JP4879306B2 - 分配器及びヒートポンプ装置 - Google Patents
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Description
熱交換器が蒸発器として使用される場合、熱交換器の入口における冷媒の状態は、一般的にガス冷媒と液冷媒とが混合した気液二相状態である。したがって、この場合、気液二相状態の冷媒を各伝熱管に均等に分配する必要がある。均等に分配するとは、同一質量の冷媒を各伝熱管へ流すことである。
特許文献1に記載された分配器では、気液二相状態で流入した冷媒について、ガス冷媒と液冷媒とをオリフィスで均質混合させ、その後、熱交換器で生じる流動抵抗よりも流動抵抗が大きくなるように設計された毛細管により均等分配を行っている。
特許文献2に記載された分配器では、鉛直管の下側から流入した気液二相状態の冷媒が上側へ流れるとともに、途中に取り付けられた分岐管へ分流する。鉛直管の管径が徐々に細くなっているため、鉛直管の上側へ冷媒が流れても流速が低下することが緩和され、液冷媒とガス冷媒とが分離することが防止される。これにより、各分岐管へ液冷媒とガス冷媒とを均等に分配する。
特許文献2に記載された分配器では、分配する冷媒が液冷媒である場合には、鉛直管に取り付けられた最上段の分岐管と最下段の分岐管との間にはヘッド差がある。また、鉛直管の上側ほど管径が細いため、鉛直管の下側では流速が遅い。そのため、分配する冷媒が液冷媒である場合には、鉛直管の上側に取り付けられた分岐管よりも、鉛直管の下側に取り付けられた分岐管へ多くの冷媒が流れてしまう。
太さの異なる複数の管が太さ順に連結されて形成された連結管であって、隣り合う管のうち細い方の管の端部が太い方の管の内部へ前記太い方の管の端部から挿入され、前記太い方の管の内径側と前記細い方の管の外径側との間に前記外径側の一周にわたる環状隙間が形成されるとともに、前記太い方の管の前記端部が前記細い方の管の外壁に接合され封止された連結管を備え、
前記環状隙間を形成する前記太い方の管の内径側には、前記連結管の内部を最も太い方の管から最も細い方の管へ向かって流れる流体の一部を前記連結管の外部へ流出させる分配口が設けられた
ことを特徴とする。
まず、実施の形態1に係る分配器10の構成について説明する。
図2は、図1におけるA−A’断面図である。
図3は、図1におけるB−B’断面図である。
図4は、図1におけるC−C’断面図である。
図5は、図1におけるD−D’断面図である。
分配器10は、図1の下側、つまり管1a側を下にして、図1の上側、つまり管1d側を上にして鉛直に配置して用いられる。分配器10がこのように配置される理由は後述する。各管1a,1b,1c,1dは鉛直に配置されるため、以下便宜的に、管1a,1b,1c,1dを鉛直管1a,1b,1c,1dと呼ぶ。
なお、ここでは、分配器10が冷媒(流体の一例)を4箇所に分配する場合について説明するため、分配器10が4本の鉛直管と4本の分岐管とを備える。しかし、分配器10が分配する箇所がN箇所であれば、分配器10はN本の鉛直管とN本の分岐管とを備えることになる。
4本の鉛直管1a,1b,1c,1dは、管径の順に連結され連結管が形成される。つまり、鉛直管1aと鉛直管1bとが連結され、鉛直管1bと鉛直管1cとが連結され、鉛直管1cと鉛直管1dとが連結されて連結管が形成される。
4本の鉛直管1a,1b,1c,1dは、隣り合う鉛直管のうち細い方の鉛直管の端部が太い方の鉛直管の内部へ太い方の鉛直管の端部から挿入されて連結される。例えば、鉛直管1aと鉛直管1bとであれば、細い方の鉛直管1bの端部が太い方の鉛直管1aの内部へ鉛直管1aの端部から挿入されて連結される。隣り合う鉛直管のうち細い方の鉛直管の端部が太い方の鉛直管の内部へ挿入されることにより、4本の鉛直管1a,1b,1c,1dが連結される連結部分には、隣り合う鉛直管が重なり合う二重管部が形成される。また、隣り合う鉛直管のうち太い方の鉛直管の端部は、細い方の鉛直管の外壁に接合され、封止される。例えば、鉛直管1aと鉛直管1bとであれば、太い方の鉛直管1aの端部は、細い方の鉛直管1bの外壁に接合され、封止される。
