JP2015098149A - プリンタ - Google Patents
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Abstract
【課題】 搬送経路上の印字媒体の有無を、スペースをとることなく簡単な構成で判定できるようにしたプリンタを提供する。
【解決手段】 印字媒体PMを排出する排出口5aを有するプリンタ本体2と、プリンタ本体内に設けられ、印字媒体が排出口へ向けて搬送される搬送経路と、搬送経路に沿って印字媒体を搬送する搬送手段と、搬送経路上を搬送される印字媒体に印字を行う印字手段と、プリンタの設定を変更する制御手段Cと、搬送経路において印字媒体の長手方向に沿って異なる極が並ぶように設けられた一対の電極T1、T2とを備え、制御手段が、一対の電極が通電するときは、搬送経路上に印字媒体が有ると判断し、一対の電極が通電しないときは、搬送経路上に印字媒体が無いと判断し、その判断に基づいてプリンタの設定を変更する。
【選択図】図6
【解決手段】 印字媒体PMを排出する排出口5aを有するプリンタ本体2と、プリンタ本体内に設けられ、印字媒体が排出口へ向けて搬送される搬送経路と、搬送経路に沿って印字媒体を搬送する搬送手段と、搬送経路上を搬送される印字媒体に印字を行う印字手段と、プリンタの設定を変更する制御手段Cと、搬送経路において印字媒体の長手方向に沿って異なる極が並ぶように設けられた一対の電極T1、T2とを備え、制御手段が、一対の電極が通電するときは、搬送経路上に印字媒体が有ると判断し、一対の電極が通電しないときは、搬送経路上に印字媒体が無いと判断し、その判断に基づいてプリンタの設定を変更する。
【選択図】図6
Description
本発明はプリンタに関し、特に、長尺帯状の印字媒体に印字を行うプリンタに関する。
このようなプリンタとしては、たとえば下記特許文献1、2に記載されたものが知られている。
特許文献1に記載されるプリンタは、印字媒体であるロール紙の先端を光学センサによって検知することにより、該ロール紙の位置を把握しながら該ロール紙を搬送させることができるようになっている。
特許文献2に記載されるプリンタは、印字媒体である連続用紙が残っていることを検知するセンサ、連続用紙の位置決めを行うためのセンサ、連続用紙が切断されて発行口へ搬送されたことを検知するセンサ、切断された用紙が回収方向へ搬送されたことを検知するセンサとして、たとえば光学センサを用いるようになっている。
しかし、上述のように、印字媒体の有無を検知するのに光学センサを用いる場合、その検知箇所によっては、該光学センサを配置させるのに充分なスペースがとれない場合がある。
また、光学センサは、印字媒体の有無を透過型センサあるいは反射型センサによって検知するにしても、発光素子および受光素子を備えたものを用いる必要があり、その構成が複雑化することは免れ得ない。
また、印字媒体の色等によって反射率が変わるため、反射型センサでは検出精度にバラつきが生じる可能性があるし、印字媒体の厚み等によって光の透過率が変わるため透過型センサでも検出精度にバラつきが生じる可能性がある。
また、印字媒体の色等によって反射率が変わるため、反射型センサでは検出精度にバラつきが生じる可能性があるし、印字媒体の厚み等によって光の透過率が変わるため透過型センサでも検出精度にバラつきが生じる可能性がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、搬送経路上の印字媒体の有無を、スペースをとることなく簡単な構成で正確な判定ができるようにしたプリンタを提供することにある。
本発明は、以下の構成によって把握される。
(1)本発明のプリンタは、導電体を備える長尺帯状の印字媒体に印字を行うプリンタであって、印字された前記印字媒体を外部へ排出する排出口を有するプリンタ本体と、前記プリンタ本体の内部に設けられ、前記印字媒体が前記排出口へ向けて搬送される搬送経路と、前記搬送経路に沿って前記印字媒体を搬送する搬送手段と、前記搬送経路上を搬送される前記印字媒体に印字を行う印字手段と、前記プリンタの設定を変更する制御手段と、前記搬送経路において前記印字媒体の長手方向に沿って異なる極が並ぶように設けられた一対の電極とを備え、前記制御手段が、前記導電体によって前記一対の電極が通電するときは、前記搬送経路上に前記印字媒体が有ると判断し、前記一対の電極が通電しないときは、前記搬送経路上に前記印字媒体が無いと判断し、それぞれの判断結果に基づいて前記プリンタの設定を変更することを特徴とする。
(1)本発明のプリンタは、導電体を備える長尺帯状の印字媒体に印字を行うプリンタであって、印字された前記印字媒体を外部へ排出する排出口を有するプリンタ本体と、前記プリンタ本体の内部に設けられ、前記印字媒体が前記排出口へ向けて搬送される搬送経路と、前記搬送経路に沿って前記印字媒体を搬送する搬送手段と、前記搬送経路上を搬送される前記印字媒体に印字を行う印字手段と、前記プリンタの設定を変更する制御手段と、前記搬送経路において前記印字媒体の長手方向に沿って異なる極が並ぶように設けられた一対の電極とを備え、前記制御手段が、前記導電体によって前記一対の電極が通電するときは、前記搬送経路上に前記印字媒体が有ると判断し、前記一対の電極が通電しないときは、前記搬送経路上に前記印字媒体が無いと判断し、それぞれの判断結果に基づいて前記プリンタの設定を変更することを特徴とする。
