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JP2015503706A - 燃料インジェクタ - Google Patents

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JP2015503706A
JP2015503706A JP2014551633A JP2014551633A JP2015503706A JP 2015503706 A JP2015503706 A JP 2015503706A JP 2014551633 A JP2014551633 A JP 2014551633A JP 2014551633 A JP2014551633 A JP 2014551633A JP 2015503706 A JP2015503706 A JP 2015503706A
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ラック,ジョセフ
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デルファイ・インターナショナル・オペレーションズ・ルクセンブルク・エス・アー・エール・エル
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Abstract

内燃機関のための燃料システムで使用するための燃料インジェクタは、高圧燃料のための供給手段と;インジェクタからの燃料の供給を制御する弁ニードルと弁ニードルと関連する面とを有する噴射ノズルと;供給手段から制御チャンバへの流れを提供する第1注入流路と;制御チャンバ内の燃料圧力を制御するための制御弁とを備える。制御弁は、第1・第2の弁チャンバを部分的に形成する弁ハウジングと、弁ハウジングの案内穴内を摺動可能な制御弁部材と、を備える。燃料インジェクタは、さらに、ドレイン制限部を有するとともに制御弁部材が第2形態にある場合に制御チャンバから第2弁チャンバまでの流れを許容するドレイン流路と、制御弁部材が第1形態にある場合に第1弁チャンバから制御チャンバへの流れを許容するとともにドレイン制限部をバイパスする第2注入流路と、を備える。ドレイン流路および第2注入流路は、弁ハウジング内に形成される。【選択図】 図2

Description

本発明は、内燃機関の燃焼空間に燃料を供給するのに使用するための燃料インジェクタに関し、特に、少量の燃料を精度良く供給するのに適した燃料インジェクタに関する。
ディーゼルエンジンの燃焼を最適化するために、燃料インジェクタによって供給される燃料の量を、様々な範囲に亘って正確に制御する必要がある。広範囲の燃料圧力に亘って少量の燃料を噴射できることが望ましい。特に、過酷な条件の用途では、燃料インジェクタは、非常に高い燃料圧力で少量の燃料を供給できなければならない。さらに、ますます厳しくなる排出目標を達成するために、各噴射のタイミングおよび各噴射に関して供給される燃料の量は、非常に正確に制御され得ることが望ましい。
通常、燃料インジェクタは、弁ニードルを有する噴射ノズルを備えている。噴射ノズルは、エンジンへの燃料噴射を制御するように弁ニードル着座部に向けて、または、そこから離れる方向に移動可能である。弁ニードルは、ノズル制御弁によって制御され得る。ノズル制御弁は、弁ニードルのために、制御チャンバ内の燃料圧力を制御する。
1つの公知のタイプのインジェクタでは、ノズル制御弁は、第1の位置と第2の位置との間を移動可能な制御弁部材を備えている。第1の位置では、高圧下での燃料が制御チャンバに流入できる。第2の位置では、制御チャンバは、低圧燃料リザーバ、例えば、低圧燃料ドレインと連通する。弁ニードルに関連する表面は、制御チャンバ内の燃料圧力が弁ニードルに力を加えて弁ニードルをその着座部に対して押圧するように、制御チャンバ内で燃料圧力に曝される。
噴射を開始するために、ノズル制御弁は、制御弁部材がその第2の位置に移動されるように動作され、それによって、制御チャンバ内の燃料圧力が低減される。したがって、弁ニードルをその着座部に押圧する力は低減され、供給チャンバ内の燃料圧力は、弁ニードルをその着座部から持ち上げるように機能して、燃料がインジェクタ出口を通って流れることを可能にする。噴射を終了するために、弁構成は、制御弁部材がその第1の位置に移動されるように動作され、それによって、高圧下の燃料が制御チャンバに流入することが可能になる。したがって、制御チャンバ内の燃料圧力に起因して弁ニードルに作用する力は、増大され、弁ニードルはその着座部に対して押圧され、噴射を終了させる。
少量で精度良く制御可能な噴射量は、高速の閉鎖速度を維持しつつ弁ニードルの開口速度を低減することによって達成され得る。換言すれば、不均整の制御構成が望ましい。このような構成では、制御チャンバ内の圧力は、制御弁部材がその第2の位置に移動される場合には、比較的ゆっくりと低減し、制御されたニードルリフトを達成するが、制御弁部材がその第1の位置に移動される場合には、比較的高速に増大し、噴射を急速に終了させる。
不均整な開口・閉鎖特性を達成する1つの方法は、高圧燃料を制御チャンバに供給するための追加的な直接的な流路を設けることである。この追加的な流路は、制御弁の制御下にはなく、ニードルの閉鎖中に制御チャンバ内の圧力をより高速に増大させるように機能する。このような構成は、欧州特許第1541860号および欧州特許第1988276号に記載されている。
不均整な開口・閉鎖特性を達成する他の方法は、ノズル制御弁を修正して、制御チャンバと低圧ドレインとの間の燃料の流れについて制限流路を形成することである。
欧州特許第1604104号および欧州特許第1835171号には、不均整な制御を達成する制限流路構成が記載されている。各々の場合において、制限流路は、制御弁部材の外面と、制御弁部材が受け入れられる穴の内面と、の間の環状の隙間の形態で提供されている。制限流路は、制御チャンバから低圧ドレインに至る燃料の流速を制限し、したがって、弁ニードルの開口動作を弱めるが、制御チャンバに高圧燃料を補給する妨げにはならず、ニードルの高速閉鎖を可能にする。
欧州特許第1541860号 欧州特許第1988276号 欧州特許第1604104号 欧州特許第1835171号
増大される排出制御のために、燃料噴射戦略は、ますます、短期間および低体積のマルチプル少量前噴射および/または後噴射を含み、燃料インジェクタの能力をさらに高めて、そのような短期間の噴射を精度良く行うことが望ましい。部品間の隙間の形態のドレイン制限を利用する既存の制御弁構成の1つの問題は、製造公差に起因して、製造中に制限流路断面積を正確かつ均一な寸法とすることが比較的難しいことである。さらに、使用時において、制限流路の断面積は、温度とともに変化しがちであり、その結果、一貫性のない動作が生じる。
また、燃料噴射圧力の増大に向けたトレンド、例えば、燃料の噴霧化および進入の増大に向けたトレンドがある。かかる理由から、燃料は、非常に高い圧力(3000bar以上のオーダー)でインジェクタに供給され得る。したがって、制御チャンバおよび関連する通路内の燃料圧力は、弁ニードルが閉鎖される場合にこの高圧に近づくか、あるいは、到達する。弁ニードルが開口した場合、制御チャンバおよび関連する通路内の燃料圧力は、著しく低下する。したがって、インジェクタ、特に、制御チャンバに関連する通路は、周期的な高圧負荷に耐えることができることが望ましい。さらに、キャビテーションに起因して構成部品がダメージを受けるリスクや、制御チャンバ内の高圧燃料がドレインに排出される際に生じ得る他の流体流れの影響を低減することも望ましい。