4本の分岐管2a,2b,2c,2dのうち、最も細い鉛直管1dに取り付けられる分岐管2dを除いた3つの分岐管2a,2b,2cは、取り付けられる鉛直管1a,1b,1cが二重管部を形成する位置に取り付けられる。特に、3つの分岐管2a,2b,2cは、取り付けられる鉛直管1a,1b,1cが太い方の鉛直管として二重管部を形成する位置に取り付けられる。例えば、分岐管2bであれば、鉛直管1bが太いほうの鉛直管として二重管部を形成する位置、つまり、鉛直管1bが、鉛直管1bよりも細い鉛直管1cとの連結部分に二重管部を形成する位置に取り付けられる。
言い方を換えると、隣り合う鉛直管のうち細い方の鉛直管の端部は、太い方の鉛直管に分岐管が取り付けられた位置よりも深い位置(下側)まで、太い方の鉛直管の内部に挿入されて連結される。例えば、鉛直管1aと鉛直管1bとであれば、細い方の鉛直管1bの端部は、分岐管2aが取り付けられた位置よりも深い位置まで、太い方の鉛直管1aの内部へ挿入されて連結される。
これにより、環状隙間を形成する太い方の鉛直管の内径側には、流入口4から連結管の内部へ流入した冷媒の一部を連結管の外部へ流出させる分配口が形成される。
なお、ここでは、鉛直管の本数が4本であったため、環状隙間3a,3b,3cの流路面積は、鉛直管1aの流路面積の1/4程度である。しかし、鉛直管の本数がN本である場合には、各二重管部に形成される各環状隙間の流路面積は、管径が最も大きい鉛直管の流路面積の1/N程度である。つまり、環状隙間の流路面積は、管径が最も大きい鉛直管の流路面積を鉛直管の本数で割った面積程度である。
ここで、上述したように、環状隙間3aの流路面積は鉛直管1aの流路面積の1/4程度である。そのため、流入口4から流入した冷媒のうち、約1/4が環状隙間へ流れ、残りの約3/4が鉛直管1bの内径側の空間へ流れる。
ここで、上記と同様に、環状隙間3bの流路面積は鉛直管1aの流路面積の1/4程度である。そのため、流入口4から流入した冷媒のうち、約1/4が環状隙間へ流れ、残りの約2/4が鉛直管1cの内径側の空間へ流れる。
ここで、上記と同様に、環状隙間3cの流路面積は鉛直管1aの流路面積の1/4程度である。そのため、流入口4から流入した冷媒のうち、約1/4が環状隙間へ流れ、残りの約1/4が鉛直管1dの内径側の空間へ流れる。
図6は、ヘッド差の影響を説明するための図であり、鉛直管1の縦断面図である。図6において、鉛直管1は、流入口を下側にして鉛直に配置されているとする。
図6に示す鉛直管1内の位置1の圧力は式1で表され、位置2の圧力は式2で表される。
(式1)P1=P0+ρgH1
(式2)P2=P0+ρgH2
ここで、ρは鉛直管1の内部を流れる流体の密度であり、gは重力加速度である。また、H1は基準位置(位置0)から位置1までの距離であり、H2は基準位置から位置2までの距離である。
式1,2において、右辺第1項は鉛直管1内の基準位置にかかる圧力である。また、右辺第2項は流体の自重により生じる圧力である。式1,2から明らかなように、右辺第2項が示す流体の自重による圧力は、基準位置からの距離が遠いほど高くなる。したがって、流体の自重による圧力は、鉛直管1の下側程、圧力が高くなる。これは、鉛直管1の下側における流体ほど自重により押えつけられた状態となるためである。このため、鉛直管1の下側における流体ほど、鉛直管1の上側へ流れづらい状態である。したがって、図6において、鉛直管1の流入口から流入した流体は、鉛直管1の上側の位置1に設けられた分配口よりも、鉛直管1の下側の位置2に設けられた分配口から多くの冷媒が流出することになる。これがヘッド差による影響である。
また、位置1と位置2との圧力差ΔPは式3で表せる。
(式3)ΔP=P2−P1=ρg(H2−H1)
式3に示すように、圧力差ΔPは、流体の密度に関する関数であり、流体の密度が高いほど圧力差ΔPが大きくなる。そのため、液体のような密度の高い流体の方が、気体のような密度の低い流体よりもヘッド差の影響が大きい。
