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JP2016113599A - 撥水撥油性顔料及び当該顔料を含有する化粧料 - Google Patents

撥水撥油性顔料及び当該顔料を含有する化粧料 Download PDF

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JP2016113599A
JP2016113599A JP2014267201A JP2014267201A JP2016113599A JP 2016113599 A JP2016113599 A JP 2016113599A JP 2014267201 A JP2014267201 A JP 2014267201A JP 2014267201 A JP2014267201 A JP 2014267201A JP 2016113599 A JP2016113599 A JP 2016113599A
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長谷 昇
Noboru Nagatani
昇 長谷
玲一郎 土屋
Reiichiro Tsuchiya
玲一郎 土屋
弥生 小田
Yayoi Oda
弥生 小田
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Daito Kasei Kogyo Co Ltd
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Daito Kasei Kogyo Co Ltd
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Abstract

【課題】撥水撥油性に優れるとともにフッ素系の高価な油剤を用いることなく一般的に使用されている油性成分等を用いて化粧料中に良好な分散状態で配合することのできる撥水撥油性顔料およびそれを含有する化粧料を提供する。【解決手段】化粧料用顔料粉体に、パーフルオロアルキルアルコキシシランと、一方の分子鎖末端にアミノ水素基、ハロゲン原子、水酸基またはアルコキシ基を有する直鎖状の反応性アルキルポリシロキサンとを表面被覆処理して目的とする撥水撥油性化粧料用顔料を得る。この撥水撥油性顔料は、一般的な分散配合剤を用いて配合されて満足される化粧料となる。【選択図】なし

Description

本発明は、例えばファンデーション、アイシャドウ、ほほ紅等のメイクアップ化粧料、あるいはサンスクリーン化粧料に配合される撥水撥油性顔料及びその撥水撥油性顔料を配合してなる化粧料に関するものである。
従来、例えばファンデーション、アイシャドウ、ほほ紅等のメイクアップ化粧料、あるいはサンスクリーン化粧料に撥水撥油性を付与するためにパーフルオロアルキルリン酸エステル化合物で表面処理された顔料(特許文献1、特許文献2、特許文献3)を配合していた。しかし、このときに良好な分散状態で感触が良好な化粧料を得るためには、一般的に用いられている油分(脂肪族系、シリコーン系)いわゆるバインダーや界面活性剤だけでは満足される化粧料が得られず、特許文献4や特許文献5にあるように、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロデカリン、パーフルオロオクタン等のフッ素系の高価な油剤を使用しなければならなかった。これの問題を解決するためにパーフルオロアルキルリン酸エステル化合物とアルキルアルコキシシラン(特許文献6)やパーフルオロアルキルリン酸エステル化合物とアルコキシチタニウムアルキレート(特許文献7)やパーフルオロアルキルリン酸エステル化合物とポリシロキサン(特許文献8)を同時または連続被覆表面処理することにより解決している。
特公平5−86984号公報 特開平3−246210号公報 特開平4−330007号公報 特開平4−224506号公報 特開平5−39209号公報 特開2001−316223号公報 特開2005−119997号公報 特開2000−256133号公報
