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JP2016138692A - 携行型拘束網展開装置 - Google Patents

携行型拘束網展開装置 Download PDF

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Abstract

【課題】拘束網の飛翔性能を維持し、且つ製造時の作業効率を改善する携行型拘束網展開装置を提供する。
【解決手段】複数の錘21を取り付けた拘束網20と、前記複数の錘が収納される錘収納部と、前記拘束網が収納される開口を有する網収納部と、を有する容器と、前記網収納部に収納される前記拘束網を、少なくとも前記拘束網の側部から前記開口の外周縁部にかけて被覆する被覆部材と、前記網収納部に収納された前記拘束網と前記錘収納部に収納された前記複数の錘とを被覆し、燃焼性物質の燃焼に伴い発生するガスの圧力を受けて前記複数の錘が噴出したときに前記容器から分離して前記網収納部の前記開口を露呈する蓋部材33と、を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、拘束網を瞬時に展開させて、例えば人為的に他人に危害を及ぼそうとしている犯罪嫌疑者の犯罪行為を未然に防止するため、あるいは逃亡時の逃亡時間を遅らせ、犯罪嫌疑者を拘束・捕獲するための携行型拘束網展開装置に関する。
複数個の錘を取り付けた拘束網が装置本体に収容され、装置本体に設けたスイッチをON操作したときに装置本体の内部に設けたガス発生器の作動に伴って発生するガスにより錘を噴出させ、錘の噴出に合わせて収納室に収納される拘束網を犯罪嫌疑者に向けて展開させる携行型拘束網展開装置が提供されている(特許文献1参照)。また、拘束網及び錘の他に、ガス発生器が収納されたカートリッジを装置本体に装着し、装置本体に設けたスイッチをON操作したときにカートリッジの内部に設けたガス発生器の作動に伴って発生するガスにより錘を噴出させて拘束網を展開させるカートリッジ交換式の携行型拘束網展開装置も提供されている(特許文献2参照)。
上述した携行型拘束網展開装置は、以下の過程を経て製造される。まず、装置本体やカートリッジの収納部に拘束網を収納した後、収納された拘束網が収納部からはみ出ないように治具により押さえた状態で、錘を装置本体やカートリッジの錘収納部に収納する。錘を装置本体やカートリッジの錘収納部に収納した後、治具を取り外し、装置本体やカートリッジ本体の収納部を蓋により被覆する。
特許第5364349号公報 特許第5101174号公報
しかしながら、治具を取り外すと、治具による押圧力の影響がなくなるため、拘束網は、前記押圧力に対する反力によって収納部の開口部分からはみ出してしまう。したがって、蓋を装置本体やカートリッジ本体に取り付けると、収納部の開口部分からはみ出した拘束網の一部が、蓋と装置本体やカートリッジ本体との隙間に挟まった状態となりやすい。蓋と装置本体やカートリッジ本体との隙間に挟まった状態で携行型拘束網展開装置を作動した場合、拘束網が装置や蓋に引っ掛かり、拘束網の飛翔性能が低下する恐れがある。したがって、蓋を装置本体やカートリッジ本体に取り付ける作業においては、拘束網の一部が蓋と装置本体やカートリッジ本体との隙間に挟まった状態にならないように細心の注意を払わなくてはならず、また、拘束網の一部が蓋と装置本体やカートリッジ本体との隙間に挟まった状態になっていないか否かを検査する必要がある。このように、蓋を装置本体やカートリッジ本体に取り付ける作業は、その作業性や作業効率が悪いという欠点がある。
本発明は斯かる要望に応えるために為されたもので、拘束網の飛翔性能を維持し、且つ製造時の作業効率を改善した携行型拘束網展開装置を提供することにある。
本発明の携行型拘束網展開装置は、複数の錘を取り付けた拘束網と、前記複数の錘が収納される錘収納部と、前記拘束網が収納される開口を有する網収納部と、を有する容器と、前記網収納部に収納される前記拘束網を、少なくとも前記拘束網の側部から前記開口の外周縁部にかけて被覆する被覆部材と、前記網収納部に収納された前記拘束網と前記錘収納部に収納された前記複数の錘とを被覆し、燃焼性物質の燃焼に伴い発生するガスの圧力を受けて前記複数の錘が噴出したときに前記容器から分離して前記網収納部の前記開口を露呈する蓋部材と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の携行型拘束網展開装置は、複数の錘を取り付けた拘束網と、前記複数の錘及び前記拘束網を収納し、発生するガスの圧力により前記複数の錘及び前記拘束網を噴出する拘束網噴出部と、前記拘束網噴出部に設けられ、燃焼性物質の燃焼によりガスを発生するガス発生器と、前記ガス発生器を作動させる際にオンとなるスイッチ及び前記スイッチがオンになるときに前記ガス発生器に対して電力を供給する電力供給部材を有する把持部と、を有し、前記拘束網噴出部は、前記複数の錘が収納される錘収納部と、前記拘束網が収納される開口を有する網収納部と、を有する容器と、前記網収納部に収納される前記拘束網を、少なくとも前記拘束網の側部から前記開口の外周縁部にかけて被覆する被覆部材と、前記網収納部に収納された前記収納網と前記錘収納部に収納された前記複数の錘とを被覆し、前記ガスの圧力を受けて前記複数の錘が噴出したときに前記容器から分離して前記網収納部の前記開口を露呈する蓋部材と、を含むことを特徴とする。
