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JP2017115205A - めっき密着性に優れた溶融Zn−Al−Mg合金めっき鋼板の製造方法 - Google Patents

めっき密着性に優れた溶融Zn−Al−Mg合金めっき鋼板の製造方法 Download PDF

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JP2017115205A JP2015251842A JP2015251842A JP2017115205A JP 2017115205 A JP2017115205 A JP 2017115205A JP 2015251842 A JP2015251842 A JP 2015251842A JP 2015251842 A JP2015251842 A JP 2015251842A JP 2017115205 A JP2017115205 A JP 2017115205A
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将明 浦中
Masaaki Uranaka
将明 浦中
服部 保徳
Yasunori Hattori
保徳 服部
健太郎 平田
Kentaro Hirata
健太郎 平田
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Nisshin Steel Co Ltd
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Abstract

【課題】比較的高Mn系の高強度鋼種にBを添加して耐溶融金属脆化割れ性を付与した鋼板をめっき原板に用いて、めっき密着性に優れた溶融Zn−Al−Mg合金めっき鋼板製造方法の提供。【解決手段】溶融Zn−Al−Mg合金めっき浴に導入する際に行われる還元熱処理の炉内での鋼板表面の最高到達温度を「還元熱処理温度」とするとき、炉内の露点(℃)をx軸、還元熱処理温度(℃)をy軸とする実数目盛のx−y直交座標系において、A(−75,800)−B(−45,900)−C(−10,900)−D(−10,750)−E(−75,750)−Aを結ぶ直線で囲まれた領域内(境界を含む)の露点、還元熱処理温度を満たす条件で還元熱処理を行い、還元熱処理時に鋼板表面がBNで覆われてしまうことを抑制してめっき密着性を確保する。【選択図】図2

Description

本発明は、めっき原板としてBを含有し、さらにSi、Mn、Tiの1種以上を含有する鋼種を用い、これに溶融Zn−Al−Mg合金めっきを施した鋼板であって、耐溶融金属脆化割れ性およびめっき密着性を同時に改善した溶融Zn−Al−Mg合金めっき鋼板の製造方法に関する。
溶融Zn系めっき鋼板は種々の用途で広く用いられているが、Zn系めっき鋼板に溶接を施すと、溶接熱影響部に割れが発生して問題となることがある。この現象は一般に「溶融金属脆化割れ」と呼ばれ、溶融しためっき成分が鋼板の粒界に作用して脆性的な破壊(粒界破壊)を引き起こすものと考えられている。
Zn系めっき鋼板の中でも、溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板は耐食性に優れることから建材をはじめとする種々の耐食用途において使用されている。最近では、従来一般的なZnめっき鋼板の代替としても溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板を適用することが多くなってきた。ただし溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板は、従来の溶融亜鉛系めっき鋼板よりも溶融金属脆化割れを生じやすい傾向にある。
そこで、耐溶融金属脆化割れ性を改善する手法として、Bを含有するめっき原板を適用することが有効であることが知られている(特許文献1)。
特開2003−003238号公報 特開2006−097063号公報 特開2011−214041号公報 特開2011−231346号公報 特開2008−07842号公報 特開2014−208902号公報 特許第5799819号公報
溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板は、その高耐食性を活かして種々の用途で適用されるようになり、高張力鋼板の用途においても当該合金めっき鋼板のニーズが増えてきた。特許文献2には比較的多量(2質量%前後)のMnを含有する高張力鋼板用の鋼種をめっき原板として溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板を製造する技術が開示されている。ただし、耐溶融金属脆化割れ性については特に配慮されておらず、これを溶接用途に使用した場合には溶融金属脆化割れが問題となる場合がありうる。
特許文献3、4にも、比較的多量(1質量%以上)のMnを含有した高張力鋼板をめっき原板として、これに溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板を製造する技術が開示されている。この技術が対象としているめっき原板は、耐溶融金属脆化割れ性を改善するためにBを含有しているが、しかしながら、比較的高Mn系でBを含有する高強度鋼種をめっき原板に使用すると、溶融Zn−Al−Mg系めっき層の密着性が低下しやすいという新たな問題が生じることが開示されている。めっき密着性に劣る鋼板を曲げ加工に供すると、曲げ部でめっきが剥離してトラブルの要因となる。この技術では、還元熱処理の保持時間と還元熱処理温度の条件を厳密に制御することにより、Bを含有するめっき原板であっても、Bが表面に多量に拡散してくる前に還元熱処理を終了することによってめっき密着性が低下する課題を解決している。
しかし、特許文献3に記載されているようにPを多量に添加すると、加工性、スポット溶接性、靭性が低下し、また、Cr、Moを添加するとめっき原板のコストが増大する。また、特許文献4に記載されている弱酸化熱処理では、還元熱処理の時間が長すぎればSi、Mn、Bの表面濃化を引き起こし、短すぎれば鋼板表面にFeの酸化膜が残存するため、めっき密着性の確保には不十分であるという問題点がある。還元熱処理と溶融めっきを連続して行う生産設備では、操業上の理由から鋼板の通板速度を減速することもある。このような場合にも、還元熱処理の時間を長くしてもめっき密着性が確保できることは好都合である。
特許文献5は、多量のMn(1.5質量%以上)を含有する高強度鋼板をめっき原板として、溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板を製造する技術を開示している。この技術が対象としているめっき原板はBを含有していないものの、この文献には溶融Zn−Al−Mg系めっき層を行うと不めっきやめっき密着性が低下しやすいという問題が生じることが開示されている。この技術では、還元熱処理における還元雰囲気を制御して鋼板表層部におけるSiOを内部酸化状態とすることによって、不めっきやめっき密着性の問題を解決している。
しかし、酸素分圧POを上昇させるとSi、Mnは内部酸化するが、一方でFeが酸化するため、不めっき抑制やめっき密着性確保には不十分である。また、酸素分圧POを調整してFeが酸化しないに条件とすると、SiやMnの内部酸化が不十分となって鋼板表面へのSi、Mn濃化がおこり、不めっき抑制やめっき密着性確保には不十分となる。
特許文献6は、比較的高Si、Mn系でBを含有する高強度鋼板をめっき原板として、溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板を製造する技術を開示している。この技術では、鋼板を熱間圧延する際の巻取り温度を規定して内部酸化物を形成させ、その後の還元熱処理条件を制御することにより、めっき密着性の問題を解決している。
しかし、熱延工程で巻取り温度を制御することは煩雑であり、また、冷延工程で圧延する際に、内部酸化物の層も同時に圧延され内部酸化物の厚みが薄くなるため、還元熱処理の時間が長過ぎるとSi、Mn、Bの表面濃化を引き起こし、めっき性の確保には不十分であるという問題点がある。
特許文献7は、比較的高Si、Mn系の高強度鋼板をめっき原板として、溶融Zn系めっき鋼板を製造する技術を開示している。この技術では、焼鈍処理における予熱工程、加熱工程、均熱工程での水素分圧PHと水蒸気分圧PHOの比の対数log(PHO/PH)の範囲、加熱時間、加熱時の板温を制御することにより、めっき濡れ性と耐ピックアップ性の問題を解決している。
