JP2008171627A - 雌型端子金具 - Google Patents
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Abstract
【課題】コネクタ嵌合時に加わる応力を緩和し、雄型端子金具と安定して接触可能な雌型端子金具を提供する。
【解決手段】雌端子1はコネクタ2のハウジング3に収容される。雌端子1は基板接続部18と電気接触部19とを備えている。電気接触部19は接触部本体26と弾性片27とを備えている。接触部本体26は長筒部31と短筒部32と平板部33とを備えている。弾性片27は接触部本体26から突設され弾性変形して接触部本体26をハウジング3の内面に向かって付勢するとともに接触部本体26をハウジング3内に変位可能に収容する。雄端子5が接触部本体26に斜めに挿入されると弾性片27が弾性変形するとともに平板部33が撓んで接触部本体26は雄端子5に追従する。
【選択図】図1
【解決手段】雌端子1はコネクタ2のハウジング3に収容される。雌端子1は基板接続部18と電気接触部19とを備えている。電気接触部19は接触部本体26と弾性片27とを備えている。接触部本体26は長筒部31と短筒部32と平板部33とを備えている。弾性片27は接触部本体26から突設され弾性変形して接触部本体26をハウジング3の内面に向かって付勢するとともに接触部本体26をハウジング3内に変位可能に収容する。雄端子5が接触部本体26に斜めに挿入されると弾性片27が弾性変形するとともに平板部33が撓んで接触部本体26は雄端子5に追従する。
【選択図】図1
Description
本発明は、回路基板に実装されるコネクタのコネクタハウジングに収容されるとともに、雄型端子金具と電気的に接続される雌型端子金具に関する。
回路基板同士を電気的に接続する手段の一つとして、それぞれの回路基板に表面実装型のコネクタを実装し、該コネクタ同士を嵌合させる方法がある。一方のコネクタは、雄型端子金具と、雄型端子金具を収容するコネクタハウジングと、を備えている。他方のコネクタは、雌型端子金具と、雌型端子金具を収容するコネクタハウジングと、を備えている。コネクタ同士を互いに嵌合させることによって、雄型端子金具と雌型端子金具とは電気的に接続し、回路基板同士は電気的に接続する。
コネクタの回路基板表面への実装には、リフローハンダ付け方法が広く用いられている。このリフローハンダ付け方法は、回路基板に予めハンダペーストを供給しておき、この供給されたハンダペーストに端子金具を接触させた状態でコネクタを回路基板に載置する。その後、コネクタが載置された状態の回路基板をリフロー炉内に挿入する。そして、ハンダペーストを溶融させ、回路基板に載置されたコネクタを回路基板にハンダ付けして表面実装する。
前述した雌型端子金具としては、次のようなものがある(例えば、特許文献1参照)。雌型端子金具は、回路基板と接続される基板接続部と、雄型端子金具と接続される電気接触部と、を備えている。電気接触部は、弾性変形可能な接触片を備えている。電気接触部に雄型端子金具が侵入して接触片を弾性変形させ、接触片の弾性復元力によって雄型端子金具は電気接触部内に保持される。そして、雌型端子金具と雄型端子金具とは電気的に接続される。
特開2003−197332号公報
雄型端子金具を収容したコネクタと雌型端子金具を収容したコネクタとを嵌合させる際、特に双方のコネクタが回路基板に実装されている場合は、雄型端子金具が雌型端子金具の電気接触部に斜めに侵入してしまうことがある。そして、雌型端子金具が大きな応力を受け、接触片が必要以上に曲げられて永久変形を起こし、雄型端子金具と雌型端子金具とが安定して接続できなくなってしまう虞があった。
さらに、雌型端子金具が大きな応力を受けることによって基板接続部に大きな応力がかかり、基板接続部と回路基板とのハンダ付け箇所にハンダクラックが発生して、雌型端子金具と回路基板との電気的な接続に悪影響を及ぼす虞があった。
したがって、本発明の目的は、コネクタ嵌合時に加わる応力を緩和し、雄型端子金具と安定して接触可能な雌型端子金具を提供することにある。
