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JP2014107186A - 固体酸化物形燃料電池システム - Google Patents

固体酸化物形燃料電池システム Download PDF

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JP2014107186A
JP2014107186A JP2012260588A JP2012260588A JP2014107186A JP 2014107186 A JP2014107186 A JP 2014107186A JP 2012260588 A JP2012260588 A JP 2012260588A JP 2012260588 A JP2012260588 A JP 2012260588A JP 2014107186 A JP2014107186 A JP 2014107186A
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oxide fuel
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Toru Sugawa
徹 壽川
Noboru Taniguchi
昇 谷口
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Abstract

【課題】脱硫器の過昇温を防止することができる固体酸化物形燃料電池システムを提供する。
【解決手段】
固体酸化物形燃料電池システムは、燃料と空気とを利用して発電反応により発電する固体酸化物形燃料電池6と、未利用の燃料と空気とを燃焼する燃焼部23と、原料に含まれる硫黄成分を水添脱硫により除去する脱硫器3と、未利用の燃料の燃焼により生じた排ガスを流通させるともに、経路中に脱硫器3を有する排ガス経路20と、脱硫器3により脱硫された原料から燃料となる改質ガスを生成する改質器4と、改質器4に供給する改質水を気化させる蒸発器9と、内壁に断熱部22が設けられ、少なくとも固体酸化物形燃料電池6、燃焼部23、脱硫器3、排ガス経路20、改質器4、および蒸発器9を収容する筐体部7を備え、排ガス経路20が断熱部22内に配置されており、脱硫器3が配置されている排ガス経路部分20aと蒸発器9とが断熱部22を介して対向する位置に配置されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、炭化水素を含む原料ガス(原燃料ガス、原料)から硫黄成分を除去する脱硫器を備えた固体酸化物形燃料電池システムに関するものである。
原料ガスとして炭化水素を用いる固体酸化物形燃料電池システムでは、この原料ガスを改質するために、例えば水蒸気を用いた水蒸気改質が利用されている。この水蒸気改質を促進するために水蒸気改質触媒が用いられているが、原料ガス中には付臭剤として例えば硫黄化合物が含まれており、これらによってこの水蒸気改質触媒が劣化させられるおそれがある。そこで、水蒸気改質触媒の劣化を防止するために、原料ガス中に含まれる硫黄化合物を低減させる脱硫装置(脱硫器)が利用されている。
このような脱硫器としては、例えば、硫黄化合物を触媒(Ni−Mo系、Co−Mo系)上で水素と反応させて硫化水素に変換し、この硫化水素を酸化亜鉛に取り込んで除去する、いわゆる水添脱硫法により脱硫を行なう水添脱硫装置が挙げられる。
水添脱硫装置は、水添脱硫法により脱硫を行なう際に水素を必要とするが、原料ガス中には通常、水素が含まれていない。そこで、水素を水添脱硫装置に供給する構成を有した固体酸化物形燃料電池システムが提案されている(例えば、特許文献1、2)。
より具体的には、特許文献1では、図4に示すように、改質器110を流通した改質ガスの一部が、リサイクルガス供給経路113を通じて、昇圧手段111の上流側に戻されるように構成された固体酸化物形燃料電池システムが開示されている。そして、戻された改質ガスは、昇圧手段111により昇圧され脱硫器102供給されるように構成されている。
また、特許文献2では、図5に示すように、以下に示す構成を有する固体酸化物形燃料電池システムが提案されている。すなわち、特許文献2の固体酸化物形燃料電池システムでは、混合器220で混合された水と脱硫後の原燃料ガスとを、蒸発器226に供給する。そして、蒸発器226から改質器206に供給される、水蒸気を含む脱硫後の原燃料ガスの一部が分岐戻し流路242を介して燃料ガス供給経路216に戻される構成が開示されている。なお、分岐戻し流路242の二重管244内には炭化水素改質触媒が設けられており、これによって炭化水素を改質して得た水素含有ガスを、昇圧器217の上流側に戻すことができる。そして、戻された水素含有ガスを昇圧器217で昇圧させ、脱硫器204に供給する。
特開2011−216308号公報 特許第4911927号公報 特許第2993507号公報
しかしながら、特許文献1、2に開示されている固体酸化物形燃料電池システムでは、脱硫器の過昇温を適切に防止することができないという問題がある。
