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JP2015009284A - 電動工具 - Google Patents

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JP2015009284A
JP2015009284A JP2013133915A JP2013133915A JP2015009284A JP 2015009284 A JP2015009284 A JP 2015009284A JP 2013133915 A JP2013133915 A JP 2013133915A JP 2013133915 A JP2013133915 A JP 2013133915A JP 2015009284 A JP2015009284 A JP 2015009284A
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石川 剛史
Takashi Ishikawa
剛史 石川
卓也 草川
Takuya Kusakawa
卓也 草川
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Makita Corp
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Abstract

【課題】ロータが永久磁石にて構成されたモータを備えた電動工具において、モータの温度上昇に伴い、モータの回転数が異常に上昇して、使い勝手が低下するのを防止する。
【解決手段】上限リミッタ処理の実行条件が成立していないか、この実行条件が成立していてもモータの回転数が上限回転数に達していなければ、モータは、トリガスイッチの操作量に応じて設定された制御量(設定dyty)にて駆動される(S310−S320)。一方、実行条件が成立し、モータの回転数が上限回転数に達すると、モータの回転数が目標回転数となるように制御量を算出し、その算出した制御量(算出dyty)にて、モータを駆動する(S330−S350)。
【選択図】図6

Description

本発明は、ロータが永久磁石にて構成されたモータを備えた電動工具に関する。
電動工具として、操作スイッチの操作量に応じてモータをPWM制御するための駆動デューティ比を設定し、その駆動デューティ比にて駆動回路内のスイッチング素子をオン/オフさせることで、モータを駆動制御するように構成されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この種の電動工具は、モータの制御量である駆動デューティ比を、変速スイッチの操作量に応じて設定するため、モータへの供給電力、延いては、モータの回転数を、使用者が操作する変速スイッチの操作量に応じて制御することができる。
特開2009−50932号公報
ところで、上記電動工具において、モータにブラシレスDCモータを利用した場合、操作スイッチが最大操作量付近で操作されると、モータの回転数が設計時の上限回転数よりも更に増加して、使用者に違和感を与えるという問題があった。
つまり、ブラシレスDCモータでは、ロータに永久磁石が使用されている。このため、電動工具が長時間若しくは頻繁に使用され、ロータの温度が上昇すると、ロータを構成している永久磁石の磁力が低下する。
そして、この状態でモータが無負荷運転されると、モータの回転数が異常に上昇し、使用者に違和感を与え、延いては、電動工具の使い勝手が低下する、という問題が生じる。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、ロータが永久磁石にて構成されたモータを備えた電動工具において、モータの温度上昇に伴い、モータの回転数が異常に上昇して、使い勝手が低下するのを防止することを目的とする。
請求項1に記載の電動工具においては、その動力源として、ロータが永久磁石にて構成されたモータを備え、制御手段が、操作部の操作に応じてモータの制御量を設定し、その制御量にてモータを駆動制御する。
また、本発明の電動工具には、モータの回転数を検出する回転数検出手段が設けられており、制御手段は、モータの駆動時に、回転数検出手段にて検出された回転数が予め設定された上限回転数に達すると、モータの駆動制御を回転制御に切り換える。
そして、この回転制御では、モータの回転数が所定の目標回転数となるようにモータの制御量を増減する。
従って、本発明の電動工具によれば、モータの駆動時に、モータの回転数が上限回転数に達すると、その後は、モータの回転数が目標回転数に制御されることになり、ロータの温度上昇によって、モータの回転数が異常に上昇するのを防止できる。
なお、本発明は、ロータが永久磁石にて構成されたモータを備えた電動工具であれば、上述した効果を得ることができるが、温度上昇に伴う磁力低下が顕著に現れるのは、合成樹脂若しくはゴムに磁性体粉末を混合させることで形成された永久磁石(所謂ボンド磁石)である。
