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JP2014088708A - 太陽電池モジュール用の載置架台及び太陽光発電装置 - Google Patents

太陽電池モジュール用の載置架台及び太陽光発電装置 Download PDF

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Kenichiro Okuma
賢一郎 大隈
Masanobu Kuboyama
正信 久保山
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Okuma Corp
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Okuma Corp
Okuma Machinery Works Ltd
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Abstract

【課題】架台を構成する各部材として汎用品であるリップ溝形鋼及びコンクリート二次製品を用い、設置作業が簡易で、リップ溝形鋼の開口部を有する面と開口部以外の平面箇所の連結の際に、固着補助部材を用いることで当該開口部を架台上方へ向けずに取り付けられる、太陽電池モジュール用の架台を提供する。
【解決手段】太陽光発電装置は、地上設置型のものであり、複数枚の太陽電池モジュールSと、太陽電池モジュールSを支持するための架台Mを備えている。架台Mは、複数の大梁110及び小梁120により構成されたフレーム1と、フレーム1を支持する複数の支柱である長支柱210及び短支柱220と、各支柱を据え付ける複数の基礎部材3と、フレーム等の各部材間に設けられた補強部材である筋交い41、方杖42及び横架材43と、各支柱とフレーム等の連結部材であるアングル材5a乃至5gとを備えている。
【選択図】図5

Description

本発明は、太陽電池モジュール用の載置架台及び太陽光発電装置に関する。
更に詳しくは、前記架台は、フレーム及び支柱にリップ付き溝形鋼が、また、基礎部材に所定形状のコンクリート二次製品が用いられており、フレーム、支柱、基礎部材の部材間を連結し、固着補助部材を用いてリップ付き溝形鋼の開口部を有する面と開口部以外の平面箇所を連結するものに関する。
近年、地球温暖化防止の観点から太陽光発電が注目されており、また、平成21年度から開始された「太陽光発電の余剰電力買取制度」により太陽光発電設備の一般への普及が見込まれている。
更に、東日本大震災に伴う原子力発電所事故を契機に原子力発電所の運転休止が相次いだため各地で電力不足が生じ、また、原子力発電推進政策自体の見直しによる中長期的な電力不足や電力料金上昇のおそれがあるため、これまで以上に企業、自治体又は一般家庭での太陽光発電設備の導入又は導入の検討がなされている。
太陽光発電設備は、屋根の上に設置するもののほか、地上にも設置するものがあり、地上に設置する際に使用する部材の一例として、特許文献1に示すような太陽光パネル(「太陽電池モジュール」ともいう)用架台が提案されている。
特許文献1に係る太陽光パネル用架台は、土台に立設される複数の支柱と、土台の表面と略平行な姿勢で複数の支柱に固定される複数の梁材と、各梁材の上面に複数個取り付けられる角度調整金具と、太陽光パネルの配置角度に応じた角度で各角度調整金具に固定されて各太陽電池モジュールを載置して取り付ける架台フレームとを備えたものであり、各角度調整金具に対する任意の高さ位置で架台フレームを固定することが可能な角度調整機構を設けてある。
前記構成を備えた前記太陽光パネル用架台は、太陽電池モジュールを平面的に配置する際に、事前の精密な角度設定等を不要としつつ、簡便に組み立てることができ、施工現場で容易に角度調整ができるものである。
登録実用新案公報第3171824号
一方、特許文献1の太陽光パネル用架台は、
(1)架台フレームの形状が特殊であって汎用品ではないので、製造のために新たな設備投資等が必要となり、大量生産がなされるまでの実施者の経済的負担が大きく、また、部材の調達に時間がかかることで部材調達期間を含む工期が長くなる、
(2)架台の基礎部分(基礎ベースRa)が各支柱毎に分離して設けられた構造であり(特許文献1の図1及び図2参照。)、当該構造は、基礎部分を配置する作業において縦横方向への位置調整に時間と手間が掛かる、
(3)構造上、分離した各基礎部分が振動等によって当初設置した位置からずれやすく、基礎部分がずれると、太陽光パネル用架台自体に歪みが生じる可能性がある、
という課題があった。
前記(1)の課題を解決すべく、本発明者は、太陽電池モジュール用の架台を製造するにあたり、新たな設備投資等を回避するため、市販の汎用品の中から軽量且つ入手及び取り扱いが容易なリップ付き溝形鋼(以下、「リップ溝形鋼」という。)を使用することによって、資材の入手が容易となり、納期や価格の選択の幅が拡がることに着目した。
更に、前記(2)及び(3)の課題を解決すべく、本発明者は、分離した各基礎部分を縦横のいずれか又は両方の方向に連結した構造とすることにも想到した。