この場合、前記拘束網噴出部及び前記把持部を連結する連結部材を有することが好ましい。また、この他に、前記拘束網噴出部は、前記把持部に着脱可能であり、前記ガス発生器は、前記拘束網噴出部を前記把持部に装着したときに前記電力供給部材に電気的に接続されることが好ましい。
また、前記被覆部材は、軸方向の両端部が開口された円筒状のシート材であり、前記被覆部材は、前記幅方向の一端縁部が前記網収納部の内周面に沿って、且つ前記幅方向の他端縁部が前記網収納部から外部に延在するように配置され、前記拘束網が前記網収納部に収納された後で、前記幅方向の他端縁部を前記拘束網に向けて折り畳まれることを特徴とする。
また、前記被覆部材は、一端が閉口された袋状のシート材であり、前記被覆部材は、開口部分が前記網収納部から外部に延在するように前記網収納部に挿入され、前記拘束網が前記網収納部に収納された後で、前記網収納部から突出する一端縁部を前記拘束網に向けて折り畳まれることを特徴とする。
この場合、前記拘束網は、前記容器と連結する引っ張り紐を有し、前記被覆部材は、前記被覆部材の閉口部分に挿通孔を有し、前記引っ張り紐は、前記被覆部材に設けた挿通孔に挿通された後、前記拘束網と前記容器と連結することが好ましい。
また、前記被覆部材は、材質がポリエチレンであるシート材を加工することで形成されることを特徴とする。
また、前記被覆部材は、厚みが0.08mm以下のシート材を加工することで形成されることを特徴とする。
本発明によれば、拘束網の飛翔性能を維持し、且つ製造時の作業効率を改善することができる。
本発明の一実施形態に係る携行型拘束網展開装置を示す斜視図である。 図1の携行型拘束網展開装置を分解して示す斜視図である。 図1の携行型拘束網展開装置における断面図である。 容器に収納網を収納する際の作業の流れを示す図である。 従来の携行型収納網展開装置における錘の飛翔軌跡と、材質が異なるスリーブをそれぞれ用いた携行型収納網展開装置における錘の飛翔軌跡とを表すグラフである。 従来の携行型収納網展開装置における錘の飛翔軌跡と、HDPE製で、厚みが異なる複数のスリーブをそれぞれ用いた携行型収納網展開装置における錘の飛翔軌跡とを表すグラフである。 従来の携行型収納網展開装置における錘の飛翔軌跡と、LLDPE製で、厚みが異なる複数のスリーブをそれぞれ用いた携行型収納網展開装置における錘の飛翔軌跡とを表すグラフである。 一端が開口された袋状のスリーブの一例を示す図である。 円筒状のスリーブの他に、円盤状のシートを用いて拘束網を収納する場合の一例を示す図である。 (a)は、カートリッジを装着した携行型拘束網展開装置、(b)はカートリッジを装置本体から取り外した時の携行側拘束網展開装置を示す図である。
以下、本発明を図面に示す実施形態に基づいて説明する。以下の実施形態では、拘束網20と容器30とを連結しない携行型拘束網展開装置10について説明するが、拘束網20と容器30とを引っ張り紐で連結する携行型拘束網展開装置にも本発明を適用することができる。
図1から図3は、本発明に係る携行型拘束網展開装置10の一実施形態を示す。携行型拘束網展開装置10は、拘束網20に取り付けた複数個の錘21を、発生するガスの圧力で噴出して、拘束網20を飛翔させる拘束網噴出部25と、使用者が手で保持する把持部26と、拘束網噴出部25及び把持部26を連結するフィックスカップ27とで構成される。以下、拘束網20に8個の錘21が取り付けられる場合について説明する。
拘束網噴出部25は、8個の錘21が紐部材22によって取り付けられた拘束網20と、拘束網20及び錘21を収納する容器30と、容器30の開口部分を被覆するスリーブ31と、容器30に収納された錘21を発生したガスの圧力で噴出させて、拘束網20を展開しながら飛翔させるガス発生器32と、容器30の開口部分を覆う蓋33とを有する。
図示は省略するが、拘束網20は、例えばポリエステル製、ケブラー製、或いはポリエチレン製である。拘束網20の外形は、4m×4mの正方形、又は4m×3mの長方形である。なお、拘束網20の外形は、正方形又は長方形に限定する必要はなく、例えば八角形などの多角形であってもよい。拘束網20の目幅は、全展開面積の約半分を、中心部付近から20cm角で形成し、残り半分を10cm角で形成してもよい。また、目幅については全展開面積で中心部から内側網目と外側網目とを均等に形成することでもよい。拘束網20の外周部には、紐部材22を介して8個の錘21が取り付けられる。ここで、錘21に取り付けた紐部材22が拘束網20に取り付けられる位置は、拘束網20を正方形や長方形とした場合、例えば各頂点及び各辺の中央が挙げられる。また、拘束網20を八角形とした場合、八角形の各頂点が挙げられる。
