JP2014082348A - 光学素子収納用パッケージ、光学フィルターデバイス、光学モジュール、および電子機器 - Google Patents
光学素子収納用パッケージ、光学フィルターデバイス、光学モジュール、および電子機器 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】光学素子収納用パッケージ100は、光学素子1を収納する空洞部12を備える光学素子収納用パッケージであって、空洞部12を形成するケース部材と、前記ケース部材に含まれ、空洞部12が開口する開口部41を備える筐体部材(リッド10)と、開口部41を空洞部12の外側から覆い、開口部41に接合された第1窓部材(光透過性基板21)と、開口部41を空洞部12の内側から覆い、開口部41に接合された第2窓部材(光透過性基板22)と、を備える。
【選択図】図1
Description
これら光学素子は、様々な環境下で使用される様々な電子機器に搭載されるため、その収納容器に対しては、小型化、軽量化、高信頼性化、および高い耐環境性能が求められる。例えば、特許文献1には、蓋体を構成する金属枠体と窓部材との接合部分の形状を工夫することにより、金属枠体と窓部材との間に大きな熱応力が発生しても、窓部材が破壊したり接合部の低融点ガラスの破損が起こったりすることがなく、金属枠体と窓部材との間が剥離することなく気密信頼性が良好な封止が得られるとする技術が提案されている。
また、第1窓部材と第2窓部材とが筐体部材を挟み重なる領域において、筐体部材の厚みが薄く構成されるため、より薄型の光学素子収納用パッケージを提供することができる。
また、金属材料と光透過性材料との熱膨張係数が異なる場合であっても、本適用例のパッケージ形態によれば、熱膨張係数の差による熱応力の影響を抑制することができるため、筐体部材と窓部材との接合部に発生する応力が軽減され、接合部の剥離が抑制される。その結果、内部気密性を良好に維持できる光学素子収納用パッケージを提供することができる。
まず、実施形態1に係る光学素子収納用パッケージ100、および光学フィルターデバイス200について説明する。
図1(a)は、光学フィルターデバイスの例として、エタロンフィルターを光学素子収納用パッケージ100に収納した光学フィルターデバイス200を示す断面図である。
光学フィルターデバイス200は、入射した光から、所定の目的波長の光を取り出して射出させる装置であり、光学素子としてのエタロンフィルター(以下エタロン1)、エタロン1を内部に収納する光学素子収納用パッケージ100から構成されている。このような光学フィルターデバイス200は、例えば測色センサー等の光学モジュールや、測色装置やガス分析装置等の電子機器に組み込むことができる。なお、光学フィルターデバイス200を備えた光学モジュールや電子機器の構成については、後述の実施形態3において説明する。
光学素子収納用パッケージ100は、筐体部材としてのリッド10、ベース基板11、リッド10に接合される第1窓部材としての光透過性基板21、第2窓部材としての光透過性基板22、ベース基板11に接合される光透過性基板23、接合部材13,30、接合用パターン15などから構成されている。
リッド10、ベース基板11、接合部材13,30、接合用パターン15は、ケース部材であり、これらのケース部材により、内部にエタロン1が収納される空洞部12が構成される。
なお、本実施形態における光学素子収納用パッケージ100は、光学素子の例としてエタロンフィルターを収納しているが、エタロンフィルターに限定するものではなく、他の光学素子であっても良い。
リッド10は、例えばコバール、42アロイ、アルミ、銅、ジュラルミンなどの金属、またはそれらのいずれかを含む合金により形成することができ、リッド接合部10xと、ベース基板11の周縁部とが、接合部材13により接合されることで、ベース基板11に密着接合されている。接合方法としては、例えば、レーザー溶着の他、銀ロウ等を用いた半田付け、共晶合金層を用いた封着、低融点ガラスを用いた溶着、ガラス封着、ガラスフリット接合、エポキシ樹脂による接着等が挙げられる。これらの接合方法は、ベース基板11およびリッド10の素材や、接合環境等により、適宜選択することができる。
リッド10の天面部10yは、ベース基板11に対して略平行となる。この天面部10yには、エタロン1に対向する領域に、光を通過させる円形の開口部41が形成されている。なお、本実施形態では、開口部41の形状を円形としているが、これに限定するものではなく、三角形、矩形、多角形、またはこれらを組み合わせた形状であっても良い。
