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JP2014170137A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

定着装置及び画像形成装置 Download PDF

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JP2014170137A JP2013042393A JP2013042393A JP2014170137A JP 2014170137 A JP2014170137 A JP 2014170137A JP 2013042393 A JP2013042393 A JP 2013042393A JP 2013042393 A JP2013042393 A JP 2013042393A JP 2014170137 A JP2014170137 A JP 2014170137A
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Abstract

【課題】定着ベルトの回転開始時に生じ得るニップ形成部材の撓みやねじれを抑制できる定着装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】定着ベルトと、定着ベルトの外周面を加圧し回転駆動することで定着ベルトを従動回転させる加圧ローラと、定着ベルトの内周側に配置され定着ベルトを介して加圧ローラと当接しニップ部を形成するニップ形成部材と、定着ベルトの内周側に配置されニップ形成部材を支持する支持部材と、定着ベルトを加熱する加熱手段とを備えた定着装置において、支持部材は、ニップ形成部材を支持しニップ部での用紙搬送方向と平行な平行部と、平行部からニップ部より離れる方向に立ち上がった立ち上がり部とを少なくとも有し、定着ベルトの回転中心とニップ部の入口とを結んだ仮想直線と平行か、前記回転中心を支点にして前記仮想直線を±15[°]回転させた回転角度範囲内で、立ち上がり部が平行部に対し傾斜している。
【選択図】図1

Description

本発明は、プリンタ、ファクシミリ、複写機などの画像形成装置に用いられる定着装置、及び、その定着装置を備えた画像形成装置に関するものである。
複写機、プリンタ、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等の各種画像形成装置に用いられる定着装置として、金属基材と弾性ゴム層などから成る薄肉の定着ベルトを備えるものが知られている。このように、低熱容量化された薄肉の定着ベルトを備えることで、定着ベルトの加熱に必要なエネルギーを大幅に低減することができ、ウォームアップ時間や、ファーストプリント時間の短縮化を図れる。
特許文献1に記載の定着装置120は、図16に示すように、無端状の定着ベルト121の内周側に設けたニップ形成部材124に、定着ベルト121を介して加圧ローラ122を当接させて、定着ベルト121と加圧ローラ122との間にニップ部Nを形成している。また、加圧ローラ122を不図示の駆動手段によって回転駆動させることで、加圧ローラ122の回転に従動して定着ベルト121が回転する。
ニップ形成部材124は、装置本体の側板に長手方向両端部が固定された支持部材125によって定着ベルト121の内周側で支持されている。支持部材125は、ニップ形成部材124を支持しニップ部Nでの用紙Pの搬送方向と平行な平行部125aと、平行部125aからニップ部Nより離れる方向へ垂直に立ち上がった立ち上がり部125bとを有しおり、加圧ローラ122の加圧力に対するニップ形成部材124の強度を高めている。
また、定着ベルト121の内周側には、輻射熱によって定着ベルト121を用紙幅方向全域にわたって加熱する加熱手段である熱源123が設けられている。そして、熱源123からの輻射熱によってニップ形成部材124を配設した箇所以外で定着ベルト121を直接加熱することができるので、熱源123から定着ベルト121への伝熱効率が大幅に向上する。これにより、消費電力の低減を図ることができると共に、加熱待機時からのファーストプリントタイムをさらに短縮することができる。
上述したような定着ベルトを直接加熱する定着装置においては、定着ベルトの直径を30[mm]程度の小径にすることで、定着ベルトから熱が放熱する放熱領域を少なくし、熱効率を向上させることができる。
定着装置の動作開始時では、加圧ローラを回転駆動させて定着ベルトを回転させる際に、定着ベルトの停止時や回転安定時とは異なって、ニップ部の入口から定着ベルトの回転中心に向かって加圧ローラから定着ベルト側に動荷重がかかる。そのため、ニップ形成部材には、前記動荷重により撓みやねじれが生じるような、ニップ部での用紙搬送方向に対して斜め方向の力がかかる。この際、支持部材に十分な強度があればニップ部形成部材に生じ得る撓みやねじれなどを抑制することができる。
しかしながら、定着ベルトを小径化すると、定着ベルトの内周側に配設される支持部材の大きさも小さくなる傾向にあり、支持部材の形状によっては平行部や立ち上がり部の剛性が下がることで十分な強度が得られなくなる。
定着ベルトの回転開始時に支持部材の平行部には、ニップ形成部材を介して前記動荷重による前記斜め方向の力がかかる。この際、前記斜め方向の力に抗して立ち上がり部により平行部が支えられることで、立ち上がり部が無い場合よりも平行部に生じる撓みやねじれなどを低減させることは可能である。
ところが、立ち上がり部が平行部から垂直に立ち上がっていると、平行部を介して立ち上がり部にかかる前記動荷重による前記斜め方向の力が、立ち上がり部を曲げる方向に作用する。そのため、上述したように立ち上がり部の剛性が下がると、立ち上がり部に撓みやねじれなどが生じてしまい、立ち上がり部による平行部の撓みやねじれなどの低減効果が小さくなる。その結果、平行部に支持されたニップ形成部材の撓みやねじれを抑制できず、ニップ部の面圧分布やニップ幅にばらつきが生じてしまい、定着不良が発生するといった問題が生じる。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、定着ベルトの回転開始時に生じ得るニップ形成部材の撓みやねじれを抑制できる定着装置、及び、その定着装置を備えた画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、回転可能な無端状の定着ベルトと、前記定着ベルトの外周面を加圧し回転駆動することで該定着ベルトを従動回転させる加圧ローラと、前記定着ベルトの内周側に配置され該定着ベルトを介して前記加圧ローラと当接しニップ部を形成するニップ形成部材と、前記定着ベルトの内周側に配置され前記ニップ形成部材を支持する支持部材と、前記定着ベルトを加熱する加熱手段とを備えた定着装置において、前記支持部材は、前記ニップ形成部材を支持し前記ニップ部での用紙搬送方向と平行な平行部と、該平行部から前記ニップ部より離れる方向に立ち上がった立ち上がり部とを少なくとも有しており、前記定着ベルトの回転中心とニップ部の入口とを結んだ仮想直線と平行か、前記定着ベルトの回転中心を支点にして前記仮想直線を±15[°]回転させた回転角度範囲内で、前記立ち上がり部が前記平行部に対し傾斜していることを特徴とするものである。
本発明においては、支持部材の立ち上がり部が平行部に対して、定着ベルトの回転中心とニップ部の入口とを結んだ仮想直線と平行か、定着ベルトの回転中心を支点にして前記仮想直線を±15[°]回転させた回転角度範囲内で傾斜させて設けている。これにより、定着ベルトの回転開始時にニップ部の入口から定着ベルトの回転中心に向かって加圧ローラから定着ベルト側にかかる動荷重の力の向きにならうように、平行部から立ち上がった立ち上がり部で、前記動荷重を受けることができる。よって、平行部に対する同じ位置から立ち上がり部を垂直に立ち上げた場合よりも、立ち上がり部を曲げる方向に作用する、前記動荷重によるニップ部での用紙搬送方向に対して斜め方向の力が低減し、その分、立ち上がり部に撓みやねじれが発生するのを抑制できる。したがって、平行部に対する同じ位置から立ち上がり部を垂直に立ち上げた場合よりも、平行部に生じ得る撓みやねじれを立ち上がり部によって抑えることができ、その結果、平行部に支持されたニップ形成部材に撓みやねじれが生じるのを抑制することができる。
