液晶素子には、様々なモードが適用された液晶素子を用いることができる。例えばVAモードのほかに、TN(Twisted Nematic)モード、IPS(In−Plane−Switching)モード、FFS(Fringe Field Switching)モード、ASM(Axially Symmetric aligned Micro−cell)モード、OCB(Optically Compensated Birefringence)モード、FLC(Ferroelectric Liquid Crystal)モード、AFLC(AntiFerroelectric Liquid Crystal)モード等が適用された液晶素子を用いることができる。
なお、液晶素子は、液晶の光学的変調作用によって光の透過または非透過を制御する素子である。なお、液晶の光学的変調作用は、液晶にかかる電界(横方向の電界、縦方向の電界又は斜め方向の電界を含む)によって制御される。なお、液晶素子に用いる液晶としては、サーモトロピック液晶、低分子液晶、高分子液晶、高分子分散型液晶(PDLC:Polymer Dispersed Liquid Crystal)、強誘電性液晶、反強誘電性液晶等を用いることができる。これらの液晶材料は、条件により、コレステリック相、スメクチック相、キュービック相、カイラルネマチック相、等方相等を示す。
また、液晶材料としては、ポジ型の液晶、またはネガ型の液晶のいずれを用いてもよく、適用するモードや設計に応じて最適な液晶材料を用いればよい。
また、液晶の配向を制御するため、配向膜を設けることができる。なお、横電界方式を採用する場合、配向膜を用いないブルー相を示す液晶を用いてもよい。ブルー相は液晶相の一つであり、コレステリック液晶を昇温していくと、コレステリック相から等方相へ転移する直前に発現する相である。ブルー相は狭い温度範囲でしか発現しないため、温度範囲を改善するために数重量%以上のカイラル剤を混合させた液晶組成物を液晶層に用いる。ブルー相を示す液晶とカイラル剤とを含む液晶組成物は、応答速度が短く、光学的等方性である。また、ブルー相を示す液晶とカイラル剤とを含む液晶組成物は、配向処理が不要であり、視野角依存性が小さい。また配向膜を設けなくてもよいのでラビング処理も不要となるため、ラビング処理によって引き起こされる静電破壊を防止することができ、作製工程中の液晶表示装置の不良や破損を軽減することができる。
本発明の一態様では、特に反射型の液晶素子を用いることができる。
反射型の液晶素子を用いる場合には、表示面側に偏光板を設ける。またこれとは別に、表示面側に光拡散板を配置すると、視認性を向上させられるため好ましい。
〔発光素子〕
発光素子としては、自発光が可能な素子を用いることができ、電流又は電圧によって輝度が制御される素子をその範疇に含んでいる。例えば、LED、QLED、有機EL素子、無機EL素子等を用いることができる。
本発明の一態様では、特に発光素子は、トップエミッション型の発光素子を用いることが好ましい。光を取り出す側の電極には、可視光を透過する導電膜を用いる。また、光を取り出さない側の電極には、可視光を反射する導電膜を用いることが好ましい。
EL層は少なくとも発光層を有する。EL層は、発光層以外の層として、正孔注入性の高い物質、正孔輸送性の高い物質、正孔ブロック材料、電子輸送性の高い物質、電子注入性の高い物質、又はバイポーラ性の物質(電子輸送性及び正孔輸送性が高い物質)等を含む層をさらに有していてもよい。
EL層には低分子系化合物及び高分子系化合物のいずれを用いることもでき、無機化合物を含んでいてもよい。EL層を構成する層は、それぞれ、蒸着法(真空蒸着法を含む)、転写法、印刷法、インクジェット法、塗布法等の方法で形成することができる。
陰極と陽極の間に、発光素子の閾値電圧より高い電圧を印加すると、EL層に陽極側から正孔が注入され、陰極側から電子が注入される。注入された電子と正孔はEL層において再結合し、EL層に含まれる発光物質が発光する。
