[go: up one dir, main page]

JP2017166122A - 鉄骨梁および柱梁接合構造 - Google Patents

鉄骨梁および柱梁接合構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2017166122A
JP2017166122A JP2016049185A JP2016049185A JP2017166122A JP 2017166122 A JP2017166122 A JP 2017166122A JP 2016049185 A JP2016049185 A JP 2016049185A JP 2016049185 A JP2016049185 A JP 2016049185A JP 2017166122 A JP2017166122 A JP 2017166122A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
web
flange
steel
column
vertical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016049185A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6956466B2 (ja
Inventor
浩資 伊藤
Hiroshi Ito
浩資 伊藤
聡 北岡
Satoshi Kitaoka
聡 北岡
慧 木村
Kei Kimura
慧 木村
鈴木 孝彦
Takahiko Suzuki
孝彦 鈴木
顕祐 安藤
Kensuke Ando
顕祐 安藤
征也 木村
Seiya Kimura
征也 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikken Sekkei Ltd
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nikken Sekkei Ltd
Nippon Steel and Sumitomo Metal Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikken Sekkei Ltd, Nippon Steel and Sumitomo Metal Corp filed Critical Nikken Sekkei Ltd
Priority to JP2016049185A priority Critical patent/JP6956466B2/ja
Publication of JP2017166122A publication Critical patent/JP2017166122A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6956466B2 publication Critical patent/JP6956466B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Rod-Shaped Construction Members (AREA)
  • Joining Of Building Structures In Genera (AREA)