以上、本発明によれば、定着ベルトの回転開始時に生じ得るニップ形成部材の撓みやねじれを抑制できるという優れた効果がある。
定着装置の特徴部について説明するための図。 実施形態に係る画像形成装置の概略構成図。 従来の定着装置の概略構成図。 実施形態に係る定着装置の概略構成図。 定着装置に用いられるニップ形成部材の構成を説明するための図。 (a)反射面をハロゲンヒータを中心とする同心円状に配設した場合の説明図、(b)反射面の一部または全部をハロゲンヒータ以外の方向で定着ベルト側へ光を反射する向きに配設した場合の説明図。 (a)定着装置の軸方向端部側の斜視図、(b)定着装置の軸方向端部側の平面図、(c)定着装置を軸方向から見た側面図。 定着装置の側板にフランジ、ハロゲンヒータ及びステーを固定させて支持した状態を示す図。 本実施形態に係る定着装置の他例を示す図。 定着装置に用いられるステーの立ち上がり部の傾斜範囲を説明するための図。 遮蔽部材を備えた定着装置の概略構成図。 遮蔽部材の形状とハロゲンヒータの発熱部と用紙サイズとの関係を示す図。 遮蔽部材端部のスライド部材の概略構成図。 遮蔽部材の駆動機構の概略構成図。 遮蔽部材を露出させた状態の定着装置の斜視図。 従来の定着装置の概略構成図。
以下、図面により本発明を実施するための形態について説明する。
なお、本発明の実施の形態を説明するための各図面において、同一の機能もしくは形状を有する部材や構成部品等の構成要素については、判別が可能な限り同一符号を付すことにより一度説明した後ではその説明を省略する。
まず、図2を参照して、本発明の実施の一形態に係る画像形成装置の全体構成及び動作について説明する。
図2に示す画像形成装置1は、カラーレーザープリンタであり、その装置本体の中央には、4つの作像部4Y,4M,4C,4Kが設けられている。各作像部4Y,4M,4C,4Kは、カラー画像の色分解成分に対応するイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の異なる色の現像剤を収容している以外は同様の構成となっている。
具体的に、各作像部4Y,4M,4C,4Kは、潜像担持体としてのドラム状の感光体5と、感光体5の表面を帯電させる帯電装置6と、感光体5の表面にトナーを供給する現像装置7と、感光体5の表面をクリーニングするクリーニング装置8などを備える。
なお、図2では、ブラックの作像部4Kが備える感光体5、帯電装置6、現像装置7、クリーニング装置8のみに符号を付しており、その他の作像部4Y,4M,4Cにおいては符号を省略している。
各作像部4Y,4M,4C,4Kの下方には、感光体5の表面を露光する露光装置9が配設されている。露光装置9は、光源、ポリゴンミラー、f−θレンズ、反射ミラー等を有し、画像データに基づいて各感光体5の表面へレーザー光を照射するようになっている。
各作像部4Y,4M,4C,4Kの上方には、転写装置3が配設されている。転写装置3は、中間転写ベルト30と、4つの一次転写ローラ31と、二次転写ローラ36と、二次転写バックアップローラ32と、クリーニングバックアップローラ33と、テンションローラ34と、ベルトクリーニング装置35とを備える。
中間転写ベルト30は、無端状のベルトであり、二次転写バックアップローラ32、クリーニングバックアップローラ33及びテンションローラ34によって張架されている。ここでは、二次転写バックアップローラ32が回転駆動することによって、中間転写ベルト30は図の矢印で示す方向に周回走行(回転)するようになっている。
4つの一次転写ローラ31は、それぞれ、各感光体5との間で中間転写ベルト30を挟み込んで一次転写ニップを形成している。また、各一次転写ローラ31には、図示しない電源が接続されており、所定の直流電圧(DC)と交流電圧(AC)との少なくとも一方が、各一次転写ローラ31に印加されるようになっている。
二次転写ローラ36は、二次転写バックアップローラ32との間で中間転写ベルト30を挟み込んで二次転写ニップを形成している。また、一次転写ローラ31と同様に、二次転写ローラ36にも図示しない電源が接続されており、所定の直流電圧(DC)と交流電圧(AC)との少なくとも一方が、二次転写ローラ36に印加されるようになっている。
ベルトクリーニング装置35は、中間転写ベルト30に当接するように配設されたクリーニングブラシとクリーニングブレードを有する。このベルトクリーニング装置35から伸びた図示しない廃トナー移送ホースは、図示しない廃トナー収容器の入口部に接続されている。
プリンタ本体の上部には、ボトル収容部が設けられており、ボトル収容部には補給用のトナーを収容した4つのトナーボトル2Y,2M,2C,2Kが着脱可能に装着されている。各トナーボトル2Y,2M,2C,2Kと上記各現像装置7との間には、図示しない補給路が設けてあり、この補給路を介して各トナーボトル2Y,2M,2C,2Kから各現像装置7へトナーが補給されるようになっている。
一方、プリンタ本体の下部には、記録媒体としての用紙Pを収容した給紙トレイ10や、給紙トレイ10から用紙Pを搬出する給紙ローラ11等が設けられている。ここで、記録媒体には、普通紙以外に、厚紙、はがき、封筒、薄紙、塗工紙(コート紙やアート紙等)、トレーシングペーパ、OHPシート等が含まれる。また、図示しないが、手差し給紙機構が設けてあってもよい。
プリンタ本体内には、用紙Pを給紙トレイ10から二次転写ニップを通過させて装置外へ排出するための搬送路Rが配設されている。搬送路Rにおいて、二次転写ローラ36の位置よりも用紙搬送方向上流側には、二次転写ニップへ用紙Pを搬送する搬送手段としての一対のレジストローラ12が配設されている。
また、二次転写ローラ36の位置よりも用紙搬送方向下流側には、用紙Pに転写された未定着画像を定着するための定着装置20が配設されている。さらに、定着装置20よりも搬送路Rの用紙搬送方向下流側には、用紙を装置外へ排出するための一対の排紙ローラ13が設けられている。また、プリンタ本体の上面部には、装置外に排出された用紙をストックするための排紙トレイ14が設けてある。
以上の構成を備えた画像形成装置の基本動作は次の通りである。
作像動作が開始されると、各作像部4Y,4M,4C,4Kにおける各感光体5が図示しない駆動装置によって図中時計回り方向に回転駆動され、各感光体5の表面が帯電装置6によって所定の極性に一様に帯電される。
帯電された各感光体5の表面には、露光装置9からレーザー光がそれぞれ照射されて、各感光体5の表面に静電潜像が形成される。このとき、各感光体5に露光する画像情報は所望のフルカラー画像をイエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの色情報に分解した単色の画像情報である。このように各感光体5上に形成された静電潜像に、各現像装置7によってトナーが供給されることにより、静電潜像はトナー画像として顕像化(可視像化)される。
また、作像動作が開始されると、二次転写バックアップローラ32が図中反時計回り方向に回転駆動し、中間転写ベルト30を図中矢印で示す方向に周回走行させる。そして、各一次転写ローラ31に、トナーの帯電極性と逆極性の定電圧または定電流制御された電圧が印加される。これにより、各一次転写ローラ31と各感光体5との間の一次転写ニップにおいて転写電界が形成される。
その後、各感光体5の回転に伴い、感光体5上の各色のトナー画像が一次転写ニップに達したときに、上記一次転写ニップにおいて形成された転写電界によって、各感光体5上のトナー画像が中間転写ベルト30上に順次重ね合わせて転写される。このようにして、中間転写ベルト30の表面にフルカラーのトナー画像が担持される。
また、中間転写ベルト30に転写しきれなかった各感光体5上のトナーは、クリーニング装置8によって除去される。その後、図示しない除電装置によって各感光体5の表面が除電され、表面電位が初期化される。
画像形成装置の下部では、給紙ローラ11が回転駆動を開始し、給紙トレイ10から用紙Pが搬送路Rに送り出される。搬送路Rに送り出された用紙Pは、レジストローラ12によってタイミングを計られて、二次転写ローラ36と二次転写バックアップローラ32との間の二次転写ニップに送られる。このとき、二次転写ローラ36には、中間転写ベルト30上のトナー画像のトナー帯電極性と逆極性の転写電圧が印加されており、これにより、二次転写ニップに転写電界が形成されている。