ところで、化粧料に撥水撥油性を付与するために前記パーフルオロアルキルリン酸エステル化合物に代えて下記一般式(1)にて示されるパーフルオロアルキルアルコキシシランで表面被覆処理された撥水撥油性顔料を化粧料に配合する場合において、この撥水撥油性顔料は、前記従来の撥水撥油性顔料と同様に、一般的に用いられている油性成分等に分散し難いため、やはりパーフルオロポリエーテル、パーフルオロデカリン、パーフルオロオクタン等のフッ素系の高価な油剤を配合せざるを得ないという問題点がある。
(RfC2nSi(OC2m+1・・・・・(1)
(式中、Rfは炭素数3〜21のパーフルオロアルキル基を示し、直鎖状あるいは分岐状であって、単一鎖長のものであっても混合鎖長のものであってもよい。nは1〜12の整数を示し、mは1〜3の整数を示す。a、bは1〜3の整数を示し、a+b=4である。)
本発明は、前述のような問題点に鑑みてなされたもので、撥水撥油性に優れるとともに、フッ素系の高価な油剤を用いることなく一般的に使用されている油性成分等を用いて化粧料中に良好な分散状態で配合することのできる撥水撥油性顔料及び当該顔料を含有する化粧料を提供することを目的とするものである。
前記目的を達成するために、第1発明による撥水撥油性顔料は、顔料粉体に下記一般式(1)にて示されるパーフルオロアルキルアルコキシシランと、一方の分子鎖末端にアミノ水素基、ハロゲン原子、水酸基またはアルコキシ基を有する直鎖状の反応性アルキルポリシロキサンとを表面被覆処理してなることを特徴とするものである。
(RfC2nSi(OC2m+1・・・・・(1)
(式中、Rfは炭素数3〜21のパーフルオロアルキル基を示し、直鎖状あるいは分岐状であって、単一鎖長のものであっても混合鎖長のものであってもよい。nは1〜12の整数を示し、mは1〜3の整数を示す。a、bは1〜3の整数を示し、a+b=4である。)
次に、第2発明による化粧料は、第1発明の撥水撥油性顔料を含有してなることを特徴とするものである。
第1発明の撥水撥油性顔料は、撥水撥油性に優れるとともに、フッ素系の高価な油剤を用いることなく、一般的に用いられている、例えばワセリン、ラノリン、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、カルナバロウ、キャンデリラロウ、高級脂肪酸、高級アルコール、スクワラン、流動パラフィン、エステル油、ジグリセライド、トリグリセライド、シリコーン油等の油分や、一般的な界面活性剤等を用いて化粧料中に良好な分散状態で配合することができる。
第2発明の化粧料によれば、十分な撥水撥油性を示し、かつ肌への延展性が良く、粉っぽくない感触を付与して使用感に優れた化粧料を得ることができる。
次に、本発明による撥水撥油性顔料及び当該顔料を含有する化粧料の具体的な実施の形態について説明する。
本発明において、顔料粉体に表面処理される上記一般式(1)で示されるパーフルオロアルキルアルコキシシランとしては、例えばトリフルオロプロピルトリメトキシシラン、トリフルオロプロピルトリエトキシシラン、トリデカフルオロオクチルトリメトキシシラン、トリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン等が挙げられる。
本発明において、顔料粉体に表面処理されるもう一方の表面処理剤である直鎖状の反応性アルキルポリシロキサンは、一方のみの分子鎖末端にアミノ水素基(NH、NH)、ハロゲン原子(例えば、Cl、Br、I)、水酸基(OH)またはアルコキシ基(OR、ただしRはアルキル基を表す)の反応性基を有する反応性アルキルポリシロキサンである。
上記反応性アルキルポリシロキサンは重合度が4〜200が好ましい。これは4未満であると、撥水効果、滑らかさ等が劣りシリコーンの特性が発揮されず、200を超えると顔料表面との反応性が乏しく好ましくない。
本発明で使用される直鎖状の反応性アルキルポリシロキサンは、特開平7−196946号公報に記載の方法により製造される。
本発明で使用される直鎖状の反応性アルキルポリシロキサンとしては、例えばジメチルポリシロキシシラザン、α−モノヒドロキシシロキサン、α,ω−ジヒドロキシポリジメチルシロキサン、α−モノアルコキシポリジメチルシロキサン、α−ジアルコキシポリジメチルシロキサン、α−トリアルコキシポリジメチルシロキサン、α,ω−ジアルコキシポリジメチルシロキサン、α,ω−ヘキサアルコキシポリジメチルシロキサン、ジメチルポリシロキシクロリド、ジメチルポリシロキシブロミドおよびジメチルポリシロキシイオジン等を挙げることができる。中でもα−モノアルコキシポリジメチルシロキサン、α−ジアルコキシポリジメチルシロキサンおよびα−トリアルコキシポリジメチルシロキサン(例としてα−トリメトキシポリジメチルシロキサン、α−トリエトキシポリジメチルシロキサン等)が顔料表面との反応性が非常に良好であり、特に滑らかな感触の処理顔料を与えるため、好ましい。
