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JP2016112979A - コンソールボックス - Google Patents

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JP2016112979A
JP2016112979A JP2014252104A JP2014252104A JP2016112979A JP 2016112979 A JP2016112979 A JP 2016112979A JP 2014252104 A JP2014252104 A JP 2014252104A JP 2014252104 A JP2014252104 A JP 2014252104A JP 2016112979 A JP2016112979 A JP 2016112979A
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JP2014252104A
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晋一 澤田
Shinichi Sawada
晋一 澤田
浅野 賢二
Kenji Asano
賢二 浅野
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Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Abstract

【課題】蓋体のロック性能に優れたコンソールボックスを提供する。【解決手段】ロック装置は、ボックス本体に設けられている第1固定側係合部14と、蓋体2に設けられ第1固定側係合部14に係脱可能に移動可能な第1可動側係合部41と、ボックス本体に設けられている第2固定側係合部15と、蓋体2に設けられ第2固定側係合部15に係脱可能に移動可能な第2可動側係合部42と、第1可動側係合部41及び第2可動側係合部42を接続する変換部43と、第1可動側係合部41、第2可動側係合部42、及び変換部のうちのいずれかに設けられた操作部5と、を備える。操作部5は、第1固定側係合部14及び第2固定側係合部15のうち第1固定側係合部14に近い位置に配置されている。変換部43は、第2可動側係合部42の移動量を第1可動側係合部41の移動量よりも大きくなるように、第1可動側係合部41および第2可動側係合部42の移動量を調整する。【選択図】図4

Description

本発明は、蓋体を有する車両用のコンソールボックスに関する。
車両の室内の中央には、コンソールボックスが備えられている。コンソールボックスは、収容部をもつボックス本体と、開閉可能な蓋体とをもつ。ボックス本体には収容部の前側及び後側の周縁に前側係合穴及び後側係合穴を形成し、蓋体には、前側係合穴及び後側係合穴に対して係脱可能に移動する前側可動部及び後側可動部を設ける。一対の前側可動部及び後側可動部を前側係合穴及び後側係合穴に対して係合させることで、蓋体をボックス本体に閉位置にロックする。操作部の操作により前側可動部及び後側可動部を移動させて前側係合穴及び後側係合穴から離脱させることにより、蓋体の閉位置でのロックを解除する。ロックが解除された蓋体を持ち上げることにより、ボックス本体の収容部を開けることができる(特許文献1〜3)。
特開2004−232375号公報 特開2010−173440号公報 特開2002−38811号公報
ところで、操作部を、蓋体の前側に配置する場合がある。この場合、操作部の位置は、ボックス本体の後側係合穴よりも、前側係合穴に近づく。各部品の寸法や組み付け位置の若干の誤差などが生じても、操作部に近い方の前側係合穴に係合する前側可動部の位置ずれ量は、比較的少なくてすむ。しかし、操作部から遠い方の後側係合穴に係合する後側可動部の位置ずれ量は、操作部と後側係合穴との距離が操作部と前側係合穴との距離よりも長い分だけ、比較的大きくなる傾向にある。このため、前側可動部の前側係合穴への係合代と後側可動部の後側係合穴への係合代とが等しい場合、前側可動部が前側係合穴から離脱しても、まだ後側可動部が後側係合穴に係合しており、蓋体の後側のロックが解除されないおそれがある。
そこで、後側係合部への後側可動側係合部の係合代を少なくすることも考えられる。しかし、後側可動側係合部が後側係合部から離脱しやすくなり、蓋体を閉位置に確実にロックすることができなくなる。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、蓋体のロック性能に優れたコンソールボックスを提供することを課題とする。
本発明のコンソールボックスは、収容部を持つ箱状をなすボックス本体と、
前記ボックス本体に対して変位可能であり、前記収容部を閉じる閉位置に配置され得る蓋体と、
前記蓋体の第1方向の一端側及び他端側を前記閉位置にロックするロック装置と、を備え、
前記ロック装置は、
前記ボックス本体の前記一端側及び前記蓋体の前記一端側のいずれか一方に設けられている第1固定側係合部と、前記ボックス本体の前記一端側及び前記蓋体の前記一端側の他方に設けられ前記第1固定側係合部に係脱可能に移動可能な第1可動側係合部と、
前記ボックス本体の前記他端側及び前記蓋体の前記他端側のいずれか一方に設けられている第2固定側係合部と、前記ボックス本体の前記他端側及び前記蓋体の前記他端側の他方に設けられ前記第2固定側係合部に係脱可能に移動可能な第2可動側係合部と、
前記第1可動側係合部と前記第2可動側係合部との間に配置され前記第1可動側係合部及び前記第2可動側係合部を同期して移動させる変換部と、
前記第1可動側係合部、前記第2可動側係合部、及び前記変換部のうちのいずれかに設けられた操作部と、
を備え、
前記操作部は、前記第1固定側係合部及び前記第2固定側係合部のうち前記第1固定側係合部に近い位置に配置されており、
前記変換部は、前記第2可動側係合部の移動量が前記第1可動側係合部の移動量よりも大きくなるように、前記第1可動側係合部および前記第2可動側係合部の移動量を調整する。
本発明によれば、変換部が、第2可動側係合部の移動量が第1可動側係合部の移動量よりも大きくなるように、第1可動側係合部および第2可動側係合部の移動量を調整する。蓋体を閉位置にロックするときには、第1可動側係合部が第1固定側係合部に係合するときよりも先に、第2可動側係合部を第2固定側係合部に係合させることができる。また、蓋体の閉位置でのロックを解除するときには、第1可動側係合部が第1固定側係合部から離脱するときよりも先に、第2可動側係合部を第2固定側係合部から離脱させることができる。
このため、第2可動側係合部の移動距離の誤差量が第1可動側係合部の移動距離の誤差量よりも大きくなる傾向にあるにもかかわらず、第2可動側係合部の移動量を第1可動側係合部の移動量よりも大きくすることで、蓋体閉時には第2可動側係合部が正規位置まで戻らずに第2可動側係合部が第2固定側係合部に係合されないことが防止される。第1可動側係合部及び第2可動側係合部の双方を第1固定側係合部及び第2固定側係合部に係合させることができ、蓋体の一端側及び他端側を閉位置に確実にロックさせることができる。
また、蓋体の閉位置でのロックを解除するときには、第2可動側係合部を第1可動側係合部よりも素早く後退させる。このため、第1可動側係合部が第1固定側係合部から離脱したときに、第2可動側係合部が第2固定側係合部に係合された状態に留まることを防止できる。ゆえに、蓋体を開けるために操作部を操作したときには蓋体の一端側及び他端側の双方のロックを確実に解除することができる。
したがって、本発明によれば、蓋体のロック性能に優れたコンソールボックスを提供することができる。
本発明の第1の実施形態のコンソールボックスの斜視図である。 第1の実施形態のコンソールボックスの分解斜視図である。 図4のI−I矢視断面図である。 第1の実施形態において、蓋体の右側の閉位置でのロックが解除された状態の蓋体の断面図である。 第1の実施形態の開閉機構の分解斜視図である。 第1の実施形態の右側ロック装置の分解斜視図である。 第1の実施形態の右側ロック装置の説明図である。 第1の実施形態の右側ロック装置の変換部の拡大説明図である。 第1の実施形態の、ロック状態が解除された状態の右側ロック装置の変換部の拡大説明図である。 図4のF−F矢視断面図である。 図4のC−C矢視断面図である。 第1の実施形態の、開動作補助装置の分解斜視図である。 第1の実施形態において、蓋体の左右両側が閉位置でロックされているときの、図1のA−A矢視断面図である。 第1の実施形態において、蓋体の右側の閉位置でのロックが解除されたときの、図1のA−A矢視断面図である。 第1の実施形態において、蓋体が第1開位置にあるときの、図1のA−A矢視断面図である。 図16(a)は、第1の実施形態における、蓋体が閉位置にロックされているときの誤作動防止装置の説明図であり、図16(b)は、第1の実施形態における、蓋体の右側のロックが解除されたときの誤作動防止装置の説明図である。 図4のE−E矢視断面図である。 図4のJ−J矢視断面図である。 第2の実施形態の右側ロック装置の変換部の説明図である。 第3の実施形態の右側ロック装置の変換部の説明図である。 第3の実施形態の、ロック状態が解除された状態の右側ロック装置の変換部の説明図である。 第4の実施形態の右側ロック装置の説明図である。 第5の実施形態の両開き収納装置の斜視図である。 第5の実施形態において、蓋体の左右両側が閉位置でロックされているときの、図23のB−B矢視断面図である。 第5の実施形態において、蓋体の右側の閉位置でのロックが解除されたときの、図23のB−B矢視断面図である。 第5の実施形態において、蓋体が第1開位置にあるときの、図23のB−B矢視断面図である。