紐部材22は、例えばポリエステル製でφ=0.7mmの紐である。錘21は、例えば全長28mm、外径11mmのステンレス製の円柱形状である。錘21は、人体や器物に衝突したときの安全性を確保するために、ゴム材からなる錘カバー21aによって被覆される。
容器30は、例えばABS樹脂、又はPOM樹脂などの合成樹脂材を成形した2つの部材を重ね合わせた状態でねじ固定される。以下、2つの部材を、第1構成部材、第2構成部材と称する。また、第1構成部材に対して符号35を、第2構成部材に対して符号36を付して説明する。第1構成部材35は、略漏斗形状である。第1構成部材35は、等間隔で8方向に分岐する半円形状の流路37を内周面に有する。また、第1構成部材35は、蓋33の舌片33bの先端部分が挿入される溝部38を外周面に複数有する。
第2構成部材36は、第1構成部材35が取り付けられる一端側から他端側に向けて広がる略漏斗形状である。第2構成部材36の他端側は開口されており、開口に連なる内部空間が拘束網20が収納される網収納部となる。第2構成部材36の外周面には、複数の凹部40が設けられる。凹部40は第1構成部材35の外周面に設けた溝部38に連なり、蓋33を容器30に取り付けたときに、蓋33の舌片33bが入り込む。また、第2構成部材36の外周面は、複数の凹部40から第1構成部材35が取り付けられる一端側にかけて、半円形状の流路41を有する。なお、第1構成部材35が有する流路37の数及び第2構成部材が有する流路の数は、例えば8個に設定される。
第1構成部材35及び第2構成部材36は、第1構成部材35に設けた半円状の流路37と、第2構成部材36に設けた半円弧状の流路41とが一致するように、第1構成部材35と第2構成部材36とが嵌め合わされた状態で、ねじ止め固定される。第1構成部材35及び第2構成部材36をねじ止め固定すると、容器30に8個のガス流路と、これらガス流路に連なる錘収納部が形成される。なお、8個のガス流路は第1構成部材35の筒部35aから分岐する通路である。
スリーブ31は、帯状のシートを軸方向の両端が開口された円筒状に加工したものである。スリーブ31の仕様(材質やスリーブに用いるシートの厚みなど)については後述する。スリーブ31は、第2構成部材36の内部に収納された拘束網20が第2構成部材36の開口部分からはみ出ることを防止する。スリーブ31は、幅方向の一端縁部が第2構成部材36の内周面に沿って第2構成部材36の内部に挿入される。また、スリーブ31の幅方向の他端縁部は、第2構成部材36の開口部分から外部に延在している。スリーブ31の幅方向の他端縁部は、拘束網20が第2構成部材36に収納された後で、第2構成部材36に収納された拘束網20に向けて折り畳まれる。スリーブ31の幅方向の他端側が折り畳まれると、折り畳まれたスリーブ31は、第2構成部材36の開口部分のうち、錘22を拘束網20に取り付ける紐部材22が位置する中央部分を除いた領域を被覆する。
なお、詳細は記載しないが、スリーブ31は、第2構成部材36の内部へ挿入する際の目安となるマークや線を有している。これらマークや線を有することで、スリーブ31を第2構成部材36の内部に挿入するときの挿入量を一定とすることができる。
ガス発生器32は、第1構成部材35の筒部35aに装着される。ガス発生器32は、装填されたガス発生剤を燃焼させることで、高熱及び大量のガスを発生させる。符号43は、発生するガスを冷却濾過する成形フィルタであり、成形フィルタ43は、第1構成部材35の筒部35aの内部に装着される。ここで、符号44はリード線、符号45はリード線44の一端に設けたコネクタである。
ガス発生器32に装填されるガス発生剤は、例えば低振動・低騒音破砕薬剤ガンサイザー(日本工機株式会社製商品名)を用いている。ガス発生剤は、火薬類を用いた破砕方法と同じ手順で消費許可を必要とせずに岩盤などを破砕する非火薬破砕組成物である。ガス発生器32は、以下に示す構成のガス発生剤が0.1g〜1.1gの範囲で充填される。ガス発生剤は、24タイラーメッシュ通過42タイラーメッシュ止まりの篩分け品を用いる。すなわち、ガス発生剤は、粒径が0.35mm〜0.71mmの範囲に調整されている。上述したガス発生剤は、10cc圧力タンク内で燃焼したときの最大圧力が25MPa程度である。
ガス発生剤は、以下の手順で生成される。例えばアルミニウム11.5重量部と酸化第二銅38.5重量部とからなるテルミット剤と、カリウム明礬又はアンモニウム明礬50重量部からなるガス発生剤と、予めアセトンに溶融した塩化ビニル粉1.5重量部からなるバインダーとを同一容器に入れ、更に適量のアセトンを加えて良く混ぜる。アセトンがほぼ揮発して固まったら8メッシュの篩で造粒し、乾燥させる。乾燥後、鈍化剤としてステアリン酸カルシウム2.5重量部とアセトン適量を加えゆっくり混和し、アセトンが気化し固まったら造粒し、乾燥させる。
蓋33は、第2構成部材36に収容された拘束網20や錘21の脱落を防止し、且つ拘束網20を飛翔させる時に容易に脱落するように容器30に取り付けられる。蓋33は、弾性のあるゴム材製である。蓋33は、略円盤状の蓋本体33aと、蓋本体33aの側部から突出する8個の舌片33bを有する。舌片33bは、根本部分に第2構成部材36の凹部40に設けた突起46が嵌め込まれる孔47を有する。
