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JP2014183002A - コネクタ - Google Patents

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JP2014183002A
JP2014183002A JP2013058304A JP2013058304A JP2014183002A JP 2014183002 A JP2014183002 A JP 2014183002A JP 2013058304 A JP2013058304 A JP 2013058304A JP 2013058304 A JP2013058304 A JP 2013058304A JP 2014183002 A JP2014183002 A JP 2014183002A
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retainer
housing
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terminal insertion
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JP2013058304A
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Yukari Tanaka
ゆかり 田中
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

【課題】端子の係止状態を目視によって直接確認できるようにし、コネクタを前後方向に小型化する。
【解決手段】本発明は、端子接続部35と電線接続部36を有し、この電線接続部36に電線31が接続されるとともに端子接続部35に係止孔39が貫通して形成されてなる端子34と、この端子34が挿通される端子挿通孔11を有し、この端子挿通孔11が前後方向に貫通して形成され、端子接続部35が端子挿通孔11の前端開口から前方に突出して配されるハウジング10と、係止孔39に対して前後方向と直交する上下方向から嵌合する係止突起23を有し、端子挿通孔11の前方領域を構成するようにして上下方向から装着されることで端子接続部35における係止孔39より前側部分が前方に突出しかつ露出して配されるリテーナ20とを備えた構成としたところに特徴を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、コネクタに関する。
従来、電線の端末に接続された端子と、この端子を保持するハウジングとを備えたコネクタとして、例えば下記特許文献1に記載のものが知られている。このコネクタのハウジングは、アウタハウジングとインナハウジングとを組み付けたものであって、アウタハウジングの内部には、略L字形に屈曲した収容空間が形成されている。この収容空間はアウタハウジングの両端部で開口する形態をなし、収容空間の一側開口から端子が突出して配されるとともに、収容空間の他側開口から電線が引き出されている。
一方、インナハウジングは、上部材と下部材とを上下に合体させたものであって、上部材には、下方へ向けて突出させた形態のガイドピンが形成されている。このガイドピンは、上部材と下部材を合体させるに伴って端子に形成されたガイド孔に対して上方から嵌合して互いに係止するようになっており、これによって端子がインナハウジングに保持される。この後、インナハウジングをアウタハウジングに組み付けることによってハウジングが構成され、このハウジングに端子が保持された状態になる。
しかしながら、上記のコネクタでは、ガイドピンがガイド孔に貫通して嵌まり込んでいる様子を目視によって直接確認することができないため、ガイドピンがガイド孔に対して正常に嵌合しているか否かを確認することができない。一方、下記特許文献2に記載のコネクタは、ハウジングの前端部にリテーナが装着されるようになっており、このリテーナに設けられたランスを端子に係止させることによって端子がハウジングに保持されるようになっている。このようにすれば、ランスに設けられた係合部が端子に設けられた係合孔に係止する様子を目視によって直接確認することができる。
特開2008−98103号公報 特開2012−69347号公報
