JP2014098500A - 分流器 - Google Patents
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Abstract
【課題】冷媒の流速など、運転条件のバラつきによる影響を受けず、運転条件に応じた調整作業を必要とせずに、分流された冷媒の乾き度を均一にする。
【解決手段】気液二相冷媒を分離するための分離空間1が、断面略円形状の内向面11及び内向面11に対向する外向面12により形成される第1分離空間1aと、第1分離空間1aの下流側において内向面11のみにより形成される第2分離空間1bとにより形成され、内向面11に、その周方向に沿って形成された螺旋状の凹凸24が形成されていることを特徴とする。
【選択図】図2
【解決手段】気液二相冷媒を分離するための分離空間1が、断面略円形状の内向面11及び内向面11に対向する外向面12により形成される第1分離空間1aと、第1分離空間1aの下流側において内向面11のみにより形成される第2分離空間1bとにより形成され、内向面11に、その周方向に沿って形成された螺旋状の凹凸24が形成されていることを特徴とする。
【選択図】図2
Description
本発明は、空気調和機などの冷凍サイクルに適用される、気液二相冷媒を気相冷媒及び液相冷媒に分離する分流器に関するものである。
従来の気液分離器としては、特許文献1に示すように、本体内部に流入した気液二相冷媒が、本体内部に設けられた螺旋状の流路によって旋回成分が与えられ、遠心力によって液冷媒及びガス冷媒に分離されるものがある。
しかしながら、特許文献1に記載された気液二相冷媒を遠心力のみによって液冷媒及びガス冷媒に分離するものでは、流速が遅い場合に、気液分離するための遠心力が得られず、気液分離効果を得ることができない。
このように、従来の遠心力のみを利用した気液分離器では、流体の適応流速幅が狭く、運転条件が限られてしまい、運転条件に応じて乾き度を均一に分流するためには、手間のかかる現物合せでの調整作業が必要になるという問題がある。また、遠心力のみを利用した気液分離器では、気液分離に必要な遠心力を得るために気液分離器が大型化してしまうという問題もある。
そこで本発明は、冷媒の流速など、運転条件のバラつきによる影響を受けず、運転条件に応じた調整作業を必要とせずに、分流された冷媒の乾き度を均一にすることを所期課題とする。
すなわち本発明に係る分流器は、気液二相冷媒を、気相冷媒及び液相冷媒に分離する分流器であって、前記気液二相冷媒を分離するための分離空間と、前記分離空間の上流側に設けられた気液二相冷媒入口と、前記気液二相冷媒入口から導入された前記気液二相冷媒を前記分離空間に案内する案内面と、前記分離空間の下流側に設けられるとともに、前記分離空間により分離された気相冷媒を排出する気相冷媒出口と、前記分離空間の下流側に設けられるとともに、前記分離空間により分離された液相冷媒を排出する液相冷媒出口とを備え、前記分離空間が、断面が略円形状の内向面及び当該内向面に対向する外向面により形成される第1分離空間と、前記第1分離空間の下流側において前記内向面のみにより形成される第2分離空間とにより形成され、前記内向面に、その周方向に沿って形成された螺旋状の凹凸が形成されていることを特徴とする。
このようなものであれば、前記第1分離空間が、断面が略円形状の内向面及び当該内向面に対向する外向面により形成され、前記内向面に、その周方向に沿って形成された螺旋状の凹凸が形成されており、前記第1分離空間において冷媒が前記螺旋状の凹凸に沿った螺旋流となることにより、径方向外側を向く力、つまり遠心力を利用して気液二相冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離することができる。また、前記第2分離空間が、前記第1分離空間の下流側において前記内向面のみにより形成されており、前記内向面の前記凹凸の凹部において液体の表面最小化による液相冷媒の表面張力を利用して気液二相冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離することができる。したがって、遠心力及び表面張力の両方を利用して流体の適応流速幅及び適応冷媒量を広げることができ、運転条件のバラつきによる影響を受けにくくなり、運転条件の変化による調整作業を必要とせずに、分流された冷媒の乾き度を均一にすることができる。
