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JP2016087880A - 画像形成装置 - Google Patents

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JP2016087880A
JP2016087880A JP2014222696A JP2014222696A JP2016087880A JP 2016087880 A JP2016087880 A JP 2016087880A JP 2014222696 A JP2014222696 A JP 2014222696A JP 2014222696 A JP2014222696 A JP 2014222696A JP 2016087880 A JP2016087880 A JP 2016087880A
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JP2014222696A
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野田 浩司
Koji Noda
浩司 野田
陽一 伊東
Yoichi Ito
陽一 伊東
幹夫 大橋
Mikio Ohashi
幹夫 大橋
壯行 小林
Soyuki Kobayashi
壯行 小林
加藤 知己
Tomoki Kato
知己 加藤
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

【課題】ハンディモバイルタイプのインクジェットプリンタの走査中に、記録ヘッドと記録媒体との間隔を適正に保持しながら、ノズルから吐出されたインク滴から発生するインクミストが記録ヘッドを含めたプリンタ機内、特に位置座標検知用の光センサに付着しないようにして異常画像の発生を防止する。【解決手段】本体2の一面3に設けた記録ヘッド用凹所20内に液滴を吐出する記録ヘッド10を備えたハンディモバイル型の画像形成装置において、本体の一面を記録媒体に接触させたときに記録ヘッド用凹所の開口部と記録媒体との間に空間S1が形成され、空間の少なくとも一部は開放されて外部と連通している。【選択図】図6

Description

本発明は画像形成装置に関し、特にハンディモバイルタイプのインクジェットプリンタにおいて、吐出されたインク滴から発生するインクミストが装置内に付着して異常画像の原因となることを効果的に防止できる技術に関する。
昨今、ノートパソコンの小型化や、スマートデバイスの急激な普及により、プリンタについても、小型化、携帯化が強く要請されている。
携帯型のプリンタとして、モバイルプリンタ(ハンドヘルドプリンタ)が商品化されており、その多くは、バッテリを内蔵することで持ち運びを可能とし、記録媒体を少量ずつ搬送しながら印字できるものである。その他にも手動でプリンタをハンドフリー走査させるハンディモバイルプリンタも知られている。
一般に非携帯型のインクジェットプリンタでは、インク吐出後の飛翔ミストがプリンタ機内、特に記録ヘッドに付着し、付着したインクが異常画像を発生させる現象が起きることがある。この現象を防ぐために、従来の非携帯型のインクジェットプリンタでは、インクミスト回収手段を設ける等の対策をとっている。インクミスト回収手段を設ける場合にはモータ等の動力が必要となるが、ハンディモバイルプリンタは動力を持たないため、インクミストをプリンタ機内に付着させないことが重要な課題となる。
また、ハンディモバイルプリンタでは、ハンドフリー走査する時にプリンタの走査面と記録媒体との間に発生する気流の影響により、記録ヘッドからインク滴(主滴)を吐出する際に発生するインクミストがプリンタ本体内へ進入し易い。即ち、ユーザが把持するプリンタ本体の底面(走査面)に設けた凹所内に記録ヘッドが収容されているため、プリンタ本体底面を用紙に沿って走査する際に凹所内を記録ヘッドに向かう気流が発生し、インクミストが記録ヘッドのノズルに付着、堆積し易くなる。
これは、手で把持するプリンタ本体の底面が平坦面となっており、この平坦な底面に設けた凹所の内底面にノズルから成る記録ヘッドが収納された構造となっていることに起因する。即ち、平坦な底面を記録媒体面に面接触させた状態でプリンタ本体を走査すると、記録ヘッドを備えた凹所が閉空間となる。すると、インク滴を吐出した際に記録ヘッドから記録媒体方向へ発生した気流の逃げ場が当該閉空間内に極限される。このため、インクミストは記録媒体面で跳ね返った気流に乗って閉空間内に入り込んでノズルに付着し易くなる。
ハンディモバイルプリンタのメンテナンス方法としては、記録ヘッドを保護用のキャップ部材で覆う時にキャップ部材に連動して記録ヘッドに付着したインクミストを清掃する方法が既に知られている。
しかし、このメンテナンス方法では、記録ヘッドのノズル面のメンテナンスを実施するに過ぎず、記録ヘッド以外へのインクミスト付着防止対策がなされていなかった。