本発明により表面処理される顔料粉体としては、化粧料用のものであれば、どれでも対象とすることができ、例えば、酸化チタン、ベンガラ、黄酸化鉄、黒色酸化鉄、酸化亜鉛、酸化セリウム、マンガンバイオレット、コバルトバイオレット、酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバルト、群青、紺青、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、タルク、カオリン、絹雲母(セリサイト)、白雲母、金雲母、合成雲母、紅雲母、黒雲母、パーミキュライト、シリカ、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、リン酸カルシウム、ヒドロキシアパタイト、窒化ホウ素、パール顔料、オキシ塩化ビスマスなどの無機顔料や、赤色3号、赤色10号、赤色106号、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色227号、赤色228号、赤色230号、赤色401号、赤色405号、赤色505号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、黄色205号、黄色401号、橙色201号、橙色203号、橙色204号、橙色205号、橙色206号、橙色207号、青色1号、青色2号、青色201号、青色404号、緑色3号、緑色201号、緑色204号、緑色205号などの有機色素や、クロロフィルやβ−カロチンなどの天然色素や、ミリスチン酸亜鉛、パルミチン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウムなどの金属石鹸や、ナイロンパウダー、セルロースパウダー、ポリエチレンパウダー、ポリメタクリル酸メチルパウダー、ポリスチレンパウダー、アクリルパウダー、シリコーンパウダー等の有機粉体が挙げられる。
本発明においては、適当な有機溶剤に表面処理剤を溶解または分散させ、その混合液を原料の顔料と攪拌混合した後に、有機溶剤を除去することにより、表面被覆処理が成されて撥水撥油性が付与された撥水撥油性顔料が得られる。
攪拌混合方法としては、溶液の濃度や粘度などに応じて適当な方法を選択することができる。好適な例としては、撹拌羽根を有した反応槽や、ディスパー、ヘンシェルミキサー、レディゲミキサー、ニーダー、V型混合機、ロールミル、ビーズミル、2軸混練機等の混合機による方法などを選択することができる。これらいずれの混合機によっても同等の品質のものが得られるため、特に限定されるものではない。
ここで前記有機溶剤としては、エタノール、イソプロピルアルコール、イソブタノール等のアルコール類、トルエン、n−ヘキサン、シクロヘキサン等の炭化水素系有機溶剤、アセトン、酢酸エチル、酢酸ブチル等の極性有機溶剤などが挙げられる。
また、前記一般式(1)にて示されるパーフルオロアルキルアルコキシシランの顔料粉体に対する被覆量は、その原料となる顔料粉体の粒子径によって異なるが、0.02〜30重量%が適当である。この被覆量が0.02重量%未満であると、本来の撥油性および撥水性を十分に得ることができない。被覆量が30重量%を超えると、被覆処理剤同士の反応等によって感触が悪くなる懸念がある。
一方、上記反応性アルキルポリシロキサン顔料粉体に対する被覆量は、その原料となる顔料粉体の粒子径によって異なるが、0.02〜20重量%が適当である。この被覆量が0.02重量%未満であると、化粧料として配合したときに、一般的に用いられている油分バインダー(例えばワセリン、ラノリン、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、カルナバロウ、キャンデリアロウ、高級脂肪酸、高級アルコール、スクワラン、流動パラフィン、エステル油、ジグリセライド、トリグリセライド、シリコーン油等)と、一般的な界面活性剤等だけでは分散状態の良好な化粧料を得ることができず、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロデカリン、パーフルオロオクタン等のフッ素系の油剤を使用しなければならない場合が生じる可能性がある。また、この被覆量が20重量%を超えると、前記一般式(1)にて示されるパーフルオロアルキルアルコキシシランの被覆による撥水撥油性が十分に発現しなくなる可能性がある。