このため、本発明は、請求項2に記載のように、ロータがこの種の永久磁石(所謂ボンド磁石)にて構成されたモータを有する電動工具に適用すれば、より効果を発揮することができる。
また、ロータがこの種の永久磁石(所謂ボンド磁石)にて構成されたモータの場合、ロータの温度上昇に伴いモータの回転数が上昇すると、モータの回転によって生じる遠心力により、ロータの一部が剥離して飛散することがあるが、本発明によれば、こうした問題も防止できる。
次に、請求項3に記載の電動工具において、制御手段は、操作部の操作量に応じてモータの制御量を設定し、その操作量若しくは制御量が、予め設定されたしきい値以上であるときに、回転数検出手段にて検出された回転数が上限回転数に達すると、モータの駆動制御を回転制御に切り換える。
これは、操作部の操作量若しくはモータの制御量が小さい場合には、モータの回転数が上昇して上限回転数に達することはないと考えられるためである。
つまり、本発明では、モータの回転数が上限回転数に達したか否かを判断して、モータの駆動制御を回転制御に切り換える制御を実施する際の実行条件として、操作部の操作量若しくはモータの制御量がしきい値以上であること、を設定しているのである。
このため、本発明によれば、例えば、回転数検出手段にて、モータの回転数が誤検出された際に、モータの回転数が上限回転数に達したと誤判定して、モータの駆動制御を回転制御に切り換えてしまうのを防止する、といったことができ、モータの制御精度を向上できる。
次に、請求項4に記載の電動工具において、制御手段は、温度検出手段による検出温度が予め設定された上限温度以上であるときに、回転数検出手段にて検出された回転数が上限回転数に達すると、モータの駆動制御を前記回転制御に切り換える。
つまり、本発明は、ロータの温度上昇に伴う磁力低下によって、モータの回転数が異常に上昇するのを防止することを目的としており、この問題が生じるのは、ロータの温度が高くなったときである。
そして、回転子であるロータの温度を直接検出することは困難であるが、電動工具に温度検出手段を設けておけば、その検出温度から、ロータの温度上昇によってモータの回転数が上昇する可能性を予測できる。
そこで、本発明では、モータの回転数が上限回転数に達したか否かを判断して、モータの駆動制御を回転制御に切り換える制御を実施する際の実行条件として、温度検出手段による検出温度が上限温度以上であること、を設定しているのである。
従って、請求項4に記載の電動工具においても、請求項3に記載のものと同様、モータの制御精度を向上することができる。
なお、本発明は、請求項3に記載の技術と、請求項4に記載の技術を組み合わせて、制御手段を構成してもよい。
つまり、制御手段は、操作部の操作量若しくはモータの制御量がしきい値以上であり、且つ、温度検出手段による検出温度が上限温度以上であるときに、回転数検出手段にて検出された回転数が前記上限回転数に達すると、モータの駆動制御を回転制御に切り換えるように構成してもよい。
また、本発明において、制御手段がモータの駆動制御の切り換え判定に用いる上限回転数は、請求項5に記載のように、モータが正常温度範囲内にあるとき、モータを駆動した際に得られるモータの回転数に基づき設定するとよい。
つまり、このようにすれば、モータ(延いてはロータ)の温度が正常温度範囲を越えて、モータの回転数が使用者に違和感を与える回転数に上昇する迄の間に、モータの回転数を、応答遅れなく目標回転数に制御することができるようになる。
実施形態の充電式ドライバドリルの外観を表す斜視図である。 充電式ドライバドリルの内部構成を表す断面図である。 充電式ドライバドリルに搭載されたモータ駆動装置の構成を表すブロック図である。 制御回路にて実行されるモータ駆動処理を表すフローチャートである。 図4に示すモータ制御処理を表すフローチャートである。 図4に示す上限リミッタ処理を表すフローチャートである。 モータの回転数変化を表すタイムチャートである。
以下に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
本実施形態では、電動工具として、充電式ドライバドリルに本発明を適用した場合について説明する。
図1、図2に示すように、本実施形態の充電式ドライバドリル1は、工具本体10と、工具本体10に電力を供給するバッテリパック30とにより構成されている。
工具本体10は、使用者が手で握るためのグリップ部12が下方に突出するように形成されたハウジング11を備え、そのハウジング11内に各種構成部品を収納することにより構成されている。
ハウジング11の後方(図の左側)は、当該充電式ドライバドリル1の動力源となるモータ4を収納するモータ収納部14となっており、モータ収納部14よりも前方には、減速機構6が収納されている。
