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JP2016079232A - 建築部材用粘着シート、および粘着シート付き建築部材 - Google Patents

建築部材用粘着シート、および粘着シート付き建築部材 Download PDF

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JP2016079232A
JP2016079232A JP2014209550A JP2014209550A JP2016079232A JP 2016079232 A JP2016079232 A JP 2016079232A JP 2014209550 A JP2014209550 A JP 2014209550A JP 2014209550 A JP2014209550 A JP 2014209550A JP 2016079232 A JP2016079232 A JP 2016079232A
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清恵 重富
Kiyoe Shigetomi
清恵 重富
菅野 亮
Akira Sugano
亮 菅野
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Nitto Denko Corp
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Abstract

【課題】壁紙等をはじめとする建築部材の施工性の向上に寄与する粘着シートを提供する。
【解決手段】本発明の建築部材用粘着シートは、建築部材の固定に使用される建築部材用粘着シートであって、シナ合板に対して貼り合わせてから23℃で3分間放置した後の初期剥離力(N1)が2.0N/25mmを超え、6.0N/25mm以下であり、シナ合板に対して貼り合わせてから48時間経過後の経時剥離力(N2)と初期剥離力(N1)との比N2/N1が2.0以上である。経時剥離力(N2)が7.0N/25mm以上であってもよい。
【選択図】図3

Description

本発明は、建築部材用粘着シート、および粘着シート付き建築部材に関する。
壁紙、化粧シート、フローリング材、窓フィルム、床シート、モール材等の建築内装部材は、通常、液状の接着剤を壁紙等に塗布し、壁や床に貼り付ける方法が用いられる。しかしながら、接着剤を用いる場合、マスキングテープによる養成、接着剤の準備・塗工、施工後の接着剤の清掃、マスキングテープの剥離をしなければならず、準備と後片付けが大変で長い時間を要した。また、施工技術が不足していると接着剤を均一に塗布することができず、例えば壁紙を貼着する場合、シワが発生する場合があった。さらに、貼り付け面積が大きくなると、位置決めが難しく、一度貼り付けた場合に、貼り直し(リワーク)が困難になる場合があった。
これに対し、塗工安定性を高めることで、施工後の仕上がりを良くした接着剤も提案されている(特許文献1参照)。しかしながら、施工前の準備や後片付けにかかる作業と時間の課題は解消されていない。また、壁紙を粘着剤により固定する施工方法も知られている(特許文献2参照)。
特開2011−74693 特開2004−250845
しかしながら、粘着剤を用いる施工方法では、シワもなく、簡易な方法で施工することができるが、一度貼り付けると貼り直し(リワーク)が困難であり、剥離時に壁紙にシワが発生してしまう問題があった。また粘着力が強すぎると、剥離時に壁材を破壊し粘着面に付着するため、再度貼着することができない場合があった。一方、貼り合わせ初期の接着力が低すぎる場合、接着力が上昇し接着信頼性(耐反撥性、保持特性等)を得ることが困難となり、他の物との接触等により剥がれが生じる場合があった。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的とすることころは、壁紙等をはじめとする建築部材の施工性の向上に寄与する粘着シートを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の建築部材用粘着シートは、建築部材の固定に使用される建築部材用粘着シートであって、
シナ合板に対して貼り合わせてから23℃で3分間放置した後の初期剥離力(N1)が2.0N/25mmを超え、6.0N/25mm以下であり、
シナ合板に対して貼り合わせてから48時間経過後の経時剥離力(N2)と初期剥離力(N1)との比N2/N1が2.0以上である。
経時剥離力(N2)が7.0N/25mm以上であってもよい。
建築部材用粘着シートは、少なくとも、重量平均分子量が10000以上50000未満である(メタ)アクリル系重合体を含む粘着剤層を有してもよい。
建築部材用粘着シートは、基材と、前記基材の少なくとも片側に積層されている粘着剤層と、を有してもよい。
(メタ)アクリル系重合体は、ポリオルガノシロキサン骨格を有するモノマーをモノマー単位として含んでもよい。
ポリオルガノシロキサン骨格を有するモノマーが、下記一般式(1)または(2)で表される、官能基当量が1000g/mol以上15000g/mol未満であるポリオルガノシロキサン基含有モノマーであってもよい。
[式(1)(2)中、Rは水素またはメチルであり、Rはメチルまたは1価の有機基であり、mおよびnは0以上の整数である]
粘着剤層は、ガラス転移温度が0℃未満のポリマー100質量部と、(メタ)アクリル系重合体0.1〜20質量部と、を含んでもよい。
本発明の他の態様は、建築部材に貼り合わされた前記建築部材用粘着シートと、を備えた粘着シート付き建築部材である。
建築部材は、壁紙、化粧シート、フローリング材、窓フィルム、幅木、防水シート、断熱シート、防音シートまたは床シートであってもよい。
なお、上述した各要素を適宜組み合わせたものも、本件特許出願によって特許による保護を求める発明の範囲に含まれうる。
本発明によれば、壁紙等をはじめとする建築部材の施工性を向上できる。
本実施の形態に係る建築部材用粘着シートの側面図である。 本実施の形態に係る他の建築部材用粘着シートの側面図である。 本実施の形態に係る他の建築部材用粘着シートの側面図である。 本実施の形態に係る粘着シート付き建築部材の側面図である。 実施例に係る建築部材用粘着シートの側面図である。 耐反撥性試験を説明するための模式図である。
本実施の形態に係る建築部材用粘着シートは、建築部材の固定に使用される。建築部材用粘着シートは、基材と、前記基材の少なくとも片側に積層されている粘着剤層と、を有してもよい。
本実施の形態に係る建築部材用粘着シートは、被着体に貼り合わせた直後は、粘着力が小さいことを特徴とする。そのため、建築部材用粘着シートを被着体に貼り合わせてからある程度長時間(例えば数分)放置した状態であってもリワークが可能となる。つまり、本実施の形態に係る建築部材用粘着シートは、被着体に貼り合わせた直後の貼り直しだけではなく、被着体に貼り合わせた状態で放置された後の検査等で貼り直しが必要とされた場合にも容易に対応できる。さらに剥離時(リワーク時)の建築部材の粘着層(粘着剤層)にはシワの発生は確認されず、再度施工しても建築部材の表面に凹凸が現れることはない。そのため、本実施の形態に係る粘着シート付建築部材は、被着体に貼り合わせた状態で放置する時間が異なる様々な工程や用途に適用できる。また、長時間にわたり貼り直しができるため、製造歩留りを向上できる。
また、本実施の形態に係る建築部材用粘着シートは、貼り合わせ初期の状態における粘着力は小さいものの、時間の経過とともに粘着力を増加させることができるため、接着信頼性が高いという特性を有する。
本実施の形態に係る建築部材用粘着シートの貼り合わせ直後(23℃で3分後)の初期剥離力(N1)は、シナ合板に対して貼り合わせてから23℃で3分間放置した後、引張速度300mm/分、剥離角度が180°で剥離した時の180°引き剥がし粘着力試験により評価することができる。初期剥離力(N1)は、2.0N/25mmを超え、6.0N/25mm以下であることが好ましく、2.5N/25mm以上、5.0N/25mm以下であることがより好ましい。初期剥離力(N1)が6.0N/25mm以下であれば、 剥離時に部材を破壊することなく、再度接着することができる。また初期剥離力(N1)が2.0N/25mmを超えれば、貼り合せ直後に、他の物と接触した場合でも、剥がれが生じにくい。
本実施の形態に係る建築部材用粘着シートの48時間後経過後の経時剥離力(N2)は、シナ合板に対して貼り合わせてから、引張速度300mm/分、剥離角度が180°で剥離した時の180°引き剥がし粘着力試験により評価することができる。経時剥離力(N2)は、7.0N/25mm以上であることが好ましく、8.0N/25mm以上であることがより好ましく、10.0N/25mm以上であることがさらに好ましい(通常15N/25mm以下)。経時剥離力(N2)が5.0N/25mm以上であれば、部材との保持特性が確保される。
本実施の形態に係る建築部材用粘着シートをシナ合板に対して貼り合わせてから48時間経過後の経時剥離力(N2)と初期剥離力(N1)との比N2/N1は、2.0以上であり、2.5以上であることが好ましく、3.0以上であることがより好ましい(通常10.0以下)。比N2/N1が2.0以上であれば、経時後の建築部材の保持特性を満足できる。
なお本発明において、保持特性は、後述する定荷重剥離試験で評価することができる。
本実施の形態に係る建築部材用粘着シートを構成する粘着剤層は、ポリマー(A)および(メタ)アクリル系重合体(B)を含む粘着剤組成物からなる。
以下、実施の形態に係る粘着剤組成物を構成する各成分について詳細に説明する。
[ポリマー(A)]
ポリマー(A)は、粘着剤組成物を構成する主成分(通常、粘着剤組成物中50質量%以上)であり、ガラス転移温度が0℃未満のポリマーである。ポリマー(A)は、ガラス転移温度が0℃未満であれば特に限定されず、アクリル系ポリマー、ゴム系ポリマー、シリコーン系ポリマー、ポリウレタン系ポリマー、ポリエステル系ポリマー等の粘着剤として一般的に用いられる各種ポリマーを用いることができる。特に後述する(メタ)アクリル系重合体(B)と相溶し易く透明性が高いアクリル系ポリマーが好適である。
ポリマー(A)のガラス転移温度(Tg)は、0℃未満、好ましくは、−10℃未満であり、より好ましくは−40℃未満であり、通常−80℃以上である。ポリマー(A)のガラス転移温度(Tg)が0℃以上であると、ポリマーが流動しにくく、経時での粘着力上昇に劣る場合がある。
ガラス転移温度は、文献、カタログ等に記載された公称値であるか、あるいは、下記式(X)(Fox式)に基づいて計算された値である。
1/Tg=W/Tg+W/Tg+・・・+Wn/Tg (X)
[式(X)中、Tgはポリマー(A)のガラス転移温度(単位:K)、Tg(i=1、2、・・・n)はモノマーiがホモポリマーを形成した際のガラス転移温度(単位:K)、W(i=1、2、・・・n)はモノマーiの全モノマー成分中の質量分率を表す。]
上記式(X)は、ポリマー(A)が、モノマー1、モノマー2、・・・、モノマーnのn種類のモノマー成分から構成される場合の計算式である。