前記課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載の本発明の雌型端子金具は、回路基板に実装されるコネクタのコネクタハウジングに収容される雌型端子金具において、前記回路基板と接続される基板接続部と、雄型端子金具と接続される電気接触部と、を備えるとともに、前記電気接触部が、接触部本体と、前記接触部本体から突設され、かつ弾性変形することで前記接触部本体を前記コネクタハウジングの内面に向かって付勢して前記接触部本体をコネクタハウジング内に変位可能に収容する弾性片と、を備えたことを特徴としている。
請求項2に記載の本発明の雌型端子金具は、請求項1に記載の雌型端子金具において、前記接触部本体が、第一の筒部と、第二の筒部と、前記第一の筒部と前記第二の筒部とを互いに連結する平板部と、を備えたことを特徴としている。
請求項3に記載の本発明の雌型端子金具は、請求項1または請求項2に記載の雌型端子金具において、前記弾性片が、前記電気接触部の長手方向に交差する方向に沿って複数設けられたことを特徴としている。
請求項1に記載した本発明の雌型端子金具によれば、電気接触部が、弾性変形して接触部本体をコネクタハウジングの内面に向かって付勢して接触部本体をコネクタハウジング内に変位可能に収容する弾性片を備えている。このため、接触部本体は、雄型端子金具が斜めに挿入された際に雄型端子金具に追従して変位することができる。
請求項2に記載した本発明の雌型端子金具によれば、接触部本体が、第一の筒部と、第二の筒部と、第一の筒部と第二の筒部とを互いに連結する平板部と、を備えている。このため、接触部本体は、平板部を撓ませて雄型端子金具に追従して変位することができる。
請求項3に記載した本発明の雌型端子金具によれば、接触部本体が、第一の筒部と、第二の筒部と、第一の筒部と第二の筒部とを互いに連結する平板部と、を備えている。このため、接触部本体は、平板部を撓ませて雄型端子金具に追従して変位することができる。
以上説明したように、請求項1に記載の本発明では、電気接触部が、弾性変形して接触部本体をコネクタハウジングの内面に向かって付勢して接触部本体をコネクタハウジング内に変位可能に収容する弾性片を備えている。このため、接触部本体は、雄型端子金具が斜めに挿入された際に雄型端子金具に追従して変位することができる。したがって、コネクタ嵌合時に加わる応力を緩和し、雌型端子金具は雄型端子金具と安定して接触することができる。
さらに、接触部本体が変位することによって電気接触部で応力を緩和できるため、基板接続部に過大な応力がかかることがない。したがって、基板接続部と回路基板とのハンダ付け箇所のハンダクラックを防止することができる。
請求項2に記載の本発明は、接触部本体が、第一の筒部と、第二の筒部と、第一の筒部と第二の筒部とを互いに連結する平板部と、を備えている。このため、接触部本体は、平板部を撓ませて雄型端子金具に追従して変位することができる。したがって、コネクタ嵌合時に加わる応力をより緩和し、雌型端子金具は雄型端子金具とより安定して接触することができる。
請求項3に記載の本発明は、弾性片が、電気接触部の長手方向に交差する方向に沿って複数設けられている。このため、接触部本体は複数の方向に容易に変位することができる。したがって、コネクタ嵌合時に加わる応力をより緩和し、雌型端子金具は雄型端子金具とより安定して接触することができる。
以下、本発明の第一の実施形態にかかる雌型端子金具を図1ないし図7を参照して説明する。本発明の第一の実施形態にかかる雌型端子金具1(以下、雌端子1とよぶ)は、図2ないし図4に示すように、コネクタ2のコネクタハウジング3(以下、ハウジング3とよぶ)に収容されている。
雌端子1は、図5に示すように、雄型端子金具5(以下、雄端子5とよぶ)と接触して電気的に接続する。雌端子1は、コネクタ2が実装された回路基板(図示せず)と、雄端子5と、を互いに電気的に接続するために用いられる。
コネクタ2は、回路基板に実装される。回路基板は、絶縁性の合成樹脂等からなる基板と、基板の表面に形成された導体面と、を備えている。導体面は、例えば銅等の導電性の金属等からなり、薄膜状に形成されている。導体面は、基板の表面に張り付けられている。