ところで、コネクタの設置環境によっては前後方向(コネクタの嵌合方向)に十分なスペースを確保することができない場合がある。例えば、コネクタの後方にボディが接近しているような場合が想定され、このような場合には、コネクタ自体の前後寸法をできるだけ短くすることが必要とされる。しかしながら、上記特許文献2のコネクタは、片持ち状に形成されたランスによって端子を保持する構成を採用しているため、ランスを短くすることによってコネクタを前後方向に小型化することは困難である。かといって、上記特許文献1のコネクタでは端子を保持する構成を前後方向に小型化できたとしても、端子の係止状態を目視によって直接確認することができない。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、端子の係止状態を目視によって直接確認できるようにし、コネクタを前後方向に小型化することを目的とする。
本発明は、端子接続部と電線接続部を有し、この電線接続部に電線が接続されるとともに端子接続部に係止孔が貫通して形成されてなる端子と、この端子が挿通される端子挿通孔を有し、この端子挿通孔が前後方向に貫通して形成され、端子接続部が端子挿通孔の前端開口から前方に突出して配されるハウジングと、係止孔に対して前後方向と直交する上下方向の一側から嵌合する係止突起を有し、端子挿通孔の前方領域を構成するようにして上下方向の一側から装着されることで端子接続部における係止孔より前側部分が前方に突出しかつ露出して配されるリテーナとを備えた構成としたところに特徴を有する。
このような構成によると、端子の端子接続部をハウジングの端子挿通孔に挿通させておき、端子挿通孔の前方領域を構成する位置にリテーナを装着することによって係止突起を係止孔に嵌合させることができる。そして、係止突起を係止孔に嵌合させると、端子がハウジングに保持される。ここで、係止突起は、係止孔に対して上下方向の一側から嵌合する構成とされているため、端子を保持する構成を従来のランスよりも前後方向に短くすることができ、コネクタを前後方向に小型化することができる。また、端子接続部における係止孔より前側部分が前方に突出しかつ露出しているため、係止突起と係止孔の係止状態を目視によって直接確認することができる。
本発明の実施の態様として、以下の構成が好ましい。
リテーナは、係止突起が上下方向に突出して形成されたリテーナ本体と、このリテーナ本体の両側に形成され、ハウジングに対して上下方向の他側から係止することによりリテーナをハウジングに固定するロック部とを備えて構成され、ロック部は、ハウジングの前方から見て、同ハウジングにおけるシールリングが装着される外周面よりも内側に配設されており、かつ、前後方向および上下方向の双方と直交する左右方向に撓み可能に形成されている構成としてもよい。
このような構成によると、ロック部が、ハウジングにおけるシールリングが装着される外周面よりも内側に配設されているため、ハウジングを取付孔に嵌合させた場合に、ロック部と取付孔の孔縁部とが干渉することを回避できる。また、ロック部が左右方向に撓み可能に形成されているため、電線が後方に引っ張られるなどしてリテーナが後方に引っ張られても、ロック部が左右方向に撓むことにはならず、ロック部が解除されるおそれがない。
ハウジングは、隣り合って配された複数の端子挿通孔を有し、かつ、隣り合う端子接続部における端子挿通孔の前端開口から前方に突出した部分の間に配された複数の中間壁を有しており、この中間壁はリテーナ本体と直交する配置とされ、中間壁におけるリテーナ本体との対向縁には、同リテーナ本体と凹凸嵌合して前後方向に係止する切欠部が形成されている構成としてもよい。
このような構成によると、リテーナ本体の対向縁を切欠部に凹凸嵌合させることにより、リテーナが前後方向に移動することを防止できる。したがって、リテーナが前後方向に力を受けてもリテーナをハウジングに対して強固に保持することができる。
リテーナ本体における中間壁との対向縁には、切欠部と凹凸嵌合して前後方向に係止する補助切欠部が形成されている構成としてもよい。
このような構成によると、切欠部と補助切欠部を凹凸嵌合させることにより、リテーナをハウジングに対してさらに強固に保持することができる。
切欠部は、少なくとも係止突起の左右両側に一対配設されている構成としてもよい。
このような構成によると、係止突起で受ける力をその両側に配された一対の切欠部で受けることができるため、リテーナの保持をバランス良く、より強固に行うことができる。
ハウジングには、端子接続部における端子挿通孔の前端開口から前方に突出した部分を支持する支持部が形成されている構成としてもよい。
このような構成によると、端子接続部を支持部によって支持することができるため、端子接続部とこの端子接続部に接続される相手側端子との位置決めを容易に行うことができる。
本発明によれば、端子の係止状態を目視によって直接確認できるようにし、コネクタを前後方向に小型化することができる。
