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JP2017118756A - モータ制御装置 - Google Patents

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遠齢 洪
Wanleng Ang
遠齢 洪
賢樹 岡村
Sakaki Okamura
賢樹 岡村
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Abstract

【課題】バッテリとインバータとの間に配置された昇圧回路を備えるモータ制御装置において、昇圧回路の共振を抑制しつつ、エネルギー効率を向上させる。
【解決手段】モータ制御装置(1)は、バッテリ(12)に電気的に接続された昇圧回路(22)と、該昇圧回路に電気的に接続され、少なくとも矩形波電圧を用いてモータ(11)を駆動可能なインバータ(21)と、を備える。当該モータ制御装置は、モータの動作点が、昇圧回路で共振が生じる動作領域である共振領域に該当し、且つ、バッテリからの電圧を昇圧回路により昇圧しない場合に、矩形波電圧を用いてモータを駆動するようにインバータを制御しつつ、矩形波電圧に係る矩形波の状態を変化させるスイッチングを所定のタイミングで行うようにインバータを制御する制御手段(100)を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、モータを制御するモータ制御装置の技術分野に関する。
この種の装置として、例えば、バッテリに昇圧コンバータを介して電気的に接続されたインバータを備え、モータの目標動作点が昇圧コンバータで共振が発生する動作点に該当する場合に、インバータ側の電圧がバッテリ側の電圧よりも高い所定の目標昇圧電圧になるように昇圧コンバータを制御すると共に、正弦波PWM(Pulse Width Modulation)制御方式を用いてインバータを制御する装置が提案されている(特許文献1参照)。
特開2009−225633号公報
特許文献1に記載の技術によれば、昇圧コンバータの共振を回避するための昇圧による昇圧損と、正弦波PWM制御方式によるスイッチング損とが増加するという技術的問題点がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、昇圧コンバータの共振を抑制しつつ、エネルギー効率を向上させることができるモータ制御装置を提供することを課題とする。
本発明に係るモータ制御装置は、上記課題を解決するために、バッテリに電気的に接続された昇圧回路(上述の“昇圧コンバータ”に相当)と、前記昇圧回路に電気的に接続され、少なくとも矩形波電圧を用いてモータを駆動可能なインバータと、を備えるモータ制御装置であって、前記モータの動作点が、前記昇圧回路で共振が生じる動作領域である共振領域に該当し、且つ、前記バッテリからの電圧を前記昇圧回路により昇圧しない場合に、前記矩形波電圧を用いて前記モータを駆動するように前記インバータを制御しつつ、前記矩形波電圧に係る矩形波の状態を変化させるスイッチングを所定のタイミングで行うように前記インバータを制御する制御手段を備える。
昇圧回路はリアクトル及びキャパシタを有するので、該リアクトル及びキャパシタにより共振回路が構成される。このため、モータの動作点によっては、昇圧回路で共振が発生する。具体的には、モータの駆動電流における電気周波数の6次成分(電気6次周波数)が、共振回路の共振周波数を含む所定の周波数帯に該当すると、モータの駆動電流における高調波により共振回路が共振する。この結果、昇圧回路からインバータに供給される電圧である昇圧電圧が変動し、バッテリから出力される電流も変動する。
本願発明者の研究によれば、昇圧回路で共振が発生する場合に、インバータからモータへ出力される矩形波電圧の矩形波の形状を所定のタイミングで変化させる(例えば、180度毎にハイレベル・ローレベルが反転する矩形波を、90度及び270度で更にハイレベル・ローレベルを反転させる等)と、電気6次周波数を高周波化することができ、結果として、昇圧回路での共振の発生を回避できることが判明している。
本発明では、モータの動作点が共振領域に該当し、且つ、バッテリからの電圧を昇圧回路により昇圧しない場合に、制御手段により、矩形波電圧を用いてモータを駆動するようにインバータが制御されつつ、矩形波の状態を変化させるスイッチングを所定のタイミングで行うようにインバータが制御される。
