JP2017142363A - 広角レンズ - Google Patents
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Abstract
【課題】周辺部の解像性能を向上できる広角レンズを提供すること。【解決手段】物体側から順に、負の屈折力を有する第1群と、正の屈折力を有する第2群と、開口絞りと、正の屈折力を有する第3群とから広角レンズが構成される。物体側から順に、負の屈折力を有し物体側に凸のメニスカスレンズである第1レンズと、負の屈折力を有し物体側に凸のメニスカスレンズである第2レンズとから第1群が構成される。物体側から順に、正の屈折力を有する第3レンズと、正の屈折力を有し物体側に凹の第4レンズとから第2群が構成される。物体側から順に、第5レンズと第6レンズとを接合した負の屈折力を有する接合レンズと、正の屈折力を有する第7レンズと、正の屈折力を有する第8レンズとから第3群が構成される。第2レンズ及び第8レンズは、それぞれ少なくとも1つの面が非球面に形成される。【選択図】図1
Description
本発明は広角レンズに関し、周辺部の解像性能を向上できる広角レンズに関するものである。
従来より、有効画面全体に亘って高い結像性能が得られるように構成された広角レンズが提案されている(特許文献1)。
しかし、上記従来の技術では、周辺部の歪(収差)が十分に補正されてなく、周辺部の結像サイズが十分に大きくないので、周辺部の解像性能が不十分である。
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、周辺部の解像性能を向上できる広角レンズを提供することを目的とする。
この目的を達成するために、請求項1記載の広角レンズによれば、物体側から順に、負の屈折力を有する第1群と、正の屈折力を有する第2群と、開口絞りと、正の屈折力を有する第3群とから構成される。物体側から順に、負の屈折力を有し物体側に凸のメニスカスレンズである第1レンズと、負の屈折力を有し物体側に凸のメニスカスレンズである第2レンズとから第1群が構成される。このような第1群に入射する光束は、光軸とのなす角度が徐々に緩やかになるように調整されて第2レンズから出射される。その結果、収差の発生を抑制できると共に、第1レンズを小径化しつつ画角を広げることができる。
第2レンズから出射された光束は負の収差を有しているので、正の屈折力を有する第2群および第3群により収差を良好に補正できる。物体側から順に、正の屈折力を有する第3レンズと、正の屈折力を有し物体側に凹の第4レンズとから第2群が構成される。これにより、色収差を良好に補正できる。
物体側から順に、第5レンズ及び第6レンズを接合した負の屈折力を有する接合レンズと、正の屈折力を有する第7レンズと、正の屈折力を有する第8レンズとから第3群が構成される。第5レンズと第6レンズとを接合した接合レンズにより色収差を良好に補正できる。
第2レンズ及び第8レンズは、それぞれ少なくとも1つの面が非球面に形成されるので、中心部の結像サイズを小さくして周辺部の結像サイズを大きくできる。また、第8レンズの非球面により第1群および第2群で生じた収差を良好に補正できる。以上の結果、収差を良好に補正しつつ、周辺部の結像サイズを大きくできるので、周辺部の解像性能を向上できる効果がある。
請求項2記載の広角レンズによれば、第1レンズの物体側の面の頂点から開口絞りまでの距離をTAとし、第1レンズの物体側の面の頂点から物体無限遠時の像面までの距離をTTとしたときに、以下の条件式(1)を満足する。
条件式(1)の下限値を下回ると収差が大きくなり、収差の補正が困難になる。条件式(1)の上限値を上回ると有効径が大きくなり、第1レンズが大径化する。条件式(1)を満足することで、請求項1の効果に加え、収差を良好に補正しつつ、第1レンズを小径化して広角レンズを小型化できる効果がある。
条件式(2)の下限値を下回ると収差が大きくなり、収差の補正が困難になる。条件式(2)の上限値を上回ると広角レンズの全長(光軸方向の長さ)が大きくなる。条件式(2)を満足することで、請求項1又は2の効果に加え、収差を良好に補正しつつ、広角レンズの全長を小さくして広角レンズを小型化できる効果がある。
請求項4記載の広角レンズによれば、第7レンズの少なくとも1つの面が非球面に形成される。第2レンズの焦点距離をf2とし、第7レンズの焦点距離をf7とし、第8レンズの焦点距離をf8としたときに、以下の条件式(3)を満足する。
条件式(3)の下限値を下回ったり、条件式(3)の上限値を上回ったりすると、少なくとも1つの面に非球面を有する第2レンズ、第7レンズ及び第8レンズの焦点距離のバランスが崩れて、収差の補正が困難になると共に、周辺部の結像サイズを大きくするのが困難になる。条件式(3)を満足することで、収差を良好に補正しつつ、周辺部の結像サイズを大きくできるので、請求項1から3のいずれかの効果に加え、周辺部の解像性能をより向上できる効果がある。
請求項5記載の広角レンズによれば、第2レンズのアッベ数が50よりも大きいので、請求項1から4のいずれかの効果に加え、色収差を良好に補正できる効果がある。
