JP2014114729A - エンジンユニットの圧力センサ配設構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】コンパクトで使用性及び取扱い性等に優れ、検出精度の向上等を図るエンジンユニットの圧力センサ配設構造を提供する。
【解決手段】シリンダヘッド132と、吸気管142と、クランク室及びこのクランク室後方に位置するミッション室145でなるクランクケース130と、を有するエンジンにおいて、エンジン内部の圧力を検知する1又は複数の圧力センサ11,12を配設する。圧力センサ11,12は、ミッション室145の上方であって上面視でミッション室145と重なるように配置する。
【選択図】図6
【解決手段】シリンダヘッド132と、吸気管142と、クランク室及びこのクランク室後方に位置するミッション室145でなるクランクケース130と、を有するエンジンにおいて、エンジン内部の圧力を検知する1又は複数の圧力センサ11,12を配設する。圧力センサ11,12は、ミッション室145の上方であって上面視でミッション室145と重なるように配置する。
【選択図】図6
Description
本発明は、典型的には自動二輪車等の車両のエンジンにおける吸気圧等を検出する圧力センサの配設構造に関するものである。
この種のエンジンではエンジンの作動状態をモニタリングすべく各種のセンサが取り付けられる。そして、そのセンサで検出したデータに基づき、エンジンの適正制御を図るようにしている。検出対象となるパラメータとして圧力、温度等複数含まれ、それらに対応する各種センサがエンジンの適所に取り付けられる。
例えば特許文献1に開示されるエンジンでは、クランク室の内圧変動に基づいて燃料噴射圧力を決定すべく、クランク室内圧を検出する圧力検出器を有する。この圧力検出器はエンジンよりも上方の車体フレームに取り付けられ、該圧力検出器とクランク室とが、クランク室から上方へ延びる連通パイプを介して接続される。
圧力検出器もしくは圧力センサを圧力検出ホースで接続する場合、ホース内に水分やガス等の汚れが堆積しないようにするために、エンジン側の圧力検出ポートよりも上方位置に配置する必要がある。また、圧力検出ホースに弛み等が生じないように配管するために、圧力検出センサはスロットルボディやエアクリーナボックスあるいは車体に搭載されることとなる。
しかしながら、圧力検出センサが複数の場合程、圧力検出ホースやハーネス類の配索が煩雑化せざるを得ない。また、圧力検出ホースの配管作業は車体へエンジンを搭載した後に行われるのが通常であり、作業にかなりの手間がかかる。更にスロットルボディやエアクリーナボックス更にはエンジンの着脱時に圧力検出センサやホース類も一緒に着脱する必要がある等の問題があった。
本発明はかかる実情に鑑み、コンパクトで使用性及び取扱い性等に優れ、検出精度の向上等を図るエンジンユニットの圧力センサ配設構造を提供することを目的とする。
本発明のエンジンユニットの圧力センサ配設構造は、シリンダヘッドと、吸気管と、クランク室及び前記クランク室の後方に位置するミッション室でなるクランクケースと、を有するエンジンにおいて、エンジン内部の圧力を検知する1又は複数の圧力センサを配設する圧力センサ配設構造であって、前記圧力センサは、前記ミッション室の上方であって上面視で前記ミッション室と重なるように配置したことを特徴とする。
また、本発明のエンジンユニットの圧力センサ配設構造において、前記圧力センサは、当該エンジンの所定部位の壁面に設けた圧力検出ポートから上方に延出した圧力検出ホースにより接続されていることを特徴とする。
また、本発明のエンジンユニットの圧力センサ配設構造において、前記圧力センサは、前記クランク室内の圧力を検出するクランクケース内圧センサであることを特徴とする。
また、本発明の自動二輪車用エンジンの圧力センサ配設構造において、前記圧力センサは、前記吸気管内の圧力を検出する吸気圧センサであることを特徴とする。
また、本発明のエンジンユニットの圧力センサ配設構造において、前記圧力センサは、前記クランク室内の圧力を検出するクランクケース内圧センサであることを特徴とする。
また、本発明の自動二輪車用エンジンの圧力センサ配設構造において、前記圧力センサは、前記吸気管内の圧力を検出する吸気圧センサであることを特徴とする。
また、本発明のエンジンユニットの圧力センサ配設構造において、前記圧力センサとして、前記クランク室内の圧力を検出するクランクケース内圧センサと前記吸気管内の圧力を検出する吸気圧センサとを含み、前記クランクケース内圧センサ及び吸気圧センサがモジュール部品として一体的に構成されることを特徴とする。
