JP2015220079A - コネクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】操作レバーの軽い回動操作力と強い姿勢保持力とを両立させた仮係止構造を持つコネクタを提供する。
【解決手段】このコネクタは、ハウジング10と、ワイヤカバー20と、操作レバー30と、カム部材40とを備えている。ワイヤカバー20には仮係止突起243が設けられている。操作レバー30には仮係止凹部が設けられている。操作レバー30は、電線取出口21に重なる仮係止状態にあるとき、仮係止突起243が仮係止凹部に入り込んで、仮係止状態に保持されている。操作レバー30は、仮係止状態にあるときに電線から反力を受けるが、仮係止突起243はその反力に耐える。仮係止突起243には、仮係止状態に向かって回動操作されてきた操作レバー30の縁30aが接触する斜面が形成されている。ワイヤカバー20のアーム部23を両側から摘むと、アーム部23が撓んで仮係止が解除される。
【選択図】図5
【解決手段】このコネクタは、ハウジング10と、ワイヤカバー20と、操作レバー30と、カム部材40とを備えている。ワイヤカバー20には仮係止突起243が設けられている。操作レバー30には仮係止凹部が設けられている。操作レバー30は、電線取出口21に重なる仮係止状態にあるとき、仮係止突起243が仮係止凹部に入り込んで、仮係止状態に保持されている。操作レバー30は、仮係止状態にあるときに電線から反力を受けるが、仮係止突起243はその反力に耐える。仮係止突起243には、仮係止状態に向かって回動操作されてきた操作レバー30の縁30aが接触する斜面が形成されている。ワイヤカバー20のアーム部23を両側から摘むと、アーム部23が撓んで仮係止が解除される。
【選択図】図5
Description
本発明は、コネクタに関する。
非特許文献1には、複数本の電線が引き出されるコネクタハウジングと、そのコネクタハウジングとの間に空間を持ってその電線引出面を覆うワイヤカバーとを備えたコネクタが開示されている。ワイヤカバーには、電線を外部に取り出す電線取出開口が形成されている。
また、このコネクタには、ハウジングにスライド自在に支持されたカム部材と、ワイヤカバーに回転自在に支持された操作レバーが備えられている。操作レバーを回動操作するとカム部材がスライドする。相手コネクタの嵌合の際にカム部材に形成されているカム溝に相手コネクタに設けられているカムピンを受け入れ、操作レバーを回動操作すると、カムピンがカム溝の奥へ引き込まれてコネクタどうしが嵌合する。
このような構造のコネクタにおいて、様々な要求がある中の1つとして、このコネクタを使って従来よりも太い電線を使用したハーネス(ケーブルアセンブリ)を作製することの要求がある。この要求に応えるためには、ワイヤカバーに設けられている電線取出開口を広げる必要がある。ただし、電線取出開口を広げると、相手コネクタとの嵌合前において操作レバーが電線取出開口に重なる姿勢となる。このため、その電線取出開口から外に取り出された電線が操作レバーを押し、嵌合前の正しい姿勢を維持できないおそれがある。その場合、カム部材も嵌合前の正しいスライド位置を保持できずに相手コネクタとの嵌合に支障を来すおそれがある。
ここで、特許文献1〜3には、カバーの仮係止突起とレバーの仮係止穴との係合によるレバー仮係止構造が開示されている。しかしながら、これら特許文献1〜3のいずれのレバー仮係止構造の場合も、仮係止突起が半球状をなしている。これにより適切な操作力でのレバーの回動操作を可能としてはいるものの、そのレバーに電線等からの外力が作用した際のレバー保持力が不十分となりがちである。
Tyco Electronics 取扱説明書(IS)411−78008−1
本発明は、上記事情に鑑み、操作レバーの軽い回動操作力と強い姿勢保持力とを両立させた仮係止構造を持つコネクタを提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明のコネクタは、
複数の電線引出口が形成された略長方形状の電線引出面を有するハウジング、
相手コネクタに設けられたカムピンを受け入れカムピンを引き込むことによりこのコネクタを相手コネクタに嵌合させるカム溝が形成されたカム部材、
