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JP2016033970A - 超音波デバイスおよびその製造方法並びにプローブおよび電子機器 - Google Patents

超音波デバイスおよびその製造方法並びにプローブおよび電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】周波数精度や感度が高く、かつ、クロストークの低減を実現する超音波デバイスを提供する。
【解決手段】超音波デバイスの基板44は、第1面および反対側の第2面44bを有し、壁部57で相互に仕切られる第1開口部46および第2開口部46を有する。基板44の第1面には、第1開口部46および第2開口部46をそれぞれ塞ぐ第1振動膜および第2振動膜が配置される。第1振動膜48および第2振動膜49にそれぞれ第1圧電素子および第2圧電素子とが設けられ、壁部57には、基板44の第2面44bに開口する凹部56が区画される。
【選択図】図4

Description

本発明は、超音波デバイスおよびその製造方法、並びに、それを利用したプローブ、電子機器および超音波画像装置等に関する。
例えば超音波診断装置に用いられる超音波デバイスは一般に知られており、その構造は圧電デバイスの構造に近似する。すなわち、基板にはアレイ状に開口が穿たれ、開口同士は壁部で仕切られており、個々の開口は振動膜で塞がれる。そして個々の振動膜に圧電素子が配置される。
特開2003−8096号公報
特許文献1の圧電デバイスでは変位の増大すなわち大きな振幅のために振動膜の固定端付近に溝の形成によって低剛性部が確立されており、溝のサイズや深さ、位置のわずかなバラツキが超音波素子の周波数や感度に大きな影響を与えてしまう。そのためクロストークは低減されるものの、精度に劣る超音波デバイスとなっている。
本発明の少なくとも1つの態様によれば、周波数や感度が高精度で、かつ、クロストークの低減を実現できる超音波デバイスが望まれていた。
(1)本発明の一態様は、第1面および前記第1面の反対側の第2面を有し、第1壁部で相互に仕切られる第1開口部および第2開口部を有する基板と、前記基板の前記第1面に配置されて、前記第1開口部および前記第2開口部をそれぞれ塞ぐ第1振動膜および第2振動膜と、前記第1振動膜および前記第2振動膜にそれぞれ設けられた第1圧電素子および第2圧電素子とを備え、前記第1壁部には、前記第2面に開口する第1凹部が形成されている超音波デバイスに関する。
第1振動膜および第2振動膜は振動する。第1壁部には第1凹部が形成されていることから、第1壁部を伝播する振動は第1凹部の空間で跳ね返される。したがって、隣接する第1振動膜および第2振動膜相互の間で振動の伝播は抑制される。こうして第1振動膜および第2振動膜の間でクロストークは低減される。このとき、第1凹部は非貫通であって第1面に至らないことから、第1振動膜および第2振動膜の間で第1面に溝や窪みは形成されない。第1振動膜および第2振動膜の支点の剛性は維持される。第1振動膜および第2振動膜の振動特性は維持される。振動特性のばらつきは抑制される。
(2)超音波デバイスは、前記第1圧電素子に接続される第1配線と、前記第1配線から絶縁体で隔てられて前記第2圧電素子に接続される第2配線とを備えてもよい。第1配線および第2配線には個別に信号が流通する。第1配線および第2配線は個別にチャネルを形成する。こうして少なくとも相違するチャネル同士の間に空間は配置される。チャネル同士の間でクロストークは低減される。
(3)前記基板は、前記第1開口部と第2壁部で相互に仕切られる第3開口部と、前記第2開口部と第3壁部で相互に仕切られ、かつ、前記第3開口部と第4壁部で相互に仕切られる第4開口部とを有することができ、超音波デバイスは、前記基板の前記第1面に配置されて、前記第3開口部および前記第4開口部をそれぞれ塞ぐ第3振動膜および第4振動膜と、前記第3振動膜および前記第4振動膜にそれぞれ設けられた第3圧電素子および第4圧電素子とをさらに備えることができる。このとき、前記第3圧電素子は前記第1配線に接続され、前記第4圧電素子は前記第2配線に接続され、前記第4壁部には、前記第2面に開口する第2凹部が形成されればよい。超音波デバイスはチャネルごとに複数の開口部を有する。個々の開口部は振動膜で塞がれ、個々の振動膜には圧電素子が設けられる。すなわち、第1および第3開口部、第1および第3振動膜並びに第1および第3圧電素子は1チャネルを形成する。第1圧電素子および第3圧電素子に共通に第1配線は接続される。同様に、第2および第4開口部、第2および第4振動膜並びに第2および第4圧電素子は1チャネルを形成する。第2圧電素子および第4圧電素子に共通に第2配線は接続される。こうしてチャネルごとに信号は増強される。
(4)前記第1凹部および前記第2凹部は、前記基板の厚さ方向からの平面視で、前記第1開口部と前記第3開口部とが配置される列の延伸方向に延びる溝形状であってもよい。溝形状は効率的に第1開口部および第2開口部の列と第3開口部および第4開口部の列との間で振動の伝播を遮断することができる。
