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JP2017050629A - 画像読取装置および画像読取形成装置 - Google Patents

画像読取装置および画像読取形成装置 Download PDF

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JP2017050629A JP2015170882A JP2015170882A JP2017050629A JP 2017050629 A JP2017050629 A JP 2017050629A JP 2015170882 A JP2015170882 A JP 2015170882A JP 2015170882 A JP2015170882 A JP 2015170882A JP 2017050629 A JP2017050629 A JP 2017050629A
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泰史 武田
Yasushi Takeda
泰史 武田
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Abstract

【課題】優れた画像読取性能を得ることが可能な画像読取装置を提供する。
【解決手段】画像読取装置は、第1方向に配列されると共に分離部材を介して互いに分離された第1画像読取台および第2画像読取台と、第1画像読取台に対向する位置と第2画像読取台に対向する位置との間を移動可能である画像読取素子と、第1方向と交差する第2方向において互いに離間されるように配置され、第1画像読取台および第2画像読取台と部分的に重なると共に第1方向に延在するように設けられた一対の摺動経路を画像読取素子の移動に応じて摺動可能である一対の摺動部材と、少なくとも、一対の摺動経路のうちの第2方向における分離部材の両側に位置する部分に配置されると共に、第1画像読取台および第2画像読取台よりも一対の摺動部材に向かって突出する一対の突出部とを備える。
【選択図】図9

Description

本発明は、画像を読み取る画像読取装置およびその画像読取装置を備えた画像読取形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成機能を有する複合機などに代表される画像読取形成装置は、画像を読み取る画像読取装置と、その画像読取装置により読み取られた画像を媒体の表面に形成する画像形成装置とを備えている。
この画像読取装置は、主に、画像を読み取るために用いられる2つの画像読取台と、その画像を読み取る画像読取素子とを含んでいる。
2つの画像読取台は、互いに分離されている。一方の画像読取台は、その一方の画像読取台の上に載置された原稿の画像を読み取るために用いられる。他方の画像読取台は、フィーダなどの自動搬送機構を用いて他方の画像読取台の上に搬送された原稿の画像を読み取るために用いられる。
画像読取素子は、一方の画像読取台に対向する位置と他方の画像読取台に対向する位置との間を移動可能である。すなわち、画像を読み取るために一方の画像読取台が用いられる場合には、画像読取素子は、その一方の画像読取台に対向する位置に移動する。画像を読み取るために他方の画像読取台が用いられる場合には、画像読取素子は、その他方の画像読取台に対向する位置に移動する。
この画像読取装置の構成に関しては、既にさまざまな検討がなされている。具体的には、摺動部材が設けられたスキャナユニットの移動時において、そのスキャナユニットの振動を抑制するために、筐体と一体化された架橋部を利用して摺動部材を摺動させている(例えば、特許文献1参照。)。この筐体は、第1ガラス板および第2ガラス板を支持している。
特開2014−003396号公報
画像読取素子が移動時に振動すると、その読取素子による画像の読取性能が低下しやすくなる。このため、画像読取素子の振動は、できる限り抑制されることが望ましい。しかしながら、画像読取素子の振動を抑制するためにさまざまな対策が検討されているにもかかわらず、その対策は未だ十分ではあるとは言えないため、改善の余地がある。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、優れた画像読取性能を得ることが可能な画像読取装置および画像読取形成装置を提供することにある。
本発明の一実施形態の画像読取装置は、第1方向に配列されると共に分離部材を介して互いに分離された第1画像読取台および第2画像読取台と、第1画像読取台に対向する位置と第2画像読取台に対向する位置との間を移動可能である画像読取素子と、第1方向と交差する第2方向において互いに離間されるように配置され、第1画像読取台および第2画像読取台と部分的に重なると共に第1方向に延在するように設けられた一対の摺動経路を画像読取素子の移動に応じて摺動可能である一対の摺動部材と、少なくとも、一対の摺動経路のうちの第2方向における分離部材の両側に位置する部分に配置されると共に、第1画像読取台および第2画像読取台よりも一対の摺動部材に向かって突出する一対の突出部とを備えたものである。
本発明の一実施形態の画像読取形成装置は、画像を読み取る画像読取装置と、画像読取装置により読み取られた画像に基づいて画像を形成する画像形成装置とを備え、その画像読取装置が上記した本発明の一実施形態の画像読取装置と同様の構成を有するものである。
本発明の一実施形態の画像読取装置または画像読取形成装置によれば、第1画像読取台および第2画像読取台は、分離部材を介して互いに分離されている。一対の摺動部材は、画像読取素子の移動に応じて、第1画像読取台および第2画像読取台と部分的に重なる一対の摺動経路を摺動可能である。少なくとも、一対の摺動経路のうちの分離部材の両側に位置する部分、第1画像読取台および第2画像読取台よりも一対の摺動部材に向かって突出する一対の突出部が設けられている。よって、優れた画像読取性能を得ることができる。
本発明の一実施形態の画像読取形成装置の構成を表す斜視図である。 図1に示した画像読取部を上側から見た構成を表す斜視図である。 図2に示した上部フレームを下側から見た構成を表す斜視図である。 図2に示した下部フレームを上側から見た構成を表す斜視図である。 図2に示した下部フレームを上側から見た構成を表す平面図である。 画像読取素子などの構成を表す斜視図である。 図6に示した画像読取素子などの構成の一部を拡大して表す斜視図である。 図2に示した画像読取部のA−A線に沿った構成を表す断面図である。 図8に示した画像読取部の構成の一部(部分B)を拡大して表す断面図である。 図3に示した上部フレームの構成の一部(部分C)を拡大して表す斜視図である。 画像形成装置の構成を表す図である。 画像読取形成装置の動作を説明するための図である。 図12に続く画像読取形成装置の動作を説明するための図である。 図13に続く画像読取形成装置の動作を説明するための図である。 図14に続く画像読取形成装置の動作を説明するための図である。 図15に続く画像読取形成装置の動作を説明するための図である。 参考例の画像読取形成装置の構成を説明するための断面図である。 参考例の画像読取形成装置の問題点を説明するための断面図である。 参考例の画像読取形成装置の問題点を説明するための他の断面図である。 上部フレームの構成に関する変形例を説明するための斜視図である。 図20に示した上部フレームの構成の一部(部分D)を拡大して表す斜視図である。 下部フレームの構成に関する変形例を説明するための斜視図である。 図22に示した下部フレームのE−E線に沿った構成を表す断面図である。 図23に示した摺動部材の構成を拡大して表す斜視図である。
以下、本発明の一実施形態に関して、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明する順序は、下記の通りである。

1.画像読取形成装置の構成
1−1.全体の構成
1−2.画像読取装置の構成
1−3.画像形成装置の構成
2.画像読取形成装置の動作
2−1.画像読取装置の動作
2−2.画像形成装置の構成
3.画像読取形成装置の作用および効果
3−1.本発明の作用および効果
3−2.本発明と参考例との比較
4.変形例
<1.画像読取形成装置の構成>
まず、本発明の一実施形態の画像読取形成装置の構成に関して説明する。
ここで説明する画像読取形成装置は、画像の読取機能および画像の形成機能の双方を有しており、例えば、電子写真方式の画像形成機能を有する複合機などである。
