[go: up one dir, main page]

JP2005092922A - 強誘電体メモリ - Google Patents

強誘電体メモリ Download PDF

Info

Publication number
JP2005092922A
JP2005092922A JP2003321501A JP2003321501A JP2005092922A JP 2005092922 A JP2005092922 A JP 2005092922A JP 2003321501 A JP2003321501 A JP 2003321501A JP 2003321501 A JP2003321501 A JP 2003321501A JP 2005092922 A JP2005092922 A JP 2005092922A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
power supply
write operation
ferroelectric
ferroelectric memory
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003321501A
Other languages
English (en)
Inventor
Shoichi Masui
昇一 桝井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2003321501A priority Critical patent/JP2005092922A/ja
Priority to US10/819,192 priority patent/US6924999B2/en
Publication of JP2005092922A publication Critical patent/JP2005092922A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C11/00Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor
    • G11C11/21Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using electric elements
    • G11C11/22Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using electric elements using ferroelectric elements
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C14/00Digital stores characterised by arrangements of cells having volatile and non-volatile storage properties for back-up when the power is down
    • G11C14/0054Digital stores characterised by arrangements of cells having volatile and non-volatile storage properties for back-up when the power is down in which the volatile element is a SRAM cell
    • G11C14/0072Digital stores characterised by arrangements of cells having volatile and non-volatile storage properties for back-up when the power is down in which the volatile element is a SRAM cell and the nonvolatile element is a ferroelectric element

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Static Random-Access Memory (AREA)
  • Dram (AREA)