しかし、リップ溝形鋼を利用した架台は比較的軽量であり且つ太陽電池モジュールは風に煽られやすいため、当該架台を用いた太陽光発電装置は、強風等によって架台ごと設置位置からずれたり、ひっくり返る可能性がある。
また、太陽光発電装置は屋外に設置されるものであって雨雪に曝されることは不可避であるが、リップ溝形鋼は一つの面に全長に亘る開口部を有するものであるため、防錆を目的として、開口部へ雨水が入り込み、溜まらないようにする必要がある。
この問題を解消するためには、架台形成にあたっては、リップ溝形鋼を少なくとも開口部を上側にしないように、すなわち、できるだけ開口部を下側にして組み立てることが要求される。 しかし、例えば、架台枠を支柱の上端に組み立てる場合、開口部を下側にすると、開口部にはボルト通し孔を形成する対象物がないために支柱との連結が上手くいかない課題がある。
(発明の目的)
そこで、本発明の目的は、架台を構成する各部材として汎用品であるリップ溝形鋼及びコンクリート二次製品を用いた、太陽電池モジュール用の架台であって、その設置作業が簡易であり、かつ、リップ溝形鋼の開口部を有する面と開口部以外の平面箇所の連結の際に、固着補助部材を用いることで当該開口部を架台上方へ向けずに取り付けられるように構成されたものを提供することにある。
本発明は、前記架台上へ太陽電池モジュールを設置した、太陽光発電装置を提供することにある。
上記目的を達成するために講じた本発明の手段は次のとおりである。
(1)本発明は、太陽電池モジュールを載置するフレームと、当該フレームを支持する複数の支柱と、当該支柱の下端部が固着される複数の基礎部材と、を備え、前記フレーム及び支柱はリップ付き溝形鋼で構成され、当該リップ付き溝形鋼は、ウェブ部と、当該ウェブ部の両端から前記ウェブ部と直交する方向に延びるフランジ部と、当該フランジ部の先端から前記ウェブ部と平行に延びるリップ部と、対向するリップ部の先端間の開口部を有し、前記各基礎部材は、断面視が三角、四角、台形又若しくは半円形である横臥した柱状体のコンクリート二次製品で構成され、その両端のそれぞれには支柱が固着され、前記フレームの縦又は横方向のいずれかと同各基礎部材の長手方向が並行になるように配置されており、前記フレームを構成する前記リップ付き溝形鋼は、開口部を下側に向けて配置され、同リップ付き溝形鋼の内部には、前記両リップの裏側面と接触する接触部を有する固着補助部材を備え、前記固着補助部材を前記対向するリップ部の先端間の開口部に臨ませて前記固着補助部材の前記接触部を前記両リップの内側面と接触させ、前記固着補助部材を前記支柱側に引き寄せることにより、前記フレームのリップ付き溝形鋼を前記支柱の上部に固着するようにしたことを含む、太陽電池モジュール用の載置架台である。
(2)前記発明は、前記固着補助部材が板状で、前記接触部が固着補助部材の両側を全長にわたりリップの板厚分を切り取った切欠き部であり、両切欠き部の間には前記対向するリップ部の先端間の開口部に嵌まる突部が形成され、前記両切欠き部にリップ付き溝形鋼の両リップを接触したとき、当該両リップの表面側と前記突部の表面側とが同一高さになるものであってもよい。
(3)本発明は、前記の載置架台上へ太陽電池モジュールが設置されている、太陽光発電装置である。
本明細書及び本願の特許請求の範囲にいう「太陽電池モジュール」は、例えば、複数のセル(太陽電池の単体の素子)を直列又は並列接続して樹脂や強化ガラス又は金属枠等で保護したものであって、「パネル」とも呼ばれ、ストリング(パネル又はモジュールを複数枚数並べて直列接続したもの)、アレイ(ストリングを並列接続したもの)も含む意味で使用しており、また、これらに加えて、蓄電池やパワーコンディショナー等の太陽光発電において使用する機器又は部材を含むものであってもよい。なお、本明細書及び本願の特許請求の範囲にいう「太陽光発電装置」は、太陽電池モジュール及びその架台を組み合わせたものを示す意味で使用している。
本明細書及び本願の特許請求の範囲にいう「フレーム」は、支柱上部に直接組み付ける構造のほか、例えば、L字状のアングル(以下「アングル材」という)を介して組み付ける構造等であってもよい。
本明細書及び本願の特許請求の範囲にいう「基礎部材」は、各支柱を(又はアングル材を介して各支柱を)据え付けうる強度、太陽電池モジュールが風に煽られない程度の重量、入手容易且つ安価という要件を満たすため、所定形状の市販のコンクリート二次製品が好ましく、かつ、その上部又は上面に高ナット(スペーサーナット、長ナットともいう)が埋設されたものが運搬の便宜上引っかかりとなる凸部も無いため好適に使用されるが、これに限定するものではなく、例えば、基礎部材に形成された孔へアンカーボルトを用いて固定する態様であってもよいし、基礎部材形成時にアンカーボルトを埋設した態様等の公知技術を利用したものであってもよい。
本明細書及び本願の特許請求の範囲にいう「固着補助部材」の形状としては、例えば、四角形の板が挙げられるが、これに限定するものではなく、円形、長円形、多角形等の他の公知形状であっても、リップ溝形鋼の開口部よりも幅広に形成される前記接触部を有していればよい。
(作 用)
本発明に係る太陽電池モジュール用の架台及び太陽光発電装置の作用を説明する。
