JP2015161701A - ディスプレイ - Google Patents
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Abstract
Description
一方、小型のFPDでは、画素部の駆動用の素子として、アモルファスSiTFTの他に、同一のガラス基板上に周辺回路も搭載することを可能にする、ポリSiTFTが実用化され、開発が進んでいる。
ディスプレイの駆動用のTFTの特性がばらつくと、ディスプレイの画質が劣化してしまう。また、TFTにおけるリーク電流も大きくなる。
そこで、TFTの特性のばらつきを補償する補償回路を含む、新しい駆動用回路の構成が提案されている(例えば、非特許文献1参照)。
特に、液晶ディスプレイでは、各画素のTFTの素子数を多くすると、光が透過する開口部の割合が低くなるため、コントラストが低下して画質が劣化する。
透明酸化物半導体TFTは、光照射による特性劣化等、信頼性で課題がある。
そして、画素の各薄膜トランジスタが、チャネル層となるポリシリコン層の複数箇所に、互いに独立してチタン層が電気的に接続され、ポリシリコン層の結晶粒がデザインルールの最小線幅より小さい構成である。
さらに、画素の薄膜トランジスタのうち、少なくとも1つが、複数のチャネルを直列に接続して、複数のチャネルを共通の1つのゲートでオン・オフする構成である。
また、画素の各薄膜トランジスタが、ポリシリコン層の結晶粒がデザインルールの最小線幅より小さいことにより、薄膜トランジスタの特性の均一性が良好であり、薄膜トランジスタの特性のばらつきを抑制できる。
さらに、画素の薄膜トランジスタのうち、少なくとも1つが、複数のチャネルを直列に接続して、複数のチャネルを共通の1つのゲートでオン・オフする構成であることにより、この薄膜トランジスタにおいて、1つのチャネルにかかる電圧を低減して、リーク電流を低減することができる。
従って、大面積のディスプレイに、薄膜トランジスタを適用することが可能になる。
また、本発明によれば、薄膜トランジスタの特性の均一性が良好であり、薄膜トランジスタの特性のばらつきを抑制できるので、非特許文献1に記載されたような複雑な補償回路が不要となることから、画素に設ける薄膜トランジスタの数を低減することができる。画素に設ける薄膜トランジスタの数を少なくすれば、製造歩留まりを向上することができ、ボトムエミッション型の有機ELディスプレイや透過型の液晶ディスプレイにおいて画素の開口率を向上することができる。
さらに、本発明によれば、リーク電流を低減することができるので、リーク電流によるディスプレイの画質の劣化を抑制して、高画質を実現することができる。
なお、説明は以下の順序で行う。
1.本発明の概要
2.第1の実施の形態(有機ELディスプレイ)
3.第2の実施の形態(有機ELディスプレイ)
4.第3の実施の形態(液晶ディスプレイ)
まず、本発明の実施の形態の説明に先立ち、本発明の概要を説明する。
また、画素の表示素子の駆動に用いる薄膜トランジスタを、チャネル層となるポリシリコン層の複数箇所に、互いに独立して、チタン層が電気的に接続された構成とする。これにより、それぞれのチタン層によって、薄膜トランジスタのソース、ドレインが構成される。
さらに、画素の表示素子の駆動に用いる薄膜トランジスタを、ポリシリコン層の結晶粒がデザインルールの最小線幅より小さい構成とする。
そして、各画素の(1つ以上の)薄膜トランジスタのうち、少なくとも1つの薄膜トランジスタを、複数のチャネルを直列に接続し、その複数のチャネルを共通の1つのゲートでオン・オフする構成とする。
また、ディスプレイの種類としては、例えば、液晶ディスプレイ、有機エレクトロルミネッセンス(有機EL)ディスプレイ、等が挙げられる。液晶ディスプレイでは、表示素子として液晶が用いられる。有機ELディスプレイでは、表示素子として有機発光ダイオード(OLED)が用いられる。
なお、本発明のディスプレイにおいて、画素部の駆動に用いる薄膜トランジスタ以外の構成(表示素子、コンデンサ、周辺回路、その他)には、従来公知のディスプレイと同様の構成を採用することができる。
より好ましくは、薄膜トランジスタのチャネル層となるポリシリコン層を、真性半導体とする。ポリシリコン層を真性半導体とした場合には、ポリシリコンに不純物をイオン注入することが不要となるため、製造工程を簡略化できる。
この構成の薄膜トランジスタは、ゲートに正のゲート電圧を印加し、それぞれチタン層からなるソースとドレインの間に、正のドレイン電圧を印加することにより、n型トランジスタとして動作させることができる。
