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JP2016212288A - 撮像レンズ,撮像光学装置及びデジタル機器 - Google Patents

撮像レンズ,撮像光学装置及びデジタル機器 Download PDF

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JP2016212288A
JP2016212288A JP2015096590A JP2015096590A JP2016212288A JP 2016212288 A JP2016212288 A JP 2016212288A JP 2015096590 A JP2015096590 A JP 2015096590A JP 2015096590 A JP2015096590 A JP 2015096590A JP 2016212288 A JP2016212288 A JP 2016212288A
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lens
group
imaging
positive
line
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JP2015096590A
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亮介 今嶋
Ryosuke Imajima
亮介 今嶋
泰成 福田
Yasunari Fukuda
泰成 福田
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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【課題】F値の明るい大口径中望遠レンズでありながら、前玉径とフォーカス群の重量が抑えられ、色収差が良好に補正された小型の撮像レンズ,それを備えた撮像光学装置及びデジタル機器を提供する。
【解決手段】撮像レンズLNは、物体側から順に正の第1群Gr1と正の第2群Gr2を有する。第1群Gr1は、物体側から順に正正正負の第1〜第4レンズL1〜L4を有する。第2群Gr2を構成するレンズのうち、最も物体側のレンズが正レンズであり、少なくとも1枚が負レンズである。無限遠から近距離へのフォーカシングに際して、第1群Gr1が位置固定であり、少なくとも第2群Gr2が物体側へ移動する。条件式:Nd1max−Nd1min>0.1,νd1max−νd1min>15(d線に関する屈折率,アッベ数をNd,νdとすると、Nd1max,Nd1min:第1群内の正レンズのNdの最大値,最小値、νd1max,νd1min:第1群内の正レンズのνdの最大値,最小値)を満足する。
【選択図】図1

Description

本発明は撮像レンズ,撮像光学装置及びデジタル機器に関するものであり、更に詳しくは、被写体の映像を撮像素子(例えば、CCD(Charge Coupled Device)型イメージセンサー,CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)型イメージセンサー等の固体撮像素子)で取り込むレンズ交換式デジタルカメラに適したコンパクトで大口径の撮像レンズと、その撮像レンズ及び撮像素子で取り込んだ被写体の映像を電気的な信号として出力する撮像光学装置と、その撮像光学装置を搭載したデジタルカメラ等の画像入力機能付きデジタル機器と、に関するものである。
近年、レンズ交換式カメラとしてデジタルカメラが一般的になっている。デジタルカメラでは、ユーザーがモニターで等倍の撮影画像を見ることが可能であるため、MTF(Modulation Transfer Function)性能の向上や色収差の低減がより一層求められるようになってきている。しかし、中望遠レンズや望遠レンズでは、一般に焦点距離が伸びるほど色収差が増大する。また、焦点距離が伸びるほど手振れの影響が顕著となるので、早いシャッタースピードが必要となり、結果として、F値の明るいレンズ(F値=1.0〜2.0)が望まれている。こういった要求に応えるため、レンズ交換式デジタルカメラ用の交換レンズとしての単焦点の大口径中望遠レンズが、特許文献1〜3で提案されている。
特許05578946号公報 特開2013−025157号公報 特許05601598号公報
特許文献1,2で提案されている中望遠レンズでは、F値が明るく色収差も良好に補正されているが、前玉径とフォーカス群の重量が大きくなってしまうという課題がある。特許文献3で提案されている中望遠レンズでは、F値が1.4程度と明るく、フォーカス群の重量も抑えられているが、焦点距離が更に長くなると、色収差を十分に補正できなくなるという課題がある。また、フォーカス群の重量に加え移動量も大きくなってしまうため、結果としてフォーカス群の移動時間が延びてしまうという課題もある。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであって、その目的は、F値の明るい大口径中望遠レンズでありながら、前玉径とフォーカス群の重量が抑えられ、色収差が良好に補正された小型の撮像レンズ,それを備えた撮像光学装置及びデジタル機器を提供することにある。
上記目的を達成するために、第1の発明の撮像レンズは、物体側から順に、正パワーの第1群と、正パワーの第2群と、を少なくとも有し、
前記第1群が、物体側から順に、正パワーを有する第1レンズと、正パワーを有する第2レンズと、正パワーを有する第3レンズと、負パワーを有する第4レンズと、を少なくとも有し、
前記第2群を構成するレンズのうち、最も物体側のレンズが正レンズであり、少なくとも1枚が負レンズであり、
無限遠から近距離へのフォーカシングに際して、前記第1群が位置固定であり、少なくとも前記第2群が物体側へ移動し、
以下の条件式(1)及び(2)を満足することを特徴とする。
Nd1max−Nd1min>0.1 …(1)
νd1max−νd1min>15 …(2)
ただし、d線に関する屈折率をNdとし、d線に関するアッベ数をνdとすると、
Nd1max:第1群内の正レンズのNdの最大値、
Nd1min:第1群内の正レンズのNdの最小値、
νd1max:第1群内の正レンズのνdの最大値、
νd1min:第1群内の正レンズのνdの最小値、
である。
第2の発明の撮像レンズは、上記第1の発明において、以下の条件式(3)を満足することを特徴とする。
φ2/φ>1.0 …(3)
ただし、
φ2:第2群のパワー、
φ:全系のパワー、
である。
第3の発明の撮像レンズは、上記第1又は第2の発明において、以下の条件式(4)及び(5)を満足することを特徴とする。
0.1<φ1/φ<1.0 …(4)
0<φ1/φ2<0.5 …(5)
ただし、
φ1:第1群のパワー、
φ2:第2群のパワー、
φ:全系のパワー、
である。
第4の発明の撮像レンズは、上記第1〜第3のいずれか1つの発明において、以下の条件式(6)を満足することを特徴とする。
D1Gr/D2Gr>1.5 …(6)
ただし、F値を決定する絞りいっぱいに物体側からレンズへ入射する平行光束の直径をFno光束径とすると、
D1Gr:第1群内の最大Fno光束径、
D2Gr:第2群内の最大Fno光束径、
である。
第5の発明の撮像レンズは、上記第1〜第4のいずれか1つの発明において、以下の条件式(7)を満足することを特徴とする。
1.4<DG1F/IMG<1.8 …(7)
ただし、
DG1F:第1レンズの物体側面の有効半径、
IMG:イメージサークルの有効半径、
である。
第6の発明の撮像レンズは、上記第1〜第5のいずれか1つの発明において、前記第2群内に開口絞りを有することを特徴とする。
