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JP2014120247A - リチウムイオン二次電池の負極材用粉末、およびそれを用いたリチウムイオン二次電池用負極材 - Google Patents

リチウムイオン二次電池の負極材用粉末、およびそれを用いたリチウムイオン二次電池用負極材 Download PDF

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JP2014120247A JP2012272970A JP2012272970A JP2014120247A JP 2014120247 A JP2014120247 A JP 2014120247A JP 2012272970 A JP2012272970 A JP 2012272970A JP 2012272970 A JP2012272970 A JP 2012272970A JP 2014120247 A JP2014120247 A JP 2014120247A
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Shingo Kizaki
信吾 木崎
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Osaka Titanium Technologies Co Ltd
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Abstract

【課題】リチウムイオン二次電池の負極材に用いたときに、初期効率を高くすることができるとともに、サイクル特性を高くすることができる粉末を提供する。
【解決手段】この粉末は、Si、OおよびTiを含み、モル比でSi:O=1:x(0.4≦x<1)であり、CuKα線を用いたX線回折測定で、回折角が39.7°〜39.9°の範囲にTiO3に起因するピークが現れ、回折角が41.0°〜41.1°の範囲にTi5Si3に起因するピークが現れ、40.0°〜40.6°の範囲に現れ得る、Tiに起因するピークの高さをα(0≦α)とし、前記TiO3に起因するピークの高さをβとし、前記Ti5Si3に起因するピークの高さをγとすると、α/β<1、かつ
0.1<β/γ<10の関係を満たす。
【選択図】図3

Description

この発明は、リチウムイオン二次電池の負極材用粉末、およびそれを用いたリチウムイオン二次電池用負極材に関し、より詳しくは、リチウムイオン二次電池の負極材に用いたときに、当該リチウムイオン二次電池の初期効率およびサイクル特性を向上させることができる粉末、およびそれを用いたリチウムイオン二次電池の負極材に関する。
近年、携帯型の電子機器、通信機器等の著しい発展に伴い、経済性と機器の小型化および軽量化との観点から、高エネルギー密度の二次電池の開発が強く要望されている。現在、高エネルギー密度の二次電池として、ニッケルカドミウム電池、ニッケル水素電池、リチウムイオン二次電池およびポリマー電池等がある。このうち、リチウムイオン二次電池は、ニッケルカドミウム電池やニッケル水素電池に比べて格段に高寿命かつ高容量であることから、その需要は電源市場において高い伸びを示している。
図1は、コイン形状のリチウムイオン二次電池の構成例を示す図である。リチウムイオン二次電池は、同図に示すように、正極1、負極2、電解液を含浸させたセパレータ3、および正極1と負極2との電気的絶縁性を保つとともに電池内容物を封止するガスケット4から構成されている。充放電を行うと、リチウムイオンがセパレータ3の電解液を介して正極1と負極2との間を往復する。
正極1は、対極ケース1aと対極集電体1bと対極1cとで構成され、対極1cにはコバルト酸リチウム(LiCoO2)やマンガンスピネル(LiMn24)が主に使用される。負極2は、作用極ケース2aと作用極集電体2bと作用極2cとで構成され、作用極2cに用いる負極材は、一般に、リチウムイオンの吸蔵放出が可能な活物質(負極活物質)と導電助剤およびバインダーとで構成される。
従来、リチウムイオン二次電池の負極活物質としては、カーボン系材料が用いられている。また、カーボン系材料よりもリチウムイオン二次電池を高容量とする新たな負極活物質として、リチウムとホウ素との複合酸化物、リチウムと遷移金属(V、Fe、Cr、Mo、Ni等)との複合酸化物、Si、GeまたはSnとNおよびOとを含む化合物、化学蒸着により表面を炭素層で被覆したSi粒子等が提案されている。