なお、本発明の一実施形態の画像読取装置は、ここで説明する画像読取形成装置の一部であるため、以下では、画像読取装置および画像読取形成装置をまとめて説明する。
<1−1.全体の構成>
画像読取形成装置の全体の構成に関して説明する。図1は、画像読取形成装置の斜視構成を表している。
この画像読取形成装置は、図1に示したように、画像を読み取る画像読取装置100と、その画像読取装置100により読み取られた画像に基づいて画像を形成する画像形成装置200とを備えている。ここでは、例えば、画像形成装置200の上に画像読取装置100が配置されている。なお、画像読取装置100により読み取られた画像に基づいて、後述する媒体M(図11参照)の表面に画像が形成される。
以下では、画像読取装置100から見て、画像形成装置200が配置されている側を下側とすると共に、画像形成装置200から見て、画像読取装置100が配置されている側を上側とする。
図1に示した方向Xは、画像読取装置100の主要部である画像読取素子22の延在方向(第2方向)に対応している。また、方向Xと交差する方向Yは、画像が読み取られる原稿の搬送方向(第1方向)に対応している。この原稿とは、画像形成装置200が画像を形成するために用いられる原本であり、例えば、印刷物などである。
画像読取装置100は、画像を読み取る画像読取部1と、その画像読取部1に原稿を自動的に搬送させる自動原稿搬送部2とを含んでいる。画像読取部1と自動原稿搬送部2とは、例えば、互いに重なるように配置されており、その自動原稿搬送部2は、例えば、ヒンジ3を利用して開閉可能になっている。なお、図1では、自動原稿搬送部2が開いた状態を示している。
画像読取部1は、上部フレーム11および下部フレーム21を含んでいる。上部フレーム11および下部フレーム21は、互いに組み合わされており、その上部フレーム11および下部フレーム12により形成される内部空間には、上記した画像読取素子22などが収納されている。
この画像読取部1は、画像形成装置200において画像を形成できるようにするために、その画像読取部1(後述する第1画像読取台12)の上に載置された原稿の画像を読み取ると共に、自動原稿搬送部2により画像読取部1(後述する第2画像読取台13)の上に搬送された原稿の画像を読み取る。
自動原稿搬送部2は、1又は2以上の原稿を自動的かつ連続的に搬送させることが可能であり、いわゆるフィーダである。
画像形成装置200は、いわゆるプリンタである。このプリンタの種類は、特に限定されないが、例えば、レーザプリンタなどである。
<1−2.画像読取装置の構成>
次に、画像読取装置100の構成に関して説明する。ここでは、主に、画像読取装置100の主要部である画像読取部1の構成に関して説明する。
[画像読取部の主要な構成]
図2は、図1に示した画像読取部1を上側から見た斜視構成を表している。図3は、図2に示した上部フレーム11を下側から見た斜視構成を表している。図4は、図2に示した下部フレーム21を上側から見た斜視構成を表している。図5は、図2に示した下部フレーム21を上側から見た平面構成を表している。
図6は、画像読取素子22などの斜視構成を表している。図7は、図6に示した画像読取素子22などの斜視構成の一部を拡大して表している。なお、図6では、一対の摺動部材30が画像読取素子22に取り付けられた状態を示していると共に、図7では、一対の摺動部材30が画像読取素子22から取り外された状態を示している。
画像読取部1は、図2および図3に示したように、上記した上部フレーム11と共に、第1画像読取台12と、第2画像読取台13と、分離部材14とを含んでいる。
上部フレーム11は、第1画像読取台12、第2画像読取台13および分離部材14を支持する支持部材である。この上部フレーム11は、例えば、下部フレーム21と対向する側が開口された箱型の形状を有しており、その下部フレーム21と対向する面に開口部11Kを有している。なお、上部フレーム11は、例えば、ポリカーボネート(PC)およびアクリロニトリルとブタジエンとスチレンとの共重合体(ABS)などのプラスチック材料のうちのいずれか1種類または2種類以上により形成されている。
第1画像読取台12および第2画像読取台13は、方向Yにおいて互いに隣り合うように配置(配列)されていると共に、分離部材14を介して互いに分離(離間)されている。第1画像読取台12は、自動原稿搬送部2により原稿が搬送される方向における上流側に配置されていると共に、第2画像読取台13は、その原稿の搬送方向における下流側に配置されている。
第1画像読取台12は、例えば、自動原稿搬送部2により第1画像読取台12の上に搬送された原稿の画像を読み取るために用いられる。この画像の読取工程では、画像読取素子22が第1画像読取台12に対向するように位置している場合において、その画像読取素子22が静止しているのに対して、原稿が搬送される。このため、画像読取素子22により原稿の画像が読み取られる。
第2画像読取台13は、例えば、その第2画像読取台13の上に載置された原稿の画像を読み取るために用いられる。この画像の読取工程では、画像読取素子22が第2画像読取台13に対向するように位置している場合において、原稿が静止しているのに対して、画像読取素子22が移動する。このため、画像読取素子22により原稿の画像が読み取られる。
なお、第1画像読取台12および第2画像読取台13のそれぞれは、例えば、ガラスなどの透過性材料により形成されていると共に、両面テープなどの接着部材を介して上部フレーム11の下面に取り付けられている。
分離部材14は、第1画像読取台12と第2画像読取台13とを離間させるために、その第1画像読取台12と第2画像読取台13との間に配置されている。この分離部材14は、例えば、後述する図9に示したように、自動原稿搬送部2により搬送された原稿を第1画像読取部12を経由して自動原稿搬送部2に送り返すために、略直角三角形の断面形状を有している。
この分離部材14は、上部フレーム11に設けられた開口部11Kを2つの領域に区分けするように配置されていると共に、その上部フレーム11により支持されている。これにより、第1画像読取台12は、一方の領域を塞ぐように配置されていると共に、第2画像読取台13は、他方の領域を塞ぐように配置されている。なお、分離部材14は、例えば、上部フレーム11と同様のプラスチック材料により形成されている。
また、画像読取部1は、例えば、図4および図5に示したように、上記した下部フレーム21および画像読取素子22と共に、キャリッジ23と、シャフト24と、2つの回転軸25と、タイミングベルト26と、モータ27と、一対の摺動部材30とを含んでいる。
下部フレーム21は、画像読取素子22およびキャリッジ23などを支持しており、例えば、上部フレーム11と対向する側が開口された箱型の形状を有している。なお、下部フレーム21は、例えば、上部フレーム11と同様のプラスチック材料により形成されている。
この下部フレーム21には、例えば、画像読取形成装置を操作するための操作パネル21Pが設けられている。この操作パネル21Pは、例えば、表示パネルおよび各種ボタンなどを備えている。
また、下部フレーム21には、例えば、上部フレーム11と下部フレーム21との距離を一定に維持するために突起状のリブ28が設けられている。このリブ28の数および位置は、特に限定されない。ここでは、例えば、下部フレーム21の四隅に4個のリブ28が配置されている。
キャリッジ23は、第1画像読取台12および第2画像読取台13の下方に配置されており、上記した原稿の搬送方向(方向Y)において往復移動可能である移動部材である。このキャリッジ23は、画像読取素子22を保持するために方向Xに延在しており、そのキャリッジ23には、方向Yに延在するシャフト24が挿通されている。また、キャリッジ23は、例えば、第1画像読取部12および第2画像読取部13に対向する側が開口された箱形の形状を有しており、画像読取素子22は、キャリッジ23の内部に収納されている。なお、キャリッジ23は、例えば、ポリフェニレンエーテル(PPE)およびポリスチレン(PS)などのプラスチック材料のうちのいずれか1種類または2種類以上により形成されている。
シャフト24の両端部は、下部フレーム21に固定されている。一方の回転軸25は、シャフト24の一端部の近傍に配置されていると共に、他方の回転軸25は、シャフト24の他端部の近傍に配置されている。この2つの回転軸25は、モータ27の駆動力を利用して回転可能である。タイミングベルト26は、2つの回転軸25により張架されており、その2つの回転軸25の回転に応じて移動可能である。これにより、キャリッジ23は、タイミングベルト26の回転移動に応じて、シャフト24に沿って移動可能である。
