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JP2014082348A - 光学素子収納用パッケージ、光学フィルターデバイス、光学モジュール、および電子機器 - Google Patents

光学素子収納用パッケージ、光学フィルターデバイス、光学モジュール、および電子機器 Download PDF

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JP2014082348A
JP2014082348A JP2012229588A JP2012229588A JP2014082348A JP 2014082348 A JP2014082348 A JP 2014082348A JP 2012229588 A JP2012229588 A JP 2012229588A JP 2012229588 A JP2012229588 A JP 2012229588A JP 2014082348 A JP2014082348 A JP 2014082348A
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Abstract

【課題】内部気密性を、より良好に維持できる光学素子収納用パッケージを提供する。
【解決手段】光学素子収納用パッケージ100は、光学素子1を収納する空洞部12を備える光学素子収納用パッケージであって、空洞部12を形成するケース部材と、前記ケース部材に含まれ、空洞部12が開口する開口部41を備える筐体部材(リッド10)と、開口部41を空洞部12の外側から覆い、開口部41に接合された第1窓部材(光透過性基板21)と、開口部41を空洞部12の内側から覆い、開口部41に接合された第2窓部材(光透過性基板22)と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、光学素子収納用パッケージ、光学フィルターデバイス、光学モジュール、および電子機器に関する。
従来、光学素子として、例えば、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)を用いた撮像素子、DMD(Digital Mirror Device)などの表示素子、エタロンフィルターなどの光学フィルターが知られている。これら光学素子は、一般に、外部からの機械的衝撃や水分の浸入を防いだり、減圧環境下での良好な素子特性を得たりするために、光透過部を備えた蓋体により密閉された収納容器(光学素子収納用パッケージ)に収納される。
これら光学素子は、様々な環境下で使用される様々な電子機器に搭載されるため、その収納容器に対しては、小型化、軽量化、高信頼性化、および高い耐環境性能が求められる。例えば、特許文献1には、蓋体を構成する金属枠体と窓部材との接合部分の形状を工夫することにより、金属枠体と窓部材との間に大きな熱応力が発生しても、窓部材が破壊したり接合部の低融点ガラスの破損が起こったりすることがなく、金属枠体と窓部材との間が剥離することなく気密信頼性が良好な封止が得られるとする技術が提案されている。
特開2005−79146号公報
しかしながら、特許文献1に記載の収納容器では、金属枠体と窓部材との熱膨張係数が大きく異なる場合など、より大きな熱応力が発生した場合には、接合部の低融点ガラスが破損してしまうという課題があった。また、低融点ガラスが破損しないまでも熱応力により蓋体が変形してしまうという課題や、熱衝撃により蓋体が変形を繰り返すことにより、金属枠体と窓部材との間が剥離してしまうという課題があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の適用例または形態として実現することが可能である。
[適用例1] 本適用例に係る光学素子収納用パッケージは、光学素子を収納する空洞部を備える光学素子収納用パッケージであって、前記空洞部を形成するケース部材と、前記ケース部材に含まれ、前記空洞部が開口する開口部を備える筐体部材と、前記開口部を前記空洞部の外側から覆い、前記開口部に接合された第1窓部材と、前記開口部を前記空洞部の内側から覆い、前記開口部に接合された第2窓部材と、を備えることを特徴とする。
本適用例によれば、筐体部材に設けられ空洞部が開口する開口部は、開口部に接合される第1窓部材と第2窓部材とによって空洞部の外側と内側から覆われている。換言すると、開口部において、第1窓部材と第2窓部材とは、筐体部材を挟むように接合されている。このように構成することで、筐体部材に用いられる材料と、窓部材(第1窓部材と第2窓部材)に用いられる材料との熱膨張係数が異なったことにより、熱応力が発生した場合であっても、筐体部材の表裏に筐体部材を挟むように接合される窓部材によって、熱応力がバランスされるため、筐体部材の変形が抑制される。筐体部材の変形が抑制されることにより、筐体部材と窓部材との接合部に発生する応力が軽減され、接合部の剥離が抑制される。その結果、内部気密性をより良好に維持できる光学素子収納用パッケージを提供することができる。
[適用例2] 上記適用例に係る光学素子収納用パッケージにおいて、前記筐体部材の平均厚みをT1とし、前記筐体部材と前記第1窓部材とが接合される面と、前記筐体部材と前記第2窓部材とが接合される面との距離をT2としたときに、T1>T2の関係を満たすことを特徴とする。
