JP2014127652A - 電界効果トランジスタ - Google Patents
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Abstract
【課題】チャネル層がCNT(カーボンナノチューブ)からなる電界効果トランジスタの両極性を抑制すること。
【解決手段】CNTからなるチャネル層12と、チャネル層12にショットキー接合し、かつ互いに離間して設けられたソース電極13およびドレイン電極14と、ソース電極13とドレイン電極14との間に設けられ、チャネル層12に絶縁膜11を介して接続するゲート電極15と、を有したCNTFETにおいて、ソース電極13とドレイン電極14との間であってゲート電極16とは異なる位置に、チャネル層12に接して、電気的にフローティング状態である極性制御膜16を設けた。極性制御膜16として仕事関数がチャネル層12よりも小さなTiを用いれば、CNTFETをnチャネルとすることができ、仕事関数がチャネル層12よりも大きなPdを用いれば、pチャネルとすることができる。
【選択図】図1
【解決手段】CNTからなるチャネル層12と、チャネル層12にショットキー接合し、かつ互いに離間して設けられたソース電極13およびドレイン電極14と、ソース電極13とドレイン電極14との間に設けられ、チャネル層12に絶縁膜11を介して接続するゲート電極15と、を有したCNTFETにおいて、ソース電極13とドレイン電極14との間であってゲート電極16とは異なる位置に、チャネル層12に接して、電気的にフローティング状態である極性制御膜16を設けた。極性制御膜16として仕事関数がチャネル層12よりも小さなTiを用いれば、CNTFETをnチャネルとすることができ、仕事関数がチャネル層12よりも大きなPdを用いれば、pチャネルとすることができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、ソース電極およびドレイン電極がチャネル層にショットキー接合する電界効果トランジスタに関する。特に両極性が抑制された電界効果トランジスタに関する。
CNT(カーボンナノチューブ)は、単層のグラフェンシートがチューブ状に閉じた、あるいは複数のチューブ状に閉じたグラフェンシートが重なった構造を有した炭素の同素体である。CNTには半導体型のものと金属型のものとが存在している。半導体型のCNTは、高い電流密度や移動度を有しており、FET(電界効果トランジスタ)のチャネルとして応用することが期待されている。また、半導体型のCNTは、電子とホールの移動度が等しく、pチャネル、nチャネルのCNTFETを用いて相補型論理回路に応用することが期待されている。たとえば、NOR、OR、NAND、ANDなどの論理回路をCNTFETを用いて作製したことが報告されている。
CNTやグラフェンなどの炭素系材料や、ペンタセンなどの有機半導体をチャネルとするFETは、両極性(nチャネルの特性とpチャネルの特性を同時に備えている特性)を示すことが知られている(たとえば特許文献1)。同様に、酸化スズなどの酸化物半導体をチャネルとするFETも両極性を示すことが知られている(たとえば特許文献2)。両極性は、ソース電極およびドレイン電極のショットキー接合に由来する。逆の導電性のキャリア(nチャネルであればホール、pチャネルであれば電子)がショットキー障壁を乗り越えてチャネル層に漏れだすために両極性を示すのである。
上記のような両極性を示す材料をチャネルとするFETを用いて論理回路を構成した場合、両極性が誤作動の原因となってしまう。たとえば、オフ状態でドレイン電極から逆極性のキャリアが流れ込み、オフ電流を発生させるため、論理ゲートがオフ状態のときに十分に高いハイレベルが得られない。もしくは、論理ゲートがオン状態のときに十分なローレベルが得られない。その結果、雑音余裕が小さくなり、FETを多段に接続した回路を構成すると誤作動を生じるおそれがある。そのため、CNTFETなどを集積化して論理回路を実現することは困難であった。
