JP2015185469A - ジャック - Google Patents
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Abstract
【課題】従来のジャックに対して、外形の小型化と、ジャックが実装される印刷配線基板上の実装面積の縮小と、コンタクトの加工のために必要となるコストの低減と、を実現すること。【解決手段】プラグ挿入孔(1a)を備えたハウジング(21,22)を有し、弾性を有する導電性金属板によって形成され、プラグに弾性接触する接触部(3a)をプラグ挿入孔(1a)内に突出させた状態でハウジング(21)に保持されてなる複数のコンタクトを備えるジャックにおいて、導電性金属板の板面を曲げる加工を伴わない平板状にコンタクトを形成し、接触部(3a)が導電性金属板の板面に沿う方向に弾性変位し、導電性金属板の破断面部分によってプラグに弾性接触するようにした。【選択図】 図5
Description
本発明は、ジャックに関するものである。
電子機器と、その電子機器に対応する周辺機器とを接続する方法として、電子機器が備えるジャックに、周辺機器が備えるプラグを挿入することによる接続方法が広く用いられている。
引用文献1には、そのような従来のジャックの一例が開示されている(本願の図10参照)。引用文献1に開示されている単頭ジャック100は、絶縁材からなるハウジング300に設けられたプラグ差込部に単頭プラグ130を挿入することで、単頭ジャック100と単頭プラグ130との間の電気的接続を得ることができるものである。単頭プラグ130は4極のものであり、4つの電極140a,140b,140c,140dを有している。単頭ジャック100は、保持舌片800と、3つの導電端子400を有しており、それぞれ、単頭プラグ130の4つの電極と弾性接触するようにハウジング300に保持されている。
保持舌片800と、3つの導電端子400は、いずれも、導電性金属板を打ち抜き加工した後に、平面状に打ち抜かれた導電性金属板に対して折り曲げ加工することによって立体的に形成されているものであって、導電性金属板の板面を曲げる方向の弾性変形を利用して、それぞれの導電端子400が単頭プラグ130の4つの電極に弾性接触する構成となっている。
近年、ジャックを備える電子機器の中でも、とりわけスマートフォンをはじめとする携帯用電子機器において、小型化、薄型化の要求が強くなっている。このような要求を実現するためには、ジャックの外形を小型化すること、ならびに、ジャックが実装される印刷配線基板上の実装面積を縮小することが求められる。また、その一方で、恒常的にジャックに係るコストの抑制も求められている。
引用文献1に開示されている単頭ジャック100の導電端子400は、上述したように、導電端子400を形成する電性金属板の板面を曲げる方向の弾性変形を伴うものであるが、この場合、導電端子400の幅(本願の図10における紙面に垂直な方向の長さ)にわたって、単頭プラグ130が挿入された際に導電端子400が退避することができるための空間を確保しておく必要がある。この退避のための空間が単頭ジャック100の小型化を阻害する要因となる。
また、引用文献1に開示されている単頭ジャック100では、導電端子400の形状が立体的で複雑であるがゆえに、単頭プラグ130の軸方向に対して片側の範囲だけに全ての導電端子400を配設することができず、単頭プラグ130の軸方向に対して両側に導電端子400を配設せざるを得ないことも小型化を阻害する要因となっている。
さらに、引用文献1の図3に示されているように、単頭ジャック100を印刷配線基板に実装するための端子として、単頭ジャック100の底面部において、導電端子400から連接している実装用端子が、ハウジング300の幅方向の外側へ向けて突出させて設けられている。印刷配線基板上に実装用端子をはんだ付けするためのランドを設ける必要があることを鑑みると、単頭ジャック100が実装される実装面において、単頭ジャック100が実装面と対向している面積よりもかなり大きい実装面積を必要とすることとなる。従って、電子機器内部の部品の配置密度を高めることが阻害され、電子機器の小型化を阻害する要因となる。
