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JP2015504940A - フリーラジカル硬化性フルオロエラストマー用助剤 - Google Patents

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JP2015504940A JP2014547409A JP2014547409A JP2015504940A JP 2015504940 A JP2015504940 A JP 2015504940A JP 2014547409 A JP2014547409 A JP 2014547409A JP 2014547409 A JP2014547409 A JP 2014547409A JP 2015504940 A JP2015504940 A JP 2015504940A
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Abstract

本明細書では、フリーラジカル硬化性フルオロエラストマーと、フリーラジカル発生化合物と、不飽和金属化合物系助剤とを含む硬化性組成物が開示される。この組成物は硬化性が良好であり、優れた(すなわち低い)圧縮永久歪みを示し、加工性が良好である(すなわち、不飽和金属化合物系助剤を含有しない同様の組成物と比較して低いポリマー粘度を有する)。

Description

本発明は、i)クロロ−、ブロモ−、又はヨード−の硬化部位を有するフルオロエラストマーと、ii)フリーラジカル発生化合物と、iii)不飽和金属化合物系助剤と、を含む硬化性フルオロエラストマー組成物に関する。
優れた耐熱性、耐油性、及び耐薬品性を有するフルオロエラストマーは、シーリング材、容器、及びホースに広く用いられてきた。フルオロエラストマーの例としては、フッ化ビニリデン(VF)単位と、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)やテトラフルオロエチレン(TFE)やクロロトリフルオロエチレン(CTFE)やフッ化ビニル(VF)やフルオロビニルエーテル(パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)(PAVE)等)などの少なくとも1種の他の共重合可能なフッ素含有モノマー単位と、を含むコポリマーが挙げられる。PAVEの具体例としては、パーフルオロ(メチルビニルエーテル)、パーフルオロ(エチルビニルエーテル)、及びパーフルオロ(プロピルビニルエーテル)が挙げられる。他のフルオロエラストマーとしては、テトラフルオロエチレン及びパーフルオロ(メチルビニルエーテル)を含むコポリマーが挙げられる。
引張強度、伸度、圧縮永久歪みなどの物性を十分発現させるためには、エラストマーを硬化させる、すなわち加硫又は架橋させる必要がある。フルオロエラストマーの場合、これは一般的に未硬化ポリマー(すなわちフルオロエラストマーゴム)を多官能性硬化剤と混合し、得られた混合物を加熱することによって行われ、それにより硬化剤とポリマー主鎖又は側鎖に沿った活性部位との化学反応が促進される。これらの化学反応の結果として生成する鎖間結合によって、3次元ネットワーク構造を有する架橋ポリマー組成物が形成される。
一般的に採用されているフルオロエラストマー用硬化剤としては、例えば有機過酸化物などのフリーラジカル発生剤と、多官能性助剤との組み合わせが挙げられる。高温(>200℃)でのエラストマー物性(例えば伸度及び引張強度)の保持力を向上させるために、典型的には金属酸化物が組成物に添加される。
米国特許第4394489号明細書では、ニトリル硬化部位を有するフルオロエラストマーが、少なくとも1種のアリル−、プロパギル−、又はアレニル−のスズ硬化剤を含む有機スズ組成物で硬化されている。硬化系にはフリーラジカル発生化合物は存在していなかった。
米国特許第5447993号明細書には、過酸化物と、助剤と、ニトリル基を利用して架橋させる触媒とによる、ニトリル含有フルオロエラストマーのデュアル硬化が記載されている。この触媒は典型的には有機スズ化合物である。
米国特許第5656697号明細書及び米国特許第5902857号明細書には、金属水素化物と、過酸化物と、多官能性助剤とを含む過酸化物硬化性フルオロエラストマーが記載されている。
米国特許第6884860号明細書及び米国特許第6916871号明細書には、金属水素化物を含む硬化性フルオロポリマー組成物が記載されている。
国際公開第2004/106397号パンフレットには、スズ含有モノマーでグラフトされた天然ゴムラテックスが記載されている。
ポリ(クロロトリフルオロエチレン)プラスチックを還流ベンゼン中、アリルトリブチルスズ及びAIBNで官能化することで、塩素原子がアリル基で置換されている(R.T.Taylor et.al.,Heteroatom Chemistry,1995,6,585−587)。
1つの態様によれば、本発明は、
A)クロロ、ブロモ、又はヨードの硬化部位を有するフルオロエラストマーと、
B)フリーラジカル発生化合物と、
C)式Y(4−n)MX(Yはアルキル基、アリール基、カルボン酸基、又はアルキルエステル基から選択され、MはSi、Ge、Sn、又はPbから選択され、Xはアリル基CRCR=CR、ビニル基CR=CR、アレニル基CR=C=CR、アルキニル基C≡CR、又はプロパギル基CRC≡CRであり、R〜Rは、独立にH、F、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基、又はパーフルオロアルキル基からなる群から選択され、nは1、2、又は3である)の不飽和金属化合物系助剤と、