また、燃料インジェクタの部品点数および製造の複雑性を低減し、コストを低減するとともに信頼性を向上することが望ましい。
このような背景に対して、部品点数および製造の複雑性を最小限に抑えるとともに噴射不良のリスクを低減しつつ、弁ニードルの移動をより正確に制御することができる制御弁構成を有する燃料インジェクタを提供することが望ましい。
第1の態様から、本発明は、内燃機関のための燃料システムにおいて使用するための燃料インジェクタに属する。この燃料インジェクタは、高圧燃料のための供給手段と、弁ニードル着座部と係合してインジェクタからの燃料の供給を制御する弁ニードルを有する噴射ノズルと、制御チャンバ内の燃料圧力に曝される、弁ニードルに関連する表面と、供給手段から制御チャンバに流入する流れを提供する第1の注入流路と、制御チャンバ内の燃料圧力を制御するための制御弁と、を備えている。
制御弁は、第1の弁チャンバおよび第2の弁チャンバを部分的に形成する弁ハウジングと、弁ハウジングの案内穴内で摺動可能であるとともに、第1の形態と第2の形態との間で動作可能な制御弁部材と、を備えている。第1の形態では、第1の弁チャンバが供給手段と連通するとともに、第2の弁チャンバと低圧ドレインとの間の流れが阻止される。第2の形態では、第1の弁チャンバと供給手段との間の流れが阻止されるとともに、第2の弁チャンバが低圧ドレインと連通する。
燃料インジェクタは、さらに、ドレイン流路を備えている。ドレイン流路は、ドレイン制限部を備えているとともに、制御弁部材が第2の形態にある場合に制御チャンバから第2の弁チャンバまでの流れを可能にする。燃料インジェクタは、さらに、制御弁部材が第1の形態にある場合に第1の弁チャンバから制御チャンバに流入する流れを可能にする第2の注入流路を備えている。第2の注入流路は、ドレイン制限部をバイパスし、ドレイン流路および第2の注入流路は、弁ハウジング内に形成される。
ドレイン流路および第2の注入流路は、制御弁部材が摺動可能な弁ハウジング内に形成されるので、燃料インジェクタの部品点数および製造の複雑性を最小限に抑えることができる。
好ましい実施形態では、インジェクタは、さらに、弁ハウジングと当接する合わせ面を有するハウジング本体を備えており、制御弁部材の端部領域は、ハウジング本体の合わせ面と係合可能であり、制御弁部材がその第1の形態にある場合に第2の弁チャンバと低圧ドレインとの間との間の流れを阻止する。そのような構成において、ハウジング本体は、弁ハウジングの所定の領域に圧縮力を作用させてもよい。その結果、ドレイン流路および第2の注入流路は、圧縮力が作用される弁ハウジングの当該所定の領域内に形成され得る。このようにして、ドレイン流路および第2の注入流路の周りの破裂またはクラックに起因してインジェクタが故障するリスクが最小限に抑えられ、インジェクタは、高圧噴射圧力で動作できる。
ドレイン制限部は、好ましくは、オリフィスを備えている。ドレイン制限部をオリフィスとして設けることによって、オリフィスの流れ範囲、ひいては、制御弁部材がその第2の形態にある場合にドレイン流路を通る流れが制限される範囲が、製造中に非常に精度よく制御され得る。それによって、インジェクタの精度および部品間の性能の一貫性が改善される。さらに、オリフィスでの圧力低下は、温度に比較的敏感であり、したがって、オリフィスの形態のドレイン制限部を設けることによって、使用時における温度変化に伴うインジェクタの性能の変化を最小限に抑えることができる。
「オリフィス」との用語は、通路、ドリル穴(drilling)、穴、または、精度良く形成された直径、ひいては、流体が流れるための精度良く形成された断面積を有する類似の構成をいうことを意図していることが理解されよう。例えば、オリフィスは、オリフィスが流れを制限し、ひいては、オリフィスの前後での精度良く定義された圧力低下を生じる限りにおいて、ドリル穴の制限された直径の部分、または、均一の直径を有するドリル穴であってもよい。「オリフィス」との用語は、制御弁部材とハウジング部分との間の環状の隙間を含むことを意図するものではない。
好ましくは、オリフィスは、ドリル穴によって形成される。一実施形態では、オリフィスは、燃料インジェクタのハウジング部分、例えば弁ハウジングのドリル穴によって形成される。他の実施形態では、オリフィスは、弁部材のドリル穴によって形成される。
ドレイン流路は、第1の弁チャンバをバイパスしてもよい。この有利な構成では、制御チャンバから低圧ドレインまでの燃料の流れは、インジェクタ内の比較的短い経路をたどるように構成され得る。例えば、インジェクタは、制御チャンバに開口するとともに第1の弁チャンバおよび第2の弁チャンバの両方を制御チャンバに接続する供給流路を備えていてもよい。供給流路は、第2の注入流路を形成するために、第1の弁チャンバに通じる第1の枝流路を備えるか、あるいは、当該第1の枝流路と接続されてもよく、ドレイン流路を形成するために、第2の弁チャンバに通じる第2の枝流路を備えるか、あるいは、当該第2の枝流路と接続されてもよい。供給流路は、制御チャンバに開口する共通の通路を備えていてもよい。このようにして、第1および第2の弁チャンバは、両方とも、制御チャンバへの単一の開口を通って制御チャンバに接続されることができ、それによって、使用時において制御チャンバと液圧連通する燃料の容積を最低限に抑えることができる。
他の構成では、ドレイン流路は、制御弁部材が第2の形態にある場合に、制御チャンバから第1の弁チャンバを経由して第2の弁チャンバに至る流れを提供する。換言すれば、この構成では、ドレイン流路は、第1の弁チャンバと接続される。
制御弁部材は、好ましくは、第1の弁チャンバを部分的に形成する第1の着座領域と、第2の弁チャンバを部分的に形成する第2の着座領域と、を備えている。適宜、第2の着座領域は、制御弁部材の端部領域を備えていてもよい。
インジェクタが、弁ハウジングと当接する合わせ面を有するハウジング本体を備える場合、弁ニードルは、ハウジング本体内を摺動可能であってもよい。好ましくは、弁ニードル着座部は、ハウジング本体によって形成される。代替構成では、ハウジング本体は、弁ハウジングと、弁ニードルが摺動可能および/または弁ニードル着座部を形成する他のハウジングと、の間の中間構成部品であってもよく、あるいは、そのようないくつかの中間構成部品のうちの1つであってもよい。
一実施形態では、低圧ドレインは、ハウジング本体に設けられたドレイン通路を備えている。特に、ドレイン通路が、弁ニードルがその内部を摺動可能な(好ましくは、弁ニードル着座部を形成する)ハウジング本体に設けられる場合には、インジェクタの部品点数を最小限に抑えることができる。この目的を達成するために、ハウジング本体は、インジェクタのノズル本体を備えていてもよい。さらに、比較的大きな直径のドレイン通路がハウジング本体に設けられてもよい。これによって、燃料がドレイン通路へそこを通って流れる際に、燃料の流通挙動を最適化する助けとなり得る。
