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JP2016124341A - 車両用ブレーキ液圧制御装置 - Google Patents

車両用ブレーキ液圧制御装置 Download PDF

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JP2016124341A
JP2016124341A JP2014264988A JP2014264988A JP2016124341A JP 2016124341 A JP2016124341 A JP 2016124341A JP 2014264988 A JP2014264988 A JP 2014264988A JP 2014264988 A JP2014264988 A JP 2014264988A JP 2016124341 A JP2016124341 A JP 2016124341A
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JP2014264988A
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高 梶谷
Takashi Kajitani
高 梶谷
恒司 酒井
Tsuneji Sakai
恒司 酒井
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Hitachi Astemo Ltd
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Nissin Kogyo Co Ltd
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Abstract

【課題】サクション弁が、サクション弁およびリザーバピストン間に介装される中間ピストンの作動に応じて開閉されるようにした車両用ブレーキ液圧制御装置において、サクション弁および中間ピストン等のボディへの組付けを容易とする。
【解決手段】ボディ30に、大径圧入孔部39aおよび小径圧入孔部39bを同軸に有するハウジング取付け孔39が設けられ、サクション弁28Aを内蔵するとともに中間ピストン57を摺動自在に嵌合させるハウジング43が、大径圧入孔部39aに圧入される大径圧入筒部44aならびに小径圧入孔部39bに圧入される小径圧入筒部44bを有して段付きの円筒状に形成され、大径圧入孔部39aおよび小径圧入孔部39b間でハウジング43およびボディ30間に、液圧ポンプ23Aの吸入側に連通する環状室61が形成され、ハウジング43内の吸入室25および環状室61間を結ぶ連通孔62がハウジング43に設けられる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、車輪ブレーキから減圧されたブレーキ液を貯留するリザーバ室をボディとの間に形成しつつ前記ボディに設けられたリザーバ孔に摺動可能に嵌合されるリザーバピストンが前記リザーバ室の容積を縮小する側に付勢されて成るリザーバと、前記リザーバ室からのブレーキ液の流入を可能としつつ液圧ポンプの吸入側に連通する吸入室ならびにマスタシリンダ間に介設されるサクション弁と、前記液圧ポンプの非作動状態での前記マスタシリンダからの液圧出力に応じた前記サクション弁の閉弁状態ならびに前記液圧ポンプの作動に伴う前記吸入室の液圧低下および前記リザーバ室の容積縮小に応じた前記サクション弁の開弁状態を切替えるようにして前記サクション弁および前記リザーバピストン間に介設される中間ピストンとを備える車両用ブレーキ液圧制御装置に関する。
マスタシリンダおよび液圧ポンプ間に、マスタシリンダの出力圧に応じて機械的に閉弁するとともにリザーバが備えるリザーバ室の容積縮小に応じて開弁するようにしたリザーバ協調型のサクション弁が設けられる車両用ブレーキ液圧制御装置は、特許文献1で既に知られている。
特開平6−8810号公報
ところが、上記特許文献1で開示されたものでは、サクション弁等のボディへの組み付けが煩雑となる可能性があり、より容易にボディに組み付け可能とすることが望まれている。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、サクション弁等のボディへの組付けを容易とした車両用ブレーキ液圧制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、車輪ブレーキから減圧されたブレーキ液を貯留するリザーバ室をボディとの間に形成しつつ前記ボディに設けられたリザーバ孔に摺動可能に嵌合されるリザーバピストンが前記リザーバ室の容積を縮小する側に付勢されて成るリザーバと、前記リザーバ室からのブレーキ液の流入を可能としつつ液圧ポンプの吸入側に連通する吸入室ならびにマスタシリンダ間に介設されるサクション弁と、前記液圧ポンプの非作動状態での前記マスタシリンダからの液圧出力に応じた前記サクション弁の閉弁状態ならびに前記液圧ポンプの作動に伴う前記吸入室の液圧低下および前記リザーバ室の容積縮小に応じた前記サクション弁の開弁状態を切替えるようにして前記サクション弁および前記リザーバピストン間に介設される中間ピストンとを備える車両用ブレーキ液圧制御装置において、前記ボディに、前記リザーバ側の大径圧入孔部と、大径圧入孔部を前記リザーバとの間に挟む位置に配置されて前記大径圧入孔部より小径に形成される小径圧入孔部とを同軸に有するハウジング取付け孔が前記リザーバ孔に連なるようにして設けられ、前記サクション弁を内蔵するとともに前記中間ピストンを摺動自在に嵌合させるハウジングが、前記大径圧入孔部に圧入される大径圧入筒部ならびに前記小径圧入孔部に圧入される小径圧入筒部を有して段付きの円筒状に形成され、前記大径圧入孔部および前記小径圧入孔部間で前記ハウジングおよび前記ボディ間に、前記液圧ポンプの吸入側に連通する環状室が形成され、前記ハウジング内に形成される前記吸入室および前記環状室間を結ぶ連通孔が前記ハウジングに設けられることを第1の特徴とする。