具体的には、プリンタ本体底面には記録ヘッド用の凹所の他に、内部に位置座標を検知するためのセンサを収容した凹所が設けられているが、記録ヘッドとセンサはプリンタ本体の内部空間を介して連通している。このため、記録ヘッドからのインク滴吐出で発生して記録ヘッド用凹所内の記録ヘッドに向けて逆流してきたインクミストは内部空間内に展開してセンサにも付着堆積することとなる。センサにインクミストが付着すると、位置座標検出精度が低下して異常画像の原因となる。
しかし、上記キャップ部材を利用した清掃方法では、センサに付着したインクミストを除去することはできない。
また、保護キャップにより記録ヘッドを清掃するための機構を付加することによる装置構成の複雑化、大型化を、できれば回避したいという要請がある。
特許文献1には、記録ヘッドと記録対象物との間隔を適正に保ちながら、平面状に積置された物体の周辺部にも印字を行う目的で、ローラを支持し、ボディに対して上下移動可能に設けられた支持板と、この支持板の上下位置を調整する操作つまみとが装置内に設けられている構成が開示されている。使用者が操作つまみを操作することにより、支持板をボディに対して任意の位置に上下移動させることができるので、平面に積置された物体の周辺部に印字を行うときにも記録媒体と記録ヘッドとの間隔を適正間隔に保つことができる。
特許文献1に開示された装置構成は、後述する本発明の構成に比して、記録ヘッドと記録媒体との間隔を適正に保っている点では類似している。しかし、記録ヘッドやセンサにインクミストが付着してしまうという問題は解消できていない。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、ハンディモバイルタイプのインクジェットプリンタの走査中に、記録ヘッドと記録媒体との間隔を適正に保持しながら、ノズルから吐出されたインク滴から発生するインクミストが記録ヘッドを含めたプリンタ機内、特に位置座標検知用の光センサに付着しないようにして異常画像の発生を防止することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、本体の一面に設けた記録ヘッド用凹所内に液滴を吐出する記録ヘッドを備えたハンディモバイル型の画像形成装置において、前記本体の一面を記録媒体に接触させたときに前記記録ヘッド用凹所の開口部と記録媒体との間に空間が形成され、前記空間の少なくとも一部は開放されて外部と連通していることを特徴とする。
本発明によれば、記録ヘッドと記録媒体との間隔を保持しながらハンドフリー走査する時に発生する気流によりインクミストがプリンタ機内へ進入することを防止、低減することができる。このため、正確な位置への吐出性能を維持したまま、プリンタ内部へのインクミストの付着による画像異常を防止することができる。
ハンディモバイルプリンタをハンドフリー走査している状態を示した図である。 (a)は、ハンディモバイルプリンタの基本構成(底面)を説明した図であり、(b)は記録ヘッドの拡大図である。 ハンディモバイルプリンタの機能ブロック図である。 ハンディモバイルプリンタ装置本体の斜視図である。 ハンディモバイルプリンタによる印字フローチャートである。 (a)及び(b)は、本発明の一実施形態に係るハンディモバイルプリンタの本体底面の特徴的な構成について説明する底面側斜視図、及び走査状態を示す縦断面図である。 (a)及び(b)は、本発明の他の実施形態に係るハンディモバイルプリンタの本体底面の特徴的な構成について説明する底面側斜視図、及び走査状態を示す縦断面図である。 (a)は図6のハンディモバイルプリンタにセンサを付加した構成例を示す底面図であり、(b)は図7のハンディモバイルプリンタにセンサを付加した構成例を示す底面図である。 (a)及び(b)は、本発明の他の実施形態に係るハンディモバイルプリンタの本体底面の特徴的な構成について説明する底面側斜視図、及び走査状態を示す縦断面図である。 図9に示したハンディモバイルプリンタの変形例(図7の変形例)の説明図である。 本発明の他の実施形態に係るハンディモバイルプリンタの構成を示す斜視図である。 (a)及び(b)はキャップ部材を本体に対して着脱するための構成例を示した図である。
以下、本発明を図面に示した実施の形態により詳細に説明する。
本発明は、インクジェット式のハンディモバイルプリンタ(ハンディモバイル型の画像形成装置)特有の問題であるプリンタ機内へのインクミストの飛翔量を低減することで印刷品質を維持するために、以下の構成を有する。
即ち、本発明のハンディモバイルプリンタ1は、筐体の一面に設けた記録ヘッド用凹所内に液滴を吐出する記録ヘッドを備えており、筐体の一面を記録媒体に接触させたときに記録ヘッド用凹所の開口部と記録媒体との間に空間が形成され、空間の少なくとも一部は開放されて外部と連通していることを特徴とする。
また、本発明のハンディモバイルプリンタ1は、筐体の一面であって記録ヘッド用凹所とは異なった部位には、内部に座標位置を検出するセンサを備えたセンサ用凹所が設けられており、筐体の一面を記録媒体に接触させたときにセンサ用凹所の開口部と記録媒体との間に空間が形成され、空間の少なくとも一部は開放されて外部と連通していることを特徴とする。