画像読取素子22は、原稿の画像を読み取るために、例えば、CIS(Contact Image Sensor)などのセンサを含んでいる。この画像読取素子22は、上記したように、キャリッジ23により保持されているため、第1画像読取台12および第2画像読取台13の下方に配置されている。これにより、画像読取素子22は、キャリッジ23の往復移動に応じて、復移動可能である。
この画像読取素子22は、第1画像読取台12に対向する位置において、その第1画像読取台12を介して画像を読み取ると共に、第2画像読取台13に対向する位置において、その第2画像読取台13を介して画像を読み取る。なお、第1画像読取台12に対向する位置および第2画像読取台13に対向する位置の詳細に関しては、後述する(図12〜図16参照。)
方向Xにおける画像読取素子22の寸法(長さ)は、例えば、その方向Xにおける第1画像読取部12の寸法および第2画像読取部13の寸法よりも大きくなっている。これにより、画像読取素子22は、第1画像読取部12を介して原稿全体の画像を読み取ることができると共に、第2画像読取部13を介して原稿全体の画像を最大幅で読み取ることができる。
一対の摺動部材30は、第1画像読取台12および第2画像読取台13に対して画像読取素子22が対向する側に配置されており、すなわち第1画像読取台12および第2画像読取台13の下方に配置されている。また、一対の摺動部材30は、方向Xにおいて互いに離間されるように配置されている。具体的には、一対の摺動部材30は、例えば、方向Xに延在する画像読取素子22の両端部に配置されており、その画像読取素子22により保持されている。なお、一対の摺動部材30は、例えば、ポリアセタール(またはポリオキシメチレン:POM)などのプラスチック材料のうちのいずれか1種類または2種類以上により形成されている。
この一対の摺動部材30は、図5に示したように、画像読取素子22の往復移動に応じて、方向Yに延在する一対の摺動経路Rを摺動可能である。この一対の摺動経路Rは、方向Xにおいて第1画像読取台12および第2画像読取台13と部分的に重なるように設けられている。
以下では、「方向Xにおける任意の構成要素の両側」を説明する場合に、単に「任意の構成要素の外側」と説明する。この「任意の構成要素」の部分には、画像読取形成装置の構成要素のうちのいずれか1種類または2種類以上の名称が入る。
より具体的には、図5に示したように、第1画像読取台12および第2画像読取台13を上側から見た場合において、一対の摺動経路Rは、上記したように、第1画像読取台12および第2画像読取台13と部分的に重なっている。
また、一対の摺動部材30は、例えば、図6および図7に示したように、画像読取素子22の両端部において、その画像読取素子22よりも外側に突出している。この一対の摺動部材30の上面(摺動面30S)は、例えば、方向Yにおいて上向き凸型となるように湾曲しており、画像読取素子22よりも第1画像読取台12および第2画像読取台13に向かって突出している。
この一対の摺動部材30は、例えば、画像読取素子22に対して着脱可能に取り付けられている。具体的には、例えば、画像読取素子22の一端部および他端部のそれぞれに、上向きの2つの溝23Tが設けられていると共に、一対の摺動部材30のそれぞれに、下向きの2つの突起部30Hが設けられている。この2つの突起部30Hが2つの溝23Tが嵌め込まれることにより、一対の摺動部材30は画像読取素子22に固定される。この場合には、例えば、さらに、一対の摺動部材30のそれぞれに横向きの突起部30Zが設けられており、画像読取素子22の一端部および他端部のそれぞれに設けられた横向きの溝に突起部30Zが嵌め込まれてもよい。
キャリッジ23の一端部および他端部のそれぞれには、例えば、方向Xに延在する軸受部31が設けられており、その軸受部31には、方向Xに延在する軸32が挿通されている。これにより、一対の摺動部材30のそれぞれは、軸32を中心として上下に旋回可能である。
なお、キャリッジ23と一対の摺動部材30との間には、例えば、後述するバネなどの付勢部材(弾性部材)33(図9参照)が設けられているため、その一対の摺動部材30は、付勢部材33により第1画像読取台12および第2画像読取台13に対して付勢されている。これにより、一対の摺動部材30は、付勢部材33の復元力を利用して第1画像読取台12および第2画像読取台13に押しつけられながら、一対の摺動経路Rを摺動する。
[画像読取部の詳細な構成]
図8は、図2に示した画像読取部1のA−A線に沿った断面構成を表している。図9は、図8に示した画像読取部1の断面構成の一部(部分B)を拡大して表している。図10は、図3に示した上部フレーム11の斜視構成の一部(部分C)を拡大して表している。
図8〜図10に示したように、画像読取素子22および一対の摺動部材30は、第1画像読取台12および第2画像読取台13の下方に配置されている。また、上記したように、一対の摺動経路R(図5参照)に配置された一対の摺動部材30は、付勢部材33により第1画像読取台12および第2画像読取台13に対して付勢されている。
図9および図10に示したように、第1画像読取台12および第2画像読取台13は、分離部材14を介して互いに分離されており、その分離部材14の下面14Sは、第1画像読取台12の下面12Sおよび第2画像読取台13の下面13Sよりも後退している。これにより、第1画像読取台12と第2画像読取台13との間に、段差Nが形成されている。
一対の摺動経路Rのうち、方向Xにおける分離部材14の両側に位置する部分、すなわち分離部材14の外側に位置する部分には、一対の突出部34が設けられている。言い換えれば、図10に示したように、第1画像読取台12および第2画像読取台13を下側から見た場合において、一対の突出部34は、第1画像読取台12および第2画像読取台13と重ならないように、その第1画像読取台12および第2画像読取台13の外側に配置されている。
この一対の突出部34は、第1画像読取台12の下面12Sおよび第2画像読取台13の下面13Sよりも下方、すなわち一対の摺動部材30に近づく方向に向かって突出している。なお、一対の突出部34は、例えば、上部フレーム11と同様のプラスチック材料により形成されている。
ここで、一対の突出部34は、画像読取素子22の往復移動時において一対の摺動部材30が段差Nの近傍を通過する際に、その段差Nを通過しないように一対の摺動部材30を迂回させる機能を果たす。すなわち、画像読取素子22が第1画像読取台12に対向する位置と第2画像読取台13に対向する位置との間を往復移動する場合には、一対の摺動部材30は、一対の突出部34を乗り越えながら一対の摺動経路Rを移動する。これにより、一対の摺動部材30は、段差Nを通過せずに、その段差Nを迂回することになる。よって、一対の摺動部材30が段差Nを通過する際に振動することに起因して、画像読取素子22も振動することが防止される。なお、一対の摺動部材30の迂回動作の詳細に関しては、後述する(図12〜図16参照)。
なお、一対の突出部34は、分離部材14を介して対称な位置に配置されていることが好ましい。すなわち、一方の突出部34と他方の突出部34とは、分離部材14を介して対向していることが好ましい。一対の突出部34を利用して一対の摺動部材30が段差Nを迂回する際に、一方の摺動部材30が一方の突出部34を乗り越えるタイミングと他方の摺動部材30が他方の突出部34を乗り越えるタイミングとが一致しやすくなるからである。これにより、一対の摺動部材30が一対の突出部34を乗り越える際に、その一対の摺動部材30がより振動しにくくなる。
[一対の突出部の詳細な構成]
一対の突出部34のそれぞれは、第1画像読取台12および第2画像読取台13よりも下方に向かって突出した下面(突出面34S)を有している。この突出面34Sにより規定される突出部34の形状は、特に限定されない。
中でも、突出部34の形状は、以下で説明する形状であることが好ましい。ここで説明する形状とは、図9に示したように、方向Xから見た突出部34の平面形状を意味している。