ドレイン通路は、ハウジング本体の合わせ面のところで第2の弁チャンバに開口していてもよい。ドレイン流路は、燃料の流れをハウジング本体の合わせ面に向けるように構成されていてもよい。そのような構成は、ドレイン通路が合わせ面のところで第2の弁チャンバに開口する場合に、特に有利である。それは、燃料の流れが第2の弁チャンバを通ってドレイン通路に向かうように方向付けられ、それによって、制御弁部材がその第2の形態にある場合に燃料の流通特性を改善し、燃料流れの乱流に起因するキャビテーションのダメージまたは浸食の可能性を低減するからである。特に、燃料は、ドレイン流路から大きな屈曲や旋回のない比較的直線上の経路に沿ってドレイン通路に流れる。ドレイン流路は、例えば、ハウジング本体の合わせ面に向けて傾いていてもよく、および/または、燃料の流れをドレイン通路に向けるように傾いていてもよい。
弁ニードルは、燃料のためのアキュームレータ容積に受け入れられてもよく、供給手段は、供給通路を備えていてもよい。供給通路は、アキュームレータ容積から制御弁まで延在して、制御弁部材が第1の形態にある場合に第1の弁チャンバと連通する。あるいは、供給手段は、制御弁部材が第1の形態にある場合に第1の弁チャンバまで供給するために、燃料を制御弁部材まで(例えば、第1の弁チャンバの上流の空間まで)直接的に供給する供給通路を備えていてもよい。
第1の注入流路は、第1の注入流路を通って制御チャンバに流入する燃料の流れを制限するために、オリフィスを備えていてもよい。第1の注入流路のオリフィスは、ドレイン制限部に関して上述したのと実質的に同じ理由によって、インジェクタの性能をさらに改善する。特に有利な構成では、第1の注入流路およびドレイン流路の両方がオリフィスを備えており、この場合、弁ニードルの開口速度は、製造中において第1の注入流路およびドレイン流路のそれぞれのオリフィスを適切にサイズ決めすることによって、非常に精度良く制御されることができ、部品同士間および個々の部品の各々の動作中の一貫性が改善される。
第1の注入流路は、制御チャンバへの燃料の連続的な流れを提供してもよい。制御チャンバから出る燃料の流れは、例えば、弁ニードルが所定のリフト位置に到達したときに制限可能であってもよい。代替構成では、第1の注入流路を通って制御チャンバに流入する燃料の流れは、例えば、欧州特許第1988276号に記載されているように弁ニードルが所定のリフト位置に到達したときに制限可能であってもよい。
第2,3,4,5,6の態様では、本発明は、内燃機関のための燃料システムにおいて使用するための燃料インジェクタに属する。この燃料インジェクタは、高圧燃料のための供給手段と、弁ニードル着座部と係合してインジェクタからの燃料の供給を制御する弁ニードルを有する噴射ノズルと、制御チャンバ内の燃料圧力に曝される、弁ニードルに関連する表面と、供給手段から制御チャンバに流入する流れを提供する第1の注入流路と、制御チャンバ内の燃料圧力を制御するための制御弁と、を備えており、制御弁は、第1の弁チャンバおよび第2の弁チャンバを備えている。
制御弁は、さらに、第1の形態と第2の形態との間で動作可能な制御弁部材を備えている。第1の形態では、第1の弁チャンバが供給手段と連通するとともに、第2の弁チャンバと低圧ドレインとの間の流れが阻止される。第2の形態では、第1の弁チャンバと供給手段との間の流れが阻止されるとともに、第2の弁チャンバが低圧ドレインと連通する。
燃料インジェクタは、さらに、ドレイン流路を備えている。ドレイン流路は、ドレイン制限部を有するとともに、制御弁部材が第2の形態にある場合に制御チャンバから第2の弁チャンバまでの流れを可能にする。燃料インジェクタは、さらに、制御弁部材が第1の形態にある場合に第1の弁チャンバから制御チャンバに流入する流れを可能にする第2の注入流路を備えている。第2の注入流路は、ドレイン制限部をバイパスする。
本発明の第2の態様では、ドレイン流路は、第1の弁チャンバをバイパスする。
本発明の第3の態様では、ドレイン制限部は、オリフィスを備えている。
本発明の第4の態様では、制御弁は、さらに、第1の弁チャンバおよび第2の弁チャンバを部分的に形成する弁ハウジングを備えており、制御弁部材は、弁ハウジングの案内穴内で摺動可能である。インジェクタは、さらに、弁ハウジングと当接する合わせ面を有するハウジング本体を備えている。低圧ドレインは、ハウジング本体に設けられたドレイン通路を備えている。好ましくは、弁ニードル着座部は、ハウジング本体によって形成される。
本発明の第5の態様では、制御弁は、さらに、第1の弁チャンバおよび第2の弁チャンバを部分的に形成する弁ハウジングを備えており、制御弁部材は、弁ハウジングの案内穴内で摺動可能である。インジェクタは、さらに、弁ハウジングと当接する合わせ面を有するハウジング本体を備えている。ドレイン流路は、燃料の流れをハウジング本体の合わせ面に向けるように構成されている。
本発明の第6の態様では、制御弁は、さらに、第1の弁チャンバおよび第2の弁チャンバを部分的に形成する弁ハウジングを備えており、制御弁部材は、弁ハウジングの案内穴内で摺動可能である。インジェクタは、さらに、弁ハウジングと当接する合わせ面を有するハウジング本体を備えている。ハウジング本体は、弁ハウジングの所定の領域に圧縮力を加え、ドレイン流路および第2の注入流路は、圧縮力が加えられる、弁ハウジングの当該領域内に形成される。
本発明の第1の態様の好ましい、および/または、オプションの特徴は、必要に応じて、単独または組み合わせて使用されてもよい。本発明の他の態様についても同様である。
単に例示目的として、添付図面を参照して本発明について説明する。添付図面では、同様の特徴には、同様の参照符号が使用される。
本発明の第1の実施形態による燃料インジェクタの概略図であり、第1の動作状態にある。 本発明の第1の実施形態による燃料インジェクタの概略図であり、第2の動作状態にある。 図1(a)および図1(b)に示されるタイプの燃料インジェクタの一部分の断面図である。 本発明の第2の実施形態による燃料インジェクタの一部分の断面図である。 本発明の第3の実施形態による燃料インジェクタの一部分の断面図である。
以下の説明の全体に亘って、「上部」および「下部」ならびに「上方」および「下方」といった用語は、添付図面における各部分の方向に言及するために使用される。とはいうものの、各部分は、使用時において異なる向きを有していてもよいことが理解されよう。「上流」および「下流」といった用語は、通常の使用時におけるインジェクタでの燃料の流れの方向に言及するために使用される。
図1(a)および図1(b)を参照すると、圧縮点火内燃機関のための燃料システムは、本発明の第1の実施形態としての燃料インジェクタ10を備えている。インジェクタ10は、アキュームレータ容積すなわちコモンレール12から高圧燃料を受け取るように構成されている。コモンレール12には、高圧燃料ポンプ14によって、高圧の、典型的には、400〜3000barまでの圧力レベルの燃料が蓄えられる。燃料ポンプ14は、低圧燃料リザーバすなわちドレイン18から比較的低圧の燃料を受け取り、第1の供給ライン20を介してコモンレール12に加圧された燃料を供給する。コモンレール12は、第2の供給ライン22を介して高圧(「供給圧力」とも呼ぶ)の燃料を供給する。第2の供給ライン22は、インジェクタ10の供給通路24まで燃料を供給するように構成されている。燃料は、インジェクタ10から戻りラインすなわちドレインライン21を介してドレイン18に戻される。
