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JP2016081549A - 半導体記憶装置 - Google Patents

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慎太郎 和泉
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知己 中川
博 川口
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博 川口
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Masahiko Yoshimoto
雅彦 吉本
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Abstract

【課題】アクティブ時の省電力化、アクティブ時の高速化、歩留まりの向上を実現する。【解決手段】強誘電体シャドウメモリの構成、制御方法、及び、試験方法として、(1)リード/ライト動作時にビット線のプリチャージを行わないビット線ノンプリチャージ手法、(2)ストア/リコール時に逐次駆動されるプレート線の電荷を共有するプレート線チャージシェア手法、(3)ライト動作時にワード線を昇圧するワード線ブースト手法、(4)ストア/リコール時にプレート線ドライバの駆動能力を高めるプレート線ドライバブースト手法、並びに、(5)ビット線の電位をチップ外から任意に設定して強誘電体キャパシタの不良を検出するテスト手法を提案する。【選択図】図1

Description

本発明は、半導体記憶装置に関する。
近年、多くのアプリケーションに搭載されるシステムオンチップ(SoC)に不揮発性メモリが用いられている。特に、アクティブ率の低いアプリケーション(センサネットワークや生体モニタリングなど)では、バッテリの容量やシステムモジュールのサイズを削減するために、スタンバイ時の消費電力に厳しい制約がある。
仮に、上記したアプリケーションのデータバッファとして揮発性メモリ(例えばSRAM[static random access memory])を用いると、そのリーク電流がシステムの総消費電力に大きな影響を及ぼすおそれがある。一方、データバッファとして不揮発性メモリを用いれば、電力供給を受けずにデータを不揮発的に保持することができるので、スタンバイ時の省電力化に大きく貢献することができる。このことから、アクティブ率の低いアプリケーションのデータバッファとしては、不揮発性メモリが非常に好適であると言える。
不揮発性メモリとしては、強誘電体キャパシタを利用するFeRAM[ferroelectric random access memory])が実用化されている(例えば非接触ICカード)。ただし、FeRAMには、アクティブ時の駆動速度や消費電力、並びに、その耐久性に課題がある。
なお、従来より、FeRAMの課題を解消すべく、6T構造のSRAMと強誘電体キャパシタとを組み合わせた6T−4C構造(または6T−2C構造)のシャドウメモリ(以下では強誘電体シャドウメモリと呼ぶ)が提案されている。
強誘電体シャドウメモリは、アクティブ時(データのリード/ライト動作時)には6T構造のSRAMとして動作し、スタンバイ時には強誘電体キャパシタにデータをストアして不揮発化する。従って、強誘電体シャドウメモリであれば、アクティブ時の高速動作とスタンバイ時の省電力化(リーク電流削減)を両立することができる。
なお、上記に関連する従来技術の一例としては、非特許文献1や非特許文献2を挙げることができる。
S. Masui, W. Yokozeki, et al., "Design and applications of ferroelectric nonvolatile SRAM and flip-flop with unlimited read/program cycles and stable recall", In Proc. of IEEE CICC, pp.403-406, 2003. T. Miwa, J. Yamada, et al., "NV-SRAM: A Nonvolatile SRAM with Backup Ferroelectric Capacitors", IEEE JSSC, vol.36, no.3, pp.522-527, 2001.
しかしながら、強誘電体シャドウメモリは、6T構造のSRAMと比べると、(1)アクティブ時の消費電力が大きい、(2)アクティブ時の動作速度が遅い、(3)製造ばらつき等による強誘電体キャパシタの不良診断が難しい、という課題があった。
本発明は、本願の発明者らにより見出された上記の問題点に鑑み、アクティブ時の省電力化、アクティブ時の高速化、ないしは、歩留まりの向上を実現することのできる半導体記憶装置を提供することを目的とする。
本明細書中に開示されている半導体記憶装置は、複数のメモリセルと、前記複数のメモリセルに共通接続されるワード線と、前記複数のメモリセルに各々接続される複数のビット線及び反転ビット線と、前記複数のメモリセルに対するアクセス制御を行うメモリコントローラと、を有し、前記複数のメモリセルは、それぞれ、第1ノードと第2ノードとの間に接続されたインバータループと、前記第1ノードと前記ビット線との間に接続されており前記ワード線の印加電圧に応じてオン/オフされる第1アクセストランジスタと、前記第2ノードと前記反転ビット線との間に接続されており前記ワード線の印加電圧に応じてオン/オフされる第2アクセストランジスタと、前記第1ノードに接続されており前記ビット線の寄生キャパシタよりも大容量の第1ノードキャパシタと、前記第2ノードに接続されており前記反転ビット線の寄生キャパシタよりも大容量の第2ノードキャパシタを含み、前記メモリコントローラは、リード/ライト対象のメモリセルにアクセスする際、リード/ライト対象外のメモリセルに接続されているビット線及び反転ビット線のプリチャージを行うことなく前記ワード線を駆動して前記第1アクセストランジスタ及び前記第2アクセストランジスタをオンさせる構成(第1の構成)とされている。
なお、第1の構成から成る半導体記憶装置は、一対のビット線と反転ビット線との間に各々接続された複数のトランスミッションゲートをさらに有し、前記メモリコントローラは、リード/ライト対象のメモリセルにアクセスする際、リード/ライト対象外のメモリセルに接続されているビット線と反転ビット線との間のトランスミッションゲートをオンさせる構成(第2の構成)にするとよい。
また、第1または第2の構成から成る半導体記憶装置において、前記第1ノードキャパシタ及び前記第2ノードキャパシタは、それぞれ、プレート線と前記第1ノード及び前記第2ノードとの間に各々接続された強誘電体キャパシタであり、前記メモリコントローラは、前記メモリセルのデータをストア/リコールする際、前記プレート線をパルス駆動させる構成(第3の構成)にするとよい。
また、本明細書中に開示されている半導体記憶装置は、複数のメモリセルと、前記複数のメモリセルに各々接続される複数のプレート線と、前記複数のプレート線を各々駆動するプレート線ドライバと、前記複数のメモリセルに対するアクセス制御を行うメモリコントローラと、を有し、前記複数のメモリセルは、それぞれ、第1ノードと第2ノードとの間に接続されたインバータループと、前記第1ノードとビット線との間に接続された第1アクセストランジスタと、前記第2ノードと反転ビット線との間に接続された第2アクセストランジスタと、前記第1ノードと前記プレート線との間に接続された第1強誘電体キャパシタと、前記第2ノードと前記プレート線との間に接続された第2強誘電体キャパシタと、を含み、前記メモリコントローラは、前記メモリセルのデータをストア/リコールする際、前記プレート線ドライバを用いて前記複数のプレート線を逐次的にパルス駆動させるものであり、かつ、前記プレート線ドライバを用いて未チャージのプレート線をパルス駆動させる前に既チャージのプレート線と未チャージのプレート線との間でチャージシェアを実施させる構成(第4の構成)とされている。
なお、第4の構成から成る半導体記憶装置は、隣接するプレート線間に接続された複数のトランスミッションゲートをさらに有し、前記メモリコントローラは、前記プレート線ドライバを用いて未チャージのプレート線をパルス駆動させる前に既チャージのプレート線と未チャージのプレート線との間のトランスミッションゲートをオンさせる構成(第5の構成)にするとよい。
また、本明細書中に開示されているワード線ドライバは、ワード線イネーブル信号に応じてメモリセルのワード線を駆動する出力段と、ブーストイネーブル信号に応じて強誘電体キャパシタのカップリング制御を行うことにより前記ワード線の印加電圧を前記出力段の電源電圧よりも引き上げるブースト段と、を有する構成(第6の構成)とされている。
なお、第6の構成から成るワード線ドライバにおいて、前記出力段は、入力端が前記ワード線イネーブル信号の印加端に接続されたインバータと、ソースが電源端に接続されてゲートが前記インバータの出力端に接続されたPチャネル型の第1トランジスタと、ドレインが前記ワード線に接続されてソースが接地端に接続されてゲートが前記インバータの出力端に接続されたNチャネル型の第2トランジスタと、を含み、前記ブースト段は、ソースが前記第1トランジスタのドレインに接続されてドレインが前記ワード線に接続されてゲートが前記ブーストイネーブル信号の印加端に接続されたPチャネル型の第3トランジスタと、前記ブーストイネーブル信号の印加端と前記ワード線との間に接続された強誘電体キャパシタと、を含む構成(第7の構成)にするとよい。
また、本明細書中に開示されている半導体記憶装置は、メモリセルと、前記メモリセルに対するアクセス制御を行うメモリコントローラと、前記メモリセルのワード線を駆動する第6または第7の構成から成るワード線ドライバとを有する構成(第8の構成)とされている。
なお、第8の構成から成る半導体記憶装置は、前記ワード線イネーブル信号を所定の遅延時間だけ遅らせて前記ブーストイネーブル信号を生成する遅延段を有する構成(第9の構成)にするとよい。
また、第9の構成から成る半導体記憶装置において、前記遅延段は、インバータチェインを含む構成(第10の構成)にするとよい。
なお、第8〜第10いずれかの構成から成る半導体記憶装置において、前記メモリセルは、第1ノードと第2ノードとの間に接続されたインバータループと、前記第1ノードとビット線との間に接続されており前記ワード線の印加電圧に応じてオン/オフされる第1アクセストランジスタと、前記第2ノードと反転ビット線との間に接続されており前記ワード線の印加電圧に応じてオン/オフされる第2アクセストランジスタと、前記第1ノードに接続されており前記ビット線の寄生キャパシタよりも大容量の第1ノードキャパシタと、前記第2ノードに接続されており前記反転ビット線の寄生キャパシタよりも大容量の第2ノードキャパシタと、を含む構成(第11の構成)にするとよい。
また、第11の構成から成る半導体記憶装置において、前記第1ノードキャパシタ及び前記第2ノードキャパシタは、それぞれ、プレート線と前記第1ノード及び前記第2ノードとの間に各々接続された強誘電体キャパシタであり、前記メモリコントローラは、前記メモリセルのデータをストア/リコールする際、前記プレート線をパルス駆動させる構成(第12の構成)にするとよい。
また、本明細書中に開示されているプレート線ドライバは、第1プレート線イネーブル信号に応じて第2プレート線イネーブル信号を生成する第1出力段と、前記第2プレート線イネーブル信号に応じてメモリセルのプレート線を駆動する第2出力段と、ブーストイネーブル信号に応じて強誘電体キャパシタのカップリング制御を行うことにより前記第2プレート線イネーブル信号を負電圧まで引き下げて前記第2出力段の駆動能力を増強するブースト段と、を有する構成(第13の構成)とされている。