本適用例によれば、第1窓部材と第2窓部材とが筐体部材を挟む部分の筐体部材の厚みT2は、筐体部材の平均厚みT1より薄く構成されている。このため、筐体部材に用いられる材料と、窓部材(第1窓部材と第2窓部材)に用いられる材料との熱膨張係数が異なったことにより、熱応力が発生した場合であっても、筐体部材の表裏に接合される窓部材によって、熱応力がより容易にバランスされる。つまり、第1窓部材と第2窓部材とが筐体部材に接合される部分において、筐体部材の厚みがより薄く形成されているため、窓部材が筐体部材から受ける熱応力をより小さくすることができる。その結果、筐体部材と窓部材との接合部に発生する応力がより軽減され、接合部の剥離がより抑制される。
また、第1窓部材と第2窓部材とが筐体部材を挟み重なる領域において、筐体部材の厚みが薄く構成されるため、より薄型の光学素子収納用パッケージを提供することができる。
[適用例3] 上記適用例に係る光学素子収納用パッケージにおいて、前記第2窓部材は、前記第1窓部材が形成される材料で形成されていることが好ましい。
本適用例のように、第1窓部材と第2窓部材とを同じ材料で形成することにより、筐体部材の表裏を挟む窓部材の熱膨張係数が同じとなり、筐体部材の表裏で、熱応力をより良くバランスさせることができる。
[適用例4] 上記適用例に係る光学素子収納用パッケージにおいて、前記空洞部は、前記ケース部材と前記第1窓部材とによって気密封止されており、大気圧をP1とし、前記空洞部の気圧をP2としたときに、P1>P2の関係を満たすことを特徴とする。
本適用例によれば、光学素子を空洞部に収納する工程において、空洞部内を減圧状態に維持して光学素子を収納し、気密封止することにより、光学素子が減圧環境で機能するパッケージデバイスを提供することができる。その結果、例えば、光学素子がMEMS構造体などの可動部を含んでいる場合や、光学素子が受ける光が、空洞部内の気体により影響を受ける場合などにおいて、光学素子の特性をより良好なものとすることができる。
[適用例5] 上記適用例に係る光学素子収納用パッケージにおいて、前記筐体部材と、前記筐体部材に接合された前記第1窓部材と前記第2窓部材とにより構成された気室は、気密封止されており、前記気室の気圧をP3としたときに、P2>P3あるいはP2=P3の関係を満たすことを特徴とする。
本適用例によれば、筐体部材と第1窓部材と第2窓部材とに囲まれた気室の気圧P3は、大気圧P1および空洞部の気圧P2より低い、あるいは、空洞部の気圧P2と等しい。従って、それぞれの気圧差により、第1窓部材は、筐体部材に対して押圧される方向に圧力を受ける。また、第2窓部材は、少なくとも筐体部材から剥がされる方向に力を受けない。その結果、第1窓部材、第2窓部材は、それぞれ筐体部材からより剥離しにくくなる。
[適用例6] 上記適用例に係る光学素子収納用パッケージにおいて、前記筐体部材と、前記筐体部材に接合された前記第1窓部材と前記第2窓部材とにより構成された気室が、前記空洞部と連通する連通孔を備えていることを特徴とする。
本適用例によれば、筐体部材と、筐体部材に接合された第1窓部材と第2窓部材とにより構成された気室が、空洞部と連通する連通孔を備えているため、気室の気圧と空洞部の気圧とは、同じ圧力に維持される。その結果、気室と空洞部の気圧差により、第2窓部材が剥離する方向に圧力を受けることが無いので、空洞部内を減圧状態にした場合であっても、第2窓部材が剥離しにくくなる。
[適用例7] 上記適用例に係る光学素子収納用パッケージにおいて、前記筐体部材は、金属材料を含み構成され、前記第1窓部材および前記第2窓部材は、光透過性材料を含み構成されていることを特徴とする。
本適用例によれば、筐体部材は、金属材料を含み構成され、第1窓部材および第2窓部材は、光透過性材料を含み構成されているため、内部に収容する光学素子には、選択的に光を導入することができる。具体的には、筐体部材に含まれる金属材料によって、遮光することなどにより、光透過性材料を通して、所定の光路の光を選択的に光学素子に導入することができる。
また、金属材料と光透過性材料との熱膨張係数が異なる場合であっても、本適用例のパッケージ形態によれば、熱膨張係数の差による熱応力の影響を抑制することができるため、筐体部材と窓部材との接合部に発生する応力が軽減され、接合部の剥離が抑制される。その結果、内部気密性を良好に維持できる光学素子収納用パッケージを提供することができる。
[適用例8] 本適用例に係る光学フィルターデバイスは、上記に記載の光学素子収納用パッケージに収納された光学フィルターを備えることを特徴とする。
本適用例によれば、光学フィルターが、熱ストレスを受けても内部気密性がより良好に維持できる光学素子収納用パッケージに収納されているため、より高信頼性で、より高い耐環境性能を有する光学フィルターデバイスを提供することができる。
[適用例9] 本適用例に係る光学モジュールは、上記に記載の光学素子収納用パッケージに収納された光学素子を備えることを特徴とする。
本適用例によれば、光学素子が、熱ストレスを受けても内部気密性がより良好に維持できる光学素子収納用パッケージに収納されているため、より高信頼性で、より高い耐環境性能を有する光学モジュールを提供することができる。
[適用例10] 本適用例に係る電子機器は、上記に記載の光学素子収納用パッケージに収納された光学素子を備えることを特徴とする。
本適用例によれば、電子機器が備える光学素子が、熱ストレスを受けても内部気密性がより良好に維持できる光学素子収納用パッケージに収納されている。そのため、より高信頼性で、より高い耐環境性能を有する電子機器を提供することができる。