請求項6記載の広角レンズによれば、第3レンズの屈折率が1.9よりも大きいので、請求項1から5のいずれかの効果に加え、色収差を良好に補正できる効果がある。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、添付図面を参照して説明する。まず、図1を参照して、広角レンズについて説明する。図1は、本発明の一実施の形態(第1実施例)における広角レンズ(第1実施例では広角レンズ10)の光軸Axを含む断面図である。なお、図1の紙面左側が物体側であり、図1の紙面右側が像側である(図4,7,10,13も同様)。また、本明細書では、各レンズ面R1〜R8,R10〜R16と光軸Axとの交点をそれぞれ各レンズ面R1〜R8,R10〜R16の頂点とする。
図1に示すように、広角レンズは、車載用や監視用カメラの結像レンズであり、最大画角が150°以上に構成され、F値(FNO)が2.0以下に構成される。物体無限遠時において広角レンズにより結像される面が像面R19であり、広角レンズの像面R19側には平行平板状のガラスフィルタ12が配置されている。ガラスフィルタ12は、赤外線カットフィルタや紫外線カットフィルタ、偏光フィルタ等の機能を有する。なお、ガラスフィルタ12は必須ではなく、ガラスフィルタ12を省略することは可能である。
広角レンズは、物体側から順に、負の屈折力を有する第1群G1と、正の屈折力を有する第2群G2と、開口絞り11と、正の屈折力を有する第3群G3とから構成される。第1群G1は、物体側から順に、負の屈折力を有し物体側に凸のメニスカスレンズである第1レンズL1と、負の屈折力を有し物体側に凸のメニスカスレンズである第2レンズL2とから構成される。
このような第1群G1に入射する光束は、光軸Axとのなす角度が徐々に緩やかになるように調整されて第2レンズL2から出射される。その結果、収差の発生を抑制できると共に、第1レンズL1を小径化しつつ画角を広げることができる。第2レンズL2から出射された光束は負の収差を有しているので、正の屈折力を有する第2群G2及び第3群G3により収差を良好に補正できる。
第2群G2は、物体側から順に、正の屈折力を有する両凸レンズである第3レンズL3と、正の屈折力を有し物体側に凹のメニスカスレンズである第4レンズL4とから構成される。これにより、色収差を良好に補正できる。
第3群G3は、物体側から順に、屈折力の正負が互いに異なる第5レンズL5及び第6レンズL6を接合した負の屈折力を有する接合レンズL56と、正の屈折力を有する第7レンズL7と、正の屈折力を有する第8レンズL8とから構成される。接合レンズL56により色収差を良好に補正できる。
特に、相互に比較して第5レンズL5が低屈折率かつ高アッベ数、第6レンズL6が高屈折率かつ低アッベ数であることが好ましい。この場合、接合レンズL56による色収差の補正をより良好にできる。なお、相互に比較して第5レンズL5が高屈折率かつ低アッベ数、第6レンズL6が低屈折率かつ高アッベ数である場合も同様に、接合レンズL56による色収差の補正をより良好にできる。
広角レンズは、各レンズL1〜L4のレンズ面を物体側から順に面R1〜R8、開口絞り11を面R9、接合レンズL56の物体側の面をR10、第5レンズL5と第6レンズL6との接合面をR11、接合レンズL56の像側の面をR12、各レンズL7,L8のレンズ面を物体側から順に面R13〜R16、ガラスフィルタ12の物体側の面をR17、ガラスフィルタ12の像側の面をR18とする。
面R3及び面R4の少なくとも一方、及び、面R15及び面R16の少なくとも一方は非球面に形成される。また、面R13及び面R14の少なくとも一方が非球面に形成されることが好ましい。少なくとも1面に非球面を有するレンズは、加工が容易な樹脂製であることが好ましい。両面が球面であるレンズは、温度変化による性能の変動が小さいガラス製であることが好ましい。また、屈折力の正負が互いに異なるレンズを樹脂製にし、樹脂製レンズの屈折力の合計を小さくすることで、樹脂製レンズの温度変化による性能の変動を打ち消し合うことができる。
なお、非球面の形状は、以下の式(4)で表わされる。
但し、
z:サグ量(光軸Axとの交点から非球面上の点までの光軸Ax方向の距離)
c:曲率(レンズ面の頂点での曲率)
r:径方向(光軸Axに関して垂直方向)の光軸Axから非球面上の点までの距離
k:コーニック定数
A、B、C、D:非球面係数(順に4次、6次、8次、10次)
z:サグ量(光軸Axとの交点から非球面上の点までの光軸Ax方向の距離)
c:曲率(レンズ面の頂点での曲率)
r:径方向(光軸Axに関して垂直方向)の光軸Axから非球面上の点までの距離
k:コーニック定数
A、B、C、D:非球面係数(順に4次、6次、8次、10次)
面R3及び面R4の少なくとも一方、及び、面R15及び面R16の少なくとも一方が非球面に形成されるので、その非球面の形状を適切に設定することで、広角レンズが立体射影方式となり、中心部の結像サイズを小さくして周辺部の結像サイズを大きくできる。立体射影方式への補正は、第2レンズL2の非球面が大きく寄与し、第8レンズL8の非球面により微調整される。また、面R15及び面R16の少なくとも一方が非球面に形成されるので、第1群G1および第2群G2で生じた収差を良好に補正できる。以上の結果、収差を良好に補正しつつ、周辺部の結像サイズを大きくできるので、周辺部の解像性能を向上できる。
