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JP2015205541A - 車両の前部車体構造 - Google Patents

車両の前部車体構造 Download PDF

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中野 剛
Takeshi Nakano
剛 中野
浩二 川本
Koji Kawamoto
浩二 川本
健吾 木下
Kengo Kinoshita
健吾 木下
井上 貴仁
Takahito Inoue
貴仁 井上
宜良 浅野
Nobuyoshi Asano
宜良 浅野
吉田 昇平
Shohei Yoshida
昇平 吉田
安藤 文隆
Fumitaka Ando
文隆 安藤
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Mazda Motor Corp
Y Tec Corp
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Abstract

【課題】タワー部の上下方向中間部から前方へ延びるサイドメンバを設け、そのサイドメンバの側方に他の部品を設ける場合に、サイドメンバをタワー部に対して高精度に溶接できるようにする。
【解決手段】サブフレームは、クロスメンバから上方へ延び、上側が車体に連結されるタワー部30と、タワー部30の上下方向中間部から前方へ延び、前側がフロントサイドフレームの前側に連結されるサイドメンバ40とを備えている。サイドメンバ40の後側の車体左右方向一側がタワー部30の内側に位置するようにサイドメンバ40とタワー部30とが結合されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、車体の前部に設けられた左右のフロントサイドフレームの下方にサブフレームを備える前部車体構造に関するものである。
従来、自動車等の車体前部の左右にはフロントサイドフレームが配設されており、その下方にサスペンションアーム等を支持するサブフレームが設けられる場合がある(例えば、特許文献1参照)。
サブフレームは、左右のフロントサイドフレームの下方においてそれぞれ前後方向に延びる左右のサイドメンバと、左右のサイドメンバの後側を連結するように左右方向に延びるクロスメンバとを備えている。クロスメンバには、上方へ延びるタワー部が設けられている。サイドメンバの前側及びタワー部の上端部がそれぞれフロントサイドフレームの前側に連結されている。また、クロスメンバの後側にはタワー部よりも後方へ延びて車体に連結される車体連結部が設けられている。
特開2013−199206号公報
ところで、車体の構造によっては、サブフレームのサイドメンバを上記特許文献1のサイドメンバよりも上方に配設しなければならない場合がある。この場合、車体のフロアパネルの位置は殆ど変わらないので、クロスメンバは上記特許文献1のクロスメンバと同程度の位置に配設される。従って、サイドメンバがタワー部の上下方向中間部から前方に延びるように配設されることになるので、サイドメンバの後端部がタワー部の前壁部に突き当たるように位置する。
また、サイドメンバの車体外側に例えばスタビライザーが取り付けられるブラケットが配置され、このブラケットがタワー部に取り付けられる場合がある。この場合には、サイドメンバをタワー部に溶接するための溶接トーチが、ブラケットが邪魔になってブラケットとサイドメンバとの間に入らなくなり、ひいてはサイドメンバを溶接できなくなってしまう。
そこで、ブラケットをタワー部に取り付けた後、サイドメンバを溶接することが考えられるが、後でブラケットをタワー部に溶接して取り付ける際、溶接歪み等によってサイドメンバが位置ずれを起こす。特に、サイドメンバは長い部材であるため、基端部であるタワー部への取付部分の僅かな位置ずれが前端部では大きな位置ずれとなって現れてしまう。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、タワー部の上下方向中間部から前方へ延びるサイドメンバを設け、そのサイドメンバの側方に他の部品を設ける場合に、サイドメンバをタワー部に対して高精度に溶接できるようにすることにある。
上記目的を達成するために、本発明では、サイドメンバの左右方向の一部がタワー部の側部に位置するようにサイドメンバとタワー部とを溶接した。
第1の発明は、
車体の前部に設けられた左右のフロントサイドフレームの下側に配設されるサブフレームを備えた車両の前部車体構造において、
上記サブフレームは、車体左右方向に延びるクロスメンバと、該クロスメンバの車体左右方向両側から上方へ延び、上側が上記フロントサイドフレームに連結されるタワー部と、該タワー部の上下方向中間部から前方へ延び、前側が上記フロントサイドフレームの前側に連結されるサイドメンバとを備え、