特に、ヘッド差により、下側(流入口4に近い側)の分岐管へ多くの冷媒が流入してしまう。そこで、流入口4から環状隙間までの距離が近いほど(下側の環状隙間ほど)、その環状隙間の流路面積を小さくする。なお、流入口4から環状隙間までの距離とは、流入口4からその環状隙間を形成する細い方の鉛直管の端部までの距離である。例えば、図1における流入口4から環状隙間3bまでの距離は、図1に示す距離D1である。
管径が最も大きい鉛直管(図1であれば鉛直管1a)の流路面積を面積Sとした場合、流入口4に最も近い環状隙間(最下段の環状隙間)の流路面積を、面積Sを鉛直管の本数Nで割った面積(S×1/N)よりも小さい面積S’とする。そして、流入口4からの距離が遠い環状隙間になるに従い比例的に流路面積を大きくし、流入口4に最も遠い環状隙間(最上段の環状隙間)の流路面積を、面積Sを鉛直管の本数Nで割った面積(S×1/N)としてもよい。
ヒートポンプ装置20は、圧縮機11の吐出側と放熱器12の流入側とが冷媒配管で接続され、放熱器12の流出側とエジェクタ13の第1流入口23とが冷媒配管で接続され、エジェクタ13の冷媒出口25と気液分離器14の流入口とが冷媒配管で接続され、気液分離器14のガス冷媒が流出するガス側出口と圧縮機11の吸入側とが冷媒配管で接続された第1冷媒回路を備える。
また、ヒートポンプ装置20は、気液分離器14の液冷媒が流出する液側出口と蒸発器15の流入側とが冷媒配管で接続され、蒸発器15の出口側とエジェクタ13の第2流入口24(吸入口)とが冷媒配管で接続された第2冷媒回路を備える。
具体的には、放熱器12には、入口側に分配器16が、出口側に混合器17が設けられる。蒸発器15には、入口側に分配器18が、出口側に混合器19が設けられる。ここで、蒸発器15の入口側に設けられた分配器18は、上述した分配器10である。
つまり、気液分離器14の液冷媒が流出する液側出口と分配器10の流入口4とが冷媒配管で接続され、分配器10の各分岐管により形成された各分配口と蒸発器15の各冷媒流路の入口とが冷媒配管で接続されている。
なお、分配器10の流入口4には、気液分離器14の液側出口が接続されているため、分配器10の流入口4から流入する冷媒は液冷媒である。
ノズル部21は、放熱器12から流出し第1流入口23から流入した冷媒(駆動冷媒)を、急激に減圧膨張させて、圧力エネルギーを速度エネルギーに変換して噴射する。
昇圧部22は、ノズル部21の出口の冷媒と第2流入口24の冷媒との圧力差により、第2流入口24の冷媒を吸引する。そして、昇圧部22は、ノズル部21が噴射した冷媒と吸引した冷媒とを混合して昇圧し、冷媒出口25から冷媒を流出する。
分配器10は、従来の分配器と比べ、流動抵抗が少ないため圧力損失が少ない。したがって、従来の分配器を用いた場合に比べ、第2流入口の冷媒の圧力を高く維持でき、ノズル部21の出口の冷媒と第2流入口の冷媒との圧力差を大きくすることができる。その結果、ヒートポンプ装置20の性能が向上する。
一般に、筐体30には、下側に、圧縮機11、アキュムレータ、レシーバ等の重い機器が配置され、上側に蒸発器15等の軽い機器が配置される。このように配置することにより、重心が低くなり、バランスがよくなる。
また、蒸発器15の各冷媒流路は、複数回折り返されている。これは、各冷媒流路の流路長を長くし、各冷媒流路を流れる冷媒が熱交換され易くするためである。このように、複数回折り返されている各冷媒流路を冷媒が流れ易いように、各冷媒流路が略水平方向を向くように蒸発器15は配置される。その結果、蒸発器15の各冷媒流路の入口15Aが鉛直方向に並ぶ。蒸発器15の各冷媒流路の入口15Aが鉛直方向に並んでいるため、上述したように、分配器10は、各鉛直管が鉛直になるように配置される。
また、分配器10の流入口4には配管を接続する必要があり、分配器10の流入口4側にはスペースが必要である。ここで、一般に、筐体30はできる限り小型化されている。そのため、蒸発器15のすぐ上側には筐体30の壁面があり、蒸発器15の上側にはほとんどスペースがない。これに対して、蒸発器15の下側には、上述したように、圧縮機11等が配置されており、若干のスペースがある。そこで、分配器10は、流入口4が設けられた鉛直管1a側を下にして、鉛直管1d側を上にして鉛直に配置される。
