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JP2015048451A - 粘着テープロール - Google Patents

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日下部 直己
Naoki Kusakabe
直己 日下部
富夫 柿田
Tomio Kakita
富夫 柿田
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Abstract

【課題】クッション性を有する粘着テープをロール状に巻回した際に、巻き崩れや巻き戻しを起こさず、さらに、基材破壊なども起こさない粘着テープロールを提供する。
【解決手段】ポリエチレン製の発泡体シートからなる基材21の両面にともにポリエチレン製の第1ラミネートフィルム31,32と貼り合わせ、第2ラミネートフィルム32に(メタ)アクリレートを主成分とし、所定の官能基を有するモノマー成分を共重合したアクリル系共重合体に架橋剤を添加した粘着剤4を塗布した粘着テープをロール状に巻回して成形する。
【選択図】図1

Description

本発明は、発泡体シートからなる基材の一方の面に粘着剤を塗布してなる粘着テープを、ロール状に巻回した粘着テープロールに関し、さらに詳しく言えば、巻き崩れやテープ端部の捲れを防止し、テープを巻き戻す力を一定化(経日や加温による上昇防止)させる、基材の強度と粘着剤の粘着力とのバランスをコントロールする技術に関する。
冬場の結露や夏場の断熱を目的とした断熱シートとして、例えば特許文献1の断熱シートが提供されている。この断熱シートは、発泡体シートからなる基材の一方の面に粘着剤をほぼ全面にわたって塗布した粘着テープであって、例えばアルミサッシ枠などに沿って貼り付けることにより、そこからの熱伝導を抑えることを意図している。またこの種の粘着テープは、引越などの際に壁面などを傷つけないようにするためのクッションテープとしても用いられている。
他方において、同種の発泡シートを基材とする粘着テープを用いた清掃用粘着テープも提供されている。例えば特許文献2に記載されているように、この清掃用粘着テープは、粘着面側を表側を向くようにロール状に巻回したもので、基材のクッション性を生かして、被清掃面上に粘着面を押しつけるように転がすことで、比較的粗大なゴミであっても捕捉することができるようになっている。
しかしながら、両者には次のような問題があった。すなわち、この粘着テープは、通常、ロール状に巻いた状態で出荷され、断熱シートとして用いる場合にはユーザーが必要な長さを繰り出して(巻き戻して)、切断して使用される。また、清掃用シートとして用いる場合は、最外層の粘着テープを剥がして使用される。
断熱性やクッション性を上げるために基材の厚さを増やす必要もあるが、発泡体シートの厚さを厚くすると、必然的に剛性が高くなる。したがって、基材の剛性>粘着力となると、ロール状に巻回した後に巻きが緩んで解れる巻き崩れや、テープ先端が自然に捲れ上がるといった現象が生じることがある。
逆に、上述した現象が発生しないようにするため、基材の剛性<粘着剤の粘着力となるように粘着力を上げ過ぎると、粘着剤が隣接する基材との間で強固に張り付きすぎてしまい、剥がした際に粘着剤が乗り移ったり、テープを巻き戻すことができずに基材破壊を起こすおそれがある。
特開2001−55871号公報 特開2003−153846号公報
そこで、本発明の課題は、クッション性を有する粘着テープをロール状に巻回した際に、巻き崩れや巻き戻しを起こさず、かつ、粘着剤のノリ写りや基材破壊を起こさないさないように、基材の剛性と粘着剤の粘着力とのバランスをコントロールした粘着テープロールを提供することにある。
上述した課題を解決するため、本発明は以下に示すいくつかの特徴を備えている。すなわち、発泡体シートの一方の面に第1ラミネートフィルムが貼り合わせられ、他方の面に粘着剤が塗布された粘着テープをロール状に巻回してなる粘着テープロールにおいて、上記発泡体シートおよび上記第1ラミネートフィルムはともにポリエチレン製であって、上記粘着剤は、(メタ)アクリレートを主成分とし、所定の官能基を有するモノマー成分を共重合したアクリル系共重合体に架橋剤を添加したものからなることを特徴としている。本明細書中において、「(メタ)アクリレート」とは、アクリレートおよびメタクリレートを包括的に指す意味である。
また、上記発泡体シートの他方の面は、第2ラミネートフィルムを貼り合わせ、上記第2ラミネートフィルムの表面に上記粘着剤が塗布されていることを特徴としている。