上記のような問題は、炭素系材料、有機半導体、酸化物半導体だけでなく、Siをチャネル層とするFETにも当てはまる。Siをチャネル層としたFETでは、近年の微細化によって制御性が悪化しており、ソース電極およびドレイン電極をショットキー接合とすることで制御性を改善しようという研究開発が進められている。その場合、CNTFETなどと同様にFETが両極性となってしまう問題が生ずる。
そこで本発明の目的は、ソース電極およびドレイン電極がチャネル層にショットキー接合する電界効果トランジスタにおいて、両極性を抑制することである。
本発明は、半導体からなるチャネル層と、チャネル層にショットキー接合し、かつ互いに離間して設けられたソース電極およびドレイン電極と、ソース電極とドレイン電極との間に設けられ、チャネル層に絶縁膜を介して接続するゲート電極と、を有した電界効果トランジスタにおいて、ソース電極とドレイン電極との間であってゲート電極とは異なる位置に、チャネル層に接して設けられ、電気的にフローティング状態である極性制御膜を有し、極性制御膜の仕事関数を、チャネル層の仕事関数と異ならせることで、両極性を抑制した、ことを特徴とする電界効果トランジスタである。
チャネル層には、CNT(カーボンナノチューブ)、グラフェン、カーボンナノウォールなどの炭素系材料、Si、ペンタセンなどの有機半導体、酸化スズなどの酸化物半導体を用いることができる。チャネル層としてCNTを用いる場合、ソース電極およびドレイン電極にはグラファイト状炭素を用いるとよい。コンタクト抵抗を低減することができる。なお、ソース電極およびドレイン電極を多層とする場合には、少なくともチャネル層と接する層がグラファイト状炭素であればよい。
ゲート電極のチャネル層に対する位置は、従来FETの構造で知られている任意の位置とすることができる。したがって、本発明の電界効果トランジスタの構造には、トップゲート型、ボトムゲート型など、各種構造を採用することができる。特に、素子分離や集積化が容易な点で、トップゲート型が望ましい。また、フィン型などの構造に対しても、本発明は適用することができる。
極性制御膜は、チャネル層に接し、かつ、電気的にフローティング状態となる任意の位置に設けられていてよい。電気的にフローティング状態とは、つまり、電気的に周囲から遮断された状態である。チャネル層のゲート電極が設けられている側と同一の表面に極性制御膜を設けてもよいし、ゲート電極が設けられている側とは反対側の表面に極性制御膜を設けてもよい。また、極性制御膜は、複数離間して設けてもよい。また、極性制御膜は単層のほか、複数の層で構成されていてもよい。極性制御膜は、チャネル層との界面において、チャネルを形成する本来キャリアに対してはショットキー障壁を形成しないかあるいは形成しても小さなショットキー障壁であり、一方、逆極性キャリアに対しては大きなショットキー障壁を形成する材料を用いる。極性制御膜の材料は純金属でもよいし合金でもよい。
チャネル層としてCNTを用いる場合、pチャネルとするには、極性制御膜として、CNTよりも仕事関数の大きな材料、たとえば、Pd、Au、Ir、Pt、Reなどを用い、nチャネルとするには、CNTよりも仕事関数の小さな材料、たとえば、Ti、Al、Mn、Tl、In、Mg、Si、Ga、Nb、Ra、Rh、Li、Ag、Cuなどを用いる。
両極性を抑制するためには、極性制御膜の幅を0.1〜100μmとすることが望ましい。より望ましくは幅0.3〜50μmであり、さらに望ましくは幅1〜10μmである。
また、極性制御膜とチャネル層との仕事関数差に起因するエネルギー障壁の大きさが、両極性の抑制の程度を左右していて、エネルギー障壁が大きいほど両極性がより抑制されるものと考えられる。したがって、極性制御膜とチャネル層の仕事関数の差を0.1eV以上とすることが望ましく、0.2eV以上とすることがさらに望ましい。
ソース電極およびドレイン電極がショットキー接合する電界効果トランジスタは、従来、両極性であったが、本発明によれば両極性を抑制することができ、pチャネルまたはnチャネルの一方の特性とすることができる。そのため、本発明の電界効果トランジスタを用いて論理回路等を構成した場合に信頼性などが向上する。
