JP2014072225A - 化合物半導体装置及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】Alを含有する保護膜を用いて電流コラプス現象を低減させるも、十分な破壊耐圧が確保される信頼性の高い高耐圧の化合物半導体装置を提供する。
【解決手段】化合物半導体積層構造2と、化合物半導体積層構造2の上方で互いに離間して形成されたソース電極5及びドレイン電極6と、化合物半導体積層構造2の上方でソース電極5とドレイン電極6との間に形成されたゲート電極4と、化合物半導体積層構造2の上方に形成された、アルミニウムを含有する絶縁材料からなるパッシベーション膜3aとを含み、パッシベーション膜3aは、ソース電極5及びドレイン電極6の下方では、化合物半導体積層構造2と非接触状態とされている。
【選択図】図3
【解決手段】化合物半導体積層構造2と、化合物半導体積層構造2の上方で互いに離間して形成されたソース電極5及びドレイン電極6と、化合物半導体積層構造2の上方でソース電極5とドレイン電極6との間に形成されたゲート電極4と、化合物半導体積層構造2の上方に形成された、アルミニウムを含有する絶縁材料からなるパッシベーション膜3aとを含み、パッシベーション膜3aは、ソース電極5及びドレイン電極6の下方では、化合物半導体積層構造2と非接触状態とされている。
【選択図】図3
Description
本発明は、化合物半導体装置及びその製造方法に関する。
窒化物半導体は、高い飽和電子速度及びワイドバンドギャップ等の特徴を利用し、高耐圧及び高出力の半導体デバイスへの適用が検討されている。例えば、窒化物半導体であるGaNのバンドギャップは3.4eVであり、Siのバンドギャップ(1.1eV)及びGaAsのバンドギャップ(1.4eV)よりも大きく、高い破壊電界強度を有する。そのためGaNは、高電圧動作且つ高出力を得る電源用の半導体デバイスの材料として極めて有望である。
窒化物半導体を用いた半導体デバイスとしては、電界効果トランジスタ、特に高電子移動度トランジスタ(High Electron Mobility Transistor:HEMT)についての報告が数多くなされている。例えばGaN系のHEMT(GaN−HEMT)では、GaNを電子走行層として、AlGaNを電子供給層として用いたAlGaN/GaN・HEMTが注目されている。AlGaN/GaN・HEMTでは、GaNとAlGaNとの格子定数差に起因した歪みがAlGaNに生じる。これにより発生したピエゾ分極及びAlGaNの自発分極により、高濃度の2次元電子ガス(2DEG)が得られる。そのため、高効率のスイッチ素子、電気自動車用等の高耐圧電力デバイスとして期待されている。
窒化物半導体を用いた半導体デバイスを高電圧下で動作させる際の問題点として、耐圧と電流コラプス現象の2つが挙げられる。電流コラプス現象は、高電圧印加によりオン抵抗が増大する現象のことを指し、電子が半導体結晶中や半導体と絶縁膜との界面等にトラップされ、その領域における2DEGの濃度が減少することで発生するとされている。この電流コラプスは、半導体を覆う保護膜(パッシベーション膜)に大きく依存することが知られており、様々な膜種や膜質が研究されている。その中で我々は、パッシベーション膜としてAlN膜を用いることにより、界面準位の減少に効果があることを見出しており、特に原子層堆積法(Atomic Layer Deposition:ALD法)により成膜したAlNが最も適していることが判明している。
パッシベーション膜にAlN膜を用いたAlGaN/GaN・HEMTを図1に示す。
図1では、SiC等の基板101上に電子走行層102及び電子供給層103が積層され、電子供給層103上にパッシベーション膜104が形成される。電子走行層102はi(インテンショナリ・アンドープ)−GaN等であり、電子供給層103はn−AlGaN等であり、パッシベーション膜104はAlNである。パッシベーション膜104上にゲート電極105が形成され、ゲート電極105の両側で電子供給層103上及びパッシベーション膜104上にソース電極106及びドレイン電極107が形成されている。ソース電極106及びドレイン電極107は、電子供給層103とオーミック接触している。
図1では、SiC等の基板101上に電子走行層102及び電子供給層103が積層され、電子供給層103上にパッシベーション膜104が形成される。電子走行層102はi(インテンショナリ・アンドープ)−GaN等であり、電子供給層103はn−AlGaN等であり、パッシベーション膜104はAlNである。パッシベーション膜104上にゲート電極105が形成され、ゲート電極105の両側で電子供給層103上及びパッシベーション膜104上にソース電極106及びドレイン電極107が形成されている。ソース電極106及びドレイン電極107は、電子供給層103とオーミック接触している。
ところが、図1のAlGaN/GaN・HEMTでは、以下の問題があることが我々の実験により明らかになった。
パッシベーション膜104は、ソース電極106及びドレイン電極107にも接触する。そのため、ソース電極106及びドレイン電極107を電子供給層103とオーミック接触させる工程において、ソース電極106及びドレイン電極107がパッシベーション膜104と接触した状態で、オーミック接触を得るためのアニール処理を行う。一方、ソース電極106及びドレイン電極107の電極材料には、Ti/Al(Tiが下層でAlが上層)に代表されるAlを含有する構造が広く用いられており、Alを有しない電極材料では充分なオーミック特性は未だに得られていない。
パッシベーション膜104は、ソース電極106及びドレイン電極107にも接触する。そのため、ソース電極106及びドレイン電極107を電子供給層103とオーミック接触させる工程において、ソース電極106及びドレイン電極107がパッシベーション膜104と接触した状態で、オーミック接触を得るためのアニール処理を行う。一方、ソース電極106及びドレイン電極107の電極材料には、Ti/Al(Tiが下層でAlが上層)に代表されるAlを含有する構造が広く用いられており、Alを有しない電極材料では充分なオーミック特性は未だに得られていない。
通常、オーミック接触を得るためのアニール処理は、500℃〜900℃程度の高温を要する。アニール処理の際には、図1のように、電子供給層103、ソース電極106及びドレイン電極107のTi、パッシベーション膜104の三者が同時に接触する部分が存在する。高温のアニール処理により、当該部分において、パッシベーション膜104のAlの一部がソース電極106及びドレイン電極107のTiと反応し、当該部分の接触抵抗が変化することが判った。
この場合、パッシベーション膜104のゲート幅方向の接触抵抗にムラが生じ、高電圧動作時に電流集中が発生する。そうすると、この電流集中部位を起点としてデバイス破壊が惹起され、破壊耐圧が低下することが判明した。なお、このムラは、パッシベーション膜をドライエッチングして得られた端部の側面において、より顕著に発生することも判っている。電流コラプス現象を低減させるためには、AlN等のAlを含有する材料からなるパッシベーション膜は有効であるが、十分な破壊耐圧が得られないという問題がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、Alを含有する保護膜を用いて電流コラプス現象を低減させるも、十分な破壊耐圧が確保される信頼性の高い高耐圧の化合物半導体装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
化合物半導体装置の一態様は、化合物半導体積層構造と、前記化合物半導体積層構造の上方で互いに離間して形成された一対の第1の電極と、前記化合物半導体積層構造の上方で前記第1の電極間に形成された第2の電極と、前記化合物半導体積層構造の上方に形成された、アルミニウムを含有する絶縁材料からなる保護膜とを含み、前記保護膜は、前記第1の電極の下方では、前記化合物半導体積層構造と非接触状態とされている。
化合物半導体装置の製造方法の一態様は、化合物半導体積層構造を形成する工程と、前記化合物半導体積層構造の上方に、アルミニウムを含有する絶縁材料からなる保護膜を形成する工程と、前記化合物半導体積層構造の上方で互いに離間する一対の第1の電極を形成する工程と、前記化合物半導体積層構造の上方で前記第1の電極間に第2の電極を形成する工程とを含み、前記保護膜は、前記第1の電極の下方では、前記化合物半導体積層構造と非接触状態とされる。
上記の諸態様によれば、Alを含有する保護膜を用いて電流コラプス現象を低減させるも、十分な破壊耐圧が確保される信頼性の高い高耐圧の化合物半導体装置が実現する。
(第1の実施形態)
本実施形態では、化合物半導体装置として、窒化物半導体のAlGaN/GaN・HEMTを開示する。ここでは、半導体上でゲート絶縁膜を介してゲート電極が設けられる、いわゆるMIS型のAlGaN/GaN・HEMTを例示する。
図2及び図3は、第1の実施形態によるAlGaN/GaN・HEMTの製造方法を工程順に示す概略断面図である。