また、本発明のエンジンユニットの圧力センサ配設構造において、前記クランクケース内圧センサは、ブリーザ室の下流から導出された前記圧力検出ホースに接続されたことを特徴とする。
また、本発明のエンジンユニットの圧力センサ配設構造において、前記圧力センサは、当該エンジンと一体的に固定されたことを特徴とする。
本発明によれば、クランクケース上方の空いたスペースを有効に活用して、一体化したセンサモジュールをコンパクトに配置することができる。センサモジュール内のセンサに接続される圧力検出ホースは、上方へ延出されるためセンサに対するオイルや水分による汚損等を防止する。
また、複数のセンサをモジュール化して一体的に構成することで省スペース化、軽量化更には配管や配線の簡素化が可能になる上、エンジン上げ下ろし時にセンサを取り外す必要がなくなる等、使用性及び取扱い性等に極めて優れている。
また、複数のセンサをモジュール化して一体的に構成することで省スペース化、軽量化更には配管や配線の簡素化が可能になる上、エンジン上げ下ろし時にセンサを取り外す必要がなくなる等、使用性及び取扱い性等に極めて優れている。
以下、図面に基づき、本発明によるエンジンユニットの圧力センサ配設構造における好適な実施の形態を説明する。
図1は本発明の適用例に係る自動二輪車100の左側面図、図2は車体フレームにエンジンユニットが搭載された状態を示す左側面図、図3は車体フレームにエンジンユニットが搭載された状態を示す正面図である。即ち、本実施形態は本発明を自動二輪車に適用した例とする。先ず、これらの図1〜図3を用いて、自動二輪車100の全体構成について説明する。なお、以下の説明で用いる図において、必要に応じて適宜車両の前方を矢印Frにより、車両の後方を矢印Rrによりそれぞれ示し、また、車両の側方右側を矢印Rにより、車両の側方左側を矢印Lによりそれぞれ示す。
図1は本発明の適用例に係る自動二輪車100の左側面図、図2は車体フレームにエンジンユニットが搭載された状態を示す左側面図、図3は車体フレームにエンジンユニットが搭載された状態を示す正面図である。即ち、本実施形態は本発明を自動二輪車に適用した例とする。先ず、これらの図1〜図3を用いて、自動二輪車100の全体構成について説明する。なお、以下の説明で用いる図において、必要に応じて適宜車両の前方を矢印Frにより、車両の後方を矢印Rrによりそれぞれ示し、また、車両の側方右側を矢印Rにより、車両の側方左側を矢印Lによりそれぞれ示す。
図1において鋼製或いはアルミニウム合金材でなるメインフレーム101の前部には、ステアリングヘッドパイプ102によって左右に回動可能に支持された左右2本のフロントフォーク103が設けられる。フロントフォーク103の上端にはハンドルバー104が固定され、ハンドルバー104の両端にグリップ105を有する。フロントフォーク103の下部には前輪106が回転可能に支持されると共に、前輪106の上部を覆うようにフロントフェンダ107が固定される。前輪106は、これと一体回転するブレーキディスク108を有している。
メインフレーム101はステアリングヘッドパイプ102の後部に接続され、更に後方に向けて左右一対が二又状に分岐し、ステアリングヘッドパイプ102から後下方に拡幅しながら延設する。なお、メインフレーム101の後部付近から、後上りに適度に傾斜してシートレールが延出し、後述するシートを支持する。メインフレーム101やシートレールにより車体フレームが構成される。また、メインフレーム101の後部にはスイングアーム109が揺動可能に結合すると共に、両者間にリヤショックアブソーバ110が装架される。スイングアーム109の後端には後輪111が回転可能に支持される。後輪111は、後述するエンジンの動力を伝達するチェーン112が巻回されたドリブンスプロケット113を介して、回転駆動されるようになっている。後輪111の直近周囲にはその前上部付近を覆うインナフェンダ114が設けられると共に、そのインナフェンダ114の上方にはリヤフェンダ115が配置される。
メインフレーム101に搭載されたエンジンユニット116には、燃料タンクからの燃料とエアクリーナからの空気とが混合してなる混合気が供給されると共に、エンジン内での燃焼後の排気ガスがエキゾーストパイプ117を通って排気される。本実施形態において、エンジンは例えば4サイクル多気筒、典型的には4気筒エンジンであってよい。それぞれの気筒のエキゾーストパイプ117はエンジンユニット116の下側にて結合し、その後排気チャンバを経て車両後端付近で排気装置118(マルラ)から排気される。
