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JP2017212269A - 面発光レーザ装置 - Google Patents

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JP2017212269A
JP2017212269A JP2016103004A JP2016103004A JP2017212269A JP 2017212269 A JP2017212269 A JP 2017212269A JP 2016103004 A JP2016103004 A JP 2016103004A JP 2016103004 A JP2016103004 A JP 2016103004A JP 2017212269 A JP2017212269 A JP 2017212269A
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耕明 田澤
Komei Tazawa
耕明 田澤
吉鎬 梁
Ji-Hao Liang
吉鎬 梁
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Abstract

【課題】複数の面発光レーザ素子を含み、光のクロストーク及びダークラインの発生が大幅に抑制された面発光レーザ装置を提供する。【解決手段】搭載基板11と、搭載基板上に並置され、各々が上面に凹部12Aを有する複数の面発光レーザ素子12からなる面発光レーザアレイ20と、各々が、複数の面発光レーザ素子の凹部の内壁面上に形成されかつ凹部の底部に開口部AP1を有する複数の光反射膜12Bと、各々が、複数の光反射膜の開口部を覆いかつ複数の面発光レーザ素子の凹部を充填するように形成された複数の波長変換体13と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、垂直共振器型面発光レーザ(VCSEL:vertical cavity surface emitting laser)を含む面発光レーザ装置に関する。
垂直共振器型面発光レーザ(以下、単に面発光レーザと称する)は、基板面に対して垂直に光を共振させ、当該基板面に垂直な方向に光を出射させる構造を有する半導体レーザである。また、面発光レーザなどの半導体発光素子がアレイ状に複数個配置された発光装置が知られている。例えば、特許文献1には、基板に搭載された複数の発光素子と、貫通孔が形成された型枠と、貫通孔に配置された蛍光体フィルタ板とを備える照明装置が開示されている。
特開2009-134965号公報
例えば、複数の発光素子が並置された発光装置においては、当該複数の発光素子を個別に駆動することを考慮すると、1の素子から放出された光が他の素子(例えば消灯中の素子)の光路上を進む光のクロストークは少ないことが好ましい。一方、各素子を駆動した場合には、隣接する素子間の非発光領域に対応した暗線(ダークライン)の形成が抑制されることが好ましい。
また、面発光レーザは、高出力であり、省スペースでアレイ化することが可能な発光素子であるが、アレイ化された面発光レーザ装置においても、上記したクロストーク及びダークラインの抑制が図られることが好ましい。また、面発光レーザ装置は、例えば発光ダイオード(LED)に比べて発熱が大きいため、高い放熱性能を有していることが好ましい。
本発明は上記した点に鑑みてなされたものであり、複数の面発光レーザ素子を含み、光のクロストーク及びダークラインの発生が大幅に抑制された面発光レーザ装置を提供することを目的としている。また、本発明は、複数の面発光レーザ素子を含み、高い放熱性能を有する面発光レーザ装置を提供することを目的としている。
本発明による面発光レーザ装置は、搭載基板と、搭載基板上に並置され、各々が上面に凹部を有する複数の面発光レーザ素子からなる面発光レーザアレイと、各々が、複数の面発光レーザ素子の凹部の内壁面上に形成されかつ凹部の底部に開口部を有する複数の光反射膜と、各々が、複数の光反射膜の開口部を覆いかつ複数の面発光レーザ素子の凹部を充填するように形成された複数の波長変換体と、を有することを特徴としている。
