JP2014094200A - 吸収性物品 - Google Patents
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Abstract
【課題】液透過性に優れ、液残りが少なく、液戻りを起こし難く、しかも比較的簡単な工程で安定的且つ安価に製造し得る吸収性物品を提供すること。
【解決手段】表面シート2と吸収体4との間に中間層5が配され、中間層5は、架橋セルロース繊維を含んで構成されている。吸収体4は、吸収性材料を含有する吸収性コア40と、該吸収性コア40の少なくとも肌対向面を被覆し、紙又は親水性不織布を含むコアラップシート41とを含んで構成されている。コアラップシート41について、所定の測定方法により液透過時間を3回以上繰り返して測定した場合に、1回目から3回目までの液透過時間が全て60秒以下である。
【選択図】図2
【解決手段】表面シート2と吸収体4との間に中間層5が配され、中間層5は、架橋セルロース繊維を含んで構成されている。吸収体4は、吸収性材料を含有する吸収性コア40と、該吸収性コア40の少なくとも肌対向面を被覆し、紙又は親水性不織布を含むコアラップシート41とを含んで構成されている。コアラップシート41について、所定の測定方法により液透過時間を3回以上繰り返して測定した場合に、1回目から3回目までの液透過時間が全て60秒以下である。
【選択図】図2
Description
本発明は、使い捨ておむつや生理用ナプキン等の吸収性物品に関する。
この種の吸収性物品として、液透過性の表面シート、液難透過性の裏面シート、及びこれらシート間に配された吸収体を備え、該表面シートと該吸収体との間に、親水性繊維を含んで構成される中間層が配されているものが知られている。また、吸収体として、木材パルプや吸水性ポリマー等の吸収性材料を含む吸収性コアと、該吸収性コアを被覆するコアラップシートとを含んで構成されているものが知られている。コアラップシートは、吸収体の製造時には吸収性材料を受けるためのシートとして働き、製造後には吸収性コアを包んで形状化する役割等を果たす。コアラップシートとしては、従来、薄葉紙、吸収紙、不織布等の透水性シートが用いられている。
例えば特許文献1には、表面シートと実質的にセルロースが無い吸収性コアとの間に、化学的に架橋されたセルロース繊維を含んで構成される、液体捕捉システムが配された吸収性物品が記載されている。特許文献1に記載の吸収性物品は、従来品に比して改善された液体取り扱い特性を有し、より優れた乾燥性をもたらすとされている。
また特許文献2には、吸水性ポリマーとセルロース繊維とを含んで構成される吸収体を具備する吸収性物品において、該セルロース繊維として、セルロース分子内又は分子間を架橋剤で架橋させてなる架橋セルロース繊維を用いることが記載されている。また特許文献2には、吸収体が、坪量20〜60g/m2で抄紙した拡散吸収紙を具備すること、該拡散吸収紙の、グリセリン85重量%水溶液の透過時間が100秒以下であることも記載されている。特許文献2に記載の吸収性物品は、吸収速度、特に再吸収速度に優れ且つ体液固定化能力が高く、液戻り性及び液漏れ防止性に優れるとされている。
また特許文献3には、貯蔵層と耐久性の親水性流体通過性コアラップを含む吸収性コアであって、貯蔵時に耐久性があり、濡らされた時に容易に洗い流されず、不織布が複数回液体にさらされる場合にすばやい液体の染み通りを達成できるようにする、不織布の親水性コーティングされたコアラップであって、前記コーティングされた親水性向上組成物が、親水性を向上させる量の粒径が約1〜約750ナノメートルであるナノ粒子を含むことが記載されている。また特許文献3には、この「親水性を向上させる」とは、組成物が耐久性の親水性流体通過性コアラップを作製するためにコアラップ基材上にコーティングされる場合に、液体の最初の流れ出しに対する染み通り時間が、12.5×12.5cmのサンプルに対して5mlの液体を流し、5回目の染み通り時間が約6秒以下であるとされている。
前述した中間層を備えた吸収性物品において、中間層の構成材料である親水性繊維として、特許文献2に記載の如き架橋セルロース繊維を用いると、架橋セルロース繊維は通常のパルプ繊維よりも疎水性であることから、表面シート側から裏面シート側に向けて液透過速度が速くなる、液残りが生じ難い、等の効果が奏される。しかし、中間層と吸収性コアとの間に該吸収性コアを被覆するコアラップシートが配されている場合、特に、コアラップシートが、本来撥水性の不織布の構成繊維の表面に親水化剤を付着して親水性を付与したものであると、吸収性物品の使用中に尿等の体液の排出・吸収が繰り返されることにより、コアラップシートに含有されている親水化剤が体液と共に外部に流出し、その結果、コアラップシートの親水性が低下(撥水性が向上)し、延いては液透過性が低下するという問題があった。体液がコアラップシートを透過し難くなると、体液の透過・吸収速度が低下し、表面シート上に排出された体液は、表面シートの非肌対向面側に配された中間層、あるいは該中間層と吸収体との間等に留まり易く、液残りが生じ易くなると共に、表面シート側への液戻りが多くなるおそれもある。
特許文献3に記載された親水性向上の組成物であるナノ粒子をコーティングでは、少量液の複数回試験の染み通り時間の維持及び耐久親水性が向上しているが、染み通り時間の評価方法が、前記したように12.5×12.5cmのサンプルに対して5mlの液体を流す方法であって、この液体量はおむつでの排尿レベルよりはるかに少なく、液体量が少ないためにナノ粒子の脱落が起こりにくいのである。従って、特許文献3に記載の発明は、おむつでの実際の使用を想定した排尿量レベルでの多量の液の複数回試験に対しては、ナノ粒子が脱落しやすいため親水性が長持ちしないおそれがあり、また、おむつを加工する際のストレスでナノ粒子が脱落するおそれもある。一方、ナノ粒子の脱落を抑えるためにはコーティングに工夫が必要となるものの、特許文献3にはそのような工夫は開示されてりない。尤も、一般にはそのような工夫を製造工程に取り入れると、製造コストが増したりする問題を生ずる。要するに、高い液透過性を有し且つその高い液透過性が長時間に亘って維持され、中間層での液残りが低減され、液戻りを起こし難く、しかも比較的簡単な工程で安定的且つ安価に製造し得る吸収性物品は未だ提供されていない。
従って本発明の課題は、液透過性に優れ、液残りが少なく、液戻りを起こし難く、しかも比較的簡単な工程で安定的且つ安価に製造し得る吸収性物品を提供することにある。
本発明は、肌対向面側に液透過性の表面シート、非肌対向面側に液難透過性の裏面シート、及び両シート間に配された吸収体を備え、該表面シートと該吸収体との間に中間層が配されている吸収性物品であって、前記中間層は、架橋セルロース繊維を含んで構成されており、前記吸収体は、吸収性材料を含有する吸収性コアと、該吸収性コアの少なくとも肌対向面を被覆し、紙又は親水性不織布を含むコアラップシートとを含んで構成されており、前記コアラップシートについて、下記測定方法により液透過時間を3回以上繰り返して測定した場合に、1回目から3回目までの液透過時間が全て60秒以下である吸収性物品。吸収性物品を提供することにより、前記課題を解決したものである。
<液透過時間の測定方法>
上下端が開口している内径35mmの2本の円筒を、両円筒の軸を一致させて上下に配し、70mm四方の測定対象シート(コアラップシート)の上側に直径55mmの円形状のろ紙1枚を重ね合わせたものを、上下の円筒間に挟み込み、その状態で、上側の円筒内に人工尿を40g供給する。供給された人工尿は、ろ紙及び測定対象シートを順次透過し、下側の円筒内を通って該円筒の下端から流れ落ちる。この下側の円筒から流れ落ちる人工尿の重量の経時変化を観察し、人工尿の供給開始時から該重量が20gになるまでの時間を測定し、その時間を液透過時間とする。
<液透過時間の測定方法>
上下端が開口している内径35mmの2本の円筒を、両円筒の軸を一致させて上下に配し、70mm四方の測定対象シート(コアラップシート)の上側に直径55mmの円形状のろ紙1枚を重ね合わせたものを、上下の円筒間に挟み込み、その状態で、上側の円筒内に人工尿を40g供給する。供給された人工尿は、ろ紙及び測定対象シートを順次透過し、下側の円筒内を通って該円筒の下端から流れ落ちる。この下側の円筒から流れ落ちる人工尿の重量の経時変化を観察し、人工尿の供給開始時から該重量が20gになるまでの時間を測定し、その時間を液透過時間とする。
本発明によれば、液透過性に優れ、液残りが少なく、液戻りを起こし難く、しかも比較的簡単な工程で安定的且つ安価に製造し得る吸収性物品が提供される。
以下、本発明の吸収性物品について、その好ましい一実施形態である使い捨ておむつに基づき図面を参照しながら説明する。本実施形態のおむつ1は、いわゆる展開型の使い捨ておむつであり、図1及び図2に示すように、液透過性の表面シート2、液不透過性ないし撥水性(以下、これらを総称して液難透過性という)の裏面シート3、及び両シート2,3間に配された吸収体4を備え、表面シート2と吸収体4との間に中間層5が配されている。
おむつ1について更に説明すると、おむつ1は、肌対向面を形成する液透過性の表面シート2、非肌対向面を形成する液難透過性の裏面シート3、及び両シート2,3間に配置された吸収体4を具備し、実質的に縦長に形成されている。表面シート2、裏面シート3及び吸収体4は、何れも、一方向Xに長い縦長の形状を有している。表面シート2及び裏面シート3は、それぞれ、吸収体4よりも大きな寸法を有し、吸収体4の周縁から外方に延出している。表面シート2は、図2に示すように、その幅方向Yの寸法が、裏面シート3の幅方向Yの寸法よりも小さい。
おむつ1は、図1に示すように、長手方向Xに、着用時に着用者の背側に配される背側部Aと、着用時に着用者の腹側に配される腹側部Bと、着用時に着用者の股下の配される股下部Cとを有している。股下部Cは、着用時に着用者の排泄部に対向配置される排泄部対向部を含んでおり、おむつ1の長手方向Xの中央部に位置している。背側部A、腹側部B及び股下部Cは、おむつ1の長手方向Xの全長を略3等分するように3領域に区分したときの各領域である。
本明細書において、長手方向(図中のX方向)は、吸収性物品(おむつ1)又はその構成部材(表面シート2、吸収性コア40等)の長辺に沿う方向であり、幅方向(図中のY方向)は、該長手方向と直交する方向である。また、肌対向面は、吸収性物品又はその構成部材における、吸収性物品の着用時に着用者の肌側に向けられる面であり、非肌対向面は、吸収性物品又はその構成部材における、吸収性物品の着用時に肌側とは反対側(着衣側)に向けられる面である。
図1及び図2に示すように、おむつ1の長手方向Xに沿う両側部それぞれには、一側縁部に弾性部材71が伸長状態で固定されているサイドシート7が配されており、着用時における股下部Cには、一対の立体ギャザーが形成される。また、着用者の脚周りに配される左右のレッグ部には、弾性部材72が長手方向Xに沿って配されており、着用時におけるレッグ部には、弾性部材72の収縮により、一対のレッグギャザーが形成される。一対のサイドシート7,7、表面シート2、吸収体4、弾性部材71,72及び裏面シート3は、ホットメルト型接着剤等の公知の接合手段により適宜互いに接合されている。
図1に示すように、おむつ1の背側部Aの長手方向Xに沿う両側縁部には、一対の伸縮パネル8,8が設けられており、また、おむつ1の腹側部Bの長手方向Xに沿う両側縁部には、一対のパネル材9,9が設けられている。伸縮パネル8及びパネル材9は、それぞれ、その長手方向Xに沿う内側縁部が、裏面シート3の非肌対向面に固定されているか、又はサイドシート7と裏面シート3との間で固定されており、この固定は、接着剤やヒートシール等の公知の接合手段によりなされている。一対の伸縮パネル8,8には、それぞれ、機械的面ファスナーのオス部材からなる止着部(図示せず)が取り付けられたファスニングテープ81が取り付けられている。また、おむつ1の腹側部Bの非肌対向面には、機械的面ファスナーのメス部材からなる被止着領域82が形成されている。被止着領域82は、裏面シート3の非肌対向面に、機械的面ファスナーのメス部材を公知の接合手段(例えば、接着剤やヒートシール等)で接合固定して形成されており、ファスニングテープ81の前記止着部を着脱自在に止着可能である。
吸収体4は、図1及び図2に示すように、吸収性材料を含有する吸収性コア40と、吸収性コア40の少なくとも肌対向面(中間層5との対向面)を被覆し、紙又は親水性不織布を含むコアラップシート41とを含んで構成されている。コアラップシート41と吸収性コア40との間は、ホットメルト型接着剤等の公知の接合手段により接合されていても良い。
吸収性コア40は、図1に示すように、一方向(おむつ1の長手方向X)に長い薄板状を有し、長手方向Xの中央部が括れている。吸収性コア40は、吸収性材料として、木材パルプ等の天然セルロース繊維、親水性合成繊維等の繊維材料と吸水性ポリマーとを含有している。吸水性ポリマーとしては、当該技術分野において従来用いられている各種のものを用いることができ、また、吸水性ポリマーの形状は、通常は粒子状であるが、繊維状等でも良い。
コアラップシート41は、吸収性コア40の幅方向Yの長さの2倍以上3倍以下の幅を有しており、1枚のコアラップシート41によって、吸収性コア40の肌対向面及びその反対側の非肌対向面それぞれの全域が被覆されている。吸収体4は、この1枚のコアラップシート41の幅方向Yの中央部に吸収性コア40を載置し、その幅方向Yの両側部を吸収性コア40の上面側に折り返し、その両側縁部どうしをホットメルト型接着剤等の公知の接合手段により接合してコアラップシート41を筒状に形成し、上下反転させて得られる。