画像読取素子22が対向する側における第1画像読取台12の一面(下面12S)と一対の突出部34のそれぞれの突出面34Sとが交差する位置において、その下面12Sと突出面34Sとにより規定される角度θは、90°未満であることが好ましい。すなわち、画像読取素子22の往復移動に応じて、摺動部材30が突出部34を乗り越えながら摺動する過程において、その突出部34のうち、摺動部材30が乗り上げ始める部分または摺動部材30が乗り上げ終わる部分の形状は、鋭角な形状であることが好ましい。この場合には、摺動部材30が乗り上げ始める部分は次第に高くなるように傾斜すると共に、摺動部材30が乗り上げ終わる部分は次第に低くなるように傾斜する。これにより、摺動部材30が突出部34を乗り越えやすくなる。よって、摺動過程において摺動部材30が振動しにくくなるため、画像読取素子22も振動しにくくなる。
上記した鋭角な形状を有する部分(以下、「鋭角部分」という。)の表面の状態は、特に限定されない。すなわち、鋭角部分の表面は、平坦面でもよいし、曲面でもよいし、両者が混在する面でもよい。中でも、鋭角部分の表面は、曲面を含んでいることが好ましい。摺動部材30がより振動しにくくなるからである。
また、角度θは、90°未満であれば、特に限定されない。中でも、角度θは、できるだけ小さいことが好ましい。鋭角部分の傾斜が緩やかになるため、摺動部材30がより振動しにくくなるからである。
第1画像読取台12の下面12Sと突出部34の突出面34Pとの関係に関して上記したことは、第2画像読取台13の下面13Sと突出部34の突出面34Sとの関係に関しても同様である。すなわち、下面13Sと突出面34Sとにより規定される角度θは、90°未満であることが好ましい。また、鋭角部分の表面の状態は、特に限定されないと共に、角度θは、90°未満であれば特に限定されない。
この場合には、突出面34Sの輪郭は、互いに結合された2つ以上の直線を含んでおらずに、曲線だけで形成されていることが好ましい。また、突出面34Sの輪郭が2つ以上の直線を含んでいる場合には、2つの直線同士が互いに結合されておらずに、直線は曲線と結合されていることが好ましい。摺動部材30がより振動しにくくなるからである。
詳細には、2つの直線同士が互いに結合されている場合には、その結合場所に角部が形成されるため、摺動部材30が角部を通過する際に、その角部において摺動部材30が振動しやすくなる。これに対して、直線が曲線と結合されている場合には、その結合場所に角部が形成されないため、突出面34Sの輪郭が直線を含んでいても、摺動部材30が振動しにくくなる。
中でも、突出面34Sの輪郭は、曲線だけで形成されており、より具体的には、円弧状(突出部34の突出方向に向かって凸型の曲線)であることが好ましい。摺動部材30が著しく振動しにくくなるからである。なお、図9および図10では、突出面34Sの輪郭が円弧状である場合を示している。
また、突出部34の幅Wは、その突出部34の高さHよりも大きいことが好ましい。鋭角部分の傾斜が緩やかになるため、摺動部材30がより振動しにくくなるからである。中でも、特に、突出面34Sの輪郭が円弧状である場合において、幅Wが高さHよりも大きいと、その円弧の曲率が大きくなるため、摺動部材30が著しく振動しにくくなる。
なお、一方の突出部34の形状と他方の突出部34の形状とは、同じでもよいし、異なってもよい。ただし、摺動部材30が振動することを抑制するためには、一方の突出部34の形状と他方の突出部34の形状とは同じであることが好ましい。
一対の突出部34の形成範囲は、特に限定されない。すなわち、一対の突出部34は、上記したように、一対の摺動経路Rのうち、分離部材14の外側に位置する部分だけに配置されていてもよいし、それ以外の部分まで延設されていてもよい。
中でも、一対の突出部34は、方向Yにおいて、第1画像読取台12および第2画像読取台13のうちの一方または双方と部分的に重なる位置まで延設されていることが好ましく、第1画像読取台1および第2画像読取台13の双方と部分的に重なる位置まで延設されていることがより好ましい。鋭角部分の傾斜がより緩やかになるため、摺動部材30がより振動しにくくなるからである。なお、図9および図10では、一対の突出部34の形成範囲が第1画像読取台1および第2画像読取台13の双方と部分的に重なる位置まで延設されている場合を示している。
一対の突出部34のうちの一方または双方は、上部フレーム11に固定されていてもよいし、上部フレーム11に固定されていなくもよい。
中でも、突出部34は、上部フレーム11に固定されていることが好ましい。意図せずに上部フレーム11に外部応力が供給された場合においても、突出部34を利用して摺動部材30が安定して段差Nを迂回しやすくなるからである。なお、図9および図10では、突出部34が上部フレーム11に固定されている場合を示している。
詳細には、上記したように、上部フレーム11は、第1画像読取台12および第2画像読取台13を支持していると共に、突出部34は、第1画像読取台12の下面12Sおよび第2画像読取台13の下面13Sよりも下方に突出している。
突出部34が上部フレーム11に固定されていない場合には、何らかの原因により、上方から下方に向かって意図せずに上部フレーム11に外部応力が供給されると、その外部応力に起因して上部フレーム11が下方に撓む。これにより、下面12S,13Sの位置は、本来の位置、すなわち上部フレーム11に外部応力が供給されていない場合の位置よりも下方にずれてしまう。この場合には、突出面34Sの位置は変化しないにもかかわらず、下面12S,13Sの位置は下方にシフトするため、上部フレーム11の撓み量(=下面12S,13Sの位置のシフト量)によっては、突出部34が第1画像読取部12および第2画像読取台13よりも下方に突出しなくなる。これにより、摺動経路Rに突出部34を設けているにもかかわらず、その突出部34を利用して摺動部材30が段差Nを迂回しにくくなる。よって、摺動部材30の振動に起因して、画像読取素子22が振動しやすくなる可能性がある。
これに対して、突出部34が上部フレーム11に固定されている場合には、上記したように外部応力に起因して上部フレーム11が下方に撓むと、下面12S,13Sの位置が下方にシフトすると共に、突出面34Sの位置も同様に下方にシフトする。この場合には、下面12S,13Sの位置と突出面34Sの位置とが一緒に下方にシフトするため、上部フレーム11の撓み量に依存せずに、突出部34が第1画像読取台12および第2画像読取台13よりも下方に突出するという関係、すなわち突出部34と第1画像読取台12および第2画像読取台13との位置関係は維持される。これにより、上部フレーム11に外部応力が供給された場合においても、突出部34は第1画像読取台12および第2画像読取台13よりも下方に突出したままである。よって、上部フレーム11に外部応力が供給されたか否かに依然せず、突出部34を利用して摺動部材30が段差Nを迂回しやすくなるため、画像読取素子22が安定して振動しにくくなる。
なお、一対の突出部34が上部フレーム11に固定されている場合には、その一対の突出部34のうちの一方または双方は、上部フレーム11と一体化されていてもよし、その上部フレーム11と一体化されていなくてもよい。
中でも、突出部34は、上部フレーム11と一体化されていることが好ましい。上記した突出部34と第1画像読取台12および第2画像読取台13との位置関係がより維持されやすくなると共に、画像読取装置の構成部品数が少なくて済むからである。
また、突出部34が上部フレーム11に固定されているものの、その突出部34が上部フレーム11と一体化されていない場合には、例えば、後述する図12〜図16に示したように、方向Xから見た場合において、突出部34と上部フレーム11とが重なるように、その突出部34が上部フレーム11に固定されていることが好ましい。すなわち、突出部34は、上部フレーム11の側面に固定されていることが好ましい。上部フレーム11の下面に突出部34を取り付ける場合と比較して、所望の位置となるように突出部34の固定位置を制御しやすいからである。
<1−3.画像形成装置の構成>
次に、画像形成装置200の構成に関して説明する。図11は、画像形成装置200の構成を表している。
ここで説明する画像形成装置200は、例えば、中間転写方式のフルカラープリンタであり、媒体Mの表面に画像を形成する。この媒体Mの種類は、特に限定されないが、例えば、紙およびフィルムなどのうちのいずれか1種類または2種類以上である。
画像形成装置200は、例えば、筐体201の内部に、1または2以上のトレイ40と、転写部50と、1または2以上の現像装置60と、定着部70と、1または2以上の送り出しローラ80と、搬送ローラ83〜89と、搬送路切り替えガイド91,92とを備えている。この筐体201には、画像が形成された媒体Mを排出するためのスタッカ部202が設けられている。なお、破線R1〜R5は、媒体Mの搬送路を示している。
