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JP2014040863A - 配管カバー装置 - Google Patents

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JP2014040863A
JP2014040863A JP2012183404A JP2012183404A JP2014040863A JP 2014040863 A JP2014040863 A JP 2014040863A JP 2012183404 A JP2012183404 A JP 2012183404A JP 2012183404 A JP2012183404 A JP 2012183404A JP 2014040863 A JP2014040863 A JP 2014040863A
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Shinichi Shimajiri
真一 島尻
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Inaba Denki Sangyo Co Ltd
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Abstract

【課題】配管取付対象部への着脱手順の自由性を高くする。
【解決手段】配管取付対象部Wに沿わせて配置される配管を径方向に2分割構成の分割配管カバーで全周を覆うように形成された長尺配管カバーLの一端部を連通接続状態に係合連結させる係合連結部9Cを備えた配管カバーから構成してある配管カバー装置であって、係合連結部9Cは、長尺配管カバーLを構成する一対の分割配管カバーの内、配管取付対象部側に配置させる取付側分割配管カバー1を、それの長手方向に対して交差する方向から操作することにより係合可能に構成してある。
【選択図】図7

Description

本発明は、例えば、壁面や床面や天井面等の配管取付対象部に沿わせて配置される給湯配管や、冷媒配管や、電気配管等の配管に対する配管カバー装置に関し、更に詳しくは、配管取付対象部に沿わせて配置される配管を径方向に2分割構成の分割配管カバーで全周を覆うように形成された長尺配管カバーの一端部を連通接続状態に係合連結させる係合連結部を備えた配管カバーから構成してある配管カバー装置に関する。
この種の配管カバー装置は、例えば、図1に示すように、長尺配管カバーLとの組合せによって、台所に設置される給水管Pなどの一連の配管経路のカバーを可能にするものであり、配管カバー敷設経路の途中で一対の長尺配管カバーLどうしを接続する状態で設置される継手部配管カバーF0(エルボカバーやチーズカバー等)や配管カバー敷設経路の端部に設置される端部配管カバーF0(壁貫通部カバーや端末カバー等)等から構成されている。
そして、従来、図19に示すように、長尺配管カバーLの一端部を連通状態に係合連結させる継手部配管カバーF0の前記係合連結部9Cは、以下のように構成されていた。
係合連結部9Cは、径方向に2分割構成された長尺配管カバーLの内の、壁W側の分割部材である取付側分割配管カバー1の底部分にあたる長尺ベース部4を、壁Wとの間で挟持できるように構成してある。
具体的には、壁Wとの間に前記長尺ベース部4の厚み寸法に相当する隙間Sをあけた状態で継手部配管カバーF0から壁Wに沿って突出する突出片部26が設けてあり、この突出片部26によって係合連結部9Cが構成されている。因みに、取付側分割配管カバー1は、長尺ベース部4の両側縁部にそれぞれ側壁となる突条部5を立設して構成してある。
このような従来の継手部配管カバーF0を、壁Wに取り付ける手順としては、以下のような形態がある。
