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JP2017183808A - 水晶素子および水晶デバイス - Google Patents

水晶素子および水晶デバイス Download PDF

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JP2017183808A JP2016063932A JP2016063932A JP2017183808A JP 2017183808 A JP2017183808 A JP 2017183808A JP 2016063932 A JP2016063932 A JP 2016063932A JP 2016063932 A JP2016063932 A JP 2016063932A JP 2017183808 A JP2017183808 A JP 2017183808A
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excitation electrode
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祐介 森本
Yusuke Morimoto
祐介 森本
史朗 宮崎
Shiro Miyazaki
史朗 宮崎
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Kyocera Corp
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Abstract

【課題】励振電極部に挟まれている水晶片の一部から伝搬された振動が、凸部の側面に反射することが原因で生じる電気的特性の変化を低減させることができる水晶素子と水晶デバイスを提供する。
【解決手段】第一凸部122aと第二凸部122bを有する振動部122を備えている平面視して、略矩形形状となっているメサ形状の水晶片121と、振動部122の両主面に設けられている励振電極部126と、水晶片121の所定の一辺に沿って並んで設けられている引出部128と、励振電極部と引出部128とを接続している配線部127と、からなる水晶素子120であって、第一凸部122aおよび第二凸部122bは傾斜している側面を有しており、第一凸部122aの+X側に位置している側面と第二凸部122bの+X側に位置している側面が重なっており、第一凸部122aの−X側に位置する側面と第二凸部122bの−X側に位置する側面が重なっている。
【選択図】図6

Description

本発明は、水晶素子および水晶素子を有する水晶デバイスに関する。水晶デバイスは、例えば、水晶振動子または水晶発振器である。
水晶素子は、例えば、メサ型でかつ平面視して略矩形形状の水晶片と、水晶片に設けられた金属パターンとから構成されている。金属パターンは、一対の励振電極部、一対の引出部および一対の配線部からなる。一対の励振電極部は、水晶片の両主面に設けられている。一対の引出部は、水晶素子を素子搭載部材に実装するためのものであり、素子搭載部材の搭載パッドに対向して配置されている。一対の配線部は、一端が励振電極部に接続され、他端が引出部に接続されている。水晶素子は、引出部と素子搭載部材の搭載パッドとが導電性接着剤によって電気的に接着されることにより、水晶素子が片持ち梁のように支持され、素子搭載部材に実装される。
このような水晶素子で用いられる水晶片は、例えば、互いに対向する方向に突出している一対の凸部を含む振動部と、振動部より厚みが薄く振動部の外縁に沿って設けられている周辺部とを有している。このとき、水晶片の長辺は、水晶片の結晶軸の一つであるX軸に平行となっており、水晶片の短辺は、水晶片の結晶軸の一つであるZ軸を回転させたZ´軸に平行となっている。一方の凸部は、Z´軸に平行な向きでかつ水晶片の厚み方向に断面視したとき、一方の凸部の主面に対して傾斜している側面と一方の凸部の主面に対して垂直となっている側面とを有している。他方の凸部は、Z´軸に平行な向きでかつ水晶片の厚み方向に断面視したとき、
他方の凸部の主面に対して傾斜している側面と他方の凸部の主面に対して傾斜している側面とを有している。
厚み方向での平面視にて、一方の主面の凸部の主面に対して傾斜している側面と他方の主面の凸部の主面に対して垂直となっている側面とが重なるように配置されており、一方の主面の凸部の主面に対して垂直となっている側面と他方の主面の凸部の主面に対して垂直となっている側面とが重なるように配置されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−197621号公報
このような水晶素子は、金属パターンに交番電圧が印加されると一対の励振電極部に挟まれている水晶片の一部が振動する構成となっているが、このとき、一対の励振電極部に挟まれている振動は、平面視して、励振電極部の外縁から水晶片の外縁、具体的には、凸部の側面に向かう向きに伝搬している。水晶片の外縁、具体的には、凸部の側面にまで、振動が伝搬されると、振動は凸部の側面で反射される。
従来の水晶素子は、一方の凸部の主面と垂直となっている側面を有している一方の凸部および他方の凸部の主面と垂直となっている側面を有している他方の凸部を有している水晶片が用いられており、
励振電極部が水晶片の両主面、つまり、一方の凸部の主面および他方の凸部の主面に設けられている。このため、一対の励振電極部に挟まれている水晶片の一部から伝搬された振動が、凸部の主面と垂直な側面において、凸部の主面に対して傾斜している側面と比較して、反射する量が大きくなり、励振電極部に挟まれている水晶片の一部の振動と反射した振動とが結合してしまう。この結果、等価直列抵抗値が大きくなり電気的特性が悪化してしまう虞がある。
本発明では、励振電極部に挟まれている水晶片の一部から伝搬された振動が、凸部の側面に反射することが原因で生じる電気的特性の変化を低減させることができる水晶素子および水晶デバイスを提供することを目的とする。
前述した課題を解決するために、本発明に係る水晶素子は、互いに対向する方向に突出している第一凸部および第二凸部を有する振動部および振動部の外縁に沿って配置され振動部より厚みが薄い周辺部を備え、平面視して略矩形形状となっている水晶片と、第一凸部の上面および第二凸部の下面に設けられている一対の励振電極部と、
水晶片の所定の一辺に沿って並んで設けられている一対の引出部と、一端が励振電極部に接続されており、他端が引出部に接続されている配線部と、からなる水晶素子であって、第一凸部は、励振電極部が設けられている第一凸部の上面に対して傾斜している第一側面と、第一側面と所定の方向に対向し、
励振電極部が設けられている第一凸部の上面に対している第二側面と、を有し、第二凸部は、励振電極部が設けられている第二凸部の下面に対して傾斜している第三側面と、第三側面と所定方向に対向し、励振電極部が設けられている第二凸部の下面に対向している第四側面と、を有し、第一側面は、水晶片の厚み方向の平面視にて、第三側面と重なるように配置され、第二側面は、水晶片の厚み方向の平面視にて、第四側面と重なるように配置されている。
本発明に係る水晶素子は、互いに対向する方向に突出している第一凸部および第二凸部を有する振動部および振動部の外縁に沿って配置され振動部より厚みが薄い周辺部を備え、平面視して略矩形形状となっている水晶片と、第一凸部の上面および第二凸部の下面に設けられている一対の励振電極部と、水晶片の所定の一辺に沿って並んで設けられている一対の引出部と、一端が励振電極部に接続されており、他端が引出部に接続されている配線部と、からなる水晶素子であって、