本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、脱硫器の過昇温を防止することができる固体酸化物形燃料電池システムを提供することにある。
本発明に係る固体酸化物形燃料電池システムは、上記した課題を解決するために、供給された燃料と空気とを利用して発電反応により発電する固体酸化物形燃料電池と、前記固体酸化物形燃料電池で未利用の燃料と空気とを燃焼する燃焼部と、供給された原料に含まれる硫黄成分を水添脱硫により除去する脱硫器と、前記燃焼部による未利用の燃料の燃焼により生じた排ガスを流通させるともに、経路中に前記脱硫器を有する排ガス経路と、前記脱硫器により硫黄成分が除去された原料から前記燃料となる改質ガスを生成する改質器と、前記改質器に供給する改質水を気化させるための第1蒸発器と、内壁に断熱部が設けられているとともに、少なくとも前記固体酸化物形燃料電池、前記燃焼部、前記脱硫器、前記排ガス経路、前記改質器、および前記第1蒸発器を収容する筐体部と、を備え、前記排ガス経路が前記断熱部内に配置されており、前記脱硫器が配置されている排ガス経路部分と前記第1蒸発器とが前記断熱部を介して対向する位置に配置されている。
また、本発明に係る固体酸化物形燃料電池システムは、上記した課題を解決するために、供給された燃料と空気とを利用して発電反応により発電する固体酸化物形燃料電池と、前記固体酸化物形燃料電池で未利用の燃料と空気とを燃焼する燃焼部と、供給された原料に含まれる硫黄成分を水添脱硫により除去する脱硫器と、前記燃焼部による未利用の燃料の燃焼により生じた排ガスを流通させるともに、経路中に前記脱硫器を有する排ガス経路と、前記脱硫器により硫黄成分が除去された原料から前記燃料となる改質ガスを生成する改質器と、前記改質器に供給する改質水を加熱するための加熱器と、前記加熱器によって加熱された改質水を気化させるための蒸発器と、内壁に断熱部が設けられているとともに、少なくとも前記固体酸化物形燃料電池、前記燃焼部、前記脱硫器、前記排ガス経路、前記改質器、前記加熱器、および前記蒸発器を収容する筐体部と、を備え、前記排ガス経路が前記断熱部内に配置されており、前記脱硫器が配置されている排ガス経路部分と前記加熱器とが前記断熱部を介して対向する位置に配置されている。
本発明に係る固体酸化物形燃料電池システムは、以上に説明したように構成され、脱硫器の過昇温を適切に防止することができるという効果を奏する。
本発明の実施形態に係る固体酸化物形燃料電池システムの構成の一例を示した模式図である。 本発明の実施形態に係る固体酸化物形燃料電池システムの構成の一例を示した模式図である。 本発明の実施形態の変形例に係る固体酸化物形燃料電池システムの構成の一例を示した模式図である。 従来技術を示すものであり、固体酸化物形燃料電池システムの構成の一例を示した模式図である。 従来技術を示すものであり、固体酸化物形燃料電池システムの構成の一例を示した模式図である。
(本発明の一形態を得るに至った経緯)
本発明者は「背景技術」にて記載した従来の固体酸化物形燃料電池システムに関して鋭意研究したところ、従来の固体酸化物形燃料電池システムでは、例えば、燃焼部等に異常が発生し、固体酸化物形燃料電池システムにおいて筐体に囲まれた内部の温度が必要以上に高温になったとき脱硫器における過昇温を適切に防ぐことができないという問題点が生じる可能性があることを見出した。そして、本発明者はこの問題点に関し、検討を重ねた結果、以下の知見を得た。
すなわち、特許文献1、2に係る固体酸化物形燃料電池システムでは、断熱層内であって、内部筐体の外部に脱硫器が配置され、内部筐体内にある燃焼部の燃焼熱が伝播することでこの脱硫器が加熱される構成であった。このため、内部筐体内の温度が所望の温度よりも高くなってしまった場合は、脱硫器を加熱する温度も比例して高くなり、脱硫器は過昇温となってしまうという問題がある。
これらの知見に基づいて、本発明者らは、蒸発器の配置を工夫することで、脱硫器における過昇温を適切に防止することができることを見出し、本発明に至った。そして、本発明では以下に示す態様を提供する。
本発明の第1の態様に係る固体酸化物形燃料電池システムは、供給された燃料と空気とを利用して発電反応により発電する固体酸化物形燃料電池と、前記固体酸化物形燃料電池で未利用の燃料と空気とを燃焼する燃焼部と、供給された原料に含まれる硫黄成分を水添脱硫により除去する脱硫器と、前記燃焼部による未利用の燃料の燃焼により生じた排ガスを流通させるともに、経路中に前記脱硫器を有する排ガス経路と、前記脱硫器により硫黄成分が除去された原料から前記燃料となる改質ガスを生成する改質器と、前記改質器に供給する改質水を気化させるための第1蒸発器と、内壁に断熱部が設けられているとともに、少なくとも前記固体酸化物形燃料電池、前記燃焼部、前記脱硫器、前記排ガス経路、前記改質器、および前記第1蒸発器を収容する筐体部と、を備え、前記排ガス経路が前記断熱部内に配置されており、前記脱硫器が配置されている排ガス経路部分と前記第1蒸発器とが前記断熱部を介して対向する位置に配置されている。