(5)前記第1凹部および前記第2凹部の深さは前記第1開口部ないし前記第4開口部のいずれの深さよりも小さければよい。こうして第1凹部および第2凹部は基板の第1面から遠ざけられる。基板の剛性は維持されることができる。
(6)前記第1開口部と前記第3開口部とが配置される列の延伸方向に直交する方向の前記第1凹部の幅および前記第2凹部の幅は、前記第1開口部ないし前記第4開口部のいずれの幅よりも小さければよい。第1および第2凹部並びに第1開口部ないし第4開口部はエッチングで同時に形成されることができる。第1開口部ないし第4開口部に比べて第1および第2凹部にはエッチング液は進入しにくい。その結果、第1および第2凹部の幅が狭く形成されれば、これまで通りに第1開口部ないし第4開口部の形成方法を踏襲しても、パターニングを変更するだけで、第1開口部ないし第4開口部よりも浅い溝は形成されることができる。
(7)前記延伸方向に関して前記第1凹部および前記第2凹部の長さは前記第1開口部ないし前記第4開口部のいずれの長さよりも小さければよい。クロストークを低減しつつさらに基板の剛性を確保することができる。
(8)前記第2壁部には、前記第2面に開口する第3凹部が形成され、前記第3壁部には、前記第2面に開口する第4凹部が形成されてもよい。第3凹部は第1開口部と第3開口部との間で振動の伝播を遮断し、第4凹部は第2開口部と第4開口部との間で振動の伝播を遮断する。こうして第1開口部と第3開口部との間および第2開口部と第4開口部との間でクロストークは低減されることができる。
(9)前記第3凹部および前記第4凹部は、前記第1圧電素子と前記第3圧電素子とを接続する前記第1配線、および、前記第2圧電素子と前記第4圧電素子とを接続する前記第2配線をそれぞれ横切る方向に延びる溝形状であればよい。溝形状は効率的に第1開口部と第3開口部との間および第2開口部と第4開口部との間で振動の伝播を遮断することができる。
(10)超音波デバイスはプローブに組み込まれて利用できる。このとき、プローブは、超音波デバイスと、前記超音波デバイスを支持する筐体とを備えればよい。
(11)超音波デバイスは電子機器に組み込まれて利用できる。このとき、電子機器は、超音波デバイスと、前記超音波デバイスに接続されて、前記超音波デバイスの出力を処理する処理装置とを備えればよい。
(12)超音波デバイスは超音波画像装置に組み込まれて利用できる。このとき、超音波画像装置は、超音波デバイスと、前記超音波デバイスの出力から生成される画像を表示する表示装置とを備えればよい。
(13)本発明の他の態様は、第1面および前記第1面の反対側の第2面を有する基板の前記第1面に被覆膜を形成する工程と、前記被覆膜上で決められた位置に第1圧電素子および第2圧電素子を形成する工程と、第1圧電素子および第2圧電素子にそれぞれ対応する前記基板の前記第2面の位置に、第1振動膜および第2振動膜の輪郭にそれぞれ対応する第1空隙および第2空隙を区画するとともに前記第1空隙および前記第2空隙の間に位置する第3空隙を区画するレジスト膜を形成する工程と、前記基板の前記第2面からエッチング処理を施し、前記被覆膜に達する第1開口部および第2開口部、並びに、前記第1開口部および前記第2開口部を相互に仕切る壁部に前記第2面に開口し前記被覆膜に達しない凹部を形成する工程とを備える超音波デバイスの製造方法に関する。
こうして超音波デバイスは製造される。凹部は、第1開口部および第2開口部の形成と共通のエッチング処理で形成されることができる。したがって、レジスト膜のパターニングの変更だけで、製造工程の増加を伴わずに、凹部は形成されることができる。
(14)前記第3空隙の幅は前記第1空隙および前記第2空隙の幅よりも小さいことが望まれる。エッチング処理の際に第1開口部や第2開口部に比べて第3空隙から非貫通の空間にはエッチング液は進入しにくい。その結果、これまで通りに第1開口部および第2開口部の形成方法を踏襲しても、パターニングを変更するだけで、第1開口部および第2開口部よりも浅い非貫通の空間は形成されることができる。
一実施形態に係る電子機器の一具体例すなわち超音波診断装置を概略的に示す外観図である。 第1実施形態に係る超音波デバイスの拡大平面図である。 図1のA−A線に沿った一実施形態に係る超音波デバイスユニットの部分断面図である。 図3のB−B線に沿った超音波デバイスの部分拡大断面図である。 裏面から観察される超音波デバイスの部分拡大平面図である。 超音波デバイスの製造方法であって、圧電素子を形成する工程までを概略的に示す拡大断面図である。 超音波デバイスの製造方法であって、レジスト膜を形成する工程を概略的に示す拡大断面図である。 超音波デバイスの製造方法であって、開口部および溝を形成する工程を概略的に示す拡大断面図である。 第2実施形態に係る超音波デバイスの拡大平面概念図である。 第3実施形態に係る超音波デバイスの拡大平面概念図である。 第4実施形態に係る超音波デバイスの拡大平面概念図である。 第5実施形態に係る超音波デバイスの拡大平面概念図である。 第6実施形態に係る超音波デバイスの拡大平面概念図である。 図3に対応し、他の実施形態に係る超音波デバイスユニットの部分断面図である。
以下、添付図面を参照しつつ本発明の一実施形態を説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