第一凸部は、励振電極部が設けられている第一凸部の上面に対して傾斜している第一側面と、第一側面と所定の方向に対向し、励振電極部が設けられている第一凸部の上面に対している第二側面と、
を有し、第二凸部は、励振電極部が設けられている第二凸部の下面に対して傾斜している第三側面と、第三側面と所定方向に対向し、励振電極部が設けられている第二凸部の下面に対向している第四側面と、を有し、第一側面は、水晶片の厚み方向の平面視にて、第三側面と重なるように配置され、第二側面は、水晶片の厚み方向の平面視にて、第四側面と重なるように配置されている。従って、第一側面および第二側面が第一凸部の上面に対して傾斜しつつ、
第三側面および第四側面が第二凸部の下面に対して傾斜している状態となっている。このため、本発明に係る水晶素子では、第一側面または第二側面が第一凸部の上面に対し垂直となっている場合および第三側面または第四側面が第二凸部の下面に対し垂直となっている場合と比較して、
励振電極部に挟まれている部分から伝搬された振動が第一側面、第二側面、第三側面および第四側面で反射する量を軽減させることができ、第一側面、第二側面、第三側面および第四側面で反射した振動により電気的特性が悪化する量を抑制させることが可能となる。
本実施形態に係る水晶デバイスの斜視図である。 図1のA−A断面における断面図である。 (a)は、本実施形態に係る水晶素子の上面の平面図であり、(b)は、本実施形態に係る水晶素子の下面を上面から透視した平面透視図である。 (a)は、水晶片の上面の平面図であり、(b)は、水晶片の下面を上面から透視した平面透視図である。 凸部の主面と側面との角度を説明するための、図4(a)のB−B断面における断面図である。 水晶片の所定の他の一辺から側面までの距離を説明するための、図4(a)のB−B断面における断面図である。
図1は、本実施形態に係る水晶デバイスの斜視図であり、図2は、図1のA−A断面における断面図である。図3は、本実施形態に係る水晶素子120の平面図であり、図4は、水晶片121の平面図である。図5および図6は、B−B断面における水晶片121の断面図である。
(水晶デバイスの概略構成)
水晶デバイスは、例えば、全体として略直方体形状となっている電子部品である。水晶デバイスは、例えば、長辺または短辺の長さが、0.6mm〜2.0mmであり、上下方向の厚さが、0.2mm〜1.5mmとなっている。
水晶デバイスは、例えば、凹部が形成されている素子搭載部材110と、凹部に収容された水晶素子120と、凹部を塞ぐ蓋体130と、素子搭載部材110に水晶素子120を接着実装するための導電性接着剤140と、から構成される。
素子搭載部材110の凹部は、蓋体130によって封止され、その内部は、例えば、真空とされ、または適当なガス(例えば、窒素)が封入されている。
素子搭載部材110は、例えば、素子搭載部材110の主体となる基体110aと、基体110aの上面の縁部に沿って設けられている枠体110bと、水晶素子120を実装するための搭載パッド111と、水晶デバイスを不図示の回路基板等に実装するための外部端子112と、からなる。素子搭載部材110には、基体110aには、基体110aの上面の縁部に沿って枠状の枠体110bが設けられ、凹部が形成されている。
基体110aおよび枠体110bは、セラミック材料等の絶縁材料からなる。搭載パッド111および外部端子112は、例えば、金属等からなる導電層により構成されており、基体110a内に配置された導体(図示せず)によって互いに電気的に接続されている。蓋体130は、例えば、金属から構成され、素子搭載部材110、具体的には、枠体110bの上面にシーム溶接等により接合されている。
水晶素子120は、例えば、水晶片121に電圧を印加するための、一対の励振電極部123と、水晶素子120を搭載パッド111に実装するための一対の配線部127と、を有している。
水晶片121は、いわゆるATカット水晶片である。すなわち、水晶において、X軸(電気軸)、Y軸(機械軸)およびZ軸(光軸)からなる直交座標系XYZを、X軸回りに30°以上50°以下(一例として、35°15′)回転させて直交座標系XY´Z´を定義したとき、XZ´平面に平行に切り出された板状である。
一対の励振電極126および一対の配線部127は、金属等からなる導電性により構成されている。一対の励振電極部126は、例えば、水晶片121の両主面の中央側に設けられている。一対の配線部127は、例えば、励振電極部126からX軸方向の一方側(例えば、−X方向側)に延びており、水晶片121の所定の一辺の端部に沿って、一対の引出部128を有している。
水晶素子120は、主面を素子搭載部材110の基体110aの上面に対向させて、素子搭載部材110の凹部内に収容される。引出部128は、素子搭載部材110の基体110aに設けられている搭載パッド111に導電性接着材140により接着される。これにより、水晶素子120は、素子搭載部材110に片持ち梁のように支持されている。また、一対の励振電極部126は、素子搭載部材110の一対の搭載パッド111と電気的に接続され、ひいては、素子搭載部材110の複数の外部端子112のいずれか二つと電気的に接続される。
このようにして構成された水晶デバイスは、例えば、不図示の回路基板の実装面に素子搭載部材の下面を対向させて配置され、外部端子112が半田などにより回路基板のパッドに接合されることによって回路基板に実装される。回路基板には、例えば、発振回路が構成されている。発振回路は、外部端子112および搭載パッド111を介して一対の励振電極部126に交番電圧を印加して発振信号を生成する。このとき、発振回路は、例えば、水晶片121の厚みすべり振動のうち基本波振動を利用する。
(水晶素子の形状)
図3(a)は、水晶素子120の上面を平面視した平面図であり、図3(b)は、水晶素子120の下面を上面から透視した平面透視図である。また、図4(a)は、水晶片の上面を平面視した平面図であり、図4(b)は、水晶片121の下面を上面から平面透視した平面透視図である。図5および図6は、B−B断面における断面図である。
本実施形態では、水晶素子120を素子搭載部材110に実装した場合に、素子搭載部材110の基体110aの上面と略平行となっている面を主面とし、水晶素子120から素子搭載部材110の基体110aへ向かう向きを下方向、素子搭載部材110の基体110aから水晶素子120へ向かう向きを上方向として説明する。
素子搭載部材110の基体110aを向く水晶素子120の面を水晶素子120の下面とし、水晶素子120の下面と反対側を向く水晶素子120の面を水晶素子120の上面とし、水晶素子120の上面および水晶素子120の下面を水晶素子120の主面とする。同様に、素子搭載部材110aの基体110aを向く水晶片121の面を水晶片121の下面とし、水晶片121の下面と反対側を向く水晶片121の面を水晶片121の上面とし、水晶片121の上面および水晶片121の下面を水晶片121の主面とする。
同様に、素子搭載部材110aの基体110aを向く振動部122の面を振動部122の下面とし、振動部122の下面と反対側を向く振動部122の面を振動部122の上面とし、
振動部122の上面および振動部122の下面を振動部122の主面とする。
