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JP2016005220A - 送信装置、送信方法、プログラム - Google Patents

送信装置、送信方法、プログラム Download PDF

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JP2016005220A JP2014126007A JP2014126007A JP2016005220A JP 2016005220 A JP2016005220 A JP 2016005220A JP 2014126007 A JP2014126007 A JP 2014126007A JP 2014126007 A JP2014126007 A JP 2014126007A JP 2016005220 A JP2016005220 A JP 2016005220A
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Yoshiaki Kakimura
義明 柿村
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Abstract

【課題】回線スループットが変動する場合であっても、ストリーミング・データの欠落を抑制する技術を提供する。
【解決手段】第1送信部24は、第1種のデータが含まれた第1パケット信号を送信する。第2送信部34は、第1送信部24からの第1パケット信号の送信とともに、第1種のデータとは異なった第2種のデータが含まれた第2パケット信号を送信する。第1送信部24は、ビットレート制御部36から送信される第2パケット信号の送信レートが下がってから、第1パケット信号の送信レートを下げる。
【選択図】図2

Description

本発明は、送信技術に関し、特に送信レートを制御する送信装置、送信方法、プログラムに関する。
インターネットなどの通信網を経由してライブストリーミングによる映像・音声を伝送する場合、ベストエフォート方式を使用すると、通信経路に対する品質保証が課題になる。それに対応するため、スループット値が小さくなると、別の回線への切り換えがなされる(例えば、特許文献1参照)。
特表2009−508374号公報
カメラ等の撮像装置にて撮影した映像をライブ映像としてストリーミング伝送する場合、無線通信システムを介してインターネットへ接続する形態となる場合が多い。無線通信システムとして、例えば、第3世代携帯電話システム、第4世代携帯電話システム、無線MAN(Metropolitan Area Network)、無線LAN(Local Area Network)が使用される。このような無線回線の場合、撮像装置で移動しながら撮影した画像・音声をリアルタイムでストリーミング配信すると、その回線スループットが変動することがある。また、回線スループットが低下してきた場合であっても、伝送すべきストリーム・データの損失が発生するまで、回線スループットの低下が検知されない。一方、回線スループットが低下してきた場合に、映像・音声を乱れなく伝送することが望まれる。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、回線スループットが変動する場合であっても、ストリーミング・データの欠落を抑制する技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の送信装置は、第1種のデータが含まれた第1パケット信号を送信する第1送信部と、第1送信部からの第1パケット信号の送信とともに、第1種のデータとは異なった第2種のデータが含まれた第2パケット信号を送信する第2送信部とを備える。第1送信部は、第2送信部から送信される第2パケット信号の送信レートが下がってから、第1パケット信号の送信レートを下げる。
本発明の別の態様は、送信方法である。この方法は、第1種のデータが含まれた第1パケット信号を送信するステップと、第1パケット信号の送信とともに、第1種のデータとは異なった第2種のデータが含まれた第2パケット信号を送信するステップと、第2パケット信号の送信レートが下がってから、第1パケット信号の送信レートを下げるステップと、を備える。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、回線スループットが変動する場合であっても、ストリーミング・データの欠落を抑制できる。