(a)は、実施例1に係る面発光レーザ装置の模式的な斜視図であり、(b)は、実施例1に係る面発光レーザ装置の断面図である。 (a)は、実施例1に係る面発光レーザ装置における発光セグメントの断面図であり、(b)は、当該発光セグメント内の光の進路を模式的に示す図である。 (a)〜(d)は、実施例1に係る面発光レーザ装置の製造方法の各工程を示す図である。 (a)〜(c)は、実施例1に係る面発光レーザ装置の製造方法の各工程を示す図である。 実施例2に係る面発光レーザ装置の断面図である。
以下、本発明の実施例について詳細に説明する。
図1(a)は、実施例1に係る面発光レーザ装置(以下、単にレーザ装置と称する)10の模式的な斜視図である。面発光レーザ装置10は、搭載基板11上に並置された複数の垂直共振器型面発光レーザ(VCSEL:Vertical Cavity Surface Emitting Laser)素子(以下、単に面発光レーザ素子又はレーザ素子と称する)12を含む面発光レーザアレイ(以下、単にレーザアレイと称する)20を有する。なお、図の明確さのため、図1(a)には一部のレーザ素子12のみを示している。
また、レーザ装置10は、レーザアレイ20上に設けられ、レーザ素子12の各々に対応する複数の波長変換体13を有する。波長変換体13の各々は、対応するレーザ素子12から出射された光を受ける受光部13Aを有し、受光部13Aを介して入射した光に対して波長変換を行う。なお、本実施例においては、受光部13Aは波長変換体13の底面に設けられ、波長変換体13に入射した光は波長変換体13の上面から取り出される。
本実施例においては、レーザ装置10は、4行4列でマトリクス状に配置された16個のレーザ素子12と、レーザ素子12のそれぞれ上に形成され、4行4列でマトリクス状に配置された16個の波長変換体13とを有する。また、レーザ装置10は、レーザ素子12の各々に接続された共通端子14と、レーザ素子12のそれぞれに接続された個別端子15とを有する。
個別端子15の各々は、配線電極16を介してレーザ素子12の各々に個別に接続されている。レーザ素子12の各々は、共通端子14と個別端子15との間に電圧を印加することで発光動作を行う。本実施例においては、各個別端子15は互いに絶縁されており、これによって各レーザ素子12は独立して発光動作を行う。
なお、本実施例においては、レーザアレイ20は、最外部のレーザ素子12の側部に共通端子14との接続領域20Aを有する。なお、本実施例においては、レーザアレイ20は、矩形の上面形状を有する。また、共通端子14は、搭載基板11上におけるレーザアレイ20の互いに対向する側部の各々に設けられており、接続領域20Aはレーザ素子12を挟むようにレーザ素子12の両側部に設けられている。
図1(b)は、レーザ装置10の断面図である。図1(b)は、図1(a)のX−X線に沿った断面図であるが、その一部を図示している。図1(b)に示すように、まず、レーザアレイ20は、レーザ素子12の各々に共通の結晶成長用の基板(以下、成長基板と称する)21、第1の多層膜反射鏡(以下、第1の反射鏡と称する)22、半導体構造層23、電流狭窄層24及び第2の多層膜反射鏡(以下、第2の反射鏡と称する)25を有する。本実施例においては、成長基板21はGaN基板からなる。
まず、レーザアレイ20は、半導体構造層23と、半導体構造層23を挟んで互いに対向して形成された第1及び第2の反射鏡22及び25を有する。本実施例においては、半導体構造層23は、第1の半導体層23A、活性層23B及び第2の半導体層23Cが積層された構造を有する。半導体構造層23は、例えば、AlxInyGa1-x-yN(0≦x≦1、0≦y≦1、0≦x+y≦1)の組成を有する。
本実施例においては、活性層23Bは多重量子井戸構造を有する。また、本実施例においては、第1の半導体層23Aはn型半導体層であり、第2の半導体層23Cはp型半導体層である。共通端子14は接続電極(第2の接続電極)E2を介して第1の半導体層23Aに接続され、個別端子15は配線電極16を介して第2の半導体層23Cに接続されている。