しかし、これらの負極活物質を用いると、充放電容量を向上させ、エネルギー密度を高めることができるものの、リチウムイオンの吸蔵、放出時の膨張や収縮が大きくなる。そのため、これらの負極活物質を用いたリチウムイオン二次電池は、充放電の繰り返しによる放電容量の維持性(以下、「サイクル特性」という。)が不十分である。
これに対し、負極活物質としてSiO等、SiOx(0<x≦2)で表される酸化珪素の粉末を用いることが、試みられている(下記特許文献1参照)。酸化珪素は、たとえば、二酸化珪素と珪素との混合物を加熱して生成した一酸化珪素ガスを冷却し、析出させて得られた珪素非晶質の酸化物である。
酸化珪素は、充放電時のリチウムイオンの吸蔵、放出による構造の破壊や不可逆物質の生成等による劣化が少ないことから、有効な充放電容量をより大きくすることが可能な負極活物質となり得る。そのため、酸化珪素を負極活物質として用いることにより、カーボンを用いた場合と比較して高容量であり、かつ、SiやSn合金といった高容量負極材を用いた場合と比較してサイクル特性が良好なリチウムイオン二次電池が得られている。
しかし、本発明者の検討によれば、特許文献1に記載のリチウムイオン二次電池では、初期効率が低く(初回充放電時における不可逆容量が大きく)、また、サイクル特性が実用レベルに達しておらず、改良する余地がある。
負極活物質として、SiOにSiを添加して得られるSiOx(x<1)を用いると、SiOを用いた場合に比して、リチウムイオン二次電池の初期効率は改善される。しかし、このSiOxからなる負極活物質を用いると、リチウムイオン二次電池のサイクル特性が悪くなる。その原因として、Li22Si5が形成されることが考えられる。SiOにSiを添加してSiOx(x<1)を形成すると、このSiが、リチウムイオン二次電池において、充電時に、Liと反応して、Li22Si5を形成する。このLi22Si5の形成時に、負極材の体積膨張が生じ、負極材の構造が破壊され、これによりサイクル特性が悪くなると考えられる。
また、SiOを主体とする負極活物質にLiをドープすることにより、リチウムイオン二次電池の初期効率を向上させることが可能である。しかし、この場合、Liドープ量を増加させるに従って、負極材の容量は低下する。
特許第2997741号公報
本発明は、これらの問題に鑑みてなされたものであり、リチウムイオン二次電池の負極材に用いたときに、当該リチウムイオン二次電池の初期効率を高くすることができるとともに、サイクル特性を高くすることができる粉末を提供することを目的としている。
本発明の他の目的は、リチウムイオン二次電池に用いたときに、当該リチウムイオン二次電池の初期効率を高くすることができるとともに、サイクル特性を高くすることができる負極材を提供することである。
本発明の要旨は、下記(1)〜(4)のリチウムイオン二次電池の負極材用粉末、および下記(5)のリチウムイオン二次電池用負極材にある。
(1)Si、OおよびTiを含み、モル比でSi:O=1:x(0.4≦x<1)であり、CuKα線を用いたX線回折測定で、回折角が39.7°〜39.9°の範囲にTiO3に起因するピークが現れ、回折角が41.0°〜41.1°の範囲にTi5Si3に起因するピークが現れ、回折角が40.0°〜40.6°の範囲に現れ得る、Tiに起因するピークの高さをα(0≦α)とし、前記TiO3に起因するピークの高さをβ(0<α)とし、前記Ti5Si3に起因するピークの高さをγ(0<α)とすると、
α/β<1、かつ
0.1<β/γ<10
の関係を満たすことを特徴とする、リチウムイオン二次電池の負極材用粉末。
(2)当該粉末を構成する粒子について、体積基準の累積粒度分布の微粒側から累積10%、累積50%、および累積90%の粒径をそれぞれD10、D50、およびD90とすると、
2μm≦D50≦15μm、かつ、
2≦D90/D10≦10
の関係を満たすことを特徴とする、(1)に記載の粉末。
(3)当該粉末の粉体抵抗が0.1Ωcm以上かつ1000Ωcm以下であることを特徴とする、(1)または(2)に記載の粉末。
(4)当該粉末を構成する粒子の少なくとも一部が、カーボンコートされていることを特徴とする、上記(3)に記載の粉末。
(5)上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の粉末を含むことを特徴とする、リチウムイオン二次電池用の負極材。
本発明の粉末は、Liをドープしないものとすることができ、この場合、リチウムイオン二次電池の負極材に用いたときに、当該リチウムイオン二次電池の容量を高くすることができる。