前記(1)又は(2)の発明において、架台は、各基礎部材をフレームの縦又は横方向のいずれかと当該基礎部材の長手方向が並行になるように配置し、各支柱の下部を基礎部材の長手方向へ間隔を開けて固着する。
複数のリップ溝形鋼を支柱の上部(又は上方)において(例えば、水平方向へ格子状に)組み合わせてフレームを形成する。
フレームを構成するリップ溝形鋼を開口部を下側に向けて配置する際には、当該リップ溝形鋼の内部へ固着補助部材を入れて対向するリップ部の先端間の開口部に臨ませて、当該固着補助部材の接触部を両リップの内側面と接触させ、固着補助部材を支柱側に引き寄せることにより、フレームのリップ付き溝形鋼を支柱上部に固着する。
なお、本発明に係る固着補助部材の用途には、フレームと支柱上部以外の場合のリップ溝形鋼相互の連結であって、リップ溝形鋼の開口部を有する面と開口部以外の平面箇所を連結する際に当該固着補助部材を用いることも含まれる。
前記(2)の発明においては、固着補助部材を使用する際に、対向するリップ部の先端間の開口部に当該固着補助部材に形成された突部が嵌まり、両切欠き部にリップ溝形鋼の両リップの裏側面が接触したときに、当該両リップの表面側と前記突部の表面側とが同一高さになる。
なお、前記(1)乃至(2)のいずれかの載置架台上へ太陽電池モジュールを設置することにより、太陽光発電装置となる。
本発明に係る太陽電池モジュール用の架台は、汎用品であるリップ溝形鋼及びコンクリート二次製品を用いて構成されているので、専用品を使用する場合と比較して、部材の調達が容易であり、部材調達期間を含む工期の短縮、手間及びコストの抑制が期待できる。
また、基礎部材はコンクリート二次製品であるので風に煽られない程度の重量を備えており、基礎部材及び各支柱の設置に際しては、フレームの縦又は横方向のいずれかと同各基礎部材の長手方向が並行になるように配置し、支柱を据え付けるだけでよいので、支柱毎に個別の基礎部材を設けるものと比較して各支柱設置時の位置調整が簡易であり作業効率がよい。なお、支柱下方の基礎部材が繋がった形態であるので、基礎部材がそれぞれ分離しているものと比較すると、振動又は揺動に対しての架台の強度が向上する。
太陽光発電装置を設置するにあたり、設置場所が工場跡等である場合、汚染土壌に関する法律や条例によっては土地を掘り下げる場合に土壌検査・届け出が必要となる場合があり、基礎工事を行う際の手間及びコスト増の原因となっていたが、本発明は地面に基礎部材を配置するのみで掘り下げが不要なので、手間及びコスト減、許認可が下りるまでの期間短縮が期待できる。
前記(2)の発明における固着補助部材を使用したものは、リップ溝形鋼の両リップの表面側と前記突部の表面側とが同一高さになることにより、リップ溝形鋼同士の接触面積が広くなり、固着の際の荷重が分散され、特定部位への負荷が軽減される。
本発明に係る太陽光発電装置の斜視図。 図1に示す太陽光発電装置の正面図。 図1に示す太陽光発電装置の背面図。 図1に示す太陽光発電装置の側面視説明図。 本発明に係る架台の斜視図。 図2に示す架台の正面図。 基礎部材に長短支柱を据え付けた状態を示した斜視図(a)、及び、前記状態の支柱上に大梁及び方杖を連結した状態の斜視図(b)。 架台内側に位置する長支柱上部用のアングル材(5g)を実線で示し、当該アングル材に連結する各部材を一点鎖線で示した説明図。 2つの態様の固着補助部材の斜視説明図(a)、(b)と、一の固着補助部材を用いてリップ溝形鋼である大梁をアングルへ連結した状態を示す断面視説明図(c)。
本発明の実施の形態を図1乃至図9に基づき更に詳細に説明する。
図1乃至図4に示す太陽光発電装置Pは、地上設置型のものであり、複数枚の太陽電池モジュールSと、当該太陽電池モジュールSを支持するための架台Mを備えている。
図4を参照する。
前記架台Mは、複数の大梁110及び小梁120により構成されたフレーム1と、フレーム1を支持する複数の支柱である長支柱210及び短支柱220と、各支柱を据え付ける複数の基礎部材3と、前記フレーム等の各部材間に設けられた補強部材である筋交い41、方杖42及び横架材43と、各支柱とフレーム等の連結部材であるアングル材5a乃至5gと、大梁等と支柱の連結に用いる複数の取着具固着補助部材6a,6bと、各部材間を連結する複数の固定具であるボルト71及びナット72を備えている。
前記大梁110及び小梁120、長支柱210及び短支柱220、方杖42及び横架材43は、構成材としてリップ溝形鋼が用いられており、当該リップ溝形鋼は、ウェブ部と、当該ウェブ部の両端から同ウェブ部と直交する方向に延びるフランジ部と、当該フランジ部の先端から同ウェブ部と平行に延びるリップ部と、対向するリップ部の先端間の開口部を有している。
以下、本実施形態における架台Mの各部について詳述する。
(フレーム)
図5を参照する。
フレーム1は、架台Mの短手方向へ並列に配置された4本の大梁110と、架台Mの長手方向へ並列に配置された4本の小梁120を格子状に組み合わせて構成したものであって、大梁110の上に小梁120が載置及び連結され、小梁120の上に太陽電池モジュールSを設置可能に設けられている。
各大梁110は、その長手方向が、下方に位置する各基礎部材3の長手方向と同方向に配置されており、一端が長支柱210上部へ、他端が短支柱220上部へ、それぞれ連結されており、短支柱220側へ下り傾斜するように設けられている。