機器用コネクタの分解斜視図 機器用コネクタを斜め前方から見た斜視図 機器用コネクタを斜め後方から見た斜視図 機器用コネクタの正面図 図4におけるA−A線断面図 リテーナを装着する前の機器用コネクタを斜め前方から見た斜視図 ハウジングを斜め前方から見た斜視図 ハウジングを斜め後方から見た斜視図 リテーナの正面図 リテーナの底面図 端子付き電線の斜視図
<実施形態>
本発明の実施形態を図1ないし図11の図面を参照しながら説明する。本実施形態の機器用コネクタは、例えば、インバータ等の機器に接続されるコネクタであって、図1および図2に示すように、ハウジング10、リテーナ20、このリテーナ20によってハウジング10に保持される複数の端子付き電線30、各端子付き電線30の電線31に装着される複数のゴム栓40、これらのゴム栓40を抜け止めするゴム栓押さえ50、ハウジング10を取り囲むように装着されるシールドシェル60、このシールドシェル60の接続筒部61に圧着されるかしめリング70などを備えて構成されている。この機器用コネクタは、図示しない機器のケースに貫通して形成された取付孔に嵌合可能とされており、この取付孔に嵌合する側を前側として説明する。また、上下方向および左右方向については図4を基準とする。
端子付き電線30は、電線31の端末にて被覆32を皮剥ぎすることで露出された芯線33に端子34が圧着接続されたものである。端子34は、平板状の端子接続部35と、この端子接続部35に連なって形成された電線接続部36とを備えて構成されている。電線接続部36は一対のバレル片を有し、これらのバレル片によって芯線33を包むようにして圧着されている。また、端子接続部35には、ボルト孔37が形成されており、このボルト孔37の孔縁部の下面には、ナット38が圧入されている。また、端子接続部35のボルト孔37と電線接続部36との間には、係止孔39が貫通して形成されている。
ハウジング10は合成樹脂製であって、図4に示すように、前方から見て横長の楕円形状をなしている。ハウジング10の内部には、前後方向に貫通する形態をなす複数の端子挿通孔11が左右方向に並んで形成されている。この端子挿通孔11の前端開口19Aのうち上端部分は、図7に示すように、端子34の端子接続部35の高さ寸法(上下方向の寸法)および幅寸法(左右方向の寸法)と略同等の孔形状とされている。一方、前端開口19Aの残りの部分は、端子接続部35の下面に固定された後述するナット38の高さ寸法および幅寸法と略同等の孔形状とされている。端子挿通孔11の前端開口19Aは、図7に示すように、横長の略方形とされている一方、端子挿通孔11の後端開口は、図8に示すように、略円形とされている。隣り合う端子挿通孔11の後端開口は、隔壁を有することなく互いに連なる形態とされており、全体として一つの横長の開口が形成されている。
図5を参照して端子挿通孔11の構成を詳細に説明すると、端子挿通孔11の内部は、端子34の電線接続部36を収容する部分11Aと、電線31を収容する部分11Bとに分かれる。このうち電線接続部36を収容する部分11Aにおいては、各端子挿通孔11が隔壁12によって区画されている。一方、電線31を収容する部分11Bにおいては、隔壁12が形成されていないため、隣り合う端子挿通孔11が互いに連通している。これにより、端子挿通孔11の後端開口においては、隣り合う端子挿通孔11が互いに連なって一つの開口が形成されることになる。一方、端子挿通孔11の前端開口19Aは、電線接続部36を収容する部分11Aを構成する前壁19の下端部に形成され、各端子挿通孔11に対応して個別に形成されている。
電線31を収容する部分11Bの前端部には、ゴム栓40が装着されている。また、ゴム栓40の後側には、ゴム栓押さえ50が装着されている。ゴム栓押さえ50の上下両側には、一対の抜止突起51が形成されており、端子挿通孔11を構成する周壁には、抜止突起51が嵌まり込んでこの抜止突起51に後方から係止するロック孔11Cが形成されている。抜止突起51がロック孔11Cに嵌まり込んで係止することによりゴム栓押さえ50が固定され、ゴム栓40の後方への抜けが防止される。また、ゴム栓40は、電線31の被覆32と端子挿通孔11の内周面との間で全周に亘って挟持される。これにより、端子挿通孔11のうち電線接続部36を収容する部分11Aに後方から水が浸入することを防止できる。
ハウジング10の外周面には、シールリング13が嵌着されている。ハウジング10をケースの取付孔(図示せず)に嵌合させると、シールリング13が、ハウジング10の外周面と取付孔の内周面との間に挟持されることでケースの内部がシールされる。