インジェクタ10は、弁ニードル26を有する噴射ノズル25を備えている。弁ニードル26は、スプリングチャンバ32内に収容された弁ニードルスプリング30によって、弁ニードル着座部28に向けて押圧される。噴射ノズル25は、穴36を有するハウジング本体すなわちノズル本体34(その下部端部分のみが図示されている)を備えている。穴36内では、弁ニードル26が移動可能である。スプリングチャンバ32は、ノズル穴36の上部端に形成されている。スプリングチャンバ32および穴36は、ともに、インジェクタ10内の燃料のためのアキュームレータ容積を形成する。アキュームレータ容積は、供給通路24からの高圧燃料を受け入れる。
弁ニードル26は、穴36およびスプリングチャンバ32内の燃料圧力に曝される下方を向いたスラスト面を有しており、スラスト面に燃料圧力が作用することによって、上向きの力が、弁ニードル開口方向に動作する弁ニードル26に加えられる。
弁ニードル26は、弁ニードル着座部28と係合するように、また、係合を解除するように移動可能であり、ノズル穴36に供給される燃料が弁ニードル着座部28を通過して流れて、ノズル本体34に設けられた複数の出口開口40(それらの1つのみを図示している)に到達できるか否かを制御する。その結果、弁ニードル26が弁ニードル着座部28から離れる方向に移動されると、出口40を通って関連する燃焼空間(図示せず)に入る燃料の噴射が生じる。
弁ニードル着座部28から遠い側の弁ニードル26の端部において、弁ニードル26の端面は、制御チャンバ42内の燃料圧力に曝される。制御チャンバ42内の燃料圧力は、弁ニードルスプリング力と組み合わされて作用し、弁ニードル26を着座部28に対して押圧する。
他の実施形態では、弁ニードルは、ニードルピストンに連結されてもよい。この連結は、それが、弁ニードル26そのものの表面ではなく、制御チャンバ42内の燃料圧力に曝される、ニードルピストンの表面であるように行われる。
燃料が供給通路24から制御チャンバ42に流入するための2つの可能な流路が存在する。第1の制御チャンバ注入路44が、インジェクタ供給通路24と制御チャンバ42との間に設けられている。この第1の注入流路44によって、制御チャンバ42に制限された速度で燃料が連続的に流入することが可能になる。この流速は、第1の注入流路44の第1の制限オリフィス44aによって定まる。第2の制御チャンバ注入路47が、ノズル制御弁48の制御下において高圧燃料を制御チャンバ42に供給することが可能である。
制御チャンバドレイン流路50が、制御チャンバ42からドレインライン21まで燃料が流れることを可能にする流路を提供する。ドレイン流路50を通って低圧ドレイン18に至る燃料の流れは、ドレイン通路50の制限ドレインオリフィス50aによって制限される。ドレイン流路50もノズル制御弁48の制御下にある。
第2の注入流路47およびドレイン流路50は、合流して共通の流路(以下、供給流路すなわち通路52と呼ぶ)になる。通路52は、第2の注入流路47およびドレイン流路50の両方を制御チャンバ42に接続する。このようにして、1つの通路(供給流路52)のみが、制御チャンバ42に開口して、制御チャンバ42をノズル制御弁48に接続する。
ノズル制御弁48は、三方制御弁48の形態を有しており、第1および第2の形態すなわち位置間で動作可能である。第1の位置では、図1(a)に示されるように、ドレイン流路50とドレインライン21との間の流れが阻止された状態(すなわち、ドレイン流路50とドレインライン21との間の連通が閉鎖された状態)で、第2の注入流路47が供給通路の枝通路24aを経由して供給通路24と連通する。第2の位置では、図1(b)に示されるように、ドレイン流路50がドレインライン21と連通した状態で、供給通路24と第2の注入流路47との間の流れが阻止すなわち閉鎖される。このようにして、制御弁48は、制御チャンバ42内の燃料圧力が増加および減少のいずれになるのかを決定するように動作可能である。
ノズル制御弁48は、ノズル制御弁部材60と制御弁スプリング62とを備えている。制御弁スプリング62は、ノズル制御弁部材60を第1の位置に付勢するように機能する。電磁式アクチュエータ(全体が64によって特定されている)は、制御弁スプリング力に抗ってノズル制御弁部材60を第2の位置に移動させるように動作することが可能である。電磁式アクチュエータ64は、従来のタイプであり、通電可能な巻き線(図1(a)および図1(b)では図示せず)を備えている。ノズル制御弁48を開いて噴射を始めることが求められる場合に、以下で説明するように、巻き線を通って電流が供給される。
供給通路52は、単一の入口ポートすなわち制御チャンバ42への開口を有している。弁ニードル26の上部端は、弁ニードル26がその着座部28から離れる方向に、その最大移動範囲(「最大リフト」)である所定の量だけ移動する状況において、入口ポートと協働可能である。弁ニードルの端部と供給通路52の入口ポートとの協働によって、噴射イベントの間、第1の注入流路44から制御チャンバ42を経由する高圧燃料のロスを低減する手段が提供される。
出口40を通る燃料の噴射を提供するように行われる燃料システムの動作を以下で詳細に説明する。図1(a)に示す位置において、ノズル制御弁48は、第1の位置にあり、第2の注入流路47が制御弁48を通って供給通路24と連通することによって、第1の注入流路44および第2の注入流路47の両方を通って制御チャンバ42に入る高圧燃料の供給が提供される。ドレイン流路50を介した制御チャンバ42と戻りライン21との連通は、中断される。制御チャンバ42内の高い燃料圧力は、弁ニードルスプリング30の力と組み合わされて作用し、弁ニードル26を押圧してその着座部28と係合させ、出口開口40を通る噴射を阻止するように機能する。これは、燃料インジェクタの非噴射状態である。
噴射を開始することが求められる場合、アクチュエータ64は、通電されて、制御弁スプリング62の力に抗ってノズル制御弁48を第2の位置に移動させる。ノズル制御弁48のその第2の位置への移動によって、第2の注入流路47を通るインジェクタ供給通路24と制御チャンバ42との間の連通が閉じられ、ドレイン流路50および制限ドレインオリフィス50aを通る制御チャンバ42と戻りライン21との間の連通が開かれる。このような状況において、制御チャンバ42内の燃料は、制御チャンバ42からドレイン流路50を通って戻りライン21まで、したがって、低圧まで流れることが可能であり、制御チャンバ42の燃料圧力の低減が生じる。
制御チャンバ42内の燃料圧力が低減されると、弁ニードル26の上部端に作用する閉鎖力が低減される。その結果、弁ニードル26は、弁ニードル開口方向にインジェクタトラスト面に作用する、ノズル穴36に供給される高い燃料圧力によって、その着座部28から離れる方向に移動させられる。したがって、燃料は、出口開口40を通ってエンジンシリンダに流入することができる。これは、図1(b)に示すように、燃料システム噴射状態である。