しかし、この方法では各工程における水素分圧PHと水蒸気分圧PHOを制御することが必要になるため、それらを制御できる設備でしか実施出来ず、そういった設備を有していない場合には新たな設備が必要になるという問題点がある。
高強度鋼板の鋼種をめっき原板とする溶融Zn−Al−Mg合金めっき鋼板において、耐溶融金属脆化割れ性を改善するためには、やはりBを添加した鋼をめっき原板に使用することが有効である。しかしながら、比較的高Mn系の高強度鋼種においてBを添加したものをめっき原板に使用した場合、溶融Zn−Al−Mg合金めっき層の密着性が著しく低下することがあるという新たな問題が発生した。めっき密着性に劣る鋼板を曲げ加工に供すると、曲げ部でめっき層が剥離してトラブルの要因となる。
本発明は、上記の背景を考慮して、比較的高Mn系の高強度鋼種にBを添加して耐溶融金属脆化割れ性を付与した鋼板をめっき原板に用いて、めっき密着性に優れた溶融Zn−Al−Mg合金めっき鋼板を製造することを目的とする。
上記目的は、比較的高Mn系の高強度鋼種にBを含有するめっき原板を対象とし、溶融Zn−Al−Mg合金めっき浴に導入する際に行われる還元熱処理の条件(露点、還元熱処理温度)を規定することにより、還元熱処理時に鋼板表面がBNで覆われてしまうことを抑制してめっき密着性を確保することによって達成される。
すなわち本発明では、鋼板の化学組成が、質量%で、C:0.01〜0.20%、Si:0.01〜1.00%、Mn:0.50〜3.00%、Ti:0.010〜0.150%、B:0.0003〜0.0100%、N:0.010%未満の群から選ばれる1種以上を含有し、残部Feおよび不可避的不純物からなる鋼板をめっき原板として、還元熱処理に引き続いて、質量%でAl:0.1〜22.0%、Mg:0.05〜10.0%、残部がZnである溶融Zn−Al−Mg合金めっきを施して溶融Zn−Al−Mg合金めっき鋼板を製造するにあたり、前記還元熱処理工程において、還元熱処理の炉内での鋼板表面の最高到達温度を「還元熱処理温度」と定義するとき、当該炉内の露点(℃)をx軸、還元熱処理温度(℃)をy軸とする実数目盛のx−y直交座標系において、図2に示すA(−75,800)−B(−45,900)−C(−10,900)−D(−10,750)−E(−75,750)−Aを結ぶ直線で囲まれた領域内(境界を含む)の露点、還元熱処理温度を満たす条件で還元熱処理を行うことにより、めっき密着性に優れた溶融Zn−Al−Mg合金めっき鋼板が製造可能となる。
上記において、めっき原板が、さらに、質量%で、さらにCr:1.00%以下、Nb:0.10%以下、Mo:0.50%以下の群から選ばれる1種以上を含有するものであっても構わない。また、溶融Zn−Al−Mg合金めっきが、さらに、質量%で、Ti:0.10%以下、B:0.05%以下、Si:2.0%以下の群から選ばれる1種以上を含有するものであっても構わない。
発明者らは、上記の製造方法に従って比較的高Mn系の高強度鋼種にBを含有するめっき原板を還元熱処理するとき、還元熱処理炉内の露点と還元熱処理温度を設定することにより、鋼板表面がBNで覆われなくなることによってめっき密着性に優れた溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板が得られることを発明者らは見出したのである。
本発明によれば、高耐食性を有する溶融Zn−Al−Mg合金めっきを施した、比較的高Mn系の高強度鋼種にBを含有する鋼板において、「耐溶融金属脆化割れ性」と「めっき密着性」の両方を改善した材料が実現される。これらの特性を同時に両立させた溶融Zn−Al−Mg合金めっき鋼板の製造は、従来困難であったところ、本発明は曲げ加工や溶接加工に供される溶融Zn系めっき鋼板の用途において、溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板の普及に寄与するものである。
耐溶融脆化対策割れ性を評価するために行う、ボス溶接試験を示す模式図。 発明鋼での還元熱処理の「露点」と「還元熱処理温度」の適正範囲を示すグラフ。 参考鋼での還元熱処理の「露点」と「還元熱処理温度」の適正範囲を示すグラフ。