以上の構成を備えることにより、記録ヘッドと記録媒体との間隔を保持しながら、ハンドフリー走査する時の気流の発生によりプリンタ機内へ飛翔するインクミスト量を低減することができる。
上記の本発明の特徴に関して、以下、図面を用いて詳細に説明する。
図1は、ハンディモバイルプリンタをハンドフリー走査している状態を示した図である。
この図から明らかなようにハンディモバイルプリンタ1は、従来の非携帯型のインクジェットプリンタとは異なり、一定方向への走査のみにより印刷するものではなく、プリンタ自体を手で把持して360°どの方向へも走査、印刷が可能なプリンタである。
次に、図2(a)は、ハンディモバイルプリンタの基本構成(底面)を説明した図であり、(b)は記録ヘッド(インクジェットヘッド)の拡大図である。
ハンディモバイルプリンタ1は、使用者の手で把持される本体(筐体)2を備え、本体2が記録媒体と対面する底面3に、インクを吐出する記録ヘッド(インクジェットヘッド)10と、記録ヘッドを間に挟むように配置されてプリンタ自身の位置を検知する2つの座標検知センサ (位置検知センサ)15a、15bと、を有する。座標検知センサ15a、15bとしては、例えば、マウス等で使用される光学センサを用いる。
座標検知センサ15a、15bは、一般的に複数個配置する。これは、記録ヘッドの平面上の傾き(回転角度θ)を検知するのに適しているからである。
複数の座標検知センサ15a、15bより出力される”移動度合い(Delta−X、Delta−Y)”に関する情報から三角関数を用いて算出できる回転角度θ、記録ヘッド10と各座標検知センサとの組付け距離Da、Dbより、記録ヘッド10の位置情報(具体的には、各ノズル12が、プリント開始位置に対して今どこに位置するのかという位置情報)を、座標検知センサ15a、15bのサンプリングタイミング毎に、逐次認識することが可能となる。認識できる座標はセンサ出力値の解像度による。
次に、図3はハンディモバイルプリンタの機能ブロック図である。
メイン制御部50は、各演算処理・制御を司るCPU51と、PC/スマートフォン間の制御、画像や操作コマンドの入力IFであるHostI/F52と、各演算、各画像処理の実行メモリとして使用するRAM53と、プリンタのハードウェア制御を行うファームウェアや記録ヘッドの駆動波形データ等を格納するROM54と、記録ヘッドを駆動させるためのデータ処理、駆動波形を生成するヘッド制御部60と、ハンディモバイルの位置情報を検出する位置検知センサの情報を元に、記録ヘッドのノズル位置情報を算出する位置算出回路61と、各座標検知センサからの検知信号を入力する位置情報I/F62等、を有する。
座標検知センサ15a、15bはハンディモバイルプリンタ1の相対的な位置を検出する手段であり、マウスに使用される光学センサや小型のカメラモジュールなどを複数個搭載し、プリンタ自身の回転位置も検出できる。この座標検知センサを用いた位置検知方法としては、元形成画像データをメモリに予め記憶してから、カメラモジュールにより形成した画像をスキャンし、元データとスキャンデータとをマッチンさせることでプリンタの位置を見失っても復帰する方法や、GPSを利用して絶対位置を検出する方法があり、これらの方法を用いて絶対位置を見失わない位置検出を実現する。
図4は、ハンディモバイルプリンタ装置本体の斜視図である。
ハンディモバイルプリンタ1の本体2の上面(底面3との対向する面)には、電源ボタン70、印刷開始ボタン71、LED72を有する。印字の開始タミングはユーザの操作によるものであり、印刷開始ボタン71はそのトリガとなる操作スイッチである。また、印刷開始や電源のON/OFFなどユーザに対する報知手段としてLED72を有する。電力源としてはバッテリ75を有し、メンテナンスキット76から充電する。バッテリは充電式であり、メンテナンスキットは単純に充電のみを行うもので、ACアダプタやUSB給電アダプタなどである。
電源ボタン70をオンすることによりハンディモバイルプリンタ1に電源を入れると、各モジュールに電力が供給され、CPU51はROM54に格納されているプログラムから起動動作を開始し、プログラム・各データをRAM53に展開する。
装置本体2内にはインクカートリッジ収納部が設けられており、カートリッジカバー2aを開けてインクカートリッジを交換する。
次に、図5はハンディモバイルプリンタによる印字フローチャートである。
PCやスマートデバイスからのデータをハンディモバイルプリンタのROM54に格納しておき、そのデータを選択する(S01)、CPU51はデータに位置情報を付加してRAM53に展開する(S02)。
その後、ユーザが紙面に自分の描きたい位置の始点を合わせて、印刷開始ボタン71を押す(S03)。印刷開始ボタンを押した位置を原点としてRAM53に記憶し、この開始位置から印字が開始される。印刷開始ボタンを押すとLED72を使ってユーザに開始を報知する(S04)。
ハンディモバイルプリンタをユーザの手によって動かし(ハンドフリー走査)、座標検知センサ15a、15bからその位置情報を取得する(S05)。