本実施形態では、化合物半導体装置として、窒化物半導体のAlGaN/GaN・HEMTを開示する。ここでは、半導体上でゲート絶縁膜を介してゲート電極が設けられる、いわゆるMIS型のAlGaN/GaN・HEMTを例示する。
図2及び図3は、第1の実施形態によるAlGaN/GaN・HEMTの製造方法を工程順に示す概略断面図である。
先ず、図2(a)に示すように、成長用基板として例えば半絶縁性のSiC基板1上に、化合物半導体積層構造2を形成する。成長用基板としては、SiC基板の代わりに、Si基板、サファイア基板、GaAs基板、GaN基板等を用いても良い。また、基板の導電性としては、半絶縁性、導電性を問わない。
化合物半導体積層構造2は、バッファ層2a、電子走行層2b、中間層2c、及び電子供給層2dを有して構成される。
化合物半導体積層構造2は、バッファ層2a、電子走行層2b、中間層2c、及び電子供給層2dを有して構成される。
化合物半導体積層構造2において、電子走行層2bの電子供給層2d(正確には中間層2c)との界面近傍に、2次元電子ガス(2DEG)が発生する。この2DEGは、電子走行層2bの化合物半導体(ここではGaN)と電子供給層2dの化合物半導体(ここではAlGaN)との格子定数の相違に基づいて生成される。
詳細には、SiC基板1上に、例えば有機金属気相成長(MOVPE:Metal Organic Vapor Phase Epitaxy)法により、以下の各化合物半導体を成長する。MOVPE法の代わりに、分子線エピタキシー(MBE:Molecular Beam Epitaxy)法等を用いても良い。
SiC基板1上に、AlNを所定の厚みに、i−GaNを3μm程度の厚みに、i−AlGaNを5nm程度の厚みに、n−AlGaNを30nm程度の厚みに順次成長する。これにより、バッファ層2a、電子走行層2b、中間層2c、電子供給層2dが形成される。バッファ層2aとしては、AlNの代わりにAlGaNを用いたり、低温成長でGaNを成長するようにしても良い。また、電子供給層2d上にn−GaNからなる薄いキャップ層を形成する場合もある。
SiC基板1上に、AlNを所定の厚みに、i−GaNを3μm程度の厚みに、i−AlGaNを5nm程度の厚みに、n−AlGaNを30nm程度の厚みに順次成長する。これにより、バッファ層2a、電子走行層2b、中間層2c、電子供給層2dが形成される。バッファ層2aとしては、AlNの代わりにAlGaNを用いたり、低温成長でGaNを成長するようにしても良い。また、電子供給層2d上にn−GaNからなる薄いキャップ層を形成する場合もある。
AlNの成長条件としては、原料ガスとしてトリメチルアルミニウム(TMAl)ガス及びアンモニア(NH3)ガスの混合ガスを用いる。GaNの成長条件としては、原料ガスとしてトリメチルガリウム(TMGa)ガス及びNH3ガスの混合ガスを用いる。AlGaNの成長条件としては、原料ガスとしてTMAlガス、TMGaガス、及びNH3ガスの混合ガスを用いる。成長する化合物半導体層に応じて、Al源であるTMAlガス、Ga源であるTMGaガスの供給の有無及び流量を適宜設定する。共通原料であるNH3ガスの流量は、100ccm〜10LM程度とする。また、成長圧力は50Torr〜300Torr程度、成長温度は1000℃〜1200℃程度とする。
GaNやAlGaNをn型として成長する際、本実施形態では電子供給層2dのAlGaNを形成する際には、n型不純物として例えばSiを含む例えばSiH4ガスを所定の流量で原料ガスに添加し、AlGaNにSiをドーピングする。Siのドーピング濃度は、1×1018/cm3程度〜1×1020/cm3程度、例えば5×1018/cm3程度とする。
続いて、素子分離構造を形成する。
詳細には、化合物半導体積層構造2の素子分離領域に、例えばアルゴン(Ar)を注入する。これにより、化合物半導体積層構造2及びSiC基板1の表層部分に素子分離構造が形成される。素子分離構造により、化合物半導体積層構造2上で活性領域が画定される。
なお、素子分離は、上記の注入法の代わりに、例えばSTI(Shallow Trench Isolation)法を用いて行っても良い。このとき、化合物半導体積層構造2のドライエッチングには、例えば塩素系のエッチングガスを用いる。
詳細には、化合物半導体積層構造2の素子分離領域に、例えばアルゴン(Ar)を注入する。これにより、化合物半導体積層構造2及びSiC基板1の表層部分に素子分離構造が形成される。素子分離構造により、化合物半導体積層構造2上で活性領域が画定される。
なお、素子分離は、上記の注入法の代わりに、例えばSTI(Shallow Trench Isolation)法を用いて行っても良い。このとき、化合物半導体積層構造2のドライエッチングには、例えば塩素系のエッチングガスを用いる。
続いて、図2(b)に示すように、AlN層3を形成する。
詳細には、化合物半導体積層構造2上に、Alを含有する絶縁膜、ここではAlNを2nm程度〜200nm程度、例えば20nm程度の厚みに堆積する。AlNの堆積は、例えばALD法を用いる。ALD法の代わりに、スパッタ法、プラズマCVD法等を用いても良い。以上により、AlN層3が形成される。Alを含有する絶縁材料としては、AlNの代わりに、例えばAlO(Al2O3)を用いても良い。
詳細には、化合物半導体積層構造2上に、Alを含有する絶縁膜、ここではAlNを2nm程度〜200nm程度、例えば20nm程度の厚みに堆積する。AlNの堆積は、例えばALD法を用いる。ALD法の代わりに、スパッタ法、プラズマCVD法等を用いても良い。以上により、AlN層3が形成される。Alを含有する絶縁材料としては、AlNの代わりに、例えばAlO(Al2O3)を用いても良い。
続いて、図2(c)に示すように、AlN層3を加工してパッシベーション膜3aを形成する。
詳細には、AlN層3の表面にレジストを塗布する。レジストをリソグラフィーにより加工し、レジストに、AlN層3の開口予定部位を露出する開口を形成する。以上により、当該開口を有するレジストマスクが形成される。
詳細には、AlN層3の表面にレジストを塗布する。レジストをリソグラフィーにより加工し、レジストに、AlN層3の開口予定部位を露出する開口を形成する。以上により、当該開口を有するレジストマスクが形成される。
このレジストマスクを用いて、電子供給層2dの表面における所定領域が露出するまで、AlN層3をドライエッチングする。エッチングガスには、例えば塩素系ガスを用いる。電子供給層2dの所定領域は、電子供給層2dの表面におけるソース電極及びドレイン電極の形成予定部位を包含する領域である。なお、ドライエッチングは、電子供給層2dの表面以降まで、深さ方向に若干削るようにしても良い。以上により、残存したAlN層3により、電子供給層2dの所定領域を露出するパッシベーション膜3aが形成される。パッシベーション膜3aにおいて、ドライエッチングで形成された両端部を、端部3a1,3a2とする。
続いて、図3(a)に示すように、ゲート電極4を形成する。
詳細には、先ず、ゲート電極を形成するためのレジストマスクを形成する。ここでは、蒸着法及びリフトオフ法に適した例えば庇構造2層レジストを用いる。このレジストを、パッシベーション膜3a上を含む化合物半導体積層構造2上に塗布し、パッシベーション膜3aのゲート電極の形成予定部位を露出する開口を形成する。以上により、当該開口を有するレジストマスクが形成される。
詳細には、先ず、ゲート電極を形成するためのレジストマスクを形成する。ここでは、蒸着法及びリフトオフ法に適した例えば庇構造2層レジストを用いる。このレジストを、パッシベーション膜3a上を含む化合物半導体積層構造2上に塗布し、パッシベーション膜3aのゲート電極の形成予定部位を露出する開口を形成する。以上により、当該開口を有するレジストマスクが形成される。
このレジストマスクを用いて、電極材料として、例えばNi/Au(Niが下層でAuが上層)を、例えば蒸着法により、パッシベーション膜3aのゲート電極の形成予定部位を露出する開口内を含むレジストマスク上に堆積する。Niの厚みは30nm程度、Auの厚みは400nm程度とする。リフトオフ法により、レジストマスク及びその上に堆積したNi/Auを除去する。以上により、パッシベーション膜3a上にゲート電極4が形成される。ゲート電極4は、化合物半導体積層構造2上にパッシベーション膜3aを介して形成される。パッシベーション膜3aのゲート電極4下に位置する部分は、ゲート絶縁膜として機能する。
その後、レジストマスクは、酸素プラズマを用いたアッシング処理、又は薬液を用いたウェット処理により除去される。
その後、レジストマスクは、酸素プラズマを用いたアッシング処理、又は薬液を用いたウェット処理により除去される。
続いて、図3(b)に示すように、ソース電極5及びドレイン電極6を形成する。
詳細には、先ず、ソース電極及びドレイン電極を形成するためのレジストマスクを形成する。ここでは、蒸着法及びリフトオフ法に適した例えば庇構造2層レジストを用いる。このレジストを化合物半導体積層構造2上に塗布し、化合物半導体積層構造2のソース電極及びドレイン電極の形成予定部位を露出する開口を形成する。以上により、当該開口を有するレジストマスクが形成される。