本発明の実施例に係る配信システムの構成を示す図である。 図1の送信装置の構成を示す図である。 図2の送信装置から送信されるプローブ・パケットのフォーマットを示す図である。 図4(a)−(b)は、図1の配信システムにおける送信レートの変化を示す図である。 図1の送信装置による映像/音声パケットおよびプローブ・パケットの送信手順を示すフローチャートである。 図1の送信装置による映像・音声の圧縮率の制御手順を示すフローチャートである。 図1の送信装置による回復手順を示すフローチャートである。 図1の送信装置による別の回復手順を示すフローチャートである。
本発明を具体的に説明する前に、まず概要を述べる。本発明の実施例は、ネットワークを介して、送信装置から受信装置へ信号を送信する配信システムに関する。このような配信システムでは、例えば、撮像によって生成した映像・音声がストリーミング配信される。また、ネットワークの一部に、無線通信回線が含まれる場合、無線通信の環境の不確定要因や周辺での通信トラフィック変動などによって、無線通信回線において回線スループット変動が発生しやすい。回線スループットが低下すると、ストリーミング配信されているデータに欠落が生じ、映像・音声が乱れてしまう。これを抑制するために、ストリーム送出元の送信装置において、回線スループット変動を早期に把握することが必要とされる。これに対応するために、本実施例に係る送信装置は、次の処理を実行する。
送信装置は、映像・音声を伝送するための映像/音声パケットに加えて、プローブ・パケットも送信する。プローブ・パケットとは、回線スループット変動を検出するために送信されるパケットであり、それ自体には、伝送すべきデータが含まれていなくてもよい。また、プローブ・パケットでは、映像/音声パケットよりも、送信の優先度が低くなるように設定される。回線スループットが、映像/音声パケットとプローブ・パケットとを合わせた送信レートよりも高ければ、映像/音声パケットとプローブ・パケットの欠落は少なくてすむ。一方、映像/音声パケットとプローブ・パケットとを合わせた送信レートよりも回線スループットが低下すると、プローブ・パケットの送信頻度が低下される。送信すべき映像/音声パケットに対してプローブ・パケットが付加的に送信されるので、回線スループットの変動が早期に検出される。
図1は、本発明の実施例に係る配信システム100の構成を示す。配信システム100は、送信装置10、基地局装置12、ネットワーク14、受信装置16を含む。
送信装置10は、図示しない撮像装置に接続され、撮像装置から、映像・音声が含まれた信号を受信する。なお、映像・音声は、デジタルデータであるとする。送信装置10は、無線通信システム、例えば、第3世代携帯電話システム、第4世代携帯電話システム等の携帯電話システム、無線MAN、無線LANに対応する。これらは、公知の技術であるので、ここでは説明を省略する。なお、送信装置10は、無線通信システムの端末装置に相当する。送信装置10は、当該無線通信システムにて、映像・音声が含まれたパケット信号(以下、「映像/音声パケット」という)を送信する。この送信は、ストリーミング配信に相当する。
基地局装置12は、送信装置10が対応した無線通信システムに準拠し、送信装置10との間で無線通信を実行する。基地局装置12は、送信装置10からの映像/音声パケットを受信する。さらに、基地局装置12は、ネットワーク14にも接続される。ネットワーク14は、有線通信システムに対応し、インターネットであってもよい。ネットワーク14には、受信装置16が接続される。基地局装置12は、ネットワーク14に対応したフォーマットへ、送信装置10からの映像/音声パケットを変換し、変換した映像/音声パケット(以下、これもまた「映像/音声パケット」という)をネットワーク14経由で受信装置16へ送信する。
受信装置16は、ネットワーク14に接続され、基地局装置12からの映像/音声パケットを受信する。受信装置16は、受信した映像/音声パケットを処理することによって、映像・音声を再生する。このような形態によって、送信装置10から受信装置16へのライブストリーミングがなされる。前述のごとく、回線スループットの変動は、主として、送信装置10と基地局装置12との間の無線通信において発生する。このような回線スループットの変動を早期に検出するために、送信装置10は、映像/音声パケットに加えて、プローブ・パケットを基地局装置12へ送信する。このような送信装置10における処理は、後述する。