第7の発明の撮像レンズは、上記第1〜第6のいずれか1つの発明において、前記第2群の像側に第3群を更に有し、その第3群がフォーカシングに際して位置固定であることを特徴とする。
第8の発明の撮像レンズは、上記第7の発明において、前記第3群内に以下の条件式(8)〜(10)を満足する接合レンズを含むことを特徴とする。
−1.0<R3/f<0 …(8)
NL3p−NL3n>0 …(9)
−20<νL3p−νL3n<0 …(10)
ただし、
R3:接合面の曲率半径、
f:全系の焦点距離、
NL3p:条件式(8)を満足する接合面を持つ正レンズのd線に関する屈折率、
NL3n:条件式(8)を満足する接合面を持つ負レンズのd線に関する屈折率、
νL3p:条件式(8)を満足する接合面を持つ正レンズのd線に関するアッベ数、
νL3n:条件式(8)を満足する接合面を持つ負レンズのd線に関するアッベ数、
である。
第9の発明の撮像レンズは、上記第1〜第8のいずれか1つの発明において、前記第3レンズと前記第4レンズとで接合レンズが構成されており、以下の条件式(11)及び(12)を満足することを特徴とする。
NL1p−NL1n>0 …(11)
−20<νL1p−νL1n<0 …(12)
ただし、
NL1p:第3レンズのd線に関する屈折率、
NL1n:第4レンズのd線に関する屈折率、
νL1p:第3レンズのd線に関するアッベ数、
νL1n:第4レンズのd線に関するアッベ数、
である。
第10の発明の撮像レンズは、上記第1〜第9のいずれか1つの発明において、前記第1群内の少なくとも1枚の負レンズが以下の条件式(13)及び(14)を満足することを特徴とする。
(0.6425−θgF)/νd>0.0015 …(13)
νd<50 …(14)
ただし、
θgF:レンズ材料の部分分散比、
θgF=(Ng−NF)/(NF−NC)
Ng:g線に関する屈折率、
NF:F線に関する屈折率、
NC:C線に関する屈折率、
νd:レンズ材料のd線に関するアッべ数、
である。
第11の発明の撮像レンズは、上記第8の発明において、以下の条件式(15)を満足することを特徴とする。
−0.6<φ3/φ<0.6 …(15)
ただし、
φ3:第3群のパワー、
φ:全系のパワー、
である。
第12の発明の撮像レンズは、上記第1〜第11のいずれか1つの発明において、前記第2群内に負レンズを1枚のみ含むことを特徴とする。
第13の発明の撮像光学装置は、上記第1〜第12のいずれか1つの発明に係る撮像レンズと、撮像面上に形成された光学像を電気的な信号に変換する撮像素子と、を備え、前記撮像素子の撮像面上に被写体の光学像が形成されるように前記撮像レンズが設けられていることを特徴とする。
第14の発明のデジタル機器は、上記第13の発明に係る撮像光学装置を備えることにより、被写体の静止画撮影,動画撮影のうちの少なくとも一方の機能が付加されたことを特徴とする。
本発明によれば、F値の明るい大口径中望遠レンズでありながら、前玉径とフォーカス群の重量が抑えられ、色収差が良好に補正された小型の撮像レンズ及び撮像光学装置を実現することができる。その撮像レンズ又は撮像光学装置をデジタル機器(例えばデジタルカメラ)に用いることによって、デジタル機器に対して高性能の画像入力機能を軽量・コンパクトに付加することが可能となる。
第1の実施の形態(実施例1)のレンズ構成図。 第2の実施の形態(実施例2)のレンズ構成図。 第3の実施の形態(実施例3)のレンズ構成図。 第4の実施の形態(実施例4)のレンズ構成図。 第5の実施の形態(実施例5)のレンズ構成図。 実施例1の縦収差図。 実施例2の縦収差図。 実施例3の縦収差図。 実施例4の縦収差図。 実施例5の縦収差図。 実施例1の横収差図。 実施例2の横収差図。 実施例3の横収差図。 実施例4の横収差図。 実施例5の横収差図。 撮像光学装置を搭載したデジタル機器の概略構成例を示す模式図。
以下、本発明に係る撮像レンズ,撮像光学装置及びデジタル機器を説明する。本発明に係る撮像レンズは、物体側から順に、正パワーの第1群と、正パワーの第2群と、を少なくとも有し(パワー:焦点距離の逆数で定義される量)、前記第1群が、物体側から順に、正パワーを有する第1レンズと、正パワーを有する第2レンズと、正パワーを有する第3レンズと、負パワーを有する第4レンズと、を少なくとも有し、前記第2群を構成するレンズのうち、最も物体側のレンズが正レンズであり、少なくとも1枚が負レンズである。そして、無限遠から近距離へのフォーカシングに際して、前記第1群が位置固定であり、少なくとも前記第2群が物体側へ移動し、以下の条件式(1)及び(2)を満足することを特徴としている。
Nd1max−Nd1min>0.1 …(1)
νd1max−νd1min>15 …(2)
ただし、d線に関する屈折率をNdとし、d線に関するアッベ数をνdとすると、
Nd1max:第1群内の正レンズのNdの最大値、
Nd1min:第1群内の正レンズのNdの最小値、
νd1max:第1群内の正レンズのνdの最大値、
νd1min:第1群内の正レンズのνdの最小値、
である。
全長を短くできるテレフォトタイプの望遠レンズでは、負パワーを有する第2群で軸外光束が大きく曲げられるため、第1群を通過する軸外光線高さが比較的高く、周辺照度を確保するために前玉径が大きくなりやすいという問題がある。また、第2群の移動によりフォーカシングを行うと、第2群を通過する軸外光線高さが大きく変動するため、フォーカシングによる軸外収差の変動を抑えることが困難になる。したがって、正のパワーを有する第2群をフォーカス群として用いることにより、フォーカシングによる軸外収差、特に像面湾曲の変動を抑えた設計が容易になる。また、このようにインナーフォーカス方式(内焦式)を採用してフォーカス群の重量を抑えると、オートフォーカスの速度を速めてフォーカス移動時間を抑えることが可能であり、これには、優れた使用感が得られるというメリットやモーターの負荷を軽減できるというメリット等がある。
一般的には、物体側のレンズ群に蛍石等の正の異常部分分散性材料のレンズを用いることにより、色収差を良好に低減することが可能になる。しかし、このような材料は屈折率が低いため、所望のパワーを得ようとするとレンズ面の曲率を強くしなければならなくなる。結果として、球面収差や像面湾曲が発生しやすくなる。また、正レンズと組み合わせていた負レンズも、正レンズの材料が低分散側にシフトしたことに伴って、低分散側にシフトする必要がある。その場合も、必要な色消し条件を満たすためには負レンズのレンズ面の曲率を強くしなければならなくなる。結果として、コマ収差の発生量が増大することになる。
第1群内のレンズを物体側から順に正正正負のパワー配置とし、条件式(1)及び(2)を満たす構成にすれば、色収差を抑える異常分散特性の正レンズを用いつつ、曲率を強くしすぎるすることが無いので、球面収差,コマ収差,像面湾曲等も良好に補正することが可能になる。また、第2群内の最も物体側のレンズを正レンズにすることで、2枚目以降の光線高さを抑えてフォーカス重量を低減する効果が得られる。さらに、第2群内に負レンズを少なくとも1枚有する構成にすれば、第2群単独で色収差を抑えることができるので、フォーカス時の性能も良好に保つ効果が得られる。
上記特徴的構成によると、焦点距離が長く(例えば、135換算焦点距離:80〜150)、F値の明るい(例えば、FNO:1.0〜2.0)大口径中望遠レンズでありながら、前玉径とフォーカス群の重量が抑えられ、色収差が良好に補正された小型の撮像レンズ及びそれを備えた撮像光学装置を実現することができる。その撮像レンズ又は撮像光学装置をデジタル機器(例えばデジタルカメラ)に用いることによって、デジタル機器に対して高性能の画像入力機能を軽量・コンパクトに付加することが可能となり、デジタル機器のコンパクト化,低コスト化,高性能化,高機能化等に寄与することができる。例えば、本発明に係る撮像レンズは、デジタルカメラ用・ビデオカメラ用の交換レンズとして好適であるため、持ち運びに便利な軽量・小型の交換レンズを実現することができる。こういった効果をバランス良く得るとともに、更に高い光学性能,軽量・小型化等を達成するための条件等を以下に説明する。