また、エンジンユニット116の上方には燃料タンク119が搭載され、燃料タンク119の後方にシート120が連設される。このシート120は、ライダシート120Aとタンデムシート120Bとを含む。ライダシート120A及びタンデムシート120Bに対応して、フートレスト121及びフートレストもしくはピリオンステップ122が配置される。
更に図1において、123はヘッドランプ、124はスピードメータ、タコメータあるいは各種インジケータランプ等を含むメータユニット、125はステー126を介してハンドルバー104に支持されるバックミラーである。
更に図1において、123はヘッドランプ、124はスピードメータ、タコメータあるいは各種インジケータランプ等を含むメータユニット、125はステー126を介してハンドルバー104に支持されるバックミラーである。
車両外装において、フェアリング127及びサイドカウル128によって車両の主に前部及び側部が覆われ、車両後部にはサイドカバーあるいはシートカウル129が被着し、これらの外装部材により所謂、流線型を有する車両の外観フォルムが形成される。
本実施形態におけるエンジンユニット116は図2及び図3では略記するが、図4をも参照してクランクケース130の上部に順次、シリンダ131、シリンダヘッド132及びシリンダヘッドカバー133が一体的に結合してなる。また、エンジンユニット116は複数のエンジンマウントを介してメインフレーム101に懸架されることでメインフレーム101に一体的に結合支持され、それ自体でメインフレーム101の剛性部材として作用する。なお、図4に示したようにメインフレーム101の後部から後斜め上方へ、シート120等を取付支持するためのシートレール134が延出する。
図1に示されるようにドーム状もしくは甲羅状を呈する燃料タンク119は、メインフレーム101の上側全体を上部から蓋うようにしてメインフレーム101上に搭載支持される。また、エンジンユニット116のシリンダヘッドカバー133の上側には、吸気系に清浄空気を供給するためのエアクリーナ135が配置される。燃料タンク119の下部は凹状に形成され、燃料タンク119は図4のようにエアクリーナ135に上から覆い被さるように配置される。ここで、図3に示したように、エアクリーナ135はアッパケース135A及びロアケース135Bが相互に閉合してなり、実質的に中空構造を有する。ロアケース135Bの前部には一対のインテークダクト136が接続され、車両前端部から取り込んだ空気を、インテークダクト136を介してロアケース135B内に導入するようになっている。このダーティ側に導入された空気は、図示しないフィルタを通過することで清浄化され、更にエアファンネルを通ってスロットルボディへと送給される。
この実施形態ではエンジンユニット116は並列4気筒エンジンであってよく、図3のように左右(車幅)方向に4つの気筒が並列配置される。なお、左側から順に1番(♯1)、2番(♯2)、3番(♯3)及び4番(♯4)気筒とする。ここで、図5を参照して、エンジンユニット116について説明する。クランクケース130(その前部にクランク室が形成される)、シリンダ131、シリンダヘッド132及びシリンダヘッドカバー133が一体的に結合してなるシリンダブロックは適度に前傾姿勢で配置される。
クランクケース130は、上下半割とされたアッパクランクケース130A及びロアクランクケース130Bが相互に結合し、その合せ面130Cにクランクシャフト137等の軸を支持する。クランクケース130内でクランクシャフト137は、車幅方向(図5において紙面直交方向)に配置される。この場合、クランクケース130の合せ面130Cに設定された複数のジャーナル軸受部によって、クランクシャフト137の複数のジャーナル部が軸支される。クランクシャフト137の左軸端部には、ジェネレータコイルとジェネレータロータを含むジェネレータが配置構成される。この場合、ジェネレータコイルはマグネトカバー138(図4参照)の内側に取付支持される。
各気筒のシリンダ131のシリンダボア内にはピストン139がシリンダ軸線Z方向に摺動自在に嵌入する。ピストン139はコンロッド140を介してクランクシャフト137と連結される。この場合、コンロッド140の大端部140aは、クランクピン137aを介してクランクシャフト137と連結し、また、その小端部140bはピストンピン139aと連結する。ピストン139がシリンダ軸線Z方向に往復動することで、クランクシャフト137が回転する。なお、シリンダ131の上端部にはシリンダヘッド132との間で燃焼室141が形成される。