次に、把持部26について説明する。把持部26は、外周面の一部が切り欠かれた開口部を有する円筒状の本体部材50、開口部を遮蔽するカバー51、グリップカバー52の他、本体部材50の軸方向の一端部に取り付けられるグリップエンド53やエンドキャップ54を有する。
本体部材50は、軸方向の一端側にガス発生器32が装着された第1構成部材35の筒部35aが挿入される。また、本体部材50は、噴出回路基板55やスイッチ56を収納する。
噴出回路基板55は、基板上の回路(噴出回路)に接続されたリード線57に設けたコネクタ58を、ガス発生器32のリード線44に設けたコネクタ45に嵌合させることで、ガス発生器32に電気的に接続される。噴出回路基板55は、ガス発生器32の電源となる電池59の他、噴出回路がショートした場合の電池発熱回避用のヒューズや、軽微な電磁波を吸収するコンデンサなどを有する。ここで、電池59は、例えばリチウム電池など自己放電率が低い電池が用いられる。
スイッチ56は、詳細は図示しないが、絶縁性の箱形容器を有する。箱形容器の内部には、2つの固定端子と、2つの固定端子のいずれか一方に接続される第1位置と、2つの固定端子に接続される第2位置との間で可動する可動端子と、可動端子を第1位置から第2位置に向けて付勢するばね部材と、可動端子が第2位置に位置したときに箱形容器の上面から突出するスイッチボタンとを備える。つまり、スイッチ56は可動端子が第1位置にあるときにオフとなり、可動端子が第2位置にあるときにオンとなる。
本体部材50は、第1構成部材35の筒部35aが取り付けられる一端部とは反対側の端部に、スイッチプレート61が挿通される挿通孔が設けられる。携行側拘束網展開装置10の製品時には、本体部材50に設けた挿通孔と、カバー51の下面及びスイッチ56の上面間の隙間とにより、スイッチプレート61の案内路が形成される。
例えばスイッチプレート61が案内路に挿通されているときには、スイッチ56に設けたスイッチボタンは箱形容器の内部に収納され、ボタン頭部がスイッチプレート61に当接した状態で保持される。つまり、スイッチ56はオフとなる。一方、スイッチプレート61が案内路から引き抜かれると、スイッチボタンは箱形容器から突出した状態となる。つまり、スイッチ56はオンとなる。ここで、スイッチ56をオンにするときには、スイッチプレート61の一端側に取り付けられたボールチェーンからなるトリガー部材62を引っ張り、スイッチプレート61を案内路から引き抜く。なお、トリガー部材62としてボールチェーンを取り上げているが、強度があれば化学繊維でもよい。
グリップカバー52は、例えばエラストマーなどの弾性体である。グリップカバー52は筒形状からなる。フリップカバー52は、カバー51がねじ止め固定された本体部材50の外周部に取り付けられる。グリップカバー52の外周面は凹凸形状であり、使用者が把持したときの滑り止めの機能を有している。また、グリップカバー52は、本体部材50の開口部分とカバー51とに生じる隙間を被覆し、本体部材50の内部に水が浸入することを防ぐ機能を有している。
グリップエンド53は、本体部材50の一端側に設けられる。グリップエンド53は、グリップカバー52の位置決めやズレ防止を行う機能の他、トリガー部材62を引っ張るときに、把持部26を把持する手が滑らないようにするための機能も有している。なお、グリップエンド53は内周面にねじ部を有し、本体部材50の一端部の外周面に設けたねじ部と螺合する。
エンドキャップ54は、トリガー部材62が外部に露出することを防止するために設けられる。エンドキャップ54は、内周面にねじ部を有し、グリップエンド53の外周面に設けたねじ部に螺合される。エンドキャップ54は、保管時にスイッチプレート61に光が当たるように透明な合成樹脂材で形成される。
フィックスカップ27は、拘束網噴出部25と把持部26とを連結する部材である。フィックスカップ27は、把持部26に挿通されると、把持部26に対して回転しないように位置決めされる。把持部26に位置決めされたフィックスカップ27は、拘束網噴出部25にねじ65を用いて固定される。フィックスカップ27を拘束網噴出部25にねじ止め固定すると、本体部材50の一端部に設けた抜け止め用の環状の膨出部50aは、フィックスカップ27の内部に設けた抜止片27aと収納網噴出部25の容器30(詳細には、第1構成部材35)との間で挟持される。なお、符号66は、ねじ65の頭部を被覆するシールである。
次に、携行型拘束網展開装置10の製造について説明する。まず、拘束網噴出部25を製造する。容器30は、第1構成部材35と第2構成部材36とを位置あわせした後、ねじ止め固定することで製造される。製造された容器30において、第2構成部材36の開口部分は露呈されている。スリーブ31は、容器30の第2構成部材36の開口部分から内部に挿入された後、第2構成部材36の内周面に沿った状態に保持される。そして、第2構成部材36の開口部分から外部に延在しているスリーブ31の幅方向における他端側が、第2構成部材36の外周面の外側に位置するように折り返される(図4(a)参照)。