上記した構成によると、燃焼部および排ガス経路を備えているため、燃焼部において生成した排ガスを、この排ガス経路内に流通させることができる。また、この排ガス経路中には、脱硫器が設けられているため、排ガス経路を流通する排ガスが保有する熱によりこの脱硫器を加熱することができる。特に、この排ガス経路は、断熱部内に設けられているため、排ガスが保有する熱が放熱により失われるのを低減させることができる。
また、脱硫器が配置されている排ガス経路部分と第1蒸発器とが断熱部を介して対向する位置に配置されている。このため、筐体部内に設けられた燃焼部等からの高温の輻射熱などが、筐体内部から断熱部を介して脱硫器に伝播することを、第1蒸発器により防ぐことができる。
特に蒸発器は、固体酸化物形燃料電池システムにおいて、単位体積あたりで最も熱量を消費する部材である。このため、脱硫器が配置されている排ガス経路部分と断熱部を介して対向する位置に第1蒸発器を配置することで、脱硫器への熱の伝播を効果的に遮断することができる。よって、脱硫器の過昇温を適切に防止することができるという効果を奏する。
また、本発明の第2の態様に係る固体酸化物形燃料電池システムでは、上記した第1の態様において、前記筐体部内に設けられ、前記第1蒸発器で気化しなかった改質水を気化させるための第2蒸発器をさらに備えるように構成されていてもよい。
また、本発明の第3の態様に係る固体酸化物形燃料電池システムは、上記した第1または第2の態様において、前記第1蒸発器が前記断熱部と接する面積は、前記脱硫器が配置されている排ガス経路部分が前記断熱部と接する面積以上となるように構成されていてもよい。
上記した構成によると、前記第1蒸発器が前記断熱部と接する面積が、前記脱硫器が配置されている排ガス経路部分が断熱部と接する面積以上となる。このため、第1蒸発器によって、前記脱硫器が配置されている排ガス経路部分に熱が伝播することを防ぐことができる。
また、本発明の第4の態様に係る固体酸化物形燃料電池システムでは、供給された燃料と空気とを利用して発電反応により発電する固体酸化物形燃料電池と、前記固体酸化物形燃料電池で未利用の燃料と空気とを燃焼する燃焼部と、供給された原料に含まれる硫黄成分を水添脱硫により除去する脱硫器と、前記燃焼部による未利用の燃料の燃焼により生じた排ガスを流通させるともに、経路中に前記脱硫器を有する排ガス経路と、前記脱硫器により硫黄成分が除去された原料から前記燃料となる改質ガスを生成する改質器と、前記改質器に供給する改質水を加熱するための加熱器と、前記加熱器によって加熱された改質水を気化させるための蒸発器と、内壁に断熱部が設けられているとともに、少なくとも前記固体酸化物形燃料電池、前記燃焼部、前記脱硫器、前記排ガス経路、前記改質器、前記加熱器、および前記蒸発器を収容する筐体部と、を備え、前記排ガス経路が前記断熱部内に配置されており、前記脱硫器が配置されている排ガス経路部分と前記加熱器とが前記断熱部を介して対向する位置に配置されている。
上記した構成によると、燃焼部および排ガス経路を備えているため、燃焼部において生成した排ガスを、この排ガス経路内に流通させることができる。また、この排ガス経路中には、脱硫器が設けられているため、排ガス経路を流通する排ガスが保有する熱によりこの脱硫器を加熱することができる。特に、この排ガス経路は、断熱部内に設けられているため、排ガスが保有する熱が放熱により失われるのを低減させることができる。
また、脱硫器が配置されている排ガス経路部分と加熱器とが断熱部を介して対向する位置に配置されている。このため、筐体部内に設けられた燃焼部等からの高温の輻射熱などが、筐体内部から断熱部を介して脱硫器に伝播することを、加熱器により防ぐことができる。
また、加熱器により加熱された改質水を蒸発器により気化させる構成である。このため、加熱器により回収した熱も改質水を気化させるための熱として寄与させることができ、熱ロスのない効率の高いシステムを実現することができる。
また、本発明の第5の態様に係る固体酸化物形燃料電池システムは、上記した第4の態様において、前記加熱器が前記断熱部と接する面積は、前記脱硫器が配置されている排ガス経路部分が前記断熱部と接する面積以上となるように構成されていてもよい。
上記した構成によると、前記加熱器が前記断熱部と接する面積が、前記脱硫器が配置されている排ガス経路部分が断熱部と接する面積以上となる。このため、この加熱器によって、前記脱硫器が配置されている排ガス経路部分に熱が伝播することを防ぐことができる。
また、本発明の第6の態様に係る固体酸化物形燃料電池システムは、上記した第1の態様から第5の態様のいずれか1つの態様において、前記改質器で改質された改質ガスの一部を原料供給経路へと戻すリサイクル経路を更に備えるように構成されていてもよい。
上記した構成によるとリサイクル経路を更に備えるため、改質ガスの一部を原料供給経路へ戻し、脱硫器へと供給される原料ガスに水素を添加することが可能となる。このため、脱硫器は、この水素を利用して水添脱硫を行うことができる。
