[go: up one dir, main page]

JP2015135014A - 案内軌条式鉄道車両の軌道、傾斜角演算装置、傾斜角設計方法、走行路面製造方法、および、プログラム - Google Patents

案内軌条式鉄道車両の軌道、傾斜角演算装置、傾斜角設計方法、走行路面製造方法、および、プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2015135014A
JP2015135014A JP2014006944A JP2014006944A JP2015135014A JP 2015135014 A JP2015135014 A JP 2015135014A JP 2014006944 A JP2014006944 A JP 2014006944A JP 2014006944 A JP2014006944 A JP 2014006944A JP 2015135014 A JP2015135014 A JP 2015135014A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
angle
road surface
traveling road
cant
inclination angle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014006944A
Other languages
English (en)
Inventor
浩幸 河野
Hiroyuki Kono
浩幸 河野
雪秀 矢延
Yukihide Yanobe
雪秀 矢延
耕作 村瀬
Kosaku Murase
耕作 村瀬
裕 土井
Yutaka Doi
裕 土井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2014006944A priority Critical patent/JP2015135014A/ja
Publication of JP2015135014A publication Critical patent/JP2015135014A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Platform Screen Doors And Railroad Systems (AREA)

Abstract

【課題】ゴムタイヤの偏摩耗を抑制することができる案内軌条式鉄道車両の軌道、傾斜角演算装置、傾斜角設計方法、走行路面製造方法、および、プログラムを提供する。
【解決手段】案内軌条から反力を受けてゴムタイヤが装着された車輪12を転舵させながら走行する案内軌条式鉄道車両の軌道であって、左右の車輪12がそれぞれ走行する一対の走行路面4を備え、前記一対の走行路面4のうち内軌側の走行路面4は、平面視で曲率を有する範囲における軌道幅方向の傾斜角が、カント角θcよりも大きく設定され、前記一対の走行路面4のうち外軌側の走行路面4は、平面視で曲率を有する範囲における軌道幅方向の傾斜角が、カント角θcよりも小さく設定される。
【選択図】図3

Description

この発明は、案内軌条式鉄道車両の軌道、傾斜角演算装置、傾斜角設計方法、走行路面製造方法、および、プログラムに関する。
バスや鉄道以外の新たな交通手段として、ゴムタイヤを装着した車輪によって軌道を走行する軌道系交通システムが知られている。この種の軌道系交通システムは、一般に、「新交通システム」や「APM(Automated People Mover)」等と呼ばれている。
この軌道系交通システムは、車両の両側部などに配された案内輪が、軌道の線形に沿って設けられた案内レールによって案内される。案内輪は、案内レールから反力を受けて、この反力が案内枠と呼ばれる操舵機構に伝達されて、案内レールの曲率に応じた車輪の操舵が行われる。
上述した軌道系交通システムにおいては、一般に、ゴムタイヤが高内圧・高荷重となるため、ゴムタイヤのショルダーリブの接地圧が高くなる。ショルダーリブにおける複数の分割リブの剛性が同一ではない場合、複数の分割リブの摩耗仕事量に差が生じ、サイドフォースの入力によってショルダーリブにおける何れかの分割リブの内側部分に偏摩耗の核が発生し易くなっていた。この偏摩耗の核は、タイヤ幅方向の外側に進展してスポット摩耗まで早期に成長するため、摩耗寿命の向上が困難となっていた。
特許文献1には、ショルダー領域のショルダーリブの内側部分にタイヤ周方向へ延びた細溝を形成する技術が記載されている。この特許文献1によれば、偏摩耗の核の発生、および、偏摩耗の核がスポット摩耗に成長することを抑制して、空気入りタイヤの偏摩耗性能を十分に高めることが可能となっている。
特開2009−001171号公報
ところで、上述した軌道系交通システムの操舵輪は、一般的な自動車等の車両と同様に、キングピン軸周りに転舵可能とされる場合が多い。キングピン軸は、一般に、下側に向かうほど車幅方向外側に配されるように鉛直線に対して傾斜している(キングピン傾角)。そのため、特にゴムタイヤの幅が大きい場合など、キングピンオフセットがポジティブ側に大きく設定される場合に、転舵時に左右の操舵輪のポジティブキャンバーが大きくなる。これにより、ゴムタイヤのトレッド面にタイヤ幅方向の面圧分布が現れてしまい、ゴムタイヤの幅方向外側が偏摩耗する可能性がある。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、ゴムタイヤの偏摩耗を抑制することができる案内軌条式鉄道車両の軌道、傾斜角演算装置、傾斜角設計方法、走行路面製造方法、および、プログラムを提供する。
上記の課題を解決するために以下の構成を採用する。
この発明に係る案内軌条式鉄道車両の軌道は、案内軌条から反力を受けてゴムタイヤが装着された車輪を転舵させながら走行する案内軌条式鉄道車両の軌道であって、左右の車輪がそれぞれ走行する一対の走行路面を備え、前記一対の走行路面のうち平面視で曲率を有する範囲の内軌側の走行路面は、その軌道幅方向の傾斜角がカント角よりも大きく設定され、前記一対の走行路面のうち平面視で曲率を有する範囲の外軌側の走行路面は、その軌道幅方向の傾斜角がカント角よりも小さく設定されている。