また、引用文献1に開示されている単頭ジャック100の導電端子400は、上述したように、導電性金属板への打ち抜き加工と折り曲げ加工とを経て形成されているので、折り曲げ加工を施すための金型が必要となるなど、導電端子400を得るための加工に必要となるコストが高い。
本発明は、このような課題を鑑みてなされたものであって、従来のジャックに対して、外形の小型化を図ること、ならびに、ジャックが実装される印刷配線基板上の実装面積を縮小すること、さらには、導電端子の加工のために必要となるコストを低減することに伴ってジャックに係るコストを低減することを目的とする。なお、以後、導電端子のことを「コンタクト」と称する場合がある。
上述の課題を解決するために、本発明によるジャックは、プラグ挿入孔を備えたハウジングと、弾性を有する導電性金属板によって形成され、プラグ挿入孔に挿入されるプラグに弾性接触する接触部をプラグ挿入孔内に突出させた状態でハウジングに保持されてなる複数のコンタクトとを有してなるものであって、複数のコンタクトのうち少なくとも1つのコンタクトが、導電性金属板の板面を曲げる加工を伴わない平板状に形成されてなり、接触部が前記導電性金属板の板面に沿う方向に弾性変位し、導電性金属板の破断面部分でプラグに弾性接触することを特徴とする。
本発明によれば、材料となる導電性金属板の板面に対して曲げる加工を施すことなく、打ち抜き加工のみをもってコンタクトを形成したことで、コンタクトは、従来のもののように立体的なものではなく、単一の平面に沿った平板状に形成される。その上で、コンタクトの接触部に連接する部分の幅(上述の平面に沿う方向の幅)を適当な幅に形成することによって、接触部を導電性金属板の板面に沿う方向に弾性変位可能に形成し、導電性金属板の破断面部分でプラグに弾性接触するように構成したことで、コンタクトとして必要となる機能が従来のものと同等に実現される。それでいて、従来、施していた曲げ加工を不要としたことで、曲げ加工のために必要となる金型が不要となるなど、コンタクトの加工のために必要となるコストが大幅に低減される。
また、このように平板状にコンタクトを形成したことによって、プラグの挿入に伴う接触部の弾性変位が生じた場合に対応するためにハウジングに必要となる退避のための空間は、導電性金属板の板厚分の幅があれば足りる。上述したような電性金属板の板面を曲げる方向の弾性変形を伴う従来のコンタクトの場合と比較すると、退避のための空間の容積が大幅に縮小されるため、ハウジングを小型化することができ、その結果、ジャックの外形を小型化することができる。
また、本発明によるジャックは、少なくとも1つのコンタクトが印刷配線基板と接続するための接続端子をさらに有し、接続端子は、ハウジングが印刷配線基板の実装面と対向する範囲から突出しない状態で配設され、接続端子の部分において、導電性金属板の破断面部分を印刷配線基板の実装面と対向させた状態で、印刷配線基板と接続されてよい。
本発明によれば、少なくとも1つのコンタクトにおける接続端子がハウジングから突出しない状態となるため、少なくともこの接続端子の部分は、ジャックが実装される印刷配線基板の実装面において、ハウジングが実装面と対向する範囲を超えて設ける必要があるランドが不要となるか、もしくは、従来のようなハウジングから突出させて接続端子を設けた場合に比べて大幅に小さくなる。これによって、電子機器内部におけるジャックを含めた種々の電子部品の配置密度を高めることに寄与し、電子機器を小型化することができる。
また、本発明によるジャックは、少なくとも1つのコンタクトが、接触部が過剰に弾性変位することを阻止するための変位規制部をさらに有してよい。
本発明によれば、何らかの細い物体が挿入されて、コンタクトの接触部が過剰に押し込まれた場合であっても、変位規制部によって接触部の変位量が規制される。これによって、接触部が過剰に変位して塑性変形することが未然に防がれ、プラグが挿入されても接触部がプラグに接触できない状態となること、すなわち、ジャックの永久破壊が発生することを回避することができる。
また、本発明によるジャックは、プラグ挿入孔を備えたハウジングと、弾性を有する導電性金属板によって形成され、プラグ挿入孔に挿入されるプラグに弾性接触する接触部をプラグ挿入孔内に突出させた状態でハウジングに保持されてなる複数のコンタクトと、を有してなるものであって、複数のコンタクトの全てが、導電性金属板の板面を曲げる加工を伴わない平板状に形成されてなり、接触部が導電性金属板の板面に沿う方向に弾性変位し、導電性金属板の破断面部分でプラグに弾性接触するものであり、全てのコンタクトが平行にハウジングに保持されてなるものであってよい。