中間層5は、吸収体4とは別体で、表面シート2と吸収体4との間に介在配置された層である。中間層5と表面シート2及び吸収体4(コアラップシート41)との間は、それぞれ、接着剤によって全面的に又は部分的に接合されている。
中間層5は、吸収体4の肌対向面(表面シート2側の面)の20%以上、特に30%以上を被覆していることが好ましい。一方、この中間層5による吸収体4の肌対向面の被覆率の上限値は80%、特に60%とすることが好ましく、該被覆率の範囲としては、好ましくは20〜80%、更に好ましくは30〜60%である。また、中間層5は、吸収体4の長手方向Xの中央(吸収体4の長手方向Xの2等分線と幅方向Yの2等分線との交点)に掛かっていることが好ましく、中間層5の長手方向Xの中央は、吸収体4の長手方向Xの2等分線に対して腹側部B寄りに位置している方がより好ましい。本実施形態においては、中間層5はこれらの要件を満たしている。
中間層5は、吸収体4に比して、幅方向Yの長さ(幅)が短い(図2参照)。中間層5の長手方向Xに沿う側縁は、吸収体4の長手方向Xに沿う側縁よりも5mm以上、20mm以下の範囲で内側に位置していることが好ましい。中間層5の幅が吸収体4の全幅に亘っていると、横漏れを招きやすいため、好ましくない。また、中間層5は、吸収体4に比して、長手方向Xの長さが短い。中間層5の幅方向Yに沿う端縁は、吸収体4の幅方向Yに沿う端縁よりも5mm以上内側に位置していることが好ましい。中間層5の長手方向Xの長さが吸収体4の全長に亘っていると、長手方向Xの漏れを招きやすいため、好ましくない。
中間層5は、架橋セルロース繊維を含んで構成されており、好ましくは、架橋セルロース繊維を含む繊維材料の積繊体である。架橋セルロース繊維は、セルロース分子内又は分子間を架橋剤で架橋させてなる繊維材料であり、親水性繊維であるが、セルロース分子内又は分子間が架橋されていることにより、濡れてもヨレやヘタリが生じ難い、架橋セルロース繊維自身が体液を吸収して膨潤し難い、等の特性を有している。このような特性を有する架橋セルロース繊維を中間層5の構成繊維として用いることにより、中間層5が尿等の体液で濡れて湿潤状態にあっても、構成繊維間の距離が安定に保たれるようになるため、中間層5における体液を一時的にストックする吸収空間が常時安定化し、また、表面シート2側から裏面シート3側に向けて液透過速度が速くなる、液残りが生じ難い、等の効果が奏される。以下、架橋セルロース繊維について説明する。
架橋セルロース繊維は、セルロース繊維の分子内及び分子間の双方が架橋されていることが好ましい。架橋セルロース繊維の素材となるセルロース繊維としては、例えば、木材パルプ、綿等の天然セルロース繊維、レーヨン、キュプラ、テンセル、リヨセル等の再生セルロース繊維、アセテート等の半合成セルロース繊維等が挙げられる。
架橋セルロース繊維の製造工程で使用されるセルロース繊維の架橋剤としては、例えば、ジメチロールエチレン尿素、ジメチロールジヒドロキシエチレン尿素等のN−メチロール系化合物;クエン酸、トリカルバリル酸、ブタンテトラカルボン酸等のポリカルボン酸;ポリグリシジルエーテル系化合物等が挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
架橋剤の使用量は、セルロース繊維100質量部に対して、0.2質量部以上、20質量部以下とすることが好ましい。0.2質量部未満であると、架橋密度が低いため、架橋セルロース繊維の湿潤時の弾性率が低く、ヨリ/ヘタリが生じるおそれがあり、20質量部を超えると、架橋セルロース繊維が剛直になり過ぎ、応力がかかった時、繊維が脆くなってしまうおそれがある。架橋剤を用いてセルロース繊維を架橋する方法としては、例えば下記i)及びii)の方法が挙げられる。i)架橋剤の水溶液に必要に応じて触媒を添加したものに、セルロース繊維を含浸し、架橋剤水溶液が設計付着量となるように該セルロース繊維を脱水した後、これを架橋温度に加熱する方法。ii)スプレー等により架橋剤水溶液をセルロース繊維に設計付着量となるように散布し、その後、該セルロース繊維を架橋温度に加熱し、架橋反応させる方法。
架橋セルロース繊維としては、通常のパルプ繊維をマーセル化処理して得られる真円度0.5以上のマーセル化パルプを、更に架橋させたマーセル化架橋パルプが好ましく用いられる。マーセル化架橋パルプは、例えば、木材パルプ等のセルロース繊維をマーセル化し、断面の真円度を高めた後、架橋処理しても良いし、市販のマーセル化パルプを入手し、これを架橋して用いても良い。架橋セルロース繊維としては、特許文献2に記載されているものを用いることもできる。
中間層5には、架橋セルロース繊維以外の他の繊維材料を含有させることができる。中間層5に含有可能な他の繊維材料としては、例えば、針葉樹クラフトパルプ(NBKP)、広葉樹クラフトパルプ(LBKP)等の木材パルプや木綿パルプ、ワラパルプ等の非木材パルプ等の天然セルロース繊維;レーヨン、キュプラ等の再生セルロース繊維;ポリビニルアルコール繊維、ポリアクリロニトリル繊維等の親水性合成繊維;ポリエチレンテレフタレート(PET)繊維、ポリエチレン(PE)繊維、ポリプロピレン(PP)繊維、ポリエステル繊維等の合成繊維を界面活性剤により親水化処理したもの等が挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を混合して用いることができる。
中間層5における繊維材料(架橋セルロース繊維を含む全ての繊維材料)の坪量は、吸収性コア40における繊維材料の坪量に対し、好ましくは0.5倍以上、更に好ましくは1.0倍以上、そして、好ましくは3倍以下、更に好ましくは2.5倍以下、より具体的には、好ましくは0.5〜3倍、更に好ましくは1.0〜2.5倍である。このように、(中間層5における繊維材料の坪量/吸収性コア40における繊維材料の坪量)が0.5〜3の範囲にあることにより、液吸収速度の一層の向上が図られ、また、中間層5からの液戻りがより効果的に防止される。
中間層5における繊維材料(架橋セルロース繊維を含む全ての繊維材料)の坪量は、好ましくは50g/m2以上、更に好ましくは100g/m2以上、そして、好ましくは300g/m2以下、更に好ましくは250g/m2以下、より具体的には、好ましくは50〜300g/m2、更に好ましくは100〜250g/m2である。
本発明の主たる特長の1つとして、コアラップシート41は、おむつ1の使用中に尿等の体液の排出・吸収が繰り返されてもその親水性が低下し難く、おむつ1の使用中において高い液透過性(速い液透過速度)を長時間に亘って維持し得る(即ち耐久親水性を有している)点が挙げられる。具体的には、コアラップシート41について、下記測定方法により液透過時間を3回以上繰り返して測定した場合に、1回目から3回目までの液透過時間が全て60秒以下、更に好ましくは50秒以下、特に好ましくは45秒以下である。また、該液透過時間の下限値は、下記測定方法において40gの人工尿を注ぐのに要する時間である、5秒以上が好ましく、0秒以上であることがより好ましい。液透過時間は、液透過速度の指標となるもので、液透過時間が短いほど液透過速度が速いとみなされ、液透過性に優れるとして高評価となる。また、液透過時間60秒以下が維持される測定回数が多いほど耐久親水性に優れるとみなされ、高評価となる。コアラップシート41の実施形態である後述する特定紙及び特定親水性不織布の中には、1回目から5回目までの液透過時間が全て60秒以下のものもある。
<液透過時間の測定方法>
図3に示すように、上下端が開口している内径35mmの2本の円筒91,92を、両円筒91,92の軸を一致させて上下に配し、70mm四方の測定対象シートS(コアラップシート)の上側に直径55mmの円形状のろ紙1枚(図3中符号S1で示す)を重ね合わせたものを、上下の円筒91,92間に挟み込む。このとき、上側の円筒91の下端及び下側の円筒92の上端に設けられた環状のフランジ部にクリップ93を嵌合させ、上下の円筒91,92を連結させることが好ましい。符号94は、円筒91,92の内径と同径同形状の貫通孔を有するゴム製等のパッキンである。尚、測定で使用するろ紙は、ろ紙規格の保留粒子径が1〜7μmのろ紙であり、市販品では、アドバンテック社製の型番No.1,4,6,7から適宜選択して使用できる。このように、上下の円筒91,92でろ紙S1及び測定対象シートSを挟持固定した状態で、上側の円筒91内に、図3中符合Wで示す人工尿を、40gの人工尿が入った容器(図示せず)から該人工尿を一括で一気に上側の円筒91内に注入することによって実施する。供給された人工尿は、ろ紙S1及び測定対象シートSを順次透過し、下側の円筒92内を通って該円筒92の下端から流れ落ちる。この下側の円筒92から流れ落ちる人工尿の重量の経時変化を、電子天秤等の重量測定手段を用いて観察し、人工尿の供給開始時から該質量が20gになるまでの時間を測定し、その時間を液透過時間とする。複数回の測定においては、1回の測定終了の度に、測定対象シートSの水分(人工尿)を吸水シート等で吸水する等して除去する。
図3に示すように、上下端が開口している内径35mmの2本の円筒91,92を、両円筒91,92の軸を一致させて上下に配し、70mm四方の測定対象シートS(コアラップシート)の上側に直径55mmの円形状のろ紙1枚(図3中符号S1で示す)を重ね合わせたものを、上下の円筒91,92間に挟み込む。このとき、上側の円筒91の下端及び下側の円筒92の上端に設けられた環状のフランジ部にクリップ93を嵌合させ、上下の円筒91,92を連結させることが好ましい。符号94は、円筒91,92の内径と同径同形状の貫通孔を有するゴム製等のパッキンである。尚、測定で使用するろ紙は、ろ紙規格の保留粒子径が1〜7μmのろ紙であり、市販品では、アドバンテック社製の型番No.1,4,6,7から適宜選択して使用できる。このように、上下の円筒91,92でろ紙S1及び測定対象シートSを挟持固定した状態で、上側の円筒91内に、図3中符合Wで示す人工尿を、40gの人工尿が入った容器(図示せず)から該人工尿を一括で一気に上側の円筒91内に注入することによって実施する。供給された人工尿は、ろ紙S1及び測定対象シートSを順次透過し、下側の円筒92内を通って該円筒92の下端から流れ落ちる。この下側の円筒92から流れ落ちる人工尿の重量の経時変化を、電子天秤等の重量測定手段を用いて観察し、人工尿の供給開始時から該質量が20gになるまでの時間を測定し、その時間を液透過時間とする。複数回の測定においては、1回の測定終了の度に、測定対象シートSの水分(人工尿)を吸水シート等で吸水する等して除去する。
液透過時間の測定で使用する人工尿の組成は次の通り。尿素1.94質量%、塩化ナトリウム0.7954質量%、硫酸マグネシウム(七水和物)0.11058質量%、塩化カルシウム(二水和物)0.06208質量%、硫酸カリウム0.19788質量%、ポリオキシエチレンラウリルエーテル0.0035質量%及びイオン交換水(残量)。
コアラップシート41が耐久親水性を有していることにより、おむつ1の使用中に体液の排出・吸収が繰り返されても、コアラップシート41から吸収性コア40への液透過性が高いレベルで維持され、吸収性コア40(下層)への体液の引き込み性、到達速度(液透過・吸収速度)が向上し、結果として、吸収性コア40の肌対向面側に配されている中間層5〔中間層5を構成する親水性繊維(架橋セルロース繊維)〕での液残りが効果的に低減される。また、コアラップシート41の高い液透過性により、体液をおむつ1の着用者の肌から遠ざけることができ、液戻りが効果的に低減される。おむつ1は、架橋セルロース繊維を含む中間層5と耐久親水性を有するコアラップシート41との相乗効果により、液透過性に優れ、液透過・吸収速度が速く、液残り及び液戻りが発生し難いものである。
コアラップシート41としては、耐久親水性を有する紙又は親水性不織布を用いることができ、具体的には、下記の特定紙又は特定親水性不織布を用いることができる。以下、特定紙、特定親水性不織布について順に説明する。
[特定紙]
特定紙は、フリーネスが400〜550mlである針葉樹晒クラフトパルプを主体とし、2種以上の紙力増強剤が添加されており、坪量が10〜14.5g/m2、密度が0.05〜0.2g/cm3、クレープ率が5〜30%である。以下、この特定吸収紙について説明する。
特定紙は、フリーネスが400〜550mlである針葉樹晒クラフトパルプを主体とし、2種以上の紙力増強剤が添加されており、坪量が10〜14.5g/m2、密度が0.05〜0.2g/cm3、クレープ率が5〜30%である。以下、この特定吸収紙について説明する。
特定紙は、フリーネスが400〜550mlである針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)を必須成分として含有している。フリーネスは、好ましくは475ml以上、更に好ましくは490ml以上、そして、好ましくは525ml以下、更に好ましくは510ml以下、より具体的には、好ましくは475〜525ml、更に好ましくは490〜510mlである。フリーネスは、JIS P8121に規定するカナダ標準ろ水度(C.S.F.)で示される値であり、パルプの叩解(水の存在下でパルプを機械的に叩き、磨砕する処理)の度合いを示す値である。NBKPの叩解は、NBKPを分散させた紙料(スラリー)に対して、ビーダー、ディスクリファイナー等の公知の叩解機を用いて常法に従って実施することができる。通常、フリーネスの値が小さいほど、叩解の度合いが強く、叩解による繊維の損傷が大きくてフィブリル化が進行している。フリーネスが前記範囲にあるNBKPは、フィブリル化が進行しているため繊維どうしが絡み合い易く、そのため、液透過性の向上の観点から薄葉紙の低坪量化(低密度化)を図ることによって構成繊維の繊維間結合点の数が減少しても、各繊維間結合の強度は、フリーネスが550mlを超え相対的にフィブリル化が進行していないNBKPに比して、高い。従って、フリーネスが400〜550mlであるNBKPを主体とする特定紙は、良好な強度特性を有し得る。