また、本発明の粉末および負極材により、リチウムイオン二次電池のサイクル特性を高くすることができる。これは、以下の理由によると考えられる。すなわち、上述のように、リチウムイオン二次電池においてSiが存在すると、充電時にLi22Si5が形成され、その際、負極材の体積膨張が生じ、負極材の構造が破壊される。本発明によれば、Siの少なくとも一部は、Oと結合して酸化珪素を形成しているか、Tiと結合してTi5Si3を形成しており、負極において、他の元素と結合していないSiを少なくすることができる。これにより、リチウムイオン二次電池の充電時に、Liとの反応による負極材の体積膨張を少なくして、リチウムイオン二次電池のサイクル特性を高くすることができる。また、TiO3により、粉末を構成する粒子が相互に固着(バインド)されることによっても、リチウムイオン二次電池のサイクル特性が高くなるものと考えられる。
コイン形状のリチウムイオン二次電池の構成例を示す図である。 原料粉末を混合後、焼成する前の粉末のX線回折測定の結果を示す図である。 本発明の一実施例の粉末であって原料粉末を混合および焼成した後の粉末のX線回折測定の結果を示す図である。
1.本発明の粉末
上述のように、本発明の、リチウムイオン二次電池の負極材用粉末は、「Si、OおよびTiを含み、モル比でSi:O=1:x(0.4≦x<1)であり、CuKα線を用いたX線回折測定で、回折角が39.7°〜39.9°の範囲にTiO3に起因するピークが現れ、回折角が41.0°〜41.1°の範囲にTi5Si3に起因するピークが現れ、40.0°〜40.6°の範囲に現れ得る、Tiに起因するピークの高さをα(0≦α)とし、前記TiO3に起因するピークの高さをβ(0<α)とし、前記Ti5Si3に起因するピークの高さをγ(0<α)とすると、
α/β<1、かつ
0.1<β/γ<10
の関係を満たす」ことを特徴とする。
xは、この粉末全体として含まれるOおよびSiについてのSiに対するOのモル比であり、Siと結合しているOのみならず、たとえば、TiO3として存在しているOも対象とするものである。
本発明において、Tiに起因するピークの高さα、TiO3に起因するピークの高さβ、およびTi5Si3に起因するピークの高さγは、いずれもそのピークの強度から、ベース強度を差し引いたものである。Tiに起因するピークの強度から差し引くべきベース強度は、回折強度曲線上において、回折角が39.7°の点と回折角が40.8°の点とを結ぶ直線上で、Tiに起因するピークに対応する回折角における強度である。TiO3に起因するピークの強度から差し引くべきベース強度は、回折強度曲線上において、回折角が39.5°の点と回折角が40.4°の点とを結ぶ直線上で、TiO3に起因するピークに対応する回折角における強度である。Ti5Si3に起因するピークの強度から差し引くべきベース強度は、回折強度曲線上において、回折角が40.7°の点と回折角が41.5°の点とを結ぶ直線上で、Ti5Si3に起因するピークに対応する回折角における強度である。
本発明の粉末を構成する粒子について、体積基準の累積粒度分布の微粒側から累積10%、累積50%、および累積90%の粒径をそれぞれD10、D50、およびD90とすると、
2μm≦D50≦15μm、かつ、
2≦D90/D10≦10
の関係を満たすことが好ましい。
粒子の粒度分布は、たとえば、レーザー回折式粒度分布測定装置により測定したものとすることができる。
本発明の粉末の粉体抵抗は、0.1Ωcm以上かつ1000Ωcm以下であることが好ましい。
粉体抵抗は、たとえば、電極間隔が3.0mmで、電極半径が0.7mmである四探針プローブを用い、直径が10.0mmで、重量が2.0020〜2.0100gの円板状の試料に、軸方向に荷重をかけながら測定することができる。加重は、たとえば、3.05±0.02kN、6.05±0.02kN、9.05±0.02kN、12.05±0.02kN、15.05±0.02kN、および18.05±0.02kNと、順次大きくしながら、各加重で粉体抵抗を測定し、18.05±0.02kNで測定したときの値を、最終的な粉体抵抗の値とすることができる。
本発明の粉末を構成する粒子の少なくとも一部は、カーボンコートされていることが好ましい。
当該粉末を構成する粒子について、カーボンは、実質的にすべての粒子にコートされていてもよく、一部の粒子のみにコートされていてもよい。カーボンコートされていない場合に比して、カーボンコートされている場合は、この粉末の導電性を高くすることができ、したがって、この粉末を用いた負極材の導電性を高くすることができる。