(第1の実施形態)
本発明の第1実施形態に係るコンソールボックスについて図面を用いて詳細に説明する。図1及びそれ以後の図面において、前、後、右、左、上、下は、運転席に乗車した乗員から見た方向である。本実施形態のコンソールボックスは、車室内中央に設置されたセンターコンソールに装着される。
本実施形態のコンソールボックス10は、図1、図2に示すように、ボックス本体1と、蓋体2と、開閉機構30とを備えている。
図3に示すように、ボックス本体1は、凹状の収容部11と、収容部11の前後の周縁に固定されている前方部材12及び後方部材13とを有する。前方部材12の前部は、表皮27に被覆されたカバー28に嵌合された状態で、ボックス本体1に固定されている。収容部11の前側には、小さなポケット部11aが形成されている。
図2に示すように、前方部材12及び後方部材13は、左右方向に延びる長尺体である。前方部材12及び後方部材13は、ボックス本体1の収容部11の前側周縁部及び後側周縁部に固定されている。前方部材12には、収容部11に面する部分であってその左右両端部に、それぞれ固定側係合部14が形成されている。後方部材13には、収容部11に面する部分であってその左右両端部に、それぞれ固定側係合部15が形成されている。固定側係合部14、15は、いずれも穴部である。また、前方部材12及び後方部材13の左右両側には、張出し部12a、13aが設けられている。図1に示すように、張出し部12a、13aは、左右方向外側に向けて突出していて、ボックス本体1との間に隙間16が形成されている。
図2に示すように、蓋体2は、下部材21と、上部材22と、表皮23と、クッション材24とを有する。上部材22に形成した凹部22aにはクッション材24が収容されている。上部材22及びクッション材24は、表皮23で被覆されている。上部材22は、下部材21に対してネジ22cで固定されている(図17)。
図1に示すように、下部材21の前側及び後側には、ボックス本体1に固定した前方部材12及び後方部材13を収容する凹部21hが形成されている。凹部21hの左右両側は、上部材22の側壁22bで囲まれている。蓋体2が開いたときに、側壁22bがボックス本体1と前方部材12の張り出し部12aとの間の隙間16に入り込む。蓋体2が完全に開いたときに、側壁22bは、前方部材12の張り出し部12a及び後方部材13の張り出し部13aにそれぞれ係止されて、蓋体2の開度がそれ以上大きくなることを防止している。張り出し部12a、13aは、蓋体2が開き側に倒れ込むことを防止するストッパーの役割を担っている。
図2に示すように、開閉機構30は、ロック装置31と、開動作補助装置6と、誤作動防止装置8と、規制装置9とを備えている。
図2、図4、図5に示すように、ロック装置31は、蓋体2の右側に設けられた右側ロック装置33と、蓋体2の左側に設けられた左側ロック装置34とを有する。右側ロック装置33は、前方側に配置された第1可動側係合部41と、後方側に配置された第2可動側係合部42と、第1可動側係合部41と第2可動側係合部42との間に設けられた変換部43と、操作部5とを有する。第1可動側係合部41及び第2可動側係合部42は、ロッド体であり、蓋体2の下部材21に前後方向に移動可能に保持されている。
図6に示すように、変換部43は、蓋体2の前後方向の中央部よりも後方側に配置されている。変換部43は、円板部43dと、円板部43dの中心に形成された回転中心43cと、円板部43dの下側に設けられた第1ピニオン43rと、円板部43dの上側に設けられた第2ピニオン43sとを有する。変換部43の回転中心43cは、円板部43dに形成された軸穴である。回転中心43cが蓋体2の下部材21に突設させた軸部21xに回動可能に嵌挿することで、変換部43は蓋体2に対して回転自在に支持されている(図2)。第2ピニオン43sの直径は、第1ピニオン43rの直径よりも大きい。第1ピニオン43r及び第2ピニオン43sは回転体であり、その周方向全体に第1ピニオンギヤ43a及び第2ピニオンギヤ43bが形成されている。第1ピニオンギヤ43a及び第2ピニオンギヤ43bの歯数は、互いに同じとする。一方の第1ピニオンギヤ43aは、本発明の第1回転接続部に相当し、他方の第2ピニオンギヤ43bは本発明の第2回転接続部に相当する。
図5、図6に示すように、第1可動側係合部41は、変換部43に接続される第1ラックギヤ41aを有する。第2可動側係合部42は、変換部43に接続される第2ラックギヤ42aを有する。第1ラックギヤ41a及び第2ラックギヤ42aは、いずれもラック状の歯列である。第1ラックギヤ41aは本発明の第1接続部に相当し、第2ラックギヤ42aは本発明の第2接続部に相当する。第1ラックギヤ41aは、第1ピニオンギヤ43aに噛合する歯列状をなす。第2ラックギヤ42aは、第2ピニオンギヤ43bに噛合する歯列状をなす。
図7に示すように、第1ラックギヤ41aが第1ピニオンギヤ43aに噛合している部分と、第2ラックギヤ42aが第2ピニオンギヤ43bに噛合している部分とは、変換部43の径方向で互いに反対側に位置している。図7において変換部43が時計方向に回転すると、第1可動側係合部41は前側に進出し、第2可動側係合部42は後側に進出する。図7において変換部43が反時計方向に回転すると、第1可動側係合部41は後側に後退し、第2可動側係合部41は前側に後退する。
図8に示すように、第2ピニオン43sの直径は、第1ピニオン43rの直径よりも大きい。変換部43の回転中心43cと第1ラックギヤ41aとの距離は、変換部43の回転中心43cと第2ラックギヤ42aとの距離よりも短い。このため、図9に示すように、変換部43が図9において反時計方向に回転すると、第1可動側係合部41の移動量L1よりも第2可動側係合部42の移動量L2が多くなる。
図5、図6に示すように、第1可動側係合部41の後端部にはピン41bが突出している。ピン41bの先端は、第2可動側係合部42の前端部に形成した凹部42bに挿入されている。ピン41bは、スプリング44が外嵌されている。スプリング44は、第1可動側係合部41と第2可動側係合部42とを前後方向外側に付勢している。
図4、図6に示すように、第1可動側係合部41の先端部41fは、前方部材12の右側に形成した第1固定側係合部14に進退可能に嵌合されている。第2可動側係合部42の先端部42fは、後方部材13の各右側に形成した第2固定側係合部15に進退可能に嵌合されている。
左側ロック装置34の構成も、右側ロック装置33と同様に、第1可動側係合部41と第2可動側係合部42と変換部43と、操作部5とを有する。右側ロック装置33及び左ロック装置34の変換部43において、第2ピニオンギヤ43bの直径が第1ピニオンギヤ43aの直径よりも大きいため、第2可動側係合部42の移動量は第1可動側係合部41の移動量よりも大きくなる。
第1可動側係合部41と第2可動側係合部42の先端部41f、42fは、前方部材12及び後方部材13の各左側に形成した第1固定側係合部14及び第2固定側係合部15に進退可能に嵌合されている。
図4、図10に示すように、右側ロック装置33の第1可動側係合部41及び第2可動側係合部42の先端部41f、42fが第1固定側係合部14及び第2固定側係合部15から離脱したときには、左側ロック装置34の第1可動側係合部41及び第2可動側係合部42の先端部41f、42fは蓋体2の揺動するときの回転中心となる。
左側ロック装置34の第1可動側係合部41及び第2可動側係合部42の先端部41f、42fが第1固定側係合部14及び第2固定側係合部15から離脱したときには、右側ロック装置33の第1可動側係合部41及び第2可動側係合部42の先端部41f、42fは蓋体2の揺動するときの回転中心となる。