なお、本明細書において、「ホモポリマーを形成した際のガラス転移温度」とは、「当該モノマーの単独重合体のガラス転移温度」を意味し、あるモノマー(「モノマーX」と称する場合がある)のみをモノマー成分として形成される重合体のガラス転移温度(Tg)を意味する。具体的には、「Polymer Handbook」(第3版、John Wiley & Sons,Inc,1989年)に数値が挙げられている。なお、前記文献に記載されていない単独重合体のガラス転移温度(Tg)は、例えば、以下の測定方法により得られる値をいう。すなわち、温度計、撹拌機、窒素導入管及び還流冷却管を備えた反応器に、モノマーX100質量部、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル0.2質量部及び重合溶媒として酢酸エチル200質量部を投入し、窒素ガスを導入しながら1時間撹拌する。このようにして重合系内の酸素を除去した後、63℃に昇温し10時間反応させる。次いで、室温まで冷却し、固形分濃度33質量%のホモポリマー溶液を得る。次いで、このホモポリマー溶液を剥離ライナー上に流延塗布し、乾燥して厚さ約2mmの試験サンプル(シート状のホモポリマー)を作製する。そして、この試験サンプルをアルミニウム製のオープンセルに約1〜2mg秤量し、温度変調DSC(商品名「Q−2000」 ティー・エイ・インスツルメント社製)を用いて、50ml/minの窒素雰囲気下で昇温速度5℃/minにて、ホモポリマーのReversing Heat Flow(比熱成分)挙動を得る。JIS−K−7121を参考にして、得られたReversing Heat Flowの低温側のベースラインと高温側のベースラインを延長した直線から縦軸方向に等距離にある直線と、ガラス転移の階段状変化部分の曲線とが交わる点の温度をホモポリマーとした時のガラス転移温度(Tg)とする。
また、ポリマー(A)の重量平均分子量(Mw)は、例えば、5万〜500万程度である。重量平均分子量(Mw)が5万未満であると、粘着剤層の凝集力が不足して、接着信頼性に劣る場合がある。一方、重量平均分子量(Mw)が500万を超えると、粘着剤層の流動性が低くなり、経時での剥離力上昇に劣る場合がある。
[アクリル系ポリマー]
以下にポリマー(A)の好適な具体例であるアクリル系ポリマーについて詳述する。
アクリル系ポリマーは、例えば、炭素数1〜20の直鎖または分岐鎖状のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルをモノマー単位として50質量%以上含有するポリマーである。また、アクリル系ポリマーは、炭素数1〜20のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルが単独で、または2種以上が組み合わされた構成とすることができる。アクリル系ポリマーを得る方法は特に限定されず、溶液重合、乳化重合、塊状重合、懸濁重合、放射線硬化重合等の、アクリル系ポリマーの合成手法として一般的に用いられる各種の重合方法を適用して該ポリマーを得ることができる。
炭素数1〜20の直鎖または分岐鎖状のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルの割合は、アクリル系ポリマーを調製するためのモノマー成分全量に対して50質量%〜99.9質量%、好ましくは60質量%〜98質量%、より好ましくは70質量%〜95質量%である。
炭素数1〜20の直鎖または分岐鎖状のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸s−ブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸ペンチル、(メタ)アクリル酸イソペンチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸ヘプチル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸ノニル、(メタ)アクリル酸イソノニル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸イソデシル、(メタ)アクリル酸ウンデシル、(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸トリデシル、(メタ)アクリル酸テトラデシル、(メタ)アクリル酸ペンタデシル、(メタ)アクリル酸ヘキサデシル、(メタ)アクリル酸ヘプタデシル、(メタ)アクリル酸オクタデシル、(メタ)アクリル酸イソオクタデシル、(メタ)アクリル酸ノナデシル、(メタ)アクリル酸エイコシル等の(メタ)アクリル酸C1−20アルキルエステル[好ましくは(メタ)アクリル酸C2−14アルキルエステル、さらに好ましくは(メタ)アクリル酸C2−10アルキルエステル]等が挙げられる。なお、(メタ)アクリル酸アルキルエステルとはアクリル酸アルキルエステルおよび/または(メタ)クリル酸アルキルエステルをいい、「(メタ)・・・」は全て同様の意味である。
なお、アクリル系ポリマーは、凝集力、耐熱性、架橋性等の改質を目的として、必要に応じて、前記(メタ)アクリル酸アルキルエステルと共重合可能な、他のモノマー成分(共重合性モノマー)を含んでいてもよい。したがって、アクリル系ポリマーは、主成分としての(メタ)アクリル酸アルキルエステルと共に、共重合性モノマーを含んでいてもよい。共重合性モノマーとしては、極性基を有するモノマーを好適に使用することができる。
共重合性モノマーの具体的な例としては、
アクリル酸、(メタ)クリル酸、カルボキシエチルアクリレート、カルボキシペンチルアクリレート、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸、クロトン酸、イソクロトン酸等のカルボキシル基含有モノマー;
(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸3−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸6−ヒドロキシヘキシル、(メタ)アクリル酸8−ヒドロキシオクチル、(メタ)アクリル酸10−ヒドロキシデシル、(メタ)アクリル酸12−ヒドロキシラウリル、(4−ヒドロキシメチルシクロへキシル)メチル(メタ)クリレート等の(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキル等のヒドロキシル基含有モノマー;
無水マレイン酸、無水イタコン酸等の酸無水物基含有モノマー;
スチレンスルホン酸、アリルスルホン酸、2−(メタ)アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、(メタ)アクリルアミドプロパンスルホン酸、スルホプロピル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリロイルオキシナフタレンスルホン酸等のスルホン酸基含有モノマー;
2−ヒドロキシエチルアクリロイルホスフェート等のリン酸基含有モノマー;
(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジプロピル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジイソプロピル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジ(n−ブチル)(メタ)アクリルアミド、N,N−ジ(t−ブチル)(メタ)アクリルアミド等のN,N−ジアルキル(メタ)アクリルアミド、N−エチル(メタ)アクリルアミド、N−イソプロピル(メタ)アクリルアミド、N−ブチル(メタ)アクリルアミド、N−n−ブチル(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−エチロール(メタ)アクリルアミド、N−メチロールプロパン(メタ)アクリルアミド、N−メトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−メトキシエチル(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−アクリロイルモルホリン等の(N−置換)アミド系モノマー;
N−(メタ)アクリロイルオキシメチレンスクシンイミド、N−(メタ)アクリロイル−6−オキシヘキサメチレンスクシンイミド、N−(メタ)アクリロイル−8−オキシヘキサメチレンスクシンイミド等のスクシンイミド系モノマー;
N−シクロヘキシルマレイミド、N−イソプロピルマレイミド、N−ラウリルマレイミド、N−フェニルマレイミド等のマレイミド系モノマー;
N−メチルイタコンイミド、N−エチルイタコンイミド、N−ブチルイタコンイミド、N−オクチルイタコンイミド、N−2−エチルへキシルイタコンイミド、N−シクロへキシルイタコンイミド、N−ラウリルイタコンイミド等のイタコンイミド系モノマー;
酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステル類;
N−ビニル−2−ピロリドン、N−メチルビニルピロリドン、N−ビニルピリジン、N−ビニルピペリドン、N−ビニルピリミジン、N−ビニルピペラジン、N−ビニルピラジン、N−ビニルピロール、N−ビニルイミダゾール、N−ビニルオキサゾール、N−(メタ)アクリロイル−2−ピロリドン、N−(メタ)アクリロイルピペリジン、N−(メタ)アクリロイルピロリジン、N−ビニルモルホリン、N−ビニル−2−ピペリドン、N−ビニル−3−モルホリノン、N−ビニル−2−カプロラクタム、N−ビニル−1,3−オキサジン−2−オン、N−ビニル−3,5−モルホリンジオン、N−ビニルピラゾール、N−ビニルイソオキサゾール、N−ビニルチアゾール、N−ビニルイソチアゾール、N−ビニルピリダジン等の窒素含有複素環系モノマー;
N−ビニルカルボン酸アミド類;
N−ビニルカプロラクタム等のラクタム系モノマー;
アクリロニトリル、(メタ)クリロニトリル等のシアノ含有モノマー;
(メタ)アクリル酸アミノエチル、(メタ)アクリル酸N,N−ジメチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸N,N−ジメチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸t−ブチルアミノエチル等の(メタ)アクリル酸アミノアルキル系モノマー;
(メタ)アクリル酸メトキシエチル、(メタ)アクリル酸エトキシエチル、(メタ)アクリル酸プロポキシエチル、(メタ)アクリル酸ブトキシエチル、(メタ)アクリル酸エトキシプロピル等の(メタ)アクリル酸アルコキシアルキル系モノマー;
スチレン、α−メチルスチレン等のスチレン系モノマー;
(メタ)アクリル酸グリシジル等のエポキシ基含有アクリル系モノマー;
(メタ)アクリル酸テトラヒドロフルフリル、フッ素原子含有(メタ)アクリレート、シリコーン(メタ)アクリレート等の複素環、ハロゲン原子、ケイ素原子等を有するアクリル酸エステル系モノマー;
イソプレン、ブタジエン、イソブチレン等のオレフィン系モノマー;
メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル等のビニルエーテル系モノマー;
酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステル類;
ビニルトルエン、スチレン等の芳香族ビニル化合物;
エチレン、ブタジエン、イソプレン、イソブチレン等のオレフィンまたはジエン類;
ビニルアルキルエーテル等のビニルエーテル類;
塩化ビニル;
ビニルスルホン酸ナトリウム等のスルホン酸基含有モノマー;
シクロヘキシルマレイミド、イソプロピルマレイミド等のイミド基含有モノマー;
2−イソシアナートエチル(メタ)アクリレート等のイソシアネート基含有モノマー;
アクリロイルモルホリン;
シクロペンチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート等の脂環式炭化水素基を有する(メタ)アクリル酸エステル;
フェニル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート等の芳香族炭化水素基を有する(メタ)アクリル酸エステル;
テルペン化合物誘導体アルコールから得られる(メタ)アクリル酸エステル;
等が挙げられる。なお、これらの共重合性モノマーは単独でまたは2種以上を組み合わせて使用できる。
共重合性モノマーを0.01質量%以上含有することで、アクリル系ポリマーを含む粘着剤組成物で形成された粘着剤層の凝集力の低下を防ぐことができる。また、共重合性モノマーの含有量を40質量%以下とすることで、凝集力が高くなり過ぎることを防ぎ、常温(25℃)でのタック感を向上させることができる。
また、アクリル系ポリマーには、形成する粘着剤層の凝集力を調整するために必要に応じて多官能性モノマーを含有してもよい。
多官能性モノマーとしては、例えば、(ポリ)エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、(ポリ)プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、1,2−エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,12−ドデカンジオールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、テトラメチロール(メタ)ントリ(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレート、ビニル(メタ)アクリレート、ジビニルベンゼン、エポキシアクリレート、ポリエステルアクリレート、ウレタンアクリレート、ブチルジオール(メタ)アクリレート、ヘキシルジオール(メタ)アクリレート等が挙げられる。中でも、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレートを好適に使用することができる。多官能性モノマーは、単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。
多官能性モノマーの使用量としては、その分子量や官能基数等により異なるが、アクリル系ポリマーを調製するためのモノマー成分全量に対して、0.01質量%〜3.0質量%、好ましくは0.02質量%〜2.0質量%であり、さらに好ましくは0.03質量%〜1.0質量%となるように添加する。
多官能性モノマーの使用量が、アクリル系ポリマーを調製するためのモノマー成分全量に対して3.0質量%を超えると、例えば、粘着剤組成物から形成される粘着剤層の凝集力が高くなりすぎ、初期の剥離力抑制効果が低下する場合がある。一方、多官能性モノマーの使用量が、アクリル系ポリマーを調製するためのモノマー成分全量に対して0.01質量%未満であると、例えば、粘着剤組成物から形成される粘着剤層の凝集力が低下し、経時での剥離力上昇が不十分な場合がある。
アクリル系ポリマーの調製に際して、熱重合開始剤や光重合開始剤(光開始剤)等の重合開始剤を用いた熱や紫外線による硬化反応を利用して、アクリル系ポリマーを容易に形成することができる。重合開始剤は単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。
熱重合開始剤としては、例えば、アゾ系重合開始剤(例えば、2,2´−アゾビスイソブチロニトリル、2,2´−アゾビス−2−メチルブチロニトリル、2,2´−アゾビス(2−メチルプロピオン酸)ジメチル、4,4´−アゾビス−4−シアノバレリアン酸、アゾビスイソバレロニトリル、2,2´−アゾビス(2−アミジノプロパン)ジヒドロクロライド、2,2´−アゾビス[2−(5−メチル−2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]ジヒドロクロライド、2,2´−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)二硫酸塩、2,2´−アゾビス(N,N´−ジメチレンイソブチルアミジン)ジヒドロクロライド等);過酸化物系重合開始剤(例えば、ジベンゾイルペルオキシド、t−ブチルペルマレエート、過酸化ラウロイル等);レドックス系重合開始剤等が挙げられる。
熱重合開始剤の使用量としては、特に制限されないが、例えば、アクリル系ポリマーを調製するモノマー成分100質量部に対して0.01質量部〜5質量部、好ましくは0.05質量部〜3質量部の範囲内の量で配合される。
光重合開始剤としては、特に制限されないが、例えば、ベンゾインエーテル系光重合開始剤、アセトフェノン系光重合開始剤、α−ケトール系光重合開始剤、芳香族スルホニルクロリド系光重合開始剤、光活性オキシム系光重合開始剤、ベンゾイン系光重合開始剤、ベンジル系光重合開始剤、ベンゾフェノン系光重合開始剤、ケタール系光重合開始剤、チオキサントン系光重合開始剤、アシルフォスフィンオキサイド系光重合開始剤等を用いることができる。
具体的には、ベンゾインエーテル系光重合開始剤としては、例えば、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインプロピルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン[商品名:イルガキュア651、BASF社製]、アニソイン等が挙げられる。アセトフェノン系光重合開始剤としては、例えば、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン[商品名:イルガキュア184、BASF社製]、4−フェノキシジクロロアセトフェノン、4−t−ブチル−ジクロロアセトフェノン、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン[商品名:イルガキュア2959、BASF社製]、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オン[商品名:ダロキュア1173、BASF社製]、メトキシアセトフェノン等が挙げられる。α−ケトール系光重合開始剤としては、例えば、2−メチル−2−ヒドロキシプロピオフェノン、1−[4−(2−ヒドロキシエチル)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン等が挙げられる。芳香族スルホニルクロリド系光重合開始剤としては、例えば、2−ナフタレンスルホニルクロライド等が挙げられる。光活性オキシム系光重合開始剤としては、例えば、1−フェニル−1,2−プロパンジオン−2−(O−エトキシカルボニル)−オキシム等が挙げられる。
また、ベンゾイン系光重合開始剤には、例えば、ベンゾイン等が含まれる。ベンジル系光重合開始剤には、例えば、ベンジル等が含まれる。ベンゾフェノン系光重合開始剤には、例えば、ベンゾフェノン、ベンゾイル安息香酸、3,3´−ジメチル−4−メトキシベンゾフェノン、ポリビニルベンゾフェノン、α−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン等が含まれる。ケタール系光重合開始剤には、例えば、ベンジルジメチルケタール等が含まれる。チオキサントン系光重合開始剤には、例えば、チオキサントン、2−クロロチオキサントン、2−メチルチオキサントン、2,4−ジメチルチオキサントン、イソプロピルチオキサントン、2,4−ジクロロチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、イソプロピルチオキサントン、2,4−ジイソプロピルチオキサントン、ドデシルチオキサントン等が含まれる。
アシルフォスフィン系光重合開始剤としては、例えば、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)フェニルホスフィンオキシド、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)(2,4,4−トリメチルペンチル)ホスフィンオキシド、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−n−ブチルホスフィンオキシド、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−(2−メチルプロパン−1−イル)ホスフィンオキシド、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−(1−メチルプロパン−1−イル)ホスフィンオキシド、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−t−ブチルホスフィンオキシド、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシド、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)オクチルホスフィンオキシド、ビス(2−メトキシベンゾイル)(2−メチルプロパン−1−イル)ホスフィンオキシド、ビス(2−メトキシベンゾイル)(1−メチルプロパン−1−イル)ホスフィンオキシド、ビス(2,6−ジエトキシベンゾイル)(2−メチルプロパン−1−イル)ホスフィンオキシド、ビス(2,6−ジエトキシベンゾイル)(1−メチルプロパン−1−イル)ホスフィンオキシド、ビス(2,6−ジブトキシベンゾイル)(2−メチルプロパン−1−イル)ホスフィンオキシド、ビス(2,4−ジメトキシベンゾイル)(2−メチルプロパン−1−イル)ホスフィンオキシド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)(2,4−ジペントキシフェニル)ホスフィンオキシド、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)ベンジルホスフィンオキシド、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2−フェニルプロピルホスフィンオキシド、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2−フェニルエチルホスフィンオキシド、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)ベンジルホスフィンオキシド、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2−フェニルプロピルホスフィンオキシド、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2−フェニルエチルホスフィンオキシド、2,6−ジメトキシベンゾイルベンジルブチルホスフィンオキシド、2,6−ジメトキシベンゾイルベンジルオクチルホスフィンオキシド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−2,5−ジイソプロピルフェニルホスフィンオキシド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−2−メチルフェニルホスフィンオキシド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−4−メチルフェニルホスフィンオキシド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−2,5−ジエチルフェニルホスフィンオキシド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−2,3,5,6−テトラメチルフェニルホスフィンオキシド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−2,4−ジ−n−ブトキシフェニルホスフィンオキシド、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシド、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルホスフィンオキシド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)イソブチルホスフィンオキシド、2,6−ジメチトキシベンゾイル−2,4,6−トリメチルベンゾイル−n−ブチルホスフィンオキシド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンオキシド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−2,4−ジブトキシフェニルホスフィンオキシド、1,10−ビス[ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)ホスフィンオキシド]デカン、トリ(2−メチルベンゾイル)ホスフィンオキシド、などが挙げられる。
光重合開始剤の使用量は、特に制限されないが、例えば、アクリル系ポリマーを調製するモノマー成分100質量部に対して0.01質量部〜5質量部、好ましくは0.05質量部〜3質量部の範囲内の量で配合される。
ここで、光重合開始剤の使用量が0.01質量部より少ないと、重合反応が不十分になる場合がある。光重合開始剤の使用量が5質量部を超えると、光重合開始剤が紫外線を吸収することにより、紫外線が粘着剤層内部まで届かなくなる場合がある。この場合、重合率の低下を生じたり、生成するアクリル系ポリマーの分子量が小さくなってしまう。そして、これにより、形成される粘着剤層の凝集力が低くなり、経時での剥離力上昇が不十分になる場合がある。なお、光重合性開始剤は単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。
本実施の形態において、ポリマー(A)は、前記モノマー成分と重合開始剤を配合した混合物に紫外線(UV)を照射して、モノマー成分を一部重合させた部分重合物(アクリル系ポリマーシロップ)として調製することもできる。アクリル系ポリマーシロップに、後述する重合体(B)を配合して粘着剤組成物を調製し、この粘着剤組成物を所定の被塗布体に塗布し、紫外線を照射させて重合を完結させることもできる。すなわちアクリル系ポリマーシロップはポリマー(A)の前駆体であって、アクリル系ポリマーシロップに重合体(B)を配合したものも、本実施の形態の粘着剤組成物に相当する。
[(メタ)アクリル系重合体(B)]
(メタ)アクリル系重合体(B)は、重量平均分子量が10000以上50000未満であることを特徴とする。(メタ)アクリル系重合体(B)は、ポリオルガノシロキサン骨格を有するモノマーをモノマー単位として含むことが好ましい。
(メタ)アクリル系重合体(B)を構成するポリオルガノシロキサン骨格を有するモノマー(B1)としては、特に限定されず、任意のポリオルガノシロキサン骨格含有モノマーを用いることができる。ポリオルガノシロキサン骨格含有モノマーはその構造に由来する極性の低さのために、被着体表面への重合体(B)の偏在を積極的に促進させ、貼り合わせ初期の軽剥離性を発現する。
ポリオルガノシロキサン骨格含有モノマー(B1)の具体例としては、例えば、下記一般式(1)または(2)で表される、ポリオルガノシロキサン骨格含有モノマーを用いることができる。より具体的には、信越化学工業株式会社製の片末端反応性シリコーンオイルとして、X−22−174ASX、X−22−174DX、X−22−2426、X−22−2475、KF−2012などが挙げられ、単独であるいは2種以上を組み合わせて使用することができる。
[式(1)(2)中、Rは水素またはメチルであり、Rはメチルまたは1価の有機基であり、mおよびnは0以上の整数である]
(メタ)アクリル系重合体(B)を構成するポリオルガノシロキサン骨格を有するモノマー(B1)の官能基当量は1000g/mol以上15000g/mol未満である。ポリオルガノシロキサン骨格を有するモノマー(B1)の官能基当量が1000g/mol未満であると、軽剥離性が発現せず、貼り合わせ初期の初期剥離力が低下しない場合がある。また、ポリオルガノシロキサン骨格を有するモノマーの官能基当量が15000g/mol以上であると、ポリマー(A)との相溶性が著しく悪化し、被着体との貼り合わせ初期に剥離力が低下しない場合や、経時での剥離力の上昇性に劣る場合がある。
ここで、「官能基当量」とは、官能基1個当たりに結合している主骨格(例えばポリジメチルシロキサン)の質量を意味する。標記単位g/molに関しては、官能基1molと換算している。ポリオルガノシロキサン骨格を有するモノマーの官能基当量は、例えば、核磁気共鳴測定装置(NMR)により得られるH−NMR(プロトンNMR)のスペクトル強度から算出される。
H−NMRで、シロキサン構造のケイ素にCを介して結合するH(例えばSi−(CHのH)のスペクトル強度と、官能基のC−CHのH、SHのH、又はC=CHのHのスペクトル強度の比を求める。
シロキサン構造のSi−(CHのHのスペクトル強度と、官能基のC=CHのHのスペクトル強度比を求めた場合を例にとって説明すると、スペクトル強度比から、測定試料に含まれるシロキサン構造のSi−(CHの個数と、官能基のC=CHの個数の比が分かる。
シロキサン構造の化学式と官能基の化学式は予め分かっているため、シロキサン構造のSi−(CHの個数と、官能基のC=CHの個数の比から、測定試料に含まれる、Si−(CH結合を有するシロキサン構造の個数Aと、官能基の個数Bとの比(A/B)が分かる。
Si−(CH結合を有するシロキサン構造(ここではジメチルシロキサン)の1個当たりの分子量は分かっているため、その1個当たりの分子量に、上記シロキサン構造の個数Aと官能基の個数との比(A/B)を乗じた値が、官能基1個当たりの、Si−(CH結合を有するシロキサン構造の質量、即ち、主骨格の質量となり、その質量にアボガドロ数を乗じた値が官能基当量(g/mol)となる。
なお、官能基当量が異なる2種類以上のポリオルガノシロキサン骨格を有するモノマーを用いる場合、その官能基当量は算術平均した値を用いることができる。すなわち、下記式により計算することができる。
モノマー混合物の官能基当量(g/mol)=(モノマー1の官能基当量×モノマー1の配合量+モノマー2の官能基当量×モノマー2の配合量+・・・+モノマーnの官能基当量×モノマーnの配合量)/(モノマー1の配合量+モノマー2の配合量+・・・+モノマーnの配合量)
官能基当量が1000g/mol以上15000g/mol未満であるポリオルガノシロキサン骨格を有するモノマー(B1)の含有量は、(メタ)アクリル系重合体(B)の全モノマー成分に対して5質量%以上50質量%以下であり、10質量%以上40質量%以下であることが好ましく、15質量%以上30質量%以下であることがより好ましい。当該含有量が、5質量%未満の場合には、貼り合わせ初期に剥離力が低下しない場合がある。一方、当該含有量が、50質量%より多い場合には、経時での剥離力の上昇性に劣る場合がある。
(メタ)アクリル系重合体(B)は、ポリオルガノシロキサン骨格を有するモノマー(B1)の他に、(メタ)アクリル系モノマー、ポリオキシアルキレン骨格を有するモノマー、(メタ)アクリル酸エステルモノマー、共重合性モノマーからなる群より選ばれる1以上のモノマー成分との共重合体であってもよい。
このような(メタ)アクリル酸エステルモノマーの例としては、
(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸s−ブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸ペンチル、(メタ)アクリル酸イソペンチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸−2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ヘプチル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸ノニル、(メタ)アクリル酸イソノニル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸イソデシル、(メタ)アクリル酸ウンデシル、(メタ)アクリル酸ドデシルのような(メタ)アクリル酸アルキルエステル;
(メタ)アクリル酸ジシクロペンタニル、(メタ)アクリル酸イソボルニル、(メタ)アクリル酸1−アダマンチルのような脂環式炭化水素基を有する(メタ)アクリル酸エステル;
(メタ)アクリル酸フェニル、(メタ)アクリル酸ベンジルのような(メタ)アクリル酸アリールエステル;
テルペン化合物誘導体アルコールから得られる(メタ)アクリル酸エステル;
アクリロイルモルホリン、ジメチルアクリルアミド、ジエチルアクリルアミド、ジメチルアミノプロピルアクリルアミド、イソプロピルアクリルアミド、ヒドロキシエチルアクリルアミド等のアミド基含有ビニルモノマー;
N−ビニル−2−カプロラクタム等のN−ビニルカプロラクタム等のラクタム系モノマー;
等を挙げることができる。このような(メタ)アクリル酸エステルは単独であるいは2種以上を組み合わせて使用することができる。