(a)実施形態1に係る光学素子収納用パッケージ、および光学フィルターデバイスを示す断面図、(b)外壁面の側から開口部周辺の接合部を見た平面図、(c)内壁面の側から開口部周辺の接合部を見た平面図。 (a),(b)開口部における、窓部材(光透過性基板)の取り付け方法を、従来の方法と比較して説明する断面図。 実施形態2に係る光学素子収納用パッケージの天面部に形成された開口部周辺を示す断面図。 測色装置の概略構成を示すブロック図。 (a)〜(d)変形例1に係る光学素子収納用パッケージを示す断面図。 (a)変形例3に係る光学素子収納用パッケージの天面部に形成された開口部周辺を示す断面図、(b)変形例4に係る光学素子収納用パッケージの天面部に形成された開口部周辺を示す断面図、(c)変形例5に係る光学素子収納用パッケージの天面部に形成された開口部周辺を示す断面図。
以下に本発明を具体化した実施形態について、図面を参照して説明する。以下は、本発明の一実施形態であって、本発明を限定するものではない。なお、以下の各図においては、説明を分かりやすくするため、実際とは異なる尺度で記載している場合がある。
(実施形態1)
まず、実施形態1に係る光学素子収納用パッケージ100、および光学フィルターデバイス200について説明する。
図1(a)は、光学フィルターデバイスの例として、エタロンフィルターを光学素子収納用パッケージ100に収納した光学フィルターデバイス200を示す断面図である。
光学フィルターデバイス200は、入射した光から、所定の目的波長の光を取り出して射出させる装置であり、光学素子としてのエタロンフィルター(以下エタロン1)、エタロン1を内部に収納する光学素子収納用パッケージ100から構成されている。このような光学フィルターデバイス200は、例えば測色センサー等の光学モジュールや、測色装置やガス分析装置等の電子機器に組み込むことができる。なお、光学フィルターデバイス200を備えた光学モジュールや電子機器の構成については、後述の実施形態3において説明する。
エタロン1は、波長可変干渉フィルター(optical element with parallel surfaces used to increase the coherent length of a laser)であり、矩形板状の光学素子である。エタロン1についての説明は省略する。
光学素子収納用パッケージ100は、筐体部材としてのリッド10、ベース基板11、リッド10に接合される第1窓部材としての光透過性基板21、第2窓部材としての光透過性基板22、ベース基板11に接合される光透過性基板23、接合部材13,30、接合用パターン15などから構成されている。
リッド10、ベース基板11、接合部材13,30、接合用パターン15は、ケース部材であり、これらのケース部材により、内部にエタロン1が収納される空洞部12が構成される。
なお、本実施形態における光学素子収納用パッケージ100は、光学素子の例としてエタロンフィルターを収納しているが、エタロンフィルターに限定するものではなく、他の光学素子であっても良い。
リッド10は、図1(a)に示すように、ベース基板11の周縁部に接合されるリッド接合部10xと、リッド接合部10xから連続し、ベース基板11から離れる方向に立ち上がる側壁部10zと、側壁部10zから連続し、エタロン1を覆う天面部10yとを備えている。
リッド10は、例えばコバール、42アロイ、アルミ、銅、ジュラルミンなどの金属、またはそれらのいずれかを含む合金により形成することができ、リッド接合部10xと、ベース基板11の周縁部とが、接合部材13により接合されることで、ベース基板11に密着接合されている。接合方法としては、例えば、レーザー溶着の他、銀ロウ等を用いた半田付け、共晶合金層を用いた封着、低融点ガラスを用いた溶着、ガラス封着、ガラスフリット接合、エポキシ樹脂による接着等が挙げられる。これらの接合方法は、ベース基板11およびリッド10の素材や、接合環境等により、適宜選択することができる。
本実施形態では、ベース基板11の周縁部上に、例えばNiやAu等により構成された接合用パターン15を形成し、接合用パターン15およびリッド接合部10xに対して、高出力レーザー(例えばYAGレーザー等)を照射してレーザー接合している。
リッド10の天面部10yは、ベース基板11に対して略平行となる。この天面部10yには、エタロン1に対向する領域に、光を通過させる円形の開口部41が形成されている。なお、本実施形態では、開口部41の形状を円形としているが、これに限定するものではなく、三角形、矩形、多角形、またはこれらを組み合わせた形状であっても良い。
ベース基板11は、例えば単層セラミック基板により構成される平板である。このベース基板11には、エタロン1が設置される。エタロン1は、ベース基板11に、例えば接着剤を介して固定されている。なお、接着剤による固定ではなく、他の固定部材に嵌合される、あるいは挟持されることで固定されるなどの方法であってもよい。
ベース基板11のエタロン1が搭載される面には、エタロン1の電装面と接続される導電パターン14が設けられている。エタロン1の電装面と導電パターン14との具体的な接続に係る図示は省略しているが、例えば、FPC(Flexible Printed Circuits)などを用い、Agペースト、ACF(Anisotropic Conductive Film)、ACP(Anisotropic Conductive Paste)などにより接続することができる。なお、空洞部12を減圧状態に維持するためにガスの放出が少ないAgペーストを用いることが好ましい。また、FPCによる接続に限られず、例えばワイヤーボンディング等による配線接続を実施してもよい。
ベース基板11には、エタロン1に対向する領域に、光を通過させる円形の開口部42が形成されている。なお、本実施形態では、開口部42の形状を円形としているが、これに限定するものではなく、三角形、矩形、多角形、またはこれらを組み合わせた形状であっても良い。