両極性が抑制される理由は、以下の通りである。チャネル層上に接して極性制御膜を設けることにより、電流経路は、チャネル層から極性制御膜端部より極性制御膜へと流入し、極性制御膜を通って極性制御膜端部から再びチャネル層へと戻る経路となる。ここで、極性制御膜はチャネル層とは仕事関数が異なるため、逆極性のキャリアに対して大きなエネルギー障壁が生じる。このエネルギー障壁によって、ドレイン側からソース側へと漏れだす逆極性のキャリアが抑制されるために、両極性が抑制される。
以下、本発明の具体的な実施例について、図を参照に説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。
図1は、実施例1のCNTFETの構成を示した図である。以下、その構成について図1を参照に詳しく説明する。
CNTFETは、図1のように、ボトムゲート型の構造であり、p+ −Siからなる基板10を有している。基板10表面には、絶縁膜11が接して設けられている。絶縁膜11の一部領域上には、CNT(カーボンナノチューブ)からなるチャネル層12が島状に設けられていて、絶縁膜11に接している。また、ソース電極13とドレイン電極14が、絶縁膜11上であって、チャネル層12に接して設けられており、ソース電極13とドレイン電極14は互いに離間して設けられている。また、基板10裏面(絶縁膜11側とは反対側の表面)には、ゲート電極15が接して設けられている。また、チャネル層12上には、極性制御膜16が接して設けられていて、極性制御膜16は電気的にフローティング状態である。
基板10の厚さは300μmであり、p型不純物濃度は1×1019cm-3である。基板10として、ITOなどの透明電極や透明な基板を用いることで、実施例1のCNTFETを透明なTFTとすることも可能である。また、基板10には、Si以外にも石英基板、ガラス基板などの絶縁性基板を用いることができる。ただしこの場合、ゲート電極15は、基板10と絶縁膜11との間に埋め込むように形成するか、あるいは、チャネル層12の極性制御膜16側の表面に、絶縁膜を介して形成する。
絶縁膜11は、厚さ100nmのSiO2 からなり、基板10表面のほぼ全面に形成されている。SiO2 以外にも、Al2 O3 、SiN、SiON、AlN、HfO2 、HfON、ZrO2 、などを用いることができる。これら絶縁膜11はCVD、スパッタ、蒸着などによって基板10とは別に設けてもよいし、基板10表面を酸化、窒化等することによって形成してもよい。
チャネル層12は、複数のCNTが基板主面に沿って伸び、連鎖して網目状に広がった構造であり、ソース電極13とドレイン電極14との間を架橋している。CNTは金属型と半導体型があり、生成されるCNTにおいてその比率は金属型が1に対して半導体型が2である。しかし、複数のCNTが連鎖してソース−ドレイン間を架橋しているため、CNTの連鎖本数が大きければソース−ドレイン間を金属型のCNTのみで架橋することは確率的に非常に低く、このCNTからなるチャネル層12は、全体として半導体型であると考えてかまわない。CNTからなるチャネル層12が実質的に半導体型であるとみなせるためには、CNTの連鎖本数は6〜12が望ましく、チャネル長(ソース電極13とドレイン電極14間の距離)は1〜200μmとすることが望ましい。また、CNTは単層のCNT(SWNT)が望ましい。多層のCNT(MWNT)は金属型となる確率が高いためである。
ソース電極13およびドレイン電極14は、チャネル層12にショットキー接合している。ソース電極13は、GC(graphitic carbon;グラファイト状炭素)膜13a、Ni膜13b、Au膜13cが絶縁膜11側から順に積層された構造である。ドレイン電極14も同様にGC膜14a、Ni膜14b、Au膜14cが絶縁膜11側から順に積層された構造である。GC膜13a、14aは、絶縁膜11上に接して形成され、GC膜13a、14aの、ソース電極13とドレイン電極14とが向かい合う側の端部側面においてチャネル層12と接している。チャネル層12に接する層として、仕事関数がCNTに近いGC膜13a、14aを用いることによってコンタクト抵抗の低減を図っている。また、ソース電極13とドレイン電極14との離間距離は9μmである。