特定紙は、フリーネスが400〜550mlであるNBKPを主体としている。ここで、「主体としている」とは、フリーネスが斯かる範囲にあるNBKPの含有率が50質量%以上であることを意味する。該含有率は、良好な強度特性を得る観点から、好ましくは50質量%以上、更に好ましくは80質量%以上、そして、好ましくは100質量%以下、より具体的には、好ましくは50〜100質量%、更に好ましくは80〜100質量%である。
特定紙に用いるNBKPの繊維粗度は、好ましくは0.1mg/m以上、更に好ましくは0.12mg/m以上、そして、好ましくは0.2mg/m以下、更に好ましくは0.18mg/m以下、より具体的には、好ましくは0.1〜0.2mg/m、更に好ましくは0.12〜0.18mg/mである。繊維粗度は、木材パルプのように、繊維の太さが不均一な繊維において、繊維の太さを表す尺度として用いられるものである。また、特定紙に用いるNBKPの平均繊維長は、好ましくは1mm以上、更に好ましくは2mm以上、そして、好ましくは4mm以下、更に好ましくは3mm以下、より具体的には、好ましくは1〜4mm、更に好ましくは2〜3mmである。繊維粗度及び平均繊維長は、それぞれ、次のようにして測定される。
<繊維粗度及び平均繊維長の測定>
繊維粗度計FS−200(KAJAANI ELECTRONICS LTD.製)を用いて測定する。測定対象の繊維(パルプ)は未叩解のものとする。先ず、測定対象の繊維の真の重量を求めるために、該繊維を真空乾燥機内にて100℃で1時間乾燥させ、繊維中に存在している水分を除去する。こうして乾燥させた繊維から1gを正確に量りとる(誤差±0.1mg)。次に、量り取った繊維を、該繊維に極力損傷を与えないように注意しつつ、前記繊維粗度計に付属のミキサーで150mlの水中に完全に離解させ、これを全量が5000mlになるまで水で薄めて希釈液を得た。得られた希釈液から50mlを正確に量りとってこれを繊維粗度測定溶液とし、前記繊維粗度計の操作手順に従って目的とする繊維粗度及び平均繊維長をそれぞれ算出する。尚、平均繊維長の算出には、前記操作手順に基づき下記式により計算された値を用いる。
繊維粗度計FS−200(KAJAANI ELECTRONICS LTD.製)を用いて測定する。測定対象の繊維(パルプ)は未叩解のものとする。先ず、測定対象の繊維の真の重量を求めるために、該繊維を真空乾燥機内にて100℃で1時間乾燥させ、繊維中に存在している水分を除去する。こうして乾燥させた繊維から1gを正確に量りとる(誤差±0.1mg)。次に、量り取った繊維を、該繊維に極力損傷を与えないように注意しつつ、前記繊維粗度計に付属のミキサーで150mlの水中に完全に離解させ、これを全量が5000mlになるまで水で薄めて希釈液を得た。得られた希釈液から50mlを正確に量りとってこれを繊維粗度測定溶液とし、前記繊維粗度計の操作手順に従って目的とする繊維粗度及び平均繊維長をそれぞれ算出する。尚、平均繊維長の算出には、前記操作手順に基づき下記式により計算された値を用いる。
特定紙は、NBKP以外の他の繊維を含んでいても良く、他の繊維は、NBKPの如き親水性セルロース繊維でなくても良い。他の繊維としては、例えば、広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)、針葉樹晒サルファイトパルプ(NBSP)、サーモメカニカルパルプ(TMP)等の木材パルプ;楮、三椏、雁皮等の靱皮繊維;藁、竹、ケナフ、麻等の非木材パルプ;ポリエステル繊維、レーヨン繊維、アクリル繊維等の合成繊維等が挙げられる。これら他の繊維の含有率は、好ましくは50質量%以下である。
特定紙には、良好な強度特性(引張強度)を得る観点から、2種以上の紙力増強剤が添加されている。紙力増強剤には、乾燥紙力を向上させる乾燥紙力増強剤と、湿潤紙力を向上させる湿潤紙力増強剤とがあり、2種以上の紙力増強剤としては、乾燥紙力増強剤及び湿潤紙力増強剤の何れか一方から2種以上選択することも可能であるが、特に優れた強度特性を得る観点から、乾燥紙力増強剤の1種以上と湿潤紙力増強剤の1種以上との組み合わせを用いることが好ましい。
乾燥紙力増強剤としては、従来公知の乾燥紙力増強剤を用いることができ、例えば、カルボキシメチルセルロース(CMC)及びその塩、ポリアクリルアミド系樹脂及びその塩、カチオン化デンプン、ポリビニルアルコール(PVA)等が挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。CMCあるいはポリアクリルアミド系樹脂の塩としては、それぞれ、ナトリウム塩が主に用いられる。ポリアクリルアミド系樹脂としては、例えば、カチオン性又はアニオン性ポリアクリルアミド(PAM)が挙げられる。これらの乾燥紙力増強剤の中でも、特にCMC及びその塩、アニオン性PAM及びその塩が好ましい。
湿潤紙力増強剤としては、従来公知の湿潤紙力増強剤を用いることができ、例えば、エポキシ化ポリアミドポリアミン樹脂(PAE)、尿素−ホルマリン樹脂、メラミン−ホルマリン樹脂、ジアルデヒドデンプン、ポリエチレンアミン、メチロール化ポリアミド等が挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。これらの湿潤紙力増強剤の中でも、特にPAEが好ましい。
特定紙において特に好ましい紙力増強剤の組み合わせは、2種の乾燥紙力増強剤及び1種の湿潤紙力増強剤である。これら計3種類の紙力増強剤のうち、2種の乾燥紙力増強剤としてはCMCの塩及びアニオン性PAMの塩が好ましく、1種の湿潤紙力増強剤としてはPAEが好ましい。
特定紙における2種以上の紙力増強剤の総添加量は、特定紙の全構成繊維の乾燥質量に対して、好ましくは0.01質量%以上、更に好ましくは0.03質量%以上、そして、好ましくは1.5質量%以下、更に好ましくは1.2質量%以下、より具体的には、好ましくは0.01〜1.5質量%、更に好ましくは0.03〜1.2質量%である。紙力増強剤の総添加量が少なすぎると、引張強度等の強度特性が十分に得られず、紙力増強剤の総添加量が多すぎると、特定紙の硬化(風合いの低下)の他、特定紙の製造時におけるヤンキードライヤへの紙の張り付きやメッシュドラムへの紙力増強剤の付着等による、特定紙の地合の低下を招くおそれがある。
特定紙は、前述した、NBKP等の繊維及び紙力増強剤以外の他の成分を含んでいても良い。他の成分としては、例えば、タルク等の填料、染料、色顔料、抗菌剤、pH調整剤、歩留り向上剤、耐水化剤、消泡剤等の一般的に抄紙用原材料や添加物として使用されているものが挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
特定紙は、公知の湿式抄紙法によって製造することができる。湿式抄紙法は、NBKP等の繊維の水分散液からなる紙料(スラリー)を調製する紙料調製工程と、紙料から繊維を抄いて繊維ウエブとしたものを搬送しながら乾燥する抄紙工程とを有するものである。抄紙工程は、通常、ワイヤパート、プレスパート、ドライヤパート、サイズプレス、カレンダパート等に分けられ、順次実施される。前述した乾燥紙力増強剤及び湿潤紙力増強剤は、通常、紙料調整工程において紙料に添加される。通常、湿潤紙力増強剤、乾燥紙力増強剤の順で紙料に添加するが、本発明における紙力増強剤の添加順序はこれに制限されず、添加順序をこれとは逆にしても良く、両者を同時に添加しても良い。湿式抄紙法は、例えば、長網抄紙機、ツインワイヤー抄紙機、オントップ抄紙機、ハイブリッド抄紙機又は丸網抄紙機等の抄紙機を用いて常法に従って実施することができる。
特定紙は、液透過性の向上の観点から、坪量及び密度を比較的低く設定している。具体的には、特定紙の坪量は、好ましくは10g/m2以上、更に好ましくは11g/m2以上、そして、好ましくは14.5g/m2以下、更に好ましくは14g/m2以下、より具体的には、好ましくは10〜14.5g/m2、更に好ましくは11〜14g/m2である。また、特定紙の密度は、好ましくは0.05g/cm3以上、更に好ましくは0.1g/cm3以上、そして、好ましくは0.2g/cm3以下、更に好ましくは0.2g/cm3以下、より具体的には、好ましくは0.05〜0.2g/cm3、更に好ましくは0.1〜0.2g/cm3である。坪量及び密度がこのように低いと紙力の低下が懸念されるが、本発明では、前述したように、フリーネスが特定範囲にあるNBKPを用い且つ2種以上の紙力増強剤を併用することで、斯かる懸念を払拭している。特定紙の坪量が10g/m2未満又は密度が0.05g/cm3未満では、紙力が著しく低下するおそれがあり、また、特定紙の坪量が14.5g/m2超又は密度が0.2g/cm3超では、液透過性の向上効果に乏しいおそれがある。
特定紙の坪量は、次のようにして測定される。JIS P8111の条件にてサンプル(特定紙)の調湿を行った後、サンプルから10cm四方(面積100cm2)の測定片を切り出し、該測定片の重量を少数点以下2桁の天秤にて測定し、その測定値を面積で除して該測定片の坪量を算出する。サンプルから切り出した10枚の測定片について、前記手順に従って坪量を算出し、それらの平均値をサンプルの坪量とする。
また、特定紙の密度は、次のようにして測定される。20cm四方のサンプル(特定紙)を10枚重ねて積層体とし、該積層体を液体窒素で冷却固化させた後、カッターで該積層体の真ん中付近を切断する。そして、10枚のサンプルのうち、カッターによる切断で生じた断面にせん断がかかっていないものを選択し、選択したサンプルの厚みを光学顕微鏡により測定する。尚、サンプルの厚みは、当該サンプルに後述するクレープ等の凹凸がある場合は、その凹凸部における最底部から最上部までの長さ(見掛け厚み)ではなく、構成繊維が堆積している部分の長さ(実質厚み)である。こうして厚みを測定した20cm四方のサンプルの重量Wを、小数点以下2桁の天秤を用い測定する。目的とする密度は、サンプルの重量Wを次式により算出したサンプルの体積Vで除して(即ちW/Vにより)算出する。次式中、Tはサンプルの厚み(cm)、Aはサンプルのクレープ率(%)、Bはサンプルの1辺の長さ(20cm)である。後述するように、特定紙はクレープを有しており、そのクレープ率Aは下記方法によって測定される。
V={T×B×B×(100+A)/100}
V={T×B×B×(100+A)/100}
特定紙は、クレープ(ちりめん状のシワ)を有しており、そのクレープ率が5〜30%に設定されている。特定紙におけるクレープは、ドライヤパートにおけるヤンキードライヤ等から乾燥状態の繊維ウエブ(特定紙)をドクターナイフ等で剥離する際に生じる、ドライクレープであることが好ましい。クレープ率は、次のようにして測定される。
<クレープ率の測定方法>
測定対象シート(特定紙)から長さ方向(特定紙の製造時の搬送方向、MD)に200mm、幅方向(MDに直交する方向、CD)に100mmの矩形形状を切り出してサンプルとする。この矩形形状のサンプルを10分間水中に浸漬した直後のMDの長さCを測定し、次式によりクレープ率を算出する。 クレープ率(%)={(C−200)/200}×100
例えば、10分間浸漬後のMDの長さCが220mmであった場合、前記式により算出される当該特定紙のクレープ率は10%である。
測定対象シート(特定紙)から長さ方向(特定紙の製造時の搬送方向、MD)に200mm、幅方向(MDに直交する方向、CD)に100mmの矩形形状を切り出してサンプルとする。この矩形形状のサンプルを10分間水中に浸漬した直後のMDの長さCを測定し、次式によりクレープ率を算出する。 クレープ率(%)={(C−200)/200}×100
例えば、10分間浸漬後のMDの長さCが220mmであった場合、前記式により算出される当該特定紙のクレープ率は10%である。
クレープを有する紙は、クレープを有しない紙に比して液透過性が高く、また、クレープ率が高くなるほど液透過性が高まる。但し、クレープ率が高くなると、強度特性(引張強度)は低下する傾向がある。本発明においては、斯かる知見に基づき、液透過性と強度特性とのバランスの観点から、特定紙のクレープ率を5〜30%としている。特定紙のクレープ率は、好ましくは5%以上、更に好ましくは7%以上、そして、好ましくは20%以下、更に好ましくは15%以下、より具体的には、好ましくは5〜20%、更に好ましくは7〜15%である。
[特定親水性不織布]
特定親水性不織布は、予め親水化剤が練り込まれた合成樹脂を繊維原料とする、親水化剤練り込み型合成繊維を含んでいる。即ち、親水化剤練り込み型合成繊維は、予め親水化剤が練り込まれた合成樹脂を繊維に成形する工程を経て得られるものであり、「合成樹脂からなる繊維に、親水化剤の溶液を噴霧・塗工する等して、該繊維の表面に親水化剤を付着させて得られたもの」とは異なる。親水化剤練り込み型合成繊維は、尿等の体液を繰り返し浴びても親水化剤が外部に流出し難く、親水性が低下し難いという特長を有している。
特定親水性不織布は、予め親水化剤が練り込まれた合成樹脂を繊維原料とする、親水化剤練り込み型合成繊維を含んでいる。即ち、親水化剤練り込み型合成繊維は、予め親水化剤が練り込まれた合成樹脂を繊維に成形する工程を経て得られるものであり、「合成樹脂からなる繊維に、親水化剤の溶液を噴霧・塗工する等して、該繊維の表面に親水化剤を付着させて得られたもの」とは異なる。親水化剤練り込み型合成繊維は、尿等の体液を繰り返し浴びても親水化剤が外部に流出し難く、親水性が低下し難いという特長を有している。