このように構成することで、転舵時に生じる車輪のキャンバー角の変位方向と同方向に走行路面を傾斜させることができる。そのため、転舵時に生じるトレッド面の幅方向の面圧分布を緩和することができる。その結果、カント角により遠心力の影響を抑制することができるとともに、ゴムタイヤの偏摩耗を抑制することができる。
さらに、この発明に係る案内軌条式鉄道車両の軌道は、上記案内軌条式鉄道車両の軌道における前記一対の走行路面の傾斜角が、前記カント角、および、前記曲率に基づいて設定されるようにしてもよい。
ここで、走行路面の平面視における曲率に応じて、車輪の操舵角を求めることができるため、この操舵角に対応する車輪のキャンバー角を求めることができる。走行路面に設定されるカント角に対して、このキャンバー角の分だけ角度を増減させて走行路面の傾斜角を設定すれば、トレッド面の幅方向に生じる面圧分布をより低減させることができる。
さらに、この発明における案内軌条式鉄道車両の軌道は、上記案内軌条式鉄道車両の軌道において、前記カント角に対する前記内軌側の走行路面の傾斜角が、前記カント角に対する前記外軌側の走行路面の傾斜角よりも大きく設定されていてもよい。
このように構成することで、走行路面の傾斜角を、内軌側の操舵輪の操舵角と、外軌側の操舵輪の操舵角とに生じる差分を考慮して設定することができる。そのため、ゴムタイヤの偏摩耗を更に抑制することができる。
この発明に係る傾斜角演算装置は、案内軌条から反力を受けてゴムタイヤが装着された車輪を転舵させながら走行する案内軌条式鉄道車両の走行路面の傾斜角演算装置であって、前記走行路面の延びる方向の各位置の曲率およびカント角を取得する曲率・カント角取得部と、前記曲率・カント角取得部により取得した曲率に基づいて、前記走行路面の延びる方向の各位置における車輪の操舵角を算出する操舵角算出部と、前記操舵角算出部により取得した操舵角に基づいて軌道幅方向における前記走行路面の傾斜角の調整角を求める調整角算出部と、前記調整角算出部により算出した調整角と、前記曲率・カント角取得部により取得したカント角とに基づいて、前記走行路面の延びる方向の各位置の軌道幅方向における傾斜角を求める傾斜角算出部と、を備えている。
このように構成することで、車輪のキャンバー角に対応した走行路面の調整角を、走行路面の曲率に基づき算出することができる。さらに、例えば、算出した調整角を、その位置に設定されるカント角に対して加減算するため、遠心力の影響をカントにより抑制しつつ、ゴムタイヤに面圧分布が生じることを低減可能な走行路面の傾斜角を算出することができる。
さらに、この発明に係る傾斜角演算装置は、上記傾斜角演算装置において、前記操舵角算出部が、内軌側の前記車輪の操舵角と、外軌側の前記車輪の操舵角とを個別に算出し、前記調整角算出部が、内軌側の前記車輪の操舵角に基づいて内軌側の前記走行路面の調整角を算出するとともに、外軌側の前記車輪の操舵角に基づいて外軌側の前記走行路面の調整角とを算出し、前記傾斜角算出部が、内軌側の前記走行路面の調整角と前記カント角とに基づいて、内軌側の前記走行路面の傾斜角を算出するとともに、外軌側の前記走行路面の調整角と前記カント角とに基づいて、外軌側の前記走行路面の傾斜角を算出してもよい。
この発明に係る傾斜角設計方法は、案内軌条から反力を受けてゴムタイヤが装着された車輪を転舵させながら走行する案内軌条式鉄道車両の走行路面の傾斜角設計方法であって、前記走行路面の延びる方向の各位置の曲率およびカント角を取得する曲率・カント角取得工程と、前記曲率・カント角取得工程により取得した曲率に基づいて、前記走行路面の延びる方向の各位置における車輪の操舵角を算出する操舵角算出工程と、前記操舵角算出工程により取得した操舵角に基づいて軌道幅方向における前記走行路面の傾斜角の調整角を求める調整角算出工程と、前記調整角算出工程により算出した調整角と、前記曲率・カント角取得工程により取得したカント角とに基づいて、前記走行路面の延びる方向の各位置の軌道幅方向における傾斜角を求める傾斜角算出工程と、を備えている。
さらに、この発明に係る傾斜角設計方法は、上記傾斜角設計方法において、前記操舵角算出工程が、内軌側の前記車輪の操舵角と、外軌側の前記車輪の操舵角とを個別に算出し、前記調整角算出工程が、内軌側の前記車輪の操舵角に基づいて内軌側の前記走行路面の調整角を算出するとともに、外軌側の前記車輪の操舵角に基づいて外軌側の前記走行路面の調整角とを算出し、前記傾斜角算出工程が、内軌側の前記走行路面の調整角と前記カント角とに基づいて、内軌側の前記走行路面の傾斜角を算出するとともに、外軌側の前記走行路面の調整角と前記カント角とに基づいて、外軌側の前記走行路面の傾斜角を算出してもよい。
この発明に係る走行路面製造方法は、案内軌条から反力を受けてゴムタイヤが装着された車輪を転舵させながら走行する案内軌条式鉄道車両の走行路面製造方法であって、走行路面の延びる方向の各位置の曲率およびカント角を取得する曲率・カント角取得工程と、前記曲率・カント角取得工程により取得した曲率に基づいて、前記走行路面の延びる方向の各位置における車輪の操舵角を算出する操舵角算出工程と、前記操舵角算出工程により取得した操舵角に基づいて軌道幅方向における前記走行路面の傾斜角の調整角を求める調整角算出工程と、前記調整角算出工程により算出した調整角と、前記曲率・カント角取得工程により取得したカント角とに基づいて、前記走行路面の延びる方向の各位置の軌道幅方向における傾斜角を求める傾斜角算出工程と、前記傾斜角算出工程により求めた傾斜角で前記走行路面を形成する路面形成工程と、を備えている。