詳細には、先ず、ソース電極及びドレイン電極を形成するためのレジストマスクを形成する。ここでは、蒸着法及びリフトオフ法に適した例えば庇構造2層レジストを用いる。このレジストを化合物半導体積層構造2上に塗布し、化合物半導体積層構造2のソース電極及びドレイン電極の形成予定部位を露出する開口を形成する。以上により、当該開口を有するレジストマスクが形成される。
このレジストマスクを用いて、電極材料として、例えばTi/Al(Tiが下層でAlが上層)を、例えば蒸着法により、各形成予定部位を露出する開口内を含むレジストマスク上に堆積する。Tiの厚みは20nm程度、Alの厚みは200nm程度とする。電極材料としては、Alを含有する金属の単層、或いは3層以上の構成としても良い。リフトオフ法により、レジストマスク及びその上に堆積したTi/Alを除去する。その後、SiC基板1を、例えば窒素雰囲気中において400℃〜1000℃程度の温度、例えば550℃程度でアニール処理し、残存したTi/Alを電子供給層2dとオーミック接触させる。以上により、化合物半導体積層構造2上にソース電極5及びドレイン電極6が形成される。
本実施形態では、パッシベーション膜3aは、ソース電極5及びドレイン電極6の下方では、化合物半導体積層構造2(電子供給層2d)と非接触状態とされている。具体的には、ソース電極5は、ゲート電極4との間において、その端部5aが、パッシベーション膜3aの端部3a1から離間している。同様に、ドレイン電極6は、ゲート電極4との間において、その端部6aが、パッシベーション膜3aの端部3a2から離間している。
パッシベーション膜3aは、ソース電極5及びドレイン電極6と離間した非接触状態であるため、ソース電極5及びドレイン電極6のオーミック接触を確立するための高温のアニール処理時において、ソース電極5及びドレイン電極6と反応することはない。そのため、パッシベーション膜3aのゲート幅方向における接触抵抗の分布が均一となり、高電圧動作時の電流集中が分散され、十分な破壊耐圧が得られる。
続いて、図3(c)に示すように、全面に保護絶縁膜7を形成する。
詳細には、化合物半導体積層構造2上の全面を覆うように絶縁膜、例えばSiNを2nm程度〜200nm程度、例えば20nm程度の厚みに堆積する、SiNの堆積は、プラズマCVD法又はスパッタ法を用いる。絶縁材料としては、SiNの代わりにSiON、SiO2等を用いる場合もある。以上により、保護絶縁膜7が形成される。保護絶縁膜7は、ソース電極5及びドレイン電極6とパッシベーション膜3aとの隙間を埋め込み、保護膜として機能する。
詳細には、化合物半導体積層構造2上の全面を覆うように絶縁膜、例えばSiNを2nm程度〜200nm程度、例えば20nm程度の厚みに堆積する、SiNの堆積は、プラズマCVD法又はスパッタ法を用いる。絶縁材料としては、SiNの代わりにSiON、SiO2等を用いる場合もある。以上により、保護絶縁膜7が形成される。保護絶縁膜7は、ソース電極5及びドレイン電極6とパッシベーション膜3aとの隙間を埋め込み、保護膜として機能する。
しかる後、層間絶縁膜の形成、ゲート電極4、ソース電極5、ドレイン電極6と接続される配線の形成、上層の保護膜の形成、最表面に露出する接続電極の形成等の諸工程を経る。以上により、本実施形態によるMIS型のAlGaN/GaN・HEMTが形成される。
本実施形態によるAlGaN/GaN・HEMTについて、その破壊耐圧について、図1に示したAlGaN/GaN・HEMTとの比較に基づいて調べた。その結果を図4に示す。図4は、本実施形態によるAlGaN/GaN・HEMTについて、代表的なピンチオフ条件下におけるI−V特性を、比較例と共に示す特性図である。
比較例では、200V付近で電界集中により素子破壊が確認される。これに対して本実施形態では、600V以上の高い破壊耐圧が得られることが判明した。
比較例では、200V付近で電界集中により素子破壊が確認される。これに対して本実施形態では、600V以上の高い破壊耐圧が得られることが判明した。
以上説明したように、本実施形態では、Alを含有するパッシベーション膜3aを用いて電流コラプス現象を低減させるも、十分な破壊耐圧が確保される信頼性の高い高耐圧のAlGaN/GaN・HEMTが実現する。
(変形例)
以下、第1の実施形態の変形例について説明する。本例では、第1の実施形態と同様にAlGaN/GaN・HEMTの構成及び製造方法を開示するが、ゲート電極が半導体とショットキー接触する、いわゆるショットキー型のAlGaN/GaN・HEMTを例示する。なお、第1の実施形態と同様の構成部材等については、同符号を付して詳しい説明を省略する。
図5及び図6は、第1の実施形態の変形例によるAlGaN/GaN・HEMTの製造方法の主要工程を示す概略断面図である。
以下、第1の実施形態の変形例について説明する。本例では、第1の実施形態と同様にAlGaN/GaN・HEMTの構成及び製造方法を開示するが、ゲート電極が半導体とショットキー接触する、いわゆるショットキー型のAlGaN/GaN・HEMTを例示する。なお、第1の実施形態と同様の構成部材等については、同符号を付して詳しい説明を省略する。
図5及び図6は、第1の実施形態の変形例によるAlGaN/GaN・HEMTの製造方法の主要工程を示す概略断面図である。
先ず、第1の実施形態の図2(a)〜(b)と同様に、SiC基板1上に化合物半導体積層構造2を形成する。化合物半導体積層構造2は、バッファ層2a、電子走行層2b、中間層2c、及び電子供給層2dを有して構成される。
続いて、第1の実施形態と同様に、化合物半導体積層構造2に素子分離構造を形成する。
続いて、第1の実施形態と同様に、化合物半導体積層構造2に素子分離構造を形成する。
続いて、図5(a)に示すように、AlN層11を形成する。
詳細には、化合物半導体積層構造2上に、Alを含有する絶縁膜、ここではAlNを2nm程度〜200nm程度、例えば20nm程度の厚みに堆積する。AlNの堆積は、例えばALD法を用いる。ALD法の代わりに、スパッタ法、プラズマCVD法等を用いても良い。以上により、AlN層11が形成される。Alを含有する絶縁材料としては、AlNの代わりに、例えばAlO(Al2O3)を用いても良い。
詳細には、化合物半導体積層構造2上に、Alを含有する絶縁膜、ここではAlNを2nm程度〜200nm程度、例えば20nm程度の厚みに堆積する。AlNの堆積は、例えばALD法を用いる。ALD法の代わりに、スパッタ法、プラズマCVD法等を用いても良い。以上により、AlN層11が形成される。Alを含有する絶縁材料としては、AlNの代わりに、例えばAlO(Al2O3)を用いても良い。
続いて、図5(b)に示すように、AlN層11を加工してパッシベーション膜11aを形成する。
詳細には、AlN層11の表面にレジストを塗布する。レジストをリソグラフィーにより加工し、レジストに、AlN層11の開口予定部位を露出する開口を形成する。以上により、当該開口を有するレジストマスクが形成される。
詳細には、AlN層11の表面にレジストを塗布する。レジストをリソグラフィーにより加工し、レジストに、AlN層11の開口予定部位を露出する開口を形成する。以上により、当該開口を有するレジストマスクが形成される。
このレジストマスクを用いて、電子供給層2dの表面における所定領域が露出するまで、AlN層11をドライエッチングする。エッチングガスには、例えば塩素系ガスを用いる。電子供給層2dの所定領域は、電子供給層2dの表面におけるソース電極及びドレイン電極の形成予定部位を包含する領域と、ゲート電極の形成予定部位である。なお、ドライエッチングは、電子供給層2dの表面以降まで、深さ方向に若干削るようにしても良い。以上により、残存したAlN層11により、電子供給層2dの所定領域を露出するパッシベーション膜11aが形成される。パッシベーション膜11aにおいて、ドライエッチングで形成された両端部を端部11a1,11a2とし、ゲート電極の形成予定部位を電極用リセス11a3とする。
続いて、図5(c)に示すように、ゲート電極12を形成する。
詳細には、先ず、ゲート電極を形成するためのレジストマスクを形成する。ここでは、蒸着法及びリフトオフ法に適した例えば庇構造2層レジストを用いる。このレジストをパッシベーション膜11a上を含む化合物半導体積層構造2上に塗布し、パッシベーション膜3aの電極用リセス11a3を含む領域を露出する開口を形成する。以上により、当該開口を有するレジストマスクが形成される。
詳細には、先ず、ゲート電極を形成するためのレジストマスクを形成する。ここでは、蒸着法及びリフトオフ法に適した例えば庇構造2層レジストを用いる。このレジストをパッシベーション膜11a上を含む化合物半導体積層構造2上に塗布し、パッシベーション膜3aの電極用リセス11a3を含む領域を露出する開口を形成する。以上により、当該開口を有するレジストマスクが形成される。