なお、面R3及び面R4の両方を非球面に形成することで、面R3又は面R4を非球面に形成する場合に比べて、非球面による像の補正(収差補正および立体射影方式への補正)を各レンズ面に分担させることができる。これにより、収差を補正し易く、レンズ設計を容易にできる。面R15及び面R16の両方を非球面に形成する場合も同様に、面R15及び面R16の少なくとも一方を非球面に形成する場合に比べて、収差を補正し易く、レンズ設計を容易にできる。また、面R13及び面R14の少なくとも一方を非球面に形成することで、非球面による像の補正を各レンズ面に分担させることができるので、収差を補正し易く、レンズ設計を容易にできる。
開口絞り11(面R9)から離れたレンズ面ほど、そのレンズ面を通る光束が分離し易いので、開口絞り11(面R9)から離れたレンズ面ほど、非球面による収差の補正の影響を与え易く、結像サイズに影響を与え易い。そのため、面R3及び面R4の少なくとも一方、及び、面R15及び面R16の少なくとも一方を非球面に形成することで、収差を補正し易く、レンズ設計を容易にできる。
広角レンズは、第1レンズL1の面R1の頂点から開口絞り11(面R9)までの距離をTAとし、面R1の頂点から物体無限遠時の像面R19までの距離をTTとしたときに、以下の条件式(1)を満足することが好ましい。
条件式(1)の下限値を下回ると収差が大きくなり、収差の補正が困難になる。条件式(1)の上限値を上回ると有効径が大きくなり、第1レンズL1が大径化する。条件式(1)を満足することで、収差を良好に補正しつつ、第1レンズL1を小径化して広角レンズを小型化できる。
条件式(2)の下限値を下回ると収差が大きくなり、収差の補正が困難になる。条件式(2)の上限値を上回ると広角レンズの全長(光軸Ax方向の長さ)が大きくなる。条件式(2)を満足することで、収差を良好に補正しつつ、広角レンズの全長を小さくして広角レンズを小型化できる。
条件式(3)の下限値を下回ったり、条件式(3)の上限値を上回ったりすると、少なくとも1つの面に非球面を有する第2レンズL2、第7レンズL7及び第8レンズL8の焦点距離のバランスが崩れて、収差の補正が困難になると共に、周辺部の結像サイズを大きくするのが困難になる。条件式(3)を満足することで、収差を良好に補正しつつ、周辺部の結像サイズを大きくできるので、周辺部の解像性能をより向上できる。
広角レンズは、第2レンズL2のアッベ数を50よりも大きく設定することが好ましい。第2レンズL2のアッベ数が50以下である場合、色収差の補正が困難になる。第2レンズL2のアッベ数を50より大きく設定することで、色収差を良好に補正できる。
広角レンズは、第3レンズL3の屈折率を1.9よりも大きく設定することが好ましい。第3レンズL3の屈折率が1.9よりも小さい場合、色収差の補正が困難になる。第3レンズL3の屈折率を1.9よりも大きく設定することで、色収差を良好に補正できる。
なお、広角レンズは、条件式(1)、(2)及び(3)を全て満足する必要はない。条件式(1)、(2)及び(3)を満足する数が多い程、広角レンズの性能を向上できる。また、第2レンズL2のアッベ数の条件、及び、第3レンズL3の屈折率の条件も同様に全て満足する必要はなく、条件を満足する数が多い程、広角レンズの性能を向上できる。
以下、実施例を参照して本発明を具体的に説明するが、本発明はこの実施例に限定されない。
(第1実施例)
図1に示すように、第1実施例における広角レンズ10は、第5レンズL5が両凸レンズであり、第6レンズL6が両凹レンズであり、第2レンズL2の両面R3,R4、第7レンズL7の両面R13,R14、第8レンズL8の両面R15,R16がそれぞれ非球面に形成される。広角レンズ10は、第2レンズL2、第7レンズL7及び第8レンズL8が樹脂製であり、第1レンズL1、第3レンズL3、第4レンズL4、第5レンズL5及び第6レンズL6がガラス製である。
図1に示すように、第1実施例における広角レンズ10は、第5レンズL5が両凸レンズであり、第6レンズL6が両凹レンズであり、第2レンズL2の両面R3,R4、第7レンズL7の両面R13,R14、第8レンズL8の両面R15,R16がそれぞれ非球面に形成される。広角レンズ10は、第2レンズL2、第7レンズL7及び第8レンズL8が樹脂製であり、第1レンズL1、第3レンズL3、第4レンズL4、第5レンズL5及び第6レンズL6がガラス製である。
広角レンズ10の光学諸値およびレンズデータを表1に示し、各レンズの焦点距離を表2に示す。なお、表1の面番号の*記号は非球面を示している(表7,13,19,25も同様)。広角レンズ10は、第2レンズL2のアッベ数ν2が50よりも大きいので、色収差を良好に補正できる。広角レンズ10は、第3レンズL3の屈折率N3が1.9よりも大きいので、色収差を良好に補正できる。広角レンズ10は、第5レンズL5が低屈折率かつ高アッベ数、第6レンズL6が高屈折率かつ低アッベ数であるので、色収差の補正をより良好にできる。
第1レンズL1の面R1の頂点から開口絞り11(面R9)までの距離TAは、軸上面間隔D1〜D8の和であり、面R1の頂点から物体無限遠時の像面R19までの距離TTは、軸上面間隔D1〜D18の和である。表1,2に基づいて広角レンズ10における条件式(1)、(2)及び(3)の各数値を表3に示す。