ベース基板11のエタロン1が搭載される面には、エタロン1の電装面と接続される導電パターン14が設けられている。エタロン1の電装面と導電パターン14との具体的な接続に係る図示は省略しているが、例えば、FPC(Flexible Printed Circuits)などを用い、Agペースト、ACF(Anisotropic Conductive Film)、ACP(Anisotropic Conductive Paste)などにより接続することができる。なお、空洞部12を減圧状態に維持するためにガスの放出が少ないAgペーストを用いることが好ましい。また、FPCによる接続に限られず、例えばワイヤーボンディング等による配線接続を実施してもよい。
ベース基板11の外側の面(エタロン1が搭載される面とは反対側の面)には、外部接続端子16が形成されている。導電パターン14と外部接続端子16とは、ベース基板11の内部に形成された配線パターンにより接続されている。
光透過性基板22は、開口部41を空洞部12の内側から覆い、開口部41を形成する天面部10yの内壁面10bに接合されるガラス基板である。
光透過性基板23は、開口部42を空洞部12の外側から覆い、開口部42を形成するベース基板11の外壁面11aに接合されるガラス基板である。
光透過性基板21,22は、開口部41よりも大きいサイズに形成され、光透過性基板23は、開口部42よりも大きいサイズに形成されている。
光透過性基板21,22,23の平面中心点は、開口部41,42、およびエタロン1の平面中心点を通り、ベース基板11に垂直な直線A−Aの線上に位置するように配置されている。また、光透過性基板21,22,23を構成するガラス基板は、同じ材料により形成されている。
このような構成において、リッド10の開口部41から光が入射し、エタロン1により取り出された所望の目的波長の光はベース基板11の開口部42から射出される。
なお、光透過性基板21〜23は、ガラス基板に限定するものではなく、透過させる光の波長により、水晶、シリコン、ゲルマニウムなどの基板であっても良い。
図1(b)に示すように、リッド10と光透過性基板21との接合は、隙間なく配置された接合部材30により、気密封止されている。また、図示していないが、ベース基板11と光透過性基板23との接合も同様に気密封止されている。
エタロン1の収納、およびこれらの気密封止は、所定の減圧環境で行なう。そのため、空洞部12の気圧は大気圧と比較して減圧された状態に保たれる。
リッド10と光透過性基板22との接合は、図1(c)に示すように、接合部材30の配置において、隙間30sを設けている。この隙間により、リッド10と、リッド10に接合された光透過性基板21と光透過性基板22とにより構成された空間41sは、空洞部12と連通する。そのため、空間41sの気圧は、減圧された空洞部12の気圧に等しくなる。
なお、隙間30sは、図1(c)に示す位置や数に限定するものではないが、リッド10と光透過性基板22との充分な接合強度が得られる必要があるため、必要最小限の範囲とすることが好ましい。
従来は、一般的に、図2(a)に示すように、光透過性基板21のみを、天面部10yの外壁面10aに接合する方法で構成していた。
そのため、熱膨張係数の差による熱応力は働くものの、上下から同様の熱膨張係数を有する材料により、リッド10を挟む構造であるため、その変形を抑えることができる。
リッド10に設けられ空洞部12が開口する開口部41は、開口部41に接合される光透過性基板21と光透過性基板22とによって空洞部12の外側と内側から覆われている。換言すると、開口部41において、光透過性基板21と光透過性基板22とは、リッド10を挟むように接合されている。このように構成することで、リッド10に用いられる材料と、窓部材(光透過性基板21と光透過性基板22)に用いられる材料との熱膨張係数が異なったことにより、熱応力が発生した場合であっても、リッド10の表裏にリッド10を挟むように接合される窓部材によって、熱応力がバランスされるため、リッド10の変形が抑制される。リッド10の変形が抑制されることにより、リッド10と窓部材との接合部に発生する応力が軽減され、接合部にクラックが入ってしまったり、接合部が剥離してしまったりすることが抑制される。その結果、内部気密性をより良好に維持できる光学素子収納用パッケージを提供することができる。
次に、実施形態2に係る光学素子収納用パッケージ101について説明する。なお、説明にあたり、上述した実施形態と同一の構成部位については、同一の符号を使用し、重複する説明は省略する。
光学素子収納用パッケージ101は、光透過性基板21と光透過性基板22とによって挟まれる開口部分のリッド部材の厚みが薄くなっていることを特徴としている。