導入された気液二相冷媒をスムーズに前記分離空間に案内するためには、前記案内面が、前記分離空間の中心軸方向上流側に向かうに連れて徐々に細くなることが望ましい。
導入された気液二相冷媒をよりスムーズに前記分離空間に案内するためには、前記案内面が、テーパ状であることが望ましい。
導入された気液二相冷媒をスムーズに前記分離空間に案内するとともに、螺旋流を発生させ、前記第1分離空間における気液分離効果を高めるためには、前記案内面に、螺旋流を発生させるための螺旋流発生部が設けられていることが望ましい。
導入された気液二相冷媒をスムーズに前記分離空間に案内するとともに、螺旋流を発生させ、前記第1分離空間における気液分離効果を高める具体的な構成としては、前記螺旋流発生部が、スクリュー羽根であることが望ましい。
前記分離空間において、表面張力を最大限有効利用するためには、前記螺旋状の凹凸における凹部の断面が、略V字形状であることが望ましい。
前記気液二相冷媒入口が、前記分離空間の中心軸と同軸上に形成されることが望ましい。
部品点数を最小限にするとともに、分流器の構造をコンパクトにするためには、内部に断面略円形状の中空部を有し、中心軸方向一端側面に形成された気液二相冷媒入口と、中心軸方向他端側面に形成された前記気相冷媒出口及び前記液相冷媒出口とを有する分流器本体と、前記分流器本体の中空部に設けられ、軸方向一端側に前記案内面を有する案内部材とを備え、前記内向面が、前記中空部の内側周面により形成され、前記外向面が、前記内向面に対向する前記案内部材の外側周面により形成されることが望ましい。
分離後の前記気相冷媒及び前記液相冷媒を確実に分離した状態で分流器から排出するためには、前記気相冷媒出口が、前記他端側面における径方向内側に形成され、前記液相冷媒出口が、前記他端側面における径方向外側に形成されることが望ましい。
分離された液相冷媒を確実に排出するためには、前記液相冷媒出口が、複数形成されることが望ましい。
このように構成した本発明によれば、前記第1分離空間が、断面が略円形状の内向面及び当該内向面に対向する外向面により形成され、前記内向面に、その周方向に沿って形成された螺旋状の凹凸が形成されており、前記第1分離空間において冷媒が前記螺旋状の凹凸に沿った螺旋流となることにより、径方向外側を向く力、つまり遠心力を利用して気液二相冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離することができる。また、前記第2分離空間が、前記第1分離空間の下流側において前記内向面のみにより形成されており、前記内向面の前記凹凸の凹部において液体の表面最小化による液相冷媒の表面張力を利用して気液二相冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離することができる。したがって、遠心力及び表面張力の両方を利用して流体の適応流速幅及び適応冷媒量を広げることができ、運転条件のバラつきによる影響を受けにくくなり、運転条件の変化による調整作業を必要とせずに、分流された冷媒の乾き度を均一にすることができる。
以下に本発明に係る分流器の一実施形態について図面を参照して説明する。
本実施形態に係る分流器100は、図1に示すように、例えば空気調和機の冷凍サイクルにおいて、気液二相冷媒を気相冷媒及び液相冷媒に分離するものである。
本実施形態の分流器100は、図2に示すように、気液二相冷媒を分離するための分離空間1と、分離空間1の上流側に設けられた気液二相冷媒入口21aと、気液二相冷媒入口21aから導入された気液二相冷媒を分離空間1に案内する案内面32と、分離空間1の下流側に設けられるとともに、分離空間1により分離された気相冷媒を排出する気相冷媒出口22aと、分離空間1の下流側に設けられるとともに、分離空間1により分離された液相冷媒を排出する液相冷媒出口22bとを備える。
分離空間1は、遠心力により気液二相冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離する第1分離空間1aと、表面張力により気液二相冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離する第2分離空間1bとを有する。