このレジストマスクを用いて、電極材料として、例えばNi/Au(Niが下層でAuが上層)を、例えば蒸着法により、パッシベーション膜11aの電極用リセス11a3を含む領域を露出する開口内を含むレジストマスク上に堆積する。Niの厚みは30nm程度、Auの厚みは400nm程度とする。リフトオフ法により、レジストマスク及びその上に堆積したNi/Auを除去する。以上により、電極用リセス11a3を埋め込み、パッシベーション膜11a上に乗り上げる形状(ゲート長方向に沿った断面が所謂オーバーハング形状)のゲート電極12が形成される。ゲート電極12は、電極用リセス11a3内で化合物半導体積層構造2(電子供給層2d)とショットキー接触する。
その後、レジストマスクは、酸素プラズマを用いたアッシング処理、又は薬液を用いたウェット処理により除去される。
その後、レジストマスクは、酸素プラズマを用いたアッシング処理、又は薬液を用いたウェット処理により除去される。
続いて、図6(a)に示すように、ソース電極5及びドレイン電極6を形成する。
詳細には、先ず、ソース電極及びドレイン電極を形成するためのレジストマスクを形成する。ここでは、蒸着法及びリフトオフ法に適した例えば庇構造2層レジストを用いる。このレジストを化合物半導体積層構造2上に塗布し、化合物半導体積層構造2のソース電極及びドレイン電極の形成予定部位を露出する開口を形成する。以上により、当該開口を有するレジストマスクが形成される。
詳細には、先ず、ソース電極及びドレイン電極を形成するためのレジストマスクを形成する。ここでは、蒸着法及びリフトオフ法に適した例えば庇構造2層レジストを用いる。このレジストを化合物半導体積層構造2上に塗布し、化合物半導体積層構造2のソース電極及びドレイン電極の形成予定部位を露出する開口を形成する。以上により、当該開口を有するレジストマスクが形成される。
このレジストマスクを用いて、電極材料として、例えばTi/Al(Tiが下層でAlが上層)を、例えば蒸着法により、各形成予定部位を露出する開口内を含むレジストマスク上に堆積する。Tiの厚みは20nm程度、Alの厚みは200nm程度とする。リフトオフ法により、レジストマスク及びその上に堆積したTi/Alを除去する。その後、SiC基板1を、例えば窒素雰囲気中において400℃〜1000℃程度の温度、例えば550℃程度でアニール処理し、残存したTi/Alを電子供給層2dとオーミック接触させる。以上により、化合物半導体積層構造2上にソース電極5及びドレイン電極6が形成される。
本例では、パッシベーション膜11aは、ソース電極5及びドレイン電極6の下方では、化合物半導体積層構造2(電子供給層2d)と非接触状態とされている。具体的には、ソース電極5は、ゲート電極12との間において、その端部5aが、パッシベーション膜11aの端部11a1から離間している。同様に、ドレイン電極6は、ゲート電極12との間において、その端部6aが、パッシベーション膜11aの端部11a2から離間している。
パッシベーション膜11aは、ソース電極5及びドレイン電極6と離間した非接触状態であるため、ソース電極5及びドレイン電極6のオーミック接触を確立するための高温のアニール処理時において、ソース電極5及びドレイン電極6と反応することはない。そのため、パッシベーション膜11aのゲート幅方向における接触抵抗の分布が均一となり、高電圧動作時の電流集中が分散され、十分な破壊耐圧が得られる。
続いて、図6(b)に示すように、全面に保護絶縁膜7を形成する。
詳細には、化合物半導体積層構造2上の全面を覆うように絶縁膜、例えばSiNを2nm程度〜200nm程度、例えば20nm程度の厚みに堆積する、SiNの堆積は、プラズマCVD法又はスパッタ法を用いる。絶縁材料としては、SiNの代わりにSiON、SiO2等を用いる場合もある。以上により、保護絶縁膜7が形成される。保護絶縁膜7は、ソース電極5及びドレイン電極6とパッシベーション膜11aとの隙間を埋め込み、保護膜として機能する。
詳細には、化合物半導体積層構造2上の全面を覆うように絶縁膜、例えばSiNを2nm程度〜200nm程度、例えば20nm程度の厚みに堆積する、SiNの堆積は、プラズマCVD法又はスパッタ法を用いる。絶縁材料としては、SiNの代わりにSiON、SiO2等を用いる場合もある。以上により、保護絶縁膜7が形成される。保護絶縁膜7は、ソース電極5及びドレイン電極6とパッシベーション膜11aとの隙間を埋め込み、保護膜として機能する。
しかる後、層間絶縁膜の形成、ゲート電極12、ソース電極5、ドレイン電極6と接続される配線の形成、上層の保護膜の形成、最表面に露出する接続電極の形成等の諸工程を経る。以上により、本実施形態によるショットキー型のAlGaN/GaN・HEMTが形成される。
以上説明したように、本例では、Alを含有するパッシベーション膜11aを用いて電流コラプス現象を低減させるも、十分な破壊耐圧が確保される信頼性の高い高耐圧のAlGaN/GaN・HEMTが実現する。
(第2の実施形態)
本実施形態では、第1の実施形態と同様に、MIS型のAlGaN/GaN・HEMTの構成及び製造方法を開示するが、パッシベーション膜の形成状態が若干異なる点で第1の実施形態と相違する。なお、第1の実施形態の構成部材等と同一のものについては、同符号を付して詳しい説明を省略する。
図7〜図9は、第2の実施形態によるAlGaN/GaN・HEMTの製造方法を工程順に示す概略断面図である。
本実施形態では、第1の実施形態と同様に、MIS型のAlGaN/GaN・HEMTの構成及び製造方法を開示するが、パッシベーション膜の形成状態が若干異なる点で第1の実施形態と相違する。なお、第1の実施形態の構成部材等と同一のものについては、同符号を付して詳しい説明を省略する。
図7〜図9は、第2の実施形態によるAlGaN/GaN・HEMTの製造方法を工程順に示す概略断面図である。
先ず、図7(a)に示すように、成長用基板として例えば半絶縁性のSiC基板1上に、化合物半導体積層構造2を形成する。化合物半導体積層構造2は、バッファ層2a、電子走行層2b、中間層2c、及び電子供給層2dを有して構成される。化合物半導体積層構造2の成長方法は、第1の実施形態と同様である。
続いて、第1の実施形態と同様に、化合物半導体積層構造2に素子分離構造を形成する。
続いて、第1の実施形態と同様に、化合物半導体積層構造2に素子分離構造を形成する。
続いて、図7(b)に示すように、全面にSiN膜21を形成する。
詳細には、化合物半導体積層構造2上の全面を覆うように絶縁膜、例えばSiNを2nm程度〜200nm程度、例えば20nm程度の厚みに堆積する、SiNの堆積は、プラズマCVD法又はスパッタ法を用いる。絶縁材料としては、SiNの代わりにSiON、SiO2等を用いる場合もある。以上により、SiN膜21が形成される。
詳細には、化合物半導体積層構造2上の全面を覆うように絶縁膜、例えばSiNを2nm程度〜200nm程度、例えば20nm程度の厚みに堆積する、SiNの堆積は、プラズマCVD法又はスパッタ法を用いる。絶縁材料としては、SiNの代わりにSiON、SiO2等を用いる場合もある。以上により、SiN膜21が形成される。
続いて、図7(c)に示すように、SiN膜21を加工する。
詳細には、SiN膜21の表面にレジストを塗布する。レジストをリソグラフィーにより加工し、レジストに、SiN膜21の開口予定部位を露出する開口を形成する。以上により、当該開口を有するレジストマスクが形成される。
詳細には、SiN膜21の表面にレジストを塗布する。レジストをリソグラフィーにより加工し、レジストに、SiN膜21の開口予定部位を露出する開口を形成する。以上により、当該開口を有するレジストマスクが形成される。
このレジストマスクを用いて、電子供給層2dの表面における所定領域が露出するまで、SiN膜21をドライエッチングする。エッチングガスには、例えばフッ素系ガスを用いる。このドライエッチングには、電子供給層2dに及ぼすエッチングダメージが可及的に小さいことが要求されるところ、フッ素系ガスを用いたドライエッチングは、電子供給層2dへのエッチングダメージが小さい。電子供給層2dの所定領域は、電子供給層2dの表面におけるソース電極の形成予定部位とドレイン電極の形成予定部位との間の領域である。ドライエッチングで残存したSiN膜21を、SiN膜21aとする。
続いて、図8(a)に示すように、AlN層22を形成する。
詳細には、SiN膜21a上を含む化合物半導体積層構造2上に、Alを含有する絶縁膜、ここではAlNを2nm程度〜200nm程度、例えば20nm程度の厚みに堆積する。AlNの堆積は、例えばALD法を用いる。ALD法の代わりに、スパッタ法、プラズマCVD法等を用いても良い。以上により、AlN層22が形成される。Alを含有する絶縁材料としては、AlNの代わりに、例えばAlO(Al2O3)を用いても良い。
詳細には、SiN膜21a上を含む化合物半導体積層構造2上に、Alを含有する絶縁膜、ここではAlNを2nm程度〜200nm程度、例えば20nm程度の厚みに堆積する。AlNの堆積は、例えばALD法を用いる。ALD法の代わりに、スパッタ法、プラズマCVD法等を用いても良い。以上により、AlN層22が形成される。Alを含有する絶縁材料としては、AlNの代わりに、例えばAlO(Al2O3)を用いても良い。
続いて、図8(b)に示すように、AlN層22と共にSiN膜21aを加工し、パッシベーション膜22a及び下地層21bを形成する。