図2は、送信装置10の構成を示す。送信装置10は、生成部20、ストリーミング・プロトコル制御部22、第1送信部24、送信バッファ26、無線送信部28、待機時間計測部30、第2パケット信号制御部32、第2送信部34、ビットレート制御部36を含む。前述のごとく、送信装置10は、無線通信システムでの端末装置であるが、ここでは特に送信機能についてのみ説明する。
ここでは、まずストリーミング配信を実行するための構成を説明する。生成部20は、図示しない撮像装置からの映像・音声を入力する。映像は、撮像装置によって撮像された動画像をデジタルデータに変換した結果であり、音声は、撮像装置によって撮像された音声をデジタルデータに変換した結果である。生成部20は、入力した映像・音声に対して符号化を実行する。符号化には公知の技術が使用されればよいが、一例として、MPEG2−TS(Moving Picture Experts Group−2 Transport Stream)が使用される。生成部20は、符号化した映像・音声(以下、これもまた「映像・音声」という)をストリーミング・プロトコル制御部22へ出力する。この映像・音声は、ストリームデータに相当する。
ストリーミング・プロトコル制御部22は、生成部20からの映像・音声を入力する。ストリーミング・プロトコル制御部22は、ストリーミング・プロトコルに対応した処理を映像・音声に対して実行する。ストリーミング・プロトコルについては公知の技術が使用されればよいので、ここでは説明を省略する。ストリーミング・プロトコル制御部22は、ストリーミング・プロトコルに対応した処理によって、映像・音声が含まれたパケット信号(以下、「映像/音声パケット」という)を生成する。ストリーミング・プロトコル制御部22は、映像/音声パケットを第1送信部24から送信させるために、映像/音声パケットを第1送信部24へ出力する。
第1送信部24は、ストリーミング・プロトコル制御部22から映像/音声パケットを入力する。第1送信部24は、映像/音声パケットを送信するための処理として、映像/音声パケットを送信バッファ26に書き込む。送信バッファ26には、第1送信部24によって映像/音声パケットが書き込まれる。送信バッファ26は、無線送信部28から映像/音声パケットを送信可能な状態になったときに、無線送信部28へ映像/音声パケットを出力する。
そのため、無線送信部28での回線スループットが、映像/音声パケットを送信するために十分な送信レートであれば、送信バッファ26は、少ない遅延時間で映像/音声パケットを無線送信部28へ出力する。その結果、送信バッファ26に書込み可能な領域が確保されるので、第1送信部24が書き込むまでの待機時間が短くなる。一方、無線送信部28での回線スループットが、映像/音声パケットを送信するために十分な送信レートに足りなければ、送信バッファ26が無線送信部28へ映像/音声パケットを出力するまでの遅延時間が長くなる。これによって、送信バッファ26に書込み可能な領域が少なくなるので、第1送信部24が書き込むまでの待機時間が長くなる。
無線送信部28は、第3世代携帯電話システム、第4世代携帯電話システム等の携帯電話システム、無線MAN、無線LANに対応し、基地局装置12との間で無線通信を実行する。無線送信部28は、送信バッファ26からの映像/音声パケットを入力し、映像/音声パケットを基地局装置12へ送信する。なお、映像/音声パケットの最終的な宛先は、受信装置16である。
次に、回線スループットの変動を検知するための構成を説明する。待機時間計測部30は、ストリーミング・プロトコル制御部22において生成した映像/音声パケットを第1送信部24から送信する場合の待機時間を計測する。例えば、待機時間として、第1送信部24が映像/音声パケットを送信バッファ26に書き込むまでの時間が計測される。なお、待機時間として、ストリーミング・プロトコル制御部22が映像/音声パケットを生成してから、無線送信部28が映像/音声パケットを出力するまでの全処理に対する時間、あるいは任意の一部の時間が計測されてもよい。待機時間計測部30は、計測した待機時間を第2パケット信号制御部32へ出力する。
第2パケット信号制御部32は、待機時間計測部30からの待機時間に応じた割合でプローブ・パケットを送信するように第2送信部34を制御する。つまり、第2パケット信号制御部は、待機時間計測部30において計測した待機時間がしきい値よりも長くなった場合に、第2送信部34から送信すべき第2パケット信号の送信レートを下げる。前述のごとく、送信レートが高いほど、待機時間が短くなるので、送信レートと待機時間とは関連する。