なお、ソース電極13およびドレイン電極14はチャネル層12上に形成してもよく、チャネル層12上と絶縁膜11上にまたがって形成されていてもよい。
ゲート電極15は、Ti/Al(基板10側からTi、Alの順に積層した構造)からなり、基板10の裏面(絶縁膜11形成側とは反対側の面)の全面に形成されている。
極性制御膜16は、ソース電極13とドレイン電極14との間の領域のチャネル層12上に接して設けられていて、電気的にフローティング状態である。すなわち、電気的に周囲から遮断された状態である。そのような位置であれば、どのような位置であってもよく、ソース電極13とドレイン電極14との中間の位置に設けたり、ドレイン電極14の近傍に設けたりしてもよい。電気的にフローティング状態とするために、チャネル層12と接する部分以外を絶縁膜によって覆うことにより、絶縁膜によって封止された構造としてもよい。
この極性制御膜16は、CNTFETの両極性を抑制して、極性をpチャネルとnチャネルの一方に決定するためのものである。極性制御膜16の仕事関数を、チャネル層12の仕事関数よりも小さくすれば、nチャネルとすることができ、チャネル層12の仕事関数よりも大きくすれば、pチャネルとすることができる。CNTの仕事関数φは4.7eV〜4.8eVであるから、nチャネルとするには、極性制御膜16の材料として仕事関数φが4.7eVよりも小さな材料を用い、pチャネルとするには、仕事関数φが4.8eVよりも大きな材料を用いればよい。たとえば、nチャネルとするための極性制御膜16の材料としては、Ti(φ=4.4eV)、Al(φ=4.2eV)、In(φ=4.1V)、Sc(φ=3.5eV)などがある。また、pチャネルとするための極性制御膜16の材料としては、Pd(φ=5.1eV)、Au(φ=5.1eV)、Pt(φ=5.7eV)、Rh(φ=5.0eV)などがある。
極性制御膜16の厚さは30nmである。また、ソース電極13とドレイン電極14とを結ぶ方向における極性制御膜16の幅は、5.5μmである。
なお、極性制御膜16は、複数分離して設けるようにしてもよい。また、極性制御膜16は、基板10側とは反対側のチャネル層12表面上に接して位置するようにしているが、基板10側のチャネル層12表面(絶縁膜11とチャネル層12との界面側)に接するように、つまり、ゲート電極15側の面と同一の面側に接するように、極性制御膜16を埋め込んだ構造としてもよい。また、極性制御膜16をゲート電極15側とは反対側のチャネル層12表面に設ける場合、チャネル層12の主面に垂直な方向においてゲート電極15と対向する位置に、極性制御膜16を設けてよいし、対向する位置からずらして設けてもよい。
また、極性制御膜16は必ずしもチャネル層12に直接的に接している必要はなく、絶縁膜を介して間接的に接続された構成としてもよい。ただしこの場合、極性制御膜とチャネル層との間でトンネル電流が発生する程度に絶縁膜を薄くする必要がある。
また、両極性を抑制するためには、極性制御膜16の幅(ソース電極13とドレイン電極14とを結ぶ方向における幅)を、0.1〜100μmとすることが望ましい。より望ましくは0.3〜50μmであり、さらに望ましくは1〜10μmである。
次に、実施例1のCNTFETの製造方法について、図2を参照に説明する。
まず、絶縁膜11が形成された基板10を用意し(図2(a))、絶縁膜11上の所定の領域に、触媒となるCoからなる厚さ0.3nmの触媒金属膜(図示しない)を、EB(エレクトロンビーム)蒸着とフォトリソグラフィを用いたリフトオフによって形成した。そして、原料ガスとして気化させたエタノール、キャリアガスとしてArを用い、絶縁膜11上に熱CVD法によりSWNT(single-walled carbon nanotube ;単層のCNT)を成長させ、チャネル層12を形成した(図2(b))。原料ガスの流量は100sccm、温度800℃、常圧とし、成長時間は20分とした。