なお、第13の構成から成るプレート線ドライバにおいて、前記第1出力段は、ソースが電源端に接続されてゲートが前記第1プレート線イネーブル信号の印加端に接続されてドレインが前記第2プレート線イネーブル信号の印加端に接続されたPチャネル型の第1トランジスタと、ソースが接地端に接続されてゲートが前記第1プレート線イネーブル信号の印加端に接続されたNチャネル型の第2トランジスタとを含み、前記第2出力段は、ソースが電源端に接続されてドレインが前記プレート線に接続されてゲートが前記第2プレート線イネーブル信号の印加端に接続されたPチャネル型の第3トランジスタと、ドレインが前記プレート線に接続されてソースが接地端に接続されてゲートが前記第2プレート線イネーブル信号の印加端に接続されたNチャネル型の第4トランジスタと、を含み、前記ブースト段は、入力端が前記ブーストイネーブル信号の印加端に接続されたインバータと、ドレインが前記第2プレート線イネーブル信号の印加端に接続されてソースが前記第2トランジスタのドレインに接続されてゲートが前記インバータの出力端に接続されたNチャネル型の第5トランジスタと、前記インバータの出力端と前記第2プレート線イネーブル信号の印加端との間に接続された強誘電体キャパシタと、を含む構成(第14の構成)にするとよい。
また、本明細書中に開示されている半導体記憶装置は、メモリセルと、前記メモリセルに対するアクセス制御を行うメモリコントローラと、前記メモリセルのプレート線を駆動する第13または第14の構成から成るプレート線ドライバと、を有する構成(第15の構成)とされている。
なお、第15の構成から成る半導体記憶装置において、前記メモリセルは、第1ノードと第2ノードとの間に接続されたインバータループと、前記第1ノードとビット線との間に接続された第1アクセストランジスタと、前記第2ノードと反転ビット線との間に接続された第2アクセストランジスタと、前記第1ノードと前記プレート線との間に接続された第1強誘電体キャパシタと、前記第2ノードと前記プレート線との間に接続された第2強誘電体キャパシタと、を含み、前記メモリコントローラは、前記メモリセルのデータをストア/リコールする際、前記プレート線をパルス駆動させる構成(第16の構成)にするとよい。
また、本明細書中に開示されている半導体記憶装置は、第1ノードと第2ノードとの間に接続されたインバータループと、前記第1ノードとビット線との間に接続された第1アクセストランジスタと、前記第2ノードと反転ビット線との間に接続された第2アクセストランジスタと、前記第1ノードとプレート線との間に接続された第1強誘電体キャパシタと、前記第2ノードと前記プレート線との間に接続された第2強誘電体キャパシタと、前記ビット線及び前記反転ビット線にそれぞれ任意のアナログ電圧を印加するための外部端子と、を有する構成(第17の構成)とされている。
なお、第17の構成から成る半導体記憶装置は、前記第1アクセストランジスタのゲートに接続される第1ワード線と、前記第2アクセストランジスタのゲートに接続される第2ワード線と、を別個独立に有する構成(第18の構成)にするとよい。
また、本明細書中に開示されている半導体記憶装置の試験方法は、第17または第18の構成から成る半導体記憶装置を対象とするものであって、前記外部端子から前記ビット線または前記反転ビット線の一方に任意のリファレンス電圧を印加するステップと、前記インバータループをディセーブルにした状態で前記プレート線をパルス駆動するステップと、前記第1アクセストランジスタ及び前記第2アクセストランジスタの両方または前記リファレンス電圧が印加されていない一方のみをオンさせるステップと、前記ビット線と前記反転ビット線との間で各々の電圧を比較するステップと、を有する構成(第19の構成)とされている。
また、本明細書中に開示されている半導体記憶装置の試験方法は、第17または第18の構成から成る半導体記憶装置を対象とするものであって、前記外部端子から前記ビット線または前記反転ビット線の一方に任意のオフセット電圧を印加するステップと、前記第1アクセストランジスタ及び前記第2アクセストランジスタをオンさせるステップと、前記インバータループをディセーブルにした状態で前記プレート線をパルス駆動するステップと、前記インバータループをイネーブルにするステップと、前記ビット線と前記反転ビット線との間で各々の電圧を比較するステップと、を有する構成(第20の構成)とされている。
本明細書中に開示されている半導体記憶装置によれば、アクティブ時の省電力化、アクティブ時の高速化、ないしは、歩留まりの向上を実現することが可能となる。
半導体記憶装置の全体構成を示すブロック図 メモリセル11の一構成例を示す回路図 メモリセル11の一動作例を示すタイミングチャート SRAMにおけるビット線プリチャージの必要性を説明するための図 強誘電体シャドウメモリにおけるビット線ノンプリチャージ手法を示す図 BL/XBLイコライジングを実現するための一構成例を示す図 ビット線ノンプリチャージ手法の有用性を示す図 BL/XBL間ショートの優位点を示す図 プレート線チャージシェアを実現するための一構成例を示す図 プレート線チャージシェアの一動作例を示すタイミングチャート プレート線チャージシェア手法の有用性を示す図 ワード線ドライバ20の一構成例を示す回路図 各種キャパシタの面積比較テーブル ワード線ブーストの一動作例を示すタイミングチャート ワード線ブースト手法の有用性を示す図 ブーストディレイの最適化について説明するための図 Tbdの延長に伴うTwrの変化挙動を示す図(Tbd<T0) Tbdの延長に伴うTwrの変化挙動を示す図(Tbd>T0) ブーストディレイTbdとデータ書き換え時間Twrとの相関図 T1、T2、T0の決定要因を説明するための図 WL立ち上げ時間に応じたT0の変化挙動を示す図 遅延段26の一構成例を示す回路図 遅延段26の有用性を示す図 シミュレーション条件を示すテーブル ライトアクセス時間の比較図 ワード線ブーストのシミュレーション結果を示すテーブル プレート線ドライバ40の一構成例を示す回路図 プレート線ドライバブーストの一動作例を示すタイミングチャート プレート線ドライバブーストのシミュレーション結果を示すテーブル 間欠起動型センシングアプリケーションへの適用効果を示す概念図 アクティブ時間の比較テーブル 経年劣化によるリコール不良について説明するための図 マージンテストの対象となる半導体記憶装置の第1構成例を示す回路図 第1テストのパスパターンを示すタイミングチャート 第1テストのフェイルパターンを示すタイミングチャート マージンテストの対象となる半導体記憶装置の第2構成例を示す回路図 第2テストのパスパターンを示すタイミングチャート 第2テストのフェイルパターンを示すタイミングチャート 第3テストのパスパターンを示すタイミングチャート 第3テストのフェイルパターンを示すタイミングチャート
<半導体記憶装置>
図1は、半導体記憶装置の全体構成を示すブロック図である。本構成例の半導体記憶装置100は、メモリブロック1とメモリコントローラ2を有する。
メモリブロック1は、データを記憶するための回路ブロックであり、メモリセルアレイ10と、ワード線ドライバ20と、Xデコーダ30と、プレート線ドライバ40と、Yデコーダ兼コラムセレクタ50と、ライト回路60と、リード回路70とを含む。メモリコントローラ2は、メモリブロック1(延いては複数のメモリセル11)に対するアクセス制御を行う回路ブロックであり、例えば、CPU[central processing unit]などを好適に用いることができる。
メモリセルアレイ10は、マトリクス状に配列された複数のメモリセル11を含む。メモリセル11としては、6T−4C構造や6T−2C構造の強誘電体シャドウメモリが用いられる。メモリセル11には、リード/ライト動作時におけるアクセス制御用のワード線WL、リード/ライト動作時におけるデータ入出力用のビット線BL及び反転ビット線XBL、並びに、ストア/リコール時における強誘電体キャパシタ駆動用の第1プレート線PL1及び第2プレート線PL2などが接続されている。メモリセル11の構成及び動作については、後ほど詳細に説明する。
ワード線ドライバ20は、Xデコーダ30からの指示に応じて、リード/ライト対象のメモリセル11に接続されたワード線WLを駆動する。
Xデコーダ30は、メモリコントローラ2からの指示に応じて、ワード線ドライバ20を駆動する。
プレート線ドライバ40は、Yデコーダ兼コラムセレクタ50からの指示に応じて、ストア/リコール対象のメモリセル11に接続されたプレート線PL1及びPL2を各々駆動する。
Yデコーダ兼コラムセレクタ50は、メモリコントローラ2からの指示に応じて、プレート線ドライバ40を駆動する。また、Yデコーダ兼コラムセレクタ50は、メモリコントローラ2からの指示に応じて、リード/ライト対象のメモリセル11に接続されたビット線BL及び反転ビット線XBLとライト回路60またはリード回路70との間を選択的に導通させる。
ライト回路60は、メモリセル11に書き込むべきデータに応じて、ビット線BL及び反転ビット線XBLを駆動する。
リード回路70は、ビット線BLと反転ビット線XBLとの間で各々の電圧を比較(差分増幅)することによりメモリセル11からデータを読み出すセンスアンプを含む。
<メモリセル>
図2はメモリセル11の一構成例を示す回路図である。本構成例のメモリセル11は、6T−4C構造の強誘電体メモリであり、Nチャネル型の駆動トランジスタM2及びM4と、Pチャネル型の負荷トランジスタM1及びM3と、Nチャネル型のアクセストランジスタM5及びM6と、強誘電体キャパシタFC1〜FC4と、を含む。以下では、説明の便宜上、駆動トランジスタM2及びM4、負荷トランジスタM1及びM3、並びに、アクセストランジスタM5及びM6をそれぞれトランジスタM1〜M6と略称する。
トランジスタM1及びM3のソースは、いずれも電源端に接続されている。トランジスタM1及びM2のドレインとトランジスタM3及びM4のゲートは、いずれも内部ノードNode1に接続されている。トランジスタM3及びM4のドレインとトランジスタM1及びM2のゲートは、いずれも内部ノードNode2に接続されている。トランジスタM2及びM4のソースは、いずれも接地端に接続されている。
なお、トランジスタM1及びM2は、入力端が内部ノードNode2に接続されて出力端が内部ノードNode1に接続されたインバータを形成している。また、トランジスタM3及びM4は、入力端が内部ノードNode1に接続されて出力端が内部ノードNode2に接続されたインバータを形成している。すなわち、トランジスタM1〜M4は、内部ノードNode1と内部ノードNode2との間に接続されたインバータループとして機能する。
トランジスタM5は、内部ノードNode1とビット線BLとの間に接続されており、ゲートに接続されたワード線WLの印加電圧に応じてオン/オフされる。一方、トランジスタM6は、内部ノードNode2と反転ビット線XBLとの間に接続されており、ゲートに接続されたワード線WLの印加電圧に応じてオン/オフされる。
強誘電体キャパシタFC1は、内部ノードNode1とプレート線PL2との間に接続されている。強誘電体キャパシタFC2は、内部ノードNode1とプレート線PL2との間に接続されている。強誘電体キャパシタFC3は、内部ノードNode1とプレート線PL1との間に接続されている。強誘電体キャパシタFC4は、内部ノードNode2とプレート線PL1との間に接続されている。
なお、上記構成から成るメモリセル11において、内部ノードNode1及びNode2は、いずれもメモリセル11のストレージノードとして機能し、各々のノード電圧は、メモリセル11で記憶される論理データ「0」または「1」に応じた電圧値となる。
図3は、メモリセル11の一動作例((a)欄:ライト動作、(b)欄:リード動作、(c)欄:ストア動作、(d)欄:リコール動作)を示すタイミングチャートである。なお、(a)欄〜(d)欄のそれぞれには、上から順に、ワード線WL、ビット線BL、反転ビット線XBL、プレート線PL1及びPL2、並びに、電源電圧VDD(インバータループのイネーブル/ディセーブル状態に相当)が描写されている。