を含む硬化性フルオロエラストマー組成物である。
本発明の硬化性組成物は、フリーラジカル硬化性フルオロエラストマーと、フリーラジカル発生化合物と、不飽和金属化合物系助剤とを含む。このような組成物は、よく硬化し、優れた(すなわち低い)圧縮永久歪みと良好な加工性(すなわち不飽和金属化合物系助剤を含有しない同様の組成物と比較して低いポリマー粘度を有する)を示す。
「フリーラジカル硬化性」とは、ポリマー鎖に沿って、ポリマー末端に、又は両方の位置に、Cl、Br、又はIの硬化部位を含むフルオロエラストマーを意味する。
フルオロエラストマー鎖に沿った硬化部位は、通常、塩素原子、臭素原子、又はヨウ素原子を含む共重合された硬化部位モノマー由来のものである。好適な硬化部位モノマーの例としては、i)臭素含有オレフィン、ii)ヨウ素含有オレフィン、iii)臭素含有ビニルエーテル、iv)ヨウ素含有ビニルエーテル、v)塩素含有オレフィン、及びvi)塩素含有ビニルエーテルが挙げられるが、これらに限定されない。
臭化硬化部位モノマーは、他のハロゲン、好ましくはフッ素を含有していてもよい。臭化オレフィン系硬化部位モノマーの例は、CF=CFOCFCFCFOCFCFBr、臭化トリフルオロエチレン、4−ブロモ−3,3,4,4−テトラフルオロブテン−1(BTFB)の他、臭化ビニル、1−ブロモ−2,2−ジフルオロエチレン、臭化パーフルオロアリル、4−ブロモ−1,1,2−トリフルオロブテン−1、4−ブロモ−1,1,3,3,4,4−ヘキサフルオロブテン、4−ブロモ−3−クロロ−1,1,3,4,4−ペンタフルオロブテン、6−ブロモ−5,5,6,6−テトラフルオロヘキセン、4−ブロモパーフルオロブテン−1、及び3,3−ジフルオロアリルブロミドなどである。本発明に有用な臭化ビニルエーテル系硬化部位モノマーとしては、2−ブロモ−パーフルオロエチルパーフルオロビニルエーテル、CFBrCFO−CF=CFなどのCFBr−R−O−CF=CF系(Rはパーフルオロアルキレン基)のフッ化化合物、及び、CHOCF=CFBr又はCFCHOCF=CFBrなどのROCF=CFBr系又はROCBr=CF系(Rは低級アルキル基又はフルオロアルキル基)のフルオロビニルエーテルが挙げられる。
好適なヨウ化硬化部位モノマーとしては、式:CHR=CH−Z−CHCHR−I(Rは−H又は−CHであり、Zは任意選択的に1つ以上のエーテル酸素原子を含有していてもよい直鎖又は分岐のC〜C18の(パー)フルオロアルキレンラジカルや、米国特許第5674959号明細書に開示されているような(パー)フルオロポリオキシアルキレンラジカルである)のヨウ化オレフィンが挙げられる。有用なヨウ化硬化部位モノマーの他の例は、米国特許第5717036号明細書に開示されているような、式:I(CHCFCFOCF=CF及びICHCFO[CF(CF)CFO]CF=CFなど(n=1〜3)の不飽和エーテルである。更に、ヨウ化エチレン、4−ヨード−3,3,4,4−テトラフルオロブテン−1(ITFB)、3−クロロ−4−ヨード−3,4,4−トリフルオロブテン、2−ヨード−1,1,2,2−テトラフルオロ−1−(ビニルオキシ)エタン、2−ヨード−1−(パーフルオロビニルオキシ)−1,1,2,2−テトラフルオロエチレン、1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−ヨード−1−(パーフルオロビニルオキシ)プロパン、2−ヨードエチルビニルエーテル、3,3,4,5,5,5−ヘキサフルオロ−4−ヨードペンテン、及びヨードトリフルオロエチレンを含む好適なヨウ化硬化部位モノマーは、米国特許第4694045号明細書に開示されている。ヨウ化アリル及び2−ヨード−パーフルオロエチルパーフルオロビニルエーテルも有用な硬化部位モノマーである。
好適な塩化硬化部位モノマーとしては、上述のいずれかの硬化部位モノマーの臭素原子又はヨウ素原子を塩素原子に置き換えたものが挙げられる。クロロトリフルオロエチレン(CTFE)、塩化ビニル、及び塩化ビニリデンが追加的な例である。
更に、フルオロエラストマーの製造時の連鎖移動剤又は分子量調整剤の使用の結果として、塩素含有末端基、ヨウ素含有末端基、臭素含有末端基、又はこれらの混合物が、任意選択的にフルオロエラストマーポリマー鎖の一端又は両端に存在してもよい。連鎖移動剤を用いる場合、連鎖移動剤の量は、フルオロエラストマー中のヨウ素、臭素、又は塩素の量が0.005〜5重量%、好ましくは0.05〜3重量%の範囲になるように計算される。
連鎖移動剤の例としては、ポリマー分子の一端又は両端にヨウ素原子を結合させる、ヨウ素含有化合物が挙げられる。ヨウ化メチレン、1,4−ジヨードパーフルオロ−n−ブタン、及び1,6−ジヨード−3,3,4,4,テトラフルオロヘキサンがそのような試剤の代表である。他のヨウ化物系連鎖移動剤としては、1,3−ジヨードパーフルオロプロパン、1,6−ジヨードパーフルオロヘキサン、1,3−ジヨード−2−クロロパーフルオロプロパン、1,2−ジ(ヨードジフルオロメチル)−パーフルオロシクロブタン、モノヨードパーフルオロエタン、モノヨードパーフルオロブタン、2−ヨード−1−ヒドロパーフルオロエタン等が挙げられる。欧州特許出願公開第0868447A1号明細書に開示されている、シアノ−ヨード系連鎖移動剤も挙げることができる。特に好ましいのはジヨウ化物系連鎖移動剤である。