電線引出面の長手方向中央部から一方の端部にかけて広がり、電線引出面との間に空間を空けて該電線引出面を覆うドーム部と、そのドーム部から該電線引出面の他方の端部に向かって延在して、互いの間に、複数の電線引出口から引き出された複数の電線を取り出す電線取出開口を形成し、互いに接離する向きに撓む一対のアーム部とを有するワイヤカバー、および
ワイヤカバーを跨ぐように湾曲して延びてワイヤカバー両側に軸支され、電線取出開口に重なる仮係止状態とドーム部端部に重なるロック状態との間で回動自在であって、ロック状態への回動により、カム溝に相手コネクタのカムピンを引き込むよう作用する操作レバーを備え、
上記ワイヤカバーが、ロック状態に回動された操作アームをそのロック状態に保持するロック部と、仮係止状態に回動された操作アームを仮係止状態に保持する仮係止突起とを有し、
上記操作アームが、仮係止状態に回動したときに仮係止突起が入り込む仮係止凹部を有し、
上記仮係止突起が、仮係止状態にある操作アームが電線取出開口から取り出された複数の電線から受ける力に耐えて、操作アームの仮係止状態からの回動を阻止する形状を有することを特徴とする。
複数の電線引出口が形成された略長方形状の電線引出面を有するハウジング、
相手コネクタに設けられたカムピンを受け入れカムピンを引き込むことによりこのコネクタを相手コネクタに嵌合させるカム溝が形成されたカム部材、
電線引出面の長手方向中央部から一方の端部にかけて広がり、電線引出面との間に空間を空けて該電線引出面を覆うドーム部と、そのドーム部から該電線引出面の他方の端部に向かって延在して、互いの間に、複数の電線引出口から引き出された複数の電線を取り出す電線取出開口を形成し、互いに接離する向きに撓む一対のアーム部とを有するワイヤカバー、および
ワイヤカバーを跨ぐように湾曲して延びてワイヤカバー両側に軸支され、電線取出開口に重なる仮係止状態とドーム部端部に重なるロック状態との間で回動自在であって、ロック状態への回動により、カム溝に相手コネクタのカムピンを引き込むよう作用する操作レバーを備え、
上記ワイヤカバーが、ロック状態に回動された操作アームをそのロック状態に保持するロック部と、仮係止状態に回動された操作アームを仮係止状態に保持する仮係止突起とを有し、
上記操作アームが、仮係止状態に回動したときに仮係止突起が入り込む仮係止凹部を有し、
上記仮係止突起が、仮係止状態にある操作アームが電線取出開口から取り出された複数の電線から受ける力に耐えて、操作アームの仮係止状態からの回動を阻止する形状を有することを特徴とする。
本発明のコネクタにおける仮係止突起は、操作アームが電線から受ける力に対して頑強に抵抗する形状を有し、仮係止姿勢にある操作レバーはその仮係止位置に強固に保持される。
ここで、本発明のコネクタにおいて、上記仮係止突起が、ワイヤカバーの電線取出開口近傍に設けられ、一対のアーム部を互いに近づける向きに撓ませる操作により仮係止凹部との間の仮係止が解除されるものであることが好ましい。
本発明のコネクタの場合、ワイヤカバーの電線取出開口を間に置いた一対のアーム部が形成されている。この一対のアーム部を、例えば両側から指で摘むようにして互いに近づける向きに撓ませることで仮係止が解除される。これにより、仮係止姿勢にある操作レバーをロック姿勢に向けて軽い操作力で回動操作することができる。
また、本発明のコネクタにおいて、上記仮係止突起は、仮係止状態に向かって回動してきた操作アームの縁に接して操作アームを仮係止突起に乗り上げさせる斜面を有することが好ましい。
この斜面が形成されていると、操作アームを軽い操作力で仮係止状態にまで容易に回動操作することができる。
さらに、本発明のコネクタにおいて、上記カム部材は、電線引出面の脇に長手方向にスライド自在にハウジングに支持され、上記操作アームは、そのカム部材のラックに噛み合うピニオンギアを有するものであることが好ましい。
この構造を採用すると、操作アームの回動位置とカム部材のスライド位置が一義的に対応づけられる。
以上の本発明によれば、操作レバーの軽い回動操作力と強い姿勢保持力とを両立させた仮係止構造を持つコネクタが実現する。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
図1,図2は、本発明の一実施形態のコネクタの外観斜視図である。ここで、図1は、相手コネクタ2(図3,図4参照)への取付け前の状態を示している。また、図2は、相手コネクタ2に取り付けた後の状態を示している。