メモリセル11のライト動作時には、ワード線WLがハイレベルに立ち上げられてトランジスタM5及びM6がオンされる。このとき、ビット線BLがハイレベルで反転ビット線XBLがローレベルであれば、トランジスタM1及びM4がオンとなり、トランジスタM2及びM3がオフとなる。このようにしてインバータループの動作状態が確定されることにより、内部ノードNode1がハイレベルに固定されて内部ノードNode2がローレベルに固定される。この状態は、メモリセル11に論理データ「1」が書き込まれた状態に相当し、電源電圧VDDが供給されている限り、ワード線WLがローレベルに立ち下げられた後も維持される。上記と逆に、メモリセル11に論理データ「0」を書き込む場合には、ワード線WLのハイレベル期間中にビット線BLをローレベルとして反転ビット線XBLをハイレベルとすればよい。なお、メモリセル11のライト動作時には、プレート線PL1及びPL2がいずれもローレベルに固定される。
メモリセル11のリード動作時には、ビット線BL及び反転ビット線XBLをフローティング状態とした上で、ワード線WLがハイレベルに立ち上げられてトランジスタM5及びM6がオンされる。このとき、ビット線BL及び反転ビット線XBLには、内部ノードNode1及びNode2の印加電圧が現れる。従って、ビット線BLと反転ビット線XBLとの間で各々の電圧を比較(差分増幅)することにより、メモリセル11に書き込まれていた論理データが「1」であるか「0」であるかを読み出すことができる。
このように、6T−4C構造のメモリセル11では、6T構造のSRAMと基本的に同様のリード/ライト動作が実施される。
メモリセル11のストア動作は、内部ノードNode1及びNode2から強誘電体キャパシタFC1〜FC4にデータを移送して不揮発化する動作であり、アクティブ状態からスリープ状態への移行時(インバータループに対する電源電圧VDDの供給が遮断される前)に行われる。より具体的に述べると、メモリセル11のストア動作時には、プレート線PL1及びPL2がいずれもパルス駆動されて、強誘電体キャパシタFC1〜FC4の残留分極状態が設定される。
例えば、メモリセル11に論理データ「1」が記憶されている場合、すなわち、内部ノードNode1がハイレベルであり内部ノードNode2がローレベルである場合を考える。この場合、プレート線PL1及びPL2がローレベルとされている間、強誘電体キャパシタFC2及びFC4の両端間には電圧が印加されない状態となり、強誘電体キャパシタFC1及びFC3の両端間には互いに逆極性の電圧が印加される状態となる。一方、プレート線PL1及びPL2がハイレベルとされている間、強誘電体キャパシタFC2及びFC4の両端間には電圧が印加されない状態となり、強誘電体キャパシタFC1及びFC3の両端間には互いに逆極性の電圧が印加される状態となる。その結果、強誘電体キャパシタFC1〜FC4の残留分極状態は、強誘電体キャパシタFC1及びFC3が互いに逆極性、強誘電体キャパシタFC2及びFC4が互いに逆極性、強誘電体キャパシタFC1及びFC2が互いに逆極性、並びに、強誘電体キャパシタFC3及びFC4が互いに逆極性となる。なお、メモリセル11に論理データ「0」が記憶されている場合、強誘電体キャパシタFC1〜FC4の残留分極状態は上記と逆になる。
その後、電源電圧VDDの供給が遮断されてアクティブ状態からスリープ状態への移行が行われる。ただし、強誘電体キャパシタFC1〜FC4の残留分極状態は、いずれも電源遮断前の状態に保持される。この状態は、内部ノードNode1及びNode2から強誘電体キャパシタFC1〜FC4にデータが移送されて不揮発化された状態に相当する。
メモリセル11のリコール動作は、強誘電体キャパシタFC1〜FC4から内部ノードNode1及びNode2にデータを復帰させる動作であり、スリープ状態からアクティブ状態への復帰時(インバータループに対する電源電圧VDDの供給が再開される前)に行われる。より具体的に述べると、メモリセル11のリコール動作時には、プレート線PL1及びPL2の一方がパルス駆動されて、強誘電体キャパシタFC1〜FC4の残留分極状態に対応した電圧が内部ノードNode1及びNode2に誘起される。
例えば、強誘電体キャパシタFC1〜FC4に論理データ「1」がストアされている場合を考える。この場合、プレート線PL1をローレベルからハイレベルに切り替えると、内部ノードNode1には、強誘電体キャパシタFC1及びFC3の残留分極状態に応じて、内部ノードNode2よりも相対的に高い電圧wkH(weak high)が誘起される。一方、内部ノードNode2には、強誘電体キャパシタFC2及びFC4の残留分極状態に応じて、内部ノードNode1よりも相対的に低い電圧wkL(weak low)が誘起される。すなわち、内部ノードNode1と内部ノードNode2との間には、強誘電体キャパシタFC1〜FC4の残留分極状態に応じた電圧差が生じる。
その後、インバータループに対する電源電圧VDDの供給が再開されると、インバータループの増幅作用により、内部ノードNode1が不安定な電圧wkHからハイレベルに引き上げられ、内部ノードNode2が不安定な電圧wkLからローレベルに引き下げられる。この状態は、強誘電体キャパシタFC1〜FC4から内部ノードNode1及びNode2にデータが復帰された状態となる。なお、強誘電体キャパシタFC1〜FC4に論理データ「0」がストアされている場合には、プレート線PL1のパルス駆動によって内部ノードNode1及びNode2に誘起される電圧が上記と逆になる。
<第1実施形態>
次に、リード/ライト動作時にビット線及び反転ビット線のプリチャージを行わないビット線ノンプリチャージ手法について説明する。
図4は、6T構造のSRAMメモリセルにおけるビット線プリチャージの必要性を説明するための図である。本図で示したように、同一の行に属する複数のSRAMメモリセル11−1及び11−2には、単一のワード線WLが共通接続されている。一方、異なる列に属するSRAMメモリセル11−1及び11−2には、各々に対応したビット線BL1及びBL2並びに反転ビット線XBL1及びXLB2が接続されている。
SRAMメモリセル11−1へのリード/ライトを行う場合には、ワード線WLがハイレベルに立ち上げられる。その結果、リード/ライト対象のSRAMメモリセル11−1は、これに対応したビット線BL1及び反転ビット線XBL1に接続された状態となる。ただし、ワード線WLは、リード/ライト対象外のSRAMメモリセル11−2にも接続されている。従って、ワード線WLがハイレベルに立ち上げられると、リード/ライト対象外のSRAMメモリセル11−2も、これに対応したビット線BL2及び反転ビット線XBL2に接続された状態となる。
ところで、SRAMメモリセル11−1及び11−2の内部ノードには、ごく小容量の寄生キャパシタCp1が付随しているだけである。一方、非常に配線長の長いビット線BL及び反転ビット線XBLには、より大容量の寄生キャパシタCp2が付随している。
そのため、SRAMメモリセル11−1へのリード/ライトを行うためにワード線WLがハイレベルに立ち上げられた時点で、SRAMメモリセル11−2に接続されたビット線BL2及び反転ビット線XBL2がプリチャージされていない状態(寄生キャパシタCp2が充電されていない状態)であると、寄生キャパシタCp1と寄生キャパシタCp2との電荷再分配によりSRAMメモリセル11−2のデータ化けを生じるおそれがある。
上記のデータ化けを防止すべく、従来の運用では、ワード線WLをハイレベルに立ち上げる前に、リード/ライト対象外のSRAMメモリセル11−2に接続されたビット線BL2及び反転ビット線XBL2に所定の電圧(VDDまたはVDD/2)を印加して、寄生キャパシタCp2を予め充電しておくビット線プリチャージ手法が採用されていた。
一方、図2で示したメモリセル11(強誘電体シャドウメモリ)の内部ノードNode1及びNode2には、寄生容量Cp2よりも遥かに容量の大きい強誘電体キャパシタFC1〜FC4が接続されている。そのため、ワード線WLがハイレベルに立ち上げられた時点で、ビット線BL及び反転ビット線XBLがプリチャージされていない状態であっても、寄生容量Cp2と強誘電体キャパシタFC1〜FC4との電荷再分配による内部ノードNode1及びNode2の電圧変動幅はごく小さいものとなる。
しかしながら、従来では、強誘電体シャドウメモリの運用時においても、そのベースとなるSRAMメモリセルの駆動手法を踏襲して、半ば盲目的にビット線プリチャージが行われていた。
本願の発明者らは、このようなビット線プリチャージの意義に疑念を抱き、鋭意研究を重ねた結果、データの不揮発化を主目的として設けられた強誘電体キャパシタFC1〜FC4がアクティブ時におけるメモリセル11のデータ化け防止にも貢献し得るという新規な知見を獲得し、強誘電体シャドウメモリの運用時にはビット線プリチャージが不要であるとの結論に至った。
図5は、強誘電体シャドウメモリにおけるビット線ノンプリチャージ手法を示す図である。(a)欄で示すように、SRAMメモリセルの運用時には、ワード線WLをハイレベルに立ち上げる前に、ビット線BL及び反転ビット線XBLのプリチャージが行われていた。一方、(b)欄で示すように、強誘電体シャドウメモリの運用時には、先述の知見に基づき、ビット線BL及び反転ビット線XBLのプリチャージを行うことなく、ワード線WLをハイレベルに立ち上げることができる。
すなわち、メモリセル11として強誘電体シャドウメモリを採用した半導体記憶装置100において、メモリコントローラ2は、リード/ライト対象のメモリセルにアクセスする際、リード/ライト対象外のメモリセルに接続されているビット線BL及び反転ビット線XBLのプリチャージを行うことなくワード線WLを駆動してトランジスタM5及びM6をオンさせるように、その動作シーケンスを組んでおくことが望ましい。
また、ビット線ノンプリチャージ手法を採用する場合には、一対のビット線BLと反転ビット線XBLとを同電位とするイコライザを設けることが望ましい。
図6は、ビット線BLと反転ビット線XBLとの間でイコライジングを実現するための一構成例を示す図である。本構成例では、一対のビット線BLと反転ビット線XBLとの間にトランスミッションゲートSWが接続されている。なお、本図では必ずしも明示されていないが、トランスミッションゲートSWは、複数設けられたビット線BL及び反転ビット線XBLのペア毎にそれぞれ設けられている。
なお、トランスミッションゲートSWは、メモリコントローラ2によってオン/オフ制御される。より具体的に述べると、メモリコントローラ2は、リード/ライト対象のメモリセルにアクセスする際、リード/ライト対象外のメモリセルに接続されているビット線BLと反転ビット線XBLとの間のトランスミッションゲートSWをオンさせる。
トランスミッションゲートSWをオンさせることにより、リード/ライト対象外のメモリセルに接続されたビット線BLと反転ビット線XBLとをショートさせて各々を同電位とすることができる。従って、メモリセル11のデータ化けを招くおそれのあるワーストケース(例えば、ローレベル側の内部ノードにハイレベルが印加されて、ハイレベル側の内部ノードにローレベルが印加される状況)の発生を未然に回避することができるので、メモリセル11のデータ化け防止をさらに確実なものとすることが可能となる。
以上で説明したように、第1実施形態では、メモリセル11の内部ノードNode1及びNode2に接続された大容量の強誘電体キャパシタFC1〜FC4を利用して、リード/ライト動作時のビット線プリチャージを省略し、トランスミッションゲートSWを用いたイコライジングのみで動作する半導体記憶装置100を提案する。本構成を採用することにより、リード/ライト動作時の消費電力を大幅に削減することが可能となる。