そして、折り畳まれた拘束網20が第2構成部材36の開口部分から内部に収納される。その後、拘束網20は、治具70により第2構成部材36の内部に押し込まれる(図4(b)参照)。
拘束網20に取り付けられる錘21は、治具70にそれぞれ保持されている。治具70により拘束網20を第2構成部材36の内部に押し込んだ状態で、スリーブ31の折り返された部分は、元の状態に戻される。治具70を上方に移動させた後、錘21を拘束網20に取り付ける紐部材をまとめる。スリーブ31の第2構成部材36から外部に延在している部分は、第2構成部材36側に折り畳まれる(図4(c)参照)。
第2構成部材36の内部に挿入したスリーブ31の幅方向における一端部は、第2構成部材36の内部に押し込んだ拘束網20と第2構成部材36の内周面とによって挟持される。したがって、スリーブ31の第2構成部材36から外部に延在している部分を第2構成部材36側に折り畳むときに、スリーブ31が第2構成部材36の内部から抜けることが防止される。また、スリーブ31の第2構成部材36から外部に延在している部分を第2構成部材36側に折り畳むことで、第2行成部材36の内部に収納された拘束網20が第2構成部材からはみ出すことが防止される。
スリーブ31を第2構成部材36側に折り畳んだ後、錘21は治具70から取り外され、容器30の錘収納部に収納される。最後に、蓋33が容器30に取り付けられる(図4(d)参照)。蓋33を容器30に取り付けると、蓋33の舌片33bの先端部が第1構成部材35の挿入溝38に挿入され、また、舌片33bに設けた孔47に、第2構成部材36の凹部40に設けた突起46が嵌め込まれる。最後に、Oリング72が、第1構成部材35の筒部35aに取り付けられる。ここで、Oリング72は、把持部26と拘束網噴出部25とに挟持されて把持部26と拘束網噴出部25との隙間を埋めることで、防水などのシール機能を有する。
噴出回路基板55は、スイッチ56とともに本体部材50に取り付けられる。その後、スイッチプレート61が本体部材50に取り付けられる。なお、スイッチプレート61を本体部材50に取り付けることで、スイッチ56はオフとなる。
フィックスカップ27が本体部材50に取り付けられる。フィックスカップ27を本体部材50に取り付けた後、拘束網噴出部25のガス発生器32に設けたリード線44のコネクタ45は、本体部材50の軸方向の一端側から挿入される。そして、フィックスカップ27は、拘束網噴出部25にねじ止め固定される。
ガス発生器32に設けたリード線44のコネクタ45は、噴出回路基板55のコネクタのリード線57のコネクタ58に嵌合される。リード線44が畳まれた後、カバー51が本体部材50の開口部にねじ止め固定される。グリップカバー52が本体部材50に取り付けられる。本体部材50の拘束網噴出部が取り付けられる一端とは反対側の端部にグリップエンド53が取り付けられる。最後に、エンドキャップ54がグリップエンド53に取り付けられる。
本発明の携行型拘束網展開装置10は、以下の手順で使用される。
まず、エンドキャップ54がグリップエンド53から取り外される。エンドキャップ54が取り外されると、トリガー部材62が露呈される。使用者は一方の手で把持部26を握り、拘束網噴出部25を犯罪嫌疑者に向ける。そして、他方の手でトリガー部材62を引っ張り、スイッチプレート61を引き抜く。スイッチプレート61が引き抜かれると、スイッチ56がオンとなり、ガス発生器32に電気が供給される。したがって、ガス発生器32が作動する。ガス発生器32が作動すると、ガス発生器32に充填されたガス発生剤が燃焼する。ガス発生剤が燃焼すると、ガスが発生する。ガスの発生に伴う高熱とガス圧の上昇により、破裂板が破砕される。そして、発生したガスは、成形フィルタ43を通過し、ガス流路に流れ込む。ガス流路に流れ込むガスのガス圧によって、錘21が噴出され、蓋33が容器から外れる。錘21の噴出により蓋が外れると、錘21が噴出する。錘21は、紐部材22により拘束網20に取り付けられている。錘21の噴出により拘束網20が飛翔する。このとき、スリーブ31の折り畳まれた部分は、噴出する拘束網20により押圧され開く。なお、錘21が容器30の内部に収納された状態では、錘収納部に収納された8個の錘21の中心軸は、把持部26の中心軸に対して所定の角度、それぞれ傾斜している。したがって、噴出された8個の錘21は、把持部26の中心軸に対して放射状に拡がりながら飛翔する。したがって、8個の錘21とともに飛翔する拘束網20は、展開されながら飛翔する。
なお、スイッチプレート61が引き抜かれると、スイッチボタンが案内路に入り込んだ状態となるので、スイッチプレート61が案内路へ侵入することが防止され、使用済み品の誤用が防止される。
次に、スリーブ31の仕様について説明する。スリーブ31の仕様としては、例えばスリーブ31の材質や、スリーブ31の厚みなどが挙げられる。携行型拘束網展開装置に用いられるスリーブ31の仕様は、錘の飛翔性能を検証する試験に基づいている。