上記タワー部には、上記サイドメンバの車体左右方向一側と隣り合うように別部品が取り付けられ、
上記サイドメンバの後側の車体左右方向他側が上記タワー部の側壁部に位置するように、該サイドメンバと該タワー部とが溶接されていることを特徴とする。
この構成によれば、サイドメンバの車体左右方向一側に別部品が設けられる場合に、サイドメンバの車体左右方向他側がタワー部の側壁部に位置することになるので、サイドメンバの後側が別部品を避けるように配置される。これにより、別部品がタワー部に取り付けられた後であっても、サイドメンバと別部品との間に溶接トーチを入れてサイドメンバをタワー部に溶接することが可能になる。したがって、サイドメンバのタワー部に対する取付位置の精度が高まる。
また、前方から衝撃が作用してサブフレームのサイドメンバに荷重が入力されると、サイドメンバの後側の左右方向他側がタワー部の側壁部に位置しているので、サイドメンバが左右方向他側へ屈曲しやすくなる。これにより、サイドメンバが前方からの荷重に対して突っ張るように作用することはなく、サイドメンバに入力された荷重が車両後方へ逃げやすくなる。
第2の発明は、第1の発明において、
上記サイドメンバの後側における車体内側が上記タワー部の車体内側に位置していることを特徴とする。
この構成によれば、前方から衝撃が作用した際、サイドメンバが車体内側へ屈曲しやすくなる。これにより、サイドメンバが屈曲するときに前輪に干渉することはなく、サイドメンバが十分に屈曲する。
第3の発明は、第1または2の発明において、
上記サイドメンバの車体前後方向中間部は車体内側に湾曲する湾曲部を有していることを特徴とする。
この構成によれば、前方から衝撃が作用した際、サイドメンバが湾曲部及びその近傍を起点として車体内側へ屈曲しやすくなる。これにより、サイドメンバが屈曲するときに前輪に干渉することはなく、サイドメンバが十分に屈曲する。
第4の発明は、第1から3のいずれか1つの発明において、
上記サイドメンバの後側は、上記タワー部の前壁部から側壁部にまわり込むように形成され、該前壁部及び側壁部に溶接されていることを特徴とする。
この構成によれば、サイドメンバのタワー部に対する接合面積が広く確保されるので、サイドメンバの取り付け強度が高くなる。
第1の発明によれば、サブフレームのタワー部の上下方向中間部から前方へ延びるサイドメンバを設け、サイドメンバの車体左右方向一側と隣り合うように別部品を取り付ける場合に、サイドメンバの後側の車体左右方向他側がタワー部の側壁部に位置するようにサイドメンバとタワー部とを溶接するようにしている。これにより、別部品をタワー部に取り付けた後にサイドメンバをタワー部に溶接できるので、サイドメンバを高精度に溶接できる。
第2の発明によれば、サイドメンバの後側における車体内側がタワー部の車体内側に位置するようにしたので、前方から衝撃が作用してサイドメンバが屈曲するときに前輪に干渉することはなく、サイドメンバを十分に屈曲させて衝撃吸収性能を高めることができる。
第3の発明によれば、サイドメンバの前後方向中間部が車体内側に湾曲する湾曲部を有しているので、前方から衝撃が作用してサイドメンバが屈曲するときに前輪に干渉することはなく、サイドメンバを十分に屈曲させて衝撃吸収性能を高めることができる。
第4の発明によれば、サイドメンバの後側をタワー部の前壁部及び側壁部に溶接するようにしたので、サイドメンバのタワー部に対する取り付け強度を高くすることができる。これにより、サイドメンバの前側の位置精度が高まり、フロントサイドフレームに連結する際の作業性を向上できる。
図3のI−I線に相当する前部車体構造の断面図である。 実施形態に係るサブフレームを前方から見た斜視図である。 サブフレームの平面図である。 サブフレームの車体右側を斜め左上方から見た斜視図である。 右側サイドメンバの斜視図である。 右側サイドメンバの平面図である。 右側サイドメンバの左側面図である。 右側タワー部を斜め左上方から見た斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る車両の前部車体構造1を示す図である。この車両は、車両前側にエンジンルームEを備え、エンジンルームEの後側に乗員用の車室Rを備えた乗用自動車である。車両のエンジンルームEと車室Rとの間には、上下方向に延びるダッシュパネル2が設けられている。ダッシュパネル2の下縁部には、車室Rの床面を構成するフロアパネル3が連なっている。フロアパネル3の左右方向中央部には上方へ膨出するフロアトンネル(図示せず)が形成されている。また、フロアパネル3の左右両縁部には、前後方向に延びるサイドシル(図示せず)が設けられている。