コネクタ2は、図2ないし図4に示すように、ハウジング3と、雌端子1と、を備えている。ハウジング3は、絶縁性の合成樹脂等からなり、筒状に形成されている。ハウジング3は、長手方向が回路基板と平行になるように回路基板に固定される。ハウジング3は、図3及び図4に示すように、端子収容室11と、圧入片受け溝13(図3)と、突片受け溝15(図4)を備えている。
端子収容室11は、筒状のハウジング3の内側に設けられている。端子収容室11には、一方の開口側から雌端子1が挿入されて雌端子1が収容される。端子収容室11には、他方の開口側から雄端子5が挿入される。他方の開口側には、雄端子導入面12が設けられている。
雄端子導入面12は、端子収容室11の端部に向かうにしたがって端子収容室11の幅及び高さを大きくするように傾斜している。雄端子導入面12によって端子収容室11の他方の開口側が広く設けられ、雄端子5はスムーズに端子収容室11内に侵入する。
圧入片受け溝13は、端子収容室11の前述した一方の開口側に設けられている。圧入片受け溝13は、端子収容室11の側面(図3中、上下側)から凹に設けられている。圧入片受け溝13は、端子収容室11の長手方向に沿った直線状に形成されている。圧入片受け溝13は、端子収容室11の長手方向を挟んで互いに相対して一対設けられている。圧入片受け溝13の幅は、雌端子1の後述する圧入片23の厚さと略等しく設けられている。圧入片受け溝13には、圧入片23が圧入される。
突片受け溝15は、端子収容室11の前述した一方の開口側に設けられている。突片受け溝15は、端子収容室11の底面(図4中、下側)から凹に一対設けられている。突片受け溝15は、端子収容室11の長手方向に沿った直線状に形成されている。一対の突片受け溝15は、互いに間隔をあけて平行に設けられている。突片受け溝15の幅は、雌端子1の後述する突片28の厚さより若干大きく形成されている。突片受け溝15には、突片28が挿入される。
雌端子1は、導電性を有する一枚の板金を折り曲げる等して形成されている。雌端子1は、図1に示すように、回路基板と接続される基板接続部18と、雄端子5と接続される電気接触部19と、を一体に備えている。
基板接続部18は、雌端子1の長手方向の一端に設けられている。基板接続部18は、折曲された帯板状に形成され、断面形状がL字状に形成されている。基板接続部18は、図1に示すように、水平部21と、下垂部22と、圧入片23と、を一体に備えている。
水平部21は、短帯板状に形成され、平面形状が矩形状に形成されている。水平部21は、一端で電気接触部19と連なり、他端で下垂部22と連なる。水平部21は、雌端子1がハウジング3に収容されると、端子収容室11の底面と平行に配置される。
下垂部22は、短帯板状に形成され、平面形状が矩形状に形成されている。下垂部22は、水平部21の端部から下垂して設けられている。下垂部22は、水平部21と直交するように設けられている。下垂部22の水平部21から離れた外面22aは、回路基板の導体面と接触する。
圧入片23は、水平部21の幅方向の両端から前記幅方向に延設されている。圧入片23は、水平部21と面一かつ一体に形成されている。圧入片23は、雌端子1がハウジング3に収容されると、ハウジング3の圧入片受け溝13に圧入されて固定される。圧入片23が圧入片受け溝13に固定されることによって、基板接続部18はがたつくことなく下垂部22の外面22aが回路基板と確実に接触する位置に位置決めされて固定される。
前述した構成の基板接続部18は、雌端子1がハウジング3に収容されてコネクタ2が回路基板上の所定の位置に載置されると、下垂部22の外面22aが回路基板の導体面と接触する。外面22aと導体面とは、例えば、以下のようなリフローハンダ付け方法でハンダ付けされる。導体面には予めハンダペーストが塗布され、ハンダペーストに外面22aを接触させた状態で回路基板とコネクタ2とをリフロー炉内に挿入する。そして、ハンダペーストを溶融させて外面22aと導体面とをハンダ付けし、雌端子1が回路基板と電気的に接続される。コネクタ2が回路基板に表面実装される。