この分離空間1において、第1分離空間1aは、中心軸に直交する断面において略円形状の内向面11及びこの内向面11に対向する外向面12により形成され、第2分離空間1bは、第1分離空間1aの下流側において外向面12が無くなり、内向面11のみにより形成される。
具体的に分流器100は、内部に中心軸に直交する断面において略円形状の中空部20を有し、前記気液二相冷媒入口21aと、前記気相冷媒出口22a及び前記液相冷媒出口22bとを有する分流器本体2と、分流器本体2の中空部20に設けられ、中心軸方向一端21側に案内面32を有する案内部材3とを備える。
分流器本体2は、前述した中空部20を有するとともに、第1分離空間1a及び第2分離空間1bを形成する内向面11となる内側周面23を有するものである。図2に示すように、この分流器本体2は、上流側である中心軸方向一端21側に、中空部20に気液二相冷媒を導入する気液二相冷媒入口21aが形成されている。また、下流側である中心軸方向他端22側に、気相冷媒を排出する気相冷媒出口22aと液相冷媒を排出する液相冷媒出口22bとが形成されている。
気液二相冷媒入口21aは、中心軸方向一端21側における分離空間1の中心軸と同軸上に形成され、気液二相冷媒を供給する気液二相冷媒用配管(不図示)に接続される気液二相冷媒用接続部MLと連通している。この気液二相冷媒入口21aから導入された気液二相冷媒は分離空間1の中心軸方向に沿って案内面32へ向かい、当該案内面32により径方向外側に案内されて、分離空間1(第1分離空間1a)に流入する。
気相冷媒出口22aは、中心軸方向他端22側における分離空間1の中心軸と同軸上、つまり径方向内側に形成され、液相冷媒出口22bは、中心軸方向他端22における径方向外側に形成されている。また、気相冷媒出口22aは、気相冷媒を蒸発器に供給する気相冷媒用配管(不図示)に接続される気相冷媒用接続部GLに連通し、液相冷媒出口22bは、液相冷媒を蒸発器に供給する液相冷媒用配管(不図示)に連通している。
分流器本体2の内側周面23は、分離空間1を形成する内向面11となるものであり、周方向に沿って形成された螺旋状の凹凸24が形成されている。この螺旋状の凹凸24は、分離空間1において冷媒を螺旋流となるようにガイドするものであり、気液二相冷媒入口21aから所定の間隔をとった位置から、液相冷媒出口22bまで延びるように設けられている。
また、螺旋状の凹凸24における凹部24aの断面は、液体の表面積最小化による表面張力を利用しやすいように略V字形状となっている。
案内部材3は、気液二相冷媒を分離空間1に案内するとともに、第2分離空間1bを形成する外向面12となる外側周面31を有するものである。図2に示すように、この案内部材3は、中空部20における中心軸に直交する断面において略円形状の回転体形状をなす部材であり、外側周面31が分流器本体2の内側周面23に対向するとともに、中心軸方向一端21側に案内面32が形成されている。
外側周面31は、少なくとも一部が螺旋状の凹凸24に対向するように設けられ、この螺旋状の凹凸24に対向する部分においては、螺旋状の凹凸24の凸部24bの頂部に接触している。これにより、内向面11を形成する内側周面23と外向面12を形成する外側周面31との間に螺旋状の第1分離空間1aが形成される。
また、この案内部材3は、気液二相冷媒入口21a近傍から、気相冷媒出口22a及び液相冷媒出口22bから所定の間隔をとった位置まで分離空間1の中心軸方向に沿って延びるように設けられている。したがって、案内部材3より下流側の中空部20には、外向面12を形成する外側周面31が無くなり、内向面11を形成する内側周面23のみとなる。これにより、第1分離空間1aの下流側には、内向面11となる内側周面23のみで形成される円柱状の第2分離空間1bが形成される。
案内面32は、中心軸方向一端21側に向かうに連れて徐々に細くなるテーパ形状をなし、気液二相冷媒入口21aの中心軸と同心円状となるように形成されている。
ここで、分離空間1において働く力、気液分離作用を説明する。
第1分離空間1aは、螺旋状の凹凸24により冷媒が螺旋流となることにより、この冷媒に働く径方向外側を向く力、つまり遠心力を利用でき、気液二相冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離することができる。