Abstract

【課題】 揮発書き込み動作および不揮発書き込み動作を実行可能な強誘電体メモリのチップサイズを小さくする。
【解決手段】 メモリセルは、データの入出力ノードを有するラッチと、一端が入出力ノードにそれぞれ接続され他端がプレート線に接続される強誘電体キャパシタとを有する。動作制御回路は、揮発書き込み動作と不揮発書き込み動作とを実行する。プレートドライバは、揮発書き込み動作中に、ラッチのいずれか一端に接続された強誘電体キャパシタの電極間に抗電圧を超える電圧を与えるために、プレート線を所定の電圧に設定する。このとき、書き込みデータは、ラッチに保持される。したがって、抗電圧以下の電圧の生成回路および電圧の切替回路を不要にできる。また、抗電圧以下の電圧の電源線が不要になるため、その配線領域が不要になる。この結果、強誘電体メモリのチップサイズを削減できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、強誘電体キャパシタを有する強誘電体メモリに関する。
強誘電体メモリは、強誘電体を絶縁材料とする強誘電体キャパシタを可変容量キャパシタとして動作させ、強誘電体キャパシタへの印加電圧をゼロにしても残留分極が残ることを利用することで、電源が供給されなくてもデータを保持できる。この不揮発性を利用して、強誘電体メモリセル(例えば、後述する図1〜図4)をアレイ状に配置することで、不揮発メモリを実現できる。強誘電体キャパシタとして、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)を主な組成とする強誘電体材料、あるいはSBT(タンタル酸ビスマス・ストロンチウム)などのビスマス層状ペロブスカイト構造を持つ強誘電体材料が利用できる。
図1は、1T1Cと称するメモリセルMCで構成される強誘電体メモリの概要を示している。1T1Cメモリセルは、1ビットの情報を保持するために1つの転送トランジスタTRと1つの強誘電体キャパシタFCで構成される。強誘電体キャパシタFCの一端は、転送トランジスタTRを介してビット線BLEまたはBLOに接続されている。強誘電体キャパシタFCの他端は、プレート線PLに接続されている。転送トランジスタTRのゲートは、ワード線WLEまたはWLOに接続されている。
ビット線対BLE、BLOに接続されるリファレンスメモリセルRMCは、強誘電体キャパシタからなるリファレンスキャパシタFCRと、2つのnMOSトランジスタM1、M2とを有している。リファレンスキャパシタFCRは、例えば、"論理0"を記憶する強誘電体キャパシタFCの容量値と、"論理1"を記憶する強誘電体キャパシタFCの容量値の中間の容量値を有している。nMOSトランジスタM1は、リファレンスワード線RWLOが高レベルのときに、リファレンスキャパシタFCRをビット線BLEに接続する。nMOSトランジスタM2は、リファレンスワード線RWLEが高レベルのときに、リファレンスキャパシタFCRをビット線BLOに接続する。
図2は、2T2Cと称するメモリセルMCで構成される強誘電体メモリの概要を示している。2T2Cメモリセルは、1ビットの情報を保持するために2つの転送トランジスタTR1、TR2と2つの強誘電体キャパシタFC1、FC2を有している。強誘電体キャパシタFC1、FC2の一端は、それぞれ転送トランジスタTR1、TR2を介して相補のビット線BL、XBLに接続されている。強誘電体キャパシタFCの他端は、プレート線PLに接続されている。転送トランジスタTR1、TR2のゲートは、共通のワード線WLに接続されている。
1T1Cメモリセルは、セルサイズを小さくできるため、大容量用途の強誘電体メモリに採用されている。2T2Cメモリセルは、相補のデータを2つの強誘電体キャパシタで記憶するため、読み出しマージンを大きくできる。このため、2T2Cメモリセルは、高信頼度用途の強誘電体メモリに採用されている。このように、1T1Cメモリセルおよび2T2Cメモリセルは、それぞれ棲み分かれた市場を持っている(非特許文献1参照)。
また、本発明者らは、6個のトランジスタで構成されるSRAMのメモリセルに、2個あるいは4個の強誘電体キャパシタを付加して新たなメモリセル(6T2Cあるいは6T4C)を構成し、これ等メモリセルを用いた不揮発SRAMを提案している(特許文献1参照)。また、これ等メモリセルをプログラマブル論理デバイスに応用する例を発表している(特許文献2、非特許文献2参照)。
図3は、6T2Cメモリセルを示している。このメモリセルMCは、入力と出力とを互いに接続した2つのCMOSインバータで構成されたラッチLTと、ラッチLTの2つの入出力ノードS1、S2にそれぞれ接続された強誘電体キャパシタFC1、FC2と、入出力ノードS1、S2を相補のビット線BL、BLXにそれぞれ接続する転送トランジスタTR1、TR2とを有している。CMOSインバータのpMOSトランジスタM1、M3のソースは、電源線VDDに接続されている。CMOSインバータのnMOSトランジスタM2、M4のソースは、接地線VSSに接続されている。転送トランジスタTR1、TR2のゲートは、共通のワード線WLに接続されている。
図4は、6T4Cメモリセルを示している。このメモリセルMCは、図3に示した6T2C型のメモリセルMCに強誘電体キャパシタFC3、FC4を付加して構成されている。強誘電体キャパシタFC3は、一端を入出力ノードS1に接続し、他端をプレート線PL2に接続している。強誘電体キャパシタFC4は、一端を入出力ノードS2に接続し、他端をプレート線PL2に接続している。強誘電体キャパシタFC1、FC2の他端は、プレート線PL1に接続されている。
図5は、6T2Cメモリセルまたは6T4Cメモリセルを有する不揮発SRAMの動作モードを示している(非特許文献2、3参照)。スタンバイ中、ビット線BL、XBLは、プリチャージされ、ワード線WLは非選択され(Lレベル)、プレート線PL(またはPL1、PL2)は、VDD/2に保持される。読み出し動作では、スタンバイ状態からワード線WLが選択され(Hレベル)、ラッチLTに保持されているデータは、読み出しデータとして相補のビット線BL、XBLに読み出される。スタンバイ中および読み出し動作中に、プレート線PL、PL1、PL2をVDD/2に保持することで、強誘電体キャパシタの電極間に掛かる電圧を低く維持でき、強誘電体キャパシタの材料劣化(インプリント)を防ぐことができる。
6T2C型および6T4C型の不揮発SRAMの読み出し動作は、メモリセルが6個のトランジスタで構成されるSRAMの読み出し動作と同じであり、プレート線の駆動を伴わない。このため、読み出し動作毎にプレート線を駆動する1T1C型および2T2C型の強誘電体メモリと比較して、データを10倍以上高速に読み出すことができる。さらに、1T1C型セルおよび2T2C型セルの問題点であった読み出し可能回数の制約を除去している。
書き込み動作では、ビット線BL、XBLから相補の書き込みデータがそれぞれラッチLTに供給された後、プレート線PL(またはPL1、PL2)がVDD/2からHレベル(=VDD)、Lレベル(=VSS)と順次変化し、書き込みデータが強誘電体キャパシタにプログラムされる。リコール動作では、ワード線WLが非選択された状態で、プレート線PL(またはPL1)がLレベルからHレベルに変化する。この後、ラッチLTに電源電圧VDDが供給されることで、入出力ノードS1、S2に発生した電圧に対応する論理値がラッチされ、強誘電体キャパシタに保持していたデータがラッチLTに読み出される。パワーオフ動作では、ビット線BL、XBL、がプリチャージされ、ワード線WLが非選択され、プレート線PL(またはPL1、PL2)がVDD/2からLレベルに下がった後に、強誘電体メモリへの電源電圧VDDの供給が停止される。
図6は、従来の強誘電体メモリの書き込み動作を示している。メモリセルに逆データを書き込むとき、ノードS1、S2に接続された強誘電体キャパシタの誘電分極値Pは、図の右側のヒステリシスループ上に黒丸S1、S2で示すように、書き込み毎に正負が反転する(分極反転)。ここで、黒丸S1、S2の極性は、プレート線PLの電圧を基準に示している。
図7は、3.3Vの電源電圧を受けて動作する強誘電体メモリの強誘電体キャパシタを形成する強誘電体材料のヒステリシスループを示している。強誘電体キャパシタは、その状態がプレート線を基準として正の電圧が印加されたことを示す"1"データから負の電圧が印加されたことを示す"0"データに変化すると、分極が反転する。強誘電体キャパシタは、電極間に抗電圧Vc以上(または−Vc以下)の電圧が印加されることで分極反転する。抗電圧Vc、−Vcは、ヒステリシスループと電圧軸(横軸)の交点によって示される。この例では、"0"データを記憶している強誘電体キャパシタは、+0.8V以上の電圧が印加されると分極反転する。"1"データを記憶している強誘電体キャパシタは、−0.8V以下の電圧が印加されると分極反転する。分極反転により、強誘電体キャパシタに記憶しているデータは、消失する。分極反転が繰り返されることで、強誘電体材料は劣化し、残留分極は減少・消滅する。この結果、不揮発動作は実行できなくなる。
上述したように、従来の6T2Cメモリセルおよび6T4Cメモリセルを有する不揮発SRAMでは、メモリセルMCへの逆データの書き込み時に、強誘電体キャパシタが分極反転する。このため、メモリセルMCへの最大書き換え回数は、強誘電体材料の劣化特性に依存して1×1013回に制限されている。したがって、6T2Cメモリセルおよび6T4Cメモリセルを有する不揮発SRAMは、100MHz以上で動作が可能であるにもかかわらず、CPU等の演算回路により書き込み動作頻繁に実行する応用には対応できず、市場が制限されている。
書き換え回数の制限を解除するため、6T2Cメモリセルを有する強誘電体メモリにおいて、書き込み動作を、強誘電体キャパシタの分極反転を伴わない通常の書き込み動作(揮発書き込み動作)と、強誘電体キャパシタを分極反転させ、強誘電体キャパシタにデータを書き込むストア動作(不揮発書き込み動作)とにより実行する技術が提案されている(例えば、特許文献3、特許文献4参照)。分極反転を伴わないヒステリシスループ上の誘電分極値の移動は、強誘電体材料の劣化を伴わない。このため、分極反転を伴わない揮発書き込み動作は、書き換え回数の制限がない。しかし、従来開示された手法では(例えば、特許文献4)、プレート線の電圧をVDD/2に保持して揮発書き込みを行っている。一般に、抗電圧は、VDD/2より小さいので、従来の揮発書き込みでは、分極反転が生じるという問題があった。
特開2003−203475号公報 特開2003−198361号公報 特開平9−17965号公報 特開2002−229969号公報 A. Sheikholeslami and G. Gulak, "A Survey of Circuit Innovations in Ferroelectric Random-Access Memories," Proceedings of IEEE, vol. 88, no. 5, pp 667-689, 2000 S. Masui et al., "Ferroelectric Memory-Based Secure Dynamically Programmable Gate Array," IEEE Journal of Solid-State Circuits, vol. 38, no. 5, pp.715-725, 2003 T. Miwa et al., "A 512-kbit Low-Voltage NV-SRAM with the size of conventional SRAM, 2001 VLSI Circuit Symposium, pp. 129-132
しかしながら、揮発書き込み動作が可能な従来の強誘電体メモリでは、揮発書き込み動作中に強誘電体キャパシタを分極反転させないために、強誘電体キャパシタの電極間に抗電圧以下の電圧を印加する必要がある。このために、特許文献3に示されるように、ラッチの電源線を3種類の電圧に切り替える回路が必要である。この結果、電圧の切り替え制御が複雑になり、回路規模が増加するという問題があった。また、複数の電源線を配線する必要があるため、配線領域が増加し、さらには、動作速度が遅くなるという問題があった。
本発明の目的は、揮発書き込み動作および不揮発書き込み動作を実行可能な強誘電体メモリの回路規模および電源配線領域を減少し、チップサイズを小さくすることにある。
請求項1の強誘電体メモリでは、複数のメモリセルは、相補のデータがそれぞれ入出力される入出力ノードを有するラッチと、一端が入出力ノードにそれぞれ接続され、他端がプレート線に接続される強誘電体キャパシタとを有する。動作制御回路は、書き込みデータをラッチに書き込む揮発書き込み動作と、ラッチに保持された書き込みデータを強誘電体キャパシタに書き込む不揮発書き込み動作とを実行する。すなわち、強誘電体メモリは、2種類の書き込み動作を実行する機能を有する。プレートドライバは、揮発書き込み動作中に、ラッチの入出力ノードのいずれか一方に接続された強誘電体キャパシタの電極間に抗電圧を超える電圧を与えるために、プレート線を所定の電圧に設定する。
請求項2の強誘電体メモリでは、プレートドライバは、動作制御回路の制御を受けてプレート線を駆動する。ラッチは、接地電圧および固定の電源電圧を受け、保持している書き込みデータの論理に応じて、入出力ノードに電源電圧または接地電圧を出力する。プレートドライバは、揮発書き込み動作中に、プレート線の電圧を接地電圧以下あるいは電源電圧以上のいずれかに維持する。すなわち、揮発書き込み動作中に、プレート線の電圧は入出力ノードのHレベル電圧以上またはLレベル電圧以下に設定される。
請求項3の強誘電体メモリでは、プレートドライバは、揮発書き込み動作中に、プレート線の電圧を接地電圧(入出力ノードのLレベル電圧)に維持する。
請求項4の強誘電体メモリでは、プレートドライバは、揮発書き込み動作中に、プレート線の電圧を電源電圧(入出力ノードのHレベル電圧)に維持する。
請求項5の強誘電体メモリでは、プレートドライバは、揮発書き込み動作中に、プレート線の電圧を第1電圧に維持し、不揮発書き込み動作中に、プレート線を第1電圧から第2電圧に変化させる。
請求項6の強誘電体メモリでは、ラッチは、接地電圧および固定の電源電圧を受け、保持している書き込みデータの論理に応じて、入出力ノードに電源電圧または接地電圧を出力する。不揮発書き込み動作時にプレート線に供給される第1電圧は、接地電圧であり、第2電圧は、ラッチが入出力ノードに出力する電源電圧より高い。
請求項7の強誘電体メモリでは、第2電圧は、データ端子にデータを入出力するデータ入出力回路にI/O電源端子を介して供給されるI/O電源電圧である。
請求項8の強誘電体メモリでは、電源制御回路は、電源端子で受ける外部電源電圧を電源電圧に降圧する。第1電圧は、接地電圧であり、第2電圧は、外部電源電圧である。
請求項9の強誘電体メモリでは、複数のデータ端子は、複数ビットからなる書き込みデータをビット毎に受信する。揮発書き込み動作は、データ端子毎に1ビットずつ実行され、不揮発書き込み動作は、全てのメモリセルで実行される。
請求項10の強誘電体メモリでは、複数のデータ端子は、複数ビットからなる書き込みデータをビット毎に受信する。複数のメモリブロックは、所定数のメモリセルで構成される。揮発書き込み動作は、データ端子毎に1ビットずつ実行され、不揮発書き込み動作は、メモリブロック毎に全てのメモリセルで実行される。
請求項1の強誘電体メモリでは、例えば、揮発書き込み動作は、強誘電体メモリの外部からデータを書き込むときに実行される。不揮発書き込みは、強誘電体メモリの電源をオフするときに実行される。揮発書き込み動作中に、強誘電体キャパシタの電極間に抗電圧を超える電圧を与えられるとき、リコール動作後あるいは不揮発書き込み後にメモリセルに蓄えられたデータと逆のデータを書き込む最初の1回を除いて、強誘電体キャパシタの誘電分極は変化しない。具体的には、ラッチの入出力ノードにそれぞれ接続された強誘電体キャパシタの誘電分極方向は、原則的に同じになる。このため、強誘電体キャパシタに記憶されているデータに対応する分極情報は消失する。しかし、書き込みデータは、ラッチに保持されているため、メモリセルに書き込まれたデータが消失することはない。したがって、揮発書き込み動作中に、強誘電体キャパシタの電極間に抗電圧を超える電圧を与えても、メモリセル全体ではデータを保持できる。換言すれば、揮発書き込み動作で分極反転を起こさないための特別の電圧(抗電圧以下の電圧、または抗電圧以下の電源電圧が抗電圧以下のときに電源電圧より高い電圧)を生成する必要がない。このため、この特別の電圧の生成回路および電圧の切替回路を不要にでき、強誘電体メモリの回路規模を小さくできる。また、特別の電圧を供給するための電源線が不要になるため、その配線領域が不要になる。この結果、強誘電体メモリのチップサイズ(またはコアサイズ)を削減でき、製造コストを削減できる。
請求項2の強誘電体メモリでは、揮発書き込み動作中、書き込みデータの論理にかかわらず、一対の入出力ノードにそれぞれ接続された強誘電体キャパシタの電極間に常に正の電圧または負の電圧が印加される。このため、2回目以降の揮発書き込み動作では、強誘電体キャパシタは、分極反転しない。この結果、揮発書き込み動作中に強誘電体キャパシタの電極に抗電圧を超える電圧が印加されるにもかかわらず、揮発書き込み回数の制限を無くすことができる。不揮発書き込み動作は、強誘電体メモリの電源をオフする毎に実行すればよいため、その実行頻度は低い。このため、チップサイズを増加させることなく、揮発書き込みおよび不揮発書き込みを合わせた書き込み回数の制限を事実上無くすことができる。