シリンダヘッド132において、燃焼室141に対してインテークポート142(吸気管)とエキゾーストポート143が連通形成される。燃焼室141とインテークポート142あるいはエキゾーストポート143との間は図示を省略するが、吸気バルブ及び排気バルブによって開閉される。シリンダヘッド132内には、これらの吸気バルブ及び排気バルブを開閉制御する動弁装置が収容されている。この動弁装置によりこれら吸気バルブ及び排気バルブは、それぞれ吸気カムシャフト及び排気カムシャフトに設けられた吸気カム及び排気カムよって駆動されるようになっている。特に前述のエアクリーナ135とインテークポート142の間には、吸気装置を構成する、後述するスロットルボディ144(図6、図7等参照)が配置され、そのスロットルバルブを開閉することにより吸入空気量を制御することができる。なお、インテークポート142の途中適所には、燃料供給装置によって燃料タンク119からの燃料が供給され、インテークポート142内にその燃料を噴射するインジェクタが装着されている。
クランクケース130の後部はトランスミッションケース145(ミッション室)を兼ねており、その内部にはトランスミッションギヤが収容配置される。トランスミッションケース145において、クランクシャフト137と平行に後方へ一定間隔あけてカウンタシャフト146と更にその後下方へ一定間隔あけてドライブシャフト147がそれぞれ配置される。このうちカウンタシャフト146は、クランクケース130の合せ面130Cに支持される。また、トランスミッションケース145おいてカウンタシャフト146及びドライブシャフト147間には、所定段数のトランスミッション装置148(変速機)が配置構成され、カウンタシャフト146の回転が該トランスミッション装置148を介して、ドライブシャフト147へ変速して伝達されるようになっている。
トランスミッション装置148においてカウンタシャフト146には、図5のように複数の変速ギヤを含んでなるギヤ列149(ドライブ側)がその軸方向に沿って配設される。また、ドライブシャフト147においても同様に、複数の変速ギヤを含んでなるギヤ列150(ドリブン側)がその軸方向に沿って配設される。ギヤ列149及びギヤ列150間で変速段数に応じて相互に噛合し合って動力伝達を行うように、変速ギヤの組合せは予め設定されており、ギヤシフト装置によるシフト操作によりギヤチェンジが行われる。
上記の場合、特に図6及び図7に示したようにエアクリーナ135のロアケース135Bの下部にスロットルボディ144が配置され、このスロットルボディ144にエアクリーナ135内のエアファンネルから空気が供給される。スロットルボディ144は略上下方向に配置され、その下端がインテークポート142に結合する。また、図8のように各気筒に配置されたスロットルボディ144内には、駆動モータ151を駆動源として駆動されるスロットルバルブ152が所定角度だけ回転可能に装着されている。
また、図5を参照して、トランスミッションケース145の後部にはブリーザ室153が形成されており、このブリーザ室153は図示しない配管によりクランクケース130と接続されている。なお、このブリーザ室153において、クランクケース130内から送られたブローバイガスが、気液分離されるようになっている。
なお、エンジンユニット116の冷却系において、シリンダブロックの前部には図6あるいは図7等に示されるようにラジエータ装置154が配置される。図6に示すようにクランクケース130の下部には、冷却系に冷却水を供給する冷却水ポンプ155が配置され、冷却系を相互に接続する冷却水ホース156を介して冷却水ポンプ155により冷却水を循環させるようになっている。
また、エンジンユニット116の潤滑系において、図7に示すようにクランクケース130の前部にはオイルポンプ157が配置され、オイルポンプ157により潤滑油を循環させるようになっている。
また、エンジンユニット116の潤滑系において、図7に示すようにクランクケース130の前部にはオイルポンプ157が配置され、オイルポンプ157により潤滑油を循環させるようになっている。