臭化物系連鎖移動剤の例としては、1−ブロモ−2−ヨードパーフルオロエタン、1−ブロモ−3−ヨードパーフルオロプロパン、1−ヨード−2−ブロモ−1,1−ジフルオロエタン、及び米国特許第5151492号明細書に開示されているようなものが挙げられる。
塩化物系連鎖移動剤の例としては、四塩化炭素、塩化メチレン、及びクロロホルムが挙げられる。
本発明に用いることができるフルオロエラストマーの具体例としては、i)フッ化ビニリデン、ヘキサフルオロプロピレン、及び任意選択的なテトラフルオロエチレン、ii)フッ化ビニリデン、パーフルオロ(メチルビニルエーテル)、及び任意選択的なテトラフルオロエチレン、iii)テトラフルオロエチレン及びパーフルオロ(メチルビニルエーテル)、並びに、iv)テトラフルオロエチレン及びプロピレン、を含むコポリマーが挙げられるが、これらに限定されない。最後のコポリマーのうちの、ポリマー鎖に沿って、末端に、又はその両方に、塩素原子、ヨウ素原子、又は臭素原子を含有している全てのポリマーも含まれる。
本発明の組成物は、少なくとも1種のフリーラジカル発生化合物も含有する。「フリーラジカル発生化合物」とは、熱又は化学線の照射によって分解してラジカルを生成する化合物を意味する。これには有機過酸化物及び光開始剤が含まれる。
本発明の組成物での使用に好適な有機過酸化物としては、1,1−ビス(t−ブチルペルオキシ)−3,5,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ビス(t−ブチルペルオキシ)シクロヘキサン、2,2−ビス(t−ブチルペルオキシ)オクタン、n−ブチル−4,4−ビス(t−ブチルペルオキシ)バレレート、2,2−ビス(t−ブチルペルオキシ)ブタン、2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジヒドロキシペルオキシド、ジ−t−ブチルペルオキシド、t−ブチルクミルペルオキシド、ジクミルペルオキシド、α,α’−ビス(t−ブチルペルオキシ−m−イソプロピル)ベンゼン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘキセン−3、過酸化ベンゾイル、t−ブチルぺルオキシベンゼン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイルぺルオキシ)−ヘキサン、t−ブチルペルオキシマレイン酸、及びt−ブチルぺルオキシイソプロピルカーボネートが挙げられるが、これらに限定されない。有機過酸化物の好ましい例としては、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルぺルオキシ)ヘキサン、ジクミルペルオキシド、及びα,α’−ビス(t−ブチルペルオキシ−m−イソプロピル)ベンゼンが挙げられる。配合される量は、通常フルオロエラストマー100重量部当たり0.05〜5重量部の範囲であり、好ましくは0.1〜3重量部の範囲である。過酸化物が0.05重量部未満の量しか存在しないと加硫速度が不十分で離型性が悪くなることから、この特定の範囲が選択される。その一方で、過酸化物が5重量部よりも多い量存在すると、硬化ポリマーの圧縮永久歪みが容認できないほどに大きくなってしまう。また、有機過酸化物は、単独で使用しても2種類以上を組み合わせて使用してもよい。硬化速度が遅くてもよい場合には、過酸化物を抜くか、0.02〜0.05phrなどの非常に低い量で使用することもできる。
本発明の組成物で使用することができる光開始剤としては、ベンゾフェノン、アセトフェノン、ベンジル、ベンズアルデヒド、o−クロロベンズアルデヒド、キサントン、チオキサントン、9,10−アントラキノン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2,2−ジエトキシアセトフェノン、ジメトキシフェニルアセトフェノン、メチルジエタノールアミン、ジメチルアミノベンゾエート、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、2,2−ジ−sec−ブトキシアセトフェノン、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン、ベンジルジメトキシケタール、ベンゾインメチルエーテル、及びフェニルグリオキサールが挙げられるが、これらに限定されない。配合される量は、通常フルオロエラストマー100重量部当たり0.05〜5重量部の範囲であり、好ましくは0.1〜3重量部の範囲である。
本発明の組成物に用いられる不飽和金属化合物系助剤は、金属に結合した少なくとも1種のビニル基、アリル基、アレニル基、アルキニル基、又はプロパギル基を有するケイ素、ゲルマニウム、スズ、又は鉛の誘導体である。一般式はY(4−n)MX(Yはアルキル基、アリール基、カルボン酸基、又はアルキルエステル基から選択される)である。この助剤1分子上のY基は、1種以上の基から選択されてもよい。Mは、Si、Ge、Sn、又はPbから選択され、Xは、アリル基CRCR=CR、ビニル基CR=CR、アレニル基CR=C=CR、アルキニル基C≡CR、又はプロパギル基CRC≡CRであり、R〜Rは独立にH、F、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基、又はパーフルオロアルキル基からなる群から選択され、nは1、2、又は3である。R〜R基は、CF(CFCHCH−などの、アルキル基とパーフルオロアルキル基との混合であってもよい。