本明細書において、めっき原板および溶融めっきの化学組成における「%」は、特に断らない限り「質量%」を意味する。
〔めっき原板〕
本発明では、Mnを比較的多量に含有する高強度鋼種にBを添加しためっき原板を対象とする。その化学組成は以下のとおりである。
C:0.01〜0.20%
Cは、鋼板の強度を担う基本的な元素であり、本発明では0.01%以上のC含有量レベルの鋼種を対象とする。0.10%以上のC含有量のものを使用するように管理してもよい。ただし、過剰のC含有は延性、溶接性を低下させるので、C含有量は0.20%以下に制限される。
Si:0.01%〜1.00%
鋼板中のSiは、固溶強化によって鋼材の強度を上昇する作用を有しているため、0.01%以上の含有量が必要となる。ただし、めっき性に有害なSi酸化膜を鋼板表面に生じさせる要因にもなるため、種々検討の結果、Si含有量は1.00%以下に制限される。
Mn:0.50〜2.50%
鋼板中のMnは、固溶強化によって鋼材の強度を上昇する作用を有すると共に、オーステナイトを安定化させマルテンサイト等の変態相の生成を促進させる作用を有するので、鋼板の強度の確保と機械的特性の安定化のため、また、Mn含有量が0.5%未満ではBNに起因しためっき密着性の低下が発生しないため、およそMn含有量は0.50%以上とする必要がある。ただし、多量のMn添加は加工性およびめっき性を低下させる要因となるので、Mn含有量は2.50%以下に制限される。
Ti:0.010〜0.150%
Tiは、強力な窒化物形成元素であり、めっき原板中のNをTiNとして固定するために重要な元素である。Nを固定することによりフリーBの量が確保され、フリーBによる耐溶融金属脆化割れ性の向上作用が発揮される。検討の結果、上記作用を十分に発揮させるためには0.010%以上のTi含有量を確保する必要がある。0.020%以上とすることがより好ましい。ただし、過剰にTiを添加しても上記効果は飽和し、またTiの多量添加は鋼材の加工性を劣化させる要因になる。このためTi含有量は0.150%以下に制限される。
B:0.0003〜0.0100%
Bは、溶融金属脆化の抑制に有効な元素である。その作用はBがフリーBとして結晶粒界に偏析して原子間結合力が増大することによってもたらされるものと考えられる。そのためには少なくとも0.0003%以上のB含有量を確保する必要がある。0.0005%以上のB含有量とすることがより好ましい。ただし、過剰のB添加は硼化物の生成、加工性劣化の要因となるため、B含有量は0.0100%以下に制限される。
N:0.010%未満
Nは、Bと反応して硼化物を形成し、耐溶融金属脆化割れ性の改善に有効なフリーBの量を低減させる要因となる。種々検討の結果、N含有量は0.010%未満の範囲に制限される。
Cr:1.00%以下
鋼板中のCrは、固溶強化によって鋼板の強度を上昇する作用を有するとともに、耐溶融金属脆化割れの抑制にも有効である。ただし、多量に添加すると加工性を低下させる要因となるので、1.00%以下に制限される。0.50%以下とすることがより好ましい。
Nb:0.10%以下、Mo:0.50%以下
Nb、Moは、固溶強化により鋼板の高強度化に寄与する元素であり、NbやMoを多く含有することは、より高温で長時間の還元熱処理条件を行った場合に良好な機械的特性を得る上で有利となる。しかし、これらの元素の多量添加は加工性を低下させる要因となるので、Nbは0.10%以下、Moは0.50%以下の範囲で含有させるのがよい。好ましくはNb:0.05%以下、Mo:0.20%以下がよい。
本発明においてめっき原板としては、以上の化学組成を有する熱延鋼板または冷延鋼板を使用することができる。熱延鋼板の場合は、熱間圧延に供するスラブや、仕上げ温度、巻取り温度は特に限定されず、常法のとおりでよいが、表面の酸化スケールが十分に除去されている必要がある。冷間圧延を行う場合は、熱間圧延のあと常法にしたがって冷間圧延を行い、所定の板厚に仕上げる。板厚は、用途に応じて例えば0.6〜4.5mmの範囲で選択すればよい。
〔還元熱処理〕