端子挿通孔11の前端開口19Aにおける下縁部には、前方に張り出す形態の支持壁15が形成されている。この支持壁15の張り出し寸法は、端子付き電線30が端子挿入孔11に正規位置に配された時、端子34の先端と対応する寸法とされている。この支持壁15は、図2に示すように、ナット38を挿通させる溝部15Aを有しており、この溝部15Aの深さ寸法は、ナット38の高さ寸法とほぼ一致している。また、支持壁15は、溝部15Aの上縁から水平方向に延びる水平部15Bを有しており、この水平部15Bと溝部15Aが交互に並んで配されている。図4に示すように、端子接続部35は、水平部15Bにおける溝部15Aとの連結部(溝部15Aの上端でかつ水平部15Bの側端)によって支持されている。さらに、溝部15Aの底面とナット38の下面との間にはわずかなクリアランスが設けられている。
また、溝部15Aのうちナット38のねじ孔と対応する部分には、ナット38を貫通したボルトの先端部を逃がす切り欠き15Cが形成されている。なお、支持壁15の左右両側に配された一対の水平部15Bの後端側には、一対の被ロック片16がそれぞれ立設されている。これらの被ロック片16は、互いに対向状態をなすように平行に配され、その対向面における先端部(上端部)には、内向きに突出する被ロック突起16Aが形成されている。被ロック片16は、互いに離間する方向に撓み可能とされている。
支持壁15の水平部15Bにおける後端側でかつ左右方向の略中央には、中間壁17が立設されている。この中間壁17は、隣り合う端子接続部35の間に配されて前後方向(水平部15Bの長手方向)に延びる形態をなし、リテーナ20の後述するリテーナ本体21と直交する配置とされ、各水平部15Bに対応して複数設けられている。これらの中間壁17は、一対の被ロック片16の間に配されて、かつ、被ロック片16と平行をなすように配されている。また、中間壁17は、隔壁12の前縁から前方に突出する形態をなし、支持壁15の水平部15Bの上面と隔壁12の双方に連結されている。中間壁17の上縁には、切欠部18が形成されている。この切欠部18の前縁は、中間壁17の前縁よりも後方に配され、切欠部18の後縁は、隔壁12の前縁と一致するように配されている。また、図4に示すように、切欠部18とリテーナ20に設けられた後述する係止突起23とは交互に並んで配され、支持部15における中央に位置する溝部15Aに対応する係止突起23の左右両側に一対の切欠部18が配されるようになっている。
また、ハウジング10の外周面には、シールドシェル60が装着されている。このシールドシェル60は、導電性のよい金属板材をプレス加工したものであって、ハウジング10の後半分に外嵌される接続筒部61を有している。接続筒部61の後端部には、ハウジング10の上下両面に形成された複数の外れ止め片14が後方から係止している。この外れ止め片14は、接続筒部61の内側において後方に延びる片持ち状をなし、上下方向に撓み変形可能とされている。このため、ハウジング10に対して後方からシールドシェル60を組み付けると、接続筒部61の後端部に摺接することによって外れ止め片14が端子挿通孔11側に撓み変形し、接続筒部61が正規に装着されると、外れ止め片14が弾性的に復帰し、シールドシェル60が抜け止め状態でハウジング10の外周面に装着される。
シールドシェル60には、接続筒部61の前縁から径方向外側に広がる前壁部62が形成されている。また、この前壁部62の上縁には、図1に示すように、左右一対の取付片63が前方に向けて水平姿勢で突出して形成されている。この取付片63には、図示しないボルトを挿通させるボルト挿通孔64が形成されており、このボルト挿通孔64にボルトを挿通させてケースのねじ孔に締め込むことによってシールドシェル60がケースに固定される。このとき、前壁部62は、ケースの外面に当接するようになっており、この前壁部62から端子接続部35のボルト孔の中心までの距離は、ケース内に設けられた相手側端子の接続位置によって決定される。
接続筒部61の外周面には、図示しない編組線が被せられて、その上からかしめリング70がかしめ付けられるようになっている。これにより、編組線が接続筒部61とかしめリング70の間に狭圧された状態となってシールドシェル60と編組線とが接続される。編組線は、複数の電線31からなる導電路を一括して覆う筒状をなしており、導電路を一括してシールドすることができるようになっている。