Y基として好ましいのはフェニル基又はアルキル基である。最も好ましいY基はアルキル基であり、特にはそれぞれのアルキル基が4個、6個、又は8個の炭素原子を有するアルキル基である。カルボン酸Y基は、例えば、オクタン酸、ステアリン酸、又は、マレイン酸などの2価酸とすることができる。Xとしてはアリル基及びビニル基が好ましく、アリルが最も好ましい。nは1又は2であることが好ましく、nが1であることが最も好ましい。R1〜5基はH又はFであることが好ましく、最も好ましくはHである。不飽和のX基に水素でないR基を過剰に導入すると、立体障害のため性能に悪影響を及ぼす場合がある。その一方で、1、2、又は3個の水素でない基を入れると性能を向上させることができる場合がある。不飽和スズ化合物の合成は、例えばOrganotin Chemistry,2nd Ed.(Wiley−VCH,2004,Weinheim,Germany, Alwyn G.Davies著)に記載されている。
本発明での使用に好適な不飽和金属化合物系助剤の具体例としては、アリルトリブチルスズ、メタリルトリ−n−ブチルスズ、ジアリルジブチルスズ、アリルトリフェニルスズ、トリブチル(ビニル)スズ、ジアリルジオクチルスズ、アリルトリフェニルスタンナン、アリルトリフェニルゲルマン、アリルトリフェニルプルンバン、ビニルトリフェニルスズ、アリルトリフェニルシラン、アリルトリオクチルスタンナン、アリルトリオクチルゲルマン、ビニルトリオクチルスタンナン、及びジビニルジオクチルスタンナンが挙げられるが、これらに限定されない。
不飽和金属化合物の量は、フルオロエラストマー100重量部当たり約0.1〜8重量部、好ましくは0.2〜4重量部、より好ましくは0.5〜3重量部とすることができる。不飽和金属化合物の量は、場合によってはケイ素、ゲルマニウム、スズ、及び鉛のモル数に対する塩素、臭素、及びヨウ素の総モル数の比率を計算することによって見積もることもできる。比率が0.5〜3:1又は1〜2:1の時に良好な特性バランスが得られるようである。本発明の多くの実施例では比率が1.5:1に固定された。しかし、約5重量%よりも多いCTFEモノマーを有するCTFEポリマーなどの、フリーラジカル硬化性のハロゲンを多数有するポリマーは、この比率の指針には従わない。
本発明の組成物は、不飽和金属化合物系助剤を含有しない同様の組成物よりも低い粘度を有する。理論に束縛されるものではないが、本発明の不飽和金属化合物がフルオロエラストマーの酸末端基又は塩末端基と相互作用することでゴム化合物の粘度を低下させていると考えられる。
任意選択的に、本発明の組成物は、フルオロエラストマーのフリーラジカル硬化に一般的に用いられているタイプの従来型の多官能性助剤を更に含有していてもよい。そのような多官能性助剤としては、トリアリルシアヌレート、トリメタクリルイソシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、トリメタリルイソシアヌレート、トリアクリルホルマール、トリアリルトリメリタート、N,N’−m−フェニレンビスマレイミド、ジアリルフタレート、テトラアリルテレフタルアミド、トリ(ジアリルアミン)−s−トリアジン、亜リン酸トリアリル、ビス−オレフィン類及びN,N−ジアリルアクリルアミドなどの不飽和化合物が挙げられるが、これらに限定されない。存在する場合、配合される量は、通常フルオロエラストマー100重量部当たり0.1〜10(好ましくは0.2〜6)重量部である。任意選択的な不飽和化合物は、単独で使用しても、2種類以上の組み合わせとして使用してもよい。
本発明の硬化性組成物は、任意選択的に少なくとも1種の酸受容体(例えば酸化亜鉛、酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、ハイドロタルサイト)を1〜20重量部(好ましくは2〜6部)含有させてもよい。
エラストマー組成物に一般的に用いられている他の成分(例えばフィラー、着色剤、加工助剤等)も本発明の硬化性組成物中に含有させてもよい。
フルオロエラストマー、フリーラジカル発生化合物、不飽和金属化合物系助剤、及び他の成分は、通常、密閉式混練機又はラバーミルによって硬化性組成物中に入れられる。得られた組成物はその後成形され(例えば成型又は押出)、硬化されてフッ素ゴム製品が作られる。硬化は典型的には約150〜200℃で1〜60分かけて行われる。適切な加熱手段及び硬化手段を備えた、従来のゴム硬化プレス機、モールド、押出機などを用いることができる。また、物性及び寸法安定性を最適化するためには、成型された又は押出されたフッ素ゴム製品をオーブンなどの中で通常は約180〜275℃から追加的に約1〜48時間加熱する、ポストキュア処理を行うことが好ましい。
試験方法
硬化特性は、Monsanto Moving Die Rheometer(MDR 2000)装置を以下の条件で用いて測定した。
可動ダイ周波数:1.66Hz
オシレーション振幅:0.5
温度:177℃(別途記載がない場合)
試験時間:24分
以下の硬化パラメーターを記録した。
:最大トルクレベル、dN・m単位
:最小トルクレベル、dN・m単位
2:Mよりも2単位増加するまでの時間(分)
90:最大トルクの90%までの時間(分)
引張特性はASTM D412によって測定した。
圧縮永久歪みはASTM D395によって測定した。