発光素子として、白色発光の発光素子を適用する場合には、EL層に2種類以上の発光物質を含む構成とすることが好ましい。例えば2以上の発光物質の各々の発光が補色の関係となるように、発光物質を選択することにより白色発光を得ることができる。例えば、それぞれR(赤)、G(緑)、B(青)、Y(黄)、O(橙)等の発光を示す発光物質、またはR、G、Bのうち2以上の色のスペクトル成分を含む発光を示す発光物質のうち、2以上を含むことが好ましい。また、発光素子からの発光のスペクトルが、可視光領域の波長(例えば350nm以上750nm以下)の範囲内に2以上のピークを有する発光素子を適用することが好ましい。また、黄色の波長領域にピークを有する材料の発光スペクトルは、緑色及び赤色の波長領域にもスペクトル成分を有する材料であることが好ましい。
EL層は、一の色を発光する発光材料を含む発光層と、他の色を発光する発光材料を含む発光層とが積層された構成とすることが好ましい。例えば、EL層における複数の発光層は、互いに接して積層されていてもよいし、いずれの発光材料も含まない領域を介して積層されていてもよい。例えば、蛍光発光層と燐光発光層との間に、当該蛍光発光層または燐光発光層と同一の材料(例えばホスト材料、アシスト材料)を含み、且ついずれの発光材料も含まない領域を設ける構成としてもよい。これにより、発光素子の作製が容易になり、また、駆動電圧が低減される。
また、発光素子は、EL層を1つ有するシングル素子であってもよいし、複数のEL層が電荷発生層を介して積層されたタンデム素子であってもよい。
なお、上述した、発光層、ならびに正孔注入性の高い物質、正孔輸送性の高い物質、電子輸送性の高い物質、及び電子注入性の高い物質、バイポーラ性の物質等を含む層は、それぞれ量子ドットなどの無機化合物や、高分子化合物(オリゴマー、デンドリマー、ポリマー等)を有していてもよい。例えば、量子ドットを発光層に用いることで、発光材料として機能させることもできる。
なお、量子ドット材料としては、コロイド状量子ドット材料、合金型量子ドット材料、コア・シェル型量子ドット材料、コア型量子ドット材料などを用いることができる。また、12族と16族、13族と15族、または14族と16族の元素グループを含む材料を用いてもよい。または、カドミウム、セレン、亜鉛、硫黄、リン、インジウム、テルル、鉛、ガリウム、ヒ素、アルミニウム等の元素を含む量子ドット材料を用いてもよい。
可視光を透過する導電膜は、例えば、酸化インジウム、インジウム錫酸化物、インジウム亜鉛酸化物、酸化亜鉛、ガリウムを添加した酸化亜鉛などを用いて形成することができる。また、金、銀、白金、マグネシウム、ニッケル、タングステン、クロム、モリブデン、鉄、コバルト、銅、パラジウム、もしくはチタン等の金属材料、これら金属材料を含む合金、又はこれら金属材料の窒化物(例えば、窒化チタン)等も、透光性を有する程度に薄く形成することで用いることができる。また、上記材料の積層膜を導電層として用いることができる。例えば、銀とマグネシウムの合金とインジウム錫酸化物の積層膜などを用いると、導電性を高めることができるため好ましい。また、グラフェン等を用いてもよい。
可視光を反射する導電膜は、例えば、アルミニウム、金、白金、銀、ニッケル、タングステン、クロム、モリブデン、鉄、コバルト、銅、もしくはパラジウム等の金属材料、又はこれら金属材料を含む合金を用いることができる。また、上記金属材料や合金に、ランタン、ネオジム、又はゲルマニウム等が添加されていてもよい。また、チタン、ニッケル、またはネオジムと、アルミニウムを含む合金(アルミニウム合金)を用いてもよい。また銅、パラジウム、またはマグネシウムと、銀を含む合金を用いてもよい。銀と銅を含む合金は、耐熱性が高いため好ましい。さらに、アルミニウム膜またはアルミニウム合金膜に接して金属膜又は金属酸化物膜を積層することで、酸化を抑制することができる。このような金属膜、金属酸化物膜の材料としては、チタンや酸化チタンなどが挙げられる。また、上記可視光を透過する導電膜と金属材料からなる膜とを積層してもよい。例えば、銀とインジウム錫酸化物の積層膜、銀とマグネシウムの合金とインジウム錫酸化物の積層膜などを用いることができる。
電極は、それぞれ、蒸着法やスパッタリング法を用いて形成すればよい。そのほか、インクジェット法などの吐出法、スクリーン印刷法などの印刷法、又はメッキ法を用いて形成することができる。
なお、上述した、発光層、ならびに正孔注入性の高い物質、正孔輸送性の高い物質、電子輸送性の高い物質、及び電子注入性の高い物質、バイポーラ性の物質等を含む層は、それぞれ量子ドットなどの無機化合物や、高分子化合物(オリゴマー、デンドリマー、ポリマー等)を有していてもよい。例えば、量子ドットを発光層に用いることで、発光材料として機能させることもできる。