噴射段階の間、制御チャンバ42内の燃料圧力は、低圧(すなわち、ドレイン圧力)と供給圧力(すなわち、供給通路24内の圧力)との間の中間レベルまで低下する。制御チャンバ42内の燃料圧力が低減されるレベルは、第1の注入流路44の制限部44a(そこを通って燃料が制御チャンバ42に流入する)と、ドレイン流路50の制限ドレインオリフィス50a(そこを通って燃料が低圧まで流れる)と、によって示される流れ面積の比によって定まる。これらの制限部44a,50aは、ノズル制御弁48が開いたときに、制御チャンバ42内の圧力を、少なくとも、弁ニードルスプリング力と組み合わされて弁ニードル26に作用する上向きの力によって勝るレベル(閾圧力レベル)まで低減できるようなサイズを有している。したがって、ノズル制御弁48がその第2の位置に移動した後の時期においては、弁ニードル26は、その着座部28から離れる方向に持ち上がり、噴射を開始することが可能になる。制御チャンバ42内の圧力が閾圧力レベルまで低下すると、制御チャンバ42内の燃料圧力が低減される速度によって、さらに、弁ニードル26がその着座部から離れる方向に持ち上がる速度が定まる。
特に、制限ドレインオリフィス50aは、制御チャンバ42からの燃料の流出を低減するように機能し、それによって、弁ニードル26の開動作が比較的低速になるとともに制御される。
弁ニードル26が最大リフトにある場合、弁ニードル26の端部は、制御チャンバ42に入る供給通路52の入口ポートを覆い、それによって、第1の注入流路44とドレインライン21との間の連通が中断されるとともにドレインへの燃料の不要なロスが避けられる。
噴射を終了するために、ノズル制御弁48は、アクチュエータ巻き線への通電が停止されることによって、その第1の位置まで戻される。ノズル制御弁48をその第1の位置に移動させることによって、ドレイン流路50を介した制御チャンバ42と戻りライン21との間の連通が閉じられ、その代わりに、第2の注入流路47と供給通路24との間の連通が、燃料がノズル制御弁48を通って制御チャンバ42に流入できるように開けられる。したがって、第1の注入流路44を通る燃料の流れ(これは、本実施形態では連続的である)と、第2の注入流路47を通る燃料の追加的な流れと、によって、制御チャンバ42内が再び高圧になる。制御チャンバ42内で高い燃料圧力が再確立されると、弁ニードル26は、実質的に圧力平衡し、したがって、弁ニードルスプリング30は、弁ニードル26を弁ニードル着座部28に対して押圧して噴射を終了するように機能する。
有利なことに、噴射端における制御チャンバ42への燃料の流れは、(i)連続的な第1の注入流路44を通り、(ii)制御弁によって制御される第2の注入流路47を通る、供給通路24と制御チャンバ42との間の2つの注入流路によって、比較的速い。これによって、弁ニードル26の閉鎖動作が比較的高速になる。
第2の注入流路47を介した制御チャンバ42への燃料の流れがドレイン流路50の制限ドレインオリフィス50aをバイパスすることは、本発明の本実施形態の特徴の1つである。この構成は、第2の注入流路47を通る燃料の流速、および、ドレイン流路50を通る燃料の流速が、それぞれ、独立して選択され得ることを意味する。したがって、有利なことに、制御弁48がその第1の位置にある場合の第2の注入流路47を通る制御チャンバ42への燃料の流れは、比較的速く、弁ニードルの迅速な閉鎖を補助でき、一方、制御弁48がその第2の位置にある場合のドレイン流路50および制限ドレインオリフィス50aを通って制御チャンバ42から出る燃料の流れは、比較的低速であり、弁ニードル26の開口動作を弱めることができる。
インジェクタ10の特性、例えば、噴射タイミング(例えば、圧送に対する)、弁ニードル26の移動速度、および、燃料供給量は、弁ニードルスプリング30の予め加えられた負荷、および、弁ニードル着座部28の直径とともに、第1の注入流路44およびドレイン流路50のそれぞれの制限部44a,50aの流れ面積を慎重に選択することによって最適化され得る。
ドレイン流路50の制限部50aが、オリフィス、すなわち、直径が制限されたドリル穴(すなわち、部品間の環状の隙間によって、または、弁ニードル上に広がる表面によって形成されるのではなく、精度良く定義された断面流れ面積を有する穴)の形態であることは、本発明の本実施形態の特別な利益である。制限部50aをオリフィスとして設けることによって、オリフィス50aの流れ面積、ひいては、ドレイン流路50を通る流れが制限される範囲を製造中に非常に精度良く制御することができ、それによって、インジェクタの精度および部品間の性能の一貫性が向上する。さらに、オリフィスでの圧力低下は、温度に比較的敏感であり、このため、ドレイン制限部をオリフィス50aの形態で設けることによって、使用時の温度変化に伴うインジェクタ性能の変化を最小限に抑えることができる。
図1(a)および図1(b)の実施形態において、第1の注入流路44の制限部44a(燃料は、ここを通って制御チャンバ42に流入する)はオリフィスとしても実施され、この場合、上述したのと同じ利益が得られる。この特に有利な構成では、弁ニードル26の開口速度は、製造中においてオリフィスを適切にサイズ決めすることによって、非常に精度良く制御することができ、部品同士間および個々の部品の各々の動作中の一貫性が改善される。
インジェクタ10は、好ましくは、噴射ノズル25およびノズル制御弁48が同一のインジェクタユニット10を形成するように形成される。例示目的として、図2は、図1(a)および図1(b)に示されたインジェクタ10の一部分の実用的な一実施形態を示している。図1(a)および図1(b)に示されるのと同様の部分は、参照を容易にするために、同様の参照符号を使用して言及される。
図2を参照すると、インジェクタ10は、ノズル制御弁部材60を収容するとともにノズル本体34の上部端と当接する弁ハウジング80を備えている。弁ニードル26は、ノズル本体34の穴内で摺動可能であり、弁ニードル着座部(図2では図示されず)は、当該穴の下部端のところでノズル本体34によって形成されている。弁ハウジング80およびノズル本体34には、ドリル穴が設けられており、弁ハウジング80およびノズル本体34は、ドリル穴とともにインジェクタ供給通路24の一部分を形成する。ノズル本体34は、弁ハウジング80の合わせ面81と当接する合わせ面35を有している。組み立てられたインジェクタにおいて、ノズル本体34およびハウジング80は、キャップナット(図示せず)によってともにクランプされ、その結果、各々の合わせ面35,81の間でシールが形成される。
第1の注入流路44は、一端においてインジェクタ供給通路24と連通するとともに他端において制御チャンバ42と連通するように、ノズル本体34に設けられた第1のドリル穴によって形成される。第1の注入流路44の制限された直径部分すなわち制限オリフィス44aによって、第1の注入流路44を通る燃料の流れに対する正確に定義された制限が提供される。第2のドリル穴52aがノズル本体34に設けられており、弁ハウジング80のドリル穴52bとともに、供給通路52を形成している。弁ハウジング80内において、供給通路52は、2つの枝通路に分岐して、以下でより詳細に説明するように、第2の注入流路47およびドレイン流路50を形成している。