Abstract

【課題】地震等により作用する水平外力に対して、ウェブのクリッピング破壊を抑制できる鉄骨梁および柱梁接合構造を提供する。
【解決手段】ウェブ3に対してフランジ2の降伏応力度が高い鋼材からなるH形断面の梁の梁端部が補剛された鉄骨梁1であって、梁端部のウェブ3に、梁の軸方向と直交し、かつ当該軸方向に所定間隔で配置された複数の縦補剛部材6が設けられているので、これら縦補剛部材6が梁端部のウェブ3に生じる面外変形を拘束するように補剛する。これによって、曲げ圧縮側の梁端部のフランジ2の局部座屈による部材の急激な耐力低下を伴うウェブのクリッピング破壊を抑制できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、端部が補剛された鉄骨梁および柱梁接合構造に関する。
構造物を構成する鉄骨梁に地震等により荷重が作用した場合に、せん断座屈に効果があり、かつ、フランジの局部座屈を緩やかに拘束して、変形能力を確保しつつ、過大な耐力上昇を抑制できる鉄骨梁および柱梁接合構造の一例として、特許文献1に記載のものが知られている。
この特許文献1に記載の鉄骨梁は、H形断面の鉄骨梁の端部が補剛部材によって補剛されており、当該補剛部材は、前記鉄骨梁の端部のウェブに設けられて、当該鉄骨梁の長手方向と直交する縦スチフナで構成され、この縦スチフナの上下端部はそれぞれ前記鉄骨梁のフランジと接合されていないことを特徴とするものである。
また、ウェブを横スチフナで補剛して曲げ耐力の増大を図ることにより、横スチフナがウェブの局部座屈の発生を抑制して、早期の耐力喪失を防止するハイブリッドH形鋼梁の補剛構造の一例として、特許文献2に記載のものが知られている。
この特許文献2に記載のハイブリッドH形鋼梁の補剛構造は、フランジ板の降伏強度ffと、ウェブ板の降伏強度fwと、ハイブリッドH形鋼のウェブ高さhの中心軸に関するフランジ板の断面係数Zfと、ウェブ板の断面係数Zwとの関係を、所定の式により規定される関係を満足する関数で表し、ウェブ板が、柱材に接合される梁端部にスチフナが取り付けられて補剛されることを特徴とするものである。
また、圧縮フランジの局部座屈変形による耐力劣化分を、構造部材の部材断面の中立軸近傍に配置した補強部で補う形で、構造部材としての急激な耐力の劣化を防ぎつつ、構造部材の安定的な変形性能を確保しようとする構造部材の補強構造の一例として特許文献3に記載のものが知られている。 この特許文献3に記載されている補強構造は、フランジの曲げねじれ変形による塑性化が考慮される区間を含む所定区間について、構造部材の部材断面の中立軸近傍に、塑性化によるフランジの圧縮側フランジの曲げ耐力劣化分を補うための所定断面の補強部を、フランジと平行に設けたことを特徴とするものである。
特開2014−51822号公報 特開2015−105543号公報 特開平6−17507号公報
ところで、超高層建物や大型物流倉庫等で使用されている大断面・高強度のH形断面梁であって、特に部材重量の削減および断面効率(曲げ剛性)・曲げ耐力の向上を両立しうる、薄肉ウェブと、当該薄肉ウェブに対して高強度のフランジを用いた溶接組立H形断面(BH)梁の場合、地震等により作用する水平外力に対して、部材の急激な耐力低下を生じうるウェブのクリッピング破壊が生じる虞がある。すなわち、フランジが厚肉広幅、ウェブが薄肉(幅厚比が大きい)、かつウェブに対してフランジの降伏応力度が高い、BH梁では、梁端部のフランジにU字形の湾曲した座屈が生じた場合、ウェブが薄肉かつ低強度であるため、圧縮側フランジ近傍のウェブが押しつぶされて、急激な部材の耐荷能力の低下を伴うクリッピング破壊が生じる虞がある。
これに対し、特許文献1に記載の鉄骨梁のように、梁端部のウェブを、梁の軸方向と直交する方向に延びる縦スチフナおよび梁の軸方向に延びる横スチフナを併用して補剛した場合においても、ウェブに対してフランジの降伏応力度が高い鋼材からなるH形断面の梁では、クリッピング破壊が生じる虞がある。
また、特許文献2に記載のハイブリッドH形鋼梁の補剛構造では、低強度ウェブの曲げ耐力を補強する目的で横スチフナは設置されているが、ウェブのクリッピング破壊対策用の縦スチフナが設置されていないので、ウェブに対してフランジの降伏応力度が高い鋼材からなるH形断面の梁では、クリッピング破壊が生じる虞がある。
さらに、特許文献3に記載の構造部材の補強構造では、梁に曲げモーメントが作用した場合に、圧縮側の梁フランジの捩れ座屈に伴う耐力低下を補うため、ウェブ中立軸(中央)付近に様々な形式の補剛部材を設置しているが、ウェブのクリッピング破壊への効果を期待したものではないので、ウェブに対してフランジの降伏応力度が高い鋼材からなるH形断面の梁では、クリッピング破壊が生じる虞がある。また、特許文献3の図8には、H形鋼梁に、帯板からなる補強材を水平に取り付けるとともに、ウェブに所定間隔で縦リブを設けることが開示されているが、このリブは、力がウェブから補強材により良く伝わるように設けられたものであり、上述したようなウェブのクリッピング破壊への効果は期待できない。
本発明は前記事情に鑑みてなされたもので、地震等により作用する水平外力に対して、ウェブのクリッピング破壊を抑制できる鉄骨梁および柱梁接合構造を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の鉄骨梁は、ウェブに対してフランジの降伏応力度が高い鋼材からなるH形断面の梁の梁端部が補剛された鉄骨梁であって、
前記梁端部のウェブに、梁の軸方向と直交し、かつ当該軸方向に所定間隔で配置された複数の縦補剛部材が設けられていることを特徴とする。
ここで、梁端部を補剛するために、当該梁端部に複数の縦補剛部材を設けるための補剛長さ(Ls)は、地震等により梁端部の塑性化が想定される範囲以上であればよく、例えば、柱の内法スパンをLとすると、
Ls≧0.1Lであればよい。
本発明においては、梁端部のウェブに、梁の軸方向と直交し、かつ当該軸方向に所定間隔で配置された複数の縦補剛部材が設けられているので、これら複数の縦補剛部材が梁端部のウェブに生じる面外変形を拘束するように補剛する。これによって、曲げ圧縮側の梁端部のフランジの局部座屈による部材の急激な耐力低下を伴うウェブのクリッピング破壊を抑制できる。
また、梁端部のウェブに設けられた縦補剛部材がフランジに対してウェブを介して緩やかに拘束し、フランジに生じる局部座屈を許容するため、結果として梁端部の塑性化後の過度の耐力上昇に伴う梁端溶接部の破断や急激な耐荷能力の低下を抑えつつ、優れた塑性変形性能も付与できる。
また、本発明の前記構成において、フランジ幅をBとすると、
複数の前記縦補剛部材のうちの少なくとも1つが前記梁端部から2.0B以内の距離に設けられていることが好ましい。