各小梁120は、各大梁110と直交して大梁上面へ連結されており、それぞれが並列に配置されている。外側に配置された2本の小梁120のうち、一の小梁120は各長支柱210上方に位置し、他の小梁120は各短支柱220上方に位置している。なお、内側に配置された2本の小梁120の取付位置は、設置する太陽電池モジュールSのサイズに合わせて適宜設定することができる。
なお、大梁110上面及び小梁120側面の所要箇所にはボルトの挿通孔(図示及び符号省略)が形成されており、当該各挿通孔を介して挿入されたボルト71及びナット72を螺合させて、大梁110と小梁120が連結される。
(支柱)
図4,図5及び図7を参照する。
各支柱(210,220)はその下端部が各基礎部材3の両端近傍に固着されるものであり、各基礎部材3毎に長支柱210と短支柱220の2種類がワンセットとして固着される。しかしながら、前記実施形態に限定するものではなく、支柱の長さ及びセット本数は設置場所等の状況に応じて適宜設定しうる。
また、前記長支柱210及び短支柱220は、そのウェブ部(リップ溝形鋼の開口部と相対する面)の上下端近傍に縦方向へ2つの挿通孔(符号省略)が設けられており、当該挿通孔は後記するアングル材5a乃至5gの縦板部分との連結に用いられる。
なお、前記長支柱210のうち内側に配置される2本については、前記アングル材5a乃至5gの縦板部分との連結に用いられる上下の挿通孔の間であってその延長線上の所要箇所に、挿通孔が2箇所形成されている。当該挿通孔は後記する横架材43を連結するためのものである(図4及び図5を参照)。
(基礎部材)
各基礎部材3は、架台Mの短手方向にわたる長さのコンクリート二次製品であって、架台Mの長手方向へ等間隔で並列に4本配置されている。
前記各基礎部材は、断面視が四角である横臥した柱状体であり、各基礎部材3上面の長手方向端部側には、高ナットをそれぞれ一対ずつ埋設したボルト孔31が形成されている(ボルト孔の詳細は図4のみで示す)。
(アングル材)
以下の各アングル材5a乃至5gは、屈曲した金属板であって、底板部分又は天板部分と、縦板部分を有し、前記各部材の組み付けに適した数の固定具の挿通孔が設けられている。取着位置によって形状や曲げ角度が相違するため、以下説明する。
アングル材5aは、架台Mの一番外側の基礎部材3上に配置される、基礎部材3と長支柱210と筋交い41の連結部材であり、底板部分と縦板部分の曲げ角度が側面視90度であって(図4参照)、縦板部分の架台外方側の上の角部が下り傾斜に設けられている(図7参照)。
アングル材5aの挿通孔(符号省略)は、長支柱210と連結するために縦板部分の縦方向へ2箇所、基礎部材3と連結するために底板部分の横方向へ2箇所、筋交い41を連結するために上部角へ1箇所、それぞれ設けられている(図7参照)。
アングル材5bは、架台Mの一番外側の基礎部材3上に配置される、基礎部材3と短支柱220と筋交い41の連結部材であり、底板部分と縦板部分の曲げ角度が側面視90度であって(図4参照)、縦板部分の架台外方側の上の角部が下り傾斜に設けられている(図7参照)。
アングル材5bの挿通孔(符号省略)は、短支柱220と連結するために縦板部分の縦方向へ2箇所、基礎部材3と連結するために底板部分の横方向へ2箇所、筋交い41を連結するために上部角へ1箇所、それぞれ設けられている(図7参照)。
アングル材5cは、架台Mの内側2本の基礎部材3上に配置される、基礎部材3と長支柱210又は短支柱220と筋交い41の連結部材であり、底板部分と縦板部分の曲げ角度が側面視90度に設けられている(図2乃至6参照)。なお、アングル材5cは、長支柱210又は短支柱220のいずれにも使用可能な共通部品である。
アングル材5cの挿通孔(符号省略)は、長支柱210又は短支柱220と連結するために縦板部分の縦方向へ2箇所、基礎部材3と連結するために底板部分の横方向へ2箇所、筋交い41を連結するために上部角へ2箇所、それぞれ設けられている(図2乃至6参照)。
アングル材5dは、架台Mの一番外側の長支柱210上に配置される、大梁110と長支柱210と筋交い41と横架材43の連結部材であり、天板部分と縦板部分の曲げ角度が側面視80度に設けられている(図4参照)。
アングル材5dの挿通孔(符号省略)は、天板部分にあっては、大梁110と連結するために短支柱220側の縦方向へ2箇所、筋交い41を連結するために先端側且つ架台3の内側角部へ1箇所、それぞれ設けられている。縦板部分にあっては、長支柱210と連結するために縦方向へ2箇所、横架材43と連結するために上部の横方向へ2箇所、筋交い41を連結するために先端(下方の角)側且つ架台3の内側角部へ1箇所、それぞれ設けられている(図7参照)。
アングル材5eは、架台Mの一番外側の短支柱220上に配置される、大梁110と短支柱220と筋交い41と横架材43の連結部材であり、天板部分と縦板部分の曲げ角度が側面視110度に設けられている(図4参照)。
L字アングル5eの挿通孔(符号省略)は、天板部分にあっては、大梁110と連結するために長支柱210側の縦方向へ2箇所、筋交い41を連結するために先端側且つ架台3の内側角部へ1箇所、それぞれ設けられている。縦板部分にあっては、短支柱220と連結するために縦方向へ2箇所、横架材43と連結するために上部の横方向へ2箇所、筋交い41を連結するために先端(下方の角)側且つ架台3の内側角部へ1箇所、それぞれ設けられている(図7参照)。