(1)超音波診断装置の全体構成
図1は本発明の一実施形態に係る電子機器の一具体例すなわち超音波診断装置(超音波画像装置)11の構成を概略的に示す。超音波診断装置11は装置端末(処理部)12と超音波プローブ(プローブ)13とを備える。装置端末12と超音波プローブ13とはケーブル14で相互に接続される。装置端末12と超音波プローブ13とはケーブル14を通じて電気信号をやりとりする。装置端末12にはディスプレイパネル(表示装置)15が組み込まれる。ディスプレイパネル15の画面は装置端末12の表面で露出する。装置端末12では、超音波プローブ13で検出された超音波に基づき画像が生成される。画像化された検出結果がディスプレイパネル15の画面に表示される。
超音波プローブ13は筐体16を有する。筐体16には超音波デバイスユニットDVが嵌め込まれる。超音波デバイスユニットDVは超音波デバイス17を備える。超音波デバイス17は音響レンズ18を備える。音響レンズ18の外表面には部分円筒面18aが形成される。部分円筒面18aは平板部18bで囲まれる。平板部18bの外周は全周で途切れなく筐体16に結合される。こうして平板部18bは筐体の一部として機能する。音響レンズ18は例えばシリコーン樹脂から形成される。音響レンズ18は生体の音響インピーダンスに近い音響インピーダンスを有する。超音波デバイス17は表面から超音波を出力するとともに超音波の反射波を受信する。
(2)第1実施形態に係る超音波デバイス
図2は超音波デバイス17の平面図を概略的に示す。超音波デバイス17は基体21を備える。基体21の表面(第1面)には素子アレイ22が形成される。素子アレイ22はアレイ状に配置された薄膜型超音波トランスデューサー素子(以下「素子」という)23の配列で構成される。配列は複数行複数列のマトリクスで形成される。その他、配列では千鳥配置が確立されてもよい。千鳥配置では偶数列の素子23群は奇数列の素子23群に対して行ピッチの2分の1でずらされればよい。奇数列および偶数列の一方の素子数は他方の素子数に比べて1つ少なくてもよい。
個々の素子23は振動膜24を備える。図2では振動膜24の膜面に直交する方向の平面視(基板の厚み方向からの平面視)で振動膜24の輪郭が点線で描かれる。振動膜24上には圧電素子25が形成される。圧電素子25は上電極26、下電極27および圧電体膜28で構成される。個々の素子23ごとに上電極26および下電極27の間に圧電体膜28が挟まれる。これらは下電極27、圧電体膜28および上電極26の順番で重ねられる。超音波デバイス17は1枚の超音波トランスデューサー素子チップ(基板)として構成される。
基体21の表面には複数本の第1導電体29が形成される。第1導電体29は配列の行方向に相互に平行に延びる。1行の素子23ごとに1本の第1導電体29が割り当てられる。1本の第1導電体29は配列の行方向に並ぶ素子23の圧電体膜28に共通に接続される。第1導電体29は個々の素子23ごとに上電極26を形成する。第1導電体29の両端は1対の引き出し配線31にそれぞれ接続される。引き出し配線31は配列の列方向に相互に平行に延びる。したがって、全ての第1導電体29は同一長さを有する。こうしてマトリクス全体の素子23に共通に上電極26は接続される。第1導電体29は例えばイリジウム(Ir)で形成されることができる。ただし、第1導電体29にはその他の導電材が利用されてもよい。
基体21の表面には複数本の第2導電体32が形成される。第2導電体32は配列の列方向に相互に平行に延びる。1列の素子23ごとに1本の第2導電体32が割り当てられる。1本の第2導電体32は配列の列方向に並ぶ素子23の圧電体膜28に共通に配置される。第2導電体32は個々の素子23ごとに下電極27を形成する。第2導電体32には例えばチタン(Ti)、イリジウム(Ir)、白金(Pt)およびチタン(Ti)の積層膜が用いられることができる。ただし、第2導電体32にはその他の導電材が利用されてもよい。
列ごとに素子23の通電は切り替えられる。こうした通電の切り替えに応じてリニアスキャンやセクタースキャンは実現される。1列の素子23は同時に超音波を出力することから、1列の個数すなわち配列の行数は超音波の出力レベルに応じて決定されることができる。行数は例えば10〜15行程度に設定されればよい。図中では省略されて5行が描かれる。配列の列数はスキャンの範囲の広がりに応じて決定されることができる。列数は例えば128列や256列に設定されればよい。図中では省略されて8列が描かれる。上電極26および下電極27の役割は入れ替えられてもよい。すなわち、マトリクス全体の素子23に共通に下電極が接続される一方で、配列の列ごとに共通に素子23に上電極が接続されてもよい。