図1,図2に示す一実施形態としてのコネクタ1は、ハウジング10と、ワイヤカバー20と、操作レバー30と、2本のカム部材40とを備えている。カム部材40は、相手コネクタ2への取付け前の状態(図1参照)では、ハウジング10から突出している。一方、相手コネクタ2への取付け後の状態(図2参照)では、カム部材40はハウジング10に収納されている。
ワイヤカバー20には、電線取出開口21が形成されている。この電線取出開口21からは、複数本の電線50が、このコネクタ1の外部に取り出されている。
操作レバー30は、ワイヤカバー20を跨ぐように湾曲して延びて、ワイヤカバー両側に軸支されている。そして、この操作レバー30は、図1に示す仮係止姿勢と図2に示すロック姿勢との間で回動自在となっている。
この操作レバー30を回動させると、それに伴ってカム部材40がスライドする。相手コネクタ2への取付け前においては、操作レバー30を図1に示す仮係止姿勢に回動させておく。このとき、カム部材40は、ハウジング10から突出した状態にスライドしている。この状態で相手コネクタ2への取付けを開始し、操作レバー30を図2に示すロック姿勢にまで回動させる。すると、カム部材40がハウジング10に収納されるようにスライドする。そして、このカム部材40のスライドにより、このコネクタ1が相手コネクタ2に取り付けられる。
図3は、図1に示した状態のコネクタ(A)と、そのコネクタと組み合う相手コネクタ(B)とを示した斜視図である。ここでは、本実施形態のコネクタ((図3(A))を、相手コネクタ(図3(B))と区別するために、「本コネクタ」と称することがある。
また、図4は、相手コネクタと、その相手コネクタに組み合った状態(図2に示す状態)の本コネクタを示した斜視図である。
これら図3,図4以降の各図については、図6を除き、電線50は図示を省略している。
ハウジング10には、ワイヤカバー20側を向いた上面11の幅方向中央部分に電線引出面112が形成されている。この電線引出面112は略長方形状を有する。この電線引出面112には、2次元的に配列された複数の電線引出口112aが設けられている。
これら複数の電線引出口112aのそれぞれから1本ずつ、合計複数本の電線50(図1,図2参照)が引き出される。
ワイヤカバー20には、ドーム部22と一対のアーム部23が形成されている。ドーム部22は、ハウジング10の電線引出面112の長手方向中央部から一方の端部(図3における、カム部材40が突出している左側の端部)にかけて広がっている。このドーム部22は、電線引出面112との間に形成された空間22aに複数本の電線50(図1,図2参照)を受け入れる。また、一対のアーム部23は、ドーム部22から電線引出面112の他方の端部(図3,図4における右側の端部)に向かって延在している。これら一対のアーム部23は、互いに接離する向きに撓ませることができる。そして、それら一対のアーム部23の間に、電線取出開口21が形成されている。その電線取出開口21からは、電線引出面112に形成されている複数の電線引出口112aから引き出された複数の電線50が纏まるようにして、本コネクタ1の外部に取り出される(図1,図2参照)。このワイヤカバー20は、後述するようにしてハウジング10に取り付けられる。
図3(B)に示すように、相手コネクタ2には、その外面に上下に突き出たカムピン2aが形成されている。これに対応して、本コネクタ1の2本のカム部材40の、互いを向いた内側の面にカム溝(不図示)が形成されている。これら2本のカム部材40は、ハウジング10に対し、図1,図3(A)に示す突き出た位置と、図2,図4に示すハウジング10内に入り込んだ位置との間でスライド自在となっている。これら2本のカム部材40にはラック(不図示)が形成されている。さらに、これに対応して操作レバー30の根元の、ハウジング10に設けられた開口12からハウジング10内に入り込んだ部分には、カム部材40のラックと噛み合うピニオンギア31(図2,図4参照)が形成されている。さらに、この操作レバー30は、ハウジング10の開口12からハウジング10内に入り込んだ部分よりも少し上の部分で、ワイヤカバー20に設けられた突起241に回転自在に軸支されている。このため、この操作レバー30を回動操作することにより、2本のカム部材40が、図1,図3(A)に示すハウジング10から突き出た位置と、図2,図4に示すハウジング10内に入り込んだ位置との間でスライドする。