図4、図5に示すように、右側ロック装置33及び左側ロック装置34は、いずれも操作部5を有する。右側ロック装置33及び左側ロック装置34の操作部5は、蓋体2の右側及び左側にそれぞれ設けられている。右側及び左側の操作部5は、それぞれ蓋体2の下部材21に固定された操作収容部51に進退可能に収容されている。図11に示すように、操作部5の左右方向内側の側面に突設させた脚部52は、スプリング53を外嵌した状態で、操作収容部51に形成した穴部51aに嵌入されている。これにより、操作部5は、スプリング53により外側に進出する方向に付勢されている。
また、図2、図5に示すように、右側及び左側の操作部5には三角形状のガイド穴5bが形成されており、操作収容部51には前後方向に延びる長穴51bが形成されている。右側ロック装置33及び左側ロック装置34の第1可動側係合部41には、それぞれ突起部41cが形成されている。各突起部41cは、ガイド穴5b及び長穴51bに挿入されている。操作部5を操作していないときには、突起部41cは、ガイド穴5b及び長穴51bの前方端部に配置されている。右側ロック装置33の操作部5を押しこむと、突起部41cは、ガイド穴5bのテーパ面5cにガイドされてガイド穴5bの左右方向外側に且つ後方側に相対移動される。突起部41cを設けた第1可動側係合部41は後側に後退する。これに伴い、変換部43が回転されて、第2可動側係合部42も、第1可動側係合部41と同期して前側に後退する。これにより、第1可動側係合部41及び第2可動側係合部42の先端部41f、42fが、ボックス本体1の係合穴14から離脱し、蓋体2の右側が開く。
図12、図13に示すように、開動作補助装置6は、蓋体2の開動作を補助する装置である。開動作補助装置6は、ボックス本体1の前方側のポケット部11aと外壁1jとの間の内部空間に設けられている。開動作補助装置6は、蓋体2の右側を開き蓋体2の右側を開位置に保持する右側装置61と、蓋体2の左側を開き蓋体2の左側を開位置に保持する左側装置62とを有する。蓋体2の右側が完全に開いたときの位置を第1開位置といい、蓋体2の左側が完全に開いたときの位置を第2開位置という。
右側装置61は、第1押圧保持部71と、第1ガイド部材72と、第1付勢部材73とを有する。第1押圧保持部71は、蓋体2の右側が開く方向に進出可能にボックス本体1の右側に支持されている。第1押圧保持部71は、上下方向に延びる長尺部71aと、長尺部71aの上端に形成した当接面71bと、長尺部71aの右側面に形成した保持面71cと、長尺部71aの下部に突出させた脚部71dと、長尺部71aの中央に形成した長穴71eとを有する。長尺部71aは、ボックス本体1の収容部11の右側周縁に形成した貫通穴11bに進退可能に挿入されている。長尺部71aの保持面71cは、右側が開いて略直立した蓋体2の裏面2dに近接させて配置され、且つ、蓋体2の裏面2dに沿った方向に延びている。
第1ガイド部材72は、L字形状の薄片であり、上下方向に延びるガイド部72aと、ガイド部72aの下部から左側に屈曲した固定部72bとを有する。固定部72bの先端は、ボックス本体1のポケット部11aの底壁右側で下方に突出する取付部11cにネジ72cを用いて固定されている。ガイド部72aの上側から突出する突片72eは、ボックス本体1の収容部11の右側周縁から下方に突出する取付部11dにネジ72fで固定されている。ガイド部72aには、上下方向に延びる凸部72gが突設されている。凸部72gは、第1押圧保持部71に形成された長穴71eに上下方向に移動可能に嵌合されている。凸部72gには、ネジ72jが嵌合されている。ネジ72jの頭部72hを、長穴71eの内部に形成した段部71mにスライド可能に係止することで、凸部72gは、長穴71eから抜け出ることを防止しつつ、長穴71eの中をスライド可能に嵌合されている。長穴71eの上端に凸部72gが位置した時には、第1押圧保持部71は最下位置に位置する。長穴71eの下端は、第1押圧保持部71の最上位置を規定する。
第1付勢部材73は、コイルスプリングである。第1付勢部材73は、第1押圧保持部71の脚部71dに外嵌されている。第1付勢部材73の上端は第1押圧保持部71の長尺部71aの下面に係止され、第1付勢部材73の下端は、第1ガイド部材72の固定部72bに係止されている。第1付勢部材73は、第1押圧保持部71を進出方向に付勢している。これにより、図14に示すように、操作部5により蓋体2の右側の閉位置でのロックが解除されて蓋体2が右側から開くことが可能となったときには、第1押圧保持部71は、その当接面71bで蓋体2の右側を押し上げて蓋体2の右側を仮オープン位置まで押し上げる。
また、第1押圧保持部71は、蓋体2の左側が開いたとき、蓋体2の右側に係止して蓋体2を第2開位置に保持する。蓋体2の下部材21の後方右側周縁には、断面三角形状に突出する第1係止部25が突出している。図15に示す蓋体2の開き方向とは逆に蓋体2の左側が第2開位置まで開いた時には、第1押圧保持部71は上昇して、第1係止部25のテーパ面に係止される。これにより、蓋体2は第2開位置で保持される。蓋体2に外力が加わって閉位置に戻ろうとしても第1押圧保持部71にロックされて、倒れることはない。
左側装置62は、第2押圧保持部74と、第2ガイド部75と、第2付勢部材76とを有する。第2押圧保持部74は、蓋体2の左側が開く方向に進出可能にボックス本体1の左側に支持されている。第2押圧保持部74は、第1押圧保持部71と同様に、長尺部74aと、長尺部74aの上端に形成した当接面74bと、長尺部74aの左側面に形成した保持面74cと、長尺部74aの下部に突出させた脚部74dと、長尺部74aの中央に形成した長穴74eとを有する。長尺部74aは、ボックス本体1の収容部11の左側周縁に形成した貫通穴11bに進退可能に挿入されている。
第2ガイド部材75は、第1ガイド部材72と同様に、上下方向に延びる凸部75gを有するガイド部75aと、固定部75bとを有する。固定部75bの先端は、ボックス本体1のポケット部11aの底壁左側で下方に突出する取付部11eにネジ75dを用いて固定されている。ガイド部75aの上側から左方向に突出する突片75eは、ボックス本体1の収容部11の左側周縁から下方に突出する取付部11fにネジ75fで固定されている。ガイド部75aの凸部75gは、第2押圧保持部74に形成された長穴74eに上下方向に移動可能に嵌合されている。凸部75gは、ネジ75jにより長穴74eに対して抜け止めされている。
第2付勢部材76は、コイルスプリングである。第2付勢部材76は、第2押圧保持部74の脚部74dに外嵌されている。第2付勢部材76の上端は第2押圧保持部74の長尺部74aの下面に係止し、第2付勢部材76の下端は、第2ガイド部材75の固定部75bに係止されている。第2付勢部材76は、第2押圧保持部74を進出方向に付勢している。操作部5により蓋体2の左側の閉位置でのロックが解除されて蓋体2が左側から開くことが可能となったときには、第2押圧保持部74は、蓋体2の左側を押し上げて蓋体2の左側を仮オープン位置まで開ける。図15に示すように、操作部5により蓋体2の右側の閉位置でのロックが解除されて蓋体2の右側が開いたときには、第2押圧保持部74は、蓋体2の左側の第2係止部26のテーパ面に係止して蓋体2を第2開位置に保持する。
また、図2、図4、図5に示すように、開閉機構30は、右側ロック装置33及び左側ロック装置34の双方が同時に作動することを防止する誤作動防止装置8を備えている。誤作動防止装置8は、介在部材81と、位置調整部材82とを有する。介在部材81は、左右方向に延びる長尺板状体であり、その左右方向両側には、ガイド穴81a、81bが形成されている。図16に示すように、ガイド穴81a、81bは、それぞれ左右方向外側に形成された後方部81cと、後方部81cから左右方向内側に向かってテーパ状に延びるテーパ部81dとを有している。左右両側のガイド穴81a、81bには、右側ロック装置33及び左側ロック装置34の第2可動側係合部42に設けた突部42dが嵌合されている。介在部材81の中央部には、ガイド面81dが形成されている。ガイド面81dは、左右方向中央に向けて後方側に傾斜するテーパ状をなす。位置調整部材82は、蓋体2の左右中央に配置されている。位置調整部材82は、後部に形成した当接面82aと、前部に突設させた脚部82bとを有する。当接面82aは、介在部材81のガイド面81dに移動可能に当接している。脚部82bはスプリング83を外嵌した状態で、蓋体2の下部材21に形成した保持壁21fの穴に挿入されている。スプリング83は、保持壁21fと位置調整部材82との間を離間するように位置調整部材82を後方側に付勢している。このため、位置調整部材82は、その当接面82aで介在部材81を後方側に押圧している。