広角レンズ10は、条件式(1)を満足するので、収差を良好に補正しつつ、第1レンズL1を小径化して広角レンズ10を小型化できる。広角レンズ10は、条件式(2)を満足するので、収差を良好に補正しつつ、広角レンズ10の全長を小さくして広角レンズ10を小型化できる。広角レンズ10は、条件式(3)を満足するので、収差を良好に補正しつつ、周辺部の結像サイズを大きくでき、周辺部の解像性能を向上できる。
広角レンズ10における第2レンズL2の面R3,R4のコーニック定数および非球面係数データを表4に、第7レンズL7の面R13,R14のコーニック定数および非球面係数データを表5に、第8レンズL8の面R15,R16のコーニック定数および非球面係数データを表6に示す。なお、本明細書では10のべき乗数をEを用いて表す(例えば、1.6×10−4は1.6E−4である)。また、広角レンズ10は、面R3、R4,R13,R14,R15,R16の10次の非球面係数Dが0である。
広角レンズ10は、表4〜6のように面R3,R4,R13,R14,R15,R16の非球面形状が設定されることで、広角レンズ10が立体射影方式となり、中心部の結像サイズを小さくして周辺部の結像サイズを大きくできる。また、広角レンズ10は、非球面による像の補正を6つのレンズ面に分担させることができるので、収差を補正し易く、レンズ設計を容易にできる。以上の結果、収差を良好に補正しつつ、レンズ設計を容易にできると共に、周辺部の解像性能を向上できる。
広角レンズ10から得られる諸収差図を図2(a)〜(j)及び図3(a)〜(c)に示す。図2(a)〜(e)は、光軸Axに対する主光線の画角が順に90°,76°,57°,38°,0°のときのタンジェンシャル方向の横収差図である。図2(f)〜(j)は、光軸Axに対する主光線の画角が順に90°,76°,57°,38°,0°のときのサジタル方向の横収差図である。図2(a)〜(j)は、横軸が入射瞳座標(瞳への入射高さをその最大高さで規格化した値)であり、縦軸が横収差(mm)である。なお、図2(a)〜(j)は、光線の波長が436nmの場合を1点鎖線、波長が588nmの場合を実線、波長が656nmの場合を2点鎖線で示している。
図3(a)は球面収差図であり、図3(b)は像面湾曲および非点収差図であり、図3(c)は歪曲収差図である。図3(a)は、横軸が光軸Ax近傍の像面からの光軸Ax方向のズレ量(mm)であり、縦軸が入射瞳座標である。図3(a)は光線の波長が436nmの場合を1点鎖線、波長が588nmの場合を実線、波長が656nmの場合を2点鎖線で示している。
図3(b)は、横軸が光軸Ax近傍の像面からの光軸Ax方向のズレ量(mm)であり、縦軸が光軸Axに対する主光線の画角(°)である。図3(b)は、光線の波長が588nmの場合のサジタル面上の収差Sを実線、波長が588nmの場合のタンジェンシャル面上の収差Tを破線で示している。図3(c)は、横軸が歪曲収差(%)であり、縦軸が光軸Axに対する主光線の画角(°)であり、光線の波長が588nmの場合を示している。
(第2実施例)
図4を参照して第2実施例における広角レンズ20を説明する。図4は、第2実施例における広角レンズ20の光軸Axを含む断面図である。図4に示すように、本実施例の広角レンズ20は、第5レンズL5が両凸レンズであり、第6レンズL6が両凹レンズであり、第2レンズL2の両面R3,R4、第7レンズL7の両面R13,R14、第8レンズL8の両面R15,R16がそれぞれ非球面に形成される。広角レンズ20は、第2レンズL2、第7レンズL7及び第8レンズL8が樹脂製であり、第1レンズL1、第3レンズL3、第4レンズL4、第5レンズL5及び第6レンズL6がガラス製である。
図4を参照して第2実施例における広角レンズ20を説明する。図4は、第2実施例における広角レンズ20の光軸Axを含む断面図である。図4に示すように、本実施例の広角レンズ20は、第5レンズL5が両凸レンズであり、第6レンズL6が両凹レンズであり、第2レンズL2の両面R3,R4、第7レンズL7の両面R13,R14、第8レンズL8の両面R15,R16がそれぞれ非球面に形成される。広角レンズ20は、第2レンズL2、第7レンズL7及び第8レンズL8が樹脂製であり、第1レンズL1、第3レンズL3、第4レンズL4、第5レンズL5及び第6レンズL6がガラス製である。
広角レンズ20の光学諸値およびレンズデータを表7に示し、各レンズの焦点距離を表8に示す。広角レンズ20は、第2レンズL2のアッベ数ν2が50よりも大きいので、色収差を良好に補正できる。広角レンズ20は、第3レンズL3の屈折率N3が1.9よりも大きいので、色収差を良好に補正できる。広角レンズ20は、第5レンズL5が低屈折率かつ高アッベ数、第6レンズL6が高屈折率かつ低アッベ数であるので、色収差の補正をより良好にできる。
第1レンズL1の面R1の頂点から開口絞り11(面R9)までの距離TAは、軸上面間隔D1〜D8の和であり、面R1の頂点から物体無限遠時の像面R19までの距離TTは、軸上面間隔D1〜D18の和である。表7,8に基づいて広角レンズ20における条件式(1)、(2)及び(3)の各数値を表9に示す。
広角レンズ20は、条件式(1)を満足するので、収差を良好に補正しつつ、第1レンズL1を小径化して広角レンズ20を小型化できる。広角レンズ20は、条件式(2)を満足するので、収差を良好に補正しつつ、広角レンズ20の全長を小さくして広角レンズ20を小型化できる。広角レンズ20は、条件式(3)を満足するので、収差を良好に補正しつつ、周辺部の結像サイズを大きくでき、周辺部の解像性能を向上できる。