なお、量子ドット材料としては、コロイド状量子ドット材料、合金型量子ドット材料、コア・シェル型量子ドット材料、コア型量子ドット材料などを用いることができる。また、12族と16族、13族と15族、または14族と16族の元素グループを含む材料を用いてもよい。または、カドミウム、セレン、亜鉛、硫黄、リン、インジウム、テルル、鉛、ガリウム、ヒ素、アルミニウム等の元素を含む量子ドット材料を用いてもよい。
〔接着層〕
接着層としては、紫外線硬化型等の光硬化型接着剤、反応硬化型接着剤、熱硬化型接着剤、嫌気型接着剤などの各種硬化型接着剤を用いることができる。これら接着剤としてはエポキシ樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂、イミド樹脂、PVC(ポリビニルクロライド)樹脂、PVB(ポリビニルブチラル)樹脂、EVA(エチレンビニルアセテート)樹脂等が挙げられる。特に、エポキシ樹脂等の透湿性が低い材料が好ましい。また、二液混合型の樹脂を用いてもよい。また、接着シート等を用いてもよい。
また、上記樹脂に乾燥剤を含んでいてもよい。例えば、アルカリ土類金属の酸化物(酸化カルシウムや酸化バリウム等)のように、化学吸着によって水分を吸着する物質を用いることができる。または、ゼオライトやシリカゲル等のように、物理吸着によって水分を吸着する物質を用いてもよい。乾燥剤が含まれていると、水分などの不純物が素子に侵入することを抑制でき、表示パネルの信頼性が向上するため好ましい。
また、上記樹脂に屈折率の高いフィラーや光散乱部材を混合することにより、光取り出し効率を向上させることができる。例えば、酸化チタン、酸化バリウム、ゼオライト、ジルコニウム等を用いることができる。
〔接続層〕
接続層としては、異方性導電フィルム(ACF:Anisotropic Conductive Film)や、異方性導電ペースト(ACP:Anisotropic Conductive Paste)などを用いることができる。
〔着色層〕
着色層に用いることのできる材料としては、金属材料、樹脂材料、顔料または染料が含まれた樹脂材料などが挙げられる。
〔遮光層〕
遮光層として用いることのできる材料としては、カーボンブラック、チタンブラック、金属、金属酸化物、複数の金属酸化物の固溶体を含む複合酸化物等が挙げられる。遮光層は、樹脂材料を含む膜であってもよいし、金属などの無機材料の薄膜であってもよい。また、遮光層に、着色層の材料を含む膜の積層膜を用いることもできる。例えば、ある色の光を透過する着色層に用いる材料を含む膜と、他の色の光を透過する着色層に用いる材料を含む膜との積層構造を用いることができる。着色層と遮光層の材料を共通化することで、装置を共通化できるほか工程を簡略化できるため好ましい。
以上が各構成要素についての説明である。
[変形例]
以下では、上記断面構成例で例示した表示装置とは一部の構成の異なる例を説明する。なお、上記と重複する部分については説明を省略し、相違点のみ説明する。図17は、図16と比較してトランジスタの構成が異なる点で相違している。
〔断面構成例の変形例1〕
図17に示すトランジスタ401、トランジスタ403、トランジスタ501は、それぞれ第2のゲート電極681、682、683を有する。第2のゲート電極681、682、683は、それぞれバックゲート電極として機能することができる。このように、回路部364や回路部366に設けるトランジスタ、及び発光素子360に流れる電流を制御するトランジスタに、一対のゲートを有するトランジスタを適用することは好ましい。
〔断面構成例の変形例2〕
図18は、各トランジスタにトップゲート型のトランジスタを適用した場合の例である。このように、トップゲート型のトランジスタを適用することにより、寄生容量が低減できるため、表示のフレーム周波数を高めることができる。また、例えば8インチ以上の大型の表示パネルに好適に用いることができる。
〔断面構成例の変形例3〕
図19に示す各トランジスタは、それぞれ第2のゲート電極591、685、686、687、688を有する、トップゲート型のトランジスタを適用した場合の例を示している。第2のゲート電極591、685、686、687、688は、それぞれバックゲート電極として機能することができる。