実施の形態2に係る分配器10について、実施の形態1と異なる部分のみ説明する。
図10は、図9におけるA−A’断面図である。
図11は、図9におけるB−B’断面図である。
図12は、図9におけるC−C’断面図である。
図13は、図9におけるD−D’断面図である。
これは、流入口4から流入した冷媒の流速に偏りがある場合に、冷媒を均等に分配するためである。
そこで、中心位置を流入管7が曲がった方向と逆側にずらして、鉛直管1a,1b,1c,1dを連結する。つまり、図9に示す分配器10であれば、流入管7が右側に曲がっているため、中心位置6a,6b,6c,6dを左側にずらして、鉛直管1a,1b,1c,1dを連結する。すなわち、鉛直管1aの中心位置6aよりも、鉛直管1bの中心位置6bを左側にずらし、鉛直管1bの中心位置6bよりも、鉛直管1cの中心位置6cを左側にずらし、鉛直管1cの中心位置6cよりも、鉛直管1dの中心位置6dを左側にずらす。これにより、環状隙間の左側の領域が狭く、右側の領域が広くなり、流速の速い左側から環状隙間へ流入する冷媒量を減らし、流速の遅い右側から環状隙間へ流入する冷媒量を増やすことができる。その結果、各環状隙間へ流入する冷媒の量を均等にすることができ、冷媒を均等に分配することができる。
実施の形態3に係る分配器10について、実施の形態1と異なる部分のみ説明する。
図16は、図15におけるA−A’断面図である。
図17は、図15におけるB−B’断面図である。
鉛直管1eと鉛直管1fとは管径が異なり、管径は鉛直管1eの方が鉛直管1fよりも大きい。特に、鉛直管1eの内径は鉛直管1fの外径よりも大きい。そして、実施の形態1に係る分配器10と同様に、細い方の鉛直管1fの端部が太い方の鉛直管1eの内部へ鉛直管1eの端部から挿入され、鉛直管1eの端部が鉛直管1fの外壁に接合されて連結される。また、連結部分には二重管部が形成され、二重管部には鉛直管1eの内径側と鉛直管1fの外径側とによって環状隙間3dが形成される。
8本の分岐管2e,2f,2g,2h,2i,2j,2k,2lのうち、4本の分岐管2e,2f,2g,2hは、鉛直管1eが二重管部を形成する部分に取り付けられ、残りの4本の分岐管2i,2j,2k,2lは、鉛直管1fに取り付けられ、分配口を形成する。
ここで、二重管部に形成された環状隙間の流路面積は、太い方の鉛直管1eの流路面積の1/2程度である。なお、流入する冷媒が液冷媒である場合には、ヘッド差の影響を考慮して、環状隙間の流路面積は1/2よりも若干小さくしてもよい。
ここで、上述したように、環状隙間3dの流路面積は鉛直管1eの流路面積の1/2程度である。そのため、流入口4から流入した冷媒のうち、約1/2が環状隙間3dへ流れ、残りの約1/2が鉛直管1bの内径側の空間へ流れる。
環状隙間3dへ流れた冷媒は、4本の分岐管2e,2f,2g,2hからそれぞれ外部へ流出する。また、鉛直管1bの内径側の空間へ流れた冷媒は、4本の分岐管2i,2j,2k,2lからそれぞれ外部へ流出する。
しかし、実施の形態3に係る分配器10によれば、実施の形態1に係る分配器10に比べ、低コストで製造でき、コストを抑えつつ、多くの箇所へ分配することが可能となる。
実施の形態4に係る分配器10について、実施の形態3と異なる部分のみ説明する。
図19は、図18におけるA−A’断面図である。
図20は、図18におけるB−B’断面図である。
これは、実施の形態2と同様に、流入口4から流入した冷媒の流速に偏りがある場合に、冷媒を均等に分配するためである。
Claims (12)
- 太さの異なる複数の管が太さ順に連結されて形成された連結管であって、隣り合う管のうち細い方の管の端部が太い方の管の内部へ前記太い方の管の端部から挿入され、前記太い方の管の内径側と前記細い方の管の外径側との間に前記外径側の一周にわたる環状隙間が形成されるとともに、前記太い方の管の前記端部が前記細い方の管の外壁に接合され封止された連結管を備え、