第1の取付形態は、壁Wに取り付けた継手部配管カバーF0に、長尺配管カバーLを取り付ける方法であり、まず、取付側分割配管カバー1の一端部の凹部(長尺ベース部4と一対の突条部5とで囲まれた凹部)に、突出片部26が嵌り込むように、取付側分割配管カバー1を、その長手方向に沿って前記隙間Sに挿入して一端部を仮固定させた状態で(例えば、特許文献1参照)、ビス等を使用して壁Wに本固定する方法で取り付けが実施される。
即ち、係合連結部9Cは、継手部配管カバーF0に対して、取付側分割配管カバー1の一端部を、それの長手方向に沿って係合操作することで係合連結するように構成されている。
また、このような取付側分割配管カバー1の係合操作の際には、動きを阻害するものが他端部側にあると操作上の障害となるから、取付側分割配管カバー1の他端部側に位置させる別の継手部配管カバーF0は、取付側分割配管カバー1の設置が完了した後に、取り付けることになる。
即ち、複数の継手部配管カバーF0と複数の長尺配管カバーLとを壁Wに取り付けるには、一端側から他端側に順番に前記係合連結部9Cを使用して取付作業が実施される。
第2の取付形態は、壁Wに、長尺配管カバーLの取付側分割配管カバー1を取り付けてから、その両端部に、継手部配管カバーF0を取り付ける方法であり、この場合は、取付側分割配管カバー1の端部の凹部(長尺ベース部4と一対の突条部5とで囲まれた凹部)に、継手部配管カバーF0の突出片部26が嵌り込むように、それぞれの継手部配管カバーF0を、取付側分割配管カバー1の長手方向に沿って近接させて係合連結させるものである。
特開平11−72193号公報(段落番号〔0018〕、〔0021〕図3、4、9)
上述した従来の配管カバー装置によれば、係合連結部は、配管カバーに対して、取付側分割配管カバーを、それの長手方向に沿って係合操作することで係合連結するように構成されているから、上述のように、複数の配管カバーと複数の長尺配管カバーとを連続させて設置するような場合、それらの取付手順は、前記第1の取付形態か第2の取付形態に限られることになる。
しかしながら、各配管カバーや長尺配管カバーの取付作業は、現場の都合で特定のものについて先行して取り付けたい場合や、全ての配管カバーや長尺配管カバーを取り付けた後に、特定のものだけを取り外したい場合があり、上述した従来の配管カバーによれば、このような不規則な着脱手順に対応することが困難であり、着脱手順の自由性が低いといった問題点があった。
従って、本発明の目的は、上記問題点を解消し、配管取付対象部への着脱手順の自由性が高い配管カバー装置を提供するところにある。
本発明の第1の特徴構成は、配管取付対象部に沿わせて配置される配管を径方向に2分割構成の分割配管カバーで全周を覆うように形成された長尺配管カバーの一端部を連通接続状態に係合連結させる係合連結部を備えた配管カバーから構成してある配管カバー装置であって、前記係合連結部は、前記長尺配管カバーを構成する一対の分割配管カバーの内、配管取付対象部側に設置させる取付側分割配管カバーを、それの長手方向に対して交差する方向から操作することにより係合可能に構成してあるところにある。
本発明の第1の特徴構成によれば、係合連結部を使用することで、当該配管カバーに対して、取付側分割配管カバーを、それの長手方向に対して交差する方向から係合させることができるようになる。
従って、取付側分割配管カバーの位置を空けたまま両端側の配管カバーを先行させて配管取付対象部に取り付けた後、それらの間に取付側分割配管カバーを、それの長手方向に対して交差する方向から位置させて、両端側をそれぞれ対応する係合連結部に係合させる従来ではできなかった第3の取付形態が実施可能になり、この第3の取付形態の実施により、長尺配管カバーの取付側分割配管カバーの両端部の夫々を一対の当該配管カバーの夫々の係合連結部に係合させた安定した状態で取付側分割配管カバーを連結することができる。
勿論、従来のとおり、一端側の配管カバーを先ず取り付け、続いて隣接する取付側分割配管カバーを取り付け、他端側の配管カバーを取り付けるといった前記第1の取付形態や、取付側分割配管カバーを取り付けてから、その両端部にそれぞれの配管カバーを取り付けるといった前記第2の取付形態をとることもできる。