たとえばトランジスタ501は、樹脂層101または樹脂層201上に接して、第2のゲート電極591を有する。また第2のゲート電極591を覆って絶縁層578が設けられている。
また、表示パネル200の接続部506において、樹脂層201の一部が開口され、当該開口を埋めるように導電層592が設けられている。導電層592は、その裏面側(表示パネル100側)の表面が露出するように設けられている。導電層592は、配線367と電気的に接続されている。FPC374は、導電層592の露出した表面と、接続層519を介して電気的に接続されている。導電層592は第2のゲート電極591と同一の導電膜を加工して形成することができる。導電層592は、裏面電極とも呼ぶことのできる電極として機能する。
このような構成は、樹脂層201に感光性の有機樹脂を用いることにより実現することができる。例えば、支持基板上に樹脂層201を形成する際に、樹脂層201に開口部を形成し、当該開口を埋めるように導電層592を形成する。そして樹脂層201と支持基板とを剥離する際、導電層592と支持基板とも同時に剥離されることにより、図18に示すような導電層592を形成することができる。例えば、レーザ光の照射により、導電層592の裏面が変質し、導電層592と支持基板との密着性が低下することにより、好適に剥離することができる。
このような構成とすることで、表示面側に位置する表示パネル200に接続するFPC374を、表示面とは反対側に配置することができる。そのため、表示装置を電子機器に組み込む際に、FPC374を折り曲げるためのスペースを省くことができ、より小型化した電子機器を実現できる。
以上が変形例についての説明である。
本実施の形態は、少なくともその一部を本明細書中に記載する他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することができる。
(実施の形態4)
本実施の形態では、本発明の一態様を用いて作製することができる表示モジュールについて説明する。
図20に示す表示モジュール8000は、上部カバー8001と下部カバー8002との間に、FPC8003に接続されたタッチパネル8004、FPC8005に接続された表示パネル8006、フレーム8009、プリント基板8010、及びバッテリ8011を有する。
本発明の一態様を用いて作製された表示装置は、例えば、表示パネル8006に用いることができる。
上部カバー8001及び下部カバー8002は、タッチパネル8004及び表示パネル8006のサイズに合わせて、形状や寸法を適宜変更することができる。
タッチパネル8004としては、抵抗膜方式又は静電容量方式のタッチパネルを表示パネル8006に重畳して用いることができる。また、タッチパネル8004を設けず、表示パネル8006に、タッチパネル機能を持たせるようにすることも可能である。
フレーム8009は、表示パネル8006の保護機能の他、プリント基板8010の動作により発生する電磁波を遮断するための電磁シールドとしての機能を有する。またフレーム8009は、放熱板としての機能を有していてもよい。
プリント基板8010は、電源回路、ビデオ信号及びクロック信号を出力するための信号処理回路を有する。電源回路に電力を供給する電源としては、外部の商用電源であっても良いし、別途設けたバッテリ8011による電源であってもよい。バッテリ8011は、商用電源を用いる場合には、省略可能である。
また、表示モジュール8000は、偏光板、位相差板、プリズムシートなどの部材を追加して設けてもよい。
本実施の形態は、少なくともその一部を本明細書中に記載する他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することができる。
(実施の形態5)
本実施の形態では、本発明の一態様の表示装置を適用可能な電子機器について説明する。
本発明の一態様の表示装置は、外光の強さによらず、高い視認性を実現することができる。そのため、携帯型の電子機器、装着型の電子機器(ウェアラブル機器)、及び電子書籍端末などに好適に用いることができる。
図21(A)、(B)に、携帯情報端末800の一例を示す。携帯情報端末800は、筐体801、筐体802、表示部803、表示部804、及びヒンジ部805等を有する。