(2)本発明のプリンタは、(1)の構成において、前記排出口が第1の排出口と第2の排出口とに分けて設けられ、前記搬送経路が、前記第1の排出口に通じる第1の搬送経路と、前記印字手段の下流側で前記第1の搬送経路から分岐し、前記第2の排出口に通じる第2の搬送経路と、前記第1及び前記第2の搬送経路の分岐点の直前に配置され、前記印字媒体が長尺帯状の台紙にその長手方向に沿って複数のラベルが仮着されたものであるとき、前記第1の搬送経路側から前記第2の搬送経路側に前記台紙を屈曲させることにより前記台紙から前記ラベルを剥離する剥離手段とを含み、前記一対の電極が前記第2の搬送経路において前記分岐点の下流側であって前記第2の排出口の上流側に設けられ、前記制御手段が、前記一対の電極が通電するときは、前記第2の搬送経路に前記台紙が有ると判断して剥離処理モードに設定し、前記剥離手段により前記台紙から剥離された前記ラベルを前記第1の搬送経路で搬送し、前記第1の排出口から1枚ずつ発行すると共に前記第2の排出口から前記台紙を排出し、前記一対の電極が通電しないときは、前記第2の搬送経路に前記台紙が無いと判断して連続処理モードに設定し、前記台紙に前記ラベルが仮着された前記印字媒体を前記第1の搬送経路で搬送し、前記第1の排出口から排出することを特徴とする。
(3)本発明のプリンタは、(1)の構成において、前記排出口が第1の排出口と第2の排出口とに分けて設けられ、前記搬送経路が、前記第1の排出口に通じる第1の搬送経路と、前記印字手段の下流側で前記第1の搬送経路から分岐し、前記第2の排出口に通じる第2の搬送経路と、前記第1及び前記第2の搬送経路の分岐点の直前に配置され、前記印字媒体が長尺帯状の台紙にその長手方向に沿って複数のラベルが仮着されたものであるとき、前記第1の搬送経路側から前記第2の搬送経路側に前記台紙を屈曲させることにより前記台紙から前記ラベルを剥離する剥離手段とを含み、第1の排出口近傍の前記第1の搬送経路に設けられた切断手段と、前記一対の電極が前記第2の搬送経路において前記分岐点の下流側であって前記第2の排出口の上流側に設けられ、前記制御手段が、前記一対の電極が通電するときは、前記第2の搬送経路に前記台紙が有ると判断して剥離処理モードに設定し、前記剥離手段により前記台紙から剥離された前記ラベルを前記第1の搬送経路で搬送し、前記第1の排出口から1枚ずつ発行すると共に前記第2の排出口から前記台紙を排出し、前記一対の電極が通電しないときは、前記第2の搬送経路に前記台紙が無いと判断して切断処理モードに設定し、前記台紙に前記ラベルが仮着された前記印字媒体を前記第1の搬送経路で搬送し、前記切断手段で前記台紙部分を切断して前記第1の排出口から排出することを特徴とする。
(4)本発明のプリンタは、(1)ないし(3)のいずれかの構成において、前記通電体は、導電性を有するワイヤであることを特徴とする。
(5)本発明のプリンタは、(1)ないし(3)のいずれかの構成において、前記通電体は、導電性を有する塗料であることを特徴とする。
このように構成したプリンタによれば、搬送経路上の印字媒体の有無を、スペースをとることなく簡単な構成で正確な判定ができるようになる。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について詳細に説明する。なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ符号を付している。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係るプリンタの外観の全体斜視図である。
図1は、実施形態1に係るプリンタの外観の全体斜視図である。
実施形態1のプリンタ1は、例えば、台紙に仮着されたラベルに、文字、記号、図形またはバーコード等のような情報を印字するプリンタを示し、印字後のラベルを1枚毎に台紙から剥がして機外に排出する剥離処理が行えるようになっている。
図1において、プリンタ1は、プリンタ本体2と、その上面を覆う上面カバー部3と、上面カバー部3に装着された表示部4と、プリンタ本体2の前面に装着された扉部5と、プリンタ本体2に装着された把持部6とを備えている。
上面カバー部3は、プリンタ本体2の上面に開閉可能なように回転自在の状態で軸止されている。この上面カバー部3の上面には入力部7が配置されている。この入力部7は、プリンタ1に対する命令または印字内容を入力するための操作部分であり、複数の操作キー7i、7a、7dにより構成されている。操作キー7i、7a、7dは、たとえば、電源スイッチ用、情報入力用、方向支持用および実行(印字発行を含む)用の操作キーを含むように構成されている。
なお、プリンタ1に対する命令には、例えば、ラベル印字枚数、処理モードおよび電源のオンオフ等がある。また、処理モードには、剥離処理モード、連続処理モード等がある。処理モードの指示は、専用の操作キーを設けても良いが、表示部4にメニュー表示させて選択できるようにしても良い。
表示部4は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)を備えており、入力部7で入力した情報および処理モードを表示するほか、各種のメッセージ等を表示することが可能となっている。また、表示部4は、表示内容の視認性を向上させるために傾斜角度を変更できるように回転自在の状態で上面カバー部3に軸止されている。
扉部5は、前後方向に開閉可能な状態でプリンタ本体2に装着されている。この扉部5には、ラベル排出口(第1の排出口)5aと台紙排出口(第2の排出口)5bとの2つの排出口が扉部5の前面および背面を貫通するように設けられている。これらラベル排出口5aおよび台紙排出口5bは、プリンタ本体2の高さ方向に互いに離間した状態で設けられている。
把持部6は、プリンタ1を持ち運ぶ際に掴む部位である。把持部6は略コ字状に形成されており、その両端部が、上面カバー部3と表示部4との間においてプリンタ本体2の両側面の上部から上方に突き出した軸止め部分に、上面カバー部3を跨ぐことが可能なように回転自在の状態で軸止されている。
なお、符号8は上面カバー部3を開閉するための開閉レバーであり、プリンタ本体2の両側の側面に設けられている。また、符号9はバッテリカバーであり、プリンタ本体2の片側の側面に設けられている。
次に、プリンタ1の内部構造について図2〜図5を参照しながら説明する。
図2は上面カバー部3の開放時における図1のプリンタ1およびそのプリンタ1内に収納される連続紙Pの全体斜視図、図3は連続紙Pの表裏面の構成を示し、(a)は平面図、(b)は(a)のB−B線における断面図、図4は連続処理モード時における図1のプリンタの内部構造の概念図、図5は剥離処理モード時における図1のプリンタの内部構造の概念図である。