アングル材5fは、架台Mの内側2本の長支柱210上に配置される、大梁110と長支柱210と筋交い41と横架材43の連結部材であり、天板部分と縦板部分の曲げ角度が側面視80度に設けられている(図8参照)。
アングル材5fの挿通孔(符号省略)は、天板部分にあっては、大梁110と連結するために短支柱220側の縦方向へ2箇所(図8の符号524)、筋交い41を連結するために先端側の各角部へ1箇所ずつ合計2箇所(図8の符号520)、それぞれ設けられている。縦板部分にあっては、長支柱210と連結するために縦方向へ2箇所(図8の符号522)、横架材43と連結するために基端側(上部側)の横方向へ左右2箇所ずつ合計4箇所(図8の符号526)、筋交い41を連結するために先端側(下方の角側)の各角部へ1箇所ずつ合計2箇所(図8の符号528)、それぞれ設けられている(図8参照)。
アングル材5gは、架台Mの内側2本の短支柱220上に配置される、大梁110と短支柱220と筋交い41と横架材43の連結部材であり、天板部分と縦板部分の曲げ角度が側面視110度に設けられている。なお、アングル材5gの各挿通孔については、連結する支柱が短支柱220である点以外は、その位置及び数がアングル材5fと同様であるため、説明を省略する。
本実施の形態においては、アングルは側面視80度乃至110度であるが、これに限定するものではなく、希望する太陽電池モジュールの設置角度に応じて適宜設定しうる。また、アングルに係る固定具の挿通孔は単なる孔のみならず、ネジ溝が形成されたナットを必要としないものであってもよい。更に、アングルの挿通孔の数は、前記の数に限定されず、必要に応じてその数を適宜変更することができる。
(固着補助部材)
図9(a)、(b)を参照する。本実施形態において、固着補助部材6aは長方形の板材、固着補助部材6bは正方形の板材で形成されており、固着補助部材6a下面の長辺側縁部及び固着補助部材6bの相対する一対の辺の下面側縁部には、切欠部610が形成されている。
固着補助部材6a,6bの下面であって切欠部610以外の箇所(突部である下面部630)の横幅の寸法は、用いられるリップ溝形鋼の開口部の横幅未満であり、例えば、本実施形態の場合、リップ溝形鋼の開口部の幅は45mmであって、下面部630の幅は43mmに設定されている。
切欠部610の幅は、前記固着補助部材6a,6bの下面の横幅のうち、下面部630の横幅を除く両端の辺部の箇所であって、例えば、本実施形態の場合、固着補助部材6a,6b下面の全幅(横幅全部)は65mmであり、そのうち各切欠部610の幅はそれぞれ11mmに設定されている。
切欠部610の深さは、リップ溝形鋼のリップ部の厚みと同等か又はリップ部の厚みよりも浅い切欠きに形成されており、例えば、本実施の形態の場合、図9(c)に示すリップ部111の厚みが2.3mmであって切欠部610に係る切欠きの深さは1.8mmに設定されている。
固着補助部材6a,6bには板厚方向に貫通したネジ孔620が形成されている。当該ネジ孔620は、固着補助部材6aについてはその長手方向中心線上に2箇所、固着補助部材6bについてはその中央部に1箇所、の位置に設けられている。
なお、固着補助部材に係る各部の数値は前記のものに限定するものではなく、取り付け対象となるリップ溝形鋼及びその開口部幅のサイズに応じて適宜変更することができる。
(固定具)
固定具は、基本的にボルト71及びナット72(挿通孔に雌ネジが形成されている場合はボルトのみ)の組み合わせを用いているが、前記ボルト孔31又はネジ孔620のように取着先に雌ネジが形成されている場合は、当該取着先の部材への固定具としてボルト71のみが用いられる。
なお、本実施の形態にいう固定具は、各部材間を連結することができるものであればよく、ボルト及びナット(挿通孔にネジ溝が形成されている場合はナットのみでも可)のほか、例えば、クランプ、リベット、結束バンド等の公知部材であってもよく、更に座金等のボルト類と共に使用する部材を含んでもよい。
(補強部材)
筋交い41は、所要長さを有する鋼棒であって、各先端部が長方形の平板部を有しており、この先端部には挿通孔が形成されている(図8でのみ拡大して示し、符号は省略する)。なお、筋交いを構成する部材については当該実施の形態に限定するものではなく、例えばリップ溝形鋼、鋼線等の他の公知部材を用いてもよい。また、本実施の形態では、筋交い41は、長さ調整機構としてターンバックル(符号省略)を備えているが、これに限定するものではなく、長さ調整機構に係る他の公知手段であってもよいし、長さ調整機構自体が無いものであってもよい。
筋交い41は、前記先端部の挿通孔とアングル材5a乃至5gの角部に設けられた挿通孔の位置を合わせてボルト71を挿入し、ナット72を締着して連結されるものである。
前記筋交い41は、架台3の中央部を除き、
(1)隣接する一対の短支柱220と両短支柱220間に設けられた横架材43により形成された門型の側方空間(図5において手前側)、
(2)隣接する一対の長支柱210と両長支柱210間に設けられた横架材43により形成された門型の側方空間(図5において奥側)、及び、