本発明は、第1の特徴の構成に加えて、前記大径圧入筒部および前記小径圧入筒部の外周が、縦断面形状を円弧状として外方に膨らんで形成されることを第2の特徴とする。
本発明は、第1または第2の特徴の構成に加えて、前記大径圧入筒部および前記小径圧入筒部の少なくとも一方に隣接した位置で前記ハウジングには、圧入時に生じる歪みを吸収して変形するくびれ部が形成されることを第3の特徴とする。
さらに本発明は、第3の特徴の構成に加えて、前記小径圧入筒部に関して前記リザーバと反対側で前記ハウジングに、前記サクション弁の一部を構成する弁座が形成され、前記くびれ部が前記弁座および前記小径圧入筒部間で前記ハウジングに形成されることを第4の特徴とする。
本発明の第1の特徴によれば、サクション弁を内蔵するとともに中間ピストンを摺動自在に嵌合させた円筒状のハウジングが、リザーバ孔に連なってボディに設けられるハウジング取付け孔に圧入されるので、サクション弁および中間ピストン等を予め組み込んだ状態にあるハウジングをボディに圧入して組み付けることにより、サクション弁および中間ピストン等のボディへの組み付けが容易となる。しかも前記ハウジング取付け孔の大径圧入孔部および小径圧入孔部に、ハウジングの大径圧入筒部および小径圧入筒部が圧入され、大径圧入孔部および小径圧入孔部間でハウジングおよびボディ間には、軸方向両側がシールされて液圧ポンプの吸入側に連通する環状室が形成され、ハウジング内の吸入室に該ハウジングに設けられた連通孔を介して前記環状室が連通するので、ハウジングのボディへの圧入によって、液圧ポンプの吸入側に吸入室を連通させることが可能となり、車両用ブレーキ液圧制御装置をより容易に組み立てることができる。
また本発明の第2の特徴によれば、ハウジングの大径圧入筒部および小径圧入筒部の外周が、縦断面形状を円弧状として外方に膨らむように形成されるので、前記ハウジング取付け孔およびハウジングに多少の軸ずれがあったとしても圧入量の変化を生じさせることなく安定した圧入締め代を確保しつつ、ハウジングをハウジング取付け孔に圧入することができる。
本発明の第3の特徴によれば、圧入時に生じる歪みを吸収して変形するくびれ部がハウジングに形成され、そのくびれ部が、大径圧入筒部および小径圧入筒部の少なくとも一方に隣接した位置に配置されるので、圧入時にハウジングの径方向内方に歪みによる影響が及ぶことを抑制することができる。
さらに本発明の第4の特徴によれば、サクション弁の一部を構成する弁座に近い位置でハウジングにくびれ部が形成されるので、圧入時に弁座側に影響が及ぶことを好適に抑制することができる。
車両用ブレーキ液圧制御装置の液圧回路図である。 モジュレータのうちリザーバ、サクション弁、中間ピストンおよび液圧ポンプを示す縦断面図である。 図2の3矢示部拡大図である。 図2の4矢示部拡大図である。 第1および第2リテーナの斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について添付の図面を参照しながら説明すると、先ず図1において、マスタシリンダMは、ブレーキペダルPの踏み込み操作に応じてブレーキ液圧を出力する第1および第2出力ポート11A,11Bを有してタンデム型に構成されており、このマスタシリンダMと、左前輪用車輪ブレーキBA、右後輪用車輪ブレーキBB、右前輪用車輪ブレーキBCおよび左後輪用車輪ブレーキBDとの間にモジュレータ12が介設される。
前記モジュレータ12は制御弁手段13を備える。この制御弁手段13は、左前輪用車輪ブレーキBA、右後輪用車輪ブレーキBB、右前輪用車輪ブレーキBCおよび左後輪用車輪ブレーキBDに個別に対応した第1〜第4入口弁14A〜14Dと、左前輪用車輪ブレーキBA、右後輪用車輪ブレーキBB、右前輪用車輪ブレーキBCおよび左後輪用車輪ブレーキBDに個別に対応した第1〜第4出口弁15A〜15Dとから成り、第1〜第4入口弁14A〜14Dは常開型電磁弁であり、第1〜第4出口弁15A〜15Dは常閉型電磁弁である。
第1および第2入口弁14A,14Bは、第1出力ポート11Aに連なる第1入力通路16Aと、左前輪用車輪ブレーキBAおよび右後輪用車輪ブレーキBBに個別に連なる第1および第2出力通路18A,18Bとの間に設けられ、第3および第4入口弁14C,14Dは、第2出力ポート11Bに連なる第2入力通路16Bと、右前輪用車輪ブレーキBCおよび左後輪用車輪ブレーキBDに個別に連なる第3および第4出力通路18C,18Dとの間に設けられる。第1入力通路16Aには第1レギュレータ弁17Aが介設され、第2入力通路16Bには第2レギュレータ弁17Bが介設される。
