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JP2015063332A - 把持部を備えた袋 - Google Patents

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JP2015063332A JP2013198818A JP2013198818A JP2015063332A JP 2015063332 A JP2015063332 A JP 2015063332A JP 2013198818 A JP2013198818 A JP 2013198818A JP 2013198818 A JP2013198818 A JP 2013198818A JP 2015063332 A JP2015063332 A JP 2015063332A
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野 誠 金
Makoto Konno
野 誠 金
塚 康 司 大
Koji Otsuka
塚 康 司 大
藤 貴 義 工
Takayoshi Kudo
藤 貴 義 工
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

【課題】持ち易く、かつ環境性に優れた袋を提供する。
【解決手段】袋の本体部に取りつけられた把持部は、プラスチック成形体から構成された紐状部分を含んでいる。紐状部分は、袋の縁部に沿って並ぶよう本体部のシール部に設定された一対の基点の間でシール部から張り出している。また、紐状部分の長さおよび一対の基点の間の距離は、紐状部分と袋の表面との間、または、紐状部分と袋の裏面との間の少なくともいずれか一方に人の指が挿入され得るよう、構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、内容物が充填される充填部、および、充填部に充填された内容物を外部に注出する注出口部が形成された本体部と、本体部に取り付けられた把持部と、を備えた袋に関する。
液体や粉体などの流動性を有する内容物を収容するための袋として、軟包装材から構成された袋が用いられている。流動性物質を収容するための袋は一般に、内側の面が熱可塑性樹脂層で構成された表面フィルムおよび裏面フィルムを熱溶着して、側部シール部や底部シール部などのシール部を形成することによって得られる。側部シール部や底部シール部などによって囲まれた収容空間には内容物が充填され、その後、再び熱溶着を実施することによって収容空間が密封され、このようにして、内容物が充填された袋が得られる。
また、表面フィルムおよび裏面フィルムの底部に、折り込まれたフィルム(底面フィルム)を挟み、この状態で上述の熱溶着を実施することによって、いわゆる底ガセット式の自立袋を作製することも知られている。
しかしながら、軟包装材から構成された袋においては、プラスチック製の容器に比べて、その強度、例えば剛性が一般に低い。このため、軟包装材から構成された上述の自立袋などは、陳列されている間に折れ曲がることがある。また自立袋から内容物を注出するときに袋が折れ曲がってしまい、これによって注出作業が困難になってしまうことも考えられる。このような折れ曲がりは一般に、袋に充填される内容物の体積が大きくなるほど生じやすくなる。
このような課題を考慮して、例えば特許文献1,2などにおいて、上下方向に延びるとともに高圧気体が充填された気体充填部を袋に設けることが提案されている。このような袋においては、気体の圧力によって気体充填部の表面に張りを持たせることができるため、袋が折れ曲がってしまうことを抑制することができ、これによって、袋の自立性や保形性を高めることができる。
特開2006−123931号公報 特開2009−12800号公報
ところで、上述の気体充填部が形成された袋から内容物を注出する場合、使用者は、気体充填部を手の平で包むようにして袋を把持することになる。しかしながら、気体充填部には手の指が引っかかる部分が存在しないため、袋の重量が大きい場合、袋が手から滑り落ちてしまうことが考えられる。
本発明は、このような課題を考慮してなされたものであり、使用者が容易に把持することができる袋を提供することを目的とする。
本発明は、内容物が充填される充填部が形成されるとともに、充填部に充填された内容物を外部に注出する注出口部が設けられた本体部と、前記本体部に取り付けられた把持部と、を備えた袋であって、前記本体部は、少なくとも表面フィルムおよび裏面フィルムを含む複数のフィルムを熱溶着することによって構成されたシール部を有し、各フィルムは基材層および熱可塑性樹脂層を含み、前記把持部は、プラスチック成形体から構成された紐状部分を含み、前記紐状部分は、袋の縁部に沿って並ぶよう前記シール部に設定された一対の基点の間で前記シール部から張り出しており、前記紐状部分の長さおよび前記一対の基点の間の距離は、前記紐状部分と前記袋の表面との間、または、前記紐状部分と前記袋の裏面との間の少なくともいずれか一方に人の指が挿入され得るよう、構成されている、袋である。
本発明によれば、本体部に取りつけられた把持部が、プラスチック成形体から構成された紐状部分を含んでいる。紐状部分は、袋の縁部に沿って並ぶよう本体部のシール部に設定された一対の基点の間でシール部から張り出している。また、紐状部分の長さおよび一対の基点の間の距離は、紐状部分と袋の表面との間、または、紐状部分と袋の裏面との間の少なくともいずれか一方に人の指が挿入され得るよう、構成されている。このため、内容物を注出するとき、紐状部分が人の指に引っ掛かることによって、袋を保持することができる。また、把持部を少なくとも部分的に紐状に形成することにより、把持部を製造する際に使用されるプラスチックの量を削減することができる。このため、把持部を製造する際の環境負荷およびコストを低減することができる。このように本発明によれば、内容物を注出するときに持ち易く、かつ、環境性に優れた袋を提供することができる。