本発明によれば、ジャックが有する全てのコンタクトを上述したような平板状に形成することによって、全てのコンタクトの部分において、接触部が弾性変位した際の退避のための空間の容積が縮小されるので、ハウジングを最小にすることができ、その結果、ジャックの外形を最小とすることができる。また、コンタクトの加工のために必要となるコストを最低にすることができる。
また、それぞれのコンタクトが平板状なので、複数のコンタクトを互いに平行な状態で配設することが可能であるため、挿入されるプラグの軸方向に対して片側の範囲に全てのコンタクトを配設することができる。このため、従来の立体的なコンタクトをプラグの軸方向に対して両側に配設した場合と比べて、ジャックの小型化を図ることができる。
また、本発明によるジャックは、複数のコンタクトの全てが、印刷配線基板の実装面と接続するための接続端子をさらに有し、接続端子は、ハウジングが印刷配線基板の実装面と対向する範囲から突出しない状態で配設され、接続端子の部分において、導電性金属板の破断面部分を印刷配線基板の実装面と対向させた状態で印刷配線基板と接続されてよい。
ジャックが有するすべてのコンタクトの接続端子を、上述したようなハウジングが印刷配線基板の実装面と対向する範囲から突出しないものとすることで、ジャックの実装面積を最小化することができ、電子機器の小型化に最大限に寄与する。
本発明によれば、従来のジャックに対して、外形が小型化され、ジャックが実装される印刷配線基板上における実装面積が縮小され、さらに、コンタクトの加工のために必要となるコストが低減されことに伴ってジャックに係るコストの低減を実現することができる。
本発明の実施例に係るジャック1について、図1から図9を用いて説明する。
図1は本発明に係るジャック1の外観を示した斜視図である。ジャック1は、その外形が概ね直方体形状をなしている、いわゆる4極ジャックである。ジャック1は、リフロー法などによる実装に耐えうる耐熱性を有する絶縁性樹脂によって形成されたハウジング2によって外形が形成されている。ハウジング2は、図示手前側に、適合するプラグを挿入するための円形の開口部を有している。内部には、開口部から連なって設けられ、ジャック1に挿入されたプラグ(図示しない)を収容するための概ね円筒状をなすプラグ挿入孔1aを備えている。
図2はジャック1の構造を示すための分解図である。ジャック1のハウジング2は、プラグ挿入孔1aの下側の内壁をなすインナーハウジング21を、ジャックの外形をなすアウターハウジング22の内部へ向けて図示の方向にスライド嵌合させることで組み合わせて形成されている。インナーハウジング21は、第1コンタクト3、第2コンタクト4、第3コンタクト5、2つの第4コンタクト6、合わせて5つのコンタクトを、互いに平行な状態で、プラグの軸方向に対して片側(下側)の範囲において保持している。
ジャック1を組み立てる際には、先ず、インナーハウジング21に各コンタクトを保持させて、その後、そのインナーハウジング21をアウターハウジング22の内部へスライド嵌合させる。このように構成したことで、ジャック1の組み立てが容易となるとともに、プラグ挿入孔1aから電子機器内部へ水滴等が侵入することを防止する防水構造とする上で有利である。しかしながら、本発明を実施する上で、このようにハウジングを2ピース構造にすることは必須ではない。
図3はインナーハウジング21部分の分解図である。第1コンタクト3、第2コンタクト4、第3コンタクト5は、インナーハウジング21の下側から、2つの第4コンタクト6は、インナーハウジング21の上側から、それぞれのコンタクトに対応してインナーハウジング21に設けられた溝部内に圧入されて、保持される。
図4は第1コンタクト3の外観図、図5は第1コンタクト3部分におけるジャック1の縦断面図である。第1コンタクト3は、適度な弾性を有する導電性金属板材料に対してプレス加工による打ち抜き加工を施すことで、単一の平面に沿う平板状をなして、細長形状に形成されている。