第1および第2出口弁15A,15Bは、第1および第2出力通路18A,18Bと、第1減圧通路20Aとの間に設けられ、第3および第4出口弁15C,15Dは、第3および第4出力通路18C,18Dと、第2減圧通路20Bとの間に設けられる。第1および第2減圧通路20A,20Bは、第1および第2リザーバ19A,19Bがそれぞれ有するリザーバ室26に個別に接続される。
第1入力通路16Aにおいて第1レギュレータ弁17Aと第1および第2入口弁14A,14Bとの接続部は、第1オリフィス22Aが介設される第1還流通路21Aを介して第1液圧ポンプ23Aの吐出側に接続され、第2入力通路16Bにおいて第2レギュレータ弁17Bと第3および第4入口弁14C,14Dとの接続部は、第2オリフィス22Bが介設される第2還流通路21Bを介して第2液圧ポンプ23Bの吐出側に接続され、第1および第2液圧ポンプ23A,23Bは共通の電動モータ24で駆動される。
第1および第2液圧ポンプ23A,23Bの吸入側は、それらの液圧ポンプ23A,23Bに個別に対応した吸入室25にそれぞれ接続されており、それらの吸入室25は、第1および第2リザーバ19A,19Bがそれぞれ備えるリザーバ室26からのブレーキ液の流入が可能である。また第1入力通路16Aにおいて第1レギュレータ弁17Aと第1出力ポート11Aとの間には第1サクション通路27Aが接続され、第2入力通路16Bにおいて第2レギュレータ弁17Bと第2出力ポート11との間には第2サクション通路27Bが接続される。
第1サクション通路27Aは、第1液圧ポンプ23Aの吸入側に連なる前記吸入室25に第1サクション弁28Aを介して接続され、第2サクション通路27Bは、第2液圧ポンプ23Bの吸入側に連なる前記吸入室25に第2サクション弁28Bを介して接続される。
第1および第2サクション弁28A,28Bは、前記第1および第2液圧ポンプ23A,23Bの非作動状態での前記マスタシリンダMからの液圧出力に応じて閉弁状態となり、第1および第2液圧ポンプ23A,23Bの作動に伴う前記吸入室25の液圧低下ならびに第1および第2リザーバ19A,19Bがそれぞれ個別に備える前記リザーバ室26の容積縮小に応じて開弁する。
次に図2〜図5を参照して、第1リザーバ19A、第1液圧ポンプ23Aおよび第1サクション弁28Aについて具体的に説明するが、第2リザーバ19B、第2液圧ポンプ23Bおよび第2サクション弁28Bは、第1リザーバ19A、第1液圧ポンプ23Aおよび第1サクション弁28Aと基本的に同様に構成されるので詳細な説明は省略する。
図2に注目して、前記モジュレータ12のボディ30には、その下端面に開口するリザーバ孔31が設けられており、第1リザーバ19Aは、左前輪用車輪ブレーキBAおよび右後輪用車輪ブレーキBBからの余剰ブレーキ液を貯留するリザーバ室26を前記ボディ30との間に形成しつつ前記リザーバ孔31に摺動可能に嵌合されるリザーバピストン32と、前記リザーバ室26の容積を縮小する側に前記リザーバピストン32を付勢するリザーバスプリング33とを有し、第1減圧通路20Aが、前記リザーバ室26に通じるようにして前記ボディ30に設けられる。
前記リザーバピストン32の外周には、前記リザーバ孔31の内周に弾発的に摺接する環状の第1のシール部材34が装着される。また前記ボディ30の下端部には、前記リザーバ孔31の下端部を閉じる蓋板35が、外部に開放したばね室36を前記リザーバピストン32との間に形成するようにしてかしめ固定され、前記ばね室36に収容される前記リザーバスプリング33が、前記リザーバピストン32および前記蓋板35間に縮設される。
前記リザーバ孔31の下部内周には、前記蓋板35に隣接して環状溝37が形成されており、この環状溝37には、前記リザーバ室26の容積を大きくする側への前記リザーバピストン32の移動端を該リザーバピストン32への当接によって規制する第1のストッパリング38が装着される。
前記ボディ30には、前記リザーバ孔31よりも小径であって該リザーバ孔31の上端に連なって上方に延びるハウジング取付け孔39が設けられる。このハウジング取付け孔39は、前記リザーバ孔31から偏心した位置で上下に延びるようにして前記ボディ30に設けられるものであり、上方に向かうにつれて段階的に小径となるように形成される。また前記ボディ30には、前記ハウジング取付け孔39よりも小径であって該ハウジング取付け孔39の上端から上方に延びるフィルタ装着孔40が上端を閉じるようにして設けられ、このフィルタ装着孔40の上端部に、第1サクション通路27Aが連通される。また前記フィルタ装着孔40には、前記ハウジング取付け孔39側からフィルタ41が収容、固定される。
前記ハウジング取付け孔39には、筒状のハウジング43が圧入、固定されるものであり、このハウジング43は、段付きの円筒状に形成されるハウジング主体44と、該ハウジング主体44の上端部に結合される円筒状の支持筒45とから成るものであり、前記ハウジング主体44の上端部が前記支持筒45の下端部に同軸に圧入される。
図3および図4において、前記ハウジング取付け孔39は、前記第1リザーバ19A側の大径圧入孔部39aと、大径圧入孔部39aを前記第1リザーバ19Aとの間に挟む位置に配置されて前記大径圧入孔部39aより小径に形成される小径圧入孔部39bとを同軸に有しつつ前記リザーバ孔31に連なるようにして前記ボディ30に設けられる。