筐体801と筐体802は、ヒンジ部805で連結されている。携帯情報端末800は、図21(A)に示すように折り畳んだ状態から、図21(B)に示すように筐体801と筐体802を開くことができる。
例えば表示部803及び表示部804に、文書情報を表示することが可能であり、電子書籍端末としても用いることができる。また、表示部803及び表示部804に静止画像や動画像を表示することもできる。
このように、携帯情報端末800は、持ち運ぶ際には折り畳んだ状態にできるため、汎用性に優れる。
なお、筐体801及び筐体802には、電源ボタン、操作ボタン、外部接続ポート、スピーカ、マイク等を有していていもよい。
図21(C)に携帯情報端末の一例を示す。図21(C)に示す携帯情報端末810は、筐体811、表示部812、操作ボタン813、外部接続ポート814、スピーカ815、マイク816、カメラ817等を有する。
表示部812に、本発明の一態様の表示装置を備えることで、表示素子の一である発光素子の発光効率を高めることが可能であり、電子機器の消費電力を低減することが可能である。
携帯情報端末810は、表示部812にタッチセンサを備える。電話を掛ける、或いは文字を入力するなどのあらゆる操作は、指やスタイラスなどで表示部812に触れることで行うことができる。
また、操作ボタン813の操作により、電源のON、OFF動作や、表示部812に表示される画像の種類を切り替えることができる。例えば、メール作成画面から、メインメニュー画面に切り替えることができる。
また、携帯情報端末810の内部に、ジャイロセンサまたは加速度センサ等の検出装置を設けることで、携帯情報端末810の向き(縦か横か)を判断して、表示部812の画面表示の向きを自動的に切り替えるようにすることができる。また、画面表示の向きの切り替えは、表示部812を触れること、操作ボタン813の操作、またはマイク816を用いた音声入力等により行うこともできる。
携帯情報端末810は、例えば、電話機、手帳または情報閲覧装置等から選ばれた一つまたは複数の機能を有する。具体的には、スマートフォンとして用いることができる。携帯情報端末810は、例えば、移動電話、電子メール、文章閲覧及び作成、音楽再生、動画再生、インターネット通信、ゲームなどの種々のアプリケーションを実行することができる。
図21(B)に、カメラの一例を示す。カメラ820は、筐体821、表示部822、操作ボタン823、シャッターボタン824等を有する。またカメラ820には、着脱可能なレンズ826が取り付けられている。
表示部822に、本発明の一態様の表示装置を備えることで、表示素子の一である発光素子の発光効率を高めることが可能であり、カメラの消費電力を低減することが可能である。
ここではカメラ820として、レンズ826を筐体821から取り外して交換することが可能な構成としたが、レンズ826と筐体が一体となっていてもよい。
カメラ820は、シャッターボタン824を押すことにより、静止画、または動画を撮像することができる。また、表示部822はタッチパネルとしての機能を有し、表示部822をタッチすることにより撮像することも可能である。
なお、カメラ820は、ストロボ装置や、ビューファインダーなどを別途装着することができる。または、これらが筐体821に組み込まれていてもよい。
本実施の形態は、少なくともその一部を本明細書中に記載する他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することができる。
10 表示装置
11 基板
12 基板
21 発光
22 反射光
50 接着層
51 接着層
52 接着層
61 支持基板
62 支持基板
63 支持基板
64 支持基板
70 光
100 表示パネル
101 樹脂層
102 樹脂層
102a 樹脂層
110 トランジスタ
110a トランジスタ
110b トランジスタ
110c トランジスタ
111 導電層
112 半導体層
113a 導電層
113b 導電層
114 導電層
115 導電層
120 発光素子
121 導電層
122 EL層
123 導電層
131 絶縁層
132 絶縁層
133 絶縁層
134 絶縁層
135 絶縁層
136 絶縁層
137 絶縁層
141 絶縁層
151 接着層