図1は、本発明の実施の形態における袋を示す斜視図。 図2Aは、図1に示す袋を表面側から見た場合を示す側面図。 図2Bは、図1に示す袋を裏面側から見た場合を示す側面図。 図3(a)(b)はそれぞれ、把持部の紐状部分の断面形状の一例を示す図。 図4は、図1に示す袋の本体部の表面フィルムおよび裏面フィルムの層構成を示す断面図。 図5(a)〜(d)は、本発明の実施の形態における袋を製造する工程を示す図。 図6(a)(b)はそれぞれ、左手で把持されている袋を表面側および裏面側から見た場合を示す図。 図7Aは、第1の変形例による把持部を備えた袋を表面側から見た場合を示す側面図。 図7Bは、第1の変形例による把持部を備えた袋を裏面側から見た場合を示す側面図。 図8(a)(b)はそれぞれ、図7A,7Bに示す袋が左手および右手で把持されている様子を示す図。 図9は、第2の変形例による把持部を備えた袋を示す側面図。 図10(a)は、図9に示す袋が本体部の中央部で支持されている様子を示す図、図10(b)は、図9に示す袋が本体部の下部で支持されている様子を示す図。 図11は、第3の変形例による把持部を備えた袋を示す側面図。 図12(a)(b)はそれぞれ、図11に示す袋が左手および右手で把持されている様子を示す図。 図13は、第4の変形例による把持部を備えた袋を示す側面図。 図14Aは、本発明の実施の形態の一変形例による袋を示す側面図。 図14Bは、本発明の実施の形態の一変形例による袋を示す側面図。 図15Aは、本発明の実施の形態の一変形例による袋を示す側面図。 図15Bは、本発明の実施の形態の一変形例による袋を示す側面図。 図16Aは、本発明の実施の形態の一変形例による袋を示す側面図。 図16Bは、本発明の実施の形態の一変形例による袋を示す側面図。
本実施の形態による袋は、手が袋の一部を握ることよりもむしろ、袋の一部が手の指に引っ掛かることによって、袋を保持することができるタイプのものである。以下、図1A乃至図6(a)(b)を参照して、本発明の一実施の形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから適宜変更し誇張してある。

図1は、本実施の形態による袋10を示す斜視図である。また図2Aおよび図2Bはそれぞれ、本実施の形態による袋10を表面側および裏面側から見た場合を示す側面図である。袋10は、内容物が充填される充填部12が形成された本体部11と、本体部11に取り付けられた把持部20と、を備えている。流動性を有する限りにおいて、本体部11の充填部12に充填される内容物が特に限られることはない。例えば、充填部12に充填されている内容物として、酒、液体洗剤やシャンプー等の液体、豆類や菓子等の粒体や、粉末洗剤等の粉体を挙げることができる。
(本体部)
本体部11は、少なくとも表面フィルム1および裏面フィルム2を含む複数のフィルムを熱溶着することによって構成された複数のシール部を有している。表面フィルム1とは、本体部11の表面(図1に示されている側の面)を構成するフィルムのことであり、裏面フィルム2とは、本体部11の裏面(表面の裏側にある面)を構成するフィルムのことである。そして、本体部11のうちフィルムが熱溶着されていない部分によって、内容物が充填される充填部12が構成されている。なお袋10の製造工程において、表面フィルム1および裏面フィルム2は、互いに分離された別個のフィルムとして準備されてもよく、若しくは、一連のフィルムとして準備されてもよい。
内容物や気体を適切に密封することができる限りにおいて、袋10のタイプが特に限られることはない。例えば袋10は、表面フィルム1と裏面フィルム2との間にマチが設けられる、いわゆるガセット式の袋として構成されていてもよい。そのようなマチは、袋10の底部に設けられていてもよく、若しくは袋10の側部に設けられていてもよい。本実施の形態においては、表面フィルム1と裏面フィルム2との間に、2つ折りにされた底面フィルム3が挟み込まれ、この底面フィルム3によってマチ付きの底部が構成されている例について説明する。
図1〜図2Bに示すように、本体部11の複数のフィルムを熱溶着することによって構成される複数のシール部は、袋10の底部を構成する底部シール部14と、袋10の第1側縁15aに沿って上下方向に延びる第1側部シール部15と、第1側縁15aに対向する第2側縁16aに沿って上下方向に延びる第2側部シール部16と、袋10の上部を構成する上部シール部13と、を含んでいる。このうち底部シール部14は、表面フィルム1および裏面フィルム2と底面フィルム3とを熱溶着することによって構成されたシール部である。また第1側部シール部15、第2側部シール部16および上部シール部13は、表面フィルム1と裏面フィルム2とを熱溶着することによって構成されたシール部である。
本実施の形態において、上述の把持部20は、袋10の第1側部シール部15に取り付けられている。しかしながら、これに限られることはなく、把持部20は、本体部11の複数のシール部のうち、袋10の縁部に沿って延びる部分に取り付けられ得る。例えば把持部20は、後述するように、袋の上縁に沿って延びる上部シール部13や、袋の第2側縁16aに沿って延びる第2側部シール部16に取り付けられていてもよい。