トレイ40は、媒体Mを収納しており、例えば、筐体201に対して着脱可能に装着されている。このトレイ40の内部には、例えば、複数の媒体Mが積層された状態で収納されており、その複数の媒体Mは、送り出しローラ80によりトレイ40から1つずつ取り出される。
ここでは、例えば、画像形成装置200は、2つのトレイ40(41,42)と、2つの送り出しローラ80(81,82)とを備えている。なお、トレイ41,42は、例えば、互いに重なるように配置されている。
転写部50は、中間転写ベルト51と、駆動ローラ52と、従動ローラ(アイドルローラ)53と、バックアップローラ54と、1または2以上の1次転写ローラ55と、2次転写ローラ56と、クリーニングブレード57とを含んでいる。
中間転写ベルト51は、媒体Mの表面にトナー像が転写される前に、そのトナー像が一時的に転写される中間転写媒体である。この中間転写ベルト51は、駆動ローラ52、従動ローラ53およびバックアップローラ54により支持および張架された状態において、その駆動ローラ52の回転力を利用して時計回りに移動可能である。
駆動ローラ52は、モータなどの駆動源を介して時計回りに回転可能である。従動ローラ53およびバックアップローラ54のそれぞれは、駆動ローラ52の回転力を利用して、その駆動ローラ52と同様に時計回りに回転可能である。
1次転写ローラ55は、現像装置60により形成されたトナー像を中間転写ベルト51に転写(1次転写)させる。この1次転写ローラ55は、中間転写ベルト51を介して現像装置60に圧接されている。なお、1次転写ローラ55は、中間転写ベルト51の移動に応じて時計回りに回転可能である。
ここでは、例えば、転写部50は、4つの現像装置60(60Y,60M,60C,60K)に対応して、4つの1次転写ローラ55(55Y,55M,55C,55K)を含んでいる。
2次転写ローラ56は、中間転写ベルト51の表面に転写されたトナー像を媒体Mの表面に転写(2次転写)させる。この2次転写ローラ56は、バックアップローラ54に圧接されており、中間転写ベルト51の移動に応じて反時計回りに回転可能である。
クリーニングブレード57は、中間転写ベルト51の表面に残留した不要なトナーを掻き取る。
現像装置60は、トナー像を形成するために、静電潜像を形成すると共に、クーロン力を利用して静電潜像にトナーを付着させる。この現像装置60は、例えば、感光体ドラムおよびLEDヘッドなどを含んでいる。ここでは、例えば、画像形成装置は、4つの現像装置60(60Y,60M,60C,60K)を含んでいる。
また、現像装置60Y,60M,60C,60Kのそれぞれは、筐体201に対して着脱可能に装着されていると共に、中間転写ベルト51の移動経路に沿って配列されている。ここでは、例えば、現像装置60Y,60M,60C,60Kは、中間転写ベルト51の移動方向において、上流側(駆動ローラ52に近い側)から下流側(従動ローラ53に近い側)に向かって、この順に配置されている。
現像装置60Y,60M,60C,60Kのそれぞれには、例えば、互いに異なる色のトナーが収納されている。具体的には、現像装置60Yには、例えば、黄色(イエロー)のトナーが収納されている。現像装置60Mには、例えば、赤色(マゼンタ)のトナーが収納されている。現像装置60Cには、例えば、青色(シアン)のトナーが収納されている。現像装置60Kには、例えば、黒色(ブラック)のトナーが収納されている。
定着部70は、加圧処理および加熱処理を用いて、媒体Mの表面にトナー像を定着させる。この定着部70は、例えば、加熱ローラ71と、加圧ローラ72とを含んでいる。
加熱ローラ71は、例えば、ヒータなどを含んでおり、モータなどの駆動源を介して時計回りに回転可能である。
加圧ローラ72は、加熱ローラ71に圧接されており、その加熱ローラ71の回転に応じて反時計回りに回転可能である。
搬送ローラ83〜89は、筐体201の内部において、送り出しローラ80により取り出された媒体Mを搬送させる。媒体Mの片面だけに画像が形成される場合には、例えば、搬送経路R1,R2に沿って搬送ローラ83〜85により媒体Mが搬送される。媒体Mの両面に画像が形成される場合には、例えば、搬送経路R1〜R5に沿って搬送ローラ83〜89により媒体Mが搬送される。なお、媒体Mの搬送経路の詳細に関しては、後述する。
搬送路切り替えガイド91,92は、媒体Mの片面だけに画像が形成されるか、媒体Mの両面に画像が形成されるかに応じて、その媒体Mの搬送方向を切り替える。
<2.画像読取形成装置の動作>
次に、画像読取形成装置の動作に関して説明する。以下では、画像読取装置100の動作および画像形成装置200の動作を順に説明する。
<2−1.画像読取装置の動作>
画像読取装置100は、以下のように動作する。図12〜図16は、画像読取装置100の動作を説明するために、図9に対応する断面構成を表している。
ここでは、画像読取装置100の動作のうち、画像読取部1の動作に関して説明する。この場合には、例えば、第1画像読取台12を用いて画像の読取動作を行ったのち、第2画像読取台13を用いて画像の読取動作を行う場合を例に挙げる。
[初期状態]
初期状態、すなわち画像の読取動作を行う前の状態では、図12に示したように、キャリッジ23により保持された画像読取素子22は、初期位置(待避位置)P1に位置している。このキャリッジ23は、方向Yにおいて往復移動可能であるため、画像読取素子22は、キャリッジ24の往復移動に応じて、自らも方向Yにおいて往復移動可能である。
初期位置P1は、方向Y(原稿が搬送される方向)において、後述する読取位置P2および読取開始位置P3よりも上流側に位置している。この初期位置P1では、第1画像読取台12が上部フレーム11により遮蔽されているため、画像読取素子22は、第1画像読取台12を介して画像を読み取ることができない。なお、図9を参照しながら説明したように、一対の摺動部材30は、付勢部材33により第1画像読取台12に対して付勢されているため、その第1画像読取台12に当接されている。
[第1画像読取台を用いた画像の読取動作]
自動原稿搬送部2により第1画像読取台12の上に原稿が搬送される場合には、図13に示したように、画像読取素子22は、第1画像読取台12に当接されながら、初期位置P1から読取位置P2に移動する。
読取位置P2は、画像読取素子22が画像を読み取るために第1画像読取台12に対向する位置であり、より具体的には、初期位置P1よりも下流側であると共に突出部34よりも上流側の位置である。この読取位置P2では、第1画像読取台12が上部フレーム11により遮蔽されていないため、画像読取素子22は、第1画像読取台12の上に原稿が搬送されると、その第1画像読取台12を介して原稿の画像を読み取ることができる。
画像を読み取るために第1画像読取台12が用いられる場合には、画像読取素子22が読取位置P2において静止しているのに対して、自動原稿搬送部2により搬送された原稿が読取位置P2を経由しながら下流側に移動する。このため、画像読取素子22により原稿の画像が読み取られる。
第1画像読取台12を用いた画像の読取動作が完了すると、画像読取素子22は、例えば、読取位置P2から初期位置P1に戻る。
[第2画像読取台を用いた画像の読取動作]
第2画像読取台13の上に原稿が載置される場合には、図12〜図16に示したように、画像読取素子22は、初期位置P1から読取位置P2を通過して読取開始位置P3に移動する。
読取開始位置P3は、画像読取素子22が第2画像読取台13に対向する位置であり、より具体的には、一対の突出部34よりも下流側の位置である。この読取開始位置P3では、第2画像読取台13が上部フレーム11により遮蔽されていないため、画像読取素子22は、第2画像読取台13の上に供給される原稿の画像を読み取ることができる。
原稿の画像を読み取るために第2画像読取台13が用いられる場合には、原稿が静止しているのに対して、画像読取素子18が読取開始位置P3から下流側に移動する。このため、画像読取素子22により原稿の画像が読み取られる。
ここで、画像読取素子22が読取位置P2から読取開始位置P3に移動する場合には、一対の摺動経路R(図5参照)に設けられた一対の突出部34を利用して、その一対の摺動部材30が段差Nを迂回する。
詳細には、画像読取素子22が読取位置P2から読取開始位置P3に向かって移動し始めると、その画像読取素子22の移動に応じて、一対の摺動部材26は第1画像読取台12に当接されながら下流側に移動する。