更には、一連の配管カバー敷設経路に沿って複数の取付側分割配管カバーと当該配管カバーとを係合連結させて取り付けてある状態で、何れかの取付側分割配管カバーのみ、又は、何れかの当該配管カバーのみを取り外すといった取り外し手順をとることもできる。
即ち、当該配管カバー装置によれば、配管取付対象部への一連の着脱手順の自由性を向上させることができる。
本発明の第2の特徴構成は、前記係合連結部は、前記取付側分割配管カバーを、前記配管取付対象部の対向側から前記配管取付対象部側に向かう方向に操作することにより係合可能に構成してあるところにある。
配管取付対象部の周辺には、当該配管の他に、例えば、他の配管や、壁等の他物が位置していることがあり、係合連結部への取付側分割配管カバーの係合操作は、これらの他物の存在によって影響を受けることがある。
本発明の第2の特徴構成によれば、取付側分割配管カバーの設置部側方に、他物が存在している場合でも、その他物が、係合連結部への取付側分割配管カバーの係合操作の障害となり難く、スムーズに係合連結させることができる。
本発明の第3の特徴構成は、前記配管カバーは、配管カバー敷設経路の途中で一対の長尺配管カバーどうしを接続する状態で設置される継手部配管カバー、又は、配管カバー敷設経路の端部に設置される端部配管カバーであるところにある。
本発明の第3の特徴構成によれば、前述の第3の取付形態のより好ましい形態として、継手部配管カバー、又は、端部配管カバーを、長尺配管カバーより先に取り付けておいた後に、それらにわたって長尺配管カバーを係合連結させる取付形態が実施可能となる。
つまり、当該配管カバーや長尺配管カバーの取り付けに際しては、特に長尺配管カバーに関して、予め定尺長さ寸法に形成されたものを、現場の寸法に合わせて切断して使用する関係上、現場合わせで正確に寸法取りを実施できることが望まれる。この意味において、前述の取付形態を採用できるようになることで、長尺配管カバーの両端に取り付けられる当該配管カバーを、先行させて設置しておけるから、それらの間隔寸法を現場で計測して正確な長さに長尺配管配管カバーを切断することが可能となる。
しかも、前述の取付形態では、長尺配管カバーに先だって継手部配管カバー又は端部配管カバーを設置することで、配管カバー敷設経路の要所を先に確定することができるから、配管カバー敷設経路が予定経路から位置ズレすることも抑止することができる。
本発明の第4の特徴構成は、前記係合連結部は、前記一対の分割配管カバーどうしの係合部に対して係合自在に構成してあるところにある。
本発明の第4の特徴構成によれば、長尺配管カバーを構成する一対の分割配管カバーどうしの係合部を利用して、当該配管カバーの係合連結部と係合させることができるようになり、長尺配管カバーとして特別な構造を採用せずに、従来のものをそのまま使用することができ、コストアップの防止に努めることができる。
本発明の第5の特徴構成は、前記係合連結部は、係合させた前記取付部側分割配管カバーの係合状態を維持する係合維持手段を備えているところにある。
本発明の第5の特徴構成によれば、係合連結部で当該配管カバーに係合させてある取付部側分割配管カバーが、不用意に外れることを、係合維持手段によって防止できる。
従って、配管取付対象部が壁面や天井面であっても、当該配管カバーに係合連結させた取付部側分割配管カバーが脱落することを防止でき、安定した係合連結状態を維持することが可能となる。