本発明の撥水撥油性顔料によれば、化粧料に配合される際に、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロデカリン、パーフルオロオクタン等のフッ素系の分散配合剤を使用することなしに、分散油性成分として例えばワセリン、ラノリン、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、カルナバロウ、キャンデリアロウ、高級脂肪酸、高級アルコール、スクワラン、流動パラフィン、エステル油、ジグリセライド、トリグリセライド、シリコーン油等の一般的な油性成分を用いて容易に化粧料に配合することができる。また、この撥水撥油性顔料が配合された化粧料によれば、十分な撥水撥油性を示し、かつ肌への延展性がよくてしっとりとした感触を付与することができるという効果を奏する。
なお、化粧料に配合される前記撥水撥油性顔料の配合量としては、化粧料の総量に対して0.1〜100重量%が好ましく、より好ましくは1〜80重量%である。また、前記化粧料の剤型としては、二槽状、油中水型エマルション、水中油型エマルション、ジェル状、スプレー、ムース状、油性、固形状等、従来公知の剤型を使用することができる。特に、サンスクリーン剤の用途には、二層状、油中水型エマルション、ジェル状が好ましく、またファンデーションの用途には、固形状、固形エマルション状、ジェル状、油中水型エマルション、水中油型エマルション、油状、ムース状等が好ましい。
さらに、本発明の化粧料には通常化粧料に用いられる成分、例えば、粉体、界面活性剤、油剤、ゲル化剤、高分子、美容成分、保湿剤、色素、防腐剤、香料等を本発明の効果を損なわない範囲で使用することができる。
次に、本発明による撥水撥油性顔料及び当該顔料を含有する化粧料の実施例及び比較例に基づいて本発明をより具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(製造実施例)
高速撹拌混合機に酸化チタン2kgを投入するとともに、その酸化チタンに対して5重量%のトリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン(デグサ社製DYNASYLAN F8261)と2重量%のα−トリメトキシポリジメチルシロキサンとをイソプロピルアルコール1kgに溶解させたイソロピルアルコール溶液を同高速撹拌混合機に投入して、十分に撹拌する。そして、撹拌状態を維持したまま混合機を加熱し、槽内を減圧してイソプロピルアルコールを除去する。その後、槽内から粉体を取り出し、粉砕を行って目的の表面被覆処理顔料粉体を得た。これと同様な方法で、前記酸化チタンに代えてセリサイト、タルク、マイカ、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄を用いて各種の表面被覆処理顔料粉体を得た。
(製造比較例)
高速撹拌混合機に酸化チタン2kgを投入するとともに、その酸化チタンに対して5重量%のトリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン(デグサ社製DYNASYLAN F8261)をイソプロピルアルコール1kgに溶解させたイソプロピルアルコール溶液を同高速撹拌混合機に投入して、十分に撹拌する。そして、撹拌状態を維持したまま混合機を加熱し、槽内を減圧してイソプロピルアルコールを除去する。その後、槽内から粉体を取り出し、粉砕を行って目的の表面被覆処理粉体を得た。これと同様な方法で、前記酸化チタンに代えてセリサイト、タルク、マイカ、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄を用いて各種の表面被覆処理顔料粉体を得た。
これら製造実施例および製造比較例の各種表面被覆処理顔料粉体について、撥水度と撥油度を測定した。その測定結果が表1に示されている。ここで、撥水度については水による接触角を、撥油度については流動パラフィンによる接触角を測定した。