また、振動部122に備えられている凸部であって、素子搭載部材110aの基体110aと反対側に突出している凸部を第一凸部122aとし、素子搭載部材110aの基体110a側に突出している凸部を第二凸部122bとしている。このとき、素子搭載部材110aの基体110aの上面と略平行となっている第一凸部122aの面を第一凸部122aの主面とし、素子搭載部材110aの基体110aの上面と略平行となっている第二凸部122bの面を第二凸部122bの主面とする。
なお、振動部122aの上面および第一凸部122aの主面は同一の意味で用いており、水晶素子120の上面および水晶片121の上面は同一の意味で用いている。また、水晶素子120の上面、水晶片121の上面、振動部122の上面および第一凸部122aの主面は、同一平面上に位置している。また、振動部122aの下面および第二凸部122bの主面は同一の意味で用いており、水晶素子120の下面および水晶片121の下面は同一の意味で用いている。また、水晶素子120の下面、水晶片121の下面、振動部122の下面および第二凸部122bの主面は、同一平面上に位置している。
水晶素子120は、第一凸部122aおよび第二凸部122bを備えた水晶片121と、励振電極部126、配線部127および引出部128からなる金属パターン125と、から構成されている。
水晶片121は、いわゆるメサ型のものであり、互いに対向する方向に突出している第一凸部122aおよび第二凸部122bを有する振動部、傾斜部123および周辺部124から構成されている。このような形状にすることにより、平板状の水晶片を用いた場合と比較して、エネルギー閉じ込め効果を向上させることができ、ひいては、等価直列抵抗値を小さくすることができる。水晶片121の形状は、平面視すると、略矩形となっており、その主面は、X軸に平行な長辺およびZ´軸に平行な短辺を有する矩形である。このような水晶片121は、X軸方向を長手方向としている。
振動部122は、例えば、XZ´平面に平行な一対の主面を有する薄型直方体であり、その主面は、X軸に平行な長辺およびZ´軸に平行な短辺を有する矩形である。この振動部122の両主面(第一凸部122aの主面および第二凸部122bの主面)には、一対の励振電極部126が設けられている。この一対の励振電極部126に交番電圧を印加すると、励振電極部126に挟まれている振動部122の一部が逆圧電効果および圧電効果により、励振電極部126に挟まれている部分を厚みすべり振動させることができる。このとき、この厚みすべり振動は、励振電極部126に挟まれている部分から励振電極部126に挟まれていない振動部122の外縁側へも厚みすべり振動が伝搬している。
前述したように、本実施形態では、振動部122に備えられている凸部であって、素子搭載部材110aの基体110aと反対側に突出している凸部を第一凸部122aとし、素子搭載部材110aの基体110aの基体110a側に突出している凸部を第二凸部122bとしている。
第一凸部122aは、上側に突出している凸部である。第一凸部122aは、図3(a)に示したように、水晶片121の上面を平面視したとき、X軸に平行な長辺およびZ´軸に平行な短辺を有する矩形となっている。また、第一凸部122aの外縁に沿って傾斜部123(第一傾斜部123a)が設けられている。
第二凸部122bは、下側に突出している凸部である。第二凸部122bは、図3(b)に示したように、水晶片121の上面から水晶片121の下面を平面透視したとき、X軸に平行な長辺およびZ´軸に平行な短辺を有する矩形となっている。また、第二凸部122bの主面は、図4に示したように、第一凸部122aの主面と平行となっている。また、第二凸部122bの外縁に沿って傾斜部123(第二傾斜部123b)が設けられている。
傾斜部123は、第一傾斜部123aおよび第二傾斜部123bを有している。傾斜部123の上下方向の厚みは、図5および図6に示したように、水晶片121を断面視したとき、振動部122から周辺部124に向かう向きにつれて徐々に薄くなっている。第一傾斜部123aは、第一凸部122aの外縁に沿って設けられている傾斜部123の一部分である。第二傾斜部123bは、第二凸部122bの外縁に沿って設けられている傾斜部123の一部分である。
ここで、図5に示したように、XY´平面(X軸およびY´軸に平行な面)で水晶片121を断面視したとき、第一傾斜部123a(第一凸部122aに沿って設けられている傾斜部123)であって、+X軸方向に位置する側面を第一側面S11とし、第一傾斜部123aであって−X軸方向に位置する側面を第二側面S12とする。また、図4および図5に示したように、XY´平面で水晶片121を断面視したとき、第二傾斜部123b(第二凸部122bに沿って設けられている傾斜部123)であって、+X軸方向に位置している側面を第三側面S13とし、第二傾斜部123bであって、−X軸方向に位置する側面を第四側面S14とする。
第一側面S11は、図5に示したように、水晶片121の上面を平面視したとき、第一傾斜部123aのZ´軸と平行になっている面のうち+X軸側に位置している面である。つまり、第一側面S11は、第一凸部122aの主面(振動部122の上面)の中心CUを通過するX軸に垂直な仮想線CLUに対して、X軸の正の方向側に位置している。第一側面S11と第一凸部122aの主面とがなす角度は、鈍角(90°より大きく180°より小さい角度)となっており、具体的には、135°〜155°となっている。
第二側面S12は、図5に示したように、水晶片121の上面を平面視したとき、第一傾斜部123aのZ´軸に平行となっている面のうち−X軸側に位置している面である。つまり、第二側面S12は、第一凸部122aの主面(振動部122の上面)の中心CUを通過するX軸に垂直な仮想線CLUに対して、X軸の負の方向側に位置している。第二側面S12と第一凸部122aの主面とがなす角度は、鈍角(90°より大きく180°より小さい角度)となっており、具体的には、150°〜170°となっている。
第三側面S13は、図5に示したように、水晶片121の上面から下面を平面透視したとき、第二傾斜部123bのZ´軸に平行となっている面のうち+X軸側に位置している面である。つまり、第三側面S13は、第二凸部122bの主面(振動部122の下面)の中心CDを通過するX軸に垂直な仮想線CLDに対して、X軸の正の方向側に位置している。第三側面S13と第二凸部122bの主面とがなす角度は、鈍角(90°より大きく180°より小さい角度)となっており、具体的には、150°〜170°となっている。また、図5および図6に示したように、XY´平面(X軸およびY´軸に平行な面)で水晶片121を断面視したとき、第三側面S13は、第一側面S11と上下に重なる位置に位置している。
第四側面S14は、5に示したように、水晶片121の上面から下面を平面透視したとき、第二傾斜部123bのZ´軸に平行となっている面のうち−X軸側に位置している面である。つまり、第三側面S14は、第二凸部122bの主面(振動部122の下面)の中心CDを通過するX軸に垂直な仮想線CLDに対して、X軸の負の方向側に位置している。第四側面S14と第二凸部122bの主面とがなす角度は、鈍角(90°より大きく180°より小さい角度)となっており、具体的には、135°〜155°となっている。また、図5および図6に示したように、XY´平面(X軸およびY´軸に平行な面)で水晶片121を断面視したとき、第四側面S14は、第二側面S12と上下方向に重なる位置に位置している。