さらに、この発明に係る走行路面製造方法は、上記走行路面製造方法において、前記操舵角算出工程が、内軌側の前記車輪の操舵角と、外軌側の前記車輪の操舵角とを個別に算出し、前記調整角算出工程が、内軌側の前記車輪の操舵角に基づいて内軌側の前記走行路面の調整角を算出するとともに、外軌側の前記車輪の操舵角に基づいて外軌側の前記走行路面の調整角とを算出し、前記傾斜角算出工程が、内軌側の前記走行路面の調整角と前記カント角とに基づいて、内軌側の前記走行路面の傾斜角を算出するとともに、外軌側の前記走行路面の調整角と前記カント角とに基づいて、外軌側の前記走行路面の傾斜角を算出してもよい。
この発明に係るプログラムは、案内軌条から反力を受けてゴムタイヤが装着された車輪を転舵させながら走行する案内軌条式鉄道車両の走行路面の傾斜角演算装置としてコンピュータを機能させるプログラムであって、前記走行路面の延びる方向の各位置の曲率およびカント角を取得する曲率・カント角取得部と、前記曲率・カント角取得部により取得した曲率に基づいて、前記走行路面の延びる方向の各位置における車輪の操舵角を算出する操舵角算出部と、前記操舵角算出部により取得した操舵角に基づいて軌道幅方向における前記走行路面の傾斜角の調整角を求める調整角算出部と、前記調整角算出部により算出した調整角と、前記曲率・カント角取得部により取得したカント角とに基づいて、前記走行路面の延びる方向の各位置の軌道幅方向における傾斜角を求める傾斜角算出部と、として機能させる。
さらに、この発明に係るプログラムは、上記プログラムにおいて、前記操舵角算出部が、内軌側の前記車輪の操舵角と、外軌側の前記車輪の操舵角とを個別に算出し、前記調整角算出部が、内軌側の前記車輪の操舵角に基づいて内軌側の前記走行路面の調整角を算出するとともに、外軌側の前記車輪の操舵角に基づいて外軌側の前記走行路面の調整角とを算出し、前記傾斜角算出部が、内軌側の前記走行路面の調整角と前記カント角とに基づいて、内軌側の前記走行路面の傾斜角を算出するとともに、外軌側の前記走行路面の調整角と前記カント角とに基づいて、外軌側の前記走行路面の傾斜角を算出してもよい。
この発明に係る案内軌条式鉄道車両の軌道、傾斜角演算装置、傾斜角設計方法、走行路面製造方法、および、プログラムによれば、ゴムタイヤの偏摩耗を抑制することが可能となる。
この発明の第一実施形態における車両および軌道の概略構成を示す正面図である。 この発明の第一実施形態における傾斜角演算装置の構成を示すブロック図である。 この発明の第一実施形態におけるカント角と調整角との説明図である。 この発明の第一実施形態における制御装置による傾斜角演算処理のフローチャートである。 この発明の第二実施形態における図3に相当する説明図である。
次に、この発明の一実施形態に係る案内軌条式鉄道車両の軌道、傾斜角演算装置、傾斜角設計方法、走行路面製造方法、および、プログラムについて説明する。
図1は、この発明の第一実施形態における案内軌条式鉄道車両の概略構成を示す正面図である。
図1に示すように、この第一実施形態における案内軌条式鉄道車両(以下、単に車両1と称する)は、軌道2の幅方向両側部に設けられたサイドガイド式の案内軌条3によって案内されて一対の走行路面4上を走行する。ここで、一対の走行路面4とは、車両1の左右の操舵輪(車輪)12がそれぞれ走行する面を指している。
車両1は、車体5と、走行台車6とを備えている。
車体5は、走行方向の前後に長い略直方体の中空形状をなしている。この車体5の内部には、乗客を収容可能な空間が形成されている。
走行台車6は、車体5を下方から支持し、軌道2を走行するものである。走行台車6は、車体5の前部及び後部の下方に配置されている。
走行台車6は、台車本体11と、操舵輪12と、案内装置13と、を備えている。
台車本体11は、車体5を下方から支持する。台車本体11は、台車枠16と、緩衝装置17と、車軸18と、を備えている。
緩衝装置17は、車体5と台車枠16との間に設けられている。緩衝装置17は、軌道2の走行路面4上の凹凸などによる振動が車体5に伝わることを抑制する。緩衝装置17は、ばね部材19を備えている。ばね部材19は、例えば車体5の車幅方向に互いに間隔をあけて複数配されている。ばね部材19としては、例えば、空気ばねを用いることができる。
車軸18は、台車枠16に支持されている。車軸18は、車幅方向の中央部に配されたギヤボックス20から車幅方向両側に延びている。ギヤボックス20には、モータ等の動力源(図示せず)からの回転動力を車軸18に伝達するディファレンシャルギヤなどの機構が収容されている。この実施形態においては、ギヤボックス20が台車枠16の下側に固定されることで、車軸18がギヤボックス20を介して台車枠16に支持されているが、この構成に限られるものではない。
操舵輪12は、ゴムタイヤが装着されたタイヤ付ホイールである。操舵輪12は、車幅方向両側に延びる各車軸18の両端に接続されている。これら操舵輪12は、車軸18と共に車軸18の中心軸周りに回転可能とされている。これにより、車両1が軌道2の走行路面4上を走行することができる。
また、操舵輪12は、台車本体11に対して車軸18の車幅方向両側の端部に配された操舵軸(言い換えれば、キングピン軸)O1回りに回動可能とされている。操舵輪12が操舵軸O1回りに回動することで、車両1の進行方向の向きを変えることができる。ここで、車両1における操舵軸O1は、下側に向かうほど車幅方向外側に配されるように鉛直線に対して傾斜している(キングピン傾角)。
案内装置13は、台車本体11に対して上下方向に延びる旋回軸O2回りに旋回可能に支持されている。この実施形態における案内装置13は、台車本体11の下方に配されている。案内装置13は、案内軌条3からの反力を受けて操舵輪12を操舵する。この案内装置13は、案内枠21と、案内輪22と、を備えている。
案内枠21は、横梁23と、縦梁24と、を備えている。
横梁23は、操舵輪12よりも車幅方向の両外側まで延びて形成される。この実施形態における横梁23は、操舵輪12の走行方向の前方および後方にそれぞれ配置されている。