親水化剤としては、各種公知のものを特に制限なく用いることができ、例えば、親水性の油剤が用いられる。親水性の油剤としては、アニオン性、カチオン性、両性あるいはノニオン性の界面活性剤が一般的であるが、特にこれらに限定されるものではない。これらは所定濃度の水溶液や乳化液等にして用いることもできる。好ましい親水化剤としては、例えば、脂肪族モノカルボン酸塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルリン酸塩、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、脂肪酸ポリエチレングリコール、アルキルアミン塩、アルキルベタイン等が挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
親水化剤練り込み型合成繊維の形成材料である合成樹脂としては、各種公知のものを特に制限なく用いることができ、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂等が挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。また、親水化剤練り込み型合成繊維は、1種類の合成樹脂又は2種類以上の合成樹脂を混合したブレンドポリマーからなる単一繊維でも良く、あるいは複合繊維でも良い。ここでいう複合繊維は、成分の異なる2種類以上の合成樹脂を紡糸口金で複合し、同時に紡糸して得られる合成繊維で、複数の成分がそれぞれ繊維の長さ方向に連続した構造で単繊維内で相互接着しているものをいう。複合繊維の形態には、芯鞘型、サイドバイサイド型等があり、特に制限されない。
特定親水性不織布の形態(不織布の種類)は、特に制限されず、例えば、エアスルー不織布、ヒートロール不織布、スパンボンド不織布、レジンボンド不織布、ニードルパンチ不織布、スパンレース不織布、エアレイド不織布等の単層の不織布が挙げられる。特定親水性不織布の坪量は、好ましくは5g/m2以上、更に好ましくは10g/m2以上、そして、好ましくは30g/m2以下、更に好ましくは20g/m2以下、より具体的には、好ましくは5〜30g/m2、更に好ましくは10〜20g/m2である。
コアラップシート41として特定親水性不織布を用いる場合、コアラップシート41は、特定親水性不織布に加えて更に他の不織布(親水性を有しない通常の不織布)を含んで構成されていても良く、特定親水性不織布と他の不織布とが積層一体化されていても良い。特定親水性不織布を用いたコアラップシート41の具体例として、SMS不織布(スパンボンド不織布、メルトブローン不織布、スパンボンド不織布がこの順で積層一体化された不織布)からなり、且つ該不織布の少なくとも一方の面を形成するスパンボンド不織布が、特定親水性不織布である(予め親水化剤が練り込まれた合成樹脂を繊維原料とする、親水化剤練り込み型合成繊維を含んでいる)ものが挙げられる。
斯かる特定親水性不織布を含むSMS不織布からなるコアラップシート41の好ましい実施形態として、次の形態A及びBが挙げられる。特に形態Aが好ましい。形態A:SMS不織布の両面を形成するスパンボンド不織布が何れも特定親水性不織布である形態。形態B:SMS不織布の一方の面を形成するスパンボンド不織布のみが特定親水性不織布である形態。形態Bの場合、SMS不織布からなるコアラップシート41は、特定親水性不織布であるスパンボンド不織布が該コアラップシート41の肌対向面(中間層5との対向面)を形成するように、おむつ1に配されることが好ましい。
特定親水性不織布を含むSMS不織布の坪量は、好ましくは5g/m2以上、更に好ましくは8g/m2以上、そして、好ましくは30g/m2以下、更に好ましくは20g/m2以下、より具体的には、好ましくは5〜30g/m2、更に好ましくは8〜20g/m2である。
コアラップシート41以外のおむつ1の他の構成部材について更に説明すると、図1及び図2に示すように、表面シート2と中間層5との間には液透過性サブレイヤーシート6が配されている。液透過性サブレイヤーシート6は、吸収体4及び中間層5とは別体の紙、不織布等からなる1枚のシートであり、サブレイヤーとも呼ばれる。液透過性サブレイヤーシート6は、吸収体に吸収された液が表面シートに戻る、いわゆる液戻りの低減に有効である。液透過性サブレイヤーシート6は、少なくとも前記排泄部対向部が存する股下部Cに配される。本実施形態においては、図1に示すように、中間層6の略全域を被覆するように配されている。液透過性サブレイヤーシート6は、中間層5と同様に、平面視して矩形状をなしているが、中間層5よりも幅方向Yの長さが長く、幅広に形成されている。液透過性サブレイヤーシート6と表面シート2及び中間層5との間は、それぞれ、接着剤によって全面的に又は部分的に接合されている。
液透過性サブレイヤーシート6としては、例えば、湿式抄紙により得られた紙;カード法により製造された不織布、エアスルー不織布、レジンボンド不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布、スパンレース不織布及びニードルパンチ不織布等の種々の不織布等を用いることができる。これらの不織布には、界面活性剤等の親水化剤を用いた親水化処理が施されていても良い。液透過性サブレイヤーシート6の坪量は、好ましくは20g/m2以上、更に好ましくは30g/m2以上、そして、好ましくは70g/m2以下、更に好ましくは50g/m2以下、より具体的には、好ましくは20〜70g/m2、更に好ましくは30〜50g/m2である。
表面シート2としては、当該技術分野において従来用いられている液透過性のシートを用いることができ、例えば、カード法により製造された不織布、エアスルー不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布、スパンレース不織布及びニードルパンチ不織布等の種々の不織布;開口手段によって液透過可能とされたフィルム等が挙げられる。これらの不織布やフィルムには、界面活性剤等の親水化剤を用いた親水化処理が施されていても良い。表面シート2の坪量は、コスト、生産面、吸収性能の観点から、好ましくは10g/m2以上、更に好ましくは15g/m2以上、そして、好ましくは60g/m2以下、更に好ましくは50g/m2以下、より具体的には、好ましくは10〜50g/m2、更に好ましくは15〜50g/m2である。
表面シート2にはワセリンが付着されていることが好ましい。表面シート2は、おむつ1の着用者の肌と接触する構成部材であり、これにワセリンが付着されていると、スキンケア効果が期待できる。特に表面シート2の肌対向面側にワセリンが付着されていると効果的である。ワセリンとしては、保湿剤、スキンケア用途に用いられるものを特に制限なく用いることができる。ワセリンを表面シートに付着させる方法としては、例えば、ワセリンを適当な溶媒に溶解させたワセリン溶液を、表面シートに塗布あるいは噴霧する方法が挙げられる。表面シートにおけるワセリン溶液の付着量は、固形分換算で、好ましくは5g/m2以上、更に好ましくは10g/m2以上、そして、好ましくは30g/m2以下、更に好ましくは20g/m2以下、より具体的には、好ましくは5〜30g/m2、更に好ましくは10〜20g/m2である。
裏面シート3としては、例えば、透湿性を有しない樹脂フィルムや、微細孔を有し、透湿性を有する樹脂フィルム、撥水不織布等の不織布、これらと他のシートとのラミネート体等の各種液不透過性ないし撥水性のものを用いることができる。また、サイドシート7としては、裏面シート3と同様のものを用いることができる。
ところで、本発明に係る表面シートとしては、実質的に凹凸を有していない平坦状の表面シート2(平坦型表面シート)に代えて、図4及び図5に示す凹凸形状を有する表面シート2A(凹凸型表面シート)を用いることもできる。表面シート2Aは、図4及び図5に示すように、着用者の肌側に向けて突出する凸部21と該凸部21に隣接する凹部22とをそれぞれ多数有している。凸部21と凹部22とは、おむつ1の肌対向面を形成する表面シート2Aの肌対向面2aに、交互に且つ一方向に列をなすように配置されている。凸部21と凹部22とによる表面シート2Aの肌対向面2aの斯かる凹凸形状は、少なくとも股下部C(前記排泄部対向部)における吸収体4の配置領域(図1に示す如きおむつ1の平面視において吸収体4と重なる領域。おむつ1の幅方向Yの中央部。)に形成されており、本実施形態においては更に背側部A及び腹側部Bそれぞれにおける吸収体4の配置領域にも形成されている。
表面シート2Aは単層構造の不織布からなる。表面シート2Aは、凹部22以外の部分において着用者の肌側に向けて突出しており凸部21を形成している。凸部21内には、表面シート2Aの形成材料が実質的に存在していない空間25が形成されている。凹部22は、実質的に凹凸の無い平坦状であり、吸収体4(コアラップシート41)の肌対向面に接している。凸部21と凹部22とによる凹凸構造を有する表面シート2Aは、公知のエンボス加工を利用して形成することができ、例えば、表面シート原反(凹凸の無い平坦状のシート)を、周面が凹凸形状となっている第1ロールと該第1ロールの凹凸形状に対して噛み合い形状となっている凹凸形状を周面に有する第2ロールとの噛み合わせ部に噛み込ませて、該表面シート原反を凹凸賦形することにより得られる。
おむつ1において、表面シート2に代えて表面シート2Aを用いた場合には、凸部21が肌側に向き且つ表面シート2Aの形成材料が実質的に存在していない空間25が形成されていることによって、表面シート2Aの透過性が向上していると共に、表面(肌対向面)に凹凸がない平坦型表面シートに比べ、液戻りがより一層発生し難く、また、肌への接着面積が相対的に低下していることによって、肌への体液の付着量が低下し、表面(肌対向面)のドライ感が向上するという効果が奏される。
表面シート2Aによる前述した作用効果をより確実に奏させるようにする観点から、表面シート2Aの各部の寸法等は次のように設定することが好ましい。
凸部21の高さL1(図5参照)は、好ましくは0.5mm以上、更に好ましくは1mm以上、そして、好ましくは6mm以下、更に好ましくは5mm以下、より具体的には、好ましくは0.5〜6mm、更に好ましくは1〜5mmである。
凸部21の最大径L2(図5参照)は、好ましくは1mm以上、更に好ましくは0.5mm以上、そして、好ましくは10mm以下、更に好ましくは5mm以下、より具体的には、好ましくは1〜10mm、更に好ましくは0.5〜5mmである。
凸部21の高さL1(図5参照)は、好ましくは0.5mm以上、更に好ましくは1mm以上、そして、好ましくは6mm以下、更に好ましくは5mm以下、より具体的には、好ましくは0.5〜6mm、更に好ましくは1〜5mmである。
凸部21の最大径L2(図5参照)は、好ましくは1mm以上、更に好ましくは0.5mm以上、そして、好ましくは10mm以下、更に好ましくは5mm以下、より具体的には、好ましくは1〜10mm、更に好ましくは0.5〜5mmである。
また、本発明に係る吸収性コアとしては、実質的に凹凸を有していない平坦状の吸収性コア40(平坦型吸収性コア)に代えて、図6に示す凹凸形状を有する吸収性コア40A(凹凸型吸収性コア)を用いることもできる。吸収性コア40Aは、図6に示すように、吸収性材料が相対的に多い高坪量部41と、吸収性材料が相対的に少ない低坪量部42とを有し、高坪量部41と低坪量部42とが、所定方向に交互に形成されているものである。図6に示す形態においては、高坪量部41と低坪量部42とは、長手方向X及び幅方向Yそれぞれに交互に形成されている。より具体的には、吸収性コア40Aには、図6に示すように、吸収性コア40Aの長手方向Xに沿ってその全長に亘って延びる直線状の低坪量部42Xと、吸収性コア40Aの幅方向Yに沿ってその全長に亘って延びる直線状の低坪量部42Yとがそれぞれ複数形成され、低坪量部42全体として格子状に形成されており、これら直線状の低坪量部42X,42Yで区画された部位が高坪量部41となっている。複数の高坪量部41は、それぞれ、平面視において矩形形状を有している。
図6に示すように、高坪量部41は低坪量部42(42X,42Y)に比して厚みが大きく、そのため吸収性コア40Aは、高坪量部41が低坪量部42に比して隆起した凹凸形状を有している。吸収性コア40Aが凹凸形状を有していると、吸収性コア40の如き、凹凸形状を有しておらず肌対向面及び非肌対向面の何れも略平坦な吸収性コアに比して、おむつ1の着用時に吸収性コア40A(吸収体4)の変形、具体的には、吸収性コア40Aのおむつ着用者の肌に向かって隆起するような形状への変形が誘導され易い。このような吸収性コア40Aの変形容易性によって、おむつ1の着用時に股下部Cにおける前記排泄部対向部がおむつ着用者の肌に押し当てられるような形状に容易に変形するため、フィット性が向上し、おむつ着用者に快適な装着感を与えると共に、尿等の体液の漏れが効果的に抑制される。