従って、図5および図6に示したように、水晶片121を断面視した場合、第一側面S11と第三側面S13とが上下方向に位置しつつ、第二側面S12と第四側面S14とが上下方向に位置している。別の観点では、水晶片121を平面透視した場合、第一側面S11と第三側面S13とが重なりつつ、第二側面S12と第四側面S14とが重なっている。このようにすることで、励振電極部126に挟まれている部分から、水晶素子120を平面視して、励振電極部126の外縁から振動部122の外縁に向かう方向に伝搬した振動が場合、伝搬方向と側面(第一側面S11、第二側面S12、第三側面S13または第四側面S14)とがなす角度を、
側面(第一側面、第二側面、第三側面または第四側面)が垂直となっている場合と比較して小さくすることができるので、第一側面S11、第二側面S12、第三側面S13および第四側面S14で反射する量を軽減させることができ、第一側面S11、第二側面S12、第三側面S13および第四側面S14で反射した振動により電気的特性が悪化する量を抑制させることが可能となる。
また、本実施形態の水晶片121では、XY´平面(X軸およびY´軸に平行な面)で断面視した場合に、第一側面S11と第三側面S13とが上下方向に位置しつつ、第二側面S12と第四側面S14とが上下方向に位置している。つまり、水晶片121は、平面視して、 前記第一側面S11が、第一凸部122aの主面の中心CUを通過しX軸に垂直な仮想線CLUに対して、X軸の正の方向側に位置し、第二側面S12が、第一凸部122aの主面の中心CUを通過し、X軸に垂直な仮想線CLUに対して、X軸の負の方向側に位置し、第三側面S13が、第二凸部122bの主面の中心CDを通過し、
X軸に垂直な仮想線CLDに対して、X軸の正の方向側に位置し、第四側面S14が、第二凸部122bの主面の中心CDを通過し、
X軸に垂直な仮想線CLDに対して、X軸の負の方向側に位置している。このようにすることで、側面(第一側面S11、第二側面S12、第三側面S13または第四側面S14)で反射された振動が低減されることにより励振電極部126に挟まれている部分の厚みすべり振動へ与える影響を低減させることができ、電気的特性が悪化する量を抑制することができる。一般的に、励振電極部126に電圧を印加し、励振電極部126に挟まれている振動部122の一部を厚みすべり振動させたとき、その振動変位は、X軸に平行な方向の中心部が最も大きくなっている。このため、X軸に平行な向きで側面から反射され伝搬された振動は、励振電極部126に挟まれている部分の厚みすべり振動に影響を与えやすくなっている。つまり、
本実施形態では、XY´平面(X軸およびY´軸に平行な面)で断面視した場合に、第一側面S11と第三側面S13とが上下方向に位置しつつ、第二側面S12と第四側面S14とが上下方向に位置させることで、Z´Y´平面で断面視した場合に上下方向を位置させる場合と比較して、より、側面(第一側面S11、第二側面S12、第三側面S13または第四側面S14)で反射された振動が低減されることにより、励振電極部126で挟まれている部分の厚みすべり振動に与える影響を低減させることができ、電気的特性が悪化する量を抑制することができる。
また、本実施形態の水晶片121では、XY´平面(X軸およびY´軸に平行な面)で断面視した場合に、第一凸部122aの主面と第一側面S11とがなす角度が鈍角(90°より大きく180°より小さい角度)となっており、第一凸部122aの主面と第二側面S12とがなす角度が鈍角となっており、第二凸部122bの主面と第三側面S13とがなす角度が鈍角となっており、第二凸部122bの主面と第四側面S14とがなす角度が鈍角となっている。このようにすることで、励振電極部126に挟まれている部分から、水晶素子120を平面視して、励振電極部126の外縁から振動部122の外縁に向かう方向に伝搬した場合、
伝搬方向と側面(第一側面S11、第二側面S12、第三側面S13または第四側面S14)とがなす角度を、側面(第一側面、第二側面、第三側面または第四側面)が垂直となっている場合と比較して、さらに、小さくすることができるので、第一側面S11、第二側面S12、第三側面S13および第四側面S14で反射する量を軽減させることができ、第一側面S11、第二側面S12、第三側面S13および第四側面S14で反射した振動により電気的特性が悪化する量をより抑制させることが可能となる。
具体的には、本実施形態に係る水晶片121では、第一凸部122aの主面と第一側面S11となす角度が135°〜155°となっており、第一凸部122aの主面と第二側面S12となす角度が150°〜170°となっており、第二凸部122bの主面と第三側面S13となす角度が150°〜170°となっており、第二凸部122bの主面と第四側面S14となす角度が135°〜155°となっている。このようにすることで、励振電極部126に電圧を印加し、励振電極部126で挟まれている振動部122の一部を厚みすべり振動させた場合、より、側面(第一側面S11、第二側面S12、第三側面S13または第四側面S14)で反射される振動がX軸と平行な方向に反射される量を低減させることができ、
電気的特性が悪化する量をより抑制することができる。特に、側面との角度および厚みすべり振動の伝搬の仕方は、水晶ウエハのカットアングルによって決定されるため、本実施形態では、このように、側面の角度を決めることにより、電気的特性が悪化する量を抑制している。なお、なす角度の公差は、±3°以内となっている。
周辺部124は、水晶片121を平面視して、傾斜部123の外縁に沿って設けられている。周辺部124の上下方向の厚みは、振動部122の上下方向の厚み(第一凸部122aの主面から第二凸部122bの主面までの距離)と比較して薄くなっている。
図4(a)に示したように、水晶片121の上面を平面視すると、水晶片121の所定の他の一辺(引出部128が並んで設けられている水晶片121の所定の一辺と対向する辺)から、X軸の正の方向側に位置している第一側面S11までの距離D11(+)は、水晶片121の所定の他の一辺から、X軸の負の方向側に位置している第一側面S11までの距離D11(−)までの距離より短くなっている。また、水晶片121の所定の他の一辺から、X軸の正の方向側に位置している第二側面D12までの距離D12(+)は、水晶片121の所定の他の一辺から、X軸の負の方向側に位置している第二側面S12までの距離D12(−)までの距離より、短くなっている。
図4(b)に示したように、水晶片121の下面を上面側から平面透視すると、水晶片121の所定の他の一辺から、X軸の正の方向側に位置している第三側面S13までの距離D13(+)は、水晶片121の所定の他の一辺から、X軸の負の方向側に位置している第三側面S13までの距離D13(−)までの距離より短くなっている。また、水晶片121の所定の他の一辺から、X軸の正の方向側に位置している第四側面S14までの距離D14(+)は、水晶片121の所定の他の一辺から、X軸の負の方向側に位置している第四側面S14までの距離D14(−)までの距離より、短くなっている。
水晶片121は、図4および図6に示したように、水晶片121の所定の他の一辺から、X軸の正の方向側に位置している第三側面S13までの距離D13(+)が、水晶片121の所定の他の一辺から、X軸の負の方向側に位置している第一側面S11までの距離D11(−)までの距離よりも短くなっている。また、図4および図6に示したように、水晶片121の所定の他の一辺から、X軸の正の方向側に位置している第四側面S14までの距離D14(+)が、水晶片121の所定の他の一辺から、X軸の負の方向側に位置している第二側面S12までの距離D12(−)よりも短くなっている。つまり、水晶片121は、仮想線CLU、