縦梁24は、操舵輪12の走行方向に延びており、前後一対の横梁23同士を車幅方向の中間部分において接続している。縦梁24は、その延びる方向の中間部分において台車本体11に対して旋回軸O2回りに旋回可能に取り付けられている。
案内輪22は、軌道2の車幅方向両側に配置された案内軌条3によって案内される。案内輪22は、横梁23の両端部に取り付けられ、上下方向に延びる軸線O3回りに回転自在とされている。これら案内輪22は、車両1が軌道2を走行する際に、案内軌条3に接触することで回転し、案内軌条3と案内枠21との接触による摩擦を緩和している。上述した横梁23が延びる方向の案内装置13の寸法は、互いに対向する案内軌条3間の寸法よりも小さく設定されている。
案内装置13と操舵輪12とは、連結アーム(図示せず)を介して連結されている。
案内装置13は、例えば、車両1が軌道2の曲線区間を走行する際などに、一部の案内輪22が案内軌条3に押し付けられる。案内装置13は、この一部の案内輪22が案内軌条3から受けた反力によって旋回する。この旋回による力は、上記連結アームによって操舵輪12に伝達される。つまり、案内装置13の旋回により、操舵輪12が操舵軸O1周りに転舵される。
図2は、この発明の第一実施形態における傾斜角演算装置の構成を示すブロック図である。図3は、この発明の第一実施形態におけるカント角と調整角との説明図である。
傾斜角演算装置30は、上述した軌道2における走行路面4の傾斜角の設計値を算出する装置である。この実施形態における傾斜角演算装置30は、パーソナルコンピュータ(PC)などの汎用のコンピュータからなる。
図2に示すように、傾斜角演算装置30は、ディスプレイなどの表示装置31、および、キーボードやマウスなどの操作装置32が接続される入出力インターフェース33を備えている。また、傾斜角演算装置30は、ワークエリア等として利用されるメモリ34と、ディスク型記憶媒体Dsに対してデータの記憶処理や再生処理を行う記憶/再生装置35と、ハードディスクドライブ装置等の補助記憶装置36と、各種制御処理を行う制御装置37と、インターネットなどを介して外部のネットワークNt等に接続可能な通信インターフェース38を更に備えている。
補助記憶装置36は、運転パターン記憶部41と、カント角データ記憶部42と、傾斜角演算プログラム記憶部43と、OS記憶部44と、を備えている。
運転パターン記憶部41は、予め設定された運転パターンの情報を記憶している。ここで、運転パターンの情報とは、軌道2の延びる方向の各位置における曲率半径や車両速度などの情報である。運転パターンは、例えば、路線毎に設定される。例えば、車両1が自動運転を行う場合、この運転パターンに従って車両1が走行する。ここで、この第一実施形態における曲率半径とは、内軌側の走行路面4と外軌側の走行路面4との間の軌道幅方向の中央位置に引くことができる仮想線の曲率半径である。
カント角データ記憶部42は、平面視における軌道2の曲率半径および車両速度に対する適切なカント角の情報を記憶している。曲率半径および車両速度に対するカント角の情報は、例えば、テーブル、マップ、または、数式などにより記憶することができる。カント角は、遠心力による影響を抑制するために設けられる。そのため、カント角は、走行速度の値が大きいほど、曲率半径の値が小さいほど、大きい値に設定される。直線と曲線との間に設定される緩和曲線の場合、カント角は、漸次増減するように設定される。
演算プログラム記憶部43は、制御装置37で実行する演算プログラムを記憶する記憶領域である。
OS記憶部44は、OS(Operating System)プログラムを予め記憶する記憶領域である。
上述した演算プログラム、OSプログラム、および、運転パターンの情報は、例えば、ディスク型記憶媒体Dsから記憶/再生装置35を介して補助記憶装置36へ記憶される。
ここで、演算プログラムと、OSプログラムと、運転パターンとを補助記憶装置36へ記憶させる方法は、上記方法に限られない。演算プログラム、OSプログラム、および、運転パターンは、例えば、通信インターフェース38を介して外部の装置から補助記憶装置36へ記憶させるようにしてもよい。
制御装置37は、各種演算を行うCPU(Central Processing Unit;図示せず)を備えている。制御装置37は、演算プログラムを実行することで実現される複数の機能部として、曲率・カント角取得部51と、車両情報取得部52と、操舵角算出部53と、調整角算出部54と、傾斜角算出部55と、を備えている。
曲率・カント角取得部51は、曲率半径と、カント角とを取得する。より具体的には、曲率・カント角取得部51は、まず操作装置32からユーザによって入力される軌道2の位置情報を取得する。曲率・カント角取得部51は、取得した位置情報に基づいて、補助記憶装置36の運転パターン記憶部41の記憶情報を参照し、その位置における曲率半径の情報を取得する。さらに、曲率・カント角取得部51は、取得した曲率半径に基づいて、カント角データ記憶部42の記憶情報を参照して、カント角の情報を取得する。曲率・カント角取得部51は、取得した曲率半径の情報を調整角算出部54に出力する。また、曲率・カント角取得部51は、取得したカント角の情報を傾斜角算出部55へ出力する。
車両情報取得部52は、車両1のキングピン傾角の情報と、車両1のキャンバー角を変化させる各種パラメータの情報と、を取得する。各種パラメータとしては、例えば、キャスタ角、サスペンションリンク等がある。さらに、車両情報取得部52は、車両1の操舵角に影響するホイールベースとトレッドとの各情報を取得する。車両情報取得部52は、ホイールベース、および、トレッドの情報を、操舵角算出部53へ出力する。さらに車両情報取得部52は、キングピン傾角や各種パラメータの情報を、調整角算出部54に対して出力する。ホイールベース、トレッド、キングピン傾角、および、各種パラメータは、例えば、操作装置32を介してユーザにより手入力するようにしてもよい。