図2は上面カバー部3の開放時における図1のプリンタ1およびそのプリンタ1内に収納される連続紙Pの全体斜視図、図3は連続紙Pの表裏面の構成を示し、(a)は平面図、(b)は(a)のB−B線における断面図、図4は連続処理モード時における図1のプリンタの内部構造の概念図、図5は剥離処理モード時における図1のプリンタの内部構造の概念図である。
プリンタ本体2の内部後方には、ロール状に巻かれた長尺帯状の連続紙(印字媒体)Pを収容するロール紙収容部10が設けられている。このロール紙収容部10内には、ロールガイド11がロール状の連続紙Pの軸方向に沿って移動可能な状態で設けられている。ロール状の連続紙Pは、その軸方向の位置がロールガイド11に規制され回転自在の状態でロール紙収容部10に支持されている。
連続紙Pは、長尺状の台紙PMと、その表面に長手方向に沿って予め決められた間隔おきに剥離可能な状態で仮着された複数枚のラベルPLとを有している。各ラベルPLは、その粘着面を台紙PMの表面に接触させた状態で仮着されている。このラベルPLの粘着面が接触する台紙PMの表面には剥離剤等がコーティングされており、ラベルPLを容易に剥離することが可能となっている。また、ラベルPLの表面には感熱発色層が形成されている。この感熱発色層は、予め決められた温度領域に達すると特定の色(黒や赤等)に発色するようになっている。
また、連続紙Pは、その詳細を図3(a)、(b)に示すように、長手方向に平行な一辺に近接し該長手方向に沿って延在する通電体CDが形成されている。通電体CDは、ラベルPLが仮着された面とは反対側の面に形成されている。通電体CDは、たとえば、導電性を有するワイヤ、あるいは導電性を有する塗料によって形成されている。なお、連続紙Pは、シート状に引き出されてロール紙収容部10からラベル排出口5aに向かって搬送されるようになっている。
ここで、プリンタ1においては、上記した連続処理時の連続紙Pの通紙ルート(第1の搬送経路)12aと(図4参照)、この通紙ルート12aから分岐され、剥離処理時の台紙PMの通紙ルート(第2の搬送経路)12bとを有する(図5参照)。以下、それぞれの通紙ルート12a、12bに沿ってプリンタ1の内部構成を説明する。
まず、通紙ルート12aは、ロール紙収容部10からラベル排出口5aに繋がるルートであり、上面カバー部3を閉じた状態において、プリンタ本体2と上面カバー部3との隙間に形成される。この通紙ルート12には、連続紙Pの搬送方向に沿って順に、用紙位置検出センサ13aと、サーマルヘッド(印字手段)14と、プラテンローラ(第1の搬送手段)15と、剥離板(剥離部材)16と、剥離センサ13bとが配置されている。
用紙位置検出センサ13aは、連続紙Pに形成された識別マーク(図示せず)等を検出することにより連続紙PのラベルPLの位置を検出するセンサであり、プリンタ本体2の上面に通紙ルート12aに表出した状態で配置されている。
この用紙位置検出センサ13aは、例えば、光反射型のセンサにより構成されている。すなわち、用紙位置検出センサ13aは、同一面に設けられた発光部と受光部とを備え、発光部から連続紙Pの識別マークに向けて光を照射した場合に連続紙Pから反射された光を受光部で検出することでラベルPLの位置を検出する。なお、発光部には、例えばLED(Light Emitting Diode)が使用され、受光部には、例えばフォトダイオードまたはフォトトランジスタが使用されている。
この用紙位置検出センサ13aは、制御部(制御手段)C(図10参照)と電気的に接続されており、検出信号を制御部Cに送信するようになっている。制御部Cでは、用紙位置検出センサ13aからの検出信号に基づいて連続紙PのラベルPLとサーマルヘッド14との相対的な位置関係を算出し、その算出結果に基づいてプラテンローラ15の回転動作(回転方向や回転角度等)を制御することにより、ラベルPLの規定位置に印字を行うようになっている。
ただし、実施形態1においては、用紙位置検出センサ13aとして光反射型のセンサを用いた場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、光透過型のセンサを用いても良い。この場合、発光部と受光部とは連続紙Pを挟むように配置される。そして、ラベルPLが貼られている部分は光が透過せず、ラベルPLが貼られていない部分は光が透過するので、その特性を用いてラベルPLが貼られていない間隔部分を検出することでラベルPLの位置を検出する。
サーマルヘッド14は、ラベルPLに印字を行う印字手段であり、上面カバー部3の裏面側に通紙ルート12aに表出した状態で配置されている。このサーマルヘッド14は、上面カバー部3を閉じた状態においてプラテンローラ15に対向する位置に設けられており、弾性手段(図示せず)によりプラテンローラ15に押し付けられている。
印字の際には、連続紙Pがサーマルヘッド14とプラテンローラ15との間に挿入された状態でサーマルヘッド14がプラテンローラ15に押し付けられる。その状態でプラテンローラ15が回転することで連続紙Pが搬送される。この時、制御部Cは用紙位置検出センサ13aからの情報に基づいて印字タイミングを図り、サーマルヘッド14に印字信号が送信されることにより、サーマルヘッド14の発熱抵抗体が発熱してラベルPLに印字が行われる。
ただし、実施形態1においては、感熱発色方式の印字構造を用いた場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、熱転写インクリボンを用いた熱転写方式の印字構造を用いても良い。
このプラテンローラ15は、ステッピングモータ等のような駆動手段(図示せず)に機械的に接続されており、正逆双方向に回転自在の状態で設置されている。このプラテンローラ15を駆動するステッピングモータ等は、制御部C(図10参照)に電気的に接続されており、その回転角や回転方向等のような動作が制御部Cにより制御されるようになっている。