CLDよりX軸の正の方向側に位置するX軸に垂直な辺を水晶片121の所定の他の一辺としたとき、所定の他の一辺と、所定の他の一辺に近い第三側面S13の辺との距離(D13(+))が、所定の他の一辺と所定の他の一辺から離れている第一側面S11の辺との距離(D11(−))より、短くなっており、所定の他の一辺と、所定の他の一辺に近い第四側面S14の辺との距離(D14(+))が、所定の他の一辺と所定の他の一辺から離れている第二側面S12の辺との距離(D12(−))より、短くなっている。
このようにすることで、水晶片121を断面視した場合、第一側面S11と第三側面S13とが上下方向に位置しつつ、第二側面S12と第四側面S14とが上下方向に位置させることができる。別の観点では、水晶片121を平面透視した場合、第一側面S11と第三側面S12とが重なりつつ、第二側面S12と第四側面S14とが重なるようにすることができる。つまり、このようにすることで、励振電極部126に挟まれている部分から、水晶素子120を平面視して、励振電極部126の外縁から振動部122の外縁に向かう方向に伝搬した場合、伝搬方向と側面(第一側面S11、第二側面S12、第三側面S13または第四側面S14)とがなす角度を、
側面(第一側面、第二側面、第三側面または第四側面)が垂直となっている場合と比較して小さくすることができるので、第一側面S11、第二側面S12、第三側面S13および第四側面S14で反射する量を軽減させることができ、第一側面S11、第二側面S12、第三側面S13および第四側面S14で反射した振動により電気的特性が悪化する量を抑制させることが可能となる。
水晶片121は、水晶片121の所定の他の一辺から、X軸の負の方向側に位置している第一側面S11までの距離D11(−)と、水晶片121の所定の他の一辺から、X軸の負の方向側に位置している第三側面S13までの距離D13(−)とが等しくなっている。つまり、水晶片121は、所定の他の一辺と、所定の他の一辺から遠い第一側面S11の辺との距離(D11(−))が、所定の他の一辺と、所定の他の一辺から遠い第三側面S13の辺との距離(D13(−))と等しくなっており、所定の他の一辺と、所定の他の一辺に近い第二側面S12の辺との距離(D14(+))が、所定の他の一辺と、所定の他の一辺に近い第四側面S14の辺との距離(D12(+))と等しくなっている。
また、水晶片121は、水晶片121の所定の他の一辺からX軸の正の方向側に位置している第二側面S12のまでの距離D12(+)と、水晶片121の所定の他の一辺から、X軸の正の方向側に位置している第四側面S14までの距離D14(+)とが等しくなっている。このようにすることで、水晶素子120を平面透視した場合、X軸の負の方向側に位置している第一側面S11とX軸の負の方向側に位置している第三側面S13とを重なりつつ、X軸の正の方向側に位置している第二側面S12とX軸の正の方向側に位置している第四側面S24とを重なるようにすることができ、第一側面S11、
第二側面S12、第三側面S13および第四側面S14で反射する量を軽減させることが可能となる。この結果、第一側面S11、第二側面S12、第三側面S13および第四側面S14で反射した振動により電気的特性が悪化する量を抑制させることが可能となる。
ここで、このような水晶片121の形成方法について説明する。このような水晶片121の形成方法は、例えば、水晶ウエハ用意工程、第一エッチング工程および第二エッチング工程から構成される。水晶ウエハ用意工程では、まず、互いに直交しているX軸とY軸とZ軸とからなる結晶軸を有した水晶ウエハを用意する。このとき、水晶ウエハの上下方向の厚みは、振動部122の上下方向の厚みと同じとなっている。また、水晶ウエハの主面が振動部122の主面と同じカットアングルとなるようになっている。従って、水晶ウエハの主面は、X軸とZ軸とに平行となっている面を、X軸を中心に、X軸の負の方向を見て反時計回りに所定の角度回転させた面と平行となっている。第一エッチング工程では、
フォトリソグラフィー技術およびエッチング技術が用いられる。まず、水晶ウエハの両主面上に保護金属膜が設けられ、この保護金属膜上に感光性レジストが塗布され、所定のパターンに露光・現像される。このとき、水晶ウエハを平面視すると、振動部122となる部分には感光性レジストが残っており、傾斜部123および周辺部124となる部分には感光性レジストが残っていない。その後、所定のエッチング溶液に浸漬させ、エッチングされた水晶ウエハの上下方向の厚みが周辺部124の上下方向の厚みとなるまで、水晶ウエハをエッチングする。最後に、水晶ウエハに残っている感光性レジストおよび保護金属膜を剥離させる。第二エッチング工程では、第一エッチング工程後の水晶ウエハの両主面に保護金属膜を設け、
保護金属膜上に感光性レジストを塗布し、所定のパターンに露光・現像する。このとき、水晶ウエハを平面視すると、水晶片121となる部分には感光性レジストが残っている。その後、所定のエッチング溶液に浸漬させ、水晶ウエハをエッチングする。上述したようにすることで、複数の水晶片121がその一部が連結された状態で水晶ウエハ内に形成することができる。
次に、水晶片121の各寸法の実施例について説明する。水晶片121は、平面視して、略矩形形状となっており、長辺の寸法が、0.4mm〜1.0mmとなっており、短辺の寸法が、0.3mm〜0.7mmとなっている。第一凸部122aの主面は、略矩形形状となっており、水晶片121の長辺に平行な寸法が、0.2mm〜0.8mmとなっており、水晶片121の短辺に平行な寸法が、0.2mm〜0.6mmとなっている。第二凸部122bの主面は、略矩形形状となっており、水晶片121の長辺に平行な寸法が、0.2mm〜0.8mmとなっており、水晶片121の短辺に平行な寸法が、0.2mm〜0.6mmとなっている。第一凸部122aの主面から第二凸部122bまでの距離(振動部122の上下方向の厚み)は、
30μm〜70μmとなっている。また、周辺部124の上下方向の厚みは、10μm〜65μmとなっている。
水晶片121の所定の他の一辺から、X軸の正の方向側に位置している第一側面S11までの距離D11(+)は、2μm〜199μmとなっており、水晶片121の所定の他の一辺から、X軸の負の方向側に位置している第一側面S11までの距離D11(−)は、30μm〜200μmとなっている。水晶片121の所定の他の一辺から、X軸の正の方向側に位置している第二側面S12までの距離D12(+)は、230μm〜900μmとなっており、水晶片121の所定の他の一辺から、X軸の負の方向側に位置している第二側面S12までの距離D12(−)は、231μm〜952μmとなっている。水晶片121の所定の他の一辺から、X軸の正の方向側に位置している第三側面S13までの距離D13(+)は、2μm〜199μmとなっており、水晶片121の所定の他の一辺から、
X軸の負の方向側に位置している第三側面S13までの距離D13(−)は、30μm〜200μmとなっている。水晶片121の所定の他の一辺から、X軸の正の方向側に位置している第四側面S14までの距離D14(+)は、230μm〜900μmとなっており、水晶片121の所定の他の一辺から、X軸の負の方向側に位置している第四側面S14までの距離D14(−)は、231μm〜965μmとなっている。