第1コンタクト3の一方の先端には、プラグ挿入孔1aに挿入されるプラグ側へ向けて円形状に形成された接触部3aが設けられている。本実施例のように接触部3aを円形状にすることは、プラグを挿入、あるいは、抜去する際に、接触部3aがプラグに引っかかるなどの不都合を来すことを避けることができる点で好適であるが、接触部3aの形状は特に円形状に限定されず、他のあらゆる形状であってよい
第1コンタクト3の中央部には、上側に向けて矩形に突出させて圧入部3bが設けられている。圧入部3bの全幅(板面方向に沿う長さ)は、上述したインナーハウジング21に設けられた溝部21a(図5を参照)の幅よりも若干広く形成されており、圧入部3bを溝部21a向けて、接触部3aの頂部に当たる部分がプラグ挿入孔1aの内部へ向けて所定の寸法で突出した状態となる位置に至るまで強く押し込むことによって、第1コンタクト3がインナーハウジング21に固定され、その状態で保持される。
圧入部3bと接触部3aとの間には、細幅に形成された弾性腕部3cが設けられている。弾性腕部3cは、適度な弾性力をもって板面に沿う方向に弾性変形するように形成されており、これに伴って、接触部3aが板面に沿う方向、すなわち、図示の上下方向に弾性変位することが可能となる。
プラグ挿入孔1aにプラグが挿入された場合、接触部3aの頂部に位置する導電性金属板の破断面部分が、プラグの対応する電極に対して適度な押圧力をもって弾性接触する。なお、破断面部分とは、破断面に加えて、破断面から導電性金属板の板面に至るまでの角部をも含む部分を指す。挿入されるプラグは円柱状であるため、プラグの中心軸に対してオフセットした位置にコンタクトを配設した場合には、必ずしも接触部3aの破断面でプラグに接触せず、破断面から接触部3aの板面に至る角部によって接触することがあり得る。本発明の概念は、このように角部によって接触部3aがプラグに接触する態様も含む。
インナーハウジング21とアウターハウジング22との間には、第1コンタクト3の板厚よりもやや広い幅で設けられた空間である退避空間23が設けられている。プラグ挿入孔1aにプラグが挿入された際、接触部3aと弾性腕部3cが退避空間23内で変位することができるので、必要な範囲での弾性変位が妨げられることがない。
接触部3aの部分において、接触部3aとは反対側へ向けて矩形状に突出させた変位規制部3dが設けられている。変位規制部3dは、その破断面部分がアウターハウジング22の内壁面と対向している。例えば、細い棒状体を使って、意図的に接触部3aが下方向へ押し込まれたような場合など、所定の弾性変位の範囲を超えて接触部3aを弾性変位させようとする力が加わった場合には、変位規制部3dがアウターハウジング22の内壁面に当接することで、接触部3aが過剰に弾性変位することを防ぐ。これによって、弾性腕部3cが塑性変形することが防がれるため、ジャック1の接触不良が生じて、永久破壊に至ることが回避される。
第1コンタクト3の、接触部3aが設けられている側と反対側の端部には、下側へ向けて矩形に突出させた接続端子3eが設けられている。接続端子3eの突出寸法は、接続端子3eの先端が、アウターハウジング22から外側へ向けて若干突出する程度に設定されている。接続端子3eは、その破断面部分が、ジャック1が実装される印刷配線基板の実装面と対向している。ジャック1を実装する際は、接続端子3eを印刷配線基板の実装面に設けられた実装用のランドへのはんだ付け、適度な押圧力によるジャック1の押し付け固定、あるいは、異方性導電薄膜を介した固定など、任意の方法によって電気的な接続を得ればよい。
以上のように、第1コンタクト3は、導電性金属板材料に対して打ち抜き加工のみを施すことで、接触部3a、圧入部3b、弾性腕部3c、変位規制部3d、接続端子3eを備えて平板状に形成されているものであって、従来の板面を折り曲げて形成された立体的なコンタクトと比べると、コンタクトに求められる同等な機能を有しながら、折り曲げ加工を不要としたことで、加工のためのコストを大幅に低減することが可能となる。また、上述の通り、退避空間23の幅が第1コンタクト3の板厚の程度で済み、退避空間23の容積が従来のものよりも大幅に縮小されるため、無駄な空間が小さくなり、ジャック1の小型化が可能になる。
図6は第2コンタクト4の外観図である。第2コンタクト4も、第1コンタクト3の場合と同様に、接触部4a、圧入部4b、弾性腕部4c、変位規制部4d、接続端子4eを備えて平板状に形成されている。これら各部位の構成や作用効果は、第1コンタクト3の場合と同様であるので、詳述は省く。