2.本発明の粉末を製造するための方法
本発明の粉末は、たとえば、SiOy粉末(0.98<y<1.1)と、Si粉末とを、Siに対するOのモル比O/Siが0.4〜1.0の範囲内になるように混合し、この混合粉末に、さらに、Ti粉末を、Siに対するTiのモル比Ti/Siが0.05〜0.75の範囲内なるように混合し、攪拌しながら焼成することにより製造することができる。
Si粉末としては、たとえば、体積メディアン径D50が5〜20μmの微粉末を用いることができる。Ti粉末としては、たとえば、体積メディアン径D50が10〜30μmの粉末、たとえば、ガスアトマイズ法に製造したものを用いることができる。ガスアトマイズ法により製造したTi粉末を用いると、他の製造方法により製造したTi粉末を用いた場合に比して、SiO粉末およびSi粉末と混合した混合粉末の流動性を高くすることができる。これにより、攪拌および焼成時に、これらの粉末が相互に反応しやすくすることができる。水素化脱水素法により製造されたTi粉末は、ガスアトマイズ法により製造されたTi粉末に比して、水素含有率が高く、リチウムイオン二次電池に用いた場合、その含有水素その影響で、初期効率が低下しやすくなる。
攪拌および焼成は、たとえば、キルンを用いて行うことができる。この場合、攪拌は、キルンを、たとえば、5rpmで回転させることにより行うことができる。焼成は、たとえば、Ar雰囲気中で行うことができ、焼成温度は、たとえば、700〜850℃とすることができ、焼成時間は、たとえば、5時間とすることができる。
この粉末を構成する粒子の少なくとも一部がカーボンコートされている場合、カーボンコートは、原料粉末を混合および焼成した後に行ってもよく、焼成前に行ってもよい。
3.本発明の、リチウムイオン二次電池用の負極材
この負極材は、上記本発明の粉末を含むことを特徴とする。
この負極材は、導電助剤として、炭素微粒子、たとえば、アセチレンブラックをさらに含んでもよく、また、バイダーとして、樹脂、たとえば、ポリアクリル酸(PAA)をさらに含んでもよい。
4.本発明の負極材を製造するための方法
この負極材は、たとえば、以下のようにして、作製することができる。すなわち、まず、上記本発明の粉末と、導電助剤(たとえば、アセチレンブラック)と、バインダー(たとえば、ポリアクリル酸)とを、所定比で混合し、さらに、バインダーを溶解するための適量の溶剤(たとえば、n−メチルピロリドン)を添加して、スラリーを作製する。このスラリーを、基材上に塗布し乾燥してシートにした後、このシートを打ち抜いて所定のサイズの負極材とする。
本発明の効果を確認するために、以下の試験を行った。表1に、リチウムイオン二次電池の負極材用粉末の製造条件を示し、表2に、得られた粉末の特性、および電池評価の結果を示す。
Figure 2014120247
Figure 2014120247
比較例2および3で用いた水素化脱水素法によるTi粉末の体積メディアン径D50は、それぞれ、22μm、および35μmであった。比較例4、および実施例1〜5で用いたガスアトマイズ法によるTi粉末の体積メディアン径D50は、12〜27μmであった。表1で、焼成を「あり」とした粉末(比較例3および4、ならびに実施例1〜5)については、キルンに原料粉末を投入し、キルンの回転速度を5rpmとして攪拌しながら、Ar雰囲気中で、焼成温度を表1に示した温度とし、焼成時間を5時間として焼成した。焼成後、いずれの粉末についても、カーボンコートをした。
得られた粉末について、粒度分布を測定した。いずれの粉末のD50も、5.9〜11.5μmの範囲内にあった。また、いずれの粉末のD90/D10も、5.4〜8.8の範囲内にあった。
得られた粉末について、CuKα線を用いてX線回折測定を行い、回折角が40.0°〜40.6°の範囲に現れ得る、Tiに起因するピークの高さα、回折角が39.7°〜39.9°の範囲に現れ得る、TiO3に起因するピークの高さβ、および回折角が41.0°〜41.1°の範囲に現れ得る、Ti5Si3に起因するピークの高さγを、上述の方法により、ピーク強度からベース強度を差し引いて求めた。表2に示すように、実施例1〜5の粉末は、α/β<1、かつ0.1<β/γ<10との要件を満たしたが、比較例1〜4の粉末は、この要件を満たさなかった。