尚、この実施形態の説明では、車体前側を単に「前」といい、車体後側を単に「後」といい、車体左側を単に「左」といい、車体右側を単に「右」というものとする。
前部車体構造1は、左側及び右側のフロントサイドフレーム4(一方のみを図示する)と、サブフレーム10とを備えている。左側及び右側のフロントサイドフレーム4は、車体の左右方向に間隔をあけて設けられており、それらの間にエンジンルームEが設けられている。左側フロントサイドフレーム4は車体の左側を前後方向に延び、右側フロントサイドフレーム4は車体の右側を前後方向に延びている。
左側及び右側のフロントサイドフレーム4は、側面視では略同じ形状である。フロントサイドフレーム4の後端部はサイドシルの前端部と連続している。フロントサイドフレーム4はフロアパネル3の前縁部近傍から前側へ向かって斜め上方へ延びた後、屈曲して水平方向前側へ延びている。フロントサイドフレーム4の前側には、クラッシュカン5が設けられている。クラッシュカン5の前部に、左右方向に延びるバンパーレインフォースメント(図示せず)が取り付けられている。また、図示しないが、前輪は、フロントサイドフレーム4の前後方向中間部において車体外側に配設される。
次に、サブフレーム10の構造について説明する。サブフレーム10は、サスペンションのアッパアーム及びロアアーム(共に図示せず)を支持するように構成されており、フロントサイドフレーム4の下側に配設されて該フロントサイドフレーム4に取り付けられている。
図2〜図4に示すように、サブフレーム10は、鋼鈑を組み合わせて構成されたものであり、クロスメンバ20と、左右のタワー部30、30と、左右のサイドメンバ40、40と、サイドメンバ40、40の前側同士を連結する連結部材50とを備えている。
クロスメンバ20は、左右方向に延びるメンバ本体21と、メンバ本体21の左右両側から後側へ延びる後側取付部22、22とを有しており、図3に示す平面視で全体として後側に開放する略コ字状に形成されている。メンバ本体21と後側取付部22との連続部分は湾曲形成されている。各後側取付部22の後側には、フロントサイドフレーム4の後側に対してその下方から弾性部材(図示せず)を介して連結される後側連結部22aが設けられている。つまり、クロスメンバ20は、その左右両側がフロントサイドフレーム4の後側に連結される。また、クロスメンバ20の後側取付部22の後側には、サスペンションのロアアームが有する前後の支持部のうち、後側の支持部が揺動可能に取り付けられる。
右側のタワー部30は、クロスメンバ20のメンバ本体21と、右側の後側取付部22との連続部分から上方へ延びている。左側のタワー部30は、クロスメンバ20のメンバ本体21と、左側の後側取付部22との連続部分から上方へ延びている。左側のタワー部30と右側のタワー部30とは左右対称で同じ構造であるため、以下、右側のタワー部30について詳細に説明する。
右側のタワー部30の本体部分は、鋼鈑を成形してなるものであり、右側、即ち車体外側に開放する略コ字状断面を有している。タワー部30の本体部分は、上側が下側に比べて右側に位置するように車体外側へ向かって斜めに延びている。タワー部30の下部がクロスメンバ20に溶接されている。
図8にも示すように、タワー部30の前壁部30aは上下方向に延びている。また、タワー部30の車体内側に位置する内側壁部30bは前後方向に延びている。また、タワー部30の下側には、サスペンションのロアアームが有する前後の支持部のうち、前側の支持部が揺動可能に取り付けられる。
タワー部30の上部には、連結部材31が溶接されている。連結部材31は、タワー部30の上部から前側及び後側へ突出するように形成されている。連結部材31の上部には、フロントサイドフレーム4の前後方向中間部に対してその下方から弾性部材(図示せず)を介して連結される中間連結部31a、31aが設けられている。従って、サブフレーム10の前後方向中間部がタワー部30を介してフロントサイドフレーム4に連結されることになる。さらに、連結部材31の前側には、スタビライザ(図示せず)が取り付けられるスタビライザブラケット(別部品)32が前側へ突出するように設けられている。連結部材31の前側及び後側には、サスペンションのアッパアームが揺動自在に取り付けられるようになっている。
また、タワー部30の後側には、補強部材33が設けられている。補強部材33は、タワー部30の後側の下部と、クロスメンバ20の後側取付部22とを連結することでタワー部30の後側への倒れ変形を抑制するためのものである。
図2に示すように、右側のサイドメンバ40は、右側のタワー部30の上下方向中間部から前方へ延びている。また、左側のサイドメンバ40は、左側のタワー部30の上下方向中間部から前方へ延びている。左側のサイドメンバ40と右側のサイドメンバ40とは左右対称であるだけで同じ構造であるため、以下、右側のサイドメンバ40について詳細に説明する。