このような水晶片121に設けられている金属パターン125は、水晶素子120の外部から電圧を印加するためのものである。金属パターン125は、一層となっていてもよいし、複数の金属層が積層されていてもよい。金属パターン125は、特に図示しないが、例えば、第一金属層と、第一金属層上に積層されている第二金属層と、からなる。第一金属層は、水晶と密着性のよい金属が用いられ、例えば、ニッケル、クロムまたはチタンのいずれか一つが用いられる。水晶と密着性のよい金属を用いることで、水晶と密着しにくい金属材料を第二金属層に用いることができる。第二金属層は、例えば、金、金を含む合金、銀または銀を含む合金のいずれか一つが用いられる。このように第二金属層には、金属材料の中で電気抵抗率が比較的低く、安定した材料が用いられる。電気抵抗率が比較的低い材料を用いることで、
金属パターン125自身の抵抗率を低くすることができ、この結果、水晶素子120の等価直列抵抗値が大きくなることを低減させることが可能となる。また、安定した金属材料を第二金属層に用いることで、水晶素子120の周囲の空気と反応し金属パターン125の重さが変化した結果、水晶素子120の周波数が変化することを低減させることができる。
励振電極部126は、振動部122に電圧を印加するためのものである。励振電極部126は、一対となっており、振動部122の上面(第一凸部122aの主面)に一方の励振電極部126が設けられ、振動部122の下面(第二凸部122bの主面)に他方の励振電極部126が設けられている。励振電極部126は、水晶素子120を平面視して、略矩形形状となっている。また、一方の励振電極部126は、一方の励振電極部126の外縁が第一凸部122の外縁より内側に位置するように設けられており、他方の励振電極部126は、他方の励振電極部126の外縁が第二凸部122bの外縁より内側に位置するように設けられている。
配線部127は、一対となっており、励振電極部126に電圧を印加させるためのものであり、水晶片121の表面に設けられている。配線部127は、一端が励振電極部126に接続されており、他端が水晶片121の所定の一辺に沿って設けられている引出部128に接続されている。
引出部128は、配線部127に接続されている。引出部128は、水晶素子120を水晶デバイスとして用いる場合、導電性接着剤140によって、基体110aの上面に設けられている搭載パッド111と電気的に接着される。引出部128は、一対となっており、水晶片121の所定の一辺に沿って二つ並んで設けられている。
ここで、励振電極部126、配線部127および引出部128からなる金属パターン125を水晶片121に形成する方法について説明する。ここでは、金属パターン125を、フォトリソグラフィー技術およびエッチング技術を用いて、一体的に形成する場合を例に説明する。まず、水晶片121となる部分が連結されている状態の水晶ウエハを用意し、この水晶ウエハの両主面に金属パターン125となる金属膜を形成する。次に、この金属膜上に感光性レジストを塗布し、所定のパターンに露光・現像する。このとき、現像後、金属パターン124となる部分には感光性レジストが残っている状態となっている。その後、所定のエッチング溶液に浸漬させ、感光性レジストが残っていない部分の金属膜を除去し、最後に、残っている感光性レジストを除去する。このようにすることで、
水晶片121の所定の部分に金属パターン125を形成している。なお、励振電極部126、配線部127および引出部128を同時に形成している場合について説明しているが、それぞれ別々に形成してもよいし、フォトリソグラフィー技術およびエッチング技術を用いずに、スパッタリング技術または蒸着技術を用いて形成してもよいし、フォトリソグラフィー技術およびエッチング技術と、スパッタリング技術または蒸着技術を組み合わせて形成してもよい。
本実施形態に係る水晶素子120は、互いに対向する方向に突出している第一凸部122aおよび第二凸部122bを有する振動部122および振動部122の外縁に沿って配置され振動部122より厚みが薄い周辺部124を備え、平面視して略矩形形状となっている水晶片121と、第一凸部122aの上面および第二凸部122bの下面に設けられている一対の励振電極部126と、水晶片121の所定の一辺に沿って並んで設けられている一対の引出部128と、一端が励振電極部126に接続されており、他端が引出部128に接続されている配線部127と、からなる。また、第一凸部122aは、励振電極部126が設けられている第一凸部122aの上面に対して傾斜している第一側面S11と、第一側面S11と所定の方向に対向し、
励振電極部126が設けられている第一凸部122aの上面に対している第二側面S12と、を有し、第二凸部122bは、励振電極部126が設けられている第二凸部122bの下面に対して傾斜している第三側面S13と、第三側面S13と所定方向に対向し、励振電極部126が設けられている第二凸部122bの下面に対向している第四側面S14と、を有し、第一側面S11は、水晶片121の厚み方向の平面視にて、第三側面S13と重なるように配置され、第二側面S12は、水晶片121の厚み方向の平面視にて、第四側面S14と重なるように配置されている。
このようにすることで、励振電極部126に挟まれている部分から、水晶素子120を平面視して、励振電極部126の外縁から振動部122の外縁に向かう方向に伝搬した場合、伝搬方向と側面(第一側面S11、第二側面S12、第三側面S13または第四側面S14)とがなす角度を、側面(第一側面、第二側面、第三側面または第四側面)が垂直となっている場合と比較して小さくすることができるので、第一側面S11、第二側面S12、第三側面S13および第四側面S14で反射する量を軽減させることができ、第一側面S11、第二側面S12、第三側面S13および第四側面S14で反射した振動により電気的特性が悪化する量を抑制させることが可能となる。
また、本実施形態に係る水晶素子120は、第一側面S11が、水晶片121の結晶軸のX軸の正の方向側に位置し、X軸に垂直な面に平行となっており、第二側面S12が、水晶片121の結晶軸のX軸の負の方向側に位置し、X軸に垂直な面に平行となっており、第三側面S13が、水晶片121の結晶軸のX軸の正の方向側に位置し、X軸に垂直な面に平行となっており、第四側面S14が、水晶片121の結晶軸のX軸の負の方向側に位置し、X軸に垂直な面に平行となっている。つまり、水晶片121は、平面視して、第一側面S11が、第一凸部122aの主面の中心CUを通過しX軸に垂直な仮想線CLUに対して、X軸の正の方向側に位置し、第二側面S12が、第一凸部122aの主面の中心CUを通過し、X軸に垂直な仮想線CLUに対して、
X軸の負の方向側に位置し、第三側面S13が、第二凸部122bの主面の中心CDを通過し、X軸に垂直な仮想線CLDに対して、X軸の正の方向側に位置し、第四側面S14が、二凸部122bの主面の中心CDを通過し、X軸に垂直な仮想線CLDに対して、X軸の負の方向側に位置している。
このようにすることで、側面(第一側面S11、第二側面S12、第三側面S13または第四側面S14)で反射された振動が低減されることにより、励振電極部126に挟まれている部分の厚みすべり振動へ与える影響を低減させることができ、電気的特性が悪化する量を抑制することができる。一般的に、励振電極部126に電圧を印加し、励振電極部126に挟まれている振動部122の一部を厚みすべり振動させたとき、その振動変位は、X軸に平行な方向の中心部が最も大きくなっている。このため、X軸に平行な向きで側面から反射され伝搬された振動は、励振電極部126に挟まれている部分の厚みすべり振動に影響を与えやすくなっている。つまり、本実施形態では、XY´平面(X軸およびY´軸に平行な面)