さらに、上記第2ラミネートフィルムの表面には、上記粘着剤の投錨性を向上させるためのコロナ放電処理が施されていることを特徴としている。
好ましい態様として、上記粘着剤ポリマーは、重量平均分子量が100万以下であり、より好ましくは、重量平均分子量が50万から80万であることを特徴としている。
本発明によれば、ポリエチレン製の発泡体シートの一方の面にポリエチレン製の第1ラミネートフィルムを一体に貼り合わせて、他方の面にアクリル系粘着剤を塗布した粘着テープを形成し、それをロール状に巻回することにより、ロール状に巻いた際、アクリル系粘着剤とポリエチレン製の第1ラミネートフィルムとが、親和性の良いため、巻き崩れや巻き戻しを起こさない。
さらに、発泡体シートの他方の面は、第2ラミネートフィルムを貼り合わせて、第2ラミネートフィルムの表面に粘着剤を塗布することにより、発泡体シートをより強固にすることができ、基材破壊を防止することができる。
第2ラミネートフィルムの表面にコロナ放電処理を施すことにより、第2ラミネートフィルムの表面の高分子表面が改質され、改質された官能基と粘着剤の官能基とが化学的に結合することによって、粘着剤の濡れ性および投錨性がさらに向上する。
好ましい態様として、粘着剤は、重量平均分子量が100万以下、より好ましくは50〜80万程度となるように調節することにより、ポリマーの凝縮性が小さく、流動性が少ない粘着剤が構成できる。すなわち、凝縮性が小さく流動性が少ないということは、被着体に貼り付けた後の粘着力の上昇防止と、被着体から剥がすときに粘着剤の破断が少なく、被着体に対する糊の汚染防止が可能となる。
本発明の一実施形態に係る粘着テープロールを示す斜視図。 本発明の粘着テープの要部断面図。
次に、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明するが、本発明はこれに限定されない。
図1に示すように、この粘着テープロール1は、一方の面に粘着剤が塗布された帯状の粘着テープ2を巻芯3に沿ってロール状に巻回したものからなる。この実施形態において、粘着テープロール2は、断熱シート用として粘着面22(図2参照)が内側を向くように巻回されている。なお、清掃用シートとして用いる場合には、粘着面22を外側が向くように巻回する。巻回方向は、粘着テープ2の用途に応じて任意に変更されてよい。
図2を併せて参照して、粘着テープ2は、発泡体シートからなる基材21を有し、基材21の一方の面21a(図2では上面)には、第1ラミネートフィルム31が一体的に貼り合わせられており、他方の面21b(図2では下面)には、第2ラミネートフィルム32が一体的に貼り合わせられている。第2ラミネートフィルム32の表面に粘着剤4が塗布されている。
基材21は、ポリエチレン製の独立気泡の発泡体シートからなり、この実施形態では、厚さ2.0mmが用いられている。基材21に用いられるポリエチレンとしては、低密度ポリエチレン(LDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)のいずれかが選択されてよい。
第1ラミネートフィルム31および第2ラミネートフィルム32はともに、ポリエチレン製である。この実施形態において、各ラミネートフィルム31,32は、厚さが30μmのものが用いられている。
基材21、第1ラミネートフィルム31および第2ラミネートフィルム32に用いられるポリエチレンとしては、低密度ポリエチレン(LDPE:0.91〜0.93g/cm)、中密度ポリエチレン(MDPE:0.93〜0.942g/cm)、高密度ポリエチレン(HDPE:0.942g/cm以上)のいずれかが仕様に応じて任意に選択されてよい。
基材21と各ラミネートフィルム31,32とは、ヒートシールによって一体的に貼り合わせられてもよいし、これ以外に粘着剤や接着剤によって一体的に貼り合わされても良い。
第2ラミネートフィルム32の一方の面321(図2では下面)には、粘着剤4の濡れ性および投錨性をよくするためのコロナ放電処理面が施されている。
第2ラミネートフィルム32の表面にコロナ放電処理を施すことにより、第2ラミネートフィルム32の表面の高分子の主鎖や側鎖が切り離され、高分子表面が化学的にラジカルな状態となる。そこに、気相中の酸素ラジカルやオゾン層が再結合することにより、水酸基、カルボニル基などの極性官能基が導入され、親水性が付与される。そこに、疎水性の粘着剤4が塗布されることによって、粘着剤の濡れ性および投錨性が向上する。コロナ放電処理の処理条件は仕様に応じて任意に変更可能である。