広角レンズ20における第2レンズL2の面R3,R4のコーニック定数および非球面係数データを表10に、第7レンズL7の面R13,R14のコーニック定数および非球面係数データを表11に、第8レンズL8の面R15,R16のコーニック定数および非球面係数データを表12に示す。なお、広角レンズ20は、面R4,R13,R14,R15,R16の10次の非球面係数Dが0である。
広角レンズ20は、表10〜12のように面R3,R4,R13,R14,R15,R16の非球面形状が設定されることで、広角レンズ20が立体射影方式となり、中心部の結像サイズを小さくして周辺部の結像サイズを大きくできる。また、広角レンズ20は、非球面による像の補正を6つのレンズ面に分担させることができるので、収差を補正し易く、レンズ設計を容易にできる。以上の結果、収差を良好に補正しつつ、レンズ設計を容易にできると共に、周辺部の解像性能を向上できる。
広角レンズ20から得られる諸収差図を図5(a)〜(j)及び図6(a)〜(c)に示す。図5(a)〜(e)は、光軸Axに対する主光線の画角が順に90°,76°,57°,38°,0°のときのタンジェンシャル方向の横収差図である。図5(f)〜(j)は、光軸Axに対する主光線の画角が順に90°,76°,57°,38°,0°のときのサジタル方向の横収差図である。図5(a)〜(j)は、横軸が入射瞳座標(瞳への入射高さをその最大高さで規格化した値)であり、縦軸が横収差(mm)である。なお、図5(a)〜(j)は、光線の波長が436nmの場合を1点鎖線、波長が588nmの場合を実線、波長が656nmの場合を2点鎖線で示している。
図6(a)は球面収差図であり、図6(b)は像面湾曲および非点収差図であり、図6(c)は歪曲収差図である。図6(a)は、横軸が光軸Ax近傍の像面からの光軸Ax方向のズレ量(mm)であり、縦軸が入射瞳座標である。図6(a)は光線の波長が436nmの場合を1点鎖線、波長が588nmの場合を実線、波長が656nmの場合を2点鎖線で示している。
図6(b)は、横軸が光軸Ax近傍の像面からの光軸Ax方向のズレ量(mm)であり、縦軸が光軸Axに対する主光線の画角(°)である。図6(b)は、光線の波長が588nmの場合のサジタル面上の収差Sを実線、波長が588nmの場合のタンジェンシャル面上の収差Tを破線で示している。図6(c)は、横軸が歪曲収差(%)であり、縦軸が光軸Axに対する主光線の画角(°)であり、光線の波長が588nmの場合を示している。
(第3実施例)
図7を参照して第3実施例における広角レンズ30を説明する。図7は、第3実施例における広角レンズ30の光軸Axを含む断面図である。図7に示すように、本実施例の広角レンズ30は、第5レンズL5が両凸レンズであり、第6レンズL6が両凹レンズであり、第2レンズL2の両面R3,R4、第7レンズL7の両面R13,R14、第8レンズL8の両面R15,R16がそれぞれ非球面に形成される。広角レンズ30は、第2レンズL2、第7レンズL7及び第8レンズL8が樹脂製であり、第1レンズL1、第3レンズL3、第4レンズL4、第5レンズL5及び第6レンズL6がガラス製である。
図7を参照して第3実施例における広角レンズ30を説明する。図7は、第3実施例における広角レンズ30の光軸Axを含む断面図である。図7に示すように、本実施例の広角レンズ30は、第5レンズL5が両凸レンズであり、第6レンズL6が両凹レンズであり、第2レンズL2の両面R3,R4、第7レンズL7の両面R13,R14、第8レンズL8の両面R15,R16がそれぞれ非球面に形成される。広角レンズ30は、第2レンズL2、第7レンズL7及び第8レンズL8が樹脂製であり、第1レンズL1、第3レンズL3、第4レンズL4、第5レンズL5及び第6レンズL6がガラス製である。
広角レンズ30の光学諸値およびレンズデータを表13に示し、各レンズの焦点距離を表14に示す。広角レンズ30は、第2レンズL2のアッベ数ν2が50よりも大きいので、色収差を良好に補正できる。広角レンズ30は、第3レンズL3の屈折率N3が1.9よりも大きいので、色収差を良好に補正できる。広角レンズ30は、第5レンズL5が低屈折率かつ高アッベ数、第6レンズL6が高屈折率かつ低アッベ数であるので、色収差の補正をより良好にできる。
第1レンズL1の面R1の頂点から開口絞り11(面R9)までの距離TAは、軸上面間隔D1〜D8の和であり、面R1の頂点から物体無限遠時の像面R19までの距離TTは、軸上面間隔D1〜D18の和である。表13,14に基づいて広角レンズ30における条件式(1)、(2)及び(3)の各数値を表15に示す。
広角レンズ30は、条件式(1)を満足するので、収差を良好に補正しつつ、第1レンズL1を小径化して広角レンズ30を小型化できる。広角レンズ30は、条件式(2)を満足するので、収差を良好に補正しつつ、広角レンズ30の全長を小さくして広角レンズ30を小型化できる。広角レンズ30は、条件式(3)を満足するので、収差を良好に補正しつつ、周辺部の結像サイズを大きくでき、周辺部の解像性能を向上できる。
広角レンズ30における第2レンズL2の面R3,R4のコーニック定数および非球面係数データを表16に、第7レンズL7の面R13,R14のコーニック定数および非球面係数データを表17に、第8レンズL8の面R15,R16のコーニック定数および非球面係数データを表18に示す。なお、広角レンズ30は、面R3,R4,R13,R14,R15,R16の10次の非球面係数Dが0である。