ここで、このように縦補剛部材の梁端部からの距離を設定したのは、複数の縦補剛部材の全てが梁端部から2.0Bを超えた距離に設けられている場合、梁端部のウェブに生じる面外変形を効果的に拘束できず、ウェブのクリッピング破壊が生じる虞があるからである。
また、梁端部からの少なくとも1つの縦補剛部材の距離は、梁端部を柱等に接合する際の製作上の観点から50mm以上に設定するのが好ましい。
このような構成によれば、複数の縦補剛部材のうちの少なくとも1つが梁端部から2.0B以内の距離に設けられているので、曲げ圧縮側の梁端部のフランジの局部座屈による部材の急激な耐力低下を伴うウェブのクリッピング破壊をより確実に抑制できる。
また、本発明の前記構成において、前記縦補剛部材のうち、前記梁端部から2.0B以内の距離にある縦補剛部材は、前記ウェブの両面に設けられていることが好ましい。
このような構成によれば、梁端部のウェブの両面に設けられている縦補剛部材が当該梁端部のウェブの両面にそれぞれ生じる面外変形を拘束するので、ウェブのクリッピング破壊をより効果的に抑制できる。
また、本発明の前記構成において、前記梁の軸方向に隣り合う前記縦補剛部材の間隔は、2.0B以内であることが好ましい。
ここで、このように梁の軸方向に隣り合う縦補剛部材の間隔を設定したのは、隣り合う縦補剛部材の間隔が、2.0Bを超えた場合、梁端部のウェブに生じる面外変形を効果的に拘束できず、ウェブのクリッピング破壊が生じる虞があるからである。
このような構成によれば、梁の軸方向に隣り合う縦補剛部材の間隔が、2.0B以内であるので、これら複数の縦補剛部材が梁端部のウェブに生じる面外変形を拘束するように補剛するので、曲げ圧縮側の梁端部におけるフランジの局部座屈による部材の急激な耐力低下を伴うウェブのクリッピング破壊をより確実に抑制できる。
また、本発明の前記構成において、前記縦補剛部材の上下端部はそれぞれ前記フランジと接合されておらず、かつ前記フランジとの間に所定の隙間が設けられていることが好ましい。
ここで、縦補剛部材の上下端部とフランジとの間の所定の隙間をS、梁成をHとすると、0.005≦S/H≦0.05(10mm≦S≦50mm程度)となるように、隙間Sを設定するのが好ましい。
このような構成によれば、縦補剛部材の上下端部がそれぞれフランジと接合されておらず、かつフランジとの間に所定の隙間が設けられているので、縦補剛部材によってフランジの局部座屈が許容される。したがって、鉄骨梁のフランジの局部座屈を緩やかに拘束して、変形能力を確保しつつ、過大な耐力上昇を抑制できる。
また、本発明の前記構成において、前記梁端部のウェブに、梁の軸方向に延びる横補剛部材が設けられていることが好ましい。つまり、前記梁端部のウェブに、前記複数の縦補剛部材だけでなく、梁の軸方向に延びる横補剛部材が併用して設けられていることが好ましい。また、前記横補剛部材はウェブの上下に離間して平行に複数配置してもよい。
このような構成によれば、梁端部のウェブに設けられた縦補剛部材と横補剛部材により、ウェブを拘束することができるため、ウェブに生じうる局部座屈とせん断座屈の双方に対する抑制効果をさらに高めることができる。
また、本発明の柱梁接合構造は、前記鉄骨梁が柱に接合されていることを特徴とする。
本発明においては、梁端部のウェブに設けられた複数の縦補剛部材が梁端部のウェブに生じる面外変形を拘束するように補剛するので、曲げ圧縮側の梁端部のフランジの局部座屈による部材の急激な耐力低下を伴うウェブのクリッピング破壊を抑制できるとともに、フランジの局部座屈を緩やかに拘束して、変形能力を確保しつつ、過大な耐力上昇を抑制できるので、鉄骨梁の耐力が過大に上昇することがない。したがって、鉄骨梁と柱との柱梁接合部の健全性を保つことができる。
本発明の前記構成において、前記鉄骨梁が、前記柱に接合された梁継手部と、当該梁継手部にスプライスプレートを介して相互に接合された梁本体部とを備え、
前記スプライスプレートが、前記縦補剛部材を兼ねた状態で、前記梁継手部のウェブと前記梁本体部のウェブとを相互に接合していてもよい。
このような構成によれば、スプライスプレートによって、梁継手部と梁本体部を容易かつ確実に接合できるととともに、曲げ圧縮側の梁端部のフランジの局部座屈による部材の急激な耐力低下を伴うウェブのクリッピング破壊を抑制できる。
また、本発明の前記構成において、前記鉄骨梁が、前記柱に前記スプライスプレートを介して相互に接合され、
前記スプライスプレートが、前記縦補剛部材を兼ねた状態で、前記柱と前記鉄骨梁のウェブとを相互に接合していてもよい。
このような構成によれば、スプライスプレートによって、柱と鉄骨梁のウェブを強固に接合できるとともに、曲げ圧縮側の梁端部のフランジの局部座屈による部材の急激な耐力低下を伴うウェブのクリッピング破壊を抑制できる。
本発明によれば、梁端部のウェブに、複数の縦補剛部材が所定間隔で設けられているので、これら縦補剛部材が梁端部のウェブに生じる面外変形を拘束するように補剛する。したがって、地震等により作用する水平外力に対して、ウェブのクリッピング破壊を抑制できる。
本発明の第1の実施の形態に係る柱梁接合構造を示すもので、(a)は側面図、(b)は(a)におけるA−A線断面図である。 FEM解析による梁端モーメントM/Mpと部材角θ/θp関係を示すグラフである。 本発明の第2の実施の形態に係る柱梁接合構造を示すもので、(a)は側面図、(b)は(a)におけるA−A線断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る柱梁接合構造を示すもので、(a)は平面図、(b)は側面図である。 本発明の第4の実施の形態に係る柱梁接合構造を示すもので、(a)は平面図、(b)は側面図である。 本発明の第5の実施の形態に係る柱梁接合構造を示すもので、(a)は平面図、(b)は側面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
(第1の実施の形態)
図1は第1の実施の形態に係る柱梁接合構造を示すもので、(a)は側面図、(b)は(a)におけるA−A線断面図である。
図1(a)および図1(b)において、符号1は鉄骨梁を示す。この鉄骨梁1は鋼板を溶接することによって組立形成されたH形断面のものであり、上下一対のフランジ2,2とこれらフランジ2,2の間に当該フランジ2,2を繋げるように形成されたウェブ3とを備えている。
このような鉄骨梁1は、ウェブ3に対してフランジ2の降伏応力度が高い鋼材からなるH形断面の梁であり、後述するような補剛がされていない場合、特に、高強度・厚肉・広幅のフランジ2と、低強度・薄肉(幅厚比の大きい)のウェブ3との組み合せにおいて、フランジ2のU字形座屈に伴うウェブ3のクリッピング破壊が生じ易い。