第2ラミネートフィルム32の表面(図2では下面側)には、粘着剤4が全面にわたって塗布されており、これにより、粘着テープ2の他方の面21bには、粘着性を有する粘着面22が形成される。
本発明において、粘着剤4は、(メタ)アクリレートを主成分とし、所定の官能基を有するモノマー成分を共重合したアクリル系共重合体(アクリルポリマー)に架橋剤を添加したアクリル系粘着剤からなる。
粘着剤としては、ゴム系粘着剤、アクリル系粘着剤、ウレタン系粘着剤、シリコーン系粘着剤等が挙げられる。粘着性能やコストの観点から、ゴム系粘着剤またはアクリル系粘着剤を好ましく採用し得る。なかでも、アクリル系粘着剤が特に好ましい。
アクリル系粘着剤としては、ベースポリマーとして、アクリル系重合体を含有するアクリル系粘着剤が好ましく用いられる。アクリル系重合体は、アルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートを主モノマーとして含むモノマー原料から合成することができる。ここで主モノマーとは全モノマー成分の50質量%以上を占めるモノマー成分を指す。なお、本明細書中において「(メタ)アクリレート」とは、アクリレートおよびメタクリレートを包括的に指す意味である。
アルキル(メタ)アクリレートとしては、例えば式:CH2=CR1COOR2;で表される化合物を好適に用いることができる。ここで、上記式中のR1は水素原子またはメチル基である。また、R2は炭素原子数1〜20のアルキル基(以下、このような炭素原子数の範囲を「C1−20」と表すことがある。)である。
粘着剤の貯蔵弾性率等の観点から、C1−14(例えばC1−10)のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートが好ましく、C4−9のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートが好ましい。なお、上記アルキル基は直鎖状または分岐状であり得る。
C1−20のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートとしては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、s−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレート、イソアミル(メタ)アクリレート、ネオペンチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、ヘプチル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレート、イソノニル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、ボルニル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、ウンデシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、テトラデシル(メタ)アクリレート、ペンタデシル(メタ)アクリレート、ヘキサデシル(メタ)アクリレート、ヘプタデシル(メタ)アクリレート、オクタデシル(メタ)アクリレート、ノナデシル(メタ)アクリレート、エイコシル(メタ)アクリレート等が挙げられる。これらアルキル(メタ)アクリレートは、1種のみを単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
アクリル系重合体に架橋点を好適に導入することができ、また、アクリル系重合体の凝集力をより高めることができることから、カルボキシル基、ヒドロキシル基、エポキシ基等の官能基含有モノマーが好ましく、カルボキシル基含有モノマーまたはヒドロキシル基含有モノマーがより好ましい。カルボキシル基含有モノマーとしては、例えばアクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、カルボキシエチル(メタ)アクリレート、カルボキシペンチル(メタ)アクリレート等のエチレン性不飽和モノカルボン酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸等のエチレン性不飽和ジカルボン酸等が挙げられる。なかでも、アクリル酸および/またはメタクリル酸が好ましく、アクリル酸が特に好ましい。