また、ノズル本体34には、その上部端に向けて、低圧ドレイン18への戻りライン21の一部分を形成する第3のドリル穴が設けられている。戻りライン21の第1の部分21aは、合わせ面35からノズル本体34内に延在するとともに、ノズル制御弁部材60と同軸である。戻りライン21の第2の部分21bは、ノズル本体34を通って径方向外側に向けて延在し、別のドレイン通路(図示せず)に接続される。アクチュエータ64は、電磁巻き線65と、スプリング62と(図1,2に示されている)、巻き線65の通電および通電停止に応じて動作可能なアーマチャ61と、を備えている。図1(a)および図1(b)の実施形態と図2の実施形態との違いの1つは、図1(a)および図1(b)では、アクチュエータ64が「通電−プッシュ」タイプ(すなわち、アクチュエータの巻き線を通電することによってノズル制御弁部材がスプリング力に抗って押される)であるのに対して、図2では、アクチュエータ54は、「通電−プル」タイプであることに留意されたい。
ノズル制御弁部材60は、アーマチャ61に連結されている。図2に示すように、上部弁ハウジング80には、弁ハウジング穴86が設けられている。ノズル制御弁部材60は、は、アーマチャ61に連結される上部案内領域60aと、上部端において上方を向いた円錐台面を有する下部領域60bと、を備えている。弁ネック60dは、上部案内領域60aを下部領域60bから分離している。上部案内領域60aは、弁ハウジング穴86内で移動するために案内される。
ノズル制御弁部材60の下部領域60bは、上部着座領域すなわち着座面88を備えている。着座面88は、上部円錐台面に形成されている。弁部材60の端面は、浅い実質的に円錐状の凹部を有する形状であり、凹部の表面において下部着座領域すなわち着座ライン90を形成している。弁ハウジング穴86の領域は、その第2の位置にある場合にノズル制御弁部材60の上部着座面88と係合するための上部弁座92を形成するような形状である。下部着座ライン90は、制御弁部材60がその第1の位置にある場合にノズル本体34の合わせ面35によって形成される平坦な下部弁座94と係合可能である。
弁ハウジング80のドリル穴24aは、供給通路24から環状空間、すなわち、制御弁部材60のネック領域60dの周りに形成された通路(gallery)102まで燃料を搬送する。環状空間102は、上部着座面88の上流に位置している。2つの弁チャンバが、弁部材60の下部領域60bの周りに設けられており、これらの弁チャンバは、弁部材60の下部領域60bによって部分的に形成されている。環状通路を有する第1すなわち上部弁チャンバ104は、上部着座面88の下流に配置されている。別の環状通路を有する第2すなわち下部弁チャンバ106は、下部着座ライン90の上流に配置されている。
第1の弁チャンバ104と第2の弁チャンバ106との間において、弁部材60の下部領域60bは、穴86内において包囲された摺動適合体(a close sliding fit)である。第1の弁チャンバ104と第2の弁チャンバ106との間におけるいくらかの流れの漏洩が、弁部材60と穴86との摺動境界のところで予期され得るものの、この経路を通る燃料の流れは、実質的には存在しない。
第2の注入流路47は、弁ハウジング80の通路すなわちドリル穴の形態であり、一端での供給通路52から第1の弁チャンバ104まで分岐すなわち延在する。ドレイン流路50は、弁ハウジング80の別の通路すなわちドリル穴の形態であり、一端での供給通路52から第2の弁チャンバ106まで分岐すなわち延在する。ドレイン流路50は、ドレイン流路50の直径が制限された部分すなわちオリフィスの形態の制限部50aを備えている。制限部50aによって、精度良く定義された、ドレイン流路50を通る燃料の流れの制限が提供される。
図2から理解されるように、第2の注入流路47、ドレイン流路50、および、供給通路52の上部部分52bは、弁ハウジング80の、合わせ面81の近傍の領域に位置している。ノズル本体34と弁ハウジング80とが一緒にクランプされるので、組み立てられたインジェクタにおいて、弁ハウジング80の、第2の注入流路47とドレイン流路50とが位置する領域は、圧縮下に保持される。したがって、有利なことに、第2の注入流路47およびドレイン流路50は、そうでない場合と比べて、異常のリスクなく高圧の燃料を収容できる。
特に、本実施形態では、第2の注入流路47とドレイン流路50とが供給通路52から分岐する分岐点が、弁ハウジング80のこの圧縮負荷を受ける領域内に位置する。かかる構成は、構成部品の異常を最小限に抑える上で特に有益である。それは、燃料圧力に起因して弁ハウジング80に作用する圧迫力がこの分岐点で最大になるからである。
弁ハウジング80内で延在する供給通路52の部分52bは、インジェクタの長手方向軸線に対して傾いている。換言すれば、供給通路52のこの部分52bは、合わせ面81から上方に向けて延在し、さらに、制御弁部材60に向けて内側に延在している。第2の注入流路47は、供給通路52のこの傾いた部分と同軸である。また、ドレイン流路50は、ノズル本体34の合わせ面35およびインジェクタの長手方向軸線に対して傾いており、供給通路52から下方に向けて、また、第2の弁チャンバ106に向けて内側に延在している。
ノズル制御弁部材60は、スプリング62によって、ノズル制御弁部材60の下部着座ライン90が下部弁座94と係合する第1の位置へ(図示される方向の下方に向けて)付勢されている。このような状況では、燃料は、インジェクタ供給通路24,24aから環状空間102へ入り、着座していない上部弁座88,92を通過し、第2の注入流路47および供給通路52を通って制御チャンバ42へ流れることができる。ドレインライン21への流れが下部着座ライン90のところで制御弁部材60によって封鎖されるので、燃料は、ドレイン流路50を通ってドレイン18へ流れることがない。
重要なことに、供給通路24から第2の注入流路47を通って制御チャンバ42へ向かう流れは、ドレイン流路50をバイパスする。その結果、制御チャンバ42に入る燃料の流れは、制限ドレインオリフィス50aによって制限されない。
第2の注入流路47を通る燃料の流れに加えて、燃料は、また、第1の注入流路44を通って制御チャンバ42に流入することができる。これは、弁ニードル26が着座するとともに制御チャンバ42内の高い燃料圧力に起因して噴射が生じない噴射サイクルの段階である。
ノズル制御弁部材60をその第2の位置へ(図示される方向の上方に向けて)移動させるために、アクチュエータ巻き線65が通電されて、ノズル制御弁部材60の最下部端が下部弁座94から離れる方向に移動し、上部着座面88が移動して上部弁座92と係合する。そのような状況では、供給通路24,24aと第2の注入流路47との連通が閉鎖され、その代わりに、ドレイン流路50を通る制御チャンバ42と戻りライン21との間の連通が確立される。制御チャンバ42内の燃料は、燃料が第1の注入流路44を通って制御チャンバ42に流入するよりも速い速度で、ドレイン流路50を通って低圧側に出る。このため、弁ニードル26は、その着座部から持ち上げられる。この動作段階の間、制御チャンバ42内の燃料圧力は、供給圧力とドレイン圧力との間の中間レベルまで低下する。
本実施形態では、燃料は、制御チャンバ42から、供給通路52およびドレイン流路50(制限ドレインオリフィス50aを通る)を経由して、また、第2の弁チャンバ106を経由してドレインライン21に入り、ドレイン18に流れる。したがって、ドレイン流路50は、第1の弁チャンバ104をバイパスし、それによって、ドレインまでの流れの経路の長さが比較的短く保たれ、したがって、インジェクタの応答性が向上する。