請求項3および請求項4の強誘電体メモリでは、揮発書き込み動作中のプレート線の電圧を、メモリセルのラッチに供給される電源電圧または接地電圧と同じ値に設定することで、プレートドライバ等の回路を簡易に構成でき、その制御を簡易にできる。
請求項5の強誘電体メモリでは、揮発書き込み動作中、プレート線は、固定の電圧に設定されるため、強誘電体キャパシタの電極に抗電圧を超える電圧が印加されても、2回目以降の揮発書き込み動作で強誘電体キャパシタが分極反転することを防止できる。したがって、揮発書き込み回数の制限を無くすことができる。一方、不揮発書き込み動作では、プレート線の電圧が変化することで、強誘電体キャパシタを分極反転させることができ、ラッチに保持されているデータを強誘電体キャパシタに確実に不揮発書き込みできる。
請求項6の強誘電体メモリでは、不揮発書き込み動作において、プレート線に供給される第2電圧を、ラッチが入出力ノードに出力する電源電圧より高く設定することで、強誘電体キャパシタの誘電分極の特性を示すヒステリシスループを大きくできる。すなわち、ラッチに保持されているデータを強誘電体キャパシタに強く不揮発書き込みできる。不揮発書き込み動作を除く状態(スタンバイ中など)では、強誘電体キャパシタの電極間に掛かる電圧を相対的に小さくできるため、インプリント効果を軽減できる。この結果、動作マージンの低減を防止できる。
請求項7の強誘電体メモリでは、I/O電源電圧を利用して第2電圧を容易に生成できる。第2電圧を生成する昇圧回路等が不要になるため、回路規模が増加することを防止でき、昇圧回路による消費電力の増加を防止できる。
請求項8の強誘電体メモリでは、強誘電体メモリの外部から供給される外部電源電圧を第2電圧として利用することで、電源電圧より高い第2電圧を容易に生成できる。
請求項9の強誘電体メモリでは、例えば、強誘電体メモリの電源をオフするときに、不揮発書き込み動作を1回実行するだけで、全てのメモリセルのデータが強誘電体キャパシタに不揮発書き込みされる。このため、強誘電体メモリをアクセスするシステムのパワーオフ制御を簡易にでき、システム効率を向上でき、システムコストを削減できる。
請求項10の強誘電体メモリでは、不揮発書き込み動作が、メモリブロック毎に実行されるため、アクセスするメモリブロックの電源をオンしている状態で、アクセスしないメモリブロックの電源をオフできる。この結果、強誘電体メモリのスタンバイ時の消費電力を削減できる。
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。図中の二重丸は、外部端子を示している。図中、太線で示した信号線は、複数本で構成されている。また、太線が接続されているブロックの一部は、複数の回路で構成されている。外部端子を介して供給される信号には、端子名と同じ符号を使用する。また、信号が伝達される信号線には、信号名と同じ符号を使用する。
図8は、本発明の強誘電体メモリの第1の実施形態を示している。強誘電体メモリは、シリコン基板上にCMOSプロセスを使用して不揮発SRAMとして形成されている。不揮発SRAMは、例えば、携帯電話に搭載されるシステムLSIにメモリコアとして組み込まれる。不揮発SRAMを採用することで、従来、携帯電話に使用していた複数種のメモリ(例えば、フラッシュメモリとDRAM)を1種類にできる。
不揮発SRAMは、コマンドバッファ10、コマンドデコーダ12、アドレスバッファ14、ロウデコーダ16、コラムデコーダ18、動作制御回路20、電源制御回路22、ワードドライバ24、プレートドライバ26、コラム制御回路28、データ入出力回路30およびメモリアレイ32を有している。
コマンドバッファ10は、チップセレクト信号、出力イネーブル信号、ライトイネーブル信号、ライトモード信号、パワーオフ信号等のコマンド信号CMDをコマンド端子CMDを介して受信し、コマンドデコーダ12に出力する。コマンドデコーダ12は、コマンド信号CMDを解読し、解読結果を動作制御回路20に出力する。コマンドの種類として、読み出しコマンド、揮発書き込みコマンド、不揮発書き込みコマンドおよびこれ等コマンドが入力されていないことを示すスタンバイコマンドがある。コマンドバッファ10およびコマンドデコーダ12は、コマンド制御回路として動作する。
例えば、チップイネーブル信号がアクティブ、ライトイネーブル信号が非アクティブのとき、読み出しコマンドが認識される。チップイネーブル信号およびライトイネーブル信号がアクティブのとき、ライトモード信号のレベルに応じて、揮発書き込みコマンドまたは不揮発書き込みコマンドが認識される。チップイネーブル信号、ライトイネーブル信号およびアウトプットイネーブル信号が非アクティブのとき、スタンバイコマンドが認識される。
このように、不揮発SRAMは、外部からの揮発書き込みコマンドおよび不揮発書き込みコマンドに応じて、揮発書き込み動作および不揮発書き込み動作を実行する。このため、不揮発SRAMをアクセスするシステムは、システムの状況に応じて、自在に実行できる。この結果、不揮発書き込み動作の頻度をそのシステムに合わせて最小限にでき、システムの性能を向上できる。
アドレスバッファ14は、アドレス信号ADをアドレス端子ADを介して受信し、受信したアドレス信号ADの上位ビットおよび下位ビットを、それぞれロウアドレス信号RADおよびコラムアドレス信号CADとして出力する。ロウデコーダ16は、ロウアドレス信号RADをデコードしてデコード信号RDECを生成し、ワードドライバ24に出力する。コラムデコーダ18は、コラムアドレス信号CADをデコードしてデコード信号CDECを生成し、コラム制御回路28に出力する。
動作制御回路20は、コマンドデコーダ12の出力および電源制御回路22の出力に応じて、メモリアレイ32に読み出し動作、揮発書き込み動作、不揮発書き込み動作(ストア動作)、リコール動作およびパワーオフ動作を実行するために、ワードドライバ24、プレートドライバ26、コラム制御回路28およびデータ入出力回路30の動作を制御する制御信号を生成する。読み出し動作、揮発書き込み動作、不揮発書き込み動作およびリコール動作の何れも実行されていない期間は、スタンバイ期間である。動作制御回路20は、スタンバイ期間に、制御信号を所定のレベルに維持する。
電源制御回路22は、電源端子VDD、VSSに供給される電源電圧VDDおよび接地電圧VSSを受けている。電源制御回路22は、電源電圧VDDの不揮発SRAMへの供給が開始されるパワーオン期間に、電源電圧VDDが、不揮発SRAMを動作可能な所定値に達したとき、メモリアレイ32にリコール動作を実行させるために動作制御回路20にリコールコマンドを出力する。また、電源制御回路22は、電源電圧VDDの低下を検出してパワーオフコマンドを出力する。すなわち、リコール動作、パワーオフ動作は、不揮発SRAMのパワーオン・パワーオフシーケンスとして、不揮発SRAMの外部からコマンドを受けることなく自動的に実行される。このため、不揮発SRAMをアクセスするシステムの負荷を軽減でき、システムの性能を向上できる。
電源端子VDDに供給される電源電圧VDDは、例えば3.3Vである。電源制御回路22は、動作制御回路20がリコール動作のためにプレート線PLを駆動した後に、メモリアレイ32に電源電圧VDDおよび接地電圧VSSを供給する。この後、電源制御回路22は、電源端子VDDに電源電圧が供給される間、メモリアレイ32に固定の電源電圧VDDおよび接地電圧VSSを供給し続ける。
ワードドライバ24は、読み出し動作中および揮発書き込み動作中に、動作制御回路20からの制御信号に応答して、デコード信号RDECに対応するワード線WLを選択する。選択されたワード線WLは、電源電圧VDDに設定され、選択されないワード線WLは、接地電圧VSSに設定される。ワードドライバ24は、スタンバイ期間、不揮発書き込み動作中、リコール動作中およびパワーオフ動作中に、全てのワード線WLをLレベル(VSS)に維持する。
プレートドライバ26は、不揮発書き込み動作中およびリコール動作中に、動作制御回路20からの制御信号に応答して、全てのプレート線PLを、所定の期間、Lレベル(VSS)からHレベル(VDD)に変化する。プレートドライバ26は、スタンバイ期間、読み出し動作中、揮発書き込み動作中およびパワーオフ動作中に、全てのプレート線PLをLレベル(VSS)に維持する。
コラム制御回路28は、ビット線BL、XBLに接続された複数のセンスアンプ、複数のライトアンプおよび複数のコラムスイッチを有している。センスアンプは、読み出し動作において、強誘電体キャパシタの残留分極値に応じて発生したビット線BL、XBLの電圧差を増幅する。ライトアンプは、揮発書き込み動作において、外部から供給される書き込みデータに応じて電源電圧VDDまたは接地電圧VSSを、ビット線BL(またはXBL)に供給する。コラムスイッチは、デコード信号CDECに応じてオンし、所定のビット線BL、XBLをデータバス線DBに接続する。
データ入出力回路30は、動作制御回路20からの制御信号に応じて外部からの書き込みデータをコラム制御回路28に出力し、またはコラム制御回路28からの読み出しデータをデータ端子I/Oに出力する。データ端子I/Oの数は、例えば、16ビットである。
メモリアレイ32は、アレイ状に配置された複数のメモリセルMCと、メモリセルMCに接続された複数のワード線WL、複数のプレート線PLおよび複数のビット線対BL、BLXを有している。メモリセルMCは、上述した図3に示した6T2C型メモリセルである。
図9は、図8に示したメモリアレイ32の詳細を示している。ワード線WL(WL0、WL1、...)は、図の横方向に並ぶメモリセルMCに共通に接続されている。プレート線PLは、全てのメモリセルMCに共通に接続されている。相補のビット線対BL、XBL(BL0、XBL0、BL1、XBL1、...)は、図の縦方向に並ぶメモリセルMCに共通に接続されている。メモリセルMC内のラッチLTを構成するpMOSトランジスタM1、M3のソースは、電源線VDD(電源制御回路22の出力)に接続され、nMOSトランジスタM2、M4のソースは、接地線VSS(電源制御回路22の出力)に接続されている。
ラッチLTの入出力ノードS1、S2は、転送トランジスタTR1、TR2を介してそれぞれビット線BL、XBLに接続されている。各メモリセルMCは、強誘電体キャパシタFC1、FC2を除き、従来のSRAMのメモリセルと同じ構成である。強誘電体キャパシタFC1、FC2のヒステリシス特性は、上述した図7と同じである。このため、強誘電体キャパシタFC1、FC2の抗電圧の絶対値は0.8Vである。
図10は、第1の実施形態の強誘電体メモリの動作モードを示している。本発明では、書き込み動作は、揮発書き込みと不揮発書き込みの2種類ある。スタンバイ中および読み出し動作は、プレート線PLの電圧が相違することを除き、上述した図5と同じである。読み出し動作では、プレート線PLが駆動されないため、従来と同様に強誘電体キャパシタFC1、FC2の分極反転は発生しない。このため、読み出し回数の制限はない。読み出し動作は、読み出しコマンドに応答して、アドレス信号ADにより選択されるメモリセルMCに対して実行される。すなわち、1回の読み出し動作により、読み出しデータは、データ端子I/O毎に1ビットずつ読み出される。
揮発書き込み動作は、不揮発SRAMをアクセスするシステムが、不揮発SRAMにデータを書き込むときの通常に書き込み動作である。揮発書き込み動作は、揮発書き込みコマンドに応答して、アドレス信号ADにより選択されるメモリセルMCに対して実行される。すなわち、1回の不揮発書き込み動作により、書き込みデータは、データ端子I/O毎に1ビットずつ書き込まれる。揮発書き込み動作は、プレート線PLの電圧がLレベルに固定されることを除き、上述した図5の書き込み動作と同じである。すなわち、プレート線PLが、ラッチLTの電源電圧であるLレベル(VSS)とHレベル(VDD)の中間のVDD/2でなく、Lレベル(VSS)に固定される。この設定により、揮発書き込み動作では、強誘電体キャパシタFC1、FC2の電極間に抗電圧(0.8V)を超える電圧(3.3V)が印加される。しかし、後述するように、分極反転が起きるのは、パワーオン後の最初の揮発書き込み動作のみである。したって、揮発書き込みによる書き込み回数の制限はない。
なお、揮発書き込み動作によりメモリセルMCに書き込まれたデータは、電源電圧VDDが供給されている間、ラッチLTにより保持される。電源をオフするときに、後述する不揮発書き込みをすることで、不揮発SRAMは、電源をオフした後も書き込まれたデータを保持する。本発明の不揮発SRAMのメモリセルMCの構造は、強誘電体キャパシタFC1、FC2の存在を除き、従来のSRAMと同じである。このため、例えば、計算途中のデータを常に不揮発記憶する必要がない。不揮発記憶は、不揮発SRAMに供給される電源がオフされる前に行えばよい。したがって、読み出しアクセス時間は、従来のSRAMの読み出しアクセス時間と同等にできる。
不揮発書き込み動作(ストア動作)では、ビット線BL、XBLは、スタンバイ中と同様にプリチャージされたままで、ワード線WLは非選択され(Lレベル)、プレート線PLは、Lレベル(VSS)からHレベル(VDD)に変化する。そして、メモリアレイ32内の全てのラッチLTに保持されているデータが強誘電体キャパシタFC1、FC2に書き込まれる。すなわち、不揮発書き込み動作は、不揮発書き込みコマンドに応答して、メモリアレイ32の全てのメモリセルMCに対して実行される。不揮発書き込み動作によりメモリセルMCに書き込まれた分極情報は、電源電圧VDDの供給が停止されても保持される。1回の不揮発書き込み動作により、全てのメモリセルMCのデータを強誘電体キャパシタFC1、FC2に不揮発書き込みできるため、不揮発SRAMをアクセスするシステムのパワーオフ制御は簡易になる。この結果、システム効率は向上し、システムコストは削減される。
リコール動作は、プレート線PLの電圧を除き、図5と同じである。プレート線PLは、リコール動作中にLレベル(VSS)からHレベル(VDD)に変化する。プレート線PLの駆動により、ラッチLTの入出力ノードS1、S2に電圧差が生じる。この後、電源制御回路22により、ラッチLTに電源(VDD、VSS)が投入され、メモリアレイ32内の全てのラッチLTは、元のデータをラッチする。リコール動作は、電源制御回路22が電源電圧VDDが所定の値まで上昇したことを検出したときに実行される。すなわち、リコール動作は、電源制御回路22からのリコールコマンドに応答して、メモリアレイ32の全てのメモリセルMCに対して実行される。一方、パワーオフでは、スタンバイ状態中に、電源電圧VDDの供給が停止される。不揮発SRAMの動作を制御するシステムは、パワーオフ動作前に常に不揮発書き込み動作を実行することで、不揮発SRAMが記憶するデータが消失することを防止できる。
図11は、第1の実施形態の強誘電体メモリの揮発書き込み動作および不揮発書き込み動作を示している。図中、強誘電体キャパシタに付けた矢印の向きは、分極状態を示している。矢印の先端側の電極は、正にチャージされている。まず、図11の(1)において、パワーオンシーケンス中に実行されるリコール動作後のスタンバイ状態において、ラッチLTは、入出力ノードS1、S2にLレベル(VSS)およびHレベル(VDD)を出力している。図10に示したように、プレート線PLは、スタンバイ中にLレベル(VSS)に固定される。このため、ノードS1、S2に接続された強誘電体キャパシタFC1、FC2の誘電分極値Pは、ヒステリシスループ上に黒丸で示すように、電圧V=0V、VDDにそれぞれ対応する値に位置する。ここで、電圧Vは、各強誘電体キャパシタFC1、FC2の電極間に掛かる電圧である。以降、ノードS1、S2に接続された強誘電体キャパシタの誘電分極値P(図中のヒステリシスループ上の黒丸)を、分極値S1、S2とも称する。ここで、分極値S1、S2の極性は、プレート線PLの電圧を基準にして示されている。
次に、図11の(2)に示すように、ラッチLTに保持されているデータと逆のデータが揮発書き込みされる。このとき、プレート線PLの電圧は、スタンバイ中と同じLレベルを維持される。入出力ノードS1、S2は、ラッチLTに供給されている電源電圧VDDおよび接地電圧VSSに応じて、それぞれHレベル(VDD)およびLレベル(VSS)に変化する。ノードS1に接続された強誘電体キャパシタの電極間には、抗電圧(この例では0.8V)より高い電圧(3.3Vまたは1.8V)が印加される。このため、分極値S1は、負の値からヒステリシスループ上の電圧VDDに対応する正の値に変化する。すなわち、リコール動作後の逆データの最初の揮発書き込み動作中に、一方の強誘電体キャパシタは分極反転する。したがって、強誘電体キャパシタに記憶されているデータ(分極情報)は、消失する。しかし、新たにメモリセルMCに書き込まれたデータは、ラッチに保持されるため、メモリセル全体ではデータは保持される。なお、後述するように、その後の揮発書き込み動作で、強誘電体キャパシタが分極反転することはない。