また、本発明の第7の態様に係る固体酸化物形燃料電池システムでは、上記した第6の態様において、前記リサイクル経路に流通する改質ガスの水分を凝縮させる凝縮器をさらに備えるように構成されていてもよい。
上記した構成によると、凝縮器を備えるため、リサイクル経路を流通する改質ガスが低温化したとき、この凝縮器により水分を回収することができる。このため、結露水による経路内の水つまり等の不具合を抑制することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。なお、以下では全ての図を通じて同一又は対応する構成部材には同一の参照符号を付して、その説明については省略する。
図1および図2を参照して本発明の実施形態に係る固体酸化物形燃料電池システムについて説明する。図1および図2は、本発明の実施形態に係る固体酸化物形燃料電池システムの構成の一例を示した模式図である。図1では、実施形態に係る固体酸化物形燃料電池システムを側部から見たときの構成を模式的に示している。図2では、実施形態に係る固体酸化物形燃料電池システムの筐体7内を上から見たときの構成を模式的に示している。
図1および図2に示すように、固体酸化物形燃料電池システムは、原料ガス経路1、脱硫器3、改質器4、空気熱交換器5、固体酸化物形燃料電池6、蒸発器(第1蒸発器)9、空気経路10、改質水経路11、改質空気経路12、脱硫後原料ガス経路14、燃料ガス供給経路16、空気供給経路17、減圧部18、リサイクル経路19、排ガス経路20、および、断熱部(断熱部材)22を筐体(筐体部)7の内部に配置してなる構成である。また、固体酸化物形燃料電池6の上部には改質器4と対向するように燃焼部23が設けられている。なお、図1では、排ガス経路20中に脱硫器3が配置されている状態を分かりやすく示すために、脱硫器3が配置されている排ガス経路20部分のみ経路の幅を表現した図としている。
固体酸化物形燃料電池システムでは、筐体7の外部から供給された原料ガス(原燃料ガス)を改質器4で改質し、改質された改質ガスと外部から供給された空気とを利用して固体酸化物形燃料電池6が発電反応により発電するように構成されている。
なお、本明細書では、原料ガス経路1を通じて外部から供給されるガスを原料ガス(原料)と称し、原料ガスから硫黄成分が取り除かれ、改質器4において改質反応により改質された改質ガスを燃料ガス(燃料)と称するものとする。
固体酸化物形燃料電池システムは、固体酸化物形燃料電池6の動作時(発電時)には、燃焼部23にて、発電反応に利用されなかった改質ガスと空気とを燃焼させ、高温の排ガスを生成し、その熱エネルギーを有効に利用することで高効率な運転を実現している。また、固体酸化物形燃料電池システムでは、筐体7の内側に断熱材からなる断熱部(断熱部材)22が備えられており、筐体7の内部から外部への放熱を可能な限り遮断するように構成されている。
また、固体酸化物形燃料電池システムでは、筐体7の外部に昇圧部2が配置されている。そして、昇圧部2は、原料ガス経路1を通じて供給された原料ガスを昇圧し、筐体7内に配置されている脱硫器3に導入するように構成されている。なお、原料ガス経路1を通じて供給される原料ガスとしては、都市ガスまたは、プロパンガスなどの炭化水素を主成分とするガスを用いることができる。
脱硫器3は、水添脱硫方式により原料ガスに含まれる硫黄成分を除去するためのものであり、排ガス経路20の経路中に設けられている。実施形態1では図1に示すように、排ガス経路20は、筐体7の上面側の略中央近傍で筐体7の内部と連通し、上面側の側部(図1では右側部)で筐体7の外部に連通するように断熱部22内に配置されている。
より具体的には、脱硫器3は、燃焼部23の上方でかつ対向する位置(すなわち、筐体7の上面側)となる断熱部22内に配置されている。そして、排ガス経路20中に設けられた脱硫器3を、この排ガス経路20を流通する高温の排ガスによって加熱する。なお脱硫器3を加熱する排ガスの流れ、排ガスの温度調整に関する詳細な説明については後述する。
脱硫器3に充填する脱硫剤としては、例えば、銅および亜鉛を含む脱硫剤が挙げられる(例えば、特許文献3)。なお、脱硫剤は、水添脱硫を行うことができればこの脱硫剤に限定されるものではなく、Ni−Mo系又はCo−Mo系触媒と酸化亜鉛との組み合わせであってもよい。Ni−Mo系又はCo−Mo系触媒と酸化亜鉛とを組み合わせた脱硫剤の場合、脱硫器3は350〜400℃の温度範囲にて、原料ガス中の有機硫黄を水添分解する。そして、脱硫器3は、生成したHSを、350〜400℃の温度範囲にてZnOに吸着させて除去する。
例えば、原料ガスが都市ガスの場合、付臭剤として硫黄化合物であるジメチルスルフィド(dimethl sulfide ;CS,DMS)が含有されている。このDMSは、脱硫器3において、以下の反応式(式(1)、(2))によるZnSの形、または物理吸着の形で脱硫剤によって除去される。
S+2H→2CH+HS ・・・(1)
S+ZnO→HO+ZnS ・・・(2)