その後、中間転写ベルト30の周回走行に伴って、中間転写ベルト30上のトナー画像が二次転写ニップに達したときに、上記二次転写ニップにおいて形成された転写電界によって、中間転写ベルト30上のトナー画像が用紙P上に一括して転写される。また、このとき用紙Pに転写しきれなかった中間転写ベルト30上の残留トナーは、ベルトクリーニング装置35によって除去され、除去されたトナーは図示しない廃トナー収容器へと搬送され回収される。
その後、用紙Pは定着装置20へと搬送され、定着装置20によって用紙P上のトナー画像が当該用紙Pに定着される。そして、用紙Pは、排紙ローラ13によって装置外へ排出され、排紙トレイ14上にストックされる。
以上の説明は、用紙P上にフルカラー画像を形成するときの画像形成動作であるが、4つの作像部4Y,4M,4C,4Kのいずれか1つを使用して単色画像を形成したり、2つまたは3つの作像部を使用して2色又は3色の画像を形成したりすることも可能である。
ここで、周知のように、電子写真方式による画像形成装置は、次の工程を経て複写画像を出力する。つまり、潜像担持体である感光体上に形成された静電潜像がトナーにより可視像処理され、トナー像が用紙などの記録媒体に転写されたうえで定着されることにより複写画像が出力される。
画像形成装置に用いられる定着方式には、熱ローラ定着方式、ベルト定着方式、フィルム定着方式および電磁誘導加熱定着方式などがある。
熱定着ローラ方式には、用紙の搬送路を挟んで対向しながら当接する定着ローラ及び加圧ローラが用いられる。この方式では、定着ローラ内に設けられている熱源からの熱と加圧ローラからの加圧力に相当する圧力との作用によってトナー像が用紙に融解浸透される。用紙に対してトナー像が融解浸透される現象は以下の構成を備えた定着方式においても同じである。
ベルト定着方式には、定着ローラに代えて、熱良導体となる定着ベルトと、加圧ローラ及び定着ベルトを捲装されるローラ、そして、定着ベルトを加熱する加熱源が用いられる(例えば、特許文献2)。
フィルム定着方式には、定着ローラに代えて、熱良導体となる定着ベルトと、加圧ローラ及び定着ベルトを捲装されるローラ、そして、定着ベルトを加熱する加熱源が用いられる(例えば、特許文献3)。
電磁誘導加熱定着方式には、発熱効率を高める電磁誘導コイルを加熱源として設けた構成が採用されている(例えば、特許文献2)。
定着方式には、次に挙げる要求課題がある。すなわち、ウォームアップ時間を短縮すること、さらには、ファーストプリント時間を短縮することである。なお、ウォームアップ時間は、電源投入時など、常温状態から印刷可能な所定温度(リロード温度)までに要する時間のことである。また、ファーストプリント時間は、印刷要求を受けた後、印刷準備を経て印字動作を行い排紙が完了するまでに必要な時間のことである。
また、定着装置では、次の理由により定着不良が発生することがある。すなわち、画像形成装置は、高速処理が行える装置である。高速処理により単位時間あたりの定着枚数、つまり、定着装置を通過する通紙枚数が増加すると、高速移動する用紙への供給熱量も増加させなければならない。これは、用紙が定着装置を通過する時間が短くなるのに合わせて定着に必要な熱量を用紙に与えるためである。
しかし、連続印刷のはじめに必要な熱量の確保ができていないと、温度の落ち込みが大きく、高速化された連続印刷時に、必要な熱量に達しないままで通紙されると定着不良を発生する虞がある。
また、画像形成装置の高速化に伴い、単位時間あたりの通紙枚数が増え、必要熱量が増大しているため、特に連続印刷のはじめに熱量が不足する、いわゆる温度落ち込みが問題となることがあり、高速化した場合の定着不良を起こす問題がある。
一方、上記に挙げた定着方式とは別に、セラミックヒータを用いたサーフ定着方式と称される定着方式がある。
サーフ定着方式は、ニップ部のみを局所加熱され、その他の部分では加熱されない構成が採用されている。この定着方式では、ベルト方式の定着装置に比べ、低熱容量化,小型化が可能となるため、所定温度への立ち上がりやファーストプリント時間の短縮が可能となる反面、次の問題がある。
つまり、サーフ定着方式は、局所以外の部分では加熱されていないので、ニップの用紙などの入口において定着ベルトは最も冷えた状態にあり、定着不良が発生しやすくなるという問題がある。特に、高速機においては、定着ベルトの回転が速く、ニップ部以外でのベルトの放熱が多くなるため、より定着不良が発生しやすくなるという問題がある。
そこで、このような問題に対処するため、定着ベルトを用いる構成において、高生産の画像形成装置に搭載されても、良好な定着性を得ることができるようにした定着装置が提案されている(例えば、特許文献4)。
特許文献4に開示された定着装置は、図3に示す構成が用いられている。
定着ベルト100、定着ベルト100の内部に配設されたパイプ状の金属熱伝導体200、金属熱伝導体200内に配設された熱源300、及び、定着ベルト100を介して金属熱伝導体200に当接してニップ部Nを形成する加圧ローラ400を備えている。
加圧ローラ400の回転により定着ベルト100は連れ回りし、このとき、金属熱伝導体200は定着ベルト100の移動をガイドする。また、金属熱伝導体200内の熱源300により金属熱伝導体200を介して定着ベルト100が加熱されることで、定着ベルト100全体を温めることを可能にしている。これにより、加熱待機時からのファーストプリントタイムを短縮することができ、かつ高速回転時の熱量不足を解消することが可能となっている。
しかし、さらなる省エネ性及びファーストプリントタイム向上のためには、熱効率をより一層向上させる必要がある。
そこで、本実施形態の定着装置20では、定着ベルト21を、金属熱伝導体(図3において符号200で示す部材)を介して間接的に加熱するのではなく、定着ベルト21を金属熱伝導体を介さずに直接加熱する構成を採用している。これにより、消費電力の低減を図ることができると共に、加熱待機時からのファーストプリントタイムをさらに短縮することができる。また、金属熱伝導体を設けないことによるコストダウンも期待できる。
次に、図4に基づき、定着装置20の構成について説明する。図4は、本実施形態に係る定着装置20の一構成例を示す概略構成図である。
定着装置20は、内部が中空な表面無端移動体である定着部材としての定着ベルト21と、定着ベルト21に対向して回転可能に設けられた対向回転体からなる加圧部材としての加圧ローラ22とを備えている。
定着ベルト21の内側には、定着ベルト21を加熱する熱源としてのハロゲンヒータ23と、定着ベルト21を介して対向する加圧ローラ22とニップ部Nを形成するニップ形成部材24とが設けられている。さらに、定着ベルト21の内側には、ニップ形成部材24を支持する支持部材としてのステー25と、ハロゲンヒータ23から放射される光を定着ベルト21へ反射する反射部材26とが設けられている。
また、定着装置20は、定着ベルト21の温度を検知する温度検知手段としての温度センサ27と、定着ベルト21から用紙Pを分離する記録媒体分離手段としての分離部材28と、加圧ローラ22を定着ベルト21へ加圧する不図示の加圧手段等を備えている。
定着ベルト21は、薄肉で可撓性を有する無端状のベルト部材(フィルムも含む)が用いられる。
定着ベルト21は、ニッケルもしくはステンレス鋼等の金属材料またはポリイミド(PI)などの樹脂材料で形成された内周側の基材を有している。また、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)またはポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などで形成された外周側の離型層を備えている。また、基材と離型層との間に、シリコーンゴム、発泡性シリコーンゴム、又はフッ素ゴム等のゴム材料で形成された弾性層を介在させてもよい。
加圧ローラ22は、芯金22a、弾性層22b及び離型層22cによって構成されている。なお、弾性層22bは芯金22aの表面に配置されており、発泡性シリコーンゴム、シリコーンゴム、またはフッ素ゴム等が用いられる。また、離型層22は弾性層22bの表面に設けられ、PFAまたはPTFE等が用いられる。加圧ローラ22は、図示しない加圧手段によって定着ベルト21側に向けて加圧されることにより、定着ベルト21を介してニップ形成部材24に当接している。