即ち、ポリシリコン層にn型不純物を注入しなくても、n型トランジスタとして動作させることが可能になる。これにより、製造する際の製造工程数を削減して、低いコストで製造することが可能になる。
例えば、ポリシリコンを使用した薄膜トランジスタでは、通常、ポリシリコン層にn型不純物或いはp型不純物を注入する注入工程(イオン注入等の工程)と、注入した不純物を活性化するアニール工程を行っている。
これに対して、本発明では、薄膜トランジスタを作製する際に、これら注入工程及びアニール工程が不要になる。注入工程は、装置コスト、製造コスト、メンテナンスコストがかかる。本発明では、注入工程が不要になることにより、これらのコストを低減することができる。
従って、非特許文献1に記載されたような、薄膜トランジスタの特性のばらつきを抑制するための複雑な補償回路が不要となることから、画素に設ける薄膜トランジスタの数を低減することができる。
画素に設ける薄膜トランジスタの数を少なくすれば、製造歩留まりを向上することができる。特に、ボトムエミッション型の有機ELディスプレイや透過型の液晶ディスプレイでは、各画素の薄膜トランジスタの数を少なくすると、光が透過する開口部の割合が多くなるため、コントラストを向上することができる。
これに対して、本発明によれば、複数のチャネルを直列に接続することにより薄膜トランジスタのリーク電流を低減することができるので、画素の薄膜トランジスタの数を少なくして製造歩留まりを向上することと、薄膜トランジスタのリーク電流を抑制して良好な画質を得ることを、共に実現することができる。
より好ましくは、結晶化する前のアモルファスシリコン層を、スパッタ法により形成する。スパッタ法を採用することにより、CVD(化学的気相成長)法と比較して、より低温で、かつ、低いコストで、アモルファスシリコン層を形成することができる。そして、低温でアモルファスシリコン層を形成することができる。
なお、スパッタ法よりもCVD法の方が、アモルファスシリコン層の膜質は優れているが、スパッタ法によりアモルファスシリコン層を形成しても、アモルファスシリコン層を結晶化してポリシリコン層を形成する際に、膜質を改善することが可能である。
BLDAを採用することにより、ELA(Excimer Laser Annealing)等の他の結晶化方法と比較して、小型の製造装置となり、製造コストや製造装置の維持コストを低減することができ、かつ、結晶粒径の制御も可能となり、薄膜トランジスタの特性の均一性向上において有効な微小粒径の高品質なポリシリコン薄膜を実現することが可能になる。
微細なシリコン結晶粒を形成することにより、デザインルールの最小線幅よりも小さい結晶粒のポリシリコン層を容易に実現できる。そして、例えば、薄膜トランジスタの寸法(チャネル長やチャネルの幅)と比較して、ポリシリコン層の結晶粒を十分に小さくして、特性の均一性を向上することが可能になる。例えば、2μmルールで、チャネル長が2μm、チャネルの幅が4μmの場合に、シリコン結晶粒の大きさを0.1μm以下とすることにより、十分な特性の均一性が得られる。
従って、例えば、フレキシブル性を有する基材を用いて、高機能や高画質のディスプレイを構成することが可能となる。
ソース及びドレインにチタン層を使用し、1つのゲートと1つのチャネルのみを有する構造の薄膜トランジスタでは、n型TFTのlogVg−Id特性で最小電流となるIoff値が下がるが、ゲート電圧Vgがマイナスの領域でのリーク電流は比較的高くなる。
これに対して、本発明では、ソース及びドレインにチタン層を使用し、さらに、画素の薄膜トランジスタの少なくとも1つを、共通の1つのゲートで直列に接続された複数のチャネルをオン・オフする構成としている。これにより、ソース及びドレインにチタン層を使用し、1つのチャネルのみを有する薄膜トランジスタとした場合と比較して、ゲート電圧Vgがマイナスの領域におけるリーク電流を大幅に低減することができる。
従って、本発明によれば、駆動用の薄膜トランジスタにおけるリーク電流を低減して、良好な画質が得られる。
本発明のディスプレイの第1の実施の形態の画素部の1画素の回路構成図を、図1に示す。本実施の形態は、本発明を有機ELディスプレイに適用した場合である。
2つの薄膜トランジスタのうち、第1の薄膜トランジスタTFT1は、共通の1つのゲートで、直列に接続された2つのチャネルをオン・オフする構成とされている。
第2の薄膜トランジスタTFT2の外側のソース・ドレインのうち、一方は電源線Vdに接続され、他方は有機発光ダイオードOLEDに接続されている。
コンデンサCの他方の電極は有機発光ダイオードOLEDに接続されている。
本実施の形態は、第1の薄膜トランジスタTFT1を、チャネルよりも上層にゲートが形成された、トップゲート型としている。