図7は、ビット線ノンプリチャージ手法の有用性を示す図である。本図に示すように、ビット線ノンプリチャージ手法を採用することにより、ライト動作時の消費電力を従来比で74%削減することが可能となり、また、リード動作時の消費電力を従来比で77%削減することが可能となる。
なお、ビット線BLと反転ビット線XBLとの間をトランスミッションゲートSWでショートさせるイコライジング手法は、従来のビット線プリチャージ手法と比べて、高速動作の面でも優位である。
図8は、上記イコライジング手法の優位点を示す図である。本図(a)欄で示したように、ビット線BL及び反転ビット線XBLを電源電圧VDDでプリチャージする場合、ワーストケース(BL=XBL=GND)では、ビット線BL及び反転ビット線XBLが電源電圧VDDに達するまでに時間T1を要する。従って、ビット線プリチャージ時間は、時間T1以上に設定しなければならない。
一方、本図(b)欄で示したように、ビット線BLと反転ビット線XBLとの間をショートさせる場合、ビット線BLと反転ビット線XBLが同電位となるまでに要する時間T2は、ワーストケース(BL=VDD、XBL=GND)であっても、上記の時間T1と比べれば短くなる。従って、イコライジング処理を速やかに完了してワード線WLをハイレベルに立ち上げることが可能となり、延いては、リード/ライト時間を短縮することが可能となる。また、リード/ライト時間を短縮することは、アクティブ時間の短縮(スリープ時間の延長)に直結するので、システム全体の省電力化にも貢献することができる。
さらに、ビット線ノンプリチャージ手法を採用すれば、半導体記憶装置10の大容量化にも貢献することができる。従来では、或るメモリセルのリード/ライトを行う際には、リード/ライト対象外のメモリセルに各々接続された全てのビット線BL及び反転ビット線XBLをプリチャージしていた。そのため、ビット線プリチャージに要する電力を鑑みると、1本のワード線WLに接続されるメモリセル11の個数(延いてはワード線WLの配線長)には自ずと上限があった。また、ビット線BL及び反転ビット線XBLの配線長が延びるほど、これに付随する寄生キャパシタCp2の容量が増えるので、より大きなプリチャージ電力が必要となる。そのため、ビット線BL及び反転ビット線XBLの配線長にも自ずと上限があった。
一方、ビット線ノンプリチャージ手法を採用すれば、プリチャージ電力を考慮せずにメモリセルアレイ10を大型化(ワード線WL、ないしは、ビット線BL及び反転ビット線XBLの延長)することができる。従って、メモリブロック1全体に占めるメモリセルアレイ10の面積比率(メモリセルアレイ10と周辺回路20〜70との面積比率)を大きくすることができるので、半導体記憶装置100のデバイスサイズを不要に大型化せずにその記憶容量(単位面積当たりの記憶密度)を高めることが可能となる。
なお、上記では、ビット線ノンプリチャージ手法の適用対象として、強誘電体シャドウメモリを例に挙げたが、その適用対象はこれに限定されるものではなく、例えば、6T構造のSRAMメモリセルをベースとし、その内部ノードに寄生キャパシタCp2よりも大容量のノードキャパシタが接続されているものであれば、上記のビット線ノンプリチャージ手法を好適に適用することが可能である。すなわち、メモリセル11のデータ保持に寄与し得るノードキャパシタは、必ずしもプレート線PL1及びPL2に接続された強誘電体キャパシタFC1〜FC4には限定されない。
<第2実施形態>
次に、ストア/リコール時に逐次駆動されるプレート線PL1及びPL2の電荷を共有するプレート線チャージシェア手法について説明する。
図9は、プレート線チャージシェアを実現するための一構成例を示す図である。本構成例の半導体記憶装置100は、先に述べた通り、マトリクス状に配列された複数のメモリセル11と、複数のメモリセル11に各々接続されるプレート線PL1(a、b、…)及びPL2(a、b、…)と、プレート線PL1(a、b、…)及びPL2(a、b、…)を各々駆動するプレート線ドライバ40と、複数のメモリセル11に対するアクセス制御を行うメモリコントローラ2とを有する。
また、本構成例の半導体記憶装置100は、隣接するプレート線間に接続された複数のトランスミッションゲートSW1(ab、bc、…)及びSW2(ab、bc、…)をさらに有する。より具体的に述べると、トランスミッションゲートSW1abは、プレート線PL1aとプレート線PL1bとの間に接続されており、トランスミッションゲートSW1bcは、プレート線PL1bとプレート線PL1c(不図示)との間に接続されている。同様にして、トランスミッションゲートSW2abは、プレート線PL2aとプレート線PL2bとの間に接続されており、トランスミッションゲートSW2bcは、プレート線PL2bとプレート線PL2c(不図示)との間に接続されている。
メモリコントローラ2は、メモリセル11のデータをストア/リコールする際、プレート線ドライバ40を用いてプレート線PL1(a、b、…)及びPL2(a、b、…)を逐次的にパルス駆動させる。
その際、メモリコントローラ2は、プレート線ドライバ40を用いて未チャージのプレート線をパルス駆動させる前に、既チャージのプレート線と未チャージのプレート線との間でチャージシェアを実施させる。より具体的に述べると、メモリコントローラ2は、プレート線ドライバ40を用いて未チャージのプレート線をパルス駆動させる前に、既チャージのプレート線と未チャージのプレート線との間のトランスミッションゲートをオンさせることにより、両プレート間をショートさせる。以下では、図10を参照しながら、より詳細に説明する。
図10は、プレート線チャージシェアの一動作例を示すタイミングチャートであり、上から順に、プレート線ドライバ40の出力イネーブル信号OUT_EN、プレート線PL1(a、b、c)の印加電圧、及び、トランスミッションゲートSW1(ab、bc)のオン/オフ状態が描写されている。なお、プレート線PL2(a、b、…)及びトランスミッションゲートSW2(a、b、…)については、プレート線PL1(a、b、…)及びトランスミッションゲートSW1(a、b、…)と同様の挙動で制御されるので、ここでは図示を割愛する。
時刻t1において、プレート線ドライバ40の出力イネーブル信号OUT_ENがハイレベル(出力イネーブル時の論理レベル)に立ち上げられると、プレート線PL1aが電源電圧VDDまでチャージされる。
時刻t2において、プレート線ドライバ40の出力イネーブル信号OUT_ENがローレベルに立ち下げられると、プレート線PL1aがフローティング状態となる。従って、プレート線PL1aは、時刻t2以後もほぼ電源電圧VDDに維持される。
時刻t3において、トランスミッションゲートSW1abがオンされると、既チャージのプレート線PL1aと未チャージのプレート線PL1bとの間が導通されるので、双方が同一電圧(=VDD/2)となるまでチャージシェア(電荷再分配)が実施される。
時刻t4において、トランスミッションゲートSW1abがオフされると、プレート線PL1aとプレート線PL1bとの間が遮断される。なお、プレート線PL1a及びPL1bは、時刻t4以後もほぼ同一電圧(=VDD/2)に維持される。
時刻t5において、プレート線ドライバ40の出力イネーブル信号OUT_ENがハイレベル(出力イネーブル時の論理レベル)に立ち上げられると、プレート線PL1bが電源電圧VDDまでチャージされる一方、プレート線PL1aが接地電圧GNDまで放電される。このとき、プレート線PL1bは、既にVDD/2までチャージされている。従って、プレート線ドライバ40から供給すべき電力は、プレート線PL1aを初回チャージしたときよりも少ない電力(理想的には1/2)で済む。
時刻t6以降も、上記と同様にして、既チャージのプレート線と未チャージのプレート線との間でチャージシェアが実施される。
なお、時刻t2〜t3、時刻t4〜t5、時刻t6〜t7で示したフローティング期間については、適宜、短縮ないし省略が可能である。
このように、プレート線チャージシェア手法を採用すれば、複数のプレート線を各個独立にチャージしていた従来手法と異なり、先のプレート線チャージで蓄えられた電荷を全て捨てるのではなく、その一部を次のプレート線チャージに流用することができるので、プレート線ドライバ40の消費電力を大幅に(理想的にはほぼ1/2まで)削減することが可能となる。
なお、図10では、プレート線を1本ずつ逐次的に駆動する例を挙げたが、例えば、プレート線を複数本ずつ複数回に分けて駆動する構成としてもよい。ただし、同時に駆動するプレート線の本数が増えるほど駆動電流のピーク値が増大する上、初回チャージ時の必要電力が増大するので、プレート線の同時駆動本数については、スピードと電力のトレードオフを考慮して適宜設計すればよい。
図11は、プレート線チャージシェア手法の有用性を示す図である。本図で示したように、プレート線チャージシェア手法を採用することにより、ストア動作時の消費電力を従来比で22%削減することが可能となり、また、リコール動作時の消費電力を従来比で11%削減することが可能となる。
<第3実施形態>
先の図2で示したように、6T−4C構造の強誘電体シャドウメモリは、その内部ノードNode1及びNode2に容量の大きい強誘電体キャパシタFC1〜FC4が接続されている。そのため、強誘電体シャドウメモリは、6T構造のSRAMと比べてアクティブ時のデータ書き込みに長時間を要する。以下では、このような課題を解決するための手段として、ライト動作時にワード線WLを昇圧するワード線ブースト手法の説明を行う。
図12は、ワード線ドライバ20の一構成例を示す回路図である。本構成例のワード線ドライバ20は、Pチャネル型電界効果トランジスタ21及び22と、Nチャネル型電界効果トランジスタ23と、インバータ24と、キャパシタ素子25と、を含む。
トランジスタ21のソースは、電源端に接続されている。トランジスタ21のドレインは、トランジスタ22のソースに接続されている。トランジスタ22及び23のドレインは、いずれもワード線WLに接続されている。トランジスタ23のソースは、接地端に接続されている。トランジスタ21及び23のゲートは、いずれもインバータ24の出力端に接続されている。インバータ24の入力端は、ワード線イネーブル信号WL_ENの印加端に接続されている。トランジスタ22のゲートは、ブーストイネーブル信号BST_ENの印加端に接続されている。キャパシタ素子25は、ブーストイネーブル信号BST_ENの印加端とワード線WLとの間に接続されている。
なお、トランジスタ21及び23とインバータ24は、ワード線イネーブル信号WL_ENに応じてメモリセル11のワード線WLを駆動する出力段として機能する。また、トランジスタ22及びキャパシタ素子25は、ブーストイネーブル信号BST_ENに応じてキャパシタ素子25のカップリング制御を行うことにより、ワード線WLの印加電圧を出力段の電源電圧VDDよりも引き上げるブースト段として機能する。
従来より、上記ブースト段を形成するためのキャパシタ素子25としては、(a)MOS[metal-oxide-semiconductor]キャパシタ、(c)MIM[metal-insulator-metal]キャパシタ、ないしは、(d)MOM[metal-oxide-metal]キャパシタが一般的に用いられていた。一方、本構成例のワード線ドライバ20では、キャパシタ素子25として、(b)強誘電体キャパシタ(Feキャパシタ)が用いられている。
図13は、各種キャパシタの面積比較テーブル(同容量の各種キャパシタを用いたワード線ドライバ20の面積、及び、16Kbitメモリブロック1の面積)である。本図で示すように、強誘電体キャパシタは、他のキャパシタと比べて小さい占有面積で同一の容量を持つ。従って、キャパシタ素子25として強誘電体キャパシタを用いることにより、ワード線ドライバ20(延いてはメモリブロック1)の回路面積を不必要に増大することなく、ワード線ブーストを実現することが可能となる。