詳細には、AlN層22の表面にレジストを塗布する。レジストをリソグラフィーにより加工し、レジストに、AlN層22の開口予定部位を露出する開口を形成する。以上により、当該開口を有するレジストマスクが形成される。
詳細には、AlN層22の表面にレジストを塗布する。レジストをリソグラフィーにより加工し、レジストに、AlN層22の開口予定部位を露出する開口を形成する。以上により、当該開口を有するレジストマスクが形成される。
このレジストマスクを用いて、電子供給層2dの表面における所定領域が露出するまで、AlN層22及びSiN膜21aをドライエッチングする。エッチングガスには、AlN層22のエッチングには例えば塩素系ガスを、SiN膜21aのエッチングには例えばフッ素系ガスを、それぞれ用いる。塩素系ガスを用いてAlN層22をドライエッチングしても、電子供給層2d上にはSiN膜21aが存するため、電子供給層2dがドライエッチングに晒されることはなく、電子供給層2dのエッチングダメージはない。フッ素系ガスを用いて電子供給層2d上のSiN膜21aをドライエッチングすることで、SiN膜21aのドライエッチングで露出する電子供給層2dへのエッチングダメージを小さく抑えることができる。
電子供給層2dの所定領域は、電子供給層2dの表面におけるソース電極及びドレイン電極の形成予定部位のうち、ソース電極及びドレイン電極がオーミック接触する領域である。以上により、残存したAlN層22により、電子供給層2dの所定領域を露出するパッシベーション膜22aが形成される。パッシベーション膜22aの下部には、残存したSiN膜21aにより下地層21bが形成される。下地層21b及びパッシベーション膜22aにおいて、ドライエッチングで露出した上記の所定領域を、電極用リセス23a,23bとする。
続いて、図9(a)に示すように、ソース電極24及びドレイン電極25を形成する。
詳細には、先ず、ソース電極及びドレイン電極を形成するためのレジストマスクを形成する。ここでは、蒸着法及びリフトオフ法に適した例えば庇構造2層レジストを用いる。このレジストを化合物半導体積層構造2上に塗布し、電極用リセス23a,23bを含むソース電極及びドレイン電極の形成予定部位を露出する開口を形成する。以上により、当該開口を有するレジストマスクが形成される。
詳細には、先ず、ソース電極及びドレイン電極を形成するためのレジストマスクを形成する。ここでは、蒸着法及びリフトオフ法に適した例えば庇構造2層レジストを用いる。このレジストを化合物半導体積層構造2上に塗布し、電極用リセス23a,23bを含むソース電極及びドレイン電極の形成予定部位を露出する開口を形成する。以上により、当該開口を有するレジストマスクが形成される。
このレジストマスクを用いて、電極材料として、例えばTi/Al(Tiが下層でAlが上層)を、例えば蒸着法により、各形成予定部位を露出する開口内を含むレジストマスク上に堆積する。Tiの厚みは20nm程度、Alの厚みは200nm程度とする。リフトオフ法により、レジストマスク及びその上に堆積したTi/Alを除去する。その後、SiC基板1を、例えば窒素雰囲気中において400℃〜1000℃程度の温度、例えば550℃程度でアニール処理し、残存したTi/Alを電極用リセス23a,23b内で電子供給層2dとオーミック接触させる。以上により、電極用リセス23a,23b内を埋め込むと共にパッシベーション膜22a上に乗り上げる形状(ゲート長方向に沿った断面が所謂オーバーハング形状)のソース電極24及びドレイン電極25が形成される。
本実施形態では、パッシベーション膜22aは、ソース電極24及びドレイン電極25の下方では、化合物半導体積層構造2(電子供給層2d)と非接触状態とされている。具体的には、パッシベーション膜22aは、ソース電極24及びドレイン電極25の下方において、電子供給層2dの上方に下地層21bを介して位置する。
パッシベーション膜22aは、ソース電極24及びドレイン電極25の下方において、ソース電極24及びドレイン電極25とは接触するが、電子供給層2dとは下地層21bにより上方に離間している。即ち、電子供給層2d、ソース電極24及びドレイン電極25のTi、パッシベーション膜22aの三者が同時に接触する部分が存在しない。この場合、ソース電極24及びドレイン電極25のオーミック接触を確立するための高温のアニール処理時において、パッシベーション膜22aがソース電極24及びドレイン電極25と反応することはない。そのため、パッシベーション膜22aのゲート幅方向における接触抵抗の分布が均一となり、高電圧動作時の電流集中が分散され、十分な破壊耐圧が得られる。
続いて、図9(b)に示すように、ゲート電極4を形成する。
詳細には、先ず、ゲート電極を形成するためのレジストマスクを形成する。ここでは、蒸着法及びリフトオフ法に適した例えば庇構造2層レジストを用いる。このレジストをパッシベーション膜22a上に塗布し、パッシベーション膜22aのゲート電極の形成予定部位を露出する開口を形成する。以上により、当該開口を有するレジストマスクが形成される。
詳細には、先ず、ゲート電極を形成するためのレジストマスクを形成する。ここでは、蒸着法及びリフトオフ法に適した例えば庇構造2層レジストを用いる。このレジストをパッシベーション膜22a上に塗布し、パッシベーション膜22aのゲート電極の形成予定部位を露出する開口を形成する。以上により、当該開口を有するレジストマスクが形成される。
このレジストマスクを用いて、電極材料として、例えばNi/Au(Niが下層でAuが上層)を、例えば蒸着法により、パッシベーション膜22aのゲート電極の形成予定部位を露出する開口内を含むレジストマスク上に堆積する。Niの厚みは30nm程度、Auの厚みは400nm程度とする。リフトオフ法により、レジストマスク及びその上に堆積したNi/Auを除去する。以上により、パッシベーション膜22a上にゲート電極4が形成される。ゲート電極4は、化合物半導体積層構造2上にパッシベーション膜22aを介して形成される。パッシベーション膜22aのゲート電極4下に位置する部分は、ゲート絶縁膜として機能する。
その後、レジストマスクは、酸素プラズマを用いたアッシング処理、又は薬液を用いたウェット処理により除去される。
その後、レジストマスクは、酸素プラズマを用いたアッシング処理、又は薬液を用いたウェット処理により除去される。
しかる後、層間絶縁膜の形成、ゲート電極4、ソース電極24、ドレイン電極25と接続される配線の形成、上層の保護膜の形成、最表面に露出する接続電極の形成等の諸工程を経る。以上により、本実施形態によるMIS型のAlGaN/GaN・HEMTが形成される。
以上説明したように、本実施形態では、Alを含有するパッシベーション膜22aを用いて電流コラプス現象を低減させるも、十分な破壊耐圧が確保される信頼性の高い高耐圧のAlGaN/GaN・HEMTが実現する。
(変形例)
以下、第2の実施形態の変形例について説明する。本例では、第2の実施形態と同様にAlGaN/GaN・HEMTの構成及び製造方法を開示するが、ゲート電極が半導体とショットキー接触する、いわゆるショットキー型のAlGaN/GaN・HEMTを例示する。なお、第2の実施形態と同様の構成部材等については、同符号を付して詳しい説明を省略する。
図10及び図11は、第2の実施形態の変形例によるAlGaN/GaN・HEMTの製造方法の主要工程を示す概略断面図である。
以下、第2の実施形態の変形例について説明する。本例では、第2の実施形態と同様にAlGaN/GaN・HEMTの構成及び製造方法を開示するが、ゲート電極が半導体とショットキー接触する、いわゆるショットキー型のAlGaN/GaN・HEMTを例示する。なお、第2の実施形態と同様の構成部材等については、同符号を付して詳しい説明を省略する。
図10及び図11は、第2の実施形態の変形例によるAlGaN/GaN・HEMTの製造方法の主要工程を示す概略断面図である。
先ず、第1の実施形態の図2(a)〜(b)と同様に、SiC基板1上に化合物半導体積層構造2を形成する。化合物半導体積層構造2は、バッファ層2a、電子走行層2b、中間層2c、及び電子供給層2dを有して構成される。
続いて、第1の実施形態と同様に、化合物半導体積層構造2に素子分離構造を形成する。
続いて、第1の実施形態と同様に、化合物半導体積層構造2に素子分離構造を形成する。
続いて、図10(a)に示すように、全面にSiN膜31を形成する。
詳細には、化合物半導体積層構造2上の全面を覆うように絶縁膜、例えばSiNを2nm程度〜200nm程度、例えば20nm程度の厚みに堆積する、SiNの堆積は、プラズマCVD法又はスパッタ法を用いる。絶縁材料としては、SiNの代わりにSiON、SiO2等を用いる場合もある。以上により、SiN膜31が形成される。
詳細には、化合物半導体積層構造2上の全面を覆うように絶縁膜、例えばSiNを2nm程度〜200nm程度、例えば20nm程度の厚みに堆積する、SiNの堆積は、プラズマCVD法又はスパッタ法を用いる。絶縁材料としては、SiNの代わりにSiON、SiO2等を用いる場合もある。以上により、SiN膜31が形成される。
続いて、図10(b)に示すように、SiN膜31を加工する。