152 着色層
153 遮光層
200 表示パネル
201 樹脂層
201a 樹脂層
202 樹脂層
210 トランジスタ
211 導電層
212 半導体層
213a 導電層
213b 導電層
215 開口部
220 液晶素子
221 導電層
222 液晶
223 導電層
224a 配向膜
224b 配向膜
225 透明導電膜
231 絶縁層
232 絶縁層
233 絶縁層
234 絶縁層
235 表示パネル
236 型
237 表示パネル
300 表示装置
311 電極
311b 電極
340 液晶素子
351 基板
360 発光素子
360b 発光素子
360g 発光素子
360r 発光素子
360w 発光素子
361 基板
362 表示部
364 回路部
365 配線
366 回路部
367 配線
372 FPC
373 IC
374 FPC
375 IC
400 表示装置
401 トランジスタ
402 トランジスタ
403 トランジスタ
404 発光素子
405 容量素子
406 接続部
407 配線
410 画素
411 絶縁層
412 絶縁層
413 絶縁層
414 絶縁層
415 絶縁層
416 スペーサ
417 接着層
419 接続層
421 電極
422 EL層
423 電極
424 光学調整層
425 着色層
426 遮光層
451 開口
471 基板
472 基板
476 絶縁層
478 絶縁層
501 トランジスタ
503 トランジスタ
505 容量素子
506 接続部
511 絶縁層
512 絶縁層
513 絶縁層
514 絶縁層
517 接着層
519 接続層
529 液晶素子
543 接続体
562 電極
563 液晶
564a 配向膜
564b 配向膜
572 基板
576 絶縁層
578 絶縁層
591 ゲート電極
592 導電層
599 偏光板
681 ゲート電極
682 ゲート電極
683 ゲート電極
685 ゲート電極
686 ゲート電極
687 ゲート電極
688 ゲート電極
800 携帯情報端末
801 筐体
802 筐体
803 表示部
804 表示部
805 ヒンジ部
810 携帯情報端末
811 筐体
812 表示部
813 操作ボタン
814 外部接続ポート
815 スピーカ
816 マイク
817 カメラ
820 カメラ
821 筐体
822 表示部
823 操作ボタン
824 シャッターボタン
826 レンズ
8000 表示モジュール
8001 上部カバー
8002 下部カバー
8003 FPC
8004 タッチパネル
8005 FPC
8006 表示パネル
8009 フレーム
8010 プリント基板
8011 バッテリ

Claims (4)

  1. 第1の表示素子と、第2の表示素子と、接着層と、を有し、
    前記第1の表示素子は、反射型の液晶素子であり、
    前記第2の表示素子は、発光素子であり、
    前記接着層は、前記第1の表示素子と、前記第2の表示素子とが重なるように固定する機能を有し、
    前記反射型の液晶素子は、開口部を有する反射電極を有し、
    前記発光素子は、バンクとして機能する絶縁層の開口部において、表面に凹凸形状を有するEL層を有し、
    前記EL層は、前記開口部と重なる領域を有することを特徴とする表示装置。
  2. 第1の表示素子と、第2の表示素子と、接着層と、を有し、
    前記第1の表示素子は、反射型の液晶素子であり、
    前記第2の表示素子は、発光素子であり、
    前記接着層は、前記第1の表示素子と、前記第2の表示素子とが重なるように固定する機能を有し、
    前記反射型の液晶素子は、開口部を有する反射電極を有し、
    前記発光素子は、凹凸形状を有する型に固定され、前記凹凸形状に沿う形状を有するEL層を有し、
    前記EL層は、前記開口部と重なる領域を有することを特徴とする表示装置。
  3. 請求項1又は請求項2において、
    前記EL層が有する凹凸形状は、前記反射電極の開口部と重なる領域を有することを特徴とする表示装置。
  4. 請求項1又は請求項2において、
    前記EL層が有する凹凸形状は、前記反射電極と重なる領域を有することを特徴とする表示装置。
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