ここで、ホイールベース、トレッド、キングピン傾角、および、各種パラメータをユーザにより手入力する一例に説明したが、これに限られるものではない。例えば、ホイールベース、トレッド、キングピン傾角、および、各種パラメータの各情報を、車種に関連付けて、補助記憶装置36に予め記憶させるようにしてもよい。この場合、ユーザが操作装置32を介して車種を指定することで、各パラメータ情報を読み出して利用できるため、ユーザによる手入力の工数を低減できる。
操舵角算出部53は、曲率・カント角取得部51より入力された曲率半径の情報に基づいて、走行路面4の各位置における操舵輪12の操舵角を算出する。より具体的には、操舵角算出部53は、上記曲率半径の情報と、車両情報取得部52により取得されたホイールベース、トレッドの情報とに基づいて、操舵角を算出する。操舵角算出部53は、算出した操舵角の情報を調整角算出部54へ出力する。ここで、この実施形態における操舵角は、左右の操舵輪12の各操舵角の平均値を用いている。
上述した車両1の操舵輪12の操舵角は、例えば同一曲率半径の曲線を走行する場合であっても、車両1のホイールベースやトレッド等の条件に応じて変化する。つまり、操舵角算出部53は、軌道2の曲率半径に対して、車種に応じた操舵角を算出している。ここで、車両1の車種に応じてホイールベースやトレッドが変化しない場合には、操舵角算出部53において曲率半径だけに基づいて操舵角を算出するようにしてもよい。また、操舵角算出部53は、曲率半径と操舵角とのテーブルやマップを参照することにより操舵角を求めるようにしてもよい。
調整角算出部54は、操舵角算出部53により算出された操舵角と、車両情報取得部52により取得されたキングピン傾角および各種パラメータと、に基づいて、操舵角に応じた操舵輪12のキャンバー角を算出する。このキャンバー角は、操舵角に応じて変化する。キャンバー角を「α」、操舵角を「δ」、キングピン傾角を「β」、各種パラメータを「γ」、曲線半径を「R」、ホイールベースおよびトレッドを「L」とすると、キャンバー角「α」は、以下の(1)式の関数で表すことができる。
α=f(δ(R,L),β,γ)・・・(1)
ここで、車両1の左右の操舵輪12のキャンバー角は、転舵時に、それぞれキングピン傾角の影響によってポジティブキャンバー側に変位する。言い換えれば、操舵輪12の軸線方向外側が内側よりも下方に配される状態となる。これらキャンバー角は、操舵角が大きくなるほど大きくなる。
調整角算出部54は、算出したキャンバー角を、走行路面4の傾斜角の調整角θの情報として傾斜角算出部55へ出力する。
傾斜角算出部55は、調整角算出部54により算出した調整角θの情報と、曲率・カント角取得部51によって取得したカント角θcの情報とに基づいて、軌道幅方向における走行路面4の傾斜角を求める。より具体的には、傾斜角算出部55は、図3に示すように、カント角θcに対して調整角θを加算することで、内軌側の走行路面4の傾斜角を算出する。一方で、傾斜角算出部55は、カント角θcに対して調整角θを減算することで、外軌側の走行路面4の傾斜角を算出する。ここで、一対の走行路面4の各傾斜角は、正面から見て、走行路面4と接する左右の操舵輪12の幅方向中央位置C1の高さが変化しないように調整される。
この実施形態における制御装置37は、算出した傾斜角の情報を表示装置31へ表示する制御指令を出力する。これにより、表示装置31には、内軌側の走行路面4、および、外軌側の走行路面の各傾斜角が表示されることとなる。
この実施形態における傾斜角演算装置30は、上述した構成を備えている。次に、上述した傾斜角演算装置30の制御装置37による傾斜角演算処理について図4のフローチャートを参照しながら説明する。
まず、傾斜角演算装置30は、車両情報取得部52により、操作装置32に入力された車両1のキングピン傾角、上述した各種パラメータを取得する。また、傾斜角を求める対象の走行路面4の位置情報を取得する(ステップS01)。
次に、傾斜角演算装置30は、曲率・カント角取得部51により、運転パターン記憶部41の記憶情報と、操作装置32に入力された位置情報とに基づいて、走行路面4の平面視における曲率半径と、走行路面4のカント角とを求める(ステップS02;曲率・カント角取得工程)。
さらに、傾斜角演算装置30は、操舵角算出部53により、曲率半径およびホイールベース、および、トレッドの情報に基づいて操舵角を算出する(ステップS03;操舵角算出工程)。
また、傾斜角演算装置30は、調整角算出部54により、操舵角算出部53によって算出した操舵角と、車両情報取得部52によって取得した各種パラメータとに基づいて、操舵角に対応するキャンバー角を、走行路面4の調整角として算出する(ステップS04;調整角算出工程)。
次いで、傾斜角演算装置30は、傾斜角算出部55により、調整角算出部54によって算出した調整角と、曲率・カント角取得部51によって取得したカント角とに基づいて、走行路面4の傾斜角を算出する(ステップS05;傾斜角算出工程)。
傾斜角演算装置30は、制御装置37により、傾斜角算出部によって算出された傾斜角の情報を表示装置31に表示させる(ステップS06)。
ユーザは、表示装置31により表示された傾斜角を見て、その傾斜角となるように走行路面4の形成を行う(路面形成工程)。
したがって、上述した第一実施形態によれば、転舵時に生じる操舵輪のキャンバー角の変位方向と同方向に走行路面4を傾斜させることができる。そのため、転舵時に生じるゴムタイヤのトレッド面の幅方向の面圧分布を緩和することができる。その結果、ゴムタイヤの偏摩耗を抑制することができる。
さらに、走行路面4の平面視における曲率に応じて、操舵輪12の操舵角を求めるため、この操舵角に対応する操舵輪12のキャンバー角を求めることができる。さらに、走行路面4に設定されるカント角に対して、キャンバー角の分だけ角度を増減させて走行路面4の傾斜角を設定するので、ゴムタイヤに対する走行路面4の傾斜角を適正化できる。そのため、ゴムタイヤのトレッド面の幅方向に生じる面圧分布をより低減させることができる。