(3)一対の横架材43と一対の大梁110により形成された四角の上方空間(図5において架台上面)、
へ襷掛け(X字状)に配置される。
なお、本実施形態では、筋交い41は中央部を除く両方の短支柱側、長支柱側、上方側の空間にそれぞれ設けられているが(図2,3,5参照)、当該態様に限定するものではなく、中央部の前記各空間に設けてもよいし、または数を減じて任意の空間へ設けてもよい。
方杖42は、所要長さを有するリップ溝形鋼により形成された方杖本体部422と、鋼材を門型に折曲した形状であって方杖42の両先端に軸着された連結金具421を備えている。連結金具421は、一方が長支柱210内側部に取着され、他方が大梁110下部に取着されている(図4参照)。
前記連結金具421の接合面(軸着された両側面以外の面)の長手方向両端近傍には挿通孔が形成されている(図示及び符号省略)。当該挿通孔を介して挿通したボルト71を固着補助部材6bのネジ孔620に螺合させることで、長支柱210又は大梁110開口部側の面に係るリップ部が、連結金具421と固着補助部材6bにより挟持され締着される(固着補助部材6bがリップ部を挟んで連結金具421側へ引き寄せた状態とも換言できる。本明細書中で、固着補助部材を用いる場合において、同様である。)。
横架材43は、所要長さを有するリップ溝形鋼であって、架台Mの長手方向であって長支柱210の間又は短支柱220の間に配置されており、隣接する一対の短支柱210上部間に1本ずつ、隣接する一対の長支柱220上部間に1本ずつ(中央に位置する長支柱220間のみ高さ方向に3本)、架け渡すようにそれぞれ連結されている(図2,3,5参照)。
また、前記横架材43は、そのウェブ部(リップ溝形鋼の開口部と相対する面)の両先端近傍に長手方向へ2つの挿通孔(符号省略)が設けられており、当該挿通孔はアングル5d乃至5gの縦板との連結に用いられる。
〔太陽電池モジュール用の架台の設置方法〕
図1乃至図9を参照して、太陽電池モジュール設置用の架台(当該架台を用いた太陽光発電装置)の設置方法について、以下の通り説明する。
(第1工程)
架台Mの設置箇所を決め、地面上に基礎部材3を4本並行に設置する。各基礎部材3は、その長手方向が組み上がり後の架台Mの短手方向(図1では縦方向)となるように配置し、架台Mの長手方向(図1では横方向)へ等間隔で並列に配置する。
なお、本実施形態で使用する基礎部材3は、長さ270cm、幅30cm、高さ30cmであって、558kgのコンクリート二次製品を用いる。このため、ユニックを備えた車で運搬及び作業が可能であり、クレーン車のような大型重機が不要であるので、設置場所が町中であったり、作業場所へ至る経路が狭い場合にも作業が行いやすい。
(第2工程)
設置した基礎部材3上にアングル材5a乃至5cを連結する。更に詳しくは、設置された基礎部材3のうち両外側に配置されたものへアングル材5a及び5bを連結し、内側に位置する2本の基礎部材3へアングル材5cをそれぞれ連結する(図5参照)。
前記アングル材5a乃至5cは、各ボルト71をアングル5a乃至5cの底板部分に設けられた挿通孔を介して基礎部材3のボルト孔31へ締着して連結する。
連結したアングル材5a,5cの縦板部分に長支柱210を連結する。更に詳しくは、アングル材5a,5cの縦板部分に設けられた挿通孔と長支柱210に設けられた挿通孔を介して、ボルト71及びナット72により連結する(図6、図7参照)。
同様に、連結したアングル材5b,5cの縦板部分に短支柱220を連結する。更に詳しくは、アングル材5b,5cの縦板部分に設けられた挿通孔と短支柱220に設けられた挿通孔を介して、ボルト71及びナット72により連結する(図6、図7参照)。
(第3工程)
長支柱210又は短支柱220上にアングル材5d〜5gを連結する。更に詳しくは、長支柱210のうち両外側に配置されたものへアングル材5dを、短支柱220のうち両外側に配置されたものへアングル材5eを、長支柱210のうち内側に位置する2本へアングル材5fを、短支柱220のうち内側に位置する2本へアングル材5gを、それぞれ連結する(図5参照)。なお、アングル材5d乃至5gは、天板部分の突出方向が長支柱又は短支柱の方向にそれぞれ向くように連結する(図7(a)参照)。
(第4工程)
大梁110を、長短支柱の上部(即ちアングル材5d乃至5g)へ架台3の短手方向に連結する。
大梁110をアングル材5d乃至5gに取り付ける作業にあたっては、固着補助部材6aを用い、リップ溝形鋼である大梁110の開口部が下向きになるように取り付ける。リップ溝形鋼に係る開口部が上向きになって樋状になり雨水が溜まるのを防止するためである。
固着補助部材6aを大梁110の開口部に入れ、固着補助部材6aの切欠部610と大梁110のリップ部111内側の縁部を嵌合させ(図9(c)参照)、固着補助部材6aのネジ孔620とアングル材5d乃至5gの天板部分に形成された挿通孔の位置を合わせる。
次いで、ボルト71をアングル材5d乃至5gの天板部分の挿通孔から挿通し、固着補助部材6aのネジ孔620と螺合及び締着させる。