H及び13CのNMRスペクトルは、一般的なデータ取得及びデータ処理プロトコルを用いたBruker 400MHz又は500MHzのスペクトロメーターで測定した。119SnNMRスペクトルは、Varian 400MHz Direct Drive NMRの10mmBBプローブ中で、ロックのためのDMSO−dキャピラリーを用いて、25℃、156250のスペクトル幅、スピンなし、データ取り込み時間1.2秒、遅延時間60秒で、無溶媒の試料について測定した。試料は、−12ppmでアンロックされた無溶媒のBuSnを外部標準とした。
本発明を以下の実施例により更に説明するが、本発明は以下の実施例に制限されない。
実施例1及び比較例A
実施例1用及び比較例A用の硬化性組成物は、二本ロールミルで成分を混ぜることによって製造した。処方は表Iに示されている。フルオロエラストマー1は、DuPont社から入手可能なViton(登録商標) GF−600S(ヨウ素硬化部位を含む、フッ化ビニリデンとヘキサフルオロプロピレンとテトラフルオロエチレンとのコポリマー)であった。
硬化特性も表1に示されている。驚くべきことに、アリル化剤のアリルトリブチルスズ(実施例1)はヨウ素基を含むフルオロエラストマーを硬化させたが、低いMH値と、177℃で24分加熱した後でもMDRディスク材料が良好な流動性を有したままであったという事実とから示されるように、アリル化剤のシュウ酸ジアリル(比較例A)はエラストマーを硬化しなかった。
Figure 2015504940
実施例2〜4及び比較例B〜C
本発明の実施例2〜4用及び比較例B〜C用の硬化性組成物は、二本ロールミルで成分を混ぜることによって製造した。処方は表IIに示されている。フルオロエラストマー2は、DuPont社から入手可能なViton(登録商標) GBL900(臭素硬化部位を含む、フッ化ビニリデンとヘキサフルオロプロピレンとテトラフルオロエチレンとのコポリマー)であった。
組成物を177℃で10分加圧硬化することで平板状及びO−リング状に成型した。その後、硬化部品を空気中、232℃で16時間ポストキュアした。
硬化データは、アリルトリブチルスタンナンが唯一の硬化剤として用いられた場合の臭素含有エラストマーの架橋を示している。アリルトリブチルスタンナンがトリアリルイソチアヌレート(TAIC)と組み合わせて使用された場合により大きい硬化度合が観察された。
Figure 2015504940
実施例5〜10及び比較例D〜F
実施例5〜10用及び比較例D〜F用の硬化性組成物は、二本ロールミルで成分を混ぜることによって製造した。処方は表IIIに示されている。フルオロエラストマー2は、DuPont社から入手可能なViton(登録商標) GBL900(臭素硬化部位を含む、フッ化ビニリデンとヘキサフルオロプロピレンとテトラフルオロエチレンとのコポリマー)であった。
組成物を177℃で15分及び10分それぞれ加圧硬化することで平板状及びO−リング状に成型した。その後、硬化部品を空気中、232℃で16時間ポストキュアした。硬化特性及び物性は表IIIに示されている。
このデータは、メタリルトリ−n−トリブチルスズ、ジアリルジブチルスズ、又はアリルトリフェニルスズが唯一の硬化剤として用いられた場合の臭素含有エラストマーの架橋を示している。これらの硬化剤がTAICと組み合わせて使用されると硬化の度合が高まった。テトラアリルスズが唯一の硬化剤として用いられた場合は硬化性が劣っていた。
Figure 2015504940
実施例11〜12及び比較例G
実施例11〜12用及び比較例G用の硬化性組成物は、二本ロールミルで成分を混ぜることによって製造した。処方は表IVに示されている。フルオロエラストマー2は、DuPont社から入手可能なViton(登録商標) GBL900(臭素硬化部位を含む、フッ化ビニリデンとヘキサフルオロプロピレンとテトラフルオロエチレンとのコポリマー)であった。
組成物を177℃で15分及び10分それぞれ加圧硬化することで平板状及びO−リング状に成型した。その後、硬化部品を空気中、232℃で16時間ポストキュアした。硬化特性及び物性は表IVに示されている。
このデータは、トリブチル(ビニル)スズが唯一の硬化剤として用いられた場合の臭素含有フルオロエラストマーの架橋を示している。この硬化剤がTAICと組み合わせて使用されると硬化の度合が高まった。水素化トリ−n−ブチルスズが唯一の硬化剤として用いられた場合は硬化性が劣っていた。
Figure 2015504940
実施例13及び比較例H
実施例13用及び比較例H用の硬化性組成物は、二本ロールミルで成分を混ぜることによって製造した。処方は表Vに示されている。フルオロエラストマー3は、Br硬化部位を有する、テトラフルオロエチレンとプロピレンとのコポリマーであった。
組成物を177℃で10分加圧硬化することで平板状及びO−リング状に成型した。その後、硬化部品を空気中、232℃で16時間ポストキュアした。硬化特性及び物性は表Vに示されている。
Figure 2015504940
実施例14〜15及び比較例I
実施例14〜15用及び比較例I用の硬化性組成物は、二本ロールミルで成分を混ぜることによって製造した。処方は表VIに示されている。フルオロエラストマー4は、38重量%のフッ化ビニリデンと、50重量%のパーフルオロ(メチルビニルエーテル)と、12重量%のクロロトリフルオロエチレンとのコポリマーであった。
組成物を177℃で10分加圧硬化することで平板状及びO−リング状に成型した。その後、硬化部品を空気中、232℃で16時間ポストキュアした。硬化特性及び物性は表VIに示されている。
Figure 2015504940
実施例16〜17及び比較例J