この加圧ローラ22と定着ベルト21とが圧接する箇所では、加圧ローラ22の弾性層22bが押しつぶされることで、所定の幅のニップ部Nが形成されている。
加圧ローラ22は、プリンタ本体に設けられているモータ等の駆動源(不図示)によって回転駆動される。加圧ローラ22が回転駆動されると、その駆動力がニップ部Nで定着ベルト21に伝達され、定着ベルト21が従動回転するようになっている。
本実施形態では、加圧ローラ22を中実のローラとしているが、中空のローラであってもよい。その場合、加圧ローラ22の内部にハロゲンヒータ等の加熱源を配設してもよい。また、弾性層が無い場合は、熱容量が小さくなり定着性が向上する。しかし、未定着トナーを押し潰して定着させるときに、ベルト表面の微小な凹凸が画像に転写されて画像のベタ部に光沢ムラを生じる可能性がある。これを防止するには、厚さ100[μm]以上の弾性層を設けることが望ましい。
厚さ100[μm]以上の弾性層を設けることで、弾性層の弾性変形により微小な凹凸を吸収することができるので、光沢ムラの発生を回避することができるようになる。弾性層22bはソリッドゴムでもよいが、加圧ローラ22の内部に加熱源が無い場合は、スポンジゴムを用いてもよい。スポンジゴムの方が、断熱性が高まり定着ベルト21の熱が奪われにくくなるのでより望ましい。また、定着回転体と対向回転体は、互いに圧接する場合に限らず、加圧を行わず単に接触させるだけの構成とすることも可能である。
上記各ハロゲンヒータ23は、それぞれの両端部が定着装置20の側板(不図示)に固定されている。各ハロゲンヒータ23は、プリンタ本体に配置された電源部により出力制御されて発熱する。出力制御は、温度センサ27による定着ベルト21の表面温度の検知結果に基づいて行われる。このようなハロゲンヒータ23の出力制御によって、定着ベルト21の温度(定着温度)を所望の温度に維持できるようになっている。また、定着ベルト21を加熱する加熱源として、ハロゲンヒータ以外に、IH(電磁誘導)、抵抗発熱体、またはカーボンヒータ等を用いてもよい。
図5に、ニップ形成部材24の構成を示す。ニップ形成部材24は、ベースパッド241と、ベースパッド241を巻いている低摩擦性の摺動シート240とを有する。
ベースパッド241は、加圧ローラ22の加圧力を受けてニップ部Nの形状を決める部材である。このため、定着ベルト21の軸方向または加圧ローラ22の軸方向に平行して配置され、ニップ形成部材24の支持部材として用いられるステー25によって固定支持されている。このベースパッド241は、後述するが、液晶ポリマー(LCP)等の樹脂、金属あるいはセラミックなどの材料が用いられる。
このように、ニップ形成部材24をステー25で支持することにより、加圧ローラ22による圧力でニップ形成部材24に撓みが生じるのを抑制し、加圧ローラ22の軸方向に平行して均一なニップ幅が得られるようにしている。
なお、ステー25は、ニップ形成部材24の撓み防止機能を満足するために、ステンレス鋼や鉄等の機械的強度が高い金属材料で形成することが望ましいが、ステー25を樹脂製とすることも可能である。
また、ベースパッド241は、耐熱温度200[℃]以上の耐熱性部材で構成されている。これにより、トナー定着温度域で、熱によるベースパッド241の変形を防止し、安定したニップ部Nの状態を確保することができる。この結果、出力画質の安定化が得られる。
ベースパッド241には、一般的な耐熱性樹脂を用いることが可能である。例えば、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、液晶ポリマー(LCP)、ポリエーテルニトリル(PEN)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)などを用いることが可能である。
また、ベースパッド241の少なくとも定着ベルト21と対向する表面には、低摩擦係数を有する摺動シート240が配置されている。
摺動シート240は、定着ベルト21が回転する際、定着ベルト21の表面を摺動させる。摺動シート240は、摺動する定着ベルト21に生じる駆動トルクを低減するとともに定着ベルト21への摩擦力による負荷を軽減させるために用いられる。摺動シート240の材料には、例えば、PTFE等が用いられる。
ベースパッド241は、摺動シート240を挟んで対向する加圧ローラ22とで構成されるニップ部Nの形状を決める機能を有している。このため、ニップ部Nに対向する面がほぼ平坦、換言すればストレート状の形状であり、この形状を維持するための材料として、ある程度硬い材料が用いられる。
具体的には、液晶ポリマー(LCP)等に用いられる結晶性熱可塑性プラスチックス、例えばアラミド繊維などの成型品が用いられる。また樹脂に代えて、金属やセラミックスなどの形状保持が可能な材料が用いられることもある。
反射部材26は、反射面として表面を利用できるアルミニウムやステンレス鋼などが用いられてステー25とハロゲンヒータ23との間に配設されている。
ここで、反射部材26は、ハロゲンヒータ23によって直接加熱されるため、高融点の金属材料等で形成されることが望ましい。このように反射部材26が配設されていることにより、ハロゲンヒータ23からステー25側に放射された光が定着ベルト21へ反射される。これにより、定着ベルト21に照射される光量を多くすることができ、定着ベルト21を効率良く加熱することが可能となる。また、ハロゲンヒータ23からの輻射熱がステー25等に伝達されるのを抑制することができるので、省エネルギー化も図れる。
また、本実施形態のような反射部材26を設けずに、ステー25のハロゲンヒータ23側の面を研磨または塗装などの鏡面処理をし、反射面を形成してもよい。さらに加えて、反射部材26またはステー25の反射面の反射率は、90[%]以上であることが望ましい。
ただし、ステー25はその強度を確保するために形状や材質が自由に選択できない。このため、本実施形態のように反射部材26を別途設けた方が、形状や材質の選択の自由度が広がり、反射部材26とステー25はそれぞれの機能に特化することができる。また、反射部材26はハロゲンヒータ23とステー25との間に設けられることにより、ハロゲンヒータ23に対する反射部材26の位置が近くなるので、定着ベルト21を効率良く加熱することが可能となる。
また、光の反射による定着ベルト21の加熱効率をさらに向上させるには、反射部材26またはステー25の反射面の向きを検討する必要がある。ここではわかりやすく説明するため、1本ヒータの例を用いて説明する。
例えば、図6(a)に示すように、ハロゲンヒータ23を中心とする同心円状に反射面70を配設した場合は、光がハロゲンヒータ23に向かって反射されるため、その分、加熱効率が低下してしまう。
これに対し、図6(b)に示すように、反射面70の一部または全部を、ハロゲンヒータ23以外の方向で定着ベルト側へ光を反射する向きに配設した場合は、ハロゲンヒータ23の方向へ反射される光量が少なくなる。そのため、反射光による加熱効率を向上させることができる。
本実施形態に係る定着装置20は、さらなる省エネ性及びファーストプリントタイムなどの向上のために、構成に種々の工夫が施されている。
具体的には、ハロゲンヒータ23によって定着ベルト21をニップ部N以外の箇所において直接加熱できるようにしている(直接加熱方式)。
本実施形態では、図4において、定着ベルト21の図中左側の部分と、この位置に対向するハロゲンヒータ23との間に、何も介在させないようにしている。これにより、ハロゲンヒータ23と定着ベルト21とが対向する位置では、ハロゲンヒータ23からの輻射熱が定着ベルト21に直接与えられるようになる。
定着ベルト21の低熱容量化を図るために、定着ベルト21は薄く且つ小径化されている。
具体的には、定着ベルト21を構成する基材、弾性層、離型層のそれぞれの厚さを、20[μm]〜50[μm]、100[μm]〜300[μm]、5[μm]〜50[μm]の範囲に、そして全体としての厚さが1[mm]以下に設定されている。また、定着ベルト21の直径は、20[mm]〜40[mm]の直径に設定されている。さらに低熱容量化を図るためには、望ましくは、定着ベルト21全体の厚さを0.2[mm]以下にするのがよく、さらに望ましくは、0.16[mm]以下の厚さとするのがよい。また、定着ベルト21の直径は、30[mm]以下とするのが望ましい。