基体21の輪郭は、相互に平行な1対の直線で仕切られて対向する第1辺21aおよび第2辺21bを有する。第1辺21aと素子アレイ22の輪郭との間に1ラインの第1端子アレイ33aが配置される。第2辺21bと素子アレイ22の輪郭との間に1ラインの第2端子アレイ33bが配置される。第1端子アレイ33aは第1辺21aに平行に1ラインを形成することができる。第2端子アレイ33bは第2辺21bに平行に1ラインを形成することができる。第1端子アレイ33aは1対の上電極端子34および複数の下電極端子35で構成される。同様に、第2端子アレイ33bは1対の上電極端子36および複数の下電極端子37で構成される。1本の引き出し配線31の両端にそれぞれ上電極端子34、36は接続される。引き出し配線31および上電極端子34、36は素子アレイ22を二等分する垂直面で面対称に形成されればよい。1本の第2導電体32の両端にそれぞれ下電極端子35、37は接続される。第2導電体32および下電極端子35、37は素子アレイ22を二等分する垂直面で面対称に形成されればよい。ここでは、基体21の輪郭は矩形に形成される。基体21の輪郭は正方形であってもよく台形であってもよい。
基体21には第1フレキシブルプリント配線板(以下「第1配線板」という)38が連結される。第1配線板38は第1端子アレイ33aに覆い被さる。第1配線板38の一端には上電極端子34および下電極端子35に個別に対応して導電線すなわち第1信号線39が形成される。第1信号線39は上電極端子34および下電極端子35に個別に向き合わせられ個別に接合される。同様に、基体21には第2フレキシブルプリント配線板(以下「第2配線板」という)41が覆い被さる。第2配線板41は第2端子アレイ33bに覆い被さる。第2配線板41の一端には上電極端子36および下電極端子37に個別に対応して導電線すなわち第2信号線42が形成される。第2信号線42は上電極端子36および下電極端子37に個別に向き合わせられ個別に接合される。
図3に示されるように、基体21は基板44および被覆膜45を備える。基板44の表面(第1面)44aに一面に被覆膜45が積層される。基板44には個々の素子23ごとに開口部46が形成される。開口部46は、基板44の裏面(第2面)44bから刳り抜かれて基板44を貫通する空間を区画する。開口部46は基板44に対してアレイ状に配置される。開口部46が配置される領域の輪郭は素子アレイ22の輪郭に相当する。基板44は例えばシリコン基板で形成されればよい。
隣接する2つの開口部46の間には仕切り壁(壁部)47が区画される。隣接する開口部46は仕切り壁47で仕切られる。仕切り壁47の壁厚みは開口部46の間隔に相当する。仕切り壁47は相互に平行に広がる平面内に2つの壁面を規定する。壁厚みは2つの壁面の距離に相当する。すなわち、壁厚みは壁面に直交して壁面の間に挟まれる垂線の長さで規定されることができる。
被覆膜45は、基板44の表面に積層される酸化シリコン(SiO)層48と、酸化シリコン層48の表面に積層される酸化ジルコニウム(ZrO)層49とで構成される。被覆膜45は開口部46に接する。こうして開口部46の輪郭に対応して被覆膜45の一部が振動膜24を形成する。振動膜24は、被覆膜45のうち、開口部46に臨むことから基板44の厚み方向に膜振動することができる部分である。酸化シリコン層48の膜厚は共振周波数に基づき決定されることができる。
振動膜24の表面に下電極27、圧電体膜28および上電極26が順番に積層される。圧電体膜28は例えばジルコン酸チタン酸鉛(PZT)で形成されることができる。圧電体膜28にはその他の圧電材料が用いられてもよい。ここでは、第1導電体29の下で圧電体膜28は完全に第2導電体32を覆う。圧電体膜28の働きで第1導電体29と第2導電体32との間で短絡は回避されることができる。
基体21の表面には音響整合層51が積層される。音響整合層51は素子アレイ22を覆う。音響整合層51の膜厚は振動膜24の共振周波数に応じて決定される。音響整合層51には例えばシリコーン樹脂膜が用いられることができる。音響整合層51は第1端子アレイ33aおよび第2端子アレイ33bの間の空間に収まる。音響整合層51の縁は基体21の第1辺21aおよび第2辺21bから離れる。音響整合層51は基体21の輪郭よりも小さい輪郭を有する。
音響整合層51上に音響レンズ18が配置される。音響レンズ18は音響整合層51の表面に密着する。音響レンズ18は音響整合層51の働きで基体21に接着される。音響レンズ18の部分円筒面18aは第1導電体29に平行な母線を有する。部分円筒面18aの曲率は、1筋の第2導電体33に接続される1列の素子23から発信される超音波の焦点位置に応じて決定される。音響レンズ18は例えばシリコーン樹脂から形成される。音響レンズ18は生体の音響インピーダンスに近い音響インピーダンスを有する。
基体21には保護膜53が固定される。保護膜53は例えばエポキシ樹脂といった遮水性を有する素材から形成される。ただし、保護膜53はその他の樹脂材から形成されてもよい。保護膜53は音響レンズ18および音響整合層51の側面に固着される。保護膜53は、音響整合層51と第1および第2配線板38、41との間で基体21表面の第2導電体32や引き出し配線31に被さる。同様に、保護膜53は、基体21上で第1配線板38および第2配線板41の端部に被さる。
基体21の裏面にはバッキング材54が固定される。バッキング材54の表面に基体21の裏面が重ねられる。バッキング材54は超音波デバイス17の裏面で開口部46を閉じる。バッキング材54はリジッドな基材を備えることができる。ここでは、仕切り壁47は接合面47aでバッキング材54に結合される。バッキング材54は個々の仕切り壁47に少なくとも1カ所の接合域で接合される。接合にあたって接着剤は用いられることができる。