また、第1分離空間1aから第2分離空間1bに切替る部分では、分離空間1における冷媒の流路が急に拡大することになり、液体の表面積最小化による表面張力により液相冷媒は凹部24aに保持されるように流動し、気相冷媒は凹凸24から離れる方向、つまり径方向内側に流動する。したがって、第1分離空間1aから第2分離空間1bに切替る部分では、前述した遠心力に加えて流路拡大による拡散力を利用することができ、気液二相冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離することができる。
第2分離空間1bでは、断面略V字状の凹部24aに保持された液相冷媒には前述した表面積最小化による表面張力、及び、螺旋流による遠心力が働く。また、外向面12を形成する外側周面31が無いため、気相冷媒には径方向内側に向く力である重力が働く。したがって、第2分離空間1bでは、遠心力、表面張力に加えて重力を利用することができ、気液二相冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離することができる。
次に、分流器100における冷媒の流れを説明する。
図2に示すように、分流器本体2の中空部に気液二相冷媒入口21aから流入した気液二相冷媒は、案内面32によって径方向外側に案内され、第1分離空間1aに流入する。第1分離空間1aに流入した気液二相冷媒は、螺旋状の凹凸24にガイドされることにより螺旋流となり、遠心力が働く。
次に、第1分離空間1aから第2分離空間1bに変わる部分では、流路拡大による拡散力が働き、液相冷媒は径方向外側、つまり凹部24aに保持されるように流動し、気相冷媒は径方向内側、つまり凹凸24から離れる方向へ流動する。
第2分離空間1bにおいては、液相冷媒には遠心力及び表面張力が作用するため、液相冷媒は凹部24aに保持されたまま液相冷媒出口22bに向かう。気相冷媒には流路拡大による拡散力及び重力が作用するため、気相冷媒は第2分離空間1bの中心軸付近、つまり径方向内側を流れて気相冷媒出口22aに向かう。このように分離された気相冷媒は気相冷媒出口22aから排出され、液相冷媒は液相冷媒出口22bから排出される。
ここで、分離空間1において、気相冷媒及び液相冷媒に生じる力としては、図3に示すように、
(1)重力=m×g
(2)流路拡大による拡散力=(1−S1/S2)2×ρ×v2/2
(3)表面張力による保持力=2×St/R
(4)遠心力=ρ×v×(logr1−logr2)
ここで、
m :冷媒質量
g :重力加速度
ρ :密度
v :速度
St:表面張力
R :曲率半径
S1:第1分離空間1a流路面積
S2:第2分離空間1b流路面積
r1:内側周面23最大半径(凹部24aでの半径)
r2:内側周面23最小半径(凸部24bでの半径)である。
(1)重力=m×g
(2)流路拡大による拡散力=(1−S1/S2)2×ρ×v2/2
(3)表面張力による保持力=2×St/R
(4)遠心力=ρ×v×(logr1−logr2)
ここで、
m :冷媒質量
g :重力加速度
ρ :密度
v :速度
St:表面張力
R :曲率半径
S1:第1分離空間1a流路面積
S2:第2分離空間1b流路面積
r1:内側周面23最大半径(凹部24aでの半径)
r2:内側周面23最小半径(凸部24bでの半径)である。
前記4種類の力のうち、重力項及び拡散力は径方向内側、つまり内側周面23から離れる方向の力であり、遠心力及び表面張力は径方向外側、つまり内側周面23に向かう方向の力である。したがって、気相冷媒では、(重力項+拡散力)>(遠心力+表面張力)となり、液相冷媒では、(重力項+拡散力)<(遠心力+表面張力)となった場合に気相冷媒と液相冷媒が分離する。
ここで、具体的に分流器100の寸法の例を示す。対応する記号は図3又は図4に示す。本実施形態の分流器100は、
内側周面23の直径Di=35mm、
第1分離空間1aの高さ寸法Lch=5mm、
第2分離空間1bの高さ寸法Lp=15(15〜20)mm、
凹部24aの幅寸法Cw=2mm、
凹部24aの深さ寸法Ch=1.5mm
としてある。
内側周面23の直径Di=35mm、
第1分離空間1aの高さ寸法Lch=5mm、
第2分離空間1bの高さ寸法Lp=15(15〜20)mm、
凹部24aの幅寸法Cw=2mm、
凹部24aの深さ寸法Ch=1.5mm
としてある。
このように設定した分流器100に対して、冷媒循環量150kg/hの場合、
液相冷媒側が、