光学素子収納用パッケージ101は、筐体部材としてのリッド10m、ベース基板11、リッド10mに接合される第1窓部材としての光透過性基板21、第2窓部材としての光透過性基板22、ベース基板11に接合される光透過性基板23、接合部材13,30、接合用パターン15などから構成されている(ベース基板11、光透過性基板23、接合部材13、接合用パターン15については、図1(a)参照)。
リッド10mは、図3に示すように、光透過性基板21と光透過性基板22とが接合される部分を含む領域10mcにおいて、薄く形成されている。リッド10mの平均厚みをT1とし、領域10mcの厚み(リッド10mと光透過性基板21とが接合される面10maと、リッド10mと光透過性基板22とが接合される面10mbとの距離)をT2としたときに、T1>T2の関係を満たすように形成されている。この点を除き、光学素子収納用パッケージ101は、光学素子収納用パッケージ100と同じである。
領域10mcの厚みT2は、リッド10mの平均厚みT1より薄く構成されている。このため、リッド10mに用いられる材料と、窓部材(光透過性基板21と光透過性基板22)に用いられる材料との熱膨張係数が異なったことにより、熱応力が発生した場合であっても、リッド10mの表裏に接合される窓部材によって、熱応力がより容易にバランスされる。つまり、光透過性基板21と光透過性基板22とがリッド10mに接合される部分において、リッド10mの厚みがより薄く形成されているため、光透過性基板21と光透過性基板22とがリッド10mから受ける熱応力の影響をより小さくすることができる。その結果、リッド10mと、光透過性基板21、光透過性基板22それぞれとの接合部に発生する応力がより軽減され、接合部にクラックが入ってしまったり、接合部が剥離してしまったりすることがより抑制される。
また、光透過性基板21と光透過性基板22とがリッド10mを挟み重なる領域において、リッド10mの厚みが薄く構成されるため、より薄型の光学素子収納用パッケージを提供することができる。
また、光透過性基板21,22をリッド10mに接合する際には、リッド10mの厚みが薄く構成された凹部(領域10mc)に光透過性基板21,22を嵌め込むようにすれば良いため、位置合わせがより容易となる。
次に、実施形態3に係る光学モジュール、および電子機器について説明する。なお、説明にあたり、上述した実施形態と同一の構成部位については、同一の符号を使用し、重複する説明は省略する。
図4は、測色装置2000の概略構成を示すブロック図である。
測色装置2000は、図4に示すように、検査対象Xに光を射出する光源装置1100と、測色センサー1000と、測色装置2000の全体動作を制御する制御装置1200とを備える。測色装置2000は、光源装置1100から射出される光を検査対象Xにて反射させ、反射された検査対象光を測色センサー1000にて受光し、測色センサー1000から出力される検出信号に基づいて、検査対象光の色度、すなわち検査対象Xの色を分析して測定する装置である。
また、測色センサー1000は、エタロン1に対向する位置に、検査対象Xで反射された反射光(検査対象光)を、内部に導光する図示しない入射光学レンズを備えている。そして、この測色センサー1000は、光学フィルターデバイス200内のエタロン1により、入射光学レンズから入射した検査対象光のうち、所定波長の光を分光し、分光した光を検出部310にて受光する。
また、この回路基板311には、ベース基板11の外壁面11a(図1(a)参照)に形成された外部接続端子16(図1(a)参照)が接続されており、回路基板311に形成された回路を介して、電圧制御部320に接続されている。
このような構成では、回路基板311を介して、光学フィルターデバイス200および検出部310を一体的に構成でき、測色センサー1000の構成を簡略化することができる。
制御装置1200としては、例えば汎用パーソナルコンピューターや、携帯情報端末、その他、測色専用コンピューターなどを用いることができる。
制御装置1200は、図4に示すように、光源制御部410、測色センサー制御部420、および測色処理部430などを備えて構成されている。
光源制御部410は、光源装置1100に接続されており、例えば利用者の設定入力に基づいて、光源装置1100に所定の制御信号を出力し、光源装置1100から所定の明るさの白色光を射出させる。
測色センサー制御部420は、測色センサー1000に接続されており、例えば利用者の設定入力に基づいて、測色センサー1000にて受光させる光の波長を設定し、この波長の光の受光量を検出する旨の制御信号を測色センサー1000に出力する。これにより、測色センサー1000の電圧制御部320は、制御信号に基づいて、利用者が所望する光の波長のみを透過させるよう、エタロン1への印加電圧を設定する。
測色処理部430は、検出部310により検出された受光量から、検査対象Xの色度を分析する。