ベース基板11の外側の面(エタロン1が搭載される面とは反対側の面)には、外部接続端子16が形成されている。導電パターン14と外部接続端子16とは、ベース基板11の内部に形成された配線パターンにより接続されている。
光透過性基板21は、開口部41を空洞部12の外側から覆い、開口部41を形成する天面部10yの外壁面10aに接合されるガラス基板である。
光透過性基板22は、開口部41を空洞部12の内側から覆い、開口部41を形成する天面部10yの内壁面10bに接合されるガラス基板である。
光透過性基板23は、開口部42を空洞部12の外側から覆い、開口部42を形成するベース基板11の外壁面11aに接合されるガラス基板である。
光透過性基板21,22は、開口部41よりも大きいサイズに形成され、光透過性基板23は、開口部42よりも大きいサイズに形成されている。
光透過性基板21,22,23の平面中心点は、開口部41,42、およびエタロン1の平面中心点を通り、ベース基板11に垂直な直線A−Aの線上に位置するように配置されている。また、光透過性基板21,22,23を構成するガラス基板は、同じ材料により形成されている。
このような構成において、リッド10の開口部41から光が入射し、エタロン1により取り出された所望の目的波長の光はベース基板11の開口部42から射出される。
なお、光透過性基板21〜23は、ガラス基板に限定するものではなく、透過させる光の波長により、水晶、シリコン、ゲルマニウムなどの基板であっても良い。
リッド10と光透過性基板21,22との接合、およびベース基板11と光透過性基板23との接合は、接合部材30により行なわれている。接合部材30としては、例えば、ガラス原料を高温で熔解し、急冷したガラスのかけらであるガラスフリットを用いることができる。ガラスフリットを焼成して行なう接合(ガラスフリット接合)では、接合部分に隙間が生じることがなく、また、ガス放出の少ないガラスフリットを用いることで、空洞部12を減圧状態に維持することができる。なお、ガラスフリット接合に限られず、低融点ガラスを用いた溶着、ガラス封着などによる接合を行ってもよい。
図1(b)に、外壁面10aの側から開口部41周辺の接合部を見た平面図を、図1(c)に、内壁面10bの側から開口部41周辺の接合部を見た平面図を示す。なお、分かりやすくするために、光透過性基板21,22は破線で示している。
図1(b)に示すように、リッド10と光透過性基板21との接合は、隙間なく配置された接合部材30により、気密封止されている。また、図示していないが、ベース基板11と光透過性基板23との接合も同様に気密封止されている。
エタロン1の収納、およびこれらの気密封止は、所定の減圧環境で行なう。そのため、空洞部12の気圧は大気圧と比較して減圧された状態に保たれる。
リッド10と光透過性基板22との接合は、図1(c)に示すように、接合部材30の配置において、隙間30sを設けている。この隙間により、リッド10と、リッド10に接合された光透過性基板21と光透過性基板22とにより構成された空間41sは、空洞部12と連通する。そのため、空間41sの気圧は、減圧された空洞部12の気圧に等しくなる。
なお、隙間30sは、図1(c)に示す位置や数に限定するものではないが、リッド10と光透過性基板22との充分な接合強度が得られる必要があるため、必要最小限の範囲とすることが好ましい。
図2(a),(b)は、開口部41における、窓部材(光透過性基板)の取り付け方法を、従来の方法と比較して説明する断面図である。
従来は、一般的に、図2(a)に示すように、光透過性基板21のみを、天面部10yの外壁面10aに接合する方法で構成していた。
一般的に、リッド10には、パッケージ筐体としての剛性、遮光性、耐熱性、耐湿性、気密性などが求められる。そのため、上述したように金属を用いる場合が多い。また、窓部材としての光透過性基板には、対象とする光を透過させる材料であり、かつ、剛性、耐熱性、耐湿性、気密性などが求められる。そのため、上述したようにガラス、水晶、シリコン、ゲルマニウムなどが用いられる。その結果、それぞれを構成する材料の熱膨張係数が大きく異なる場合が多い。例えば、リッド10を構成するコバール材料の熱膨張係数は、5.1ppm/℃であり、光透過性基板21〜23に用いられるガラス材料(硼珪酸ガラス)の熱膨張係数は、7.2ppm/℃である。
光学フィルターデバイスは、光源から受ける熱ストレスなど、様々な温度環境で使用される。そのため、従来の方法によると、開口部41と光透過性基板21との接合部分に、熱膨張係数の違いによる熱応力が働き、バイメタルのようにリッド10が反ってしまったり、使用環境の温度サイクルによって反りが繰り返されたりすることにより、接合部分にクラックが入ってしまったり、破壊してしまったりするという問題があった。
これに対し、本実施形態では、図2(b)に示すように、開口部41の表裏両側から光透過性基板21,22により、リッド10を挟むように接合している。
そのため、熱膨張係数の差による熱応力は働くものの、上下から同様の熱膨張係数を有する材料により、リッド10を挟む構造であるため、その変形を抑えることができる。
以上述べたように、本実施形態による光学素子収納用パッケージ100によれば、以下の効果を得ることができる。