また、ブースト段を形成するキャパシタ素子25については、容量の線形性がさほど重要ではないので、分極特性の大きい強誘電体キャパシタを何ら支障なく用いることができる。また、強誘電体シャドウメモリには、その不揮発化を実現するために強誘電体キャパシタが元々組み込まれているので、キャパシタ素子25として強誘電体キャパシタを採用しても、半導体記憶装置100の製造プロセスには何ら変更が生じない。
図14は、ワード線ブーストの一動作例を示すタイミングチャートであり、上から順番に、ワード線イネーブル信号WL_EN、ブーストイネーブル信号BST_EN、及び、ワード線WLの印加電圧が描写されている。
メモリセル11へのライト動作時には、まず、ワード線イネーブル信号WL_ENがハイレベルに立ち上げられて、ワード線WLの印加電圧が上昇していく。なお、この時点では、ブーストイネーブル信号BST_ENがローレベルに維持されている。従って、キャパシタ素子25の両端間に電位差が生じるので、キャパシタ素子25がチャージされる。
ワード線イネーブル信号BL_ENがハイレベルに立ち上げられてから、所定の遅延時間(ブーストディレイ)が経過すると、ブーストイネーブル信号BST_ENがハイレベル(例えばVDD=1.8V)に立ち上げられる。この時点でキャパシタ素子25(強誘電体キャパシタ)の両端間には電荷がチャージされているので、電荷の保存則により、ワード線WLが電源電圧VDD+α(例えば1.8V+α)まで持ち上げられる。
その結果、ワード線WLに電源電圧VDDを加えた場合(ブーストなし)と比べて、メモリセル11を形成するアクセストランジスタM5及びM6の導通度が大きくなる。従って、ライト回路60の駆動能力を不必要に高めることなく、アクティブ時のデータ書き込みに要する時間を短縮することが可能となる。
図15は、ワード線ブースト手法の有用性を示す図である。なお、本図の(a)欄にはワード線ブーストなしの挙動が示されており、本図の(b)欄にはワード線ブーストありの挙動が示されている。(a)欄と(b)欄とを対比すれば分かるように、上記したワード線ブースト手法を採用することにより、ライト動作時に内部ノードNode1及びNode2の印加電圧が交差するまでのデータ書き換え時間を短縮することが可能となる。
図16、ブーストディレイの最適化について説明するための図である。なお、以下の説明では、ワード線イネーブル信号WL_ENをハイレベルに立ち上げてからブーストイネーブル信号BST_ENをハイレベルに立ち上げるまでの遅延時間をブーストディレイTbdと呼ぶ。また、ワード線イネーブル信号ENがハイレベルに立ち上げられてから、内部ノードNode1及びNode2の印加電圧が交差するまでの時間をデータ書き換え時間Twrと呼ぶ。また、データ書き換え時間Twrを最も短縮することのできるブーストディレイを理想ブーストディレイT0と呼ぶ。
図17及び図18は、それぞれブーストディレイTbdの延長に伴うデータ書き換え時間Twrの変化挙動を示す図である。図17では、ブーストディレイTbdが理想ブーストディレイT0よりも短い場合(Tbd<T0)を示しており、図18は、ブーストディレイTbdが理想ブーストディレイT0よりも長い場合(Tbd>T0)を示している。
図17で示したように、Tbd<T0の領域では、ブーストディレイTbdを延ばして理想ブーストディレイT0に近付けるほど、昇圧後におけるワード線WLの電位が上がるので、データ書き換え時間Twrの改善効果が大きくなる。
一方、図18で示したように、Tbd>T0の領域では、ブーストディレイTbdを延ばして理想ブーストディレイT0から乖離させるほど、ワード線WLを昇圧している時間が短くなるので、データ書き換え時間Twrの改善効果が小さくなる。
図19は、ブーストディレイTbdとデータ書き換え時間Twrとの相関図である。本図で示したように、データ書き換え時間Twrは、ブーストディレイTbdが理想ブーストディレイT0と一致しているときに最短となり、ブーストディレイTbdが理想ブーストディレイT0から乖離するほど長くなる。以下の説明では、ブーストディレイTbdが短過ぎて、データ書き換え時間Twrがブーストなしと同じになってしまうブーストディレイTbdを下限ブーストディレイT1とする。また、ブーストディレイTbdが長過ぎて、データ書き換え時間Twrがブーストなしと同じになってしまうブーストディレイTbdを上限ブーストディレイT2とする。
図20は、下限ブーストディレイT1、上限ブーストディレイT2、及び、理想ブーストディレイT0の決定要因を説明するための図である。
本図(a)欄及び(b)欄で示すように、下限ブーストディレイT1及び理想ブーストディレイT0は、それぞれ、ブーストイネーブル信号BST_ENをハイレベルに立ち上げた時点でワード線WLの印加電圧がどの程度上昇しているかにより決定される。一方、本図(c)欄で示すように、上限ブーストディレイT2は、ブーストイネーブル信号BST_ENがハイレベルに立ち上げられた時点で内部ノードNode1及びNode2の電位差がどの程度縮まっているかにより決定される。
図21は、ワード線WLの立ち上げ時間に応じた理想ブーストディレイT0の変化挙動を示す図である。
半導体記憶装置100(特に、ワード線ドライバ20)を形成するトランジスタの製造ばらつきにより、ワード線WLの立ち上げ時間やデータ書き込み時間は変動する。そのため、下限ブーストディレイT1、上限ブーストディレイT2、及び、理想ブーストディレイT0についても、トランジスタの製造ばらつきに起因して変動する。
例えば、本図(a)欄で示したように、ワード線WLの立ち上げ時間が短くなると、理想ブーストディレイT0も短くなる。逆に、本図(b)欄で示したように、ワード線WLの立ち上げ時間が長くなると、理想ブーストディレイT0も長くなる。
このように、理想ブーストディレイT0は、ワード線WLの立ち上げ時間に依存して変動する。従って、ワード線ブースト手法によるデータ書き換え時間Twrの改善効果を最大限に発揮させるためには、理想ブーストディレイT0の変動に応じてブーストディレイTbdを生成する必要がある。
図22は、遅延段26の一構成例を示す回路図である。本構成例の遅延段26は、ワード線ドライバ20の前段に組み込まれており、ワード線イネーブル信号WL_ENをブーストディレイTbdだけ遅らせてブーストイネーブル信号BST_ENを生成する。
より具体的に述べると、遅延段26は、基準イネーブル信号DRV_ENに所定の遅延を与えてワード線イネーブル信号WL_ENを生成するx段のインバータチェイン261と、ワード線イネーブル信号WL_ENをブーストディレイTbdだけ遅らせてブーストイネーブル信号BST_ENを生成するy段のインバータチェイン262と、を含む。
なお、インバータチェイン261及び262を各々形成するトランジスタは、いずれもワード線ドライバ20を形成する他のトランジスタと同一のプロセスで形成されている。従って、トランジスタの製造ばらつきが生じた場合であっても、ワード線ドライバ20と遅延段26は、各々の特性が同一の挙動で変化する。
より具体的に述べると、トランジスタの製造ばらつきにより、ワード線ドライバ20の駆動能力が大きくなったときには、ワード線WLの立ち上げ時間が短くなり、理想ブーストディレイT0も短くなる(先出の図21(a)欄を参照)。このとき、インバータチェイン262の駆動能力も同様に大きくなるので、ブーストディレイTbdは、理想ブーストディレイT0に追従して短くなる。
逆に、トランジスタの製造ばらつきにより、ワード線ドライバ20の駆動能力が小さくなったときには、ワード線WLの立ち上げ時間が長くなり、理想ブーストディレイT0も長くなる(先出の図21(b)欄を参照)。このとき、インバータチェイン262の駆動能力も同様に小さくなるので、ブーストディレイTbdは、理想ブーストディレイT0に追従して長くなる。
このように、遅延段26をインバータチェイン261及び262で形成すれば、ブーストディレイTbdを理想ブーストディレイT0に合わせて適切に変動することができる。従って、トランジスタの製造ばらつきに依ることなく、ワード線ブースト手法によるデータ書き換え時間Twrの改善効果を最大限に発揮させることが可能となる。
図23は、遅延段26の有用性を示す図である。遅延段26(インバータチェイン)で生成されるブーストディレイTbdは、室温(25℃)におけるTTコーナーにおいて、ブーストディレイTbdが理想ブーストディレイT0と一致するように調整されている。本図で示したように、遅延段26で生成されるブーストディレイTbdは、いずれのプロセスコーナー(FF[fast/fast]、SF[slow/fast]、TT[typical/typical]、FS[fast/slow]、SS[slow/slow])でも理想ブーストディレイT0と一致している。理想ブーストディレイT0とブーストディレイTbdとの最大乖離は、−40℃におけるFFコーナーの−18%である。
図24は、ワード線ブースト手法の性能評価を行う際に用いたSPICEシミュレーションの諸条件を示すテーブルである。本図で示したように、シミュレーション条件は、プロセス:130nm、温度:25℃、電源電圧:1.5V、マクロ構成:16bits/word、ワード線BLに接続されるメモリセル数:256、及び、ビット線BLに接続されるメモリセル数:256である。
図25は、ライトアクセス時間の比較図である。本図で示すように、SPICEシミュレーションでは、最低でもライトアクセス時間が21%改善するという結果が得られた。
図26は、ワード線ブーストのシミュレーション結果(TTコーナー、25℃)を示すテーブルである。本図で示すように、これまでに説明してきたワード線ブースト手法の採用に伴い、ワード線ドライバ20の消費電力は、ブーストなしと比べて47.8%増大するという結果が得られた。ただし、16Kbのメモリブロック1全体でみると、その消費電力は、ブーストなしと比べて僅かに1.3%しか増大しないという結果が得られた。
すなわち、上記で説明したワード線ブースト手法によれば、僅か1.3%の電力増大だけでライトアクセス時間を21%も短縮することが可能となる。
なお、上記では、強誘電体シャドウメモリを駆動対象するワード線ドライバを例に挙げたが、ワード線ブースト手法の適用対象はこれに限定されるものではなく、例えば、6T構造のSRAMメモリセルをベースとし、その内部ノードに寄生キャパシタCp2よりも大容量のノードキャパシタが接続されているものを駆動対象とする場合においても、上記のワード線ブースト手法を好適に適用することが可能である。
<第4実施形態>
メモリセル11(強誘電体シャドウメモリ)の不揮発化を行うためには、電源電圧VDDの遮断/復帰前に、プレート線ドライバ40を用いてプレート線PL1及びPL2をパルス駆動することにより、データのストア/リコール動作を行う必要がある。
しかし、プレート線PL1及びPL2に接続された強誘電体キャパシタFC1〜FC4は大きな容量を持つので、プレート線PL1及びPL2を所定の電位までチャージするためには長時間を要する。以下では、プレート線PL1及びPL2のチャージ時間を短縮してストア/リコール動作を高速化するための手段として、ストア/リコール時にプレート線ドライバ40の駆動能力を高めるプレート線ドライバブースト手法の説明を行う。
図27は、プレート線ドライバ40の一構成例を示す回路図である。プレート線ドライバ40は、Pチャネル型電界効果トランジスタ41及び42と、Nチャネル型電界効果トランジスタ43〜45と、インバータ46と、強誘電体キャパシタ47と、を含む。