ここで、図3(A)に示すように操作レバー30が仮係止姿勢にある状態で本コネクタ1を相手コネクタ2に押し当てる。すると、相手コネクタ2のカムピン2aが、カム部材40に設けられている不図示のカム溝に入り込む。その後、操作レバー30を図4に示すロック姿勢にまで回動操作する。すると、このカム機構により、本コネクタ1が相手コネクタ2に小さな力で正規の位置まで嵌め合わされる。
図3,図4には、相手コネクタ2と一体に備えられたもう1つの相手コネクタ3が示されている。この相手コネクタ3は、本コネクタ1と組み合う相手コネクタ2よりも長手方向の寸法が短いコネクタである。すなわち、このコネクタ3と組み合う、本コネクタ1側のコネクタとして、図1,図2に示す本コネクタよりも長手方向の寸法が短いもう1種類のコネクタが用意されている。ただし、そのコネクタは、図1,図2に示す本コネクタ1と比べ長手方向の寸法が短い点と、本コネクタ1とは異なる向きに組み合わされる点が異なるだけである。異なる向きとは、本コネクタ1のカム部材40に相当するカム部材が、図1に示す本コネクタ1のカム部材40とは逆向きにハウジングから突き出る向きである。この向きが異なることにより、カム部材40に相当するカム部材に形成されているカム溝も、カム部材40とは逆向きの動きにより嵌め合わされるように変更されている。ただし、この相手コネクタ3と組み合うコネクタの特徴部分は、ここに示した本コネクタ1の特徴部分と同一である。したがって、相手コネクタ3と組み合う本コネクタ1側のコネクタについての図示およびこれ以上の説明は省略する。
図5は、コネクタの、操作レバーの各操作段階の姿勢を示した斜視図である。図5(A)は、操作レバー30が仮係止状態にあるときのコネクタの斜視図である。図5(B)は、操作レバー30が仮係止状態からロック状態に向けて少しだけ回動操作された姿勢にあるときのコネクタの斜視図である。さらに、図5(C)は、操作レバー30がロック状態にあるときのコネクタの斜視図である。
操作レバー30が、図5(A)に示す仮係止状態にあるとき、カム部材40はハウジング10から突き出た状態にある。カム部材40がこの状態にあるときに、相手コネクタ2(図3,図4参照)に設けられているカムピン2aがカム部材40に形成されているカム溝(不図示)に受け入れられる。したがって、操作レバー30は、相手コネクタ2との嵌合にあたり、図5(A)に示す仮係止状態に安定的に仮係止されている必要がある。
図6は、操作レバーが仮係止状態にあるときの本コネクタの側面図である。この図6には、図1,図2と同様、複数本の電線50が示されている。
本コネクタ1では、複数本の電線50に終端するコンタクト(図示せず)をハウジング10の電線引出口112内に挿入した後にワイヤカバー20が取り付けられる。この組立時のワイヤカバー20には、操作レバー30が組み立てられた状態にある。本コネクタ1を本相手コネクタ2(図3,図4参照)に嵌合させるときは、操作レバー30がこの図6に示す仮係止状態にセットされる。したがって操作レバー30は、電線50を押している状態となり、操作レバー30は、電線50からこの図6に示す矢印Rの向きの反力を受ける。このとき、仮に、操作レバー30が電線50から矢印Rの向きの反力を受けたことで仮係止状態から例えば図5(B)に示す姿勢に動いたことを考える。この場合、その操作レバー30の動きに伴って、カム部材40も、操作レバー30の動きに応じたスライド量だけスライドする。すると、カム部材40に形成されているカム溝(不図示)の、相手コネクタ2のカムピン2a(図3参照)を受け入れる受入口の位置もずれてしまう。その結果、本コネクタ1と相手コネクタ2との嵌合が不能となる。そこで、本実施形態では、後述する工夫により、仮係止状態にある操作レバー30を電線50からの反力に抗してその仮係止状態に保持している。
図5に戻って説明を続ける。