広角レンズ30は、表16〜18のように面R3,R4,R13,R14,R15,R16の非球面形状が設定されることで、広角レンズ30が立体射影方式となり、中心部の結像サイズを小さくして周辺部の結像サイズを大きくできる。また、広角レンズ30は、非球面による像の補正を6つのレンズ面に分担させることができるので、収差を補正し易く、レンズ設計を容易にできる。以上の結果、収差を良好に補正しつつ、レンズ設計を容易にできると共に、周辺部の解像性能を向上できる。
広角レンズ30から得られる諸収差図を図8(a)〜(j)及び図9(a)〜(c)に示す。図8(a)〜(e)は、光軸Axに対する主光線の画角が順に90°,76°,57°,38°,0°のときのタンジェンシャル方向の横収差図である。図8(f)〜(j)は、光軸Axに対する主光線の画角が順に90°,76°,57°,38°,0°のときのサジタル方向の横収差図である。図8(a)〜(j)は、横軸が入射瞳座標(瞳への入射高さをその最大高さで規格化した値)であり、縦軸が横収差(mm)である。なお、図8(a)〜(j)は、光線の波長が436nmの場合を1点鎖線、波長が588nmの場合を実線、波長が656nmの場合を2点鎖線で示している。
図9(a)は球面収差図であり、図9(b)は像面湾曲および非点収差図であり、図9(c)は歪曲収差図である。図9(a)は、横軸が光軸Ax近傍の像面からの光軸Ax方向のズレ量(mm)であり、縦軸が入射瞳座標である。図9(a)は光線の波長が436nmの場合を1点鎖線、波長が588nmの場合を実線、波長が656nmの場合を2点鎖線で示している。
図9(b)は、横軸が光軸Ax近傍の像面からの光軸Ax方向のズレ量(mm)であり、縦軸が光軸Axに対する主光線の画角(°)である。図9(b)は、光線の波長が588nmの場合のサジタル面上の収差Sを実線、波長が588nmの場合のタンジェンシャル面上の収差Tを破線で示している。図9(c)は、横軸が歪曲収差(%)であり、縦軸が光軸Axに対する主光線の画角(°)であり、光線の波長が588nmの場合を示している。
(第4実施例)
図10を参照して第4実施例における広角レンズ40を説明する。図10は、第4実施例における広角レンズ40の光軸Axを含む断面図である。図10に示すように、本実施例の広角レンズ40は、第5レンズL5が両凸レンズであり、第6レンズL6が両凹レンズであり、第2レンズL2の両面R3,R4、第7レンズL7の両面R13,R14、第8レンズL8の両面R15,R16がそれぞれ非球面に形成される。広角レンズ40は、第2レンズL2、第7レンズL7及び第8レンズL8が樹脂製であり、第1レンズL1、第3レンズL3、第4レンズL4、第5レンズL5及び第6レンズL6がガラス製である。
図10を参照して第4実施例における広角レンズ40を説明する。図10は、第4実施例における広角レンズ40の光軸Axを含む断面図である。図10に示すように、本実施例の広角レンズ40は、第5レンズL5が両凸レンズであり、第6レンズL6が両凹レンズであり、第2レンズL2の両面R3,R4、第7レンズL7の両面R13,R14、第8レンズL8の両面R15,R16がそれぞれ非球面に形成される。広角レンズ40は、第2レンズL2、第7レンズL7及び第8レンズL8が樹脂製であり、第1レンズL1、第3レンズL3、第4レンズL4、第5レンズL5及び第6レンズL6がガラス製である。
広角レンズ40の光学諸値およびレンズデータを表19に示し、各レンズの焦点距離を表20に示す。広角レンズ40は、第2レンズL2のアッベ数ν2が50よりも大きいので、色収差を良好に補正できる。広角レンズ40は、第3レンズL3の屈折率N3が1.9よりも大きいので、色収差を良好に補正できる。広角レンズ40は、第5レンズL5が低屈折率かつ高アッベ数、第6レンズL6が高屈折率かつ低アッベ数であるので、色収差の補正をより良好にできる。
第1レンズL1の面R1の頂点から開口絞り11(面R9)までの距離TAは、軸上面間隔D1〜D8の和であり、面R1の頂点から物体無限遠時の像面R19までの距離TTは、軸上面間隔D1〜D18の和である。表19,20に基づいて広角レンズ40における条件式(1)、(2)及び(3)の各数値を表21に示す。
広角レンズ40は、条件式(1)を満足するので、収差を良好に補正しつつ、第1レンズL1を小径化して広角レンズ40を小型化できる。広角レンズ40は、条件式(2)を満足するので、収差を良好に補正しつつ、広角レンズ40の全長を小さくして広角レンズ40を小型化できる。広角レンズ40は、条件式(3)を満足するので、収差を良好に補正しつつ、周辺部の結像サイズを大きくでき、周辺部の解像性能を向上できる。
広角レンズ40における第2レンズL2の面R3,R4のコーニック定数および非球面係数データを表22に、第7レンズL7の面R13,R14のコーニック定数および非球面係数データを表23に、第8レンズL8の面R15,R16のコーニック定数および非球面係数データを表24に示す。なお、広角レンズ40は、面R3,R4,R13,R14,R15,R16の10次の非球面係数Dが0である。