リテーナ20は合成樹脂製であって、図9に示すように、横長の略方形をなすリテーナ本体21と、このリテーナ本体21の左右両側に配された一対のロック片22とを備えて構成されている。リテーナ本体21の下縁には、複数の係止突起23が下方に突出して形成されている。このリテーナ20は、図1および図2に示すように、ハウジング10に組み付けられた状態では端子挿通孔11の前方領域を構成するようになっている。ここで、端子挿通孔11の前方領域とは、図5に示すように、端子挿通孔11を構成する前壁19と、リテーナ本体21とから構成された領域をいう。つまり、端子挿通孔11の前端開口19Aは、前壁19を前後方向に貫通するようにして形成されており、リテーナ20をハウジング10に組み付けることによって、係止突起23が端子接続部35に設けられた係止孔39へ嵌まり込み、端子挿通孔11の前端開口19Aから突出する端子接続部35の根元付近に、リテーナ本体21の壁部25の下端が上方から当接するようになっている。
図9に示すように、ロック片22の下端部には、外向きに突出するロック突起22Aが形成されている。図4に示すように、ロック突起22Aは被ロック突起16Aに対して下方から係止するようになっており、ロック突起22Aが被ロック突起16Aを乗り越える際には、ロック片22が内側(リテーナ本体21側)に撓み変形するようになっている。
図4に示すように、ロック片22および被ロック片16はいずれも、ハウジング10の前方から見て、ハウジング10におけるシールリング13が装着される外周面よりも内側に配設されており、かつ、前後方向および上下方向の双方と直交する左右方向に撓み可能に形成されている。よって、機器用コネクタをケースの取付孔に嵌合させる際に、ロック片22および被ロック片16が取付孔の孔縁部に干渉することを回避できる。
リテーナ20をハウジング10に組み付けた状態では、図5に示すように、係止突起23が端子接続部35の係止孔39に上方から嵌合し、端子34を保持するようになっている。つまり、係止孔39の前縁が係止突起23に対して前方から係止することにより端子34の後方への移動が抑制され、係止孔39の後縁が係止突起23に対して後方から係止することにより端子34の前方への移動が抑制される。さらに、係止突起23と係止孔39の係止状態は、図2に示すように、外部から目視で直接確認することができるようになっている。そして、端子接続部35における係止孔39より前側部分が前方に突出しかつ露出して配される。
図6に示すように、リテーナ本体21の壁部25の下縁のうち、中間壁17と対向する対向縁には補助切欠部24が形成されている。この補助切欠部24は、図2に示すように、中間壁17の切欠部18と凹凸嵌合するようになっている。補助切欠部24は、同一の溝幅を有して上下方向に延びるとともに下方に開口する形態をなしている。一方、切欠部18も同一の溝幅を有して上下方向に延びるとともに上方に開口する形態をなしている。補助切欠部24の溝幅は中間壁17の板厚とほぼ同じ寸法とされ、切欠部18の溝幅はリテーナ本体21の板厚とほぼ同じ寸法とされている。
補助切欠部24が切欠部18に凹凸嵌合した状態では、リテーナ20は、ハウジング10に対して前後方向および左右方向の双方において移動不能に保持されるようになっている。つまり、補助切欠部24の内壁が中間壁17に左右両側から当接することでリテーナ20の左右方向への移動が抑制され、切欠部18の内壁がリテーナ本体21に前後両側から当接することでリテーナ20の前後方向への移動が抑制される。また、ロック片22のロック突起22Aが被ロック片16の被ロック突起16Aに下方から当接することでリテーナ20の上方への移動が抑制される。
また、図4に示すように、補助切欠部24の奥端部は、切欠部18の奥端部によって支持された状態となっており、この状態でリテーナ本体21の壁部25の下面と支持壁15の水平部15Bの上面との間には、端子接続部35の板厚とほぼ同じだけのクリアランスが生じるとともに、リテーナ本体21の壁部25の下面と支持壁15の溝部15Aの底面との間には、端子接続部35の板厚にナット38の高さ寸法を加えた寸法とほぼ同じクリアランスが生じるようになっている。よって、端子接続部35は、リテーナ本体21の壁部25の下面と支持壁15の水平部15Bの上面との間を通過し、ナット38は、リテーナ本体21の壁部25の下面と支持壁15の溝部15Aの底面との間を通過することになる。
本実施形態は以上のような構成であって、続いてその作用を説明する。まず、電線31にゴム栓40を先通ししておき、電線31の端末で被覆32を皮剥ぎすることで芯線33を露出させる。この芯線33に電線接続部36のバレル片をかしめ付けることで端子付き電線30を形成する。次に、この端子付き電線30をハウジング10の後方から端子挿通孔11に挿入する。すると、端子接続部35が端子挿通孔11の前端開口19Aから前方に突出する。引き続いてゴム栓40を端子挿通孔11に押し込み、ゴム栓押さえ50を端子挿通孔11に挿入することによってゴム栓40の抜け止めを行う。