トランジスタ41のソースは、電源端に接続されている。トランジスタ41及び43のドレインは、いずれも第2プレート線イネーブル信号PL_EN2の印加端(ブースト対象ノードに相当)に接続されている。トランジスタ43のソースは、トランジスタ44のドレインに接続されている。トランジスタ44のソースは、接地端に接続されている。トランジスタ41及び44のゲートは、いずれもプレート線イネーブル信号PL_ENの印加端に接続されている。トランジスタ43のゲートは、インバータ46の出力端(反転ブーストイネーブル信号B_ENBの印加端)に接続されている。インバータ46の入力端は、ブーストイネーブル信号B_ENの印加端に接続されている。強誘電体キャパシタ47は、インバータ46の出力端と第2プレート線イネーブル信号PL_EN2の印加端との間に接続されている。トランジスタ42のソースは、電源端に接続されている。トランジスタ42及び45のドレインは、いずれもプレート線PLに接続されている。トランジスタ45のソースは、接地端に接続されている。トランジスタ42及び45のゲートは、いずれも第2プレート線イネーブル信号PL_EN2の印加端に接続されている。
なお、トランジスタ41及び44は、プレート線イネーブル信号PL_ENに応じて第2プレート線イネーブル信号PL_EN2を生成する第1出力段(第1インバータ段)として機能する。また、トランジスタ42及び45は、第2プレート線イネーブル信号PL_EN2に応じてメモリセル11のプレート線PLを駆動する第2出力段(第2インバータ段)として機能する。また、トランジスタ43、インバータ46、及び、強誘電体キャパシタ47は、ブーストイネーブル信号B_ENに応じて強誘電体キャパシタ47のカップリング制御を行うことにより、第2プレート線イネーブル信号PL_EN2を負電圧まで引き下げて第2出力段の駆動能力を増強するブースト段として機能する。
なお、先出のワード線ドライバ20と同様、ブースト段を形成するキャパシタ素子としては、単位面積当たりの容量が大きい強誘電体キャパシタ47を用いることが望ましい。ただし、強誘電体キャパシタ47に代えて、MOSキャパシタ、MIMキャパシタ、ないし、MOMキャパシタを用いることも可能である。
図28は、プレート線ドライバブーストの一動作例を示すタイミングチャートであり、紙面の上から順に、プレート線イネーブル信号PL_EN、反転ブーストイネーブル信号B_ENB、第2プレート線イネーブル信号PL_EN2、及び、プレート線PLの印加電圧が描写されている。
メモリセル11のストア/リコール動作時には、まず、プレート線イネーブル信号PL_ENがハイレベルに立ち上げられて第2プレート線イネーブル信号PL_EN2がローレベルに引き下げられる。その結果、トランジスタ42がオンするので、プレート線PLの印加電圧が上昇していく。なお、この時点では、ブーストイネーブル信号B_ENがローレベルのままであり、反転ブーストイネーブル信号B_ENBがハイレベルに維持されている。従って、強誘電体キャパシタ47の両端間に電位差が生じるので、強誘電体キャパシタ47がチャージされる。
次に、第2プレート線イネーブル信号PL_EN2が接地電圧GNDとなるタイミングで、ブーストイネーブル信号B_ENがハイレベルとなり、反転ブーストイネーブル信号B_ENBがローレベルに立ち下げられる。この時点で強誘電体キャパシタ47の両端間には電荷がチャージされているので、電荷の保存則により、第2プレート線イネーブル信号PL_EN2が負電圧(=GND−α)まで引き下げられる。
その結果、第2プレート線イネーブル信号PL_EN2が接地電圧GNDとされた場合(ブーストなし)と比べて、トランジスタ42の導通度が大きくなり、延いては、第2出力段の駆動能力(トランジスタ42のオン電流)が増強される。このように、プレート線PLのハイレベル電圧を高めるのではなく、プレート線ドライバ40の駆動能力を増大することにより、プレート線PLのチャージ時間を短縮してストア/リコール動作を高速化することが可能となる。
図29は、プレート線ドライバブーストのシミュレーション結果(TTコーナー、25℃)を示すテーブルである。なお、シミュレーション条件は、先出の図24で示した通りである。本図で示すように、これまでに説明してきたプレート線ドライバブースト手法を採用すれば、僅か0.43%の電力増大だけでプレート線チャージ時間が約33%も短縮されるという結果が得られた。
図30は、間欠起動型センシングアプリケーションを対象として、上記のワード線ブースト手法とプレート線ドライバブースト手法を適用した場合におけるシステムレベルでの作用効果(アクティブ時間の短縮と消費電力の低減)を示す概念図である。また、図31は、アクティブ時間の比較テーブルである。
本評価では、間欠起動型アプリケーションの一例として、環境モニタリング用のセンサネットワークを想定している。なお、このセンサネットワークにおいて、センサのMCU[micro control unit]は、1秒毎にスリープ状態からアクティブ状態に復帰し、160ビットの計測データをリード/ライトして演算処理を行った後に、再びアクティブ状態からスリープ状態へ移行する。なお、スリープ状態ではセンサへの電力供給が遮断される。
両図で示すように、ワード線ブースト手法を単独で採用した場合には、アクティブ時間が4%短縮され、これに加えてプレート線ドライバブースト手法を採用した場合にはアクティブ時間がさらに25%短縮された。最終的に、ワード線ブースト手法とプレート線ドライバブースト手法を併用した場合には、最大1.3%のアクティブ電力増大によって総アクセス時間を29%短縮することができるという結果が得られた。
<第5実施形態>
図32は、経年劣化によるリコール不良について説明するための図である。本図(a)欄で示したように、製造時点でのリコールマージン(リコール動作時に生じる内部ノードNode1及びNode2の電位差のこと、以下では単にマージンと略称する)が十分に大きい正常メモリセルであれば、経年劣化によってマージンが多少縮小しても、電源遮断前にストアされたデータを正しくリコールすることができる。
一方、本図(b)欄で示したように、製造時点でのマージンが小さい不良メモリセルでは、出荷直後に正しくリコール動作を行うことができていても、経年劣化によってマージンが縮小することにより、リコール不良を生じるおそれが高い。そのため、半導体記憶装置100の信頼性を高めるためには、出荷前検査でメモリセル11のマージンテストを行い、不良メモリセルをスクリーニングすることが重要となる。
そこで、以下では、ビット線の電位をチップ外から任意に設定し、強誘電体キャパシタの不良を検出するマージンテスト手法について提案する。
図33は、マージンテストの対象となる半導体記憶装置の第1構成例を示す回路図である。本構成例の半導体記憶装置100は、基本的に先出の図2と同様の構成であり、外部端子TA及びTBと、トランスミッションゲートSWA及びSWBと、を有する。
外部端子TAは、半導体記憶装置100の外部からビット線BLに対して任意のアナログ電圧を印加するための端子である。外部端子TBは、半導体装置100の外部から反転ビット線XBLに対して任意のアナログ電圧を印加するための端子である。トランスミッションゲートSWAは、外部端子TAとビット線BLとの間に接続されており、テストイネーブル信号TEST1_Eに応じてオン/オフされる。トランスミッションゲートSWBは、外部端子TBと反転ビット線XBLとの間に接続されており、テストイネーブル信号TEST2_Eに応じてオン/オフされる。
また、本図では、メモリセル11を形成する回路要素として、インバータループへの電力供給をオン/オフするための電源スイッチM7及びM8が明示されている。電源スイッチM7は、電源端とインバータループとの間に接続されたPチャネル型の電界効果トランジスタであり、反転メモリセルイネーブル信号MC_ENに応じてオン/オフされる。一方、電源スイッチM8は、インバータループと接地端との間に接続されたNチャネル型の電界効果トランジスタであり、メモリセルイネーブル信号MC_Eに応じてオン/オフされる。ただし、これらの電源スイッチM7及びM8は、図2でその描写が省略されていただけであり、本構成例において別途新たに追加された回路要素ではない。また、リード回路70(センスアンプ)は、センスアンプイネーブル信号SA_Eに応じてイネーブル/ディセーブルが切り替えられる。
図34は、第1構成例(図33)の半導体記憶装置100を検査対象とした第1テストのパスパターン(合格パターン)を示すタイミングチャートであり、上から順に、プレート線PL1及びPL2、ワード線WL、センスアンプイネーブル信号SA_E、内部ノードNode1及びNode2、ビット線BL、反転ビット線XBL、テストイネーブル信号TEST1_E及びTEST2_E、並びに、メモリセルイネーブル信号MC_E及び反転メモリセルイネーブル信号MC_ENの各状態が描写されている。
期間(1)では、プレート線PL1及びPL2がパルス駆動されて強誘電体キャパシタFC1〜FC4にデータ(本図の例ではNode1=H、Node2=L)がストアされる。その後、メモリセルイネーブル信号MC_Eがローレベルに立ち上げられて反転メモリセルイネーブル信号MC_ENがハイレベルに立ち上げられることにより、電源スイッチM7及びM8がいずれもオフされて、インバータチェインへの電源供給が遮断される。
期間(2)では、テストイネーブル信号TEST2_Eが所定期間に亘ってハイレベルに立ち上げられることにより、トランスミッションゲートSWBがオンされて、外部端子TBから反転ビット線XBLに任意のリファレンス電圧REFが印加される。
期間(3)では、インバータループをディセーブル(MC_E=L、MC_EN=H)にした状態で、プレート線PL1がパルス駆動(ハイレベルに立ち上げ)されることにより、メモリセル11のリコール動作が行われる。このとき、内部ノードNode1及びNode2には、それぞれ、強誘電体キャパシタFC1〜FC4の残留分極状態に応じた電圧wkH及びwkLが現れる。
期間(4)では、ワード線WLがハイレベルに立ち上げられてトランジスタM5及びM6が両方ともオンされることにより、内部ノードNode1とビット線BLとの間、並びに、内部ノードNode2と反転ビット線XBLとの間で各電位が互いに一致される。すなわち、ビット線BLと内部ノードNode1はいずれも電圧wkHとなり、反転ビット線XBLと内部ノードNode2はいずれもリファレンス電圧REFとなる。
期間(5)では、センスアンプイネーブル信号SA_Eがハイレベルに立ち上げられてリード回路70によるリード動作が行われる。すなわち、ビット線BLと反転ビット線XBLとの間で、各々に印加された電圧wkHとリファレンス電圧REFとが比較される。
なお、本図の例では、内部ノードNode1にリコールされる電圧wkHがリファレンス電圧REFよりも高い。従って、リード回路70の差分増幅作用により、ビット線BL及び内部ノードNode1がハイレベルに引き上げられて、反転ビット線XBL及び内部ノードNode2がローレベルに引き下げられる。この状態は、電源遮断前の状態と同一であるので、検査結果はパス(合格)となる。
図35は、第1構成例(図33)の半導体記憶装置100を検査対象とした第1テストのフェイルパターン(不合格パターン)を示すタイミングチャートであり、上から順に、プレート線PL1及びPL2、ワード線WL、センスアンプイネーブル信号SA_E、内部ノードNode1及びNode2、ビット線BL、反転ビット線XBL、テストイネーブル信号TEST1_E及びTEST2_E、並びに、メモリセルイネーブル信号MC_E及び反転メモリセルイネーブル信号MC_ENの各状態が描写されている。
期間(1)〜(5)に亘る一連のテスト動作自体は、先出の図34と同様である。ただし、本図の例では、内部ノードNode1にリコールされる電圧wkHがリファレンス電圧REFよりも低い。従って、リード回路70の差動増幅作用により、ビット線BL及び内部ノードNode1がローレベルに引き下げられて、反転ビット線XBL及び内部ノードNode2がハイレベルに引き上げられる。この状態は、電源遮断前の状態と逆であるので、検査結果はフェイル(不合格)となる。
なお、反転ビット線XBLに印加されるリファレンス電圧REFをスイープしながら、上記の検査結果(パス/フェイル)を逐一確認することにより、内部ノードNode1にリコールされる電圧wkHの絶対値を知ることができる。例えば、リファレンス電圧REFとして、電圧REF1を印加したときの検査結果がパスであって電圧REF2(>REF1)を印加したときの検査結果がフェイルであった場合、REF1<wkH<REF2であることが分かる。