一方、前記ハウジング43の前記ハウジング主体44は、前記大径圧入孔部39aに圧入される大径圧入筒部44aと、前記小径圧入孔部39bに圧入される小径圧入筒部44bとを有して段付きの円筒状に形成されており、ハウジング主体44および支持筒45が連設されて成る前記ハウジング43全体も段付きの円筒状に形成される。しかも前記大径圧入筒部44aの外周は、図4で示すように、縦断面形状を円弧状として外方に膨らんで形成され、前記小径圧入筒部44bの外周は、図3で示すように、縦断面形状を円弧状として外方に膨らんで形成される。
図3に注目して、第1サクション弁28Aは、前記ボディ30内に収容、固定される前記ハウジング43における前記支持筒45との間に第1の弁室46を形成するようにして前記支持筒45に摺動可能に嵌合される弁座部材47と、球状に形成されて第1の弁室46に収容される第1の弁体48と、前記弁座部材47および前記第1の弁体48間に設けられて第1の弁室46に収容される第1の弁ばね49とを備える。
前記支持筒45の上端部には、前記フィルタ装着孔40に通じる通路孔50を形成するようにして半径方向内方に張り出す第1の内向き鍔部45aが一体に設けられており、前記弁座部材47の軸方向中間部内周には、第1の弁室46に臨んで開口して前記通路孔50と同軸に配置される第1の弁孔51を形成するようにして半径方向内方に張り出す第2の内向き鍔部47aが一体に設けられ、この第2の内向き鍔部47aに、第1の弁室46に臨むテーパ状の第1の弁座52が前記第1の弁孔51を中央部に開口させるようにして形成される。前記第1の弁体48は前記第1の弁座52に着座することを可能として前記第1の弁室46に収容される。前記第1の弁ばね49は、第1の弁室46に収容されており、前記第1の弁体48を第1の弁座52に着座させるばね力を発揮するようにして前記内向き鍔部45aおよび前記第1の弁体48間に設けられる。
また前記第1サクション弁28Aは、前記第1の弁座52よりも大径に形成されて前記ボディ30内の固定位置に配置される第2の弁座53と、第2の弁座53に着座することを可能として前記弁座部材47に一体に設けられる弁体部54とを備える。
前記第2の弁座53は、前記ハウジング43におけるハウジング主体44の上端部内周にテーパ状に形成されるものであり、第1の弁孔51の軸線に沿う方向に移動することが可能な前記弁座部材47の前記ハウジング主体44側端部に前記弁体部54が一体に設けられる。
しかも前記ハウジング主体44における前記支持筒45の内周には、前記弁体部54が第2の弁座53から離座した状態で、前記第1の弁孔51を迂回して前記第1の弁室46および前記吸入室25間でのブレーキ液の流通を可能とするための通路溝55が設けられており、前記弁体部54が第2の弁座53から離座したときには、第1の弁孔51が開放しているものの第2の弁座53に前記弁体部54が着座している状態よりも多くのブレーキ液の流通が可能となる。
前記ハウジング43には、前記大径圧入筒部44aおよび前記小径圧入筒部44bの少なくとも一方に隣接して、圧入時に生じる歪みを吸収して変形するくびれ部44cが形成されており、この実施の形態では、前記くびれ部44cが前記第2の弁座53および前記小径圧入筒部44b間で前記ハウジング43の前記ハウジング主体44に形成される。すなわち前記小径圧入筒部44bに関して前記第1リザーバ19Aと反対側で前記ハウジング43のハウジング主体44に、前記第1サクション弁28Aの一部を構成する第2の弁座53が形成されており、前記くびれ部44cが前記第2の弁座53および前記小径圧入筒部44b間で前記ハウジング主体44に形成される。
図4に注目して、前記ハウジング43における前記ハウジング主体44内には、上下に延びるシリンダ孔56が形成されており、第1サクション弁28Aおよび前記リザーバピストン32間に介装される中間ピストン57が前記シリンダ孔56に摺動可能に嵌合される。
前記中間ピストン57は、円筒状に形成されるとともに前記シリンダ孔56の内周との間に介装される環状のシール部材63が外周に装着されるピストン主体58と、該ピストン主体58の前記リザーバピストン32とは反対側に同軸に結合されるロッド59とから成るものである。
この中間ピストン57は、前記ハウジング43における前記支持筒45との間に、吸入室25を形成するようにして前記シリンダ孔56に液密にかつ摺動可能に嵌合されるものであり、前記第1リザーバ19Aのリザーバピストン32が前記リザーバ室26の容積を増大する側に移動した状態で前記リザーバ室26に通じる通路60が、前記ピストン主体58に同軸に設けられる。
前記ロッド59は、前記ピストン主体58の上端部に同軸に結合される円筒部59aと、前記ピストン主体58の上端部に対向して前記円筒部59aの上端部を閉じる端壁部59bと、前記第1の弁孔51よりも大径に形成されるようにして前記端壁部59bに同軸に連設されて上方に延びる大径ロッド部59cと、前記第1の弁孔51に緩やかに挿通されるようにして前記大径ロッド部59cに同軸に連なる小径ロッド部59dとを有し、前記大径ロッド部59cの一端部は前記弁座部材47の前記第2の内向き鍔部47aに下方から当接可能であり、前記大径ロッド部59cの一端部に同軸に連なる前記小径ロッド部59dの一端部は、前記第1の弁室46に収容される前記第1の弁体48に当接可能である。
