JP2015015834A - Dcdcコンバータ - Google Patents
Dcdcコンバータ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2015015834A JP2015015834A JP2013141185A JP2013141185A JP2015015834A JP 2015015834 A JP2015015834 A JP 2015015834A JP 2013141185 A JP2013141185 A JP 2013141185A JP 2013141185 A JP2013141185 A JP 2013141185A JP 2015015834 A JP2015015834 A JP 2015015834A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- converter
- load
- efficiency
- dcdc converter
- turned
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Dc-Dc Converters (AREA)
Abstract
【課題】一般的にDCDCコンバータは熱的観点から最大負荷時に最も効率がよくなるように設計される。しかしその場合、待機時と動作時で負荷が大きく異なる機器では待機時(軽負荷時)に効率が低下してしまう。近年省エネルギー化が進み、待機状態での消費電力を下げる必要があることから軽負荷時にも効率の良い電源回路が必要となる。【解決手段】電源の動作モードを軽負荷時と重負荷時でそれぞれ効率優先の低周波発振モードと精度優先の高周波発振モードに分ける。具体的には非連続型DCDCコンバータのチョークコイルを複数個直列にし、スイッチ素子で少なくとも1つをバイパスすることで発振周波数を変化させる。その際直列コイル数を切り替えるため、前記スイッチ素子のON/OFFはDCDCコンバータの主スイッチング素子のターンオンに同期して行う。【選択図】図1
Description
本発明は例えば待機時と動作時など、消費電力が大きく異なるいくつかの動作モードを持つ機器に搭載するスイッチング電源装置に関する発明である。
特に非絶縁・非連続型DCDCコンバータにおいて軽負荷時・重負荷時で電源回路の動作モードを変えるに当たり、その遷移を行えるようにすることを目的としている。
ある程度重い負荷を持つ機器の電源には電力変換効率の観点からDCDCコンバータが採用され、それらは通常、熱的観点から最大負荷時に最も効率が良くなるように設計されている。しかしながら機器によっては動作時と待機時で負荷の重さが大きく違うものもあり、上記のようなDCDCコンバータでは軽負荷時である待機時に効率が著しく低下してしまう。特に近年機器の省エネルギー化が進み待機中の消費電力を下げる必要性が高まっているため、軽負荷時にも効率の良い回路が必要となる。対策として考えられる方法の一つは最大負荷時と軽負荷時で電源の動作モードを分けることである。
動作モードを分けるとは、具体的には軽負荷時に間欠発振させたり発振周波数を低くすることである。例えば特許文献1にて負荷に応じてDCDCコンバータのチョークコイル数を変更する方法が示されている。チョークコイル数を変えると発振周波数が変わるので、軽負荷時に周波数を低くして効率を上げることが可能となる。
しかし特許文献1は連続型DCDCコンバータが軽負荷時に非連続動作に移ってしまうことにより出力電圧リップルが低下するという問題を解決するための発明であり、特許文献2のような最初から非連続動作をするDCDCコンバータには適用できないことや、負荷に応じてコイル数を自動的に切り替える構造のため回路が複雑であるという問題がある。
また、レーザービームプリンタなどのように動作時には高精度な電圧が必要だが待機時にはあまり精度を必要としない機器も多く存在するため必ずしも軽負荷時にリップルを抑える必要はない。従って軽負荷時はリップルの低下を許容して効率を優先させるという手段をとることができる。
以上より、本発明では簡単な回路で重負荷時・軽負荷時両方に対して効率の良い電源を提供することを目的とする。その際、特許文献2に記載の非連続型DCDCコンバータを基に例示する。
なお連続型とはチョークコイルを電流が流れている間に再びメインスイッチをONする方式のDCDCコンバータであり、非連続型とはチョークコイルを回生電流が流れ終わるのを待ってから再びメインスイッチをONする方式のDCDCコンバータである。
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、直列に接続された少なくとも2個のチョークコイルと前記チョークコイルに並列に接続されたスイッチを備え、各スイッチのON/OFFはDCDCコンバータの主スイッチング素子のターンオンに同期して行うことを特徴とした非連続型DCDCコンバータである。