また、(メタ)アクリル系重合体(B)は、前記(メタ)アクリル酸エステル成分単位のほかに、(メタ)アクリル酸エステルと共重合可能な他のモノマー成分(共重合性モノマー)を共重合させて得ることも可能である。例えば、(メタ)アクリル系重合体(B)は、エポキシ基またはイソシアネート基と反応性を有する官能基が導入されていてもよい。このような官能基の例としては、水酸基、カルボキシル基、アミノ基、アミド基、メルカプト基を挙げることができ、(メタ)アクリル系重合体(B)を製造する際にこうした官能基を有するモノマーを使用(共重合)してもよい。
(メタ)アクリル酸エステルと共重合可能な他のモノマーとしては、
アクリル酸、(メタ)クリル酸、カルボキシエチルアクリレート、カルボキシペンチルアクリレート、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸、クロトン酸、イソクロトン酸等のカルボキシル基含有モノマー;
(メタ)アクリル酸メトキシエチル、(メタ)アクリル酸エトキシエチル、(メタ)アクリル酸プロポキシエチル、(メタ)アクリル酸ブトキシエチル、(メタ)アクリル酸エトキシプロピルのような(メタ)アクリル酸アルコキシアルキル系モノマー;
(メタ)アクリル酸アルカリ金属塩等の塩;
エチレングリコールのジ(メタ)アクリル酸エステル、ジエチレングリコールのジ(メタ)アクリル酸エステル、トリエチレングリコールのジ(メタ)アクリル酸エステル、ポリエチレングリコールのジ(メタ)アクリル酸エステル、プロピレングリコールのジ(メタ)アクリル酸エステル、ジプロピレングリコールのジ(メタ)アクリル酸エステル、トリプロピレングリコールのジ(メタ)アクリル酸エステルのような(ポリ)オキシアルキレンのジ(メタ)アクリル酸エステルモノマー;
トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリル酸エステルのような多価(メタ)アクリル酸エステルモノマー;
酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステル類;
塩化ビニリデン、(メタ)アクリル酸−2−クロロエチルのようなハロゲン化ビニル化合物;
2−ビニル−2−オキサゾリン、2−ビニル−5−メチル−2−オキサゾリン、2−イソプロペニル−2−オキサゾリンのようなオキサゾリン基含有重合性化合物;
(メタ)アクリロイルアジリジン、(メタ)アクリル酸−2−アジリジニルエチルのようなアジリジン基含有重合性化合物;
アリルグリシジルエーテル、(メタ)アクリル酸グリシジルエーテル、(メタ)アクリル酸−2−エチルグリシジルエーテルのようなエポキシ基含有ビニルモノマー;
(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシプロピル、ラクトン類と(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシエチルとの付加物のようなヒドロキシル基含有ビニルモノマー;
フッ素置換(メタ)アクリル酸アルキルエステルのような含フッ素ビニルモノマー;
無水マレイン酸、無水イタコン酸等の酸無水物基含有モノマー;
スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン等の芳香族ビニル化合物系モノマー;
2−クロルエチルビニルエーテル、モノクロロ酢酸ビニルのような反応性ハロゲン含有ビニルモノマー;
(メタ)アクリルアミド、N−イソプロピル(メタ)アクリルアミド、N−ブチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−エチロール(メタ)アクリルアミド、N−メチロールプロパン(メタ)アクリルアミド、N−メトキシエチル(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−アクリロイルモルホリンのようなアミド基含有ビニルモノマー;
N−(メタ)アクリロイルオキシメチレンスクシンイミド、N−(メタ)アクリロイル−6−オキシヘキサメチレンスクシンイミド、N−(メタ)アクリロイル−8−オキシヘキサメチレンスクシンイミド等のスクシンイミド系モノマー;
N−シクロヘキシルマレイミド、N−イソプロピルマレイミド、N−ラウリルマレイミド、N−フェニルマレイミド等のマレイミド系モノマー;
N−メチルイタコンイミド、N−エチルイタコンイミド、N−ブチルイタコンイミド、N−オクチルイタコンイミド、N−2−エチルへキシルイタコンイミド、N−シクロへキシルイタコンイミド、N−ラウリルイタコンイミド等のイタコンイミド系モノマー;
N−ビニル−2−ピロリドン、N−メチルビニルピロリドン、N−ビニルピリジン、N−ビニルピペリドン、N−ビニルピリミジン、N−ビニルピペラジン、N−ビニルピラジン、N−ビニルピロール、N−ビニルイミダゾール、N−ビニルオキサゾール、N−(メタ)アクリロイル−2−ピロリドン、N−(メタ)アクリロイルピペリジン、N−(メタ)アクリロイルピロリジン、N−ビニルモルホリン、N−ビニルピラゾール、N−ビニルイソオキサゾール、N−ビニルチアゾール、N−ビニルイソチアゾール、N−ビニルピリダジン等の窒素含有複素環系モノマー;
N−ビニルカルボン酸アミド類;
N−ビニルカプロラクタム等のラクタム系モノマー;
(メタ)アクリロニトリル等のシアノアクリレートモノマー;
(メタ)アクリル酸アミノエチル、(メタ)アクリル酸N,N−ジメチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸N,N−ジメチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸t−ブチルアミノエチル等の(メタ)アクリル酸アミノアルキル系モノマー;
シクロヘキシルマレイミド、イソプロピルマレイミド等のイミド基含有モノマー;
2−イソシアナートエチル(メタ)アクリレート等のイソシアネート基含有モノマー;
ビニルトリメトキシシラン、γ−(メタ)クリロキシプロピルトリメトキシシラン、アリルトリメトキシシラン、トリメトキシシリルプロピルアリルアミン、2−メトキシエトキシトリメトキシシランのような有機ケイ素含有ビニルモノマー;
(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシヘキシル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシオクチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシデシル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシラウリル、(4−ヒドロキシメチルシクロへキシル)メチル(メタ)クリレート等の(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキル等の水酸基含有モノマー;
(メタ)アクリル酸テトラヒドロフルフリル、フッ素原子含有(メタ)アクリレート、シリコーン(メタ)アクリレート等の複素環、ハロゲン原子、ケイ素原子等を有するアクリル酸エステル系モノマー;
イソプレン、ブタジエン、イソブチレン等のオレフィン系モノマー;
メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル等のビニルエーテル系モノマー;
エチレン、ブタジエン、イソプレン、イソブチレン等のオレフィンまたはジエン類;
ビニルアルキルエーテル等のビニルエーテル類;
塩化ビニル;
その他、ビニル基を重合したモノマー末端にラジカル重合性ビニル基を有するマクロモノマー類等を挙げることができる。これらのモノマーは、単独であるいは組み合わせて前記(メタ)アクリル酸エステルと共重合させることができる。
(メタ)アクリル系重合体(B)の重量平均分子量は10000以上50000未満であり、12000以上50000未満であることが好ましく、15000以上30000未満であることがより好ましい。(メタ)アクリル系重合体(B)の重量平均分子量が50000以上であると、貼り合わせ初期の剥離力が低下しなくなる。また、重量平均分子量が10000未満であると、低分子量となるため粘着シートの剥離力が経時で上昇しない場合がある。
ポリマー(A)や(メタ)アクリル系重合体(B)の重量平均分子量の測定は、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)法によりポリスチレン換算して求めることができる。具体的には後述する実施例において記載する方法、条件に準じて測定される。
(メタ)アクリル系重合体(B)は、例えば、上述したモノマーを、溶液重合法やバルク重合法、乳化重合法、懸濁重合、塊状重合等により重合することで作製することができる。
(メタ)アクリル系重合体(B)の分子量を調整するためにその重合中に連鎖移動剤を用いることができる。使用する連鎖移動剤の例としては、オクチルメルカプタン、ラウリルメルカプタン、t−ノニルメルカプタン、t−ドデシルメルカプタン、メルカプトエタノール、α−チオグリセロール等のメルカプト基を有する化合物;チオグリコール酸、チオグリコール酸メチル、チオグリコール酸エチル、チオグリコール酸プロピル、チオグリコール酸ブチル、チオグリコール酸t−ブチル、チオグリコール酸2−エチルヘキシル、チオグリコール酸オクチル、チオグリコール酸イソオクチル、チオグリコール酸デシル、チオグリコール酸ドデシル、エチレングリコールのチオグリコール酸エステル、ネオペンチルグリコールのチオグリコール酸エステル、ペンタエリスリトールのチオグリコール酸エステル等のチオグリコール酸エステル類;α−メチルスチレンダイマー等が挙げられる。
連鎖移動剤の使用量としては、特に制限されないが、通常、モノマー成分100質量部に対して、連鎖移動剤を0.05質量部〜20質量部、好ましくは、0.1質量部〜15質量部、さらに好ましくは0.2質量部〜10質量部含有する。このように連鎖移動剤の添加量を調整することで、好適な分子量の(メタ)アクリル系重合体(B)を得ることができる。なお、連鎖移動剤は単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。
[粘着剤組成物]
粘着剤組成物は、上述したポリマー(A)、および(メタ)アクリル系重合体(B)を含有する。(メタ)アクリル系重合体(B)の含有量は、ポリマー(A)100質量部に対して、0.1質量部以上20質量部以下であるが、好ましくは0.3質量部〜17質量部であり、より好ましくは0.4質量部〜15質量部であり、さらに好ましくは、0.5質量部〜12質量部である。(メタ)アクリル系重合体(B)を20質量部を超えて添加すると、本実施の形態に係る粘着剤組成物で形成した粘着剤層の経時後の剥離力の低下を引き起こす。また、(メタ)アクリル系重合体(B)の添加量が0.1質量部より少ない場合は、被着体貼り合わせ時の剥離力抑制効果が弱く、リワークができない不具合が生じる場合がある。
粘着剤組成物は、上述したポリマー(A)、および(メタ)アクリル系重合体(B)以外に、粘着剤組成物の分野において一般的な各種の添加剤を任意成分として含有し得る。かかる任意成分としては、粘着付与樹脂、架橋剤、触媒、可塑剤、軟化剤、充填剤、着色剤(顔料、染料等)、酸化防止剤、レベリング剤、安定剤、防腐剤、帯電防止剤等が例示される。このような添加剤は、従来公知のものを常法により使用することができる。