広角レンズ40は、表22〜24のように面R3,R4,R13,R14,R15,R16の非球面形状が設定されることで、広角レンズ40が立体射影方式となり、中心部の結像サイズを小さくして周辺部の結像サイズを大きくできる。また、広角レンズ40は、非球面による像の補正を6つのレンズ面に分担させることができるので、収差を補正し易く、レンズ設計を容易にできる。以上の結果、収差を良好に補正しつつ、レンズ設計を容易にできると共に、周辺部の解像性能を向上できる。
広角レンズ40から得られる諸収差図を図11(a)〜(j)及び図12(a)〜(c)に示す。図11(a)〜(e)は、光軸Axに対する主光線の画角が順に90°,76°,57°,38°,0°のときのタンジェンシャル方向の横収差図である。図11(f)〜(j)は、光軸Axに対する主光線の画角が順に90°,76°,57°,38°,0°のときのサジタル方向の横収差図である。図11(a)〜(j)は、横軸が入射瞳座標(瞳への入射高さをその最大高さで規格化した値)であり、縦軸が横収差(mm)である。なお、図11(a)〜(j)は、光線の波長が436nmの場合を1点鎖線、波長が588nmの場合を実線、波長が656nmの場合を2点鎖線で示している。
図12(a)は球面収差図であり、図12(b)は像面湾曲および非点収差図であり、図12(c)は歪曲収差図である。図12(a)は、横軸が光軸Ax近傍の像面からの光軸Ax方向のズレ量(mm)であり、縦軸が入射瞳座標である。図12(a)は光線の波長が436nmの場合を1点鎖線、波長が588nmの場合を実線、波長が656nmの場合を2点鎖線で示している。
図12(b)は、横軸が光軸Ax近傍の像面からの光軸Ax方向のズレ量(mm)であり、縦軸が光軸Axに対する主光線の画角(°)である。図12(b)は、光線の波長が588nmの場合のサジタル面上の収差Sを実線、波長が588nmの場合のタンジェンシャル面上の収差Tを破線で示している。図12(c)は、横軸が歪曲収差(%)であり、縦軸が光軸Axに対する主光線の画角(°)であり、光線の波長が588nmの場合を示している。
(第5実施例)
図13を参照して第5実施例における広角レンズ50を説明する。図13は、第5実施例における広角レンズ50の光軸Axを含む断面図である。図13に示すように、本実施例の広角レンズ50は、第5レンズL5が正の屈折力を有し、第6レンズL6が負の屈折力を有する物体側に凹のメニスカスレンズであり、第2レンズL2の両面R3,R4、第7レンズL7の両面R13,R14、第8レンズL8の両面R15,R16がそれぞれ非球面に形成される。第5レンズL5は、面R10が略平面(僅かに物体側に凸)に形成され、面R11が像側に凸に形成される。広角レンズ50は、第2レンズL2、第7レンズL7及び第8レンズL8が樹脂製であり、第1レンズL1、第3レンズL3、第4レンズL4、第5レンズL5及び第6レンズL6がガラス製である。
図13を参照して第5実施例における広角レンズ50を説明する。図13は、第5実施例における広角レンズ50の光軸Axを含む断面図である。図13に示すように、本実施例の広角レンズ50は、第5レンズL5が正の屈折力を有し、第6レンズL6が負の屈折力を有する物体側に凹のメニスカスレンズであり、第2レンズL2の両面R3,R4、第7レンズL7の両面R13,R14、第8レンズL8の両面R15,R16がそれぞれ非球面に形成される。第5レンズL5は、面R10が略平面(僅かに物体側に凸)に形成され、面R11が像側に凸に形成される。広角レンズ50は、第2レンズL2、第7レンズL7及び第8レンズL8が樹脂製であり、第1レンズL1、第3レンズL3、第4レンズL4、第5レンズL5及び第6レンズL6がガラス製である。
広角レンズ50の光学諸値およびレンズデータを表25に示し、各レンズの焦点距離を表26に示す。広角レンズ50は、第2レンズL2のアッベ数ν2が50よりも大きいので、色収差を良好に補正できる。広角レンズ50は、第3レンズL3の屈折率N3が1.9よりも大きいので、色収差を良好に補正できる。
第1レンズL1の面R1の頂点から開口絞り11(面R9)までの距離TAは、軸上面間隔D1〜D8の和であり、面R1の頂点から物体無限遠時の像面R19までの距離TTは、軸上面間隔D1〜D18の和である。表25,26に基づいて広角レンズ50における条件式(1)、(2)及び(3)の各数値を表27に示す。
広角レンズ50は、条件式(1)を満足するので、収差を良好に補正しつつ、第1レンズL1を小径化して広角レンズ50を小型化できる。広角レンズ50は、条件式(2)を満足するので、収差を良好に補正しつつ、広角レンズ50の全長を小さくして広角レンズ50を小型化できる。広角レンズ50は、条件式(3)を満足するので、収差を良好に補正しつつ、周辺部の結像サイズを大きくでき、周辺部の解像性能を向上できる。
広角レンズ50における第2レンズL2の面R3,R4のコーニック定数および非球面係数データを表28に、第7レンズL7の面R13,R14のコーニック定数および非球面係数データを表29に、第8レンズL8の面R15,R16のコーニック定数および非球面係数データを表30に示す。なお、広角レンズ50は、面R3,R4,R13,R14,R15,R16の10次の非球面係数Dが0である。