第2パケット信号制御部32における処理をさらに詳しく説明する。映像/音声パケットに加えてプローブ・パケットを送信する場合に、第2パケット信号制御部32は、優先制御を実行する。優先制御は、例えば、映像/音声パケットの送信にあわせて、プローブ・パケットが一定の送信レートで送信されている場合に、映像/音声パケットとプローブ・パケットとを合わせた送信レートよりも回線スループットが低くなるときになされる。その状況において、第1送信部24が送信バッファ26へ映像/音声パケットを書き込もうとすると、送信が滞っているので、送信バッファ26に空きがなく、待機時間が長くなる。
第2パケット信号制御部32は、待機時間がしきい値よりも長くなると、映像/音声パケットの送信を優先させるために、第2送信部34から送信バッファ26へのプローブ・パケットの書込頻度を低減させる。その際、第2パケット信号制御部32は、プローブ・パケットの送信を中断してもよい。つまり、回線スループットが大きければ、映像/音声パケットとプローブ・パケットのいずれにも送信機会が均等にあるが、回線スループットが減少してくれば、プローブ・パケットの送信を控えることによって、映像/音声パケットの送信機会が確保される。
さらに、第2パケット信号制御部32は、回線スループットが減少してきた場合、例えば待機時間が長くなってきた場合に、プローブ・パケットの損失状況を観測する。損失状況の観測として、第2パケット信号制御部32は、単位時間あたりに送信を中断したプローブ・パケットの数をカウントすることによって、単位時間でのプローブ・パケットの送信レートを計測する。さらに、第2パケット信号制御部32は、プローブ・パケットの送信レートが減少すると、回線スループットの減少傾向を検出する。回線スループットの減少傾向を検出した場合、映像/音声パケットの損失を予防するために、第2パケット信号制御部32は、ビットレート制御部36にビットレートを下げる要求を出力する。
第2送信部34は、第2パケット信号制御部32からの指示に応じて、プローブ・パケットを書き込む。図3は、送信装置10から送信されるプローブ・パケットのフォーマットを示す。図示のごとく、ヘッダにつづいてダミーデータが配置される。ダミーデータとは、有意でないデータであり、映像・音声とは異なったデータである。ヘッダには、当該パケットがプローブ・パケットである旨の情報などが記述される。また、第2送信部34、送信バッファ26、無線送信部28は、映像/音声パケットに加えて、プローブ・パケットを送信する。
ビットレート制御部36は、第2パケット信号制御部32からビットレートを下げる要求を受けつけると、生成部20において符号化した映像・音声のビットレートが下がるように、生成部20を制御する。例えば、ビットレート制御部36は、符号化のビットレートを低減させる。生成部20は、ビットレート制御部36からの指示に応じて、符号化した映像・音声のビットレートが下がるように、符号化のビットレートを低減する。つまり、生成部20は、第2パケット信号制御部32において下げられたプローブ・パケットの送信レートに応じて、映像・音声の符号化を制御する。これに応じて、ストリーミング・プロトコル制御部22では、映像/音声パケットの生成が制御され、第1送信部24も、映像/音声パケットの送信頻度を低下させる。その結果、第1送信部24は、第2送信部34から送信されるプローブ・パケットの送信レートが下がってから、映像/音声パケットの送信レートを下げる。
次に、第1送信部24から送信される映像/音声パケットの送信レートと、第2送信部34から送信されるプローブ・パケットの送信レートとが下げられている場合に、低下した回線スループットが回復してきたときの処理を説明する。回線スループットが回復してくると、待機時間計測部30において計測される待機時間が短くなってくる。第2パケット信号制御部32は、待機時間が短くなってから一定期間経過すると、回線スループットの回復を認定する。認定後、第2パケット信号制御部32は、ビットレート制御部36へビットレートを上げる要求を出力する。