取得した位置情報から、位置算出回路61により記録ヘッド10の各ノズル12の位置情報を算出する(S06)。各ノズルの座標は、座標位置センサに対する記録ヘッドの組み付け位置、記録ヘッド内の各ノズルの位置・間隔によって決まり、その情報は予めROMに記録してあるので知ることができる。
取得した位置情報から、ハンディモバイルプリンタ周辺の画像データをRAM53からヘッド制御部(ヘッド駆動回路)60に転送し(S07)、ノズルの位置と画データの位置情報が一致したノズルの吐出を行い、印字する(S08、09)。一致しない場合は、S04〜08を一致するまで繰り返す。
ハンドフリー走査で印字する際、ハンディモバイルプリンタは次にどの方向に走査されるか分からない。つまり、次の印字データが確定できない為、ヘッド制御回路60は、予めあらゆる方向の移動を考慮し、印字データを持っておく必要がある。よって、この時点で、CPU51は、RAMより、印刷開始位置周辺の画データをヘッド制御回路内に内蔵されたメモリ(例えばSRAM)に転送しておく。
位置情報は座標検知センサ15a、15bをサンプリングする周期により更新されるため、吐出/不吐出の判定する周期はこの位置情報の更新周期に依存する。
この位置情報更新時、CPUの代わりに、ハード回路(例えばASIC/FPGA)としても構わない。
印字が完了するまでS04〜09の処理を繰り返し、印字が完了したらLEDを使ってユーザに報知を行う。
以上の処理により、ハンディモバイルプリンタはユーザのハンドフリー操作により記録媒体上に画像を形成する。
次に、図6(a)及び(b)は、本発明の一実施形態に係るハンディモバイルプリンタの本体底面(ヘッド開口部周辺)の特徴的な構成について説明する底面側斜視図、及び走査状態を示す縦断面図である。なお、(b)中では本体内部の詳細な構成(電子部品等)は省略している。
ハンディモバイルプリンタ1は、本体(筐体)2の一面(底面)3に設けた記録ヘッド用凹所20内に液滴を吐出する記録ヘッド10を備えたハンディモバイル型の画像形成装置である。そして、本体2の底面3の一部を記録媒体Pの記録面に接触させたときに記録ヘッド用凹所(記録ヘッド収容部)20の開口部(記録ヘッド用開口部)20aと記録媒体Pとの間に空間S1が形成され、空間S1の少なくとも一部は開放されて外部と連通している構成が特徴的である。
これを換言すれば、底面3の全体形状は平坦面ではなく中央部に凹面3aを有すると共に、凹面3aの両側部(走査方向Xと交差するY方向の両側部)に凸面3bを有した段差面である。記録ヘッド用凹所20は凹面3aに形成されており、その開口部20aは記録媒体面との間に空間S1を形成する。凸面3bは記録媒体面と接触する部位である。
本体2の内部空間には図示しない各種部品や配線が配置されている。
記録ヘッド用凹所20の凹所は、筐体の内部空間と外部とを連通させる貫通穴であってもよい。要するに、記録ヘッド用凹所は、底面側から見た時には内部に記録ヘッド10を有した凹所とも見えるが、厳密な意味の凹所ではなく、内部空間と連通していることは凹所であることの妨げにはならない。
本体の底面3に形成された記録ヘッド用凹所20の内部の所定深さ位置には記録ヘッド10が配置されており、記録ヘッドを構成するノズル12から吐出したインク滴は空間S1、ヘッド開口部20aを経由して記録媒体Pの記録面に着弾して画像を形成する。
ノズル12から吐出されたインク滴の主滴部は記録媒体Pに着弾し、主滴に付随するサテライト滴(インクミスト)はその重量がかなり小さいため、着弾できず空気中を浮遊する場合がある。本体底面3と記録媒体Pの面とが密接した状態では、インク滴を吐出した際に記録ヘッドから記録媒体方向へ発生した気流が記録媒体面で跳ね返り、記録ヘッド方向への気流へと変わる。浮遊したミスト状のインク滴は気流の影響で、記録ヘッドに戻ってきてノズルに付着、堆積し、吐出不良へとつながる。浮遊したミスト状のインク滴が本体内の回路部に堆積することで回路部のショートをもたらす虞がある。
本実施形態では、記録ヘッド用凹所20内で発生したミスト状のインク滴が本体内に配置されたセンサや回路に付着、堆積することを防止するために、走査時に本体底面3と記録媒体との間に形成される空間S1が閉空間とならないように一部、特に走査方向とは反対側の部位を開放して開空間とするようにしている。
本体底面3を記録媒体面に接触させた状態で、空間S1を開空間とするために、本実施形態では記録ヘッド用凹所20の開口部20aを走査方向Xに沿った方向(360度のうちの少なくとも二方向)へ開放して外部と連通させるようにしている。
つまり、走査方向Xの何れか一方へ本体2を移動させる際に、移動方向下流側(走査による移動方向とは逆方向)に開放部30が存在するため、インク滴を吐出した際に記録媒体面に向けて発生した気流(インクミスト)の逃げ場所は記録ヘッド用凹所20以外に拡大されている。更に、本体2を走査方向(上流側)へ移動させることにより記録ヘッド用凹所から走査方向下流側の開放部30へ向かう、より速い気流が発生する。このため、主滴に付随して発生したインクミストは記録ヘッド用凹所内に逆流することなくこの速い気流に乗って走査方向下流側へ移動し、本体2外部へ排出される。