次に、リテーナ20をハウジング10に組み付ける。すると、各係止突起23が各係止孔39に上方から嵌合し、各切欠部18が各補助切欠部24に凹凸嵌合し、リテーナ本体21の壁部25の下面が端子接続部35の上面に当接し、各ロック片22のロック突起22Aが各被ロック片16の被ロック突起16Aに下方から係止した状態になる。この結果、リテーナ20がハウジング10に保持されるとともに、端子34がハウジング10に保持される。続いて、シールドシェル60をハウジング10に対して後方から組み付ける。すると、外れ止め片14によってシールドシェル60がハウジング10に保持される。その後、接続筒部61に編組線を被せ、さらにかしめリング70を接続筒部61にかしめ付けることで編組線がシールドシェル60に接続される。
このようにすれば、従来のランスのように前後方向に長い端子保持構造を設ける必要がなく、図5に示すように、ハウジング10を前後方向に大幅に短くすることができる。つまり、ランスがなくなったことで端子34の端子接続部35の全長が短くなり、電線接続部36を前方へ移動させることができたから、機器用コネクタのうちシールドシェル60の前壁部62(ケースの外面に当接する面)からハウジング10の後端までを前後方向に小型化し、短縮することができる。したがって、ハウジング10の後方にケースが近づいて配されているような環境にあっても、電線31が無理にL字に曲げられることを回避できる。
以上のように本実施形態では、端子34の端子接続部35をハウジング10の端子挿通孔11に挿通させておき、端子挿通孔11の前方領域を構成する前壁19にリテーナ20を装着することによって係止突起23を係止孔39に嵌合させることができる。係止突起23を係止孔39に嵌合させると、端子34がハウジング10に保持されることになる。ここで、係止突起23は、係止孔39に対して上下方向の一側(上方)から嵌合する構成とされているため、端子34を保持する構成を従来のランスよりも前後方向に短くすることができ、機器用コネクタを前後方向に小型化することができる。また、端子接続部35における係止孔39より前側部分が前方に突出しかつ露出しているため、係止突起23と係止孔39の係止状態を目視によって直接確認することができる。
また、リテーナ20は、係止突起23が上下方向に突出して形成されたリテーナ本体21と、このリテーナ本体21の両側に形成され、ハウジング10に対して上下方向の他側(下方)から係止することによりリテーナ20をハウジング10に固定するロック片22とを備えて構成され、ロック片22は、ハウジング10の前方から見て、同ハウジング10におけるシールリング13が装着される外周面よりも内側に配設されており、かつ、前後方向および上下方向の双方と直交する左右方向に撓み可能に形成されている構成としてもよい。このような構成によると、ロック片22が、ハウジング10におけるシールリング13が装着される外周面よりも内側に配設されているため、ハウジング10をケースの取付孔に嵌合させた場合に、ロック片22と取付孔の孔縁部とが干渉することを回避できる。また、ロック片22が左右方向に撓み可能に形成されているため、電線31が後方に引っ張られるなどしてリテーナ20が後方に引っ張られても、ロック片22が左右方向に撓むことにはならず、ロック片22が解除されるおそれがない。
ハウジング10は、隣り合って配された複数の端子挿通孔11を有し、かつ、隣り合う端子接続部35における端子挿通孔11の前端開口19Aから前方に突出した部分の間に配された複数の中間壁17を有しており、この中間壁17はリテーナ本体21と直交する配置とされ、中間壁17におけるリテーナ本体21との対向縁には、同リテーナ本体21と凹凸嵌合して前後方向に係止する切欠部18が切り欠き形成されている構成としてもよい。このような構成によると、リテーナ本体21の対向縁を切欠部18に凹凸嵌合させることにより、リテーナ20が前後方向に移動することを防止できる。したがって、リテーナ20が前後方向に力を受けてもリテーナ20をハウジング10に対して強固に保持することができる。
リテーナ本体21における中間壁17との対向縁には、切欠部18と凹凸嵌合して前後方向に係止する補助切欠部24が切り欠き形成されている構成としてもよい。このような構成によると、切欠部18と補助切欠部24を凹凸嵌合させることにより、リテーナ20をハウジング10に対してさらに強固に保持することができる。