リッド10に設けられ空洞部12が開口する開口部41は、開口部41に接合される光透過性基板21と光透過性基板22とによって空洞部12の外側と内側から覆われている。換言すると、開口部41において、光透過性基板21と光透過性基板22とは、リッド10を挟むように接合されている。このように構成することで、リッド10に用いられる材料と、窓部材(光透過性基板21と光透過性基板22)に用いられる材料との熱膨張係数が異なったことにより、熱応力が発生した場合であっても、リッド10の表裏にリッド10を挟むように接合される窓部材によって、熱応力がバランスされるため、リッド10の変形が抑制される。リッド10の変形が抑制されることにより、リッド10と窓部材との接合部に発生する応力が軽減され、接合部にクラックが入ってしまったり、接合部が剥離してしまったりすることが抑制される。その結果、内部気密性をより良好に維持できる光学素子収納用パッケージを提供することができる。
また、従来、熱膨張係数の違いによる変形などで、互いに接合させて使用することができなかった材料であっても、本実施形態によれば、その変形が抑制されるため、使用できる機会を新たに提供することができる。
また、エタロン1などの光学素子を空洞部12に収納する工程において、空洞部12内を減圧状態に維持して光学素子を収納し、気密封止することにより、光学素子が減圧環境で機能するパッケージデバイスを提供することができる。その結果、例えば、光学素子がMEMS構造体などの可動部を含んでいる場合や、光学素子が受ける光が、空洞部12内の気体により影響を受ける場合などにおいて、光学素子の特性をより良好なものとすることができる。
また、リッド10と、リッド10に接合された光透過性基板21と光透過性基板22とにより構成された空間41sが、空洞部12と連通する連通孔(隙間30s)を備えているため、空間41sの気圧と空洞部12の気圧とは、同じ圧力に維持される。その結果、空間41sと空洞部12の気圧差により、光透過性基板22が剥離する方向に圧力を受けることが無いので、空洞部12内を減圧状態にした場合であっても、光透過性基板22が剥離しやすくなることが無くなる。
また、リッド10は、金属材料で構成され、光透過性基板21および光透過性基板22は、光透過性材料で構成されているため、内部に収容する光学素子には、選択的に光を導入することができる。具体的には、リッド10に含まれる金属材料によって、遮光することなどにより、光透過性材料を通して、所定の光路の光を選択的に光学素子に導入することができる。
また、本実施形態による、光学フィルターデバイス200よれば、エタロン1が、熱ストレスを受けても内部気密性がより良好に維持できる光学素子収納用パッケージ100に収納されているため、より高信頼性で、より高い耐環境性能を有する光学フィルターデバイスを提供することができる。
(実施形態2)
次に、実施形態2に係る光学素子収納用パッケージ101について説明する。なお、説明にあたり、上述した実施形態と同一の構成部位については、同一の符号を使用し、重複する説明は省略する。
図3は、光学素子収納用パッケージ101の天面部に形成された開口部周辺を示す断面図である。
光学素子収納用パッケージ101は、光透過性基板21と光透過性基板22とによって挟まれる開口部分のリッド部材の厚みが薄くなっていることを特徴としている。
光学素子収納用パッケージ101は、筐体部材としてのリッド10m、ベース基板11、リッド10mに接合される第1窓部材としての光透過性基板21、第2窓部材としての光透過性基板22、ベース基板11に接合される光透過性基板23、接合部材13,30、接合用パターン15などから構成されている(ベース基板11、光透過性基板23、接合部材13、接合用パターン15については、図1(a)参照)。
リッド10mは、図3に示すように、光透過性基板21と光透過性基板22とが接合される部分を含む領域10mcにおいて、薄く形成されている。リッド10mの平均厚みをT1とし、領域10mcの厚み(リッド10mと光透過性基板21とが接合される面10maと、リッド10mと光透過性基板22とが接合される面10mbとの距離)をT2としたときに、T1>T2の関係を満たすように形成されている。この点を除き、光学素子収納用パッケージ101は、光学素子収納用パッケージ100と同じである。
本実施形態による光学素子収納用パッケージによれば、上述した実施形態の効果に加えて、以下の効果を得ることができる。
領域10mcの厚みT2は、リッド10mの平均厚みT1より薄く構成されている。このため、リッド10mに用いられる材料と、窓部材(光透過性基板21と光透過性基板22)に用いられる材料との熱膨張係数が異なったことにより、熱応力が発生した場合であっても、リッド10mの表裏に接合される窓部材によって、熱応力がより容易にバランスされる。つまり、光透過性基板21と光透過性基板22とがリッド10mに接合される部分において、リッド10mの厚みがより薄く形成されているため、光透過性基板21と光透過性基板22とがリッド10mから受ける熱応力の影響をより小さくすることができる。その結果、リッド10mと、光透過性基板21、光透過性基板22それぞれとの接合部に発生する応力がより軽減され、接合部にクラックが入ってしまったり、接合部が剥離してしまったりすることがより抑制される。
また、光透過性基板21と光透過性基板22とがリッド10mを挟み重なる領域において、リッド10mの厚みが薄く構成されるため、より薄型の光学素子収納用パッケージを提供することができる。
また、光透過性基板21,22をリッド10mに接合する際には、リッド10mの厚みが薄く構成された凹部(領域10mc)に光透過性基板21,22を嵌め込むようにすれば良いため、位置合わせがより容易となる。
(実施形態3)
次に、実施形態3に係る光学モジュール、および電子機器について説明する。なお、説明にあたり、上述した実施形態と同一の構成部位については、同一の符号を使用し、重複する説明は省略する。