図6(a)(b)の例では、底面3には記録ヘッド用凹所20が形成されており、記録ヘッド用凹所20を基準として矢印で示す走査方向Xに沿った部位が開放部30となっている。
具体的には、記録ヘッド10が収容された記録ヘッド用凹所20を中心とした全方位のうちハンドフリー走査による走査方向Xに沿った両側部位に開放部30が設けられている。
本例では、底面3の長手方向中央部に形成した段差状の凹面3aに記録ヘッド用凹所20を形成し、凹面3aの長手方向両側部に下面が平坦な凸面(凸部)3bを形成することにより、2つの凸面3bによって記録媒体面と接触するように構成した。このため、記録ヘッド用凹所20の短手方向両側(走査方向両側)に開放部30が形成されている。
このように記録ヘッド用凹所20の両側部に開放部30を形成した本実施形態は、走査方向Xの左右何れの方向に走査する場合にもインクを吐出することができる装置構成において、インクミストによる悪影響を回避する上で有効に機能する。
記録ヘッド用凹所20は本体2の内部空間と連通しており、内部空間にはセンサ、他の電気部品、回路などが配置されている。一方、記録ヘッドのノズルから記録媒体に向けて吐出されたインク滴から発生するインクミストの大半は空間S1から開放部30を経由して外部へ排出される。つまり、空間S1を走査方向と逆方向へ移動する流速の速い気流によってインクミストは記録ヘッド用凹所20内に戻されることがなくなる。このため、インクミストが本体2の内部空間に進入して記録ヘッドは勿論、センサ、回路に付着、堆積することを防止できる。
なお、例えば走査方向Xの右方向に走査する時のみにインクを吐出する構成である場合には、記録ヘッド用凹所20より左側の領域を開放部とする。逆に、走査方向Xの左方向に走査する時のみにインクを吐出する構成である場合には、記録ヘッド用凹所より右側の領域を開放部とする。
360度どの方向にも走査することができる装置構成の場合には、図7に示したように記録ヘッド用凹所20を中心とした全方位を開放部30とする。
図7(a)及び(b)は、本発明の他の実施形態に係るハンディモバイルプリンタの本体底面(記録ヘッド用開口部周辺)の特徴的な構成について説明する底面側斜視図、及び走査状態を示す縦断面図である。なお、(b)中では本体内部の詳細な構成は省略している。
図7の構成例では、底面3を、記録ヘッド用凹所20を形成した凹面3aと、凹面3aの四隅に突設した凸面3bとから構成している。4つの凸面3bは記録媒体面と接触する面である。
本例では、矩形の底面3の四隅に凸面3bを備えた突起を夫々形成することにより、記録ヘッド用凹所を形成した凹面3aを記録媒体面と非接触とした。このため、記録ヘッド用凹所20の全方位に亘って走査時に発生する気流の逃げ場となる開放部30が形成されている。
なお、図6、図7のいずれの構成においても、記録媒体面と記録ヘッドとの間の距離が離間し過ぎる場合にはノズルからのインク滴の記録媒体面への着弾が難しくなる。逆に、上記距離が短か過ぎる場合には走査時に空気が流れにくくなり、浮遊ミストが本体内に入り込んでしまう。従って、凹面3aからの凸面3bの突出長を最適に設定する必要があり、その値は概ね0.5〜2mm程度が好ましい。
勿論、記録ヘッド周辺部に開放部を設けることで、記録ヘッドで印刷した直後の画像領域を本体底面でこすることがなくなるため、インクの転写等の異常画像発生も低減させることができる。
本体2はユーザが掌で持って走査するため、掌で開放部を遮ってしまう場合がある。開放部30をできるだけ遮らないように、本体は掌の置き方を誘導するパソコンで使用されているマウスのように掌が充分にフィットする形状とすることが望ましい。
なお、図6、図7では、底面3(凹面3a)に記録ヘッド用凹所20(記録ヘッド10)だけを配置した構成を、本発明の基本原理を説明するための一例として示したが、通常は記録ヘッド用凹所20を間に挟んで2つの座標位置検出用センサが配置される。
即ち、図8(a)は図6のハンディモバイルプリンタにセンサを付加した構成例を示す底面図であり、図8(b)は図7のハンディモバイルプリンタにセンサを付加した構成例を示す底面図である。
図8(a)では記録ヘッド用凹所20の両側(走査方向Xと交差する方向の両側)にセンサ用凹所22、23を設ける一方で、走査方向両側に開放部30を設けた。各センサ用凹所の開口部22a、23aと記録媒体面との間には空間S2が形成される。このため、記録ヘッド10からのインク滴吐出により発生したインクミストは、走査方向下流側へ流れる気流によって記録媒体面との間の空間S1、S2から開放部30へ排出される。つまり、記録ヘッド用凹所20内に逆流して記録ヘッドに付着したり、本体2の内部空間内に進入したり、或いはセンサ用凹所22、23から各センサ15a、15bに付着することもなくなる。