電気接触部19は、雌端子1の基板接続部18が設けられた一端と反対側の他端に設けられている。電気接触部19は、雄端子5と接触して雌端子1と雄端子5とを電気的に接続する。電気接触部19は、図1に示すように、全体として略筒状に形成された接触部本体26と、接触部本体26からそれぞれ突設された弾性片27と突片28と、を備えている。
接触部本体26は、図1に示すように、第一の筒部としての長筒部31と、第二の筒部としての短筒部32と、長筒部31と短筒部32とを互いに連結する平板部33と、を一体に備えている。
長筒部31は、筒状に形成されている。長筒部31には、雄端子5が侵入する。長筒部31は、底壁41と、底壁41と間隔をあけて相対する上壁部42と、底壁41と上壁部42の両端同士を互いに連結する一対の側壁43a、43bと、を備えている。
底壁41は、帯板状に形成され、平面形状が矩形状に形成されている。底壁41の幅は、平板部33の幅より長くかつ短筒部32の後述する底片51の幅と略等しく形成されている。底壁41は、平板部33及び底片51と面一に形成されている。底壁41は、雌端子1がハウジング3に収容されると、端子収容室11の底面と間隔をあけて相対する。底壁41は、図4に示すように、底孔41aを備えている。底孔41aは、底壁41の平板部33寄りに底壁41の幅方向全体に亘って設けられている。底孔41aは、底壁41を貫通している。
上壁部42は、底壁41と平行に設けられている。上壁部42は、外上壁42aと、内上壁42bと、を備えている。外上壁42aは、底壁41から離れた側に配置されている。内上壁42bは、底壁41寄りに配置されている。外上壁42aと内上壁42bとは、平面形状が底壁41と略等しく形成されている。外上壁42aと内上壁42bとは、平面形状が互いに略等しく形成されている。外上壁42aと内上壁42bとは、互いに重なり合うように配置されている。内上壁42bは、接触部44を備えている。
接触部44は、図4に示すように、内上壁42bの底壁41寄りの外面から凸に設けられている。接触部44は、内上壁42bの長手方向に沿って一対設けられている。一対の接触部44は、互いに間隔をあけて互いに平行に設けられている。接触部44は、長筒部31に雄端子5が挿入されると、雄端子5のタブ5aと接触する。
一対の側壁43a、43bは、底壁41の幅方向の両端から立設されている。一対の側壁43a、43bは、平面形状が等しく形成されている。一対の側壁43a、43bは、互いに間隔をあけて相対しかつ互いに平行である。一対の側壁43a、43bの一方の側壁43aは、外上壁42aと連なっている。他方の側壁43bは、内上壁42bと連なっている。
長筒部31はさらに、接触片47と、開口部49と、を備えている。接触片47は、底壁41と一体に設けられている。接触片47は、図4に示すように、底壁41の平板部33から離れた端部から長筒部31の内側に延設されている。接触片47は、前記端部から離れるにしたがって上壁部42に近づくように傾斜している。接触片47は、底壁41の底孔41a近傍で底壁41に近づく方向に折曲されるとともに底壁41の前記端部に近づく方向に延設されている。接触片47は、底壁41に近づく方向に弾性変形自在となっている。接触片47は、接触部48を備えている。
接触部48は、図4に示すように、接触片47の上壁部42と相対する外面から凸に設けられている。接触部48は、接触片47の幅方向の中央部に設けられている。接触部48は、平面形状が円状に形成されている。接触部48は、接触部44と相対するように設けられている。
開口部49は、上壁部42の幅方向の一端部に設けられている。開口部49は、上壁部42の長手方向に沿って設けられている。開口部49は、平面形状が略矩形状に形成されている。開口部49は、外上壁42aと内外壁42bとを貫通している。開口部49は、長筒部31の内部を露出する。
短筒部32は、図1に示すように、筒状に形成されている。短筒部32は、長筒部31より短く形成されている。短筒部32は、長筒部31より基板接続部18寄りに設けられている。短筒部32と長筒部31とは、雌端子1の長手方向に沿って並んで設けられている。短筒部32の軸芯は、長筒部31の軸芯と一致するように設けられている。短筒部32と長筒部31とは、互いの間に平板部33を位置付けるように配置されている。短筒部32の幅(雌端子1の長手方向に直交する方向の長さ)は、長筒部31の幅と略等しく形成されている。短筒部32は、底片51と、底片51と間隔をあけて相対する上片部52と、底片51と上片部52の両端同士を互いに連結する一対の側片53a、53b、と、を備えている。