従って、昇圧回路での共振の発生を回避することができる。加えて、矩形波電圧を用いてモータを駆動しているので、正弦波PWM制御を行う場合に比べてスイッチング損を低減することができる。更に、昇圧回路での共振を回避することを目的とした昇圧も行われないので、昇圧損の発生を抑制することができる。このように、本発明のモータ制御装置によれば、昇圧回路の共振を抑制しつつ、エネルギー効率を向上させることができる。
尚、昇圧が行われる場合、モータの動作点が共振領域から外れることが期待される。
本発明の作用及び他の利得は次に説明する実施するための形態から明らかにされる。
実施形態に係るモータ制御装置の構成を示す概略構成図である。 実施形態に係るモータの制御モードを設定するための設定マップの一例である。 実施形態に係る矩形波制御方式によるモータ制御の一例を示す制御ブロック図である。 (a)昇圧回路で共振が発生する場合のモータ電圧、モータ電力及びバッテリ電流各々の時間変動の一例を示す図である。(b)昇圧回路で共振が発生しない場合のモータ電圧、モータ電力及びバッテリ電流各々の時間変動の一例を示す図である。 実施形態に係るモータの制御モードを設定するための処理を示すフローチャートの一部である。 実施形態に係るモータの制御モードを設定するための処理を示すフローチャートの他の一部である。 実施形態に係るモータの制御モードを設定するための処理を示すフローチャートの他の一部である。
本発明のモータ制御装置に係る実施形態を図面に基づいて説明する。以下の実施形態では、本発明のモータ制御装置の一例として、例えばハイブリッド自動車又は電気自動車の駆動用のモータを制御するモータ制御装置を挙げる。モータ制御装置の制御対象としてのモータは、三相の交流モータであり、電動機及び発電機の機能を併せ持つように構成されている。本実施形態に係るモータ制御装置は、バッテリとインバータとの間に配置された昇圧回路を備えている。
本実施形態に係るモータ制御装置は、モータに供給される矩形波電圧の矩形波の形状が所定のタイミングで変化するようにインバータを制御する。この結果、モータの駆動電流における電気6次周波数が高周波化され、昇圧回路での共振の発生を回避することができる。
以下では、先ずモータ制御装置の構成とモータ制御動作の概要を説明し、次に本願独自の新制御方式について説明し、最後にモータ制御モードの切換処理について説明する。
(装置の構成)
実施形態に係るモータ制御装置の構成について、図1を参照して説明する。図1は、実施形態に係るモータ制御装置の構成を示す概略構成図である。
図1において、モータ制御装置1は、例えば2次電池等であるバッテリ12から出力される直流電力を交流電力に変換し、交流電力をモータ11に供給するインバータ21と、バッテリ12及びインバータ21間に配置された昇圧回路22と、インバータ21及び昇圧回路22を制御する制御装置100と、を備えて構成されている。
インバータ21は、スイッチング素子としての6つのトランジスタと、該6つのトランジスタに夫々対応する6つの逆並列ダイオードと、を有する。インバータ21には、既存の各種態様を適用可能であるので、その詳細についての説明は割愛する。
昇圧回路22は、リアクトル221と、平滑キャパシタ222と、上アームのトランジスタ223及びダイオード224と、下アームのトランジスタ225及びダイオード226と、を有する。
トランジスタ223のエミッタとトランジスタ225のコレクタとは電気的に接続されており、更に、リアクトル221の一端とも電気的に接続されている。リアクトル221の他端は、バッテリ12の正極に電気的に接続されている。トランジスタ223のコレクタは、インバータ21の電源ラインと電気的に接続されている。トランジスタ225のエミッタは、インバータ21のアースライン及びバッテリ12の負極に電気的に接続されている。インバータ21の電源ラインとアースラインとの間には、平滑キャパシタ222が電気的に接続されている。
当該モータ制御装置1の動作時に、トランジスタ223及び225が夫々スイッチング制御されることにより、バッテリ12から出力された直流電力の電圧(昇圧前電圧VL)が所定の電圧(昇圧電圧VH)まで昇圧されインバータ21に供給される。また、トランジスタ223及び225が夫々スイッチング制御されることにより、インバータ21からの回生電力の電圧が降圧されるので、該回生電力によりバッテリ12を充電することもできる。