この後、図11の(3)に示すように、再び、逆データが揮発書き込みされると、ラッチLTに記憶されるデータは反転し、入出力ノードS1、S2は、それぞれHレベル(VDD)およびLレベル(VSS)に変化する。分極値S1、S2は、電圧V=0V、VDDにそれぞれ対応する位置まで移動するが、ともに正の値である。入出力ノードS1、S2の電圧は、ラッチLTに書き込まれるデータの論理が反転しても、常にプレート線PLの電圧以上になる。分極値S1、S2が正の値で、強誘電体キャパシタの電極間に掛かる電圧が、負電圧にならないため、抗電圧を超える電圧が強誘電体キャパシタに常に印加されているにもかかわらず、分極反転は起こらない。以降、逆データが揮発書き込みされても、誘電分極値S1、S2は、ヒステリシスループ上の位置が入れ替わるだけである。すなわち、その後の揮発書き込み動作においても、強誘電体キャパシタが分極反転することはない。この結果、揮発書き込み動作において、強誘電体キャパシタの電極間に抗電圧を超える電圧を印加する場合にも、強誘電体キャパシタの特性が劣化することはない。
この後、図11の(4)に示すように、ラッチLTに保持されているデータを強誘電体キャパシタに書き込む不揮発書き込み動作が実行される。不揮発書き込み動作は、図10に示したように、プレート線PLを、一時的にLレベル(VSS)からHレベル(VDD)に変化させて実行される。プレート線PLがHレベルに変化するとき、分極値S1、S2は、ヒステリシスループ上の電圧V=−VDD、0Vにそれぞれ移動する。このため、ノードS1に接続された強誘電体キャパシタは分極反転する。この後、プレート線PLがHレベルからLレベル(VSS)に変化すると、分極値S1、S2は、ヒステリシスループ上の電圧V=0V、VDDにそれぞれ移動する。この後、不揮発SRAMへの電源電圧VDDの供給が停止すると(パワーオフ)、メモリセルMCの2つの強誘電体キャパシタの分極状態は、図7に示した状態になる。
外部からの書き込みデータを記憶する通常の書き込みを、強誘電体キャパシタの誘電分極値が分極反転しない揮発書き込み動作により実行し、分極反転する不揮発書き込み動作を、例えば、パワーオフ時のみ実行することで、分極反転の頻度は、従来に比べて大幅に少なくなる。一例として、平均して100μs毎にパワーオン・パワーオフが実行される場合、分極反転の回数は、10年で3.2×1012回である。この回数は、従来の最大書き込み回数である1×1013より少なく、この期間に強誘電体キャパシタの特性が劣化することはない。この結果、強誘電体メモリの書き換え回数の制約を事実上なくすことができる。
図12は、第1の実施形態の強誘電体メモリの動作例を示している。図において、パワーオン後にリコール動作が必ず実行されることを除き、動作の実行順序は、任意である。例えば、読み出し動作を、揮発書き込み動作と不揮発書き込み動作の間に実行してもよく、不揮発書き込み動作とパワーオフ動作の間に実行してもよい。
読み出し動作では、プレート線PLがLレベル(VSS)に固定された状態で、アドレス端子ADに供給されるアドレス信号ADに応じてワード線WLが選択(Hレベル)され、ラッチLTに保持されているデータが、読み出しデータとしてビット線BL、XBLに読み出される。揮発書き込み動作では、プレート線PLがLレベル(VSS)に固定された状態で、アドレス信号ADに応じてワード線WLが選択(Hレベル)され、データ端子I/Oで受信する書き込みデータは、ビット線BL、XBLを介してラッチLTに書き込まれる。
不揮発書き込み動作では、ワード線WLが非選択にされた状態で、プレート線PLがLレベル(VSS)からHレベル(VDD)に変化し、ラッチLTに保持されているデータは、強誘電体キャパシタFC1、FC2に書き込まれる。パワーオフ動作では、ワード線WLが非選択、プレート線PLがLレベル(VSS)、ビット線BL、XBLがプリチャージ電圧に設定された状態で、強誘電体メモリをアクセスするシステムは、電源端子VDDへの電源電圧VDDの供給を停止する。そして、電源電圧VDDが徐々に低下し、強誘電体メモリはパワーオフ状態になる。
リコール動作では、まず、システムは、電源端子VDDに電源電圧VDDの供給を開始する。強誘電体メモリは、電源電圧VDDが所定値になるまでのパワーオンリセットシーケンス中に初期化され、ワード線WLおよびプレート線PLをLレベル(VSS)に設定する。図8に示した電源制御回路22は、電源電圧VDDが所定値(例えば、3.0V)まで上昇したことを検出したときに、動作制御回路20にリコールコマンドを出力する。
動作制御回路20は、リコールコマンドに応答してプレートドライバ26を制御し、プレート線PLをLレベルからHレベル(VDD)、Lレベルに駆動する。この後、電源制御回路22は、ラッチLTに電源電圧VDDおよび接地電圧VSSを供給する。リコールコマンドの出力から電源電圧VDDおよび接地電圧VSSの供給開始までの時間は、電源制御回路22に形成される遅延回路により生成される。
読み出し動作、揮発書き込み動作、不揮発書き込み動作、パワーオフ動作およびリコール動作のいずれも実行されていない期間(この例では、リコール動作の後)は、スタンバイ期間である。スタンバイ期間中、ワード線WLおよびプレート線PLはLレベル(VSS)に設定され、ビット線BL、XBLは、プリチャージ電圧に設定される。
以上、本実施形態では、揮発書き込み動作中に、強誘電体キャパシタFC1、FC2の電極間に抗電圧を超える電圧を与えても、書き換え回数の制限を解除できる。揮発書き込み動作中に、強誘電体キャパシタFC1、FC2の電極間に抗電圧以下の電圧を与える必要がないため、例えば、ラッチLTに供給する電圧を従来の3種類(VDD、VSS、VDD−α)から2種類(VDD、VSS)にできる。したがって、VDD−αを生成する回路を不要にでき、動作制御回路20、プレートドライバ26および電源制御回路22等の電圧の切替を制御する回路を簡易に構成できる。また、VDD−αの電源配線も不要になる。回路規模を小さくでき、配線領域を削減できるため、不揮発SRAMのチップサイズを小さくでき、製造コストを削減できる。
不揮発書き込み動作を1回実行するだけで、全てのメモリセルMCのデータが強誘電体キャパシタFC1、FC2に書き込みまれるため、不揮発SRAMをアクセスするシステムのパワーオフ制御を簡易にできる。この結果、システム効率を向上でき、システムコストを削減できる。
不揮発SRAMの外部から供給されるコマンドに応答して揮発書き込み動作および不揮発書き込み動作を実行するため、不揮発SRAMをアクセスするシステムは、揮発書き込みおよび不揮発書き込みを自在に実行できる。この結果、不揮発書き込み動作の頻度をそのシステムに合わせて最小限にでき、システムの性能を向上できる。
不揮発SRAMのパワーオン時に、自動的にリコール動作を実行することで、不揮発SRAMをアクセスするシステムの負荷を軽減でき、システムの性能を向上できる。
図13は、本発明の強誘電体メモリの第2の実施形態を示している。第1の実施形態で説明した要素と同一の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。強誘電体メモリは、シリコン基板上にCMOSプロセスを使用して不揮発SRAMとして形成されている。不揮発SRAMは、例えば、携帯電話に搭載されるシステムLSIにメモリコアとして組み込まれる。この実施形態では、第1の実施形態のプレートドライバ26の代わりに、プレートドライバ26Aが形成されている。その他の構成は、第1の実施形態とほぼ同じである。
図14は、第2の実施形態の強誘電体メモリの動作モードを示している。この実施形態では、スタンバイ中、読み出し動作、揮発書き込み動作、不揮発書き込み動作およびリコール動作において、プレートドライバ26Aが出力するプレート線PLの電圧が第1の実施形態と異なる。電源VDD、ビット線BL、XBLおよびワード線WLの電圧は、第1の実施形態(図10)と同じである。
スタンバイ中、読み出し動作および揮発書き込み動作では、プレート線PLの電圧は、固定されたHレベル(VDD=3.3V)に設定される。すなわち、プレート線PLが、ラッチLTの電源電圧であるLレベル(VSS)とHレベル(VDD)の中間のVDD/2でなく、Hレベル(VDD)に固定される。換言すれば、不揮発書き込み動作中に、強誘電体キャパシタFC1、FC2の電極間には、抗電圧(0.8V)を超える電圧(3.3V)が印加される。この設定により、揮発書き込み動作でラッチLTに書き込まれるデータの論理が反転しても、ラッチLTの入出力ノードS1、S2の電圧は、常にプレート線電圧以下になる。このため、第1の実施形態と同様に、2回目以降の揮発書き込み動作で、強誘電体キャパシタFC1、FC2の分極反転は発生しない。したって、揮発書き込み回数の制限をなくすことができる。
不揮発書き込み動作では、プレート線PLの電圧は、第1の実施形態と逆に、Hレベル(VDD)からLレベル(VSS)に変化され、強誘電体キャパシタFC1、FC2にデータがストアされる。リコール動作では、プレート線PLの電圧は、Lレベル(VSS)から一時的にHレベル(VDD)に変化し、強誘電体キャパシタFC1、FC2からラッチLTにデータが読み出される。リコール動作の後、スタンバイ状態に移行するため、プレート線PLの電圧は、Hレベルに変化する。
図15は、第2の実施形態の揮発書き込み動作および不揮発書き込み動作を示している。第1の実施形態(図11)と同じ動作については、詳細な説明を省略する。この実施形態では、揮発書き込み動作中に、プレート線PLの電圧は、第1の実施形態と逆のHレベルに維持される。また、不揮発書き込み動作中に、プレート線PLの電圧は、第1の実施形態と逆に、HレベルからLレベル、Hレベルに順次変化する。このため、図中の(1)〜(4)のヒステリシスループにおいて、誘電分極値S1、S2は、図11に対して、原点を点対称にし、かつ分極値S1、S2を互いに入れ替えた位置に移動する。
上述したように、不揮発書き込み動作中に、強誘電体キャパシタの電極間に抗電圧を超える電圧が印加される。このため、第1の実施形態と同様に、図15の(2)に示すように、ラッチLTに保持されているデータと逆のデータが、リコール動作後に最初に揮発書き込みされるとき、ノードS2に接続された強誘電体キャパシタの電極間には、抗電圧(この例では−0.8V)より低い電圧(−3.3V)が印加される。このため、分極値S2は、正の値からヒステリシスループ上の電圧−VDDに対応する負の値に変化する。すなわち、リコール動作後の最初の逆データの揮発書き込み動作のみ、一方の強誘電体キャパシタは分極反転する。したがって、強誘電体キャパシタに記憶されているデータ(分極情報)は、消失する。しかし、新たにメモリセルMCに書き込まれたデータは、ラッチに保持されるため、メモリセル全体ではデータは保持される。
図15の(3)に示すように、その後の揮発書き込み動作では、分極値S1、S2は、ともに負の範囲で変化する。分極値S1、S2が負の値で、強誘電体キャパシタの電極間に掛かる電圧が、正電圧にならないため、抗電圧を超える電圧が強誘電体キャパシタに常に印加されているにもかかわらず、分極反転は起こらない。以降、逆データが揮発書き込みされても、誘電分極値S1、S2は、ヒステリシスループ上の位置が入れ替わるだけである。この結果、第1の実施形態と同様に、揮発書き込み動作において、強誘電体キャパシタの電極間に抗電圧を超える電圧を印加する場合にも、強誘電体キャパシタの特性が劣化することはない。
この後、図15の(4)に示すように、ラッチLTに保持されているデータを強誘電体キャパシタに書き込む不揮発書き込み動作が実行される。不揮発書き込み動作は、図14に示したように、プレート線PLを、一時的にHレベル(VDD)からLレベル(VSS)に変化させて実行される。プレート線PLがLレベルに変化するとき、分極値S1、S2は、ヒステリシスループ上の電圧V=0V、VDDにそれぞれ移動する。このため、ノードS2に接続された強誘電体キャパシタは分極反転する。この後、プレート線PLがLレベルからHレベルに変化すると、分極値S1、S2は、ヒステリシスループ上の電圧V=−VDD、0Vにそれぞれ移動する。そして、分極値S1、S2が負および正に変化することで、ラッチLTに保持されているデータが強誘電体キャパシタに書き込まれる。
図16は、第2の実施形態の強誘電体メモリの動作例を示している。図において、パワーオン後にリコール動作が必ず実行されることを除き、動作の実行順序は、任意である。第1の実施形態(図12)と異なる点は、プレート線PLが不揮発書き込み動作において、Hレベル(VDD)から所定期間Lレベル(VSS)に変化する点、およびリコール動作後に、プレート線PLがスタンバイ状態のHレベルに変化する点である。その他の動作は、第1の実施形態と同じである。
以上、この実施形態においても、上述した第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、この実施形態では、プレート線PLの電圧を揮発書き込み動作中にHレベルに固定することで、強誘電体キャパシタの電極間に抗電圧を超える電圧を印加する場合にも、不揮発書き込み動作の書き換え制限をなくすことができる。
図17は、本発明の強誘電体メモリの第3の実施形態を示している。第1の実施形態で説明した要素と同一の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。強誘電体メモリは、シリコン基板上にCMOSプロセスを使用して不揮発SRAMとして形成されている。不揮発SRAMは、例えば、携帯電話に搭載されるシステムLSIにメモリコアとして組み込まれる。この実施形態では、第1の実施形態のプレートドライバ26およびデータ入出力回路30の代わりに、プレートドライバ26Bおよびデータ入出力回路30Bが形成されている。また、I/O用の電源電圧I/OVDD(例えば、3.3V)を受けるための電源端子I/OVDDが形成されている。電源電圧I/OVDDは、データ入出力回路30B内に形成されるデータ入力回路およびデータ出力回路の電源として使用される。また、電源電圧I/OVDDは、プレート線PLのHレベル電圧に使用するためにプレートドライバ26Bに供給される。その他の構成は、電源電圧VDDが1.8Vであることを除き、第1の実施形態とほぼ同じである。
この実施形態の動作モードは、不揮発書き込み動作(ストア動作)およびリコール動作でのプレート線PLのHレベルが電源電圧I/OVDDであることを除き、第1の実施形態(図10)と同じである。すなわち、揮発書き込み動作中、強誘電体キャパシタの一方の電極間には、抗電圧(0.8V)より高い電圧(VDD=1.8V)が印加される。また、プレート線PLのHレベル電圧は、メモリセルMCのラッチLTの電源電圧VDD(1.8V;pMOSトランジスタのソース電圧)より高く設定される。不揮発書き込み動作中に、プレート線PLの駆動電圧をメモリセルMCの電源電圧VDDより高くすることで、強誘電体キャパシタにデータをより強く書き込めるため、スタンバイ中、読み出し動作中および揮発書き込み動作中に、各強誘電体キャパシタFC1、FC2の電極間に掛かる電圧を相対的に小さくできる。このため、強誘電体キャパシタのヒステリシスループが電圧軸方向にシフトするインプリント効果を軽減できる。また、リコール動作中に、プレート線PLの駆動電圧を高くすることで、ラッチLTの入出力ノードS1、S2に発生する電圧差を大きくでき、不揮発SRAMの動作マージンを向上できる。なお、プレート線PLの駆動電圧を高くすることは、インプリントされた強誘電体材料を元の特性に戻す効果がある。
以上、この実施形態においても、上述した第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、この実施形態では、スタンバイ中、読み出し動作中および揮発書き込み動作中に各強誘電体キャパシタFC1、FC2の電極間に掛かる電圧を相対的に小さくすることで、インプリント効果を軽減できる。この結果、不揮発SRAMの動作マージンを向上できる。I/O電源電圧を利用してプレート線PLのHレベル電圧を生成するため、昇圧回路等は、不要である。このため、回路規模が増加することを防止できる。すなわち、チップコストを増加させることなく、インプリント効果を軽減できる。
図18は、本発明の強誘電体メモリの第4の実施形態を示している。第1の実施形態で説明した要素と同一の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。強誘電体メモリは、シリコン基板上にCMOSプロセスを使用して不揮発SRAMとして形成されている。不揮発SRAMは、例えば、携帯電話に搭載されるシステムLSIにメモリコアとして組み込まれる。
この実施形態では、第1の実施形態の電源制御回路22の代わりに、電源制御回路22Cが形成されている。また、電源端子VDDに供給される電源電圧VDDは、3.3Vである。その他の構成は、第1の実施形態とほぼ同じである。電源制御回路22Cは、第1の実施形態の電源制御回路22の機能に加えて、3.3Vの電源電圧VDDを1.8Vの内部電源電圧VDDIに変換する機能を有している。内部電源電圧VDDIは、メモリセルMCのラッチLTの電源端子(pMOSトランジスタのソース)に供給される。
プレートドライバ26は、電源電圧VDD(3.3V)または接地電圧VSSをプレート線PLに出力する。この実施形態の動作モードは、不揮発書き込み動作(ストア動作)およびリコール動作でのプレート線PLのHレベルが3.3Vになり、他の主要な回路の動作電圧は、1.8Vになる。このため、第3の実施形態と同様に、スタンバイ中、読み出し動作中および揮発書き込み動作中に各強誘電体キャパシタFC1、FC2の電極間に掛かる電圧を相対的に小さくできるため、インプリント効果を軽減できる。