実施例16〜17用及び比較例J用の硬化性組成物は、二本ロールミルで成分を混ぜることによって製造した。処方は表VIIに示されている。フルオロエラストマー5は、DuPont社から入手可能なViton(登録商標) GF(臭素硬化部位を有する、フッ化ビニリデンとヘキサフルオロプロピレンとテトラフルオロエチレンとのコポリマー)であった。
組成物を177℃で15分及び10分それぞれ加圧硬化することで平板状及びO−リング状に成型した。その後、硬化部品を空気中、232℃で16時間ポストキュアした。ムーニー粘度、硬化特性、及び物性は表VIIに示されている。
このデータは、TFE、VF及びHFPを含む臭素含有フルオロエラストマーにアリルトリブチルスタンナンを添加すると、ムーニー粘度及び圧縮永久歪みの値を低下させることを示している。
Figure 2015504940
実施例18〜22及び比較例K
アリルトリフェニルゲルマンの合成
滴下漏斗と、セプタムと、サーモウェルアダプターと、撹拌子と、窒素T字管に連結されているコンデンサーとを備えた500mLの4口フラスコに、トリフェニルクロロゲルマン(Gelest社、10.2g、29.5mmol)及び100mLの乾燥(活性化した4Åモレキュラーシーブ)へプタンを入れた。混合物を75〜90℃に加熱した。この際トリフェニルクロロゲルマンは完全には溶けきらなかった。滴下漏斗にアリルマグネシウムブロミド(Aldrich社、1.0Mジエチルエーテル溶液、38mL、38mmol)を入れ、その後これを温めたスラリーに1時間かけて滴下した。混合物を66℃で4時間還流し、その後冷却し、一晩撹拌した。反応混合物を氷水浴で冷却し、その後30mLの飽和塩化アンモニウム水溶液をゆっくり添加した。反応混合物をグラスウールの詰め物で濾過した。水層を分離し、エーテルで洗浄した(1×150mL)。有機相を併せ、CaClで乾燥し、濾過し、液体が約200mLになるまでロータリーエバポレーターで濃縮した。この液体を25%のフッ化カリウム水溶液で洗浄し(1×100mL)、次いで水で洗浄し(1×100mL)、MgSOで乾燥し、濾過し、ロータリーエバポレーターで濃縮し、その後更に50℃/0.2mmHg/2時間の条件で乾燥させると、9.5gの白色固体が得られた。ヘキサンからの再結晶により5.7g(16.5mmol、収率56%)の白色固体が得られた。融点87〜88℃(文献値融点90〜91℃、F.Carre et.al.Journal of Organometallic Chemistry 1970,22,589)。H NMR CDCl 7.52(m,6H),7.40(m,9H),5.96(m,1H),5.00(d,16Hz,1H),4.95(dm,10Hz,1H),2.53(dm,8Hz,2H);13C NMR CDCl 136.6,135.0,134.5,129.0,128.2,114.5,21.3。
アリルトリフェニルプルンバンの合成
アリルトリフェニルプルンバンは、P.R.Austin Journal of the American Chemical Society 1931,52,p3514に記載の手順に従って合成した。
実施例18〜22及び用及び比較例K用の硬化性組成物は、二本ロールミルで成分を混ぜることによって製造した。処方は表VIIIに示されている。フルオロエラストマー2は、DuPont社から入手可能なViton(登録商標) GBL900(臭素硬化部位を有する、フッ化ビニリデンとヘキサフルオロプロピレンとテトラフルオロエチレンとのコポリマー)であった。
組成物を177℃で10分加圧硬化することで平板状及びO−リング状に成型した。その後、試料を空気中、232℃で16時間ポストキュアした。硬化特性及び物性は表VIIIに示されている。
このデータは、アリルトリフェニルゲルマン又はアリルトリフェニルプルンバンによってBr−硬化部位を有するVFとTFEとHFPとのコポリマーを架橋できること、及び、これらの化合物をTAICと組み合わせると、TAICのみを用いて硬化するよりも優れた圧縮永久歪みが得られることを示している。唯一の硬化剤としてアリルトリフェニルシランを用いると硬化度合は低かったが、TAICと組み合わせると老化試験後の引張特性が改善された。
Figure 2015504940
実施例23〜25及び比較例L
ジアリルジオクチルスタンナンの合成
滴下漏斗と、セプタムと、サーモウェルアダプターと、撹拌子と、窒素T字管に連結されているコンデンサーとを備えた500mLの4口フラスコに、アリルマグネシウムブロミド(Aldrich社、1.0Mジエチルエーテル液、200mL、200mmol)を入れた。滴下漏斗に、50mLのジエチルエーテルに溶解させたジオクチルジクロロスズ(Alfa Aesar社、21g、50.5mmol)を入れた。反応フラスコの撹拌を開始し、氷水浴で冷却し、それからジオクチルジクロロスズ溶液を45分かけて添加した。反応混合物の温度を20℃に上げた。混合物を3時間還流させ(反応混合物温度約60〜65℃)、その後冷却し、室温で一晩おいた。反応混合物を氷水浴で冷却し、その後35mLの飽和塩化アンモニウム水溶液をゆっくり添加した。反応混合物をグラスウールの詰め物で濾過しながら100gの氷が入ったビーカーの中へ入れた。フラスコ中の固体をヘキサン(3×100mL)を用いて細かくし、次いでヘキサン抽出物を濾過し、氷/エーテル反応混合物に添加した。この混合物を数分撹拌してガスを放出させ、その後分液漏斗に移した。水層を分離し、100mLのヘキサンで洗浄した。