また、ドレイン流路50の傾いた構成によって、制御弁部材60がその下部弁座64から持ち上げられたときに、燃料の流れを、第2の弁チャンバ106に曝されるノズル本体34の合わせ面35に向ける助けとなる。このようにして、燃料が第2の弁チャンバ106を通って直接経路に沿って出口に向けてドレインライン21まで流れることが促進される。この構成は、ドレインに流れる燃料におけるキャビテーションの可能性を低減する助けとなり、したがって、インジェクタの構成部品にダメージを与える可能性が低減される。
図3は、図2の実施形態の代替の実践的な実施形態を示しており、同様または等価の部分は同様の参照符号によって特定される。図2と同様に、図3のアクチュエータ54は、「通電−プル」タイプである。図3のインジェクタは、第1の弁チャンバ104および第2の弁チャンバ106に接続する通路の構成が図2のインジェクタと異なっている。
図3に示す実施形態では、制御チャンバ42は、第2の注入流路47を形成する、ノズル本体34および弁ハウジング80のドリル穴によって、第1の弁チャンバ104に接続される。図2の実施形態とは異なり、この実施形態では、分岐した供給通路は存在しない。その代わりに、第2の注入流路47は、制御チャンバ42に直接的に接続され、ドレイン流路50は、弁ハウジング80の下部端から上方に向けて延在するドリル穴によって形成され、第1の弁チャンバ104および第2の弁チャンバ106に接続される。制限ドレインオリフィス50aは、ドレイン流路ドリル穴50の制限直径部分を備えている。
図3の実施形態におけるノズル制御弁48の動作は、図1(a)、図1(b)および図2に関して前述したものと同様である。噴射を開始するために、ノズル制御弁部材60は、アクチュエータ巻き線65に通電することによって、その第2の位置まで移動される。第2の位置にある場合、上部着座面88は、移動されて、上部弁座92と係合するようになり、下部着座ライン90は、下部着座面94から離れる。この構成では、制御チャンバ42内の燃料は、第2の注入流路47(制御チャンバ42の注入の間の流れ方向と反対の方向に)、第1の弁チャンバ104、ドレイン流路50および制限ドレインオリフィス50a、第2の弁チャンバ106を経由し、最終的に非係合状態の下部着座ライン90および下部着座面94を通過して戻りライン21まで流れる。
図2の実施形態とは異なり、図3の実施形態では、ドレイン21までの燃料の流れは、第1の弁チャンバ104を通過し、したがって、第1の弁チャンバ104をバイパスしない。
噴射を終了するために、アクチュエータ巻き線65は、通電停止され、ノズル制御弁部材60は、制御弁スプリング62の作用下で第1の位置へ移動する。第1の位置では、下部着座ライン90は、下部弁座94と係合してドレインライン21への流路を閉じる。その代わりに、燃料は、供給通路24,24aから環状空間102に入り、次に、上部弁座88を通過して第1の弁チャンバ104に入り、そして、そこから第2の注入流路47を通って制御チャンバ42に流入することができる。図2の実施形態と同様に、この図3の実施形態では、供給通路24,24aから制御チャンバ42に至る燃料の流れは、制限ドレインオリフィス50aによって制限されない。
図4は、図2および図3に示される実施形態とは別の代替実施形態を示しており、同様または等価な部分が同様の参照符号で特定されている。図2および図3と同様に、図4のアクチュエータ54は、「通電−プル」タイプである。図4のインジェクタは、図3のインジェクタと非常に似ているが、第1の弁チャンバ104と第2の弁チャンバ106との間に延在するドレイン流路50の構成が異なっている。
図4に示される実施形態では、ドレイン流路50は、制御弁部材60の下部領域60bを貫通する傾斜したドリル穴によって形成されている。ドレイン流路50は、その上部端のところで第1の弁チャンバ104へ開口しており、また、その下部端のところで第2の弁チャンバ106へ開口している。その結果、これら2つのチャンバ間での流体連通が提供される。制限ドレインオリフィス50aは、ドレイン流路ドリル穴50の制限された直径部分によって形成されている(図4では、制限ドレインオリフィス50aは、ドレイン流路ドリル穴50の全長に亘って延在している)。
図4の実施形態におけるノズル制御弁48の動作は、図3に関して上述した通りである。特に、弁部材60がその第2の位置に移動されるとき、制御チャンバ42内の燃料は、第2の注入流路47を経由し(制御チャンバ42の注入の間の流れ方向と反対の方向に)、第1の弁チャンバ104、弁部材60を通るドレイン流路50(およびドレインオリフィス50a)および第2の弁チャンバ106を経由し、最終的に非係合状態の下部着座ライン90および下部着座面94を通過して、戻りライン21まで流れることができる。
上記の説明から、ドレイン流路50および第2の注入流路47は、必ずしも、制御チャンバ42および/またはそれぞれの制御弁チャンバ104,106と直接的に接続される通路の形態である必要がなく、他の接続通路(例えば、図2の供給通路52)が存在してもよいことが明らかであろう。上記で明示的に説明していない通路の他の構成も本発明の範囲から逸脱することなく考えることができる。
上述したのと同じ機能を提供するために、本発明の範囲から逸脱することなく、代替構成としての三方ノズル制御弁が使用されてもよいことが理解されよう。例えば、第1および第2の弁チャンバは、弁部材の周りに配置された環状通路(gallery)として実施される必要はなく、その代わりに、上述した態様の制御弁部材と相互作用するように構成された任意の適切な空間であってもよく、したがって、「チャンバ」との用語は広く解釈されることが理解されよう。
図2および図3において、ノズル本体34および弁ハウジング80は、それぞれ単一の構成部品として示されている。しかしながら、弁ニードルまたは制御弁部材をそれぞれ受け入れるために、2つ以上の当接するノズル本体および/または弁ハウジング構成部品が設けられた他の構成も可能であることが理解されよう。1つ以上の中間ハウジング本体構成部品、例えば、シム(くさび)板またはスペーサがノズル本体と弁ハウジングとの間に設けられた他の構成も可能である。それぞれの場合において、インジェクタ内の流路の各々は、1つの本体、ハウジングまたは中間構成部品を貫通していてもよく、必要に応じて、本体、ハウジングおよび中間構成部品のうちの1つ以上を貫通していてもよい。
図示された実施形態では、高圧燃料のための供給手段は、制御弁に(すなわち、第1の弁チャンバの上流の環状空間に)燃料を直接的に供給する供給通路を備えている。代替構成では、弁ニードルは、燃料のためのアキュームレータ容積に受け入れられてもよく、供給手段は、アキュームレータ容積から制御弁まで延在する供給通路を備えていてもよい。換言すれば、高圧燃料は、直接的に、または、インジェクタ内のアキュームレータ容積を経由して、制御弁に供給されてもよい。
ノズル制御弁を制御するための電磁式アクチュエータを設けることの代替として、他のタイプのアクチュエータ、例えば、圧電式アクチュエータが使用されてもよい。
上記で明示的には説明されていない他の変形形態および修正形態についても、添付の特許請求の範囲によって定義される本発明の範囲から逸脱することなく、当業者には明らかであろう。
10…燃料インジェクタ
12…コモンレール
14…高圧燃料ポンプ
18…低圧ドレイン