本コネクタ1は、図5(A)に示す、操作レバー30が仮係止状態にある状態で相手コネクタ2(図3参照)との嵌合が開始される。相手コネクタ2のカムピン2aをカム部材40のカム溝(不図示)に入り込ませ、その状態で、図5(A)に矢印S−Sに示すように、一対のアーム部23を両側から摘んでそれら一対のアーム部23を互いに近づける向きに撓ませる。すると、この操作レバー30の仮係止が解除され、操作レバー30の回動操作が可能となる。こうしておいて、操作レバー30を図5(B)に示す姿勢を経由させて、図5(C)に示すロック姿勢にまで回転させる。この操作レバー30の回動操作に伴ってカム部材40がスライドする。そして、そのスライドに伴って、カムピン2a(図3参照)がカム溝(不図示)の奥に引き込まれる。操作レバー30が図5(C)に示すロック状態にまで回転すると、カム部材40はハウジング10内に収納された状態となり、カムピン2aは、本コネクタ1と相手コネクタ2とが完全嵌合した状態にまで奥に引き込まれる。
ワイヤカバー20のドーム部22の上壁222にロック部223が形成されている。このロック部223は、その両側の一対の切り込み223aにより片持ち梁形状を成している。操作レバー30がロック状態に向けて回動操作されると、操作レバー30がロック部223の先端部に当たってロック部223を弾性変形させる。そして、操作レバー30は、そのロック部223を乗り越えて突起244に突き当たり、図5(C)に示すロック状態となる。このロック部223は逆向きには変形し難く、操作レバー30は、突起244とロック部223とに挟まれた状態にロック(本係止)される。ロック部223を押し下げると、操作アーム30がそのロック部223を通過することができる状態となる。
ここで、ロック部223を片持ち梁形状に形成している両側の切り込み223aの根元部分に、その切り込み223aの幅よりも大径の円形の穴223bが設けられている。この円形の穴223bが形成されていることにより、操作アーム30によって、あるいは指で押されることによってこのロック部223が変形したときの、応力集中が避けられている。
ハウジング10の上面11には、その幅方向中央部に、複数の電線引出口112aが設けられ電線引出面112が形成され、その周りに溝113が形成されている。ワイヤカバー20は、長手方向の両端部が溝113内に入り込むようにして、ハウジング10に取り付けられる。また、ハウジング10の上面の、溝113の回りには、縁部111が設けられている。
一対のカム部材40は、ハウジング10の縁部111に長手方向にスライド自在に収納されている。縁部111には、開口12が形成されている。カム部材40には、その開口12に対応する位置にラック(不図示)が形成されている。ワイヤカバー20を操作アーム30とともにハウジング10に取り付けると、操作レバー30の下部の、ピニオンギア31が形成された部分が、開口12に入り込む。そして、そのピニオンギア31がラックに噛み合い、操作レバー30の回動操作に応じてカム部材40がスライドする。
相手コネクタ2に嵌合している状態の本コネクタ1を相手コネクタ2から取り外す際の操作レバー30の動きは、上記の、本コネクタ1を相手コネクタ2に嵌合させる際の動きとは逆向きの動きとなる。本コネクタ1が相手コネクタ2に嵌合されているときは、操作レバー30は、図5(C)に示すロック姿勢にある。ロック部223を押し下げてそのロック部223を撓ませると操作レバー30のロックが解除される。そして、操作レバー30を図5(A)に示す仮係止状態に向けて回動操作する。この操作レバー30は、図5(B)に示す姿勢にまで回動操作された段階で、その縁30aが仮係止突起243に接する。操作レバー30がさらに回動操作されると、操作レバー30は、その仮係止突起243に乗り上げる。操作レバー30は、仮係止突起243の、後述する形状により、軽い操作力でその仮係止突起243に乗り上がることができる。この操作レバー30のワイヤカバー20側の面の、その操作レバー30が図5(A)に示す仮係止状態まで回動操作されたときの仮係止突起243に対面する位置には、その仮係止突起243が入り込む仮係止凹部32(図9(B),図10(B)参照)が形成されている。そして、仮係止突起243に乗り上げた操作レバー30がさらに回動操作されて図5(A)に示す仮係止状態に達すると、仮係止突起243が仮係止凹部32に入り込む。仮係止突起243が仮係止凹部32に入り込んだ状態では、操作レバー30は、図6を参照して説明した電線50からの反力に頑強に抵抗し、その仮係止状態に保持される。