原料ガスには、エタノール以外に、一酸化炭素、メタノール、エーテル、アセチレン、エチレン、エタン、プロピレン、プロパン、メタンなどを用いることができる。また、触媒にはCo以外に、Fe、Ni、Ru、Os、Rh、Ir、Pb、Ptなどを用いることができる。あるいはこれらの金属の多層膜とすることもできる。CNTの成長温度は、原料ガスと触媒の種類に応じて適宜設定する。
CNTからなるチャネル層12の絶縁膜11上への形成は、上記の熱CVD法以外にも、従来知られている種々の方法によって形成することができる。たとえば、CNTを化学気相成長させてフィルタでろ過、収集し、その収集したCNTを基板10に転写する気相ろ過・転写方法や、プラズマCVD、レーザーアブレーション法、アーク法、などの方法によって形成することができる。
次に、EB蒸着とフォトリソグラフィによるリフトオフを用いて、絶縁膜11上であってチャネル層12と接する互いに離間した2つの領域に、厚さ2nmのアモルファスカーボン、厚さ5nmのNi、厚さ30nmのAuを順に積層した。そして、真空中で800℃、15分間のアニールを行い、アモルファスカーボンをグラファイト化した。以上により、GC膜、Ni膜、Au膜を絶縁膜11側から順に積層してなるソース電極13およびドレイン電極14を形成した(図2(c))。また、ソース電極13とドレイン電極14は、9μm離間して形成した。
次に、チャネル層12上であって、ソース電極13とドレイン電極14とを結ぶ領域に、蒸着とフォトリソグラフィを用いたリフトオフによって、極性制御膜16を形成した(図2(d))。この極性制御膜16は、ソース電極13やドレイン電極14とは接触しないようにして、電気的にフローティング状態とする。
次に、基板10の裏面(絶縁膜11側とは反対側の面)に、ゲート電極15を蒸着によって形成した(図2(e))。以上によって、図1に示す実施例1のCNTFETが製造される。
なお、上記製造工程では、ソース電極13およびドレイン電極14の形成後、ゲート電極15の形成前に極性制御膜16を形成しているが、ソース電極13およびドレイン電極14を形成する前に形成してもよいし、ゲート電極15の形成後に形成してもよい。
以上説明した実施例1のCNTFETでは、極性制御膜16の仕事関数をチャネル層12の仕事関数とは異ならせることによって両極性を抑制することができ、nチャネルとpチャネルのうち一方の極性とすることができる。その理由は、以下に説明する通りである。
チャネル層12に接して極性制御膜16を設けた実施例1のCNTFETでは、電流の経路が、極性制御膜16を設けていない従来のCNTFETのような、ドレイン電極14からチャネル層12を経由してソース電極13へと向かう経路(図7(a)参照)とはならない。図7(b)に示す通り、ドレイン電極14からチャネル層12へ向かい、極性制御膜16のドレイン電極14側端部においてチャネル層12から極性制御膜16へ流入し、極性制御膜16中をソース電極13側へと流れ、極性制御膜16のソース電極13側端部において極性制御膜16からチャネル層12へと流出し、再びチャネル層12を流れてドレイン電極14へと向かう順の経路となる。
また、極性制御膜16は、仕事関数の違いによってチャネル層12にショットキー接合している。したがって、実施例1のCNTFETは、2つのFETを縦に接続した回路、つまり、一方のFETのソースと他方のFETのドレインとを接続した回路(図8参照)と同等である。そのため、実施例1のCNTFETのゼロバイアスでのエネルギーバンド図は、図9のようになる。図9(a)は極性制御膜16として、チャネル層12よりも仕事関数が小さい材料Tiを用いた場合、図9(b)は極性制御膜16として、チャネル層12よりも仕事関数が大きい材料Pdを用いた場合である。
図9(a)のように、極性制御膜16の仕事関数がチャネル層12よりも小さいために、チャネル層12のエネルギーバンドは、チャネル層12と極性制御膜16との接合界面において下方(エネルギーの小さい方)に曲げられる。その結果、ソース側においてチャネル層12と極性制御膜16との界面にホールに対して大きなエネルギー障壁17が形成される。このエネルギー障壁17によって、ドレイン側から注入されたホールは、ドレインからソースへと移動することが妨げられる。一方、電子に対しては、エネルギー障壁は形成されないかあるいは小さい。これにより、pチャネルの特性が抑制され、nチャネルの特性のみが残る。以上により、極性制御膜16として、チャネル層12よりも仕事関数が小さい材料を用いた実施例1のCNTFETでは、両極性が抑制され、nチャネルの特性となる。