後述する粘着剤層の凝集力を調整するには、上述の各種モノマー以外に、架橋剤を用いることも可能である。架橋剤は、通常用いる架橋剤を使用することができ、例えば、エポキシ系架橋剤、イソシアネート系架橋剤、シリコーン系架橋剤、オキサゾリン系架橋剤、アジリジン系架橋剤、シラン系架橋剤、アルキルエーテル化メラミン系架橋剤、金属キレート系架橋剤等を挙げることができる。特に、イソシアネート系架橋剤、エポキシ系架橋剤、金属キレート系架橋剤を好適に使用することができる。これらの化合物は単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
具体的には、イソシアネート系架橋剤の例としては、トリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、水添キシリレンジイソシアネート、ジフェニル(メタ)ンジイソシアネート、水添ジフェニル(メタ)ンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート、ナフタリンジイソシアネート、トリフェニル(メタ)ントリイソシアネート、ポリメチレンポリフェニルイソシアネート、および、これらとトリメチロールプロパン等のポリオールとのアダクト体を挙げることができる。あるいは、1分子中に少なくとも1つ以上のイソシアネート基と、1つ以上の不飽和結合を有する化合物、具体的には、2−イソシアナートエチル(メタ)アクリレートなどもイソシアネート系架橋剤として使用することができる。これらの化合物は単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
エポキシ系架橋剤としては、ビスフェノールA、エピクロルヒドリン型のエポキシ系樹脂、エチレングリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、グリセリンジグリシジルエーテル、グリセリントリグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル、ジグリシジルアニリン、ジアミングリシジルアミン、N,N,N’,N’−テトラグリシジル−m−キシリレンジアミンおよび1,3−ビス(N,N−ジグリシジルアミノメチル)シクロヘキサン等を挙げることができる。これらの化合物は単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
金属キレート化合物としては、金属成分としてアルミニウム、鉄、スズ、チタン、ニッケルなど、キレート成分としてアセチレン、アセト酢酸メチル、乳酸エチルなどが挙げられる。これらの化合物は単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
架橋剤の含有量は、ポリマー(A)100質量部に対し、0.01質量部〜15質量部含有されていることが好ましく、0.5質量部〜10質量部含有されていることがより好ましい。含有量が0.01質量部未満である場合、粘着剤組成物から形成される粘着剤層の凝集力が小さくなって、接着信頼性に劣る場合がある。一方、含有量が15質量部を超える場合、粘着剤組成物から形成される粘着剤層の凝集力が大きく、流動性が低下し、経時の剥離力上昇が劣る場合がある。
ここに開示される粘着剤組成物には、さらに、上述したいずれかの架橋反応をより効果的に進行させるための架橋触媒を含有させることができる。かかる架橋触媒として、例えばスズ系触媒(特にジラウリン酸ジオクチルスズ)を好ましく用いることができる。架橋触媒(例えばジラウリン酸ジオクチルスズ等のスズ系触媒)の使用量は特に制限されないが、例えば、ポリマー(A)100質量部に対して凡そ0.0001質量部〜1質量部とすることができる。
粘着付与樹脂としては、特に制限されないが、例えば、ロジン系粘着付与樹脂、テルペン系粘着付与樹脂、フェノール系粘着付与樹脂、炭化水素系粘着付与樹脂、ケトン系粘着付与樹脂の他、ポリアミド系粘着付与樹脂、エポキシ系粘着付与樹脂、エラストマー系粘着付与樹脂などが挙げられる
ロジン系粘着付与樹脂としては、例えば、ガムロジン、ウッドロジン、トール油ロジンなどの未変性ロジン(生ロジン)や、これらの未変性ロジンを重合、不均化、水添化などにより変性した変性ロジン(重合ロジン、安定化ロジン、不均化ロジン、完全水添ロジン、部分水添ロジンや、その他の化学的に修飾されたロジンなど)の他、各種のロジン誘導体などが挙げられる。
前記ロジン誘導体としては、例えば、
ロジン類(未変性ロジン、変性ロジンや、各種ロジン誘導体など)にフェノールを酸触媒で付加させ熱重合することにより得られるロジンフェノール系樹脂;
未変性ロジンをアルコール類によりエステル化したロジンのエステル化合物(未変性ロジンエステル)や、重合ロジン、安定化ロジン、不均化ロジン、完全水添ロジン、部分水添ロジンなどの変性ロジンをアルコール類によりエステル化した変性ロジンのエステル化合物(重合ロジンエステル、安定化ロジンエステル、不均化ロジンエステル、完全水添ロジンエステル、部分水添ロジンエステルなど)などのロジンエステル系樹脂;
未変性ロジンや変性ロジン(重合ロジン、安定化ロジン、不均化ロジン、完全水添ロジン、部分水添ロジンなど)を不飽和脂肪酸で変性した不飽和脂肪酸変性ロジン系樹脂;
ロジンエステル系樹脂を不飽和脂肪酸で変性した不飽和脂肪酸変性ロジンエステル系樹脂;
未変性ロジン、変性ロジン(重合ロジン、安定化ロジン、不均化ロジン、完全水添ロジン、部分水添ロジンなど)、不飽和脂肪酸変性ロジン系樹脂や不飽和脂肪酸変性ロジンエステル系樹脂におけるカルボキシル基を還元処理したロジンアルコール系樹脂;
未変性ロジン、変性ロジンや、各種ロジン誘導体等のロジン系樹脂(特に、ロジンエステル系樹脂)の金属塩などが挙げられる。
テルペン系粘着付与樹脂としては、例えば、α−ピネン重合体、β−ピネン重合体、ジペンテン重合体などのテルペン系樹脂や、これらのテルペン系樹脂を変性(フェノール変性、芳香族変性、水素添加変性、炭化水素変性など)した変性テルペン系樹脂(例えば、テルペンフェノール系樹脂、スチレン変性テルペン系樹脂、芳香族変性テルペン系樹脂、水素添加テルペン系樹脂など)などが挙げられる。
フェノール系粘着付与樹脂としては、例えば、各種フェノール類(例えば、フェノール、m−クレゾール、3,5−キシレノール、p−アルキルフェノール、レゾルシンなど)とホルムアルデヒドとの縮合物(例えば、アルキルフェノール系樹脂、キシレンホルムアルデヒド系樹脂など)、前記フェノール類とホルムアルデヒドとをアルカリ触媒で付加反応させたレゾールや、前記フェノール類とホルムアルデヒドとを酸触媒で縮合反応させて得られるノボラックなどが挙げられる。
炭化水素系粘着付与樹脂(石油系粘着付与樹脂)としては、例えば、
脂肪族系炭化水素樹脂[炭素数4〜5のオレフィンやジエン(ブテン−1、イソブチレン、ペンテン−1等のオレフィン;ブタジエン、1,3−ペンタジエン、イソプレン等のジエンなど)などの脂肪族炭化水素の重合体など]、
脂肪族系環状炭化水素樹脂[いわゆる「C4石油留分」や「C5石油留分」を環化二量体化した後重合させた脂環式炭化水素系樹脂、環状ジエン化合物(シクロペンタジエン、ジシクロペンタジエン、エチリデンノルボルネン、ジペンテンなど)の重合体又はその水素添加物、下記の芳香族系炭化水素樹脂や脂肪族・芳香族系石油樹脂の芳香環を水素添加した脂環式炭化水素系樹脂など]、
芳香族系炭化水素樹脂[炭素数が8〜10であるビニル基含有芳香族系炭化水素(スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン、インデン、メチルインデンなど)の重合体など]、
脂肪族・芳香族系石油樹脂(スチレン−オレフィン系共重合体など)、脂肪族・脂環族系石油樹脂、水素添加炭化水素樹脂、クマロン系樹脂、クマロンインデン系樹脂などが挙げられる。
好ましく使用され得る重合ロジンエステルの市販品としては、荒川化学工業株式会社製の商品名「ペンセルD−125」、「ペンセルD−135」、「ペンセルD−160」、「ペンセルKK」、「ペンセルC」等が例示されるが、これらに限定されない。
好ましく使用され得るテルペンフェノール系樹脂の市販品としては、ヤスハラケミカル株式会社製の商品名「YSポリスターS−145」、「YSポリスターG−125」、「YSポリスターN125」、「YSポリスターU−115」、荒川化学工業株式会社製の商品名「タマノル803L」、「タマノル901」、住友ベークライト株式会社製の商品名「スミライトレジンPR−12603」等が例示されるが、これらに限定されない。
続いて、上述の組成を有する粘着剤組成物から形成される粘着剤層を有する建築部材用粘着シートの構造について説明する。
粘着剤層は、粘着剤組成物の硬化層であり得る。すなわち、該粘着剤層は、粘着剤組成物を適当な支持体に付与(例えば、塗布・塗工)した後、硬化処理を適宜施すことにより形成され得る。二種以上の硬化処理(乾燥、架橋、重合等)を行う場合、これらは、同時に、または多段階に行うことができる。部分重合物(アクリル系ポリマーシロップ)を用いた粘着剤組成物では、典型的には、上記硬化処理として、最終的な共重合反応が行われる(部分重合物を更なる共重合反応に供して完全重合物を形成する)。例えば、光硬化性の粘着剤組成物であれば、光照射が実施される。必要に応じて、架橋、乾燥等の硬化処理が実施されてもよい。例えば、光硬化性粘着剤組成物で乾燥させる必要がある場合は、乾燥後に光硬化を行うとよい。完全重合物を用いた粘着剤組成物では、典型的には、上記硬化処理として、必要に応じて乾燥(加熱乾燥)、架橋等の処理が実施される。
粘着剤組成物の塗付・塗工は、例えば、グラビアロールコーター、リバースロールコーター、キスロールコーター、ディップロールコーター、バーコーター、ナイフコーター、スプレーコーター等の慣用のコーターを用いて実施することができる。なお、支持体に粘着剤組成物を直接付与して粘着剤層を形成してもよく、剥離ライナー上に形成した粘着剤層を支持体に転写してもよい。
[粘着剤層]
粘着剤層は、前記粘着剤組成物から形成され、その溶剤不溶成分率が20.0質量%〜99.0質量%、好ましくは30.0質量%〜90.0質量%であることが望ましい。溶剤不溶成分率が20.0質量%未満であると凝集力が不十分となり、接着信頼性に劣る場合があり、また溶剤不溶成分率が99.0質量%を超えると凝集力が高くなりすぎ、経時での剥離力の上昇が不十分になる場合がある。なお、溶剤不溶成分率は、例えば以下の測定方法で算出することができる。
(溶剤不溶成分率の測定)
溶剤不溶成分率(ゲル分率)は、粘着剤層を、0.1gサンプリングして精秤(浸漬前の質量)し、これを約50mlの酢酸エチル中に室温(20〜25℃)で1週間浸漬したのち、溶剤(酢酸エチル)不溶分を取り出し、該溶剤不溶分を130℃で2時間乾燥した後、秤量(浸漬・乾燥後の質量)して、溶剤不溶成分率算出式「溶剤不溶成分率(質量%)=[(浸漬・乾燥後の質量)/(浸漬前の質量)]×100」を用いて、算出する。