図1に示すように、サイドメンバ40はクロスメンバ20から上方に離れ、かつ、フロントサイドフレーム4からは下方に離れて配置されている。サイドメンバ40の本体部分は、上下2枚のプレス成形された鋼鈑を組み合わせてなるものであり、側面視ではフロントサイドフレーム4の前側部分と略平行に延びている。図2や図3に示すように、サイドメンバ40の前後方向中間部は、車体内側(左側)に湾曲する湾曲部41を有している。この湾曲部41の車体外側に隣り合うようにスタビライザブラケット32が位置しており、側面視では湾曲部41とスタビライザブラケット32とが少なくとも一部重複している。スタビライザブラケット32は、タワー部30に対して溶接によって取り付けられる。また、サイドメンバ40の後側は前側に比べて車体内側に位置している。
図5〜図7にも示すように、サイドメンバ40の前側にはフランジ43が設けられている。フランジ43は上下方向に延びている。フランジ43の上端部は、略水平に折り曲げられ、フロントサイドフレーム4の前側に対してその下方から弾性部材(図示せず)を介して連結される前側連結部43aとされている。従って、サブフレーム10は、前後方向に離れた3箇所でフロントサイドフレーム4に連結されることになる。また、フランジ43の前面には、クラッシュカン42が前方へ突出するように設けられている。
右側サイドメンバ40の後側は、該サイドメンバ40の後側における左側が右側タワー部30の内側壁部30bに位置するように、タワー部30と結合されている。すなわち、右側サイドメンバ40の後側における右側には、タワー部30における前壁部30aの左側部分から内側壁部30bに亘る外形状に合致する形状の凹部40aが形成されている。凹部40aの形成により、サイドメンバ40の後側は、タワー部30の前壁部30aから内側壁部30bにまわり込むような形状となる。
サイドメンバ40の凹部40aの周縁部がタワー部30における前壁部30aの左側部分から内側壁部30bに対して溶接されている。これにより、正面衝突時に荷重が作用する方向、即ち前方から右側サイドメンバ40を見たとき、右側サイドメンバ40の後側における左側部分がタワー部30の前壁部30aから車体内側に外れることになり、右側部分のみタワー部30の前壁部30aに重複することになる。
また、右側サイドメンバ40の後側は、タワー部30における前壁部30aの左側部分から内側壁部30bに亘って広い範囲に溶接されるので、右側サイドメンバ40のタワー部30に対する取り付け強度が向上する。
さらに、右側サイドメンバ40の後側には、上下方向に延びる縦壁部分に、切り欠き部40bが形成されている。
図2に示すように、連結部材50は、左右方向に延びており、右側が右側サイドメンバ40のフランジ43の上部に固定され、左側が左側サイドメンバ40のフランジ43の上部に固定されている。尚、連結部材50は、省略してもよい。
右側のサイドメンバ40を右側タワー部30に溶接する際には、その前段階でスタビライザブラケット32をタワー部30に溶接しておく。その後、サイドメンバ40をタワー部30に溶接する。このとき、スタビライザブラケット32がサイドメンバ40の車体外側に隣り合うように位置することになるが、サイドメンバ40の後側における左側が右側タワー部30の内側壁部30bに沿うように位置しているので、サイドメンバ40とスタビライザブラケット32との間に溶接トーチ(図示せず)を入れてサイドメンバ40をタワー部30に確実に溶接することができる。このように、サイドメンバ40をスタビライザブラケット32の溶接後にタワー部30に溶接するようにしたので、サイドメンバ40の溶接後にタワー部30に溶接歪み等が起こりにくくなり、サイドメンバ40のタワー部30に対する取付位置の精度が高まる。
次に、上記のように構成された前部車体構造1を備えた自動車が正面衝突した場合について説明する。このときの衝突の強さは、フロントサイドフレーム4が大きく変形する程度の強い衝突である。左右のフロントサイドフレーム4は、クラッシュカン5が潰れた後、屈曲変形を始める。これと同時に、サブフレーム10の左右のクラッシュカン42が潰れて左右のサイドメンバ40に荷重が入力される。左右のサイドメンバ40の後側は左右のタワー部30に結合されており、各タワー部30はフロントサイドフレーム4に連結されていて、かつ、高剛性であるため、サイドメンバ40を後側から支持することになる。右側サイドメンバ40に着目したとき、その右側サイドメンバ40の後側における左側が右側タワー部30の内側壁部30bに沿うように位置しているので、前方からの荷重が入力した右側サイドメンバ40は、図3に仮想線で示すように左側(車体内側)へ屈曲しやすくなる。また、左側のサイドメンバ40は、その後側における右側が左側タワー部30の内側壁部30bに沿うように位置しているので、前方からの荷重が入力した左側サイドメンバ40は、図3に仮想線で示すように右側(車体内側)へ屈曲しやすくなる。これにより、両側のサイドメンバ40、40が突っ張るように作用することはなく、サイドメンバ40、40に入力された荷重が車両後方へ逃げやすくなる。