実施形態3では、光学フィルターデバイス200が組み込まれた光学モジュールとしての測色センサー1000、および光学フィルターデバイス200が組み込まれた電子機器としての測色装置2000を説明する。
図4は、測色装置2000の概略構成を示すブロック図である。
測色装置2000は、図4に示すように、検査対象Xに光を射出する光源装置1100と、測色センサー1000と、測色装置2000の全体動作を制御する制御装置1200とを備える。測色装置2000は、光源装置1100から射出される光を検査対象Xにて反射させ、反射された検査対象光を測色センサー1000にて受光し、測色センサー1000から出力される検出信号に基づいて、検査対象光の色度、すなわち検査対象Xの色を分析して測定する装置である。
光源装置1100は、光源210、複数のレンズ220(図4には1つのみ記載)を備え、検査対象Xに対して白色光を射出する。また、複数のレンズ220には、コリメーターレンズが含まれてもよく、この場合、光源装置1100は、光源210から射出された白色光をコリメーターレンズにより平行光とし、図示しない投射レンズから検査対象Xに向かって射出する。なお、本実施形態では、光源装置1100を備える測色装置2000を例示するが、例えば検査対象Xが液晶パネルなどの発光部材である場合、光源装置1100を含まない構成としてもよい。
測色センサー1000は、光学フィルターデバイス200を備えている。この測色センサー1000は、図4に示すように、光学フィルターデバイス200と、光学フィルターデバイス200のエタロン1を透過した光を受光する検出部310と、エタロン1で透過させる光の波長を可変する電圧制御部320とを備える。
また、測色センサー1000は、エタロン1に対向する位置に、検査対象Xで反射された反射光(検査対象光)を、内部に導光する図示しない入射光学レンズを備えている。そして、この測色センサー1000は、光学フィルターデバイス200内のエタロン1により、入射光学レンズから入射した検査対象光のうち、所定波長の光を分光し、分光した光を検出部310にて受光する。
検出部310は、複数の光電交換素子により構成されており、受光量に応じた電気信号を生成する。ここで、検出部310は、例えば回路基板311を介して、制御装置1200に接続されており、生成した電気信号を受光信号として制御装置1200に出力する。
また、この回路基板311には、ベース基板11の外壁面11a(図1(a)参照)に形成された外部接続端子16(図1(a)参照)が接続されており、回路基板311に形成された回路を介して、電圧制御部320に接続されている。
このような構成では、回路基板311を介して、光学フィルターデバイス200および検出部310を一体的に構成でき、測色センサー1000の構成を簡略化することができる。
電圧制御部320は、回路基板311を介して光学フィルターデバイス200の外部接続端子16に接続される。そして、電圧制御部320は、制御装置1200からの入力される制御信号に基づいて、エタロン1に所定のステップ電圧を印加することで、分光する所定の波長を設定することが可能となる。
制御装置1200は、測色装置2000の全体動作を制御する。
制御装置1200としては、例えば汎用パーソナルコンピューターや、携帯情報端末、その他、測色専用コンピューターなどを用いることができる。
制御装置1200は、図4に示すように、光源制御部410、測色センサー制御部420、および測色処理部430などを備えて構成されている。
光源制御部410は、光源装置1100に接続されており、例えば利用者の設定入力に基づいて、光源装置1100に所定の制御信号を出力し、光源装置1100から所定の明るさの白色光を射出させる。
測色センサー制御部420は、測色センサー1000に接続されており、例えば利用者の設定入力に基づいて、測色センサー1000にて受光させる光の波長を設定し、この波長の光の受光量を検出する旨の制御信号を測色センサー1000に出力する。これにより、測色センサー1000の電圧制御部320は、制御信号に基づいて、利用者が所望する光の波長のみを透過させるよう、エタロン1への印加電圧を設定する。
測色処理部430は、検出部310により検出された受光量から、検査対象Xの色度を分析する。
以上述べたように、本実施形態による光学モジュールとしての測色センサー1000、および電子機器としての測色装置2000によれば、以下の効果を得ることができる。
本実施形態の測色装置2000は、光学フィルターデバイス200を備えている。上述したように、光学フィルターデバイス200は、空洞部12(図1(a)参照)の気密性が高く、水粒子等の異物の侵入がないため、これらの異物によるエタロン1の光学特性の変化を防止することができる。したがって、測色センサー1000においても、高分解能で取り出された目的波長の光を検出部310により検出することができ、所望の目的波長の光に対する正確な光量を検出することができる。これにより、測色装置2000は、検査対象Xの正確な色分析を実施することができる。
また、検出部310は、ベース基板11に対向して設けられ、検出部310およびベース基板11の外壁面11aに設けられた外部接続端子16は、1つの回路基板311に接続されている。すなわち、光学フィルターデバイス200のベース基板11は光射出側に配置されているため、光学フィルターデバイス200から射出された光を検出する検出部310と近接して配置することができる。したがって、上述のように、1つの回路基板311に配線することで、配線構造を簡略化でき、基板数も削減することができる。