本実施形態の測色装置2000は、光学フィルターデバイス200を備えている。上述したように、光学フィルターデバイス200は、空洞部12(図1(a)参照)の気密性が高く、水粒子等の異物の侵入がないため、これらの異物によるエタロン1の光学特性の変化を防止することができる。したがって、測色センサー1000においても、高分解能で取り出された目的波長の光を検出部310により検出することができ、所望の目的波長の光に対する正確な光量を検出することができる。これにより、測色装置2000は、検査対象Xの正確な色分析を実施することができる。
また、電圧制御部320を回路基板311上に配置してもよく、この場合、さらなる構成の簡略化を図ることができる。
図5(a)〜(d)は、変形例1に係る光学素子収納用パッケージ102〜105を示す断面図である。なお、これらの図において、光学素子の図示は省略している。
実施形態1では、図1(a)に示すように、リッド10に形成された開口部41の表裏両側から窓部材(光透過性基板21,22)により挟むように接合しているとして説明したが、この構成に限定するものではない。すなわち、本発明の特徴である開口部の表裏両側から挟むように窓部材を接合する構成は、開口部を構成する材料と窓部材の材料それぞれの熱膨張係数に考慮すべき差がある場合にその効果があるため、リッド部分に限定するものではない。
図5(b)に示す光学素子収納用パッケージ103は、ベース基板11の開口部に表裏両側から窓部材Wを挟む構成を採用した例である。ベース基板11と窓部材Wの熱膨張係数に考慮すべき差がある場合にその効果がある。
図5(c)に示す光学素子収納用パッケージ104は、ベース基板11に開口部を備えていない場合(ベース基板11v)の例である。例えば、光学素子として、光学センサーや撮像素子などの場合には、リッド10あるいはベース基板11のいずれかに開口部を備えていれば良い場合が多い。このように、光を通過させないパッケージの場合であっても、リッド10と窓部材Wの熱膨張係数に考慮すべき差がある場合に、リッド10の開口部に表裏両側から窓部材Wを挟む構成を採用することで、同様の効果が得られる。
図5(d)に示す光学素子収納用パッケージ105は、リッド10に開口部を備えていない場合(リッド10v)の例である。このように、光を通過させないパッケージの場合であっても、ベース基板11と窓部材Wの熱膨張係数に考慮すべき差がある場合に、ベース基板11の開口部に表裏両側から窓部材Wを挟む構成を採用することで、同様の効果が得られる。
図6(a)は、変形例2に係る光学素子収納用パッケージ106の天面部に形成された開口部周辺を示す断面図である。
実施形態1では、図1(a),(c)に示すように、接合部材30に隙間30sを設けることにより、空間41sと空洞部12とを連通させていたが、連通させる方法は、これに限定するものではなく、例えば、図6(a)に示すように、光透過性基板22に連通孔22vaを設ける方法であっても良い。
この変形例によれば、接合部材30を隙間無く配置することができるため、光透過性基板22とリッド10との接合強度を下げることなく密着固定させることができる。その結果、リッド10の表裏における熱応力のバランスがより良く保たれるため、より変形しにくい、またその結果として気密性が良好に保たれる光学素子収納用パッケージを提供することができる。
変形例3に係る光学素子収納用パッケージ(図示省略)は、空間41sと空洞部12とを連通させる連通孔を備えていない。それ以外は、実施形態1と同じである。
実施形態1、および変形例2では、図1(a),(c)、および図6(a)に示すように、空間41sと空洞部12とを連通させることにより、空洞部12内を減圧しても、光透過性基板22が剥離しやすくなるようなことがないようにしたが、必ずしも、連通させる必要はない。
大気圧をP1、空洞部12の気圧をP2、空間41sの気圧をP3としたときに、P1>P2>P3の関係を満たすように空間41sの内部を減圧し気密封止することで、同様の効果を得ることができる。すなわち、空洞部12の気圧P2が、空間41sの気圧P3に比べて高いので、気圧差により、光透過性基板22が剥離する方向に力が働くことを防ぐことができる。その結果、内部気密性を、より良好に維持できる光学素子収納用パッケージを提供することができる。
なお、光透過性基板21および光透過性基板22をリッド10に接合する工程において、空間41sの気圧P3が空洞部12の気圧P2より低くなるように気密封止する必要がある。
図6(b)は、変形例4に係る光学素子収納用パッケージ107の天面部に形成された開口部周辺を示す断面図である。
実施形態2では、図3に示すように、光透過性基板21と光透過性基板22とが接合される部分を含む領域10mcにおいてリッド10mが薄く形成され、光透過性基板21と光透過性基板22とは、面10maと面10mbとに接合されている。