図7は、ワイヤカバーの、姿勢を変えて示した各斜視図((A1),(B1),(C1))と、各斜視図((A1),(B1),(C1))にそれぞれ示した円D,B,Cで囲まれた部分の拡大斜視図である。ここでは、図7(A1),(B1),(C1)を参照して、ワイヤカバー20の全体構造について説明し、その後、図7(B1),(C1),(D1)を参照して、そこに示されている仮係止突起243について説明する。
ワイヤカバー20は、前述の通り、ドーム部22および一対のアーム部23を有する。そして、一対のアーム部23の間には、電線取出開口21が形成されている。
ドーム部22は、一対の側壁221と上壁222を有する。一対の側壁221は、ハウハウジング10の電線引出面112(図3,図4参照)の両側それぞれから立ち上がる向きに広がっている。また、上壁222は、それら一対の側壁221に支えられて電線引出面112に対面して広がっている。そして、このドーム部22は、それら一対の側壁221と上壁222とにより、ハウジング10の電線引出面112(図3,図4参照)との間に複数の電線50(図1,図2参照)を受け入れる空間22aが形成されている。このワイヤカバー20のドーム部22側の端部には、2つの支持突起25が設けられている。これに対応して、ハウジング10の、図3,図4の左側の端部には、一対の支持穴(不図示)が設けられている。これら一対の支持穴は、ハウジング10の、図3,図4の右側の端部に設けられている一対の係止穴111aと同様の形状を有する穴である。ワイヤカバー20をハウジング10に取り付けるに際し、ワイヤカバー20の支持突起25がハウジング10の一対の支持穴に嵌められる。このワイヤカバー20は、その支持突起25がハウジング10の支持穴に嵌められることによって、ハウジング10に接離する向きに回動可能に軸支される。
また、一対のアーム部23は、電線取出開口21を間に置いて、支持突起25が設けられた端部とは逆側の端部に向かって延びている。これらのアーム部23は、それぞれが薄板形状を有し、互いに接離する向きに容易に撓むことができる。
また、各アーム部23の先端には、各係止アーム231が設けられている。これらの係止アーム231は、ハウジング10の上面11に形成されている溝113(図5参照)の中に入り込む向きに延びている。そして、それらの係止アーム231の先端部にはフック231aが設けられている。このフック231aは、前方に突き出た部分231bと側方に突き出た部分231cとを有する。このフック231aの前方に突き出た部分231bは、ハウジング10の係止穴111a(図3,図4参照)に入り込むことによって係止される。また、ハウジング10には、その上面11に設けられている縁部111(図5参照)に係止溝(不図示)が形成されている。フック231aの側方に突き出た部分231cは、その係止溝に係止される。
また、このワイヤカバー20には、そのドーム部22の側面221に、片面につき4つの突起241〜244が設けられている。これら4つの突起241〜244のうちの1つの突起241は、前述の通り、操作レバー30を軸支するための突起である。また、突起242は、操作レバー30が、図1,図3(A)の姿勢にあるときに操作レバー30の過度の回転を防止するための突起である。
また、突起243は、上述の仮係止突起である。この仮係止突起243については後で詳述する。
さらに、もう1つの突起244は、操作レバー30が図5(C)に示すロック状態にあるときの操作レバー30の回転止めの突起である。このワイヤカバー20の、突起244側には、片持ち梁形状に形成されたロック部223が設けられている。上述の通り、操作レバー30を突起244に突き当てる向きに回動操作すると、操作レバー30がロック部223の先端部に当たってロック部223を弾性変形させる。そして、操作レバー30は、そのロック部223を乗り越えて突起244に突き当たり、図5(C)に示すロック状態となる。このロック部223は逆向きには変形し難く、操作レバー30は、突起244とロック部223とに挟まれた状態にロック(本係止)される。ロック部223を押し下げると、操作アーム30がそのロック部223を通過することができる状態となる。
上述の通り、ワイヤカバー20をハウジング10に取り付けるにあたっては、ワイヤカバー20の一端に形成された支持突起25を、ハウジング10の一端に設けられている支持穴(不図示)に、ワイヤカバー20をハウジング10の電線引出面113に対し、斜めに傾けて軸支させる。このときワイヤカバー20は、係止アーム231側が持ち上がった姿勢となる。