以下の条件式(1a)及び(2a)を満たすことが望ましく、条件式(1b)及び(2b)を満たすことが更に望ましい。
Nd1max−Nd1min>0.15 …(1a)
Nd1max−Nd1min>0.2 …(1b)
νd1max−νd1min>20 …(2a)
νd1max−νd1min>30 …(2b)
これらの条件式(1a),(1b),(2a),(2b)は、前記条件式(1),(2)が規定している条件範囲のなかでも、前記観点等に基づいた更に好ましい条件範囲を規定している。したがって、好ましくは条件式(1a)及び(2a)、更に好ましくは条件式(1b)及び(2b)を満たすことにより、上記効果をより一層大きくすることができる。
以下の条件式(3)を満足することが望ましい。
φ2/φ>1.0 …(3)
ただし、
φ2:第2群のパワー、
φ:全系のパワー、
である。
条件式(3)は、第2群のパワーに関する好ましい条件範囲を規定している。この条件式(3)の下限を下回ると、第2群のパワーが弱くなってフォーカス移動量が増大する傾向になる。したがって、条件式(3)を満たすことにより、第2群のフォーカス移動量を減少させて、撮像レンズの小型化と収差性能の向上とをバランス良く達成することが可能になる。
以下の条件式(3a)を満たすことが望ましく、条件式(3b)を満たすことが更に望ましい。
φ2/φ>1.2 …(3a)
φ2/φ>1.4 …(3b)
これらの条件式(3a),(3b)は、前記条件式(3)が規定している条件範囲のなかでも、前記観点等に基づいた更に好ましい条件範囲を規定している。したがって、好ましくは条件式(3a)、更に好ましくは条件式(3b)を満たすことにより、上記効果をより一層大きくすることができる。
以下の条件式(4)及び(5)を満足することが望ましい。
0.1<φ1/φ<1.0 …(4)
0<φ1/φ2<0.5 …(5)
ただし、
φ1:第1群のパワー、
φ2:第2群のパワー、
φ:全系のパワー、
である。
条件式(4)は、第1群のパワーに関する好ましい条件範囲を規定している。この条件式(4)の下限を下回ると、第1群のパワーが弱くなって全系が大型化する傾向になる。さらに、第2群のレンズ径も大きくなるため、フォーカス重量が増大する傾向になる。条件式(4)の上限を上回ると、相対的に第2群のパワーが弱くなって第2群のフォーカス移動量が増大傾向となる。したがって、条件式(4)を満たすことにより、フォーカス重量とフォーカス移動量を減少させるとともに、撮像レンズの軽量小型化と収差性能の向上とをバランス良く達成することが可能になる。
条件式(5)は、第1群と第2群とのパワー比の好ましい範囲を規定している。条件式(5)の下限を下回ると、第2群のパワーが負になるため、前述したように、前玉径の大型化を招いたり、フォーカシングによる軸外収差変動を抑えることが困難になったりする、といったテレフォトタイプの問題が生じやすくなる。条件式(5)の上限を上回ると、相対的に第2群のパワーが弱くなってフォーカス移動量が増大する傾向になる。つまり、正のパワーを有する第2群をフォーカス群として用いることにより、フォーカシングによる軸外収差、特に像面湾曲の変動を抑えることが容易になる。したがって、条件式(5)を満たすことにより、フォーカス移動量を減少させるとともに、撮像レンズの小型化と収差性能の向上とをバランス良く達成することが可能になる。
以下の条件式(4a)及び(5a)を満たすことが望ましく、条件式(4b)及び(5b)を満たすことが更に望ましい。
0.2<φ1/φ<0.75 …(4a)
0.2<φ1/φ<0.5 …(4b)
0<φ1/φ2<0.4 …(5a)
0.1<φ1/φ2<0.3 …(5b)
これらの条件式(4a),(4b),(5a),(5b)は、前記条件式(4),(5)が規定している条件範囲のなかでも、前記観点等に基づいた更に好ましい条件範囲を規定している。したがって、好ましくは条件式(4a)及び(5a)、更に好ましくは条件式(4b)及び(5b)を満たすことにより、上記効果をより一層大きくすることができる。
以下の条件式(6)を満足することが望ましい。
D1Gr/D2Gr>1.5 …(6)
ただし、F値を決定する絞りいっぱいに物体側からレンズへ入射する平行光束の直径をFno光束径とすると、
D1Gr:第1群内の最大Fno光束径、
D2Gr:第2群内の最大Fno光束径、
である。
条件式(6)は、第1群と第2群との最大Fno光束径比の好ましい範囲を規定している。条件式(6)の下限を下回ると、第2群のレンズ径が増大してフォーカス重量が増える傾向となる。したがって、条件式(6)を満たすことにより、フォーカス重量を減少させるとともに、撮像レンズの軽量小型化と収差性能の向上とをバランス良く達成することが可能になる。
以下の条件式(6a)を満足することが更に望ましい。
D1Gr/D2Gr>1.7 …(6a)
この条件式(6a)は、前記条件式(6)が規定している条件範囲のなかでも、前記観点等に基づいた更に好ましい条件範囲を規定している。したがって、好ましくは条件式(6a)を満たすことにより、上記効果をより一層大きくすることができる。
以下の条件式(7)を満足することが望ましい。
1.4<DG1F/IMG<1.8 …(7)
ただし、
DG1F:第1レンズの物体側面の有効半径、
IMG:イメージサークルの有効半径、
である。
条件式(7)は、像面に結像できる範囲(撮影可能な範囲)を表すイメージサークルの有効径(すなわち有効像円径)に対する第1レンズの物体側有効径の比の好ましい範囲を規定している。条件式(7)の上限を上回ると、前玉径が大きくなりすぎる傾向となり、条件式(7)の下限を下回ると、周辺光量確保が難しくなる傾向となる。その周辺光量を確保するには全長も短くする必要があり、結果として、第1群のパワーが上がってしまうことによって収差(球面収差,像面湾曲等)が悪化する傾向となる。したがって、条件式(7)を満たすことにより、撮像レンズの軽量小型化と収差性能の向上とをバランス良く達成することが可能になる。
前記第2群内に開口絞りを有することが望ましい。第2群内に開口絞りを配置すれば、絞り径を小さくすることができ、フォーカス群の重量を低減することが可能となる。また、フォーカス時の軸外の性能変動(例えば像面湾曲変動)を抑えることも可能となる。
前記第2群の像側に第3群を更に有し、その第3群がフォーカシングに際して位置固定であることが望ましい。フォーカス位置固定の第3群を設けることにより、フォーカス重量を増大させることなく諸収差をコントロールすることが可能となる。
前記第3群内に以下の条件式(8)〜(10)を満足する接合レンズを含むことが望ましい。
−1.0<R3/f<0 …(8)
NL3p−NL3n>0 …(9)
−20<νL3p−νL3n<0 …(10)
ただし、
R3:接合面の曲率半径、
f:全系の焦点距離、
NL3p:条件式(8)を満足する接合面を持つ正レンズのd線に関する屈折率、
NL3n:条件式(8)を満足する接合面を持つ負レンズのd線に関する屈折率、
νL3p:条件式(8)を満足する接合面を持つ正レンズのd線に関するアッベ数、
νL3n:条件式(8)を満足する接合面を持つ負レンズのd線に関するアッベ数、
である。
例えば、条件式(8)を満足する接合面を1面有する3枚接合レンズの場合、その接合面を形成する正レンズと負レンズが条件式(9)及び(10)を満足することが好ましく、条件式(8)を満足する接合面を2面有する3枚接合レンズの場合、どちらか一方の接合面を形成する正レンズと負レンズが条件式(9)及び(10)を満足することが好ましい。