めっき原板を溶融Zn−Al−Mg合金めっき浴に導入する前に、通常、鋼板表面を活性化させるために還元熱処理が行われる。大量生産現場の連続溶融めっきラインでは、還元熱処理と溶融めっきを連続的に行うようになっている。この還元熱処理工程は、単にめっき原板の表面を活性化させるだけではなく、鋼板の金属組織を最終的な組織状態に調整するための焼鈍工程を兼ねる場合が多い。したがって、目的に応じて種々のヒートパターンが採用される。また、ラインの操業状況によっては、活性化や焼鈍に支障のない範囲で熱処理炉を通過する鋼帯の速度(ライン速度)が調整されることもある。
前述のように、比較的高Mn系の高強度鋼種でBを含有する鋼板を溶融Zn−Al−Mg合金めっきに供すると、めっき密着性に問題を生じることがある。発明者らは、その原因を究明すべく、溶融めっき後のめっき層/鋼素地界面の状態を詳細に調べた。その結果、比較的高Mn系の高強度鋼種にBを含有する鋼板で還元熱処理の露点が高い(−40℃以上)場合、もしくは、Bを含有しない鋼板、低Mn含有量(0.50%未満)でBを含有する鋼板では、めっき層/鋼素地界面に連続したFe−Al合金層が形成されており、この合金層を介してめっき層の密着性が確保されていた。これに対し、比較的高Mn系の高強度鋼種にBを含有する鋼板で還元熱処理の露点が低く、還元熱処理温度が高い場合、めっき層/鋼素地界面にはFe−Al合金層が形成されていない部分が多く見られた。そして、その部分ではめっき層と鋼素地が接合されていないことがわかった。
そこで、溶融Zn−Al−Mg合金めっき浴に浸せきする直前のめっき原板の表面状態を把握するために、鋼板試料を種々の条件で還元熱処理したのち、その表面の観察および分析を実施した。それによると、良好なめっき密着性が得られる還元熱処理条件、鋼種では、鋼板表面にMn−B系複合酸化物が点在しているのみであった。これに対し、還元熱処理の露点が低く、還元熱処理温度が高い場合には、鋼板表面でMn−B系複合酸化物が点在していることは同様であったが、さらにBNが表面全体を覆っていることが明らかとなった。このようなBNに覆われた表面部分では鋼素地中のFeとZn−Al−Mg合金めっき浴中のAlとの反応が阻害され、結果的にめっき層との密着性不良が生じやすくなるものと推察された。
このような知見から、比較的高Mn系の高強度鋼種でBを含有する鋼板をめっき原板として溶融Zn−Al−Mg合金めっきを施す際には、めっき前処理の還元熱処理を、鋼板表面をBNが覆うことのない条件範囲で行うことによって、めっき密着性を改善することが可能となる。具体的には、還元熱処理の「露点」と「還元熱処理温度」の組合せを適正範囲に厳密にコントロールすることによって、良好なめっき密着性を安定して実現することができる。
めっき原板表面の活性化を十分に行うためには700℃以上の還元雰囲気中に鋼板表面を曝すことが有効である。詳細な検討の結果、還元雰囲気の炉内での鋼板表面の最高到達温度を「還元熱処理温度」と定義するとき、還元熱処理時の「露点」と「還元熱処理温度」によって良好なめっき密着性を安定して実現することができる還元熱処理の条件範囲を規定することができる。実際の操業では、使用する製造ラインの還元熱処理炉において予め測定されている鋼板表面温度のヒートカーブのデータに基づいて、適正な「露点」と「還元熱処理温度」の条件範囲をコントロールすることが可能である。
化学組成が前述の範囲にある鋼板をめっき原板とする場合、(露点,還元熱処理温度)の適正範囲として、図2に示されるA(−75,800)−B(−45,900)−C(−10,900)−D(−10,750)−E(−75,750)−Aを結ぶ直線で囲まれた領域内(境界を含む)の条件が採用できることがわかった。この範囲内で、鋼板の最終焼鈍を兼ねた条件を適用すればよい。
還元熱処理によって再結晶焼鈍を兼ねる場合は、上記の各条件範囲において、鋼板内部まで再結晶温度以上となる条件を採用すればよい。当該対象鋼種の場合、上記の各条件範囲において還元処理温度(表面の最高到達温度)が750℃以上となるようにすることが望ましい。
還元熱処理の雰囲気としては、従来一般的に溶融めっき前処理として使用されている雰囲気が適用できる。例えば5〜50%H2−N2雰囲気が例示できる。
〔溶融亜鉛系めっき〕
上記の還元熱処理を終えためっき原板を、大気に曝すことなく、溶融Zn−Al−Mg合金めっき浴に導入する。