図16(a)、図4に示すように、右側ロック装置33及び左側ロック装置34の双方において、第1可動側係合部41及び第2可動側係合部42が第1固定側係合部14及び第2固定側係合部15に係合されて右側ロック装置33及び左側ロック装置34がロック状態であるときには、介在部材81の左右両側のガイド穴81a、81bに嵌合されている突部42dは、後方部81cとテーパ部81dとの中間位置に位置している。
図16(b)、図4に示すように、右側ロック装置33の第1可動側係合部41及び第2可動側係合部42を第1固定側係合部14及び第2固定側係合部15から離脱させて右側ロック装置33のロック状態を解除した時には、位置調整部材82の押圧力に抗して、右側ロック装置33の第2可動側係合部42の突部42dがガイド穴81aのテーパ部81dを前方側に移動され、介在部材81を右側に移動させる。左側ロック装置34の第2可動側係合部42の突部42dはガイド穴81bの後方部81cを左右方向外側に移動される。左側ロック装置34の突部42dは、後方部81cにおいて前後方向の移動が規制される。これにより、左側ロック装置34の第1可動側係合部41及び第2可動側係合部42の移動がロックされ、誤ってロック状態が解除されることが防止される。
一方、左側ロック装置34の第1可動側係合部41及び第2可動側係合部42を第1固定側係合部14及び第2固定側係合部15から離脱させて左側ロック装置34のロック状態を解除した時には、右側ロック装置33のロック状態を解除したときと逆方向に介在部材81が移動されて、右側ロック装置33の突部42dは、後方部81cにおいて前後方向の移動が規制される。これにより、右側ロック装置33のの第1可動側係合部41及び第2可動側係合部42の移動がロックされ、誤ってロック状態が解除されることが防止される。
ここで、蓋体2が開いているときに操作部5の押し込み力を解除したときには、蓋体2が開いている方の右側ロック装置33又は左側ロック装置34において、第1可動側係合部41及び第2可動側係合部42が、蓋体2の前後方向外側に進出してしまう。この状態で蓋体2を閉めると、右側ロック装置33又は左側ロック装置34を係合穴14に挿入することができない。
そこで、図17、図18に示すように、本実施形態においては、ロック装置31は、蓋体2が開いている側に配置した右側ロック装置33又は左側ロック装置34が蓋体2の前後方向に進出することを規制する規制装置9を設けている。右側ロック装置33の進出を規制する規制装置9は、左側ロック装置34の進出を規制する規制装置9と同様である。そこで、右側ロック装置33の進出を規制する規制装置9を説明する。
右側ロック装置33の進出を規制する規制装置9は、蓋体2の下部材21に揺動自在に支持されている規制部材91と、スプリング92とを有する。規制部材91は、回動軸91aと、回動軸91aの径方向の一端側に延びる跳ね板部91bと、回動軸91aの径方向の他端側に延びる突出部91cとを有する。回動軸91aは、スプリング92が外嵌されている。回動軸91aの軸方向の両端は、蓋体2の下部材21から突出する軸受け部21gに回動自在に支持されている。図18に示すように、跳ね板部91bは、右側ロック装置33の第2可動側係合部42に突出する腕部42eの進路に配置されている。突出部91cは、蓋体2の後方側の凹部21hに突出していて、ボックス本体1の後方部材13に当接可能に配置されている。
図4、図18に示すように、スプリング92の一端は、蓋体2の下部材21に係止され、スプリング92の他端は、突出部91cに係止されている。スプリング92は、突出部91cが下側に揺動するように規制部材91を付勢している。蓋体2が閉位置にあるときには、突出部91cは、後方部材13に当たり、上側に揺動される。跳ね板部91bは、下側に揺動されて、右側ロック装置33の第2可動側係合部42の進出を許し、第2可動側係合部42は第2固定側係合部15に係合される。これにより、蓋体2は閉位置に規制される。
操作部5により右側ロック装置33の第2可動側係合部42の第2固定側係合部15への係合が解除されて第2可動側係合部42が後退されたときには、第2可動側係合部42の腕部42eは跳ね板部91bよりも前側に移動される。蓋体2の右側が開いた時には、突出部91cは、ボックス本体1に固定されている後方部材13から離れる。図18の一点鎖線に示すように、突出部91cはスプリング92により下側に、跳ね板部91bは上側に跳ね上げられる。操作部5の押し込み力を解除すると、第2可動側係合部42は進出しようとするが、跳ね板部91bは、スプリング92により上側に跳ね上げられていて、第2可動側係合部42の腕部42eの進出を妨げる。蓋体2の右側が開いている時には、右側ロック装置33の第2可動側係合部42が蓋体2から進出することが防止される。第1可動側係合部41は、突出部91cが下側に揺動されると、跳ね板部91bは上側に跳ね上げられて、右側ロック装置33の第2可動側係合部42の腕部42eの進出を規制している。第2可動側係合部42の進出が規制されると、第1可動側係合部41も進出が規制される。
蓋体2の右側を閉止するときには、第1可動側係合部41及び第2可動側係合部42が後退した状態で蓋体2はボックス本体1を被覆する。突出部91cは後方部材13に押し上げられ、跳ね板部91bは下降する。これにより、第2可動側係合部42の進路から跳ね板部91bが退去され、第2可動側係合部42が進出可能となる。第2可動側係合部42は係合部14に係合されて、閉位置でロック状態となる。
本実施形態においては、蓋体2の右側の操作部5を押し込むと、右側ロック装置33の第1可動側係合部41及び第2可動側係合部42が第1固定側係合部14及び第2固定側係合部15から離脱して、蓋体2の閉位置でのロック状態が解除される。蓋体2の右側の閉位置でのロック状態が解除されたときに、図14に示すように、第1付勢部材73の付勢力により右側の第1押圧保持部71が上昇して蓋体2の右側を仮オープン位置まで押し上げる。蓋体2は質量モーメントの関係で完全に開いた第1開位置にまで至らない場合もあるが、第1付勢部材73の付勢力は残っている。残っている第1付勢部材73の付勢力は、操作員の開操作に要する負荷を軽減する。よって、仮オープン位置から第1開位置まで開く操作を軽減することができる。
図15に示すように、第1開位置まで蓋体2を開くと、左側の第2押圧保持部74が上昇して、第2押圧保持部74の当接面74bが蓋体2の裏面2dに突出する左側の第2係止部26に係止される。これにより、蓋体2は、第1開位置に保持される。
左側ロック装置34の第1可動側係合部41及び第2可動側係合部42が第1固定側係合部14及び第2固定側係合部15に嵌合しているとき、第1可動側係合部41及び第2可動側係合部42の先端部41f、42fは、蓋体2の揺動するときの回転軸となる。蓋体2は、鉛直方向に近い方向まで開いて第1開位置に位置される。蓋体2が第1開位置に位置すると、蓋体2の質量の重心は、この回転軸のほぼ上方に位置するため、蓋体2の回転モーメントは小さくなる。蓋体2の第1開位置の状態で略鉛直方向に立った状態で、蓋体2の裏面2dが向く内側は第2押圧保持部材74で保持される。
また、図1に示すように、蓋体2が第1開位置にあるときには、蓋体2の上部材22の左側の側壁22bは、ボックス本体1と前方部材12の左側の張り出し部12a及び後方部材13の左側の張り出し部13aの間に形成される隙間16に入りこんで、張り出し部12a、13aの下面に係止される。このため、蓋体2は、左右方向外側に倒れ込むことが防止される。このように、蓋体2が第1開位置にあるとき、第2押圧保持部74の押し上げ力と、側壁22bの左側の張り出し部12a、13aへの係止とにより、蓋体2の内側及び外側への倒れ込みが防止される。
蓋体2を閉止するときに、蓋体2を押し下げる。左側の第2押圧保持部74は蓋体2により押し下げられる。次に、蓋体2は右側の第1押圧保持部71を押し下げる。右側ロック装置33の第1可動側係合部41及び第2可動側係合部42がボックス本体1の右側の第1固定側係合部14及び第2固定側係合部15に係合して、蓋体2の右側は閉位置に規制される。
蓋体2の左側を開けるときには、左側の操作部5を押し込み、左側ロック装置34の第1可動側係合部41及び第2可動側係合部42を第1固定側係合部14及び第2固定側係合部15から離脱させて蓋体2の閉位置でのロック状態を解除する。すると、左側の第2押圧保持部74が上昇して蓋体2の左側を押し上げる。蓋体2の左側を第2開位置まで開けると、右側の第1押圧保持部71が上昇して、第1押圧保持部71が蓋体2の裏面2dに突出する右側の第1係止部25に係止される。また、蓋体2の右側の側壁22bが前方部材12及び後方部材13の右側の張り出し部12a、13aに係止される。このように、第1押圧保持部71の押し上げ力と、側壁22bの右側の張り出し部12a、13aへの係止とにより、蓋体2が第2開位置に保持される。