図9(b)のように、極性制御膜16として、チャネル層12よりも仕事関数が大きい材料Pdを用いた場合も、図9(a)の場合と同様の理由により両極性が抑制されてpチャネルの特性となる。すなわち、極性制御膜16の仕事関数がチャネル層12よりも大きいために、チャネル層12のエネルギーバンドは、チャネル層12と極性制御膜16との接合界面において上方(エネルギーの大きい方)に曲げられる。その結果、ソース側においてチャネル層12と極性制御膜16との界面に電子に対して大きなエネルギー障壁17が形成される。このエネルギー障壁17によって、ドレイン側から注入された電子は、ドレインからソースへと移動することが妨げられる。また、ホールに対しては、エネルギー障壁は形成されないかあるいは小さい。これにより、nチャネルの特性が抑制され、pチャネルの特性のみが残る。つまり、両極性が抑制されてpチャネルとなる。
なお、上記理由により、極性制御膜16とチャネル層12との仕事関数差に起因するエネルギー障壁17の大きさが、両極性の抑制の程度を左右しているものと考えられ、エネルギー障壁17が大きいほど、両極性をより抑制することができる。したがって、極性制御膜16とチャネル層12の仕事関数の差を0.1eV以上とすることが望ましく、0.2eV以上とすることがさらに望ましい。
また、上記理由から、極性制御膜16直下のチャネル層12の領域のうち、電流経路となっているソース電極13端部およびドレイン電極14側端部以外の領域は、必要のない領域と考えられ、エッチング等によってその直下の領域のチャネル層12を除去したり、元から形成しないようにしてもよい。これにより、電流のリークが抑制され、両極性もより改善される。ただし、CNTはエッチングや選択成長が容易でないため、実施例1のように、直下の領域にもチャネル層12を有した構造の方が製造が容易である。
次に、各種実験結果について、図を参照に説明する。
図3は、実施例1のCNTFETにおいて極性制御膜16としてTiを用いた場合の電流−電圧特性を示している。図3(a)はID(ドレイン電流)−VGS(ゲート電圧)特性(VDS(ドレイン電圧)=1V)であり、図3(b)はID−VDS特性である。また、比較のため、極性制御膜16を設けないCNTFET(以下、比較例のCNTFETとする)についてのID−VGS特性(VDS=−1V)を図4に示す。なお、表面への分子吸着による特性への影響を排除するため、CNTFETを真空ベーク(250℃、5時間)して、大気に曝さないようベーキングチャンバに接続されたグローブボックスにおいて測定を行った。以下の各種実験での測定も同様である。
図4のように、比較例のCNTFETでは、VGSが0V以下ではVGSが減少するにつれて|ID|(IDの絶対値)が増大し、VGSが0〜5Vでは|ID|は0nA、VGSが5V以上ではVGSが増大するにつれて|ID|も増大している。したがって、比較例のCNTFETは、pチャネルよりの極性ではあるが両極性となっている。
一方、図3のように、極性制御膜16としてTiを用いた実施例1のCNTFETは、VGSが0V以上ではVGSが増大するにつれてIDも増大し、VGSが0Vより小さいと、IDはほぼ0nAである。つまり、CNTからなるチャネル層12よりも仕事関数の小さなTiからなる極性制御膜16を設けたことにより、両極性が抑制され、nチャネルとなっている。
図5は、実施例1のCNTFETにおいて極性制御膜16としてPdを用いた場合の電流−電圧特性を示している。図5(a)はID−VGS特性(VDS=−1V)であり、図5(b)はID−VDS特性である。
図5のように、極性制御膜16としてPdを用いた実施例1のCNTFETは、VGSが0V以下では、VGSが減少するにつれて|ID|が増大し、VGSが0Vよりも大きいと、IDはほぼ0nAである。つまり、CNTからなるチャネル層12よりも仕事関数の大きなPdからなる極性制御膜16を設けたことにより、両極性が抑制され、pチャネルとなっている。