そして、ハウジング11の先端(図の右側)には、減速機構6の出力軸7に工具ビット(図示略)を装着するためのチャック部16が突設されている。
次に、グリップ部12には、使用者がグリップ部12を把持しつつ指で操作するためのトリガスイッチ21が設けられている。
トリガスイッチ21は、作業者により引き操作される操作部21aと、この操作部21aの引き操作によりオン・オフされるとともにこの操作部21aの操作量(引き量)に応じて抵抗値が変化するように構成されたスイッチ本体部21bとを備えている。
そして、トリガスイッチ21の上側(ハウジング11の下端側)には、モータ4の回転方向を正転又は逆転方向に切り換えるための正逆切換スイッチ22が設けられている。
また、ハウジング11の下部前方には、操作部21aが引き操作されたときに当該充電式ドライバドリル1の前方を光で照射するための照明LED23が設けられている。
また、グリップ部12における前方下部には、バッテリパック30内のバッテリ29の残容量を表示する残容量表示部24が設けられている。
次に、グリップ部12の下端には、バッテリ29を収容したバッテリパック30が、着脱自在に装着されている。なお、バッテリパック30は、グリップ部12の下端に対してその前方側から後方側へとスライドさせることにより装着される。
バッテリパック30に収容されたバッテリ29は、例えばリチウムイオン2次電池など、繰り返し充電可能な2次電池である。
また、モータ4は、ロータ5が上述したボンド磁石にて構成された3相のブラシレスDCモータにて構成されている。そして、モータ4には、モータ4の回転位置を検出するホールIC50(図3参照)が設けられている。
なお、ホールIC50は、モータ4の各相に対応して配置される3つのホール素子を備え、モータ4の所定回転角度毎に回転検出信号を発生する周知のものである。
また、グリップ部12には、バッテリパック30から電力供給を受けて、モータ4を駆動制御するモータ駆動装置40(図3参照)が設けられている。
図3に示すように、モータ駆動装置40には、駆動回路42、ゲート回路44、制御回路46、及び、レギュレータ48が設けられている。
駆動回路42は、バッテリ29から電源供給を受けて、モータ4各相の巻線に電流を流すためのものであり、本実施形態では、6つのスイッチング素子Q1〜Q6からなる3相フルブリッジ回路として構成されている。なお、各スイッチング素子Q1〜Q6は、本実施形態ではMOSFETである。
駆動回路42において、3つのスイッチング素子Q1〜Q3は、モータ4の各端子U,V,Wと、バッテリ29の正極側に接続された電源ラインとの間に、いわゆるハイサイドスイッチとして設けられている。
また、他の3つのスイッチング素子Q4〜Q6は、モータ4の各端子U,V,Wと、バッテリ29の負極側に接続されたグランドラインとの間に、いわゆるローサイドスイッチとして設けられている。
また、ゲート回路44は、制御回路46から出力された制御信号に従い、駆動回路42内の各スイッチング素子Q1〜Q6をオン/オフさせることで、モータ4の各相巻線に電流を流し、モータ4を回転させるものである。
次に、制御回路46は、CPU46a、ROM46b、RAM46cを中心とするマイクロコンピュータ(マイコン)にて構成されている。そして、制御回路46には、上述したトリガスイッチ21(詳しくはスイッチ本体部21b)、正逆切換スイッチ22、照明LED23、残容量表示部24が接続されている。
また、モータ駆動装置40において、駆動回路42からバッテリ29の負極側に至る通電経路には、モータ4に流れた電流を検出する電流検出回路54が設けられており、電流検出回路54から制御回路46には、電流検出信号が入力される。
また、モータ駆動装置40には、バッテリ29からの供給電圧(バッテリ電圧)を検出するバッテリ電圧検出部52、及び、当該モータ駆動装置40の温度を検出するコントローラ温度検出部56が設けられている。
そして、制御回路46には、これら各検出部52、56からの検出信号、及び、モータ4に設けられたホールIC50からの検出信号も入力される。
次に、制御回路46は、トリガスイッチ21が操作されると、ホールIC50からの回転検出信号に基づきモータ4の回転位置及び回転速度を求め、正逆切換スイッチ22からの回転方向設定信号に従い、モータ4を所定の回転方向に駆動する。
また、制御回路46は、モータ4の駆動時には、トリガスイッチ21の操作量(引き量)に応じてモータ4の制御量を設定する。
なお、モータ4の制御量は、駆動回路42を構成するスイッチング素子Q1〜Q6をオン/オフさせるためにゲート回路44に出力する制御信号の駆動デューティ比(以下、単にdutyとも記載する)である。
そして、制御回路46は、その設定した制御量(duty)に応じた制御信号をゲート回路44に出力することで、モータ4を回転駆動する。