これにより、前記リップ部111は、大梁110内側から固着補助部材6aの切欠部610とアングル材5d乃至5gの天板部分上面に挟持され、かつ、固着補助部材6aの下面部630が大梁110の開口部に嵌合するため、位置がずれないように固定される(図9(c)、図4参照)。つまり、溶接作業無しで、大梁110とアングル材5d乃至5gを連結できる。
(第5工程)
方杖42の両先端に連結金具421をボルト留めし、一端側の連結金具421を長支柱210内側部(下部に位置するアングル材5a乃至5cの上部近傍)に取着し、他端の連結金具421を大梁110下部(長手方向中央近傍)に取着する。なお、方杖42を取り付ける作業にあたっては、大梁110下部及び長支柱210内側部(いずれもリップ溝形鋼の開口部)に取り付けることとなるため、固着補助部材6bを用いる。
固着補助部材6bを大梁110及び長支柱210の開口部に入れ、固着補助部材6bの切欠部610と大梁110及び長支柱210の開口部のリップ部(符号省略)内側の縁部を嵌合させ、固着補助部材6bのネジ孔620と連結金具421当接面の両端近傍に形成された挿通孔(符号省略)の位置を合わせる。次いで、ボルト71を連結金具421の挿通孔から挿入し、固着補助部材6bのネジ孔620と螺合及び締着させる。
これにより、前記リップ部は、大梁110及び長支柱210内側から固着補助部材6bの切欠部610と連結金具421当接面に挟持され、かつ、各固着補助部材6bの下面部630が大梁110及び長支柱210のそれぞれ開口部に嵌合するため、位置がずれないように固定される。つまり、溶接作業無しで、大梁110及び長支柱210と方杖42を連結できる。
(第6工程)
横架材43を架台Mの長手方向であって長支柱210の間又は短支柱220の間に配置し、隣接する一対の短支柱210上部間に1本ずつ、隣接する一対の長支柱220上部間に1本ずつ(中央に位置する長支柱220間のみ高さ方向に3本)、架け渡すようにそれぞれ連結する(図2,3,5参照)。
前記横架材43は、長支柱210にあってはアングル材5d又は5fの縦板部分に設けられた横架材と連結するための挿通孔と、短支柱220にあってはアングル材5e又は5gの縦板部分に設けられた横架材と連結するための挿通孔と、各横架材43に設けられた挿通孔の位置をそれぞれ合わせ、当該挿通孔にボルト71を挿入し、ナット72と螺着及び締着させて、各部材を連結する(例えば、図8参照)。
なお、前記長支柱210のうち内側に配置される中間位置の2本については、長支柱210に形成された横架材と連結するための各挿通孔と、当該横架材43に設けられた各挿通孔の位置をそれぞれ合わせ、当該挿通孔にボルト71を挿入し、ナット72と螺着及び締着させて、各部材を連結する(図3,図4参照)。
(第7工程)
各大梁110上面に、4本の小梁120を架台Mの長手方向へ並列に載置し、大梁と小梁が格子状になるように(直交するように)組み合わせて連結する(図5参照)。
なお、4本の小梁120のうち、外側に配置する一の小梁120は各長支柱210上方に位置させ、外側に配置する他の小梁120は各短支柱220上方に位置させる。
各小梁120を取り付ける作業にあたっては、リップ溝形鋼である小梁120の開口部が下り傾斜側に向くように(即ち、短支柱220側へリップ溝形鋼の開口部が向くように)配置し、大梁110上面及び小梁120側面の所要箇所に形成されたボルトの挿通孔を介して、ボルト71を挿入し、ナット72を螺着及び締着させて、大梁110と小梁120を連結する(図4参照)。リップ溝形鋼に係る開口部が上向き(即ち、長支柱210側へリップ溝形鋼の開口部が向くように)になって樋状になり雨水が溜まるのを防止するためである。
(第8工程)
筋交い41を、架台3の中央部を除き、隣接する一対の短支柱220と両短支柱220間に設けられた横架材43により形成された門型の側方空間(図5において手前側)、隣接する一対の長支柱210と両長支柱210間に設けられた横架材43により形成された門型の側方空間(図5において奥側)、及び、一対の横架材43と一対の大梁110により形成された四角の上方空間(図5において架台上面)へ、襷掛け(X字状)にそれぞれ設ける(図2,3,5参照)。
筋交い41は、その先端に形成された各挿通孔と、アングル材5a乃至5gの角部に設けられた各挿通孔の位置を合わせ、当該挿通孔へボルト71を挿入し、ナット72を螺着及び締着して連結する。
(第9工程)
前記第1乃至第8工程により架台Mが形成される。なお、各工程は組立作業の手順上入れ替えることができないものを除き、任意で順番を入れ替えることができる。
形成された架台Mの梁1上に太陽電池モジュールSを載置及び固着することで、太陽光発電装置Pが完成する。
(作 用)
太陽電池モジュール用の架台M及び太陽光発電装置Pの作用を説明する。
前記架台Mは、汎用品であるリップ溝形鋼及びコンクリート二次製品を用いて構成されているので、専用品を使用する場合と比較して、部材の調達が容易であり、部材調達期間を含む工期の短縮、手間及びコストの抑制が期待できる。特に、売電目的の場合、設置に掛かる初期費用は少ないに越したことはないが、リップ溝形鋼等の汎用品であれば、初期費用が安く済むことが期待できる。