図6は、極性制御膜16としてTiを用いた実施例1のCNTFET、および比較例のCNTFETについて、オフオン比を求めた結果である。オフオン比は、Ioff/Ionであり、Ioffはオフ電流、Ionはオン電流である。図6(a)はVDS=1Vのとき、図6(b)はVDS=3Vのとき、図6(c)はVDS=10Vのときである。また、オフオン比は実施例1のCNTFETについては5つの素子、比較例のCNTFETについては4つの素子で測定した。
図6(a)、(b)のように、VDS=1、3Vのとき、実施例1のCNTFETでは、オフオン比はおよそ0.01〜0.1であるが、比較例のCNTFETではオフオン比はおよそ1.0〜10であった。実施例1のCNTFETの方が、比較例のCNTFETに比べて1桁以上オフオン比が向上している。また、図6(c)のように、VDS=10Vのとき、実施例1のCNTFETではオフオン比がおよそ0.03〜0.3であるが、比較例のCNTFETではオフオン比は0.3〜2.0であり、やはり実施例1のCNTFETの方がオフオン比が優れていた。また、実施例1のCNTFETは、素子ごとのオフオン比のばらつきも少ないことがわかった。以上から、実施例1のCNTFETは、両極性を再現性よく抑制できることがわかった。
なお、実施例1のCNTFETはボトムゲート型であるが、本発明はボトムゲート型のものに限るものではなく、従来知られている種々の構造のFETに適用することができる。たとえば、トップゲート型などである。また、フィン型にも適用することができる。
また、実施例1では、チャネル層12をCNTとしているが、本発明はチャネル層12をCNTとするFETに限るものではない。グラフェン、Si、ペンタセン等の有機半導体、酸化スズ等の酸化物半導体、などをチャネルとするFETに対しても、本発明は適用することができ、実施例と同様に極性制御膜によって両極性を抑制することができる。チャネル層12としてグラフェン、有機半導体、酸化物半導体を用いた場合については、CNTを用いた場合と同様に、ソース電極およびドレイン電極がショットキー接合とならざるを得ないため、本発明が有効である。また、Siを用いた場合については、微細化による制御性の悪化を抑制するためソース電極およびドレイン電極としてショットキー接合の材料を用いる場合に有効である。
以下に実施例1の変形例を示す。この変形例のCNTFETは、実施例1のCNTFETと同様に両極性を抑制することができ、pチャネルとnチャネルのうち一方の特性とすることができる。
[変形例]
変形例のCNTFETは、トップゲート型である。変形例のCNTFETは、図10のように、絶縁体(たとえばSiO2 )からなる基板20を有し、基板20上の一部領域に、島状に極性制御膜26が設けられている。そして、基板20と極性制御膜26を覆うようにして、チャネル層22が設けられていて、極性制御膜26とチャネル層22は接している。極性制御膜26は、実施例1の極性制御膜16と同様の材料である。
変形例のCNTFETは、トップゲート型である。変形例のCNTFETは、図10のように、絶縁体(たとえばSiO2 )からなる基板20を有し、基板20上の一部領域に、島状に極性制御膜26が設けられている。そして、基板20と極性制御膜26を覆うようにして、チャネル層22が設けられていて、極性制御膜26とチャネル層22は接している。極性制御膜26は、実施例1の極性制御膜16と同様の材料である。
チャネル層22上には、互いに離間してソース電極23およびドレイン電極24が設けられていて、ソース電極23およびドレイン電極24の双方は、チャネル層22にショットキー接合している。ソース電極23、ドレイン電極24、およびチャネル層22上は、絶縁膜21によって覆われている。これにより、極性制御膜26は基板20と絶縁膜21に囲われた構造となっており、極性制御膜26は電気的にフローティング状態となっている。なお、ソース電極23とドレイン電極24上の一部を絶縁膜21が覆わない構造としてもよい。