粘着剤層の厚さは特に限定されないが、通常は、例えば3μm〜200μm、好ましくは5μm〜150μmとすることにより、良好な接着性が実現され得る。粘着剤層の厚さが3μm未満では、経時の剥離力上昇が劣る場合があり、一方粘着剤層の厚さが200μmを超えると貼り合わせ直後の剥離力の抑制効果が不十分になる場合がある。
[建築部材用粘着シート]
本発明における建築部材用粘着シートについて、図面を参照して説明する。
図1は、本実施の形態に係る建築部材用粘着シート10の側面図である。図1に示す建築部材用粘着シート10は、基材12と、基材12の片側に積層されており、粘着剤組成物から形成される粘着剤層14と、を備える。建築部材用粘着シート10は、かかる粘着剤層14を基材12の少なくとも片面に固定的に、すなわち当該基材12から粘着剤層14を分離する意図なく、設けたものである。ここでいう粘着シートの概念には、粘着テープ、粘着フィルム、粘着ラベル等と称されるものが包含され得る。またその使用用途に応じ、適宜な形状に切断、打ち抜き加工等されたものであってもよい。なお、粘着剤層は連続的に形成されたものに限定されず、例えば点状、ストライプ状等の規則的あるいはランダムなパターンに形成された粘着剤層であってもよい。
上記基材12としては、例えば、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ−1−ブテン、ポリ−4−メチル−1−ペンテン、エチレン・プロピレン共重合体、エチレン・1−ブテン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・エチルアクリレート共重合体、エチレン・ビニルアルコール共重合体などのポレオレフィンフィルム、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステルフィルム、ポリアクリレートフィルム、ポリスチレンフィルム、ナイロン6、ナイロン6,6、部分芳香族ポリアミドなどのポリアミドフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリカーボネートフィルム等のプラスチックフィルム;
ポリウレタンフォーム、ポリエチレンフォーム等のフォーム基材;
クラフト紙、クレープ紙、和紙等の紙;
綿布、スフ布等の布;
ポリエステル不織布、ビニロン不織布等の不織布;
アルミニウム箔、銅箔等の金属箔;
等を、粘着テープの用途に応じて適宜選択して用いることができる。
また、基材12には、必要に応じて、シリコーン系、フッ素系、長鎖アルキル系若しくは脂肪酸アミド系の離型剤、シリカ粉等による離型および防汚処理や酸処理、アルカリ処理、プライマー処理、コロナ処理、プラズマ処理、紫外線処理などの易接着処理をすることもできる。基材12の厚みは目的に応じて適宜選択できるが、一般的には概ね5μm〜200μm(典型的には10μm〜100μm)程度である。
本実施形態の建築部材用粘着シートには必要に応じて粘着面を保護する目的で粘着剤層表面に剥離ライナーを貼り合わせることが可能である。
剥離ライナーを構成する材料としては紙やプラスチックフィルムがあるが、表面平滑性に優れる点からプラスチックフィルムが好適に用いられる。そのフィルムとしては、前記粘着剤層を保護し得るフィルムであれば特に限定されず、例えば、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリブテンフィルム、ポリブタジエンフィルム、ポリメチルペンテンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、塩化ビニル共重合体フィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリブチレンテレフタレートフィルム、ポリウレタンフィルム、エチレン−酢酸ビニル共重合体フィルムなどが挙げられる。
前記剥離ライナーの厚みは、通常5μm〜200μm、好ましくは10μm〜100μm程度である。前記範囲内にあると、粘着剤層への貼り合わせ作業性と粘着剤層からの剥離作業性に優れるため、好ましい。前記剥離ライナーには、必要に応じて、シリコーン系、フッ素系、長鎖アルキル系若しくは脂肪酸アミド系の離型剤、シリカ粉等による離型および防汚処理や、塗布型、練り込み型、蒸着型などの帯電防止処理をすることもできる。
本実施の形態に係る建築部材用粘着シートは、基材を有さない粘着シートであってもよい。すなわち粘着剤層のみからなる、いわゆる基材レスの粘着シートであってよい。図2は、基材レスの粘着シート20の側面図である。図2に示す建築部材用粘着シート20は、粘着剤組成物からなる粘着剤層14を備える。なお図示しないが、粘着剤層表面に剥離ライナーを貼り合わせることが可能である。
本実施の形態に係る建築部材用粘着シートは、基材の両面に粘着剤層を設けた両面粘着シートであってもよい。図3は、基材の両面に粘着剤層を設けた建築部材用粘着シート30の側面図である。図3に示す建築部材用粘着シート30は、基材12と、基材12の片側に積層された粘着剤層14と、もう一方の面に積層された粘着剤層16とを備える。粘着剤層14と粘着剤層16は同一組成の粘着剤組成物からなる同一の粘着剤層であっても良く、異なる粘着剤組成物からなる粘着剤層であってもよい。例えば一方の粘着剤層14は本発明の建築部材用粘着シートを満足する粘着剤層であり、他方の粘着剤層16は初期より接着力が強固な粘着剤層を設けていてもよい。このような構成とすることで、例えば後述する粘着シート付建築部材を構成する場合、建築部材に接着する面には強固な粘着剤層を介して接着することができる。
[粘着シート付き建築部材]
本実施の形態に係る粘着シート付き建築部材は、建築部材と、前記建築部材に貼り合わされた建築部材用粘着シートとを備える。
建築部材としては特に限定されないが、壁紙、化粧シート、フローリング材、窓フィルム、幅木、防水シート、断熱シート、防音シート、床シート等をあげることができる。
図4は、本実施の形態に係る粘着シート付き建築部材40の側面図である。図4に示す粘着シート付き建築部材40は、建築部材18の片面に、基材12と、基材12の片側に積層されており、粘着剤組成物からなる粘着剤層14と、粘着剤組成物からなる粘着剤層16とを備えた粘着シート付建築部材30が設けられている。粘着剤層14と粘着剤層16は同一組成の粘着剤組成物からなる同一の粘着剤層であっても良く、異なる粘着剤組成物からなる粘着剤層であってもよい。好ましい形態としては、粘着剤層14は本発明の建築部材用粘着シートを満足する粘着剤層であり、他方の粘着剤層16は初期より接着力が強固な粘着剤層を設けることができる。このような構成とすることで、建築部材に接着する面には強固な粘着剤層を介して建築部材に建築部材用粘着シートを接着することができ、一方被着体(例えば壁)への接着においては本発明の特性を活かした施工が可能となる。
以下、本発明の実施例を説明するが、これら実施例は、本発明を好適に説明するための例示に過ぎず、何ら本発明を限定するものではない。
(粘着ポリマーの作製)
(ポリマー(A1)の調整)
撹拌羽根、温度計、窒素ガス導入管、冷却器を備えた四つ口フラスコに、n−ブチルアクリレート(BA)92質量部、アクリル酸(AA)3質量部、酢酸ビニル(VAC)5質量部、2−ヒドロキシエチルアクリレート(HEA)0.1質量部、重合開始剤として2,2’−アゾビスイソブチロニトリル0.2質量部、トルエン157質量部を投入し、緩やかに撹拌しながら窒素ガスを導入し、フラスコ内の液温を65℃付近に保って6時間重合反応を行い、重量平均分子量60万のポリマー(A1)を得た。
(ポリマー(A2)の調整)
撹拌羽根、温度計、窒素ガス導入管、冷却器を備えた四つ口フラスコに、n−ブチルアクリレート(BA)80質量部、2−エチルヘキシルアクリレート(2EHA)15質量部、アクリル酸(AA)5質量部、4−ヒドロキシブチルアクリレート(4HBA)0.05質量部、重合開始剤として2,2’−アゾビスイソブチロニトリル0.2質量部、トルエン157質量部を投入し、緩やかに撹拌しながら窒素ガスを導入し、フラスコ内の液温を65℃付近に保って6時間重合反応を行い、重量平均分子量60万のポリマー(A2)を得た。
(ポリマー(A3)の調整)
撹拌羽根、温度計、窒素ガス導入管、冷却器を備えた四つ口フラスコに、n−ブチルアクリレート(BA)92質量部、アクリル酸(AA)3質量部、酢酸ビニル(VAC)5質量部、2−ヒドロキシエチルアクリレート(HEA)0.1質量部、重合開始剤として2,2’−アゾビスイソブチロニトリル0.2質量部、連鎖移動剤として2−メルカプトエタノール0.3質量部、トルエン157質量部を投入し、緩やかに撹拌しながら窒素ガスを導入し、フラスコ内の液温を65℃付近に保って6時間重合反応を行い、重量平均分子量30万のポリマー(A3)を得た。
((メタ)アクリル系重合体(B)の調製)
トルエン100質量部、メチルメタクリレート(MMA)40質量部、ブチルメタクリレート(BMA)20質量部、2−エチルヘキシルメタクリレート(2EHMA)20質量部、官能基当量が4600g/molのポリオルガノシロキサン骨格含有(メタ)クリレートモノマー(商品名:KF−2012、信越化学工業株式会社製)11質量部、官能基当量が900g/molのポリオルガノシロキサン骨格含有(メタ)クリレートモノマー(商品名:X−22−174ASX、信越化学工業株式会社製)9質量部、および連鎖移動剤としてチオグリコール酸メチル0.51質量部を撹拌羽根、温度計、窒素ガス導入管、冷却器、滴下ロートを備えた四つ口フラスコに投入した。そして、70℃にて窒素雰囲気下で1時間撹拌した後、熱重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル0.2質量部を投入し、70℃で2時間反応させた後に、続いて80℃で5時間反応させた。得られた(メタ)アクリル系重合体(B)の重量平均分子量は22000であった。用いたポリオルガノシロキサン骨格を有するモノマーの官能基当量の算術平均は、3000であった。
<分子量の測定>
重合体の重量平均分子量は、GPC装置(東ソー社製、HLC−8220GPC)を用いて測定を行った。測定条件は下記の通りであり、標準ポリスチレン換算により分子量を求めた。
・サンプル濃度:0.2wt%(テトラヒドロフラン(THF)溶液)
・サンプル注入量:10μl
・溶離液:THF
・流速:0.6ml/min
・測定温度:40℃
・カラム:
サンプルカラム;TSKguardcolumn SuperHZ-H(1本)+TSKgel SuperHZM-H(2本)
リファレンスカラム;TSKgel SuperH-RC(1本)
・検出器:示差屈折計(RI)
(実施例1)
(粘着剤組成物の調製)
上述したポリマー(A1)100質量部に、上述した(メタ)アクリル系重合体(B)を5質量部、粘着付与樹脂として重合ロジンエステル1(商品名:スミライトレジンPR12603、住友ベークライト株式会社製)35質量部、架橋剤としてトリメチロールプロパン/トリレンジイソシアネート3量体付加物(商品名:コロネートL、日本ポリウレタン工業社製)3質量部を添加した後、これらを均一に混合して粘着剤組成物(1)を調製した。
(強接着粘着剤組成物)