また、電圧制御部320を回路基板311上に配置してもよく、この場合、さらなる構成の簡略化を図ることができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されず、上述した実施形態に種々の変更や改良などを加えることが可能である。変形例を以下に述べる。ここで、上述した実施形態と同一の構成部位については、同一の符号を使用し、重複する説明は省略している。
(変形例1)
図5(a)〜(d)は、変形例1に係る光学素子収納用パッケージ102〜105を示す断面図である。なお、これらの図において、光学素子の図示は省略している。
実施形態1では、図1(a)に示すように、リッド10に形成された開口部41の表裏両側から窓部材(光透過性基板21,22)により挟むように接合しているとして説明したが、この構成に限定するものではない。すなわち、本発明の特徴である開口部の表裏両側から挟むように窓部材を接合する構成は、開口部を構成する材料と窓部材の材料それぞれの熱膨張係数に考慮すべき差がある場合にその効果があるため、リッド部分に限定するものではない。
図5(a)に示す光学素子収納用パッケージ102は、リッド10とベース基板11の両方の開口部に表裏両側から窓部材Wを挟む構成を採用した例である。リッド10と窓部材W、およびベース基板11と窓部材Wの熱膨張係数に考慮すべき差がある場合にその効果がある。
図5(b)に示す光学素子収納用パッケージ103は、ベース基板11の開口部に表裏両側から窓部材Wを挟む構成を採用した例である。ベース基板11と窓部材Wの熱膨張係数に考慮すべき差がある場合にその効果がある。
図5(c)に示す光学素子収納用パッケージ104は、ベース基板11に開口部を備えていない場合(ベース基板11v)の例である。例えば、光学素子として、光学センサーや撮像素子などの場合には、リッド10あるいはベース基板11のいずれかに開口部を備えていれば良い場合が多い。このように、光を通過させないパッケージの場合であっても、リッド10と窓部材Wの熱膨張係数に考慮すべき差がある場合に、リッド10の開口部に表裏両側から窓部材Wを挟む構成を採用することで、同様の効果が得られる。
図5(d)に示す光学素子収納用パッケージ105は、リッド10に開口部を備えていない場合(リッド10v)の例である。このように、光を通過させないパッケージの場合であっても、ベース基板11と窓部材Wの熱膨張係数に考慮すべき差がある場合に、ベース基板11の開口部に表裏両側から窓部材Wを挟む構成を採用することで、同様の効果が得られる。
(変形例2)
図6(a)は、変形例2に係る光学素子収納用パッケージ106の天面部に形成された開口部周辺を示す断面図である。
実施形態1では、図1(a),(c)に示すように、接合部材30に隙間30sを設けることにより、空間41sと空洞部12とを連通させていたが、連通させる方法は、これに限定するものではなく、例えば、図6(a)に示すように、光透過性基板22に連通孔22vaを設ける方法であっても良い。
この変形例によれば、接合部材30を隙間無く配置することができるため、光透過性基板22とリッド10との接合強度を下げることなく密着固定させることができる。その結果、リッド10の表裏における熱応力のバランスがより良く保たれるため、より変形しにくい、またその結果として気密性が良好に保たれる光学素子収納用パッケージを提供することができる。
(変形例3)
変形例3に係る光学素子収納用パッケージ(図示省略)は、空間41sと空洞部12とを連通させる連通孔を備えていない。それ以外は、実施形態1と同じである。
実施形態1、および変形例2では、図1(a),(c)、および図6(a)に示すように、空間41sと空洞部12とを連通させることにより、空洞部12内を減圧しても、光透過性基板22が剥離しやすくなるようなことがないようにしたが、必ずしも、連通させる必要はない。
大気圧をP1、空洞部12の気圧をP2、空間41sの気圧をP3としたときに、P1>P2>P3の関係を満たすように空間41sの内部を減圧し気密封止することで、同様の効果を得ることができる。すなわち、空洞部12の気圧P2が、空間41sの気圧P3に比べて高いので、気圧差により、光透過性基板22が剥離する方向に力が働くことを防ぐことができる。その結果、内部気密性を、より良好に維持できる光学素子収納用パッケージを提供することができる。
なお、光透過性基板21および光透過性基板22をリッド10に接合する工程において、空間41sの気圧P3が空洞部12の気圧P2より低くなるように気密封止する必要がある。
(変形例4)
図6(b)は、変形例4に係る光学素子収納用パッケージ107の天面部に形成された開口部周辺を示す断面図である。
実施形態2では、図3に示すように、光透過性基板21と光透過性基板22とが接合される部分を含む領域10mcにおいてリッド10mが薄く形成され、光透過性基板21と光透過性基板22とは、面10maと面10mbとに接合されている。
これに対し、光学素子収納用パッケージ107は、リッド10mを薄く形成することによって形成される側面10mdにも接合面を形成し接合部材30によって接合している。
このように構成することで、例えば、リッド10mに比較して窓部材(光透過性基板21、光透過性基板22)の熱膨張係数が大きい場合には、想定される使用環境の最低温度以下の温度環境において図6(b)のように窓部材の側面とリッド10mの側面10mdとが、接合部材30を介して当接するように接合することで、使用環境における熱応力は、窓部材の側面に働く圧縮応力として働くようにすることができる。一般に、接合面の破壊は、せん断応力による破壊に比較して圧縮応力による破壊のほうが起こりにくいため、本変形例の構成によれば、より熱応力に対して強度を高くすることができる。その結果、内部気密性を、より良好に維持できる光学素子収納用パッケージを提供することができる。