図4に示されるように、超音波デバイスユニットDVのスキャン方向には複数の素子23に共通に圧電体膜28に第1導電体29が接続される。超音波デバイスユニットDVのスライス方向には第1群、第2群、第n群といった一群の複数の素子23に共通に圧電体膜28に第2導電体32が接続される。第2導電体32は相互に絶縁体で隔てられて第1配線55a、第2配線55b、…第n配線を形成する。第1配線55a、第2配線55b、…第n配線ごとに個別に信号が流通する。第1群の開口部46、第2群の開口部46、…第n群の開口部46は仕切り壁57で相互に隔てられる。仕切り壁57は接合面57aでバッキング材54に結合される。仕切り壁57には、基板44の裏面(接合面57a)から刳り抜かれて非貫通の空間56が区画される。空間56は基板44の裏面44bに開口する凹部を構成する。非貫通であるから、基板44の裏面44bから裏面44bに垂直方向に、空間56の深さD1は貫通の開口部46の深さD2よりも小さい。空間56(凹部)の深さD1は基板44の裏面44bから底部までの距離である。
図5に示されるように、空間56は、基板44の厚さ方向からの平面視で、第1群の開口部46、第2群の開口部46、…第n群の開口部46を相互に隔てる仕切り壁47の延伸方向に延びる溝58で区画される。溝58の幅W1は開口部46の幅W2よりも小さい。「幅」は例えば基板44の裏面内で第2導電体32の中心線CLに直交する方向に測定されればよい。加えて、基板44の厚さ方向からの平面視で、第1群の開口部46、第2群の開口部46、…第n群の開口部46を相互に隔てる仕切り壁47の延伸方向に、溝58の長さL1は開口部46の長さL2よりも小さい。例えば、第n群で第1開口部46と第3開口部46とが配置される列の延伸方向が規定される場合、第n+1群では第2開口部46と第4開口部46とが配置される列の延伸方向が規定される。このとき、第1開口部46と第2開口部46とを仕切る仕切り壁57には第1凹部(溝58)が形成され、第3開口部46と第4開口部46とを仕切る仕切り壁57には第2凹部(溝58)が形成される。
(3)超音波診断装置の動作
次に超音波診断装置11の動作を簡単に説明する。超音波の送信にあたって圧電素子25にはパルス信号が供給される。パルス信号は下電極端子35、37および上電極端子34、36を通じて列ごとに素子23に供給される。個々の素子23では下電極27および上電極26の間で圧電体膜28に電界が作用する。圧電体膜28は超音波の周波数で振動する。圧電体膜28の振動は振動膜24に伝わる。こうして振動膜24は超音波振動する。その結果、被検体(例えば人体の内部)に向けて所望の超音波ビームは発せられる。
超音波の反射波は振動膜24を振動させる。振動膜24の超音波振動は所望の周波数で圧電体膜28を超音波振動させる。圧電素子25の圧電効果に応じて圧電素子25から電圧が出力される。個々の素子23では上電極26と下電極27との間で電位が生成される。電位は下電極端子35、37および上電極端子34、36から電気信号として出力される。こうして超音波は検出される。
超音波の送信および受信は繰り返される。その結果、リニアスキャンやセクタースキャンは実現される。スキャンが完了すると、出力信号のデジタル信号に基づき画像が形成される。形成された画像はディスプレイパネル15の画面に表示される。
動作時に超音波デバイス17では振動膜24は振動する。仕切り壁57には空間56が区画されることから、仕切り壁57を伝播する振動は空間56で跳ね返される。したがって、振動する振動膜24に隣接する振動膜24に向かって振動の伝播は抑制される。こうして隣接する振動膜24同士の間でクロストークは低減される。このとき、空間56は非貫通であって基板44の表面44aに至らないことから、隣接する振動膜24同士の間で基体21の表面に溝や窪みは形成されない。振動膜24の支点の剛性は維持される。振動膜24の振動特性は維持される。振動特性のばらつきは抑制される。
前述のように、第2導電体32は相互に絶縁体で隔てられて第1配線55a、第2配線55b、…第n配線を形成する。第1配線55a、第2配線55b、…第n配線には個別に信号が流通する。第1配線55a、第2配線55b、…第n配線は個別にチャネルを形成する。こうして少なくとも相違するチャネル同士の間に空間56は配置される。チャネル同士の間でクロストークは低減される。
超音波デバイス17はチャネルごとに複数の開口部46を有する。個々の開口部46は振動膜24で塞がれ、個々の振動膜24には圧電素子25が固定される。すなわち、第1群に属する開口部46、振動膜24および圧電素子25は1チャネルを形成する。複数の圧電素子25に共通に第1配線55aは接続される。同様に、第2群に属する開口部46、振動膜24および圧電素子25は1チャネルを形成する。複数の圧電素子25に共通に第2配線55bは接続される。こうしてチャネルごとに信号は増強される。