なお、本実施形態では、加圧ローラ22の直径が20[mm]〜40[mm]に設定されており、定着ベルト21の直径と加圧ローラ22の直径は等しくされている。ただし、この構成に限定されるものではない。例えば、定着ベルト21の直径が加圧ローラ22の直径よりも小さくなるように形成してもよい。その場合、ニップ部Nにおける定着ベルト21の曲率が加圧ローラ22の曲率よりも小さくなるため、ニップ部Nから排出される記録媒体が定着ベルト21から分離されやすくなる。
図7(a)は、定着装置20の定着ベルト幅方向(軸方向)端部側の斜視図であり、図7(b)は定着装置20の定着ベルト幅方向(軸方向)端部側の平面図であり、図7(c)は定着装置20を軸方向から見た側面図である。
なお、図7(a)〜図7(c)では、定着装置20の定着ベルト幅方向片側の端部の構成のみを図示しているが、反対側の端部も同様の構成となっている。そのため、以下、図7に基づき、定着装置20の定着ベルト幅方向片側の端部の構成についてのみ説明する。
図7(a)や図7(b)に示すように、定着ベルト21の幅方向端部にはベルト保持部材であるフランジ40が挿入されており、定着ベルト21の幅方向端部は、このフランジ40によって回転可能に保持されている。なお、フランジ40は、定着ベルト21の寄り止めガイド部と定着ベルト21の回転ガイド部とからなる。
図7(c)に示すように、フランジ40は、ニップ部の位置(ニップ形成部材24を配設した位置)で開口したC字形に形成されている。また、ステー25の端部は、フランジ40に固定され位置決めされている。
図7(a)や図7(b)に示すように、定着ベルト21の端面とそれに対向するフランジ40の対向面との間には、定着ベルト21の幅方向端部を保護する保護部材としてのスリップリング46が設けられている。
定着ベルト21の寄り止めガイド部は非回転のため、定着ベルト21の端部との接触、回転に伴って摩耗が生じるので、定着ベルト21の回転に伴って回転可能なスリップリング46を、定着ベルト21と寄り止めガイド部との間に備える。このことにより、定着ベルト21に幅方向(軸方向)の寄りが生じた場合に、定着ベルト21の端部が寄り止めガイド部に直接当接するのを防止することができ、定着ベルト21の端部の摩耗や破損を防ぐことができる。
また、スリップリング46は、フランジ40の外周面に対して余裕を持って嵌められている。このため、定着ベルト21の端部がスリップリング46に接触した際に、スリップリング46は定着ベルト21と連れ回り可能となっているが、スリップリング46が連れ回りせず、静止していても構わない。
スリップリング46の材料としては、耐熱性に優れた所謂スーパーエンジニアリング・プラスチック(スーパーエンプラ)、例えば、PEEK、PPS、PAI、PTFE等を適用することが好ましい。
また、図8に示すように、フランジ40、ハロゲンヒータ23及びステー25の端部は、定着装置20の側板20aに固定支持されている。なお、フランジ40、ハロゲンヒータ23及び25の反対側の端部も同様に、定着装置20の不図示の側板に固定支持されている。
なお、図示省略するが、定着ベルト21の軸方向両端部には、定着ベルト21とハロゲンヒータ23との間に、ハロゲンヒータ23からの熱を遮蔽する遮蔽部材が配設されている。これにより、特に、連続通紙時の定着ベルトの非通紙領域における過剰な温度上昇を抑制することができ、定着ベルトの熱による劣化や損傷を防止することができる。
また、本実施形態では定着ベルト21の内周面と接触する部材は、フランジ40とニップ形成部材24のみであり、これら部材以外に定着ベルト21の内周面と接触して回転をガイドするようなベルトガイドは存在しない。
以下、図4を参照しつつ、本実施形態に係る定着装置20の基本動作について説明する。
プリンタ本体の電源スイッチが投入されると、ハロゲンヒータ23に電力が供給されると共に、加圧ローラ22が図4中の時計回りに回転駆動を開始される。これにより、定着ベルト21は、加圧ローラ22との摩擦力によって、図4中の反時計回りに従動回転する。
その後、上述の画像形成工程により未定着のトナー画像Tが担持された用紙Pが、不図示のガイド板に案内されながら図4の矢印F1方向に搬送されて、圧接状態にある定着ベルト21及び加圧ローラ22のニップ部Nに送入される。そして、ハロゲンヒータ23によって加熱された定着ベルト21による熱と、定着ベルト21と加圧ローラ22との間の加圧力とによって、用紙Pの表面にトナー画像Tが定着される。
トナー画像Tが定着された用紙Pは、ニップ部Nから図4中の矢印F2方向に搬出される。このとき、用紙Pの先端が分離部材28の先端に接触することにより、用紙Pが定着ベルト21から分離される。その後、分離された用紙Pは、上述のように、排紙ローラ13(図2参照)によって機外に排出され、排紙トレイ14(図2参照)にストックされる。
次に、本実施形態に係る画像形成装置1が備えた定着装置20の特徴部について説明する。図1は、本実施形態に係る定着装置の特徴部について説明するための図である。
以下、ステー25の構成についてさらに詳しく説明する。
図1に示されているように、ステー25は定着ベルト幅方向である長手方向と直交する方向の断面が閉じた形状である。そして、ニップ形成部材24を支持しニップ部Nにおける用紙搬送方向と平行な基部25aと、その基部25aからニップ部Nより離れる方向に立ち上がった立ち上がり部25b及び立ち上がり部25cとを少なくとも有している。
立ち上がり部25bは、定着ベルト21の回転中心の点Xとニップ部Nの入口の点Yとを結んだ仮想直線Lと平行か、前記点Xを支点にして前記仮想直線Lを±15[°]回転させた回転角度範囲内となるように、基部25aに対し傾斜している。
なお、定着ベルト21は、加圧ローラ22が加圧されている状態では断面が真円ではないので、加圧ローラ22が脱圧されて、フランジ40だけで保持されている状態での中心位置を定着ベルト21の回転中心の点Xと定義すればよい。
また、図9に示すように立ち上がり部25bは、基部25aからニップ部Nより離れる方向へ少しだけ垂直に延びた後、前記仮想直線Lと平行か前記回転角度範囲内となるように、基部25aに対し傾斜して延びた形状でも良い。これにより、立ち上がり部25bに曲げ部が形成されることで、立ち上がり部25bが真っ直ぐな場合よりもステー25全体としての強度を向上させることができる。
図1に示すステー25は、立ち上がり部25bが基部25aに対して傾斜して立ち上がり、立ち上がり部25cが基部25aからニップ部Nより離れる方向へ垂直に立ち上がった形状をしている。しかしながら、ステー25の形状としては、これに限定されるものではなく、前記仮想直線Lと平行か、前記回転角度範囲内となるように、立ち上がり部25bと立ち上がり部25cとの少なくとも一方を基部25aに対して傾斜させれば良い。
図10に、定着ベルト21の回転中心の点Xと、ニップ部Nの入口の点Yとを結んだ仮想直線Lと平行、もしくは、点Xと点Yとを結んだ前記点Xを支点として前記仮想直線Lを±15[°]回転させた回転角度の範囲を示す。
ここで、定着装置20の動作開始時、すなわち、定着ベルト21の回転開始時には、ニップ部Nの入口(点Y)から定着ベルト21の回転中心(点X)に向かって加圧ローラ22から定着ベルト21側に動荷重がかかる。
これに対し、本実施形態の定着装置20では、図1に示すように基部25aに対して立ち上がり部25bを上述したように傾斜させることによって、前記動荷重の力の方向にならうように立ち上がった立ち上がり部25bで、前記動荷重を受けることができる。これにより、基部25aに対する同じ位置から立ち上がり部25bを垂直に立ち上げた場合よりも、立ち上がり部25bを曲げる方向に作用する、前記動荷重によるニップ部Nでの用紙搬送方向に対して斜め方向の力が低減する。よって、その分、前記斜め方向の力を受けてステー25に撓みやねじれが発生するのを抑制できる。
したがって、前記動荷重に対するステー25の強度を高めることができ、停止している定着ベルト21を回転させる定着ベルト21の回転開始時に、ニップ形成部材24が撓んだりねじれたりするのを抑えることができる。
また、これと共に、加圧ローラ22の加圧方向に延在する横長の断面も有するので、断面係数が大きくなり、加圧ローラ22からの加圧力を受けるステー25の長手方向での撓みの発生を抑えることで、機械的強度を向上させることができる。