本実施形態においては、蓋体2の右側の操作部5を押し込むと、右側ロック装置33の第1可動側係合部41が後側に移動される。第1可動側係合部41の後側への移動により、変換部43が回転されて、第2可動側係合部42が移動される。ここで、図8に示すように、第2ピニオンギヤ43bの直径は、第1ピニオンギヤ43aの直径よりも大きい。変換部43の回転中心43cと第2ラックギヤ42aとの距離は、変換部43の回転中心43cと第1ラックギヤ41aとの距離よりも長い。このため、図9に示すように、変換部43が回転すると、第1可動側係合部41の移動量よりも第2可動側係合部42の移動量が大きくなる。
このように、変換部43が、第2可動側係合部42の移動量を第1可動側係合部41の移動量よりも大きくなるように、第1可動側係合部41および第2可動側係合部42の移動量を調整している。このため、第1可動側係合部41が第1固定側係合部14から離脱するときよりも先に、第2可動側係合部42を第2固定側係合部15から離脱させることができる。従って、蓋体2の閉位置でのロック状態を円滑に解除することができる。
蓋体2を右側が開いた状態から閉止するときに、蓋体2の右側を押し下げる。規制部材91の突出部91cがボックス本体1の後方部材13に当たって押し上げられる一方、跳ね板部91bが下降して、第2可動側係合部42の後方側への進出を許す。これに伴い、変換部43の回転により第1可動側係合部41が移動される。このとき、変換部43において第2可動側係合部42の移動量L2が第1可動側係合部41の移動量L1よりも大きくされている。ゆえに、蓋体を閉位置にするときには、第1可動側係合部41が第1固定側係合部14に係合させるときよりも先に、第2可動側係合部42を第2固定側係合部15に係合させることができる。
以上のように、第2可動側係合部42の移動距離の誤差量が大きくなる傾向にあるにもかかわらず、第2可動側係合部42の移動量L2を大きくすることで、蓋体閉時には確実にロックさせ、蓋体2を開けるために操作部5を操作したときには確実にロックを解除することができる。
従って、本実施形態のコンソールボックス10は、蓋体2のロック性能に優れている。
本実施形態においては、変換部43が後方側に配置されていて前側の第1可動側係合部41の長さが、後側の第2可動側係合部42の長さよりも長い。これとは逆に、変換部43が前方側に配置されていて、前側の第1可動側係合部41の長さが、後側の第2可動側係合部42の長さよりも短い場合にも、変換部43により、第2可動側係合部42の移動量を第1可動側係合部41の移動量よりも大きくなるように、第1可動側係合部41および第2可動側係合部42の移動量を調整することで、蓋体2のロック及び解除を円滑に行うことができる。
また、操作部5は、第1可動側係合部41に設けられていて、変換部43とは別個の位置に配置されている。操作部5と変換部43を別の位置に配置することで、蓋体2の厚みを薄くできる。
(第2実施形態)
第2実施形態のコンソールボックスは、図19に示すように、変換部43の円板部43dの上側に1つのピニオン43tを有する。ピニオン43tの左右方向外側の半円部分は、ピニオン43tの左右方向内側の半円部分よりも半径が大きい。半径が大きい半円部分は第2ピニオンギヤ43bであり、半径が小さい半円部分は第1ピニオンギヤ43aである。第2ピニオンギヤ43bは、第2可動側係合部42のラック状の第2ラックギヤ42aと噛合し、第1ピニオンギヤ43aは、第1可動側係合部41の第1ラックギヤ41aと噛合している。第1ピニオンギヤ43aと第2ピニオンギヤ43bは、互いに単位長さ当たりの歯数は同じである。変換部43の回転中心43cと第2ラックギヤ42aとの間の距離は、回転中心43cと第1ラックギヤ41aとの距離よりも大きい。このため、第2可動側係合部42の移動量は第1可動側係合部41の移動量よりも大きくなる。
よって、第1可動側係合部41が第1固定側係合部14から離脱するときよりも先に、第2可動側係合部42を第2固定側係合部15から離脱させることができる。また、蓋体2を閉位置にするときには、第1可動側係合部41が第1固定側係合部14から係合するときよりも先に、第2可動側係合部42を第2固定側係合部15に係合させることができる。このため、蓋体閉時には確実にロックさせ、蓋体2を開けるために操作部を操作したときには確実にロックを解除することができる。
本実施形態では、ピニオン43tの第2ピニオンギヤ43bを形成してある半円部分は、第1ピニオンギヤ43aを形成してある半円部分よりも大きくしている。しかし、第2ピニオンギヤ43bの単位長さ当たりの歯数を第1ピニオンギヤ43aの単位長さ当たりの歯数よりも少なくすることで、第2可動側係合部42の移動量を第1可動側係合部41の移動量よりも大きくしてもよい。
(第3の実施形態)
第3の実施形態のコンソールボックスは、図20に示すように、変換部43が、リンク機構で構成されている。変換部43は、蓋体2に回転自在に支持されている。変換部43は、円板部43dと、円板部43dの回転の中心となる回転中心43cと、円板部43dの左右方向内側に延びる第1長尺部43eと、円板部43dの左右方向外側に延びる第2長尺部43fと、第1長尺部43eの先端に設けた第1長孔43gと、第2長尺部43fの先端に設けた第2長孔43hとを有する。第2長尺部43fの長さは第1長尺部43eの長さよりも長い。第1長孔43gには、第1可動側係合部41の後端に形成した第1接続突起部41gが移動可能に嵌合されている。第2長孔43hには、第2可動側係合部42の前端に形成した第2接続突起部42gが移動可能に嵌合されている。第1長孔43gは本発明の第1回転接続部に相当し、第2長孔43fは本発明の第2回転接続部に相当し、第1接続突起部41gは本発明の第1接続部に相当し、第2接続突起部42gは本発明の第2接続部に相当する。
円板部43dの下面にはガイドピン43iが突出している。ガイドピン43iは、蓋体2に形成され回転中心43cを中心とする円弧形状の円弧状溝2pを移動可能に嵌合されている。これにより、変換部43は蓋体2に対してがたつくことなく安定に回転することができる。
図20に示すように、第1可動側係合部41及び第2可動側係合部42が第1固定側係合部14及び第2固定側係合部15に係合しているときには、第1接続突起部41g及び第2接続突起部42gは、いずれも第1長孔43g及び第2長孔43hの径方向内側に配置されている。このときの第1長尺部43e及び第2長尺部43fは、第1可動側係合部41及び第2可動側係合部42の移動方向である前後方向に対して垂直な左右方向に延びている。
図21に示すように、操作部5の操作により第1可動側係合部41が後側に移動されたときには、第1接続突起部41gが後側に移動して、変換部43を図21において反時計方向に回転させる。これにより、第2接続突起部42gが前側に移動されて、第2可動側係合部42が前側に移動される。第1可動側係合部41及び第2可動側係合部42は、蓋体2に形成されたガイド部2qにガイドされて、前後方向にのみ移動可能である。このとき、第1長尺部43e及び第2長尺部43fは、第1可動側係合部41及び第2可動側係合部42の移動方向である前後方向に対して傾斜して、第1接続突起部41g及び第2接続突起部42gを互いに近づけるように働きかける。第1接続突起部41g及び第2接続突起部42gは、第1長尺部43e及び第2長尺部43fの中を左右方向内側に相対移動される。
本実施形態によれば、変換部43がリンク機構を採用している。変換部43の第2長尺部43fは第1長尺部43eよりも長く、第2長尺部43fの先端に形成した第2長孔43hは、第1長尺部43eの先端に形成した第1長孔43gよりも回転中心43cから離れた位置にある。このため、第2接続突起部42gと回転中心43cとの距離は、第1接続突起部41gと回転中心43cとの距離よりも長い。ゆえに、変換部43を回転させたときに、第2可動側係合部42の移動量L2を、第1可動側係合部41の移動量L1よりも大きくすることができる。したがって、第1可動側係合部が第1固定側係合部から離脱するときよりも先に、第2可動側係合部を第2固定側係合部から離脱させることができ、また、第1可動側係合部が第1固定側係合部に係合させるよりも先に、第2可動側係合部を第2固定側係合部に係合させることができる。
また、変換部43が回転すると、第1接続突起部41g及び第2接続突起部42gが第1長尺部43g及び第2長尺部43hの中を移動する。これにより、第1可動側係合部41及び第2可動側係合部42を前後方向に互いに平行に移動させることができる。ゆえに、第1可動側係合部41及び第2可動側係合部42の先端部41f、42fが第1固定側係合部14及び第2固定側係合部15にがたつくことなく円滑に係脱することができる。
右側ロック装置33及び左側ロック装置34の変換部43は、第1長尺部43eが第2長尺部43fよりも小さいことで、第2可動側係合部42の移動量を第1可動側係合部41の移動量よりも大きくなるように、第1可動側係合部41および第2可動側係合部42の移動量を調整する。