昇圧前電圧VLは、電圧センサ23により検出され、制御装置100に送信される。また、昇圧電圧VHは、平滑キャパシタ222の端子間に電気的に接続された電圧センサ24により検出され、制御装置100に送信される。
(モータ制御動作)
上述の如く構成されたモータ制御装置1において実行されるモータ制御動作について、図1に加え、図2及び図3を参照して説明する。図2は、実施形態に係るモータの制御モードを設定するための設定マップの一例である。図3は、実施形態に係る矩形波制御方式によるモータ制御の一例を示す制御ブロック図である。
制御装置100は、外部に設けられた車両制御用の電子制御ユニット(図示せず)から入力されたトルク指令値Trqcom、電圧センサ23により検出された昇圧前電圧VL、電圧センサ24により検出された昇圧電圧VH、電流センサ26v及び26w(図3参照)により検出されたモータ電流iv及びiw、並びに、例えばレゾルバ、ホール素子等である回転検出器25により検出されたモータ11の回転角θに基づいて、後述する方法によりモータ11がトルク指令値Trqcomに従ったトルクを出力するように、インバータ21及び昇圧回路22をスイッチング制御する。
制御装置100は、トルク指令値Trqcom等に基づいて目標昇圧電圧を算出し、該算出された目標昇圧電圧に昇圧電圧VHが一致するように昇圧回路22を制御する。
モータ制御装置1では、インバータ21における電圧変換について4つの制御モードが存在する。具体的には、図2に示すように、制御モードとして、正弦波PWM電圧を用いる正弦波PWM制御方式、過変調PWM電圧を用いる過変調PWM制御方式、矩形波電圧を用いる矩形波制御方式、及び矩形波電圧を用いつつ、矩形波の状態を変化させるスイッチングを所定のタイミングで行う新制御方式が存在する(尚、新制御方式についての詳細は後述する)。
制御装置100は、トルク指令値Trqcomとモータ11の回転数とからモータ必要電圧(即ち、誘起電圧)を算出する。制御装置100は、原則、モータ必要電圧と昇圧電圧VHの最大値(即ち、システム電圧の最大値)との関係に従って(具体的には、変調度が0.78より大きいか否かを判定して)、矩形波制御方式と、正弦波PWM制御方式及び過変調PWM制御方式とのいずれによりモータ11を制御するかを決定する。
正弦波PWM制御方式及び過変調PWM制御方式のいずれを用いるかについては、ベクトル制御に従う電圧指令値の変調度範囲に応じて決定される。
このように制御モードが決定されることにより、低回転数領域ではトルク変動を抑えて滑らかな出力特性を得ることができ、中高回転数領域ではモータ11の出力をより向上させることができる。
尚、本実施形態に係る「制御装置100」は、本発明に係る「制御手段」の一例である。
(矩形波制御方式)
次に、矩形波制御方式によりモータ11が制御される場合のモータ制御動作について、図3を参照して説明する。
制御装置100は、矩形波制御方式によるモータ制御動作を実行するために、その内部に実現される論理的な処理ブロック又は物理的な処理回路として、3相/dq相変換部101、トルク推定部102、減算器103、PI(Proportional−Integral:比例−積分)制御部104、位相リミッタ105及びパルス発生器106を備えて構成されている。
3相/dq相変換部101は、回転検出器25により検出されたモータ11の回転角θを参照して、電流センサ26v及び26wにより夫々検出されたv相電流iv及びw相電流iwを、d軸電流id及びq軸電流iqに変換する。
トルク推定部102は、d軸電流id及びq軸電流iqに基づいて、モータ11の出力トルクTrqを推定する。尚、出力トルクTrqの推定方法については、既存の方法を適用可能であるので、その詳細についての説明は割愛する。
減算器103は、トルク指令値Trqcomと出力トルクTrqとからトルク偏差ΔTrq(=Trqcom−Trq)を求める。PI制御部104は、トルク偏差ΔTrqについて所定ゲインによるPI演算を行って、制御偏差を求め、該求められた制御偏差に応じて矩形波電圧の位相φを設定する(つまり、PI制御部104は、トルクフィードバック制御を行う)。
具体的には、PI制御部104は、トルク指令値Trqcomが正である場合、トルク不足時には電圧位相を進め、トルク過剰時には電圧位相を遅らせる。他方、PI制御部104は、トルク指令値Trqcomが負である場合、トルク不足時には電圧位相を遅らせ、トルク過剰時には電圧位相を進める。