図6(b)に示す如き吸収性コア40Aの断面視において、低坪量部42(42X,42Y)は、吸収性コア40の厚み方向に偏在している。より具体的には、低坪量部42は、図6に示すように、吸収性コア40Aの厚み方向Tにおいて肌対向面40b側に偏在している。そして、低坪量部42がこのように厚み方向Tにおいて肌対向面40b側に偏在していることにより、高坪量部41は、肌対向面40bとは反対側、即ち、厚み方向Tにおいて非肌対向面40a側に突出している。従って、吸収性コア40Aにおいては、肌対向面40bは、実質的に凹凸が無く略平坦であるのに対し、非肌対向面40aは、突出形成された高坪量部41(凸部)と高坪量部41,41間に位置する低坪量部42(非凸部あるいは凹部)とによる凹凸を有している。
おむつ1において、吸収性コア40に代えて吸収性コア40Aを用いた場合には、吸収性コア40Aが低坪量部42とそれに対応して形成された凹部(吸収性コア40Aの形成材料が存在しない空間)とを有していることで、体液の吸収時間を短縮させつつ体液を拡散させて効率良く吸収性コア40Aを利用できる。従って、液戻りがより効果的に防止される。
吸収性コア40Aによる前述した作用効果をより確実に奏させるようにする観点から、吸収性コア40Aの各部の寸法等は次のように設定することが好ましい。
吸収性コア40Aの高坪量部41の坪量S41と低坪量部42の坪量S42との比(S42/S41)は、好ましくは20%以上、更に好ましくは30%以上、そして、好ましくは80%以下、更に好ましくは70%以下、より具体的には、好ましくは20〜80%、更に好ましくは30%〜70%である。
高坪量部41の坪量S41は、好ましくは300g/m2以上、更に好ましくは350g/m2以上、そして、好ましくは900g/m2以下、更に好ましくは800g/m2以下、より具体的には、好ましくは300〜900g/m2、更に好ましくは350〜800g/m2である。
坪量部42の坪量S42は、好ましくは100g/m2以上、更に好ましくは150g/m2以上、そして、好ましくは500g/m2以下、更に好ましくは400g/m2以下、より具体的には、好ましくは100〜500g/m2、更に好ましくは150〜400g/m2である。
吸収性コア40Aの高坪量部41の坪量S41と低坪量部42の坪量S42との比(S42/S41)は、好ましくは20%以上、更に好ましくは30%以上、そして、好ましくは80%以下、更に好ましくは70%以下、より具体的には、好ましくは20〜80%、更に好ましくは30%〜70%である。
高坪量部41の坪量S41は、好ましくは300g/m2以上、更に好ましくは350g/m2以上、そして、好ましくは900g/m2以下、更に好ましくは800g/m2以下、より具体的には、好ましくは300〜900g/m2、更に好ましくは350〜800g/m2である。
坪量部42の坪量S42は、好ましくは100g/m2以上、更に好ましくは150g/m2以上、そして、好ましくは500g/m2以下、更に好ましくは400g/m2以下、より具体的には、好ましくは100〜500g/m2、更に好ましくは150〜400g/m2である。
高坪量部41の厚みT41と低坪量部42の厚みT42との比(T42/T41)は、好ましくは30%以上、更に好ましくは40%以上、そして、好ましくは90%以下、更に好ましくは80%以下、より具体的には、好ましくは30〜90%、更に好ましくは40〜80%である。
高坪量部41の厚みT41は、好ましくは2mm以上、更に好ましくは3mm以上、そして、好ましくは8mm以下、更に好ましくは7mm以下、より具体的には、好ましくは2〜8mm、更に好ましくは3〜7mmである。
低坪量部42の厚みT42は、好ましくは1.5mm以上、更に好ましくは2.5mm以上、そして、好ましくは4.5mm以下、更に好ましくは4mm以下、より具体的には、好ましくは1.5〜4.5mm、更に好ましくは2.5〜4mmである。
吸収性コア40Aにおける高坪量部41の面積と、低坪量部42の面積との比率を調整すること具体的には、高坪量部41の面積と低坪量部42の面積との比率を6:4〜9:1とすることが好ましく、7:3〜8:2とすることが更に好ましい。
高坪量部41の厚みT41は、好ましくは2mm以上、更に好ましくは3mm以上、そして、好ましくは8mm以下、更に好ましくは7mm以下、より具体的には、好ましくは2〜8mm、更に好ましくは3〜7mmである。
低坪量部42の厚みT42は、好ましくは1.5mm以上、更に好ましくは2.5mm以上、そして、好ましくは4.5mm以下、更に好ましくは4mm以下、より具体的には、好ましくは1.5〜4.5mm、更に好ましくは2.5〜4mmである。
吸収性コア40Aにおける高坪量部41の面積と、低坪量部42の面積との比率を調整すること具体的には、高坪量部41の面積と低坪量部42の面積との比率を6:4〜9:1とすることが好ましく、7:3〜8:2とすることが更に好ましい。
凹凸形状を有する吸収性コア40Aは、この種の吸収性物品の吸収性コアの製造方法と同様に、公知の積繊装置を用いて製造することができる。積繊装置は、通常、外周面に集積用凹部を有する回転ドラムを備え、回転ドラムを回転させつつ、その外周面に吸収性材料を飛散状態にて供給し、吸収性材料を集積用凹部の底面からの吸引により集積用凹部内に積繊させ、この集積用凹部内の積繊物を、集積用凹部に対向配置させた吸引手段からの吸引により集積用凹部から離型して、吸引手段上に転写する装置である。斯かる構成の積繊装置において、集積用凹部の通気性の底面の一部に非又は難通気性部材を配置する等して、該底面の一部を非又は難通気性部とすることにより、吸収性材料の積繊時に該非又は難通気性部に吸収性材料が積繊し難くなり、該非又は難通気性部における吸収性材料の積繊量は、該底面の他の部位に比して少なくなる。従って、このような、集積用凹部の底面の一部が非又は難通気性部となっている回転ドラムを備えた積繊装置を用いて常法に従って吸収性コアを製造することにより、該非又は難通気性部に対応する部位が低坪量部42(42X,42Y)、該底面の他の部位に対応する部位が高坪量部41となり、凹凸形状を有する吸収性コア40Aが得られる。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前記実施形態に制限されない。例えば、前記実施形態では、1枚のコアラップシート41を用いて吸収性コア40を被覆していたが、2枚のコアラップシートを用い、そのうちの1枚で吸収性コア40の肌対向面(中間層5との対向面)を被覆し、他の1枚で吸収性コア40の非肌対向面(裏面シート3との対向面)を被覆しても良い。その場合、少なくとも吸収性コアの肌対向面を被覆するコアラップシートが、前述したように、所定の液透過時間の測定方法において1回目から3回目までの液透過時間が全て60秒以下であるような耐久親水性を有していれば良く、吸収性コアの非肌対向面を被覆するコアラップシートは、そのような耐久親水性を有していなくても良い。
また、前記実施形態では、本発明の吸収性物品の適用例の一つとしていわゆる展開型の使い捨ておむつを挙げたが、予めパンツ型に成形されたパンツ型の使い捨ておむつの他、生理用ナプキン、パンティライナー(おりものシート)、失禁パッド等にも適用することができる。前述した一の実施形態のみが有する部分は、すべて適宜相互に利用できる。
前述した本発明の実施形態に関し、更に以下の付記(吸収性物品)を開示する。
<1> 肌対向面側に液透過性の表面シート、非肌対向面側に液難透過性の裏面シート、及び両シート間に配された吸収体を備え、該表面シートと該吸収体との間に中間層が配されている吸収性物品であって、
前記中間層は、架橋セルロース繊維を含んで構成されており、
前記吸収体は、吸収性材料を含有する吸収性コアと、該吸収性コアの少なくとも肌対向面を被覆し、紙又は親水性不織布を含むコアラップシートとを含んで構成されており、
前記コアラップシートについて、下記測定方法により液透過時間を3回以上繰り返して測定した場合に、1回目から3回目までの液透過時間が全て60秒以下である吸収性物品。
<液透過時間の測定方法>
上下端が開口している内径35mmの2本の円筒を、両円筒の軸を一致させて上下に配し、70mm四方の測定対象シート(コアラップシート)の上側に直径55mmの円形状のろ紙1枚を重ね合わせたものを、上下の円筒間に挟み込み、その状態で、上側の円筒内に人工尿を40g供給する。供給された人工尿は、ろ紙及び測定対象シートを順次透過し、下側の円筒内を通って該円筒の下端から流れ落ちる。この下側の円筒から流れ落ちる人工尿の重量の経時変化を観察し、人工尿の供給開始時から該重量が20gになるまでの時間を測定し、その時間を液透過時間とする。
前記中間層は、架橋セルロース繊維を含んで構成されており、
前記吸収体は、吸収性材料を含有する吸収性コアと、該吸収性コアの少なくとも肌対向面を被覆し、紙又は親水性不織布を含むコアラップシートとを含んで構成されており、
前記コアラップシートについて、下記測定方法により液透過時間を3回以上繰り返して測定した場合に、1回目から3回目までの液透過時間が全て60秒以下である吸収性物品。
<液透過時間の測定方法>
上下端が開口している内径35mmの2本の円筒を、両円筒の軸を一致させて上下に配し、70mm四方の測定対象シート(コアラップシート)の上側に直径55mmの円形状のろ紙1枚を重ね合わせたものを、上下の円筒間に挟み込み、その状態で、上側の円筒内に人工尿を40g供給する。供給された人工尿は、ろ紙及び測定対象シートを順次透過し、下側の円筒内を通って該円筒の下端から流れ落ちる。この下側の円筒から流れ落ちる人工尿の重量の経時変化を観察し、人工尿の供給開始時から該重量が20gになるまでの時間を測定し、その時間を液透過時間とする。
<2> 前記コアラップシートは、スパンボンド−メルトブローン−スパンボンド不織布からなり、且つ該不織布の少なくとも一方の面を形成するスパンボンド不織布が、予め親水化剤が練り込まれた合成樹脂を繊維原料とする、親水化剤練り込み型合成繊維を含んでいる前記<1>記載の吸収性物品。
<3> 前記コアラップシートは、前記吸収性コアの幅方向の長さの2倍以上3倍以下の幅を有しており、1枚の該コアラップシートによって、該吸収性コアの肌対向面及びその反対側の非肌対向面それぞれの全域が被覆されている前記<1>又は<2>記載の吸収性物品。
<3> 前記コアラップシートは、前記吸収性コアの幅方向の長さの2倍以上3倍以下の幅を有しており、1枚の該コアラップシートによって、該吸収性コアの肌対向面及びその反対側の非肌対向面それぞれの全域が被覆されている前記<1>又は<2>記載の吸収性物品。
<4> 前記コアラップシートは特定紙であり、該特定紙は、フリーネスが400〜550mlである針葉樹晒クラフトパルプを主体とし、2種以上の紙力増強剤が添加されており、坪量が10〜14.5g/m2、密度が0.05〜0.2g/cm3、クレープ率が5〜30%である前記<1>〜<3>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<5> 前記特定紙は、フリーネスが400〜550mlである針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)を必須成分として含有している前記<4>記載の吸収性物品。
<6> 前記特定紙に用いるNBKPの繊維粗度は、0.1mg/m以上、更に好ましくは0.12mg/m以上、そして、0.2mg/m以下、好ましくは0.18mg/m以下である前記<4>又は<5>記載の吸収性物品。
<7> 前記特定紙に用いるNBKPの平均繊維長は、1mm以上、好ましくは2mm以上、そして、4mm以下、好ましくは3mm以下である前記<4>〜<6>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<8> 前記特定紙に添加される紙力増強剤は、カルボキシメチルセルロース(CMC)及びその塩、ポリアクリルアミド系樹脂及びその塩、カチオン化デンプン並びにポリビニルアルコール(PVA)からなる群から選択される1種以上である前記<4>〜<7>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<9> 前記特定紙に添加される紙力増強剤の組み合わせは、2種の乾燥紙力増強剤及び1種の湿潤紙力増強剤である前記<8>記載の吸収性物品。
<10> 前記特定紙における2種以上の紙力増強剤の総添加量は、特定紙の全構成繊維の乾燥質量に対して、0.01質量%以上、好ましくは0.03質量%以上、そして、1.5質量%以下、好ましくは1.2質量%以下である前記<4>〜<9>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<11> 前記特定紙の坪量は、10g/m2以上、好ましくは11g/m2以上、そして、14.5g/m2以下である前記<4>〜<10>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<12> 前記特定紙の密度は、0.05g/cm3以上、好ましくは0.1g/cm3以上、そして、0.2g/cm3以下である前記<4>〜<11>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<13> 前記特定紙は、クレープ(ちりめん状のシワ)を有しており、そのクレープ率が5〜30%である前記<4>〜<12>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<5> 前記特定紙は、フリーネスが400〜550mlである針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)を必須成分として含有している前記<4>記載の吸収性物品。
<6> 前記特定紙に用いるNBKPの繊維粗度は、0.1mg/m以上、更に好ましくは0.12mg/m以上、そして、0.2mg/m以下、好ましくは0.18mg/m以下である前記<4>又は<5>記載の吸収性物品。