また、制御回路46は、こうしたモータ4駆動のための駆動制御とは別に、モータ駆動時に照明LED23を点灯させる制御や、残容量表示部24にバッテリ29の残容量を表示する表示処理も実行する。
なお、レギュレータ48は、バッテリ29から電源供給を受けて、制御回路46を動作させるのに必要な一定の電源電圧Vcc(例えば、直流5V)を生成するものであり、制御回路46は、レギュレータ48から電源電圧Vccが供給されることにより動作する。
次に、制御回路46にて実行される各種制御処理の内、使用者によるトリガスイッチ21の操作に応じてモータ4を駆動するために実行されるモータ駆動処理について、図4〜図6に示すフローチャートに沿って説明する。
なお、このモータ駆動処理は、制御回路46を構成するCPU46aが、不揮発性の記憶媒体であるROM46bに記憶されたプログラムを実行することにより実現される。
図4に示すように、モータ駆動処理では、まず、S110(Sはステップを表す)にて、モータ駆動の制御周期である所定のタイムベースが経過したか否かを判断する。
そして、そのタイムベースが経過していなければ、再度S110の処理を実行することにより、タイムベースが経過するのを待ち、タイムベースが経過すると、S120の駆動指令処理、S130のモータ制御処理、及び、S140のA/D変換処理、を順次実行し、再度S110に移行する。
つまり、本実施形態のモータ駆動処理では、S120〜S140の一連の処理を、所定のタイムベースで周期的に実行する。
ここで、S120の駆動指令処理では、トリガスイッチ21が操作されたことを検出し、トリガスイッチ21の操作量(引き量)に応じて制御量(duty)を設定する。
なお、S120では、トリガスイッチ21が操作された直後には、制御量(duty)を、トリガスイッチ21の操作量(引き量)に対応した値まで徐々に増加させることで、モータ4の回転数を徐々に上昇させる、所謂ソフトスタート(図7参照)を行う。
次に、S130のモータ制御処理では、駆動指令処理にて設定された制御量(duty)に対応した制御信号をゲート回路44に出力し、モータ4を駆動させる。
また、S140のA/D変換処理では、バッテリ電圧検出部52、コントローラ温度検出部56、電流検出回路54等から入力される検出信号を、制御回路46内のA/D変換回路(図示せず)を介して取り込むことで、バッテリ電圧、コントローラ温度、モータ電流を検出する。
次に、S140のモータ制御処理は、図5に示す手順で実行される。
すなわち、モータ制御処理では、まずS210にて、トリガスイッチ21がオン状態でるか否かを判断する。そして、トリガスイッチ21がオン状態でなければ(つまり、トリガスイッチ21が操作されていなければ)、S220に移行して、モータ4を停止させるモータ停止処理を実行し、当該モータ制御処理を終了する。
一方、S210にてトリガスイッチ21がオン状態であると判断されると、S230に移行して、S120の駆動指令処理によってモータ4の駆動指令が設定されているか否か(つまり、モータ4の制御量が設定されているか否か)を判断する。
そして、モータ4の駆動指令が設定されていなければ、S220のモータ停止処理を実行した後、当該モータ制御処理を終了し、モータ4の駆動指令が設定されていれば、S240に移行する。
S240では、制御回路46にて別途実行される異常検出処理にて、バッテリ電圧、コントローラ温度、モータ電流等の異常が検出されているか否かを判断する。そして、S240にて、異常が検出されていると判定されると(つまり、エラー判定済みである場合には)、S220のモータ停止処理を実行した後、当該モータ制御処理を終了する。
一方、S240にて、異常は検出されていないと判断された場合には、S250に移行して、ホールIC50からモータ4の所定回転角度毎に入力される回転検出信号の時間間隔から、モータ4(換言すればロータ5)の回転数を算出する。
次に、続くS260では、S250で算出されたモータ4の回転数が予め設定された上限回転数に達したか否かを判断して、回転数が上限回転数に達している場合には、回転数が上限回転数以下となるように、モータ4の駆動に実際に用いる制御量(出力duty)を設定する、上限リミッタ処理を行う。
そして、この上限リミッタ処理が実行されると、S270に移行して、上限リミッタ処理にて設定された出力dutyに対応した制御信号をゲート回路44に出力し、当該モータ制御処理を終了する。
次に、S260の上限リミッタ処理は、図6に示す手順で実行される。
図6に示すように、上限リミッタ処理が開始されると、まずS310にて、上限リミッタ処理の実行条件が成立しているか否かを判断する。
本実施形態では、上限リミッタ処理の実行条件として、以下の3条件が設定されており、S310では、これら3条件が全て成立しているときに、上限リミッタ処理の実行条件が成立したと判断する。