めっき浴中のAlは、めっき鋼板の耐食性向上に有効であり、また、めっき浴においてMg酸化物系ドロスの発生を抑制する。その効果は、溶融めっき浴のAl含有量が1.0質量%以上で認められる。一方、Al含有量が22.0%を超えると、めっき層と鋼基材との界面で脆いFe−Al合金層が過剰に成長するようになり、めっき密着性の低下を招く要因となる。優れためっき密着性を確保するには15.0%以下のAl含有量とすることが好ましく、10.0%以下に管理しても構わない。
めっき浴中のMgは、めっき層表面に均一な腐食生成物を生成させてめっき鋼板の耐食性を著しく高める作用を呈する。また、めっき密着性の改善にも有効である。これらの作用は溶融めっき浴のMg含有量が0.05%以上の範囲で発現し、特に顕著な効果を得るためには1.0%以上のMg含有量を確保することがより好ましい。一方、Mg含有量が10.0%を超えるとMg酸化物系ドロスが発生し易くなる。より高品質のめっき層を得るには5.0%以下のMg含有量とすることが好ましく、4.0%以下に管理しても構わない。
溶融めっき浴中にTi、Bを含有させると、溶融Zn−Al−Mg合金めっき鋼板において斑点状の外観不良を与えるZn11Mg2相の生成・成長が抑制される。またこれらの元素の添加によって溶融めっき時における製造条件の自由度が拡大する。このため、必要に応じてTi、Bの1種または2種を添加することができる。その添加量はTiの場合0.002%以上、Bの場合0.001%以上とすることがより効果的である。ただし、Ti含有量が過剰になるとめっき層中にTi−Al系の析出物が生成し、またB含有量が過剰になるとめっき層中にAl−B系あるいはTi−B系の析出物が生成して粗大化する。これらの析出物はめっき層表面の外観を損ねる要因となる。したがって、めっき浴にTiを添加する場合は0.10%以下の範囲で行う必要があり、0.01%以下とすることがより好ましい。また、Bを添加する場合は0.05%以下の範囲とする必要があり、0.005%以下とすることがより好ましい。
溶融めっき浴中にSiを含有させると、鋼素地とめっき層の界面に生成するFe−Al合金層の過剰な成長が抑制され、溶融Zn−Al−Mg系めっき鋼板の加工性を向上させる上で有利となる。またSiはめっき層の黒変化を防止し、表面の光沢性を維持する上でも有効である。したがって、必要に応じてSiを含有させることができる。Siを含有させる場合は、溶融めっき浴のSi含有量を0.005%以上とすることがより効果的である。ただし、過剰のSi含有は溶融めっき浴中のドロス量を増大させる要因となるので、めっき浴中のSi含有量は2.0%以下に制限される。
溶融めっき浴中には、鋼板を浸漬・通過させる関係上、一般にはFeの混入が避けられない。Zn−Al−Mg合金めっき浴中のFe含有量は概ね2.0%程度まで許容される。めっき浴中にはその他の元素として例えば、Ca、Sr、Na、希土類元素、Ni、Co、Sn、Cu、Cr、Mnの1種以上が混入する場合があるが、それらの合計含有量は1.0%以下に管理することが望ましい。
めっき付着量は、鋼板片面当たり20〜300g/m2の範囲で調整することが望ましい。
表1に示す16種類の化学組成を持つ鋼を溶製し、そのスラブを1250℃に加熱したのち抽出して、仕上げ圧延温度800℃、巻取り温度420〜500℃の各温度で熱間圧延して、板厚2.5mmの熱延鋼帯を得た。次に、熱延鋼帯を酸洗したのち冷間圧延して、板厚1.0mmの冷延鋼板を用意した。
次に、各冷延鋼板について、種々の露点、還元熱処理温度にて還元熱処理を施し、その後、大気に曝すことなく溶融Zn−Al−Mg合金めっき浴に浸漬し、浴から引き上げ、片面当たりのめっき付着量が約90g/m2の溶融亜鉛系めっき鋼板を得た。実験条件は表2と、以下のとおりである。
〔還元熱処理〕
・雰囲気ガス;30%H2−N2雰囲気
・露点と熱処理温度:表2
・保持時間(750℃以上に保持される時間):32秒
〔溶融めっき〕
・浴組成; 表2
・浴温; 400℃
・浴浸漬時間; 2秒
〔めっき密着性の評価〕