底片51は、平面形状が矩形状に形成されている。底片51の幅(雌端子1の長手方向に直交する方向の長さ)は、長筒部31の底壁41の幅と略等しくかつ平板部33の幅より長く形成されている。底片51は、底壁41及び平板部33と互いに面一に形成されている。底片51は、雌端子1がハウジング3に収容されると、端子収容室11の底面と間隔をあけて相対する。
上片部52は、底片51と平行になるように設けられている。上片部52は、外上片52aと、内上片52bと、を備えている。外上片52aは、底片51から離れた側に配置されている。内上片52bは、底片51寄りに配置されている。外上片52aと内上片52bとは、平面形状が底片51と略等しく形成されている。外上片52aと内上片52bとは、平面形状が互いに略等しく形成されている。外上片52aと内上片52bとは、互いに重なり合うように配置されている。
一対の側片53a、53bは、底片51の幅方向の両端から立設されている。一対の側片53a、53bは、平面形状が等しく形成されている。一対の側片53a、53bは、間隔をあけて相対しかつ互いに平行である。一対の側片53a、53bの一方の側片53aは、外上片52aと連なっている。他方の側片53bは、内上片52bと連なっている。
平板部33は、短帯板状に形成され、平面形状が矩形状に形成されている。平板部33は、長筒部31の底壁41及び短筒部32の底片51と互いに面一かつ一体に形成されている。平板部33の幅(雌端子1の長手方向に直交する方向の長さ)は、底壁41及び底片51の幅より短く形成されている。平板部33の幅は、平板部33の長さより短く形成されている。平板部33は、長手方向において可撓自在である。平板部33は、長手方向の一端で長筒部31と連なり、他端で短筒部32と連なる。平板部33が撓むことによって、長筒部31側と短筒部32側(即ち基板接続部18側)との相対的な位置が変位する。平板部33は、雌端子1がハウジング3に収容されると、端子収容室11の底面と間隔をあけて相対する。
弾性片27は、長筒部31の内上壁42bと一体に設けられている。弾性片27は、図1に示すように、内上壁42bの平板部33寄りの端部から突設されている。弾性片27は、前記端部の幅方向の中央に設けられている。弾性片27は、前記端部から離れるにしたがって長筒部31から離れる方向に突設されている。弾性片27は、長筒部31の底壁41に近づく方向に弾性変形自在となっている。
前述した構成の弾性片27は、雌端子1がハウジング3に収容されると、端子収容室11の上面(図4中、上側)と接触して底壁41に近づく方向に弾性変形する。そして、弾性片27は、弾性復元力によって電気接触部19の接触部本体26を端子収容室11の上面側に付勢する。弾性片27は、雌端子1がハウジング3から抜け出ることを規制する。接触部本体26は、端子収容室11の上面に近づく方向に変位可能に保持される。
突片28は、長筒部31の側壁43a、43bの平板部33寄りに一対設けられている。突片28は、側壁43a、43bの幅方向の端部から延設されている。突片28は、側壁43a、43bと面一かつ一体に設けられている。突片28は、底壁41の底孔41aと長筒部31の幅方向に沿って並んで配置されている。一対の突片28は、互いに間隔をあけて相対し互いに平行である。突片28は、雌端子1がハウジング3に収容されると、ハウジング3の突片受け溝15に挿入され、雌端子1が誤った向きでハウジング3に挿入されるのを防止する。
前述した構成の電気接触部19には、長筒部31の平板部33から離れた開口側から雄端子5の後述するタブ5aが挿入される。電気接触部19は、長筒部31の内上壁42bの接触部44と接触片47の接触部48との間にタブ5aを挟み込む。この時、接触片47は内上壁42bから離れる方向に弾性変形する。接触片47は、内上壁42bに近づく方向に弾性復元力が生じ、内上壁42bに対しタブ5aを押圧する。