本体部11には、本体部11に充填されている内容物を外部に注出するための注出口部として機能するスパウト18が設けられている。スパウト18は、例えば図2Aおよび図2Bに示すように、中空状の筒部18aと、筒部18aに接続された接着部18bと、を含んでいる。接着部18bは、表面フィルム1と裏面フィルム2との間に挟み込まれる部分である。また筒部18aには、筒部18aの上端の開口を塞ぐためのキャップ18cが取り付けられていてもよい。このようなスパウト18を設けることにより、注出の際の流量を安定化させたり、再封したりすることが可能である。なお図1〜図2Bに示す例では、表面フィルム1および裏面フィルム2とは別個の部材から構成されたスパウト18が注出口部として設けられる例を示したが、これに限られることはなく、変形例として後述するように、注出口シール部によって画定される、本体部11と一体の注出口部が形成されていてもよい。
スパウト18などの注出口部は、使用者が把持部20を把持して袋10を傾けるときに内容物を注出し易い位置に設けられる。例えば図1〜図2Bに示すように、スパウト18は、把持部20が設けられている第1側縁15aに対向する第2側縁16aの側に設けられている。なお図1〜図2Bに示すように、上部シール部13および第2側部シール部16のいずれに対しても傾斜した方向に延びるとともに上部シール部13および第2側部シール部16に接続された角部シール部17を形成し、この角部シール部17にスパウト18などの注出口部が取り付けられていてもよい。
(把持部)
次に、本体部11の第1側部シール部15に取り付けられている把持部20について、図1〜図2Bを参照して説明する。
本実施の形態において把持部20は、プラスチック成形体から構成された紐状部分21を含んでいる。プラスチック成形体とは、合成樹脂が成形され固化されることによって得られる部材のことである。また紐状部分とは、人が力を加えることによって紐のように任意に曲げられ得るような断面形状を有するプラスチック成形体で構成された部分のことである。
把持部20は、紐状部分21が、袋10の縁部に沿って並ぶようシール部に設定された一対の基点の間でシール部から張り出している。本実施の形態において、一対の基点は、第1側縁15aに沿って並ぶよう第1側部シール部15に形成された一対の貫通孔11aとして構成されている。この場合、把持部20は、一対の貫通孔11aを袋10の表面側から裏面側へ、または裏面側から表面側へ通り抜けるよう、本体部11に取り付けられている。また把持部20は、一対の貫通孔11aの間で、本体部11の表面フィルム1から外側へ張り出している。
紐状部分21に対して外力が加えられていない場合、一対の貫通孔11aの間でシール部から張り出す紐状部分21の経路は、紐状部分21を構成するプラスチック成形体の弾性的な性質のため、図1〜図2Bに示すような曲線経路になる。この曲線経路について説明する。
図2Aにおいて、一対の貫通孔11aを結ぶ直線が符号L1で示されており、直線L1の中点が符号C1で示されている。また、直線L1に平行な直線L2が紐状部分21の曲線経路に接する点が符号C2で示されている。ここで、紐状部分21に外力が加えられていない場合、紐状部分21は、一対の貫通孔11aを基点としてなだらかに湾曲することになる。この結果、中点C1と接点C2とを結ぶ直線L3は、直線L1に対して直交することになる。
上記のように紐状部分21の曲線経路が定まるのは、紐状部分21を構成するプラスチック成形体の断面積が、紐状部分21の長さに比べて小さく、このため、紐状部分21が容易に弾性的に曲げられ得ることに基づいている。
紐状部分21が容易に弾性的に曲げられ得る限りにおいて、紐状部分21の断面の具体的な形状が特に限られることはない。
例えば図3(a)に示すように、紐状部分21は、円形や楕円形の断面形状を有していてもよい。円や楕円の径の長さは、紐状部分21の長さや紐状部分21を構成するプラスチックの弾性特性に応じて適宜定められるが、例えば0.3〜3.0mmの範囲内になっている。
また図3(b)に示すように、紐状部分21は、ベース部21aと、ベース部21aから突出した突出部21bとを含む、いわゆる凸形の断面形状を有していてもよい。なおベース部21aや突出部21bの端部によって使用者の手が傷ついてしまうことを防ぐため、ベース部21aや突出部21bの端部は、湾曲した、すなわち角が取られた断面形状を有していてもよい。ベース部21aの厚みtおよび突出部21bの高さhは、紐状部分21の長さや、紐状部分21を構成するプラスチックの弾性特性などに応じて適宜定められる。例えばベース部21aの厚みtが0.3mmになっており、突出部21bの高さhが3mmになっている。
把持部20の紐状部分21を構成する合成樹脂としては、例えばPP(ポリプロピレン)やPE(ポリエチレン)などを用いることができる。
把持部20の紐状部分21の長さおよび一対の貫通孔11aの間の距離は、紐状部分21と袋10の表面との間、または、紐状部分21と袋10の裏面との間の少なくともいずれか一方に人の指が挿入され得るよう、構成されている。例えば図1〜図2Bに示すように紐状部分21が袋10の表面側に張り出すよう把持部20が本体部11に取り付けられている場合、紐状部分21の長さおよび一対の貫通孔11aの間の距離は、紐状部分21と袋10の表面との間に人の指が挿入され得るよう、構成されている。
把持部20の紐状部分21と本体部11との間に指が挿入された状態で、内容物の注出のために袋10が傾けられる場合、紐状部分21は、重力によって指に引っ掛かるようになる。従って本実施の形態によれば、手が把持部20の紐状部分21を握ることよりもむしろ、把持部20の紐状部分21が手の指に引っ掛かることによって、袋10を保持することができる。このため、手が袋の一部を握ることによって袋の保持が主に実現されるタイプの袋に比べて、袋10を安定に保持することができる。なお、手の指への把持部20の引っ掛かりは、手と袋10との間に生じる摩擦力が小さい場合であっても、安定に起こり得る。従って、袋10や把持部20の表面が滑りやすい材料で構成されている場合や、滑りやすい手袋が手にはめられている場合であっても、袋10を安定に保持することができると期待される。