位相リミッタ105は、PI制御部105により設定された電圧位相φが所定範囲(例えば、前回の電圧位相からの変化量に起因してショックが発生しないような範囲)内であるか否かを判定する。電圧位相φが所定範囲内であれば、位相リミッタ105は、電圧位相φをパルス発生器106に供給する。他方、電圧位相φが所定範囲内ではない場合、位相リミッタ105は、所定範囲の上限値に相当する電圧位相φをパルス発生器106に供給する。
パルス発生器106は、位相リミッタ105から供給された電圧位相φと、回転検出器25により検出されたモータ11の回転角θとに基づいて、矩形波パルスの各相電圧指令値(即ち、u相電圧指令値vu、v相電圧指令値vv、w相電圧指令値vw)を生成する。そして、パルス発生器106は、生成された各相電圧指令値に基づいてインバータ21をスイッチング制御する。尚、各相電圧指令値の生成方法については、既存の方法を適用可能であるので、その詳細についての説明は割愛する。
(新制御方式)
矩形波制御方式は、正弦波PWM制御方式及び過変調PWM制御方式に比べて制御精度が劣るものの、モータ11の出力を向上させると共にスイッチング損失を抑えてエネルギー効率を向上させることができる。このため、モータ11の動作領域(即ち、動作点の集合)における矩形波制御方式の適用範囲の拡大が図られる。
ところで、昇圧回路22は、図1に示すように、リアクトル221及び平滑キャパシタ222を有している。該リアクトル221及び平滑キャパシタ222によりLC回路が構成される。LC回路の共振周波数fr(中心周波数)は、リアクトル221のリアクタンスL及び平滑キャパシタ222のキャパシタンスCを用いて、fr=1/{2π√(LC)}と表せる。
LC回路は、中心周波数のみで共振するのではなく、中心周波数を中心にある程度の範囲内の周波数(fr(下限)〜fr(上限))で共振する。ここで、fr(下限)は、LC回路が共振するリアクタンスL及びキャパシタンスC各々の最小値により決定される。他方、fr(上限)は、LC回路が共振するリアクタンスL及びキャパシタンスC各々の最大値により決定される。尚、LC回路が共振するリアクタンスLの最小値及び最大値、キャパシタンスCの最小値及び最大値は、回路定数として予め設定される。
矩形波制御方式によりモータ11が制御されている場合、モータ11の動作点によっては、モータ11の駆動電流における電気6次周波数が、fr(下限)〜fr(上限)の範囲内に該当する場合がある。この場合、昇圧回路22を構成するLC回路がモータ11の駆動電流における高調波により共振する。この結果、昇圧電圧VHが変動することとなり、バッテリ12から出力される電流も変動する。
具体的には、モータ11の駆動電流における電気6次周波数が、fr(下限)〜fr(上限)の範囲内に該当し昇圧回路22を構成するLC回路が共振すると、例えば図4(a)の最下段(バッテリ電流)に示すように、バッテリ12から出力される電流が、LC回路が共振しない場合の変動範囲(図4(b)の“基準値”参照)を大きく超えて変動する。
本願発明者は、矩形波電圧の矩形波の形状を所定のタイミングで変化させると(図4(b)の“モータ電圧”の矢印参照)、モータ11の駆動電流における電気6次周波数が高周波化することができることを見出した(図4(b)の“モータ電力”参照)。この結果、電気6次周波数が、fr(下限)〜fr(上限)の範囲から外れ、昇圧回路22を構成するLC回路の共振を回避することができる。
本実施形態では、矩形波電圧の矩形波の形状を所定のタイミングで変化させ、モータ11の駆動電流における電気6次周波数を高周波化する制御を、「新制御方式」と称する。この新制御方式は、矩形波制御方式を基礎としているので、制御装置100は、図3を参照して説明したモータ制御動作と同様のモータ制御動作を行う。ただし、パルス発生器106では、所定のタイミングで矩形波の形状が変化するように、スイッチング(矩形波のハイレベル・ローレベルを反対にする)が行われる。
尚、スイッチングのタイミングは、モータ制御装置1の仕様等に応じて適宜設定されてよい。図4(b)の最上段(モータ電圧)に示すように、180度毎にハイレベル・ローレベルが反対になる矩形波では、例えば90度近傍及び270度近傍でスイッチングが行われるように設定されてよい。
(制御モード設定)
次に、モータ制御装置1の動作時に実行される制御モードの設定処理(切換処理)について、図5乃至図7のフローチャートを参照して説明する。以下に説明する処理は、制御装置100により所定周期で繰り返し実行される。
図5において、制御装置100は、現在の制御モードが、正弦波PWM制御方式又は過変調PWM制御方式であるか否かを判定する(ステップS111)。