また、調整角として算出したキャンバー角を、その位置に設定されるカント角に対して加減算することで、左右両側のゴムタイヤに生じる面圧分布を低減可能な走行路面4の傾斜角を算出できる。
さらに、内軌側の走行路面4の傾斜角がカント角に対して大きく設定され、外軌側の走行路面4の傾斜角がカント角に対して小さく設定される。そのため、左右それぞれの操舵輪12に対して同時に面圧分布の低減を図ることができる。
次に、この発明の第二実施形態について図面を参照しながら説明する。この第二実施形態は、一対の走行路面4に対する内軌側の調整角と外軌側の調整角とが異なる点でのみ上述した第一実施形態に対して相違している。そのため、同一部分に同一符号を付して説明するとともに、重複説明を省略する。
この第二実施形態における傾斜角演算装置30の制御装置37は、曲率・カント角取得部51と、車両情報取得部52と、操舵角算出部53と、調整角算出部54と、傾斜角算出部55とを備えている。
曲率・カント角取得部51は、第一実施形態と同様に、操作装置32からユーザによって入力される軌道2の延びる方向の位置情報を取得する。曲率・カント角取得部51は、取得した位置情報に基づいて、補助記憶装置36の運転パターン記憶部41の記憶情報を参照し、その位置における曲率半径の情報を取得する。
ここで、第二実施形態における曲率・カント角取得部51は、軌道2の延びる方向の各位置における曲率半径を、内軌側の走行路面4と外軌側の走行路面4とで個別に求める。ここで、内軌側の走行路面4と外軌側の走行路面4とは、それぞれ平面視における曲率半径が異なり、外軌側の走行路面4の曲率半径は、内軌側の走行路面4の曲率半径よりも大きくなる。
また、曲率・カント角取得部51は、取得した曲率半径に基づいて、カント角データ記憶部42の記憶情報を参照して、その位置におけるカント角の情報を取得する。曲率・カント角取得部51は、取得した内軌側および外軌側の各曲率半径の情報を調整角算出部54に出力する。また、曲率・カント角取得部51は、取得したカント角の情報を傾斜角算出部55へ出力する。
操舵角算出部53は、内軌側の曲率半径に基づいて内軌側の操舵輪12の操舵角を算出する。同様に、操舵角算出部53は、外軌側曲率半径に基づいて外軌側の操舵輪12の操舵角を算出する。第二実施形態における操舵角算出部53は、内軌側と外軌側との操舵角を個別に求める点でのみ第一実施形態と相違するため、重複説明を省略する(以下、調整角算出部54、傾斜角算出部55も同様)。
調整角算出部54は、操舵角算出部53によって算出された内軌側の操舵角に基づいて、内軌側の操舵輪12のキャンバー角を調整角θiとして算出する。同様に、調整角算出部54は、操舵角算出部53によって算出された外軌側の操舵角に基づいて、外軌側の操舵輪12のキャンバー角を調整角θoとして算出する。
図5は、この発明の第二実施形態における図3に相当する説明図である。
傾斜角算出部55は、調整角算出部54により入力される内軌側の走行路面4の調整角θiの情報と、外軌側の走行路面4の調整角θoの情報と、曲率・カント角取得部51によって取得されたカント角θcの情報とに基づいて、軌道幅方向における内軌側の走行路面4の傾斜角、および、外軌側の走行路面4の傾斜角を求める。
図5に示すように、より具体的には、傾斜角算出部55は、カント角θcに対して調整角θiを加算することで、内軌側の走行路面4の傾斜角を算出するとともに、カント角θcに対して調整角θoを減算することで、外軌側の走行路面4の傾斜角を算出する。ここで、上述したように曲率半径の違いから、調整角θiの絶対値は、調整角θoの絶対値よりも大きくなる。そのため、カント角θcに対する内軌側の走行路面4の傾斜角は、カント角θcに対する外軌側の走行路面4の傾斜角よりも大きく設定されることとなる。
したがって、上述した第二実施形態によれば、第一実施形態と同様に、ゴムタイヤの偏摩耗を抑制しつつ、カント角に対する走行路面4の傾斜角を、内軌側の操舵輪12の操舵角と、外軌側の操舵輪の操舵角とに生じる差分を考慮して設定することができる。そのため、より操舵輪12のキャンバー角に適した傾斜角で走行路面4を形成することができる。その結果、ゴムタイヤの偏摩耗を更に抑制することができる。
この発明は上述した各実施形態の構成に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で設計変更可能である。
上述した各実施形態においては、操舵輪12がそれぞれ一つのホイールにより形成される場合について説明した。しかし、この構成に限られるものではない。例えば、一つの操舵輪12を複数のホイールを軸線方向に連結して形成してもよい。この場合、複数のホイールを一つの操舵輪12として扱うことで、上述した各実施形態と同様に、走行路面4の傾斜角を求めることができる。
また、例えば、上述した各実施形態においては、調整角算出部54により操舵角に応じたキャンバー角の変化を算出する場合について説明した。しかし、この構成に限られず、例えば、ユーザが操舵角に応じたキャンバー角の値を操作装置32から手入力するようにしても良い。この場合、ユーザは、キャンバー角の値を実測、または、図面上から読み取って入力すればよい。
さらに、上述した各実施形態においては、コンピュータ読み取り可能なディスク型記憶媒体Dsを説明した。しかし、記憶媒体は、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、等のディスク型に限られず、半導体メモリ等の記憶媒体を用いてもよい。また、コンピュータプログラムは、通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしてもよい。
さらに、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。また、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
1 車両
2 軌道
3 案内軌条
4 走行路面
5 車体
6 走行台車