また本実施の形態によれば、紐状部分21と本体部11との間の隙間を適切に設定することにより、紐状部分21と本体部11との間に挿入された指に対して、紐状部分21および本体部11からの挟圧力を及ぼすこともできる。従って本実施の形態によれば、使用者は、自身が紐状部分21を把持する力だけでなく、上述の挟圧力を使用して、袋10を安定に保持することができる。この挟圧力は一般に、充填部12の容積に対する、実際に充填部12に充填されている内容物の容積の比率(以下、充填率とも称する)が高くなるほど大きくなる。なぜなら、充填率が高い場合には、本体部11の表面フィルム1および裏面フィルム2が強く張られた状態にあるからである。従って、袋10に充填されている内容物の充填率が高く、このため袋10の重量が大きい場合であっても、袋10を安定に保持することができる。例えば、充填部12に充填されている内容物の容積が500ml〜5000mlの範囲内のときに好適に使用することができ、また、充填部12に充填されている内容物の容積が900ml〜3000mlの範囲内のときにさらに好適に使用することができる。
一対の貫通孔11aの間で紐状部分21が所定の経路に沿ってシール部から張り出すことができる限りにおいて、把持部20を本体部11に取り付ける方法が特に限られることはない。
例えば図2Bに示すように、把持部20は、紐状部分21の両端に取り付けられた係止部分22を有していてもよい。係止部分22は、本体部11の貫通孔11aよりも大きい寸法を有している。例えば、貫通孔11aが円形状である場合、紐状部分21の端部において紐状部分21が延びる方向に直交する方向における係止部分22の寸法が、貫通孔11aの径よりも大きくなっている。この場合、紐状部分21を袋10の表面側に引っ張ったとしても、係止部分22が本体部11に引っ掛かるので、紐状部分21が貫通孔11aから抜けてしまうことがない。すなわち、把持部20が本体部11に対して取り付けられているといえる。
また図示はしないが、紐状部分21の両端を本体部11に固着させることによって、把持部20が本体部11に取り付けられていてもよい。この場合、本体部11のうち紐状部分21の両端が固着されている箇所が、本体部11のシール部に設定される上述の一対の基点になる。紐状部分21の両端を本体部11に固着させる方法としては、例えば、超音波法が用いられ得る。
(フィルムの層構成)
次に図4を参照して、表面フィルム1、裏面フィルム2および底面フィルム3の層構成の一例について説明する。図4に示すように、フィルム1,2,3は、基材層41と、基材層41上に設けられた熱可塑性樹脂層45と、を含んでいる。このうち基材層41は、フィルム1,2,3の外面1a,2a,3aを構成する層であり、熱可塑性樹脂層45は、外面1a,2a,3aの反対側にある内面1b,2b,3bを構成する層である。各1,2,3の熱可塑性樹脂層45を互いに熱溶着させることにより、上述のシール部が形成される。
基材層41を構成する材料としては、例えばPETやナイロンを用いることができる。基材層41によって、外面1a,2a,3aにおける高い印刷適性を確保することができる。また基材層41は、熱溶着時の高い耐熱性を有している。
熱可塑性樹脂層45を構成する材料としては、例えば、ポリエチレンやプロピレンなどを用いることができる。
基材層41と熱可塑性樹脂層45とは、ドライラミネーション法や溶融押し出し法を用いることによって積層され得る。
フィルム1,2,3の厚みは、例えば8〜300μmの範囲内になっている。
なお、本体部11に剛性などの所望の特性を付与することができる限りにおいて、フィルム1,2,3の層構成が上述のものに限られることはない。例えばフィルム1,2,3は、図4に示すように、基材層41と熱可塑性樹脂層45との間に設けられた中間層42や中間層43をさらに含んでいてもよい。
中間層42としては、例えばアルミニウム箔を用いることができる。このような中間層42を設けることにより、酸素や水蒸気が袋10の内部に進入することを抑制することができる。中間層42は、金属あるいは金属酸化物の蒸着膜を有する熱可塑性樹脂フィルムから構成されていてもよい。
中間層43としては、例えば延伸ナイロンフィルムを用いることができる。このような中間層43を設けることにより、袋10の耐突き刺し性を高めることができる。
PETフィルムからなる基材層41、アルミニウム箔からなる中間層42および延伸ナイロンフィルムからなる中間層43の厚みは、例えばそれぞれ12μm、9μmおよび15μmになっている。
袋の製造方法
次に、上述の袋10を製造する方法について、図5(a)〜(d)を参照して説明する。
(本体部の製造方法)
まず、孔1cが形成された表面フィルム1と、孔2cが形成された裏面フィルム2と、底面フィルム3とを準備する。次に図5(a)に示すように、互いの孔1c,2cが重なるように表面フィルム1および裏面フィルム2を対向させるとともに、折り込んだ状態の底面フィルム3を表面フィルム1と裏面フィルム2との間に挿入する。この際、表面フィルム1、裏面フィルム2および底面フィルム3は、熱可塑性樹脂層で構成されたそれぞれの内面1a,2a,3aが互いに接するよう配置される。その後、各フィルム1,2,3を熱溶着によってシールする。これによって、図5(b)に示すように、底部シール部14、第1側部シール部15および第2側部シール部16によって囲まれた充填予定部12aが形成され、かつ孔1c,2cからなる貫通孔11aが形成された本体部11を得ることができる。充填予定部12aとは、後の工程において内容物が充填される部分のことである。充填予定部12aに内容物が充填され、そして上部シール部13によって充填予定部12aが密閉されることにより、上述の充填部12が得られる。なお図5(b)に示すように、各フィルム1,2,3を熱溶着によってシールする工程と同時に、若しくはこの工程の後に、熱溶着によって上述の角部シール部17を形成し、これによってスパウト18を本体部11に取り付けてもよい。