ビットレート制御部36は、第2パケット信号制御部32からビットレートを上げる要求を受けつけると、生成部20において符号化した映像・音声のビットレートが上がるように、生成部20を制御する。例えば、ビットレート制御部36は、符号化のビットレートを増加させる。生成部20は、ビットレート制御部36からの指示に応じて、符号化した映像・音声のビットレートが上がるように、符号化のビットレートを増加する。これに応じて、ストリーミング・プロトコル制御部22では、映像/音声パケットの生成が制御され、第1送信部24も、映像/音声パケットの送信頻度を増加させる。
映像/音声パケットのビットレートが回復した場合においても、待機時間計測部30において計測した待機時間がしきい値よりも短ければ、第2パケット信号制御部32は、第2送信部34に対してプローブ・パケットの送信レートの回復を指示する。第2送信部34は、第2パケット信号制御部32からの指示に応じて、プローブ・パケットの送信頻度を回復する。つまり、第1送信部24は、第2送信部34から送信されるプローブ・パケットの送信レートよりも優先的に、映像/音声パケットの送信レートを回復させる。
さらに、第1送信部24から送信される映像/音声パケットの送信レートと、第2送信部34から送信されるプローブ・パケットの送信レートとが下げられている場合に、低下した回線スループットが回復してきたときの別の処理を説明する。第2パケット信号制御部32は、待機時間計測部30において計測した待機時間が短くなってから一定期間経過すると、回線スループットの回復を認定する。認定後、第2パケット信号制御部32は、第2送信部34に対してプローブ・パケットの送信レートの回復を指示する。第2送信部34は、第2パケット信号制御部32からの指示に応じて、プローブ・パケットの送信頻度を回復する。
プローブ・パケットの送信レートが回復した場合においても、待機時間計測部30において計測した待機時間がしきい値よりも短ければ、第2パケット信号制御部32は、ビットレート制御部36へビットレートを上げる要求を出力する。ビットレート制御部36は、第2パケット信号制御部32からビットレートを上げる要求を受けつけると、生成部20において符号化した映像・音声のビットレートが上がるように、生成部20を制御する。生成部20は、ビットレート制御部36からの指示に応じて、符号化した映像・音声のビットレートが上がるように、符号化のビットレートを増加する。これに応じて、ストリーミング・プロトコル制御部22では、映像/音声パケットの生成が制御され、第1送信部24も、映像/音声パケットの送信頻度を増加させる。つまり、第2送信部34は、第1送信部24から送信される映像/音声パケットの送信レートよりも優先的に、プローブ・パケットの送信レートを回復させる。
この構成は、ハードウエア的には、任意のコンピュータのCPU、メモリ、その他のLSIで実現でき、ソフトウエア的にはメモリにロードされたプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
図4(a)−(b)は、配信システム100における送信レートの変化を示す。図4(a)は、ストリーミングにおいて回線スループットが変動している場合の比較対象の処理を説明する図である。ここでは、映像/音声パケットの送信レートが400kbpsに設定されているとする。回線スループット200は、当初、400kbpsよりも高いが、時間の経過とともに下がっている。回線スループット200が、映像/音声パケットの送信レートよりも低くなると、映像/音声パケットの損失が発生する。
図4(b)は、ストリーミングにおいて回線スループットが変動している場合における送信装置10の処理を説明する図である。ここでは、図4(a)と同様に、回線スループット200が変動する。また、映像/音声パケットの送信レートが400kbpsに設定され、プローブ・パケットの送信レートが40kbpsに設定されているとする。具体的には、例えば、プローブ・パケットが500バイト(4000ビット)で構成され、毎秒10回送信されていれば、前述のように40kbpsのプローブ・パケットが送信されている。
ここでは、特に、「A」、「B」、「C」の区間での動作を説明する。「A」の区間に入ると、回線スループット200が減少するので、送信装置10は、プローブ・パケットの送信頻度を減少するとともに、その単位時間当たりの減少量を観測する。送信装置10は、減少率に応じて、「B」の区間で映像・音声の圧縮率をどの程度に制御するかを決定する。