条件式(8)〜(10)は、第3群内に配置する接合レンズに関する好ましい範囲を規定している。条件式(8)を満足する接合面は、物体側に凹面を向けた接合面であって、正レンズの像側面と負レンズの物体側面とからなっている。第3群内に条件式(8)〜(10)を満足する接合レンズを含む構成によれば、その接合面において、他の収差の変動を抑えつつ球面収差をコントロールして残存球面収差を調整することが容易になる。
以下の条件式(8a)〜(10a)を満足することが更に望ましい。
−0.6<R3/f<−0.2 …(8a)
NL3p−NL3n>0.05 …(9a)
−10<νL3p−νL3n<0 …(10a)
この条件式(8a)〜(10a)は、前記条件式(8)〜(10)が規定している条件範囲のなかでも、前記観点等に基づいた更に好ましい条件範囲を規定している。したがって、好ましくは条件式(8a)〜(10a)を満たすことにより、上記効果をより一層大きくすることができる。
前記第3レンズと前記第4レンズとで接合レンズが構成されており、以下の条件式(11)及び(12)を満足することが望ましい。
NL1p−NL1n>0 …(11)
−20<νL1p−νL1n<0 …(12)
ただし、
NL1p:第3レンズのd線に関する屈折率、
NL1n:第4レンズのd線に関する屈折率、
νL1p:第3レンズのd線に関するアッベ数、
νL1n:第4レンズのd線に関するアッベ数、
である。
条件式(11)及び(12)は、第1群内に配置する正負の接合レンズに関する好ましい範囲を規定している。第1群内に条件式(11)及び(12)を満足する接合レンズを含む構成によれば、第3レンズの像側面と第4レンズの物体側面とからなる接合面において、他の収差の変動を抑えつつコマ収差をコントロールして残存コマ収差を調整することが容易になる。
以下の条件式(11a)及び(12a)を満足することが更に望ましい。
NL1p−NL1n>0.05 …(11a)
−10<νL1p−νL1n<0 …(12a)
この条件式(11a),(12a)は、前記条件式(11),(12)が規定している条件範囲のなかでも、前記観点等に基づいた更に好ましい条件範囲を規定している。したがって、好ましくは条件式(11a)及び(12a)を満たすことにより、上記効果をより一層大きくすることができる。
前記第1群内の少なくとも1枚の負レンズが以下の条件式(13)及び(14)を満足することが望ましい。
(0.6425−θgF)/νd>0.0015 …(13)
νd<50 …(14)
ただし、
θgF:レンズ材料の部分分散比、
θgF=(Ng−NF)/(NF−NC)
Ng:g線に関する屈折率、
NF:F線に関する屈折率、
NC:C線に関する屈折率、
νd:レンズ材料のd線に関するアッべ数、
である。
条件式(13)及び(14)は、第1群内に配置する少なくとも1枚の負レンズの部分分散比等に関する好ましい範囲を規定している。この構成によると、より一層効果的に色収差を抑えつつ他の収差も抑えることができる。
条件式(13)及び(14)を満足するレンズ材料の具体例としては、以下のような硝材が挙げられる。また、以下に記載のない硝材でも同等の光学性能を持つ場合、同様の効果が得られる。
HOYA株式会社製の硝材として、E−FEL1,E−FEL2,E−FL5,E−FL6,E−F2,E−F5,BAFD7,BAFD8,LAF2,NBF1,NBFD3,NBFD10,NBFD11,NBFD13,NBFD15,NBFD15−W,TAF1,TAF3,TAFD5F,TAFD25,TAFD30,TAFD33,TAFD35,TAFD37,TAFD45,BAF10,BAF11,E−ADF10,E−ADF50,E−BAF8,E−F1,E−F3,E−F8,E−FEL6,LAF3,NBFD12,TAF2,TAF4,TAF5,M−LAF81,M−NBF1,M−NBFD10,M−NBFD130,M−TAF1,M−TAF31,M−TAF101,M−TAF105,M−TAF401,MP−TAF401,M−TAFD51,M−TAFD305,M−TAFD307が挙げられる。
株式会社オハラ製の硝材として、S−BSM28,S−BAM 3,S−BAM 4,S−BAM12,S−BAH10,S−BAH11,S−BAH27,S−BAH28,S−BAH32,S−TIL 1,S−TIL 2,S−TIL 6,S−TIL25,S−TIL26,S−TIL27,S−TIM 2,S−TIM 3,S−TIM 5,S−TIM 8,S−LAM 2,S−LAM 3,S−LAM 7,S−LAM51,S−LAM52,S−LAM54,S−LAM55,S−LAM58,S−LAM59,S−LAM60,S−LAM61,S−LAM66,S−LAH51,S−LAH52,S−LAH53,S−LAH55V,S−LAH58,S−LAH59,S−LAH60,S−LAH63,S−LAH64,S−LAH65V,S−LAH66,S−LAH71,S−LAH79,S−LAH88,S−LAH89,S−LAH92,S−NBM51,S−NBH 5,S−NBH 8,S−NBH51,S−NBH52,S−NBH53,L−LAM60,L−LAM69,L−LAH53,L−LAH84,L−LAH85V,L−LAH86,L−LAH90,L−LAH91が挙げられる。
光ガラス株式会社製の硝材として、J−KZFH1,J−BAF3,J−BAF4,J−BAF8,J−BAF10,J−BAF11,J−BAF12,J−BASF6,J−BASF7,J−BASF8,J−SSK8,J−LLF1,J−LLF2,J−LLF6,J−LF5,J−LF6,J−LF7,J−F1,J−F2,J−F3,J−F5,J−F8,J−LAF2,J−LAF3,J−LAF7,J−LAF01,J−LAF02,J−LAF04,J−LAF05,J−LAF09,J−LAF010,J−LAF016,J−LASF01,J−LASF02,J−LASF03,J−LASF05,J−LASF08,J−LASF09,J−LASF010,J−LASF013,J−LASF014,J−LASF015,J−LASF016,J−LASF017,J−LASFH2,J−LASFH6,J−LASFH9,J−LASFH13が挙げられる。
以下の条件式(14a)を満足することが更に望ましい。
νd<40 …(14a)
この条件式(14a)は、前記条件式(14)が規定している条件範囲のなかでも、前記観点等に基づいた更に好ましい条件範囲を規定している。したがって、好ましくは条件式(14a)を満たすことにより、上記効果をより一層大きくすることができる。
以下の条件式(15)を満足することが望ましい。
−0.6<φ3/φ<0.6 …(15)
ただし、
φ3:第3群のパワー、
φ:全系のパワー、
である。
条件式(15)は、第3群のパワーに関する好ましい条件範囲を規定している。この条件式(15)の範囲内に第3群のパワーを設定すれば、第3群のパワーが小さくなるので収差の発生が抑えられる。したがって、第3群単独で球面収差を抑える効果(つまり、他の収差の変動を抑えつつ球面収差をコントロールして残存球面収差を容易に調整できるという効果)を最大限得ることができる。
以下の条件式(15a)を満たすことが望ましく、条件式(15b)を満たすことが更に望ましい。
−0.4<φ3/φ<0.4 …(15a)
−0.2<φ3/φ<0.2 …(15b)
これらの条件式(15a),(15b)は、前記条件式(15)が規定している条件範囲のなかでも、前記観点等に基づいた更に好ましい条件範囲を規定している。したがって、好ましくは条件式(15a)、更に好ましくは条件式(15b)を満たすことにより、上記効果をより一層大きくすることができる。