架台Mを組むにあたっては、各構成部材間をボルト71とナット72(場所によってはボルト71のみ)を用いて連結し、更に、長短支柱110,120の上下端の連結起点部についてはアングル材5a乃至5gを用い、リップ溝形鋼の開口部を有する面と開口部以外の平面箇所の連結については固着補助部材6a,6bを用いて行う。つまり、溶接作業無しで架台Mを形成するので、溶接技術者が不在あるいは溶接器具無しの現場であっても作業を行うことができる。更に、各部材を取り付ける挿通孔が予め設けられたアングル材5a乃至5gによれば、各部材の取付位置の調整も不要であるため、熟練工でなくとも迅速な作業が可能となる。
基礎部材3はコンクリート二次製品であるため、風に煽られない程度の重量を備えている。また、基礎部材3は、長短の支柱を設置するに際しては架台Mに対して長手方向へ間隔を開けて並列に配置し支柱を据え付けるだけでよいので、支柱毎に個別の基礎部材を設けるものと比較して各支柱設置時の位置調整が簡易であり作業効率がよい。
更に、基礎部材3が架台Mの短手方向に繋がっているので、基礎部材がそれぞれ分離しているものと比較すると、振動又は揺動に対しての架台全体の強度が向上する。
なお、太陽光発電装置を設置するにあたり、設置場所が工場跡等である場合、汚染土壌に関する法律や条例によっては土地を掘り下げる場合に土壌検査・届け出が必要となる場合があり、基礎工事を行う際の手間及びコスト増の原因となっていたが、本発明に係る太陽光発電装置Pは地面に基礎部材3を配置するのみで掘り下げが不要なので、手間及びコスト減、許認可が下りるまでの期間短縮が期待できる。
架台Mに補強部材である筋交い41、方杖42、横架材43を設けることで、架台Mの強度が更に向上する。
本明細書及び特許請求の範囲で使用している用語と表現は、あくまでも説明上のものであって、なんら限定的なものではなく、本明細書及び特許請求の範囲に記述された特徴およびその一部と等価の用語や表現を除外する意図はない。また、本発明の技術思想の範囲内で、種々の変形態様が可能であるということは言うまでもない。
P 太陽光発電装置
G 地面
M 架台
S 太陽電池モジュール
1 フレーム
110 大梁
111 リップ部
120 小梁
210 長支柱
220 短支柱
3 基礎部材
31 ボルト孔
41 筋交い
42 方杖
421 連結金具
422 方杖本体部
43 横架材
5a,5b,5c,5d,5e,5f,5g アングル材
520,522,524,526,528 挿通孔
6a,6b 固着補助部材
610 切欠部
620 ネジ孔
630 下面部
71 ボルト
72 ナット

Claims (3)

  1. 太陽電池モジュールを載置するフレームと、当該フレームを支持する複数の支柱と、当該支柱の下端部が固着される複数の基礎部材と、を備え、
    前記フレーム及び支柱はリップ付き溝形鋼で構成され、当該リップ付き溝形鋼は、ウェブ部と、当該ウェブ部の両端から前記ウェブ部と直交する方向に延びるフランジ部と、当該フランジ部の先端から前記ウェブ部と平行に延びるリップ部と、対向するリップ部の先端間の開口部を有し、
    前記各基礎部材は、断面視が三角、四角、台形又若しくは半円形である横臥した柱状体のコンクリート二次製品で構成され、その両端のそれぞれには支柱が固着され、前記フレームの縦又は横方向のいずれかと同各基礎部材の長手方向が並行になるように配置されており、
    前記フレームを構成する前記リップ付き溝形鋼は、開口部を下側に向けて配置され、
    同リップ付き溝形鋼の内部には、前記両リップの裏側面と接触する接触部を有する固着補助部材を備え、
    前記固着補助部材を前記対向するリップ部の先端間の開口部に臨ませて前記固着補助部材の前記接触部を前記両リップの内側面と接触させ、前記固着補助部材を前記支柱側に引き寄せることにより、前記フレームのリップ付き溝形鋼を前記支柱の上部に固着するようにしたことを含む、
    太陽電池モジュール用の載置架台。
  2. 前記固着補助部材が板状で、前記接触部が固着補助部材の両側を全長にわたりリップの板厚分を切り取った切欠き部であり、両切欠き部の間には前記対向するリップ部の先端間の開口部に嵌まる突部が形成され、前記両切欠き部にリップ付き溝形鋼の両リップを接触したとき、当該両リップの表面側と前記突部の表面側とが同一高さになる、請求項1記載の太陽電池モジュール用の載置架台。
  3. 請求項1または2の載置架台上へ太陽電池モジュールが設置されている、
    太陽光発電装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016111796A (ja) * 2014-12-05 2016-06-20 三井住友建設株式会社 太陽光パネル用架台装置、及び該太陽光パネル用架台装置の製造方法
JP2016178847A (ja) * 2015-03-23 2016-10-06 日軽金アクト株式会社 太陽光パネル用架台
KR102226758B1 (ko) * 2020-08-28 2021-03-12 주식회사 에디슨전기 비구조물 내진형 태양광 발전장치
JP7094588B1 (ja) * 2021-12-03 2022-07-04 鴎 ▲トウ▼ 汎用支柱対応型コンクリートアンカー基礎用ベース部材、汎用支柱対応型コンクリートアンカー基礎、及び架台

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