前記環状隙間を形成する前記太い方の管の内径側には、前記連結管の内部を最も太い方の管から最も細い方の管へ向かって流れる流体の一部を前記連結管の外部へ流出させる分配口が設けられた
ことを特徴とする分配器。 - 前記環状隙間についての前記連結管の径方向の断面積は、前記連結管の最も太い管の中空部分についての前記径方向の断面積を、前記連結管を構成する管の本数で割った面積以下である
ことを特徴とする請求項1に記載の分配器。 - 前記環状隙間についての前記断面積は、3つ以上の管が連結されて前記連結管が形成されることにより、前記連結管に複数の前記環状隙間が形成されている場合、前記太い方の管の外径が大きいほど小さい
ことを特徴とする請求項2に記載の分配器。 - 前記環状隙間についての前記断面積は、前記流入口からその環状隙間までの距離に応じた大きさである
ことを特徴とする請求項3に記載の分配器。 - 前記連結管を形成する前記各管は、最も太い管側から最も細い管側へ向かって徐々に、径方向の中心位置が所定側にずれて連結された
ことを特徴とする請求項1から4までのいずれかに記載の分配器。 - 前記連結管を形成する前記各管は、前記連結管の内部に最も太い方の管から最も細い方の管へ向かって流体が流れる場合に、前記流体の流れる速さが速くなる側に、前記中心位置がずれて連結された
ことを特徴とする請求項5に記載の分配器。 - 前記連結管の太い管側の端部には、前記連結管の内部へ流体を流入させる流入管であって、所定の方向側に曲がった流入管が取り付けられ、
前記連結管を形成する前記各管は、前記流入管が曲がった側と逆側に、前記中心位置がずれて連結された
ことを特徴とする請求項5に記載の分配器。 - 前記連結管を形成する前記各管は、外径が細い管側ほど、連結された隣りの管との前記中心位置のずれが小さい
ことを特徴とする請求項5から7までのいずれかに記載の分配器。 - 前記分配口は、前記各管に複数設けられた
ことを特徴とする請求項1から8までのいずれかに記載の分配器。 - 前記分配器は、前記連結管の太い管側を下側にして、細い管側を上側にして設置される
ことを特徴とする請求項1から9までのいずれかに記載の分配器。 - 圧縮機と、放熱器と、膨張機構と、複数の冷媒流路を有する蒸発器と、前記蒸発器が有する前記複数の冷媒流路の各冷媒流路に冷媒を分配する分配器とを備える冷媒回路を備え、
前記分配器は、
太さの異なる複数の管が太さ順に連結されて形成された連結管であって、隣り合う管のうち細い方の管の端部が太い方の管の内部へ前記太い方の管の端部から挿入され、前記太い方の管の内径側と前記細い方の管の外径側との間に環状隙間が形成されるとともに、前記太い方の管の前記端部が前記細い方の管の外壁に接合され封止された連結管を備え、
前記環状隙間を形成する太い方の管の内径には、前記連結管の内部を太い方の管から細い方の管へ向かって流れる流体の一部を前記蒸発器が有する複数の冷媒流路のいずれかの冷媒流路へ流出させる分配口が設けられた
ことを特徴とするヒートポンプ装置。 - 前記冷媒回路は、
前記圧縮機の吐出側と、前記放熱器と、前記膨張機構であるエジェクタと、気液分離器とが順に接続され、前記気液分離器のガス側出口と前記圧縮機の吸入側とが接続された第1冷媒回路と、
前記気液分離器の液側出口と前記分配器の入口側とが接続され、前記分配器の分配口と前記蒸発器の冷媒流路の入口とが接続され、前記蒸発器の前記各冷媒流路の出口側と前記エジェクタとが接続された第2冷媒回路とを備え、
前記エジェクタは、
前記放熱器から流出した冷媒を減圧膨張させて噴射するノズル部と、
前記蒸発器の前記各冷媒流路の出口側と接続された吸引口を有し、前記ノズル部が噴射した冷媒と前記吸入口側の冷媒との圧力差により前記吸引口から冷媒を吸引して、前記ノズル部が噴射した冷媒と吸引した冷媒とを混合して昇圧する昇圧部とを備え、
前記気液分離器は、前記昇圧部が昇圧した冷媒が流入するように前記エジェクタと接続される
ことを特徴とする請求項11に記載のヒートポンプ装置。
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