連続紙Pの搬送に際しては、サーマルヘッド14とプラテンローラ15との間に連続紙Pを挟み込んだ状態でプラテンローラ15を回転することで連続紙Pを搬送するようになっている。
剥離板16は、ラベルPLを台紙PMから剥離する際の起点を形成する部分である。ここでは板状の剥離部材が例示されているが、これに限定されるものではなく、例えば、プラテンローラ15の軸方向に沿って延びる棒状の剥離部材を用いても良い。
剥離センサ13bは、剥離処理時にラベルPLの有無を検出するセンサであり、扉部5内においてラベル排出口5a近傍の通紙ルート12aに表出した状態で配置されている。
この剥離センサ13bは、例えば、光反射型のセンサにより構成されている。すなわち、剥離センサ13bは、同一面に設けられた発光部と受光部とを備え、発光部からラベルPLに向けて光を放射した場合に、ラベルPLから反射された光を受光部で検出することでラベルPLの有無を検出するようになっている。なお、発光部および受光部は、用紙位置検出センサ13aと同じである。また、剥離センサ13bも光透過型のセンサを用いても良い。この場合、発光部と受光部とはラベルPLを挟むように配置される。そして、ラベルPLが有る場合は光が透過せず、ラベルPLが無い場合は光が透過するので、その特性を用いてラベルPLの有無を検出する。
この剥離センサ13bは、制御部C(図8参照)と電気的に接続されており、検出信号を制御部Cに送信するようになっている。制御部Cでは、剥離処理において剥離センサ13bからの検出信号に基づいてラベル排出口5aにラベルPLが無いと判断すると、プラテンローラ15を回転することにより、次のラベルPLをラベル排出口5a側に送るようになっている。なお、剥離処理におけるラベルPLの排出動作は、作業者が予め設定したラベル枚数分だけ繰り返し行われる。
一方、通紙ルート12bは、通紙ルート12aから剥離板16を経由して通紙ルート12aに対して交差するようにし下方に延び、台紙排出口5bに繋がるルートであり、扉部5を閉じた状態において、扉部5の背面とプリンタ本体2の前面との隙間に形成される。
この通紙ルート12bは、剥離処理によりラベルPLが剥離された台紙PMを搬送するルートである。この通紙ルート12bには、台紙PMの搬送方向に沿って順に、剥離板16と、一対のニップローラ(第2の搬送手段)20a、20bと、台紙有無検出センサ(検出センサ)13cとが配置されている。
一対のニップローラ20a、20bは、ラベルPLが剥離された台紙PMを通紙ルート(第2の搬送経路)12bを通じて台紙排出口5bに向かって搬送する搬送手段であり、プリンタ本体2内において剥離板16よりも下方に互いに回転自在の状態で設置されている。
一方のニップローラ20aは、ギア(図示せず)を介してプラテンローラ15と機械的に接続された状態でプリンタ本体2に軸止されている。他方のニップローラ20bは、一方のニップローラ20aに圧接された状態で扉部5の背面側に軸止されており、ニップローラ20aの回転に従動して回転するようになっている。
また、一対のニップローラ20a、20bは、それらの圧接部に形成されるニップ部Nが、剥離板16の先端部(ラベル排出口5aに向かう側の端部)に対して斜め後方(ラベル排出口5aから離間する方向)に位置するように配置されている。すなわち、図5に示すように、ニップ部Nは、台紙PMを通紙ルート12aから剥離板16を介してニップ部Nで挟み込むようにすると、台紙PMが鋭角に屈曲した状態で搬送される位置に配置されている。このため、剥離処理においては、連続紙Pの台紙PMを剥離板16を介して一対のニップローラ20a、20bに挟み込んだ状態で搬送すると、台紙PMは、通紙ルート12bを通じて下方に搬送される一方、剥離板16で急激に屈曲するので、台紙PMに仮着されたラベルPLはそのコシにより台紙PMに追従することなく台紙PMから剥がれてラベル排出口5aから排出される。
ただし、ニップローラ20a、20bの構成は上記した構成に限定されるものではなく、例えば、従動側のニップローラ20bのみを設け、そのニップローラ20bをプラテンローラ15に直接接触させるようにして、プラテンローラ15とニップローラ20bとで台紙PMを挟み込んで搬送する構成にしても良い。
台紙有無検出センサ13cは、台紙PMが通紙ルート12bに有るか否かを検出するセンサであり、プリンタ本体2内において通紙ルート12bに表出した状態で配置されている。
図6は、台紙有無検出センサ13cの詳細な構成を示す図である。台紙有無検出センサ13cは、図6(a)に示すように、通紙ルート12bに取り付けられた一対の電極(異なる極の電極)T1、T2によって構成され、これら電極T1、T2の頭部は、通紙ルート12bの台紙PMの搬送面に突出するように配置されている。電極T1、T2は、図6(b)に示すように、台紙PMの搬送方向に沿って並設され、台紙PMに形成された通電体CDに接触するようにして配置されている。電極T1にはたとえば正電圧が印加され、電極T2には負電圧が印加されるようになっている。これにより、図6(c)に示すように、通紙ルート12bに台紙PMが搬送されている場合、電極T1、電極T2は、台紙PMの通電体CDによって電気的に接続され、電極T1、電極T2間に電流iが流れ、台紙PMの有無を検出することができる。
このようにした場合、一対の電極T1、T2によって、台紙有無検出センサ13cを形成でき、該台紙有無検出センサ13cの配置にスペースをとることはなく、極めて簡単な構成とすることができる。
この台紙有無検出センサ13cは、制御部C(図8参照)と電気的に接続されており、検出信号を制御部Cに送信するようになっている。制御部Cでは、台紙有無検出センサ13cからの検出信号に基づいて通紙ルート12bに台紙PMが有るか否かを判断し、通紙ルート12bに台紙PMが有ると検出された場合は、たとえば、以下の制御を行うようになっている。