また、本体部11の作製とは別個に、上述の紐状部分21を準備する。紐状部分21は上述のように、合成樹脂を成形することによって作製される。合成樹脂を紐状部分21に成形する方法としては、押し出し成形法など、公知の方法が適宜用いられ得る。押し出し成形法では、例えば、溶融状態の合成樹脂を押し出し用の型に通した後に水冷によって固化させることで、所望の断面形状を有する紐状部分21を得ることができる。
本体部11および紐状部分21を準備した後、図5(c)に示すように、本体部11の一対の貫通孔11aにそれぞれ紐状部分21の一端および他端を通す。例えば、紐状部分21の一端および他端が本体部11の表面側から裏面側に抜けるよう、紐状部分21を貫通孔11aに通す。その後、紐状部分21の一端および他端を溶融させることにより、上述の係止部分22を紐状部分21の一端および他端に形成する。これによって、図5(d)に示すように、本体部11に取り付けられた把持部20を得ることができる。
その後、図示はしないが、充填予定部12aに内容物を充填する。また、本体部11の上部において表面フィルム1および裏面フィルム2を熱溶着させて上部シール部13を形成する。これによって、内容物が充填された本体部11と、本体部11に取り付けられた把持部20と、を備える袋10を得ることができる。
図6(a)(b)はそれぞれ、左手で把持されている袋10を表面側および裏面側から見た場合を示す図である。図6(a)に示すように、本実施の形態による袋10によれば、袋10の表面側において、把持部20の紐状部分21と本体部11の表面フィルム1との間の隙間に、左手LHの指、例えば人差し指から小指までの4本の指を挿入することができる。従って、使用者は、自身が把持部20を把持する力だけでなく、把持部20が指に引っ掛かることや、本体部11および把持部20から指に対して及ぼされる挟圧力を使用して、袋10を安定に保持することができる。なお図6(b)に示すように、把持部20の紐状部分21と本体部11の表面フィルム1との間の隙間に左手LHの一部の指を挿入するだけでなく、左手LHのその他の指、例えば左手LHの親指で本体部11の裏面フィルム2を保持してもよい。これによって、袋10をより安定に保持することができる。
本実施の形態によれば、本体部11に取りつけられた把持部20が、プラスチック成形体から構成された紐状部分21を含んでいる。紐状部分21は、本体部11の第1側部シール部15に設定された一対の基点の間で第1側部シール部15から張り出している。また、紐状部分21の長さおよび一対の基点の間の距離は、紐状部分21と袋10の表面との間に人の指が挿入され得るよう、構成されている。このため、内容物を注出するとき、紐状部分21が人の指に引っ掛かることによって、袋10を保持することができる。また、把持部20を少なくとも部分的に紐状に形成することにより、把持部20を製造する際に使用されるプラスチックの量を削減することができる。このため、把持部20を製造する際の環境負荷およびコストを低減することができる。このように本発明によれば、内容物を注出するときに持ち易く、かつ、環境性に優れた袋10を提供することができる。
また本実施の形態によれば、本体部11のシール部に形成されている一対の基点、例えば一対の貫通孔11aにおいて、本体部11が把持部20によって支持されている。すなわち、本体部11が把持部20によって2点で支持されている。また一対の基点の間では、把持部20の紐状部分21と本体部11との間に差し入れられた人の指が本体部11に接することができる。このため、一対の基点の間で本体部11が折れ曲がってしまうことが抑制されている。
なお、上述した実施の形態に対して様々な変更を加えることが可能である。以下、図面を参照しながら、変形例について説明する。以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した実施の形態と同様に構成され得る部分について、上述の実施の形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いることとし、重複する説明を省略する。また、上述した実施の形態において得られる作用効果が変形例においても得られることが明らかである場合、その説明を省略することもある。
(把持部の変形例)
上述の本実施の形態においては、把持部20が、紐状部分21の両端に設けられた係止部分22を利用して本体部11の第1側部シール部15に取り付けられる例を示した。しかしながら、紐状部分21が人の指に引っ掛かることができる限りにおいて、本体部11に取り付けられる把持部20の具体的な形態が特に限られることはない。以下、把持部20の変形例についていくつか説明する。
〔第1の変形例〕