送信装置10は、「B」の区間においても引き続き映像/音声パケットの送信レートに一定の送信レートを加える形でプローブ・パケットを送信を続ける。さらに、「A」の区間と同様に全体の回線スループット200を観測し続け、さらに減少傾向にあるなら、送信装置10は、より映像・音声の圧縮率を高めることによって、映像/音声パケットの送信レートを抑えて、映像/音声パケットの損失を防止する。
「C」の区間は、回線スループット200が回復し始める状態を表している。この区間では、プローブ・パケットの送信レートが増加傾向に変わり、送信装置10は、増加率に応じて映像・音声の圧縮率を低くし、映像/音声パケットの送信レートを回復させていく。このようにして、映像/音声パケットの損失が発生する前に回線スループット200の低下を検知することが可能になり、損失を予防するための対応が可能になる。
以上の構成による配信システム100の動作を説明する。図5は、送信装置10による映像/音声パケットおよびプローブ・パケットの送信手順を示すフローチャートである。待機時間計測部30は、待機時間を計測する(S10)。待機時間がしきい値よりも大きければ(S12のY)、第2パケット信号制御部32は、プローブ・パケットの送信レートを低下させる(S14)。一方、待機時間がしきい値よりも大きくなければ(S12のN)、ステップ14はスキップされる。第1送信部24は、映像/音声パケットを送信し、第2送信部34は、プローブ・パケットを送信する(S16)。
図6は、送信装置10による映像・音声の圧縮率の制御手順を示すフローチャートである。第2パケット信号制御部32は、プローブ・パケットの送信レートの減少を検出する(S20)。ビットレート制御部36は、送信レートに応じて映像・音声の圧縮率を制御する(S22)。
図7は、送信装置10による回復手順を示すフローチャートである。待機時間計測部30において計測した待機時間が短縮した場合(S30のY)、第2パケット信号制御部32、ビットレート制御部36は、映像・音声の圧縮率を回復する(S32)。送信レートを増加可能であれば(S34のY)、第2パケット信号制御部32は、プローブ・パケットの送信レートを回復する(S36)。待機時間計測部30において計測した待機時間が短縮していない場合(S30のN)、ステップ32から36はスキップされる。送信レートを増加可能でなければ(S34のN)、ステップ36はスキップされる。
図8は、送信装置10による別の回復手順を示すフローチャートである。待機時間計測部30において計測した待機時間が短縮した場合(S40のY)、第2パケット信号制御部32は、プローブ・パケットの送信レートを回復する(S42)。増加可能であれば(S44のY)、第2パケット信号制御部32、ビットレート制御部36は、映像・音声の圧縮率を回復する(S46)。待機時間計測部30において計測した待機時間が短縮していない場合(S40のN)、ステップ42から46はスキップされる。増加可能でなければ(S44のN)、ステップ46はスキップされる。
本発明の実施例によれば、映像/音声パケットに加えてプローブ・パケットを送信するので、回線スループットの減少傾向を早期に検出できる。また、回線スループットの減少傾向が早期に検出されるので、回線スループットが変動する場合であっても、映像/音声パケットの欠落を抑制できる。また、プローブ・パケットの送信レートを下げてから、映像/音声パケットの送信レートを下げるので、映像・音声の品質悪化を抑制できる。また、送信する際の待機時間をもとに、プローブ・パケットの送信レートを制御するので、送信装置単独で処理を実行できる。また、回線スループットが低下してきた場合、映像/音声パケットが欠落する前に低下が検出されるので、映像・音声が乱れる前に様々な対応を実行できる。
また、回線スループットが回復してきた場合に、プローブ・パケットの送信レートよりも優先的に、映像/音声パケットの送信レートを回復させるので、映像・音声の品質が悪化している期間を短縮できる。また、回線スループットが回復してきた場合に、映像/音声パケットの送信レートよりも優先的に、プローブ・パケットの送信レートを回復させるので、回線スループットの再低下の検出を容易にできる。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本発明の実施例において、プローブ・パケットのペイロードには、ダミーデータが格納されている。しかしながらこれに限らず例えば、プローブ・パケットのペイロードには、受信を失敗しても他に影響を与えないようなデータが格納されてもよい。本変形例によれば、プローブ・パケットの送信による冗長度を低減できる。