以上、この実施形態においても、上述した第1および第3の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、この実施形態では、不揮発SRAMの外部から供給される電源電圧VDDをプレート線PLのHレベル電圧として利用することで、メモリセルMCに供給される内部電源電圧VDDIより高いプレート線電圧を容易に生成できる。
図19は、本発明の強誘電体メモリの第5の実施形態を示している。第1および第3の実施形態で説明した要素と同一の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。強誘電体メモリは、シリコン基板上にCMOSプロセスを使用して不揮発SRAMとして形成されている。不揮発SRAMは、例えば、携帯電話に搭載されるシステムLSIにメモリコアとして組み込まれる。この実施形態では、第1の実施形態のコマンドデコーダ12、動作制御回路20、電源制御回路22、プレートドライバ26およびデータ入出力回路30の代わりに、コマンドデコーダ12D、動作制御回路20D、電源制御回路22D、および第3の実施形態のプレートドライバ26B、データ入出力回路30Bが形成されている。
不揮発SRAMは、複数のメモリブロックMBLK(この例では2つ)を有している。各メモリブロックMBLKは、ワードドライバ24、プレートドライバ26B、メモリアレイ32およびコラム制御回路28を有しており、動作制御回路20Dの制御によって互いに独立に動作する。さらに、不揮発SRAMは、I/O用の電源電圧I/OVDD(例えば、3.3V)を受けるための電源端子I/OVDDを有している。その他の構成は、第3の実施形態とほぼ同じである。
コマンドデコーダ12Dは、第1の実施形態のコマンドデコーダ12の機能に加え、パワーオンコマンド、パワーオフコマンドおよびリコール動作を実行するためのリコールコマンドをデコードし、動作制御回路20Dに通知する機能を有している。これ等コマンドは、専用のコマンド端子を用いて入力してもよい。
動作制御回路20Dは、コマンドデコーダ12Dのデコード結果に応答して読み出し動作、揮発書き込み動作、不揮発書き込み動作およびリコール動作を実行するために、ロウアドレス信号RADの最上位ビットのレベルにより選択されるメモリブロックMBLKのワードドライバ24、プレートドライバ26B、コラム制御回路28およびデータ入出力回路30に制御信号を出力する。また、動作制御回路20Dは、パワーオンコマンドおよびパワーオフコマンドに応答して、電源制御回路22Dを制御し、メモリブロックMBLK毎にパワーオフ動作およびパワーオン動作を実行する。動作制御回路20Dの機能は、ロウアドレス信号RADに応じてメモリブロックMBLK毎に制御信号を出力すること、およびパワーオンコマンド、パワーオフコマンドに応答して、電源制御回路22Dを制御することを除き、第1の実施形態の動作制御回路20の機能と同じである。
電源制御回路22Dは、電源端子VDD、VSSに供給される電源電圧VDDおよび接地電圧VSSと、動作制御回路20Dからの制御信号(パワーオンコマンドまたはパワーオフコマンド)と、アドレスバッファ14からのロウアドレス信号RADの最上位ビットのレベルを受けている。電源制御回路22Dは、制御信号およびロウアドレス信号RADに応じて、メモリブロックMBLKに電源電圧VDDおよび接地電圧VSSを供給し、あるいは停止する。
図20は、第5の実施形態の強誘電体メモリの動作モードを示している。第1の実施形態(図10)と同じ動作については、詳細な説明を省略する。動作モードは、各メモリブロックMBLKについて示している。すなわち、動作モードに示した各動作は、メモリブロックMBLK毎に実行される。例えば、読み出し動作および揮発書き込み動作は、ロウアドレス信号RADにより選択されたメモリブロックMBLKに対して、データ端子I/O毎に1ビットずつ実行される。不揮発書き込み動作(ブロックストア)およびリコール動作(ブロックリコール)は、ロウアドレス信号RADにより選択されたメモリブロックMBLKの全ビットについて実行される。各動作における電源線および信号線の状態は、第3の実施形態と同じである。すなわち、揮発書き込み動作中、強誘電体キャパシタの電極間には、抗電圧(0.8V)を超える電圧(3.3V)が印加される。
不揮発SRAMをアクセスするシステムは、所望のメモリブロックMBLKのメモリアレイ32への電源VDD、VSSの供給を停止する場合、不揮発書き込み動作を実行した後、アドレス信号ADによりそのメモリブロックMBLKを指定してパワーオフコマンドを発行する。パワーオフコマンドの発行により、選択されたメモリブロックMBLKのメモリセルMCへの電源VDD、VSSの供給が停止される。但し、このとき、メモリブロックMBLKのメモリアレイ32を除く回路(ワードドライバ24等)への電源VDD、VSSの供給は停止されない。メモリセルMCへの電源VDD、VSSの供給が停止されることで、ラッチLTの電源VDD、VSS間のリーク電流がゼロになり、メモリセルMCのリーク電流がゼロになる。このため、アクセスしないメモリブロックMBLKのメモリアレイ32への電源VDD、VSSの供給を停止することで、スタンバイ電流を大幅に削減できる。
以上、この実施形態においても、上述した第1および第3の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、この実施形態では、メモリブロックMBLK毎にメモリアレイ32の電源VDD、VSSのオン、オフを制御することで、不揮発SRAMのスタンバイ電流(消費電力)を削減できる。
不揮発SRAMをアクセスするシステムは、アドレス信号ADとともにパワーオフコマンドを不揮発SRAMに供給することで、所望のメモリブロックMBLKへの電源電圧の供給を容易に停止できる。同様に、システムは、アドレス信号ADとともにリコールコマンドを不揮発SRAMに供給することで、所望のメモリブロックMBLKのリコール動作を実行し、そのメモリブロックMBLKをパワーオフ状態からスタンバイ状態に移行できる。システムが必要とするメモリブロックMBLKのみに電源を供給できるため、不揮発SRAMの消費電力をシステムにより細かく調整できる。
図21は、本発明の強誘電体メモリの第6の実施形態を示している。第1の実施形態で説明した要素と同一の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。この実施形態では、第1の実施形態の動作制御回路20、プレートドライバ26およびメモリアレイ32の代わりに、動作制御回路20E、プレートドライバ26Eおよびメモリアレイ32Eが形成されている。その他の構成は、第1の実施形態とほぼ同じである。
この実施形態では、メモリアレイ32Eは、6T4C型のメモリセルMCで構成されている。このため、プレートドライバ26Eは、動作制御回路20Eからの制御信号に応じて、2本のプレート線PL1、PL2に電圧を供給する。不揮発SRAMの動作は、プレート線PL1、PL2の駆動方法を除き、第1の実施形態と同じである。動作制御回路20Eの機能は、プレートドライバ26Eに出力する制御信号を除き、第1の実施形態の動作制御回路20の機能と同じである。
図22は、図21に示したメモリアレイ32Eの詳細を示している。プレート線PL1、PL2は、全てのメモリセルMCに共通に接続されている。その他の構成は、第1の実施形態(図9)と同じである。
図23は、第6の実施形態の強誘電体メモリの動作モードを示している。動作モードの種類および各動作モードにおける電源VDD、ビット線BL、XBL、ワード線WLの状態は、第1の実施形態(図10)と同じである。プレート線PL1の状態は、第1の実施形態のプレート線PLと同じである。プレート線PL2の状態は、リコール動作中にLレベルに維持されることを除き、プレート線PL1の状態と同じである。
読み出し動作および揮発書き込み動作では、プレート線PL1、PL2は駆動されない。このため、パワーオン後の初回の揮発書き込み動作を除いて、強誘電体キャパシタFC1-FC4の分極反転は発生しない。このため、読み出し回数および書き込み回数の制限はない。なお、第1の実施形態と同様に、揮発書き込み動作中、強誘電体キャパシタFC1-FC4の電極間に抗電圧(0.8V)を超える電圧が印加される。
不揮発書き込み動作(ストア動作)では、ビット線BL、XBLは、プリチャージされ、ワード線WLは非選択され(Lレベル)、プレート線PL1、PL2は、Lレベル(VSS)から一時的にHレベル(VDD)に変化する。このとき、プレート線PL1、PL2は、互いに異なるタイミングでHレベルに駆動される。この駆動方法により、入出力ノードS1、S2が強誘電体キャパシタFC1-FC4を介して容量カップリングによるノイズを受け、メモリセルMCに記憶されているデータが失われることが防止される。不揮発書き込み動作によりメモリセルMCに書き込まれたデータは、電源電圧VDDの供給が停止されても保持される。
リコール動作では、プレート線PL2がLレベルの状態で、プレート線PL1がLレベル(VSS)から一時的にHレベル(VDD)に変化する。プレート線PL1の駆動により、強誘電体キャパシタFC1、FC3(およびFC2、FC4)の容量分割により、ラッチLTの入出力ノードS1(およびS2)に電圧差が生じる。この後、ラッチLTに電源(VDD、VSS)が投入され、ラッチLTは、元のデータをラッチする。リコール動作は、電源制御回路22が、電源電圧VDDが所定の値まで上昇したことを検出したときに自動的に実行される。
図24は、第6の実施形態の強誘電体メモリの揮発書き込み動作および不揮発書き込み動作を示している。図に示した動作は、メモリセルMCが6T4Cであること、およびメモリセルMCに2本のプレート線PL1、PL2が接続されていることを除き、第1の実施形態(図11)と同じである。すなわち、揮発書き込み動作では、ラッチLTの入出力ノードS1、S2のいずれか一方に接続された強誘電体キャパシタFC1、FC3またはFC2、FC4の電極間に抗電圧(0.8V)を超える電圧が印加され、リコール動作後の逆データの最初の動作のみ、一方の強誘電体キャパシタは分極反転する。その後の揮発書き込み動作では、強誘電体キャパシタはFC1-FC4は、分極反転しない。このため、揮発書き込み動作において、強誘電体キャパシタの特性が劣化することはなく、揮発書き込み動作の回数制限はない。
図25は、第6の実施形態の強誘電体メモリの動作例を示している。パワーオン後にリコール動作が必ず実行されることを除き、動作の実行順序は、任意である。第1の実施形態(図12)と異なる点は、揮発書き込み動作時に、プレート線PL1、PL2がHレベルに順次駆動されることと、リコール動作時に、プレート線PL1のみがHレベルに駆動され、プレート線PL2はLレベルに維持されることである。その他の動作は、第1の実施形態と同じである。
以上、6T4Cメモリセルを適用したこの実施形態においても、上述した第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
図26は、本発明の強誘電体メモリの第7の実施形態を示している。第1の実施形態で説明した要素と同一の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。強誘電体メモリは、シリコン基板上にCMOSプロセスを使用して不揮発SRAMとして形成されている。この実施形態では、第6の実施形態のプレートドライバ26の代わりに、プレートドライバ26Fが形成されている。その他の構成は、第6の実施形態とほぼ同じである。
図27は、第7の実施形態の強誘電体メモリの動作モードを示している。HレベルおよびLレベルの電圧値は、第1の実施形態と同じである。動作モードの種類および各動作モードにおける電源VDD、ビット線BL、XBL、ワード線WLの状態は、第1および第2の実施形態(図10、図14)と同じである。プレート線PL1の状態は、第2の実施形態のプレート線PLと同じである。プレート線PL2の状態は、リコール動作中にLレベルに維持されることを除き、プレート線PL1の状態と同じである。この実施形態においても、第6の実施形態と同様に、読み出し回数および揮発書き込み回数の制限はない。
図28は、第7の実施形態の強誘電体メモリの揮発書き込み動作および不揮発書き込み動作を示している。図に示した動作は、メモリセルMCが6T4Cであること、およびメモリセルMCに2本のプレート線PL1、PL2が接続されていることを除き、第2の実施形態(図15)と同じである。すなわち、揮発書き込み動作では、ラッチLTの入出力ノードS1、S2のいずれか一方に接続された強誘電体キャパシタFC1、FC3またはFC2、FC4の電極間に抗電圧(0.8V)を超える電圧が印加され、リコール動作後の逆データの最初の動作のみ、一方の強誘電体キャパシタは分極反転する。その後の揮発書き込み動作では、強誘電体キャパシタはFC1-FC4は、分極反転しない。このため、揮発書き込み動作において、強誘電体キャパシタの特性が劣化することはなく、揮発書き込み動作の回数制限はない。
図29は、第7の実施形態の強誘電体メモリの動作例を示している。パワーオン後にリコール動作が必ず実行されることを除き、動作の実行順序は、任意である。第2の実施形態(図16)と異なる点は、揮発書き込み動作時に、プレート線PL1、PL2がLレベルに順次駆動されることと、リコール動作時に、プレート線PL1のみが一時的にLレベルからHレベルに駆動され、プレート線PL2はLレベルに維持されることである。プレート線PL1、PL2は、リコール動作後に、スタンバイ状態のHレベルに変化する。その他の動作は、第2の実施形態と同じである。
以上、この実施形態においても、上述した第1および第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。
図30は、本発明の強誘電体メモリの第8の実施形態を示している。第1、第3、第6の実施形態で説明した要素と同一の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。強誘電体メモリは、シリコン基板上にCMOSプロセスを使用して不揮発SRAMとして形成されている。不揮発SRAMは、例えば、携帯電話に搭載されるシステムLSIにメモリコアとして組み込まれる。この実施形態では、第6の実施形態のプレートドライバ26Eおよびデータ入出力回路30の代わりに、プレートドライバ26Gおよび第3の実施形態のデータ入出力回路30Bが形成されている。また、I/O用の電源電圧I/OVDD(例えば、3.3V)を受けるための電源端子I/OVDDが形成されている。電源電圧I/OVDDは、データ入出力回路30Bおよびプレートドライバ26Bに供給される。プレートドライバ26Bは、電源電圧I/OVDDをプレート線PL1、PL2のHレベル電圧に使用する。その他の構成は、第6の実施形態とほぼ同じである。
この実施形態の動作モードは、不揮発書き込み動作(ストア動作)およびリコール動作でのプレート線PLのHレベルが電源電圧I/OVDDであることを除き、第6の実施形態と同じである。すなわち、揮発書き込み動作では、ラッチLTの入出力ノードS1、S2のいずれか一方に接続された強誘電体キャパシタFC1、FC3またはFC2、FC4の電極間に抗電圧(0.8V)を超える電圧が印加され、リコール動作後の逆データの最初の動作のみ、一方の強誘電体キャパシタは分極反転する。その後の揮発書き込み動作では、強誘電体キャパシタはFC1-FC4は、分極反転しないため、揮発書き込み動作の回数制限はない。また、不揮発書き込み動作でのプレート線PLの駆動電圧(3.3V)は、ラッチLTに供給される電源電圧VDD(1.8V)より高いため、インプリント効果が軽減される。
以上、この実施形態においても、上述した第1および第3の実施形態と同様の効果を得ることができる。
図31は、本発明の強誘電体メモリの第9の実施形態を示している。第1の実施形態で説明した要素と同一の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。強誘電体メモリは、シリコン基板上にCMOSプロセスを使用して不揮発SRAMとして形成されている。不揮発SRAMは、例えば、携帯電話に搭載されるシステムLSIにメモリコアとして組み込まれる。この実施形態では、第6の実施形態の電源制御回路22の代わりに、第4の実施形態の電源制御回路22Cが形成されている。また、電源端子VDDに供給される電源電圧VDDは、3.3Vである。その他の構成は、第6の実施形態とほぼ同じである。
この実施形態の動作モードは、不揮発書き込み動作(ストア動作)およびリコール動作でのプレート線PLのHレベルが3.3Vであり、その他の回路の電源電圧が1.8Vである。このため、第8の実施形態と同様に、揮発書き込み動作の回数制限は、揮発書き込み動作中に、ラッチLTの入出力ノードS1、S2のいずれか一方に接続された強誘電体キャパシタFC1、FC3またはFC2、FC4の電極間に抗電圧(0.8V)を超える電圧が印加することで、解除している。また、不揮発書き込み動作でのプレート線PLの駆動電圧(3.3V)は、ラッチLTに供給される電源電圧VDD(1.8V)より高いため、インプリント効果が軽減される。
以上、この実施形態においても、上述した第1および第3の実施形態と同様の効果を得ることができる。