図7Aおよび図7Bはそれぞれ、第1の変形例による把持部20を備えた袋10を表面側および裏面側から見た場合を示す側面図である。図7Aおよび図7Bに示すように、把持部20は、本体部11の一対の貫通孔11aを通る環状の紐状部分21から構成されていてもよい。このような把持部20は、例えば、はじめに、一端および他端を有する1本の紐状部分21を準備し、次に、紐状部分21の一端および他端を本体部11の貫通孔11aに通し、その後、紐状部分21の一端および他端を互いに連結させることによって、作製され得る。紐状部分21の一端および他端を互いに連結させる方法としては、例えば、紐状部分21の一端および他端を加熱して溶融させた後、紐状部分21の一端および他端を接触させ、これによって紐状部分21の一端および他端を融着させる、という方法が用いられ得る。また、2本の紐状部分21を組み合わせることによって、環状の紐状部分21を形成してもよい。例えば、一方の紐状部分21の一端および他端を本体部11の一対の貫通孔11aにそれぞれ通した後、一方の紐状部分21の一端および他端と、他方の紐状部分21の一端および他端とを連結させるようにしてもよい。
本変形例によれば、紐状部分21は、袋10の表面側だけでなく、袋10の裏面側においても、本体部11の一対の貫通孔11aの間でシール部から張り出している。従って、紐状部分21と袋10の表面との間だけでなく、紐状部分21の袋10の裏面との間にも、人の指が挿入され得る隙間が形成される。
図8(a)は、左手で把持されている本変形例による袋10を表面側および裏面側から見た場合を示す図である。図8(a)に示すように、本実施の形態による袋10によれば、袋10の表面側において、把持部20の紐状部分21と本体部11の表面フィルム1との間の隙間に、左手LHの指、例えば人差し指から小指までの4本の指を挿入することができる。従って、使用者は、自身が把持部20を把持する力だけでなく、把持部20が指に引っ掛かることや、本体部11および把持部20から指に対して及ぼされる挟圧力を使用して、袋10を安定に保持することができる。
なお図6(b)に示す上述の実施の形態の場合と同様に、左手LHのその他の指、例えば左手LHの親指で本体部11の裏面フィルム2が保持されていてもよい。または、図示はしないが、左手LHのその他の指、例えば左手LHの親指に、袋10の裏面側において裏面フィルム2から張り出している紐状部分21が引っ掛かっていてもよい。これによって、袋10をより安定に保持することができる。なお、表面フィルム1から張り出している紐状部分21および裏面フィルム2から張り出している紐状部分21の両方に指を引っ掛ける場合、表面フィルム1から張り出している紐状部分21および裏面フィルム2から張り出している紐状部分21はいずれも、指からの力によって、本体部11の貫通孔11aから第1側縁15aに向かって張り出すことになる。好ましくは、このとき表面フィルム1から張り出している紐状部分21および裏面フィルム2から張り出している紐状部分21がいずれも第1側縁15aを超えて張り出すよう、紐状部分21が構成されている。これによって、紐状部分21に指を引っ掛けることがより容易になる。
また上述のように、紐状部分21と本体部11との間の隙間は、袋10の表面側だけでなく、袋10の裏面側にも同様に形成され得る。このため図8(b)に示すように、使用者は、袋10の裏面側においても、把持部20の紐状部分21と本体部11の表面フィルム1との間の隙間に、右手RHの指、例えば人差し指から小指までの4本の指を挿入することができる。従って本実施の形態によれば、右利きの使用者および左利きの使用者の両方が、把持部20を利用して袋10を安定に保持することができる。
なお図6(b)に示す上述の実施の形態の場合と同様に、右手RHのその他の指、例えば右手RHの親指で本体部11の表面フィルム1が保持されていてもよい。または、図示はしないが、右手RHのその他の指、例えば右手RHの親指に、袋10の表面側において表面フィルム1から張り出している紐状部分21が引っ掛かっていてもよい。これによって、袋10をより安定に保持することができる。なお、表面フィルム1から張り出している紐状部分21および裏面フィルム2から張り出している紐状部分21の両方に指を引っ掛ける場合、紐状部分21が左手LHの指に引っ掛かる上述の場合と同様に、表面フィルム1から張り出している紐状部分21および裏面フィルム2から張り出している紐状部分21はいずれも、指からの力によって、本体部11の貫通孔11aから第1側縁15aに向かって張り出すことになる。
〔第2の変形例〕
図9は、第2の変形例による把持部20を備えた袋10を表面側から見た場合を示す側面図である。図9に示す第2の変形例において、袋10は、本体部11の第1側部シール部15側から紐状部分21に指を引っ掛けて使用するものである。図9に示すように、把持部20は、スパウト18などの注出口部が設けられている第2側縁16a側の第2側部シール部16に取り付けられていてもよい。すなわち、本体部11から張り出す紐状部分21の基点となる一対の貫通孔11aが、第2側部シール部16に形成されていてもよい。本変形例では、第2側部シール部16から第1側部シール部15に向かって張り出す紐状部分21が、少なくとも本体部11の第1側部シール部15寄りの位置まで到達し得るような長さを有するよう構成されている。また、第2側部シール部16から第1側部シール部15に向かって張り出す紐状部分21は、紐状部分21を本体部11に固定した状態において、本体部11の第1側部シール部15寄りの位置までは到達するが、本体部11の第1側縁15aまでは到達しないような長さを有するよう、構成されていてもよい。なお本変形例において、「紐状部分21を本体部11に固定した状態」とは、本体部11の貫通孔11aに紐状部分21の係止部分22を係止させた状態、または、本体部11に紐状部分21を固着させた状態を意味する。すなわち、紐状部分21を第1側縁15a側へ引っ張ったとしても紐状部分21が変位しない状態を意味する。また「本体部11の第1側部シール部15寄りの位置」とは、本体部11の第1側縁15aと第2側縁16aとの中間点よりも第1側縁15a寄りの位置を意味する。