(1)駆動指令処理にてトリガスイッチ21の操作量(引き量)に応じて設定される制御量(duty)がしきい値(例えば90%)以上であり、モータ4の温度上昇によって、回転数が上限回転数を越える可能性があること。
(2)コントローラ温度が、予め設定されたしきい値以上であり、モータ4の回転数が上限回転数を越える可能性があること。
(3)電流検出回路54にて検出された電流がしきい値以上であり、モータ4の回転数が上限回転数を越える可能性があること。
なお、上記3条件は、全て、モータ4の連続駆動等によってロータ5の温度が上昇し、その温度上昇によりロータ5の磁力が低下して、モータ4の無負荷運転時に回転数が上限回転数を越える可能性があるか否かを判断するためのものである。
このため、上限リミッタ処理の実行条件としては、必ずしも、上記3条件を全て利用する必要はなく、上記3つの条件の中から1つ若しくは2つを選択してもよい。
また、上記(1)の条件は、トリガスイッチ21の操作量(引き量)に応じて設定される制御量(duty)がしきい値以上であること、としているが、トリガスイッチ21の操作量(引き量)がしきい値以上であること、としてもよい。
つまり、モータ4の制御量(duty)は、トリガスイッチ21の操作量(引き量)に応じて設定されることから、上記(1)の条件は、いずれのパラメータを利用するようにしてもよい。
また、上限回転数は、モータ4の無負荷運転時の回転上昇により使用者に違和感を与え、充電式ドライバドリル1の使い勝手が低下するのを防止し得る回転数であればよい。そして、本実施形態では、モータ4(詳しくはロータ5)が正常温度範囲内にあるときに、モータ4を最大制御量(例えば、duty=100%)で駆動した際に検出される回転数に基づき、その回転数よりも所定回転数だけ高い回転数が、上限回転数として設定されている。
次に、S310にて、上限リミッタ処理の実行条件が成立していないと判断された場合には、S320に移行して、S120の駆動指令処理にて設定された制御量(設定dyty)を、モータ4の駆動に用いる制御量(出力duty)として設定し、当該上限リミッタ処理を終了する。
また、S310にて、上限リミッタ処理の実行条件が成立していると判断された場合には、S330に移行して、S250の回転数算出処理にて算出されたモータ4の回転数が上限回転数以上であるか否かを判断する。
そして、モータの回転数が上限回転数以上でなければ、S320に移行して、S120にて設定された制御量(設定dyty)を、モータ4の駆動に用いる制御量(出力duty)として設定し、当該上限リミッタ処理を終了する。
また、S330にて、モータ4の回転数が上限回転数以上であると判断されると、S340にて、モータ4の回転数が所定の目標回転数になるよう、制御量(duty)を比例(P)制御若しくは比例積分(PI)制御によって更新する。
つまり、S340では、モータ4の回転数が目標回転数となるよう、これら各回転数の差に基づき、モータ4の回転数をフィードバック制御するための制御量(duty)を算出する。
そして、続くS350では、S340にて算出された制御量(算出duty)を、モータ4の駆動に用いる制御量(出力duty)として設定し、当該上限リミッタ処理を終了する。
このように、本実施形態の充電式ドライバドリル1においては、上限リミッタ処理の実行条件が成立していないか、或いは、この実行条件が成立していてもモータ4の回転数が上限回転数に達していなければ、モータ4は、トリガスイッチ21の操作量(引き量)に応じて設定された制御量(設定dyty)にて駆動される。
従って、この状態では、モータ4は、モータ4の回転数に関係なく、単にトリガスイッチ21の操作量に応じて、開ループ制御されることになる。
このため、図7に示すように、例えば、モータ4が停止している状態で、使用者がトリガスイッチ21を最大操作量にて操作した場合には、モータ4の制御量(duty)がトリガスイッチ21の操作量に対応した最大値(例えば、duty=100%)まで徐々に増加し、モータ4の回転数が、duty=100%に対応した全速回転数まで上昇する。
また、このように、モータ4がduty=100%にて駆動されると、その駆動によってモータ4の温度が上昇し、その温度上昇に伴いロータ5の磁力が低下するため、モータ4は、回転数が全速回転数に達した後も、回転数が温度上昇に伴い徐々に上昇することがある。
しかし、本実施形態の充電式ドライバドリル1においては、モータ4の回転数が上限回転数に達すると(図7に示す時点t1)、上限リミッタ処理にて、モータ4が、目標回転数となるようにフィードバック制御(閉ループ制御)される。
従って、本実施形態の充電式ドライバドリル1によれば、モータ4の温度上昇によって、その回転数が上限回転数を越えて上昇するのを防止することができ、その回転上昇により充電式ドライバドリル1の使い勝手が悪くなるのを防止できる。