前記第2群内に負レンズを1枚のみ含むことが望ましい。第2群内に含まれる負レンズを1枚のみとすることにより、フォーカス重量を効果的に抑えることができる。
本発明に係る撮像レンズは、画像入力機能付きデジタル機器(例えば、レンズ交換式デジタルカメラ)用の撮像レンズとしての使用に適しており、これを撮像素子等と組み合わせることにより、被写体の映像を光学的に取り込んで電気的な信号として出力する撮像光学装置を構成することができる。撮像光学装置は、被写体の静止画撮影や動画撮影に用いられるカメラの主たる構成要素を成す光学装置であり、例えば、物体(すなわち被写体)側から順に、物体の光学像を形成する撮像レンズと、その撮像レンズにより形成された光学像を電気的な信号に変換する撮像素子と、を備えることにより構成される。そして、撮像素子の受光面(すなわち撮像面)上に被写体の光学像が形成されるように、前述した特徴的構成を有する撮像レンズが配置されることにより、小型・低コストで高い性能を有する撮像光学装置やそれを備えたデジタル機器を実現することができる。
画像入力機能付きデジタル機器の例としては、デジタルカメラ,ビデオカメラ,監視カメラ,防犯カメラ,車載カメラ,テレビ電話用カメラ等のカメラが挙げられる。また、パーソナルコンピューター,携帯用デジタル機器(例えば、携帯電話,スマートフォン(高機能携帯電話),タブレット端末,モバイルコンピューター等),これらの周辺機器(スキャナー,プリンター,マウス等),その他のデジタル機器(ドライブレコーダー,防衛機器等)等に内蔵又は外付けによりカメラ機能が搭載されたものが挙げられる。これらの例から分かるように、撮像光学装置を用いることによりカメラを構成することができるだけでなく、各種機器に撮像光学装置を搭載することによりカメラ機能を付加することが可能である。例えば、カメラ付き携帯電話等の画像入力機能付きデジタル機器を構成することが可能である。
図16に、画像入力機能付きデジタル機器の一例として、デジタル機器DUの概略構成例を模式的断面で示す。図16に示すデジタル機器DUに搭載されている撮像光学装置LUは、物体(すなわち被写体)側から順に、物体の光学像(像面)IMを形成する撮像レンズLN(AX:光軸)と、撮像レンズLNにより受光面(撮像面)SS上に形成された光学像IMを電気的な信号に変換する撮像素子SRと、を備えており、必要に応じて平行平面板(例えば、撮像素子SRのカバーガラス;必要に応じて配置される光学的ローパスフィルター,赤外カットフィルター等の光学フィルター等に相当する。)も配置される。この撮像光学装置LUで画像入力機能付きデジタル機器DUを構成する場合、通常そのボディ内部に撮像光学装置LUを配置することになるが、カメラ機能を実現する際には必要に応じた形態を採用することが可能である。例えば、ユニット化した撮像光学装置LUをデジタル機器DUの本体に対して着脱可能又は回動可能に構成することが可能である。
撮像レンズLNは、3群構成の撮像レンズであり、第1群と第3群の位置を固定した状態で正パワーの第2群を光軸AXに沿って物体側に移動させることにより、無限遠から近距離へのフォーカシングを行うインナーフォーカス方式を採用しており、撮像素子SRの受光面SS上に光学像IMを形成する構成になっている。撮像素子SRとしては、例えば複数の画素を有するCCD型イメージセンサー,CMOS型イメージセンサー等の固体撮像素子が用いられる。撮像レンズLNは、撮像素子SRの光電変換部である受光面SS上に被写体の光学像IMが形成されるように設けられているので、撮像レンズLNによって形成された光学像IMは、撮像素子SRによって電気的な信号に変換される。
デジタル機器DUは、撮像光学装置LUの他に、信号処理部1,制御部2,メモリー3,操作部4,表示部5等を備えている。撮像素子SRで生成した信号は、信号処理部1で所定のデジタル画像処理や画像圧縮処理等が必要に応じて施され、デジタル映像信号としてメモリー3(半導体メモリー,光ディスク等)に記録されたり、場合によってはケーブルを介したり赤外線信号等に変換されたりして他の機器に伝送される(例えば携帯電話の通信機能)。制御部2はマイクロコンピューターからなっており、撮影機能(静止画撮影機能,動画撮影機能等),画像再生機能等の機能の制御;フォーカシング,手ぶれ補正等のためのレンズ移動機構の制御等を集中的に行う。例えば、被写体の静止画撮影,動画撮影のうちの少なくとも一方を行うように、制御部2により撮像光学装置LUに対する制御が行われる。表示部5は液晶モニター等のディスプレイを含む部分であり、撮像素子SRによって変換された画像信号あるいはメモリー3に記録されている画像情報を用いて画像表示を行う。操作部4は、操作ボタン(例えばレリーズボタン),操作ダイヤル(例えば撮影モードダイヤル)等の操作部材を含む部分であり、操作者が操作入力した情報を制御部2に伝達する。
次に、撮像レンズLNの第1〜第5の実施の形態を挙げて、その具体的な光学構成を更に詳しく説明する。図1〜図5は、第1〜第5の実施の形態を構成する撮像レンズLNにそれぞれ対応するレンズ構成図であり、第1フォーカスポジションPOS1(被写体無限遠状態)でのレンズ配置を光学断面で示している。第1,第2,第4の実施の形態は正正正の3群構成、第3,第5の実施の形態は正正負の3群構成になっており、フォーカシング時には、第1群Gr1及び第3群Gr3の位置を固定した状態で第2群Gr2が光軸AXに沿って物体側に移動する。つまり、フォーカス群である第2群Gr2が、無限遠から近距離へのフォーカシングにおいて第1フォーカスポジションPOS1から第2フォーカスポジションPOS2(被写体近距離状態)へと、矢印mFで示すように物体側へ移動する。
第1〜第3の実施の形態では、第1群Gr1が、物体側から順に、正パワーを有する第1レンズL11と、正パワーを有する第2レンズL12と、正パワーを有する第3レンズL13と、負パワーを有する第4レンズL14と、で構成されている(第1〜第4レンズL11〜L14のパワー配置:正正正負)。第4の実施の形態では、第1群Gr1が、物体側から順に、正パワーを有する第1レンズL11と、正パワーを有する第2レンズL12と、正パワーを有する第3レンズL13と、負パワーを有する第4レンズL14と、負パワーを有する第5レンズL15と、で構成されている(第1〜第5レンズL11〜L15のパワー配置:正正正負負)。第5の実施の形態では、第1群Gr1が、物体側から順に、正パワーを有する第1レンズL11と、正パワーを有する第2レンズL12と、正パワーを有する第3レンズL13と、負パワーを有する第4レンズL14と、正パワーを有する第5レンズL15と、で構成されている(第1〜第5レンズL11〜L15のパワー配置:正正正負正)。
第1,第3〜第5の実施の形態では、第3レンズL13と第4レンズL14とで接合レンズが構成されている。第1〜第5の実施の形態では、第2群Gr2を構成するレンズのうち、最も物体側のレンズL21が正レンズであり、負レンズは両凹の負レンズL22の1枚のみである。第1〜第5の実施の形態では、第2群Gr2内のレンズL21とレンズL22と間に開口絞りSTが配置されている。第1〜第4の実施の形態では、第3群Gr3内に正レンズL31と負レンズL32とからなる接合レンズが含まれており、第5の実施の形態では、第3群Gr3が負レンズL31と正レンズL32と負レンズL33とからなる接合レンズ1枚で構成されている。
第1の実施の形態の撮像レンズLN(図1)において、各群は物体側から順に以下のように構成されている。第1群Gr1は、2枚の物体側に凸の正メニスカスレンズL11,L12と、両凸の正レンズL13及び両凹の負レンズL14からなる接合レンズと、で構成されている。第2群Gr2は、物体側に凸の正メニスカスレンズL21と、開口絞りSTと、両凹の負レンズL22と、両凸の正レンズL23と、両凸の正レンズL24(両面非球面)と、で構成されている。第3群Gr3は、像側に凸の正メニスカスレンズL31及び両凹の負レンズL32からなる接合レンズと、両凸の正レンズL33と、で構成されている。