本発明の実施例において、待機時間計測部30は、ストリーミング・プロトコル制御部22において生成した映像/音声パケットを第1送信部24から送信する場合の待機時間を計測している。しかしながらこれに限らず例えば、待機時間計測部30は、プローブ・パケットを第2送信部34から送信する場合の待機時間を計測してもよい。計測された待機時間は、映像/音声パケットについての待機時間と同様に使用されればよい。本変形例によれば、構成の自由度を向上できる。
本発明の実施例において、送信レートを下げる場合と、送信レートを上げる場合とにおいて共通のしきい値を使用している。しかしながらこれに限らず例えば、送信レートを下げる場合と、送信レートを上げる場合とにおいて別のしきい値を使用してもよい。本変形例によれば、送信レートの設定にヒステリシスを持たせるので、送信レートの変動を抑制できる。
10 送信装置、 12 基地局装置、 14 ネットワーク、 16 受信装置、 18 、 20 生成部、 22 ストリーミング・プロトコル制御部、 24 第1送信部、 26 送信バッファ、 28 無線送信部、 30 待機時間計測部、 32 第2パケット信号制御部、 34 第2送信部、 36 ビットレート制御部、 100 配信システム。

Claims (7)

  1. 第1種のデータが含まれた第1パケット信号を送信する第1送信部と、
    前記第1送信部からの第1パケット信号の送信とともに、第1種のデータとは異なった第2種のデータが含まれた第2パケット信号を送信する第2送信部とを備え、
    前記第1送信部は、前記第2送信部から送信される第2パケット信号の送信レートが下がってから、第1パケット信号の送信レートを下げることを特徴とする送信装置。
  2. 前記第1送信部から送信すべき第1パケット信号を生成する生成部と、
    前記生成部において生成した第1パケット信号を前記第1送信部から送信する場合、あるいは前記第2送信部から第2パケット信号を送信する場合の待機時間を計測する待機時間計測部と、
    前記待機時間計測部において計測した待機時間がしきい値よりも長くなった場合に、前記第2送信部から送信すべき第2パケット信号の送信レートを下げる第2パケット信号制御部と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の送信装置。
  3. 前記生成部は、前記第2パケット信号制御部において下げられた第2パケット信号の送信レートに応じて、第1パケット信号の生成を制御することを特徴とする請求項2に記載の送信装置。
  4. 前記第1送信部では、前記第1送信部から送信される第1パケット信号の送信レートと、前記第2送信部から送信される第2パケット信号の送信レートとが下げられている場合に、前記第2送信部から送信される第2パケット信号の送信レートよりも優先的に、第1パケット信号の送信レートが回復されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の送信装置。
  5. 前記第2送信部では、前記第1送信部から送信される第1パケット信号の送信レートと、前記第2送信部から送信される第2パケット信号の送信レートとが下げられている場合に、前記第1送信部から送信される第1パケット信号の送信レートよりも優先的に、第2パケット信号の送信レートが回復されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の送信装置。
  6. 第1種のデータが含まれた第1パケット信号を送信するステップと、
    第1パケット信号の送信とともに、第1種のデータとは異なった第2種のデータが含まれた第2パケット信号を送信するステップと、
    第2パケット信号の送信レートが下がってから、第1パケット信号の送信レートを下げるステップと、
    を備えることを特徴とする送信方法。
  7. 第1種のデータが含まれた第1パケット信号を送信するステップと、
    第1パケット信号の送信とともに、第1種のデータとは異なった第2種のデータが含まれた第2パケット信号を送信するステップと、
    第2パケット信号の送信レートが下がってから、第1パケット信号の送信レートを下げるステップとをコンピュータに実行させるためのプログラム。
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