図32は、本発明の強誘電体メモリの第10の実施形態を示している。第1の実施形態で説明した要素と同一の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。強誘電体メモリは、シリコン基板上にCMOSプロセスを使用して不揮発SRAMとして形成されている。不揮発SRAMは、例えば、携帯電話に搭載されるシステムLSIにメモリコアとして組み込まれる。この実施形態では、第6の実施形態の動作制御回路20E、コマンドデコーダ12および電源制御回路22の代わりに、動作制御回路20Iおよび第5の実施形態のコマンドデコーダ12D、電源制御回路22Dが形成されている。動作制御回路20Iの機能は、プレートドライバ26Eに出力する制御信号を除き、第5の実施形態の動作制御回路20Dの機能と同じである。
不揮発SRAMは、第5の実施形態と同様に、複数のメモリブロックMBLK(この例では2つ)を有している。各メモリブロックMBLKは、ワードドライバ24、プレートドライバ26E、メモリアレイ32Eおよびコラム制御回路28を有しており、動作制御回路20Iの制御によって互いに独立に動作する。さらに、I/O用の電源電圧I/OVDD(例えば、3.3V)を受けるための電源端子I/OVDDが形成されている。その他の構成は、第8の実施形態とほぼ同じである。
図33は、第10の実施形態の強誘電体メモリの動作モードを示している。第1、第5、第6の実施形態(図10、図20、図23)と同じ動作については、詳細な説明を省略する。動作モードは、第5の実施形態と同様に、各メモリブロックMBLKについて示している。すなわち、動作モードに示した各動作は、メモリブロックMBLK毎に実行される。例えば、読み出し動作および揮発書き込み動作は、ロウアドレス信号RADにより選択されたメモリブロックMBLKに対して、データ端子I/O毎に1ビットずつ実行される。不揮発書き込み動作(ブロックストア)およびリコール動作(ブロックリコール)は、ロウアドレス信号RADにより選択されたメモリブロックMBLKの全ビットについて実行される。各動作における電源線および信号線の状態は、第6の実施形態(図23)と同じである。
不揮発SRAMは、パワーオンコマンド、パワーオフコマンドおよびリコールコマンドを受け、メモリブロックMBLK毎にパワーオン動作、パワーオフ動作およびリコール動作を実行する。パワーオフコマンドに応答するパワーオフ動作により、選択されたメモリブロックMBLKのメモリアレイ32のみへの電源VDD、VSSの供給が停止される。メモリセルMCへの電源VDD、VSSの供給が停止されることで、メモリセルMCのリーク電流がゼロになる。
以上、この実施形態においても、上述した第1および第5の実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、上述した第1〜第4、第6〜第9実施形態では、電源制御回路22、22Cを、パワーオン時にリコール動作を実行するために動作させた例について述べた。本発明はかかる実施形態に限定されるものではない。例えば、電源制御回路22、22Cを、電源電圧VDDが所定値まで下がったときに(例えば、パワーオフ時)、ストア動作(不揮発書き込み動作)を実行するために動作させてもよい。この場合、電源制御回路22、22Cは、電源電圧VDDに応じて、リコールコマンドおよびストア動作を実行するためのストアコマンドを動作制御回路20に出力する。
上述した第1、第3〜第6、第8〜第10の実施形態では、揮発書き込み動作中に、プレート線PL(またはPL1、PL2)の電圧を接地電圧VSSに設定する例について述べた。本発明はかかる実施形態に限定されるものではない。例えば、揮発書き込み動作中に、プレート線PL(またはPL1、PL2)の電圧をラッチLTに供給される接地電圧VSSより低い電圧に設定してもよい。
上述した第2および第7の実施形態では、揮発書き込み動作中に、プレート線PL(またはPL1、PL2)の電圧を電源電圧VDDに設定する例について述べた。本発明はかかる実施形態に限定されるものではない。例えば、揮発書き込み動作中に、プレート線PL(またはPL1、PL2)の電圧をラッチLTに供給される電源電圧VDDより高く設定してもよい。
上述した第5および第10の実施形態では、不揮発SRAM内に不揮発の単位である複数のメモリブロックMBLKを形成する例について述べた。本発明はかかる実施形態に限定されるものではない。例えば、ロジックLSIに搭載される複数のSRAMマクロを本発明の不揮発SRAMで構成してもよい。この場合、ロジックLSIの動作中に、使用しないSRAMマクロの電源をオフすることで、メモリセルのリーク電流を削減でき、ロジックLSIのスタンバイ電流を削減できる。
上述した実施形態では、読み出し動作および書き込み動作において、データをデータ端子I/O毎に1ビットずつ入出力する例について述べた。本発明はかかる実施形態に限定されるものではない。例えば、読み出し動作および書き込み動作において、データをデータ端子I/O毎に1ワードずつ(例えば、4ビットのシリアルデータ)入出力してもよい。
上述した実施形態では、本発明を携帯電話に搭載される不揮発SRAMに適用した例について述べた。本発明はかかる実施形態に限定されるものではない。例えば、本発明を、無線タグ用のLSI(Radio frequency identification (RFID) Tag LSIs)に搭載される不揮発SRAMコアに適用してもよい。
上述した実施形態では、本発明をシステムLSI等に搭載されるメモリコアに適用した例について述べた。本発明はかかる実施形態に限定されるものではない。例えば、本発明を、強誘電体メモリデバイス(1チップメモリ)に適用してもよい。
以上の実施形態において説明した発明を整理して、付記として開示する。
(付記1)相補のデータが入出力される一対の入出力ノードを有するラッチと、前記入出力ノードに一端がそれぞれ接続された強誘電体キャパシタとを有する複数のメモリセルと、
前記強誘電体キャパシタの他端に接続されたプレート線と、
書き込みデータを前記ラッチに書き込む揮発書き込み動作と、前記ラッチに保持された前記書き込みデータを前記強誘電体キャパシタに書き込む不揮発書き込み動作とを実行する動作制御回路と、
前記揮発書き込み動作中に、前記ラッチのいずれか一方の入出力ノードに接続された前記強誘電体キャパシタの電極間に抗電圧を超える電圧を与えるために、前記プレート線を所定の電圧に設定するプレートドライバとを備えていることを特徴とする強誘電体メモリ。
(付記2)付記1記載の強誘電体メモリにおいて、
前記ラッチは、接地電圧および固定の電源電圧を受け、保持している書き込みデータの論理に応じて、前記入出力ノードに前記電源電圧または前記接地電圧を出力し、
前記プレートドライバは、前記揮発書き込み動作中に、前記プレート線の電圧を前記接地電圧以下あるいは前記電源電圧以上のいずれかに維持することを特徴とする強誘電体メモリ。
(付記3)付記2記載の強誘電体メモリにおいて、
前記プレートドライバは、前記揮発書き込み動作中に、前記プレート線の電圧を前記接地電圧に維持することを特徴とする強誘電体メモリ。
(付記4)付記2記載の強誘電体メモリにおいて、
前記プレートドライバは、前記揮発書き込み動作中に、前記プレート線の電圧を前記電源電圧に維持することを特徴とする強誘電体メモリ。
(付記5)付記1記載の強誘電体メモリにおいて、
前記プレートドライバは、前記揮発書き込み動作中に、前記プレート線の電圧を第1電圧に維持し、前記不揮発書き込み動作中に、前記プレート線を前記第1電圧から第2電圧に変化させることを特徴とする強誘電体メモリ。
(付記6)付記5記載の強誘電体メモリにおいて、
前記ラッチは、接地電圧および固定の電源電圧を受け、保持している書き込みデータの論理に応じて、前記入出力ノードに前記電源電圧または前記接地電圧を出力し、
前記第1電圧は、接地電圧であり、
前記第2電圧は、前記電源電圧より高いことを特徴とする強誘電体メモリ。
(付記7)付記6記載の強誘電体メモリにおいて、
データ端子と、
前記データ端子にデータを入出力するデータ入出力回路と、
前記データ入出力回路に供給されるI/O電源電圧を受けるI/O電源端子とを備え、
前記第2電圧は、I/O電源電圧であることを特徴とする強誘電体メモリ。
(付記8)付記6記載の強誘電体メモリにおいて、
外部電源電圧を受ける電源端子と、
前記外部電源電圧を前記電源電圧に降圧する電源制御回路とを備え、
前記第1電圧は、接地電圧であり、
前記第2電圧は、前記外部電源電圧であることを特徴とする強誘電体メモリ。
(付記9)付記1記載の強誘電体メモリにおいて、
前記揮発書き込み動作を実行するための揮発書き込みコマンドと、前記不揮発書き込み動作を実行するための不揮発書き込みコマンドとを受信するコマンド制御回路を備え、
前記動作制御回路は、前記揮発書き込みコマンドおよび前記不揮発書き込みコマンドに応答して、前記揮発書き込み動作および前記不揮発書き込み動作をそれぞれ実行することを特徴とする強誘電体メモリ。
(付記10)付記1記載の強誘電体メモリにおいて、
前記電源電圧が供給される電源端子と、
パワーオン時に前記電源電圧が所定値まで上昇したことを検出し、この検出から所定時間後に前記ラッチに前記電源電圧の供給を開始する電源制御回路とを備え、
前記動作制御回路は、前記強誘電体キャパシタに予め書き込まれたデータを前記ラッチに呼び戻すリコール動作を実行するために、前記電源検出回路の前記検出に応答して前記プレート線を初期電圧から所定電圧まで変化させ、
前記所定時間は、前記検出から前記プレート線が前記所定電圧まで変化する時間であることを特徴とする強誘電体メモリ。
(付記11)付記1記載の強誘電体メモリにおいて、
複数ビットからなる書き込みデータをビット毎あるいはワード毎に受信する複数のデータ端子を備え、
前記揮発書き込み動作は、データ端子毎に1ビットずつあるいは1ワードずつ実行され、
前記不揮発書き込み動作は、全ての前記メモリセルで実行されることを特徴とする強誘電体メモリ。
(付記12)付記1記載の強誘電体メモリにおいて、
複数ビットからなる書き込みデータをビット毎あるいはワード毎に受信する複数のデータ端子と、
所定数の前記メモリセルで構成される複数のメモリブロックとを備え、
前記揮発書き込み動作は、データ端子毎に1ビットずつあるいは1ワードずつ実行され、
前記不揮発書き込み動作は、前記メモリブロック毎に全ての前記メモリセルで実行されることを特徴とする強誘電体メモリ。
(付記13)付記12記載の強誘電体メモリにおいて、
前記メモリブロックをそれぞれパワーオフするためのパワーオフコマンドを受信するコマンド制御回路と、
前記パワーオフコマンドに応答して、選択されたメモリブロックへの電源電圧の供給を停止する電源制御回路とを備えていることを特徴とする強誘電体メモリ。
(付記14)付記13記載の強誘電体メモリにおいて、
前記電源制御回路は、前記パワーオフコマンドとともに供給されるアドレス信号に応じて前記メモリブロックを選択し、前記選択されたメモリブロックへの前記電源電圧の供給を停止することを特徴とする強誘電体メモリ。
(付記15)付記13記載の強誘電体メモリにおいて、
前記コマンド制御回路は、前記強誘電体キャパシタに書き込まれたデータを前記ラッチに呼び戻すリコール動作を前記メモリブロック毎に実行するためのリコールコマンドを受信し、
前記動作制御回路は、前記リコールコマンドに応答して、前記プレート線を初期電圧から所定の電圧まで変化させ、この後前記電源制御回路に前記選択されたメモリブロックの前記ラッチへの前記電源電圧の供給を開始させることを特徴とする強誘電体メモリ。
(付記16)付記15記載の強誘電体メモリにおいて、
前記電源制御回路は、前記リコールコマンドとともに供給されるアドレス信号に応じて前記メモリブロックを選択し、前記選択されたメモリブロックへの前記電源電圧の供給を開始することを特徴とする強誘電体メモリ。
(付記17)付記1記載の強誘電体メモリにおいて、
前記メモリセルに相補の書き込みデータを伝達する相補のビット線を備え、
前記メモリセルは、
一対のCMOSインバータで構成される前記ラッチと、
前記CMOSインバータの出力を前記相補のビット線にそれぞれ接続する一対の転送トランジスタと、
前記各CMOSインバータの出力と前記プレート線との間に接続される前記強誘電体キャパシタとを有することを特徴とする強誘電体メモリ。
(付記18)付記1記載の強誘電体メモリにおいて、
前記メモリセルに相補の書き込みデータを伝達する相補のビット線を備え、
前記メモリセルは、
一対のCMOSインバータで構成される前記ラッチと、
前記CMOSインバータの出力を前記相補のビット線にそれぞれ接続する一対の転送トランジスタと、
前記各CMOSインバータの出力と前記プレート線との間に接続される前記強誘電体キャパシタと、
前記各CMOSトランジスタの出力と前記プレート線とは別のプレート線との間に接続される強誘電体キャパシタとを有することを特徴とする強誘電体メモリ。
付記9の強誘電体メモリでは、強誘電体メモリの外部から供給されるコマンドに応答して揮発書き込み動作および不揮発書き込み動作を実行するため、強誘電体メモリをアクセスするシステムは、揮発書き込みおよび不揮発書き込みを自在に実行できる。この結果、不揮発書き込み動作の頻度をそのシステムに合わせて最小限にでき、システムの性能を向上できる。
付記10の強誘電体メモリでは、強誘電体メモリのパワーオン時に、自動的にリコール動作を実行できる。このため、強誘電体メモリをアクセスするシステムの負荷を軽減でき、システムの性能を向上できる。
付記13の強誘電体メモリでは、強誘電体メモリの外部からパワーオフコマンドを受信することで、メモリブロック毎に電源電圧の供給を停止できる。
付記14の強誘電体メモリでは、パワーオフコマンドとともにアドレス信号を受信することで、所望のメモリブロックを容易にパワーオフできる。
付記15の強誘電体メモリでは、リコールコマンドを受信し、選択されたメモリブロックのみリコール動作をできる。
付記16の強誘電体メモリでは、リコールコマンドとともにアドレス信号を受信することで、所望のメモリブロックのリコール動作を容易に実行できる。
以上、本発明について詳細に説明してきたが、上記の実施形態およびその変形例は発明の一例に過ぎず、本発明はこれに限定されるものではない。本発明を逸脱しない範囲で変形可能であることは明らかである。
1T1Cメモリセルで構成される従来の強誘電体メモリの概要を示す回路図である。 2T2Cメモリセルで構成される従来の強誘電体メモリの概要を示す回路図である。 6T2Cメモリセルを示す回路図である。 6T4Cメモリセルを示す回路図である。 6T2Cメモリセルまたは6T4Cメモリセルを有する従来の不揮発SRAMの動作モードを示す説明図である。 従来の強誘電体メモリの書き込み動作を示す説明図である。 強誘電体キャパシタを形成する強誘電体材料のヒステリシスループを示す特性図である。 本発明の強誘電体メモリの第1の実施形態を示すブロック図である。 図8に示したメモリアレイの詳細を示す回路図である。 第1の実施形態の強誘電体メモリの動作モードを示す説明図である。 第1の実施形態の強誘電体メモリの揮発書き込み動作および不揮発書き込み動作を示す説明図である。 第1の実施形態の強誘電体メモリの動作例を示す波形図である。 本発明の強誘電体メモリの第2の実施形態を示すブロック図である。 第2の実施形態の強誘電体メモリの動作モードを示す説明図である。 第2の実施形態の強誘電体メモリの揮発書き込み動作および不揮発書き込み動作を示す説明図である。 第2の実施形態の強誘電体メモリの動作例を示す波形図である。 本発明の強誘電体メモリの第3の実施形態を示すブロック図である。 本発明の強誘電体メモリの第4の実施形態を示すブロック図である。 本発明の強誘電体メモリの第5の実施形態を示すブロック図である。 第5の実施形態の強誘電体メモリの動作モードを示す説明図である。 本発明の強誘電体メモリの第6の実施形態を示すブロック図である。 図21に示したメモリアレイの詳細を示す回路図である。 第6の実施形態の強誘電体メモリの動作モードを示す説明図である。 第6の実施形態の強誘電体メモリの揮発書き込み動作および不揮発書き込み動作を示す説明図である。 第6の実施形態の強誘電体メモリの動作例を示す波形図である。 本発明の強誘電体メモリの第7の実施形態を示すブロック図である。 第7の実施形態の強誘電体メモリの動作モードを示す説明図である。 第7の実施形態の強誘電体メモリの揮発書き込み動作および不揮発書き込み動作を示す説明図である。 第7の実施形態の強誘電体メモリの動作例を示す波形図である。 本発明の強誘電体メモリの第8の実施形態を示すブロック図である。 本発明の強誘電体メモリの第9の実施形態を示すブロック図である。 本発明の強誘電体メモリの第10の実施形態を示すブロック図である。 第10の実施形態の強誘電体メモリの動作モードを示す説明図である。
符号の説明
10 コマンドバッファ
12 コマンドデコーダ
14 アドレスバッファ
16 ロウデコーダ
18 コラムデコーダ
20、20D、20E、20I 動作制御回路
22、22C、22D 電源制御回路
24 ワードドライバ
26、26A、26B、26E、26F、26G プレートドライバ
28 コラム制御回路
30、30B データ入出力回路
32、32E メモリアレイ
AD アドレス信号
BL、XBL ビット線
CAD コラムアドレス信号
CDEC デコード信号
CMD コマンド信号、コマンド端子
DB データバス線
FC1、FC2、FC3、FC4 強誘電体キャパシタ
I/O データ端子
I/OVDD 電源電圧、電源端子
LT ラッチ
MBLK メモリブロック
MC メモリセル
PL、PL1、PL2 プレート線
RAD ロウアドレス信号
RDEC デコード信号
S1、S2 入出力ノード
TR1、TR2 転送トランジスタ
VDD 電源電圧、電源端子
VDDI 内部電源電圧
VSS 接地電圧、電源端子
WL ワード線