また、本実施例においては、第1の反射鏡22は互いに屈折率の異なる半導体層が交互に積層されてなる分布ブラッグ反射器(DBR:Distributed Bragg Reflector)である。また、第2の反射鏡25は互いに屈折率の異なる誘電体層が交互に積層されてなるDBRである。また、電流狭窄層24は、半導体構造層23と第2の反射鏡25との間に形成され、レーザ素子12の各々に対応する電流狭窄部24Aを有する。電流狭窄層24は、例えばSiO2やSiNなどの絶縁材料からなる絶縁層であり、電流狭窄部24Aとして開口部AP2を有する。
また、本実施例においては、レーザアレイ20は、成長基板21の一方の主面上に、第1の反射鏡22、第1の半導体層23A、活性層23B、第2の半導体層23C、電流狭窄層24及び第2の反射鏡25が積層された構造を有する。また、レーザ装置10は、第2の反射鏡25側からレーザアレイ20が搭載基板11にフリップチップ実装された構造を有する。従って、本実施例においては、レーザ素子12の各々の上面は成長基板21の表面(他方の主面)である。なお、搭載基板11は、例えば、Si、AlN又はSiCなどの高い熱伝導性を有する材料からなる。
図1(b)に示すように、レーザアレイ20の上面には、レーザ素子12の各々に対応する凹部12Aが設けられている。本実施例においては、レーザ素子12の各々の領域上における成長基板21の表面に凹部12Aが設けられている。また、凹部12Aの内壁面上には光反射膜12Bが形成されている。光反射膜12Bは、凹部12Aの内壁面を覆い、凹部12Aの底部に凹部12Aの底面を部分的に露出させる開口部AP1を有する。
また、波長変換体13は、光反射膜12Bの開口部AP1を覆い、レーザ素子12の凹部12A内に充填されている。波長変換体13は、例えば蛍光体粒子及び光散乱粒子を含む樹脂成形体からなる。本実施例においては、波長変換体13は、光反射膜12Bの開口部AP1においてレーザ素子12に接触している。なお、光反射膜12Bの開口部AP1は、レーザ素子12における出光部として機能するとともに、波長変換体13の受光部13Aとして機能する。
換言すれば、レーザ装置10は、搭載基板11上に並置され、各々が上面に凹部12Aを有する複数のレーザ素子12と、各々がレーザ素子12の各々の凹部12Aの内壁面上に形成されかつ凹部12Aの底部に開口部AP1を有する複数の光反射膜12Aと、各々が光反射膜12Bの開口部AP1を覆いかつレーザ素子12の凹部12A内を充填するように形成された複数の波長変換体13とを有する。
また、本実施例においては、受光部13Aとしての光反射膜12Bの開口部AP1と、電流狭窄部24Aとしての電流狭窄層24の開口部AP2とは、搭載基板11に垂直な方向において同軸に配置されている。また、本実施例においては、開口部AP1及びAP2は円柱形状又は円錐台形状を有する。なお、開口部AP1及びAP2の形状は円形に限定されず、例えば楕円形状や多角形状を有していてもよい。
また、本実施例においては、レーザ素子12の凹部12Aは、レーザ素子12の上面12において側面が隣接する他の凹部12Aに接する角錐台形状を有する。本実施例においては、凹部12Aの各々は、搭載基板11に向かって開口面積が小となる角錐台形状を有し、素子12Aの上面において辺が隣接する凹部12Aの辺に接するように形成されている。
なお、本実施例においては、凹部12Aは、上面視において矩形の形状を有し(すなわち四角錐台形状を有し)、受光部13A(開口部AP1)は凹部12Aの底面の中央部に配置されている。なお、凹部12Aの形状は四角錐台形状に限定されず、例えば三角錐台形状や六角錐台形状を有していてもよい。
また、本実施例においては、配線電極16の各々は、電流狭窄部24A(開口部AP2)及び受光部13A(開口部AP1)の位置にそれぞれ対応して半導体構造層23(本実施例においては第2の半導体層23C)に接続されている。