また、図2Aの平面図に示す、チタン層14,15,16の前後方向の幅が、チャネルの幅Wとなる。
絶縁層17の上には、左のチタン層14(S)及び右のチタン層16(D)の一部上にまでわたって、第1の薄膜トランジスタTFT1のゲート電極18が形成されている。
なお、図示を省略しているが、左のチタン層14(S)及び右のチタン層16(D)には、絶縁層17に形成されたコンタクト孔を通じて、配線層が接続される。
バッファ層12の材料としては、SiO2や、SiO2/SiNからなるガラスパッシベーションを用いることができる。
また、基材11の材料として、金属ホイル等の導電材料を使用することもできる。この場合には、絶縁材料から成るバッファ層12を基材11の全面に形成して、基材11とポリシリコン層13を絶縁する。
また、ポリシリコン層13は、その結晶粒を、デザインルールの最小線幅(例えば、2μm)よりも十分に小さくする。
ゲート電極18の材料としては、金属又は合金、例えば、Alを使用することができる。
チタン層14(S),16(D)に接続される配線層の材料としては、通常配線層に使用されている、金属又は合金を使用することができる。例えば、Alを配線層に使用することができる。
これにより、チタンが比較的仕事関数が小さいので、前述したように、チタンとシリコンを接続したときに形成される、電子に対するショットキーバリアが小さくなるので、比較的小さい電圧で電子をチタンからシリコンに注入することが可能になり、オーミックに近い注入が可能となる。
そして、ゲート電極18に正のゲート電圧を印加し、配線層を通じて左のチタン層14(S)と右のチタン層16(D)の間に正のドレイン電圧を印加することにより、第1の薄膜トランジスタTFT1をn型トランジスタとして動作させることができる。
チタン層14,15,16の間隔、即ち第1のチャネルch1の長さL1及び第2のチャネルch2の長さL2は、例えば、2μmとする。各チャネルch1,ch2の幅Wは、例えば4μmとする。
絶縁層17の厚さt2は、例えば、100nm以下とする。
まず、基材11として、例えば、ガラスを用意する。そして、基材11上に、例えば、ガラスパッシベーション(SiO2/SiN)を用いて、バッファ層12を形成する。さらに、バッファ層12上に、アモルファスシリコン層を形成する。
次に、BLDAにより、アモルファスシリコン層を結晶化して、ポリシリコン層を形成する。その後、ポリシリコン層をパターニングして、薄膜トランジスタのチャネル層となるポリシリコン層13を形成する。
次に、ポリシリコン層13上に、蒸着法により、チタン層を形成する。さらに、このチタン層をパターニングして、図2A及び図2Bに示すように、ポリシリコン層13上の3箇所に、チタン層14,15,16を形成する。
次に、ポリシリコン層13及びチタン層14,15,16を覆って、室温等、ごく低温(120℃未満)で、RFスパッタ法等により、絶縁層17を形成する。
次に、図示しないが、絶縁層17に、チタン層14,16に達するコンタクト孔を形成する。その後、コンタクト孔を埋めて、金属又は合金の層を形成する。さらに、この金属又は合金の層をパターニングして、ゲート電極18と、チタン層14,16に接続された配線層を形成する。
このようにして、図2A及び図2Bに示した第1の薄膜トランジスタTFT1を作製することができる。
また、上述した作製方法では、チタン層を蒸着法により形成しているので、室温付近の比較的低温で成膜することが可能である。
このように、チタン層を低温で成膜することにより、チタン層と下層のポリシリコン層13の反応によるチタンシリサイドがほとんど生成されない。
さらに、絶縁層17を室温等のごく低温(120℃未満)で形成しているので、基材11への熱の影響をさらに小さくして、基材11に樹脂等の耐熱性の低い材料を使用しやすくすることができる。
また、本実施の形態の第1の薄膜トランジスタTFT1は、図2A〜図2Cに示したように、第1のチャネルch1及び第2のチャネルch2を直列に接続して、共通の1つのゲート電極18で2つのチャネルch1,ch2をオン・オフする構成としている。これにより、第1の薄膜トランジスタTFT1におけるリーク電流を低減することができるので、有機ELディスプレイにおいて良好な画質が得られる。
図6の回路構成では、第1の薄膜トランジスタTFT1を、通常の1つのチャネルを有するトランジスタとしているので、第1の薄膜トランジスタTFT1におけるリーク電流が大きくなる。
これに対して、本実施の形態では、図1及び図2A〜図2Cに示したように、2つのチャネルを直列に接続して、共通の1つのゲートで2つのチャネルをオン・オフする構成としているので、図6の構成と比較して、第1の薄膜トランジスタTFT1におけるリーク電流を大幅に低減することが可能になる。