詳細には、SiN膜31の表面にレジストを塗布する。レジストをリソグラフィーにより加工し、レジストに、SiN膜31の開口予定部位を露出する開口を形成する。以上により、当該開口を有するレジストマスクが形成される。
詳細には、SiN膜31の表面にレジストを塗布する。レジストをリソグラフィーにより加工し、レジストに、SiN膜31の開口予定部位を露出する開口を形成する。以上により、当該開口を有するレジストマスクが形成される。
このレジストマスクを用いて、電子供給層2dの表面における所定領域が露出するまで、SiN膜31をドライエッチングする。エッチングガスには、例えばフッ素系ガスを用いる。このドライエッチングには、電子供給層2dに及ぼすエッチングダメージが可及的に小さいことが要求されるところ、フッ素系ガスを用いたドライエッチングは、電子供給層2dへのエッチングダメージが小さい。電子供給層2dの所定領域は、電子供給層2dの表面におけるソース電極、ドレイン電極、及びゲート電極の各形成予定部位を除く領域である。以上により、残存したSiN膜31を、SiN膜31a,31bとする。
続いて、図10(c)に示すように、AlN層32を形成する。
詳細には、SiN膜31a,31b上を含む化合物半導体積層構造2上に、Alを含有する絶縁膜、ここではAlNを2nm程度〜200nm程度、例えば20nm程度の厚みに堆積する。AlNの堆積は、例えばALD法を用いる。ALD法の代わりに、スパッタ法、プラズマCVD法等を用いても良い。以上により、AlN層32が形成される。Alを含有する絶縁材料としては、AlNの代わりに、例えばAlO(Al2O3)を用いても良い。
詳細には、SiN膜31a,31b上を含む化合物半導体積層構造2上に、Alを含有する絶縁膜、ここではAlNを2nm程度〜200nm程度、例えば20nm程度の厚みに堆積する。AlNの堆積は、例えばALD法を用いる。ALD法の代わりに、スパッタ法、プラズマCVD法等を用いても良い。以上により、AlN層32が形成される。Alを含有する絶縁材料としては、AlNの代わりに、例えばAlO(Al2O3)を用いても良い。
続いて、図11(a)に示すように、パッシベーション膜32a及び下地層31cを形成する。
詳細には、AlN層32の表面にレジストを塗布する。レジストをリソグラフィーにより加工し、レジストに、AlN層32の開口予定部位を露出する開口を形成する。以上により、当該開口を有するレジストマスクが形成される。
詳細には、AlN層32の表面にレジストを塗布する。レジストをリソグラフィーにより加工し、レジストに、AlN層32の開口予定部位を露出する開口を形成する。以上により、当該開口を有するレジストマスクが形成される。
このレジストマスクを用いて、電子供給層2dの表面における所定領域が露出するまで、AlN層32及びSiN膜31a,31bをドライエッチングする。エッチングガスには、AlN層32のエッチングには例えば塩素系ガスを、SiN膜31a,31bのエッチングには例えばフッ素系ガスを、それぞれ用いる。塩素系ガスを用いてAlN層32をドライエッチングしても、電子供給層2d上にはSiN膜31a,31bが存するため、電子供給層2dがドライエッチングに晒されることはなく、電子供給層2dのエッチングダメージはない。フッ素系ガスを用いて電子供給層2d上のSiN膜31a,31bをドライエッチングすることで、SiN膜31a,31bのドライエッチングで露出する電子供給層2dへのエッチングダメージを小さく抑えることができる。
電子供給層2dの所定領域は、電子供給層2dの表面におけるソース電極及びドレイン電極の形成予定部位のうち、ソース電極及びドレイン電極がオーミック接触する領域、及びゲート電極の形成予定部位のうち、ゲート電極がショットキー接触する領域である。以上により、残存したAlN層32により、電子供給層2dの所定領域を露出するパッシベーション膜32aが形成される。パッシベーション膜32aのソース電極及びドレイン電極の形成予定部位側における下部には、残存したSiN膜31aにより下地層31cが形成される。パッシベーション膜32aのゲート電極の形成予定部位側における下部には、SiN膜31bが残存する。下地層31c及びパッシベーション膜32aにおいて、ドライエッチングで露出した上記の所定領域を、ソース電極及びドレイン電極の電極用リセス33a,33bとする。残存するSiN膜31a及びパッシベーション膜32aにおいて、ドライエッチングで露出した上記の所定領域を、ゲート電極の電極用リセス33bとする。
続いて、図11(b)に示すように、ソース電極24及びドレイン電極25を形成する。
詳細には、先ず、ソース電極及びドレイン電極を形成するためのレジストマスクを形成する。ここでは、蒸着法及びリフトオフ法に適した例えば庇構造2層レジストを用いる。このレジストを化合物半導体積層構造2上に塗布し、電極用リセス33a,33bを含むソース電極及びドレイン電極の形成予定部位を露出する開口を形成する。以上により、当該開口を有するレジストマスクが形成される。
詳細には、先ず、ソース電極及びドレイン電極を形成するためのレジストマスクを形成する。ここでは、蒸着法及びリフトオフ法に適した例えば庇構造2層レジストを用いる。このレジストを化合物半導体積層構造2上に塗布し、電極用リセス33a,33bを含むソース電極及びドレイン電極の形成予定部位を露出する開口を形成する。以上により、当該開口を有するレジストマスクが形成される。
このレジストマスクを用いて、電極材料として、例えばTi/Al(Tiが下層でAlが上層)を、例えば蒸着法により、各形成予定部位を露出する開口内を含むレジストマスク上に堆積する。Tiの厚みは20nm程度、Alの厚みは200nm程度とする。リフトオフ法により、レジストマスク及びその上に堆積したTi/Alを除去する。その後、SiC基板1を、例えば窒素雰囲気中において400℃〜1000℃程度の温度、例えば550℃程度でアニール処理し、残存したTi/Alを電極用リセス33a,33b内で電子供給層2dとオーミック接触させる。以上により、電極用リセス33a,33b内を埋め込むと共にパッシベーション膜32a上に乗り上げる形状(ゲート長方向に沿った断面が所謂オーバーハング形状)のソース電極24及びドレイン電極25が形成される。
本例では、パッシベーション膜32aは、ソース電極24及びドレイン電極25の下方では、化合物半導体積層構造2(電子供給層2d)と非接触状態とされている。具体的には、パッシベーション膜32aは、ソース電極24及びドレイン電極25の下方において、電子供給層2dの上方に下地層31cを介して位置する。
パッシベーション膜32aは、ソース電極24及びドレイン電極25の下方において、ソース電極24及びドレイン電極25とは接触するが、電子供給層2dとは下地層31cにより上方に離間している。即ち、電子供給層2d、ソース電極24及びドレイン電極25のTi、パッシベーション膜32aの三者が同時に接触する部分が存在しない。この場合、ソース電極24及びドレイン電極25のオーミック接触を確立するための高温のアニール処理時において、パッシベーション膜32aがソース電極24及びドレイン電極25と反応することはない。そのため、パッシベーション膜32aのゲート幅方向における接触抵抗の分布が均一となり、高電圧動作時の電流集中が分散され、十分な破壊耐圧が得られる。
続いて、図11(c)に示すように、ゲート電極34を形成する。
詳細には、先ず、ゲート電極を形成するためのレジストマスクを形成する。ここでは、蒸着法及びリフトオフ法に適した例えば庇構造2層レジストを用いる。このレジストをパッシベーション膜32a上に塗布し、パッシベーション膜32aの電極用リセス33cを含む領域を露出する開口を形成する。以上により、当該開口を有するレジストマスクが形成される。
詳細には、先ず、ゲート電極を形成するためのレジストマスクを形成する。ここでは、蒸着法及びリフトオフ法に適した例えば庇構造2層レジストを用いる。このレジストをパッシベーション膜32a上に塗布し、パッシベーション膜32aの電極用リセス33cを含む領域を露出する開口を形成する。以上により、当該開口を有するレジストマスクが形成される。
このレジストマスクを用いて、電極材料として、例えばNi/Au(Niが下層でAuが上層)を、例えば蒸着法により、開口内を含むレジストマスク上に堆積する。Niの厚みは30nm程度、Auの厚みは400nm程度とする。リフトオフ法により、レジストマスク及びその上に堆積したNi/Auを除去する。以上により、電極用リセス33cを埋め込み、パッシベーション膜32a上に乗り上げる形状(ゲート長方向に沿った断面が所謂オーバーハング形状)のゲート電極34が形成される。ゲート電極34は、電極用リセス3c内で化合物半導体積層構造2(電子供給層2d)とショットキー接触する。
その後、レジストマスクは、酸素プラズマを用いたアッシング処理、又は薬液を用いたウェット処理により除去される。
その後、レジストマスクは、酸素プラズマを用いたアッシング処理、又は薬液を用いたウェット処理により除去される。
しかる後、層間絶縁膜の形成、ゲート電極34、ソース電極24、ドレイン電極25と接続される配線の形成、上層の保護膜の形成、最表面に露出する接続電極の形成等の諸工程を経る。以上により、本実施形態によるショットキー型のAlGaN/GaN・HEMTが形成される。