すなわち、台紙PMの検出によって通紙ルート12bに台紙がセットされていると判断し、プリンタの設定を剥離処理モードに設定変更を行う。剥離処理モードでは、通紙ルート12a上を搬送する連続紙Pのうち台紙PMを通紙ルート12bを通して台紙排出口5bから排出し、剥離板16で剥離されたラベルPLをラベル排出口5aから1枚ずつ排出させる。図5に示すように剥離センサ13bが剥離されたラベルPLを検出している間は、搬送動作を一時停止させ、人手によりラベルPLが取り去られて剥離センサ13bがラベルPLを検出しなくなると新たに次の1枚分のラベルPLだけ搬送する。
また、制御部Cでは、台紙有無検出センサ13cからの検出信号に基づいて通紙ルート12bに台紙PMが無いと検出された場合は、プリンタの設定を連続処理モードに設定変更を行う。連続処理モードでは、通紙ルート12a上を連続紙Pを搬送し、そのままラベル排出口5aから排出する。このとき、剥離センサ13bは機能せず、例えば複数の発行指示がされた場合にはその枚数分が一度に印字され、排出される。
従来、入力部7において連続処理モードか剥離処理モードのいずれかを選択して設定していたが、この様にすることで入力部7による切り替え作業せずとも台紙PMが通紙ルート12bにセットされているか否かによって自動でモード設定を変更することができる。
なお、プリンタ1の各部への電源供給は、バッテリ21(図4、図5、図7参照)から供給されるが、機外の商用交流電源からACアダプタ(図示せず)を介して供給することも可能な構成になっている。
図7は、扉部5の開放時における図1のプリンタを示した図である。扉部5は、図7の矢印A1で示すように、前後方向に開閉可能なように下部の回転軸R2を中心にして回転自在の状態でプリンタ本体2に軸止されている。なお、扉部5およびプリンタ本体2には、扉部5を閉めると扉部5が簡単に開いてしまわないように扉部5をロックするロック機構(図示せず)が設けられている。
次に、プリンタ1の制御部Cについて図8を参照して説明する。図8は図1のプリンタの制御部の回路ブロック図である。
プリンタ1の全体の動作を制御する制御部Cは、CPU(Central Processing Unit)30と、ROM(Read Only Memory)31と、RAM(Random Access Memory)32と、駆動制御回路33と、印字制御回路34と、ラベル検出回路35と、台紙検出回路36と、カレンダIC(Integrated Circuit)38と、フラッシュROM39と、外部インターフェイス40と、内部インターフェイス41とを有しており、これらはバスライン42を通じて相互に電気的に接続されている。
CPU30は、内部インターフェイス41を通じて入力部7および表示部4に電気的に接続されているとともに、外部インターフェイス40および赤外線通信部(図示せず)を通じて外部のハンディターミナル等のような携帯端末と通信可能になっている。
ROM31には、プリンタ1の動作を制御するためのソフトウェア(制御プログラム)が格納されている。RAM32は、CPU30が動作する上で必要となる各種データを記録するとともに、入力部7または外部の携帯端末から受信した印字データを一時的に格納する。そして、CPU30は、ROM31内の制御プログラムに従って駆動制御回路33や印字制御回路34等の各部の動作を制御する。
駆動制御回路33は、プラテンローラ15を駆動するステッピングモータ等にパルス信号を送信し、プラテンローラ15による連続紙Pの搬送動作を制御する。印字制御回路34は、CPU30から送信される印字データ(文字、記号、図形、バーコード等)に対応する制御信号を生成してサーマルヘッド14に送信し、印字動作を制御する。
ラベル検出回路35は、CPU30の制御下において、剥離センサ13bの発光部を制御し、連続紙Pに向かって光を放射するとともに、剥離センサ13bの受光部から出力される電気信号を受け取り、デジタルデータに変換してCPU30に送信する。
台紙検出回路36は、CPU30の制御下において、台紙有無検出センサ13cの電極T1、T2に電圧を印加し、台紙PMの搬送の際に、該台紙PMの通電体CDを通して電極T1、T2間を流れる電流(電気信号)を受け取り、デジタルデータに変換してCPU30に送信する。フラッシュROM39は、プリンタ1の各種設定情報等を記録する。外部インターフェイス40は、ホストコンピュータ等の外部機器と接続し、通信を行う。
これら各部は、バスライン42を通じてCPU30に接続され、CPU30の管理下において外部インターフェイス40から受信した印字データに従ってサーマルヘッド14により連続紙PのラベルPLに印字を行う。
次に、剥離処理時における連続紙Pの設定方法を図9〜図11を参照して説明する。図9〜図11は、剥離処理時における連続紙Pの設定作業中の図1のプリンタの要部斜視図である。
まず、図9に示すように、上面カバー部3および扉部5を開いた後、連続紙Pの先端側のラベルPLを数枚剥がし、連続紙Pの先端から数センチ分を台紙PMだけの状態にする。続いて、図10に示すように、連続紙Pの先端部分を手前に引っ張って扉部5の背面側から台紙排出口5bに挿入する。その後、図11に示すように、扉部5を閉じることにより、扉部5の背面側で台紙PMをニップローラ20a、20bで挟み込むとともに、台紙PMの先端部分を扉部5の前面側の台紙排出口5bから突き出させる。この後は、上面カバー部3を閉じて処理モードを設定し、印字発行すれば良い。なお、連続処理時における連続紙Pの設定は、扉部5を開いた状態で連続紙Pの先端部分を扉部5の背面からラベル排出口5aに通せば良い。
(実施形態2)
実施形態1に示したプリンタは、用紙に切断処理を行わないプリンタについて説明したものである。しかし、本発明は、図4に対応づけて描いた図12に示すように、切断手段を備えたプリンタにも適用できることはいうまでもない。該切断手段による切断処理は、ラベルに情報を印字した後、ラベルを剥がさずに台紙ごと排出し、予め決められたラベル枚数毎に台紙を切断する処理である。また、切断手段では粘着剤のない長尺状の用紙を印字媒体として用いることも可能である。