なお、付臭剤は、上述したDMSに限定されるものではなく、TBM(C10S)またはTHT(CS)等の他の硫黄化合物であってもよい。
充填する脱硫剤が銅および亜鉛を含む場合、脱硫器3は、10〜400℃程度、好ましくは150〜300℃程度の温度範囲で脱硫を行う。この銅亜鉛系脱硫剤は、水添脱硫能力に加えて物理吸着能力もあり、低温では主に物理吸着、高温では化学吸着(HS+ZnO→HO+ZnS)を行うことができる。この場合、脱硫後の原料ガスに含まれる硫黄含有量は、1vol ppb(parts per billion)以下、通常は0.1vol ppb以下となる。
このように、脱硫器3において、Ni−Mo系又はCo−Mo系触媒、あるいは銅および亜鉛のいずれかを含む脱硫剤が充填されている場合、単位体積あたりの硫黄成分除去量が大きくなる。それゆえ、上述した脱硫剤を用いる場合、所望の硫黄濃度まで硫黄を除去するために必要となる脱硫剤の量を低減させることができる。
以上のようにして脱硫器3によって脱硫された原料ガスは、脱硫後、改質器4へと供給される。
次に改質器4について説明する。改質器4は、部分酸化改質用として用いられるものであってもよいが、更に高効率な動作を実現するために、部分酸化改質反応だけでなく、水蒸気改質反応も行える仕様にしておくことが有利である。図1に示すように本実施の形態では、改質器4の上流側(脱硫後原料ガス経路14が配置される側)に蒸発器9を配置し、脱硫された原料ガスに改質水経路11を通じて供給された水(改質水)を混合させ改質器4に供給することができる構成となっている。
なお、改質器4に充填される改質触媒としては、Al(アルミナ)の球体表面にNiを含浸し、担持したものや、Alの球体表面にルテニウムを付与したものを適宜用いることができる。
ところで、固体酸化物形燃料電池システムの起動時では、改質器4において吸熱反応である水蒸気改質反応を行うためには熱エネルギーが不足している。そこで、固体酸化物形燃料電池システムの起動時は、改質水経路11から蒸発器9に水を供給させずに、改質空気経路12を通じて改質器4に導入した空気を利用して、改質器4は以下の式(3)で表される部分酸化改質反応を行い、水素ガスおよび一酸化炭素を生成する。
+ (n/2)O → n・CO +(m/2)H(n,mは任意の自然数)・・・(3)
そして、これらの水素ガスおよび一酸化炭素を、燃料ガス供給経路16を通じて固体酸化物形燃料電池6に供給し、空気供給経路17を通じて供給された空気と合わせて、発電反応を行う。
固体酸化物形燃料電池システムが起動して発電が進むにつれ、改質器4の温度が上昇していく。すなわち、上記の式(3)で表される部分酸化改質反応は発熱反応であり、更に、燃焼部23からの排ガス及び輻射熱により、改質器4の温度が上昇させられる。そして、改質器4の温度が、例えば、400℃以上になれば以下の式(4)で表される水蒸気改質反応を並行して行うことが可能となる。
+ n・HO → n・CO +(m/2+ n)H(n,mは任意の自然数)・・・(4)
上述した式(4)で示される水蒸気改質反応は、式(3)で示される部分酸化改質反応と比較すると、同じ量の炭化水素(C)から生成できる水素量がより多くなり、その結果、固体酸化物形燃料電池6での発電反応に利用可能な改質ガスの量が多くなる。つまり、水蒸気改質反応の方が効率よく改質ガスを生成することができる。また、式(4)に示す水蒸気改質反応は吸熱反応であるため、式(3)に示す部分酸化改質反応による発熱と燃焼部23から排出された排ガスが保有する熱、及び燃焼部23からの輻射熱を利用し、必要な熱量を補いつつ、水蒸気改質反応を進行させる。そして、改質器4の温度が例えば、600℃以上になれば、式(4)の水蒸気改質反応に必要な熱量を排ガスの有する熱及び燃焼部23からの輻射熱だけで補うことが可能となるため、水蒸気改質反応のみの運転に切り替えることができる。
蒸発器9は、改質器4にて水蒸気改質反応を行うために設置したものである。蒸発器9では、燃焼部23から排出された排ガスの熱及び燃焼部23からの輻射熱を利用して、改質水経路11から供給された水(改質水)を気化させ、脱硫器3から供給された脱硫後の原料ガスと混合させる。そして、蒸発器9は、混合後の原料ガスを改質器4へと導入する。なお、実施形態に係る固体酸化物形燃料電池システムでは、蒸発器9が配置される位置に特徴がある。蒸発器9の配置についての詳細は後述する。
空気熱交換器5は固体酸化物形燃料電池6での発電反応に利用される空気(発電用空気)を加熱するためのものであり、燃焼部23と対向する位置に設けられる。空気熱交換器5は、空気経路10を通じて外部から供給された空気(発電用空気)を、燃焼部23での燃焼により生じた排ガス及び燃焼部23の輻射熱との熱交換により加熱する。例えば、空気熱交換器5を流通した後の空気は400〜800℃まで加熱される。そして、この加熱された空気が固体酸化物形燃料電池6へと供給される。なお、詳細は後述するが、空気熱交換器5により空気との熱交換を行って保有する熱の一部が奪われた排ガスは、排ガス経路20を通じて脱硫器3に導かれるように構成されている。