第2の実施の形態の撮像レンズLN(図2)において、各群は物体側から順に以下のように構成されている。第1群Gr1は、3枚の物体側に凸の正メニスカスレンズL11,L12,L13と、像側に凹の負メニスカスレンズL14と、で構成されている。第2群Gr2は、物体側に凸の正メニスカスレンズL21と、開口絞りSTと、両凹の負レンズL22と、2枚の両凸の正レンズL23,L24と、で構成されている。第3群Gr3は、像側に凸の正メニスカスレンズL31及び両凹の負レンズL32からなる接合レンズと、物体側に凸の正メニスカスレンズL33と、で構成されている。
第3の実施の形態の撮像レンズLN(図3)において、各群は物体側から順に以下のように構成されている。第1群Gr1は、2枚の物体側に凸の正メニスカスレンズL11,L12と、両凸の正レンズL13及び両凹の負レンズL14からなる接合レンズと、で構成されている。第2群Gr2は、物体側に凸の正メニスカスレンズL21と、開口絞りSTと、両凹の負レンズL22と、両凸の正レンズL23と、両凸の正レンズL24(両面非球面)と、で構成されている。第3群Gr3は、像側に凸の正メニスカスレンズL31及び両凹の負レンズL32からなる接合レンズと、両凸の正レンズL33と、で構成されている。
第4の実施の形態の撮像レンズLN(図4)において、各群は物体側から順に以下のように構成されている。第1群Gr1は、2枚の物体側に凸の正メニスカスレンズL11,L12と、物体側に凸の正メニスカスレンズL13及び像側に凹の負メニスカスレンズL14からなる接合レンズと、像側に凹の負メニスカスレンズL15と、で構成されている。第2群Gr2は、物体側に凸の正メニスカスレンズL21と、開口絞りSTと、両凹の負レンズL22と、2枚の両凸の正レンズL23,L24と、で構成されている。第3群Gr3は、像側に凸の正メニスカスレンズL31及び両凹の負レンズL32からなる接合レンズと、両凸の正レンズL33と、で構成されている。
第5の実施の形態の撮像レンズLN(図5)において、各群は物体側から順に以下のように構成されている。第1群Gr1は、2枚の物体側に凸の正メニスカスレンズL11,L12と、両凸の正レンズL13及び両凹の負レンズL14からなる接合レンズと、物体側に凸の正メニスカスレンズL15と、で構成されている。第2群Gr2は、物体側に凸の正メニスカスレンズL21(両面非球面)と、開口絞りSTと、両凹の負レンズL22と、2枚の両凸の正レンズL23,L24と、で構成されている。第3群Gr3は、両凹の負レンズL31,両凸の正レンズL32及び物体側に凹の負メニスカスレンズL33からなる接合レンズと、で構成されている。
以下、本発明を実施した撮像レンズの構成等を、実施例のコンストラクションデータ等を挙げて更に具体的に説明する。ここで挙げる実施例1〜5(EX1〜5)は、前述した第1〜第5の実施の形態にそれぞれ対応する数値実施例であり、第1〜第5の実施の形態を表すレンズ構成図(図1〜図5)は、対応する実施例1〜5の光学構成をそれぞれ示している。
各実施例のコンストラクションデータでは、面データとして、左側の欄から順に、面番号i(OB:物面,ST:絞り面,IM:像面),近軸における曲率半径r(mm),軸上面間隔d(mm),d線(波長:587.56nm)に関する屈折率Nd,及びd線に関するアッベ数νdを示す。なお、フォーカシングにより変化する可変の軸上面間隔di(i:面番号,mm)に関しては、第1フォーカスポジションPOS1〜第2フォーカスポジションPOS2のそれぞれについて示す。
面番号iに*が付された面は非球面であり、その面形状は面頂点を原点とするローカルな直交座標系(x,y,z)を用いた以下の式(AS)で定義される。非球面データとして、非球面係数等を示す。なお、各実施例の非球面データにおいて表記の無い項の係数は0であり、すべてのデータに関してE−n=×10-nである。
z=(c・h2)/[1+√{1−(1+K)・c2・h2}]+Σ(Aj・hj) …(AS)
ただし、
h:z軸(光軸AX)に対して垂直な方向の高さ(h2=x2+y2)、
z:高さhの位置での光軸AX方向のサグ量(面頂点基準)、
c:面頂点での曲率(曲率半径rの逆数)、
K:円錐定数、
Aj:j次の非球面係数、
である。
各種データとして、全系の焦点距離f(mm,135換算値=f×21.6/y’max),Fナンバー(F値)FNO.,全画角2ω(°),最大像高y’max(mm),レンズ全長TL(mm),バックフォーカスBF(mm),第1群Gr1の焦点距離f1(mm),第2群Gr2の焦点距離f2(mm),第3群Gr3の焦点距離f3(mm),第1群Gr1内の最大Fno光束径D1Gr(mm),第2群Gr2内の最大Fno光束径D2Gr(mm),第1レンズL11の物体側面の有効半径DG1F(mm),イメージサークルの有効半径IMG(mm),及び第1群Gr1内の負レンズの部分分散比θgFを示す。ただし、バックフォーカスBFは、レンズ最終面から近軸像面までの距離を空気換算長により表記しており、レンズ全長TLは、レンズ最前面からレンズ最終面までの距離にバックフォーカスBFを加えたものである。また、表1に各実施例の条件式対応値を示す。
図6〜図10は、実施例1〜実施例5(EX1〜EX5)にそれぞれ対応する縦収差図であり、(A)〜(C)は第1フォーカスポジションPOS1、(D)〜(F)は第2フォーカスポジションPOS2における諸収差をそれぞれ示している。また、図6〜図10中、(A)と(D)は球面収差図、(B)と(E)は非点収差図、(C)と(F)は歪曲収差図である。
球面収差図は、一点鎖線で示すC線(波長656.28nm)に対する球面収差量、実線で示すd線(波長587.56nm)に対する球面収差量、破線で示すg線(波長435.84nm)に対する球面収差量を、それぞれ近軸像面からの光軸AX方向のズレ量(mm)で表しており、縦軸はF値を表している。非点収差図において、破線Mはd線に対するメリディオナル像面、実線Sはd線に対するサジタル像面を、それぞれ近軸像面からの光軸AX方向のズレ量(mm)で表しており、縦軸は像高Y’(mm)を表している。歪曲収差図において、横軸はd線に対する歪曲(%)を表しており、縦軸は像高Y’(mm)を表している。なお、像高Y’は像面IMにおける最大像高y’max(撮像素子SRの受光面SSの対角長の半分)に相当する。
図11〜図15は、実施例1〜実施例5(EX1〜EX5)にそれぞれ対応する横収差図である。図11〜図15のそれぞれにおいて、(A)〜(C)は第1フォーカスポジションPOS1における横収差(mm)、(D)〜(F)は第2フォーカスポジションPOS2における横収差(mm)を、各像高Y’のメリディオナルコマ収差について示している。
実施例1
単位:mm
面データ
i r(mm) d(mm) Nd νd
0(OB) ∞ ∞ 〜414.98
1 53.755 3.93 1.67790 50.7
2 350.142 0.09
3 22.513 6.50 1.57300 66.2
4 57.815 1.37
5 69.005 5.29 1.80520 25.5
6 -666.360 1.37 1.68890 31.2
7 15.095 9.37 〜3.48
8 17.134 1.75 1.8348 42.7
9 22.970 3.00
10(ST) ∞ 2.54
11 -33.605 0.70 1.69890 30.1
12 23.715 3.06
13 40.309 2.50 1.80420 46.5
14 -142.127 0.09
15* 47.035 3.50 1.72920 54.7