空間56は、基板44の厚さ方向からの平面視で、第1群の開口部46と第2群の開口部46とを隔てる仕切り壁47の延伸方向に延びる溝58で区画される。溝58は効率的に第1群の開口部46と第2群の開口部46との間で振動の伝播を遮断することができる。しかも、溝58の深さD1は開口部46の深さD2よりも小さい。こうして空間56は基体21の表面から遠ざけられる。基体21の剛性は維持されることができる。加えて、溝58の幅W1は開口部46の幅W2よりも小さい。溝58並びに開口部46はエッチングで同時に形成されることができる。開口部46に比べて溝58にはエッチング液は進入しにくい。その結果、溝58の幅W1が狭く形成されれば、これまで通りに開口部46の形成方法を踏襲しても、パターニングを変更するだけで、開口部46よりも浅い溝58は形成されることができる。さらには、溝58の長さL1は開口部46の長さL2よりも小さいことから、クロストークを低減しつつさらに基体21の剛性は確保されることができる。
(4)超音波デバイスの製造方法
次に超音波デバイス17の製造方法を簡単に説明する。図6に示されるように、基板61が用意される。基板61は例えばシリコンから形成される。基板61の表面(第1面)には例えば熱処理が施され酸化膜が形成される。基板61のシリコンは酸化されて酸化シリコンを形成する。酸化膜は均一な膜厚を有する。こうして基板61から基板44および酸化シリコン層48が形成される。酸化シリコン層48の表面には一面に酸化ジルコニウム層49が形成される。形成にあたって酸化シリコン層48の表面にジルコニウム膜が均一な膜厚で積層される。積層にあたって例えばスパッタリングが用いられる。ジルコニウム膜には酸化処理が施される。こうして酸化ジルコニウム層49は均一な膜厚で形成される。酸化シリコン層48と酸化ジルコニウム層49との積層で膜材62は確立される。膜材62は被覆膜45に相当する。
その後、膜材62の表面には予め決められた位置に圧電素子25が形成される。例えば、酸化ジルコニウム層49の表面に一面に導電材の素材層が形成される。形成にあたって例えばスパッタリングが用いられる。素材層は均一な膜厚に形成される。素材層の表面にフォトレジストのパターンが形成される。パターンは第2導電体32の形状を象る。素材層の表面からエッチング処理が施される。その結果、素材層から第2導電体32が形成される。同様に、膜材62の表面には圧電体膜28および上電極26(第1導電体29)が形成される。
こうして圧電素子25のほか、第1導電体29、第2導電体32、上電極端子34、36および下電極端子35、37が形成されると、図7に示されるように、基板61の裏面(第2面)61bにレジスト膜63が形成される。レジスト膜63は例えばフォトレジスト材から形成される。レジスト膜63は、基板61の厚さ方向からの平面視で、予め決められたパターンを描く。パターンは、個々の圧電素子25に対応して大空隙64を区画する。大空隙64は基板61の裏面61bに振動膜24の輪郭を象る。小空隙65は、大空隙64の間に配置されて基板61の裏面61bに溝58の輪郭を象る。
図8に示されるように、基板61の裏面61bからエッチング処理が施される。エッチング処理に応じて大空隙64および小空隙65で基板61の裏面61bが彫り込まれる。大空隙64で基板61が彫り込まれ、空間が膜材62に到達すると、酸化シリコン層48はエッチングストップ層として機能する。その結果、開口部46で膜材62に振動膜24が確立される。開口部46同士の間には仕切り壁47、57が形成される。
このとき、同時に小空隙65で基板61が彫り込まれる。小空隙65の幅は大空隙64の幅に比べて小さいことから、小空隙65にはエッチング液は進入しにくい。その結果、小空隙65では大空隙64に比べて小さいエッチングレートが確立される。小空隙65の働きで開口部46の深さD2よりも浅い深さD1でエッチング液は基板61の裏面から基板61を刳り抜く。こうして非貫通の空間すなわち溝(凹部)58は形成される。溝58は、開口部46の形成と共通のエッチング処理で形成されることができる。したがって、レジスト膜63のパターニングの変更だけで、製造工程の増加を伴わずに、溝58は形成されることができる。小空隙65および大空隙64の幅は複数の上電極26を形成する第1導電体29の延伸方向の長さである。
(5)第2実施形態に係る超音波デバイス
図9は第2実施形態に係る超音波デバイス17aの構成を概略的に示す。この超音波デバイス17aでは複数の第2導電体32で第1配線55a、第2配線55b、…第n配線55nが形成される。第1配線55a、第2配線55b、…第n配線55nごとに第1群の開口部46、第2群の開口部46、…第n群の開口部46が振り分けられる。第1群の開口部46、第2群の開口部46、…第n群の開口部46を相互に隔てる仕切り壁57には、基板44の裏面から刳り抜かれて非貫通の空間56が区画される。その他の構造は前述の第1実施形態に係る超音波デバイス17と同様である。
(6)第3実施形態に係る超音波デバイス