固体酸化物形燃料電池6は、上述したように燃料ガス供給経路16を通じて供給された改質ガスと、空気供給経路17を通じて供給された空気(発電用空気)とを利用して発電反応により発電を行うものである。すなわち、固体酸化物形燃料電池6では、改質ガスが供給される燃料極および発電空気が供給される空気極を有し、該燃料極と該空気極との間で発電反応を行って発電する燃料電池単セルを複数枚、直列に接続してセルスタックを形成している。なお、固体酸化物形燃料電池6は、更に直列接続したセルスタックを並列に接続させた構成としてもよい。
固体酸化物形燃料電池6を構成する燃料電池単セルとしては、例えばイットリアをドープしたジルコニア(YSZ)、イットリビウムやスカンジウムをドープしたジルコニア、あるいはランタンガレート系の固体電解質からなる燃料電池単セルを用いることができる。例えば、燃料電池単セルがYSZの場合、厚みにもよるが、約600〜900℃の温度範囲にて、発電反応が行われる。
また、実施形態1に係る固体酸化物形燃料電池システムでは、固体酸化物形燃料電池6へ向かう燃料ガス供給経路16を途中で分岐させ、改質器4から供給される改質ガスの一部を原料ガス経路1に戻すためのリサイクル経路19が設けられている。このため、原料ガス経路1を流通し、脱硫器3へと供給される原料ガスに水素を添加することが可能となり、脱硫器3は、この水素を利用して前述の水添脱硫を行うことができるように構成されている。
なお、燃料ガス供給経路16とリサイクル経路19との分岐点近傍でかつ、該リサイクル経路19内に減圧部18が設けられている。減圧部18は、リサイクル経路19内を流通する改質ガスの流量を調整するものであり、例えば、キャピラリチューブなどにより実現できる。すなわち、減圧部18は、キャピラリチューブなどにより流路を細くし圧力損失を大きくさせることで、リサイクル経路19内を所望の流量だけ改質ガスが流通するように構成されている。
(蒸発器の配置)
次に実施形態に係る固体酸化物形燃料電池システムの特徴的な構成である蒸発器9の配置について説明する。上述したように、実施形態に係る固体酸化物形燃料電池システムは、脱硫器3を排ガス経路20中に設置することにより、高温の排ガスによって水添脱硫に適した温度まで加熱することができる構成である。そこで、まず、蒸発器9の配置について詳細に説明する前に、燃焼部23で生成された排ガスの流れについて説明する。具体的には、以下のように排ガスを流通させて脱硫器3の加熱を行う。
燃焼部23で生成する排ガスの流量およびその温度については、固体酸化物形燃料電池6における改質ガス及び空気(発電空気)の燃料利用率(発電反応により、燃料として固体酸化物形燃料電池6で消費される割合)を調整することにより、制御することが可能である。実施形態では、例えば、燃焼部23の温度範囲を、約600〜900℃になるように、固体酸化物形燃料電池6における改質ガス及び空気の燃料利用率を設定する。
このように温度範囲が設定された燃焼部23において、未利用の改質ガスと空気とを燃焼して生成された排ガスは、改質器4および蒸発器9を加熱する。これにより排ガスの有する熱の一部が消費される。さらに、熱の一部が消費された排ガスによって空気熱交換器5を加熱する。この空気熱交換器5による空気と排ガスとの熱交換によって、排ガスが有する熱がさらに奪われ、脱硫器3を加熱するのに適切な温度まで低下させられる。このように温度がさらに低下させられた排ガスは、排ガス経路20を流通して脱硫器3へ供給される。
すなわち、燃焼部23で生成された排ガスの温度は、例えば約600℃〜900℃と高温である。しかし、この排ガスによって改質器4および蒸発器9を加熱し、更に、空気熱交換器5によって空気との熱交換を行いこの空気を加熱すれば、排ガス経路20に到達するまでに排ガスの温度は低下する。
特に、固体酸化物形燃料電池6を用いて、例えば1kWの発電を行う場合、50L/min以上の空気を外気温から約400〜800℃になるまで加熱する必要があるため、空気熱交換器5では大量の熱量が必要となる。そこで、この必要な熱量を排ガスの熱量によって賄う。
以上のように、排ガス経路20を流通する排ガスの温度は、燃焼部23で生成する排ガスの流量と温度、改質器4および蒸発器9に吸熱される熱量、および空気熱交換器5に吸熱される熱量などを考慮して所望の値となるように制御されている。そして、排ガス経路20に到達した排ガスは経路内を流通し、脱硫器3へと流通する。
次に、脱硫器3へ到達した際に所望される排ガス温度について説明する。脱硫器3に銅および亜鉛を含む脱硫剤を充填する構成の場合、脱硫器3に到達した際の排ガス温度が約150〜350℃となるように、燃焼部23で生成する排ガスの流量および温度、改質器4にて吸熱される熱量、ならびに空気熱交換器5にて吸熱される熱量等を調整する。
一方、脱硫器3において、Ni−Mo系又はCo−Mo系触媒と酸化亜鉛とを組み合わせた脱硫剤を充填する場合では、脱硫器3に到達した際の排ガス温度が約350〜450℃になるように、燃焼部23で生成する排ガスの流量および温度、改質器4にて吸熱される熱量、ならびに空気熱交換器5にて吸熱される熱量を調整する。