配管カバーの設置状況を示す斜視図 配管カバーと長尺配管カバーとの連結状況を示す斜視図 配管カバーと長尺配管カバーとの連結状況を示す分解斜視図 配管カバーと長尺配管カバーとの連結状況を示す平面図 図4におけるV−V破断線による断面図 図4におけるVI−VI破断線による断面図 係合連結部の係合手順を示す説明図 係合連結部の係合手順を示す説明図 係合連結部の係合手順を示す説明図 別実施形態の係合連結部を示す斜視図 別実施形態の係合連結部の係合手順を示す説明図 別実施形態の係合連結部の係合手順を示す説明図 別実施形態の係合連結部の係合手順を示す説明図 別実施形態の係合連結部の係合手順を示す説明図 別実施形態の係合連結部の係合手順を示す説明図 別実施形態の係合連結部の係合手順を示す説明図 別実施形態の係合連結部の係合手順を示す説明図 別実施形態の係合連結部の係合手順を示す説明図 従来例の係合連結部を示す斜視図
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。尚、図面において従来例と同一の符号で表示した部分は、同一又は相当の部分を示している。
図3、図4は、壁(配管取付対象部の一例)Wの壁貫通部Waから壁面に沿って導出される配管Pを覆う状態に、本発明の配管カバーFの一実施形態品(以後、単に配管カバーF1という)と、長尺配管カバーLとを設置する状況を示している。
配管Pは、当該実施形態においては、給水管を例に挙げて説明する。
長尺配管カバーLは、合成樹脂製の成形品として構成してあり、壁W側とその対向側との径方向に2分割構成の取付側分割配管カバー1と、覆い側分割配管カバー2とで構成してある。
取付側分割配管カバー1と覆い側分割配管カバー2とは、その径方向に沿って相対近接させることで係合可能であると共に、径方向に沿って相対離間させることで係合解除可能な係合着脱部3を(図3参照)、取付側分割配管カバー1・覆い側分割配管カバー2の長手方向での全長、又は、ほぼ全長にわたって設けてある。
配管Pは、取付側分割配管カバー1と覆い側分割配管カバー2との間に配置される。
取付側分割配管カバー1は、図2、図3に示すように、壁Wに沿わせて接当させる長尺ベース部4を設け、その長尺ベース部4の両側縁部にその長手方向での全長、又は、ほぼ全長にわたって、ベース部巾方向にそれぞれ弾性変形自在に形成された一対の突条部5を設けて構成してある。また、両突条部5の基端部には、ベース部巾方向での中央側に開口した溝部6と、その上方にベース部幅方向での外側に開口した溝部(係合部に相当)7とを設けてある。
尚、溝部6は、配管Pを支持する支持部材Cを嵌合できるように構成してあり(図6参照)、溝部6の長手方向に間隔をあけた複数箇所に、その支持部材Cを取り付けて、配管Pを取付側分割配管カバー1に支持することができる。
壁Wへの取付側分割配管カバー1の取り付けは、例えば、長尺ベース部4表面側からビス止めしたり、裏面側に接着剤を塗布(又は、両面テープを貼着)して取り付けることができる。
一方、覆い側分割配管カバー2は、図3、図6に示すように、横断面形状が逆「U」字形状に形成してあり、内周縁部には、その長手方向での全長、又は、ほぼ全長にわたって、前記溝部7に係入自在な凸条部8を設けてある。
溝部7と凸条部8とによって、係合着脱部3が構成されている。
従って、図3に示すように、長尺ベース部4に対して、覆い側分割配管カバー2を長尺配管カバーLの径方向に沿って近接させながら被せるに伴い、凸条部8が溝部7に係入(長尺ベース部4の突条部5は、径方向の内側に弾性変形すると共に、覆い側分割配管カバー2は、径方向の外側に弾性変形し、凸条部8が溝部7の縁部を乗り越えながら溝部7に係入)し、両者を係合させることができる。また、長尺ベース部4に対して覆い側分割配管カバー2を、径方向に沿って引き離す方向に引っ張ることによって、溝部7に係入している凸条部8が、外れ方向に乗り越えて係合解除することが可能となる。
このような、係合、係合解除に伴っては、突条部5の基端部に前記溝部6を形成してあることによって、弾性変形による突条部5の揺動支点が、溝部6の底部分に設定され、突条部の突出腕長さをフルに利用してスムースに弾性変形させることが可能となる。