前記中間ピストン57は、前記吸入室25の液圧によって軸方向位置を変化させるとともに、前記第1リザーバ19Aにおける前記リザーバピストン32の軸方向移動によっても軸方向位置を変化させるものであり、吸入室25の液圧増大時には、前記第1リザーバ19Aにおけるリザーバ室26の容積を増大する側に前記リザーバピストン32を押圧する側に移動し、それによって第1サクション弁28Aは、先ず第1の弁体48が第1の弁座52に着座した後に、第1の弁体48を介して前記弁座部材47が第1の弁ばね49で押されることによって前記弁体部54が第2の弁座53に着座することになって閉弁状態となる。また前記第1液圧ポンプ23Aに作動によって吸入室25の液圧が低下したとき、ならびに前記第1リザーバ19Aの前記リザーバ室26の容積が減少する方向の前記リザーバピストン32の軸方向移動時には、前記中間ピストン57の一部を構成する前記ロッド59の小径ロッド部59dの一端部で第1弁体48が押し上げられることによって、第1の弁体48が第1の弁座52から離座して第1の弁孔51が開放され、次いで前記弁座部材47の前記内向き鍔部47aが前記大径ロッド部59cで押し上げられることによって、前記弁体部54が第2の弁座53から離座し、第1サクション弁28Aが開弁する。
しかも前記大径ロッド部59cの前記一端部は前記弁座部材47が有する前記第2の内向き鍔部47aに当接可能であり、第1の弁体48を第1の弁座52から離座させるように前記大径ロッド部59cが前記第2の内向き鍔部47aに当接したときにブレーキ液の流通を許容する溝67が、前記大径ロッド部59cの前記一端部に放射状に延びるように形成される。
前記ハウジング取付け孔39における前記大径圧入孔部39aおよび前記小径圧入孔部39b間で前記ハウジング43の前記ハウジング主体44および前記ボディ30間には、環状室61が形成され、前記ハウジング43内に形成される前記吸入室25および前記環状室61間を結ぶ複数の連通孔62が前記ハウジングにおける前記ハウジング主体44の側壁部に設けられる。また前記ボディ30に内蔵される第1液圧ポンプ23Aの吸入側が前記環状室61に連通されており、第1液圧ポンプ23Aの作動によって前記吸入室25のブレーキ液は第1液圧ポンプ23Aに吸入されることになる。
前記中間ピストン57には、前記リザーバ室26から前記吸入室25へのブレーキ液の流通を許容する一方向弁64が内蔵されており、この一方向弁64は、前記ハウジング主体58および前記ロッド59間に形成される第2の弁室65に収容される球状の第2の弁体66と、前記通路60を中央部に開口させるようにしつつ第2の弁室65に臨むようにして前記ハウジング主体58の上端部にテーパ状に形成される第3の弁座68と、第2の弁体66を第3の弁座68に着座させる方向に付勢するばね力を発揮するようにして前記ロッド59および前記第2の弁体66間に設けられて前記第2の弁室65に収容される第2の弁ばね69とを備える。
前記ロッド59における前記円筒部59aの側壁には、前記第2の弁室65を前記吸入室25に連通させる複数の連通孔70が設けられる。
前記ハウジング43内には、前記リザーバピストン32および前記中間ピストン57間に介装されるようにして弾発手段71が装着される。
この弾発手段71は、前記リザーバスプリング33よりも小さなばね荷重のコイル状の第1スプリング72と、第1スプリング72よりも大きくかつ前記リザーバスプリング33よりも小さなばね荷重のコイル状の第2スプリング73とを有し、前記第1サクション弁28Aを閉じる側への前記中間ピストン57の移動時に前記第1スプリング72が所定値以上圧縮されるのに応じて前記第2コイルスプリング73によるばね力の前記中間ピストン57への作用が開始されるように構成される。
しかも前記弾発手段71は、前記第1および前記第2スプリング72,73に加えて、前記中間ピストン57との間に第1スプリング72が設けられるようにして前記リザーバピストン32に当接する第1リテーナ74と、一端部が前記中間ピストン57に当接する第2スプリング73の前記第1リザーバ19A側の端部を前記第1サクション弁28Aの開弁時には受ける第2リテーナ75とを備える。
図5を併せて参照して、第1リテーナ74は、前記リザーバピストン32に当接するようにした第1円筒部74aと、この第1円筒部74aの前記リザーバピストン32側端部の周方向に等間隔をあけた4箇所から放射状に張り出す第1ばね受け部74bと、それらの第1ばね受け部74bの先端に一端部が直角に連なって前記リザーバピストン32とは反対側に延びる第1連結部74cと、それらの第1連結部74cの他端部を共通に連結して前記第1円筒部74aと同軸に配置されるリング部74dとを一体に有し、前記第1連結部74c相互間には開口部76が形成される。
第2リテーナ75は、前記第1リテーナ74の前記リング部74dを相対摺動可能に嵌合させる第2円筒部75aと、前記第1リテーナ74における前記開口部76にそれぞれ配置される4つの平板状の第2ばね受け部74bと、前記第2円筒部75aの周方向に等間隔をあけた4箇所および4つの前記第2ばね受け部74b間をそれぞれ連結する第2連結部75cとを一体に有するように形成される。