また、図8(b)では、記録ヘッド用凹所20の両側にセンサ用凹所22、23を設ける一方で、記録ヘッド用凹所20の全方位に開放部30を設けたため、記録ヘッド10からのインク滴吐出により発生したインクミストは、常に走査方向下流側へ流れる気流によって記録媒体面との間の空間S1、S2から何れかの開放部30へ排出される。つまり、インクミストが記録ヘッド用凹所20内に逆流して記録ヘッドに付着したり、本体2の内部空間内に進入したり、或いはセンサ用凹所22、23内に進入して各センサ15a、15bに付着することもなくなる。
なお、図8の実施形態では、センサ用凹所22、23は、記録ヘッド用凹所20と同じ平面である底面3(凹面3a)に形成されている。このため、走査によって発生する気流の流れの変化によっては記録ヘッド用凹所から吐出されたインク滴により生成されたインクミストがセンサ用凹所内に入り込む余地もあり得る。具体的には、記録媒体面に凹凸があることにより走査中に発生する気流がセンサ用凹所内に向かうこともあり得る。
図9に示した実施形態ではこのような不具合を解消することができる。
即ち、図9(a)及び(b)は、本発明の他の実施形態に係るハンディモバイルプリンタの本体底面(記録ヘッド用開口部周辺)の特徴的な構成について説明する底面側斜視図、及び走査状態を示す縦断面図である。なお、(b)中では本体内部の詳細な構成は省略している。
即ち、本実施形態に係るハンディモバイルプリンタ1は、本体2の一面(底面3)は、記録ヘッド用凹所20を配置した凹面3aと、該凹面から突出し先端面で記録媒体面と接触する凸面3bと、を備え、センサ用凹所22、23を凸面3bの先端面に形成した構成が特徴的である。
即ち、ハンディモバイルプリンタ1は、本体(筐体)2の底面3の記録ヘッド用凹所20とは異なった部位に、内部にハンディモバイルプリンタ(記録ヘッド)の座標位置を検出するセンサ15a、15bを備えたセンサ用凹所(又は、センサ用穴)22、23を複数備えている。更に、本体2の底面3を記録媒体Pと対向させた時に、凸面3bが記録媒体面と接触すると共に、凸面3bにセンサ用凹所22、23が形成されている。従って、凸面3bが記録媒体面と接触した状態では、センサ用凹所は閉空間となっている(但し、本体の内部空間とは連通していることもある)。
本体の底面3に形成されたセンサ用凹所22、23の内部の所定深さ位置には反射型フォトセンサから成るセンサ15a、15bが夫々配置されており、前述のように各センサからの位置情報に基づいて、位置算出回路61により記録ヘッド10の各ノズル12の位置情報を算出する。ハンドフリー走査時には、各センサ15a、15bは、センサ用開口部22a、23aを介して記録媒体と対面する。
本実施形態では、記録ヘッド用凹所20内で発生したミスト状のインク滴が、センサ用凹所22、23本体内に配置されたセンサ15a、15bに付着、堆積することを防止するために、記録ヘッド用凹所20を配置した底面部分(凹面3a)よりも、記録媒体面側に突出した凸面3bの端面にセンサ用凹所を配置した。
このため、走査中に開口部22a、23aからセンサ用凹所22、23内に気流が進入してインクミストをセンサに付着させることを防止できる。
次に、図10は図9に示したハンディモバイルプリンタの変形例(図7の変形例)であり、四角い底面3の四隅にスペーサとしての凸面3bを設ける一方で、凸面3bとは別個にセンサ用凹所22、23を先端面に有した他の凸面3b’(凸部)を記録ヘッド用凹所20の両側に配置した構成が特徴的である。
凸面3b’は走査中に記録媒体面と接触するようにしてもよいし、接近した状態で非接触となるようにしてもよい。特許請求の範囲において「近接」とは、凸面3b’が記録媒体面と接触する程度に突出している場合と、接触しない程度に突出している場合の双方を含むものである。
この実施形態では空間S1を形成するためのスペーサとして機能する凸面3bとは別個に凸面3b’を複数個設け、この凸面の端面にセンサ用凹所22、23を形成したため、走査中はセンサ用凹所の開口部を閉止(或いは、半閉止)することができ、インクミストの進入を効果的に防止することが可能となる。
なお、凸面3bをスペーサとして用い、走査中に凸面3b’が記録媒体面と接触しないように構成した場合であっても、凹面3aよりも突出した位置にある凸面3b’の先端面の開口部22a、23aからインクミストが進入することは大幅に防止できる。つまり、スペーサとしての凸面3bを設けた場合には、センサ用凹所を設けた凸面3b’は必ずしも記録媒体面に接触する程度に突出させなくてもよい。
次に、図11は本発明の他の実施形態に係るハンディモバイルプリンタの構成を示す斜視図である。
このハンディモバイルプリンタ1は、非画像形成時に記録ヘッド用凹所20、センサ用凹所22、23を含めた本体底面3を覆うキャップ部材40を有し、キャップ部材の一部がセンサ用凹所22、23の開口部22a、23aを覆うようにした構成が特徴的である。
キャップ部材40の形状、構造、サイズ等は種々選定することができるが、最低限、基部41と、基部から突出して凹面3aを内に嵌合して記録ヘッド用凹所20を塞ぐ第1の突出部42と、基部41から突出して2つのセンサ用凹所22、23内に嵌合してこれを塞ぐ第2、第3の突出部43、44を備えている。