Claims (10)

  1. 相補のデータがそれぞれ入出力される一対の入出力ノードを有するラッチと、前記入出力ノードに一端がそれぞれ接続された強誘電体キャパシタとを有する複数のメモリセルと、
    前記強誘電体キャパシタの他端に接続されたプレート線と、
    書き込みデータを前記ラッチに書き込む揮発書き込み動作と、前記ラッチに保持された前記書き込みデータを前記強誘電体キャパシタに書き込む不揮発書き込み動作とを実行する動作制御回路と、
    前記揮発書き込み動作中に、前記ラッチのいずれか一方の入出力ノードに接続された前記強誘電体キャパシタの電極間に抗電圧を超える電圧を与えるために、前記プレート線を所定の電圧に設定するプレートドライバとを備えていることを特徴とする強誘電体メモリ。
  2. 請求項1記載の強誘電体メモリにおいて、
    前記ラッチは、接地電圧および固定の電源電圧を受け、保持している書き込みデータの論理に応じて、前記入出力ノードに前記電源電圧または前記接地電圧を出力し、
    前記プレートドライバは、前記揮発書き込み動作中に、前記プレート線の電圧を前記接地電圧以下あるいは前記電源電圧以上のいずれかに維持することを特徴とする強誘電体メモリ。
  3. 請求項2記載の強誘電体メモリにおいて、
    前記プレートドライバは、前記揮発書き込み動作中に、前記プレート線の電圧を前記接地電圧に維持することを特徴とする強誘電体メモリ。
  4. 請求項2記載の強誘電体メモリにおいて、
    前記プレートドライバは、前記揮発書き込み動作中に、前記プレート線の電圧を前記電源電圧に維持することを特徴とする強誘電体メモリ。
  5. 請求項1記載の強誘電体メモリにおいて、
    前記プレートドライバは、前記揮発書き込み動作中に、前記プレート線の電圧を第1電圧に維持し、前記不揮発書き込み動作中に、前記プレート線を前記第1電圧から第2電圧に変化させることを特徴とする強誘電体メモリ。
  6. 請求項5記載の強誘電体メモリにおいて、
    前記ラッチは、接地電圧および固定の電源電圧を受け、保持している書き込みデータの論理に応じて、前記入出力ノードに前記電源電圧または前記接地電圧を出力し、
    前記第1電圧は、接地電圧であり、
    前記第2電圧は、前記電源電圧より高いことを特徴とする強誘電体メモリ。
  7. 請求項6記載の強誘電体メモリにおいて、
    データ端子と、
    前記データ端子にデータを入出力するデータ入出力回路と、
    前記データ入出力回路に供給されるI/O電源電圧を受けるI/O電源端子とを備え、
    前記第2電圧は、I/O電源電圧であることを特徴とする強誘電体メモリ。
  8. 請求項6記載の強誘電体メモリにおいて、
    外部電源電圧を受ける電源端子と、
    前記外部電源電圧を前記電源電圧に降圧する電源制御回路とを備え、
    前記第1電圧は、接地電圧であり、
    前記第2電圧は、前記外部電源電圧であることを特徴とする強誘電体メモリ。
  9. 請求項1記載の強誘電体メモリにおいて、
    複数ビットからなる書き込みデータをビット毎あるいはワード毎に受信する複数のデータ端子を備え、
    前記揮発書き込み動作は、データ端子毎に1ビットずつあるいは1ワードずつ実行され、
    前記不揮発書き込み動作は、全ての前記メモリセルで実行されることを特徴とする強誘電体メモリ。
  10. 請求項1記載の強誘電体メモリにおいて、
    複数ビットからなる書き込みデータをビット毎あるいはワード毎に受信する複数のデータ端子と、
    所定数の前記メモリセルで構成される複数のメモリブロックとを備え、
    前記揮発書き込み動作は、データ端子毎に1ビットずつあるいは1ワードずつ実行され、
    前記不揮発書き込み動作は、前記メモリブロック毎に全ての前記メモリセルで実行されることを特徴とする強誘電体メモリ。
JP2003321501A 2003-09-12 2003-09-12 強誘電体メモリ Pending JP2005092922A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003321501A JP2005092922A (ja) 2003-09-12 2003-09-12 強誘電体メモリ
US10/819,192 US6924999B2 (en) 2003-09-12 2004-04-07 Ferroelectric memory