20…第1の供給ライン
21…ドレインライン
21a…第1の部分
21b…第2の部分
22…第2の供給ライン
24…供給通路
24a…枝通路
25…噴射ノズル
26…弁ニードル
28…弁ニードル着座部
30…弁ニードルスプリング
32…スプリングチャンバ
34…ノズル本体
35…合わせ面
36…ノズル穴
40…出口開口
42…制御チャンバ
44…第1の注入流路
44a…第1の制限オリフィス(制限部)
47…第2の注入流路
48…ノズル制御弁
50…ドレイン流路
50a…ドレインオリフィス(制限部)
52…供給流路
52a…第2のドリル穴
52b…上部部分
54…アクチュエータ
60…制御弁部材
60a…上部案内領域
60b…下部領域
60d…ネック領域
61…アーマチャ
62…スプリング
64…アクチュエータ
65…巻き線
80…弁ハウジング
81…合わせ面
86…弁ハウジング穴
88…上部着座面
90…下部着座ライン
92…上部弁座
94…下部弁座
102…環状空間
104…第1の弁チャンバ
106…第2の弁チャンバ

Claims (15)

  1. 内燃機関のための燃料システムにおいて使用するための燃料インジェクタであって、
    高圧燃料のための供給手段(24,24a)と、
    弁ニードル着座部(28)と係合して前記インジェクタからの燃料の供給を制御する弁ニードル(26)と、制御チャンバ(42)内の燃料圧力に曝される、前記弁ニードル(26)と関連する面と、を有する噴射ノズル(25)と、
    前記供給手段(24)から前記制御チャンバ(42)への流れを提供する第1の注入流路(44)と、
    前記制御チャンバ(42)内の燃料圧力を制御するための制御弁(48)であって、第1の弁チャンバ(104)および第2の弁チャンバ(106)を部分的に形成する弁ハウジング(80)と、制御弁部材(60)と、を有する制御弁(48)と
    を備え、
    前記制御弁部材(60)は、
    前記弁ハウジング(80)の案内穴(86)内を摺動可能であり、
    (i)前記第1の弁チャンバ(104)が前記供給手段(24)と連通するとともに、前記第2の弁チャンバ(106)と低圧ドレイン(21)との間の流れが阻止される第1の形態と、(ii)前記第1の弁チャンバ(104)と前記供給手段(24)との間の流れが阻止されるとともに、前記第2の弁チャンバ(106)が前記低圧ドレイン(21)と連通する第2の形態と、の間で動作可能であり、
    前記燃料インジェクタは、さらに、
    ドレイン制限部(50a)を有するドレイン流路(50)であって、前記制御弁部材(60)が前記第2の形態にある場合に前記制御チャンバ(42)から前記第2の弁チャンバ(106)までの流れを許容するドレイン流路(50)と、
    前記制御弁部材(60)が前記第1の形態にある場合に前記第1の弁チャンバ(104)から前記制御チャンバ(42)への流れを許容する第2の注入流路(47)であって、前記ドレイン制限部(50a)をバイパスする第2の注入流路(47)と
    を備え、
    前記ドレイン流路(50)および前記第2の注入流路(47)は、前記弁ハウジング(80)内に形成される
    燃料インジェクタ。
  2. 請求項1に記載の燃料インジェクタであって、
    前記ドレイン制限部(50a)は、オリフィスを備える
    燃料インジェクタ。
  3. 請求項2に記載の燃料インジェクタであって、
    前記オリフィス(50a)は、前記弁ハウジング(80)のドリル穴によって形成される
    燃料インジェクタ。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の燃料インジェクタであって、
    前記ドレイン流路(50)は、前記第1の弁チャンバ(104)をバイパスする
    燃料インジェクタ。
  5. 請求項4に記載の燃料インジェクタであって、
    前記制御チャンバ(42)に開口するとともに、前記第1の弁チャンバ(104)および前記第2の弁チャンバ(106)を前記制御チャンバ(42)に接続する供給流路(52)を備える
    燃料インジェクタ。
  6. 請求項5に記載の燃料インジェクタであって、
    前記供給流路(52)は、
    前記第1の弁チャンバ(104)に通じて前記第2の注入流路(47)を形成する第1の枝通路と、前記第2の弁チャンバ(106)に通じて前記ドレイン流路(50)を形成する第2の枝通路と、に接続され、
    前記制御チャンバ(42)に開口する共通の通路を備える
    燃料インジェクタ。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の燃料インジェクタであって、
    さらに、前記弁ハウジング(80)と当接する合わせ面(35)を有するハウジング本体(34)を備え、
    前記制御弁部材(60)の端部領域(90)は、前記制御弁部材(60)がその第1の形態にある場合に、前記ハウジング本体(34)の前記合わせ面(35)と係合して、前記第2の弁チャンバ(106)と前記低圧ドレイン(21)との間の流れを阻止する
    燃料インジェクタ。
  8. 請求項7に記載の燃料インジェクタであって、
    前記弁ニードル(26)は、前記ハウジング本体(34)内を摺動可能である
    燃料インジェクタ。
  9. 請求項8に記載の燃料インジェクタであって、
    前記弁ニードル着座部(28)は、前記ハウジング本体(34)によって形成される
    燃料インジェクタ。
  10. 請求項7ないし請求項9のいずれか一項に記載の燃料インジェクタであって、
    前記低圧ドレインは、前記ハウジング本体(34)に設けられたドレイン通路(21)を備える
    燃料インジェクタ。
  11. 請求項10に記載の燃料インジェクタであって、
    前記ドレイン通路(21)は、前記ハウジング本体(34)の前記合わせ面(35)のところで前記第2の弁チャンバ(106)に開口する
    燃料インジェクタ。
  12. 請求項7ないし請求項11のいずれか一項に記載の燃料インジェクタであって、
    前記ドレイン流路(50)は、前記ハウジング本体(34)の前記合わせ面(35)に燃料の流れを向けるように構成された
    燃料インジェクタ。
  13. 請求項12に記載の燃料インジェクタであって、
    前記ドレイン流路(50)は、前記ハウジング本体(34)の前記合わせ面(35)に向けて傾斜している
    燃料インジェクタ。
  14. 請求項7ないし請求項13のいずれか一項に記載の燃料インジェクタであって、
    前記ハウジング本体(34)は、前記弁ハウジング(80)の所定の領域に圧縮力を作用させ、
    前記ドレイン流路(50)および前記第2の注入流路(47)は、前記弁ハウジング(80)の、前記圧縮力が作用される前記所定の領域内に形成される
    燃料インジェクタ。
  15. 請求項1ないし請求項14のいずれか一項に記載の燃料インジェクタであって、
    前記第1の注入流路(44)は、前記第1の注入流路(44)を通って前記制御チャンバ(42)に入る燃料の流れを制限するためのオリフィス(44a)を備える
    燃料インジェクタ。
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