特に、本実施形態では、先端部41f、42fは蓋体2の揺動する中心軸をなしている。このため、先端部41f、42fは、いずれも第1固定側係合部14及び第2固定側係合部15に対して殆ど遊び代のない状態で嵌合されている。このため、先端部41f、42fの移動方向がわずかでも揺動すると、第1固定側係合部14及び第2固定側係合部15に円滑に係合されない。しかし、本実施形態では、第1可動側係合部41及び第2可動側係合部42は前後方向にのみ移動するため、その先端部41f、42fは第1固定側係合部14及び第2固定側係合部15に円滑に係脱することができる。
(第4の実施形態)
第4の実施形態は、図22に示すように、操作部5が蓋体2の後方側に配置されている。第1可動側係合部41は蓋体2の後側に配置され、第2可動側係合部42は蓋体2の前側に配置されている。第1固定側係合部14はボックス本体1の収容部11の後側の周縁に固定した後方部材13に設けられている。第2固定側係合部15はボックス本体1の収容部11の前側の周縁に固定した前方部材12に設けられている。操作部5は、第1可動側係合部42に設けられている。操作部5と後側の第1固定側係合部14との間の距離は、操作部5と前側の第2固定側係合部15との間の距離よりも近い。第1可動側係合部41及び第2可動側係合部42は、第1ラックギヤ41a(第1接続部)及び第2ラックギヤ42aを有する。変換部43は、第1ピニオンギヤ43aの直径が第2ピニオンギヤ43bの直径よりも大きい点を除いて、第1実施形態の変換部43と同様である。
右側ロック装置33及び左側ロック装置の変換部43において、第2ピニオンギヤ43bの直径は、第1ピニオンギヤ43aの直径よりも大きい。変換部43の回転中心43cと第2ラックギヤ42aとの距離は、変換部43の回転中心43cと第1ラックギヤ41aとの距離よりも大きい。このため、変換部43が回転すると、第2可動側係合部42の移動量は、第1可動側係合部41の移動量よりも多くなる。第2可動側係合部42が第1可動側係合部41よりも速く移動できる。第1可動側係合部41が第1固定側係合部14から離脱・係合するよりも先んじて、第2可動側係合部42が第2固定側係合部15から離脱・係合することができる。本実施形態によれば、ロック性能が優れている。
第1〜第3の実施形態においては、第1可動側係合部41及び第2可動側係合部42の先端部41f、42fが、第1固定側係合部14及び第2固定側係合部15に係合することで、先端部41f、42fが蓋体2の回転軸となっている。しかし、第1可動側係合部41及び第2可動側係合部42がロック機能のみをもち、蓋体2の回転軸が別個に設けられているコンソールボックスについても、本発明を適用できる。
また、第1〜第4の実施形態においては、第1可動側係合部41及び第2可動側係合部42のロッド状の先端部41f、42fが、凹状の第1固定側係合部14及び第2固定側係合部15に係合することで、蓋体が閉位置にロックされる。しかし、第1可動側係合部41及び第2可動側係合部42の先端部41f、42fが凹部であり、この凹部に、ロッド状の第1固定側係合部14及び第2固定側係合部15が係合することで、蓋体2を閉位置にロックすることもできる。
第1〜第4の実施形態においては、操作部5は、第1可動側係合部41に設けられているが、操作部5は、変換部43又は第2可動側係合部42に設けても良い。
また、第1〜第3の実施形態においては、第1可動側係合部41、第2可動側係合部42及び変換部43が蓋体2に設けられ、第1固定側係合部14及び第2固定側係合部15がボックス本体1に設けられているが、第1可動側係合部41、第2可動側係合部42及び変換部43がボックス本体1に設けられ、第1固定側係合部14及び第2固定側係合部15が蓋体2に設けられていてもよい。
(第5の実施形態)
第5の実施形態のコンソールボックス10(両開き収納装置)においては、図23に示すように、開動作補助装置6が、揺動体77を備えている。揺動体77は、ボックス本体1の収容部11の開口周縁の右側から左側にわたって延設されている。
図24に示すように、揺動体77は、蓋体2の右側又は左側を開位置に向けて押圧するように揺動可能とされている。揺動体77の右側には第1押圧保持部71が設けられ、揺動体77の左側には第2押圧保持部74が設けられている。第1押圧保持部71及び第2押圧保持部74の下部には、脚部71d、74dが突出している。ボックス本体1の収容部11の前壁とボックス本体1の外壁1jとの間にはガイド部材78が配置されている。ガイド部材78の左右両端は、ボックス本体1の収容部11の開口周縁の右端部及び左端部にネジ78aで固定されている。
各脚部71d、74dは、ガイド部材78に形成された貫通穴78c、78dに挿入されている。貫通穴78c、78dには、挿入された脚部71d、74dとの間に若干の隙間を有して脚部71d、74dが貫通穴78c、78dの中で揺動自在である。これにより、揺動体77は、ボックス本体1に対して揺動可能である。
右側の貫通穴78c周縁と第1押圧保持部71の脚部71dの基端周縁との間には第1付勢部材73が設けられていて、第1押圧保持部71は、第1付勢部材73により進出方向に付勢されている。また、左側の貫通穴78d周縁と第2押圧保持部74の脚部74dの基端周縁との間には第2付勢部材76が設けられていて、第2押圧保持部74は、第2付勢部材76により進出方向に付勢されている。揺動体77の左右両端の下部には、突出片77aが設けられている。揺動体77が進出したとき、突出片77aが、ボックス本体1の前側の貫通穴11g周縁に係止されて、揺動体77の最上位置を規定する。
図25に示すように、蓋体2の右側が開くときには、第1押圧保持部71が先に進出して蓋体2の右側を押し上げる。図26に示すように、蓋体2の右側の開度が大きくなり、蓋体2の右側が第1開位置まで開いたときに、第2押圧保持部74は進出して蓋体2の左側に係止される。この場合、先に第1押圧保持部71が進出し、後で第2押圧保持部74が進出し、第2押圧保持部74は蓋体2の左側の第2係止部26に係止される。第1押圧保持部71と第2押圧保持部74とで進出するタイミングが相違する。また、第1押圧保持部71と第2押圧保持部74とで進出量が相違する場合もある。
本実施形態においては、揺動体77が揺動することで、第1押圧保持部71と第2押圧保持部74の進出タイミングと進出量に差をだすことができる。第1押圧保持部71と第2押圧保持部74の進出タイミングや必要に応じて進出量をずらし、また必要に応じて進出量に差をだすことを許容することで蓋体2を円滑に開くことができ、また開いた蓋体2を第1開位置又は第2開位置に安定に保持できる。
第1、第5の実施形態では、開動作補助装置6がボックス本体1か収容部11の前方側に配置されている。この場合、乗員の手元に近い蓋体2の前側を円滑に開くことができ、操作性がよい。また、収容部11の後方側に開動作補助装置6を配置してもよい。この場合、開動作補助装置6の第1押圧保持部71及び第2押圧保持部74が前席に座った乗員から見えにくく、コンソールボックス10の見栄えがよくなる。
第1、第5の実施形態では、第1押圧保持部71及び第2押圧保持部74がボックス本体1から突出しているが、これらを低い位置に配置してボックス本体1の収容部11周縁よりも下方に位置させることも可能である。この場合、蓋体2における第1押圧保持部71及び第2押圧保持部74に当接する部分を下側に突出させて、蓋体2の閉止時に蓋体2が第1押圧保持部71及び第2押圧保持部74に当接させるようにすればよい。第1押圧保持部71及び第2押圧保持部74をボックス本体の収容部11周縁よりも下方に位置させることで、蓋体2が開いた時に開動作補助装置6の第1押圧保持部71及び第2押圧保持部74が凸状に見えず、見栄えがよくなる。
第1〜第5の実施形態においては、ボックス本体1に固定した前方部材12及び後方部材13の張り出し部12a、13aがストッパーとなり、これらに、蓋体2の上部材22の側壁22bが係止することで、蓋体2の開き側への倒れ込みが防止されている。しかし、蓋体2の開き側への倒れ込みが防止できれば、他の構成でもよい。
第1〜第5の実施形態では、ボックス本体1と蓋体2との間にリンク構造を持たない構成であるが、本発明の開動作補助装置6は、ボックス本体1と蓋体2との間にリンク構造をもつコンソールボックス10にも適用できる。
第1〜第5の実施形態の開動作補助装置6は、車両用のコンソールボックス10に用いられているが、その他の両開き収納装置にも適用できる。
第1〜第5の実施形態のコンソールボックス10は、車両の前部座席の左右方向中央に配設するコンソールボックスであるが、後部座席中央に配設されるリアコンソールボックスにも適用できる。