このように、排ガス経路20に脱硫器3を設置することにより、該脱硫器3を、水添脱硫を行うのに適した所望の温度とすることができる。また、脱硫器3を経路中に設けた排ガス経路20の少なくとも一部が断熱部22に覆われるように設置する。このようにすれば、脱硫器3からの放熱を防ぐとともに筐体7内の500〜600℃の熱に脱硫器3が直接、曝されることを防ぐことができる。
しかしながら、上述のように排ガス経路20を断熱部22内に設けた構成とした場合であっても、例えば、燃焼部23から高温の輻射熱がこの断熱部22を伝って脱硫器3を加熱してしまう。このため、脱硫器3は過昇温となってしまうことがある。
そこで、実施形態に係る固体酸化物形燃料電池システムでは、図1および図2に示すように脱硫器3が設けられている排ガス経路部分20aと蒸発器9とが断熱部(断熱部材)22を介して対向する位置に配置されるように構成されている。
すなわち、蒸発器9は、固体酸化物形燃料電池システムにおいて、単位体積あたりで最も熱量を消費する部材である。このため、脱硫器3が配置されている排ガス経路部分20aと断熱部22を介して対向する位置に蒸発器9を配置することで、脱硫器3への熱の伝播を効果的に遮断することができる。これにより、脱硫器3の過昇温を適切に防止することができる。さらにまた、筐体7の内部から断熱部22を介して脱硫器3へ熱が伝播することを防ぐことができるため、脱硫器3はほぼ排ガスが保有する熱でのみ加熱されることとなる。
このため、脱硫器3を加熱する温度は、排ガスの温度のみを考慮すればよく脱硫器3を加熱させる温度の管理が容易となる。
なお、蒸発器9の断熱部22と接する面積は、脱硫器3が配置されている排ガス経路部分20aが断熱部22と接する面積以上となることが有利である。蒸発器9の断熱部22に接する面積が大きければ大きいほど燃焼部23からの輻射熱等の影響をより広い範囲で防ぐことができるが、その一方で大きくしすぎると筐体7のサイズが大きくなったり、他の部材の配置を阻害したりする可能性がある。そこで、筐体7のサイズと、脱硫器3のサイズ等を考慮し蒸発器9を適切なサイズに設定する。
(変形例)
次に、実施形態に係る固体酸化物形燃料電池システムの変形例について図3を参照して説明する。図3は実施形態の変形例に係る固体酸化物形燃料電池システムの構成の一例を示した模式図である。図3では、実施形態の変形例に係る固体酸化物形燃料電池システムを側部から見たときの構成を模式的に示している。
実施形態の変形例に係る固体酸化物形燃料電池システムは、上述した固体酸化物形燃料電池システムの構成において、さらに補助蒸発器(第2蒸発器)21を備えた構成となっている。
補助蒸発器21は、蒸発器9において気化しなかった改質水を気化させるために、補助的に設けられたものである。すなわち、蒸発器9は、断熱部22に接するように配置されるため、改質器4および空気熱交換器5などと比べて燃焼部23から離れた位置に配置される。このため、通常の運転時において排ガス等から得られる熱量が、改質水を十分に気化させることができるほどの熱量でない場合がある。このような場合、補助蒸発器21により、気化しなかった改質水を気化させる。
なお、補助蒸発器21は、図3に示すように、改質器4の上流側(脱硫語原料ガス流路14が配置される側)でかつ、この改質器4と蒸発器9との間に配置されている。図3の例では、補助蒸発器21は、改質器4の上流側に隣接して配置されている。
以上のように、変形例に係る固体酸化物形燃料電池システムでは、蒸発器9で十分に改質水を気化させることができないような場合であっても、補助蒸発器21によって確実に改質水を気化させることができる。
なお、上記した変形例に係る固体酸化物形燃料電池システムにおいて、蒸発器9の代わりに改質水を気化させず、例えば、60℃くらいまで加熱する加熱器を備え、加熱器によって加熱された改質水を補助蒸発器(蒸発器)21によって気化させる構成としてもよい。このように構成された場合、筐体7内に設けられた燃焼部23等からの高温の輻射熱などが、筐体7内から断熱部22を介して脱硫器3に伝播することを、加熱器により防ぐことができる。
また、加熱器により加熱された改質水を補助蒸発器(蒸発器)21により気化させる構成とすることができるため、加熱器により回収した熱も改質水を気化させるための熱として寄与させることができ、熱ロスのない効率の高いシステムを実現することができる。
また、上述した実施形態に係る固体酸化物形燃料電池システムでは、脱硫器3は、燃焼部23の上方でかつ対向する位置(すなわち、筐体7の上面側)となる断熱部22内に配置される構成であった。しかしながら、脱硫器3が配置される位置はこの位置に限定されるものではなく、例えば、筐体7の側面下方の断熱部22内に配置されていてもよい。なお、脱硫器3が筐体7の側面下方の断熱部22内に配置される場合、この位置にあわせて蒸発器9の配置も変更される。