Figure 2016113599
表1から明らかなように、製造実施例の各種表面被覆処理顔料粉体は、製造比較例の各種表面被覆処理顔料粉体と同程度の撥水性を有し、親油性の被覆処理を行っているにもかかわらず、十分な撥油性も残っている。
製造実施例の各種表面被覆処理顔料粉体を用い、以下の配合と製造方法に従いパウダーファンデーションを得た。なお、単位は重量%である。
<パウダーベースの配合>
表面処理セリサイト 35.0
表面処理タルク 25.0
表面処理マイカ 20.0
表面処理酸化チタン 10.0
表面処理黄酸化鉄 4.0
表面処理ベンガラ 1.2
表面処理黒酸化鉄 0.8
ナイロンパウダー 4.0
合計 100.0
<バインダーベースの配合>
ジメチルポリシロキサン(6CS) 30.0
ジメチルポリシロキサン(10000CS) 25.0
精製ラノリン 9.0
エステル油 36.0
合計 100.0
製造方法:
パウダーベースを、ミキサーを用いて良く混合しながら、均一に加熱溶解したバインダーベースを除々に加えてさらに混合した後、粉砕し、メッシュを通した後、金型を用いて金皿に打型して製品を得た。ここで、パウダーベースとバインダーベースの比率は88:12である。
(比較例)
製造比較例の各種表面被覆処理顔料粉体を用い、実施例と同様にしてパウダーファンデーションを得た。
これら実施例および比較例のパウダーファンデーションにおける使用感(延展性、しっとり感)、分散状態、分散安定性、撥水性および撥油性についてそれぞれ評価した。その結果が表2に示されている。
Figure 2016113599
表2から明らかなように、実施例のパウダーファンデーションは、バインダーへの親和性が向上しているために、分散状態および分散安定性が共に良好で、しかも撥水性および撥油性も良好であり、且つ使用感も良好なものであった。これ対して、比較例のパウダーファンデーションは、バインダーへの親和性が良くないために、分散状態および分散安定性が共に悪く、使用感もあまり良いものではなかった。
以上のように、本製造実施例の表面被覆処理顔料粉体によれば、撥水撥油性に優れるとともに、化粧料への配合時にパーフルオロデカリン、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロオクタン等の高価なフッ素化合物系のバインダーを用いることなく、一般に用いられているバインダー(例えば、ワセリン、ラノリン、カルナバロウ、キャンデリアロウ、スクワラン、流動パラフィン、エステル油、シリコーン油、トリグリセライド等)にて容易に分散配合できるという優れた効果を有していると言える。また、本製造実施例の表面被覆処理顔料粉体を配合した本実施例の化粧料によれば、十分な撥水撥油性を示し、かつ肌への延展性がよくてしっとりとした感触を付与することができるという効果を奏する。
本発明の撥水撥油性顔料を配合した化粧料は、十分な撥水撥油性を示し、かつ肌への延展性がよくてしっとりとした感触を付与することができるので、ファンデーション、アイシャドウ、ほほ紅等のメイクアップ化粧料、あるいはサンスクリーン化粧料などの化粧料に用いて好適であり、産業上の利用効果が大である。

Claims (2)

  1. 顔料粉体に下記一般式(1)にて示されるパーフルオロアルキルアルコキシシランと、一方の分子鎖末端にアミノ水素基、ハロゲン原子、水酸基またはアルコキシ基を有する直鎖状の反応性アルキルポリシロキサンとを表面被覆処理してなることを特徴とする撥水撥油性顔料。
    (RfC2nSi(OC2m+1・・・・・(1)
    (式中、Rfは炭素数3〜21のパーフルオロアルキル基を示し、直鎖状あるいは分岐状であって、単一鎖長のものであっても混合鎖長のものであってもよい。nは1〜12の整数を示し、mは1〜3の整数を示す。a、bは1〜3の整数を示し、a+b=4である。)
  2. 請求項1に記載の撥水撥油性顔料を含有してなることを特徴とする化粧料。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2018118906A (ja) * 2017-01-23 2018-08-02 大東化成工業株式会社 撥水撥油性顔料およびそれを含有する化粧料

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