以上説明したように、本実施形態では、Alを含有するパッシベーション膜32aを用いて電流コラプス現象を低減させるも、十分な破壊耐圧が確保される信頼性の高い高耐圧のAlGaN/GaN・HEMTが実現する。
(第3の実施形態)
本実施形態では、第1及び第2の実施形態、並びにこれらの変形例から選ばれた1種のAlGaN/GaN・HEMTを適用した電源装置を開示する。
図12は、第3の実施形態による電源装置の概略構成を示す結線図である。
本実施形態では、第1及び第2の実施形態、並びにこれらの変形例から選ばれた1種のAlGaN/GaN・HEMTを適用した電源装置を開示する。
図12は、第3の実施形態による電源装置の概略構成を示す結線図である。
本実施形態による電源装置は、高圧の一次側回路41及び低圧の二次側回路42と、一次側回路41と二次側回路42との間に配設されるトランス43とを備えて構成される。
一次側回路41は、交流電源44と、いわゆるブリッジ整流回路45と、複数(ここでは4つ)のスイッチング素子46a,46b,46c,46dとを備えて構成される。また、ブリッジ整流回路45は、スイッチング素子46eを有している。
二次側回路42は、複数(ここでは3つ)のスイッチング素子47a,47b,47cを備えて構成される。
一次側回路41は、交流電源44と、いわゆるブリッジ整流回路45と、複数(ここでは4つ)のスイッチング素子46a,46b,46c,46dとを備えて構成される。また、ブリッジ整流回路45は、スイッチング素子46eを有している。
二次側回路42は、複数(ここでは3つ)のスイッチング素子47a,47b,47cを備えて構成される。
本実施形態では、一次側回路41のスイッチング素子46a,46b,46c,46d,46eが、第1及び第2の実施形態、並びにこれらの変形例から選ばれた1種のAlGaN/GaN・HEMTとされている。一方、二次側回路42のスイッチング素子47a,47b,47cは、シリコンを用いた通常のMIS・FETとされている。
本実施形態では、Alを含有するパッシベーション膜を用いて電流コラプス現象を低減させるも、十分な破壊耐圧が確保される信頼性の高い高耐圧のAlGaN/GaN・HEMTを、電源装置に適用する。これにより、信頼性の高い大電力の電源装置が実現する。
(第4の実施形態)
本実施形態では、第1及び第2の実施形態、並びにこれらの変形例から選ばれた1種のAlGaN/GaN・HEMTを適用した高周波増幅器を開示する。
図13は、第4の実施形態による高周波増幅器の概略構成を示す結線図である。
本実施形態では、第1及び第2の実施形態、並びにこれらの変形例から選ばれた1種のAlGaN/GaN・HEMTを適用した高周波増幅器を開示する。
図13は、第4の実施形態による高周波増幅器の概略構成を示す結線図である。
本実施形態による高周波増幅器は、ディジタル・プレディストーション回路51と、ミキサー52a,52bと、パワーアンプ53とを備えて構成される。
ディジタル・プレディストーション回路51は、入力信号の非線形歪みを補償するものである。ミキサー52aは、非線形歪みが補償された入力信号と交流信号をミキシングするものである。パワーアンプ53は、交流信号とミキシングされた入力信号を増幅するものであり、第1及び第2の実施形態、並びにこれらの変形例から選ばれた1種のAlGaN/GaN・HEMTを有している。なお図13では、例えばスイッチの切り替えにより、出力側の信号をミキサー52bで交流信号とミキシングしてディジタル・プレディストーション回路51に送出できる構成とされている。
ディジタル・プレディストーション回路51は、入力信号の非線形歪みを補償するものである。ミキサー52aは、非線形歪みが補償された入力信号と交流信号をミキシングするものである。パワーアンプ53は、交流信号とミキシングされた入力信号を増幅するものであり、第1及び第2の実施形態、並びにこれらの変形例から選ばれた1種のAlGaN/GaN・HEMTを有している。なお図13では、例えばスイッチの切り替えにより、出力側の信号をミキサー52bで交流信号とミキシングしてディジタル・プレディストーション回路51に送出できる構成とされている。
本実施形態では、Alを含有するパッシベーション膜を用いて電流コラプス現象を低減させるも、十分な破壊耐圧が確保される信頼性の高い高耐圧のAlGaN/GaN・HEMTを、高周波増幅器に適用する。これにより、信頼性の高い高耐圧の高周波増幅器が実現する。
(他の実施形態)
第1〜第4の実施形態及び諸変形例では、化合物半導体装置としてAlGaN/GaN・HEMTを例示した。化合物半導体装置としては、AlGaN/GaN・HEMT以外にも、以下のようなHEMTに適用できる。
第1〜第4の実施形態及び諸変形例では、化合物半導体装置としてAlGaN/GaN・HEMTを例示した。化合物半導体装置としては、AlGaN/GaN・HEMT以外にも、以下のようなHEMTに適用できる。
・その他のHEMT例1
本例では、化合物半導体装置として、InAlN/GaN・HEMTを開示する。
InAlNとGaNは、組成によって格子定数を近くすることが可能な化合物半導体である。この場合、上記した第1〜第4の実施形態及び諸変形例では、電子走行層がi−GaN、中間層がi−InAlN、電子供給層がn−InAlNで形成される。また、この場合のピエゾ分極がほとんど発生しないため、2次元電子ガスは主にInAlNの自発分極により発生する。
本例では、化合物半導体装置として、InAlN/GaN・HEMTを開示する。
InAlNとGaNは、組成によって格子定数を近くすることが可能な化合物半導体である。この場合、上記した第1〜第4の実施形態及び諸変形例では、電子走行層がi−GaN、中間層がi−InAlN、電子供給層がn−InAlNで形成される。また、この場合のピエゾ分極がほとんど発生しないため、2次元電子ガスは主にInAlNの自発分極により発生する。
本例によれば、上述したAlGaN/GaN・HEMTと同様に、Alを含有するパッシベーション膜を用いて電流コラプス現象を低減させるも、十分な破壊耐圧が確保される信頼性の高い高耐圧のInAlN/GaN・HEMTが実現する。
・その他のHEMT例2
本例では、化合物半導体装置として、InAlGaN/GaN・HEMTを開示する。
GaNとInAlGaNは、後者の方が前者よりも組成によって格子定数を小さくすることができる化合物半導体である。この場合、上記した第1〜第4の実施形態及び諸変形例では、電子走行層がi−GaN、中間層がi−InAlGaN、電子供給層がn−InAlGaNで形成される。
本例では、化合物半導体装置として、InAlGaN/GaN・HEMTを開示する。
GaNとInAlGaNは、後者の方が前者よりも組成によって格子定数を小さくすることができる化合物半導体である。この場合、上記した第1〜第4の実施形態及び諸変形例では、電子走行層がi−GaN、中間層がi−InAlGaN、電子供給層がn−InAlGaNで形成される。
本例によれば、上述したAlGaN/GaN・HEMTと同様に、Alを含有するパッシベーション膜を用いて電流コラプス現象を低減させるも、十分な破壊耐圧が確保される信頼性の高い高耐圧のInAlGaN/GaN・HEMTが実現する。
以下、化合物半導体装置及びその製造方法、並びに電源装置及び高周波増幅器の諸態様を付記としてまとめて記載する。
(付記1)化合物半導体積層構造と、
前記化合物半導体積層構造の上方で互いに離間して形成された一対の第1の電極と、
前記化合物半導体積層構造の上方で前記第1の電極間に形成された第2の電極と、
前記化合物半導体積層構造の上方に形成された、アルミニウムを含有する絶縁材料からなる保護膜と
を含み、
前記保護膜は、前記第1の電極の下方では、前記化合物半導体積層構造と非接触状態とされていることを特徴とする化合物半導体装置。
前記化合物半導体積層構造の上方で互いに離間して形成された一対の第1の電極と、
前記化合物半導体積層構造の上方で前記第1の電極間に形成された第2の電極と、
前記化合物半導体積層構造の上方に形成された、アルミニウムを含有する絶縁材料からなる保護膜と
を含み、
前記保護膜は、前記第1の電極の下方では、前記化合物半導体積層構造と非接触状態とされていることを特徴とする化合物半導体装置。
(付記2)前記第1の電極の下方に形成された下地層を更に含み、
前記保護膜は、前記第1の電極の下方において、前記化合物半導体積層構造の上方に前記下地層を介して位置することを特徴とする付記1に記載の化合物半導体装置。
前記保護膜は、前記第1の電極の下方において、前記化合物半導体積層構造の上方に前記下地層を介して位置することを特徴とする付記1に記載の化合物半導体装置。
(付記3)前記保護膜は、前記第1の電極と前記第2の電極との間において、前記第1の電極から離間して形成されていることを特徴とする付記1に記載の化合物半導体装置。
(付記4)前記保護膜は、AlN又はAlOを材料として形成されていることを特徴とする付記1〜3のいずれか1項に記載の化合物半導体装置。