そして、ソース電極23とドレイン電極24との間であって絶縁膜21上に、ゲート電極25が設けられている。チャネル層22、ソース電極23、ドレイン電極24、ゲート電極25には、実施例1のものと同様の材料を用いることができる。
この変形例のCNTFETにおいて、極性制御膜26は、チャネル層22表面のうち、ゲート電極25側とは反対側の面に接するように設けたが、逆にゲート電極25側と同一の面であってゲート電極25とは異なる位置に、設けてもよい。あるいは、ゲート電極25は、ソース電極23、ドレイン電極24を絶縁膜21を介して覆うような構造としてもよい。その他実施例1において述べた各種変形は、変形例においても適用可能である。たとえば、実施例1と同様に、チャネル層22上にソース電極23、ドレイン電極24を設けずに、ソース電極23、ドレイン電極24の側面でチャネル層22に接触する構造としてもよい。
本発明の電界効果トランジスタを集積化して、信頼性の高い論理回路などを作製することができる。
10、20:基板
11、21:絶縁膜
12、22:チャネル層
13、23:ソース電極
14、24:ドレイン電極
15、25:ゲート電極
16、26:極性制御膜
17:エネルギー障壁
11、21:絶縁膜
12、22:チャネル層
13、23:ソース電極
14、24:ドレイン電極
15、25:ゲート電極
16、26:極性制御膜
17:エネルギー障壁
Claims (9)
- 半導体からなるチャネル層と、前記チャネル層にショットキー接合し、かつ互いに離間して設けられたソース電極およびドレイン電極と、前記ソース電極と前記ドレイン電極との間に設けられ、前記チャネル層に絶縁膜を介して接続するゲート電極と、を有した電界効果トランジスタにおいて、
前記ソース電極と前記ドレイン電極との間であって前記ゲート電極とは異なる位置に、前記チャネル層に接して設けられ、電気的にフローティング状態である極性制御膜を有し、
前記極性制御膜の仕事関数を、前記チャネル層の仕事関数と異ならせることで、両極性を抑制した、
ことを特徴とする電界効果トランジスタ。 - 前記極性制御膜の仕事関数を、前記チャネル層の仕事関数よりも小さくすることで、nチャネルとしたことを特徴とする請求項1に記載の電界効果トランジスタ。
- 前記極性制御膜は、TiまたはAlであることを特徴とする請求項2に記載の電界効果トランジスタ。
- 前記極性制御膜の仕事関数を、前記チャネル層の仕事関数よりも大きくすることで、pチャネルとしたことを特徴とする請求項1に記載の電界効果トランジスタ。
- 前記極性制御膜は、PdまたはAuであることを特徴とする請求項4に記載の電界効果トランジスタ。
- 前記チャネル層は平板状であり、
前記チャネル層の一方の主面側に、前記ソース電極、前記ドレイン電極、および前記ゲート電極が位置する、
ことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の電界効果トランジスタ。 - 前記チャネル層は平板状であり、
前記チャネル層の一方の主面側に前記ソース電極および前記ドレイン電極が位置し、他方の主面側に前記ゲート電極が位置する、
ことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の電界効果トランジスタ。 - 前記チャネル層は、カーボンナノチューブ、グラフェン、Si、または有機半導体からなることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の電界効果トランジスタ。
- 前記チャネル層は、カーボンナノチューブであり、
前記ソース電極および前記ドレイン電極は、グラファイト状炭素である、
ことを特徴とする請求項8に記載の電界効果トランジスタ。
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-
2012
- 2012-12-27 JP JP2012285029A patent/JP2014127652A/ja active Pending
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