16* -39.742 1.22 〜7.11
17 -44.803 2.21 1.80810 22.8
18 -21.006 1.15 1.68890 31.2
19 28.815 1.32
20 47.925 3.08 1.87350 38.5
21 -48.505 19.67
22(IM) ∞
非球面データ
第15面
K= 0.00000E+00
A4=-0.11123E-04
A6=-0.44679E-07
A8= 0.50592E-09
A10=-0.78074E-11
非球面データ
第16面
K= 0.00000E+00
A4=-0.48511E-05
A6=-0.24615E-07
A8= 0.66312E-11
A10=-0.46542E-11
各種データ
f = 51.46
FNO. = 1.45
2ω = 23.76
y'max= 10.8
TL = 72.67
BF = 19.67
f1 = 145.0
f2 = 35.9
f3 = 364.8
D1Gr = 35.5(第1面)
D2Gr = 19.6(第8面)
DG1F = 18.4
IMG = 10.8
θgF = 0.599(L14)
実施例2
単位:mm
面データ
i r(mm) d(mm) Nd νd
0(OB) ∞ ∞ 〜364.78
1 34.147 6.04 1.72920 54.7
2 156.973 0.09
3 25.518 5.25 1.49700 81.6
4 48.788 2.55
5 90.036 3.78 1.48750 70.4
6 165.925 0.45
7 144.500 1.40 1.63980 34.6
8 15.362 11.08 〜4.35
9 29.365 1.70 1.83480 42.7
10 67.786 1.50
11(ST) ∞ 2.45
12 -22.171 0.70 1.69890 30.1
13 31.585 2.73
14 288.292 2.81 1.80610 33.3
15 -46.685 0.09
16 46.842 4.47 1.72920 54.7
17 -29.823 0.94 〜7.67
18 -373.884 3.48 1.80520 25.5
19 -22.010 1.15 1.72820 28.3
20 22.039 1.25
21 28.059 2.74 1.91080 35.3
22 598.454 19.31
23(IM) ∞
各種データ
f = 51.48
FNO. = 1.45
2ω = 23.88
y'max= 10.8
TL = 75.98
BF = 19.31
f1 = 161.0
f2 = 33.1
f3 = 2095.5
D1Gr = 35.5(第1面)
D2Gr = 19.6(第17面)
DG1F = 18.3
IMG = 10.8
θgF = 0.592(L14)
実施例3
単位:mm
面データ
i r(mm) d(mm) Nd νd
0(OB) ∞ ∞ 〜414.98
1 30.472 5.79 1.61800 63.4
2 108.887 0.09
3 22.612 6.50 1.49700 81.6
4 71.822 1.42
5 113.717 2.77 1.90370 31.3
6 -419.470 1.25 1.65410 39.7
7 14.722 9.28 〜4.18
8 19.978 1.65 1.83480 42.7
9 28.826 2.50
10(ST) ∞ 3.04
11 -24.932 0.75 1.69890 30.1
12 30.794 2.61
13 45.216 2.50 1.80420 46.5
14 -74.605 0.09
15* 63.820 3.45 1.74320 49.3
16* -32.854 1.18 〜6.31
17 -32.560 1.76 1.95370 32.3
18 -20.560 1.15 1.64770 33.8
19 39.391 1.28
20 116.615 3.89 1.91080 35.3
21 -46.086 19.70
22(IM) ∞
非球面データ
第15面
K= 0.00000E+00
A4=-0.93344E-05
A6= 0.58978E-07
A8= 0.10523E-09
非球面データ
第16面
K=-0.77799E-01
A4= 0.21185E-05
A6= 0.55563E-07
各種データ
f = 51.45
FNO. = 1.45
2ω = 23.76
y'max= 10.8
TL = 72.67
BF = 19.70
f1 = 136.4
f2 = 32.9
f3 =-2137.9
D1Gr = 35.5(第1面)
D2Gr = 19.6(第8面)
DG1F = 17.8
IMG = 10.8
θgF = 0.574(L14)
実施例4
単位:mm
面データ
i r(mm) d(mm) Nd νd
0(OB) ∞ ∞ 〜364.78
1 33.464 5.06 1.80450 45.5
2 85.716 0.09
3 37.837 2.20 1.83810 42.7
4 47.721 0.09
5 24.052 5.44 1.49700 81.6
6 65.150 1.25 1.60340 38.0
7 27.016 2.40
8 41.362 1.25 1.74580 27.5
9 16.149 10.81 〜3.61
10 26.423 1.57 1.83480 42.7
11 47.386 1.82
12(ST) ∞ 3.06
13 -25.777 0.70 1.69890 30.1
14 36.085 2.13
15 128.492 2.49 1.80610 33.3
16 -56.272 0.09
17 46.544 4.24 1.72920 54.7
18 -36.939 0.98 〜8.18
19 -43.992 1.90 1.90370 31.3
20 -22.851 1.15 1.64770 33.8
21 28.683 1.25
22 41.944 2.78 1.91080 35.3
23 -85.981 20.44
24(IM) ∞
各種データ
f = 52.25
FNO. = 1.45
2ω = 23.52
y'max= 10.8
TL = 73.19
BF = 20.44
f1 = 152.7
f2 = 36.3
f3 = 429.5
D1Gr = 36.0(第1面)
D2Gr = 19.7(第10面)
DG1F = 19.4
IMG = 10.8
θgF = 0.583(L14)
実施例5
単位:mm
面データ
i r(mm) d(mm) Nd νd
0(OB) ∞ ∞ 〜414.98
1 29.454 5.85 1.61800 63.4
2 88.264 0.09
3 28.490 5.74 1.49700 81.6
4 125.746 1.36
5 173.734 2.81 1.80810 22.8
6 -136.555 1.25 1.69890 30.1
7 14.785 1.21
8 15.391 3.29 1.80810 22.8
9 18.264 8.72 〜2.72
10* 17.718 1.80 1.74320 49.3
11* 23.185 2.57
12(ST) ∞ 3.05
13 -32.405 0.70 1.75520 27.5
14 30.415 2.09
15 57.491 2.60 1.83480 42.7
16 -52.541 0.09
17 185.151 2.60 1.89190 37.1
18 -34.923 1.25 〜7.25
19 -35.396 1.15 1.68890 31.2
20 229.095 3.48 1.88300 40.8
21 -23.024 1.15 1.58140 40.9