試験としては、スリーブを用いずに拘束網を収納した携行型拘束網展開装置(以下、従来の携行型拘束網展開装置と称する)の他、スリーブを用いて拘束網を収納した携行型拘束網展開装置(以下、スリーブを用いた携行型拘束網展開装置と称する)を用いている。ここで、スリーブの材質として、例えば高密度ポリエチレン(HDPE)、リニアポリエチレン(LLDPE)の他、ナイロンの3種類の素材を用いている。
試験は、以下の条件で行われた。
1)携行型拘束網展開装置を高さ1.3mの台に、設置角度6°で設置する。
2)固定台から3.7m離れた位置にマネキンを設置する。
3)携行型拘束網展開装置を作動させたときに、拘束網が3.7m離れたマネキンにかかるまでの錘の飛翔軌跡を解析する。なお、錘の飛翔軌跡は、8個の錘のうち最も高く上昇した錘の飛翔軌跡と、最も低く上昇した錘の飛翔軌跡とを用いている。
図5は、検証試験を行った際の錘の飛翔軌跡を示すグラフである。図5中、符号「○」を結ぶ実線で示す曲線71,72は、従来の携行型拘束網展開装置における錘の飛翔軌跡を示している。符号「△」を結ぶ点線で示す曲線73,74は、HDPE製のスリーブを用いた携行型拘束網展開装置における錘の飛翔軌跡を示している。符号「□」を結ぶ二点鎖線で示す曲線75,76は、LLDPE製のスリーブを用いた携行型拘束網展開装置における錘の飛翔軌跡を示している。最後に、符号「▲」を結ぶ一点鎖線で示す曲線77,78は、ナイロン製のスリーブを用いた携行型拘束網展開装置における錘の飛翔軌跡を示している。
HDPE製のスリーブを用いた携行型拘束網展開装置や、LLDPE製のスリーブを用いた携行型拘束網展開装置における錘の飛翔軌跡は、従来の携行型拘束網展開装置における錘の飛翔軌跡と同等の飛翔性能を有している。一方、ナイロン製のスリーブを用いた携行型拘束網展開装置における錘の飛翔軌跡は、従来の携行型拘束網展開装置における錘の飛翔軌跡よりも飛翔性能が劣る結果となった。ナイロン製のスリーブを用いた携行型拘束網展開装置における錘の飛翔軌跡が他のスリーブを用いた携行型拘束網展開装置における錘の飛翔軌跡よりも飛翔性能が劣る原因としては、ナイロン製のスリーブは、HDPE製のスリーブやLLDPE製のスリーブに比べて材質が固いことが挙げられる。つまり、ナイロン製のスリーブでは、拘束網が展開しながら飛翔する際のスリーブの抵抗がHDPE製のスリーブやLLDPE製のスリーブに比べて大きくなり、錘が飛翔する際のエネルギーが減少することが挙げられる。したがって、ナイロン製のスリーブよりも、HDPE製のスリーブやLLDPE製のスリーブを用いることが好適であるという結果が得られる。
次に、スリーブの仕様について、錘の飛翔性能を検証する試験について説明する。この試験では、スリーブとして、円周長170mm、幅長100mmのシートを用いている。また、シートの厚みを0.01mm、0.04mm、0.08mm及び0.1mmの4種類としている。また、スリーブは、HDPE製のスリーブ及びLLDPE製のスリーブを用いている。
図6は、HDPE製のスリーブを用いた場合の錘の飛翔軌跡を示す図である。図6中、符号「○」を結ぶ実線で示す曲線81,82は、従来の携行型拘束網展開装置における錘の飛翔軌跡を示している。符号「△」を結ぶ点線で示す曲線83,84は、厚み0.01mmのスリーブを使用した携行型拘束網展開装置における錘の飛翔軌跡を示している。符号「□」を結ぶ一点鎖線で示す曲線85,86は、厚み0.04mmのスリーブを使用した携行型拘束網展開装置における錘の飛翔軌跡を示している。符号「▲」を結ぶ二点鎖線で示す曲線87,88は、厚み0.08mmのスリーブを使用した携行型拘束網展開装置における錘の飛翔軌跡を示している。最後に、符号「■」を結ぶ実線で示す曲線89,90は、厚み0.10mmのスリーブを使用した携行型拘束網展開装置における錘の飛翔軌跡を示している。
厚み0.01mm、0.04mm及び0.08mmのスリーブを用いた携行型拘束網展開装置における錘の飛翔軌跡は、従来の携行型拘束網展開装置における錘の飛翔軌跡と同等の飛翔性能をそれぞれ有している。一方、厚み0.10mmのスリーブを用いた携行型拘束網展開装置における錘の飛翔軌跡は、従来の携行型拘束網展開装置における錘の飛翔軌跡よりも飛翔性能が劣る結果となった。厚み0.10mmのスリーブを用いた携行型拘束網展開装置における錘の飛翔軌跡が他の厚みのスリーブを用いた携行型拘束網展開装置における錘の飛翔軌跡よりも飛翔性能が劣る原因としては、シート自体の厚みが厚くなることでスリーブが固くなり、拘束網が展開しながら飛翔する際のスリーブの抵抗が大きくなることが挙げられる。したがって、厚み0.10mm未満のスリーブを用いることが好適であるという結果が得られる。