切欠部18は、少なくとも係止突起23の左右両側に一対配設されている構成としてもよい。このような構成によると、係止突起23で受ける力をその両側に配された一対の切欠部18で受けることができるため、リテーナ20の保持をバランス良く、より強固に行うことができる。
ハウジング10には、端子接続部35における端子挿通孔11の前端開口19Aから前方に突出した部分を支持する支持壁15が形成されている構成としてもよい。このような構成によると、端子接続部35を支持壁15によって支持することができるため、端子接続部35とこの端子接続部35に接続される相手側端子との位置決めを容易に行うことができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では機器のケースに取り付けられる機器用コネクタを例示しているものの、本発明によると、ケースの取付孔に嵌合させるのではなく相手側コネクタに嵌合させるものでもよい。
(2)上記実施形態ではリテーナ20のロック片22が左右方向に撓み可能に形成されているものの、本発明によると、ロック片22が前後方向に撓み可能なものでもよい。
(3)上記実施形態では中間壁17に切欠部18を設けてリテーナ20の前後方向の移動を抑制しているものの、本発明によると、中間壁17を設けることなく支持壁15の水平部15Bに切欠部を凹設してもよい。
(4)上記実施形態ではリテーナ本体21の下縁に補助切欠部24を設けているものの、本発明によると、必ずしも補助切欠部を設けなくてもよく、切欠部18にリテーナ本体21の下縁部を直接嵌め込むだけでもよい。
(5)上記実施形態では支持壁15が形成されているものの、例えば、モータ等の機器に接続されるコネクタの場合には、支持壁がないものでもよい。
10…ハウジング
11…端子挿通孔
13…シールリング
15…支持壁(支持部)
17…中間壁
18…切欠部
19A…前端開口
20…リテーナ
21…リテーナ本体
22…ロック片(ロック部)
23…係止突起
24…補助切欠部
30…端子付き電線
31…電線
34…端子
35…端子接続部
36…電線接続部
39…係止孔

Claims (6)

  1. 端子接続部と電線接続部を有し、この電線接続部に電線が接続されるとともに前記端子接続部に係止孔が貫通して形成されてなる端子と、
    この端子が挿通される端子挿通孔を有し、この端子挿通孔が前後方向に貫通して形成され、前記端子接続部が前記端子挿通孔の前端開口から前方に突出して配されるハウジングと、
    前記係止孔に対して前記前後方向と直交する上下方向の一側から嵌合する係止突起を有し、前記端子挿通孔の前方領域を構成するようにして前記上下方向の一側から装着されることで前記端子接続部における前記係止孔より前側部分が前方に突出しかつ露出して配されるリテーナとを備えたコネクタ。
  2. 前記リテーナは、前記係止突起が前記上下方向に突出して形成されたリテーナ本体と、このリテーナ本体の両側に形成され、前記ハウジングに対して前記上下方向の他側から係止することにより前記リテーナを前記ハウジングに固定するロック部とを備えて構成され、前記ロック部は、前記ハウジングの前方から見て、同ハウジングにおけるシールリングが装着される外周面よりも内側に配設されており、かつ、前記前後方向および前記上下方向の双方と直交する左右方向に撓み可能に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記ハウジングは、隣り合って配された複数の前記端子挿通孔を有し、かつ、隣り合う前記端子接続部における前記端子挿通孔の前端開口から前方に突出した部分の間に配された複数の中間壁を有しており、この中間壁は前記リテーナ本体と直交する配置とされ、前記中間壁における前記リテーナ本体との対向縁には、同リテーナ本体と凹凸嵌合して前記前後方向に係止する切欠部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載のコネクタ。
  4. 前記リテーナ本体における前記中間壁との対向縁には、前記切欠部と凹凸嵌合して前記前後方向に係止する補助切欠部が形成されていることを特徴とする請求項3に記載のコネクタ。
  5. 前記切欠部は、少なくとも前記係止突起の左右両側に一対配設されていることを特徴とする請求項3または請求項4に記載のコネクタ。
  6. 前記ハウジングには、前記端子接続部における前記端子挿通孔の前端開口から前方に突出した部分を支持する支持部が形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5に記載のコネクタ。
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