さて、本発明によるエンジンの圧力センサ配設構造において圧力センサが、トランスミッションケース145の上方であって、上面視で該トランスミッションケース145と重なるように配置される。この例で図8あるいは図9等に示したように圧力センサモジュール10を有し、この圧力センサモジュール10内にクランクケース130内の圧力を検出するクランクケース内圧センサ11と、インテークポート142内の圧力を検出する吸気圧センサ12とを含む。これらクランクケース内圧センサ11及び吸気圧センサ12は、モジュール部品として一体的に構成される。
クランクケース内圧センサ11はエンジン所定部位、この例ではブリーザ室153の上壁面に設けた圧力検出ポート13から上方に延出した圧力検出ホース14により接続される。
また、吸気圧センサ12はエンジン所定部位、この例ではインテークポート142の側壁面に設けた圧力検出ポート15から上方に延出した圧力検出ホース16により接続される。本実施形態では♯1〜♯4気筒の各インテークポート142にそれぞれ圧力検出ポート15が設けられ、♯1及び♯2気筒に対して圧力検出ホース16Aにより、また、♯3及び♯4気筒に対して圧力検出ホース16Bによりそれぞれ接続される。
また、吸気圧センサ12はエンジン所定部位、この例ではインテークポート142の側壁面に設けた圧力検出ポート15から上方に延出した圧力検出ホース16により接続される。本実施形態では♯1〜♯4気筒の各インテークポート142にそれぞれ圧力検出ポート15が設けられ、♯1及び♯2気筒に対して圧力検出ホース16Aにより、また、♯3及び♯4気筒に対して圧力検出ホース16Bによりそれぞれ接続される。
上記の場合、クランク内圧11は、ブリーザ室153の下流から導出された圧力検出ホース14に接続される。
また、圧力センサモジュール10は筐体内にパッケージングされ、その筐体が例えば図6のようにステーもしくはブラケット17を介してクランクケース130の適所に支持される。従ってクランクケース内圧センサ11及び吸気圧センサ12は、当該エンジンと一体的に固定される。
上記構成において、エンジン作動時メカニカルロスの低減を図るべく、バキュームポンプ等を用いてクランクケース130内の圧力を負圧にしている。そのためクランクケース内圧センサ11によりクランクケース130内の圧力を検出し、その検出信号は車載のECUへ送られ、このようにクランクケース130内の圧力が常にモニタリングされる。また、吸気圧センサ12により吸気圧が検出され、その検出信号に基づき、ECUによりインジェクタの燃料噴射の適正化を図っている。
本発明によれば、クランクケース内圧センサ11及び吸気圧センサ12はこの例では圧力センサモジュール10として一体化したかたちで、クランクケース130上方の空いたスペースを有効に活用してコンパクトに配置することができる。
また、クランクケース内圧センサ11は圧力検出ポート13から上方に延出した圧力検出ホース14により、また、吸気圧センサ12は圧力検出ポート15から上方に延出した圧力検出ホース16によりそれぞれ圧力センサモジュール10へと接続される。
この種のセンサはエンジン内部からそのまま繋ぐと、センサ部にオイルや水分が流入し、センサが汚損されたり、変質(腐食)したりすることになる。これに対して上方に圧力検出ホース14及び圧力検出ホース16を延ばすことで水分やオイルをエンジン内部に戻すことができる。
この種のセンサはエンジン内部からそのまま繋ぐと、センサ部にオイルや水分が流入し、センサが汚損されたり、変質(腐食)したりすることになる。これに対して上方に圧力検出ホース14及び圧力検出ホース16を延ばすことで水分やオイルをエンジン内部に戻すことができる。
また、クランクケース内圧センサ11は、クランクケース130から近いところに配置することで圧力変動に対する検出精度(レスポンス)を向上させることができる。
一方、吸気圧センサ12についても吸気圧の圧力変動に対する検出精度(レスポンス)を向上させることができる。
一方、吸気圧センサ12についても吸気圧の圧力変動に対する検出精度(レスポンス)を向上させることができる。
また、複数のセンサをモジュール化して一体的に構成することで省スペース化、軽量化更には配管や配線の簡素化が可能になる。
この場合、エンジンユニット116と一体とすることでエンジン上げ下ろし時にクランクケース内圧センサ11及び吸気圧センサ12をその都度取り外す必要がなくなる。圧力センサモジュール10を含めてエンジンアッセンブリとして取り扱うことができ、取扱い易く使用性も極めて優れている。