断面係数は、構造材に生じる曲げ応力の大きさを計算する基準として、断面の形状から算出する係数である。ステー25に横荷重が作用するとステー25は曲げ変形する。この曲げ作用によってステー25に生ずる応力は、引張りも圧縮も受けない中立面を境にして凸側では引張り、凹側では圧縮となる。
ステー25のある断面でのこの曲げ応力は中立軸(中立面と断面との交線で断面の図心を通る直線)からの距離に比例し、中立軸からもっとも遠い点で最大となる。断面係数は、断面二次モーメントを中立軸からこの点までの距離で除したもので、断面の形と中立軸の位置によって決まる定数である。断面積が同じでも断面係数の大きい断面形を用いることにより、ステー25に生じる最大曲げ応力を小さくすることができる。
ここでいう断面二次モーメント(second moment of area)とは、曲げモーメントに対する物体の変形のしにくさを表した量であり、慣性モーメント同様に「I(ラージアイ)」で表される。物体の断面を変えると、断面二次モーメントの値も変化するので、構造物の耐久性を向上させる上で、設計上の指標として用いられる。単位は[cm]により表される。
ニップ部Nでの回転駆動でスリップ等を生じさせないための必要な面圧は、0.6[kgf/cm]以上である。ステー25の断面係数を200[mm]以上にすれば、ニップ部Nで加圧ローラ22が回転駆動され、その駆動力が定着ベルト21に伝達された時にステー25の曲げ変形が防止される。さらに加えて、断面積が同じでも断面係数の大きい断面形状が選択されることにより、小径化した定着ベルト21の直径内に効率よく各部材をレイアウトすることができる。
また、本実施形態では、定着ベルト21内でステー25をできるだけ大きく配設するために、ニップ形成部材24はコンパクトに形成されている。具体的には、ニップ形成部材24の用紙搬送方向の幅を、ステー25の用紙搬送方向の幅よりも小さく形成している。
また、定着ベルト21は、その端部以外の部分ではニップ形成部材24のみによってガイドされ、端部ではフランジ40によってもガイドされる。すなわち、定着ベルト21とステー25との間には、ニップ形成部材24以外のガイド部材を設けていないので、ステー25を定着ベルト21により近づけて配設することができ、ステーの強度の向上を図れる。
本実施形態では、立ち上がり部25bに対して、定着ベルト21の回転方向下流側にハロゲンヒータ23が配置されている。このようにハロゲンヒータ23が配置されることにより、ハロゲンヒータ23及びステー25を定着ベルト21内にコンパクトに収容することが可能となる。
また、ニップ部Nに近い位置に加熱源であるハロゲンヒータ23が配置されることにより、加熱位置からニップ位置までの定着ベルト21からの放熱をより少なくすることが可能となって省エネ性が向上する。また、これと共に、ニップ部Nでの温度制御の精度も向上させることが可能となる。
以上のように、本実施形態の定着装置20では、立ち上がり部25bと立ち上がり部25cとのうち少なくとも一つを、前記仮想直線Lと平行か、前記回転角度範囲内となるように、基部25aに対して傾斜させてステー25を構成している。これにより、定着ベルト21の回転開始時におけるステー25の機械的強度を確保することができ、加圧ローラ22によるニップ形成部材24の撓みを抑制することができる。よって、ニップ幅を加圧ローラ22の軸方向に渡って均一に形成することができるようになり、良好な画像を得ることが可能となる。
特に、本実施形態のような定着ベルト21を小径化した構成においては、ステー25を配設するスペースも小さくなる。そのため、ステー25の断面係数を200[mm]以上とする。このことで、ステー25の断面積が同じでも断面係数の大きい断面形状を選択することが可能となり、小径化した定着ベルト21の内側に効率良く各部材をレイアウトすると共に、ステー25の強度を確保できる。
また、本実施形態では、ニップ形成部材24がコンパクトに形成され、さらに、定着ベルト21とステー25との間に別途ガイド部材を設けない構成としている。そのため、定着ベルト21内でのステー25を配置するために必要なスペースを大きく確保することが可能である。よって、本実施形態では、ステー25をコンパクトで且つ十分な強度に形成することができ、加圧ローラ22によるニップ形成部材24の撓みをより確実に防止することが可能となる。
定着装置20には、図11で示すように定着ベルト21内のハロゲンヒータ23と定着ベルト21との間に、ハロゲンヒータ23による定着ベルト21の加熱領域を変化させて制御する加熱領域制御部材である遮蔽部材29を設けても良い。このように遮蔽部材29を設けることで、ハロゲンヒータ23の発熱幅よりも小さいサイズの用紙を連続通紙した場合においても、生産性を維持することができる。
図12は、遮蔽部材29の形状と、ハロゲンヒータ23の発熱部と、用紙サイズとの関係を示す図である。
まず、遮蔽部材29の形状について詳しく説明する。図12に示すように、本実施形態の遮蔽部材29は、ハロゲンヒータ23からの熱を遮蔽するために両端部に設けられた一対の遮蔽部48と、遮蔽部48同士を連結する連結部49とを有する。また、両遮蔽部48の間は、ハロゲンヒータ23からの熱を遮蔽せずに放出する開口部50となっている。
また、両端部側の遮蔽部48が、それぞれ2つの段差部を有する形状に形成されている。すなわち、各遮蔽部48は、長手方向幅の小さい小遮蔽部48aと、長手方向幅の大きい大遮蔽部とで構成されている。
大遮蔽部48b同士は、連結部49を介して連結されている。また、遮蔽部材29が遮蔽位置へ回転移動する側を遮蔽側Zとすると、小遮蔽部48aは大遮蔽部48bの遮蔽側Zに連続して設けられている。
また、小遮蔽部48aの互いに対向する内縁、及び、大遮蔽部48bの互いに対向する内縁は、遮蔽側Zに向かって互いに離れるように傾斜する傾斜部52a,52bとなっている。
なお、遮蔽部材29は、非常に高い耐熱性を要するためアルミニウム、鉄及びステンレス鋼などで構成されることが望ましい。
次に、ハロゲンヒータの発熱部と用紙サイズとの関係について説明する。
図12では、小サイズ用紙P1、中サイズ用紙P2、大サイズ用紙P3及び特大サイズ用紙P4の少なくとも4種類の用紙を用いる。この実施形態における用紙サイズの例としては、例えば、小サイズ用紙P1が通紙幅100[mm]、中サイズ用紙P2が通紙幅220[mm]、大サイズ用紙P3が通紙幅297[mm]、特大サイズ用紙P4が通紙幅330[mm]などが挙げられる。ただし、用紙サイズの例はこれに限定されるものではない。
図12に示すように、本実施形態では、用紙サイズに応じて加熱領域を変更するため、各ハロゲンヒータ23の発熱部の長さや配設位置を異ならせている。2本のハロゲンヒータ23のうち、一方(図の下側)のハロゲンヒータ23の発熱部23aは、長手方向中央部側に配設され、他方(図の上側)のハロゲンヒータ23の発熱部23bは、長手方向両端部側にそれぞれ配設されている。
この例では、中央部側の発熱部23aは、中サイズ用紙P2の通紙幅W2に対応した範囲に配設されており、両端部側の発熱部23bは、中サイズ用紙P2の通紙幅W2以上で、大サイズ及び特大サイズの通紙幅W3,W4を含む範囲に配設されている。
また、小遮蔽部48aと大遮蔽部48bとにそれぞれ傾斜部52a,52bを設けているので、遮蔽部材29の回転位置を変更することで、各傾斜部52a,52bによって各発熱部23a,23bを覆う範囲を調整することが可能である。
図13は、遮蔽部材29の支持構造を示す図である。
図13に示すように、遮蔽部材29は、フランジ40に取り付けられた円弧状のスライド部材41を介して支持されている。具体的には、遮蔽部材29の端部に設けられた突起29aが、スライド部材41に設けられた孔部41aに挿入されることで、遮蔽部材29がスライド部材41に取り付けられている。また、スライド部材41には凸部41bが設けてあり、その凸部41bがフランジ40に設けられた円弧状の溝部40aに挿入されることで、スライド部材41は溝部40aに沿ってスライド移動可能となっている。これにより、遮蔽部材29は、スライド部材41と一体的に、フランジ40の周方向に回転移動可能となっている。また、本実施形態では、フランジ40及びスライド部材41は、樹脂で構成されている。
なお、図13では、片方の端部の支持構造のみ示しているが、他方の端部も同様に、スライド部材41を介して回転移動可能に保持されている。
図14は、遮蔽部材29の駆動機構を示す図である。