前記中間ピストン57の前記ピストン主体58には、前記第2リテーナ75の前記第2円筒部75aに嵌合する円筒支持部58aが一体に設けられ、第2リテーナ75は前記中間ピストン57に保持される。また前記第2円筒部75a内には、第1リテーナ74の前記リング部74dが摺動可能に嵌合されており、第1リテーナ74は、前記中間ピストン57の軸線に沿う方向への前記第2リテーナ75との相対移動を可能として前記第2リテーナ75に保持される。
第1および第2スプリング72,73は、前記円筒支持部58aおよび第1リテーナ74内で、第1スプリング72を第2スプリング73で囲繞するようにして同軸に配置されており、第1スプリング72の一端部は前記中間ピストン57の前記ピストン主体58に当接され、第1スプリング72の他端部は第1リテーナ74の第1ばね受け部74bで受けられる。すなわち前記リザーバピストン32に当接する第1リテーナ74および前記中間ピストン57間に第1スプリング72が設けられる。
このように前記第1および第2スプリング72,73が同軸に配置されることによって弾発手段71をハウジング43内にコンパクトに収容することができる。また第1リテーナ74が中間ピストン57に保持され、前記第1リテーナ74が前記中間ピストン57の軸線に沿う方向への前記第2リテーナ75との相対移動を可能として前記第2リテーナ75に保持されるので、第1および第2スプリング72,73と、第1および第2リテーナ74,75とをコンパクトにユニット化して弾発手段71を構成し、ハウジング43内に組み付けることができる。
ところでリザーバピストン32が前記リザーバ室26の容積を最小として前記ボディ30に当接している状態で、マスタシリンダMからの液圧が吸入室25に作用していないときに、前記中間ピストン57は、その小径ロッド部59dで第1の弁体48を第1の弁座52から離座させるように押し上げるとともに前記大径ロッド部59cで前記第2の弁座53から前記弁体部54が離座するように前記弁座部材47を押し上げて、前記第1サクション弁28Aを開弁させた状態にある。この際、第2リテーナ75の第2ばね受け部75bの一部が、第1リテーナ74における第1ばね受け部74b相互間に在るように第2リテーナ75が形成されており、第2ばね受け部75bの厚みd2が第1ばね受け部74bの厚みd1以下に設定される。
したがって前記マスタシリンダMからの液圧出力に応じて前記吸入室25の液圧が作用し、前記中間ピストン57が前記第1サクション弁28Aを閉じるべく第1スプリング72を圧縮しながらリザーバピストン32側に移動し、第1スプリング72を所定値以上圧縮して第2ばね受け部75bおよび第1ばね受け部74bの軸方向位置が同一となってからは第2スプリング73が第1リテーナ74の第1ばね受け部74bで受けられることになる。
すなわち前記中間ピストン57の前記ピストン主体58に一端部が当接される第2スプリング73の他端部は、前記第1サクション弁28Aの開弁時には第2リテーナ75の第2ばね受け部75bで受けられるのであるが、前記中間ピストン57が第1スプリング72を所定値以上圧縮して前記第1サクション弁28Aを閉じる側に移動するのに応じて前記第1リテーナ74の第1ばね受け部74bで受けられることになり、第2スプリング73のばね力が前記中間ピストン57に作用することになる。すなわち中間ピストン57に作用するばね力を2段階で変化させることができる。
前記シリンダ孔56の前記リザーバピストン32寄りの内周には、環状の装着溝78が設けられており、この装着溝78には、前記第2リテーナ75に前記リザーバピストン32側から当接することで、前記中間ピストン57および前記弾発手段71の前記第1リザーバ19A側への移動端を規制するストッパリング79が装着される。
ここで通常のブレーキ制御、アンチロックブレーキ制御および自動ブレーキ制御が実行されたときの第1および第2リザーバ19A,19B、第1および第2液圧ポンプ23A,23Bならびに第1および第2サクション弁28A,28Bの動作を次に説明する。
通常のブレーキ制御時には、第1〜第4入口弁14A〜14Dと、第1および第2レギュレータ弁17A,17Bとは開弁し、第1〜第4出口弁15A〜15Dは閉弁しており、ブレーキペダルPを踏み込むことによってマスタシリンダMから出力される液圧は、左前輪用車輪ブレーキBA,右後輪用車輪ブレーキBB、右前輪用車輪ブレーキBCおよび左後輪用車輪ブレーキBDに伝達される。
このときマスタシリンダMからの液圧出力が開始されると、第1スプリング72を圧縮するように中間ピストン57がストロークすることで第1および第2サクション弁28A,28Bを閉弁することができ、ブレーキ操作荷重の低い状態で液損の大部分を生じさせるようにしてブレーキ操作時の違和感を軽減することができる。またマスタシリンダMからの出力液圧が低下するのに応じて、第1および第2サクション弁28A,28Bは、第2スプリング73が発揮する大きなばね力によって開弁される。
前記ブレーキペダルPを踏み込んだブレーキ状態で車輪がロック状態に陥りそうになったときのアンチロックブレーキ制御時には、ロック状態に陥りそうになった車輪ブレーキに作用する液圧の減圧、保持および増圧を、第1〜第4入口弁14A〜14Dおよび第1〜第4出口弁15A〜15Dの少なくとも一部が開閉制御されるが、第1〜第4出口弁15A〜15Dの少なくとも一部が開弁することで左前輪用車輪ブレーキBA、右後輪用車輪ブレーキBB、右前輪用車輪ブレーキBCおよび左後輪用車輪ブレーキBDから減圧されたブレーキ液が、第1および第2リザーバ19A,19Bの前記リザーバ室26に流入することになる。この際、第1および第2液圧ポンプ23A,23Bが作動することで、前記リザーバ室26のブレーキ液は、前記一方向弁64を介して前記吸入室25側に流入し、第1および第2液圧ポンプ23A,23Bから吐出されるブレーキ液は、第1および第2還流路21A,21Bを経て第1および第2入力通路16A,16B側に還流される。