その後、有機相を併せて200mLの飽和塩化アンモニウム水溶液と200mLの食塩水で洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、ロータリーエバポレーターで濃縮し、その後更に50℃/0.2mmHgの条件で乾燥させると、20g(46.8mmol、収率93%)の淡黄色オイルが得られた。H NMR CDCl 5.95(m,2H),4.83(m,2H),4.70(m,2H),1.84(m,4H),1.56(m,4H),1.25−1.37(m,20H),0.9−1.4(m,10H);13C NMR CDCl 137.5(Sn−C 44Hz),109.8(Sn−C 46Hz),34.3(Sn−C 51Hz),32.0,29.3,29.2,26.7(Sn−C 22,33Hz),22.7,16.3(Sn−C 241,252Hz),14.1,9.8(Sn−C 308,322Hz);119Sn NMR neat,−26.4ppm vs.ext.neatBuN(−12ppm)。
実施例23〜25及び用及び比較例L用の硬化性組成物は、二本ロールミルで成分を混ぜることによって製造した。処方は表IXに示されている。フルオロエラストマー2は、DuPont社から入手可能なViton(登録商標) GBL900(臭素硬化部位を有する、フッ化ビニリデンとヘキサフルオロプロピレンとテトラフルオロエチレンとのコポリマー)であった。
組成物を177℃で12分加圧硬化することで平板状及びO−リング状に成型した。その後、試料を空気中、232℃で16時間ポストキュアした。硬化特性及び物性は表IXに示されている。
このデータは、TFE、VF及びHFPを含む臭素含有フルオロエラストマーにジアリルジオクチルスタンナンを添加すると、優れた特性の硬化製品が得られることを示している。
Figure 2015504940
実施例26〜29及び比較例M
アリルトリオクチルスタンナンの合成
滴下漏斗と、セプタムと、サーモウェルアダプターと、撹拌子と、窒素T字管に連結されているコンデンサーとを備えた500mLの4口フラスコに、アリルマグネシウムブロミド(Aldrich社、1.0Mジエチルエーテル液、76mL、76mmol)を入れた。フラスコを氷水浴で冷却し、次いで塩化トリ−n−オクチルスズ(独国BergkamenのChemtura社、25g、51mmol)を滴下漏斗から30分かけて滴下した。滴下漏斗を10mLの乾燥エーテルで洗い、次いで混合物を48℃のオイルバス中で4時間還流させた。高固形分の混合物を撹拌し易くするために、加熱開始30分後に125mLの乾燥エーテルを更に添加した。混合物を室温で一晩おき、その後フラスコを氷水浴で冷却し、35mLの飽和塩化アンモニウム水溶液をゆっくり添加した。反応混合物を100gの氷及び100mLのヘキサンと併せた。水層を分離し、ヘキサン(3×100mL)で洗浄した。その後、有機相を100mLの飽和塩化アンモニウム水溶液と共に5分撹拌した。有機相を分離し、次いで100mLの10%フッ化カリウム溶液と共に5分間撹拌した。その後有機相を食塩水で洗浄し(1×100mL)、MgSOで乾燥し、濾過し、ロータリーエバポレーターで濃縮し、その後更に50℃/0.2mmHgの条件で3時間乾燥させると、23.5g(47.1mmol、収率93%)の淡黄色オイルが得られた。H NMR CDCl 5.95(m,1H),4.80(m,1H),4.66(dd,10.2,2Hz,1H),1.79(d,8.7Hz,2H),1.43−1.62(m,6H),1.21−1.40(m,30H),0.8−1.01(m,15H);13C NMR CDCl 138.2(Sn−C 42Hz),109.1(Sn−C 44Hz),34.4(Sn−C 50Hz),32.0,29.32,29.25,26.9(Sn−C 19Hz),22.7,16.3(Sn−C 243,234Hz),14.1,9.5(Sn−C 317,303Hz);119Sn NMR neat,−18.6ppm vs.ext.neatBuN(−12ppm)。
ビニルトリオクチルスタンナンの合成
滴下漏斗と、セプタムと、サーモウェルアダプターと、撹拌子と、窒素T字管に連結されているコンデンサーとを備えた500mLの4口フラスコに、ビニルマグネシウムブロミド(Aldrich社、1.0MのTHF溶液、65mL、65mmol)を入れた。フラスコを氷水浴で冷却し、次いで塩化トリ−n−オクチルスズ(独国BergkamenのChemtura社、25g、51mmol)を滴下漏斗から30分かけて滴下した。滴下漏斗を5mLの乾燥THFで洗い、それから混合物を80℃のオイルバス中で3時間還流させた。混合物を室温で一晩おき、その後フラスコを氷水浴で冷却し、30mLの飽和塩化アンモニウム水溶液をゆっくり添加した。反応混合物をWhatman #1濾紙で濾過した。固形分をエーテルで洗浄し、これを反応混合物の濾液と併せ、飽和塩化アンモニウム水溶液で洗浄し(1×100mL)、次いで食塩水で洗浄し(1×100mL)、MgSOで乾燥し、濾過し、ロータリーエバポレーターで濃縮し、その後更に50℃/0.2mmHgの条件で3時間乾燥させると、22.8g(47.0mmol、収率93%)の淡黄色オイルが得られた。H NMR CDCl 6.48(dd,21,14Hz,1H),6.16(dd,14,4Hz,1H),5.67(dd,21,4Hz,1H),1.54(m,6h),1.28(m,30H),0.90(m,15H);13C NMR CDCl 139.3(Sn−C 375,357Hz),133.6,34.4(Sn−C 51Hz),32.0,29.34,29.25,26.9(Sn−C 21Hz),22.7,14.1,9.7(Sn−C 342,327Hz);119Sn NMR neat,−50.4ppm vs.ext.neatBuN(−12ppm)。
実施例26〜29及び用及び比較例M用の硬化性組成物は、二本ロールミルで成分を混ぜることによって製造した。処方は表Xに示されている。フルオロエラストマー2は、DuPont社から入手可能なViton(登録商標) GBL900(臭素硬化部位を有する、フッ化ビニリデンとヘキサフルオロプロピレンとテトラフルオロエチレンとのコポリマー)であった。
組成物を177℃で10分加圧硬化することで平板状及びO−リング状に成型した。その後、試料を空気中、232℃で16時間ポストキュアした。硬化特性及び物性は表Xに示されている。
このデータは、Br−硬化部位を有するVFとTFEとHFPとのコポリマーをアリルトリオクチルスタンナン又はビニルトリオクチルスタンナンで架橋できること、及び、これらの化合物をTAICと組み合わせると、TAICのみを用いた時よりも優れた圧縮永久歪みが得られることを示している。
Figure 2015504940
実施例30〜31及び比較例N
実施例30〜31及び用及び比較例N用の硬化性組成物は、二本ロールミルで成分を混ぜることによって製造した。処方は表XIに示されている。フルオロエラストマー6は、主にヨウ素末端基を有する、テトラフルオロエチレンとパーフルオロ(メチルビニルエーテル)とのコポリマーであった。
組成物を155℃で15分加圧硬化することで平板状及びO−リング状に成型した。その後、試料を窒素中、260℃で22時間ポストキュアした。硬化特性及び物性は表XIに示されている。
このデータは、ヨウ素含有フルオロエラストマーにアリルトリフェニルスズを添加すると優れた引張特性を有する硬化製品が得られることを示している。
Figure 2015504940

Claims (16)

  1. A)クロロ、ブロモ、又はヨードの硬化部位を有するフルオロエラストマーと、
    B)フリーラジカル発生化合物と、
    C)式Y(4−n)MX(Yはアルキル基、アリール基、カルボン酸基、又はアルキルエステル基から選択され、MはSi、Ge、Sn、又はPbから選択され、Xはアリル基CRCR=CR、ビニル基CR=CR、アレニル基CR=C=CR、アルキニル基C≡CR、又はプロパギル基CRC≡CRであり、R〜Rは、独立にH、F、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基、又はパーフルオロアルキル基からなる群から選択され、nは1、2、又は3である)の不飽和金属化合物系助剤と、
    を含む硬化性フルオロエラストマー組成物。
  2. 前記不飽和金属化合物系助剤が式Y(4−n)MX(MはSnであり、Xはアリル基CRCR=CRであり、Yはアルキル又はアリールであり、R〜RはHであり、nは1又は2である)の化合物である、請求項1に記載の硬化性組成物。
  3. 前記不飽和金属化合物系助剤がアリルトリオクチルスタンナンである、請求項2に記載の硬化性組成物。
  4. 前記不飽和金属化合物系助剤がアリルトリフェニルスタンナンである、請求項2に記載の硬化性組成物。
  5. 前記不飽和金属化合物系助剤がジアリルジオクチルスタンナンである、請求項2に記載の硬化性組成物。
  6. 前記不飽和金属化合物系助剤が式Y(4−n)MX(MはSnであり、Xはビニル基CR=CRであり、Yはアルキル又はアリールであり、R〜RはHであり、nは1である)の化合物である、請求項1に記載の硬化性組成物。
  7. 前記不飽和金属化合物系助剤がビニルトリオクチルスタンナンである、請求項6に記載の硬化性組成物。
  8. 前記不飽和金属化合物系助剤がビニルトリフェニルスタンナンである、請求項6に記載の硬化性組成物。
  9. 前記不飽和金属化合物系助剤が式Y(4−n)MX(MはGeであり、Xはアリル基CRCR=CRであり、Yはアルキル又はアリールであり、R〜RはHであり、nは1である)の化合物である、請求項1に記載の硬化性組成物。
  10. 前記不飽和金属化合物系助剤がアリルトリオクチルゲルマンである、請求項9に記載の硬化性組成物。
  11. 前記不飽和金属化合物系助剤がアリルトリフェニルゲルマンである、請求項9に記載の硬化性組成物。
  12. 多官能性助剤を更に含む、請求項1〜11のいずれか1項に記載の硬化性組成物。
  13. 前記多官能性助剤が、トリアリルシアヌレート、トリメタクリルイソシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、トリメタリルイソシアヌレート、トリアクリルホルマール、トリアリルトリメリタート、N,N’−m−フェニレンビスマレイミド、ジアリルフタレート、テトラアリルテレフタルアミド、トリ(ジアリルアミン)−s−トリアジン、亜リン酸トリアリル、ビス−オレフィン類、及びN,N−ジアリルアクリルアミドからなる群から選択される、請求項12に記載の硬化性組成物。
  14. 前記多官能性助剤がトリアリルイソシアヌレートである、請求項13に記載の硬化性組成物。
  15. 前記フリーラジカル発生化合物が有機過酸化物である、請求項1に記載の硬化性組成物。
  16. 前記フリーラジカル発生化合物が光開始剤である、請求項1に記載の硬化性組成物。
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