アクリル系共重合体は、重量平均分子量が100万以下で、より好ましくは50万から80万程度に調節することが好ましい。すなわち、100万以下(50万〜80万)であれば、凝集性や流動性から被着体が受ける影響、貼りつけた後の粘着力の上昇や被着体から剥がす時の粘着剤の破断がない、汚染防止が可能な粘着性が得られる。逆に100万以上になると、さらに、凝集性や流動性小さくなり、粘着剤としては硬い性質となる。これにより粘着力は低い傾向となり、初期接着力の低下や冬季低温化での接着性を阻害しテープの着かない現象が起こる。
粘着剤組成物には架橋剤を配合することが好ましい。例えば、架橋剤としては、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸バリウム等の有機金属塩、エポキシ系架橋剤、イソシアネート系架橋剤等が好適例として挙げられる。オキサゾリン系架橋剤やアジリジン系架橋剤、金属キレート系架橋剤、メラミン系架橋剤を用いてもよい。これら架橋剤は1種を単独でまたは2種類以上を併用してもよい。なかでも、カルボキシル基と好適に架橋することができ、また良好な操作性(典型的には軽剥離性)が得やすく、さらに耐酸性にも優れることから、エポキシ系架橋剤、イソシアネート系架橋剤が好ましく、イソシアネート系架橋剤が特に好ましい。架橋剤の配合量は特に限定されないが、上記好適な数値範囲の粘着力を実現するために、ベースポリマー(例えばアクリル系重合体)100質量部に対し、0.01〜10質量部(例えば0.05〜5質量部、典型的には0.1〜5質量部)程度とすることができる。
粘着剤4にはさらに、被着体に対する粘着力(接着力)や巻き戻し力の上昇を抑えるため、脂肪酸アミド(エチレンビスステアリン酸アミドなど)が0.15〜0.35重量部配合されていることが好ましい。この実施形態において、被着体はステンレス板(SUS304)と設定した条件で配合されているが、例えばフローリング床やカーペット、ステンレスサッシ枠など被着体の条件によって、その配合比は任意に選択されて良い。
この粘着剤4が第2ラミネートフィルム32の表面に均一の厚さとなるように塗布される。粘着剤4の塗布方法については、本発明では任意的事項であるため、その説明は省略する。
次に、本発明の具体的な実施例について比較例とともに検討する。
〔テープ基材の作製〕
ポリエチレン発泡体からなる基材(長さ2m×幅25mm×厚さ2mm)を用意し、その一方の面にポリエチレンフィルム(厚さ30μm)を熱ラミネートにより一体的に貼り合わせてテープ基材を作製した。
その際、ポリエチレンフィルムとして、低密度タイプ(日本ポリエチレン社製の「ノバテックLF128」)、中密度タイプ(日本ポリエチレン社製の「ノバテックHF560」)および高密度タイプ(プライムポリマー社製の「NEO−ZEX3510F」)の3種類を用意し、それぞれのタイプについてテープ基材を用意した。
〔実施例1の粘着剤の作製〕
まず、アクリル系共重合体として、ブチル(メタ)アクリレート100重量部、官能基含有モノマーであるアクリル酸を2重量部、重合開始剤としてBPO(過酸化ベンゾイル)を0.2重量部、溶剤としてトルエン80重量部を配合した。このアクリル系共重合体100重量部に対し、架橋剤としてイソシアネート化合物(日本ポリウレタン工業社製の「コロネートL」)を2重量部添加して実施例1の粘着剤を作製した。
〔実施例2の粘着剤の作製〕
アクリル系共重合体として、2−エチルヘキシルアクリレート92重量部、官能基含有モノマーであるアクリル酸を8重量部、重合開始剤としてアクリル酸を0.3重量部、溶剤としてトルエン80重量部を配合した。次に、このアクリル系共重合体100重量部に対し、架橋剤としてイソシアネート化合物(日本ポリウレタン工業社製の「コロネートL」)を2重量部添加して実施例2の粘着剤を作製した。
〔比較例1の粘着剤の作製〕
さらに比較例1として、上記実施形態1の共重合体100重量部に対し、架橋剤として架橋剤としてイソシアネート化合物(日本ポリウレタン工業社製の「コロネートL」)を2重量部添加し、さらに粘着剤付与樹脂としてテルペンフェノール樹脂(ヤスハラケミカル社製の「YSポリスターT115」)を10重量部配合して粘着剤を得た。
〔比較例2の粘着剤の作製〕
さらに比較例1,2として、上記実施形態2の共重合体100重量部に対し、架橋剤として架橋剤としてイソシアネート化合物(日本ポリウレタン工業社製の「コロネートL」)を2重量部添加し、さらに粘着剤付与樹脂としてテルペンフェノール樹脂(ヤスハラケミカル社製の「YSポリスターT115」)を10重量部配合して粘着剤を得た。
しかるのち、上記実施例1,2および比較例1,2の粘着剤を基材の他方の面(ラミネートフィルムが設けられていない面)に対し、厚さ40μmとなるように一様に塗布したのち、この粘着テープを巻芯(直径φ30mm)に沿ってロール状に巻回した。