また、期間(2)において、テストイネーブル信号TEST1_Eをハイレベルに立ち上げれば、トランスミッションゲートSWAをオンして、外部端子TAからビット線BLに任意のリファレンス電圧REFを印加することができる。従って、先と同様に、ビット線BLに印加されるリファレンス電圧REFをスイープしながら、上記の検査結果を逐一確認することにより、内部ノードNode2にリコールされる電圧wkLの絶対値を知ることもできる。
このように、内部ノードNode1及びNode2にリコールされる電圧wkH及びwkLの絶対値を知ることにより、メモリセル11のマージンVm(=wkH−wkL)を検査することができる。従って、経年劣化によってリコール不良を生じるおそれの高い不良メモリセルを出荷前検査でスクリーニングすることが可能となる。
なお、外部端子TA及びTBを複数のメモリセル11で共用する場合、テスト対象外のメモリセルについては、リファレンス電圧REFが印加されるビット線BL(または反転ビット線XBL)とプレート線PL1及びPL2との間をショートさせておくことが望ましい。このような構成とすることにより、テスト対象外のメモリセルでデータ化けが生じないので、当該メモリセルをテスト対象とする際にデータを書き直す作業が不要となる。
図36は、マージンテストの対象となる半導体記憶装置の第2構成例を示す回路図である。本構成例の半導体記憶装置100は、基本的に先出の図33と同様の構成であり、トランジスタM5のゲートに接続されるワード線WL1と、トランジスタM6のゲートに接続されるワード線WL2と、を別個独立に有する。
図37及び図38は、それぞれ、第2構成例(図36)の半導体記憶装置100を検査対象とした第2テストのパスパターン及びフェイルパターンを示すタイミングチャートであり、上から順に、プレート線PL1及びPL2、ワード線WL1及びWL2、センスアンプイネーブル信号SA_E、内部ノードNode1及びNode2、ビット線BL、反転ビット線XBL、テストイネーブル信号TEST1_E及びTEST2_E、並びに、メモリセルイネーブル信号MC_E及び反転メモリセルイネーブル信号MC_ENの各状態が描写されている。
期間(1)〜(5)に亘る一連のテスト動作自体は、先の図34及び図35と基本的に同様である。ただし、第2テストでは、期間(4)において、ワード線WL1がハイレベルとされる一方、ワード線WL2がローレベルに維持される。すなわち、トランジスタM5及びM6のうち、リファレンス電圧REFが印加されていないトランジスタM5のみがオンされて、トランジスタM6はオフされたままとなる。
その結果、内部ノードNode2は、リファレンス電圧REFが印加される反転ビット線XBLから遮断された状態に維持されるので、リコール動作によって得られた電圧wkLを保持したままとなる。
このような構成とすることにより、反転ビット線XBLにリファレンス電圧REFを印加しても内部ノードNode2のデータ化けが生じないので、内部ノードNode1の絶対値を計測した後、ビット線BLにリファレンス電圧REFを印加して内部ノードNode2の絶対値を計測する際には、メモリセル11へデータを書き直す作業が不要となる。
図39は、第1構成例(図33)の半導体記憶装置100を検査対象とした第3テストのパスパターン(合格パターン)を示すタイミングチャートであり、上から順に、プレート線PL1及びPL2、ワード線WL、センスアンプイネーブル信号SA_E、内部ノードNode1及びNode2、ビット線BL、反転ビット線XBL、テストイネーブル信号TEST1_E及びTEST2_E、並びに、メモリセルイネーブル信号MC_E及び反転メモリセルイネーブル信号MC_ENの各状態が描写されている。
期間(1)では、プレート線PL1及びPL2がパルス駆動されて強誘電体キャパシタFC1〜FC4にデータ(本図の例ではNode1=H、Node2=L)がストアされる。その後、メモリセルイネーブル信号MC_Eがローレベルに立ち上げられて反転メモリセルイネーブル信号MC_ENがハイレベルに立ち上げられることにより、電源スイッチM7及びM8がいずれもオフされて、インバータチェインへの電源供給が遮断される。
期間(2)では、テストイネーブル信号TEST2_Eが所定期間に亘ってハイレベルに立ち上げられることにより、トランスミッションゲートSWBがオンされて、外部端子TBから反転ビット線XBLに任意のオフセット電圧OFSが印加される。このとき、ビット線BLは、接地端に接続しておくことが望ましい。
期間(3)では、ワード線WLがハイレベルに立ち上げられてトランジスタM5及びM6が両方ともオンされることにより、内部ノードNode1とビット線BLとの間、並びに、内部ノードNode2と反転ビット線XBLとの間で各電位が互いに一致される。その結果、内部ノードNode1は接地電圧GNDとなり、内部ノードNode2はオフセット電圧OFSとなる。このように、第3テストではメモリセル11のリコール動作に先立って内部ノードNode1と内部ノードNode2との間にオフセットが与えられる。なお、オフセット電圧OFSは、メモリセル11のマージンVmをより厳しく設定するためのものである。従って、オフセット電圧OFSは、相対的に低い電圧wkLがリコールされる方の内部ノード(本図の例では内部ノードNode2)に与えられる。
期間(4)では、インバータループをディセーブル(MC_E=L、MC_EN=H)にした状態で、プレート線PL1がパルス駆動(ハイレベルに立ち上げ)されることにより、メモリセル11のリコール動作が行われる。このとき、内部ノードNode1及びNode2には、それぞれ、強誘電体キャパシタFC1〜FC4の残留分極状態に応じた電圧wkH及びwkLが現れる。ただし、内部ノードNode2は、メモリセル11のリコール動作に先立ってオフセット電圧OFSまで引き上げられているので、リコール動作後の電圧値は(wkL+OFS)となる。
期間(5)では、インバータループがイネーブル(MC_E=H、MC_EN=L)とされて内部ノードNode1及びNode2の論理レベルが確定される。本図の例では、内部ノードNode1にリコールされる電圧wkHが内部ノードNode2にリコールされるオフセット付き電圧(wkL+OFS)よりも高い。従って、インバータループの増幅作用により、内部ノードNode1がハイレベルに引き上げられ、内部ノードNode2がローレベルに引き下げられる。この状態は、電源遮断前の状態と同一であるので、検査結果はパス(合格)となる。なお、メモリセル11のリコール結果が正しいか否かを知るためには、リード回路70を用いて通常のリード動作を行い、ビット線BLと反転ビット線XBLとの間で各々の電圧を比較すればよい。
図40は、第1構成例(図33)の半導体記憶装置100を検査対象とした第3テストのフェイルパターン(不合格パターン)を示すタイミングチャートであり、上から順に、プレート線PL1及びPL2、ワード線WL、センスアンプイネーブル信号SA_E、内部ノードNode1及びNode2、ビット線BL、反転ビット線XBL、テストイネーブル信号TEST1_E及びTEST2_E、並びに、メモリセルイネーブル信号MC_E及び反転メモリセルイネーブル信号MC_ENの各状態が描写されている。
期間(1)〜(5)に亘る一連のテスト動作自体は、先出の図39と同様である。ただし、本図の例では、内部ノードNode1にリコールされる電圧wkHが内部ノードNode2にリコールされるオフセット付き電圧(wkL+OFS)よりも低い。従って、インバータループの増幅作用により、内部ノードNode1がローレベルに引き下げられ、内部ノードNode2がハイレベルに引き上げられる。この状態は、電源遮断前の状態と逆であるので、検査結果はフェイル(不合格)となる。
なお、反転ビット線XBLに印加されるオフセット電圧OFSをスイープしながら、上記の検査結果(パス/フェイル)を逐一確認することにより、メモリセル11が持つマージンVmの絶対値を知ることができる。例えば、オフセット電圧OFSとして、電圧OFS1を印加したときの検査結果がパスであって電圧OFS2(>OFS1)を印加したときの検査結果がフェイルであった場合、OFS1<Vm<OFS2であることが分かる。
先述の第1テストや第2テストでは、インバータループで論理レベルを確定させる前のノード電圧をビット線BL(または反転ビット線XBL)に引き出した上で、リード回路70を用いてリファレンス電圧REFと比較する、といった非通常的な動作を行う必要がある。一方、第3テストであれば、リコール動作の前に任意のオフセット電圧OFSを印加しさせすれば、それ以降は何ら通常と変わらないリコール動作とリード動作を行うことによりメモリセル11のマージンVmを検査することができる。従って、より実際に近い特性(ビット線の寄生容量などに依存しない状態)でマージンテストを実施することができるので、その検査精度を高めることが可能となる。
また、第3テストであれば、先述の第1テストや第2テストと異なり、内部ノードNode1及びNode2に各々リコールされる電圧の絶対値を個別に測定することなく、より直接的にメモリセル11のマージンVmを検査することができる。従って、第1テストや第2テストと比べて、マージンテストの所要時間を短縮することも可能となる。
<その他の変形例>
なお、本明細書中に開示されている種々の技術的特徴は、上記実施形態のほか、その技術的創作の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。例えば、上記実施形態では、6T−4C構造の強誘電体シャドウメモリを例に挙げて詳細な説明を行ったが、強誘電体シャドウメモリの構造はこれに限定されるものではなく、例えば、強誘電体キャパシタFC3及びFC4(ないしは強誘電体キャパシタFC1及びFC2)を省略した6T−2C構造を採用しても構わない。
すなわち、上記実施形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきであり、本発明の技術的範囲は、上記実施形態の説明ではなく、特許請求の範囲によって示されるものであり、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内に属する全ての変更が含まれると理解されるべきである。
本発明は、例えば、「スリープ時のスタンバイ電力削減」と「スリープ時間の最大化」が要求されるアプリケーション(例えば、アクティブ率の低いセンサーネットワークや生体モニタリングなど)のデータバッファとして好適に利用することが可能である。
1 メモリブロック
2 メモリコントローラ
10 メモリセルアレイ
11 メモリセル(強誘電体シャドウメモリ)
20 ワード線ドライバ
21、22 Pチャネル型電界効果トランジスタ
23 Nチャネル型電界効果トランジスタ
24 インバータ
25 キャパシタ素子(強誘電体キャパシタ)
26 遅延段
261、262 インバータチェイン
30 Xデコーダ
40 プレート線ドライバ
41、42 Pチャネル型電界効果トランジスタ
43〜45 Nチャネル型電界効果トランジスタ
46 インバータ
47 キャパシタ(強誘電体キャパシタ)
50 Yデコーダ兼コラムセレクタ
60 ライト回路
70 リード回路
100 半導体記憶装置
M1、M3 負荷トランジスタ
M2、M4 駆動トランジスタ
M5、M6 アクセストランジスタ
M7、M8 電源スイッチ
FC1〜FC4 強誘電体キャパシタ
SW トランスミッションゲート
SW1ab、SW1bc、SW2ab、SW2bc トランスミッションゲート
SWA、SWB トランスミッションゲート
TA、TB 外部端子

Claims (20)

  1. 複数のメモリセルと、
    前記複数のメモリセルに共通接続されるワード線と、
    前記複数のメモリセルに各々接続される複数のビット線及び反転ビット線と、
    前記複数のメモリセルに対するアクセス制御を行うメモリコントローラと、