で断面視した場合に、第一側面S11と第三側面S13とが上下方向に位置しつつ、第二側面S12と第四側面S14とが上下方向に位置させることで、Z´Y´平面で断面視した場合に上下方向を位置させる場合と比較して、より、側面(第一側面S11、第二側面S12、第三側面S13または第四側面S14)で反射された振動が励振電極部126で挟まれている部分の厚みすべり振動に与える影響を低減させることができ、電気的特性が悪化する量を抑制することができる。
また、本実施形態に係る水晶素子120は、励振電極部126が設けられている第一凸部122aの上面と第一側面S11との角度が90°より大きく180°より小さくなっており、具体的には、135°〜155°となっている。また、励振電極部126が設けられている第一凸部122aの上と第二側面S12との角度が90°より大きく180°より小さくなっており、具体的には、150°〜170°となっている。また、励振電極部126が設けられている第二凸部122bの下面と第三側面S13との角度が90°より大きく180°より小さくなっており、具体的には、150°〜170°となっている。また、励振電極部126が設けられている第二凸部122bの下面と第四側面S14との角度が90°より大きく180°より小さくなっており、具体的には、135°〜155°となっている。
このようにすることで、励振電極部126に挟まれている部分から、水晶素子120を平面視して、励振電極部126の外縁から振動部122の外縁に向かう方向に伝搬した場合、伝搬方向と側面(第一側面S11、第二側面S12、第三側面S13または第四側面S14)とがなす角度を、側面(第一側面、第二側面、第三側面または第四側面)が垂直となっている場合と比較して、さらに、小さくすることができるので、第一側面S11、第二側面S12、第三側面S13および第四側面S14で反射する量を軽減させることができ、第一側面S11、第二側面S12、第三側面S13および第四側面S14で反射した振動により電気的特性が悪化する量をより抑制させることが可能となる。
また、本実施形態に係る水晶素子120は、水晶素子120を平面視して、X軸に垂直な水晶片121の辺であってX軸の正の方向側に位置している水晶片121の所定の他の一辺からX軸の正の方向側に位置している第一側面S11の辺までの距離D11(+)が、所定の他の一辺からX軸の負の方向側に位置している第一側面S11までの距離D11(−)より短く、かつ、X軸の正の方向側に位置している第三側面S13の辺までの距離D13(+)が所定の他の一辺からX軸の負の方向側に位置している第一側面S11までの距離D11(−)より短くなっている。また、所定の他の一辺からX軸の正の方向側に位置している第四側面S14の辺までの距離D14(+)が、所定の他の一辺からX軸の負の方向側に位置している第四側面S14の辺までの距離D14(−)より短く、
かつ、所定の他の一辺からX軸の正の方向側に位置している第四側面S14の辺までの距離D14(+)が、X軸の負の方向側に位置している第二側面S12の辺までの距離D12(−)よりも短くなっている。つまり、水晶片121は、仮想線CLU、CLDよりX軸の正の方向側に位置するX軸に垂直な辺を水晶片121の所定の他の一辺としたとき、所定の他の一辺と、所定の他の一辺に近い第三側面S13の辺との距離(D13(+))が、所定の他の一辺と所定の他の一辺から離れている第一側面S11の辺との距離(D11(−))より、短くなっており、所定の他の一辺と、所定の他の一辺に近い第四側面S14の辺との距離(D14(+))が、所定の他の一辺と所定の他の一辺から離れている第二側面S12の辺との距離(D12(−))より、短くなっている。
このようにすることで、励振電極部126に挟まれている部分から、水晶素子120を平面視して、励振電極部126の外縁から振動部122の外縁に向かう方向に伝搬した場合、伝搬方向と側面(第一側面S11、第二側面S12、第三側面S13または第四側面S14)とがなす角度を、側面(第一側面、第二側面、第三側面または第四側面)が垂直となっている場合と比較して小さくすることができるので、第一側面S11、第二側面S12、第三側面S13および第四側面S14で反射する量を軽減させることができ、第一側面S11、第二側面S12、第三側面S13および第四側面S14で反射した振動により電気的特性が悪化する量を抑制させることが可能となる。
また、本実施形態に係る水晶素子120は、水晶片121をXY´平面(X軸およびY´軸に平行な平面)で断面視した場合、水晶片121の所定の他の一辺から、X軸の負の方向側に位置している第一側面S11までの距離D11(−)と、水晶片121の所定の他の一辺から、X軸の負の方向側に位置している第三側面S13までの距離D13(−)とが等しくなっている。また、水晶片121は、水晶片121の所定の他の一辺からX軸の正の方向側に位置している第二側面S12のまでの距離D12(+)と、水晶片121の所定の他の一辺から、X軸の正の方向側に位置している第四側面S14までの距離D14(+)とが等しくなっている。つまり、水晶片121は、所定の他の一辺と、所定の他の一辺から遠い第一側面S11の辺との距離(D11(−))が、所定の他の一辺と、
所定の他の一辺から遠い第三側面S13の辺との距離(D13(−))と等しくなっており、所定の他の一辺と、所定の他の一辺に近い第二側面S12の辺との距離(D14(+))が、所定の他の一辺と、所定の他の一辺に近い第四側面S14の辺との距離(D12(+))と等しくなっている。
このようにすることで、水晶素子120を平面透視した場合、X軸の負の方向側に位置している第一側面S11とX軸の負の方向側に位置している第三側面S13とを重なりつつ、X軸の正の方向側に位置している第二側面S12とX軸の正の方向側に位置している第四側面S14とを重なるようにすることができ、第一側面S11、第二側面S12、第三側面S13および第四側面S14で反射する量を軽減させることが可能となる。この結果、第一側面S11、第二側面S12、第三側面S13および第四側面S14で反射した振動により電気的特性が悪化する量を抑制させることが可能となる。
本実施形態に係る水晶デバイスは、このような水晶素子120と、水晶素子120が実装されている素子搭載部材110と、素子搭載部材110と接合され水晶素子120を気密封止する蓋体130と、から構成されている。このようにすることで、励振電極部126に挟まれている水晶片121の一部から伝搬された振動が、第一凸部122a及び第二凸部122bの側面に反射することが原因で生じる電気的特性の変化を低減させることができ、その結果、等価直列抵抗値を小さくすることが可能となる。
本発明は、以上の実施形態に限定されず、種々の形態で実施されてよい。
水晶素子を有する水晶デバイスは、水晶振動子に限定されない。例えば、水晶素子に加えて、水晶素子に電圧を印加して発振信号を生成する集積回路素子(IC)を有する発振器であってもよい。また、例えば、水晶デバイスは、恒温槽付きであってもよい。水晶デバイスにおいて、水晶素子をパッケージングする素子搭載部材の構造は、適宜構成されてよい。例えば、素子搭載部材は、上面および下面に凹部を有する断面H型であってもよい。
水晶素子の形状および寸法は、実施形態において例示したものに限定されず、適宜設定されてもよい。励振電極部の形状は、平面視して、略矩形に限定されず、例えば、楕円形状であってもよい。
第一凸部および第二凸部は、水晶素子を平面視して、その中心が水晶片の中心と一致していてもよいし、偏心していてもよい。