(重力項+拡散力)<(遠心力+表面張力)となる。
具体的には、1.0<13,2(kg/m2)となる。
気相冷媒側が、
(重力項+拡散力)>(遠心力+表面張力)となる。
具体的には、14.3>0.0(kg/m2)となる。
液相冷媒側が、
(重力項+拡散力)<(遠心力+表面張力)となる。
具体的には、1.0<13,2(kg/m2)となる。
気相冷媒側が、
(重力項+拡散力)>(遠心力+表面張力)となる。
具体的には、14.3>0.0(kg/m2)となる。
また、同じ分流器100に対して、冷媒循環量450kg/hの場合、
液相冷媒側が、
(重力項+拡散力)<(遠心力+表面張力)となる。
具体的には、8.0<73,3(kg/m2)となる。
気相冷媒側が、
(重力項+拡散力)>(遠心力+表面張力)となる。
具体的には、128.6>0.6(kg/m2)となる。
液相冷媒側が、
(重力項+拡散力)<(遠心力+表面張力)となる。
具体的には、8.0<73,3(kg/m2)となる。
気相冷媒側が、
(重力項+拡散力)>(遠心力+表面張力)となる。
具体的には、128.6>0.6(kg/m2)となる。
以上のように、いずれの場合においても、気相冷媒では、(重力項+拡散力)>(遠心力+表面張力)となり、液相冷媒では、(重力項+拡散力)<(遠心力+表面張力)となるため、分離空間1において気相冷媒と液相冷媒が分離する。
このような分流器100であれば、分流器100における第1分離空間1aが、断面が略円形状の内向面11及び当該内向面11に対向する外向面12により形成され、内向面11に、その周方向に沿って形成された螺旋状の凹凸24が形成されており、第1分離空間1aにおいて冷媒が螺旋状の凹凸24に沿った螺旋流となることにより、径方向外側に向かう力、つまり遠心力を利用して気液二相冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離することができる。また、第2分離空間1bが、第1分離空間1aの下流側において内向面11のみにより形成されており、内向面11の凹凸24の凹部24aにおいて液体の表面最小化による液相冷媒の表面張力を利用して気液二相冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離することができる。したがって、遠心力及び表面張力の両方を利用して流体の適応流速幅及び適応冷媒量を広げることができ、運転条件のバラつきによる影響を受けにくくなり、運転条件の変化による調整作業を必要とせずに、分流された冷媒の乾き度を均一にすることができる。
なお、本発明は前記実施形態に限られるものではない。例えば、案内面32に、螺旋流を発生させるための螺旋流発生部33が設けられているものでも良い。これならば、導入された気液二相冷媒をスムーズに分離空間1に案内するとともに、螺旋流を発生させ、分離空間1における気液分離効果を高めることができる。
螺旋流発生部33の具体的な構成としては、図5に示すように、螺旋流発生部33が、スクリュー羽根であるものが考えられる。
液相冷媒出口が、複数形成されたものでも良い。これならば、分離された液相冷媒を確実に排出することができる。
分流器100と、気相冷媒出口22aから排出された気相冷媒及び液相冷媒出口22bから排出された液相冷媒を混合する混合器とを備える空気調和機が考えられる。これならば、蒸発器入口における冷媒の乾き度をより精度良く調節することができる。
気液二相冷媒入口21aは、分離空間1の中心軸方向を向いている必要は無く、例えば、図6に示すように、分離空間1の径方向を向いて形成されているものでも良い。
図7に示すように、分流器本体2の内側周面23に螺旋状の凹凸24が形成されず、中空部20に、内側周面に螺旋状の凹凸24を有する別の筒体4が設けられる構成であっても良い。これならば、筒体4を交換するだけで更なる流体の適応流速幅及び適応冷媒量の拡大を図ることができる。
案内面32は必ずしもテーパ形状でなくても良く、図8に示すように、断面略円弧状のものや、断面略階段状のものでも良い。
内向面11を形成する内側周面23と外向面12を形成する外側周面31とが必ずしも接しているものでなくても良く、図9に示すように、第1分離空間1aから第2分離空間1bに変わる部分において流路拡大による拡散力が利用できる程度のものであれば、内側周面23と外側周面31とが離れているものでも良い。