図7は、LLDPE製のスリーブを用いた場合の錘の飛翔軌跡を示す図である。図中、符号「○」を結ぶ実線で示す曲線91,92は、従来の携行型拘束網展開装置における錘の飛翔軌跡を示している。符号「△」を結ぶ点線で示す曲線93,94は、厚み0.01mmのスリーブを使用した携行型拘束網展開装置における錘の飛翔軌跡を示している。符号「□」を結ぶ一点鎖線で示す曲線95,96は、厚み0.04mmのスリーブを使用した携行型拘束網展開装置における錘の飛翔軌跡を示している。符号「▲」を結ぶ二点鎖線で示す曲線97,98は、厚み0.08mmのスリーブを使用した携行型拘束網展開装置における錘の飛翔軌跡を示している。最後に、符号「■」を結ぶ実線で示す曲線99,100は、厚み0.10mmのスリーブを使用した携行型拘束網展開装置における錘の飛翔軌跡を示している。
LLDPE製のスリーブを使用した場合、HDPE製のスリーブを使用した場合と同様に、厚み0.01mm、0.04mm及び0.08mmのスリーブを用いた携行型拘束網展開装置における錘の飛翔軌跡は、従来の携行型拘束網展開装置における錘の飛翔軌跡と同等の飛翔性能をそれぞれ有している。一方、厚み0.10mmのスリーブを用いた携行型拘束網展開装置における錘の飛翔軌跡は、従来の携行型拘束網展開装置における錘の飛翔軌跡よりも飛翔性能が劣る結果となった。厚み0.10mmのスリーブを用いた携行型拘束網展開装置における錘の飛翔軌跡が他の厚みのスリーブを用いた携行型拘束網展開装置における錘の飛翔軌跡よりも飛翔性能が劣る原因としては、シート自体の厚みが厚くなることでスリーブが固くなり、拘束網が展開しながら飛翔する際のスリーブの抵抗が大きくなることが挙げられる。したがって、LLDPE製のスリーブを使用した場合でも、HDPE製のスリーブを用いた場合と同様に、厚み0.10mm未満のスリーブを用いることが好適であるという結果が得られる。
したがって、携行型拘束網展開装置の拘束網噴出部に拘束網を収納する際にスリーブを用いる場合、スリーブの材質として、HDPE、LLDPEのシートを用いることが好ましいという結果が得られた。また、スリーブに用いるシートの厚みとして0.08mm以下のシートを用いることが好ましいという結果が得られた。
本実施形態では、HDPE製、LLDPE製及びナイロン製のスリーブを用いて拘束網を収納した携行型拘束網展開装置において、錘の飛翔性能を測る試験を行っている。しかしながら、スリーブの材質としてHDPE、LLDPEを用いる他に、薄紙、ポリ塩化ビニルやポリ塩化ビニリデンなどのラップフィルムを用いることも可能である。
本実施形態では、帯状のシートを円筒状に加工したスリーブ31を用いて拘束網20が第2構成部材36の開口部分からはみ出ることを防止している。しかしながら、スリーブの形状は、円筒状に限定されるものではない。つまり、携行型拘束網展開装置10の製造時に、拘束網20が第2構成部材36の開口部分からはみ出ることを防止し、且つ拘束網20が噴出したときに拘束網20が展開して飛翔できればよい。一例として、図8に示すように、一端が開口された袋状のスリーブ105であってもよい。ここで、携行型拘束網展開装置の中には、拘束網と容器とを引っ張り紐により連結している携行型拘束網展開装置も存在する。したがって、拘束網と容器とを引っ張り紐により連結する携行型拘束網展開装置に袋形状のスリーブ105を用いる場合には、引っ張り紐が挿通される挿通孔105aを設けておけばよい。
また、本実施形態に示すように、帯状のシートを円筒状に加工したスリーブ31を用いた場合、第2構成部材36からはみ出ているスリーブ31の長さによっては折り畳んだときに、第2構成部材36の開口部分の外周部分のみを覆うことも想定される。このような場合であっても、折り畳まれたスリーブによって第2構成部材36の外周部近傍は被覆されるので、蓋33を容器35に取り付けるときに、拘束網20の一部が蓋33と容器30との間からはみ出ることは防止される。しかしながら、折り返されたスリーブ31により遮蔽される面積が小さいと、第2構成部材36の開口部分からはみ出そうとする拘束網20によって、折り畳まれたスリーブ31が元の状態に戻ってしまう恐れがある。その結果、蓋33を取り付けるときにスリーブ31による被覆が解除され、拘束網20の一部が容器30からはみ出てしまう。このような事象を解消するために、折り畳んだスリーブ31の上部に円盤状のシート106を載置し、蓋33を容器30に取り付けることも可能である。
本実施形態では、帯状のシートを円筒状に加工したスリーブを第2構成部材とは別個に設けているが、帯状のシートを円筒状に加工したスリーブと、第2構成部材とを一体に形成してもよい。
本実施形態では、拘束網噴出部25と、使用者が保持する把持部26と、拘束網噴出部25及び把持部26を接続するフィックスカップ27とを一体に設けた携行型拘束網展開装置10を例に取り上げて説明しているが、例えばカートリッジ交換式の携行型拘束網展開装置10のカートリッジに適用することも可能である。なお、カートリッジ交換式の携行型拘束網展開装置については、例えば特許第5101174号公報によって開示されている。図10(a)及び図10(b)に示すように、カートリッジ交換式の携行型拘束網展開装置110は、カートリッジ111と、カートリッジ111が装着される装置本体112とから構成される。カートリッジ111は、拘束網及び錘が収納される容器113、容器113の開口部分を覆う蓋114、ガス発生器の他、カップ115などから構成される。一方、装置本体112は、カートリッジ111が装着される装着部116、把持部117を有し、内部に噴出回路基板が設けられる。カートリッジ交換式の携行型拘束網展開装置110の場合、カートリッジ111が装置本体112に装着されると、装着部115に設けた接続端子と、カートリッジ111の容器に露呈する接続端子とが接触して、ガス発生器と噴出回路基板とが電気的接続される。符号118は、携行型拘束網展開装置110を作動させるスイッチ部である。なお、スイッチ部118は、内部に設けられたスイッチボタンをカバーにより被覆された形態であり、カバーを設けることで、内部に設けられたスイッチボタンの誤操作を防止する。