実施形態1に示したプリンタは、用紙に切断処理を行わないプリンタについて説明したものである。しかし、本発明は、図4に対応づけて描いた図12に示すように、切断手段を備えたプリンタにも適用できることはいうまでもない。該切断手段による切断処理は、ラベルに情報を印字した後、ラベルを剥がさずに台紙ごと排出し、予め決められたラベル枚数毎に台紙を切断する処理である。また、切断手段では粘着剤のない長尺状の用紙を印字媒体として用いることも可能である。
このように、剥離手段と切断手段を備えるプリンタ1の場合、ラベルを貼り付ける対象物が作業者の近くにある場合と遠くにある場合との2つの状況に1台で対応できるので使い勝手が良く経済的である。また、剥離処理と切断処理を行うユニットを別々の構成にして、プリンタに付け替えるようにしても良い。
図12において、カッタユニット17は、ラベルPLが貼られた台紙PM(台紙部分)を切断する機構部であり、扉部5内に収容された状態で設けられている(第1の排出口近傍の第1の搬送経路を挟んで対向する位置に固定刃17bと可動刃17cが設けられている)。カッタユニット17には、ラベル排出口5aに一致する通過口17aが設けられている。また、カッタユニット17は、固定刃17bと可動刃17cと、これを駆動するモータ(駆動手段)17dとを有している。
切断処理においては、図12に示すように、ロール紙収容部10からシート状に引き出された連続紙P上のラベルPLにサーマルヘッド14により所望の情報を印字した後、ラベルPLを剥がさずに台紙PMごとラベル排出口5aに送り、予め決められたラベル枚数毎にラベルPLの隣接間の台紙PM部分をカッタユニット17により切断する。
図13は、図12のプリンタの扉部5の分解斜視図である。図13に示すように、扉部5の背面側には、凹状空間5cが形成されている。この凹状空間5cには、その空間を上下に二分する仕切り板5dが設けられている。そして、その仕切り板5d上にカッタユニット17が設置される。
カッタユニット17の背面には、その背面に交差する方向に突出する2つの支持部25、25が、上記ニップローラ20bの軸方向に沿って予め決められた距離を隔てて互いに向き合った状態で立設されている。この支持部25、25には長穴25a、25aが形成されている。この長穴25aは、支持部25の厚さ方向に貫通し、かつ、カッタユニット17の背面に交差する方向に延在するように形成されている。
上記した従動側のニップローラ20bは、その回転軸R3の両端を支持部25、25の長穴25a、25a内に挿入した状態で回転自在の状態で軸止されている。また、カッタユニット17の背面部と回転軸R3の中央部との間には、圧縮コイルばね26が設置されている。このため、扉部5を閉じると、従動側のニップローラ20bが圧縮コイルばね26の付勢力によって駆動側のニップローラ20aに圧接されるようになっている。
また、カッタユニット17の上部には、扉部5のラベル排出口5aに一致するように、通過口17aが設けられている。通過口17aは、連続紙Pを通過させることが可能なようにカッタユニット17の前後面を貫通するように形成されている。
次に、図14(a)はカッタユニット17の全体斜視図、図14(b)はカッタユニット17の内部を示した全体斜視図、図14(c)は図14(b)の反対側から見たカッタユニット17の内部の構成部品の要部斜視図を示している。
カッタユニット17には、例えば、ギロチン方式の切断機構が採用されている。固定刃17bは、例えば、平面長方形の薄板で形成されており、通過口17a内の通紙ルート12aに刃先を向けた状態でカッタユニット17の筺体に固定されている。固定刃17bの刃先は、例えば水平に形成されている。
可動刃17cは、例えば平面略V字形の薄板で形成されており、通過口17a内の通紙ルート12aに刃先を向けた状態、すなわち、固定刃17bの刃に刃先を向けた状態で設置されている。この可動刃17cは、固定刃17bに対して接近および離間する方向に往復可能な状態で設けられている。
可動刃17cの下部には、図14(b)、(c)に示すように、カム板17eが接合されている。このカム板17eには、図14(c)に示すように、固定刃17bの刃先に沿うように延在する長穴17fがカム板17eの表裏面を貫通するように設けられている。
また、可動刃17cの下方には、図14(b)に示すように、上記カム板17eの片側面に対向するように平面円形状のホイールギア17gにおいて、カム板17eに対向する面には、図14(c)に示すように、ピン17iが立設されている。このピン17iは、ホイールギア17gの回転軸17hから離間した位置に設けられており、カム板17eの長穴17fに係合されている。
さらに、可動刃17cの下方には、図14(b)、(c)に示すように、モータ17dが設置されている。モータ17dの回転軸には、図14(b)に示すように、ウォームギア17jが接続されている。このウォームギア17jの外周はホイールギア17gの外周に接しており、モータ17dを動作させてウォームギア17jを回転させるとホイールギア17gも回転するようになっている。
ここで、ホイールギア17gがウォームギア17jによって回転して、ピン17iの位置が下方に移動すると、カム板17eも下降して可動刃17cが固定刃17bから離れる方向に移動し、可動刃17cは固定刃17bとの間に通過口17aが形成される。一方、ホイールギア17gがウォームギア17jにより回転してピン17iが上方に移動すると、可動刃17cが固定刃17bに接近するように移動し、可動刃17cと固定刃17bとの間に位置する連続紙Pの台紙PMが切断される。この切断処理において、固定刃17bの刃先は水平に形成され、可動刃17cの刃先はV字状に形成されているので、台紙PMはその幅方向両端から中央部に向かって次第に切断される。このため、台紙PMの切断部位に、ゆがみ等のような切断不良が発生するのを抑制または防止することができる。
なお、カッタユニット17に用いる切断機構はギロチン方式に限定されるものではなく、例えば、可動刃が回転動作する回転方式や可動刃が固定刃の刃先に沿って往復移動するナイフ方式の切断機構を用いてもよい。