次に、この軸支されたドーム部22側の端部を回転中心にして、ワイヤカバー20の、係止アーム231側を、ハウジング10に近づける向きに回転させる。
すると、係止アーム231に形成されているフック231aの、前方に突出した部分231bがハウジング10の係止穴111aに係止されるとともに、そのフック231aの側方に突出した部分231cがハウジング10の係止溝(不図示)に係止される。ワイヤカバー20は、このようにして、支持突起25がハウジング10の支持穴(不図示)に支持され、フック231aがハウジング10の係止穴111aおよび係止溝(不図示)に係止されることによってハウジング10に取り付けられる。
図8は、ワイヤカバーの側面図である。ここで図8(A)は、操作レバー30が、ロック状態(図5(C)参照)側から回動してきて仮係止状態に達する直前の姿勢にある状態を示している。操作レバー30の姿勢に関し、この図8(A)は、図5(B)に対応している。また、図8(B)は、操作レバー30が仮係止状態にある状態を示している。
また、図9は、ワイヤカバーと操作レバーを、図8(A)に示す矢印F−Fに沿って断面して示した斜視図(A)と、図9(A)の円Gの部分の拡大図である。
さらに、図10は、ワイヤカバーと操作レバーを、図8(B)に示す矢印A―Aに沿って断面して示した斜視図(A)と、図10(A)の円Eの部分の拡大図である。
以下では、図7(A2),(B2),(C2)とともに、これらの図8〜図10を参照しながら、仮係止突起243について説明する。
仮係止突起243は、円柱形の突起の一部に斜面243aが形成された形状の突起である。この斜面243aは、仮係止姿勢に向かって回動操作されてきた操作レバー30の縁30aがその斜面243aに線で接触する向きに形成されている。図9には、操作レバー30の縁30aが仮係止突起243の斜面243aに接触した状態が示されている。
操作レバー30が、図8(A)に示す姿勢から図8(B)に示す仮係止状態に向けてさらに回動操作されると、操作レバー30が仮係止突起243に一旦乗り上げた後、図10に示すように、操作レバー30に形成されている仮係止凹部32に仮係止突起243が入り込んだ状態となる。ここで、仮係止突起243の、仮係止状態に向かって回動操作されているときの操作レバー30の縁30a側に向かって斜面243aが形成されているため、操作レバー30は軽い操作力で仮係止突起243に乗り上げることができる。
この仮係止突起243の、斜面243aとは反対側には、可能な限り切り立った垂直面243bが形成されている。操作レバー30の仮係止凹部32も、これに対応して、その垂直面243bに突き当たる部分が垂直面32aに形成されている。このため、仮係止姿勢にある操作レバー30が電線50(図6参照)から反力を受けると、仮係止突起243の垂直面243bに仮係止凹部32の垂直面32aが接触する。これにより、操作レバー30は電線50からの反力に頑強に抵抗し、そのまま仮係止状態に留まる。したがって、カム部材40も、そのカム溝(不図示)に相手コネクタ2のカムピン(図3参照)を受け入れ得るスライド位置に保たれる。
図5(A)を参照して説明した通り、ワイヤカバー20の一対のアーム部23を両側から摘むことによって、互いに近づく向きにアーム部23を撓ませると、仮係止突起243が仮係止凹部32から外れる。これにより、操作レバー30を仮係止状態からロック状態に向けて回動操作することが可能となる。
なお、本実施形態では、ドーム部22はハウジング10の電線引出面112の大部分を覆う形態であったが、ドーム部は、その上壁が電線引出面112の一部を覆い且つ一対の側壁221を架橋するバー又は梁である場合を含むものとする。
また、本実施形態では、カム部材は、ハウジングにスライド自在に支持された独立した部材であったが、操作レバーと一体に形成されてもよい。この場合、操作レバーは、ピニオンギアの代りにカム溝を有する。
1 本コネクタ
2,3 相手コネクタ
2a カムピン
10,11 ハウジング
12 開口
20 ワイヤカバー
22 ドーム部
23 アーム部
25 支持突起
30 操作レバー
31 ピニオンギア
32,42 仮係止凹部
40 カム部材
50 電線
111 係止穴
112 電線引出面
112a 電線引出口
222 上壁
223 ロック部
223a 切り込み
223b 穴