タブ5aは、略棒状に形成され、嵌合するコネクタ2に相対する方向に突出して設けられている。タブ5aは、コネクタ2と相手方コネクタとが嵌合すると、雌端子1の接触部本体26内に挿入される。そして、内上壁42bの接触部44と接触片47の接触部48との間に挟み込まれる。そして、雌端子1と雄端子5とは電気的に接続する。
前述した構成の雌端子1に雄端子5を接続する際には、まず、雌端子1をコネクタ2のハウジング3内に収容する。突片28を突片受け溝15に挿入していき、弾性片27を弾性変形させ、圧入片23を圧入片受け溝13に圧入して、雌端子1を端子収容室11に挿入する。その後、前述のように、回路基板にコネクタ2を表面実装する。雄端子5を、相手方コネクタのコネクタハウジングに収容する。相手方コネクタを、雌端子1と同様の方法で回路基板に表面実装する。
そして、回路基板同士を近づけていき、雄端子5のタブ5aをハウジング3の雄端子導入面12が設けられた開口側から雌端子1の接触部本体26に挿入する。タブ5aは、内上壁42bの接触部44と接触片47の接触部48との間に挟み込まれる。図5に示すように、タブ5aは内上壁42bと略平行に挟持され、雌端子1と雄端子5とは安定して接触して電気的に接続する。そして、回路基板と雄端子5が電気的に接続された回路基板等とは電気的に接続する。
タブ5aを接触部本体26に挿入する際に、コネクタ2と相手方コネクタとはそれぞれ回路基板に固定されているため、タブ5aが接触部本体26の長手方向に対して斜めに挿入されることがある。このような場合は、図6に示すように、弾性片27が弾性変形して長筒部31が端子収容室11の上面から離れる方向に変位するとともに平板部33が端子収容室11の底面に近づく方向に撓む(図6では、わかりやすいように実際より大きく長筒部31を変位させて描画している)。そして、タブ5aと内上壁42bとが略平行に保持され、雌端子1と雄端子5とは安定して接触して電気的に接続する。
本実施形態によれば、電気接触部19が、弾性変形して接触部本体26をハウジング3の内面に向かって付勢して接触部本体26をハウジング3内に変位可能に収容する弾性片27を備えている。このため、接触部本体26は、雄端子5が斜めに挿入された際に雄端子5に追従して変位することができる。したがって、コネクタ嵌合時に加わる応力を緩和し、雌端子1は雄端子5と安定して接触することができる。
さらに、接触部本体26が変位することによって電気接触部19で応力を緩和できるため、基板接続部18に過大な応力がかかることがない。したがって、基板接続部18と回路基板とのハンダ付け箇所のハンダクラックを防止することができる。
接触部本体26が、長筒部31と、短筒部32と、長筒部31と短筒部32とを互いに連結する平板部33と、を備えている。このため、接触部本体26は、平板部33を撓ませて雄端子5に追従して変位することができる。したがって、コネクタ嵌合時に加わる応力をより緩和し、雌端子1は雄端子5とより安定して接触することができる。
前述した第一の実施形態では、弾性片27は、長筒部31の内上壁42bに一つ設けられている。しかしながら、本発明では、弾性片27は複数設けられていてもよい。例えば、図7に示すように、さらに、長筒部31の側壁43a、43bに設けられていてもよい。
次に、本発明の第二の実施形態にかかる雌端子101を図8ないし図11を参照して説明する。なお、前述した第一の実施形態と同一構成分には、同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態の雌端子101の電気接触部119は、図8に示すように、接触部本体としての長筒部31と、突片28と、複数の弾性片127と、複数の孔部129と、を備えている。
弾性片127は、図10及び図11に示すように、四つ設けられている。弾性片127は、長筒部31の底壁41、外上壁42a、側壁43a、43bの各壁の基板接続部18寄りに設けられている。弾性片127は、各壁41、42a、43a、43bから離れるにしたがって基板接続部18に近づく方向に突設されている。弾性片127は、各壁41、42a、43a、43bの幅方向の中央に設けられている。弾性片127は、それぞれ、長筒部31の長手方向に直交する方向に並んで設けられている。弾性片127は、それぞれ、長筒部31に近づく方向に弾性変形自在となっている。