共通端子14及び1つの個別端子15(配線電極16)間に印加された電流は、対応する電流狭窄部24Aから半導体構造層23内を流れる。そして、活性層23B内で放出された光は第1及び第2の反射鏡22及び25間で増幅されてレーザ発振を行い、当該電流狭窄部24Aの直上の受光部13Aから波長変換体13に入射する。波長変換体13に入射した光はその波長が変換され、その上面から出射される。このように、1つのレーザ素子12及びこれに対応する波長変換体13は、1つの発光セグメントESを構成する。レーザ装置10は、発光セグメントES毎に個別に駆動可能な構成を有する。
図2(a)は、1つのレーザ素子12(1つの発光セグメントES)のより詳細な構造を示す断面図である。図2(a)は、図1(b)の破線で囲まれた部分を拡大して示す部分拡大断面図である。図2(a)を用いて、レーザ素子12、光反射膜12B及び波長変換体13の構成についてより詳細に説明する。
まず、レーザ素子12は、電流狭窄層24の開口部AP2(電流狭窄部24A)から露出した第2の半導体層23Cの表面に接続された接続電極(第1の接続電極)E1を有する。接続電極E1は開口部AP2を埋め込みつつ電流狭窄層24上に形成されている。接続電極E1は、例えばITOやIZOなどの透光材料からなる。
また、第2の反射鏡25は接続電極E1上に形成され、接続電極E1を部分的に露出させる貫通孔を有する。レーザ素子12は、当該貫通孔を介して接続電極E1に接続されたパッド電極12Dを有する。パッド電極12Dは当該貫通孔を埋め込みつつ第2の反射鏡25上に形成されている。配線電極16は、パッド電極12Dに電気的に接続されている。
また、レーザ素子12の凹部12Aは、本実施例においては角錐台形状を有する。従って、凹部12Aは、底面12A1及び側面12A2を有する。また、側面12A2は、レーザ素子12の上面から底面12A1(搭載基板11)に向かう順テーパ形状を有する。また、本実施例においては、凹部12Aは、側面12A2が他の凹部12の側面12A2に接している。
次に、光反射膜12Bは、本実施例においては凹部12Aの底面12A1及び側面12A2上に形成され、底面12A1上に開口部AP1を有する。また、本実施例においては、レーザ装置10は、光反射膜12Bと凹部12Aの内壁面との間に光吸収膜12Eを有する。
すなわち、本実施例においては、凹部12Aの内壁面上に光吸収膜12Eが形成され、光吸収膜12E上に光反射膜12Bが形成されている。本実施例においては、光吸収膜12Eは、光反射膜12Bの開口部AP1と同一サイズ及び同一形状の開口部を有する。光反射膜12Bは、例えばTi/Ag、Ti/Al又はITO/Agの薄膜のいずれかがこの順で積層された構造を有する。光吸収膜12Eは、例えばTi膜を有する。波長変換体13は、光反射膜12Bの開口部AP1を埋め込みつつ光反射膜12B上に形成されている。
なお、本実施例においては、波長変換体13の受光部13Aとなる光反射膜12Bの開口部AP1の開口径D1は、レーザ素子12における半導体構造層23と接続電極E1とのコンタクト部となる電流狭窄層24の開口部AP2の開口径D2以上の大きさを有する。なお、開口径D1及びD2は、例えば、レーザ素子12の全体層厚、開口部AP1及びAP2間の距離、並びに開口部AP1におけるビームの広がり角を考慮して調節することができる。光の取り出し効率を考慮すると、開口径D1を開口径D2以上とすることが好ましい。
また、波長変換体13の外形や厚さについては、例えば半導体構造層23の材料や蛍光体粒子の材料などを考慮して、所望の発光色が得られるように調節することができる。例えば、開口部AP2は2〜20μmの開口径D2を有し、開口部AP1は20〜40μmの開口径D1を有する。また、例えば、波長変換体13は、20〜300μmの厚さ、及び50〜400μmの幅及び長さを有する。
なお、本実施例においては、図2(a)に示すように、波長変換体13は、凹部12A及び光反射膜12B(光吸収膜12E)を介して、隣接する他のレーザ素子12の波長変換体13から離間している。具体的には、本実施例においては、波長変換体13は、その上部は外部に露出し、その一方で側部は凹部12A内において光反射膜12Bに囲まれている。従って、1つの波長変換体13は、隣接する他のレーザ素子12及びその波長変換体13には接触していない。