たとえばブレーキペダルPの急ブレーキ操作に伴ってブレーキアシストを行うようにした加圧ブレーキ制御時には、第1および第2液圧ポンプ23A,23Bが電動モータ24で駆動されるとともに第1および第2レギュレータ弁17A,17Bが閉弁される。この際、第1および第2液圧ポンプ23A,23Bの作動によって前記吸入室25の液圧が低下し、第1および第2リザーバ19A,19Bのリザーバ室26からのブレーキ液が前記一方向弁64を介して前記吸入室25に流入し、リザーバピストン32が前記リザーバ室26の容積を減少する方向に移動することにより、中間ピストン57が上昇して第1および第2サクション弁28A,28Bが開弁する。これにより、マスタシリンダMからのブレーキ液が吸入室25に流入し、吸入室25の液圧低下状態が解消されるのに応じてリザーバピストン32および中間ピストン57が降下し、第1および第2サクション弁28A,28Bが閉弁するが、第1および第2液圧ポンプ23A,23Bの継続した作動によって前記吸入室25の液圧が低下し、第1および第2サクション弁28A,28Bが開弁する。このような第1および第2サクション弁28A,28Bの開閉の繰り返しによって前記マスタシリンダMの出力液圧の一部が第1および第2液圧ポンプ23A,23Bで吸入され、マスタシリンダMの出力液圧以上に昇圧されて第1および第2還流通路21A,21Bから第1および第2入力通路16A,16Bに吐出され、左前輪用車輪ブレーキBA、右後輪用車輪ブレーキBB、右前輪用車輪ブレーキBCおよび左後輪用車輪ブレーキBDに供給されるので、急ブレーキ操作に対応することができる。
またブレーキペダルPの非操作状態での車両発進時に駆動輪である前輪の空転を回避するようにした自動ブレーキ制御(トラクション制御)時には、第1および第2液圧ポンプ23A,23Bが電動モータ24で駆動されるとともに、第1および第2レギュレータ弁17Aと、第2および第4入口弁14B,14Dとが閉弁される。この際、第1および第2サクション弁28A,28Bは、前記吸入室25の減圧によって開弁し、マスタシリンダMの作動液は前記吸入室25から第1および第2液圧ポンプ23Aで吸引、昇圧され、第1および第2還流通路21A,21Bから第1および第2入力通路16A,16Bに吐出されることになる。この際、第1および第2レギュレータ弁17A,17Bで第1および第2入力通路16A,16Bの液圧を調節することで、駆動輪用車輪ブレーキである左前輪用車輪ブレーキBAおよび右前輪用車輪ブレーキBCの適正な作動が可能となる。
さらにブレーキペダルPの非操作状態での車両旋回時に車両の挙動を安定化させるために、左右の車輪の一方たとえば右側の車輪に装着された右後輪用車輪ブレーキBBおよび右前輪用車輪ブレーキBCを作動させるようにした自動ブレーキ制御時には、第1および第2液圧ポンプ23A,23Bが電動モータ24で駆動されるとともに、第1および第2レギュレータ弁17A,17Bと、第1および第4入口弁14A,14Dが閉弁される。この際、第1および第2サクション弁28A,28Bは、前記吸入室25の減圧によって開弁し、マスタシリンダMの作動液は前記吸入室25から第1および第2液圧ポンプ23A,23Bで吸引、昇圧され、第1および第2還流通路21A,21Bから第1および第2入力通路16A,16Bに吐出されることになる。この際、第1および第2レギュレータ弁17A,17Bで第1および第2入力通路16A,16Bの液圧を調節することで、右後輪用車輪ブレーキBBおよび右前輪用車輪ブレーキBCの適正な作動による挙動安定化が可能となる。
次にこの実施の形態の作用について説明すると、ボディ30に、第1および第2リザーバ19A,19B側の大径圧入孔部39aと、大径圧入孔部39aを前記第1および第2リザーバ19A,19Bとの間に挟む位置に配置されて前記大径圧入孔部39aより小径に形成される小径圧入孔部39bとを同軸に有するハウジング取付け孔39がリザーバ孔31に連なるようにして設けられ、第1および第2サクション弁28A,28Bを内蔵するとともに中間ピストン57を摺動自在に嵌合させるハウジング43が、前記大径圧入孔部39aに圧入される大径圧入筒部44aならびに前記小径圧入孔部39bに圧入される小径圧入筒部44bを有して段付きの円筒状に形成されるので、第1および第2サクション弁28A,28Bおよび中間ピストン57等を予め組み込んだ状態にあるハウジング43をボディ30に圧入して組み付けることにより、第1および第2サクション弁28A,28Bおよび中間ピストン57等のボディ30への組み付けが容易となる。
しかも前記大径圧入孔部39aおよび前記小径圧入孔部39b間で前記ハウジング43および前記ボディ30間に、第1および第2液圧ポンプ23A,23Bの吸入側に連通する環状室61が形成され、前記ハウジング43内に形成される前記吸入室25および前記環状室61間を結ぶ連通孔62が前記ハウジング43に設けられるので、ハウジング43のボディ30への圧入によって、第1および第2液圧ポンプ23A,23Bの吸入側に吸入室25を連通させることが可能となり、車両用ブレーキ液圧制御装置をより容易に組み立てることができる。