231 係止アーム
231a フック
241,244 突起
242 位置規制突起
243 仮係止突起
243a 斜面
243b 垂直面
2,3 相手コネクタ
2a カムピン
10,11 ハウジング
12 開口
20 ワイヤカバー
22 ドーム部
23 アーム部
25 支持突起
30 操作レバー
31 ピニオンギア
32,42 仮係止凹部
40 カム部材
50 電線
111 係止穴
112 電線引出面
112a 電線引出口
222 上壁
223 ロック部
223a 切り込み
223b 穴
231 係止アーム
231a フック
241,244 突起
242 位置規制突起
243 仮係止突起
243a 斜面
243b 垂直面
Claims (4)
- 複数の電線引出口が形成された略長方形状の電線引出面を有するハウジング、
相手コネクタに設けられたカムピンを受け入れ該カムピンを引き込むことにより当該コネクタを相手コネクタに嵌合させるカム溝が形成されたカム部材、
前記電線引出面の長手方向中央部から一方の端部にかけて広がり、該電線引出面との間に空間を空けて該電線引出面を覆うドーム部と、前記ドーム部から前記電線引出面の他方の端部に向かって延在して、互いの間に、前記複数の電線引出口から引き出された複数の電線を取り出す電線取出開口を形成し、互いに接離する向きに撓む一対のアーム部とを有するワイヤカバー、および
前記ワイヤカバーを跨ぐように湾曲して延びて該ワイヤカバー両側に軸支され、前記電線取出開口に重なる仮係止状態と前記ドーム部端部に重なるロック状態との間で回動自在であって、該ロック状態への回動により、前記カム溝に相手コネクタのカムピンを引き込むよう作用する操作レバーを備え、
前記ワイヤカバーが、前記ロック状態に回動された前記操作アームを該ロック状態に保持するロック部と、前記仮係止状態に回動された前記操作アームを該仮係止状態に保持する仮係止突起とを有し、
前記操作アームが、前記仮係止状態に回動したときに前記仮係止突起が入り込む仮係止凹部を有し、
前記仮係止突起が、前記仮係止状態にある前記操作アームが前記電線取出開口から取り出された前記複数の電線から受ける力に耐えて、該操作アームの該仮係止状態からの回動を阻止する形状を有することを特徴とするコネクタ。 - 前記仮係止突起が、前記ワイヤカバーの前記電線取出開口近傍に設けられ、前記一対のアーム部を互いに近づける向きに撓ませる操作により前記仮係止凹部との間の仮係止が解除されるものであることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
- 前記仮係止突起は、前記仮係止状態に向かって回動してきた前記操作アームの縁に接して該操作アームを該仮係止突起に乗り上げさせる斜面を有することを特徴とする請求項1又は2記載のコネクタ。
- 前記カム部材は、前記電線引出面の脇に長手方向にスライド自在に前記ハウジングに支持され、
前記操作アームは、前記カム部材のラックに噛み合うピニオンギアを有することを特徴とする請求項1から3のうちのいずれか1項記載のコネクタ。
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JP2014102418A JP2015220079A (ja) | 2014-05-16 | 2014-05-16 | コネクタ |
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JP2018107010A (ja) * | 2016-12-27 | 2018-07-05 | 第一精工株式会社 | レバー式コネクタ |
-
2014
- 2014-05-16 JP JP2014102418A patent/JP2015220079A/ja active Pending
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CN107658617B (zh) * | 2016-07-25 | 2019-08-20 | 住友电装株式会社 | 连接器 |
JP2018107010A (ja) * | 2016-12-27 | 2018-07-05 | 第一精工株式会社 | レバー式コネクタ |
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