図2(b)は、レーザ素子12及び波長変換体13内における光の進路を模式的に示す図である。図2(b)は図2(a)と同様の断面図である。まず、レーザ素子12から出射されるレーザ光は、その大部分がコヒーレント性を持っているため、この大部分のコヒーレント光L1は開口部AP1に向かって直進し、波長変換体13に入射する。光L1は、その一部が波長変換体13内で蛍光体粒子や光散乱粒子に衝突し、波長が変換された光又は散乱された光となり、波長変換体13の上部から外部に出射される。また、蛍光体粒子などに衝突しなかった光L1はそのまま直進して波長変換体13の上部から出射される。これによって光の混色が生じ、混色された光を得ることができる。
次に、光L1のうち、波長変換体13の上面で反射された光L2は、波長変換体13の底面、すなわちレーザ素子12側に向かって進む。この光L2は、開口部AP1を除いて凹部12Aの内壁面のほぼ全面を覆う光反射膜12Bによって反射される。従って、光L2は再度波長変換体13の上面に向かって進み、波長変換体13から取り出される可能性が高い。また、凹部12Aの側面12A2上にも光反射膜12Bが設けられていることで、他の波長変換体13に光L1及びL2が進むことが抑制される。従って、波長変換体13に入射した光をクロストークを抑制しつつ外部に取り出すことができる。
一方、レーザ素子12から放出された光には、例えば発光ダイオードからの放出光のようなコヒーレント性を有しない成分が含まれる場合がある。このインコヒーレント光L3は活性層23Bから放射的に放出されるため、開口部AP1から外れた方向に進む可能性がある。しかし、この光L3はレーザ素子12側から光吸収膜12Eに入射する。この光L3は光吸収膜12Eによって吸収(減衰)されるか又は半導体構造層23側に戻されるか可能性が高い。従って、光L3が他の発光セグメントESの領域に進入すること、すなわち光のクロストークが抑制される。
このように、本実施例においては、まず、光反射膜12Bが開口部AP1を有して凹部12Aの底面12A1を覆っている。従って、レーザ光の特性を活用しつつ高効率で光を波長変換体13に入射させ、かつ波長変換体13から高い効率で光を取り出すことができる。また、光吸収膜12Eによって、光L3のようなインコヒーレント光の他の発光セグメントESへのクロストークを抑制することができる。また、波長変換体13が他の波長変換体13から離間していることで、光のクロストーク抑制効果は高まる。
また、光反射膜12Bは凹部12Aの側面12A2を覆うように形成されている。また、本実施例においては、凹部12Aの各々は、搭載基板11に向かって開口面積が小となる角錐台形状を有し、レーザ素子12の上面において辺が隣接する凹部12Aの辺に接するように形成されている。従って、凹部12Aの各々は、その側面12A2同士が上端において互いに接している。従って、発光セグメントES間(凹部12A間)の非発光領域、すなわちダークラインを形成する可能性のある領域の幅は、光反射膜12Bの膜厚程度とすることができる。従って、ダークラインの形成が抑制される。
従って、例えばレーザ装置10を照明用途に用いる場合、照射領域の明暗のコントラストが明確となり、また、照射領域にダークラインが形成されることが抑制され、照射領域全体を均一に照らすことが可能となる。従って、光のクロストーク及びダークラインの発生が大幅に抑制された面発光レーザ装置10を提供することができる。
また、本実施例においては、レーザ素子12及び波長変換体13は光反射膜12B又は光吸収膜12Eに接触している。また、レーザ素子12及び波長変換体13は、光反射膜12Bの開口部AP1において互いに接触している。これらが互いに接触していることで、レーザ素子12及び波長変換体13において生じ得る熱を効果的に放熱することができる。