(1)第1〜第3の実施形態によれば、本発明のコンソールボックス10は、収容部11を持つ箱状をなすボックス本体1と、ボックス本体1に対して変位可能であり、収容部11を閉じる閉位置に配置され得る蓋体2と、蓋体2の第1方向(前後方向)の一端側及び他端側を閉位置にロックするロック装置31と、を備え、ロック装置31は、ボックス本体1の一端側及び蓋体2の一端側のいずれか一方に設けられている第1固定側係合部14と、ボックス本体1の一端側及び蓋体2の一端側の他方に設けられ第1固定側係合部14に係脱可能に移動可能な第1可動側係合部41と、ボックス本体1の他端側及び蓋体2の他端側のいずれか一方に設けられている第2固定側係合部15と、ボックス本体1の他端側及び蓋体2の他端側の他方に設けられ第2固定側係合部15に係脱可能に移動可能な第2可動側係合部42と、第1可動側係合部41と第2可動側係合部42との間に配置され第1可動側係合部41及び第2可動側係合部42を同期して移動させる変換部43と、第1可動側係合部41、第2可動側係合部42、及び変換部43のうちのいずれかに設けられた操作部5と、を備え、操作部5は、第1固定側係合部14及び第2固定側係合部15のうち第1固定側係合部14に近い位置に配置されており、変換部43は、第2可動側係合部42の移動量が第1可動側係合部41の移動量よりも大きくなるように、第1可動側係合部41および第2可動側係合部42の移動量を調整する。
上記構成によれば、変換部43が、第2可動側係合部42の移動量を第1可動側係合部41の移動量よりも大きくなるように、第1可動側係合部41および第2可動側係合部42の移動量を調整する。蓋体2を閉位置にロックするときには、第1可動側係合部41が第1固定側係合部14に係合するときよりも先に、第2可動側係合部42を第2固定側係合部15に係合させることができる。また、蓋体2の閉位置でのロックを解除するときには、第1可動側係合部41が第1固定側係合部14から離脱するときよりも先に、第2可動側係合部42を第2固定側係合部15から離脱させることができる。
このため、第2可動側係合部42の移動距離の誤差量が第1可動側係合部41の移動距離の誤差量よりも大きくなる傾向にあるにもかかわらず、第2可動側係合部42の移動量を第1可動側係合部41の移動量よりも大きくすることで、蓋体閉時には第2可動側係合部42が正規位置まで戻らずに第2可動側係合部42が第2固定側係合部15に係合されないことが防止され、第1可動側係合部41及び第2可動側係合部42の双方を第1固定側係合部14及び第2固定側係合部15に係合させることができ、蓋体2の一端側及び他端側を閉位置に確実にロックさせることができる。
また、蓋体2の閉位置でのロックを解除するときには、第2可動側係合部42を第1可動側係合部41よりも素早く後退させる。このため、第1可動側係合部41が第1固定側係合部14から離脱したときに、第2可動側係合部42が第2固定側係合部15に係合された状態に留まることを防止できる。ゆえに、蓋体2を開けるために操作部5を操作したときには蓋体2の一端側及び他端側の双方のロックを確実に解除することができる。
したがって、本発明によれば、蓋体2のロック性能に優れたコンソールボックス10を提供することができる。
(2)第1〜第3の実施形態によれば、変換部43は、第1可動側係合部41及び第2可動側係合部42が設けられているボックス本体1又は蓋体2に対して回動可能に支持された回転体(第1ピニオン43r、第2ピニオン43s、ピニオン43t、第1長尺部43e、第2長尺部43f)を備え、第1可動側係合部41は、変換部43に接続される第1接続部(第1ラックギヤ41a、第1接続突起部41g)を備え、第2可動側係合部42は、変換部43に接続される第2接続部(第2ラックギヤ42a、第2接続突起部42g)を備え、回転体は、回転中心43cと、第1可動側係合部41に直接または間接的に接続される第1回転接続部(第1ピニオンギヤ43a、第1長孔43g)と、第2可動側係合部42に直接または間接的に接続される第2回転接続部(第2ピニオンギヤ43b、第2長孔43h)と、を備え、回転体の回転中心43cと第2接続部との距離は、回転中心43cと第1接続部との距離よりも長い。
この場合には、第2可動側係合部42の移動量が第1可動側係合部41の移動量よりも大きくなるように、第1可動側係合部41および第2可動側係合部42の移動量を調整することができる。
(3)第1〜第2の実施形態において、回転体はピニオン43r、43s、43tであり、第1接続部(第1ラックギヤ41a)および第2接続部(第2ラックギヤ42a)はそれぞれラック状をなし、第1回転接続部(第1ピニオンギヤ43a)は第1接続部に噛合する歯列状をなし、第2回転接続部(第2ピニオンギヤ43b)は第2接続部に噛合する歯列状をなす。
この場合には、簡素な構成で、第2可動側係合部42の移動量を第1可動側係合部41の移動量よりも大きくなるように、第1可動側係合部41および第2可動側係合部42の移動量を調整することができる。
(4)第1〜第3の実施形態において、第1可動側係合部41の移動方向と第2可動側係合部42の移動方向とは互いに平行である。この場合には、第1可動側係合部41及び第2可動側係合部42が、第1固定側係合部14及び第2固定側係合部15に対して殆ど遊び代のない状態で嵌合されていても、円滑に係脱することができる。
(5)第1〜第3の実施形態において、第1可動側係合部41、第2可動側係合部42、変換部43、及び操作部5は、蓋体2に設けられており、第1固定側係合部14及び第2固定側係合部15は、ボックス本体1に設けられている。この場合には、操作部5による蓋体2のロック解除操作に連続して蓋体2を持ち上げる操作をすることができ、操作性がよい。
(6)第1〜第3の実施形態において、操作部5は、第1可動側係合部41に設けられている。この場合には、操作部5を、第1固定側係合部14及び第2固定側係合部15のうち第1固定側係合部14に近い位置に配置しやすくなる。
(7)第1〜第3の実施形態において、蓋体2は、収容部11の第2方向(左右方向)の一端側及び他端側から開閉可能であり、蓋体2の一端側を閉位置にロックする第1ロック装置と、蓋体2の他端側を閉位置にロックする第2ロック装置とを備え、第1ロック装置及び前記第2ロック装置は、それぞれ前記ロック装置(右側ロック装置33、左側ロック装置34)を備えている。この場合には、一端側から蓋体2を開閉するとき及び他端側から蓋体2を開閉するときのいずれにおいても、変換部43によって、第2可動側係合部42の移動量を第1可動側係合部41の移動量よりも大きくなるように、第1可動側係合部41および第2可動側係合部42の移動量を調整することができ、円滑に蓋体2を開閉することができる。
ここで、両開き収納装置において、蓋体を開けたときに、蓋体が誤って閉止することがある。この誤作動を防止するために、特開2013−220710号公報には、蓋体をチェックアームで開位置に保持する構成が開示されている。また、特許第2789223号には、蓋体とボックス本体との間にリンク部材を設けて、付勢部材によりリンク部材を蓋体が開く方向に付勢することが開示されている。実開平04−052946号公報には、開位置にある蓋体をロッドで支持することが開示されている。
しかしながら、従来の両開き収納装置の多くは、蓋体を保持するため機構が複雑で、部品点数が多く、コスト高につながっていた。
そこで、簡素な構成の両開き収納装置を提供することが求められている。
(8)第1、第2の実施形態によれば、本発明の両開き収納装置(コンソールボックス10)は、収容部11を有するボックス本体1と、収容部11の一端側(右側)又は他端側(左側)から開閉可能な蓋体2と、蓋体2を一端側又は他端側から開閉させる開閉機構30と、を備えた両開き収納装置であって、開閉機構30は、蓋体2を閉位置に規制させるロック装置31と、蓋体2の閉位置への規制を解除して蓋体2を一端側又は他端側から開くことを可能とさせる操作部5と、蓋体2の一端側及び他端側を開き且つ蓋体2を一端側が開いた第1開位置及び他端側が開いた第2開位置に保持する開動作補助装置6とを備え、開動作補助装置6は、蓋体2の一端側が開く方向に進出可能にボックス本体1の一端側に支持された第1押圧保持部71と、第1押圧保持部71を進出方向に付勢する第1付勢部材73と、蓋体2の他端側が開く方向に進出可能にボックス本体1の他端側に支持された第2押圧保持部74と、第2押圧保持部74を進出方向に付勢する第2付勢部材76と、を有し、第1押圧保持部71は、第1付勢部材73により進出方向に付勢されることで、蓋体2が一端側から開くことが可能となったときには蓋体2を第1開位置に向けて押し上げ、蓋体2の他端側が開いたときには蓋体2の一端側に係止して蓋体2を第2開位置に保持し、第2押圧保持部74は、第2付勢部材76により進出方向に付勢されることで、蓋体2が他端側から開くことが可能となったときには蓋体2を第2開位置に向けて押し上げ、蓋体2の一端側が開いたときには蓋体2の他端側に係止して蓋体2を第1開位置に保持することを特徴とする。