このような、フランジ2とウェブ3との組み合わせの例としては以下の例がある。
(1)フランジの降伏応力度(fF)とウェブの降伏応力度(wF)とすると、
fF≧385N/mm、wF≦325N/mm(または、fF/wF≧385/325)。
(2)ウェブの内法高さ(d)と板厚(tw)と降伏応力度(wF)の関係において、d/tw≧100√(235/wF)。
(3)ウェブの断面積(Aw)と片側フランジの断面積(Af)の比として、
Af/Aw≧1.0。
(4)ウェブの板厚(tw)とフランジの板厚(tf)の比として、
tf/tw≧3.0。
前記鉄骨梁1の梁端部は補剛部材5によって補剛されている。この補剛部材5は、縦スチフナ(縦補剛部材)6と横スチフナ(横補剛部材)7とによって構成されている。
縦スチフナ6は、鉄骨梁1の梁端部のウェブ3に設けられて、梁の軸方向(図1(a)において左右方向)と直交して配置されている。また、縦スチフナ6は梁の軸方向に所定間隔で2つ設けられている。
縦スチフナ6は、上下に長尺な矩形板状の鋼板で形成されていて、ウェブ3の面から外方に向けてほぼ直角に突出している。さらに、縦スチフナ6は、梁端部のウェブ3の両面にそれぞれ対向して溶接されている。つまり、縦スチフナ6はウェブ3を挟んで2対、合計4つ設けられている。
縦スチフナ6の上下端部は、フランジ2,2と接合されておらず、当該縦スチフナ6の上下端部とフランジ2,2との間には所定の隙間が設けられている。また、縦スチフナ6のウェブ3からの突出長さは、フランジ2のウェブ3からの突出長さ以下に設定されている。
なお、縦スチフナ6の上下端部は、フランジ2,2と溶接等によって接合されていなければよく、単にフランジ2,2に当接されていてもよい。
ここで、フランジ2のフランジ幅をBとすると、梁の軸方向に隣り合う縦スチフナ6,6のうち、梁端部に近い側の第1縦スチフナ6は、梁端部から2.0B以内の距離に設けられている。つまり、梁端部と当該梁端部に近い側の第1縦スチフナ6との間の距離をLs1とすると、Ls1≦2.0Bとなっている。
また、梁の軸方向に隣り合う第1縦スチフナ6と第2縦スチフナ6との間隔は、2.0B以内に設定されている。つまり、隣り合う縦スチフナ6,6の間隔をLs2とすると、Ls2≦2.0Bとなっている。
ここで、ハイブリッド梁(ウェブに対してフランジの降伏応力度が高い鋼材からなるH形断面の梁)の梁端部の縦スチフナの補剛数(補剛間隔)を解析変数としたFEM解析を実施したので、これについて説明する。
表1に示すような解析条件で、No1〜No3の解析モデルを解析した。
Figure 2017166122
ここで、H(mm)は梁成、B(mm)はフランジ幅、tw(mm)はウェブの板厚、tf(mm)は縦スチフナの板厚である。
以下,No1〜3で条件は共通である。
[材料特性(降伏応力度)]フランジ:fF=385N/mm、ウェブ:wF=325N/mm
[縦スチフナと梁フランジの隙間s]30mm
解析モデルは、対称性を考慮して柱内法スパンの半分のみをモデル化し、固定端とした梁部材の一端のウェブに縦スチフナおよび横スチフナによる補剛を行い、ウェブに縦スチフナおよび横スチフナによる補剛を行ってない柱内法スパンの中央に相当する他端を自由端として、自由端を載荷点とした片持ち梁の曲げ試験形式とする。
梁端のモーメントM、部材角θの算定式は以下のとおりである。
M=P・(L/2)
θ=δ/(L/2)
ここで、Pは載荷点荷重、δは載荷点の鉛直変位である。
解析結果は以下のとおりである。
図2に、FEM解析による梁端モーメントM/Mpと部材角θ/θpとの関係を示す。縦軸、横軸はそれぞれ全塑性モーメントMp、全塑性モーメント相当弾性部材角θpで基準化している。縦スチフナの設置間隔ls>2.0BとしたNo1、2では、θ/θp=5付近で急激な耐力低下が確認され、ウェブのクリッピング破壊に至ったが、縦スチフナの設置間隔ls≦2.0BとしたNo3では、θ/θp=10までウェブのクリッピング破壊は生じず、本発明によるウェブのクリッピング破壊の抑制効果および塑性変形能力の改善が確認された。
したがって、上述したように、梁端部と当該梁端部に近い側の第1縦スチフナ6との間の距離をLs1とすると、Ls1≦2.0Bとし、また、梁の軸方向に隣り合う縦第1縦スチフナ6と第2縦スチフナ6の間隔をLs2とすると、Ls2≦2.0Bと規定した。
また、梁端部から、当該梁端部に近い側の第1縦スチフナ6の距離は、梁端部を柱等に接合する際の製作上の観点から50mm以上に設定するのが好ましい。
また、超高層建物や大型物流倉庫等で使用されている大断面・高強度のH形断面梁の例として、梁成をHとすると、800mm≦H≦2500mm程度とする。
また、縦スチフナ6の板厚(ts)はウェブ3の板厚(tw)に対して、0.7≦tw/ts≦1.5程度であればよい。
さらに、補剛長さ(Ls)は、梁端部の塑性化が想定される範囲以上であればよく、柱の内法スパン(L)に対してLs≧0.1L程度以上あればよい。
ここで、本実施の形態では、縦スチフナ6を梁の軸方向に所定間隔で2つ設けたが、縦スチフナは3つ以上設けてもよい。このように縦スチフナを3つ以上設ける場合、補剛長さ(Ls)の区間において、等間隔で設けるのが好ましいが、必ずしも等間隔に限ることはない。このような場合においても、隣り合う縦スチフナの間隔をLs2とすると、Ls2≦2.0Bとする。
前記横スチフナ7は、梁端部のウェブ3に設けられて、当該梁の軸方向と平行に配置されている。横スチフナ7は、左右に長尺な矩形板状の鋼板で形成されていて、ウェブ3の面から外方に向けてほぼ直角に突出している。さらに、横スチフナ7は、ウェブ3の両面にそれぞれ対向して溶接されている。
横スチフナ7はウェブ3の上下方向中央部において、梁端部に近い側の第1縦スチフナ6を挟むようにして2つ配置されており、梁端部に近い側の横スチフナ7の左端部と柱10との間には、製作上および施工上で生じる寸法誤差を吸収するためや製作性および施工性の観点から隙間が設けられ、同横スチフナ7の右端部は、梁端部から近い側の第1縦スチフナ6の上下方向中央部に当接されるか、または溶接等によって接合されている。また、梁端部から遠い側の横スチフナ7の左端部は梁端部から近い側の第1縦スチフナ6の上下方向中央部に当接されるか、または溶接等によって接合され、同横スチフナ7の右端部は梁端部から遠い側の第2縦スチフナ6の上下方向中央部に当接されるか、または溶接等によって接合されている。このように、横スチフナ7はウェブ3の端部に当該ウェブ3を挟んで合計で4つ設けられている。
また、横スチフナ7のウェブ3からの突出長さは、縦スチフナ6のウェブ3からの突出長さと等しく設定されている。