10,110…携行型拘束網展開装置,20…拘束網,21…錘、25…拘束網噴出部、26…把持部、27…フィックスカップ、31,105…スリーブ、32…ガス発生器、33…蓋

Claims (9)

  1. 複数の錘を取り付けた拘束網と、
    前記複数の錘が収納される錘収納部と、前記拘束網が収納される開口を有する網収納部と、を有する容器と、
    前記網収納部に収納される前記拘束網を、少なくとも前記拘束網の側部から前記開口の外周縁部にかけて被覆する被覆部材と、
    前記網収納部に収納された前記拘束網と前記錘収納部に収納された前記複数の錘とを被覆し、燃焼性物質の燃焼に伴い発生するガスの圧力を受けて前記複数の錘が噴出したときに前記容器から分離して前記網収納部の前記開口を露呈する蓋部材と、
    を備えることを特徴とする携行型拘束網展開装置。
  2. 複数の錘を取り付けた拘束網と、
    前記複数の錘及び前記拘束網を収納し、発生するガスの圧力により前記複数の錘及び前記拘束網を噴出する拘束網噴出部と、
    前記拘束網噴出部に設けられ、燃焼性物質の燃焼によりガスを発生するガス発生器と、
    前記ガス発生器を作動させる際にオンとなるスイッチ及び前記スイッチがオンになるときに前記ガス発生器に対して電力を供給する電力供給部材を有する把持部と、
    を有し、
    前記拘束網噴出部は、
    前記複数の錘が収納される錘収納部と、前記拘束網が収納される開口を有する網収納部と、を有する容器と、
    前記網収納部に収納される前記拘束網を、少なくとも前記拘束網の側部から前記開口の外周縁部にかけて被覆する被覆部材と、
    前記網収納部に収納された前記収納網と前記錘収納部に収納された前記複数の錘とを被覆し、前記ガスの圧力を受けて前記複数の錘が噴出したときに前記容器から分離して前記網収納部の前記開口を露呈する蓋部材と、
    を含むことを特徴とする携行型拘束網展開装置。
  3. 請求項2に記載の携行型拘束網展開装置において、
    前記拘束網噴出部及び前記把持部を連結する連結部材を有することを特徴とする携行型拘束網展開装置。
  4. 請求項2に記載の携行型拘束網展開装置において、
    前記拘束網噴出部は、前記把持部に着脱可能であり、
    前記ガス発生器は、前記拘束網噴出部を前記把持部に装着したときに前記電力供給部材に電気的に接続されることを特徴とする携行型拘束網展開装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の携行型拘束網展開装置において、
    前記被覆部材は、軸方向の両端部が開口された円筒状のシート材であり、
    前記被覆部材は、前記幅方向の一端縁部が前記網収納部の内周面に沿って、且つ前記幅方向の他端縁部が前記網収納部から外部に延在するように配置され、前記拘束網が前記網収納部に収納された後で、前記幅方向の他端縁部を前記拘束網に向けて折り畳まれることを特徴とする携行型拘束網展開装置。
  6. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の携行型拘束網展開装置において、
    前記被覆部材は、一端が閉口された袋状のシート材であり、
    前記被覆部材は、開口部分が前記網収納部から外部に延在するように前記網収納部に挿入され、前記拘束網が前記網収納部に収納された後で、前記網収納部から突出する一端縁部を前記拘束網に向けて折り畳まれることを特徴とする携行型拘束網展開装置。
  7. 請求項6に記載の携行型拘束網展開装置において、
    前記拘束網は、前記容器と連結する引っ張り紐を有し、
    前記被覆部材は、前記被覆部材の閉口部分に挿通孔を有し、
    前記引っ張り紐は、前記被覆部材に設けた挿通孔に挿通された後、前記拘束網と前記容器と連結することを特徴とする携行型拘束網展開装置。
  8. 請求項5から請求項7のいずれか1項に記載の携行型拘束網展開装置において、
    前記被覆部材は、材質がポリエチレンであるシート材を加工することで形成されることを特徴とする携行型拘束網展開装置。
  9. 請求項5から請求項8のいずれか1項に記載の携行型拘束網展開装置において、
    前記被覆部材は、厚みが0.08mm以下のシート材を加工することで形成されることを特徴とする携行型拘束網展開装置。
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