上述したポリマー(A1)100質量部に、粘着付与樹脂として重合ロジンエステル1(商品名:スミライトレジンPR12603、住友ベークライト株式会社製)35質量部、架橋剤としてトリメチロールプロパン/トリレンジイソシアネート2量体付加物(商品名:コロネートL、日本ポリウレタン工業社製)2質量部を添加した後、これらを均一に混合して強粘着剤組成物を調製した。
(粘着シートの作製)
図5は、実施例に係る建築部材用粘着シート50を側面から見た模式図である。片面をシリコーンで剥離処理した厚み38μmのポリエステルフィルム(商品名:ダイアホイルMRF、三菱樹脂株式会社製)28の剥離処理面に、上述の粘着剤組成物(1)を塗布し、110℃で2分乾燥することで厚み50μmの粘着剤層22を得た。
別途、片面をシリコーンで剥離処理した厚み38μmのポリエステルフィルム(商品名:ダイアホイルMRE、三菱樹脂株式会社製)30の剥離処理面に、強接着粘着剤組成物を塗布し、110℃で2分乾燥することで厚み50μmの強粘着剤層24を得た。
次いで、実施例1の粘着剤層22と強粘着剤層24を、それぞれ厚み40μmの不織布26(商品名:SP−14K、大福製紙株式会社製)の両面に貼り合わせ、実施例1に係る建築部材用粘着シート50を得た。この粘着シート50の両粘着面は、粘着シート50の作製に使用した剥離ライナー28,30によってそのまま保護されている。
(実施例2)
(粘着剤組成物の調製)
上述したポリマー(A2)100質量部に、上述した(メタ)アクリル系重合体(B)を5質量部、粘着付与樹脂として重合ロジンエステル2(商品名:ペンセルD125、荒川化学工業株式会社製)30質量部、架橋剤としてトリメチロールプロパン/トリレンジイソシアネート3量体付加物(商品名:コロネートL、日本ポリウレタン工業社製)3質量部を添加した後、これらを均一に混合して粘着剤組成物(2)を調製した。
(粘着シートの作製)
実施例1の粘着剤組成物(1)の代わりに、粘着剤組成物(2)を用いたこと以外同様にして、実施例2に係る建築部材用粘着シートを得た。
(実施例3)
(粘着剤組成物の調製)
上述したポリマー(A2)100質量部に、上述した(メタ)アクリル系重合体(B)を5質量部、架橋剤としてトリメチロールプロパン/トリレンジイソシアネート3量体付加物(商品名:コロネートL、日本ポリウレタン工業社製)3質量部を添加した後、これらを均一に混合して粘着剤組成物(3)を調製した。
(粘着シートの作製)
実施例1の粘着剤組成物(1)の代わりに、粘着剤組成物(3)を用いたこと以外同様にして、実施例3に係る建築部材用粘着シートを得た。
(実施例4)
(粘着剤組成物の調製)
上述したポリマー(A1)100質量部に、上述した(メタ)アクリル系重合体(B)を5質量部、架橋剤としてトリメチロールプロパン/トリレンジイソシアネート3量体付加物(商品名:コロネートL、日本ポリウレタン工業社製)3質量部を添加した後、これらを均一に混合して粘着剤組成物(4)を調製した。
(粘着シートの作製)
実施例1の粘着剤組成物(1)の代わりに、粘着剤組成物(4)を用いたこと以外同様にして、実施例4に係る建築部材用粘着シートを得た。
(実施例5)
(粘着剤組成物の調製)
上述したポリマー(A3)100質量部に、上述した(メタ)アクリル系重合体(B)を5質量部、架橋剤としてトリメチロールプロパン/トリレンジイソシアネート3量体付加物(商品名:コロネートL、日本ポリウレタン工業社製)3質量部を添加した後、これらを均一に混合して粘着剤組成物(5)を調製した。
(粘着シートの作製)
実施例1の粘着剤組成物(1)の代わりに、粘着剤組成物(5)を用いたこと以外同様にして、実施例5に係る建築部材用粘着シートを得た。
(比較例1)
(粘着シートの作製)
実施例1の粘着剤組成物(1)の代わりに、強粘着剤組成物を用いたこと以外同様にして、比較例1に係る建築部材用粘着シートを得た。
(比較例2)
(粘着剤組成物の調製)
上述したポリマー(A2)100質量部に、粘着付与樹脂として重合ロジンエステル2(商品名:ペンセルD125、荒川化学工業株式会社製)30質量部、架橋剤としてトリメチロールプロパン/トリレンジイソシアネート3量体付加物(商品名:コロネートL、日本ポリウレタン工業社製)3質量部を添加した後、これらを均一に混合して粘着剤組成物(6)を調製した。
(粘着シートの作製)
実施例1の粘着剤組成物(1)の代わりに、粘着剤組成物(6)を用いたこと以外同様にして、比較例2に係る建築部材用粘着シートを得た。
各実施例および各比較例に係る粘着剤組成物の組成について、表1に示す。
(試験方法)
[剥離試験]
各実施例、および各比較例に係る建築部材用粘着シート50から、剥離ライナー30を剥離し、厚さ25μmのポリエステルフィルム(商品名:ルミラー#25 S10、東レ株式会社製)を貼り合わせ評価用粘着シートを作成した。評価用粘着シートを幅25mm、長さ100mmに切断したものを試験片とした。被着体として日本農林規格(JAS)で規定する2類1等の普通合板(シナ合板)を使用し、試験片の他方の剥離ライナー28を剥離し、2kgローラーを1往復させて被着体に建築部材用粘着シートの粘着面22aを貼り付けた。
普通合板に建築部材用粘着シート50を貼り付けた後、23℃の環境下で3分、48時間放置した。そして、それぞれの時間で建築部材用粘着シート50について、粘着シートの他端を300mm/分の速度で180°の剥離方向へ剥離し、その時の被着体に対する初期剥離力(N1)および経時剥離力(N2)(単位:N/25mm)を測定した。なお初期剥離力の測定の際には、剥離後の被着体の状態を観察した。
[耐反撥性試験]
耐反撥性試験の方法ついて、図6を参照して説明する。各実施例、および各比較例に係る建築部材用粘着シート50から剥離ライナー30を剥離し、幅20mm×長さ180mm×厚さ4mmのアルミニウム板2に貼り合わせた。建築部材用粘着シート50他方の剥離ライナー28を剥離し、露出させた粘着面22aを、幅30mm×長さ200mmのポリカーボネート板3に仮圧着し、さらに、ロールラミネータを用いて本圧着し(圧着条件:23℃、0.3m/分)、常温にて24時間静置して試験片を作成した。試験片は、図6(a)において、アルミニウム板2/建築部材用粘着シート1/ポリカーボネート板3で図示される。
前記試験片の長手方向(長さ方向)を幅190mmの治具にセットして湾曲させた(図6(a)参照)。これを常温(23℃)にて24時間静置した後、ポリカーボネート板3から浮き上がった試験片端部の高さh(mm)を測定し、試験片の両端部の浮き上がった高さの平均値(N=2)を算出することによって、「浮き高さ」(mm)として評価した(図6(b))。浮高さが2.0mm以下のものを良好(○)と判断し、2.0mmを超えるものを不良(×)と判断した。
[定荷重剥離試験]
各実施例、および各比較例に係る建築部材用粘着シート50から、剥離ライナー30を剥離し、建築部材である壁紙(商品名名:LL−3001、リリカラ株式会社製)を貼り合わせ評価用粘着シートを作成した。評価用粘着シートを幅20mm、長さ60mmに切断したものを試験片とした。被着体としてイソプロピルアルコールにて清浄化したポリカーボネート板を使用し、試験片の他方の剥離ライナー28を剥離し、2kgローラーを1往復させて被着体に建築部材用粘着シートの粘着面22aを貼り付けた。
被着体に建築部材用粘着シート50を貼り付けた後、23℃、50%RHの環境下で30分放置した。そして評価用シートを10mm剥離し、端部に50gの荷重を固定し、剥離角度が90°となるよう放置した。測定開始後4時間で落下しない場合を良好(○)と判断し、落下したものを不良と判断した。なお落下しない場合は、剥離した長さ(mm)を測定した。
以上の各試験による結果を表2に示す。
表2に示すように、実施例1〜5に係る建築部材用粘着シートは、シナ合板に貼り合わせてから23℃の環境下で3分間放置した後の剥離試験による初期粘着力(N1)が2.0N/25mmを超え、5.0N/25mm以下であり、剥離時(リワーク時)の建築部材の表面の破壊は確認されず、再度施工しても建築部材の表面に凹凸が現れることはない。しかしながら、初期粘着力(N1)が5.0N/25mmを超える比較例1、2に係る粘着シート付き建築部材は、シナ合板に一度貼り付けた建築部材用粘着シートを剥がすために大きな力が必要となる。そのため、シナ合板の表面が破壊してしまい、貼り直し(リワーク性)の観点からは好ましくない。
また、実施例1〜5に係る建築部材用粘着シートは、経時剥離力(N2)と初期剥離力(N1)との比N2/N1がいずれも2.0以上であり、経時後の建築部材の固定性能(耐反撥性、保持特性)を満足できる。
10、20、30、50 建築部材用粘着シート、40 粘着シート付き建築部材、 12 基材、 14、16 粘着剤層、 18 建築部材、 22 粘着剤層、 22a 粘着面、 24 強粘着剤層、 26 不織布、 28,30 剥離ライナー、 60 アルミ二ウム板、 70 ポリカーボネート板、

Claims (9)

  1. 建築部材の固定に使用される建築部材用粘着シートであって、
    シナ合板に対して貼り合わせてから23℃で3分間放置した後の初期剥離力(N1)が2.0N/25mmを超え、6.0N/25mm以下であり、
    シナ合板に対して貼り合わせてから48時間経過後の経時剥離力(N2)と初期剥離力(N1)との比N2/N1が2.0以上である建築部材用粘着シート。
  2. 前記経時剥離力(N2)が7.0N/25mm以上であることを特徴とする請求項1記載の建築部材用粘着シート。
  3. 前記建築部材用粘着シートは、
    少なくとも、重量平均分子量が10000以上50000未満である(メタ)アクリル系重合体を含む粘着剤層を有することを特徴とする、請求項1または2に記載の建築部材用粘着シート。
  4. 前記建築部材用粘着シートは、
    基材と、
    前記基材の少なくとも片側に積層されている粘着剤層と、
    を有することを特徴とする、請求項3に記載の建築部材用粘着シート。
  5. 前記(メタ)アクリル系重合体は、ポリオルガノシロキサン骨格を有するモノマーをモノマー単位として含む、請求項3または4に記載の建築部材用粘着シート。
  6. 前記ポリオルガノシロキサン骨格を有するモノマーが、下記一般式(1)または(2)で表される、官能基当量が1000g/mol以上15000g/mol未満であるポリオルガノシロキサン基含有モノマーであることを特徴とする、請求項5に記載の建築部材用粘着シート。
    [式(1)(2)中、Rは水素またはメチルであり、Rはメチルまたは1価の有機基であり、mおよびnは0以上の整数である]
  7. 前記粘着剤層は、
    ガラス転移温度が0℃未満のポリマー100質量部と、
    前記(メタ)アクリル系重合体0.1〜20質量部と、
    を含むことを特徴とする、請求項3乃至6のいずれか1項に記載の建築部材用粘着シート。
  8. 建築部材と、
    前記建築部材に貼り合わされた請求項1乃至7のいずれか1項に記載の建築部材用粘着シートと、
    を備えた粘着シート付き建築部材
  9. 前記建築部材は、壁紙、化粧シート、フローリング材、窓フィルム、幅木、防水シート、断熱シート、防音シートまたは床シートであることを特徴とする、請求項8に記載の粘着シート付き建築部材。
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