配管カバーF1は、合成樹脂製の成形品として構成してあり、壁W側とその対向側との径方向に2分割構成のベース板部材9と、キャップ部材10とで構成してある。ベース板部材9とキャップ部材10とは係合連結自在に構成してあり、配管Pは、ベース板部材9とキャップ部材10との間に配置される。
ベース板部材9は、図2に示すように、壁Wに沿わせて配置される矩形板のベース部9Aと、ベース部9Aの側縁部から立設状態に設けられた側壁部9Bと、両側壁部9Bにおける端面から長尺ベース部4設置側にそれぞれ突出する状態に設けられた係合連結部9Cと、両側壁部9Bの長尺ベース部4設置側端部にわたる状態でベース部9Aに立設された前壁部9Dとを備えて構成されている。
ベース部9Aの中心軸線上には、軸方向に間隔をあけて複数のビス穴11が形成してある。これらビス穴11に固定用のビスを挿通して壁Wにネジ込むか、ベース部9Aの裏面に接着材を塗布(又は、両面テープを貼着)して壁Wに押し付けることで、ベース板部材1を壁Wに固定することができる。
側壁部9Bは、外面の両端縁部と上端縁部とで囲まれた中央部を窪ませてあり、この窪みで構成される凹状部12に、キャップ部材10の凸状部10aが係合することで互いの離脱を防止できる(図5参照)。
左右夫々の係合連結部9Cは、図7〜9に示すように、縦壁状の揺動片として構成してあり、取付側分割配管カバー1の長尺ベース部4に外接する間隔をあけて設けてある。基端部を揺動支点として、両先端部どうしが離間方向に弾性変形できるように形成されている。
また、上縁部における先端側約半分の範囲には、取付側分割配管カバー1の溝部7に係合自在な係合爪(係合維持手段Eの一例)13が、対向方向に突出する状態にそれぞれ形成してある。
従って、壁Wにベース板部材9を取り付けてある状態で、取付側分割配管カバー1を、壁Wの対向側から壁Wに近接させる方向で、両係合連結部9Cの間に挿入すると(図7参照)、取付側分割配管カバー1の長尺ベース部4によって係合連結部9Cは離間方向に押し拡げられた後(図8参照)、係合爪13が長尺ベース部4を乗り越えて、係合連結部9Cの弾性復元力の作用によって係合爪13が取付側分割配管カバー1の溝部7に係入し、両者を係合連結することができる(図9参照)。また、係合爪13によって上述の係合連結状態を維持することができる。
このように、係合連結部9Cは、取付側分割配管カバー1の係合操作方向が、壁Wの対向側から壁Wに向かう方向となるように構成してある。
キャップ部材10は、図3に示すように、ベース板部材9に被さる「U」字断面形状の筒部10Aと、筒部10Aの一端側に連続して配管Pの壁貫通部に被さるハット状のキャップ部10Bとを設けて構成してある。
筒部10Aの内周部には、ベース板部材9の側壁部9Bに形成された凹状部12に係合自在な凸状部10aが形成してあり、キャップ部材10をベース板部材9に被せて壁W側に押圧すると、筒部10Aが弾性変形しながら凸状部10aが、凹状部12の上縁部を乗り越えて凹状部12に係入し、両者を係合連結することができる。
キャップ部10Bには、壁W側の縁部に鍔状部10bが形成してあり、この鍔状部10bが壁Wに沿う状態にキャップ部材10は設置される。
鍔状部10bの一部には、ビス穴Hが形成してあり、このビス穴Hに固定用のビスを挿通して壁Wにネジ込むことで、キャップ部材10を壁Wに固定することができる。
当該配管カバーF1と長尺配管カバーLとの壁Wへの取付手順の一例を説明すると、次のとおりである。
[1]配管Pが壁Wを貫通する壁貫通部Waの近傍所定位置に、配管カバーF1のベース板部材9をビス等によって固定する。
[2]ベース板部材9の係合連結部9Cに、取付側分割配管カバー1を壁Wの対向側から壁Wに向かう操作方向で係合連結させる(図7〜9参照)。取付側分割配管カバー1は、一端側を係合連結部9Cに係合させた状態で全体が所定姿勢となるように位置合わせを行った後、ビス等によって壁Wに本固定する。尚、取付側分割配管カバー1の他端側には、図には示さないが、別の配管カバーFを設置しておく。
[3]一連につながったベース板部材9と取付側分割配管カバー1との上に、配管Pを配置して支持させる(図3参照)。