前記構成の鉄骨梁1は、柱10に接合されている。柱10はどのような構造のものでもよいが、本実施の形態では、例えば筒状の鋼管柱10によって構成されている。そして、鉄骨梁1の端部は柱10の外面に直接溶接等によって接合されるか、柱10に形成された仕口部を介して溶接やボルト接合等によって接合されている。
なお、鉄骨柱10が接合される柱としては、H形、箱形、円形等の断面形状の鋼柱だけでなく、箱形や円形の鋼管の内部にコンクリートを充填したコンクリート充填鋼管柱や、鉄骨鉄筋コンクリート柱等が望ましい。
本実施の形態によれば、梁端部のウェブ3に、梁の軸方向と直交し、かつ当該軸方向に所定間隔で配置された複数(2つ)の縦スチフナ(縦補剛部材)6が設けられているので、これら複数の縦スチフナ6が梁端部のウェブ3に生じる面外変形を拘束するように補剛する。これによって、曲げ圧縮側の梁端部のフランジ2の局部座屈による部材の急激な耐力低下を伴うウェブのクリッピング破壊を抑制でき、さらに、梁端部のウェブ3の両面に設けられている縦スチフナ6が当該梁端部のウェブ3の両面にそれぞれ生じる面外変形を拘束するので、ウェブ3のクリッピング破壊をより効果的に抑制できる。
また、梁端部のウェブ3に設けられた縦スチフナ6および横スチフナ7がフランジ2に対してウェブ3を介して緩やかに拘束し、フランジ2に生じる局部座屈を許容するため、結果として梁端部の塑性化後の過度の耐力上昇に伴う梁端溶接部の破断による急激な耐荷能力の低下を抑えつつ、優れた塑性変形性能も付与できる。したがって、鉄骨梁1と柱10との柱梁接合部の健全性を保つことができる。
さらに、このような構成の鉄骨梁1および柱梁接合構造では、梁端部のウェブ3に設けられた補剛部材5が縦スチフナ6および横スチフナ7により構成されているため、これらのスチフナ6,7の併用によりウェブ3の局部座屈とせん断座屈の双方に対する抑制効果を高めることができる。
また、縦スチフナ6,6のうちの梁端部から近い側の第1縦スチフナ6が梁端部から2.0B以内の距離に設けられているので、曲げ圧縮側の梁端部のフランジの局部座屈による部材の急激な耐力低下を伴うウェブのクリッピング破壊をより確実に抑制できる。
さらに、梁の軸方向に隣り合う縦スチフナ6,6の間隔が、2.0B以内であるので、これら縦スチフナ6,6が梁端部のウェブに生じる面外変形を拘束するように補剛する。したがって、曲げ圧縮側の梁端部におけるフランジの局部座屈による部材の急激な耐力低下を伴うウェブのクリッピング破壊をより確実に抑制できる。
(第2の実施の形態)
図3は、第2の実施の形態に係る柱梁接合構造を示すもので、(a)は側面図、(b)は(a)におけるA−A線断面図である。
この図に示す鉄骨梁1が第1の実施の形態の鉄骨梁1と異なる点は、横スチフナ7がウェブ3の両面において、それぞれ4つずつ配置されている点であり、他の構成は図1に示すものと等しいので、共通部分には同一符号を付してその説明を省略する。
本実施の形態では、ウェブ3の両面においてそれぞれ梁の軸方向に配置されている2つの横スチフナ7,7が上下に離間して平行に配置されている。ウェブ3の両面において、当該ウェブ3の上下の長さを3等分した位置において、4つの横スチフナ7,7が設けられているので、横スチフナ7は合計8つ設けられている。
このような構成の鉄骨梁1および柱梁接合構造では、前記鉄骨梁1および柱梁接合構造と同様の効果が得られる他、横スチフナ7がウェブ3の両面においてそれぞれ4つ、合計で8つあるので、図1に示すものに比して、ウェブ3の局部座屈やせん断座屈に対しての効果が大きくなる。
(第3の実施の形態)
図4は第3の実施の形態に係る柱梁接合構造を示すもので、(a)は平面図、(b)は側面図である。
なお、図1および図3に示す柱梁接合構造と共通の構成には同一符号を付してその説明を省略ないし簡略化する。
本実施の形態では、鉄骨梁1は、柱10に溶接等によって接合された梁継手部1aと、当該梁継手部1aにスプライスプレート15およびフランジ接合部材16を介して相互に接合された梁本体部1bとを備えている。
梁継手部1aと梁本体部1bとは、それぞれのフランジ2a,2bどうし、およびウェブ3a,3bどうしが突き合わされた状態で、フランジ接合部材16およびスプライスプレート15によって接合されている。
フランジ2a,2bは上下のフランジ接合部材16,16によって挟み付けられたうえでボルト接合され、ウェブ3a,3bは表裏のスプライスプレート15,15によって挟み付けられたうえでボルト接合されている。なお、本実施の形態では、フランジ2a,2bによって鉄骨梁1のフランジ2が構成され、ウェブ3a,3bによって同鉄骨梁1のウェブ3が構成されている。
また、スプライスプレート15は、縦補剛部材を兼ねた状態で、梁継手部1aのウェブ3aと梁本体部1bのウェブ3bとを相互に接合している。つまり、本実施の形態では、図1に示す第1縦スチフナ6をスプライスプレート15によって代用しており、鉄骨梁1の端部は、縦補剛部材としてのスプライスプレート15、縦スチフナ6と、横スチフナ7によって補剛されている。
また、フランジ2a,2bのフランジ幅をBとすると、スプライスプレート15は、梁端部から2.0B以内の距離に設けられている。つまり、梁端部とスプライスプレート15の中央部(梁に軸方向の中央部)との距離をLs1とすると、Ls1≦2.0Bとなっている。
また、スプライスプレート15の中央部と、第2縦スチフナ6との間隔は、2.0B以内に設定されている。つまり、スプライスプレート15の中央部と第2縦スチフナ6との間隔をLs2とすると、Ls2≦2.0Bとなっている。
また、スプライスプレート15の上下端部は、フランジ2a,2bと接合されておらず、当該スプライスプレート15の上下端部とフランジ2a,2bとの間には所定の隙間が設けられている。
また、梁継手部1aのウェブ3aの両面において2つの横スチフナ7,7が上下に離間して平行に配置されており、柱10と当該横スチフナ7の左端部との間、および同横スチフナ7の右端部とスプライスプレート15との間には、製作上および施工上で生じる寸法誤差を吸収するためや製作性および施工性の観点からそれぞれ隙間が設けられている。
また、梁本体部1bのウェブ3bの両面において2つの横スチフナ7,7が上下に離間して平行に配置されており、当該横スチフナ7の左端部と、スプライスプレート15との間には隙間が設けられている。また、当該横スチフナ7の右端部は縦スチフナ6に当接されるか、または溶接等によって接合されている。
本実施の形態によれば、スプライスプレート15によって、梁継手部1aと梁本体部1bとを容易かつ確実に接合できるととともに、スプライスプレート15および縦スチフナ6が梁端部のウェブ3に生じる面外変形を拘束するように補剛するので、曲げ圧縮側の梁端部のフランジ2の局部座屈による部材の急激な耐力低下を伴うウェブのクリッピング破壊を抑制できる。