(変形例5)
図6(c)は、変形例5に係る光学素子収納用パッケージ108の天面部に形成された開口部周辺を示す断面図である。
変形例4では、天面部に形成された開口部の内側を向く側面10mdによる接合で、接合強度を高くしたが、光学素子収納用パッケージ108では、側面10mdに対向する面においても接合されるようにしている。
光学素子収納用パッケージ108は、リッド10mv、ベース基板11、リッド10mvに接合される光透過性基板21w、光透過性基板22w、ベース基板11に接合される光透過性基板23、接合部材13,30、接合用パターン15などから構成されている(ベース基板11、光透過性基板23、接合部材13、接合用パターン15については、図1(a)参照)。
図6(c)に示すように、リッド10mvは、開口部41において、表裏から形成された溝部10mcvを備え、光透過性基板21wおよび光透過性基板22wは、溝部10mcvに嵌合する溝部21wv,22wvを備えている。
変形例4では、効果が期待される製造方法として、熱膨張係数の相対関係と、接合時の温度と想定される使用環境の温度との関係を考慮する必要があった。これに対し、本変形例における光学素子収納用パッケージ108のように構成することで、溝部10mcvが形成する側面10mdと側面10meの両面で圧縮応力として熱応力を受ける構成とすることが可能となるため、熱応力の方向を考慮する必要がなくなる。また、溝部10mcvおよび溝部21wv,22wvとの嵌合により、より接合強度を高くすることができる。
以上により、内部気密性を、より良好に維持できる光学素子収納用パッケージを提供することができる。
1…エタロン、10a…外壁面、10b…内壁面、10x…リッド接合部、10y…天面部、10z…側壁部、11…ベース基板、11a…外壁面、12…空洞部、13,30…接合部材、14…導電パターン、15…接合用パターン、16…外部接続端子、21,22,23…光透過性基板、30s…隙間、41,42…開口部、41s…空間、100〜108…光学素子収納用パッケージ、200…光学フィルターデバイス、210…光源、220…複数のレンズ、310…検出部、311…回路基板、320…電圧制御部、410…光源制御部、420…測色センサー制御部、430…測色処理部、1000…測色センサー、1100…光源装置、1200…制御装置、2000…測色装置。

Claims (10)

  1. 光学素子を収納する空洞部を備える光学素子収納用パッケージであって、
    前記空洞部を形成するケース部材と、
    前記ケース部材に含まれ、前記空洞部が開口する開口部を備える筐体部材と、
    前記開口部を前記空洞部の外側から覆い、前記開口部に接合された第1窓部材と、
    前記開口部を前記空洞部の内側から覆い、前記開口部に接合された第2窓部材と、
    を備えることを特徴とする光学素子収納用パッケージ。
  2. 前記筐体部材の平均厚みをT1とし、
    前記筐体部材と前記第1窓部材とが接合される面と、前記筐体部材と前記第2窓部材とが接合される面との距離をT2としたときに、
    T1>T2の関係を満たすことを特徴とする請求項1に記載の光学素子収納用パッケージ。
  3. 前記第2窓部材は、前記第1窓部材が形成される材料で形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光学素子収納用パッケージ。
  4. 前記空洞部は、前記ケース部材と前記第1窓部材とによって気密封止されており、
    大気圧をP1とし、
    前記空洞部の気圧をP2としたときに、
    P1>P2の関係を満たすことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の光学素子収納用パッケージ。
  5. 前記筐体部材と、前記筐体部材に接合された前記第1窓部材と前記第2窓部材とにより構成された気室は、気密封止されており、
    前記気室の気圧をP3としたときに、
    P2>P3あるいはP2=P3の関係を満たすことを特徴とする請求項4に記載の光学素子収納用パッケージ。
  6. 前記筐体部材と、前記筐体部材に接合された前記第1窓部材と前記第2窓部材とにより構成された気室が、前記空洞部と連通する連通孔を備えていることを特徴とする請求項4に記載の光学素子収納用パッケージ。
  7. 前記筐体部材は、金属材料を含み構成され、前記第1窓部材および前記第2窓部材は、光透過性材料を含み構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の光学素子収納用パッケージ。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の光学素子収納用パッケージに収納された光学フィルターを備えることを特徴とする光学フィルターデバイス。
  9. 請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の光学素子収納用パッケージに収納された光学素子を備えることを特徴とする光学モジュール。
  10. 請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の光学素子収納用パッケージに収納された光学素子を備えることを特徴とする電子機器。
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