図14に示すように、本実施形態では、遮蔽部材29の駆動手段として、駆動源であるモータ42と、複数のギア43,44,45から成るギア列とを備える。ギア列のうち、一端側のギア43はモータ42に連結され、他端側のギア45はスライド部材41の周方向に設けられたギア部41cに連結されている。これにより、モータ42が駆動すると、その駆動力がギア列を介してスライド部材41に伝達され、遮蔽部材29が回転移動するようになっている。
図15は、遮蔽部材29を露出させた状態の定着装置20の斜視図である。
遮蔽部材29は、図15で示すように周方向の長さが異なる形状となっており、軸方向における開口幅が周方向で異なる。そのため、前述した駆動機構により遮蔽部材29を回転移動させた際の遮蔽部材29の回転角に応じて、遮蔽部材29によってハロゲンヒータ23を覆い隠す領域が変化する。これにより、通紙される用紙サイズに応じて、遮蔽部材29の回転角を変えることで、ハロゲンヒータ23による定着ベルト21の加熱幅を変化させることができる。
ここで、小サイズ用紙P1の通紙幅W1は、中央部側の発熱部23aの長さよりも小さい範囲となっている。また、遮蔽部材29の形状との関係では、大遮蔽部48bの各傾斜部52bが、小サイズ用紙P1の通紙幅W1の端部を跨ぐ位置に配設され、小遮蔽部48aの各傾斜部52aは、大サイズ用紙P3の通紙幅W3の端部を跨ぐ位置に配設されている。
小サイズ用紙P1を通紙する場合、中央部側の発熱部23aのみを発熱させる。しかし、この場合、中央部側の発熱部23aで加熱される範囲は、小サイズの通紙幅W1を超えてしまうので、遮蔽部材29を所定の遮蔽位置に移動させる。これにより、大遮蔽部48bによって小サイズ用紙P1の通紙幅W1の端部近傍から外側の範囲を覆うことができるので、定着ベルト21の非通紙領域の温度上昇を抑えることができる。
また、中サイズ用紙P2を通紙するときにおいては、中サイズ用紙P2の通紙幅W2のみハロゲンヒータ23の発熱部23aによって、定着ベルト21が加熱されるように、遮蔽部材29の回転角度を変更して回転移動させる。これにより、定着ベルト21の非通紙領域の温度上昇を抑えることができる。
また、特大サイズ用紙P4を通紙する場合は、中央部側の発熱部23aに加え、両端部側の発熱部23bも発熱させ、特大サイズの通紙幅W4に対応した範囲を加熱する。
ところが、本実施形態では、ハロゲンヒータ23の加熱範囲は中サイズの通紙幅W2と特大サイズの通紙幅W4にしか対応していない。このため、大サイズ用紙P3を通紙する場合、中央部側の発熱部23aのみを発熱させると、必要な範囲が加熱されず、中央部側と両端部側の各発熱部23a,23bを発熱させると、加熱される範囲が大サイズの通紙幅W3を超えてしまう。
仮に、中央部側の両端部側の各発熱部23a,23bを発熱させた状態で、そのまま大サイズ用紙P3を通紙すると、大サイズ用紙P3の通紙幅W3よりも外側の非通紙領域において定着ベルト21の温度が過度に上昇するといった問題がある。
そこで、本実施形態では、大サイズ用紙P3を通紙する際、遮蔽部材29を所定の遮蔽位置へ移動させ、両端部側の小遮蔽部48aによって大サイズ用紙P3の通紙幅W3の端部近傍から外側の範囲を覆う。これにより、定着ベルト21の非通紙領域の温度上昇を抑えることができる。よって、ハロゲンヒータ23の発熱部23bの発熱幅よりも小さいサイズの用紙を連続通紙した場合においても、生産性を維持することができる。
なお、ハロゲンヒータ23に対して定着ベルト回転方向上流側に遮蔽部材29の移動の起点を設けることで、ハロゲンヒータ23に対して定着ベルト回転方向下流側に遮蔽部材29の移動の起点を設ける場合よりも、遮蔽部材29の回転角を大きくすることができる。よって、その分、精度の高い加熱範囲の設定が可能となる。その結果、生産性が低下することの少ない定着装置20を提供することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。また、本発明に係る定着装置は、図2に示すカラーレーザープリンタに限らず、モノクロ画像形成装置や、その他のプリンタ、複写機、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等に搭載することも可能である。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
回転可能な無端状の定着ベルト21などの定着ベルトと、定着ベルトの外周面を加圧し回転駆動することで定着ベルトを従動回転させる加圧ローラ22などの加圧ローラと、定着ベルトの内周側に配置され定着ベルトを介して加圧ローラと当接しニップ部を形成するニップ形成部材24などのニップ形成部材と、定着ベルトの内周側に配置されニップ形成部材を支持するステー25などの支持部材と、定着ベルトを加熱するハロゲンヒータ23などの加熱手段とを備えた定着装置20などの定着装置において、前記支持部材は、ニップ形成部材を支持しニップ部での用紙搬送方向と平行な基部25aなどの平行部と、平行部からニップ部より離れる方向に立ち上がった立ち上がり部25bなどの立ち上がり部とを少なくとも有しており、定着ベルトの回転中心とニップ部の入口とを結んだ仮想直線Lなどの仮想直線と平行か、定着ベルトの回転中心を支点にして前記仮想直線を±15[°]回転させた回転角度範囲内で、立ち上がり部が平行部に対し傾斜している。これよれば、上記実施形態について説明したように、定着ベルトの回転開始時に生じ得るニップ形成部材の撓みやねじれを抑制できる。
(態様B)
(態様A)において、上記支持部材の断面係数が200[mm]以上である。これによれば、上記実施形態について説明したように、支持部材の曲げ変形を抑制することができる。さらに加えて、断面積が同じでも断面係数の大きい断面形状を選択することにより、小径化した定着ベルトの直径内に効率良く各部材を配置することができる。
(態様C)
(態様A)または(態様B)において、上記支持部材は定着ベルト幅方向と直交する方向の断面が閉じた形状である。これによれば、上記実施形態について説明したように、支持部材の強度を高めることができる。
(態様D)
(態様A)、(態様B)または(態様C)において、上記定着ベルトの内周側で上記立ち上がり部に対し定着ベルトの回転方向下流側に、上記加熱手段を配設した。これによれば、上記実施形態について説明したように、加熱位置からニップ位置までの定着ベルトからの放熱をより少なくすることが可能となって省エネルギー性が向上するとともに、ニップ部での温度制御の精度も向上することが可能となる。
(態様E)
(態様A)、(態様B)、(態様C)または(態様D)において、上記定着ベルトの内周面側で定着ベルト回転方向に沿って移動可能に設けられ、上記加熱手段からの熱を遮蔽することで定着ベルトの加熱領域を変化させる遮蔽部材29などの加熱領域制御部材を有しており、前記加熱手段による前記定着ベルトの加熱領域が最大となる前記加熱領域制御部材の待機位置が、前記ニップ部よりも定着ベルト回転方向下流側で、前記加熱手段よりも定着ベルト回転方向上流側に位置する。これによれば、上記実施形態について説明したように、加熱領域制御部材の回転角を大きくすることができ、精度の高い加熱領域の設定が可能となる。
(態様F)
(態様A)、(態様B)、(態様C)、(態様D)または(態様E)において、上記支持部材に、上記加熱手段から放射される光を反射する反射面70などの反射面を設けた。これによれば、上記実施形態について説明したように、定着ベルトを効率良く加熱することが可能となる。また、加熱手段からの熱が支持部材に伝達されるのを抑制することができるので、省エネルギー化も図ることができる。
(態様G)
(態様F)において、上記反射面の反射率が90[%]以上であることが望ましい。
(態様H)
(態様F)または(態様G)において、上記反射面の一部または全部を、加熱手段以外の方向で定着ベルト側へ光を反射する向きに配設した。これによれば、上記実施形態について説明したように、反射光による定着ベルトの加熱効率を向上させることができる。
(態様I)