前述した構成の弾性片127は、雌端子101を後述するハウジング103に挿入していくと、それぞれ、端子収容室11の底面、上面、両側面と接触して長筒部31に近づく方向に弾性変形し、後述する弾性片受け突部116を乗り越える。そして、弾性片127は、それぞれ、弾性復元力によって長筒部31を端子収容室11の底面、上面及び両側面に付勢する。弾性片127は、雌端子101が後述するハウジング103から抜け出ることを規制する。また、弾性片127の先端は、弾性片受け突部116の後述する受け面117と接触し雌端子101がハウジング103から抜け出ることを規制する。
そして、電気接触部119の長筒部31は、図10及び図11に示すように、端子収容室11内で端子収容室11の底面、上面及び両側面の各面から離れて保持される。長筒部31は、一つの弾性片127を弾性変形させて、端子収容室11の底面、上面及び両側面の各面に近づく方向に変位可能である。さらに、複数の弾性片127を弾性変形させて、例えば底面と一方の側面とに近づく方向や、上面と他方の側面とに近づく方向等にも変位可能である。
孔部129は、それぞれの弾性片127に対応して、それぞれの弾性片127の近傍に設けられている。孔部129は、それぞれ、長筒部31の長手方向に直交する方向に並んで設けられている。孔部129は、長筒部31の前述した各壁41、42a、43a、43b及び内上壁42bを貫通している。外上壁42aと内上壁42bとを貫通する孔部129とは、互いに連通している。孔部129は、平面形状が矩形状に形成されている。孔部129は、弾性片127より大きく形成され、弾性変形した弾性片127を収容可能である。
また、本実施形態のハウジング103は、図10及び図11に示すように、端子収容室11と、突片受け溝15(図11)と、弾性片受け突部116と、を備えている。
弾性片受け突部116は、端子収容室11の挿入される雌端子101と相対する開口側に設けられている。弾性片受け突部116は、それぞれの弾性片127に対応して設けられている。弾性片受け突部116は、端子収容室11の上面、底面、及び両側面の各面から凸に設けられている。弾性片受け突部116は、それぞれ、端子収容室11の長手方向に直交する方向に並んで設けられている。弾性片受け突部116は、弾性片127と係合する。弾性片受け突部116は、それぞれ、受け面117を備えている。
受け面117は、弾性片受け突部116の雌端子101の挿入方向と直交しかつ挿入される雌端子101と相対しない面である。受け面117は、雌端子101の弾性片127の先端と接触可能である。受け面117は、弾性片127の先端と接触して、雌端子101が端子収容室11から抜け落ちるのを規制する。
前述した構成の弾性片受け突部116が弾性片127と係合することによって、基板接続部18はがたつくことなく下垂部22の外面22aが回路基板と確実に接触する位置に位置決めされて固定される。
前述した構成の雌端子101においても、雄端子5のタブ5aが電気接触部19の長手方向に対して斜めに挿入された場合、弾性片127が弾性変形することによって前述のように長筒部31が端子収容室11内で変位して対応することができる。雌端子101には弾性片127が複数設けられているため、長筒部31の変位は前述のようにより自由度が高くなる。そして、タブ5aと内上壁42bとは略平行に保持され、雌端子1と雄端子5とは安定して接触して電気的に接続する。
本実施形態によれば、弾性片127が、電気接触部119の長手方向に直交する方向に沿って複数設けられている。このため、長筒部31は複数の方向に容易に変位することができる。したがって、コネクタ嵌合時に加わる応力をより緩和し、雌端子101は雄端子5とより安定して接触することができる。
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 雌端子(雌型端子金具)
2 コネクタ
3 ハウジング(コネクタハウジング)