このように作製した試料を、3種類のポリエチレン密度ごとにそれぞれ10個ずつ(合計30個)用意し、10個のうち5個を後述する常温試験として用い、残り5個を40℃定温試験として用いた。
〔評価試験〕
この粘着テープを常温(この例では温度23℃,湿度64%)と40℃の雰囲気にそれぞれ0(制作直後),5,10,15,30日間にわたって放置し、所定の日数経過後に取り出して巻き戻しを行い、その際、粘着テープの背面(ラミネートフィルム面)への粘着剤の移りや基材破壊の有無、そして粘着テープ先端の捲れおよび巻き解れについて確認した。
巻き戻し方法は、粘着テープロールの一端を保持し、30m/minで高速巻き戻しを行った。その結果、巻き解れや捲れがなく、基材破壊やノリ移りもない良好な状態を○、巻き解れや捲れが生じた場合を△、基材破壊やノリ移りが発生した場合を×として三段階で評価した。以下に、その結果を示す。
《実施例1》
〔常温〕
LDPE:全条件において巻き解れや捲れがなく、基材破壊やノリ移りもない。
MDPE:全条件において巻き解れや捲れがなく、基材破壊やノリ移りもない。
HDPE:全条件において巻き解れや捲れがなく、基材破壊やノリ移りもない。
〔40℃〕
LDPE:全条件において巻き解れや捲れがなく、基材破壊やノリ移りもない。
MDPE:30日経過後に巻き解れや捲れが発生。
HDPE:5日経過後に巻き解れや捲れが発生。
《実施例2》
〔常温〕
LDPE:全条件において巻き解れや捲れがなく、基材破壊やノリ移りもない。
MDPE:全条件において巻き解れや捲れがなく、基材破壊やノリ移りもない。
HDPE:全条件において巻き解れや捲れがなく、基材破壊やノリ移りもない。
〔40℃〕
LDPE:全条件において巻き解れや捲れがなく、基材破壊やノリ移りもない。
MDPE:30日経過後に巻き解れや捲れが発生。
HDPE:5日経過後に巻き解れや捲れが発生。
《比較例1》
〔常温〕
LDPE:全条件において巻き解れや捲れがなく、基材破壊やノリ移りもない。
MDPE:7日経過後に巻き解れや捲れが発生。
HDPE:7日経過後に巻き解れや捲れが発生、15日後に基材破壊が発生。
〔40℃〕
LDPE:30日経過後に巻き解れや捲れが発生。
MDPE:5日経過後に巻き解れや捲れが発生、30日後に基材破壊が発生。
HDPE:5日後に基材破壊が発生。
《比較例2》
〔常温〕
LDPE:30日経過後に巻き解れや捲れが発生。
MDPE:7日経過後に巻き解れや捲れが発生。
HDPE:7日経過後に巻き解れや捲れが発生、15日後に基材破壊が発生。
〔40℃〕
LDPE:30日経過後に巻き解れや捲れが発生。
MDPE:7日経過後に巻き解れや捲れが発生。
HDPE:5日後に基材破壊が発生。
以下に、実施例1,2および比較例1,2のまとめを表1に示す。
Figure 2015048451
以上によれば、以下の知見を得た。
(1)実施例1,2は、ポリエチレンラミネートフィルムの密度に関係なく全条件にてほぼ良好であった。
(2)比較例1,2は、低密度ポリエチレンは、初期段階では比較的良好であったが、時間が経過するにつれ徐々に劣化する。逆に、高密度ポリエチレンは早い段階から基材破壊が発生する。
1 粘着テープロール
2 粘着テープ
21 基材
31 第1ラミネートフィルム
32 第2ラミネートフィルム

Claims (4)

  1. 発泡体シートの一方の面に第1ラミネートフィルムが貼り合わせられ、他方の面に粘着剤が塗布された粘着テープをロール状に巻回してなる粘着テープロールにおいて、
    上記発泡体シートおよび上記第1ラミネートフィルムは、ともにポリエチレン製であって、上記粘着剤は、(メタ)アクリレートを主成分とし、所定の官能基を有するモノマー成分を共重合したアクリル系共重合体に架橋剤を添加したものからなることを特徴とする粘着テープロール。
  2. 上記発泡体シートの他方の面には、上記第1ラミネートフィルムと同じポリエチレン製の第2ラミネートフィルムが貼り合わされており、上記第2ラミネートフィルムの表面に上記粘着剤が塗布されていることを特徴とする請求項1に記載の粘着テープロール。
  3. 上記第2ラミネートフィルムの表面には、上記粘着剤の投錨性を向上させるためのコロナ放電処理が施されていることを特徴とする請求項2に記載の粘着テープロール。
  4. 上記粘着剤は、重量平均分子量が100万以下であることを特徴とする請求項1,2または3に記載の粘着テープロール。
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