11 台車本体
12 操舵輪
13 案内装置
23 横梁
24 縦梁
30 傾斜角演算装置
31 表示装置
32 操作装置
33 入出力インターフェース
34 メモリ
35 記憶/再生装置
36 補助記憶装置
37 制御装置
38 通信インターフェース
41 運転パターン記憶部
42 カント角データ記憶部
43 演算プログラム記憶部
44 OS記憶部
51 曲率・カント角取得部
52 車両情報取得部
53 操舵角算出部
54 調整角算出部
55 傾斜角算出部
Ds ディスク型記憶媒体
O1 操舵軸
O2 旋回軸
O3 軸線

Claims (11)

  1. 案内軌条から反力を受けてゴムタイヤが装着された車輪を転舵させながら走行する案内軌条式鉄道車両の軌道であって、
    左右の車輪がそれぞれ走行する一対の走行路面を備え、
    前記一対の走行路面のうち平面視で曲率を有する範囲の内軌側の走行路面は、その軌道幅方向の傾斜角がカント角よりも大きく設定され、
    前記一対の走行路面のうち平面視で曲率を有する範囲の外軌側の走行路面は、その軌道幅方向の傾斜角がカント角よりも小さく設定される案内軌条式鉄道車両の軌道。
  2. 前記一対の走行路面の傾斜角は、前記カント角、および、前記曲率に基づいて設定される請求項1に記載の案内軌条式鉄道車両の軌道。
  3. 前記カント角に対する前記内軌側の走行路面の傾斜角は、前記カント角に対する前記外軌側の走行路面の傾斜角よりも大きく設定される請求項1又は2に記載の案内軌条式鉄道車両の軌道。
  4. 案内軌条から反力を受けてゴムタイヤが装着された車輪を転舵させながら走行する案内軌条式鉄道車両の走行路面の傾斜角演算装置であって、
    前記走行路面の延びる方向の各位置の曲率およびカント角を取得する曲率・カント角取得部と、
    前記曲率・カント角取得部により取得した曲率に基づいて、前記走行路面の延びる方向の各位置における車輪の操舵角を算出する操舵角算出部と、
    前記操舵角算出部により取得した操舵角に基づいて軌道幅方向における前記走行路面の傾斜角の調整角を求める調整角算出部と、
    前記調整角算出部により算出した調整角と、前記曲率・カント角取得部により取得したカント角とに基づいて、前記走行路面の延びる方向の各位置の軌道幅方向における傾斜角を求める傾斜角算出部と、を備える傾斜角演算装置。
  5. 前記操舵角算出部は、内軌側の前記車輪の操舵角と、外軌側の前記車輪の操舵角とを個別に算出し、
    前記調整角算出部は、内軌側の前記車輪の操舵角に基づいて内軌側の前記走行路面の調整角を算出するとともに、外軌側の前記車輪の操舵角に基づいて外軌側の前記走行路面の調整角とを算出し、
    前記傾斜角算出部は、内軌側の前記走行路面の調整角と前記カント角とに基づいて、内軌側の前記走行路面の傾斜角を算出するとともに、外軌側の前記走行路面の調整角と前記カント角とに基づいて、外軌側の前記走行路面の傾斜角を算出する請求項4に記載の傾斜角演算装置。
  6. 案内軌条から反力を受けてゴムタイヤが装着された車輪を転舵させながら走行する案内軌条式鉄道車両の走行路面の傾斜角設計方法であって、
    前記走行路面の延びる方向の各位置の曲率およびカント角を取得する曲率・カント角取得工程と、
    前記曲率・カント角取得工程により取得した曲率に基づいて、前記走行路面の延びる方向の各位置における車輪の操舵角を算出する操舵角算出工程と、
    前記操舵角算出工程により取得した操舵角に基づいて軌道幅方向における前記走行路面の傾斜角の調整角を求める調整角算出工程と、
    前記調整角算出工程により算出した調整角と、前記曲率・カント角取得工程により取得したカント角とに基づいて、前記走行路面の延びる方向の各位置の軌道幅方向における傾斜角を求める傾斜角算出工程と、を備える傾斜角設計方法。
  7. 前記操舵角算出工程は、内軌側の前記車輪の操舵角と、外軌側の前記車輪の操舵角とを個別に算出し、
    前記調整角算出工程は、内軌側の前記車輪の操舵角に基づいて内軌側の前記走行路面の調整角を算出するとともに、外軌側の前記車輪の操舵角に基づいて外軌側の前記走行路面の調整角とを算出し、
    前記傾斜角算出工程は、内軌側の前記走行路面の調整角と前記カント角とに基づいて、内軌側の前記走行路面の傾斜角を算出するとともに、外軌側の前記走行路面の調整角と前記カント角とに基づいて、外軌側の前記走行路面の傾斜角を算出する請求項6に記載の傾斜角設計方法。
  8. 案内軌条から反力を受けてゴムタイヤが装着された車輪を転舵させながら走行する案内軌条式鉄道車両の走行路面製造方法であって、
    走行路面の延びる方向の各位置の曲率およびカント角を取得する曲率・カント角取得工程と、
    前記曲率・カント角取得工程により取得した曲率に基づいて、前記走行路面の延びる方向の各位置における車輪の操舵角を算出する操舵角算出工程と、
    前記操舵角算出工程により取得した操舵角に基づいて軌道幅方向における前記走行路面の傾斜角の調整角を求める調整角算出工程と、
    前記調整角算出工程により算出した調整角と、前記曲率・カント角取得工程により取得したカント角とに基づいて、前記走行路面の延びる方向の各位置の軌道幅方向における傾斜角を求める傾斜角算出工程と、
    前記傾斜角算出工程により求めた傾斜角で前記走行路面を形成する路面形成工程と、を備える走行路面製造方法。
  9. 前記操舵角算出工程は、内軌側の前記車輪の操舵角と、外軌側の前記車輪の操舵角とを個別に算出し、
    前記調整角算出工程は、内軌側の前記車輪の操舵角に基づいて内軌側の前記走行路面の調整角を算出するとともに、外軌側の前記車輪の操舵角に基づいて外軌側の前記走行路面の調整角とを算出し、
    前記傾斜角算出工程は、内軌側の前記走行路面の調整角と前記カント角とに基づいて、内軌側の前記走行路面の傾斜角を算出するとともに、外軌側の前記走行路面の調整角と前記カント角とに基づいて、外軌側の前記走行路面の傾斜角を算出する請求項8に記載の走行路面製造方法。