また、梁端部のウェブ3に設けられたスプライスプレート15、縦スチフナ6および横スチフナ7がフランジ2に対してウェブ3を介して緩やかに拘束し、フランジ2に生じる局部座屈を許容するため、結果として梁端部の塑性化後の過度の耐力上昇に伴う梁端溶接部の破断や急激な耐荷能力の低下を抑えつつ、優れた塑性変形性能も付与できる。
したがって、鉄骨梁1と柱10との柱梁接合部の健全性を保つことができる。
さらに、このような構成の鉄骨梁1および柱梁接合構造では、梁端部のウェブ3に設けられた補剛部材5がスプライスプレート15、縦スチフナ6および横スチフナ7により構成されているため、これらのスプライスプレート15、スチフナ6,7の併用によりウェブ3の局部座屈とせん断座屈の双方に対する抑制効果を高めることができる。
(第4の実施の形態)
図5は第4の実施の形態に係る柱梁接合構造を示すもので、(a)は平面図、(b)は側面図である。
なお、図1、図3および図4に示す柱梁接合構造と共通の構成には同一符号を付してその説明を省略ないし簡略化する。
本実施の形態では、鉄骨梁1は、柱10に溶接等によって接合された梁継手部1cと、当該梁継手部1cにスプライスプレート15およびフランジ接合部材16を介して相互に接合された梁本体部1dとを備えている。
第3の実施の形態では、梁継手部1aと梁本体部1bの端部とによって、鉄骨梁1の梁端部が構成されているのに対し、本実施の形態では、梁継手部1cによって鉄骨梁1の梁端部が構成されている。したがって、本実施の形態における梁継手部1cは、第3の実施の形態における梁継手部1aより軸方向の長さが長くなっている。
梁継手部1cと梁本体部1bとは、それぞれのフランジ2c,2dどうし、およびウェブ3c,3dどうしが突き合わされた状態で、フランジ接合部材16およびスプライスプレート15によって接合されている。
フランジ2c,2dは上下のフランジ接合部材16,16によって挟み付けられたうえでボルト接合され、ウェブ3c,3dは表裏のスプライスプレート15,15によって挟み付けられたうえでボルト接合されている。なお、本実施の形態では、フランジ2c,2dによって鉄骨梁1のフランジ2が構成され、ウェブ3c,3dによって同鉄骨梁1のウェブ3が構成されている。
また、スプライスプレート15は、縦補剛部材を兼ねた状態で、梁継手部1cのウェブ3cと梁本体部1dのウェブ3dとを相互に接合している。つまり、本実施の形態では、図1に示す第2縦スチフナ6をスプライスプレート15によって代用しており、鉄骨梁1の端部は、縦補剛部材としてのスプライスプレート15、縦スチフナ6と、横スチフナ7によって補剛されている。
また、フランジ2c,2dのフランジ幅をBとすると、第1縦スチフナ6は梁端部から2.0B以内の距離に設けられている。つまり、梁端部と第1縦スチフナ6の距離をLs1とすると、Ls1≦2.0Bとなっている。
また、第1縦スチフナ6とスプライスプレート15の中央部との間隔は、2.0B以内に設定されている。つまり、第1縦スチフナ6とスプライスプレート15の中央部との間隔をLs2とすると、Ls2≦2.0Bとなっている。
また、スプライスプレート15の上下端部は、フランジ2c,2dと接合されておらず、当該スプライスプレート15の上下端部とフランジ2c,2dとの間には所定の隙間が設けられている。
また、ウェブ3cの両面においてそれぞれ梁の軸方向に配置されている2つの横スチフナ7,7が上下に離間して平行に配置されている。ウェブ3の上下の長さを3等分した位置において、4つの横スチフナ7,7が設けられている。
梁の軸方向において、横スチフナ7は縦スチフナ6を挟むようにして2つ配置されており、梁端部に近い側の横スチフナ7の左端部と柱10との間には、製作上および施工上で生じる寸法誤差を吸収するためや製作性および施工性の観点から隙間が設けられ、同横スチフナ7の右端部は、縦スチフナ6に当接されるか、または溶接等によって接合されている。また、梁端部から遠い側の横スチフナ7の左端部は縦スチフナ6に当接されるか、または溶接等によって接合され、同横スチフナ7の右端部とスプライスプレート15との間には、製作上および施工上で生じる寸法誤差を吸収するためや製作性および施工性の観点から隙間が設けられている。
本実施の形態によれば、第3の実施の形態と同様に、スプライスプレート15によって、梁継手部1cと梁本体部1dとを容易かつ確実に接合できるととともに、縦スチフナ6およびスプライスプレート15が梁端部のウェブ3cに生じる面外変形を拘束するように補剛するので、曲げ圧縮側の梁端部のフランジ2の局部座屈による部材の急激な耐力低下を伴うウェブのクリッピング破壊を抑制できる。
また、梁端部のウェブ3(3c)に設けられたスプライスプレート15、縦スチフナ6および横スチフナ7がフランジ2に対してウェブ3を介して緩やかに拘束し、フランジ2に生じる局部座屈を許容するため、結果として梁端部の塑性化後の過度の耐力上昇に伴う梁端溶接部の破断や急激な耐荷能力の低下を抑えつつ、優れた塑性変形性能も付与できる。
したがって、鉄骨梁1と柱10との柱梁接合部の健全性を保つことができる。
さらに、このような構成の鉄骨梁1および柱梁接合構造では、梁端部のウェブ3に設けられた補剛部材5がスプライスプレート15、縦スチフナ6および横スチフナ7により構成されているため、これらのスプライスプレート15、スチフナ6,7の併用によりウェブ3の局部座屈とせん断座屈の双方に対する抑制効果を高めることができる。
(第5の実施の形態)
図6は第5の実施の形態に係る柱梁接合構造を示すもので、(a)は平面図、(b)は側面図である。
この図に示す鉄骨梁1が図3に示す鉄骨梁1と異なる点は、鉄骨梁1のウェブ3の端部が柱10にスプライスプレート15aによって接合されている点であり、他の構成は図3に示すものと等しいので、共通部分には同一符号を付してその説明を省略する。
スプライスプレート15aは、前記スプライスプレート15より梁の軸方向における幅が略半分の長さとなっており、このスプライスプレート15aは、ウェブ3の片面側において当該ウェブ3にボルト接合されている。また、スプライスプレート15aは、建設現場において溶接等によって柱10に接合されている。
このような構成の鉄骨梁1および柱梁接合構造では、第2の実施の形態と同様の効果を得ることができる他、柱10と鉄骨梁1を強固に接合できるという利点がある。
以上、本発明の実施形態の例について詳細に説明したが、上述した実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。
1 鉄骨梁
1a,1c 梁継手部
1b,1d 梁本体部
2,2a,2b,2c,2d フランジ
3,3a,3b,3c,3d ウェブ
5 補剛部材
6 縦スチフナ(縦補剛部材)
7 横スチフナ(横補剛部材)
10 柱
15 スプライスプレート
16 フランジ接合部材