[4]取付側分割配管カバー1に対して覆い側分割配管カバー2を取り付けると共に、ベース板部材9にキャップ部材10を取り付けて壁Wにビス止めする(図3参照)。
本実施形態の配管カバーF1によれば、配管カバーF1の係合連結部9Cに対して、取付側分割配管カバー1を、壁Wの対向側から壁Wに向かう操作方向で係合連結させることができるようになる。
従って、一対の配管カバーF1を壁面に沿って間隔をあけた所定位置に取り付けた状態で、それらの間に取付側分割配管カバー1を後で設置するといった取付手順や、取り付けた後に取付側分割配管カバー1のみを単独で取り外すといった取外手順を、自由に選択して実施できるようになる。
その結果、壁Wへの配管カバーF1の一連の着脱手順の自由性を向上させることができる。
そして、壁Wへの配管カバーF1や長尺配管カバーLの取付手順として、一対の配管カバーF1を壁面に沿って間隔をあけた所定位置に取り付けた状態で、それらの間に、長尺配管カバーLを後で設置する方法を採用すれば、先行させて設置した配管カバーの間隔寸法に合わせて、現場で長尺配管配管カバーの定尺ものを切断して係合連結することができ、高い寸法精度を確保した状態で、カバー設置作業を実施できる。
また、配管カバーF1を設置する時点では、長尺配管カバーLが設置されてないから、長尺配管カバーLの存在によって当該配管カバーF1の設置位置がずれるといった虞もなく、例えば、予め壁Wにマーキングされた罫書き線等に合わせて精度良く当該配管カバーF1を設置することができる。
加えて、長尺配管カバーF1を、一対の当該配管カバーF1の間の配管カバー敷設経路に取り付ける際に、両端部を、それぞれの当該配管カバーF1の係合連結部9Cに係合連結させることができるから、一端部のみを係合連結させる方法に比べて、より確実に且つ正確に位置決めすることができる。
また、取付側分割配管カバー1の設置予定位置の側方に、例えば、別の配管等が位置していても、問題なく取付側分割配管カバー1を配管カバーF1に係合連結することができる。
更には、係合連結部9Cを係合させる長尺配管カバーLの対象部は、覆い側分割配管カバー2と取付側分割配管カバー1との係合連結に使用されている溝部7であるから、長尺配管カバーLとして特別な構造を採用する必要が無く、通常のものを使用できるからコストアップを防止できる。
〔別実施形態〕
以下に他の実施の形態を説明する。
〈1〉 配管取付対象部Wは、先の実施形態で説明した壁に限るものではなく、例えば、床や、天井や、取付フレーム等であってもよく、それらを総称して配管取付対象部Wという。
〈2〉 配管Pは、先の実施形態で説明した給水管に限るものではなく、例えば、給湯配管や、冷媒配管や、電気配管等であってもよく、それらを総称して配管Pという。
また、配管カバーFや、長尺配管カバーLの分割部材どうしは、必ずしも別体であることに限らず、例えば、ヒンジ部を介して揺動開閉自在に一体形成されていてもよい。
〈3〉 係合連結部9Cは、先の実施形態で説明した取付側分割配管カバー1の係合操作方向が、配管取付対象部(壁)Wの対向側から配管取付対象部(壁)Wに向かう方向、つまり、長尺配管管カバーLの高さ方向(径方向の一例)となるように構成してあるものに限るものではなく、例えば、図10〜18に示すように、係合操作方向が、長尺配管カバーLの幅方向(径方向の一例)に沿う方向(図中の矢印で示す方向)となるように構成してあってもよく、要するに、係合連結部9Cは、取付側分割配管カバー1を、それの長手方向に対して交差する方向からの操作により係合可能に構成してあればよい。
〈4〉 上述の〈3〉に記載した係合連結部9Cの具体例の一つを備えた配管カバーF2について説明する。尚、先の実施形態と同様の構成については、説明を割愛する。
この実施形態における係合連結部9Cは、図10〜15に示すように、先の実施形態で説明した縦壁状の一対の揺動片に替えて、円柱状の揺動ピン部14bを備えた一対の揺動片14で構成してある。