<7> 前記特定紙に用いるNBKPの平均繊維長は、1mm以上、好ましくは2mm以上、そして、4mm以下、好ましくは3mm以下である前記<4>〜<6>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<8> 前記特定紙に添加される紙力増強剤は、カルボキシメチルセルロース(CMC)及びその塩、ポリアクリルアミド系樹脂及びその塩、カチオン化デンプン並びにポリビニルアルコール(PVA)からなる群から選択される1種以上である前記<4>〜<7>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<9> 前記特定紙に添加される紙力増強剤の組み合わせは、2種の乾燥紙力増強剤及び1種の湿潤紙力増強剤である前記<8>記載の吸収性物品。
<10> 前記特定紙における2種以上の紙力増強剤の総添加量は、特定紙の全構成繊維の乾燥質量に対して、0.01質量%以上、好ましくは0.03質量%以上、そして、1.5質量%以下、好ましくは1.2質量%以下である前記<4>〜<9>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<11> 前記特定紙の坪量は、10g/m2以上、好ましくは11g/m2以上、そして、14.5g/m2以下である前記<4>〜<10>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<12> 前記特定紙の密度は、0.05g/cm3以上、好ましくは0.1g/cm3以上、そして、0.2g/cm3以下である前記<4>〜<11>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<13> 前記特定紙は、クレープ(ちりめん状のシワ)を有しており、そのクレープ率が5〜30%である前記<4>〜<12>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<14> 前記SMS不織布(スパンボンド不織布、メルトブローン不織布、スパンボンド不織布がこの順で積層一体化された不織布)は、該不織布の少なくとも一方の面を形成するスパンボンド不織布が、特定親水性不織布である前記<2>記載の吸収性物品。
<15> 前記SMS不織布の坪量は、5g/m2以上、好ましくは8g/m2以上、そして、30g/m2以下、好ましくは20g/m2以下である前記<14>記載の吸収性物品。
<15> 前記SMS不織布の坪量は、5g/m2以上、好ましくは8g/m2以上、そして、30g/m2以下、好ましくは20g/m2以下である前記<14>記載の吸収性物品。
<16> 前記吸収性コアは、前記吸収性材料が相対的に多い高坪量部と、前記吸収性材料が相対的に少ない低坪量部とを有し、該高坪量部と該低坪量部とが、所定方向に交互に形成されている前記<1>〜<15>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<17> 前記吸収性コアは、吸収性材料として、木材パルプである天然セルロース繊維及び/又は親水性合成繊維(以上、繊維材料)と吸水性ポリマーとを含有している前記<1>〜<16>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<18> 前記高坪量部と前記低坪量部とは、前記吸収性コアの長手方向及び幅方向それぞれに交互に形成されており、
より具体的には、前記吸収性コアには、該吸収性コアの長手方向に沿ってその全長に亘って延びる直線状の低坪量部と、該吸収性コアの幅方向に沿ってその全長に亘って延びる直線状の低坪量部とがそれぞれ複数形成され、低坪量部全体として格子状に形成されている前記<16>又は<17>記載の吸収性物品。
<19> 前記吸収性コアの断面視において、前記低坪量部は、前記吸収性コアの厚み方向に偏在しており、
より具体的には、前記低坪量部は、前記吸収性コアの厚み方向において肌対向面側に偏在し、該肌対向面は、実質的に凹凸が無く平坦で、該吸収性コアの非肌対向面は、突出形成された前記高坪量部(凸部)と2つの該高坪量部間に位置する該低坪量部(非凸部あるいは凹部)とによる凹凸を有している前記<16>〜<18>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<20> 前記吸収性コアの前記高坪量部の坪量(S41)と前記低坪量部の坪量(S42)との比(S42/S41)は、20%以上、好ましくは30%以上、そして、80%以下、好ましくは70%以下である前記<16>〜<19>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<21> 前記高坪量部の坪量は、300g/m2以上、好ましくは350g/m2以上、そして、900g/m2以下、好ましくは800g/m2以下である前記<16>〜<20>何れか一項に記載の吸収性物品。
<17> 前記吸収性コアは、吸収性材料として、木材パルプである天然セルロース繊維及び/又は親水性合成繊維(以上、繊維材料)と吸水性ポリマーとを含有している前記<1>〜<16>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<18> 前記高坪量部と前記低坪量部とは、前記吸収性コアの長手方向及び幅方向それぞれに交互に形成されており、
より具体的には、前記吸収性コアには、該吸収性コアの長手方向に沿ってその全長に亘って延びる直線状の低坪量部と、該吸収性コアの幅方向に沿ってその全長に亘って延びる直線状の低坪量部とがそれぞれ複数形成され、低坪量部全体として格子状に形成されている前記<16>又は<17>記載の吸収性物品。
<19> 前記吸収性コアの断面視において、前記低坪量部は、前記吸収性コアの厚み方向に偏在しており、
より具体的には、前記低坪量部は、前記吸収性コアの厚み方向において肌対向面側に偏在し、該肌対向面は、実質的に凹凸が無く平坦で、該吸収性コアの非肌対向面は、突出形成された前記高坪量部(凸部)と2つの該高坪量部間に位置する該低坪量部(非凸部あるいは凹部)とによる凹凸を有している前記<16>〜<18>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<20> 前記吸収性コアの前記高坪量部の坪量(S41)と前記低坪量部の坪量(S42)との比(S42/S41)は、20%以上、好ましくは30%以上、そして、80%以下、好ましくは70%以下である前記<16>〜<19>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<21> 前記高坪量部の坪量は、300g/m2以上、好ましくは350g/m2以上、そして、900g/m2以下、好ましくは800g/m2以下である前記<16>〜<20>何れか一項に記載の吸収性物品。
<22> 前記中間層における繊維材料の坪量は、前記吸収性コアにおける繊維材料の坪量の0.5〜3倍である前記<1>〜<21>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<23> 前記中間層は、セルロース分子内又は分子間を架橋剤で架橋させてなる架橋セルロース繊維を含んで構成されている前記<1>〜<22>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<24> 前記架橋セルロース繊維は、セルロース繊維の分子内及び分子間の双方が架橋されている前記<23>記載の吸収性物品。
<25> 前記架橋セルロース繊維は、真円度0.5以上のマーセル化パルプを更に架橋させたマーセル化架橋パルプである前記<23>又は<24>記載の吸収性物品。
<26> 前記中間層における繊維材料(前記架橋セルロース繊維を含む全ての繊維材料)の坪量は、前記吸収性コアにおける繊維材料の坪量の0.5〜3倍であり、好ましくは1.0〜2.5倍である前記<22>〜<25>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<27> 前記中間層における繊維材料(前記架橋セルロース繊維を含む全ての繊維材料)の坪量は、50g/m2以上、好ましくは100g/m2以上、そして、300g/m2以下、好ましくは250g/m2以下である前記<22>〜<26>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<28> 前記中間層は、前記吸収体の肌対向面(前記表面シート側の面)の20〜80%、好ましくは30〜60%を被覆している前記<1>〜<27>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<23> 前記中間層は、セルロース分子内又は分子間を架橋剤で架橋させてなる架橋セルロース繊維を含んで構成されている前記<1>〜<22>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<24> 前記架橋セルロース繊維は、セルロース繊維の分子内及び分子間の双方が架橋されている前記<23>記載の吸収性物品。
<25> 前記架橋セルロース繊維は、真円度0.5以上のマーセル化パルプを更に架橋させたマーセル化架橋パルプである前記<23>又は<24>記載の吸収性物品。
<26> 前記中間層における繊維材料(前記架橋セルロース繊維を含む全ての繊維材料)の坪量は、前記吸収性コアにおける繊維材料の坪量の0.5〜3倍であり、好ましくは1.0〜2.5倍である前記<22>〜<25>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<27> 前記中間層における繊維材料(前記架橋セルロース繊維を含む全ての繊維材料)の坪量は、50g/m2以上、好ましくは100g/m2以上、そして、300g/m2以下、好ましくは250g/m2以下である前記<22>〜<26>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<28> 前記中間層は、前記吸収体の肌対向面(前記表面シート側の面)の20〜80%、好ましくは30〜60%を被覆している前記<1>〜<27>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<29> 前記表面シートと前記中間層との間に液透過性サブレイヤーシートが配されている前記<1>〜<28>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<30> 前記液透過誠サブレイヤーシートは、紙又は不織布からなる1枚のシートであり、前記中間層の略全域を被覆するように配されている前記<29>記載の吸収性物品。
<31> 前記液透過性サブレイヤーシートは、湿式抄紙により得られた紙、カード法により製造された不織布、エアスルー不織布、レジンボンド不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布、スパンレース不織布及びニードルパンチ不織布からなる群から選択される前記<30>記載の吸収性物品。
<32> 前記液透過性サブレイヤーシートの坪量は、20g/m2以上、好ましくは30g/m2以上、そして、70g/m2以下、好ましくは50g/m2以下である前記<29>〜<31>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<30> 前記液透過誠サブレイヤーシートは、紙又は不織布からなる1枚のシートであり、前記中間層の略全域を被覆するように配されている前記<29>記載の吸収性物品。
<31> 前記液透過性サブレイヤーシートは、湿式抄紙により得られた紙、カード法により製造された不織布、エアスルー不織布、レジンボンド不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布、スパンレース不織布及びニードルパンチ不織布からなる群から選択される前記<30>記載の吸収性物品。
<32> 前記液透過性サブレイヤーシートの坪量は、20g/m2以上、好ましくは30g/m2以上、そして、70g/m2以下、好ましくは50g/m2以下である前記<29>〜<31>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<33> 前記表面シートは、着用者の肌側に向けて突出する凸部と該凸部に隣接する凹部とをそれぞれ多数有している前記<1>〜<32>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<34> 前記表面シートにワセリンが付着されている前記<1>〜<33>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<35> 前記表面シートにおける前記ワセリンの付着量は、固形分換算で、5g/m2以上、好ましくは10g/m2以上、そして、30g/m2以下、好ましくは20g/m2以下である前記<34>記載の吸収性物品。
<36> 前記裏面シートは、透湿性を有しない樹脂フィルム、微細孔を有し透湿性を有する樹脂フィルム、撥水不織布、又はこれらと他のシートとのラミネート体である前記<1>〜<35>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<34> 前記表面シートにワセリンが付着されている前記<1>〜<33>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<35> 前記表面シートにおける前記ワセリンの付着量は、固形分換算で、5g/m2以上、好ましくは10g/m2以上、そして、30g/m2以下、好ましくは20g/m2以下である前記<34>記載の吸収性物品。