図15は、図8に対応づけて描いた図で、制御部Cにカッタユニット17および切断制御回路37が備えられたものとなっている。
切断制御回路37は、図11に示すカッタユニット17のモータ17dにパルス信号を送信し、可動刃17cによる連続紙P(台紙PM)の切断を制御する。カレンダIC38は、現在の日時を計時する。
台紙有無検出センサ13cは、制御部C(図15参照)と電気的に接続されており、検出信号を制御部Cに送信するようになっている。制御部Cでは、台紙有無検出センサ13cからの検出信号に基づいて通紙ルート12bに台紙PMが有るか否かを判断し、その判断結果によって通紙ルート12bに台紙PMが有ると検出された場合は、以下の制御を行うようになっている。
すなわち、台紙PMの検出によって通紙ルート12bに台紙がセットされていると判断し、その判断結果によってプリンタの設定を剥離処理モードに設定変更を行う。剥離処理モードでは、通紙ルート12a上を搬送する連続紙Pのうち台紙PMを通紙ルート12bを通して台紙排出口5bから排出し、剥離板16で剥離されたラベルPLをラベル排出口5aから1枚ずつ排出させる。そして、剥離センサ13bが剥離されたラベルPLを検出している間は、搬送動作を一時停止させ、人手によりラベルPLが取り去られて剥離センサ13bがラベルPLを検出しなくなると新たに次の1枚分のラベルPLだけ搬送する。
また、制御部Cでは、台紙有無検出センサ13cからの検出信号に基づいて通紙ルート12bに台紙PMが無いと検出された場合は、プリンタの設定を切断処理モードに設定変更を行う。切断処理モードでは、通紙ルート12a上を連続紙Pを搬送し、そのままラベル排出口5aから排出し、ラベルとラベルの間隔部分で可動刃17cを固定刃17bに向かって駆動し、切断動作を行う。このとき、剥離センサ13bは機能せず、例えば複数の発行指示された場合には1枚ずつ排出する毎に切断動作が行われる。
従来、入力部7において切断処理モードか剥離処理モードのいずれかを選択して設定していたが、この様にすることで入力部7による切り替え作業せずとも台紙PMが通紙ルート12bにセットされているか否かによって自動でモード設定を変更することができる。
また、用紙位置検出センサ13aを台紙有無検出センサ13cと同様に一対の電極T1、T2で構成されるセンサとすることもできる。このように、用紙位置検出センサ13aを一対の電極T1、T2で構成する場合、たとえば、図16(a)に示すように、各ラベルPLの搬送方向(長さ方向)の一辺に隣接させ、各ラベルPLの長さに等しい長さで導電体CDを形成するようにする。このようにした場合、ラベルPLの搬送方向の長さの判別ができ印字タイミングを検出できるようになる。
さらに、他の例として、図16(b)に示すように、各ラベルPLの搬送方向の先頭にのみ導電体CDを設けるようにしてもよい。このようにした場合、ラベルCDの先頭を該導電体CDによって検出でき、プリンタに予めラベルPLの搬送方向の長さに関する情報を格納しておけば、該情報に基づいて印字タイミングを算出(検出)するようにできる。
また、用紙位置検出センサ13aを台紙有無検出センサ13cと同様に一対の電極T1、T2で構成されるセンサとすることもできる。このように、用紙位置検出センサ13aを一対の電極T1、T2で構成する場合、たとえば、図16(a)に示すように、各ラベルPLの搬送方向(長さ方向)の一辺に隣接させ、各ラベルPLの長さに等しい長さで導電体CDを形成するようにする。このようにした場合、ラベルPLの搬送方向の長さの判別ができ印字タイミングを検出できるようになる。
さらに、他の例として、図16(b)に示すように、各ラベルPLの搬送方向の先頭にのみ導電体CDを設けるようにしてもよい。このようにした場合、ラベルCDの先頭を該導電体CDによって検出でき、プリンタに予めラベルPLの搬送方向の長さに関する情報を格納しておけば、該情報に基づいて印字タイミングを算出(検出)するようにできる。
また、上述したプリンタは、台紙にラベルが仮着されたものを印字媒体として用いたものである。しかし、これに限定されることはなく、タグが仮着された印字媒体であっても適用することができる。
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
1 プリンタ
2 プリンタ本体
3 上面カバー部
4 表示部
5 扉部
5a ラベル排出口(第1の排出口)
5b 台紙排出口(第2の排出口)
7 入力部
10 ロール紙収容部
12a 通紙ルート(第1の搬送経路)
12b 通紙ルート(第2の搬送経路)
13a 用紙位置検出センサ
13b 剥離センサ
13c 台紙有無検出センサ(検出センサ)
14 サーマルヘッド(印字手段)
15 プラテンローラ(第1の搬送手段)
16 剥離板(剥離部材)
17 カッタユニット(切断手段)
17a 通過口
17b 固定刃
17c 可動刃
17d モータ(駆動手段)
20a、20b ニップローラ(第2の搬送手段)
P 連続紙
PL ラベル
PM 台紙
C 制御部
N ニップ部
CD 通電体
T1 電極
T2 電極
2 プリンタ本体
3 上面カバー部
4 表示部
5 扉部
5a ラベル排出口(第1の排出口)
5b 台紙排出口(第2の排出口)
7 入力部
10 ロール紙収容部
12a 通紙ルート(第1の搬送経路)
12b 通紙ルート(第2の搬送経路)
13a 用紙位置検出センサ
13b 剥離センサ
13c 台紙有無検出センサ(検出センサ)
14 サーマルヘッド(印字手段)
15 プラテンローラ(第1の搬送手段)
16 剥離板(剥離部材)
17 カッタユニット(切断手段)
17a 通過口
17b 固定刃
17c 可動刃
17d モータ(駆動手段)
20a、20b ニップローラ(第2の搬送手段)
P 連続紙
PL ラベル
PM 台紙
C 制御部
N ニップ部
CD 通電体
T1 電極
T2 電極
Claims (5)
- 通電体を備える長尺帯状の印字媒体に印字を行うプリンタであって、
印字された前記印字媒体を外部へ排出する排出口を有するプリンタ本体と、