この場合、エンジンユニット116と一体とすることでエンジン上げ下ろし時にクランクケース内圧センサ11及び吸気圧センサ12をその都度取り外す必要がなくなる。圧力センサモジュール10を含めてエンジンアッセンブリとして取り扱うことができ、取扱い易く使用性も極めて優れている。
また、クランクケース内圧センサ11にあっては、ブリーザ室153の下流から導出された圧力検出ホース14に接続され、即ちブリーザ室153において気液分離後の位置に取り付けるため、オイル付着によるセンサ不具合を防ぐことができる。
以上、本発明を種々の実施形態と共に説明したが、本発明はこれらの実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲内で変更等が可能である。
例えば、吸気圧センサ12の圧力検出ポート15を吸気系のインテークパイプに配置してもよい。また、圧力センサモジュール10をクランクケース130の上面のブリーザカバー上に設置し、あるいはクランクケース130の上面の電装部品の上に設置することもできる。
例えば、吸気圧センサ12の圧力検出ポート15を吸気系のインテークパイプに配置してもよい。また、圧力センサモジュール10をクランクケース130の上面のブリーザカバー上に設置し、あるいはクランクケース130の上面の電装部品の上に設置することもできる。
吸気圧及びクランクケース内圧センサの例を説明したが、採用可能な場合には油圧センサや水圧センサ等、その他の圧力センサに対しても同様に適用可能であり、更に該当する場合には温度センサにも適用可能であり、いずれの場合も各種センサ類をモジュール化したものでコンパクトに構成することができる。
また、上記実施形態では自動二輪車の適用例を説明したが、これに限らずATV等の車両においても本発明を有効に適用可能である。
また、上記実施形態では自動二輪車の適用例を説明したが、これに限らずATV等の車両においても本発明を有効に適用可能である。
10 圧力センサモジュール、11 クランクケース内圧センサ、12 吸気圧センサ、13 圧力検出ポート、14 圧力検出ホース、15 圧力検出ポート、16 圧力検出ホース、17 ステー、100 自動二輪車、116 エンジンユニット、119 燃料タンク、130 クランクケース、131 シリンダ、132 シリンダヘッド、133 シリンダヘッドカバー、135 エアクリーナ、137 クランクシャフト、139 ピストン、140 コンロッド、142 インテークポート、143 エキゾーストポート、144 スロットルボディ、145 トランスミッションケース、146 カウンタシャフト、147 ドライブシャフト、153 ブリーザ室。
Claims (7)
- シリンダヘッドと、吸気管と、クランク室及び前記クランク室の後方に位置するミッション室でなるクランクケースと、を有するエンジンにおいて、エンジン内部の圧力を検知する1又は複数の圧力センサを配設する圧力センサ配設構造であって、
前記圧力センサは、前記ミッション室の上方であって上面視で前記ミッション室と重なるように配置したことを特徴とするエンジンユニットの圧力センサ配設構造。 - 前記圧力センサは、当該エンジンの所定部位の壁面に設けた圧力検出ポートから上方に延出した圧力検出ホースにより接続されていることを特徴とする請求項1記載のエンジンユニットの圧力センサ配設構造。
- 前記圧力センサは、前記クランク室内の圧力を検出するクランクケース内圧センサであることを特徴とする請求項1又は2記載のエンジンユニットの圧力センサ配設構造。
- 前記圧力センサは、前記吸気管内の圧力を検出する吸気圧センサであることを特徴とする請求項1又は2記載のエンジンユニットの圧力センサ配設構造。
- 前記圧力センサとして、前記クランク室内の圧力を検出するクランクケース内圧センサと前記吸気管内の圧力を検出する吸気圧センサとを含み、前記クランクケース内圧センサ及び吸気圧センサがモジュール部品として一体的に構成されることを特徴とする請求項1又は2記載のエンジンユニットの圧力センサ配設構造。
- 前記クランクケース内圧センサは、ブリーザ室の下流から導出された前記圧力検出ホースに接続されたことを特徴とする請求項3又は5記載のエンジンユニットの圧力センサ配設構造。
- 前記圧力センサは、当該エンジンと一体的に固定されたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載のエンジンユニットの圧力センサ配設構造。
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