続いて、画像読取素子22が段差Nの近傍に到達すると、図14に示したように、一対の摺動経路Rに一対の突出部34が存在しているため、その一対の摺動部材30は、第1画像読取台12および第2画像読取台13よりも下方に突出している一対の突出部34に当接されながら、下流側に向かって移動する。これにより、一対の摺動部材30が段差Nの近傍を通過する際、その一対の摺動部材30が一対の突出部34に乗り上げる。よって、一対の摺動部材30は、第1画像読取台12から次第に遠ざかりながら下流側に移動する。なお、図9を参照しながら説明したように、画像読取素子22は、軸31を中心として上下に旋回可能であるため、上記した一対の摺動部材30の摺動動作に追随しながら下流側に移動する。
引き続き、一対の摺動部材30は、一対の突出部34に当接されながら下流側に移動する。これにより、図15に示したように、一対の摺動部材30が一対の突出部34を乗り越えるため、その一対の摺動部材30は、第2画像読取台13に次第に近づきながら下流側に移動する。この場合においても、図14に示した場合と同様に、画像読取素子22は、上記した一対の摺動部材30の摺動動作に追随しながら下流側に移動する。
続いて、画像読取素子22が読取開始位置P3に到達すると、図16に示したように、一対の摺動部材30は、第2画像読取台13に当接される。これにより、画像読取素子22は、上記したように、第2画像読取台13の上に載置された原稿の画像を読み取ることができる。
これらのことから、画像読取素子22が読取位置P2から読取開始位置P3に移動する過程では、一対の摺動経路Rに設けられた一対の突出部34を利用して、一対の摺動部材30が段差Nを迂回する。
第2画像読取台13を用いた画像の読取動作が完了すると、画像読取素子22は、例えば、読取開始位置P3から読取位置P2を経由して初期位置P1に戻る。この場合には、上記した一対の摺動部材30の摺動動作と反対の動作、すなわち画像読取素子22が読取位置P2から読取開始位置P3に移動する過程において一対の突出部34を利用して一対の摺動部材30が段差Nを迂回する動作と反対の動作が行われる。
<2−2.画像形成装置の動作>
画像形成装置200は、以下のように動作する。
この画像形成装置200では、例えば、現像処理、1次転写処理、2次転写処理および定着処理をこの順に行うことにより、媒体Mの表面に画像が形成される。以下では、例えば、トレイ41に収納された媒体Mを用いる場合を例に挙げる。
[現像処理]
トレイ41に収納された媒体Mは、搬送ローラ83,84により、搬送経路R1に沿って矢印F1の方向に搬送される。この場合には、トレイ41に収納された複数の媒体Mが送り出しローラ81により1つずつ取り出される。
現像処理では、現像装置60Yにおいて、帯電された表面を有する感光体ドラムが回転すると、画像信号に応じてLEDヘッドが感光体ドラムの表面に光を照射するため、その感光体ドラムの表面に静電潜像が形成される。続いて、トナーカートリッジから黄色のトナーが感光体ドラムの表面に供給されるため、その感光体ドラムの表面に黄色のトナー像が形成される。
[1次転写処理]
転写部50において、駆動ローラ52が回転すると、その駆動ローラ52の回転に応じて従動ローラ53およびバックアップローラ54が回転する。これにより、中間転写ベルト51が矢印F5の方向に移動する。
1次転写処理では、1次転写ローラ55Yが中間転写ベルト51を介して感光体ドラムに圧接されているため、上記した現像処理において感光体ドラムの表面に形成された黄色のトナー像は、中間転写ベルト51の表面に転写される。
こののち、黄色のトナー像が転写された中間転写ベルト51は、引き続き矢印F5の方向に移動する。これにより、現像装置60M,60C,60Kおよび1次転写ローラ55M,55C,55において、上記した現像装置60Yおよび1次転写ローラ55Yと同様の手順により、現像処理および1次転写処理が順に行われる。よって、中間転写ベルト51の表面に各色のトナー像が順次転写される。
すなわち、現像装置60Mおよび1次転写ローラ55Mにより、中間転写ベルト51の表面に赤色のトナー像が転写される。続いて、現像装置60Cおよび1次転写ローラ55Cにより、中間転写ベルト51の表面に青色のトナー像が転写される。続いて、現像装置60Kおよび1次転写ローラ55Kにより、中間転写ベルト51の表面に黒色のトナー像が転写される。
もちろん、実際に現像装置60Y,60M,60C,60Kおよび1次転写ローラ55Y,55M,55C,55Kにおいて現像処理および転写処理が行われるかどうかは、画像を形成するために必要な色(トナー)の種類に応じて決定される。
[2次転写処理]
搬送経路R1に沿って搬送される媒体Mは、バックアップローラ54と2次転写ローラ56との間を通過する。
2次転写処理では、2次転写ローラ56が媒体Mを介してバックアップローラ54に圧接されるため、上記した1次転写処理において中間転写ベルト51の表面に転写されたトナー像は、媒体Mの表面に転写される。
[定着処理]
2次転写処理においてトナー像が転写された媒体Mは、引き続き搬送経路R1に沿って矢印F1の方向に搬送されるため、定着部70に投入される。
定着処理では、ヒータにより加熱ローラ71が加熱されており、その加熱ローラ71に圧接されている状態において加圧ローラ72が回転すると、その加熱ローラ71と加圧ローラ72との間を通過するように媒体Mが搬送される。
これにより、媒体Mの表面に転写されたトナー像が加熱ローラ71により加熱されるため、そのトナー像が溶融する。また、溶融状態のトナー像が加圧ローラ72により媒体Mに圧接されるため、そのトナー像が媒体Mの表面に定着する。
トナー像が定着された媒体Mは、搬送経路R2に沿って搬送ローラ85により矢印F2の方向に搬送されるため、スタッカ部202に送出される。
なお、ここでは詳細に説明しないが、例えば、媒体Mの両面に画像が形成される場合には、定着部70を通過した媒体Mは、搬送経路R3〜R5に沿って搬送ローラ86〜89により矢印F3,F4の方向に搬送されたのち、搬送経路R1に沿って搬送ローラ83,84により再び矢印F1の方向に搬送される。この場合において、媒体Mが搬送される方向は、搬送路切り替えガイド91,92により制御される。これにより、媒体Mの裏面(未だ画像が形成されていない面)において、1次転写処理、2次転写処理および定着処理が再び行われる。
また、同様に、ここでは詳細に説明しないが、例えば、媒体Mの片面に複数回に渡って画像が形成される場合には、定着部70を通過した媒体Mは、搬送経路R3,R5に沿って搬送ローラ86〜88により矢印F3,F4の方向に搬送されたのち、搬送経路R1に沿って搬送ローラ83,84により再び矢印F1の方向に搬送される。この場合において、媒体Mが搬送される方向は、搬送路切り替えガイド91,92により制御される。これにより、媒体Mの表面(既に画像が形成されている面)において、1次転写処理、2次転写処理および定着処理が再び行われる。
<3.画像読取形成装置の作用および効果>
本発明の一実施形態の画像読取形成装置によれば、以下の利点が得られる。
<3−1.本発明の作用および効果>
本発明の画像読取形成装置によれば、第1画像読取台12および第2画像読取台13が分離部材14を介して互いに分離されていると共に、その第1画像読取台12および第2画像読取台13と部分的に重なる一対の摺動経路Rを一対の摺動部材30が画像読取素子22の移動に応じて摺動可能である。また、一対の摺動経路Rのうち、分離部材14の外側に位置する部分に、第1画像読取台12および第2画像読取台13よりも一対の摺動部材30に向かって突出する一対の突出部34が設けられている。
この場合には、図12〜図16を参照して説明したように、画像読取素子22が読取位置P2と読取開始位置P3との間を移動する過程では、一対の摺動経路Rに設けられた一対の突出部34を利用して、一対の摺動部材30が段差Nを迂回する。これにより、一対の摺動部材30が段差Nを通過しないため、その段差Nの存在に起因する一対の摺動部材30の振動が抑制される。よって、画像読取素子22の振動に起因する画像読取精度の低下が抑制されるため、優れた画像読取性能を得ることができる。
特に、突出部34の形状に関して、下面12S,13Sと突出面34Sとが交差する位置において、その下面12S,13Sと突出面34Sとにより規定される角度θが90°未満であれば、一対の摺動部材30がより振動しにくくなるため、より高い効果を得ることができる。この場合には、突出面34Sの輪郭が円弧状であり、または突出部34の幅Wが高さHよりも大きければ、さらに高い効果を得ることができる。