Claims (9)

  1. ウェブに対してフランジの降伏応力度が高い鋼材からなるH形断面の梁の梁端部が補剛された鉄骨梁であって、
    前記梁端部のウェブに、梁の軸方向と直交し、かつ当該軸方向に所定間隔で配置された複数の縦補剛部材が設けられていることを特徴とする鉄骨梁。
  2. フランジ幅をBとすると、
    複数の前記縦補剛部材のうちの少なくとも1つが前記梁端部から2.0B以内の距離に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の鉄骨梁。
  3. 前記縦補剛部材のうち、前記梁端部から2.0B以内の距離にある縦補剛部材は、前記ウェブの両面に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の鉄骨梁。
  4. フランジ幅をBとすると、
    前記梁の軸方向に隣り合う前記縦補剛部材の間隔は、2.0B以内であることを特徴する請求項1〜3のいずれか1項に記載の鉄骨梁。
  5. 前記縦補剛部材の上下端部はそれぞれ前記フランジと接合されておらず、かつ前記フランジとの間に所定の隙間が設けられていること特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の鉄骨梁。
  6. 前記梁端部のウェブに、梁の軸方向に延びる横補剛部材が設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の鉄骨梁。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の鉄骨梁が柱に接合されていることを特徴とする柱梁接合構造。
  8. 前記鉄骨梁が、前記柱に接合された梁継手部と、当該梁継手部にスプライスプレートを介して相互に接合された梁本体部とを備え、
    前記スプライスプレートが、前記縦補剛部材を兼ねた状態で、前記梁継手部のウェブと前記梁本体部のウェブとを相互に接合していることを特徴とする請求項7に記載の柱梁接合構造。
  9. 前記鉄骨梁が、前記柱に前記スプライスプレートを介して相互に接合され、
    前記スプライスプレートが、前記縦補剛部材を兼ねた状態で、前記柱と前記鉄骨梁のウェブとを相互に接合していることを特徴とする請求項7に記載の柱梁接合構造。
JP2016049185A 2016-03-14 2016-03-14 鉄骨梁および柱梁接合構造 Active JP6956466B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016049185A JP6956466B2 (ja) 2016-03-14 2016-03-14 鉄骨梁および柱梁接合構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016049185A JP6956466B2 (ja) 2016-03-14 2016-03-14 鉄骨梁および柱梁接合構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017166122A true JP2017166122A (ja) 2017-09-21
JP6956466B2 JP6956466B2 (ja) 2021-11-02