具体的には、例えば、波長変換体13の開口部AP1の近傍では局所的に大きな発熱が起こることが懸念される。これに対し、波長変換体13は、開口部AP1以外の側面及び底面のほぼ全面が光反射膜12Bに接触している。従って、光反射膜12Bを高い放熱性の金属で形成することで、効果的に熱を逃がすことができる。
また、アレイ状に複数のレーザ素子12を配置する場合、この発熱が外部に逃げにくい場合がある。これに対し、本実施例においては、光反射膜12B又は光吸収膜12Eが隣接する光反射膜12B又は光吸収膜12Eに接触している。従って、光反射膜12B又は光吸収膜12Eを用いて、高効率で放熱を行うことができる。従って、高い放熱性能を有し、高信頼性かつ長寿命なレーザ装置10を提供することができる。
図3(a)〜(d)、及び図4(a)〜(c)は、レーザ装置10の製造方法を示す図である。図3(a)〜(d)及び図4(a)〜(c)は、各製造工程における基板等を模式的に示す断面図である。図3(a)〜(d)及び図4(a)〜(c)を用いて、レーザ装置10の製造方法について説明する。
[レーザアレイ20の形成工程]
図3(a)は、複数のレーザ素子12を含むレーザアレイ20となる発光構造体が形成された成長基板21の断面図である。本工程においては、成長基板21上に第1の反射鏡22、半導体構造層23(第1の半導体層23A、活性層23B及び第2の半導体層23C)、電流狭窄層24、第2の反射鏡25並びに各電極(図2(a)も併せて参照)を形成する。
本実施例においては、まず成長基板21としてGaN基板を準備し、GaN基板のC面上にバッファ層(図示せず)を形成した。次に、バッファ層上に高屈折率半導体層及び低屈折率半導体層を交互に複数回成長して第1の反射鏡22を形成した。続いて、第1の反射鏡22上に第1の半導体層23A、活性層23B及び第2の半導体層23Cを成長し、半導体構造層23を形成した。
次に、第2の半導体層23C上に、開口部AP2を有する電流狭窄層24を形成した。続いて、電流狭窄層24上に、接続電極E1、第2の反射鏡25及びパッド電極12Dを形成した。また、第2の半導体層23C側から第1の半導体層23Aに至る凹部を形成し、当該凹部において露出した第1の半導体層23Aの表面上に接続電極E2を形成した。このようにして、レーザ素子12を含むレーザアレイ20を形成した。
[搭載基板11の形成工程]
図3(b)は、共通端子14、個別端子15及び配線電極16が形成された搭載基板11を示す断面図である。本工程では、搭載基板11を準備し、搭載基板11上に共通端子14、個別端子15及び配線電極16を形成する。本実施例においては、搭載基板11上に、金属層を形成することで、共通端子14、個別端子15及び配線電極16を形成した。
[レーザアレイ20の搭載基板11への搭載工程]
図3(c)は、レーザアレイ20が接合された搭載基板11を示す断面図である。本工程では、搭載基板11にレーザアレイ20を接合する。具体的には、まず、レーザアレイ20上及び搭載基板11上に接合層(図示せず)を形成してこれらを互いに接合する。本実施例においては、パッド電極12D(図2(a)参照)と配線電極16を、また接続電極E2と共通端子14とを接触させ、これらの加熱及び圧着を行う。これによって、搭載基板11にレーザアレイ20を搭載する。
[凹部12Aの形成工程]
図3(d)は、凹部12Aが形成されたレーザ素子12を含む搭載基板11の断面図である。本工程では、電流狭窄層24の電流狭窄部24A(開口部AP2)の直上に底部を有するように、レーザアレイ20の上面(レーザ素子12の上面12S)に凹部12Aを形成する。本実施例においては、成長基板21の裏面を選択的に加工(除去)し、角錐台形状の凹部12Aをレーザ素子12毎に形成した。また、凹部12A同士が側面において接続されるように、四角錐台形状の凹部12Aを形成した。
[光反射膜12Bの形成工程]