この判定の結果、現在の制御モードが、正弦波PWM制御方式又は過変調PWM制御方式である判定された場合(ステップS111:Yes)、制御装置100は、トルク指令値Trqcomとモータ11の回転数とからモータ必要電圧を算出すると共に、トルク指令値Trqcom等に基づいて目標昇圧電圧を算出する。制御装置100は、目標昇圧電圧及びモータ必要電圧に基づいて変調度(=モータ必要電圧/目標昇圧電圧)を算出する。
続いて、制御装置100は、変調度が閾値th1より大きいか否かを判定する(ステップS112)。ここで、「閾値th1」は、モータ回転数とモータトルクとにより規定されるモータの動作領域のうち新制御方式が適用される領域の下限を規定する変調度に相当する(図2参照)。
ステップS112の判定の結果、変調度が閾値th1以下であると判定された場合(ステップS112:No)、制御装置100は、現在の制御モードを維持する(ステップS118)。この場合、モータ11の動作点は、図2における閾値th1を示す点線よりも左側の領域に位置する。
ステップS112の判定の結果、変調度が閾値th1より大きいと判定された場合(ステップS112:Yes)、制御装置100は、モータ11の動作点が共振領域に位置するか否かを判定する(即ち、モータ11の駆動電流における電気6次周波数が、昇圧回路22を構成するLC回路が共振する周波数範囲fr(下限)〜fr(上限)に該当するか否かを判定する)(ステップS113)。尚、電気6次周波数は、モータ11の回転数N(rpm:回転/分)を用いて、N/60×(モータ11の対極数)×6と表せる。
ステップS113の判定の結果、モータ11の動作点が共振領域に位置すると判定された場合(ステップS113:Yes)、制御装置100は、昇圧回路22による昇圧がないか否かを判定する(ステップS114)。尚、昇圧回路22による昇圧がないか否かは、例えば昇圧前電圧VLと目標昇圧電圧との関係や、昇圧指令情報等に基づいて判定される。
ステップS114の判定の結果、昇圧回路22による昇圧がないと判定された場合(ステップS114:Yes)、モータ11の動作点は、図2の網かけ範囲(即ち、新制御方式が適用される領域)に位置するので、制御装置100は、制御モードを新制御方式に設定する(ステップS115)。
ステップS113の判定の結果、モータ11の動作点が共振領域に位置しないと判定された場合(ステップS113:No)、又は、ステップS114の判定の結果、昇圧回路22による昇圧があると判定された場合(ステップS114:No)、制御装置100は、変調度が閾値th2より大きいか否かを判定する(ステップS116)。
ここで、「閾値th2」は、モータ回転数とモータトルクとにより規定されるモータの動作領域のうち、過変調PWM制御方式が適用される領域と矩形波制御方式が適用される領域との境界を規定する変調度に相当する(図2参照)。「閾値th2」は、具体的には、0.78である。
ステップS116の判定の結果、変調度が閾値th2より大きいと判定された場合(ステップS116:Yes)、モータ11の動作点は、図2の矩形波制御方式が適用される領域に位置するので、制御装置100は、制御モードを矩形波制御方式に設定する(ステップS117)。
他方、ステップS116の判定の結果、変調度が閾値th2以下であると判定された場合(ステップS116:No)、モータ11の動作点は、図2における閾値th1を示す点線と、閾値th2を示す線との間の領域に位置するので、制御装置100は、現在の制御モードを維持する(ステップS118)。
ステップS111の判定の結果、現在の制御モードが、正弦波PWM制御方式及び過変調PWM制御方式でないと判定された場合(ステップS111:No)、制御装置100は、現在の制御モードが新制御方式であるか否かを判定する(ステップS121)(図6参照)。
ステップS121の判定の結果、現在の制御モードが新制御方式であると判定された場合(ステップS121:Yes)、制御装置100は、変調度が閾値th1より大きいか否かを判定する(ステップS122)。
ステップS122の判定の結果、変調度が閾値th1以下であると判定された場合(ステップS122:No)、制御装置100は、制御モードを、正弦波PWM制御方式又は過変調PWM制御方式に設定する(ステップS128)。
他方、ステップS122の判定の結果、変調度が閾値th1より大きいと判定された場合(ステップS122:Yes)、制御装置100は、モータ11の動作点が共振領域に位置するか否かを判定する(ステップS123)。