この揺動片14は、ベース部9に立設させた基端部14aと、基端部14aの上端から長尺配管カバーLの設置側に突出する円柱状の揺動ピン部(係合維持手段の一例)14bとを備えて構成してある。揺動ピン部14bは、基端部14aに対して先端側が径方向に弾性的に揺動変形できるように構成されている。
また、ベース部9の底面から揺動ピン部14b下面までの高さ寸法h1は、取付側分割配管カバー1の高さ寸法h2より若干小さく設定してある(図11参照)。
取付側分割配管カバー1を、揺動片14の側方から配管取付対象部(壁)Wに沿って揺動ピン部14bの下方に挿入させるに伴って、挿入前端側の突条部5aによって挿入口側の揺動ピン部14bが上方に押し上げられて下方通過を許容する(図12〜14参照)。
そのまま、取付側分割配管カバー1の挿入を続け、挿入前端側の突条部5aが挿入口より奥側の揺動ピン部14bを押し上げて乗り越えた時点で、挿入後端側の突条部5bが、挿入口側の揺動ピン部14bに当接する(図15参照)。よって、両突条部5a,5bと両揺動ピン部14b,14bとの当接によって互いの位置規制が図られ、配管カバーF2と、取付側分割配管カバー1とを係合連結させ、その連結状態を維持することができる。
〈5〉 上述の〈3〉に記載した係合連結部9Cの二つ目の具体例を備えた配管カバーF3について説明する。尚、先の実施形態と同様の構成については、説明を割愛する。
この実施形態における係合連結部9Cは、図16〜18に示すような揺動片14を備えて構成されている。この揺動片14は、上述の〈4〉で説明した左右の揺動ピン部14bどうしが、先端部において上方に凹状に湾曲した連結部(係合維持手段の一例)14cで連結されている。
この揺動片14によれば、連結部14cの下面によって構成される凸曲面14dが、下方に挿入された取付側分割配管カバー1の突条部5a,5bに当接しており(図18参照)、揺動片14の弾性復元力の作用によって、取付側分割配管カバー1の係合位置を中央側に誘導してずれ止めを図って係合状態を維持できる効果がある。
尚、上述のように、図面との対照を便利にするために符号を記したが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
1 取付側分割配管カバー
7 溝部(係合部に相当)
9C 係合連結部
E 係合維持手段
L 長尺配管カバー
P 配管
W 壁(配管取付対象部の一例)

Claims (5)

  1. 配管取付対象部に沿わせて配置される配管を径方向に2分割構成の分割配管カバーで全周を覆うように形成された長尺配管カバーの一端部を連通接続状態に係合連結させる係合連結部を備えた配管カバーから構成してある配管カバー装置であって、
    前記係合連結部は、前記長尺配管カバーを構成する一対の分割配管カバーの内、配管取付対象部側に設置させる取付側分割配管カバーを、それの長手方向に対して交差する方向から操作することにより係合可能に構成してある配管カバー装置。
  2. 前記係合連結部は、前記取付側分割配管カバーを、前記配管取付対象部の対向側から前記配管取付対象部側に向かう方向に操作することにより係合可能に構成してある請求項1に記載の配管カバー装置。
  3. 前記配管カバーは、配管カバー敷設経路の途中で一対の長尺配管カバーどうしを接続する状態で設置される継手配管カバー、又は、配管カバー敷設経路の端部に設置される端部配管カバーである請求項1又は2に記載の配管カバー装置。
  4. 前記係合連結部は、前記一対の分割配管カバーどうしの係合部に対して係合自在に構成してある請求項1〜3の何れか一項に記載の配管カバー装置。
  5. 前記係合連結部は、係合させた前記取付側分割配管カバーの係合状態を維持する係合維持手段を備えている請求項1〜4の何れか一項に記載の配管カバー装置。
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