図4(a)は、光反射膜12Bが形成されたレーザ素子12を含む搭載基板11の断面図である。本工程では、レーザ素子12の各々の凹部12Aの内壁面上に、開口部AP1を有する光反射膜12Bを形成する。具体的には、電流狭窄部24Aの直上に開口部AP1が形成されるように光反射膜12Bを形成する。本実施例においては、光反射膜12Bが凹部12Aの側壁上において他の光反射膜12Bに接触するように、一体的な光反射膜12Bを形成した。なお、本実施例においては、まず、凹部12Aの内壁面上に光吸収膜12E(図2(a)参照)を形成した後、光吸収膜12E上に光反射膜12Bを形成した。なお、開口部AP1における光の波長変換体13への入射を促進することを考慮すると、開口部AP1内における凹部12Aの底面上に反射防止膜(図示せず)を形成してもよい。
[波長変換体13の形成工程]
図4(b)は波長変換体13となる蛍光体含有体13Pが充填されたレーザ素子12を含む搭載基板11の断面図である。図4(c)は、波長変換体13が形成されたレーザ素子12を含む搭載基板11の断面図である。本工程では、まず、図4(b)に示すように、光反射膜12Bが形成されたレーザ素子12の凹部12A内に蛍光体含有体13Pを形成する。本実施例においては、凹部12A内を完全に埋め込み、レーザ素子12の上面から突出するように蛍光体含有体13Pを形成した。なお、本実施例においては、蛍光体粒子を含む硬化樹脂を充填し、これを硬化させることで蛍光体含有体13Pを形成した。
次に、図4(c)に示すように、レーザ素子12の上面から突出した蛍光体含有体13Pの上部を除去し、波長変換体13を形成する。本実施例においては、レーザ素子12の成長基板21を研磨し、これによって蛍光体含有体13Pの上部を部分的に除去しつつ、その上面を平坦化した。本実施例においては、光反射膜12Bを分離しないように成長基板21の研磨を行った。
上記した工程を経ることで、高出力、低クロストークであり、ダークラインの抑制された面発光レーザ装置10を製造することができる。
なお、本実施例においては、レーザアレイ20が接続領域20Aを有する場合について説明したが、レーザアレイ20は複数のレーザ素子12を有していればよい。また、レーザ素子12の各々が並列に接続され、個別に駆動可能なように構成されている場合について説明したが、レーザ素子12の接続構成はこれに限定されない。例えばレーザ素子12の各々は直列に接続されていてもよい。
また、本実施例においてはレーザ素子12がマトリクス状に配置される場合について説明したが、レーザ素子12の配置構成は一例に過ぎない。レーザ装置10は、搭載基板11上に複数のレーザ素子12を含むレーザアレイ20が形成されていればよい。例えば、レーザ素子12がハニカム状に配置されていてもよい。また、凹部12A、光反射膜12B及び波長変換体13の詳細構成及びレーザ素子12の層構成は一例に過ぎない。また、本実施例においては光吸収膜12Eが設けられる場合について説明したが、レーザ装置10は光吸収膜12Eを有していなくてもよい。
本実施例においては、レーザ装置10は、各々が上面に凹部12Aを有する複数のレーザ素子12からなるレーザアレイ20と、各々が凹部12Aの内壁面上に形成されかつ凹部12Aの底部に開口部AP1を有する複数の光反射膜12Bと、各々が開口部AP1を覆いかつ凹部12A内を充填するように形成された複数の波長変換体13と、を有する。従って、クロストークの発生及びダークラインの発生が大幅に抑制された高出力かつ高信頼性なレーザ装置10を提供することができる。
図5は、実施例2に係る面発光レーザ装置30の断面図である。図5は、レーザ装置30における図2(a)と同様の断面図である。レーザ装置20は、レーザ素子31の構成を除いてはレーザ装置10と同様の構成を有する。本実施例においては、レーザ素子31の各々は、その凹部31Aが内壁面に凹凸面31A1及び31A2を有する。光吸収膜12Eは凹凸面31A1及び31A2上に形成されている。
具体的には、レーザ素子31の凹部31Aは、凹部31Aの内壁面のうち、波長変換体13の受光部13Aとなる開口部AP1から露出した部分に平坦面31A3を有する。一方、凹部31Aは、凹部31Aの内壁面のうち、光吸収膜12Eが形成されている部分に凹凸面31A1及び31A2を有する。