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003321501A JP2005092922A (ja) 2003-09-12 2003-09-12 強誘電体メモリ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005092922A true JP2005092922A (ja) 2005-04-07

Family

ID=34269954

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003321501A Pending JP2005092922A (ja) 2003-09-12 2003-09-12 強誘電体メモリ

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6924999B2 (ja)
JP (1) JP2005092922A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008105076A1 (ja) * 2007-02-27 2008-09-04 Fujitsu Limited Rfidタグlsiおよびrfidタグ制御方法
JP2014209627A (ja) * 2012-05-25 2014-11-06 株式会社半導体エネルギー研究所 半導体装置
JP2016081549A (ja) * 2014-10-17 2016-05-16 ローム株式会社 半導体記憶装置
JP2019079589A (ja) * 2019-01-29 2019-05-23 ローム株式会社 半導体記憶装置
WO2019220796A1 (ja) * 2018-05-14 2019-11-21 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 半導体装置及び電子機器

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10361718A1 (de) * 2003-08-22 2005-03-17 Hynix Semiconductor Inc., Ichon Vorrichtung und Verfahren zum Steuern von nicht flüchtigem DRAM
US20050187789A1 (en) * 2004-02-25 2005-08-25 Cardiac Pacemakers, Inc. Advanced patient and medication therapy management system and method
US7398410B2 (en) * 2005-07-08 2008-07-08 National Tsing Hua University Processor employing a power managing mechanism and method of saving power for the same
KR100781855B1 (ko) * 2006-04-21 2007-12-03 주식회사 하이닉스반도체 Rfid의 전압 펌핑 회로
JP4375572B2 (ja) * 2006-10-02 2009-12-02 セイコーエプソン株式会社 半導体記憶装置、データ記録装置、半導体記憶装置の制御方法
US20090256679A1 (en) * 2008-04-11 2009-10-15 General Electric Company Rfid based methods and systems for use in manufacturing and monitoring applications
US8504759B2 (en) 2009-05-26 2013-08-06 Micron Technology, Inc. Method and devices for controlling power loss
JP2011044218A (ja) * 2009-08-24 2011-03-03 Toshiba Corp 半導体記憶装置
JP2012234601A (ja) * 2011-05-06 2012-11-29 Toshiba Corp 不揮発性半導体メモリ
US10153020B1 (en) * 2017-06-09 2018-12-11 Micron Technology, Inc. Dual mode ferroelectric memory cell operation
US11462249B2 (en) 2020-06-30 2022-10-04 Micron Technology, Inc. System and method for reading and writing memory management data using a non-volatile cell based register
US11996144B2 (en) * 2021-06-15 2024-05-28 Seagate Technology Llc Non-volatile memory cell with multiple ferroelectric memory elements (FMEs)
US11929115B2 (en) * 2022-04-08 2024-03-12 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Memory device with SRAM cells assisted by non-volatile memory cells and operation method thereof

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5146299A (en) * 1990-03-02 1992-09-08 Westinghouse Electric Corp. Ferroelectric thin film material, method of deposition, and devices using same
US5381379A (en) * 1992-12-03 1995-01-10 Sharp Kabushiki Kaisha Non-volatile dynamic random access memory device; a page store device and a page recall device used in the same; and a page store method and a page recall method
JPH0917965A (ja) 1995-07-03 1997-01-17 Hitachi Ltd 半導体集積回路装置およびその製造方法
JP3784229B2 (ja) * 2000-01-21 2006-06-07 シャープ株式会社 不揮発性半導体記憶装置およびそれを用いたシステムlsi
JP2002269969A (ja) 2001-03-07 2002-09-20 Nec Corp メモリセル、不揮発性メモリ装置、及びその制御方法
JP3938308B2 (ja) 2001-12-28 2007-06-27 富士通株式会社 プログラマブル論理デバイス
JP4091301B2 (ja) 2001-12-28 2008-05-28 富士通株式会社 半導体集積回路および半導体メモリ
US6867447B2 (en) * 2003-05-20 2005-03-15 Texas Instruments Incorporated Ferroelectric memory cell and methods for fabricating the same

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008105076A1 (ja) * 2007-02-27 2008-09-04 Fujitsu Limited Rfidタグlsiおよびrfidタグ制御方法
JPWO2008105076A1 (ja) * 2007-02-27 2010-06-03 富士通株式会社 Rfidタグlsiおよびrfidタグ制御方法
JP2014209627A (ja) * 2012-05-25 2014-11-06 株式会社半導体エネルギー研究所 半導体装置
US9502094B2 (en) 2012-05-25 2016-11-22 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Method for driving memory element
JP2016081549A (ja) * 2014-10-17 2016-05-16 ローム株式会社 半導体記憶装置
WO2019220796A1 (ja) * 2018-05-14 2019-11-21 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 半導体装置及び電子機器
JP2019079589A (ja) * 2019-01-29 2019-05-23 ローム株式会社 半導体記憶装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20050057957A1 (en) 2005-03-17
US6924999B2 (en) 2005-08-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8072790B2 (en) High speed FRAM including a deselect circuit
US5373463A (en) Ferroelectric nonvolatile random access memory having drive line segments
US6873536B2 (en) Shared data buffer in FeRAM utilizing word line direction segmentation
JP2005092922A (ja) 強誘電体メモリ
JP3948831B2 (ja) 不揮発性強誘電体メモリ、不揮発性強誘電体メモリの駆動方法および不揮発性強誘電体メモリの製造方法
JP2000293989A (ja) 強誘電体容量を用いたシャドーramセル及び不揮発性メモリ装置並びにその制御方法
US7643325B2 (en) Ferroelectric memory and operating method of same
US7139187B2 (en) Ferroelectric memory
JP3003631B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置
JPH10320981A (ja) 強誘電体メモリ
US11114148B1 (en) Efficient ferroelectric random-access memory wordline driver, decoder, and related circuits
TW579519B (en) Semiconductor memory device
JP3720983B2 (ja) 強誘電体メモリ
US7133306B2 (en) Semiconductor memory device for securely retaining data
JP3970846B2 (ja) 強誘電体メモリにおける読み取り信号の増強
US6055175A (en) Nonvolatile ferroelectric memory
US6094371A (en) Memory device with ferroelectric capacitor
US7221578B2 (en) Ferroelectric random access memory device and method for driving the same
US6700812B2 (en) Nonvolatile ferroelectric memory device and method for driving the same
US6947310B1 (en) Ferroelectric latch
US6791861B2 (en) Ferroelectric memory device and a method for driving the same
US7304882B2 (en) Circuits for driving FRAM
JP2004342170A (ja) 強誘電体記憶装置および強誘電体記憶装置のデータ初期化方法
JPH117775A (ja) 半導体記憶装置
JP2005108327A (ja) 半導体集積回路装置及びそのアクセス方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060810

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20080730

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090409

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090414

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090804