記録ヘッド10への異物の付着、インクの乾燥等を防止するため、記録ヘッドを保護するキャップ部材40が必要であり、印刷時にはこれを取り外し、非印刷時には取り付ける。したがって、センサも同じキャップ部材を用いて印刷時にはセンサ用開口部を開放し、非印刷時には閉鎖する。
キャップ部材40には、記録ヘッド用凹所20に挿入されて記録ヘッド10を覆う第1の突出部42と、センサ用凹所22、23に挿入されて各センサ15a、15bを覆う第2、第3の突出部43、44を設ける。
図12(a)及び(b)はキャップ部材40を本体2に対して着脱するための構成例を示している。
このハンディモバイルプリンタ1は本体2の適所、本例では側面によって略L字状の回動アーム50の一端を回動自在に軸支しており、回動アーム50の他端にはキャップ部材40が保持されている。
同図(a)に示した画像形成時には回動アーム50がキャップ部材40を本体の底面3から離脱させた開放状態にしているため、記録ヘッド用凹所が開放された状態にあって印刷を実施することができる。
一方、(b)に示した非画像形成時には底面3をキャップ部材40が塞いだ状態にあるため、記録ヘッド用凹所20には第1突出部42が嵌合し、且つセンサ用凹所22、23には第2、第3の突出部43、44が夫々嵌合してこれら凹所を塞いでいる。このため、記録ヘッド10、及びセンサ15a、15bに異物が付着することを防止できる。
この回動アーム50の動作は、ユーザが手動操作してもよいし、図示しないソレノイド等によって駆動してもよい。
一つのキャップ部材により、記録ヘッド用凹所と、センサ用凹所を同時に開閉するので低コスト化を実現することができる。
なお、センサ用凹所を閉止することでセンサが覆われて位置座標を検出することができなくなるため、誤ってインク滴を吐出することを防ぐことができる。
インク吸引やワイピング等の回復動作は、本体2やキャップ部材40とは別に設けられるメンテナンスキット(バッテリ充電を含む)に設置することで実施することができる。
なお、回復動作を実施するか否かはメンテナンスキットから取り外されている経過時間等から判断し、自動で設置したタイミングで実施しても良いし、ユーザがメンテナンスキット内の操作ボタンを押下することでユーザ命令をタイミングとして実施しても良い。
<本発明の構成、作用、効果のまとめ>
第1の本発明に係るハンディモバイル型の画像形成装置は、本体2の一面(底面、インク吐出面)3に設けた記録ヘッド用凹所(記録ヘッド収容部)20内に液滴を吐出する記録ヘッド10を備え、本体の一面を記録媒体に接触させたときに記録ヘッド用凹所の開口部20aと記録媒体との間に空間S1が形成され、空間の少なくとも一部は開放されて外部と連通していることを特徴とする。
記録ヘッドのノズルからインク滴を吐出する際に発生して記録媒体面に向かう気流は、インク滴の主滴に付随して発生する微小なインクミストを気流の向かう方向へ移動させる。記録ヘッド用凹所の開口部が記録媒体面によって塞がれている場合には前記気流は記録媒体面で跳ね返って記録ヘッドに逆流するため、インクミストがノズルに付着、堆積したり、本体の内部空間に入ってセンサ、回路、その他の部品にインクミストを付着させる。
本発明では、本体2を把持して走査する際に、記録ヘッド用凹所の開口部20aと記録媒体面との間に空間S1を確保するだけでなく、開放部30を設けてこの空間S1を本体外部と連通させるようにした。この構成を備えた本体を記録媒体面に沿って移動(走査)させると、本体の一面3と記録媒体面との間の隙間に沿った強い気流(記録ヘッド用凹所内の気流と交差する方向へ流れる)が発生する。このため、記録ヘッド用凹所内に逆流しようとする気流を空間を経由して本体外部に逃がすことができる。従って、インクミストの大半を本体外部に排出することができる。
要するに、本発明によれば、記録ヘッドと記録媒体との間隔を保持しながらハンドフリー走査する時に発生する気流によりインクミストがプリンタ機内へ進入することを防止、低減することができる。このため、正確な位置への吐出性能を維持したまま、プリンタ内部へのインクミストの付着による画像異常を防止することができる。
第2の本発明では、本体の一面3であって記録ヘッド用凹所20とは異なった部位には、内部に座標位置を検出するセンサ15a、15bを備えたセンサ用凹所22、23が設けられており、本体の一面を記録媒体に接触させたときにセンサ用凹所の開口部22a、23aと記録媒体との間に空間S2が形成され、空間の少なくとも一部は開放されて外部と連通していることを特徴とする。
記録ヘッド用凹所内の記録ヘッド10からインク滴が吐出された際に発生するインクミストは、インク滴の吐出時にインク滴と同方向へ向けて移動する気流と共に移動するため、記録ヘッド用凹所の開口部とセンサ用凹所の開口部とが空間S1、S2を介して連通している場合にはインクミストがセンサ用凹所内に入り込んでセンサに付着する虞がある。本発明では、空間S2の周辺に開放部30を設けて空間S2を外部と連通させた。このため、本体2を把持して記録媒体面に沿って走査すると、本体の一面3と記録媒体面との間の隙間(空間S1、S2を含む)に沿って強い気流が発生する。この気流は、記録ヘッド内からの前記気流よりも速く、かつ流れる方向が交差(直交)するため、記録ヘッド用凹所からの気流と共に流出されてくるインクミストはセンサ用凹所内に入ることなく、開放部から本体外部に排出される。