(付記5)前記第2の電極は、前記化合物半導体積層構造の上方に前記保護膜を介して形成されていることを特徴とする付記1〜4のいずれか1項に記載の化合物半導体装置。
(付記6)前記第2の電極は、前記保護膜に形成された開口を通じて前記化合物半導体積層構造と接触することを特徴とする付記1〜4のいずれか1項に記載の化合物半導体装置。
(付記7)化合物半導体積層構造を形成する工程と、
前記化合物半導体積層構造の上方に、アルミニウムを含有する絶縁材料からなる保護膜を形成する工程と、
前記化合物半導体積層構造の上方で互いに離間する一対の第1の電極を形成する工程と、
前記化合物半導体積層構造の上方で前記第1の電極間に第2の電極を形成する工程と
を含み、
前記保護膜は、前記第1の電極の下方では、前記化合物半導体積層構造と非接触状態とされることを特徴とする化合物半導体装置の製造方法。
前記化合物半導体積層構造の上方に、アルミニウムを含有する絶縁材料からなる保護膜を形成する工程と、
前記化合物半導体積層構造の上方で互いに離間する一対の第1の電極を形成する工程と、
前記化合物半導体積層構造の上方で前記第1の電極間に第2の電極を形成する工程と
を含み、
前記保護膜は、前記第1の電極の下方では、前記化合物半導体積層構造と非接触状態とされることを特徴とする化合物半導体装置の製造方法。
(付記8)前記第1の電極の下方に下地層を形成する工程を更に含み、
前記保護膜は、前記第1の電極の下方において、前記化合物半導体積層構造の上方に前記下地層を介して位置することを特徴とする付記7に記載の化合物半導体装置の製造方法。
前記保護膜は、前記第1の電極の下方において、前記化合物半導体積層構造の上方に前記下地層を介して位置することを特徴とする付記7に記載の化合物半導体装置の製造方法。
(付記9)前記保護膜は、前記第1の電極と前記第2の電極との間において、前記第1の電極から離間して形成されることを特徴とする付記7に記載の化合物半導体装置の製造方法。
(付記10)前記保護膜は、AlN又はAlOを材料として形成されることを特徴とする付記7〜9のいずれか1項に記載の化合物半導体装置の製造方法。
(付記11)前記第2の電極は、前記化合物半導体積層構造の上方に前記保護膜を介して形成されることを特徴とする付記7〜10のいずれか1項に記載の化合物半導体装置の製造方法。
(付記12)前記第2の電極は、前記保護膜に形成された開口を通じて前記化合物半導体積層構造と接触することを特徴とする付記7〜10のいずれか1項に記載の化合物半導体装置の製造方法。
(付記13)変圧器と、前記変圧器を挟んで高圧回路及び低圧回路とを備えた電源回路であって、
前記高圧回路はトランジスタを有しており、
前記トランジスタは、
化合物半導体積層構造と、
前記化合物半導体積層構造の上方で互いに離間して形成された一対の第1の電極と、
前記化合物半導体積層構造の上方で前記第1の電極間に形成された第2の電極と、
前記化合物半導体積層構造の上方に形成された、アルミニウムを含有する絶縁材料からなる保護膜と
を含み、
前記保護膜は、前記第1の電極の下方では、前記化合物半導体積層構造と非接触状態とされていることを特徴とする電源回路。
前記高圧回路はトランジスタを有しており、
前記トランジスタは、
化合物半導体積層構造と、
前記化合物半導体積層構造の上方で互いに離間して形成された一対の第1の電極と、
前記化合物半導体積層構造の上方で前記第1の電極間に形成された第2の電極と、
前記化合物半導体積層構造の上方に形成された、アルミニウムを含有する絶縁材料からなる保護膜と
を含み、
前記保護膜は、前記第1の電極の下方では、前記化合物半導体積層構造と非接触状態とされていることを特徴とする電源回路。
(付記14)入力した高周波電圧を増幅して出力する高周波増幅器であって、
トランジスタを有しており、
前記トランジスタは、
化合物半導体積層構造と、
前記化合物半導体積層構造の上方で互いに離間して形成された一対の第1の電極と、
前記化合物半導体積層構造の上方で前記第1の電極間に形成された第2の電極と、
前記化合物半導体積層構造の上方に形成された、アルミニウムを含有する絶縁材料からなる保護膜と
を含み、
前記保護膜は、前記第1の電極の下方では、前記化合物半導体積層構造と非接触状態とされていることを特徴とする高周波増幅器。
トランジスタを有しており、
前記トランジスタは、
化合物半導体積層構造と、
前記化合物半導体積層構造の上方で互いに離間して形成された一対の第1の電極と、
前記化合物半導体積層構造の上方で前記第1の電極間に形成された第2の電極と、
前記化合物半導体積層構造の上方に形成された、アルミニウムを含有する絶縁材料からなる保護膜と
を含み、
前記保護膜は、前記第1の電極の下方では、前記化合物半導体積層構造と非接触状態とされていることを特徴とする高周波増幅器。
1 SiC基板
2 化合物半導体積層構造
2a バッファ層
2b 電子走行層
2c 中間層
2d 電子供給層
3,22,32 AlN膜
3a,3b,22a,32a パッシベーション膜
3a1,3a2,11a1,11a2,5a,6a 端部
11a3,23a,23b,33c 電極用リセス
4,12,34 ゲート電極
5,24 ソース電極
5a,6a 端部
6,25 ドレイン電極
7 保護絶縁膜
21,21a,31,31a,31b SiN膜
21b,31c 下地層
41 一次側回路
42 二次側回路
43 トランス
44 交流電源
45 ブリッジ整流回路
46a,46b,46c,46d,46e,47a,47b,47c スイッチング素子
51 ディジタル・プレディストーション回路
52a,52b ミキサー
53 パワーアンプ
2 化合物半導体積層構造
2a バッファ層
2b 電子走行層
2c 中間層
2d 電子供給層
3,22,32 AlN膜
3a,3b,22a,32a パッシベーション膜
3a1,3a2,11a1,11a2,5a,6a 端部
11a3,23a,23b,33c 電極用リセス
4,12,34 ゲート電極
5,24 ソース電極
5a,6a 端部
6,25 ドレイン電極
7 保護絶縁膜
21,21a,31,31a,31b SiN膜
21b,31c 下地層
41 一次側回路
42 二次側回路
43 トランス
44 交流電源
45 ブリッジ整流回路
46a,46b,46c,46d,46e,47a,47b,47c スイッチング素子
51 ディジタル・プレディストーション回路
52a,52b ミキサー
53 パワーアンプ
Claims (10)
- 化合物半導体積層構造と、
前記化合物半導体積層構造の上方で互いに離間して形成された一対の第1の電極と、
前記化合物半導体積層構造の上方で前記第1の電極間に形成された第2の電極と、
前記化合物半導体積層構造の上方に形成された、アルミニウムを含有する絶縁材料からなる保護膜と
を含み、
前記保護膜は、前記第1の電極の下方では、前記化合物半導体積層構造と非接触状態とされていることを特徴とする化合物半導体装置。 - 前記第1の電極の下方に形成された下地層を更に含み、
前記保護膜は、前記第1の電極の下方において、前記化合物半導体積層構造の上方に前記下地層を介して位置することを特徴とする請求項1に記載の化合物半導体装置。 - 前記保護膜は、前記第1の電極と前記第2の電極との間において、前記第1の電極から離間して形成されていることを特徴とする請求項1に記載の化合物半導体装置。
- 前記保護膜は、AlN又はAlOを材料として形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物半導体装置。
- 前記第2の電極は、前記化合物半導体積層構造の上方に前記保護膜を介して形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物半導体装置。
- 前記第2の電極は、前記保護膜に形成された開口を通じて前記化合物半導体積層構造と接触することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物半導体装置。
- 化合物半導体積層構造を形成する工程と、
前記化合物半導体積層構造の上方に、アルミニウムを含有する絶縁材料からなる保護膜を形成する工程と、
前記化合物半導体積層構造の上方で互いに離間する一対の第1の電極を形成する工程と、
前記化合物半導体積層構造の上方で前記第1の電極間に第2の電極を形成する工程と
を含み、
前記保護膜は、前記第1の電極の下方では、前記化合物半導体積層構造と非接触状態とされることを特徴とする化合物半導体装置の製造方法。 - 前記第1の電極の下方に下地層を形成する工程を更に含み、
前記保護膜は、前記第1の電極の下方において、前記化合物半導体積層構造の上方に前記下地層を介して位置することを特徴とする請求項7に記載の化合物半導体装置の製造方法。 - 前記保護膜は、前記第1の電極と前記第2の電極との間において、前記第1の電極から離間して形成されることを特徴とする請求項7に記載の化合物半導体装置の製造方法。
- 前記保護膜は、AlN又はAlOを材料として形成されることを特徴とする請求項7〜9のいずれか1項に記載の化合物半導体装置の製造方法。
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