また、一対の突出部34のそれぞれが方向Yにおいて第1画像読取台12および第2画像読取台13のそれぞれと部分的に重なる位置まで延設されていれば、一対の摺動部材30がより振動しにくくなるため、より高い効果を得ることができる。
また、一対の突出部34が上部フレーム11に固定されていれば、外部応力に起因して上部フレーム11が下方に撓んだ場合においても、一対の突出部34と第1画像読取台12および第2画像読取部13との位置関係が維持される。よって、一対の摺動部材30がより振動しにくくなるため、より高い効果を得ることができる。この場合には、一対の突出部34が上部フレーム11と一体化されていれば、さらに高い効果を得ることができる。
また、付勢部材33により一対の摺動部材30が第1画像読取台12および第2画像読取台13に対して付勢されていれば、より高い効果を得ることができる。詳細には、一対の突出部34を利用しない場合には、第1画像読取台12および第2画像読取台13に対して一対の摺動部材30が付勢されていると、第1画像読取台12および第2画像読取台13に対して一対の摺動部材30が付勢されていない場合と比較して、本質的に、段差Nの存在に起因して一対の摺動部材30が振動しやすくなる。よって、第1画像読取台12および第2画像読取台13に対して一対の摺動部材30が付勢されている場合において、一対の突出部34を利用して段差Nを通過しないように一対の摺動部材30を迂回させることにより、その一対の摺動部材30が振動することをより効果的に防止することができる。
<3−2.本発明と参考例との比較>
本発明の画像読取形成装置では、以下で説明するように、参考例の画像読取形成装置と比較しても、利点が得られる。ここで説明する参考例の画像読取形成装置の構成は、上記した先行技術(特開2014−003396号公報)に開示されている画像読取装置の構成に対応している。
図17〜図19は、参考例の画像読取形成装置の構成および問題点を説明するために、図9に対応する断面構成を表している。なお、図17〜図19では、本発明の画像読取形成装置の構成要素と同じ構成要素に同じ符号を付していると共に、図9に示した一連の構成要素のうちの主要な構成要素だけを示している。また、以下で説明する下部フレーム21、画像読取素子22および一対の摺動部材30に関しては、随時、図5および図9を参照する。
参考例の画像読取形成装置では、第1画像読取台12と第2画像読取台13とが互いに分離されており、その第1画像読取台12と第2画像読取台13との間に段差Nが形成されている。この段差Nに起因して一対の摺動部材30が摺動動作時に振動することを抑制するために、架橋部300が利用されている。
この架橋部300は、第1画像読取台12および第2画像読取台13の下方に、その第1画像読取台12および第2画像読取台13に当接されるように設けられている。また、架橋部300は、一つの摺動経路Rに配置されている。架橋部300の形状は、略逆台形であると共に、その架橋部300は、下部フレーム21に固定されている。
画像読取素子22が第1画像読取台12に対向する位置と第2画像読取台13に対向する位置との間を往復移動する場合には、一対の摺動部材30が架橋部300を乗り越える。これにより、一対の摺動部材30は、架橋部300を利用して段差Nを迂回するため、その段差Nに起因する一対の摺動部材30の振動は抑制される。
この場合には、図17に示したように、第1画像読取台12の厚さと第2画像読取台13の厚さとが同じであるため、第1画像読取台12の下面12Sと第2画像読取台13の下面13Sとは同じ高さに位置していることが望ましい。架橋部300が第1画像読取台12および第2画像読取台13の双方に当接されるからである。
しかしながら、形成時の誤差などに起因して第1画像読取台12の厚さと第2画像読取台13の厚さとが異なると、下面12Sの位置と下面13Sの位置とが高さ方向においてずれるため、結局のところ、一対の摺動部材30は振動しやすくなる。
詳細には、第1画像読取台12の厚さが第2画像読取台13の厚さよりも大きい場合には、図18に示したように、架橋部300は、第1画像読取台12に当接されるが、第2画像読取台13に当接されない。これにより、架橋部300と第2画像読取台13との間に、隙間Gが発生する。この場合には、一対の摺動部材30が架橋部300を乗り越える際に、隙間Gにおいて架橋部300が第2画像読取台13に近づくように撓むため、その架橋部300の撓みに起因して一対の摺動部材30が振動しやすくなる。
一方、第1画像読取台12の厚さが第2画像読取台13の厚さよりも小さい場合においても、図19に示したように、架橋部300と第1画像読取部12との間に隙間Gが生じる。よって、一対の摺動部材30が架橋部300を乗り越える際に、その架橋部300の撓みに起因して一対の摺動部材30が振動しやすくなる。
これらのことから、参考例の画像読取形成装置では、段差Nの存在に起因する一対の摺動部材30の振動は抑制されるが、隙間Gの存在に起因する一対の摺動部材30の振動は抑制されないため、十分な画像読取性能が得られない。
これに対して、本発明の画像読取形成装置では、図5および図9に示したように、第1画像読取台12および第2画像読取台13の外側に一対の摺動経路Rが設けられており、その一対の摺動経路Rに一対の突出部34が配置されている。
この場合には、上記したように、画像読取素子22が往復移動する際に、一対の摺動部材30が一対の突出部34を利用して段差Nを迂回するため、その段差Nに起因する一対の摺動部材30の振動は抑制される。
しかも、図5に示したように、上側から見て、一対の突出部34は、第1画像読取台12および第2画像読取台13と重ならない位置に配置されている。これにより、上記した参考例の画像読取形成装置とは異なり、第1画像読取台12の厚さと第2画像読取台613の厚さとの差異に起因して隙間Gが発生しても、その隙間Gの存在に起因して一対の摺動部材30が振動することはない。
これらのことから、本発明の画像読取形成装置では、段差Nに起因する一対の摺動部材30の振動が抑制されると共に、隙間Gに起因する一対の摺動部材30の振動は根本的に生じない。よって、十分な画像読取性能を得ることができる。
<4.変形例>
上記した画像読取形成装置の構成は、適宜変更可能である。
図20〜図24は、画像読取形成装置の構成に関する変形例を説明するために、上部フレーム11の構成および下部フレーム21の構成を表している。
図20は、上側から見た上部フレーム11の斜視構成を表している。図21は、図20に示した上部フレーム11の斜視構成の一部(部分D)を拡大している。図22は、上側から見た下部フレーム21の斜視構成を表している。図23は、図22に示した下部フレーム21のE−E線に沿った断面構成を表している。図24は、図23に示した摺動部材30の斜視構成を拡大して表している。なお、図22では、図4に示した操作パネル21Pの図示を省略している。また、図23では、上部フレーム11と下部フレーム21とが互いに組み合わされた状態を示している。
上部フレーム11は、例えば、図20に示したように、第1画像読取台12を保持するラッチ35と、第2画像読取台13を保持するラッチ36とを有している。
上部フレーム11がラッチ35を有しているのは、そのラッチ35を利用して第1画像読取台12が物理的に保持されるからである。これにより、第1画像読取台12が傾きにくくなると共に、その第1画像読取台12が上部フレーム11から脱落しにくくなる。
詳細には、上部フレーム11がラッチ35を有していない場合には、例えば、上記したように、両面テープなどの接着部材を介して第1画像読取台12が上部フレーム11の下面に取り付けられる。この場合には、接着部材を利用して第1画像読取台12が上部フレーム11に対して化学的に取り付けられているため、経年劣化および水分吸収などに起因して接着部材の接着力が低下すると、意図せずに第1画像読取台12は傾く可能性があると共に、意図せずに第1画像読取台12は上部フレーム11から脱落する可能性もある。
これに対して、上部フレーム11がラッチ35を有している場合には、そのラッチ35を利用して第1画像読取台5が上部フレーム11に対して物理的に取り付けられる。この場合には、上部フレーム11が強い衝撃を受けたことなどに起因してラッチ35が破損しない限り、意図せずに第1画像読取台12が傾く可能性は低下すると共に、意図せずに第1画像読取台12が上部フレーム11から脱落する可能性も低下する。