光吸収膜12Eは、凹部31Aの凹凸面31A1及び31A2上に形成されている。なお、光吸収膜12Eは、凹凸面31A1及び31A2の凹凸構造を埋め込んで平坦化されている。光反射膜12Bはこの平坦化された光吸収膜12Eの上面上に形成されている。
凹部31A(凹凸面31A1及び31A2並びに平坦面31A3)は、例えば、一様に平坦な内壁面の凹部(凹部12A)を形成した後、その底面12A1の一部にマスクを形成し、当該マスクの上から凹部12Aの内壁面にウェットエッチングなどの凹凸加工を施すことで形成することができる。例えば、凹凸面31A1及び31A2は、GaN系半導体の結晶構造に由来する六角錐状の複数の突起からなる。なお、本実施例においては、凹凸加工を施した後、光吸収膜12E及び光反射膜12Bをこの順で凹部31A上に形成し、マスクを除去することで凹部31Aを形成した。
本実施例においては、レーザ素子31の凹部31Aがその内壁面と光吸収膜12Eとの界面に凹凸面31A1及び31A2を有する。従って、光吸収12Eに向かう光(図2(b)における光L3のような光)を高効率で光吸収膜12Eに入射させることができる。これによって光吸収膜12Eに向かう光の大部分を消滅又は減衰させることができ、光のクロストークを抑制することができる。従って、光のクロストークが抑制され、また、ダークラインの発生が抑制された高出力のレーザ装置30を提供することができる。
10、30 面発光レーザ装置
20 面発光レーザアレイ
12 面発光レーザ素子
12A 凹部
12B 光反射膜
12E 光吸収膜
13 波長変換体

Claims (8)

  1. 搭載基板と、
    前記搭載基板上に並置され、各々が上面に凹部を有する複数の面発光レーザ素子からなる面発光レーザアレイと、
    各々が、前記複数の面発光レーザ素子の前記凹部の内壁面上に形成されかつ前記凹部の底部に開口部を有する複数の光反射膜と、
    各々が、前記複数の光反射膜の前記開口部を覆いかつ前記複数の面発光レーザ素子の前記凹部を充填するように形成された複数の波長変換体と、を有することを特徴とする面発光レーザ装置。
  2. 前記複数の面発光レーザ素子の前記凹部の前記内壁面と前記複数の光反射膜との間に光吸収膜を有することを特徴とする請求項1に記載の面発光レーザ装置。
  3. 前記複数の面発光レーザ素子の前記凹部の各々は、前記複数の面発光レーザ素子の前記上面において側面が隣接する他の凹部の側面に接する角錐台形状を有し、
    前記複数の波長変換体は互いに離間していることを特徴とする請求項1又は2に記載の面発光レーザ装置。
  4. 前記複数の面発光レーザ素子の前記凹部は前記内壁面に凹凸面を有し、
    前記光吸収膜は前記凹凸面上に形成されていることを特徴とすることを特徴とする請求項2又は3に記載の面発光レーザ装置。
  5. 前記複数の波長変換体は、前記複数の光反射膜の前記開口部において面発光レーザ素子に接触していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の面発光レーザ装置。
  6. 前記面発光レーザアレイは、
    前記面発光レーザ素子の各々に共通の半導体構造層と、
    前記半導体構造層を挟んで互いに対向する第1及び第2の多層膜反射鏡と、
    前記第1の反射鏡と前記半導体構造層との間に形成され、前記面発光レーザ素子の各々に対応する電流狭窄部を有する電流狭窄層と、を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つに記載の面発光レーザ装置。
  7. 前記電流狭窄層は、前記電流狭窄部として開口部を有する絶縁層であり、
    前記絶縁層の前記開口部は、前記光反射膜の前記開口部と同軸に配置されていることを特徴とする請求項6に記載の面発光レーザ装置。
  8. 前記光反射膜の前記開口部は、前記絶縁層の前記開口部以上の開口径を有することを特徴とする請求項6又は7に記載の面発光レーザ装置。
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