    を有し、
    前記複数のメモリセルは、それぞれ、
    第1ノードと第2ノードとの間に接続されたインバータループと、
    前記第1ノードと前記ビット線との間に接続されており前記ワード線の印加電圧に応じてオン/オフされる第1アクセストランジスタと、
    前記第2ノードと前記反転ビット線との間に接続されており前記ワード線の印加電圧に応じてオン/オフされる第2アクセストランジスタと、
    前記第1ノードに接続されており前記ビット線の寄生キャパシタよりも大容量の第1ノードキャパシタと、
    前記第2ノードに接続されており前記反転ビット線の寄生キャパシタよりも大容量の第2ノードキャパシタと、
    を含み、
    前記メモリコントローラは、リード/ライト対象のメモリセルにアクセスする際、リード/ライト対象外のメモリセルに接続されているビット線及び反転ビット線のプリチャージを行うことなく前記ワード線を駆動して前記第1アクセストランジスタ及び前記第2アクセストランジスタをオンさせる、
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 一対のビット線と反転ビット線との間に各々接続された複数のトランスミッションゲートをさらに有し、
    前記メモリコントローラは、リード/ライト対象のメモリセルにアクセスする際、リード/ライト対象外のメモリセルに接続されているビット線と反転ビット線との間のトランスミッションゲートをオンさせる、
    ことを請求項1に記載の半導体記憶装置。
  3. 前記第1ノードキャパシタ及び前記第2ノードキャパシタは、それぞれ、プレート線と前記第1ノード及び前記第2ノードとの間に各々接続された強誘電体キャパシタであり、
    前記メモリコントローラは、前記メモリセルのデータをストア/リコールする際、前記プレート線をパルス駆動させる、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の半導体記憶装置。
  4. 複数のメモリセルと、
    前記複数のメモリセルに各々接続される複数のプレート線と、
    前記複数のプレート線を各々駆動するプレート線ドライバと、
    前記複数のメモリセルに対するアクセス制御を行うメモリコントローラと、
    を有し、
    前記複数のメモリセルは、それぞれ、
    第1ノードと第2ノードとの間に接続されたインバータループと、
    前記第1ノードとビット線との間に接続された第1アクセストランジスタと、
    前記第2ノードと反転ビット線との間に接続された第2アクセストランジスタと、
    前記第1ノードと前記プレート線との間に接続された第1強誘電体キャパシタと、
    前記第2ノードと前記プレート線との間に接続された第2強誘電体キャパシタと、
    を含み、
    前記メモリコントローラは、前記メモリセルのデータをストア/リコールする際、前記プレート線ドライバを用いて前記複数のプレート線を逐次的にパルス駆動させるものであり、かつ、前記プレート線ドライバを用いて未チャージのプレート線をパルス駆動させる前に既チャージのプレート線と未チャージのプレート線との間でチャージシェアを実施させる、
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  5. 隣接するプレート線間に接続された複数のトランスミッションゲートをさらに有し、
    前記メモリコントローラは、前記プレート線ドライバを用いて未チャージのプレート線をパルス駆動させる前に既チャージのプレート線と未チャージのプレート線との間のトランスミッションゲートをオンさせる、
    ことを特徴とする請求項4に記載の半導体記憶装置。
  6. ワード線イネーブル信号に応じてメモリセルのワード線を駆動する出力段と、
    ブーストイネーブル信号に応じて強誘電体キャパシタのカップリング制御を行うことにより前記ワード線の印加電圧を前記出力段の電源電圧よりも引き上げるブースト段と、
    を有することを特徴とするワード線ドライバ。
  7. 前記出力段は、
    入力端が前記ワード線イネーブル信号の印加端に接続されたインバータと、
    ソースが電源端に接続されてゲートが前記インバータの出力端に接続されたPチャネル型の第1トランジスタと、
    ドレインが前記ワード線に接続されてソースが接地端に接続されてゲートが前記インバータの出力端に接続されたNチャネル型の第2トランジスタと、
    を含み、
    前記ブースト段は、
    ソースが前記第1トランジスタのドレインに接続されてドレインが前記ワード線に接続されてゲートが前記ブーストイネーブル信号の印加端に接続されたPチャネル型の第3トランジスタと、
    前記ブーストイネーブル信号の印加端と前記ワード線との間に接続された強誘電体キャパシタと、
    を含むことを特徴とする請求項6に記載のワード線ドライバ。
  8. メモリセルと、
    前記メモリセルに対するアクセス制御を行うメモリコントローラと、
    前記メモリセルのワード線を駆動する請求項6または請求項7に記載のワード線ドライバと、
    を有することを特徴とする半導体記憶装置。
  9. 前記ワード線イネーブル信号を所定の遅延時間だけ遅らせて前記ブーストイネーブル信号を生成する遅延段をさらに有することを特徴とする請求項8に記載の半導体記憶装置。
  10. 前記遅延段は、インバータチェインを含むことを特徴とする請求項9に記載の半導体記憶装置。
  11. 前記メモリセルは、
    第1ノードと第2ノードとの間に接続されたインバータループと、
    前記第1ノードとビット線との間に接続されており前記ワード線の印加電圧に応じてオン/オフされる第1アクセストランジスタと、
    前記第2ノードと反転ビット線との間に接続されており前記ワード線の印加電圧に応じてオン/オフされる第2アクセストランジスタと、
    前記第1ノードに接続されており前記ビット線の寄生キャパシタよりも大容量の第1ノードキャパシタと、
    前記第2ノードに接続されており前記反転ビット線の寄生キャパシタよりも大容量の第2ノードキャパシタと、
    を含むことを特徴とする請求項8〜請求項10のいずれかに記載の半導体記憶装置。
  12. 前記第1ノードキャパシタ及び前記第2ノードキャパシタは、それぞれ、プレート線と前記第1ノード及び前記第2ノードとの間に各々接続された強誘電体キャパシタであり、
    前記メモリコントローラは、前記メモリセルのデータをストア/リコールする際、前記プレート線をパルス駆動させることを特徴とする請求項11に記載の半導体記憶装置。
  13. 第1プレート線イネーブル信号に応じて第2プレート線イネーブル信号を生成する第1出力段と、
    前記第2プレート線イネーブル信号に応じてメモリセルのプレート線を駆動する第2出力段と、
    ブーストイネーブル信号に応じて強誘電体キャパシタのカップリング制御を行うことにより前記第2プレート線イネーブル信号を負電圧まで引き下げて前記第2出力段の駆動能力を増強するブースト段と、
    を有することを特徴とするプレート線ドライバ。
  14. 前記第1出力段は、
    ソースが電源端に接続されてゲートが前記第1プレート線イネーブル信号の印加端に接続されてドレインが前記第2プレート線イネーブル信号の印加端に接続されたPチャネル型の第1トランジスタと、
    ソースが接地端に接続されてゲートが前記第1プレート線イネーブル信号の印加端に接続されたNチャネル型の第2トランジスタと、
    を含み、
    前記第2出力段は、
    ソースが電源端に接続されてドレインが前記プレート線に接続されてゲートが前記第2プレート線イネーブル信号の印加端に接続されたPチャネル型の第3トランジスタと、
    ドレインが前記プレート線に接続されてソースが接地端に接続されてゲートが前記第2プレート線イネーブル信号の印加端に接続されたNチャネル型の第4トランジスタと、
    を含み、
    前記ブースト段は、
    入力端が前記ブーストイネーブル信号の印加端に接続されたインバータと、
    ドレインが前記第2プレート線イネーブル信号の印加端に接続されてソースが前記第2トランジスタのドレインに接続されてゲートが前記インバータの出力端に接続されたNチャネル型の第5トランジスタと、
    前記インバータの出力端と前記第2プレート線イネーブル信号の印加端との間に接続された強誘電体キャパシタと、
    を含むことを特徴とする請求項13に記載のワード線ドライバ。
  15. メモリセルと、
    前記メモリセルに対するアクセス制御を行うメモリコントローラと、
    前記メモリセルのプレート線を駆動する請求項13または請求項14に記載のプレート線ドライバと、
    を有することを特徴とする半導体記憶装置。
  16. 前記メモリセルは、
    第1ノードと第2ノードとの間に接続されたインバータループと、
    前記第1ノードとビット線との間に接続された第1アクセストランジスタと、
    前記第2ノードと反転ビット線との間に接続された第2アクセストランジスタと、
    前記第1ノードと前記プレート線との間に接続された第1強誘電体キャパシタと、
    前記第2ノードと前記プレート線との間に接続された第2強誘電体キャパシタと、
    を含み、
    前記メモリコントローラは、前記メモリセルのデータをストア/リコールする際、前記プレート線をパルス駆動させることを特徴とする請求項15に記載の半導体記憶装置。
  17. 第1ノードと第2ノードとの間に接続されたインバータループと、
    前記第1ノードとビット線との間に接続された第1アクセストランジスタと、
    前記第2ノードと反転ビット線との間に接続された第2アクセストランジスタと、
    前記第1ノードとプレート線との間に接続された第1強誘電体キャパシタと、
    前記第2ノードと前記プレート線との間に接続された第2強誘電体キャパシタと、
    前記ビット線及び前記反転ビット線にそれぞれ任意のアナログ電圧を印加するための外部端子と、
    を有することを特徴とする半導体記憶装置。
  18. 前記第1アクセストランジスタのゲートに接続される第1ワード線と、
    前記第2アクセストランジスタのゲートに接続される第2ワード線と、
    を別個独立に有することを特徴とする請求項17に記載の半導体記憶装置。
  19. 請求項17または請求項18に記載の半導体記憶装置を対象とする試験方法であって、
    前記外部端子から前記ビット線または前記反転ビット線の一方に任意のリファレンス電圧を印加するステップと、
    前記インバータループをディセーブルにした状態で前記プレート線をパルス駆動するステップと、
    前記第1アクセストランジスタ及び前記第2アクセストランジスタの両方または前記リファレンス電圧が印加されていない一方のみをオンさせるステップと、
    前記ビット線と前記反転ビット線との間で各々の電圧を比較するステップと、
    を有することを特徴とする半導体記憶装置の試験方法。
  20. 請求項17または請求項18に記載の半導体記憶装置を対象とする試験方法であって、
    前記外部端子から前記ビット線または前記反転ビット線の一方に任意のオフセット電圧を印加するステップと、
    前記第1アクセストランジスタ及び前記第2アクセストランジスタをオンさせるステップと、
    前記インバータループをディセーブルにした状態で前記プレート線をパルス駆動するステップと、
    前記インバータループをイネーブルにするステップと、
    前記ビット線と前記反転ビット線との間で各々の電圧を比較するステップと、
    を有することを特徴とする半導体記憶装置の試験方法。
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