図1では、第1の薄膜トランジスタTFT1が2つのチャネルを有し、第2の薄膜トランジスタTFT2が1つのチャネルを有する構成としていた。
本発明において、画素部の薄膜トランジスタの回路構成は、図1に示した構成に限定されない。データ線Vdataに接続された第1の薄膜トランジスタTFT1は、直列に接続された2つ以上のチャネルを有していれば良い。また、有機発光ダイオードOLEDに接続された第2の薄膜トランジスタTFT2は、1つ以上のチャネルを有していればよい。
例えば、第1の薄膜トランジスタTFT1を直列に接続された3つのチャネルを有する構成とすることや、第2の薄膜トランジスタTFT2を直列に接続された2つのチャネルを有する構成とすることも、可能である。
図3に示すように、本変形例では、第2の薄膜トランジスタTFT2が、第1の薄膜トランジスタTFT1と同様に、直列に接続された2つのチャネルを有する構成となっている。これにより、第2の薄膜トランジスタTFT2においても、リーク電流を低減することができる。
続いて、本発明のディスプレイの第2の実施の形態を説明する。本実施の形態も、本発明を有機ELディスプレイに適用した場合である。
なお、本実施の形態において、画素部の1画素の回路構成は、図1に示した第1の実施の形態の回路構成と同様とする。即ち、各画素において、表示素子である有機発光ダイオードOLEDと、駆動用の2つの薄膜トランジスタTFT1,TFT2を有する。
本実施の形態は、第1の薄膜トランジスタTFT1を、チャネルよりも下層にゲートが形成された、ボトムゲート型としている。
そして、バッファ層22及びゲート電極23(G)を覆って、絶縁層24が形成されている。ポリシリコン層25は、この絶縁層24の上に形成されている。
ゲート電極23(G)は、左のチタン層26(S)及び右のチタン層28(D)の一部下にまでわたって形成されている。
なお、図示を省略しているが、左のチタン層26(S)及び右のチタン層28(D)には、配線層が接続される。
また、ポリシリコン層25は、その結晶粒を、デザインルールの最小線幅(例えば、2μm)よりも十分に小さくする。
これにより、チタンは比較的仕事関数が小さいので、前述したように、チタンとシリコンを接続したときに形成される、電子に対するショットキーバリアが小さくなるので、比較的小さい電圧で電子をチタンからシリコンに注入することが可能になり、オーミックに近い注入が可能となる。
そして、ゲート電極23に正のゲート電圧を印加し、配線層を通じて左のチタン層26(S)と右のチタン層28(D)の間に正のドレイン電圧を印加することにより、第1の薄膜トランジスタTFT1をn型トランジスタとして動作させることができる。
なお、本実施の形態はボトムゲート型であるため、ゲート電極23(G)と、チタン層26,28に接続する配線層とは、同じ材料を使用する場合でも、それぞれ別の工程で形成する。
また、本実施の形態の第1の薄膜トランジスタTFT1は、図4A〜図4Bに示したように、第1のチャネルch1及び第2のチャネルch2を直列に接続して、共通の1つのゲート電極23で2つのチャネルch1,ch2をオン・オフする構成としている。これにより、第2の薄膜トランジスタTFT2におけるリーク電流を低減することができるので、有機ELディスプレイにおいて良好な画質が得られる。
本発明のディスプレイの第3の実施の形態の画素部の1画素の回路構成図を、図5に示す。本実施の形態は、本発明を液晶ディスプレイに適用した場合である。
液晶LCDは、一方が電源線Vdに接続され、他方がコンデンサC及び第1の薄膜トランジスタTFT1に接続されている。
第1の薄膜トランジスタTFT1は、ソース・ドレインの一方がデータ線Vdataに接続され、他方がコンデンサC及び液晶LCDに接続されている。
Claims (3)
- 表示素子と、前記表示素子を駆動するための薄膜トランジスタとを有する画素で構成された画素部を備え、
前記画素の各前記薄膜トランジスタが、チャネル層となるポリシリコン層の複数箇所に、互いに独立してチタン層が電気的に接続され、前記ポリシリコン層の結晶粒がデザインルールの最小線幅より小さい構成であり、
前記画素の前記薄膜トランジスタのうち、少なくとも1つが、複数のチャネルを直列に接続して、前記複数のチャネルを共通の1つのゲートでオン・オフする構成である
ディスプレイ。 - 前記画素部の前記表示素子が有機発光ダイオードである請求項1に記載のディスプレイ。
- 前記画素部の前記表示素子が液晶である請求項1に記載のディスプレイ。
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