広角レンズ50は、表28〜30のように面R3,R4,R13,R14,R15,R16の非球面形状が設定されることで、広角レンズ50が立体射影方式となり、中心部の結像サイズを小さくして周辺部の結像サイズを大きくできる。また、広角レンズ50は、非球面による像の補正を6つのレンズ面に分担させることができるので、収差を補正し易く、レンズ設計を容易にできる。以上の結果、収差を良好に補正しつつ、レンズ設計を容易にできると共に、周辺部の解像性能を向上できる。
広角レンズ50から得られる諸収差図を図14(a)〜(j)及び図15(a)〜(c)に示す。図14(a)〜(e)は、光軸Axに対する主光線の画角が順に90°,76°,57°,38°,0°のときのタンジェンシャル方向の横収差図である。図14(f)〜(j)は、光軸Axに対する主光線の画角が順に90°,76°,57°,38°,0°のときのサジタル方向の横収差図である。図14(a)〜(j)は、横軸が入射瞳座標(瞳への入射高さをその最大高さで規格化した値)であり、縦軸が横収差(mm)である。なお、図14(a)〜(j)は、光線の波長が436nmの場合を1点鎖線、波長が588nmの場合を実線、波長が656nmの場合を2点鎖線で示している。
図15(a)は球面収差図であり、図15(b)は像面湾曲および非点収差図であり、図15(c)は歪曲収差図である。図15(a)は、横軸が光軸Ax近傍の像面からの光軸Ax方向のズレ量(mm)であり、縦軸が入射瞳座標である。図15(a)は光線の波長が436nmの場合を1点鎖線、波長が588nmの場合を実線、波長が656nmの場合を2点鎖線で示している。
図15(b)は、横軸が光軸Ax近傍の像面からの光軸Ax方向のズレ量(mm)であり、縦軸が光軸Axに対する主光線の画角(°)である。図15(b)は、光線の波長が588nmの場合のサジタル面上の収差Sを実線、波長が588nmの場合のタンジェンシャル面上の収差Tを破線で示している。図15(c)は、横軸が歪曲収差(%)であり、縦軸が光軸Axに対する主光線の画角(°)であり、光線の波長が588nmの場合を示している。
以上、実施の形態および実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態および上記実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。例えば、上記各実施例では広角レンズ10,20,30,40,50の最大画角が180°である場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、広角レンズの最大画角を150°以上に構成することは当然可能である。
上記実施の形態および上記各実施例では、少なくとも1面に非球面を有するレンズが樹脂製である場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、少なくとも1面に非球面を有するレンズをガラス製にすることは当然可能である。また、両面が球面であるレンズがガラス製である場合に限らず、両面が球面であるレンズを樹脂製にすることも可能である。
上記各実施例では、正の屈折力を有する第5レンズL5と、負の屈折力を有する第6レンズL6とを接合して負の屈折力を有する接合レンズL56を構成する場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、負の屈折力を有する第5レンズL5と、正の屈折力を有する第6レンズL6とを接合して負の屈折力を有する接合レンズL56を構成することは当然可能である。
10,20,30,40,50 広角レンズ
11 開口絞り
G1 第1群
G2 第2群
G3 第3群
L1 第1レンズ
L2 第2レンズ
L3 第3レンズ
L4 第4レンズ
L5 第5レンズ
L6 第6レンズ
L7 第7レンズ
L8 第8レンズ
L56 接合レンズ
R19 像面
11 開口絞り
G1 第1群
G2 第2群
G3 第3群
L1 第1レンズ
L2 第2レンズ
L3 第3レンズ
L4 第4レンズ
L5 第5レンズ
L6 第6レンズ
L7 第7レンズ
L8 第8レンズ
L56 接合レンズ
R19 像面
Claims (6)
- 物体側から順に、負の屈折力を有する第1群と、正の屈折力を有する第2群と、開口絞りと、正の屈折力を有する第3群とから構成される広角レンズであって、
前記第1群は、物体側から順に、負の屈折力を有し物体側に凸のメニスカスレンズである第1レンズと、負の屈折力を有し物体側に凸のメニスカスレンズである第2レンズとから構成され、
前記第2群は、物体側から順に、正の屈折力を有する第3レンズと、正の屈折力を有し物体側に凹の第4レンズとから構成され、
前記第3群は、物体側から順に、第5レンズと第6レンズとを接合した負の屈折力を有する接合レンズと、正の屈折力を有する第7レンズと、正の屈折力を有する第8レンズとから構成され、
前記第2レンズ及び前記第8レンズは、それぞれ少なくとも1つの面が非球面に形成されることを特徴とする広角レンズ。 - 前記第2レンズのアッベ数が50よりも大きいことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の広角レンズ。
- 前記第3レンズの屈折率が1.9よりも大きいことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の広角レンズ。
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