22 -129.976 20.40
23(IM) ∞
非球面データ
第10面
K= 0.00000E+00
A4=-0.26752E-05
A6= 0.65045E-08
A8=-0.96869E-08
A10= 0.14711E-09
A12=-0.15144E-11
A14= 0.48148E-14
非球面データ
第11面
K= 0.00000E+00
A4= 0.17164E-04
A6=-0.23747E-06
A8=-0.40655E-08
A10= 0.67655E-10
A12=-0.11248E-11
A14= 0.47608E-14
各種データ
f = 51.45
FNO. = 1.45
2ω = 23.9
y'max= 10.8
TL = 73.26
BF = 20.40
f1 = 138.0
f2 = 35.9
f3 =-5499.3
D1Gr = 35.5(第1面)
D2Gr = 19.4(第10面)
DG1F = 18.1
IMG = 10.8
θgF = 0.603(L14)
Figure 2016212288
DU デジタル機器
LU 撮像光学装置
LN 撮像レンズ
Gr1 第1群
Gr2 第2群
Gr3 第3群
L11,L12,L13,L14 レンズ(第1〜第4レンズ)
ST 開口絞り(絞り面)
SR 撮像素子
SS 受光面(撮像面)
IM 像面(光学像)
AX 光軸
1 信号処理部
2 制御部
3 メモリー
4 操作部
5 表示部

Claims (14)

  1. 物体側から順に、正パワーの第1群と、正パワーの第2群と、を少なくとも有し、
    前記第1群が、物体側から順に、正パワーを有する第1レンズと、正パワーを有する第2レンズと、正パワーを有する第3レンズと、負パワーを有する第4レンズと、を少なくとも有し、
    前記第2群を構成するレンズのうち、最も物体側のレンズが正レンズであり、少なくとも1枚が負レンズであり、
    無限遠から近距離へのフォーカシングに際して、前記第1群が位置固定であり、少なくとも前記第2群が物体側へ移動し、
    以下の条件式(1)及び(2)を満足することを特徴とする撮像レンズ;
    Nd1max−Nd1min>0.1 …(1)
    νd1max−νd1min>15 …(2)
    ただし、d線に関する屈折率をNdとし、d線に関するアッベ数をνdとすると、
    Nd1max:第1群内の正レンズのNdの最大値、
    Nd1min:第1群内の正レンズのNdの最小値、
    νd1max:第1群内の正レンズのνdの最大値、
    νd1min:第1群内の正レンズのνdの最小値、
    である。
  2. 以下の条件式(3)を満足することを特徴とする請求項1記載の撮像レンズ;
    φ2/φ>1.0 …(3)
    ただし、
    φ2:第2群のパワー、
    φ:全系のパワー、
    である。
  3. 以下の条件式(4)及び(5)を満足することを特徴とする請求項1又は2記載の撮像レンズ;
    0.1<φ1/φ<1.0 …(4)
    0<φ1/φ2<0.5 …(5)
    ただし、
    φ1:第1群のパワー、
    φ2:第2群のパワー、
    φ:全系のパワー、
    である。
  4. 以下の条件式(6)を満足することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の撮像レンズ;
    D1Gr/D2Gr>1.5 …(6)
    ただし、F値を決定する絞りいっぱいに物体側からレンズへ入射する平行光束の直径をFno光束径とすると、
    D1Gr:第1群内の最大Fno光束径、
    D2Gr:第2群内の最大Fno光束径、
    である。
  5. 以下の条件式(7)を満足することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の撮像レンズ;
    1.4<DG1F/IMG<1.8 …(7)
    ただし、
    DG1F:第1レンズの物体側面の有効半径、
    IMG:イメージサークルの有効半径、
    である。
  6. 前記第2群内に開口絞りを有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の撮像レンズ。
  7. 前記第2群の像側に第3群を更に有し、その第3群がフォーカシングに際して位置固定であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の撮像レンズ。
  8. 前記第3群内に以下の条件式(8)〜(10)を満足する接合レンズを含むことを特徴とする請求項7記載の撮像レンズ;
    −1.0<R3/f<0 …(8)
    NL3p−NL3n>0 …(9)
    −20<νL3p−νL3n<0 …(10)
    ただし、
    R3:接合面の曲率半径、
    f:全系の焦点距離、
    NL3p:条件式(8)を満足する接合面を持つ正レンズのd線に関する屈折率、
    NL3n:条件式(8)を満足する接合面を持つ負レンズのd線に関する屈折率、
    νL3p:条件式(8)を満足する接合面を持つ正レンズのd線に関するアッベ数、
    νL3n:条件式(8)を満足する接合面を持つ負レンズのd線に関するアッベ数、
    である。
  9. 前記第3レンズと前記第4レンズとで接合レンズが構成されており、以下の条件式(11)及び(12)を満足することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の撮像レンズ;
    NL1p−NL1n>0 …(11)
    −20<νL1p−νL1n<0 …(12)
    ただし、
    NL1p:第3レンズのd線に関する屈折率、
    NL1n:第4レンズのd線に関する屈折率、
    νL1p:第3レンズのd線に関するアッベ数、
    νL1n:第4レンズのd線に関するアッベ数、
    である。
  10. 前記第1群内の少なくとも1枚の負レンズが以下の条件式(13)及び(14)を満足することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の撮像レンズ;
    (0.6425−θgF)/νd>0.0015 …(13)
    νd<50 …(14)
    ただし、
    θgF:レンズ材料の部分分散比、
    θgF=(Ng−NF)/(NF−NC)
    Ng:g線に関する屈折率、
    NF:F線に関する屈折率、
    NC:C線に関する屈折率、
    νd:レンズ材料のd線に関するアッべ数、
    である。
  11. 以下の条件式(15)を満足することを特徴とする請求項8記載の撮像レンズ;
    −0.6<φ3/φ<0.6 …(15)
    ただし、
    φ3:第3群のパワー、
    φ:全系のパワー、
    である。
  12. 前記第2群内に負レンズを1枚のみ含むことを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の撮像レンズ。
  13. 請求項1〜12のいずれか1項に記載の撮像レンズと、撮像面上に形成された光学像を電気的な信号に変換する撮像素子と、を備え、前記撮像素子の撮像面上に被写体の光学像が形成されるように前記撮像レンズが設けられていることを特徴とする撮像光学装置。
  14. 請求項13記載の撮像光学装置を備えることにより、被写体の静止画撮影,動画撮影のうちの少なくとも一方の機能が付加されたことを特徴とするデジタル機器。
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