第2側部シール部16に把持部20を取り付ける方法が特に限られることはない。例えば上述の本実施の形態の場合と同様に、紐状部分21の両端に取り付けられた係止部分22によって、把持部20が第2側部シール部16に取り付けられ得る。
図10(a)は、左手で把持されている本変形例による袋10を表面側から見た場合を示す図である。図10(a)に示すように、本変形例による袋10によれば、袋10の表面側において、把持部20の紐状部分21と本体部11の第1側部シール部15との間の隙間に、左手LHの指、例えば人差し指から小指までの4本の指を挿入することができる。従って、使用者は、自身が把持部20を把持する力だけでなく、把持部20が指に引っ掛かることや、本体部11および把持部20から指に対して及ぼされる挟圧力を使用して、袋10を安定に保持することができる。また図6(b)に示す上述の実施の形態の場合と同様に、袋10の裏面側において、左手LHのその他の指、例えば左手LHの親指で、本体部11の第1側部シール部15を保持することができる。このため、袋10の姿勢を安定に保つことができる。
なお、紐状部分21を本体部11に固定した状態において、第2側部シール部16から第1側部シール部15に向かって張り出す紐状部分21が、本体部11の第1側部シール部15寄りの位置までは到達するが、本体部11の第1側縁15aまでは到達しないような長さを有するよう構成されている場合、左手LHの指で紐状部分21を第1側部シール部15に向かって引っ張りながら、左手LHの掌で本体部11の第1側縁15aを押すことができる。すなわち、本体部11の第2側部シール部16および第1側部シール部15の両方に力を加えることができる。従ってこの場合は、図6(b)に示す上述の本実施の形態の場合よりも更に袋10の姿勢を安定に保つことができる。
また本変形例による袋10において、把持部20の紐状部分21は、第2側部シール部16に形成された一対の貫通孔11aを基点として、第2側部シール部16とは反対側にある第1側部シール部15寄りの位置まで張り出している。このため使用者は、袋10を保持する際に本体部11の第1側部シール部15に添える手の位置を、上下方向において任意に選択することができる。例えば図10(a)に示す例においては、上下方向における本体部11の中央部で第1側部シール部15に手が添えられている。また図10(b)に示す例においては、図10(a)の場合よりも袋10の底部側で第1側部シール部15に手が添えられている。
袋10の内容物を使用するにつれて、内容物の残量が少なくなり、この結果、袋10の重心が次第に底部側へ変位する。従って一般に、袋10の内容物の残量が多い場合、本体部11の上部や中央部で第1側部シール部15に手を添えることが好ましい。一方、袋10の内容物の残量が少ない場合、本体部11の下部で第1側部シール部15に手を添えることが好ましい。本変形例による袋10によれば、第1側部シール部15に添える手の位置を状況に応じて任意に変更することができるため、内容物の残量によらず常に安定に袋10を保持することができる。
〔第3の変形例〕
図11は、第3の変形例による把持部20を備えた袋10を表面側から見た場合を示す側面図である。図11に示す本変形例においても、袋10は、本体部11の第1側部シール部15側から紐状部分21に指を引っ掛けて使用するものである。図11に示すように、本変形例において、把持部20は、上述の第1の変形例の場合と同様に、本体部11の一対の貫通孔11aを通る環状の紐状部分21から構成されている。また一対の貫通孔11aは、上述の第2の変形例の場合と同様に、スパウト18などの注出口部が設けられている第2側縁16a側の第2側部シール部16に形成されている。本変形例では、第2側部シール部16から第1側部シール部15に向かって張り出す紐状部分21が、本体部11の表面側または裏面側の少なくとも一方で、少なくとも本体部11の第1側部シール部15寄りの位置まで到達し得るような長さを有するよう構成されている。また、第2側部シール部16から第1側部シール部15に向かって張り出す紐状部分21は、紐状部分21を本体部11に固定した状態において、本体部11の表面側または裏面側の少なくとも一方で、本体部11の第1側部シール部15寄りの位置までは到達するが、本体部11の第1側縁15aまでは到達しないような長さを有するよう、構成されていてもよい。なお本変形例において、「紐状部分21を本体部11に固定した状態」とは、紐状部分21を第1側縁15a側へ引っ張ったとしても本体部11の貫通孔11aにおいて紐状部分21が変位しない状態を意味する。また「本体部11の第1側部シール部15寄りの位置」とは、本体部11の第1側縁15aと第2側縁16aとの中間点よりも第1側縁15a寄りの位置を意味する。
図12(a)(b)はそれぞれ、本変形例による袋10が左手および右手で把持されている様子を示す図である。本変形例によれば、上述の第1の変形例の場合と同様に、右手RHおよび左手LHのいずれでも袋10を保持することができる。また本変形例によれば、上述の第2の変形例の場合と同様に、袋10を保持する際に本体部11の第1側部シール部15に添える手の位置を、上下方向において任意に選択することができる。このため、高い利便性を備えた袋10を提供することができる。
なお、紐状部分21を本体部11に固定した状態において、第2側部シール部16から第1側部シール部15に向かって張り出す紐状部分21が、本体部11の表面側または裏面側の少なくとも一方で、本体部11の第1側部シール部15寄りの位置までは到達するが、本体部11の第1側縁15aまでは到達しないような長さを有するよう構成されている場合、指で紐状部分21を第1側部シール部15に向かって引っ張りながら、掌で本体部11の第1側縁15aを押すことができる。すなわち、本体部11の第2側部シール部16および第1側部シール部15の両方に力を加えることができる。従ってこの場合は、図6(b)に示す上述の本実施の形態の場合よりも更に袋10の姿勢を安定に保つことができる。