5 雄型端子金具
18 基板接続部
19 電気接触部
26 接触部本体
27 弾性片
31 長筒部(第一の実施形態 第一の筒部、第二の実施形態 接触部本体)
32 短筒部(第二の筒部)
33 平板部
101 雌端子(雌型端子金具)
103 ハウジング(コネクタハウジング)
116 弾性片受け突部
117 受け面
119 電気接触部
127 弾性片
2 コネクタ
3 ハウジング(コネクタハウジング)
5 雄型端子金具
18 基板接続部
19 電気接触部
26 接触部本体
27 弾性片
31 長筒部(第一の実施形態 第一の筒部、第二の実施形態 接触部本体)
32 短筒部(第二の筒部)
33 平板部
101 雌端子(雌型端子金具)
103 ハウジング(コネクタハウジング)
116 弾性片受け突部
117 受け面
119 電気接触部
127 弾性片
Claims (3)
- 回路基板に実装されるコネクタのコネクタハウジングに収容される雌型端子金具において、
前記回路基板と接続される基板接続部と、
雄型端子金具と接続される電気接触部と、を備えるとともに、
前記電気接触部が、接触部本体と、前記接触部本体から突設され、かつ弾性変形することで前記接触部本体を前記コネクタハウジングの内面に向かって付勢して前記接触部本体をコネクタハウジング内に変位可能に収容する弾性片と、を備えたことを特徴とする雌型端子金具。 - 前記接触部本体が、第一の筒部と、第二の筒部と、前記第一の筒部と前記第二の筒部とを互いに連結する平板部と、を備えたことを特徴とする請求項1記載の雌型端子金具。
- 前記弾性片が、前記電気接触部の長手方向に交差する方向に沿って複数設けられたことを特徴とする請求項1記載または請求項2記載の雌型端子金具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007002377A JP2008171627A (ja) | 2007-01-10 | 2007-01-10 | 雌型端子金具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007002377A JP2008171627A (ja) | 2007-01-10 | 2007-01-10 | 雌型端子金具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2008171627A true JP2008171627A (ja) | 2008-07-24 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2007002377A Withdrawn JP2008171627A (ja) | 2007-01-10 | 2007-01-10 | 雌型端子金具 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2008171627A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010080218A (ja) * | 2008-09-25 | 2010-04-08 | Yazaki Corp | 端子金具、端子金具の製造方法 |
KR101413430B1 (ko) * | 2013-01-16 | 2014-07-01 | 주식회사 유라코퍼레이션 | 암단자 |
KR101546303B1 (ko) * | 2014-04-11 | 2015-08-21 | (주)한신단자공업 | 끼움 결합구조를 갖는 전원 플러그 |
WO2025070094A1 (ja) * | 2023-09-27 | 2025-04-03 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | 端子金具およびコネクタ |
-
2007
- 2007-01-10 JP JP2007002377A patent/JP2008171627A/ja not_active Withdrawn
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