なお、上記したラッチ35を利用して第1画像読取台12を保持する場合に得られる利点は、ラッチ36を利用して第2画像読取台13を保持する場合に関しても同様に得られる。
ラッチ35は、上部フレーム11の下方、すなわち第1画像読取台12に向かう方向に突出した保持部(留め具)である。このラッチ35は、例えば、上部フレーム11の下方に向かって突出したのち、第1画像読取台12を抱え込むために途中で折れ曲がった形状を有している。なお、ラッチ35は、例えば、上部フレーム11と同様のプラスチック材料により形成されている。
ラッチ35の数は、1個または2個以上であれば、特に限定されないが、中でも、2個以上であることが好ましい。ラッチ35を利用して第1画像読取台12を安定に保持しやすくなるからである。
ラッチ35の位置は、特に限定されないが、中でも、ラッチ35の数が2個以上である場合には、その2個以上のラッチ35は、第1画像読取台12を介して対向するように配置されることが好ましい。ラッチ35を利用して第1画像読取台12を安定に保持しやすくなるからである。
なお、図20では、例えば、ラッチ35の数が2個であると共に、1個のラッチ35が第1画像読取台12を介して1個のラッチ35と対向するように配置されている場合を示している。
なお、ラッチ36は、上記したラッチ35と同様の保持部であり、第2画像読取台13を保持することを除いてラッチ35と同様の構成を有している。なお、図20では、例えば、ラッチ36の数が6個であると共に、3個のラッチ36が第2画像読取台13を介して3個のラッチ36と対向するように配置されている場合を示している。
これに伴い、例えば、図21〜図23に示したように、一対の突出部34の位置は、方向Yにおいてラッチ35,36の形成位置と重ならないように、そのラッチ35,36の外側にシフトしている。
詳細には、上部フレーム11は、分離部材14の近傍において外側に部分的に延設された一対の延設部分11Xを有している。この一対の延設部分11Xは、一対の摺動経路Rに配置されており、一対の突出部34のそれぞれは、一対の延設部分11Xのそれぞれに対応する位置に配置されている。図21では、例えば、一対の突出部34が一対の延設部分11Xと一体化されている場合を示している。
また、例えば、図23および図24に示したように、一対の摺動部材30のそれぞれは、ラッチ35,36と衝突しないようにするために、そのラッチ35,36に対応する位置(ラッチ35,36と重なる位置)に溝30Tを有している。この溝30Tの深さは、ラッチ35,36の突出長さなどの条件に応じて、任意に設定可能である。
これにより、図12〜図16を参照しながら説明したように、画像読取素子22の往復移動に応じて一対の摺動部材30が一対の摺動経路Rを摺動する際に、その一対の摺動部材30が一対の突出部34を乗り越えながら摺動すると共に、ラッチ35,36が溝30Tを通過する。
これらのことから、ラッチ35,36が設けられた上部フレーム11を用いて、その上部フレーム11の延設部分11Xに一対の突出部34を配置すると共に、そのラッチ35,36と重なる位置において一対の摺動部材30に溝30Tを設ける。これにより、一対の突出部34を利用した一対の摺動部材30の摺動(迂回)動作を阻害せずに、ラッチ35,36を利用して第1画像読取台12および第2画像読取台13を物理的に保持することができる。
以上、一実施形態を挙げながら本発明を説明したが、本発明は上記した一実施形態において説明した態様に限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、本発明の画像読取装置は、画像形成装置と組み合わされずに、そのまま用いられてもよい。また、例えば、本発明の画像読取装置が適用される画像読取形成装置の画像形成方式は、中間転写ベルトを用いた中間転写方式に限られず、他の画像形成方式でもよい。
11…上部フレーム、12…第1画像読取台、13…第2画像読取台、14…分離部材、22…画像読取素子、23…キャリッジ、30…一対の摺動部材、30T…溝、33…付勢部材、34…一対の突出部、35,36…ラッチ、100…画像読取装置、200…画像形成装置、R…一対の摺動経路。

Claims (10)

  1. 第1方向に配列されると共に分離部材を介して互いに分離された第1画像読取台および第2画像読取台と、
    前記第1画像読取台に対向する位置と前記第2画像読取台に対向する位置との間を移動可能である画像読取素子と、
    前記第1方向と交差する第2方向において互いに離間されるように配置され、前記第1画像読取台および前記第2画像読取台と部分的に重なると共に前記第1方向に延在するように設けられた一対の摺動経路を前記画像読取素子の移動に応じて摺動可能である一対の摺動部材と、
    少なくとも、前記一対の摺動経路のうちの前記第2方向における前記分離部材の両側に位置する部分に配置されると共に、前記第1画像読取台および前記第2画像読取台よりも前記一対の摺動部材に向かって突出する一対の突出部と
    を備えた、画像読取装置。
  2. 前記画像読取素子が対向する側における前記第1画像読取台および前記第2画像読取台のそれぞれの一面と前記一対の突出部のそれぞれの突出面とが交差する位置において、前記一面と前記突出面とにより規定される角度は、90°未満である、
    請求項1記載の画像読取装置。
  3. 前記一対の突出部のそれぞれの突出面の輪郭は、円弧状である、
    請求項1または請求項2に記載の画像読取装置。
  4. 前記一対の突出部のそれぞれの幅は、それぞれの高さよりも大きい、
    請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  5. 前記一対の突出部のそれぞれは、前記第1方向において、前記第1画像読取台および前記第2画像読取台のそれぞれと部分的に重なる位置まで延設されている、
    請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  6. さらに、前記第1画像読取台および前記第2画像読取台を支持する支持部材を備え、
    前記一対の突出部は、前記支持部材に固定されている、
    請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  7. 前記一対の突出部は、前記支持部材と一体化されている、
    請求項6記載の画像読取装置。
  8. さらに、前記第1画像読取台および前記第2画像読取台に対して前記一対の摺動部材を付勢させる付勢部材を備えた、
    請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  9. さらに、前記第1画像読取台および前記第2画像読取台を支持する支持部材を備え、
    前記支持部材は、前記第1画像読取台および前記第2画像読取台に向かって突出すると共に前記第1画像読取台および前記第2画像読取台を保持する保持部を有し、
    前記一対の突出部は、前記第2方向における前記保持部の両側に設けられ、
    前記一対の摺動部材のそれぞれは、前記保持部に対応する位置に溝を有する、
    請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  10. 画像を読み取る画像読取装置と、
    前記画像読取装置により読み取られた画像に基づいて画像を形成する画像形成装置と
    を備え、
    前記画像読取装置は、
    第1方向に配列されると共に分離部材を介して互いに分離された第1画像読取台および第2画像読取台と、
    前記第1画像読取台に対向する位置と前記第2画像読取台に対向する位置との間を移動可能である画像読取素子と、
    前記第1方向と交差する第2方向において互いに離間されるように配置され、前記第1画像読取台および前記第2画像読取台と部分的に重なると共に前記第1方向に延在するように設けられた一対の摺動経路を前記画像読取素子の移動に応じて摺動可能である一対の摺動部材と、
    少なくとも、前記一対の摺動経路のうちの前記第2方向における前記分離部材の両側に位置する部分に配置されると共に、前記第1画像読取台および前記第2画像読取台よりも前記一対の摺動部材に向かって突出する一対の突出部と
    を備えた、画像読取形成装置。
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