回転可能な無端状の定着ベルト21などの定着ベルトと、定着ベルトの外周面を加圧し回転駆動することで定着ベルトを従動回転させる加圧ローラ22などの加圧ローラと、定着ベルトの内周側に配置され定着ベルトを介して加圧ローラと当接しニップ部を形成するニップ形成部材24などのニップ形成部材と、定着ベルトの内周側に配置されニップ形成部材を支持するステー25などの支持部材と、定着ベルトの内周側に配置され定着ベルトを加熱するハロゲンヒータ23などの加熱手段とを備えた定着装置20などの定着装置において、定着ベルトの内周面側で定着ベルト回転方向に沿って移動可能に設けられ、加熱手段からの熱を遮蔽することで定着ベルトの加熱領域を変化させる遮蔽部材29などの加熱領域制御部材を備えており、ニップ部よりも定着ベルト回転方向下流側であり、加熱手段よりも定着ベルト回転方向上流側に、加熱手段による定着ベルトの加熱領域が最大となる加熱領域制御部材の待機位置が設けられており、支持部材は定着ベルト幅方向と直交する方向の断面が閉じた形状で、ニップ形成部材を支持しニップ部での用紙搬送方向と平行な基部25aなどの平行部と、ニップ部よりも定着ベルト回転方向上流側で平行部からニップ部より離れる方向に立ち上がった立ち上がり部25bなどの立ち上がり部とを少なくとも有し、前記待機位置に位置する加熱領域制御部材よりも定着ベルト回転方向下流側で、ニップ部よりも定着ベルト回転方向上流側に、定着ベルトと立ち上がり部との間に加熱手段が設置される空間が形成されるよう、立ち上がり部を平行部に対して傾斜させた。これによれば、上記実施形態について説明したように、定着ベルトの回転開始時に生じ得るニップ形成部材の撓みやねじれを抑制できる。
(態様J)
像担持体と、像担持体上にトナー像を形成するトナー像形成手段と、前記トナー像を前記像担持体上から記録媒体上に転写する転写手段と、前記記録媒体上に転写されたトナー像を該記録媒体に定着させる定着手段とを備えた画像形成装置において、前記定着手段として、(態様A)、(態様B)、(態様C)、(態様D)、(態様E)、(態様F)、(態様G)、(態様H)または(態様I)の定着装置を用いる。これによれば、上記実施形態について説明したように、支持持部の撓みやねじれを抑えることで、ニップ形成部材の撓みやねじれを定着ベルトの状態に依らずに抑制でき、定着不良を抑えて良好な画像を得ることができる。
1 画像形成装置
2 トナーボトル
3 転写装置
4 作像部
5 感光体
6 帯電装置
7 現像装置
8 クリーニング装置
9 露光装置
10 給紙トレイ
11 給紙ローラ
12 レジストローラ
13 排紙ローラ
14 排紙トレイ
20 定着装置
21 定着ベルト
22 加圧ローラ
22a 芯金
22b 弾性層
22c 離型層
23 ハロゲンヒータ
23a 発熱部
23b 発熱部
24 ニップ形成部材
25 ステー
25a 基部
25b 立ち上がり部
26 反射部材
27 温度センサ
28 分離部材
29 遮蔽部材
29a 突起
30 中間転写ベルト
31 一次転写ローラ
32 二次転写バックアップローラ
33 クリーニングバックアップローラ
34 テンションローラ
35 ベルトクリーニング装置
36 二次転写ローラ
40 フランジ
40a 溝部
41 スライド部材
41a 孔部
41b 凸部
41c ギア部
42 モータ
43 ギア
44 ギア
45 ギア
46 スリップリング
48 遮蔽部
48a 小遮蔽部
48b 大遮蔽部
49 連結部
50 開口部
52a 傾斜部
52b 傾斜部
70 反射面
100 定着ベルト
120 定着装置
121 定着ベルト
122 加圧ローラ
123 熱源
124 ニップ形成部材
125 支持部材
125a 平行部
125b 立ち上がり部
200 金属熱伝導体
240 摺動シート
241 ベースパッド
300 熱源
400 加圧ローラ
特開2007−233011号公報 特開2004−286922号公報 特開2010−79309号公報 特開2007−334205号公報

Claims (10)

  1. 回転可能な無端状の定着ベルトと、
    前記定着ベルトの外周面を加圧し回転駆動することで該定着ベルトを従動回転させる加圧ローラと、
    前記定着ベルトの内周側に配置され該定着ベルトを介して前記加圧ローラと当接しニップ部を形成するニップ形成部材と、
    前記定着ベルトの内周側に配置され前記ニップ形成部材を支持する支持部材と、
    前記定着ベルトを加熱する加熱手段とを備えた定着装置において、
    前記支持部材は、前記ニップ形成部材を支持し前記ニップ部での用紙搬送方向と平行な平行部と、該平行部から前記ニップ部より離れる方向に立ち上がった立ち上がり部とを少なくとも有しており、
    前記定着ベルトの回転中心とニップ部の入口とを結んだ仮想直線と平行か、前記定着ベルトの回転中心を支点にして前記仮想直線を±15[°]回転させた回転角度範囲内で、前記立ち上がり部が前記平行部に対し傾斜していることを特徴とする定着装置。
  2. 請求項1の定着装置において、
    上記支持部材の断面係数が200[mm]以上であることを特徴とする定着装置。
  3. 請求項1または2の定着装置において、
    上記支持部材は定着ベルト幅方向と直交する方向の断面が閉じた形状であることを特徴とする定着装置。
  4. 請求項1、2または3の定着装置において、
    上記定着ベルトの内周側で上記立ち上がり部に対し該定着ベルトの回転方向下流側に、上記加熱手段を配設したことを特徴とする定着装置。
  5. 請求項4の定着装置において、
    上記定着ベルトの内周面側で定着ベルト回転方向に沿って移動可能に設けられ、上記加熱手段からの熱を遮蔽することで該定着ベルトの加熱領域を変化させる加熱領域制御部材を有しており、
    前記加熱手段による前記定着ベルトの加熱領域が最大となる前記加熱領域制御部材の待機位置が、前記ニップ部よりも定着ベルト回転方向下流側で、前記加熱手段よりも定着ベルト回転方向上流側に位置することを特徴とする定着装置。
  6. 請求項4または5の定着装置において、
    上記支持部材に、上記加熱手段から放射される光を反射する反射面を設けたことを特徴とする定着装置。
  7. 請求項6の定着装置において、
    上記反射面の反射率が90[%]以上であることを特徴とする定着装置。
  8. 請求項6または7の定着装置において、
    上記反射面の一部または全部を、加熱手段以外の方向で定着ベルト側へ光を反射する向きに配設したことを特徴とする定着装置。
  9. 回転可能な無端状の定着ベルトと、
    前記定着ベルトの外周面を加圧し回転駆動することで該定着ベルトを従動回転させる加圧ローラと、
    前記定着ベルトの内周側に配置され該定着ベルトを介して前記加圧ローラと当接しニップ部を形成するニップ形成部材と、
    前記定着ベルトの内周側に配置され前記ニップ形成部材を支持する支持部材と、
    前記定着ベルトの内周側に配置され該定着ベルトを加熱する加熱手段とを備えた定着装置において、
    前記定着ベルトの内周面側で定着ベルト回転方向に沿って移動可能に設けられ、前記加熱手段からの熱を遮蔽することで該定着ベルトの加熱領域を変化させる加熱領域制御部材を備えており、
    前記ニップ部よりも定着ベルト回転方向下流側であり、前記加熱手段よりも定着ベルト回転方向上流側に、該加熱手段による前記定着ベルトの加熱領域が最大となる前記加熱領域制御部材の待機位置が設けられており、
    前記支持部材は定着ベルト幅方向と直交する方向の断面が閉じた形状で、前記ニップ形成部材を支持し前記ニップ部での用紙搬送方向と平行な平行部と、前記ニップ部よりも定着ベルト回転方向上流側で該平行部から該ニップ部より離れる方向に立ち上がった立ち上がり部とを少なくとも有し、
    前記待機位置に位置する前記加熱領域制御部材よりも定着ベルト回転方向下流側で、前記ニップ部よりも定着ベルト回転方向上流側に、前記定着ベルトと前記立ち上がり部との間に前記加熱手段が設置される空間が形成されるよう、該立ち上がり部を前記平行部に対して傾斜させたことを特徴とする定着装置。
  10. 像担持体と、
    像担持体上にトナー像を形成するトナー像形成手段と、
    前記トナー像を前記像担持体上から記録媒体上に転写する転写手段と、
    前記記録媒体上に転写されたトナー像を該記録媒体に定着させる定着手段とを備えた画像形成装置において、
    前記定着手段として、請求項1、2、3、4、5、6、7、8または9の定着装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
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