  10. 案内軌条から反力を受けてゴムタイヤが装着された車輪を転舵させながら走行する案内軌条式鉄道車両の走行路面の傾斜角演算装置としてコンピュータを機能させるプログラムであって、
    前記走行路面の延びる方向の各位置の曲率およびカント角を取得する曲率・カント角取得部と、
    前記曲率・カント角取得部により取得した曲率に基づいて、前記走行路面の延びる方向の各位置における車輪の操舵角を算出する操舵角算出部と、
    前記操舵角算出部により取得した操舵角に基づいて軌道幅方向における前記走行路面の傾斜角の調整角を求める調整角算出部と、
    前記調整角算出部により算出した調整角と、前記曲率・カント角取得部により取得したカント角とに基づいて、前記走行路面の延びる方向の各位置の軌道幅方向における傾斜角を求める傾斜角算出部と、として機能させるプログラム。
  11. 前記操舵角算出部は、内軌側の前記車輪の操舵角と、外軌側の前記車輪の操舵角とを個別に算出し、
    前記調整角算出部は、内軌側の前記車輪の操舵角に基づいて内軌側の前記走行路面の調整角を算出するとともに、外軌側の前記車輪の操舵角に基づいて外軌側の前記走行路面の調整角とを算出し、
    前記傾斜角算出部は、内軌側の前記走行路面の調整角と前記カント角とに基づいて、内軌側の前記走行路面の傾斜角を算出するとともに、外軌側の前記走行路面の調整角と前記カント角とに基づいて、外軌側の前記走行路面の傾斜角を算出する請求項10に記載のプログラム。
JP2014006944A 2014-01-17 2014-01-17 案内軌条式鉄道車両の軌道、傾斜角演算装置、傾斜角設計方法、走行路面製造方法、および、プログラム Pending JP2015135014A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014006944A JP2015135014A (ja) 2014-01-17 2014-01-17 案内軌条式鉄道車両の軌道、傾斜角演算装置、傾斜角設計方法、走行路面製造方法、および、プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014006944A JP2015135014A (ja) 2014-01-17 2014-01-17 案内軌条式鉄道車両の軌道、傾斜角演算装置、傾斜角設計方法、走行路面製造方法、および、プログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015135014A true JP2015135014A (ja) 2015-07-27

Family

ID=53767019

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014006944A Pending JP2015135014A (ja) 2014-01-17 2014-01-17 案内軌条式鉄道車両の軌道、傾斜角演算装置、傾斜角設計方法、走行路面製造方法、および、プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015135014A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN117346723A (zh) * 2021-10-19 2024-01-05 郑州大学 一种车载式轨道曲率数据全线检测装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN117346723A (zh) * 2021-10-19 2024-01-05 郑州大学 一种车载式轨道曲率数据全线检测装置
CN117346723B (zh) * 2021-10-19 2024-05-17 郑州大学 一种车载式轨道曲率数据全线检测装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5730381B1 (ja) 案内輪、走行台車、及び車両
KR101205164B1 (ko) 철도 차량용 조타 대차, 철도 차량 및 연접 차량
JP5669914B1 (ja) 走行台車、及び軌道系交通システムの車両
JP5291507B2 (ja) 軌道系車両用台車
JP6185727B2 (ja) 平行カルダン駆動方式の操舵台車
JP5868930B2 (ja) 車両用サスペンション装置、走行台車、及び車両
KR20110030500A (ko) 연결 부재를 포함하는 모노레일 대차 조립체
JP5765432B2 (ja) 鉄道車両用台車の操舵方法及び装置並びに台車
JP2015135014A (ja) 案内軌条式鉄道車両の軌道、傾斜角演算装置、傾斜角設計方法、走行路面製造方法、および、プログラム
JP6079881B2 (ja) 鉄道車両用台車
JP7437716B2 (ja) 鉄道車両用車輪
JP5267857B2 (ja) 鉄道車両用3軸操舵台車及び鉄道車両
JP6736803B2 (ja) 作業台車
Troupe Optimization of Steering Geometry For Ultra‐High‐Mileage Vehicles
JP5562882B2 (ja) 鉄道車両
EP2191981B1 (en) Two-axle truck for a railway vehicle and a railway car
JP2017024536A (ja) 鉄道車両用台車
JP2022149083A (ja) 鉄道車両用台車
JP4758681B2 (ja) 車両用緩衝装置及びこれを備えるデュアルモード車両
JP2006347426A (ja) 軌道系車両の操舵案内装置
JP2006273078A (ja) 台車
JP2010202164A (ja) 軌道系車両の案内装置
JP2007269077A (ja) 鉄道車両のアンチローリング機構及び軸箱支持装置