また前記大径圧入筒部44aおよび前記小径圧入筒部44bの外周が、縦断面形状を円弧状として外方に膨らんで形成されるので、ハウジング取付け孔39およびハウジング43に多少の軸ずれがあったとしても圧入量の変化を生じさせることなく安定した圧入締め代を確保しつつ、ハウジング43をハウジング取付け孔39に圧入することができる。
また前記大径圧入筒部44aおよび前記小径圧入筒部44bの少なくとも一方に隣接した位置で前記ハウジング43には、圧入時に生じる歪みを吸収して変形するくびれ部44cが形成されるので、圧入時にハウジング43の径方向内方に歪みによる影響が及ぶことを抑制することができる。
さらに前記小径圧入筒部44bに関して前記第1および第2リザーバ19A,19Bと反対側で前記ハウジング43に、前記第1および第2サクション弁28A,28Bの一部を構成する第2の弁座53が形成され、前記くびれ部44cが前記第2の弁座53および前記小径圧入筒部44b間で前記ハウジング43に形成されるので、圧入時に第2の弁座53側に影響が及ぶことを好適に抑制することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
19A,19B・・・リザーバ
23A,23B・・・吸入室
26・・・リザーバ室
28A,28B・・・サクション弁
30・・・ボディ
31・・・リザーバ孔
32・・・リザーバピストン
39・・・ハウジング取付け孔57
39a・・・大径圧入孔部
39b・・・小径圧入孔部
43・・・ハウジング
44a・・・大径圧入筒部
44b・・・小径圧入筒部
44c・・・くびれ部
53・・・弁座
57・・・中間ピストン
61・・・環状室
62・・・連通孔
BA,BB,BC,BD・・・車輪ブレーキ
M・・・マスタシリンダ

Claims (4)

  1. 車輪ブレーキ(BA,BB,BC,BD)から減圧されたブレーキ液を貯留するリザーバ室(26)をボディ(30)との間に形成しつつ前記ボディ(30)に設けられたリザーバ孔(31)に摺動可能に嵌合されるリザーバピストン(32)が前記リザーバ室(26)の容積を縮小する側に付勢されて成るリザーバ(19A,19B)と、前記リザーバ室(26)からのブレーキ液の流入を可能としつつ液圧ポンプ(23A,23B)の吸入側に連通する吸入室(25)ならびにマスタシリンダ(M)間に介設されるサクション弁(28A,28B)と、前記液圧ポンプ(23A,23B)の非作動状態での前記マスタシリンダ(M)からの液圧出力に応じた前記サクション弁(28A,28B)の閉弁状態ならびに前記液圧ポンプ(23A,23B)の作動に伴う前記吸入室(25)の液圧低下および前記リザーバ室(26)の容積縮小に応じた前記サクション弁(28A,28B)の開弁状態を切替えるようにして前記サクション弁(28A,28B)および前記リザーバピストン(32)間に介設される中間ピストン(57)とを備える車両用ブレーキ液圧制御装置において、前記ボディ(30)に、前記リザーバ(19A,19B)側の大径圧入孔部(39a)と、大径圧入孔部(39a)を前記リザーバ(19A,19B)との間に挟む位置に配置されて前記大径圧入孔部(39a)より小径に形成される小径圧入孔部(39b)とを同軸に有するハウジング取付け孔(39)が前記リザーバ孔(31)に連なるようにして設けられ、前記サクション弁(28A,28B)を内蔵するとともに前記中間ピストン(57)を摺動自在に嵌合させるハウジング(43)が、前記大径圧入孔部(39a)に圧入される大径圧入筒部(44a)ならびに前記小径圧入孔部(39b)に圧入される小径圧入筒部(44b)を有して段付きの円筒状に形成され、前記大径圧入孔部(39a)および前記小径圧入孔部(39b)間で前記ハウジング(43)および前記ボディ(30)間に、前記液圧ポンプ(23A,23B)の吸入側に連通する環状室(61)が形成され、前記ハウジング(43)内に形成される前記吸入室(25)および前記環状室(61)間を結ぶ連通孔(62)が前記ハウジング(43)に設けられることを特徴とする車両用ブレーキ液圧制御装置。
  2. 前記大径圧入筒部(44a)および前記小径圧入筒部(44b)の外周が、縦断面形状を円弧状として外方に膨らんで形成されることを特徴とする請求項1に記載の車両用ブレーキ液圧制御装置。
  3. 前記大径圧入筒部(44a)および前記小径圧入筒部(44b)の少なくとも一方に隣接した位置で前記ハウジング(43)には、圧入時に生じる歪みを吸収して変形するくびれ部(44c)が形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用ブレーキ液圧制御装置。
  4. 前記小径圧入筒部(44b)に関して前記リザーバ(19A,19B)と反対側で前記ハウジング(43)に、前記サクション弁(28A,28B)の一部を構成する弁座(53)が形成され、前記くびれ部(44c)が前記弁座(53)および前記小径圧入筒部(44b)間で前記ハウジング(43)に形成されることを特徴とする請求項3に記載の車両用ブレーキ液圧制御装置。
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