<36> 前記裏面シートは、透湿性を有しない樹脂フィルム、微細孔を有し透湿性を有する樹脂フィルム、撥水不織布、又はこれらと他のシートとのラミネート体である前記<1>〜<35>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<37> 前記吸収性物品は、着用時に着用者の背側に配される背側部と、着用時に着用者の腹側に配される腹側部と、着用時に着用者の股下の配される股下部とを有している展開型の使い捨ておむつである前記<1>〜<36>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<38> 前記展開型の使い捨ておむつの長手方向に沿う両側部それぞれに、一側縁部に弾性部材が伸長状態で固定されているサイドシートが配されており、更に、一対の立体ギャザー及び一対のレッグギャザーが形成されている前記<37>記載の吸収性物品。
<38> 前記展開型の使い捨ておむつの長手方向に沿う両側部それぞれに、一側縁部に弾性部材が伸長状態で固定されているサイドシートが配されており、更に、一対の立体ギャザー及び一対のレッグギャザーが形成されている前記<37>記載の吸収性物品。
以下、本発明を実施例により更に具体的に説明するが、本発明は斯かる実施例に限定されるものではない。
〔コアラップシートA−1〕
NBKP〔商品名「Cariboo」(北米産、Cariboo Pulp and Paper Company製)及び商品名「ARAUCO」(南米産、ARAUCO製)の2種類のパルプ(NBKP)を、両パルプの含有質量比が5/5になるように混合して調製したNBKP〕を水中に均一に分散させて、繊維濃度2質量%のスラリーを調製し、このスラリーを叩解機にかけて、NBKPのフリーネスを500mlに調整した。更に、このスラリーを希釈しながら、湿潤紙力増強剤としてPAE(星光PMC株式会社製、商品名「WS4030」)を、スラリー中の全繊維の乾燥質量に対して0.78質量%投入し、次いで、乾燥紙力増強剤としてCMCのナトリウム塩(第一工業製薬株式会社製、商品名「セロゲンWS−C」)を、スラリー中の全繊維の乾燥質量に対して0.2質量%投入し、各成分が均一になるように十分に撹拌し、固形分濃度0.1質量%のスラリーに調整した。こうして得られたスラリーを、ワイヤー目開き径90μm(166メッシュ)の金網抄紙ワイヤー上に散布し、金網抄紙ワイヤー上に紙層を形成させ、サクションボックスを用いて6ml/(cm2・sec)の速度で該紙層を脱水した後、該紙層をドライヤで乾燥させ、乾燥面からドクターブレードで紙層をはがしながら、ドライヤと巻き取りの速比をつけてクレープを付与した。こうして得られた薄葉紙(クレープ紙)をコアラップシートA−1として用いた。
NBKP〔商品名「Cariboo」(北米産、Cariboo Pulp and Paper Company製)及び商品名「ARAUCO」(南米産、ARAUCO製)の2種類のパルプ(NBKP)を、両パルプの含有質量比が5/5になるように混合して調製したNBKP〕を水中に均一に分散させて、繊維濃度2質量%のスラリーを調製し、このスラリーを叩解機にかけて、NBKPのフリーネスを500mlに調整した。更に、このスラリーを希釈しながら、湿潤紙力増強剤としてPAE(星光PMC株式会社製、商品名「WS4030」)を、スラリー中の全繊維の乾燥質量に対して0.78質量%投入し、次いで、乾燥紙力増強剤としてCMCのナトリウム塩(第一工業製薬株式会社製、商品名「セロゲンWS−C」)を、スラリー中の全繊維の乾燥質量に対して0.2質量%投入し、各成分が均一になるように十分に撹拌し、固形分濃度0.1質量%のスラリーに調整した。こうして得られたスラリーを、ワイヤー目開き径90μm(166メッシュ)の金網抄紙ワイヤー上に散布し、金網抄紙ワイヤー上に紙層を形成させ、サクションボックスを用いて6ml/(cm2・sec)の速度で該紙層を脱水した後、該紙層をドライヤで乾燥させ、乾燥面からドクターブレードで紙層をはがしながら、ドライヤと巻き取りの速比をつけてクレープを付与した。こうして得られた薄葉紙(クレープ紙)をコアラップシートA−1として用いた。
〔コアラップシートA−2〕
以下の手順で前記特定紙を製造し、これをコアラップシートA−2とした。NBKP(Cariboo Pulp and Paper Company製、商品名「Cariboo」、北米産、繊維粗度0.15mg/m、平均繊維長2.44mm)を水中に均一に分散させて、繊維濃度2質量%のスラリーを調製し、このスラリーを叩解機にかけて、NBKPのフリーネスを500mlに調整した。更に、このスラリーを希釈しながら、湿潤紙力増強剤としてPAE(星光PMC株式会社製、商品名「WS4030」)を、スラリー中の全繊維の乾燥質量に対して0.78質量%投入し、次いで、乾燥紙力増強剤としてCMCのナトリウム塩(第一工業製薬株式会社製、商品名「セロゲンWS−C」)を、スラリー中の全繊維の乾燥質量に対して0.2質量%投入し、各成分が均一になるように十分に撹拌し、固形分濃度0.1質量%のスラリーに調整した。こうして得られたスラリーを、ワイヤー目開き径90μm(166メッシュ)の金網抄紙ワイヤー上に散布し、金網抄紙ワイヤー上に紙層を形成させ、サクションボックスを用いて6ml/(cm2・sec)の速度で該紙層を脱水した後、該紙層をドライヤで乾燥させ、乾燥面からドクターブレードで紙層をはがしながら、ドライヤと巻き取りの速比をつけてクレープを付与した。こうして得られた坪量13.5g/m2の前記特定紙を、コアラップシートA−2とした。
以下の手順で前記特定紙を製造し、これをコアラップシートA−2とした。NBKP(Cariboo Pulp and Paper Company製、商品名「Cariboo」、北米産、繊維粗度0.15mg/m、平均繊維長2.44mm)を水中に均一に分散させて、繊維濃度2質量%のスラリーを調製し、このスラリーを叩解機にかけて、NBKPのフリーネスを500mlに調整した。更に、このスラリーを希釈しながら、湿潤紙力増強剤としてPAE(星光PMC株式会社製、商品名「WS4030」)を、スラリー中の全繊維の乾燥質量に対して0.78質量%投入し、次いで、乾燥紙力増強剤としてCMCのナトリウム塩(第一工業製薬株式会社製、商品名「セロゲンWS−C」)を、スラリー中の全繊維の乾燥質量に対して0.2質量%投入し、各成分が均一になるように十分に撹拌し、固形分濃度0.1質量%のスラリーに調整した。こうして得られたスラリーを、ワイヤー目開き径90μm(166メッシュ)の金網抄紙ワイヤー上に散布し、金網抄紙ワイヤー上に紙層を形成させ、サクションボックスを用いて6ml/(cm2・sec)の速度で該紙層を脱水した後、該紙層をドライヤで乾燥させ、乾燥面からドクターブレードで紙層をはがしながら、ドライヤと巻き取りの速比をつけてクレープを付与した。こうして得られた坪量13.5g/m2の前記特定紙を、コアラップシートA−2とした。
〔コアラップシートB〕
坪量13g/m2のSMS不織布をコアラップシートBとした。このSMS不織布(コアラップシートB)は、前記形態Aに相当し、該SMS不織布の両面を形成するスパンボンド不織布が、何れも親水化剤練り込み型合成繊維を含む前記特定親水性不織布であった。
坪量13g/m2のSMS不織布をコアラップシートBとした。このSMS不織布(コアラップシートB)は、前記形態Aに相当し、該SMS不織布の両面を形成するスパンボンド不織布が、何れも親水化剤練り込み型合成繊維を含む前記特定親水性不織布であった。
〔コアラップシートC〕
坪量13g/m2のSMS不織布をコアラップシートCとした。このSMS不織布(コアラップシートC)は、前記形態Bに相当し、該SMS不織布の一方の面を形成するスパンボンド不織布のみが、親水化剤練り込み型合成繊維を含む前記特定親水性不織布であった。尚、コアラップシートCについては、その使用形態に応じて更に区別し、具体的には、親水化剤練り込み型合成繊維を含む面(前記特定親水性不織布)を肌対向面(上側)にして用いたものをコアラップシートC−1とし、親水化剤練り込み型合成繊維を含む面(前記特定親水性不織布)を非肌対向面(下側)として用いたものをコアラップシートC−2とした。
坪量13g/m2のSMS不織布をコアラップシートCとした。このSMS不織布(コアラップシートC)は、前記形態Bに相当し、該SMS不織布の一方の面を形成するスパンボンド不織布のみが、親水化剤練り込み型合成繊維を含む前記特定親水性不織布であった。尚、コアラップシートCについては、その使用形態に応じて更に区別し、具体的には、親水化剤練り込み型合成繊維を含む面(前記特定親水性不織布)を肌対向面(上側)にして用いたものをコアラップシートC−1とし、親水化剤練り込み型合成繊維を含む面(前記特定親水性不織布)を非肌対向面(下側)として用いたものをコアラップシートC−2とした。
〔コアラップシートD〕
市販の使い捨ておむつ使用相当の坪量10g/m2のSMS不織布の構成繊維の表面に親水化剤を付着して親水性を付与したものを、コアラップシートDとした。
市販の使い捨ておむつ使用相当の坪量10g/m2のSMS不織布の構成繊維の表面に親水化剤を付着して親水性を付与したものを、コアラップシートDとした。
コアラップシートA〜Dについて、前記測定方法により液透過時間を5回測定した。それの結果を下記表1に示す。
〔実施例1〕
図1及び図2に示すおむつ1と同様の基本構成を有する展開型の使い捨ておむつ(Mサイズ相当品)を作製し、これを実施例1のサンプルとした。表面シート、液透過性サブレイヤーシート及び中間層としては、それぞれ、市販の使い捨ておむつ(P&G社製、商品名「パンパース コットンケアテープ」)として用いられているシートを用いた。中間層としては、中間層の全構成繊維に占める架橋セルロース繊維の割合は100質量%であった。また、この中間層における繊維材料の坪量は、坪量約180g/m2で、下記吸収性コアにおける繊維材料の坪量の0.9倍であった。裏面シートとしては、坪量25g/m2の液難透過性且つ透湿性のポリエチレン製樹脂フィルム(炭酸カルシウム配合)を用いた。吸収性コアとしては、実質的に凹凸を有していない平坦型吸収性コアとして、繊維集合体に粒子状の吸水性ポリマー(SAP)を保持させたもので、フラッフパルプ200g/m2と吸水性ポリマー286g/m2との均一混合物からなる総坪量486g/m2の吸収性コアを用いた。この吸収性コアの長手方向の全長は370mm、幅方向の全長(最大長さ)は120mmで、該吸収性コアの平面視形状は、図1に示す如き砂時計形状であった。コアラップシートとしては、前記コアラップシートA−1を用いた。
図1及び図2に示すおむつ1と同様の基本構成を有する展開型の使い捨ておむつ(Mサイズ相当品)を作製し、これを実施例1のサンプルとした。表面シート、液透過性サブレイヤーシート及び中間層としては、それぞれ、市販の使い捨ておむつ(P&G社製、商品名「パンパース コットンケアテープ」)として用いられているシートを用いた。中間層としては、中間層の全構成繊維に占める架橋セルロース繊維の割合は100質量%であった。また、この中間層における繊維材料の坪量は、坪量約180g/m2で、下記吸収性コアにおける繊維材料の坪量の0.9倍であった。裏面シートとしては、坪量25g/m2の液難透過性且つ透湿性のポリエチレン製樹脂フィルム(炭酸カルシウム配合)を用いた。吸収性コアとしては、実質的に凹凸を有していない平坦型吸収性コアとして、繊維集合体に粒子状の吸水性ポリマー(SAP)を保持させたもので、フラッフパルプ200g/m2と吸水性ポリマー286g/m2との均一混合物からなる総坪量486g/m2の吸収性コアを用いた。この吸収性コアの長手方向の全長は370mm、幅方向の全長(最大長さ)は120mmで、該吸収性コアの平面視形状は、図1に示す如き砂時計形状であった。コアラップシートとしては、前記コアラップシートA−1を用いた。
〔実施例2〕
前記コアラップシートA−1に代えて前記コアラップシートA−2を用いた以外は実施例1と同様にして展開型の使い捨ておむつを作製し、実施例2のサンプルとした。
前記コアラップシートA−1に代えて前記コアラップシートA−2を用いた以外は実施例1と同様にして展開型の使い捨ておむつを作製し、実施例2のサンプルとした。
〔実施例3〕
前記コアラップシートA−1に代えて前記コアラップシートBを用いた以外は実施例1と同様にして展開型の使い捨ておむつを作製し、実施例3のサンプルとした。
前記コアラップシートA−1に代えて前記コアラップシートBを用いた以外は実施例1と同様にして展開型の使い捨ておむつを作製し、実施例3のサンプルとした。
〔実施例4〕
前記コアラップシートA−1に代えて前記コアラップシートC−1を用いた以外は実施例1と同様にして展開型の使い捨ておむつを作製し、実施例4のサンプルとした。即ち、実施例4では、前記コアラップシートCを、特定親水性不織布である一方のスパンボンド不織布が該コアラップシートCの肌対向面(中間層との対向面)を形成するように、おむつに配置した。
前記コアラップシートA−1に代えて前記コアラップシートC−1を用いた以外は実施例1と同様にして展開型の使い捨ておむつを作製し、実施例4のサンプルとした。即ち、実施例4では、前記コアラップシートCを、特定親水性不織布である一方のスパンボンド不織布が該コアラップシートCの肌対向面(中間層との対向面)を形成するように、おむつに配置した。
〔実施例5〕