図10は第3実施形態に係る超音波デバイス17bの構成を概略的に示す。この超音波デバイス17bでは、第2実施形態と同様に、第1配線55a、第2配線55b、…第n配線55nごとに第1群の開口部46、第2群の開口部46、…第n群の開口部46が振り分けられる。第1群の開口部46、第2群の開口部46、…第n群の開口部46を相互に隔てる仕切り壁57に加えて、1本の第2導電体32に振り分けられる開口部46を相互に隔てる仕切り壁57に、基板44の裏面から刳り抜かれて非貫通の空間56が区画される。その他の構造は前述の第1実施形態に係る超音波デバイス17と同様である。
(7)第4実施形態に係る超音波デバイス
図11は第4実施形態に係る超音波デバイス17cの構成を概略的に示す。この超音波デバイス17cでは、第3実施形態と同様に、1本の第2導電体32に振り分けられる開口部46を相互に隔てる仕切り壁57ごとに、基板44の裏面から刳り抜かれて非貫通の空間56が区画される。加えて、1本の第2導電体32に振り分けられる開口部46相互を隔てる仕切り壁47に、基板44の裏面から刳り抜かれて非貫通の空間66が区画される。空間66は、第2導電体32の中心線CLを直角に横切る方向に延びる溝で区画される。その他の構造は前述の第1実施形態に係る超音波デバイス17と同様である。こうした構造によれば、チャネル同士の間で振動の伝播は遮断されると同時に、同一チャネル内でも振動膜24同士の間で振動の伝播は遮断される。
(8)第5および第6実施形態に係る超音波デバイス
その他、第1〜第4実施形態のようにチャネルが一次元で配列されるだけでなく、例えば図12および図13に示されるように、チャネルは二次元で配列されてもよい。この場合には、図12に示されるように、チャネル同士の間で仕切り壁57に空間67が区画されてもよく、図13に示されるように、チャネルの内外を問わず、開口部46同士を隔てる仕切り壁47、57に空間67、68が区画されてもよい。
(9)他の実施形態に係る超音波デバイスユニット
図14は他の実施形態に係る超音波デバイスユニットDVaの構成を概略的に示す。超音波デバイスユニットDVaでは、基板44の裏面(第2面)44bに音響レンズ18が結合される。音響レンズ18の結合にあたって基板44の裏面44bには音響整合層71が積層される。音響整合層71は基板44の裏面に被さると同時に開口部46内に配置される。音響整合層71は開口部46内で振動膜24に接する。音響整合層71は振動膜24に隙間なく密着する。音響整合層71には例えばシリコーン樹脂膜が用いられることができる。音響整合層71上には音響レンズ18が積層される。音響レンズ18は音響整合層71の表面に隙間なく密着する。
前述と同様に、開口部46同士の間には仕切り壁47、57が形成される。仕切り壁47、57には、基板44の裏面44bから刳り抜かれて非貫通の空間72が形成されることができる。空間72は前述と同様に仕切り壁57のみに形成されてもよい空間72は溝であればよい。空間72内には音響整合層71が配置されることができる。音響整合層71と基板44とは相互に異なる音響インピーダンスを有することから、音響整合層71および基板44の境界面で振動は反射する。こうして振動の伝播は遮断される。
基板44の表面では被覆膜45上にバッキング材73が取り付けられる。バッキング材73は被覆膜45の表面との間に空間を形成する。空間内に圧電素子25が配置される。バッキング材73は壁材74で被覆膜45の表面に支持される。壁材74はバッキング材73と被覆膜45の表面との間で間隔を維持する。壁材74は開口部46の輪郭の外側で基板44に支持される。
なお、上記のように本実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。したがって、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれる。例えば、明細書または図面において、少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語とともに記載された用語は、明細書または図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えられることができる。また、装置端末12や超音波プローブ13、筐体16、ディスプレイパネル15等の構成および動作も本実施形態で説明したものに限定されず、種々の変形が可能である。
11 電子機器としての超音波画像装置(超音波診断装置)、12 処理部(装置端末)、13 プローブ(超音波プローブ)、15 表示装置(ディスプレイパネル)、16 筐体、17 超音波デバイス、17a 超音波デバイス、17b 超音波デバイス、17c 超音波デバイス、17d 超音波デバイス、24 第1〜第4振動膜(振動膜)、25 第1〜第4圧電素子(圧電素子)、32 第1配線および第2配線(第2導電体)、44 基体(基板)、44a 第1面(表面)、44b 第2面(裏面)、46 第1〜第4開口部(開口部)、47 第2および第3壁部(仕切り壁)、55a 第1配線、55b 第2配線、56 第1および第2凹部(空間)、57 第1および第4壁部(仕切り壁)、58 溝、61 基板、63 レジスト膜、64 第1空隙および第2空隙(大空隙)、65 第3空隙(小空隙)、66 第3および第4凹部(空間)、67 第1および第2凹部(空間)、68 第3および第4凹部(空間)、72 第1および第4凹部(空間)、D1 凹部の深さ、D2 第1〜第4開口部の深さ、L1 凹部の長さ、L2 第1〜第4開口部の深さ、W1 凹部の幅、W2 第1〜第4開口部の幅。