また、サイドメンバ40、40は湾曲部41の形成によって車体内側へ屈曲しやすくなっているので、サイドメンバ40、40が屈曲するときに前輪に干渉することはなく、サイドメンバ40、40が十分に屈曲する。
以上説明したように、この実施形態に係る前部車体構造1によれば、サブフレーム10のタワー部30の上下方向中間部から前方へ延びるサイドメンバ40を設け、サイドメンバ40の車体外側に隣り合うようにスタビライザブラケット32を取り付ける場合に、サイドメンバ40の後側の車体内側がタワー部30の車体内側壁部に位置するようにサイドメンバ40とタワー部30とを溶接するようにしている。これにより、スタビライザブラケット32をタワー部30に取り付けた後にサイドメンバ40をタワー部30に溶接できるので、その後に溶接歪み等が起こらないようにしてサイドメンバ40を高精度に溶接できる。
また、サブフレーム10のタワー部30の上下方向中間部から前方へ延びるサイドメンバ40、40を設け、右側サイドメンバ40の後側における左側が右側のタワー部30の内側壁部30bに位置するように、また、左側サイドメンバ40の後側における右側が左側のタワー部30の内側壁部30bに位置するようにしている。これにより、前方から衝撃が作用したときにサイドメンバ40、40が車体内側へ屈曲しやすくなるので、サイドメンバ40、40に入力された荷重が車両後方へ逃げやすくなり、その結果、衝撃吸収性能を高めることができる。
また、サイドメンバ40、40の前後方向中間部が車体内側に湾曲する湾曲部41、41を有しているので、前方から衝撃が作用してサイドメンバ40、40が屈曲するときに前輪に干渉することはなく、サイドメンバ40、40を十分に屈曲させて衝撃吸収性能を高めることができる。
また、各サイドメンバ40の後側をタワー部30の前壁部30a及び内側壁部30bに溶接するようにしたので、サイドメンバ40のタワー部30に対する取り付け強度を高くすることができる。これにより、サイドメンバ40の前側の位置精度が高まり、フロントサイドフレーム4に連結する際の作業性を向上できる。
また、上記実施形態では、サイドメンバ40の側方にスタビライザブラケット32が配設されている場合について説明したが、スタビライザブラケット32以外の各種部品が配設されている場合にも本発明を適用することができる。
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明に係る車両の前部車体構造は、例えばサブフレームを備える自動車に適用することができる、
1 前部車体構造
4 フロントサイドフレーム
10 サブフレーム
20 クロスメンバ
30 タワー部
30a 前壁部
30b 内側壁部
32 スタビライザブラケット(別部品)
40 サイドメンバ
41 湾曲部

Claims (4)

  1. 車体の前部に設けられた左右のフロントサイドフレームの下側に配設されるサブフレームを備えた車両の前部車体構造において、
    上記サブフレームは、車体左右方向に延びるクロスメンバと、該クロスメンバの車体左右方向両側から上方へ延び、上側が上記フロントサイドフレームに連結されるタワー部と、該タワー部の上下方向中間部から前方へ延び、前側が上記フロントサイドフレームの前側に連結されるサイドメンバとを備え、
    上記タワー部には、上記サイドメンバの車体左右方向一側と隣り合うように別部品が取り付けられ、
    上記サイドメンバの後側の車体左右方向他側が上記タワー部の側壁部に位置するように、該サイドメンバと該タワー部とが溶接されていることを特徴とする車両の前部車体構造。
  2. 請求項1に記載の車両の前部車体構造において、
    上記サイドメンバの後側における車体内側が上記タワー部の車体内側に位置していることを特徴とする車両の前部車体構造。
  3. 請求項1または2に記載の車両の前部車体構造において、
    上記サイドメンバの車体前後方向中間部は車体内側に湾曲する湾曲部を有していることを特徴とする車両の前部車体構造。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載の車両の前部車体構造において、
    上記サイドメンバの後側は、上記タワー部の前壁部から側壁部にまわり込むように形成され、該前壁部及び側壁部に溶接されていることを特徴とする車両の前部車体構造。
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