図7は第3コンタクト5の外観図である。第3コンタクト5も、第1コンタクト3の場合と同様に、接触部5a、第1圧入部5b、第2圧入部5c、弾性腕部5d、変位規制部5e、接続端子5fを備えて平板状に形成されているが、特に、第1圧入部5bと第2圧入部5c、弾性腕部5d、変位規制部5eの構成が、第1コンタクト3の場合と異なる。
第3コンタクト5に対応するプラグの電極は、第1コンタクト3や第2コンタクト4に対応する電極の位置に比べて、プラグ挿入孔1aの奥側に位置している。この位置関係に対応するために、第3コンタクト5では、接触部5aが第3コンタクト5のほぼ中央部に位置している。第1コンタクト3において接触部3aが設けられていた部分に相当する先端部には、第1圧入部5bが設けられている。接触部5aと第1圧入部5bとの間には、細幅に形成された弾性腕部5cが設けられており、第1圧入部5b側を支点として、接触部5aが板面方向に沿って図示の上下方向に弾性変位することが可能である。
第3コンタクト5の中央部には、上側に向けて突出させて第2圧入部5cが設けられている。第3コンタクト5は、第1圧入部5bと第2圧入部5cとによって、インナーハウジング21に保持される。
第3コンタクト5の変位規制部5eは、第2圧入部5cの一部を、第1圧入部5b側へ向けて傾斜させて切り欠いて形成されている。第3コンタクト5の接触部5aに対して、所定の弾性変位の範囲を超えて接触部5aを弾性変位させようとする力が加わった場合、接触部5aの下側に位置する破断面が、変位規制部5eの傾斜した切り欠きの破断面に当接することで、接触部5aが過剰に変位することを防ぐ。第3コンタクト5の変位規制部5eは、可動部である接触部5aの側ではなく、固定されている部位である第2圧入部5cの側に設けられている点で第1コンタクト3の場合と異なるが、いずれの場合であっても、接触部3a,5aの過剰な変位を防ぐ点で共通しているので、両方とも、本発明における「変位規制部」の概念に含まれる。
図8は第4コンタクト6の外観図である。第4コンタクト6も、他のコンタクトと同様に、接触部6a、圧入部6b、弾性腕部6c、変位規制部6d、接続端子6eを備えて平板状に形成されている。また、変位規制部6dが、第4コンタクト6の固定部位に設けられている点で第3コンタクト5に近い構成であるが、特に、圧入部6bについて、第3コンタクト5とは構成が異なる。
第4コンタクト6の圧入部6bは、接続端子6eと一体的に、第4コンタクト6の下側へ向けて矩形に突出させて形成されている。これは、上述したように、第4コンタクト6はインナーハウジング21の上側から圧入されるので、このような構成とするのが好適なためである。なお、この突出部分の寸法は、接続端子6eの先端がアウターハウジング22から外側へ向けて若干突出する程度に設定されている。弾性腕部6cは、変位規制部6dの部分からU字状に折り返して形成されており、接触部6aに至る細幅のU字状部分の全てが弾性変形可能に形成されている。
なお、ジャック1は、同じ形状の第4コンタクト6を2つ備えており、これら2つの第4コンタクト6によって、プラグの最も先端側に位置する電極に弾性接触して、電気的な導通を得ることのほかに、プラグが抜けないように、プラグを強固に保持する役割も果たす。
図9はジャック1の実装態様を示すための外観図であって、図9(a)はジャック1の底面(印刷配線基板に対向する面)を含む斜視図、図9(b)はジャック1が印刷配線基板7に実装された状態を示す斜視図である。
ジャック1の底面のプラグ挿入孔1aの奥側に位置する部分には、各コンタクトの接続端子3e,4e,5f,6eの先端が、インナーハウジング21の底面から同じ高さで突出しているが、これら接続端子3e,4e,5f,6eの全てにおいて、アウターハウジング22が印刷配線基板7の実装面と対向する範囲から突出していない。また、これら接続端子3e,4e,5f,6eの全てにおいて、その破断面が印刷配線基板7の実装面に対向するように配設されている。