Family

ID=59908655

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016049185A Active JP6956466B2 (ja) 2016-03-14 2016-03-14 鉄骨梁および柱梁接合構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6956466B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112376720A (zh) * 2020-11-25 2021-02-19 华侨大学 一种耗能段可更换的组合钢管支撑
JP2021055464A (ja) * 2019-10-01 2021-04-08 Jfeスチール株式会社 床スラブ付き鉄骨梁およびその補強方法
CN112681798A (zh) * 2020-12-31 2021-04-20 西安建筑科技大学 一种端板连接节点加固结构及其施工方法
CN113502917A (zh) * 2021-06-16 2021-10-15 燕山大学 一种弹簧式自复位梁柱节点

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5893111U (ja) * 1981-12-17 1983-06-24 住友金属工業株式会社 軽量h形鋼梁
JPS59141658A (ja) * 1983-02-01 1984-08-14 新日本製鐵株式会社 凹凸ウエブh形鋼
JPH05287841A (ja) * 1992-04-09 1993-11-02 Taisei Corp 鋼構造平板要素の座屈補強構造
JP2002220873A (ja) * 2001-01-26 2002-08-09 Ohbayashi Corp H形鋼製梁の梁端接合部構造
US20040079036A1 (en) * 2002-10-04 2004-04-29 Lo Mao Moment resistant structure with supporting member and method for the same
JP2011208434A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Kajima Corp 柱・梁接合部構造
JP2014051822A (ja) * 2012-09-07 2014-03-20 Nippon Steel & Sumitomo Metal 鉄骨梁および柱梁接合構造
JP2015105543A (ja) * 2013-12-02 2015-06-08 新日鐵住金株式会社 ハイブリッドh形鋼梁の補剛構造

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5893111U (ja) * 1981-12-17 1983-06-24 住友金属工業株式会社 軽量h形鋼梁
JPS59141658A (ja) * 1983-02-01 1984-08-14 新日本製鐵株式会社 凹凸ウエブh形鋼
JPH05287841A (ja) * 1992-04-09 1993-11-02 Taisei Corp 鋼構造平板要素の座屈補強構造
JP2002220873A (ja) * 2001-01-26 2002-08-09 Ohbayashi Corp H形鋼製梁の梁端接合部構造
US20040079036A1 (en) * 2002-10-04 2004-04-29 Lo Mao Moment resistant structure with supporting member and method for the same
JP2011208434A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Kajima Corp 柱・梁接合部構造
JP2014051822A (ja) * 2012-09-07 2014-03-20 Nippon Steel & Sumitomo Metal 鉄骨梁および柱梁接合構造
JP2015105543A (ja) * 2013-12-02 2015-06-08 新日鐵住金株式会社 ハイブリッドh形鋼梁の補剛構造

Non-Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
"材軸直交スチフナ補強された幅厚比の大きいフランジを有するH形断面梁の 変形能力", 構造工学論文集 VOL.59B, JPN6021035409, March 2013 (2013-03-01), JP, pages 211 - 219, ISSN: 0004592576 *
"材軸直交スチフナ補強された幅厚比の大きいフランジを有するH形断面梁の変形能力", 構造工学論文集 VOL.59B, JPN6021006188, March 2013 (2013-03-01), pages 211 - 219, ISSN: 0004451630 *

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021055464A (ja) * 2019-10-01 2021-04-08 Jfeスチール株式会社 床スラブ付き鉄骨梁およびその補強方法
JP7234084B2 (ja) 2019-10-01 2023-03-07 Jfeスチール株式会社 床スラブ付き鉄骨梁およびその補強方法
CN112376720A (zh) * 2020-11-25 2021-02-19 华侨大学 一种耗能段可更换的组合钢管支撑
CN112681798A (zh) * 2020-12-31 2021-04-20 西安建筑科技大学 一种端板连接节点加固结构及其施工方法
CN113502917A (zh) * 2021-06-16 2021-10-15 燕山大学 一种弹簧式自复位梁柱节点
CN113502917B (zh) * 2021-06-16 2022-05-17 燕山大学 一种弹簧式自复位梁柱节点

Also Published As

Publication number Publication date
JP6956466B2 (ja) 2021-11-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4842755B2 (ja) 超高強度鋼で製作された波形鋼板を用いた耐震壁
JP6956466B2 (ja) 鉄骨梁および柱梁接合構造
JP5808593B2 (ja) 鉄骨有孔梁の補強構造
JP6680005B2 (ja) 鉄骨梁および柱梁接合構造
KR101226778B1 (ko) 내진성능이 향상된 철골 보와 철골 기둥의 접합부 구조
JP5967438B2 (ja) ブレース耐震補強構造
JP6589922B2 (ja) 梁の補強構造および梁の補強工法
JP2020041319A (ja) 主構造とブレースの接合構造
JP2016216905A (ja) 柱梁架構
JP6105878B2 (ja) 鉄骨梁および柱梁接合構造
JP6934290B2 (ja) トラス架構
JP2020070585A (ja) 耐力壁および建物
JP6268998B2 (ja) 鋼製部材の端部構造
JP6347593B2 (ja) 鉄骨架構
KR0128541Y1 (ko) 접합부 강성 및 시공성이 우수한 각형강관기둥과 에이치 형강보-기둥 접합구조
JP2014043751A (ja) H形鋼製鉄骨梁の補強構造
JP6682903B2 (ja) H形断面部材の座屈補剛構造と鉄骨構造
JP6979283B2 (ja) 鋼管柱とh形鋼製梁との鋼製柱梁架構
JP2017166182A (ja) フランジ構造及び形鋼
JP7262518B2 (ja) 間柱型鋼材ダンパー
JP6038550B2 (ja) H形鋼製鉄骨梁の補強構造
JP2016037730A (ja) 押出形材
JP7393861B2 (ja) 架構式構造
JP7495309B2 (ja) 梯子型耐力壁架構及び門型架構
JP7456413B2 (ja) 鋼製耐震壁及びこれを備えた建物、並びに鋼製耐震壁の取付方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190226

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191121

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191126

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200110

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200526

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200618

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200804

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201001

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20210302

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210601

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20210601

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20210601

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20210712

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20210713

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210914

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211005

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6956466

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250