ステップS123の判定の結果、モータ11の動作点が共振領域に位置すると判定された場合(ステップS123:Yes)、制御装置100は、昇圧回路22による昇圧がないか否かを判定する(ステップS124)。
ステップS124の判定の結果、昇圧回路22による昇圧がないと判定された場合(ステップS124:Yes)、制御装置100は、現在の制御モードを維持する(ステップS125)。
ステップS123の判定の結果、モータ11の動作点が共振領域に位置しないと判定された場合(ステップS123:No)、又は、ステップS124の判定の結果、昇圧回路22による昇圧があると判定された場合(ステップS124:No)、制御装置100は、変調度が閾値th2より大きいか否かを判定する(ステップS126)。
ステップS126の判定の結果、変調度が閾値th2より大きいと判定された場合(ステップS126:Yes)、制御装置100は、制御モードを矩形波制御方式に設定する(ステップS127)。
他方、ステップS126の判定の結果、変調度が閾値th2以下であると判定された場合(ステップS126:No)、制御装置100は、制御モードを、正弦波PWM制御方式又は過変調PWM制御方式に設定する(ステップS128)。
ステップS121の判定の結果、現在の制御モードが新制御方式でないと判定された場合(即ち、現在の制御モードが矩形波制御方式である場合)(ステップS121:No)、制御装置100は、変調度が閾値th1より大きいか否かを判定する(ステップS131)(図7参照)。
ステップS131の判定の結果、変調度が閾値th1以下であると判定された場合(ステップS131:No)、制御装置100は、制御モードを、正弦波PWM制御方式又は過変調PWM制御方式に設定する(ステップS137)。
他方、ステップS131の判定の結果、変調度が閾値th1より大きいと判定された場合(ステップS131:Yes)、制御装置100は、モータ11の動作点が共振領域に位置するか否かを判定する(ステップS132)。
ステップS132の判定の結果、モータ11の動作点が共振領域に位置すると判定された場合(ステップS132:Yes)、制御装置100は、昇圧回路22による昇圧がないか否かを判定する(ステップS133)。
ステップS133の判定の結果、昇圧回路22による昇圧がないと判定された場合(ステップS133:Yes)、制御装置100は、制御モードを新制御方式に設定する(ステップS134)。
ステップS132の判定の結果、モータ11の動作点が共振領域に位置しないと判定された場合(ステップS132:No)、又は、ステップS133の判定の結果、昇圧回路22による昇圧があると判定された場合(ステップS133:No)、制御装置100は、変調度が閾値th2より大きいか否かを判定する(ステップS135)。
ステップS135の判定の結果、変調度が閾値th2より大きいと判定された場合(ステップS135:Yes)、制御装置100は、現状の制御モードを維持する(ステップS136)。
他方、ステップS135の判定の結果、変調度が閾値th2以下であると判定された場合(ステップS135:No)、制御装置100は、制御モードを、正弦波PWM制御方式又は過変調PWM制御方式に設定する(ステップS137)。
本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴うモータ制御装置もまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
1…モータ制御装置、11…モータ、12…バッテリ、21…インバータ、22…昇圧回路、100…制御装置

Claims (1)

  1. バッテリに電気的に接続された昇圧回路と、前記昇圧回路に電気的に接続され、少なくとも矩形波電圧を用いてモータを駆動可能なインバータと、を備えるモータ制御装置であって、
    前記モータの動作点が、前記昇圧回路で共振が生じる動作領域である共振領域に該当し、且つ、前記バッテリからの電圧を前記昇圧回路により昇圧しない場合に、前記矩形波電圧を用いて前記モータを駆動するように前記インバータを制御しつつ、前記矩形波電圧に係る矩形波の状態を変化させるスイッチングを所定のタイミングで行うように前記インバータを制御する制御手段を備える
    ことを特徴とするモータ制御装置。
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