これに対し、光学素子収納用パッケージ107は、リッド10mを薄く形成することによって形成される側面10mdにも接合面を形成し接合部材30によって接合している。
図6(c)は、変形例5に係る光学素子収納用パッケージ108の天面部に形成された開口部周辺を示す断面図である。
変形例4では、天面部に形成された開口部の内側を向く側面10mdによる接合で、接合強度を高くしたが、光学素子収納用パッケージ108では、側面10mdに対向する面においても接合されるようにしている。
光学素子収納用パッケージ108は、リッド10mv、ベース基板11、リッド10mvに接合される光透過性基板21w、光透過性基板22w、ベース基板11に接合される光透過性基板23、接合部材13,30、接合用パターン15などから構成されている(ベース基板11、光透過性基板23、接合部材13、接合用パターン15については、図1(a)参照)。
図6(c)に示すように、リッド10mvは、開口部41において、表裏から形成された溝部10mcvを備え、光透過性基板21wおよび光透過性基板22wは、溝部10mcvに嵌合する溝部21wv,22wvを備えている。
変形例4では、効果が期待される製造方法として、熱膨張係数の相対関係と、接合時の温度と想定される使用環境の温度との関係を考慮する必要があった。これに対し、本変形例における光学素子収納用パッケージ108のように構成することで、溝部10mcvが形成する側面10mdと側面10meの両面で圧縮応力として熱応力を受ける構成とすることが可能となるため、熱応力の方向を考慮する必要がなくなる。また、溝部10mcvおよび溝部21wv,22wvとの嵌合により、より接合強度を高くすることができる。
以上により、内部気密性を、より良好に維持できる光学素子収納用パッケージを提供することができる。
Claims (10)
- 光学素子を収納する空洞部を備える光学素子収納用パッケージであって、
前記空洞部を形成するケース部材と、
前記ケース部材に含まれ、前記空洞部が開口する開口部を備える筐体部材と、
前記開口部を前記空洞部の外側から覆い、前記開口部に接合された第1窓部材と、
前記開口部を前記空洞部の内側から覆い、前記開口部に接合された第2窓部材と、
を備えることを特徴とする光学素子収納用パッケージ。 - 前記筐体部材の平均厚みをT1とし、
前記筐体部材と前記第1窓部材とが接合される面と、前記筐体部材と前記第2窓部材とが接合される面との距離をT2としたときに、
T1>T2の関係を満たすことを特徴とする請求項1に記載の光学素子収納用パッケージ。 - 前記第2窓部材は、前記第1窓部材が形成される材料で形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光学素子収納用パッケージ。
- 前記空洞部は、前記ケース部材と前記第1窓部材とによって気密封止されており、
大気圧をP1とし、
前記空洞部の気圧をP2としたときに、
P1>P2の関係を満たすことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の光学素子収納用パッケージ。 - 前記筐体部材と、前記筐体部材に接合された前記第1窓部材と前記第2窓部材とにより構成された気室は、気密封止されており、
前記気室の気圧をP3としたときに、
P2>P3あるいはP2=P3の関係を満たすことを特徴とする請求項4に記載の光学素子収納用パッケージ。 - 前記筐体部材と、前記筐体部材に接合された前記第1窓部材と前記第2窓部材とにより構成された気室が、前記空洞部と連通する連通孔を備えていることを特徴とする請求項4に記載の光学素子収納用パッケージ。
- 前記筐体部材は、金属材料を含み構成され、前記第1窓部材および前記第2窓部材は、光透過性材料を含み構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の光学素子収納用パッケージ。
- 請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の光学素子収納用パッケージに収納された光学フィルターを備えることを特徴とする光学フィルターデバイス。
- 請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の光学素子収納用パッケージに収納された光学素子を備えることを特徴とする光学モジュール。
- 請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の光学素子収納用パッケージに収納された光学素子を備えることを特徴とする電子機器。
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