図1は、実施例1の粉末の作製工程において、原料粉末の混合後、焼成前の粉末についてX線回折測定を行った結果であり、図2は、当該粉末について、焼成後にX線回折測定を行った結果である。X線回折測定は、いずれも、CuKα線を用いて行った。図1および図2において、横軸は回折角2θであり、縦軸は回折強度である。焼成前の粉末では、実質的に、SiおよびTiに起因するピークのみが現れている。一方、焼成後の粉末では、Siに起因するピークは残るが、Tiに起因するピークはなくなり、代わりに、TiO3に起因するピーク、およびTi5Si3に起因するピークが現れている。焼成により、Tiが、OおよびSiと反応して、TiO3およびTi5Si3を形成することがわかる。
電池評価は、表1の条件で作製した各粉末を用いて負極材を作製し、この負極材を用いてリチウムイオン二次電池を作製し、このリチウムイオン二次電池を用いて充放電試験(サイクル特性試験を含む。)を実施することにより行った。
負極は、以下のようにして作製した。まず、表1の条件で作製した各粉末と、アセチレンブラックと、ポリアクリル酸とを、65:10:25の質量比で混合し、適量のn−メチルピロリドンを添加してスラリーを作製した。このスラリーを、厚さが20μmの銅箔上に塗布し、120℃で30分間乾燥して、シートにした後、このシートを一辺が1cmの四角形に打ち抜いて負極とした。
リチウムイオン二次電池は、以下のようにして作製した。上述の負極と、対極として、リチウム箔と、セパレータとしてポリエチレン製多孔質フィルム(厚さは20μm)とを用いてコインセルを作製した。電解液として、エチレンカーボネート(EC)と、ジエチルカーボネート(DEC)とを体積比で1:1で混合してなる混合溶液に、LiPF6(六フッ化リンリチウム)を、1モル/リットルの割合で溶解させた溶液を作製し、この溶液(電解液)を、セパレータに含浸させた。このようなコインセルを、電池評価用のリチウムイオン二次電池とした。
充放電試験は、株式会社ナガノ製の二次電池充放電試験装置を用いて行った。充電は、電圧が0Vに達するまでは0.1Cの定電流で行い、電圧が0Vに達した後はセル電圧を0Vに保ったまま行った。電流値が20μAを下回った時点で、充電を終了した。放電は、電圧が1.5Vに達するまで、0.1Cの定電流で行った。ここで、電流値に関して、1Cの値は、珪素酸化物の放電容量を1500mAh/gとして計算した。たとえば、電極の活物質重量をM(mg)としたときの0.1Cの電流値Iは、I=1500mAh/g×M×10-3×0.1として計算される。
表2において、サイクル特性は、上述の充放電を50サイクル行い、初回放電容量を100としたときの50サイクル目の充放電の放電容量の割合としている。
表2から明らかなように、実施例1〜5では、高い初期効率、および高いサイクル特性が得られている。すなわち、本願発明により、初期効率と、サイクル特性とを、極めて良好に両立できることがわかる。実施例1〜5に比して、比較例1〜3では、サイクル特性が著しく劣り、比較例4では、容量が著しく劣る。

Claims (5)

  1. Si、OおよびTiを含み、モル比でSi:O=1:x(0.4≦x<1)であり、
    CuKα線を用いたX線回折測定で、回折角が39.7°〜39.9°の範囲にTiO3に起因するピークが現れ、回折角が41.0°〜41.1°の範囲にTi5Si3に起因するピークが現れ、回折角が40.0°〜40.6°の範囲に現れ得る、Tiに起因するピークの高さをα(0≦α)とし、前記TiO3に起因するピークの高さをβ(0<α)とし、前記Ti5Si3に起因するピークの高さをγ(0<α)とすると、
    α/β<1、かつ
    0.1<β/γ<10
    の関係を満たすことを特徴とする、リチウムイオン二次電池の負極材用粉末。
  2. 当該粉末を構成する粒子について、体積基準の累積粒度分布の微粒側から累積10%、累積50%、および累積90%の粒径をそれぞれD10、D50、およびD90とすると、
    2μm≦D50≦15μm、かつ、
    2≦D90/D10≦10
    の関係を満たすことを特徴とする、請求項1に記載の粉末。
  3. 当該粉末の粉体抵抗が0.1Ωcm以上かつ1000Ωcm以下であることを特徴とする、請求項1または2に記載の粉末。
  4. 当該粉末を構成する粒子の少なくとも一部が、カーボンコートされていることを特徴とする、請求項3に記載の粉末。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の粉末を含むことを特徴とする、リチウムイオン二次電池用の負極材。
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