水晶素子の上面を平面視したときに、振動部の上面(第一凸部の主面)の中心を通過する仮想線と、水晶素子の下面を上面から平面透視したときに、振動部の下面(第二凸部の主面)の中心を通過する仮想線とが重なっていてもよいし、重なっていなくてもよい。
110・・・素子搭載部材
110a・・・基体
110b・・・枠体
111・・・搭載パッド
112・・・外部端子
120、220・・・水晶素子
121、221・・・水晶片
122、222・・・振動部
122a、222a・・・第一凸部
122b、222b・・・第二凸部
123、223・・・傾斜部
123a、223a・・・第一傾斜部
123b、223b・・・第二傾斜部
124、224・・・周辺部
125、225・・・金属パターン
126、226・・・励振電極部
127、227・・・配線部
128、228・・・引出部
130・・・蓋体
140・・・導電性接着剤
S11、S21・・・第一側面
S12、S22・・・第二側面
S13、S23・・・第三側面
S14、S24・・・第四側面
D11(+)、D21(+)・・・水晶片の所定の他の一辺と、水晶片の所定の他の一辺に近い第一側面の辺との距離(水晶片の所定の他の一辺から+X側に位置している第一側面までの距離)
D11(−)、D21(−)・・・水晶片の所定の他の一辺と、水晶片の所定の他の一辺から遠い第一側面の辺との距離(水晶片の所定の他の一辺から−X側に位置している第一側面までの距離)
D12(+)、D22(+)・・・水晶片の所定の他の一辺と、水晶片の所定の他の一辺に近い第二側面の辺との距離(水晶片の所定の他の一辺から+X側に位置している第二側面までの距離)
D12(−)、D22(−)・・・水晶片の所定の他の一辺と、水晶片の所定の他の一辺から離れている第二側面の辺との距離(水晶片の所定の他の一辺から−X側に位置している第二側面までの距離)
D13(+)、D23(+)・・・水晶片の所定の他の一辺と、水晶片の所定の他の一辺に近い第三側面の辺との距離(水晶片の所定の他の一辺から+X側に位置している第三側面までの距離)
D13(−)、D23(−)・・・水晶片の所定の他の一辺と、水晶片の所定の他の一辺から離れている第三側面の辺との距離(水晶片の所定の他の一辺から−X側に位置している第三側面までの距離)
D14(+)、D24(+)・・・水晶片の所定の他の一辺と、水晶片の所定の他の一辺に近い第四側面の辺との距離(水晶片の所定の他の一辺から+X側に位置している第四側面までの距離)
D14(−)、D24(−)・・・水晶片の所定の他の一辺と、水晶片の所定の他の一辺から離れている第四側面の辺との距離(水晶片の所定の他の一辺から−X側に位置している第四側面までの距離)

Claims (7)

  1. 互いに対向する方向に突出している第一凸部および第二凸部を有する振動部および前記振動部の外縁に沿って配置され前記振動部より厚みが薄い周辺部を備え、平面視して略矩形形状となっている水晶片と、
    前記第一凸部の上面および第二凸部の下面に設けられている一対の励振電極部と、
    前記水晶片の所定の一辺に沿って並んで設けられている一対の引出部と、
    一端が前記励振電極部に接続されており、他端が前記引出部に接続されている配線部と、
    からなる水晶素子であって、
    前記第一凸部は、前記励振電極部が設けられている前記第一凸部の上面に対して傾斜している第一側面と、前記第一側面と所定の方向に対向し、前記励振電極部が設けられている前記第一凸部の上面に対している第二側面と、を有し、
    前記第二凸部は、前記励振電極部が設けられている前記第二凸部の下面に対して傾斜している第三側面と、前記第三側面と所定方向に対向し、前記励振電極部が設けられている前記第二凸部の下面に対向している第四側面と、を有し、
    前記第一側面は、前記水晶片の厚み方向の平面視にて、前記第三側面と重なるように配置され、
    前記第二側面は、前記水晶片の厚み方向の平面視にて、前記第四側面と重なるように配置されている
    ことを特徴とした水晶素子。
  2. 請求項1に記載の水晶素子であって、
    平面視して、
    前記第一側面が、前記第一凸部の主面の中心を通過し、前記水晶片の結晶軸のX軸に垂直な仮想線に対して、前記X軸の正の方向側に位置し、
    前記第二側面が、前記第一凸部の主面の中心を通過し、前記X軸に垂直な仮想線に対して、前記X軸の負の方向側に位置し、
    前記第三側面が、前記第二凸部の主面の中心を通過し、前記X軸に垂直な仮想線に対して、前記X軸の正の方向側に位置し、
    前記第四側面が、前記第二凸部の主面の中心を通過し、前記X軸に垂直な仮想線に対して、前記X軸の負の方向側に位置している
    ことを特徴とする水晶素子。
  3. 請求項2に記載の水晶素子であって、
    前記励振電極部が設けられている前記第一凸部の上面と前記第一側面との角度が90°より大きく180°より小さくなっており、
    前記励振電極部が設けられている前記第一凸部の上と前記第二側面との角度が90°より大きく180°より小さくなっており、
    前記励振電極部が設けられている前記第二凸部の下面と前記第三側面との角度が90°より大きく180°より小さくなっており、
    前記励振電極部が設けられている前記第二凸部の下面と前記第四側面との角度が90°より大きく180°より小さくなっている
    ことを特徴とする水晶素子。
  4. 請求項3に記載の水晶素子であって、
    前記励振電極部が設けられている前記第一凸部の上面と前記第一側面との角度が、135°〜155°となっており、
    前記励振電極部が設けられている前記第一凸部の上面と前記第二側面との角度が、150°〜170°となっており、
    前記励振電極部が設けられている前記第二凸部の下面と前記第三側面との角度が、150°〜170°となっており、
    前記励振電極部が設けられている前記第二凸部の下面と前記第四側面との角度が、135°〜155°となっている
    ことを特徴とする水晶素子。
  5. 請求項4に記載の水晶素子であって、
    前記水晶素子を平面視して、
    前記仮想線より前記X軸の正の方向側に位置する前記X軸に垂直な辺を水晶片の所定の他の一辺としたとき、
    前記所定の他の一辺と、前記所定の他の一辺に近い前記第三側面の辺との距離が、前記所定の他の一辺と前記所定の他の一辺から離れている前記第一側面の辺との距離より、短くなっており、
    前記所定の他の一辺と、前記所定の他の一辺に近い前記第四側面の辺との距離が、前記所定の他の一辺と前記所定の他の一辺から離れている前記第二側面の辺との距離より、短くなっている
    ことを特徴とする水晶素子。
  6. 請求項5に記載の水晶素子であって、
    前記所定の他の一辺と、前記所定の他の一辺から遠い前記第一側面の辺との距離が、前記所定の他の一辺と、前記所定の他の一辺から遠い前記第三側面の辺との距離と等しくなっており、
    前記所定の他の一辺と、前記所定の他の一辺に近い前記第二側面の辺との距離が、前記所定の他の一辺と、前記所定の他の一辺に近い前記第四側面の辺との距離と等しくなっている
    ことを特徴とする水晶素子。
  7. 請求項1乃至請求項6に記載の水晶素子と、
    前記水晶素子が実装されている素子搭載部材と、
    前記素子搭載部材と接合され前記水晶素子を気密封止する蓋体と、
    から構成されている水晶デバイス。
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