第3の本発明では、開放部30は、記録ヘッドの走査方向に沿った部位に形成されていることを特徴とする。
走査時には記録ヘッド10は記録媒体面に沿って移動し、この走査方向は本体の底面3と並行な方向である。走査経路が直線状、曲線状、或いはその他の経路を経るにしても、走査する際には本体底面に沿って走査方向に沿った気流が発生する。上記空間S1の外径側であって、走査方向(下流側)に開放部30を設ければ、当該気流は空間S1から開放部へ向かって移動するので、インクミストを本体外部へ排出することが可能となる。
第4の本発明によれば、本体の一面3は、記録ヘッド用凹所20を配置した凹面3aと、該凹面から突出し先端面で記録媒体面と近接する凸面3bと、を備え、凸面の先端面には、内部に座標位置を検出するセンサ15a、15bを備えたセンサ用凹所22、23が形成されていることを特徴とする。
記録ヘッド用凹所20の開口部20aと、センサ用凹所22、23の開口部22a、23agが同じ高さレベルにある場合には、走査中における気流の流れによっては記録ヘッド用凹所内で生成されたインクミストがセンサ用凹所内に入り込む可能性が残されている。本発明では、記録ヘッド用凹所を底面の凹面3aに形成する一方で、センサ用凹所を凸面3bの先端面に形成した。このため、走査中はセンサ用凹所の開口部は記録媒体面により完全に塞がれるか、或いは狭い隙間を介して記録媒体面と対向することとなり、気流によってインクミストが入り込む余地がなくなる。
第5の本発明では、非画像形成時に記録ヘッド用凹所を覆う(塞ぐ)キャップ部材40を有し、キャップ部材の一部がセンサ用凹所を覆うことを特徴とする。
非画像形成時にノズルの保護と乾燥防止のためのキャッピングを記録ヘッドに対して行う際に、キャップ部材と一体化された部材でセンサ開口部を塞ぐことで埃等の異物がセンサ部へ侵入することを防ぐことができる。
また、キャップすることでセンサ部も覆われ、座標位置を検出できず、誤って印刷することも防ぐことができる。
一つのキャップ部材により、記録ヘッド用凹所と、センサ用凹所を同時に開閉するので低コスト化を実現することができる。
1…ハンディモバイルプリンタ、2…装置本体(筐体)、2a…カートリッジカバー、3…底面、3a…凹面、3b…凸面、10…記録ヘッド、12…ノズル、15a、15b…センサ、20…記録ヘッド用凹所、20a…ヘッド開口部、22、23…センサ用凹所、22a、23a…センサ用開口部、30…開放部、40…キャップ部材、41…基部、42…突出部、43、44…突出部、50…メイン制御部、50…回動アーム、51…CPU、53…RAM、54…ROM、60…ヘッド制御回路、61…位置算出回路、70…電源ボタン、71…印刷開始ボタン、72…LED、75…バッテリ、76…メンテナンスキット。
特開平09−277612号公報

Claims (5)

  1. 本体の一面に設けた記録ヘッド用凹所内に液滴を吐出する記録ヘッドを備えたハンディモバイル型の画像形成装置において、
    前記本体の一面を記録媒体に接触させたときに前記記録ヘッド用凹所の開口部と記録媒体との間に空間が形成され、
    前記空間の少なくとも一部は開放されて外部と連通していることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記本体の一面であって前記記録ヘッド用凹所とは異なった部位には、内部に座標位置を検出するセンサを備えたセンサ用凹所が設けられており、
    前記本体の一面を記録媒体に接触させたときに前記センサ用凹所の開口部と記録媒体との間に空間が形成され、
    前記空間の少なくとも一部は開放されて外部と連通していることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記開放部は、前記記録ヘッドの走査方向に沿った部位に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記本体の一面は、前記記録ヘッド用凹所を配置した凹面と、該凹面から突出し先端面で記録媒体面と近接する凸面と、を備え、
    前記凸面の先端面には、内部に座標位置を検出するセンサを備えたセンサ用凹所が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 非画像形成時に前記記録ヘッド用凹所を覆うキャップ部材を有し、前記キャップ部材の一部が前記センサ用凹所を覆うことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の画像形成装置。
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