請求項2に記載の発明は前記スイッチのON/OFFの指示はCPUの機器制御装置から行うことを特徴とした請求項1に記載のDCDCコンバータである。
請求項3に記載の発明は前記チョークコイルの各インダクタンス値は、X個のコイルに対して全体でのインダクタンス値がX倍以上の値を持つことを特徴とする請求項1に記載のDCDCコンバータである。
以上説明したように本発明によれば非連続型DCDCコンバータに対し、機器の動作状態に合わせて効率と出力電圧リップルの優先度を逆転させたモードを持つことができる。また、簡単な回路でコイル数を切り替えることができることが可能となる。
[実施例1]
本発明の第一の実施例を図1に示す。本実施例は特許文献2の回路をベースとし、チョークコイルを切り替える機能をつけたものである。図1においてR1〜R13は抵抗器、C1〜C3はコンデンサ、D1,D3はダイオード、D2はツェナーダイオード、Q1,Q4,Q5はバイポーラトランジスタ、Q2はPチャネルMOSFET、Q3はNチャネルMOSFET、IC1はコンパレータ、IC2Dフリップフロップ、IC3はCPUである。IC3は製品が動作中であるか待機中であるかを把握しており、動作中であればIC2に対して信号Lowを出力し、待機中であればHighを出力する。
本発明の第一の実施例を図1に示す。本実施例は特許文献2の回路をベースとし、チョークコイルを切り替える機能をつけたものである。図1においてR1〜R13は抵抗器、C1〜C3はコンデンサ、D1,D3はダイオード、D2はツェナーダイオード、Q1,Q4,Q5はバイポーラトランジスタ、Q2はPチャネルMOSFET、Q3はNチャネルMOSFET、IC1はコンパレータ、IC2Dフリップフロップ、IC3はCPUである。IC3は製品が動作中であるか待機中であるかを把握しており、動作中であればIC2に対して信号Lowを出力し、待機中であればHighを出力する。
まずDCDCコンバータとしての基本的な動作を説明するため、IC3の出力はHigh,Q3がオフでL1とL2は直列に接続されている状態とする。
最初にIC1はR5とR6の分圧によって作られる基準電圧とR6経由で入力される出力参考電圧を比較する。出力参考電圧が基準電圧を下回った時、IC1はLowを出力し、Q2がONになる。すると電流はR1,Q2,L1,L2,C3を流れ、L1,L2の合成インダクタンスの効果により直線的に上昇していく。この時Q2とL1の間にはVccに近い電圧が加わっており、前記基準電圧はD2によって引き上げられる。同時にR1の両端には流れる電流に比例して電圧が発生し、その電圧がQ1のVbeを超えるとQ1がONになる。Q1がONになると前記出力参考電圧が上昇し、基準電圧を超えるためIC1はHighを出力してQ2がOFFになる。
Q2がOFFになるとL1及びL2は逆起電力を発生させ、D1とD2が導通する。すると前記基準電圧が今度は0V付近まで下げられ、強制的にQ2のOFF状態が維持される。この状態はL1,L2を回生電流が流れ終わるまで続く。回生終了後はQ2とL1の間にC3からの電流が流れ込み、前記基準電圧が復活して最初の状態に戻る。以上の動作波形を図2に示す。
Q2がONしている間基準電圧が持ち上がることでQ2のオフ要因をR1を流れる電流のみに限定し、結果として常に同じON時間で動作するDCDCコンバータとなる。ON時間が同じであるため、負荷によって発振周波数を変化させることで対応する。従って出力電圧リップルも周波数が変わるだけで、負荷によってその大きさは変わらない。
以上がDCDCコンバータ部分の基本的な動作説明であり、製品が待機モードである場合の動作に相当する。以下より待機モードから動作モードに移行する際の動作を説明する。
製品が動作モードに入るとIC3は出力Lowを出す。IC2のD端子にはLowが入力されるが、D端子の入力状態はCLK端子の立ち上がりエッジに合わせてQ端子に反映されるため、D端子にLowが入力されただけでは動かない。一方IC1を中心としたDCDCコンバータの部分は自励発振を続けており、IC3がLowを出力した後の最も近いタイミングでIC1が出力をHighからLowに切り替えた時、Q4による回路でLowからHighへと反転され、IC2のCLK端子に入力される。するとIC2のQ端子にIC3から信号であるLowが出力され、Q4がオン、Q3がオンになりL2がバイパスされる。即ち、IC3からのモード切り替え指示は主スイッチング素子Q2のターンオンに合わせて実行されることになる。
Q2のターンオンに合わせて切り替えを実行するのは、L1,L2に電流が流れていない時に行う必要があるからである。このDCDCコンバータは非連続型であるため、主スイッチング素子Q2がターンオンする直前は必ずL1,L2を流れる電流はゼロであることを利用し、それを実現している。仮にL1,L2に電流が流れている最中にQ3をターンオンするとL2はそれまでに蓄えられたエネルギーを放出してQ3に大きな電流が流れてしまう。また、切り替え時にスパイク状の電圧リップルやノイズを発生させる可能性もある。