また、紐状部分21を本体部11に固定した状態において、第2側部シール部16から第1側部シール部15に向かって張り出す紐状部分21が、本体部11の表面側または裏面側の両方で、本体部11の第1側部シール部15寄りの位置までは到達するが、本体部11の第1側縁15aまでは到達しないような長さを有するよう構成されている場合、例えば、表面フィルム1から張り出している紐状部分21を右手RHの親指で第1側部シール部15に向かって引っ張り、かつ、裏面フィルム2から張り出している紐状部分21を右手RHのその他の指で第1側部シール部15に向かって引っ張りながら、右手RHの掌で本体部11の第1側縁15aを押すことができる。すなわち、本体部11の第2側部シール部16に表面フィルム1側および裏面フィルム2側の両方から力を加えながら、第1側部シール部15に力を加えることができる。従ってこの場合も、図6(b)に示す上述の本実施の形態の場合よりも更に袋10の姿勢を安定に保つことができる。
〔第4の変形例〕
図13は、第4の変形例による把持部20を備えた袋10を表面側から見た場合を示す側面図である。図13に示すように、把持部20は、袋10の上縁に沿って延びる上部シール部13に取り付けられていてもよい。すなわち、本体部11から張り出す紐状部分21の基点となる一対の貫通孔11aが、上部シール部13に形成されていてもよい。本変形例においても、内容物を注出するために袋10を傾ける際、把持部20の紐状部分21を指に引っ掛けることによって、袋10を安定に保持することができる。なお内容物を注出する際、把持部20の紐状部分21が引っ掛けられる手とは異なる手で袋10の側部や底部を支持してもよい。
(スパウトの変形例)
上述の本実施の形態および各変形例において、スパウト18が袋10の角部に形成される例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、図14Aに示すように、スパウト18が袋10の上部に形成されていてもよい。または図14Bに示すように、第1側部シール部15が袋10の側部に形成されていてもよい。なお図14Aに示すようにスパウト18が袋10の上部に形成されている場合、第1側部シール部15だけでなく第2側部シール部16にも把持部20が取り付けられていてもよい。
(本体部の構造の変形例)
上述の本実施の形態および各変形例において、本体部11がガセット式の袋として構成されている例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、図15Aおよび図15Bに示すように、本体部11は、表面フィルム1と裏面フィルム2とを熱溶着することによって得られる三方シール袋や四方シール袋として構成されていてもよい。また図示はしないが、本体部11は、ピロー袋であってもよい。これらの場合であっても、第1側部シール部15に把持部20を取り付けることにより、袋10の持ち易さや保形性を改善することができる。
(注出口部の変形例)
上述の本実施の形態および各変形例において、内容物が注出される際に通る注出口部が、表面フィルム1および裏面フィルム2とは別個の部材から構成されたスパウト18として構成される例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、図16Aに示すように、注出口部は、表面フィルム1と裏面フィルム2とを熱溶着させることによって形成される注出口シール部19aによって画定される、本体部11と一体の一体型注出口19として構成されていてもよい。また一体型注出口19は、図16Bに示すように、本体部11に形成されているミシン目19bなどの易開封線に沿って本体部11を部分的に破断させることによって得られるものであってもよい。
なお、上述した実施の形態に対するいくつかの変形例を説明してきたが、当然に、複数の変形例を適宜組み合わせて適用することも可能である。
1 表面フィルム
1c 孔
2 裏面フィルム
2a 外面
2b 内面
2c 孔
3 底面フィルム
10 袋
11 本体部
11a 一対の貫通孔(一対の基点)
12 充填部
13 上部シール部
14 底部シール部
15 第1側部シール部
15a 第1側縁
16 第2側部シール部
16a 第2側縁
18 スパウト
19 一体型注出口
20 把持部
21 紐状部分
21a ベース部
21b 突出部
22 係止部分
41 基材層
42 中間層
43 中間層
45 熱可塑性樹脂層

Claims (1)

  1. 内容物が充填される充填部が形成されるとともに、充填部に充填された内容物を外部に注出する注出口部が設けられた本体部と、前記本体部に取り付けられた把持部と、を備えた袋であって、
    前記本体部は、少なくとも表面フィルムおよび裏面フィルムを含む複数のフィルムを熱溶着することによって構成されたシール部を有し、各フィルムは基材層および熱可塑性樹脂層を含み、
    前記把持部は、プラスチック成形体から構成された紐状部分を含み、
    前記紐状部分は、袋の縁部に沿って並ぶよう前記シール部に設定された一対の基点の間で前記シール部から張り出しており、
    前記紐状部分の長さおよび前記一対の基点の間の距離は、前記紐状部分と前記袋の表面との間、または、前記紐状部分と前記袋の裏面との間の少なくともいずれか一方に人の指が挿入され得るよう、構成されている、袋。
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