上記構成によれば、ボックス本体1の一端側及び他端側に第1押圧保持部71及び第2押圧保持部74を設けている。第1押圧保持部71は、第1付勢部材73により進出方向に付勢されている。これにより、操作部5により蓋体2の一端側の閉位置でのロックが解除されて蓋体2が一端側から開くことが可能となったときには、第1押圧保持部71は、蓋体2の一端側を押し上げて蓋体2の一端側を開ける。操作部5により蓋体2の他端側の閉位置でのロックが解除されて蓋体2の他端側が開いたときには、第1押圧保持部71は、蓋体2の一端側に係止して蓋体2を第2開位置に保持する。
第2押圧保持部74は、第2付勢部材76により進出方向に付勢されている。これにより、操作部5により蓋体2の他端側の閉位置でのロックが解除されて蓋体2が他端側から開くことが可能となったときには、第2押圧保持部74は、蓋体2の他端側を押し上げて蓋体2の他端側を開ける。操作部5により蓋体2の一端側の閉位置でのロックが解除されて蓋体2の一端側が開いたときには、第2押圧保持部74は、蓋体2の他端側に係止して蓋体2を第1開位置に保持する。
このように、蓋体2の一端側又は他端側が開くことが可能となったときに、第1押圧保持部71及び第2押圧保持部74は、蓋体2を開くとともに、開いた蓋体2を第1開位置又は第2開位置に保持する。ゆえに、簡素な構成で、蓋体2の開動作が補助され、操作性が良い。
したがって、上記構成によれば、簡素な構成の両開き収納装置を提供することができる。
(9)第1の実施形態においては、第1押圧保持部71と第2押圧保持部74は、別々の部材からなる。これによれば、第1押圧保持部71の動きが第2押圧保持部74の動きにより影響を受けない。第1押圧保持部71及び第2押圧保持部74は、互いに進出タイミング及び進出量に影響を受けない。蓋体2の一端側が開くことが可能となったときには、第1押圧保持部71が蓋体2の一端側を押し上げ、その後に第2押圧保持部74が進出して蓋体2の他端側に係止し蓋体2を第1開位置に保持することができる。逆に、蓋体2の他端側が開くことが可能となったときには、第2押圧保持部74が蓋体2の他端側を押し上げ、その後に第1押圧保持部71が進出して蓋体2の一端側に係止し蓋体2を第2開位置に保持することができる。このように、第1押圧保持部71と第2押圧保持部74の進出タイミングをずらし、また必要に応じて進出量に差をだすことを許容することで蓋体2を円滑に開くことができ、また開いた蓋体2を第1開位置又は第2開位置に安定に保持できる。
また、蓋体2の内部に、蓋体2の開動作を保持するための、オープンスプリングなどの機構をもたないため、蓋体2を軽量に且つ薄くすることが可能である。
(10)第5の実施形態においては、蓋体2の一端側には、蓋体が第2開位置にあるときに第1押圧保持部71に係止される第1係止部25が設けられ、蓋体2の他端側には、蓋体2が第1開位置にあるときに第2押圧保持部74に係止される第2係止部26が設けられている。これによれば、蓋体2が第1開位置にあるときには、蓋体2の他端側の第2係止部26が第2押圧保持部74に確実に係止される。蓋体2が第2開位置にあるときには、蓋体2の一端側の第1係止部25が第1押圧保持部71に確実に係止される。
(11)第1及び第5の実施形態においては、蓋体2の一端側には、蓋体2が第2開位置にあるときに第1押圧保持部71に係止される第1係止部25が設けられ、蓋体2の他端側には、蓋体2が第1開位置にあるときに第2押圧保持部74に係止される第2係止部26が設けられている。これによれば、蓋体が第1開位置にあるときには、蓋体2の他端側の第2係止部26が第2押圧保持部74に確実に係止される。蓋体2が第2開位置にあるときには、蓋体2の一端側の第1係止部25が第1押圧保持部71に確実に係止される。
1:ボックス本体、10:コンソールボックス、11:収容部、14:第1固定側係合部、15:第2固定側係合部、2:蓋体、21:下部材、25:第1係止部、26:第2係止部、30:開閉機構、31:ロック装置、33:右側ロック装置、33:左側ロック装置、41:第1可動側係合部、41a:第1ラックギヤ(第1接続部)、41g:第1接続突起部(第1接続部)、42:第2可動側係合部、42a:第2ラックギヤ(第2接続部)、42g:第2接続突起部(第2接続部)、43:変換部、43a:第1ピニオンギヤ(第1回転接続部)、43b:第2ピニオンギヤ(第2回転接続部)、43:回転中心、43e:第1長尺部、43f:第2長尺部、43g:第1長孔(第1回転接続部)、43h:第2長孔(第2回転接続部)5、操作部、6:開動作補助装置、61:右側装置、62:左側装置、71:第1押圧保持部、72:第1ガイド部材、73:第1付勢部材、74:第2押圧保持部、75:第2ガイド部材、76:第2付勢部材、77:揺動体、8:誤作動防止装置、9:規制装置

Claims (7)

  1. 収容部を持つ箱状をなすボックス本体と、
    前記ボックス本体に対して変位可能であり、前記収容部を閉じる閉位置に配置され得る蓋体と、
    前記蓋体の第1方向の一端側及び他端側を前記閉位置にロックするロック装置と、を備え、
    前記ロック装置は、
    前記ボックス本体の前記一端側及び前記蓋体の前記一端側のいずれか一方に設けられている第1固定側係合部と、前記ボックス本体の前記一端側及び前記蓋体の前記一端側の他方に設けられ前記第1固定側係合部に係脱可能に移動可能な第1可動側係合部と、
    前記ボックス本体の前記他端側及び前記蓋体の前記他端側のいずれか一方に設けられている第2固定側係合部と、前記ボックス本体の前記他端側及び前記蓋体の前記他端側の他方に設けられ前記第2固定側係合部に係脱可能に移動可能な第2可動側係合部と、
    前記第1可動側係合部と前記第2可動側係合部との間に配置され前記第1可動側係合部及び前記第2可動側係合部を同期して移動させる変換部と、
    前記第1可動側係合部、前記第2可動側係合部、及び前記変換部のうちのいずれかに設けられた操作部と、
    を備え、
    前記操作部は、前記第1固定側係合部及び前記第2固定側係合部のうち前記第1固定側係合部に近い位置に配置されており、
    前記変換部は、前記第2可動側係合部の移動量が前記第1可動側係合部の移動量よりも大きくなるように、前記第1可動側係合部および前記第2可動側係合部の移動量を調整するコンソールボックス。
  2. 前記変換部は、前記第1可動側係合部及び前記第2可動側係合部が設けられている前記ボックス本体又は前記蓋体に対して回動可能に支持された回転体を備え、
    前記第1可動側係合部は、前記変換部に接続される第1接続部を備え、
    前記第2可動側係合部は、前記変換部に接続される第2接続部を備え、
    前記回転体は、回転中心と、前記第1可動側係合部に直接または間接的に接続される第1回転接続部と、前記第2可動側係合部に直接または間接的に接続される第2回転接続部と、を備え、
    前記回転体の回転中心と前記第2接続部との距離は、前記回転中心と前記第1接続部との距離よりも長い請求項1に記載のコンソールボックス。
  3. 前記回転体はピニオンであり、
    前記第1接続部および前記第2接続部はそれぞれラック状をなし、
    前記第1回転接続部は前記第1接続部に噛合する歯列状をなし、前記第2回転接続部は前記第2接続部に噛合する歯列状をなす請求項2に記載のコンソールボックス。
  4. 前記第1可動側係合部の移動方向と前記第2可動側係合部の移動方向とは互いに平行である請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のコンソールボックス。
  5. 前記第1可動側係合部、前記第2可動側係合部、前記変換部、及び前記操作部は、前記蓋体に設けられており、
    前記第1固定側係合部及び前記第2固定側係合部は、前記ボックス本体に設けられている請求項1〜4のいずれか1項に記載のコンソールボックス。
  6. 前記操作部は、前記第1可動側係合部に設けられている請求項1〜5のいずれか1項に記載のコンソールボックス。
  7. 前記蓋体は、前記収容部の第2方向の一端側及び他端側から開閉可能であり、
    前記蓋体の前記一端側を閉位置にロックする第1ロック装置と、前記蓋体の前記他端側を閉位置にロックする第2ロック装置とを備え、
    前記第1ロック装置及び前記第2ロック装置は、それぞれ前記ロック装置を備えている請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載のコンソールボックス。
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