なお、Q2はPチャネルMOSFET,Q3はNチャネルMOSFETであり、一般的に同等の定格であればNチャネルMOSFETの方がPチャネルMOSFETより寄生容量が小さく動作も速いため、両者を同時にターンオンした場合L2のバイパスの方が先に行われることになる。この意味でもより確実にL1,L2を電流が流れていない時に電流経路を切り替えることができる。
図3(a)に例として各抵抗・コンデンサ・コイルに実際の値を記入し、図3(b)にその回路で動かした際の波形を示す。図3(b)からわかるように、IC3からの切り替え指示が出た後、次にIC1出力がLowになるタイミング(Q2がターンオンするタイミング)から発振周波数が落ちていることがわかる。この場合、高周波モードから低周波モードに移行したことにより出力電圧リップルは0.025Vから0.1Vへと4倍になったが、変換効率は10%向上した。
なお、特許文献1ではn個のコイルを使用し全体のインダクタンス値を1〜n倍の間で任意に可変できることを特徴としている。これは例えば同じインダクタンス値を持つ2個のコイルを使用した場合、1つのコイルに接続されたスイッチをON/OFFすることにより全体のインダクタンス値をコイル1つだけを使用した場合に比べて1倍または2倍の間で選択できるという意味である。しかし本発明の場合は2つのモードの特性を明確に分ける必要があるため本実施例のように各コイルのインダクタンス値に重み付けをし、合成インダクタンス値がコイル1つだけを使用した場合に比べて2倍以上になるように各コイルのインダクタンス値を設定するのが望ましい。
[実施例2]
実施例2では、例えば電源オフ時、待機時、動作時など消費電力が3段階で違う製品に本発明を適用することを想定する。3段階それぞれで、消費電力の観点で最も効率良くなる様に回路を切り替える。回路図を図4に示す。
実施例2では、例えば電源オフ時、待機時、動作時など消費電力が3段階で違う製品に本発明を適用することを想定する。3段階それぞれで、消費電力の観点で最も効率良くなる様に回路を切り替える。回路図を図4に示す。
図2から追加された部品はL3,D4,Q6,R14,Q7及びIC4である。基本的な動作は実施例1と変わらず、IC3からの指示系統が1つ追加されてコイルとそのON/OFF回路も追加された形となっている。切り替えるタイミングを決めるIC2,IC4のCLK信号は同じものを使用し、IC3からの指示でどちらのコイルをバイパスするか決める。
切り替え方としては電源オフモードの時はQ3・Q6共にOFF。スタンバイモードの時はQ6のみON。動作時はQ3・Q6共にONとなる。この回路でQ6をOFFのままQ3をONしてしまうとQ3のゲート電圧が不足しOFFを継続できなくなる可能性があるので必ずQ3はQ6の後のモードでONしなければならない。
L1〜3・・・チョークコイル
R1〜R13・・・抵抗器
C1〜C3・・・コンデンサ
D1,D3,D4・・・ダイオード
D2・・・ツェナーダイオード
Q1,Q4,Q5、Q7・・・バイポーラトランジスタ
Q2・・・PチャネルMOSFET(主スイッチング素子)
Q3,Q6・・・NチャネルMOSFET
IC1・・・コンパレータ
IC2・・・Dフリップフロップ
IC3・・・CPU(機器の制御装置)
IC4・・・Dフリップフロップ
R1〜R13・・・抵抗器
C1〜C3・・・コンデンサ
D1,D3,D4・・・ダイオード
D2・・・ツェナーダイオード
Q1,Q4,Q5、Q7・・・バイポーラトランジスタ
Q2・・・PチャネルMOSFET(主スイッチング素子)
Q3,Q6・・・NチャネルMOSFET
IC1・・・コンパレータ
IC2・・・Dフリップフロップ
IC3・・・CPU(機器の制御装置)
IC4・・・Dフリップフロップ
Claims (3)
- 直列に接続された少なくとも2個のチョークコイルと前記チョークコイルに並列に接続された少なくとも1個以上のスイッチを備え、各スイッチのON/OFFはDCDCコンバータの主スイッチング素子のターンオンに同期して行うことを特徴とした非連続型DCDCコンバータ。
- 前記スイッチのON/OFFの指示はCPUの機器制御装置から行うことを特徴とした請求項1に記載の非連続型DCDCコンバータ。
- 前記チョークコイルの各インダクタンス値はそれぞれ異なる値を持ち、最小の値を持つチョークコイルのインダクタンス値と、全てのチョークコイルを直列に接続した時の合成インダクタンス値との差がチョークコイルの数の倍数以上であること特徴とする請求項1に記載の非連続型DCDCコンバータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013141185A JP2015015834A (ja) | 2013-07-05 | 2013-07-05 | Dcdcコンバータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013141185A JP2015015834A (ja) | 2013-07-05 | 2013-07-05 | Dcdcコンバータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015015834A true JP2015015834A (ja) | 2015-01-22 |