案内面32を有する部材と、外向面12を形成する外側周面31を有する部材が、それぞれ別体であっても良い。
凹凸24は必ずしも凹部24aが隙間無く連続して配置されたものに限られず、螺旋状になっているものであれば、隣り合う凹部24aの間が離れているものでも良い。また、凹部24aの断面は略V字形状に限られず、例えばU字状やコの字状であっても良い。
その他、本発明は前記実施形態に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であるのは言うまでもない。
100・・・分流器
1 ・・・分離空間
11 ・・・内向面
12 ・・・外向面
1a ・・・第1分離空間
1b ・・・第2分離空間
2 ・・・分流器本体
20 ・・・中空部
21 ・・・中心軸方向一端
21a・・・気液二相冷媒入口
22 ・・・中心軸方向他端
22a・・・気相冷媒出口
22b・・・液相冷媒出口
23 ・・・内側周面
24 ・・・凹凸
24a・・・凹部
24b・・・凸部
3 ・・・案内部材
31 ・・・外側周面
32 ・・・案内面
33 ・・・螺旋流発生部
4 ・・・筒体
ML ・・・気液二相冷媒用接続部
GL ・・・気相冷媒用接続部
1 ・・・分離空間
11 ・・・内向面
12 ・・・外向面
1a ・・・第1分離空間
1b ・・・第2分離空間
2 ・・・分流器本体
20 ・・・中空部
21 ・・・中心軸方向一端
21a・・・気液二相冷媒入口
22 ・・・中心軸方向他端
22a・・・気相冷媒出口
22b・・・液相冷媒出口
23 ・・・内側周面
24 ・・・凹凸
24a・・・凹部
24b・・・凸部
3 ・・・案内部材
31 ・・・外側周面
32 ・・・案内面
33 ・・・螺旋流発生部
4 ・・・筒体
ML ・・・気液二相冷媒用接続部
GL ・・・気相冷媒用接続部
Claims (11)
- 気液二相冷媒を、気相冷媒及び液相冷媒に分離する分流器であって、
前記気液二相冷媒を分離するための分離空間と、
前記分離空間の上流側に設けられた気液二相冷媒入口と、
前記気液二相冷媒入口から導入された前記気液二相冷媒を前記分離空間に案内する案内面と、
前記分離空間の下流側に設けられるとともに、前記分離空間により分離された気相冷媒を排出する気相冷媒出口と、
前記分離空間の下流側に設けられるとともに、前記分離空間により分離された液相冷媒を排出する液相冷媒出口とを備え、
前記分離空間が、断面が略円形状の内向面及び当該内向面に対向する外向面により形成される第1分離空間と、前記第1分離空間の下流側において前記内向面のみにより形成される第2分離空間とを有し、
前記内向面に、その周方向に沿って形成された螺旋状の凹凸が形成された分流器。 - 前記案内面が、前記分離空間の中心軸方向上流側に向かうに連れて徐々に細くなる請求項1記載の分流器。
- 前記案内面が、テーパ状である請求項2記載の分流器。
- 前記案内面に、螺旋流を発生させるための螺旋流発生部が設けられている請求項1、2又は3記載の分流器。
- 前記螺旋流発生部が、スクリュー羽根である請求項4記載の分流器。
- 前記螺旋状の凹凸における凹部の断面が、略V字形状である請求項1乃至5の何れか記載の分流器。
- 前記気液二相冷媒入口が、前記分離空間の中心軸と同軸上に形成された請求項1乃至6の何れか記載の分流器。
- 内部に断面略円形状の中空部を有し、中心軸方向一端側面に形成された気液二相冷媒入口と、中心軸方向他端側面に形成された前記気相冷媒出口及び前記液相冷媒出口とを有する分流器本体と、
前記分流器本体の中空部に設けられ、中心軸方向一端側に前記案内面を有する案内部材とを備え、
前記内向面が、前記中空部の内側周面により形成され、
前記外向面が、前記内向面に対向する前記案内部材の外側周面により形成される請求項1乃至7の何れか記載の分流器。 - 前記気相冷媒出口が、前記他端側面における径方向内側に形成され、
前記液相冷媒出口が、前記他端側面における径方向外側に形成された請求項8記載の分流器。 - 前記液相冷媒出口が、複数形成された請求項9記載の分流器。
- 請求項1乃至10の何れか記載の分流器と、
前記液相冷媒出口から排出された液相冷媒及び前記気相冷媒出口から排出された気相冷媒を混合する混合器とを備える空気調和機。
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