また、長時間の運転の後、脱硫器3に充填した脱硫剤の改質触媒が劣化した際には、固体酸化物形燃料電池システム全体の性能が著しく低下する懸念がある。そこで、脱硫器3は筐体7から着脱可能となっている。このため、改質触媒が劣化した脱硫器3を新しい脱硫器3と交換するだけでさらに長時間の運転が可能となる。
また、固体酸化物形燃料電池システムでは、固体酸化物形燃料電池6へ向かう燃料ガス供給経路16を途中で分岐させ、改質器4から供給される改質ガスの一部を原料ガス経路1に戻すためにリサイクル経路19が設けられた構成であった。このリサイクル経路19の途中に凝縮器(不図示)を設けた構成としてもよい。
このように凝縮器を備える構成の場合、リサイクル経路19を流通する改質ガスが低温化したとき、この凝縮器により水分を回収することができる。このため、結露水による経路内の水つまりや昇圧部2の腐食または破損といった不具合を抑制することができる。
上記説明から、当業者にとって、本発明の多くの改良や他の実施形態が明らかである。
従って、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。
本発明の固体酸化物形燃料電池システムでは、水添脱硫を実施する脱硫器を、適切な温度まで低下させた排ガスにより加熱することができる構成である。このため、原料ガスから水添脱硫により硫黄成分を取り除く燃料電池システムにおいて幅広く適用できる。
1 原料ガス経路
2 昇圧部
3 脱硫器
4 改質器
5 空気熱交換器
6 固体酸化物形燃料電池
7 筐体
9 蒸発器
10 空気経路
11 改質水経路
12 改質空気経路
14 脱硫後原料ガス経路
16 燃料ガス供給経路
17 空気供給経路
18 減圧部
19 リサイクル経路
20 排ガス経路
21 補助蒸発器
22 断熱部
23 燃焼部

Claims (7)

  1. 供給された燃料と空気とを利用して発電反応により発電する固体酸化物形燃料電池と、
    前記固体酸化物形燃料電池で未利用の燃料と空気とを燃焼する燃焼部と、
    供給された原料に含まれる硫黄成分を水添脱硫により除去する脱硫器と、
    前記燃焼部による未利用の燃料の燃焼により生じた排ガスを流通させるともに、経路中に前記脱硫器を有する排ガス経路と、
    前記脱硫器により硫黄成分が除去された原料から前記燃料となる改質ガスを生成する改質器と、
    前記改質器に供給する改質水を気化させるための第1蒸発器と、
    内壁に断熱部が設けられているとともに、少なくとも前記固体酸化物形燃料電池、前記燃焼部、前記脱硫器、前記排ガス経路、前記改質器、および前記第1蒸発器を収容する筐体部と、を備え、
    前記排ガス経路が前記断熱部内に配置されており、
    前記脱硫器が配置されている排ガス経路部分と前記第1蒸発器とが前記断熱部を介して対向する位置に配置されている固体酸化物形燃料電池システム。
  2. 前記筐体部内に設けられ、前記第1蒸発器で気化しなかった改質水を気化させるための第2蒸発器をさらに備える請求項1に記載の固体酸化物形燃料電池システム。
  3. 前記第1蒸発器が前記断熱部と接する面積は、前記脱硫器が配置されている排ガス経路部分が前記断熱部と接する面積以上となる請求項1または2に記載の固体酸化物形燃料電池システム。
  4. 供給された燃料と空気とを利用して発電反応により発電する固体酸化物形燃料電池と、
    前記固体酸化物形燃料電池で未利用の燃料と空気とを燃焼する燃焼部と、
    供給された原料に含まれる硫黄成分を水添脱硫により除去する脱硫器と、
    前記燃焼部による未利用の燃料の燃焼により生じた排ガスを流通させるともに、経路中に前記脱硫器を有する排ガス経路と、
    前記脱硫器により硫黄成分が除去された原料から前記燃料となる改質ガスを生成する改質器と、
    前記改質器に供給する改質水を加熱するための加熱器と、
    前記加熱器によって加熱された改質水を気化させるための蒸発器と、
    内壁に断熱部が設けられているとともに、少なくとも前記固体酸化物形燃料電池、前記燃焼部、前記脱硫器、前記排ガス経路、前記改質器、前記加熱器、および前記蒸発器を収容する筐体部と、を備え、
    前記排ガス経路が前記断熱部内に配置されており、
    前記脱硫器が配置されている排ガス経路部分と前記加熱器とが前記断熱部を介して対向する位置に配置されている固体酸化物形燃料電池システム。
  5. 前記加熱器が前記断熱部と接する面積は、前記脱硫器が配置されている排ガス経路部分が前記断熱部と接する面積以上となる請求項4に記載の固体酸化物形燃料電池システム。
  6. 前記改質器で改質された改質ガスの一部を原料供給経路へと戻すリサイクル経路を更に備えた請求項1から5のいずれか1項に記載の固体酸化物形燃料電池システム。
  7. 前記リサイクル経路に流通する改質ガスの水分を凝縮させる凝縮器をさらに備えた請求項6に記載の固体酸化物形燃料電池システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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