前記プリンタ本体の内部に設けられ、前記印字媒体が前記排出口へ向けて搬送される搬送経路と、
前記搬送経路に沿って前記印字媒体を搬送する搬送手段と、
前記搬送経路上を搬送される前記印字媒体に印字を行う印字手段と、
前記プリンタの設定を変更する制御手段と、
前記搬送経路において前記印字媒体の長手方向に沿って異なる極が並ぶように設けられた一対の電極とを備え、
前記制御手段が、前記通電体によって前記一対の電極が通電するときは、前記搬送経路上に前記印字媒体が有ると判断し、前記一対の電極が通電しないときは、前記搬送経路上に前記印字媒体が無いと判断し、それぞれの判断結果に基づいて前記プリンタの設定を変更することを特徴とするプリンタ。 - 前記排出口が第1の排出口と第2の排出口とに分けて設けられ、
前記搬送経路が、前記第1の排出口に通じる第1の搬送経路と、
前記印字手段の下流側で前記第1の搬送経路から分岐し、前記第2の排出口に通じる第2の搬送経路と、
前記第1及び前記第2の搬送経路の分岐点の直前に配置され、前記印字媒体が長尺帯状の台紙にその長手方向に沿って複数のラベルが仮着されたものであるとき、前記第1の搬送経路側から前記第2の搬送経路側に前記台紙を屈曲させることにより前記台紙から前記ラベルを剥離する剥離手段とを含み、
前記一対の電極が前記第2の搬送経路において前記分岐点の下流側であって前記第2の排出口の上流側に設けられ、
前記制御手段が、
前記一対の電極が通電するときは、前記第2の搬送経路に前記台紙が有ると判断して剥離処理モードに設定し、前記剥離手段により前記台紙から剥離された前記ラベルを前記第1の搬送経路で搬送し、前記第1の排出口から1枚ずつ発行すると共に前記第2の排出口から前記台紙を排出し、前記一対の電極が通電しないときは、前記第2の搬送経路に前記台紙が無いと判断して連続処理モードに設定し、前記台紙に前記ラベルが仮着された前記印字媒体を前記第1の搬送経路で搬送し、前記第1の排出口から排出することを特徴とする請求項1に記載のプリンタ。 - 前記排出口が第1の排出口と第2の排出口とに分けて設けられ、
前記搬送経路が、前記第1の排出口に通じる第1の搬送経路と、
前記印字手段の下流側で前記第1の搬送経路から分岐し、前記第2の排出口に通じる第2の搬送経路と、
前記第1及び前記第2の搬送経路の分岐点の直前に配置され、前記印字媒体が長尺帯状の台紙にその長手方向に沿って複数のラベルが仮着されたものであるとき、前記第1の搬送経路側から前記第2の搬送経路側に前記台紙を屈曲させることにより前記台紙から前記ラベルを剥離する剥離手段とを含み、
前記第1の排出口近傍の前記第1の搬送経路に設けられた切断手段と、
前記一対の電極が前記第2の搬送経路において前記分岐点の下流側であって前記第2の排出口の上流側に設けられ、
前記制御手段が、
前記一対の電極が通電するときは、前記第2の搬送経路に前記台紙が有ると判断して剥離処理モードに設定し、前記剥離手段により前記台紙から剥離された前記ラベルを前記第1の搬送経路で搬送し、前記第1の排出口から1枚ずつ発行すると共に前記第2の排出口から前記台紙を排出し、前記一対の電極が通電しないときは、前記第2の搬送経路に前記台紙が無いと判断して切断処理モードに設定し、前記台紙に前記ラベルが仮着された前記印字媒体を前記第1の搬送経路で搬送し、前記切断手段で前記台紙部分を切断して前記第1の排出口から排出することを特徴とする請求項1に記載のプリンタ。 - 前記通電体は、導電性を有するワイヤであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のプリンタ。
- 前記通電体は、導電性を有する塗料であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のプリンタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013239884A JP2015098149A (ja) | 2013-11-20 | 2013-11-20 | プリンタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013239884A JP2015098149A (ja) | 2013-11-20 | 2013-11-20 | プリンタ |
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---|---|
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Family Applications (1)
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JP2013239884A Pending JP2015098149A (ja) | 2013-11-20 | 2013-11-20 | プリンタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015098149A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017159553A (ja) * | 2016-03-09 | 2017-09-14 | シチズン時計株式会社 | 用紙脱落防止補助ユニットおよびプリンタ |
JP2018043375A (ja) * | 2016-09-13 | 2018-03-22 | サトーホールディングス株式会社 | プリンタ |
JP2020069747A (ja) * | 2018-11-01 | 2020-05-07 | 株式会社新盛インダストリーズ | ラベルプリンタ− |
-
2013
- 2013-11-20 JP JP2013239884A patent/JP2015098149A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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