また、本実施形態では、モータ4のロータ5が、ボンド磁石にて構成されていることから、ロータ5が温度上昇して、高回転で駆動された場合に、ロータ5の一部が剥離して飛散することがあるが、モータ4の回転数を上限回転数に制限することができるので、こうした問題も防止できる。
また、本実施形態では、モータ4の回転数の上限を制限する上限リミッタ処理の実行条件として、上記(1)〜(3)に記載のように、モータ4の制御量(duty)、コントローラ温度、モータ電流を設定し、モータ4の回転数が上限回転数を越える可能性があるときに限って、上限リミッタ処理を実行するようにしている。
このため、例えば、S250の回転数算出処理にて、モータ4の回転数が誤検出された際に、S340にて、その誤検出された回転数に基づき制御量(duty)を更新してしまうのを防止することができ、延いては、モータ4の制御精度を向上することが可能となる。
なお、本実施形態においては、制御回路46が、本発明の制御手段に相当し、コントローラ温度検出部56が、本発明の温度検出手段に相当する。また、ホールIC50とホールIC50からの検出信号に基づきモータ4の回転数を算出するS250の処理とにより、本発明の回転数検出手段としての機能が実現される。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内にて、種々の態様をとることができる。
例えば、上記実施形態では、温度検出手段として、コントローラ温度検出部56を備えているものとして説明したが、温度検出手段は、モータ4若しくはホールIC50が実装されている基板に温度センサを設けることによって実現してもよい。
そして、このようにすれば、ロータ5付近の温度をより正確に検出できることになるので、ロータ5の温度上昇に伴う回転上昇をより正確に予測し、S330〜S350の上限リミッタ処理を実行させることができる。
また、上記実施形態では、作業者によるトリガスイッチ21の操作量(引き量)に応じて、モータ4の制御量を設定する電動工具について説明したが、本発明は、トリガスイッチ21を所定量引くと、それ以上引いても制御量が一定となるように構成された電動工具、若しくは、駆動用のスイッチがオン/オフのスイッチで構成された電動工具、であっても適用できる。
1…充電式ドライバドリル、4…モータ、5…ロータ、6…減速機構、7…出力軸、10…工具本体、11…ハウジング、12…グリップ部、14…モータ収納部、16…チャック部、21…トリガスイッチ、21a…操作部、21b…スイッチ本体部、22…正逆切換スイッチ、23…照明LED、24…残容量表示部、29…バッテリ、30…バッテリパック、40…モータ駆動装置、42…駆動回路、44…ゲート回路、46…制御回路、46a…CPU、46b…ROM、46c…RAM、48…レギュレータ、50…ホールIC、52…バッテリ電圧検出部、54…電流検出回路、56…コントローラ温度検出部。

Claims (5)

  1. ロータが永久磁石にて構成されたモータと、
    操作部の操作に応じて前記モータの制御量を設定し、該制御量にて前記モータを駆動制御する制御手段と、
    前記モータの回転数を検出する回転数検出手段と、
    を備え、前記制御手段は、
    前記モータの駆動時に、前記回転数検出手段にて検出された回転数が予め設定された上限回転数に達すると、前記モータの駆動制御を、前記モータの回転数が所定の目標回転数となるよう前記制御量を増減する回転制御に切り換えることを特徴とする電動工具。
  2. 前記モータは、前記ロータが、合成樹脂若しくはゴムに磁性体粉末を混合させることで形成された永久磁石からなることを特徴とする請求項1に記載の電動工具。
  3. 前記制御手段は、
    前記操作部の操作量に応じて前記モータの制御量を設定し、該操作量若しくは該制御量が、予め設定されたしきい値以上であるとき、前記回転数検出手段にて検出された回転数が前記上限回転数に達すると、前記モータの駆動制御を前記回転制御に切り換えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電動工具。
  4. 温度検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記温度検出手段による検出温度が予め設定された上限温度以上であるとき、前記回転数検出手段にて検出された回転数が前記上限回転数に達すると、前記モータの駆動制御を前記回転制御に切り換えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電動工具。
  5. 前記上限回転数は、
    前記モータが正常温度範囲内にあるとき、前記モータを駆動した際に得られる前記モータの回転数に基づき設定されていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の電動工具。
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