Family
ID=52437168
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013141185A Pending JP2015015834A (ja) | 2013-07-05 | 2013-07-05 | Dcdcコンバータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015015834A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105634252A (zh) * | 2016-03-02 | 2016-06-01 | 珠海格力电器股份有限公司 | 开关电源的控制电路 |
-
2013
- 2013-07-05 JP JP2013141185A patent/JP2015015834A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105634252A (zh) * | 2016-03-02 | 2016-06-01 | 珠海格力电器股份有限公司 | 开关电源的控制电路 |
CN105634252B (zh) * | 2016-03-02 | 2018-08-03 | 珠海格力电器股份有限公司 | 开关电源的控制电路 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100811030B1 (ko) | 동기 정류형 스위칭 레귤레이터, 동기 정류형 스위칭레귤레이터의 제어 회로 및 동기 정류형 스위칭레귤레이터의 동작 제어 방법 | |
JP6672312B2 (ja) | モード選択可能電圧レギュレータトポロジー | |
KR100994452B1 (ko) | 동기 정류형 스위칭 레귤레이터 | |
KR100912865B1 (ko) | 스위칭 레귤레이터 및 그 스위칭 레귤레이터를 구비하는반도체 장치 | |
JP5304281B2 (ja) | Dc−dcコンバータおよびスイッチング制御回路 | |
TWI548961B (zh) | 冷調換負載適應性電源供應器 | |
KR20160135958A (ko) | 양방향 직류-직류 컨버터 | |
CN101473506A (zh) | 多个开关变换器的控制设备 | |
JP2007259599A (ja) | スイッチングレギュレータ | |
JP2015139358A (ja) | Dc−dcコンバータ、二次電池充放電システム、およびdc−dcコンバータの制御方法 | |
JP2008072873A (ja) | Dc−dcコンバータ及びdc−dcコンバータの制御方法 | |
TWI683520B (zh) | 多相dc-dc電源轉換器及其驅動方法 | |
US11770073B2 (en) | Methods and apparatus for regulated hybrid converters | |
JP2010124524A (ja) | スイッチング電源装置 | |
TWI674740B (zh) | 功率轉換裝置及方法 | |
US20250023479A1 (en) | Method for operating in burst mode active clamp flyback converters and corresponding active clamp flyback converter apparatus | |
Chuanjie et al. | Analysis and design of high-current constant-current driver for laser diode bar | |
JP5727189B2 (ja) | 同期整流型電源回路 | |
Cosp-Vilella et al. | Design of an on-chip linear-assisted DC-DC voltage regulator | |
JP2015015834A (ja) | Dcdcコンバータ | |
US7746674B2 (en) | Self-oscillating power converter | |
JP4325413B2 (ja) | 同期整流式dc/dcコンバータ | |
JP4573681B2 (ja) | スイッチングレギュレータを用いる半導体装置およびスイッチングレギュレータの制御方法 | |
JP2005020904A (ja) | Dc/dcコンバータ | |
JP2007037219A (ja) | 分散化電源装置 |