前記コアラップシートA−1に代えて前記コアラップシートC−2を用いた以外は実施例1と同様にして展開型の使い捨ておむつを作製し、実施例5のサンプルとした。即ち、実施例5では、前記コアラップシートCを、特定親水性不織布である一方のスパンボンド不織布が該コアラップシートCの非肌対向面(中間層との非対向面)を形成するように、おむつに配置した。
前記コアラップシートA−1に代えて前記コアラップシートC−2を用いた以外は実施例1と同様にして展開型の使い捨ておむつを作製し、実施例5のサンプルとした。即ち、実施例5では、前記コアラップシートCを、特定親水性不織布である一方のスパンボンド不織布が該コアラップシートCの非肌対向面(中間層との非対向面)を形成するように、おむつに配置した。
〔実施例6〕
吸収性コアとして、図6に示す吸収性コア40Aと概ね同様の構成の凹凸型吸収性コアを用いた以外は実施例1と同様にして展開型の使い捨ておむつを作製し、実施例6のサンプルとした。実施例6で用いた凹凸型吸収性コアは、繊維集合体に粒子状の吸水性ポリマーを保持させたもので、長手方向の全長は370mm、幅方向の全長(最大長さ)は120mmであり、平面視形状は砂時計形状であった。凹凸型の高坪量部のブロックの大きさは、10×20mmであり、低坪量部の溝の幅は2mmで形成した。また、実施例6で用いた凹凸型吸収性コアは、フラッフパルプ平均223/m2と吸水性ポリマー平均243g/m2との均一混合物からなる総坪量平均466g/m2と、低坪量部がフラッフパルプ平均152g/m2と吸水性ポリマー平均105g/m2との均一混合物からなる総坪量平均257g/m2であり、高坪量部と低坪量部とのフラッフパルプの坪量比(高坪量部/低坪量部)が1.5、吸収性ポリマーの坪量比(高坪量部/低坪量部)が2.3である。
吸収性コアとして、図6に示す吸収性コア40Aと概ね同様の構成の凹凸型吸収性コアを用いた以外は実施例1と同様にして展開型の使い捨ておむつを作製し、実施例6のサンプルとした。実施例6で用いた凹凸型吸収性コアは、繊維集合体に粒子状の吸水性ポリマーを保持させたもので、長手方向の全長は370mm、幅方向の全長(最大長さ)は120mmであり、平面視形状は砂時計形状であった。凹凸型の高坪量部のブロックの大きさは、10×20mmであり、低坪量部の溝の幅は2mmで形成した。また、実施例6で用いた凹凸型吸収性コアは、フラッフパルプ平均223/m2と吸水性ポリマー平均243g/m2との均一混合物からなる総坪量平均466g/m2と、低坪量部がフラッフパルプ平均152g/m2と吸水性ポリマー平均105g/m2との均一混合物からなる総坪量平均257g/m2であり、高坪量部と低坪量部とのフラッフパルプの坪量比(高坪量部/低坪量部)が1.5、吸収性ポリマーの坪量比(高坪量部/低坪量部)が2.3である。
〔比較例1〕
前記コアラップシートAに代えて前記コアラップシートDを用いた以外は実施例1と同様にして展開型の使い捨ておむつを作製し、比較例1のサンプルとした。
前記コアラップシートAに代えて前記コアラップシートDを用いた以外は実施例1と同様にして展開型の使い捨ておむつを作製し、比較例1のサンプルとした。
〔比較例2〕
中間層として坪量180g/m2のフラッフパルプを用いた以外は比較例1と同様にして展開型の使い捨ておむつを作製し、比較例2のサンプルとした。比較例2で用いた中間層(パルプ)は、架橋セルロース繊維を含んでおらず、パルプ繊維(NBKP100%)を構成繊維とする。
中間層として坪量180g/m2のフラッフパルプを用いた以外は比較例1と同様にして展開型の使い捨ておむつを作製し、比較例2のサンプルとした。比較例2で用いた中間層(パルプ)は、架橋セルロース繊維を含んでおらず、パルプ繊維(NBKP100%)を構成繊維とする。
〔評価〕
実施例及び比較例の各サンプル(使い捨ておむつ)について、一定加圧下における液吸収時間、並びに無加圧下における液戻り量及び中間層液残り量及び吸収性コア液拡散面積を、それぞれ下記測定方法によって測定した。その結果を下記表2に示す。
実施例及び比較例の各サンプル(使い捨ておむつ)について、一定加圧下における液吸収時間、並びに無加圧下における液戻り量及び中間層液残り量及び吸収性コア液拡散面積を、それぞれ下記測定方法によって測定した。その結果を下記表2に示す。
<無加圧下における液戻り量、中間層液残り量及び吸収性コア液拡散面積の測定方法>
使い捨ておむつを平面状に拡げ、表面シートを上に向けて水平面上に固定した無加圧の状態で、吸収体の中心部における該表面シート上に人工尿40gを注入速度5g/秒で注入して吸収させ、10分間放置し、更に人工尿40gを同じ注入速度で注入して吸収させた。斯かる人工尿の注入操作を3回繰り返し、合計120gの人工尿をおむつに吸収させた。次いで、おむつにおける人工尿の吸収部位上に、一辺が70mmの正方形形状のコラーゲンフィルム(Naturin社製、商品名「COFFI」)を4枚重ね、更にその上に荷重を1分間加えて、おむつに吸収させた人工尿をコラーゲンフィルムに吸収させた。このコラーゲンフィルムは、接触角が人肌と略同じである。荷重は、円状凸部(直径20mm、高さ5mm)を中央部に配する70mm×70mmの正方形形状のアクリルプレートに4kg(液注入後の湿潤時おむつ上に、約7kPa:最小2kPa〜最大21kPa)が加わるようにした。1分間経過後荷重を取り除き、人工尿を吸収したコラーゲンフィルムの重量(g)を測定した。この重量から人工尿吸収前のコラーゲンフィルムの重量を差し引き、その値を無加圧下における液戻り量(g)とした。また、人工尿吸収後の液戻り量測定後のおむつから中間層及び液透過性サブレイヤーシートを取り出して重量(g)を測定し、その測定値に前記「無加圧下における液戻り量(g)」を足し合わせ、その値を中間層液残り量とした。無加圧下における液戻り量及び中間層液残り量が少ないほど、高評価となる。また、人工尿吸収後の液戻り量測定後のおむつを表面シート側から目視し、吸収性コア部位の人工尿の拡散面積を測定し、その測定値を吸収性コア液拡散面積(cm2)とした。吸収性コア液拡散面積が大きいほど、液拡散性に優れると判断され、高評価となる。尚、人工尿としては、前記<液透過時間の測定方法>で用いた人工尿と同じものを用いた。
使い捨ておむつを平面状に拡げ、表面シートを上に向けて水平面上に固定した無加圧の状態で、吸収体の中心部における該表面シート上に人工尿40gを注入速度5g/秒で注入して吸収させ、10分間放置し、更に人工尿40gを同じ注入速度で注入して吸収させた。斯かる人工尿の注入操作を3回繰り返し、合計120gの人工尿をおむつに吸収させた。次いで、おむつにおける人工尿の吸収部位上に、一辺が70mmの正方形形状のコラーゲンフィルム(Naturin社製、商品名「COFFI」)を4枚重ね、更にその上に荷重を1分間加えて、おむつに吸収させた人工尿をコラーゲンフィルムに吸収させた。このコラーゲンフィルムは、接触角が人肌と略同じである。荷重は、円状凸部(直径20mm、高さ5mm)を中央部に配する70mm×70mmの正方形形状のアクリルプレートに4kg(液注入後の湿潤時おむつ上に、約7kPa:最小2kPa〜最大21kPa)が加わるようにした。1分間経過後荷重を取り除き、人工尿を吸収したコラーゲンフィルムの重量(g)を測定した。この重量から人工尿吸収前のコラーゲンフィルムの重量を差し引き、その値を無加圧下における液戻り量(g)とした。また、人工尿吸収後の液戻り量測定後のおむつから中間層及び液透過性サブレイヤーシートを取り出して重量(g)を測定し、その測定値に前記「無加圧下における液戻り量(g)」を足し合わせ、その値を中間層液残り量とした。無加圧下における液戻り量及び中間層液残り量が少ないほど、高評価となる。また、人工尿吸収後の液戻り量測定後のおむつを表面シート側から目視し、吸収性コア部位の人工尿の拡散面積を測定し、その測定値を吸収性コア液拡散面積(cm2)とした。吸収性コア液拡散面積が大きいほど、液拡散性に優れると判断され、高評価となる。尚、人工尿としては、前記<液透過時間の測定方法>で用いた人工尿と同じものを用いた。
表2から明らかなように、各実施例のおむつは、各比較例のおむつに比して無加圧下における液戻り量が少なく、これに起因して、人工尿吸収後のおむつを触ったときに各比較例ではべたつきが感じられたのに対し、各実施例ではべたつきは感じられなかった。また、各実施例のおむつは、中間層液残り量が少ないことから、中間層からの湿気を肌側へ蒸散し難いものであることが明らかであり、また、吸収性コア液拡散面積が大きいことから、吸収性コアでの液拡散性に優れ、吸収性コアを効率良く利用できるので、一箇所での液の存在量が少なくなり、肌への負担を軽減し得るものであることが明らかである。また、凹凸型の吸収性コアを用いた場合(実施例6)は、平坦型の吸収性コアを用いた場合(実施例1)に比して、無加圧下における液戻り量が少なく且つ吸収性コア液拡散面積が大きいことから、液戻りの防止及び吸収性コアの効率的な利用を図る上で、凹凸型の吸収性コアの利用が有効であることが明らかである。
これに対し、各比較例のおむつは、主として、コアラップシートの3回目の液透過時間が60秒を超えていることに起因して、該液透過時間が60秒以下である各実施例のおむつに比して、少なくとも無加圧下における液戻り量が大きく、また、吸収性コア液拡散面積が小さい結果となった。各比較例で用いたコアラップシートDは、本来撥水性の不織布の構成繊維の表面に親水化剤を付着して親水性を付与したものであるところ、このような親水化剤付着タイプのコアラップシートは、吸収性物品の使用中に尿等の体液の排出・吸収が繰り返されることにより、該コアラップシートの親水性が低下(撥水性が向上)し、延いては液透過性が低下するのである。また、比較例2のおむつは、中間層の構成繊維がパルプ繊維100%であることに起因して、中間層の構成繊維が架橋セルロース繊維100%である各実施例及び比較例1に比して、液戻り量及び中間層液残り量がかなり多い結果となった。
以上のことから、液透過性に優れ、液残りが少なく、液戻りを起こし難い吸収性物品を得るためには、1)中間層が架橋セルロース繊維を含んで構成されていること、及び2)コアラップシートについて所定の測定方法により液透過時間を3回以上繰り返して測定した場合に、その1回目から3回目までの液透過時間が全て60秒以下であること、が重要であることが明らかである。また、前記2)を満たすコアラップシートとしては、パルプなどの親水性の繊維を含む紙(前記特定紙)、及び、予め親水化剤が練り込まれた合成樹脂を繊維原料とする、親水化剤練り込み型合成繊維を含む不織布(前記特定親水性不織布)が好適であることが明らかである。
1 使い捨ておむつ(吸収性物品)
2,2A 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
40,40A 吸収性コア
41 コアラップシート
5 中間層
6 液透過性サブレイヤーシート
2,2A 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
40,40A 吸収性コア
41 コアラップシート
5 中間層
6 液透過性サブレイヤーシート
Claims (7)
- 肌対向面側に液透過性の表面シート、非肌対向面側に液難透過性の裏面シート、及び両シート間に配された吸収体を備え、該表面シートと該吸収体との間に中間層が配されている吸収性物品であって、
前記中間層は、架橋セルロース繊維を含んで構成されており、
前記吸収体は、吸収性材料を含有する吸収性コアと、該吸収性コアの少なくとも肌対向面を被覆し、紙又は親水性不織布を含むコアラップシートとを含んで構成されており、
前記コアラップシートについて、下記測定方法により液透過時間を3回以上繰り返して測定した場合に、1回目から3回目までの液透過時間が全て60秒以下である吸収性物品。
<液透過時間の測定方法>
上下端が開口している内径35mmの2本の円筒を、両円筒の軸を一致させて上下に配し、70mm四方の測定対象シート(コアラップシート)の上側に直径55mmの円形状のろ紙1枚を重ね合わせたものを、上下の円筒間に挟み込み、その状態で、上側の円筒内に人工尿を40g供給する。供給された人工尿は、ろ紙及び測定対象シートを順次透過し、下側の円筒内を通って該円筒の下端から流れ落ちる。この下側の円筒から流れ落ちる人工尿の重量の経時変化を観察し、人工尿の供給開始時から該重量が20gになるまでの時間を測定し、その時間を液透過時間とする。 - 前記コアラップシートは、スパンボンド−メルトブローン−スパンボンド不織布からなり、且つ該不織布の少なくとも一方の面を形成するスパンボンド不織布が、予め親水化剤が練り込まれた合成樹脂を繊維原料とする、親水化剤練り込み型合成繊維を含んでいる請求項1記載の吸収性物品。
- 前記吸収性コアは、前記吸収性材料が相対的に多い高坪量部と、前記吸収性材料が相対的に少ない低坪量部とを有し、該高坪量部と該低坪量部とが、所定方向に交互に形成されている請求項1又は2記載の吸収性物品。
- 前記中間層における繊維材料の坪量は、前記吸収性コアにおける繊維材料の坪量の
0.5〜3倍である請求項1〜3の何れか一項に記載の吸収性物品。 - 前記表面シートと前記中間層との間に液透過性サブレイヤーシートが配されている請求項1〜4の何れか一項に記載の吸収性物品。
- 前記表面シートは、着用者の肌側に向けて突出する凸部と該凸部に隣接する凹部とをそれぞれ多数有している請求項1〜5の何れか一項に記載の吸収性物品。
- 前記表面シートにワセリンが付着されている請求項1〜6の何れか一項に記載の吸収性物品。
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