得られためっき鋼板から幅15mmの曲げ試験片を切り出し、先端半径R=2mmのポンチを用いて90°V曲げ試験を行った。試験片の幅方向(=曲げ軸の方向)が圧延方向と一致するようにした。曲げ試験後の試験片について、曲げ加工部の外周部にJIS Z1522で定めるセロハン粘着テープを貼付した後、剥ぎ取って、テープにめっき層の付着が認められないものを○(めっき密着性;良好)、それ以外のものを×(めっき密着性;不良)と判定した。同種のめっきサンプルについてn=3で曲げ試験を行い、最も評価の悪い試験片の結果をそのサンプルの成績として採用した。結果は、表2、表3に合わせて示している。
〔耐溶融金属脆化割れ性の評価〕
めっき鋼板から100mm×75mmのサンプルを切り出し、これをアーク溶接による溶融金属脆化に起因する溶接最大割れ長さを評価するための試験片とした。
溶接試験は図1に示すような外観のボス溶接部材を作製する「ボス溶接」を行い、その溶接部断面を観察して割れの発生状況を調べた。すなわち、試験片1の板面中央に直径20mm×長さ25mmの軟鋼からなるボス(突起)2を垂直に立て、このボス2を試験片1にアーク溶接にて接合した。溶接条件は、溶接電流:220A、溶接電圧25V、溶接速度0.2m/min、シールドガス:CO2、シールドガス流量:20L/minとした。溶接ワイヤは、YGW12を用いた。
溶接開始点からボスの周囲を1周して溶接開始点を過ぎた後もさらに溶接を続けて溶接ビード3が重なった部分4を作った。
ボス溶接後に、ビード重なり部分4の部分を含むように試験片とボスを切断し、断面を埋め込んで光学顕微鏡によりビード重なり部を観察した。断面内の試験片1の部分に割れが観察された場合は、その割れの長さを測定し、複数の割れが観察された場合は最も長い割れ長さを「最大割れ長さ」とした。この割れは、溶接熱影響部の旧オーステナイト粒界に沿って生じており、「この割れは溶融金属脆化割れ」であると判断される。耐溶融金属脆化割れ性の評価は、最大割れ長さが0.1mm以下の場合は合格(○)とし、0.1mmを越える場合は不合格(×)とした。
その評価結果を表4に示す。鋼A〜Lは合格であったが、鋼M〜Pの4種は不合格であった。
Figure 2017115205
Figure 2017115205
Figure 2017115205
Figure 2017115205
本発明で規定する還元熱処理の範囲において、良好なめっき密着性が得られることがわかる。
1 試験片
2 ボス
3 溶接ビード
4 ビード重なり部

Claims (3)

  1. 鋼板の化学組成が、質量%で、C:0.01〜0.20%、Si:0.01〜1.00%、Mn:0.50〜3.00%、Ti:0.010〜0.150%、B:0.0003〜0.0100%、N:0.010%未満の群から選ばれる1種以上を含有し、残部Feおよび不可避的不純物からなる鋼板をめっき原板として、
    還元熱処理に引き続いて、
    質量%でAl:0.1〜22.0%、Mg:0.05〜10.0%、残部がZnである溶融Zn−Al−Mg合金めっきを施して溶融Zn−Al−Mg合金めっき鋼板を製造するにあたり、
    前記還元熱処理工程において、
    還元熱処理の炉内での鋼板表面の最高到達温度を「還元熱処理温度」と定義するとき、当該炉内の露点(℃)をx軸、還元熱処理温度(℃)をy軸とする実数目盛のx−y直交座標系において、図2に示すA(−75,800)−B(−45,900)−C(−10,900)−D(−10,750)−E(−75,750)−Aを結ぶ直線で囲まれた領域内(境界を含む)の露点、還元熱処理温度を満たす条件で還元熱処理を行うことを特徴とする、
    めっき密着性に優れた溶融Zn−Al−Mg合金めっき鋼板の製造方法。
  2. 前記鋼板の化学組成が、さらに、質量%で、Cr:1.00%以下、Nb:0.10%以下、Mo:0.50%以下の群から選ばれる1種以上を含有することを特徴とする、
    請求項1に記載のめっき密着性に優れた溶融Zn−Al−Mg合金めっき鋼板の製造方法。
  3. 前記溶融Zn−Al−Mg合金めっきが、さらに、質量%で、Ti:0.10%以下、B:0.05%以下、Si:2.0%以下の群から選ばれる1種以上を含有することを特徴とする、
    請求項1または2に記載のめっき密着性に優れた溶融Zn−Al−Mg合金めっき鋼板の製造方法。

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