印刷配線基板7の実装面上には、接続端子3e,4e,5f,6eのそれぞれに対応する位置に図示しないランドが設けられている。それぞれのランドの形状は矩形であって、接続端子3e,4e,5f,6eのそれぞれの破断面の先端の矩形形状の寸法に対して、やや大きい寸法に形成されているが、いずれも、アウターハウジング22が印刷配線基板7の実装面と対向している範囲に収まっている。このようなランドが配設される必要があることを鑑みても、概ね、図9(b)に示す程度の大きさの印刷配線基板7の程度の範囲でジャック1と印刷配線基板7とを接続することが可能である。このような接続に要する面積は、従来のジャックのように、ハウジングが印刷配線基板と対向する範囲を超えて接続端子が設けられている場合と比べて大幅に小さいものであり、電子機器内部の電子部品の配置密度を高めることに寄与する。
本発明は、ジャックにおいて利用することが可能であり、特に、小型化を求められるジャックにおいて好適に利用することができる。
1 ジャック
1a プラグ挿入孔
2 ハウジング
21 インナーハウジング
21a 溝部
22 アウターハウジング
23 退避空間
3 第1コンタクト
3a 接触部
3b 圧入部
3c 弾性腕部
3d 変位規制部
3e 接続端子
4 第2コンタクト
4a 接触部
4b 圧入部
4c 弾性腕部
4d 変位規制部
4e 接続端子
5 第3コンタクト
5a 接触部
5b 第1圧入部
5c 第2圧入部
5d 弾性腕部
5e 変位規制部
5f 接続端子
6 第4コンタクト
6a 接触部
6b 圧入部
6c 弾性腕部
6d 変位規制部
6e 接続端子
7 印刷配線基板
1a プラグ挿入孔
2 ハウジング
21 インナーハウジング
21a 溝部
22 アウターハウジング
23 退避空間
3 第1コンタクト
3a 接触部
3b 圧入部
3c 弾性腕部
3d 変位規制部
3e 接続端子
4 第2コンタクト
4a 接触部
4b 圧入部
4c 弾性腕部
4d 変位規制部
4e 接続端子
5 第3コンタクト
5a 接触部
5b 第1圧入部
5c 第2圧入部
5d 弾性腕部
5e 変位規制部
5f 接続端子
6 第4コンタクト
6a 接触部
6b 圧入部
6c 弾性腕部
6d 変位規制部
6e 接続端子
7 印刷配線基板
Claims (5)
- プラグ挿入孔を備えたハウジングと、
弾性を有する導電性金属板によって形成され、プラグ挿入孔に挿入されるプラグに弾性接触する接触部をプラグ挿入孔内に突出させた状態でハウジングに保持されてなる複数のコンタクトと、
を有してなるジャックにおいて、
前記複数のコンタクトのうち少なくとも1つのコンタクトが、前記導電性金属板の板面を曲げる加工を伴わない平板状に形成されてなり、
前記接触部が、前記導電性金属板の板面に沿う方向に弾性変位し、導電性金属板の破断面部分でプラグに弾性接触することを特徴とするジャック。 - 前記少なくとも1つのコンタクトは、印刷配線基板と接続するための接続端子をさらに有しており、
接続端子は、ハウジングが印刷配線基板の実装面と対向する範囲から突出しない状態で配設され、前記導電性金属板の破断面部分を印刷配線基板の実装面と対向させた状態で、印刷配線基板と接続されることを特徴とする請求項1に記載のジャック。 - 前記少なくとも1つのコンタクトは、接触部が過剰に弾性変位することを阻止するための変位規制部をさらに有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のジャック。
- プラグ挿入孔を備えたハウジングと、
弾性を有する導電性金属板によって形成され、プラグ挿入孔に挿入されるプラグに弾性接触する接触部をプラグ挿入孔内に突出させた状態でハウジングに保持されてなる複数のコンタクトと、
を有してなるジャックにおいて、
前記複数のコンタクトの全てが、前記導電性金属板の板面を曲げる加工を伴わない平板状に形成されてなり、
前記接触部が、前記導電性金属板の板面に沿う方向に弾性変位し、導電性金属板の破断面部分でプラグに弾性接触するものであって、
全てのコンタクトが平行にハウジングに保持されてなることを特徴とするジャック。 - 前記複数のコンタクトの全てが、印刷配線基板と接続するための接続端子をさらに有しており、
接続端子は、ハウジングが印刷配線基板の実装面と対向する範囲から突出しない状態で配設され、前記導電性金属板の破断面部分を印刷配線基板の実装面と対向させた状態で、印刷配線基板と接続されることを特徴とする請求項4に記載のジャック。
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