Claims (14)

  1. 第1面および前記第1面の反対側の第2面を有し、第1壁部で相互に仕切られる第1開口部および第2開口部を有する基板と、
    前記基板の前記第1面に配置されて、前記第1開口部および前記第2開口部をそれぞれ塞ぐ第1振動膜および第2振動膜と、
    前記第1振動膜および前記第2振動膜にそれぞれ設けられた第1圧電素子および第2圧電素子とを備え、
    前記第1壁部には、前記第2面に開口する第1凹部が形成されている
    ことを特徴とする超音波デバイス。
  2. 請求項1に記載の超音波デバイスにおいて、前記第1圧電素子に接続される第1配線と、前記第1配線から絶縁体で隔てられて前記第2圧電素子に接続される第2配線とを備えることを特徴とする超音波デバイス。
  3. 請求項2に記載の超音波デバイスにおいて、前記基板は、前記第1開口部と第2壁部で相互に仕切られる第3開口部と、前記第2開口部と第3壁部で相互に仕切られ、かつ、前記第3開口部と第4壁部で相互に仕切られる第4開口部とを有し、
    前記基板の前記第1面に配置されて、前記第3開口部および前記第4開口部をそれぞれ塞ぐ第3振動膜および第4振動膜と、
    前記第3振動膜および前記第4振動膜にそれぞれ設けられた第3圧電素子および第4圧電素子とをさらに備え、
    前記第3圧電素子は前記第1配線に接続され、前記第4圧電素子は前記第2配線に接続され、
    前記第4壁部には、前記第2面に開口する第2凹部が形成されている
    ことを特徴とする超音波デバイス。
  4. 請求項3に記載の超音波デバイスにおいて、前記第1凹部および前記第2凹部は、前記基板の厚さ方向からの平面視で、前記第1開口部と前記第3開口部とが配置される列の延伸方向に延びる溝形状であることを特徴とする超音波デバイス。
  5. 請求項4に記載の超音波デバイスにおいて、前記第1凹部および前記第2凹部の深さは前記第1開口部ないし前記第4開口部のいずれの深さよりも小さいことを特徴とする超音波デバイス。
  6. 請求項5に記載の超音波デバイスにおいて、前記第1開口部と前記第3開口部とが配置される列の延伸方向に直交する方向の前記第1凹部の幅および前記第2凹部の幅は、前記第1開口部ないし前記第4開口部のいずれの幅よりも小さいことを特徴とする超音波デバイス。
  7. 請求項4〜6のいずれか1項に記載の超音波デバイスにおいて、前記延伸方向に関して前記第1凹部および前記第2凹部の長さは前記第1開口部ないし前記第4開口部のいずれの長さよりも小さいことを特徴とする超音波デバイス。
  8. 請求項3〜7のいずれか1項に記載の超音波デバイスにおいて、前記第2壁部には、前記第2面に開口する第3凹部が形成され、前記第3壁部には、前記第2面に開口する第4凹部が形成されていることを特徴とする超音波デバイス。
  9. 請求項8に記載の超音波デバイスにおいて、前記第3凹部および前記第4凹部は、前記第1圧電素子と前記第3圧電素子とを接続する前記第1配線、および、前記第2圧電素子と前記第4圧電素子とを接続する前記第2配線をそれぞれ横切る方向に延びる溝形状であることを特徴とする超音波デバイス。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の超音波デバイスと、前記超音波デバイスを支持する筐体とを備えることを特徴とするプローブ。
  11. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の超音波デバイスと、前記超音波デバイスに接続されて、前記超音波デバイスの出力を処理する処理装置とを備えることを特徴とする電子機器。
  12. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の超音波デバイスと、前記超音波デバイスの出力から生成される画像を表示する表示装置とを備えることを特徴とする超音波画像装置。
  13. 第1面および前記第1面の反対側の第2面を有する基板の前記第1面に被覆膜を形成する工程と、
    前記被覆膜上で決められた位置に第1圧電素子および第2圧電素子を形成する工程と、
    第1圧電素子および第2圧電素子にそれぞれ対応する前記基板の前記第2面の位置に、第1振動膜および第2振動膜の輪郭にそれぞれ対応する第1空隙および第2空隙を区画するとともに前記第1空隙および前記第2空隙の間に位置する第3空隙を区画するレジスト膜を形成する工程と、
    前記基板の前記第2面からエッチング処理を施し、前記被覆膜に達する第1開口部および第2開口部、並びに、前記第1開口部および前記第2開口部を相互に仕切る壁部に前記第2面に開口し前記被覆膜に達しない凹部を形成する工程と
    を備えることを特徴とする超音波デバイスの製造方法。
  14. 請求項13に記載の超音波デバイスの製造方法において、前記第3空隙の幅は前記第1空隙および前記第2空隙の幅よりも小さいことを特徴とする超音波デバイスの製造方法。
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